JPH11343400A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH11343400A JPH11343400A JP14902798A JP14902798A JPH11343400A JP H11343400 A JPH11343400 A JP H11343400A JP 14902798 A JP14902798 A JP 14902798A JP 14902798 A JP14902798 A JP 14902798A JP H11343400 A JPH11343400 A JP H11343400A
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- Japan
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- bis
- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 非ハロゲン難燃剤であるホウ素系化合物を主
たる難燃剤とした樹脂組成物であって、難燃性と共に、
耐衝撃性にも優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 (A)ポリカーボネート系樹脂100〜
50重量%および(B)ポリエステル系樹脂0〜50重
量%からなる熱可塑性樹脂100重量部に対して、
(C)ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜
50重量部、(D)アルコール変性シリコーンオイル1
〜30重量部からなる難燃性熱可塑性樹脂組成物を用い
る。
たる難燃剤とした樹脂組成物であって、難燃性と共に、
耐衝撃性にも優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 (A)ポリカーボネート系樹脂100〜
50重量%および(B)ポリエステル系樹脂0〜50重
量%からなる熱可塑性樹脂100重量部に対して、
(C)ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜
50重量部、(D)アルコール変性シリコーンオイル1
〜30重量部からなる難燃性熱可塑性樹脂組成物を用い
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホウ酸亜鉛および
/またはホウ酸亜鉛水和物および特定のシリコーンオイ
ルで難燃化され、また、耐衝撃性に優れたポリカーボネ
ート系熱可塑性樹脂組成物に関する。
/またはホウ酸亜鉛水和物および特定のシリコーンオイ
ルで難燃化され、また、耐衝撃性に優れたポリカーボネ
ート系熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、機械的特性、
耐熱性、透明性に優れており、電気電子部品用材料、自
動車部品用材料、建築用材料、シート材料、食品容器材
料などに広く用いられている。また、成形流動性や耐薬
品性などが要求される分野においては、ポリエステル樹
脂との組成物として用いられる。
耐熱性、透明性に優れており、電気電子部品用材料、自
動車部品用材料、建築用材料、シート材料、食品容器材
料などに広く用いられている。また、成形流動性や耐薬
品性などが要求される分野においては、ポリエステル樹
脂との組成物として用いられる。
【0003】さらに、難燃性が要求される用途において
は、各種難燃剤が添加される。近年、ハロゲン系難燃
剤、特に塩素あるいは臭素を含有する難燃剤において
は、加熱溶融時の腐食性ガス発生などの問題により、塩
素あるいは臭素を含有しない、いわゆる、非ハロゲン難
燃剤が注目されている。非ハロゲン難燃剤としては、リ
ン酸エステル類、赤燐などのリン含有化合物、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物、
メラミン、メラミンシアヌレートなどの窒素含有化合
物、ホウ素系化合物、ポリオルガノシロキサンなどが挙
げられる。特開平2−180969号公報には、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリカーボネート、ポリエーテルイ
ミド、ポリフェニレンスルフィドなどの少なくとも20
%が芳香族の主鎖を含んだポリマーを主体とする材料に
対し、ホウ素系化合物およびフッ素系樹脂からなる難燃
剤を用いた難燃性熱可塑性樹脂組成物が提案されてお
り、ポリカーボネート樹脂では、ポリテトラフルオロエ
チレン、2〜5重量%、酸化ホウ素、1〜2.5重量%
から樹脂組成物で難燃化されることが示されている。ホ
ウ素系化合物を用いた難燃性樹脂組成物には、上記技術
の他に、シリコーンや他の難燃剤とホウ素系化合物の組
み合わせが提案されている。例えば、特開平5−202
280号公報には、ポリジオルガノシロキサン流体を含
むポリカーボネート及びポリ(エステルカーボネート)
から選ばれる難燃性ポリマーブレンドであって、ポリマ
ー中に自由流動性粉末として混合されているポリジオル
ガノシロキサン流体−充填剤ブレンドを含み、さらに必
要に応じて、ポリテトラフルオロエチレン、無水ホウ酸
亜鉛用いた難燃性ポリカーボネート組成物が提案されて
いる。
は、各種難燃剤が添加される。近年、ハロゲン系難燃
剤、特に塩素あるいは臭素を含有する難燃剤において
は、加熱溶融時の腐食性ガス発生などの問題により、塩
素あるいは臭素を含有しない、いわゆる、非ハロゲン難
燃剤が注目されている。非ハロゲン難燃剤としては、リ
ン酸エステル類、赤燐などのリン含有化合物、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物、
メラミン、メラミンシアヌレートなどの窒素含有化合
物、ホウ素系化合物、ポリオルガノシロキサンなどが挙
げられる。特開平2−180969号公報には、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリカーボネート、ポリエーテルイ
ミド、ポリフェニレンスルフィドなどの少なくとも20
%が芳香族の主鎖を含んだポリマーを主体とする材料に
対し、ホウ素系化合物およびフッ素系樹脂からなる難燃
剤を用いた難燃性熱可塑性樹脂組成物が提案されてお
り、ポリカーボネート樹脂では、ポリテトラフルオロエ
チレン、2〜5重量%、酸化ホウ素、1〜2.5重量%
から樹脂組成物で難燃化されることが示されている。ホ
ウ素系化合物を用いた難燃性樹脂組成物には、上記技術
の他に、シリコーンや他の難燃剤とホウ素系化合物の組
み合わせが提案されている。例えば、特開平5−202
280号公報には、ポリジオルガノシロキサン流体を含
むポリカーボネート及びポリ(エステルカーボネート)
から選ばれる難燃性ポリマーブレンドであって、ポリマ
ー中に自由流動性粉末として混合されているポリジオル
ガノシロキサン流体−充填剤ブレンドを含み、さらに必
要に応じて、ポリテトラフルオロエチレン、無水ホウ酸
亜鉛用いた難燃性ポリカーボネート組成物が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術に関し、本発明者らが検討した結果、上記技術のう
ち、ホウ素系化合物とフッ素系樹脂を用いた技術では、
高価なポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂を
2重量%以上といった比較的多量に添加する必要があ
り、これによってコスト高となること、さらに、成形加
工時の溶融粘度が上昇し、成形体の肉厚が減少するごと
に、成形加工が困難となること、耐衝撃性が低下するこ
となどの問題があり、さらには、ホウ素系化合物によっ
ても耐衝撃性が低下する問題があることがわかった。ま
た、ポリジオルガノシロキサン流体−充填剤ブレンドを
用いた場合では、フッ素系樹脂の添加量は低減され、成
形加工性はある程度は改善されたものの、いぜんとして
耐衝撃性が低下する問題がある。本発明の目的は、非ハ
ロゲン難燃剤であるホウ素系化合物を主たる難燃剤とし
たポリカーボネート樹脂系組成物であって、ポリカーボ
ネート樹脂本来の特長である耐衝撃性に優れたポリカー
ボネート樹脂系組成物を提供することである。
術に関し、本発明者らが検討した結果、上記技術のう
ち、ホウ素系化合物とフッ素系樹脂を用いた技術では、
高価なポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂を
2重量%以上といった比較的多量に添加する必要があ
り、これによってコスト高となること、さらに、成形加
工時の溶融粘度が上昇し、成形体の肉厚が減少するごと
に、成形加工が困難となること、耐衝撃性が低下するこ
となどの問題があり、さらには、ホウ素系化合物によっ
ても耐衝撃性が低下する問題があることがわかった。ま
た、ポリジオルガノシロキサン流体−充填剤ブレンドを
用いた場合では、フッ素系樹脂の添加量は低減され、成
形加工性はある程度は改善されたものの、いぜんとして
耐衝撃性が低下する問題がある。本発明の目的は、非ハ
ロゲン難燃剤であるホウ素系化合物を主たる難燃剤とし
たポリカーボネート樹脂系組成物であって、ポリカーボ
ネート樹脂本来の特長である耐衝撃性に優れたポリカー
ボネート樹脂系組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物と
特定のシリコーンオイルを用いることで、難燃性に優れ
ると共に耐衝撃性にも優れた、ポリカーボネート樹脂系
組成物が得られることを見出し本発明に至った。さら
に、本発明によれば、ポリカーボネート樹脂の欠点であ
った耐薬品性が、特にポリカーボネート樹脂とポリエス
テル樹脂からなる組成物においては、ポリエステル樹脂
による耐薬品性改善効果に加え、さらに改善され、難燃
性、耐衝撃性、耐薬品性に優れた樹脂組成物が得られ
る。すなわち、本発明は、(A)ポリカーボネート系樹
脂100〜50重量%および(B)ポリエステル系樹脂
0〜50重量%からなる熱可塑性樹脂100重量部、
(C)ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜
50重量部、(D)アルコール変性シリコーン0.1〜
20重量部からなる難燃性熱可塑性樹脂組成物(請求項
1)、さらには、(E)フッ素樹脂0.005〜1重量
部からなる請求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物
(請求項2)、(B)ポリエステル系樹脂がポリエチレ
ンテレフタレートおよび/またはポリブチレンテレフタ
レートであることを特徴とする請求項1または2記載の
難燃性熱可塑性樹脂組成物(請求項3)(D)アルコー
ル変性シリコーンオイルが下記一般式(1)で表される
化合物であることを特徴とする請求項1〜3記載の難燃
性熱可塑性樹脂組成物(請求項4) 一般式(1)
た結果、ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物と
特定のシリコーンオイルを用いることで、難燃性に優れ
ると共に耐衝撃性にも優れた、ポリカーボネート樹脂系
組成物が得られることを見出し本発明に至った。さら
に、本発明によれば、ポリカーボネート樹脂の欠点であ
った耐薬品性が、特にポリカーボネート樹脂とポリエス
テル樹脂からなる組成物においては、ポリエステル樹脂
による耐薬品性改善効果に加え、さらに改善され、難燃
性、耐衝撃性、耐薬品性に優れた樹脂組成物が得られ
る。すなわち、本発明は、(A)ポリカーボネート系樹
脂100〜50重量%および(B)ポリエステル系樹脂
0〜50重量%からなる熱可塑性樹脂100重量部、
(C)ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜
50重量部、(D)アルコール変性シリコーン0.1〜
20重量部からなる難燃性熱可塑性樹脂組成物(請求項
1)、さらには、(E)フッ素樹脂0.005〜1重量
部からなる請求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物
(請求項2)、(B)ポリエステル系樹脂がポリエチレ
ンテレフタレートおよび/またはポリブチレンテレフタ
レートであることを特徴とする請求項1または2記載の
難燃性熱可塑性樹脂組成物(請求項3)(D)アルコー
ル変性シリコーンオイルが下記一般式(1)で表される
化合物であることを特徴とする請求項1〜3記載の難燃
性熱可塑性樹脂組成物(請求項4) 一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、X1、X2の少なくとも一つは、水
