JP2918818B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

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英和 鳥井
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NEOTSUKUSU RABO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サンバイザ本体
に対し対遮光面積を任意に拡大するための補助バイザ体
が出入可能に装着された車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用サンバイザには、例え
ば、実開平2−54716号公報に開示された構造のも
のが知られている。これにおいては、サンバイザ本体
(遮蔽板本体)の内部に、同サンバイザ本体の一側縁に
開口する収納室(凹所)が形成され、その収納室にリン
ク部材によって補助バイザ体(副遮蔽板)が出入可能に
組付けられ、収納室の開口部から補助バイザ体が引出さ
れて突出されることで遮光面積が拡大されるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収納室に補
助バイザ体を出入可能に組付けたサンバイザ本体の表面
に対し、ミラーカバーを備えた化粧用ミラー装置を組込
むと、サンバイザ本体の板厚寸法が過大となり、見栄え
が悪化されたり、あるいはサンバイザ本体の回動操作が
しずらくなる場合がある。この発明の目的は、前記従来
の問題点に鑑み、補助バイザ体にミラー機能をもたせる
ことで、サンバイザ本体の板厚寸法が過大となる不具合
を解消することができる車両用サンバイザを提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る車両用サンバイザは、サンバ
イザ本体の内部には、同サンバイザ本体の一側縁に開口
する収納室が形成され、前記収納室には、補助バイザ体
が同収納室内に収納される収納位置と収納室の開口部か
ら突出されて遮光面積を拡大する遮光拡大位置とに配置
切換え可能に組付けられ、前記補助バイザ体には、円形
のミラー組付孔が貫設され、該ミラー組付孔には、その
内周に沿って回転可能な円形枠状の調整枠が嵌装され、
前記調整枠には、化粧用ミラーを有するミラーケース
が、車室側に向く使用位置と車外側に向く待機位置とに
ピンを中心として反転可能に組付けられている。したが
って、サンバイザ本体の収納室の開口部から補助バイザ
体が突出されて遮光拡大位置に配置されることで遮光面
積が拡大されるとともに補助バイザ体の化粧用ミラーが
使用可能となる。また、補助バイザ体が遮光拡大位置に
配置された状態において、ミラーを使用するときには、
補助バイザ体の円形のミラー組付孔の内周に沿って調整
枠が回動調整され、その調整枠に対しミラーケースが適
宜に回動調整されることで、その化粧用ミラーの鏡面を
使用者の使いやすい向きに容易に調整することができ
る。
【0005】また、請求項2の発明に係る車両用サンバ
イザは、請求項1に記載の車両用サンバイザにおいて、
補助バイザ体の片側面にはカード類が取出し可能に保持
されるカードホルダ部が形成されている。したがって、
補助バイザ体のカードホルダ部に対しカード類が取出可
能に保持されるため、サンバイザ本体の表面にカードホ
ルダ部を設ける必要性を解消できるとともに、カードホ
ルダ部によってサンバイザ本体の外観意匠が悪化される
不具合も生じない。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図6にしたがって説明する。図4と図5において、
車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体1と支軸2とを
備えている。前記支軸2は略L字状に形成され、その縦
軸部において取付ブラケット3によって車室の天井面に
取付けられている。前記支軸2の横軸部には、サンバイ
ザ本体11が回動可能に装着され、同サンバイザ本体1
1は横軸部の軸回りに回動操作されることで、車室天井
面に沿う格納位置とフロントガラスに沿う遮光位置とに
配置切換えされるようになっている。
【0009】図1〜図3に示すように、前記サンバイザ
本体11は、2つのシェル状の半殻体12が接合されて
