JPH11335975A - 繊維シート状複合物の製造方法及び人工皮革 - Google Patents
繊維シート状複合物の製造方法及び人工皮革Info
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- JPH11335975A JPH11335975A JP14913998A JP14913998A JPH11335975A JP H11335975 A JPH11335975 A JP H11335975A JP 14913998 A JP14913998 A JP 14913998A JP 14913998 A JP14913998 A JP 14913998A JP H11335975 A JPH11335975 A JP H11335975A
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Abstract
高濃度までウレタン樹脂濃度亘ってシャープな感熱ゲル
化性、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均一な
マイクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟でマイ
クロポーラスのない繊維シート状複合物の製造方法及び
その人工皮革にある。 【解決手段】 本発明は、(A)(A-1)分子内にカルボ
キシル基とノニオン性親水基を含有する水系ウレタン樹
脂、及び/又は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有す
るウレタン樹脂をノニオン性乳化剤で強制分散してなる
水系ウレタン樹脂、(B)無機塩、(C)曇点を持つノ
ニオン性界面活性剤とから成る(イ)水系樹脂組成物
を、(ロ)繊維材料基体に含浸又は塗布し、(ハ)スチ
ームで感熱凝固させることを特徴とする繊維シート状複
合物の製造方法に関する。
Description
系樹脂組成物)安定性に優れる水系樹脂組成物を繊維材
料基体に含浸又は塗布し、スチームで感熱凝固させる繊
維シート状複合物の製造方法に関するものである。さら
に詳しくはウレタン樹脂の濃度が低濃度から高濃度に亘
ってシャープな感熱ゲル化性を有し、かつ繊維間に充填
した水系ウレタン樹脂が均一なマイクロポーラス層を形
成し、しかも風合いが柔軟な繊維シート状複合物、特に
人工皮革を製造する方法に関する。
樹脂の有機溶媒溶液を繊維材料基体に含浸又は塗布し、
ウレタン樹脂に対し貧溶媒で、かつ当該有機溶媒と相溶
性のある凝固液(通常は水)中に通して凝固させ、次い
で水洗、乾燥させる湿式凝固法と呼ばれる方法が知られ
ている。しかし、この際使用される有機溶剤は毒性が強
く、回収に多額のコストがかかるという問題があった。
これらの問題点を解決するために、繊維材料基体に含浸
又は塗布するウレタン樹脂を有機溶剤タイプから水系ウ
レタン樹脂に移行すべく検討がなされているが、満足す
べき風合いと物性を有した人工皮革は得られていない。
脂を繊維材料基体に含浸し加熱乾燥した場合、水が繊維
材料基体の表面より蒸発し、水の移動に引き連られて水
系ウレタン樹脂が繊維材料基体の表面に移行するマイグ
レーションを起こすことが挙げられる。このマイグレー
ションによって、ウレタン樹脂は繊維材料基体の表面に
移行し内部はほとんど付着していない状態となるため、
風合いが硬く、折れ皺の出来やすい状態の人工皮革しか
得られなかった。このマイグレーションを防止するため
種々の検討がなされてきた。
開示されているような感熱ゲル化剤を添加し感熱凝固性
を付与した合成樹脂エマルジョンを熱水中で凝固する方
法がある。特公昭59−1823号公報に開示されて
いるような、アニオン性界面活性剤で乳化して、カルボ
キシル基を持つウレタン樹脂を作成し、後で少量のノニ
オン性界面活性剤を添加し貯蔵安定性を有したポリウレ
タンエマルジョンに、感熱凝固剤を付与したポリウレタ
ンエマルジョン配合液を含浸または塗布したのち、熱風
または熱水で加熱し感熱凝固する方法がある。また、
特開平6−316877号公報に開示されているような
強制乳化されたエマルジョンに無機塩類を溶解した水系
樹脂組成物を付与し加熱乾燥する方法もある。更に、
特公平6−60260公報に開示されているようにマイ
クロバルーンを加えた水系ウレタン樹脂組成物を感熱凝
固させるとともに、マイクロバルーンを発泡させて発泡
体を形成したものがある。
は可能であるが、含浸液の一部が凝固浴中に流出して凝
固し、凝固したゲル物が加工物の表面に再付着するとい
う問題が起こる。またポリウレタン樹脂濃度が低下する
につれて感熱凝固性が低下し、ウレタン樹脂の熱水中へ
の流出が更に起こりやすくなる問題がある。において
は樹脂組成物が主にアニオン性であるため、感熱ゲル化
性促進剤の無機塩(特に2価以上の金属塩)を添加した
場合、樹脂組成物の安定性が非常に悪く配合上問題があ
る。また加工方法が熱風乾燥の場合は、皮膜化した樹脂
内部を見るとマイクロポーラスを形成せず、また樹脂付
着量が増加するにつれて風合いが硬くなる傾向にある。
加工方法が熱水凝固の場合はと同様の問題が起こる。
においては熱風乾燥であるためと同様マイクロポー
ラスを形成しない。また使用する水系ウレタン樹脂がノ
ニオン系であるため樹脂自体のゲル化能が低く、ウレタ
ン樹脂濃度が低濃度で加工を行う場合、多量の凝固剤の
添加が必要となるなど感熱ゲル化性にまだ問題がある。
においてはマイクロポーラスを形成させるためにマイ
クロバルーンを添加したものであるが、添加したマイク
ロバルーンに起因して熱やけによる着色がおきたり、風
合いが硬くなったり、ポーラスの径が大きく、風合いや
物性の点でまだ十分な性能が得られない。尚、本発明に
おけるマイクロポーラスとは付着した樹脂中に均一な多
数の小さな孔が分散している状態を表す。
液(水系樹脂組成物)が安定で低濃度から高濃度までウ
レタン樹脂濃度亘ってシャープな感熱ゲル化性を有し、
かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均一なマイク
ロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟でマイクロポ
ーラスのない繊維シート状複合物の製造方法及びその人
工皮革にある。
を解決する繊維シート状複合物特に人工皮革の製造方法
について鋭意研究の結果、本発明を完成するに至ったも
のである。
ボキシル基とノニオン性親水基を含有する水系ウレタン
樹脂、及び/又は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有