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR1〜R6と同
じ基を表す。R1〜R6はそれぞれ独立に置換または非置
換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整数を表
す)
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR1〜R6と同
じ基を表す。R1〜R6はそれぞれ独立に置換または非置
換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整数を表
す)
【0008】
【発明の実施形態】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物
は、(A)ポリカーボネート系樹脂100〜50重量%
および(B)ポリエステル系樹脂0〜50重量%からな
る熱可塑性樹脂100重量部に対して、(C)ホウ酸亜
鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜50重量部、
(D)アルコール変性シリコーン0.1〜20重量部か
らなる樹脂組成物である。
は、(A)ポリカーボネート系樹脂100〜50重量%
および(B)ポリエステル系樹脂0〜50重量%からな
る熱可塑性樹脂100重量部に対して、(C)ホウ酸亜
鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜50重量部、
(D)アルコール変性シリコーン0.1〜20重量部か
らなる樹脂組成物である。
【0009】本発明で用いられるポリカーボネート系樹
脂(A)は、2価以上のフェノール化合物と、ホスゲ
ン、または、ジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエス
テルとを反応させて得られるものである。前記2価以上
のフェノール化合物としては、2価フェノールである、
例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン〔通称:ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フェニルメタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフ
チルメタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−
イソプロピルフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−
フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン;2−メチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン;1−エチル−1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン;1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン;4−メチル−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロプロパンなどのジヒドロキシジアリ
ールアルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロデカンなどのジヒドロキシジアリールシ
クロアルカン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン;などのジヒドロキシジアリールスルホン
類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ルなどのジヒドロキシジアリールエーテル類、4,4’
−ジヒドロキシベンゾフェノン;3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン
などのジヒドロキシジアリールケトン類、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド;ビス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド;ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドなどのジ
ヒドロキシジアリールスルフィド類、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホキシドなどのジヒドロキシジアリ
ールスルホキシド類、4,4’−ジヒロキシジフェニル
などのジヒドロキシジフェニル類、9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレンなどのジヒドロキシア
リールフルオレン類などが挙げられる。また、前記二価
フェノール類以外に、ヒドロキノン,レゾルシノール,
メチルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、
1,5−ジヒドロキシナフタレン;2,6−ジヒドロキ
シナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン類なども挙
げられる。これらの中では、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシジフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンが本
発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性、難燃性
および得られる成形体の機械的強度、難燃性の点から好
ましい。これらの二価フェノール等は、それぞれ単独で
用いてもよく、二種以上を組合わせて用いてもよい。
脂(A)は、2価以上のフェノール化合物と、ホスゲ
ン、または、ジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエス
テルとを反応させて得られるものである。前記2価以上
のフェノール化合物としては、2価フェノールである、
例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン〔通称:ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フェニルメタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフ
チルメタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−
イソプロピルフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−
フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン;2−メチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン;1−エチル−1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン;1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン;4−メチル−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロプロパンなどのジヒドロキシジアリ
ールアルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロデカンなどのジヒドロキシジアリールシ
クロアルカン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン;などのジヒドロキシジアリールスルホン
類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ルなどのジヒドロキシジアリールエーテル類、4,4’
−ジヒドロキシベンゾフェノン;3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン
などのジヒドロキシジアリールケトン類、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド;ビス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド;ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドなどのジ
ヒドロキシジアリールスルフィド類、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホキシドなどのジヒドロキシジアリ
ールスルホキシド類、4,4’−ジヒロキシジフェニル
などのジヒドロキシジフェニル類、9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレンなどのジヒドロキシア
リールフルオレン類などが挙げられる。また、前記二価
フェノール類以外に、ヒドロキノン,レゾルシノール,
メチルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、
1,5−ジヒドロキシナフタレン;2,6−ジヒドロキ
シナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン類なども挙
げられる。これらの中では、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシジフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンが本
発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性、難燃性
および得られる成形体の機械的強度、難燃性の点から好
ましい。これらの二価フェノール等は、それぞれ単独で
用いてもよく、二種以上を組合わせて用いてもよい。
【0010】前記炭酸ジエステル化合物としては、ジフ
ェニルカーボネートなどのジアリールカーボネートや、
ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネートなどのジ
アルキルカーボネートが挙げられる。ポリカーボネート
系樹脂(A)には、必要に応じて、分岐性を生成させる
ことを目的として分岐剤を用いるものであってもよい。
前記分岐剤としては、例えば、フロログルシン,メリト
酸,トリメリト酸,トリメリト酸クロリド,無水トリメ
リト酸,没食子酸,没食子酸n−プロピル,プロトカテ
ク酸,ピロメリト酸,ピロメリト酸二無水物,α−レゾ
ルシン酸,β−レゾルシン酸,レゾルシンアルデヒド,
トリメチルクロリド,イサチンビス(o−クレゾー
ル),トリメチルトリクロリド,4−クロロホルミルフ
タル酸無水物,ベンゾフェノンテトラカルボン酸;2,
4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン;2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン;2,4,
4’−トリヒドロキシフェニルエーテル;2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシフェニルエーテル;2,
4,4’−トリヒドロキシジフェニル−2−プロパン;
2,2’−ビス(2,4−ジヒドロキシ)プロパン;
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシジフェニルメタ
ン;2,4,4’−トリヒドロキシジフェニルメタン;
1−〔α−メチル−α−(4’−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−3−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕ベンゼン;1−〔α−メチル−
α−(4’−ジヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン;α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼ
ン;2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5’−メチルベン