中空状に構成され、その中空部を収納室13としてい
る。さらに両半殻体12の下側縁の略中央部には切欠部
14がそれぞれ形成され、これによって前記収納室13
が開口されている。さらに、図2と図3に示すように、
サンバイザ本体11の表面は外装皮15によって被われ
るとともに、その外装皮15の下側縁は前記各切欠部1
4に沿って折返されている。さらに、前記切欠部14に
は外装皮の折返し部を挟持してトリム部材16が装着さ
れ、そのトリム部材16には、前記収納室13をサンバ
イザ本体11の下側縁に開口する開口部17が形成され
ている。
【0010】前記サンバイザ本体11の収納室13には
遮光面積を必要に応じて拡大するための補助バイザ体2
1が出入可能に組付けられている。この実施の形態にお
いて、サンバイザ本体11の両半殻体12のうち、一方
の半殻体12の内面には、図1に示すように、補助バイ
ザ体21を出入案内するためのガイドレール18が突設
され、補助バイザ体21の一側面には前記ガイドレール
18の両側面に沿って摺動する左右一対のスライド片2
2が形成されている。そして、補助バイザ体は前記ガイ
ドレールに沿って移動されることで、図5に示すように
サンバイザ本体11の収納室内に収納される収納位置
と、図4に示すように、収納室の開口部から突出されて
遮光面積を拡大する遮光拡大位置とに配置切換えされる
ようになっている。
【0011】また、図1と図2に示すように、ガイドレ
ール18の中央部長手方向には縦溝19が凹設される一
方、補助バイザ体21には前記縦溝19内において移動
し、縦溝19の下端部において当接することで、補助バ
イザ体21を遮光拡大位置に停止させるストッパ片23
が形成されている。また、サンバイザ本体11と補助バ
イザ体21との間には補助バイザ体21を収納位置に係
脱可能にロックするためのロック機構31が配設されて
いる。
【0012】この実施の形態において、前記ロック機構
31は、図1に示すように、ガイドレール18の縦溝1
9の上部の片側に隣接して形成された略ハート形状のカ
ム32によって構成されたロック通路33と、補助バイ
ザ体21に一端が固着され他端のロック部34aが前記
縦溝19及びロック通路33に沿って移動するばね線材
よりなるロック片34とにより構成されている。そし
て、補助バイザ体21が収納位置まで押込まれたときに
は、そのロック片34のロック部34aがロック通路3
3の凹み部33aに係合して補助バイザ体21を収納位
置にロックし、同補助バイザ体21が収納位置から若干
押込まれることで前記ロック通路33の凹み部33aか
らロック部34aが抜け出てロック解除されるようにな
っている。
【0013】また、図1に示すように、サンバイザ本体
11の一方の半殻体12の内面の左右部に突設されたば
ね取付部41には、補助バイザ体21を突出方向に弾発
するばね42が組付けられている。
【0014】さて、前記補助バイザ体21は、図1〜図
3に示すように、2板の合成樹脂板が接合されて構成さ
れ、その一端部寄りには円形のミラー組付孔24がその
両合成樹脂板にわたって貫設されるとともに、同補助バ
イザ体21の一側面の他端部寄りには、各種のカード類
(チケット等も含む)を差込み取出し自在に保持するた
めの保持片25を前面に有するカードホルダ部26が形
成されている。
【0015】前記補助バイザ体21のミラー組付孔24
には、その孔回りに回転可能な円形枠状の調整枠51が
嵌装されており、その調整枠51には化粧用ミラー55
を有するミラーケース52がピン53を中心として反転
可能に組付けられている。さらに、調整枠51の枠周面
とミラーケース52の外周面には係脱可能に係合する係
止突起54と係合凹部とが形成され、その係止突起54
と係合凹部との係合力によって化粧用ミラー55の鏡面
が車室に向けて指向する使用位置と、ミラーケース52
の背面が車室内に指向する待機位置とにミラーケース5
2が係止保持されるようになっている。
【0016】この実施の形態は上述したように構成され
る。したがって、格納位置にあるサンバイザ本体11が
支軸2の横軸部を中心として回動されフロントガラスに
沿う遮光位置に配置された状態において、図1と図5に
示すように、収納位置にある補助バイザ体21がばね4
2の弾発力に抗して若干押込まれることで、ロック機構
31のロック解除がなされ、その後、補助バイザ体21
がばね42の弾発力の作用を受けて収納室13の開口部