するウレタン樹脂をノニオン性乳化剤で強制分散してな
る水系ウレタン樹脂、(B)無機塩、(C)曇点を持つ
ノニオン性界面活性剤とから成る水系樹脂組成物(イ)
を、(ロ)繊維材料基体に含浸又は塗布し、(ハ)スチ
ームで感熱凝固させることを特徴とする繊維シート状複
合物の製造方法、それで得られた人工皮革を提供するも
のである。
ウレタン樹脂濃度に亘ってシャープな感熱ゲル化性を有
し、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均一なマ
イクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟な繊維シ
ート複合物は、(A)(A-1)分子内にカルボキシル基と
ノニオン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂及び/又
は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有するウレタン樹
脂をノニオン性乳化剤で強制分散してなる水系ウレタン
樹脂、無機塩(B)、曇点を持つ界面活性剤(C)及び
スチームで感熱凝固(ハ)の組み合わせによってのみは
じめて実現可能であり、これら構成因子のいずれか一つ
でも欠けると本発明の目的は達成されない。
樹脂(A)は、(A-1)分子内にカルボキシル基とノニオ
ン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂及び/又は(A-
2)分子内にカルボキシル基を含有するウレタン樹脂をノ
ニオン性乳化剤で強制分散してなる水系ウレタン樹脂を
必須成分とする以外には特に組成上の限定がされるもの
ではなく、一般にイソシアネート成分と活性水素含有化
合物成分とから製造される実質的にリニアー又は3次元
構造を持ったものが使用される。
れるイソシアネート成分としては、例えば2,4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フエニレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイ
ソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフ
エニレンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカ
メチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシ
アネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート等が挙げられる
用いられるイソシアネート基と反応し得る活性水素含有
化合物は、好ましくは平均分子量300〜10,00
0、より好ましくは500〜5,000の高分子量活性
水素含有化合物と、平均分子量300以下の低分子量活
性水素含有化合物に分けられる。
は、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリカーボネートポリオール、ポリアセター
ルポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリエス
テルアミドポリオール、ポリチオエーテルポリオール等
が挙げられる。
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子
量300〜6,000)、ジプロピレングリコール、ト
リプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベン
ゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水素添加
ビスフェノールA、ハイドロキノン及びそれらのアルキ
レンオキシド付加体等のグリコール成分とコハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカル
ボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペ
ンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4
−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル
酸、ビフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−p,p’−ジカルボン酸及びこれらジカル
ボン酸の無水物あるいはエステル形成性誘導体;p−ヒ
ドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安
息香酸及びこれらのヒドロキシカルボン酸のエステル形
成性誘導体等の酸成分とから脱水縮合反応によって得ら
れるポリエステルの他にε−カプロラクトン等の環状エ
ステル化合物の開環重合反応によって得られるポリエス
テルポリオール及びこれらの共重合ポリエステルポリオ
ールが挙げられる。
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、
しょ糖、アコニット糖、トリメリット酸、ヘミメリット
酸、燐酸、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリイソプロパノールアミン、ピロガロール、ジヒドロ
キシ安息香酸、ヒドロキシフタール酸、1,2,3−プ
ロパントリチオール、等の活性水素原子を少なくとも2
個有する化合物の1種または2種以上を開始剤としてエチ
レンオキシト゛、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリン、テトラ
ヒドロフラン、シクロヘキシレン、等のモノマーの1種
または2種以上を常法により付加重合したもの、又は上
記モノマーをカチオン触媒、プロトン酸、ルイス酸等を
触媒として開環重合したものが挙げられる。
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等の
グリコールとジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、エチレンカーボネート、ジフェニルカーボネー
ト、ホスゲンとの反応により得られる化合物が挙げられ
る。
は、分子量300以下の分子内に少なくとも2個以上の
活性水素を含有する化合物で、例えば、ポリエステルポ