ジル)−4−メチルフェノール;4,6−ジメチル−
2,4,6−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)−2
−ヘプテン;4,6−ジメチル−2,4,6−トリス
(4’−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプタン;1,
3,5−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;2,2−ビス〔4,4−ビス(4’−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキシル〕プロパン;2,6−ビス
(2’−ヒドロキシ−5’−イソプロピルベンジル)−
4−イソプロピルフェノール;ビス〔2−ヒドロキシ−
3−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−5
−メチルフェニル〕メタン;ビス〔2−ヒドロキシ−3
−(2’−ヒドロキシ−5’−イソプロピルベンジル)
−5−メチルフェニル〕メタン;テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン;トリス(4−ヒドロキシフェ
ニル)フェニルメタン;2’,4’,7−トリヒドロキ
シフラバン;2,4,4−トリメチル−2’,4’,7
−トリヒドロキシフラバン;1,3−ビス(2’,4’
−ジヒドロキシフェニルイソプロピル)ベンゼン;トリ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)−アミル−s−トリア
ジンなどが挙げられる。
ェニルカーボネートなどのジアリールカーボネートや、
ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネートなどのジ
アルキルカーボネートが挙げられる。ポリカーボネート
系樹脂(A)には、必要に応じて、分岐性を生成させる
ことを目的として分岐剤を用いるものであってもよい。
前記分岐剤としては、例えば、フロログルシン,メリト
酸,トリメリト酸,トリメリト酸クロリド,無水トリメ
リト酸,没食子酸,没食子酸n−プロピル,プロトカテ
ク酸,ピロメリト酸,ピロメリト酸二無水物,α−レゾ
ルシン酸,β−レゾルシン酸,レゾルシンアルデヒド,
トリメチルクロリド,イサチンビス(o−クレゾー
ル),トリメチルトリクロリド,4−クロロホルミルフ
タル酸無水物,ベンゾフェノンテトラカルボン酸;2,
4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン;2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン;2,4,
4’−トリヒドロキシフェニルエーテル;2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシフェニルエーテル;2,
4,4’−トリヒドロキシジフェニル−2−プロパン;
2,2’−ビス(2,4−ジヒドロキシ)プロパン;
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシジフェニルメタ
ン;2,4,4’−トリヒドロキシジフェニルメタン;
1−〔α−メチル−α−(4’−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−3−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕ベンゼン;1−〔α−メチル−
α−(4’−ジヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン;α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼ
ン;2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5’−メチルベン
ジル)−4−メチルフェノール;4,6−ジメチル−
2,4,6−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)−2
−ヘプテン;4,6−ジメチル−2,4,6−トリス
(4’−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプタン;1,
3,5−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;2,2−ビス〔4,4−ビス(4’−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキシル〕プロパン;2,6−ビス
(2’−ヒドロキシ−5’−イソプロピルベンジル)−
4−イソプロピルフェノール;ビス〔2−ヒドロキシ−
3−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−5
−メチルフェニル〕メタン;ビス〔2−ヒドロキシ−3
−(2’−ヒドロキシ−5’−イソプロピルベンジル)
−5−メチルフェニル〕メタン;テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン;トリス(4−ヒドロキシフェ
ニル)フェニルメタン;2’,4’,7−トリヒドロキ
シフラバン;2,4,4−トリメチル−2’,4’,7
−トリヒドロキシフラバン;1,3−ビス(2’,4’
−ジヒドロキシフェニルイソプロピル)ベンゼン;トリ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)−アミル−s−トリア
ジンなどが挙げられる。
【0011】また、場合によっては、ポリカーボネート
系樹脂(A)としては、ポリカーボネート部と、ポリオ
ルガノシロキサン部とからなるポリカーボネート−ポリ
オルガノシロキサン共重合体であってもよい。この際ポ
リオルガノシロキサン部の重合度は5以上が好ましい。
また、ポリカーボネート系樹脂(A)の重合時の末端停
止剤としては、公知の各種のものを使用することができ
る。具体的には、一価フェノールとして、例えば、フェ
ノール,p−クレゾール,p−t−ブチルフェノール,
p−t−オクチルフェノール,p−クミルフェノール,
ブロモフェノール,トリブロモフェノール,ノニルフェ
ノールなどが挙げられる。
系樹脂(A)としては、ポリカーボネート部と、ポリオ
ルガノシロキサン部とからなるポリカーボネート−ポリ
オルガノシロキサン共重合体であってもよい。この際ポ
リオルガノシロキサン部の重合度は5以上が好ましい。
また、ポリカーボネート系樹脂(A)の重合時の末端停
止剤としては、公知の各種のものを使用することができ
る。具体的には、一価フェノールとして、例えば、フェ
ノール,p−クレゾール,p−t−ブチルフェノール,
p−t−オクチルフェノール,p−クミルフェノール,
ブロモフェノール,トリブロモフェノール,ノニルフェ
ノールなどが挙げられる。
【0012】さらに、難燃性を高めるために、リン含有
化合物との共重合体、あるいは、リン含有化合物で末端
封止したポリカーボネート樹脂を使用することもでき
る。さらに、耐候性を高めるためには、ベンゾトリアゾ
ール基を有する二価フェノールとの共重合体、あるい
は、ベンゾトリアゾール基を有する一価フェノールで末
端封止したポリカーボネート樹脂を使用することもでき
る。
化合物との共重合体、あるいは、リン含有化合物で末端
封止したポリカーボネート樹脂を使用することもでき
る。さらに、耐候性を高めるためには、ベンゾトリアゾ
ール基を有する二価フェノールとの共重合体、あるい
は、ベンゾトリアゾール基を有する一価フェノールで末
端封止したポリカーボネート樹脂を使用することもでき
る。
【0013】ポリカーボネート系樹脂(A)としては、
好ましくは2,2−ビス(4−ヒドロキシジフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンから選ばれる1
種以上のフェノール化合物、さらに好ましくは、2,2
−ビス(4−ヒドロキシジフェニル)プロパン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサンから選ばれる1種以上のフェノー
ル化合物とホスゲンまたは炭酸ジエステルとを反応させ
て得られるポリカーボネート樹脂あるいはポリカーボネ
ート−ポリオルガノシロキサン共重合体が本発明の難燃
性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性および得られる成形
体の機械的強度の点から好ましく用いられる。
好ましくは2,2−ビス(4−ヒドロキシジフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンから選ばれる1
種以上のフェノール化合物、さらに好ましくは、2,2
−ビス(4−ヒドロキシジフェニル)プロパン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサンから選ばれる1種以上のフェノー
ル化合物とホスゲンまたは炭酸ジエステルとを反応させ
て得られるポリカーボネート樹脂あるいはポリカーボネ
ート−ポリオルガノシロキサン共重合体が本発明の難燃
性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性および得られる成形
体の機械的強度の点から好ましく用いられる。
【0014】ポリカーボネート系樹脂(A)の粘度平均
分子量は、好ましくは10000〜60000であり、
さらに好ましくは15000〜45000、最も好まし
くは18000〜35000である。粘度平均分子量が
10000未満では得られる樹脂組成物の難燃性、強度
などが不充分となり、粘度平均分子量が60000を越
えると、成形流動性に問題がある傾向がある。
分子量は、好ましくは10000〜60000であり、
さらに好ましくは15000〜45000、最も好まし
くは18000〜35000である。粘度平均分子量が
10000未満では得られる樹脂組成物の難燃性、強度
などが不充分となり、粘度平均分子量が60000を越
えると、成形流動性に問題がある傾向がある。
【0015】ポリカーボネート系樹脂(A)は、単独
で、あるいは、2種以上を組み合わせて使用される。2
種以上組み合わせて使用する場合には、組み合わせは限
定されない。例えば、モノマー単位が異なるもの、共重
合モル比が異なるもの、分子量が異なるものなどが任意
に組み合わせられる。本発明では、ポリカーボネート系
樹脂(A)の成形流動性、耐薬品性などを改善する目的
から、ポリエステル系樹脂(B)を用いることができ
る。
で、あるいは、2種以上を組み合わせて使用される。2
種以上組み合わせて使用する場合には、組み合わせは限
定されない。例えば、モノマー単位が異なるもの、共重
合モル比が異なるもの、分子量が異なるものなどが任意
に組み合わせられる。本発明では、ポリカーボネート系
樹脂(A)の成形流動性、耐薬品性などを改善する目的
から、ポリエステル系樹脂(B)を用いることができ
る。
【0016】ポリエステル系樹脂(B)とのは、2価以
上のカルボン酸成分と2価以上のアルコールおよび/ま
たはフェノール成分とを公知の方法で重縮合することに
より得られる熱可塑性ポリエステル樹脂である。前記2
価以上のカルボン酸成分としては、炭素数8〜22の2
価以上の芳香族カルボン酸、炭素数3〜12の2価以上
の脂肪族カルボン酸、炭素数8〜15の2価以上の脂環
式カルボン酸、などのカルボン酸類およびこれらのエス
テル形成性誘導体が用いられる。これらの具体例として
は、芳香族カルボン酸としてテレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カ
ルボシフェニル)メタンアントラセンジカルボン酸、4
−4’−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェ
ノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、トリメシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、等のカルボン酸及びそのエステル
形成能を有する誘導体が挙げられる。脂肪族カルボン酸
または脂環族カルボン酸として、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸、アゼライン酸、