17から所定量だけ突出される。その後、補助バイザ体
21は使用者の引出し操作に基づいて、図2に示すよう
に、ストッパ片23が縦溝19の下端に当接する遮光拡
大位置まで引出され、これによって遮光面積が拡大され
る。
【0017】前記したように補助バイザ体21が遮光拡
大位置に配置された状態において、化粧用ミラー55を
使用する場合、調整枠51に対しミラーケース52が使
用位置に配置される。これによってミラーケース52の
化粧用ミラー55が車室に向けて指向し、化粧用ミラー
55が使用可能となる。前記化粧用ミラー55の使用に
際し、補助バイザ体21の組付孔24の孔回りに調整枠
51を回動調整し、その調整枠51に対し、ミラーケー
ス52をピン53を中心として所望とする角度位置に回
動調整することで、化粧用ミラー55の鏡面を使用者の
使いやすい向きに容易に調整することができる。
【0018】前記化粧用ミラー55を使用する必要のな
い場合には、ミラーケース52が反転され、そのミラー
ケース52の背面が車室内に指向する待機位置に配置さ
れることで、化粧用ミラー55の反射光が原因となる不
具合を防止することができる。また、この実施の形態に
おいては補助バイザ体21にカードホルダ部26が形成
されているから、そのカードホルダ部26に対しカード
類を差込み自在に収納することができ、使い勝手にすぐ
れる。
【0019】なお、前記実施の形態では、補助バイザ体
21のミラー組付孔24を円形にし、そのミラー組付孔
24に調整枠51を介して化粧用ミラー55のミラーケ
ース52を組付けたがこれに限るものではない。例え
ば、図6に示すように、サンバイザ本体11及び出入可
能に組付けられた補助バイザ体21のミラー組付孔24
を角孔状に形成し、そのミラー組付孔24に対し化粧用
ミラー55のミラーケース52をピン53を中心として
反転可能に組付け、係止突起54と係合凹部との係合力
によって使用位置と待機位置とに係脱可能に保持しても
よい。また、補助バイザ体21には必要に応じてカード
ホルダ部26が形成されるが、カードホルダ部26は必
ずしもなくてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
サンバイザ本体の表面に化粧用ミラー装置を組込むもの
と異なり、補助バイザ体に化粧用ミラーを組付けること
で、サンバイザ本体の板厚寸法が過大となる不具合を解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので車両用サン
バイザの要部を分解して示す斜視図である。
【図2】同じく側断面図である。
【図3】同じく平断面図である。
【図4】同じくサンバイザ本体に対し補助バイザ体が遮
光拡大位置に配置された状態を示す正面図である。
【図5】同じくサンバイザ本体に対し補助バイザ体が収
納位置に配置された状態を示す正面図である。
【図6】この発明の他の実施の形態を示す車両用サンバ
イザの正面図である。
【符号の説明】
11 サンバイザ本体 13 収納室 17 開口部 21 補助バイザ体 24 ミラー組付孔 26 カードホルダ部 51 調整枠 52 ミラーケース 55 化粧用ミラー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンバイザ本体の内部には、同サンバイ
    ザ本体の一側縁に開口する収納室が形成され、 前記収納室には、補助バイザ体が同収納室内に収納され
    る収納位置と収納室の開口部から突出されて遮光面積を
    拡大する遮光拡大位置とに配置切換え可能に組付けら
    れ、前記補助バイザ体には、円形のミラー組付孔が貫設さ
    れ、該ミラー組付孔には、その内周に沿って回転可能な
    円形枠状の調整枠が嵌装され、 前記調整枠には、化粧用ミラーを有するミラーケース
    が、車室側に向く使用位置と車外側に向く待機位置とに
    反転可能に組付けられている ことを特徴とする車両用サ
    ンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用サンバイザにお
    いて、補助バイザ体の片側面にはカード類が取出し可能
    に保持されるカードホルダ部が形成されていることを特
    徴とする車両用サンバイザ。
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