ドデカンジオン酸、マレイン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、などのジカルボン酸または、そのエステル形成能を
有する誘導体が挙げられる。これらは、単独で用いても
よく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中
ではテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸またはそのエステル形成性誘導体が本発明の難燃性
熱可塑性樹脂組成物の成形加工性、得られる成形体の機
械的強度の点から好ましく用いられる。前記2価以上の
アルコール化合物及び/又はフェノール化合物として
は、炭素数2〜15の脂肪族化合物、炭素数6〜20の
脂環式化合物、炭素数6〜40の芳香族化合物であって
分子内に2個以上の水酸基を有する化合物類、およびこ
れらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。具体的
には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール、デカンジオール、ネ
オペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、
シクロヘキサンジオール、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシシクロヘキシル)プロパン、ハイドロキノン、グリ
セリン、ペンタエリスリトール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどの化合物または、その
エステル形成能を有する誘導体が挙げられる。これら
は、単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いて
もよい。これらの中では、エチレングリコール、ブタン
ジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンが本発明の熱可塑性樹脂組成物中におけるポリエス
テル系樹脂(B)の分散性およびポリカーボネート系樹
脂(A)との相溶性の点から好ましく用いられる。
上のカルボン酸成分と2価以上のアルコールおよび/ま
たはフェノール成分とを公知の方法で重縮合することに
より得られる熱可塑性ポリエステル樹脂である。前記2
価以上のカルボン酸成分としては、炭素数8〜22の2
価以上の芳香族カルボン酸、炭素数3〜12の2価以上
の脂肪族カルボン酸、炭素数8〜15の2価以上の脂環
式カルボン酸、などのカルボン酸類およびこれらのエス
テル形成性誘導体が用いられる。これらの具体例として
は、芳香族カルボン酸としてテレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カ
ルボシフェニル)メタンアントラセンジカルボン酸、4
−4’−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェ
ノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、トリメシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、等のカルボン酸及びそのエステル
形成能を有する誘導体が挙げられる。脂肪族カルボン酸
または脂環族カルボン酸として、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸、アゼライン酸、
ドデカンジオン酸、マレイン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、などのジカルボン酸または、そのエステル形成能を
有する誘導体が挙げられる。これらは、単独で用いても
よく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中
ではテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸またはそのエステル形成性誘導体が本発明の難燃性
熱可塑性樹脂組成物の成形加工性、得られる成形体の機
械的強度の点から好ましく用いられる。前記2価以上の
アルコール化合物及び/又はフェノール化合物として
は、炭素数2〜15の脂肪族化合物、炭素数6〜20の
脂環式化合物、炭素数6〜40の芳香族化合物であって
分子内に2個以上の水酸基を有する化合物類、およびこ
れらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。具体的
には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール、デカンジオール、ネ
オペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、
シクロヘキサンジオール、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシシクロヘキシル)プロパン、ハイドロキノン、グリ
セリン、ペンタエリスリトール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどの化合物または、その
エステル形成能を有する誘導体が挙げられる。これら
は、単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いて
もよい。これらの中では、エチレングリコール、ブタン
ジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンが本発明の熱可塑性樹脂組成物中におけるポリエス
テル系樹脂(B)の分散性およびポリカーボネート系樹
脂(A)との相溶性の点から好ましく用いられる。
【0017】また、ポリエステル系樹脂(B)には、前
記の成分以外に、本発明の難燃性樹脂組成物の難燃性、
耐湿熱性などの特性を損なわない範囲で、公知の共重合
可能な成分を共重合しても良い。前記共重合可能な成分
としては、p−オキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸のようなオキシ酸およびこれらのエステル形成性誘導
体、ε−カプロラクトンのような環状エステルなども共
重合成分として使用することができる。
記の成分以外に、本発明の難燃性樹脂組成物の難燃性、
耐湿熱性などの特性を損なわない範囲で、公知の共重合
可能な成分を共重合しても良い。前記共重合可能な成分
としては、p−オキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸のようなオキシ酸およびこれらのエステル形成性誘導
体、ε−カプロラクトンのような環状エステルなども共
重合成分として使用することができる。
【0018】さらに、ポリエーテル化合物である、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール、ポリ(エチレンオキシド・
プロピレンオキシド)共重合体、ポリ(エチレンオキシ
ド・テトラヒドロフラン)共重合体、ポリ(エチレンオ
キシド・プロピレンオキシド・テトラヒドロフラン)共
重合体、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加重合
体、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加重合
体、ビスフェノールAのテトラヒドロフラン付加重合
体、ビスフェノールAの(エチレンオキシド・プロピレ
ンオキシド)付加重合体、ビスフェノールSのエチレン
オキシド付加重合体、ビスフェノールSのプロピレンオ
キシド付加重合体、ビスフェノールSのテトラヒドロフ
ラン付加重合体、ビスフェノールSの(エチレンオキシ
ド・プロピレンオキシド)付加重合体などのビスフェノ
ール類のエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テト
ラヒドロフランなどのアルキレンオキシド付加重合体な
ども共重合成分として挙げられる。また、ε−カプロラ
クトン、メチル−ε−カプロラクトン、ジメチル−ε−
カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラクトン、β
−プロピオラクトン、ビバロラクトン、γ−バレロラク
トン、エナントラクトン、カプリロラクトンなど環状の
ラクトン類の重合体であるポリラクトンも共重合体成分
として挙げられる。前記ポリエーテル化合物および/ま
たはポリラクトンは、単独で用いても良よく異種および
/または分子量の異なる2種以上を組み合わせて用いて
もよい。前記ポリエーテル化合物および/またはポリラ
クトンの共重合割合は40重量%以下、さらには35%
以下が好ましい。
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール、ポリ(エチレンオキシド・
プロピレンオキシド)共重合体、ポリ(エチレンオキシ
ド・テトラヒドロフラン)共重合体、ポリ(エチレンオ
キシド・プロピレンオキシド・テトラヒドロフラン)共
重合体、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加重合
体、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加重合
体、ビスフェノールAのテトラヒドロフラン付加重合
体、ビスフェノールAの(エチレンオキシド・プロピレ
ンオキシド)付加重合体、ビスフェノールSのエチレン
オキシド付加重合体、ビスフェノールSのプロピレンオ
キシド付加重合体、ビスフェノールSのテトラヒドロフ
ラン付加重合体、ビスフェノールSの(エチレンオキシ
ド・プロピレンオキシド)付加重合体などのビスフェノ
ール類のエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テト
ラヒドロフランなどのアルキレンオキシド付加重合体な
ども共重合成分として挙げられる。また、ε−カプロラ
クトン、メチル−ε−カプロラクトン、ジメチル−ε−
カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラクトン、β
−プロピオラクトン、ビバロラクトン、γ−バレロラク
トン、エナントラクトン、カプリロラクトンなど環状の
ラクトン類の重合体であるポリラクトンも共重合体成分
として挙げられる。前記ポリエーテル化合物および/ま
たはポリラクトンは、単独で用いても良よく異種および
/または分子量の異なる2種以上を組み合わせて用いて
もよい。前記ポリエーテル化合物および/またはポリラ
クトンの共重合割合は40重量%以下、さらには35%
以下が好ましい。
【0019】ポリエステル系樹脂(B)の具体例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブ
チレンナフタレート、ポリアリレートなどの芳香族ポリ
エステル、ポリエチレンアジペート等の脂肪族ポリエス
テルなどが挙げられ、さらには、これらの芳香族ポリエ
ステルと脂肪族あるいは脂環族ポリエステルとの共重合
体であってもよい。これらは単独で用いてもよく2種以
上を組み合わせて用いてもよい。これらの中では、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリアリレートが、特
にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートポリカーボネート系樹脂(A)との相溶性およ
び難燃性、成形加工性、耐湿熱性の点から好ましく用い
られる。
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブ
チレンナフタレート、ポリアリレートなどの芳香族ポリ
エステル、ポリエチレンアジペート等の脂肪族ポリエス
テルなどが挙げられ、さらには、これらの芳香族ポリエ
ステルと脂肪族あるいは脂環族ポリエステルとの共重合
体であってもよい。これらは単独で用いてもよく2種以
上を組み合わせて用いてもよい。これらの中では、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリアリレートが、特
にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートポリカーボネート系樹脂(A)との相溶性およ
び難燃性、成形加工性、耐湿熱性の点から好ましく用い
られる。
【0020】ポリエステル系樹脂(B)の、フェノール
/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合溶媒中、
25℃で測定したときの対数粘度(IV)は、0.30
〜2.00dl/gであり、好ましくは0.40〜1.
80dl/g、さらに好ましくは0.50〜1.60d
l/gである。対数粘度が0.30dl/g未満の場合
では、成形体の機械的強度などが不十分である場合が多
く、対数粘度が2.00dl/gを超えると、成形流動
性に問題がある傾向がある。
/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合溶媒中、
25℃で測定したときの対数粘度(IV)は、0.30
〜2.00dl/gであり、好ましくは0.40〜1.
80dl/g、さらに好ましくは0.50〜1.60d
l/gである。対数粘度が0.30dl/g未満の場合
では、成形体の機械的強度などが不十分である場合が多
く、対数粘度が2.00dl/gを超えると、成形流動
性に問題がある傾向がある。
【0021】ポリエステル系樹脂(B)は、単独で用い
てもよく2種以上組み合わせて用いてもよい。2種以上
を組み合わせて用いる場合には、組み合わせは限定され
ない。例えば、共重合成分やモル比が異なるもの、対数
粘度の異なるものなどが任意に組み合わせて用いられ
る。本発明において、ポリカーボネート系樹脂(A)と
ポリエステル系樹脂(B)との混合比((A)成分/
(B)成分)は、重量比で100/0〜50/50であ
り、好ましくは99/1〜55/45、さらに好ましく
は95/5〜60/40の範囲である。ポリカーボネー
ト系樹脂(A)とポリエステル系樹脂(B)との混合比
((A)成分/(B)成分)が50/50未満の場合、
ポリカーボネート系樹脂の特徴である機械的強度や耐衝
撃性が低下する傾向にあるため好ましくない。本発明で
は、難燃性を付与する目的で、(C)ホウ酸亜鉛および
/またはホウ酸亜鉛水和物、(D)アルコール変性シリ
コーンを用いる。両者の併用により難燃性、耐衝撃性、
成形加工性に優れたポリカーボネート系樹脂組成物を得
ることができる。
てもよく2種以上組み合わせて用いてもよい。2種以上
を組み合わせて用いる場合には、組み合わせは限定され
ない。例えば、共重合成分やモル比が異なるもの、対数
粘度の異なるものなどが任意に組み合わせて用いられ
る。本発明において、ポリカーボネート系樹脂(A)と
ポリエステル系樹脂(B)との混合比((A)成分/
(B)成分)は、重量比で100/0〜50/50であ
り、好ましくは99/1〜55/45、さらに好ましく
は95/5〜60/40の範囲である。ポリカーボネー
ト系樹脂(A)とポリエステル系樹脂(B)との混合比
((A)成分/(B)成分)が50/50未満の場合、
ポリカーボネート系樹脂の特徴である機械的強度や耐衝
撃性が低下する傾向にあるため好ましくない。本発明で
は、難燃性を付与する目的で、(C)ホウ酸亜鉛および
/またはホウ酸亜鉛水和物、(D)アルコール変性シリ
コーンを用いる。両者の併用により難燃性、耐衝撃性、
成形加工性に優れたポリカーボネート系樹脂組成物を得
ることができる。
【0022】本発明で用いられるホウ酸亜鉛および/ま
たはホウ酸亜鉛水和物(C)は、 xZnO・yB2O3・zH2O(x、yは正の整数、z
は0または正の整数) で表される化合物である。その具体例としては、2Zn
O・3B2O3・3.5H 2O、4ZnO・B2O3・H
2O、2ZnO・3B2O3で表される化合物などが挙げ
られる。このましくはホウ酸亜鉛水和物であり、さらに
好ましくは、260℃以上で水を放出するホウ酸亜鉛水
和物である。前記ホウ酸亜鉛水和物としては、2ZnO
・3B2O3・3.5H2O、4ZnO・B2O3・H2Oな
どが挙げられる。ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛
水和物の平均粒径は好ましくは30μm以下であり、さ
らに好ましくは15μm以下、特に好ましくは7μm以
下である。
たはホウ酸亜鉛水和物(C)は、 xZnO・yB2O3・zH2O(x、yは正の整数、z
は0または正の整数) で表される化合物である。その具体例としては、2Zn
O・3B2O3・3.5H 2O、4ZnO・B2O3・H
2O、2ZnO・3B2O3で表される化合物などが挙げ
られる。このましくはホウ酸亜鉛水和物であり、さらに
好ましくは、260℃以上で水を放出するホウ酸亜鉛水
和物である。前記ホウ酸亜鉛水和物としては、2ZnO
・3B2O3・3.5H2O、4ZnO・B2O3・H2Oな
どが挙げられる。ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛
水和物の平均粒径は好ましくは30μm以下であり、さ
らに好ましくは15μm以下、特に好ましくは7μm以
下である。
【0023】さらにはホウ酸亜鉛および/またはホウ酸
亜鉛水和物はシラン系カップリング剤、チタネート系カ
ップリング剤などの表面処理剤で処理されていてもよ
い。該シラン系カップリング剤としては例えばエポキシ
系シラン、アミノ系シラン、ビニル系シランなどが挙げ
られ、チタネート系カップリング剤としては、例えばモ
ノアルコキシ型、キレート型、コーディネート型などの
ものが挙げられる。
亜鉛水和物はシラン系カップリング剤、チタネート系カ
ップリング剤などの表面処理剤で処理されていてもよ
い。該シラン系カップリング剤としては例えばエポキシ
系シラン、アミノ系シラン、ビニル系シランなどが挙げ
られ、チタネート系カップリング剤としては、例えばモ
ノアルコキシ型、キレート型、コーディネート型などの
ものが挙げられる。
【0024】ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和
物を表面処理剤で処理する方法には特に限定はなく、通
常の方法で実施しうる。例えば、ホウ酸亜鉛および/ま
たはホウ酸亜鉛水和物に該表面処理剤を添加し、溶液中
であるいは加熱しながら撹拌あるいは混合することで行
える。ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物
(C)の使用量は、ポリカーボネート系樹脂(A)10
0重量部、あるいは、ポリカーボネート系樹脂(A)お
よびポリエステル系樹脂(B)の合計量100重量部に
対して、1〜50重量部であり、好ましくは1〜40重
量部、更に好ましくは、2〜30重量部である。前記使
用量が1重量部未満では、難燃性が不十分であり、50
重量部を越えると、本発明の難燃性樹脂組成物の耐衝撃
性、表面外観性が低下する傾向にあるため好ましくな
い。ホウ酸亜鉛まおよび/たはホウ酸亜鉛水和物(C)
は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いて
もよい。2種以上を組み合わせてもちいる場合には、組
み合わせはとくに限定されない。本発明で用いられるア
ルコール変性シリコーンオイルとは、珪素原子に結合す
る少なくとも一つの炭化水素基が、水酸基含有の炭化水
素基であることを特徴とするシリコーンオイルである。
物を表面処理剤で処理する方法には特に限定はなく、通
常の方法で実施しうる。例えば、ホウ酸亜鉛および/ま
たはホウ酸亜鉛水和物に該表面処理剤を添加し、溶液中
であるいは加熱しながら撹拌あるいは混合することで行
える。ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物
(C)の使用量は、ポリカーボネート系樹脂(A)10
0重量部、あるいは、ポリカーボネート系樹脂(A)お
よびポリエステル系樹脂(B)の合計量100重量部に
対して、1〜50重量部であり、好ましくは1〜40重
量部、更に好ましくは、2〜30重量部である。前記使
用量が1重量部未満では、難燃性が不十分であり、50
重量部を越えると、本発明の難燃性樹脂組成物の耐衝撃
性、表面外観性が低下する傾向にあるため好ましくな
い。ホウ酸亜鉛まおよび/たはホウ酸亜鉛水和物(C)
は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いて
もよい。2種以上を組み合わせてもちいる場合には、組
み合わせはとくに限定されない。本発明で用いられるア
ルコール変性シリコーンオイルとは、珪素原子に結合す
る少なくとも一つの炭化水素基が、水酸基含有の炭化水
素基であることを特徴とするシリコーンオイルである。
【0025】具体的には、下記一般式(1)、(2)、
(3)で表されるシリコーンオイルを挙げることができ
る。 一般式(1)
(3)で表されるシリコーンオイルを挙げることができ
る。 一般式(1)
【0026】
【化3】
【0027】(式中、X1、X2の少なくとも一つは、水
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR1〜R6と同
じ基を表す。R1〜R6はそれぞれ独立に置換または非置
換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整数を表
す) 一般式(2)
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR1〜R6と同
じ基を表す。R1〜R6はそれぞれ独立に置換または非置
換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整数を表
す) 一般式(2)
【0028】
【化4】
【0029】(式中、X3は、水酸基含有の一価の炭化
水素基を表す。R7〜R15はそれぞれ独立に一置換また
は非置換価の炭化水素基を表す。pは0または1以上の
整数、qは1以上の整数を表す。) 一般式(3)
水素基を表す。R7〜R15はそれぞれ独立に一置換また
は非置換価の炭化水素基を表す。pは0または1以上の
整数、qは1以上の整数を表す。) 一般式(3)
【0030】
【化5】
【0031】(式中、X4、X5の少なくとも一つは、水
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR16〜R22と
同じ基を表す。X6は、水酸基含有の一価の炭化水素基
を表し、エーテル結合、エステル結合が含まれていても
良い。R16〜R22はそれぞれ独立に一置換または非置換
価の炭化水素基を表す。rは0または1以上の整数、s
は1以上の整数を表す。)一般式(1)〜(3)におけ
るR1〜R22はそれぞれ独立に置換または非置換の一価
の炭化水素基を表し、C1〜10のアルキル基、C2〜10の
アルケニル基、C2〜10のアルキニル基、C6〜18のアリ
ール基などが挙げられ、具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、エチニル
基、フェニル基、キシレニル基、クレジル基、ナフチル
基などが挙げられる。さらに、水素原子の一部がエポキ
シ基、アミノ基、カルボキシル基などで置換されたもの
であっても良い。これらの中では、メチル基、フェニル
基が好ましい。一般式(1)〜(3)におけるX1〜X5
は、水酸基含有の一価の炭化水素基を表し、具体的に
は、−R23−OHで表される基である。R23の具体例と
しては、低級アルキレン基、低級アルキレンエーテル基
が挙げられる。例えば、低級アルキレン基としては、エ
チレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基などの直鎖アルキレン
基、1,2−ブチレン基、1,3−ブチレン基、2,3
−ブチレン基、1,1または2,2−ジメチルエチレン
基などの分枝状アルキレン基が挙げられる。低級アルキ
レンエーテル基は、−R 24−O−R25−で表される基で
あり、R24、R25は低級アルキレン基を表し、具体的に
は、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、
ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などの直鎖アルキ
レン基、1,2−ブチレン基、1,3−ブチレン基、
2,3−ブチレン基、1,1または2,2−ジメチルエ
チレン基などの分枝状アルキレン基が挙げられる。X1
〜X5で好ましくは、 −CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−OH −CH2CH2CH2−O−CH2CH2−OH で表される基である。好ましい、アルコール変性シリコ
ーンオイル(D)としては、一般式(1)で表されるシ
リコーンオイルであり、さらに好ましくは、下記一般式
(4)で表されるシリコーンオイルであり、特に好まし
くは一般式(4)のR1〜R6がメチル基、フェニル基で
あるシリコーンオイルである。一般式(4)
酸基含有の一価の炭化水素基を表し、他はR16〜R22と
同じ基を表す。X6は、水酸基含有の一価の炭化水素基
を表し、エーテル結合、エステル結合が含まれていても
良い。R16〜R22はそれぞれ独立に一置換または非置換
価の炭化水素基を表す。rは0または1以上の整数、s
は1以上の整数を表す。)一般式(1)〜(3)におけ
るR1〜R22はそれぞれ独立に置換または非置換の一価
の炭化水素基を表し、C1〜10のアルキル基、C2〜10の
アルケニル基、C2〜10のアルキニル基、C6〜18のアリ
ール基などが挙げられ、具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、エチニル
基、フェニル基、キシレニル基、クレジル基、ナフチル
基などが挙げられる。さらに、水素原子の一部がエポキ
シ基、アミノ基、カルボキシル基などで置換されたもの
であっても良い。これらの中では、メチル基、フェニル
基が好ましい。一般式(1)〜(3)におけるX1〜X5
は、水酸基含有の一価の炭化水素基を表し、具体的に
は、−R23−OHで表される基である。R23の具体例と
しては、低級アルキレン基、低級アルキレンエーテル基
が挙げられる。例えば、低級アルキレン基としては、エ
チレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基などの直鎖アルキレン
基、1,2−ブチレン基、1,3−ブチレン基、2,3
−ブチレン基、1,1または2,2−ジメチルエチレン
基などの分枝状アルキレン基が挙げられる。低級アルキ
レンエーテル基は、−R 24−O−R25−で表される基で
あり、R24、R25は低級アルキレン基を表し、具体的に
は、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、
ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などの直鎖アルキ
レン基、1,2−ブチレン基、1,3−ブチレン基、
2,3−ブチレン基、1,1または2,2−ジメチルエ
チレン基などの分枝状アルキレン基が挙げられる。X1
〜X5で好ましくは、 −CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−OH −CH2CH2CH2−O−CH2CH2−OH で表される基である。好ましい、アルコール変性シリコ
ーンオイル(D)としては、一般式(1)で表されるシ
リコーンオイルであり、さらに好ましくは、下記一般式
(4)で表されるシリコーンオイルであり、特に好まし
くは一般式(4)のR1〜R6がメチル基、フェニル基で
あるシリコーンオイルである。一般式(4)
【0032】
【化6】
【0033】(式中、R1〜R6はそれぞれ独立に置換ま
たは非置換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整
数を表す)アルコール変性シリコーンオイルの数平均分
子量は、500〜100000が好ましく、さらに好ま
しくは、800〜85000である。分子量が、500
未満では、ポリカーボネート系熱可塑性樹脂との混練の
際、分解などの問題があり、100000を越えると、
ポリカーボネート系熱可塑性樹脂と相溶性が低下するた
め好ましくない。アルコール変性シリコーンオイル
(D)の使用量は、ポリカーボネート系樹脂(A)10
0重量部、あるいは、ポリカーボネート系樹脂(A)お
よびポリエステル系樹脂(B)の合計量100重量部に
対して、0.1〜20重量部であり、好ましくは0.1
〜15重量部、更に好ましくは、0.5〜12重量部で
ある。前記使用量が0.1重量部未満では、難燃性が不
十分であり、20重量部を越えると、本発明の難燃性樹
脂組成物の機械的強度が低下する傾向にあるため好まし
くない。アルコール変性シリコーンオイル(D)は、単
独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよ
い。2種以上を組み合わせて用いる場合には、組み合わ
せはとくに限定されない。アルコール変性シリコーンオ
イル(D)の添加方法は特に制限はない。たとえば、
(A)〜(D)成分を一括して押出混練などで溶融混合
する方法、(A)〜(C)成分を押出混練などで溶融混
合中に、液体添加フィーダーなどにより添加する方法、
あらかじめ、ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和
物(C)とブレンドしたのち本発明の樹脂組成物を得る
方法、あらかじめ、ポリカーボネート系樹脂(A)ある
いはポリエステル系樹脂(B)の製造時、ポリカーボネ
ート系樹脂(A)あるいはポリエステル系樹脂(B)と
押出混練などで溶融混合して、アルコール変性シリコー
ンオイルを高濃度に含有する混合物を得た後、本発明の
樹脂組成物を得る方法などが挙げられる。
たは非置換の一価の炭化水素基を表す。nは1以上の整
数を表す)アルコール変性シリコーンオイルの数平均分
子量は、500〜100000が好ましく、さらに好ま
しくは、800〜85000である。分子量が、500
未満では、ポリカーボネート系熱可塑性樹脂との混練の
際、分解などの問題があり、100000を越えると、
ポリカーボネート系熱可塑性樹脂と相溶性が低下するた
め好ましくない。アルコール変性シリコーンオイル
(D)の使用量は、ポリカーボネート系樹脂(A)10
0重量部、あるいは、ポリカーボネート系樹脂(A)お
よびポリエステル系樹脂(B)の合計量100重量部に
対して、0.1〜20重量部であり、好ましくは0.1
〜15重量部、更に好ましくは、0.5〜12重量部で
ある。前記使用量が0.1重量部未満では、難燃性が不
十分であり、20重量部を越えると、本発明の難燃性樹
脂組成物の機械的強度が低下する傾向にあるため好まし
くない。アルコール変性シリコーンオイル(D)は、単
独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよ
い。2種以上を組み合わせて用いる場合には、組み合わ
せはとくに限定されない。アルコール変性シリコーンオ
イル(D)の添加方法は特に制限はない。たとえば、
(A)〜(D)成分を一括して押出混練などで溶融混合
する方法、(A)〜(C)成分を押出混練などで溶融混
合中に、液体添加フィーダーなどにより添加する方法、
あらかじめ、ホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和
物(C)とブレンドしたのち本発明の樹脂組成物を得る
方法、あらかじめ、ポリカーボネート系樹脂(A)ある
いはポリエステル系樹脂(B)の製造時、ポリカーボネ
ート系樹脂(A)あるいはポリエステル系樹脂(B)と
押出混練などで溶融混合して、アルコール変性シリコー
ンオイルを高濃度に含有する混合物を得た後、本発明の
樹脂組成物を得る方法などが挙げられる。
【0034】本発明で用いられるフッ素系樹脂(E)と
は、フッ素原子を有する樹脂である。具体的には、ポリ
モノフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、ポリ
トリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共
重合体などのフッ素化ポリオレフィン樹脂、ポリフッ化
ビニリデン樹脂などを挙げることができる。また、該フ
ッ素系樹脂の製造に用いる単量体と共重合可能な単量体
とを併用し重合してえられた共重合体を用いてもよい。
は、フッ素原子を有する樹脂である。具体的には、ポリ
モノフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、ポリ
トリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共
重合体などのフッ素化ポリオレフィン樹脂、ポリフッ化
ビニリデン樹脂などを挙げることができる。また、該フ
ッ素系樹脂の製造に用いる単量体と共重合可能な単量体
とを併用し重合してえられた共重合体を用いてもよい。
【0035】フッ素系樹脂(E)で好ましくはフッ素化
ポリオレフィン樹脂であり、さらに好ましくは、平均粒
径が700μm以下のフッ素化ポリオレフィン樹脂であ
る。ここでいう平均粒径とは、フッ素化ポリオレフィン
樹脂の一次粒子が凝集して形成される二次粒子の平均粒
径をいう。さらに、フッ素化ポリオレフィン樹脂で好ま
しくは、密度と嵩密度の比(密度/嵩密度)が6.0以
下のフッ素化ポリオレフィン樹脂である。ここでいう、
密度と嵩密度とは、JIS−K6891に記載されてい
る方法にて測定したものである。
ポリオレフィン樹脂であり、さらに好ましくは、平均粒
径が700μm以下のフッ素化ポリオレフィン樹脂であ
る。ここでいう平均粒径とは、フッ素化ポリオレフィン
樹脂の一次粒子が凝集して形成される二次粒子の平均粒
径をいう。さらに、フッ素化ポリオレフィン樹脂で好ま
しくは、密度と嵩密度の比(密度/嵩密度)が6.0以
下のフッ素化ポリオレフィン樹脂である。ここでいう、
密度と嵩密度とは、JIS−K6891に記載されてい
る方法にて測定したものである。
【0036】フッ素系樹脂(E)は単独で用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を
組み合わせて使用する場合には、組み合わせは限定され
ない。たとえば、種類の異なるものなどが任意に用いら
れる。フッ素系樹脂(E)の使用量は、ポリカーボネー
ト系樹脂(A)100重量部、あるいは、ポリカーボネ
ート系樹脂(A)およびポリエステル系樹脂(B)の合
計量100重量部に対して、0.005〜1重量部であ
り、好ましくは0.01〜0.75重量部、さらに好ま
しくは0.02〜0.6重量部である。使用量が0.0
05未満では、難燃性を向上させる効果が小さく、1重
量部を越えると本発明の難燃性樹脂組成物の成形流動
性、成形体表面外観性が低下する傾向にあるため好まし
くない。さらに本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の難燃性、耐衝撃性
を損なわない範囲で強化充填剤を添加することで、さら
に機械的強度、耐熱性の向上をはかることができる。強
化充填剤の具体例としては、例えば、ガラス繊維、炭素
繊維、チタン酸カリウム繊維、などの繊維状充填剤、ガ
ラスビーズ、ガラスフレーク、タルク、マイカ、カオリ
ン、ワラストナイト、スメクタイト、珪藻土、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられ
る。強化充填剤で好ましくは難燃性の点から珪酸塩化合
物である。
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を
組み合わせて使用する場合には、組み合わせは限定され
ない。たとえば、種類の異なるものなどが任意に用いら
れる。フッ素系樹脂(E)の使用量は、ポリカーボネー
ト系樹脂(A)100重量部、あるいは、ポリカーボネ
ート系樹脂(A)およびポリエステル系樹脂(B)の合
計量100重量部に対して、0.005〜1重量部であ
り、好ましくは0.01〜0.75重量部、さらに好ま
しくは0.02〜0.6重量部である。使用量が0.0
05未満では、難燃性を向上させる効果が小さく、1重
量部を越えると本発明の難燃性樹脂組成物の成形流動
性、成形体表面外観性が低下する傾向にあるため好まし
くない。さらに本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の難燃性、耐衝撃性
を損なわない範囲で強化充填剤を添加することで、さら
に機械的強度、耐熱性の向上をはかることができる。強
化充填剤の具体例としては、例えば、ガラス繊維、炭素
繊維、チタン酸カリウム繊維、などの繊維状充填剤、ガ
ラスビーズ、ガラスフレーク、タルク、マイカ、カオリ
ン、ワラストナイト、スメクタイト、珪藻土、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられ
る。強化充填剤で好ましくは難燃性の点から珪酸塩化合
物である。
【0037】珪酸塩化合物としては、化学組成にしてS
iO2 単位を含む粉体状、粒状、針状、板状などの形状
を持つ化合物であって、例えば、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム、珪酸カルシウム、タルク、マイカ、ワ
ラストナイト、カオリン、珪藻土、スメクタイトなどが
挙げられ、天然であっても合成されたものであってもよ
い。なかでもタルク、マイカ、カオリン、スメクタイト
が好ましく、特に好ましくはタルク、マイカである。
iO2 単位を含む粉体状、粒状、針状、板状などの形状
を持つ化合物であって、例えば、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム、珪酸カルシウム、タルク、マイカ、ワ
ラストナイト、カオリン、珪藻土、スメクタイトなどが
挙げられ、天然であっても合成されたものであってもよ
い。なかでもタルク、マイカ、カオリン、スメクタイト
が好ましく、特に好ましくはタルク、マイカである。
【0038】さらに該珪酸塩化合物はシラン系カップリ
ング剤、チタネート系カップリング剤などの表面処理剤
で処理されていてもよい。該シラン系カップリング剤と
しては例えばエポキシ系シラン、アミノ系シラン、ビニ
ル系シランなどが挙げられ、チタネート系カップリング
剤としては、例えばモノアルコキシ型、キレート型、コ
ーディネート型などのものが挙げられる。
ング剤、チタネート系カップリング剤などの表面処理剤
で処理されていてもよい。該シラン系カップリング剤と
しては例えばエポキシ系シラン、アミノ系シラン、ビニ
ル系シランなどが挙げられ、チタネート系カップリング
剤としては、例えばモノアルコキシ型、キレート型、コ
ーディネート型などのものが挙げられる。
【0039】珪酸塩化合物を表面処理剤で処理する方法
には特に限定はなく、通常の方法で実施しうる。例え
ば、層状珪酸塩に該表面処理剤を添加し、溶液中である
いは加熱しながら撹拌あるいは混合することで行える。
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の特性を損なわない
範囲でさらに他の任意の熱可塑性あるいは熱硬化性の樹
脂、例えばポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リフェニレンスルフィド系樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリサルホン系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ゴム状弾性体等を単独ある
いは2種以上あわせて添加しても良い。
には特に限定はなく、通常の方法で実施しうる。例え
ば、層状珪酸塩に該表面処理剤を添加し、溶液中である
いは加熱しながら撹拌あるいは混合することで行える。
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の特性を損なわない
範囲でさらに他の任意の熱可塑性あるいは熱硬化性の樹
脂、例えばポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リフェニレンスルフィド系樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリサルホン系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ゴム状弾性体等を単独ある
いは2種以上あわせて添加しても良い。
【0040】また本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物を
より高性能な物にするため、フェノール系酸化防止剤、
チオエーテル系酸化防止剤、等の酸化防止剤、リン系安
定剤、等の熱安定剤、等を単独または2種類以上併せて
使用することが好ましい。さらに必要に応じて、通常良
く知られた、安定剤、滑剤、離型剤、可塑剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、顔料、染料、帯電防止剤、導電性付与
剤、分散剤、相溶化剤、抗菌剤、等の添加剤を単独また
は2種類以上併せて使用することが出来る。
より高性能な物にするため、フェノール系酸化防止剤、
チオエーテル系酸化防止剤、等の酸化防止剤、リン系安
定剤、等の熱安定剤、等を単独または2種類以上併せて
使用することが好ましい。さらに必要に応じて、通常良
く知られた、安定剤、滑剤、離型剤、可塑剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、顔料、染料、帯電防止剤、導電性付与
剤、分散剤、相溶化剤、抗菌剤、等の添加剤を単独また
は2種類以上併せて使用することが出来る。
【0041】本発明で製造された難燃性熱可塑性樹脂組
成物の成形加工法は特に限定されるものではなく、熱可
塑性樹脂について一般に用いられている成形法、例えば
射出成形、ブロー成形、押出成形、真空成形、プレス成
形、カレンダー成形、等が適用できる。
成物の成形加工法は特に限定されるものではなく、熱可
塑性樹脂について一般に用いられている成形法、例えば
射出成形、ブロー成形、押出成形、真空成形、プレス成
形、カレンダー成形、等が適用できる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下では特にことわりがない限り、「部」は重量部
を、「%」は重量%を意味する。なお、樹脂組成物の評
価は下記の方法で行った。 評価方法 得られた樹脂組成物を120℃にて4時間以上乾燥した
後、80t射出成形機にて1/8インチ、1/12イン
チ厚みのバー(幅12mm、長さ127mm)を成形
し、以下の評価を行った。 ・難燃性評価:1/8インチ、1/12インチバーを用
い、UL94垂直燃焼性試験に従い難燃性を評価した。 ・耐衝撃性評価:1/8インチバーを用い、ASTM
D−256に従って、23℃でのノッチ付きアイゾット
衝撃試験を行い、その強度を測定して耐衝撃性を評価し
た。 ・耐薬品性:1/12インチバーに0.5%歪みを与
え、ガソリン(日本石油(株)製レギュラーガソリン)
を塗布して、30℃で24時間放置して耐ガソリン性評
価用試料を得た。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下では特にことわりがない限り、「部」は重量部
を、「%」は重量%を意味する。なお、樹脂組成物の評
価は下記の方法で行った。 評価方法 得られた樹脂組成物を120℃にて4時間以上乾燥した
後、80t射出成形機にて1/8インチ、1/12イン
チ厚みのバー(幅12mm、長さ127mm)を成形
し、以下の評価を行った。 ・難燃性評価:1/8インチ、1/12インチバーを用
い、UL94垂直燃焼性試験に従い難燃性を評価した。 ・耐衝撃性評価:1/8インチバーを用い、ASTM
D−256に従って、23℃でのノッチ付きアイゾット
衝撃試験を行い、その強度を測定して耐衝撃性を評価し
た。 ・耐薬品性:1/12インチバーに0.5%歪みを与
え、ガソリン(日本石油(株)製レギュラーガソリン)
を塗布して、30℃で24時間放置して耐ガソリン性評
価用試料を得た。
【0043】試験後の試料の表面外観性変化(すなわ
ち、亀裂の発生度合い)を目視にて下記基準により評価
した。 ◎:外観変化無し ○:3mm未満のクラック発生有り △:3mm〜9mmのクラック発生有り ×:9mmを越えるクラック発生有り、あるいは、破断
した 用いた原材料を以下にまとめて表す。 PC−1:粘度平均分子量22000のビスフェノール
A型ポリカーボネート PC−2:粘度平均分子量30000のビスフェノール
A型ポリカーボネート PET :対数粘度が0.75のポリエチレンテレフタ
レート PBT :対数粘度が0.85のポリブチレンテレフタ
レート ZB−1:ホウ酸亜鉛水和物(ユーエスボラックス社製
ファイアーブレークZB−Fine:2ZnO・3B2O3
・3.5H2O) ZB−2:ホウ酸亜鉛(ユーエスボラックス社製ファイ
アーブレーク500Fine:2ZnO・3B2O3) シリコーンオイル1:両末端アルコール変性ポリメチル
シロキサン(日本ユニカー(株)製FZ−3711;一
般式(4)に相当、分子量2000) PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業
(株)製ポリフロンFA−500) シロキサン1:ポリジメチルシロキサン(東芝シリコー
ン(株)製TSF451−1000) 製造例1:アルコール変性シリコーンオイル高濃度混合
物 窒素ガス気流下、270℃に保ったオートクレーブ反応
器中に、ビスヒドロキシエチルテレフタレート93部、
両末端アルコール変性ポリメチルシロキサン(シリコー
ンオイル1)30部、チタンテトラブトキシド0.01
部を添加した後、133Paまで減圧して溶融重縮合を
行い、ポリエチレンテレフタレートが70%、シリコー
ンオイル1が30%からなる混合物を得た(得られた樹
脂組成物を1,1,1、3,3,3−ヘキサフルオロイ
ソプロパノールに溶解した後、クロロホルムを徐々に滴
下して、析出物とクロロホルム可溶物に分別した結果、
析出物はPETであり、クロロホルム可溶物はシリコー
ンオイル1であった。これより得られた樹脂組成物はP
ET70%とシリコーンオイル30%からなる混合物で
あることを確認した)。ポリエチレンテレフタレートの
みの対数粘度は0.75dl/gであった。 実施例1 ポリカーボネート樹脂(PC−1)100部、ホウ酸亜
鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレンドした後、同
方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX30)を用い、溶
融混練を行い、途中より、液体添加フィーダーを用いて
両末端アルコール変性ポリメチルシロキサン(シリコー
ンオイル1)5部を添加し、シリンダー温度設定280
℃にて押出混練を行い、樹脂組成物を得た。
ち、亀裂の発生度合い)を目視にて下記基準により評価
した。 ◎:外観変化無し ○:3mm未満のクラック発生有り △:3mm〜9mmのクラック発生有り ×:9mmを越えるクラック発生有り、あるいは、破断
した 用いた原材料を以下にまとめて表す。 PC−1:粘度平均分子量22000のビスフェノール
A型ポリカーボネート PC−2:粘度平均分子量30000のビスフェノール
A型ポリカーボネート PET :対数粘度が0.75のポリエチレンテレフタ
レート PBT :対数粘度が0.85のポリブチレンテレフタ
レート ZB−1:ホウ酸亜鉛水和物(ユーエスボラックス社製
ファイアーブレークZB−Fine:2ZnO・3B2O3
・3.5H2O) ZB−2:ホウ酸亜鉛(ユーエスボラックス社製ファイ
アーブレーク500Fine:2ZnO・3B2O3) シリコーンオイル1:両末端アルコール変性ポリメチル
シロキサン(日本ユニカー(株)製FZ−3711;一
般式(4)に相当、分子量2000) PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業
(株)製ポリフロンFA−500) シロキサン1:ポリジメチルシロキサン(東芝シリコー
ン(株)製TSF451−1000) 製造例1:アルコール変性シリコーンオイル高濃度混合
物 窒素ガス気流下、270℃に保ったオートクレーブ反応
器中に、ビスヒドロキシエチルテレフタレート93部、
両末端アルコール変性ポリメチルシロキサン(シリコー
ンオイル1)30部、チタンテトラブトキシド0.01
部を添加した後、133Paまで減圧して溶融重縮合を
行い、ポリエチレンテレフタレートが70%、シリコー
ンオイル1が30%からなる混合物を得た(得られた樹
脂組成物を1,1,1、3,3,3−ヘキサフルオロイ
ソプロパノールに溶解した後、クロロホルムを徐々に滴
下して、析出物とクロロホルム可溶物に分別した結果、
析出物はPETであり、クロロホルム可溶物はシリコー
ンオイル1であった。これより得られた樹脂組成物はP
ET70%とシリコーンオイル30%からなる混合物で
あることを確認した)。ポリエチレンテレフタレートの
みの対数粘度は0.75dl/gであった。 実施例1 ポリカーボネート樹脂(PC−1)100部、ホウ酸亜
鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレンドした後、同
方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX30)を用い、溶
融混練を行い、途中より、液体添加フィーダーを用いて
両末端アルコール変性ポリメチルシロキサン(シリコー
ンオイル1)5部を添加し、シリンダー温度設定280
℃にて押出混練を行い、樹脂組成物を得た。
【0044】結果を表1に示す。 実施例2〜6 表1に示した組成で行ったほかは、実施例1と同様にし
て樹脂組成物を得、評価した。結果を表1に示す。 実施例7 ポリカーボネート(PC−1)95%、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)5%の合計量100重量部に対
して、ホウ酸亜鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレ
ンドした後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX3
0)を用い、溶融混練を行い、途中より、液体添加フィ
ーダーを用いて両末端アルコール変性ポリメチルシロキ
サン(シリコーンオイル1)5部を添加し、シリンダー
温度設定280℃にて押出混練を行い、樹脂組成物を得
た。
て樹脂組成物を得、評価した。結果を表1に示す。 実施例7 ポリカーボネート(PC−1)95%、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)5%の合計量100重量部に対
して、ホウ酸亜鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレ
ンドした後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX3
0)を用い、溶融混練を行い、途中より、液体添加フィ
ーダーを用いて両末端アルコール変性ポリメチルシロキ
サン(シリコーンオイル1)5部を添加し、シリンダー
温度設定280℃にて押出混練を行い、樹脂組成物を得
た。
【0045】結果を表1に示す。 実施例8〜14 表1に示した組成で行ったほかは、実施例7と同様にし
て樹脂組成物を得、評価した。結果を表1に示す。 実施例15 ポリカーボネート(PC−1)80部、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)8部、製造例1で得られたPE
Tとシリコーンオイル1との混合物17部に対して、ホ
ウ酸亜鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレンドした
後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX30)を用
い押出混練を行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組
成物は、ポリカーボネート樹脂80%とポリエチレンテ
レフタレート樹脂20%、ホウ酸亜鉛水和物8部、両末
端アルコール変性ポリメチルシロキサン5部からなる樹
脂組成物である。
て樹脂組成物を得、評価した。結果を表1に示す。 実施例15 ポリカーボネート(PC−1)80部、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)8部、製造例1で得られたPE
Tとシリコーンオイル1との混合物17部に対して、ホ
ウ酸亜鉛水和物(ZB−1)8部をドライブレンドした
後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製TEX30)を用
い押出混練を行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組
成物は、ポリカーボネート樹脂80%とポリエチレンテ
レフタレート樹脂20%、ホウ酸亜鉛水和物8部、両末
端アルコール変性ポリメチルシロキサン5部からなる樹
脂組成物である。
【0046】結果を表1に示す。 比較例1〜12 表2に示した組成で行った他は、実施例1と同様にして
樹脂組成物を得、評価した。結果を表2に示す。
樹脂組成物を得、評価した。結果を表2に示す。
【0047】実施例1〜6と比較例1〜6を比較する
と、本発明の熱可塑性樹脂組成物は難燃性および耐衝撃
性のいずれにおいても優れていることがわかる。実施例
7〜15と比較例である比較例7〜12を比較すると、
ポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂からなる
本発明の熱可塑性樹脂組成物でも難燃性および耐衝撃性
のいずれにおいても優れていることがわかる。
と、本発明の熱可塑性樹脂組成物は難燃性および耐衝撃
性のいずれにおいても優れていることがわかる。実施例
7〜15と比較例である比較例7〜12を比較すると、
ポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂からなる
本発明の熱可塑性樹脂組成物でも難燃性および耐衝撃性
のいずれにおいても優れていることがわかる。
【0048】さらに、実施例7〜15と実施例1〜6お
よび比較例7を比較すると、ポリカーボネート樹脂およ
びポリエステル樹脂からなる本発明の樹脂組成物は、ポ
リカーボネート系樹脂の耐薬品性が改善されており、単
にポリエステル系樹脂、あるいは、アルコール変性シリ
コーンオイルを添加したときよりもその効果が大きいこ
とがわかる。
よび比較例7を比較すると、ポリカーボネート樹脂およ
びポリエステル樹脂からなる本発明の樹脂組成物は、ポ
リカーボネート系樹脂の耐薬品性が改善されており、単
にポリエステル系樹脂、あるいは、アルコール変性シリ
コーンオイルを添加したときよりもその効果が大きいこ
とがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、非ハロゲン難燃剤であ
るホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物およびア
ルコール変性シリコーンオイルを主たる難燃剤としたポ
リカーボネート樹脂系組成物であって、難燃性と共に耐
衝撃性に優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物をうることが
できる。
るホウ酸亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物およびア
ルコール変性シリコーンオイルを主たる難燃剤としたポ
リカーボネート樹脂系組成物であって、難燃性と共に耐
衝撃性に優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物をうることが
できる。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂100〜
50重量%および(B)ポリエステル系樹脂0〜50重
量%からなる熱可塑性樹脂100重量部、(C)ホウ酸
亜鉛および/またはホウ酸亜鉛水和物1〜50重量部、
(D)アルコール変性シリコーンオイル0.1〜20重
量部からなる難燃性熱可塑性樹脂組成物 - 【請求項2】 さらには、(E)フッ素樹脂0.005
〜1重量部からなる請求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂
組成物 - 【請求項3】 (B)ポリエステル系樹脂がポリエチレ
ンテレフタレートおよび/またはポリブチレンテレフタ
レートであることを特徴とする請求項1または2記載の
難燃性熱可塑性樹脂組成物 - 【請求項4】 (D)アルコール変性シリコーンオイル
が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴
とする請求項1〜3記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物 一般式(1) 【化1】 (式中、X1、X2の少なくとも一つは、水酸基含有の一
価の炭化水素基を表し、他はR1〜R6と同じ基を表す。
R1〜R6はそれぞれ独立に置換または非置換の一価の炭
化水素基を表す。nは1以上の整数を表す)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14902798A JPH11343400A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14902798A JPH11343400A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11343400A true JPH11343400A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15466079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14902798A Pending JPH11343400A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11343400A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1201716A4 (en) * | 1999-08-04 | 2003-02-26 | Idemitsu Petrochemical Co | POLYCARBONATE RESIN COMPOSITION |
US7534827B2 (en) | 2006-01-23 | 2009-05-19 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Flame-retardant resin composition and flame-retardant resin-molded article |
JP2009530455A (ja) * | 2006-03-22 | 2009-08-27 | バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト | 防炎加工耐衝撃性改良ポリカーボネート組成物 |
US8044130B2 (en) | 2005-02-24 | 2011-10-25 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Surface-coated flame-retardant particle and method of producing the same, and flame-retardant resin composition and method of producing the same |
CN109575561A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-05 | 青岛海尔新材料研发有限公司 | 低烟密度无卤阻燃pc/pbt合金材料及其制备方法 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP14902798A patent/JPH11343400A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1201716A4 (en) * | 1999-08-04 | 2003-02-26 | Idemitsu Petrochemical Co | POLYCARBONATE RESIN COMPOSITION |
US8044130B2 (en) | 2005-02-24 | 2011-10-25 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Surface-coated flame-retardant particle and method of producing the same, and flame-retardant resin composition and method of producing the same |
US7534827B2 (en) | 2006-01-23 | 2009-05-19 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Flame-retardant resin composition and flame-retardant resin-molded article |
JP2009530455A (ja) * | 2006-03-22 | 2009-08-27 | バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト | 防炎加工耐衝撃性改良ポリカーボネート組成物 |
CN109575561A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-05 | 青岛海尔新材料研发有限公司 | 低烟密度无卤阻燃pc/pbt合金材料及其制备方法 |
CN109575561B (zh) * | 2018-12-25 | 2021-03-02 | 青岛海尔新材料研发有限公司 | 低烟密度无卤阻燃pc/pbt合金材料及其制备方法 |
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