リオールの原料として用いたグリコール成分;グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ソルビトール、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキ
シ化合物等があり、この他に更にエチレンジアミン、
1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジ
アミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−
ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3’−ジメチル
−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,2
−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロヘキサンジ
アミン、アミノエチルエタノールアミン、ヒドラジン
類、酸ヒドラジド類、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン等のポリアミンが挙げられる。
にそれ単独では水に安定に分散する事ができない程度の
カルボキシル基を含有し、かつ最終的に水に安定に分散
させるために必要な分子内に結合したノニオン性親水基
あるいはノニオン性乳化剤を併用している事が必須であ
る。すなわち、カルボキシル基だけで水に安定に分散さ
せた水系ウレタン樹脂では、本発明の水性樹脂組成物の
配合安定性が不十分なため繊維材料基体への含浸あるい
は塗工ができず、またノニオン性親水基だけで水に安定
に分散させた水系ウレタン樹脂では、感熱ゲル化はする
もののシャープさに欠けるため、スチーム凝固時に樹脂
の脱落があったり、また均質なマイクロポーラスの形成
はできず不適当である。
分子内に結合したカルボキシル基の含有量は、最終的に
得られるウレタン樹脂固形分中の酸価として、好ましく
は少なくとも0.5〜15、より好ましくは1〜10で
あることが必要である。酸価が0.5未満では、十分な
感熱ゲル化性が得られず、また逆に酸価が15を越える
と、本発明の(イ)水系樹脂組成物の配合安定性が不安
定になり、安定な品質の繊維シート状複合物が得られ
ず、更に耐水性などの耐久性が著しく低下するため好ま
しくない。
より安定な水系ポリウレタン樹脂を得るために必要なノ
ニオン性親水基の含有量は、最終的に得られるウレタン
樹脂固形分100重量部当り好ましくは0〜20重量
部、更に好ましくは0〜10重量部にすることが好まし
い。またノニオン性乳化剤の量は、ウレタン樹脂固形分
100重量部当たり好ましくは0〜20重量部、更に好
ましくは0〜10重量部である。ただしこれらノニオン
性親水基及び/又はノニオン性乳化剤のエチレンオキシト゛単位
は、最終的に得られるウレタン樹脂固形分100重量部
当り好ましくは少なくとも2〜20重量部、更は好まし
くは3〜15重量部であり、ノニオン性親水基とノニオ
ン性乳化剤を併用しても差し支えない。
基を導入するために用いられる原料としては、例えば、
分子内に少なくとも1個以上の活性水素原子を有し、か
つカルボン酸の塩、カルボン酸基からなる群から選ばれ
る少なくとも一つのカルボキシル基を含有する化合物が
挙げられる。かかるカルボキシル基含有化合物として
は、例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2
−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチロール酪酸、
2,2−ジメチロール吉草酸、ジオキシマレイン酸、
2,6−ジオキシ安息香酸、3,4−ジアミノ安息香酸
等のカルボン酸含有化合物及びこれらの誘導体又はこれ
らを共重合して得られるポリエステルポリオールが挙げ
られる。
水基を導入するために用いられる原料としては、分子内
に少なくとも1個以上の活性水素原子を有し、かつエチ
レンオキシドの繰り返し単位からなる基、エチレンオキ
シドの繰り返し単位とその他のアルキレンオキシドの繰
り返し単位からなる基を含有するノニオン性の化合物が
挙げられる。かかるノニオン性親水基含有化合物として
は、エチレンオキシドの繰り返し単位を少なくとも30
重量%以上含有し、ポリマー中に少なくとも1個以上の
活性水素を含有する分子量300〜20,000のポリ
オキシエチレングリコール又はポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレン共重合体グリコール、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシブチレン共重合体グリコール、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシアルキレン共重合体グリコ
ール又はそのモノアルキルエーテル等のノニオン基含有
化合物又はこれらを共重合して得られるポリエステルポ
リエーテルポリオールが挙げられる。
乳化剤としては、一般に乳化剤として使用するものは全
て使用可能である。例えばポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル等のポリオキシエチレン長鎖アルキル
エーテル類;ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエ
ーテル類;ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレ
エート等、あるいはポリオキシプロピレン・ポリオキシ
エチレングリコールのブロックあるいはランダムポリマ
ー、ポリアミンのポリオキシプロピレン・ポリオキシエ
チレン付加物等も挙げられる。
て、オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキ
ルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルフォン酸塩、アル
カンスルフォネートナトリウム塩、アルキルジフェニル
エーテルスルフォン酸ナトリウム塩等のアニオン系乳化
剤;ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニル硫酸塩等のノニオンアニオン系
乳化剤を少量併用することも可能である。
ては、従来からよく知られているいずれの方法でもよ
く、例えば次のような方法が挙げられる。 活性水素含有化合物、カルボキシル基含有化合物と、
ポリイソシアネートを反応させて得られたカルボキシル
基含有ウレタン樹脂の有機溶剤溶液又は有機溶剤分散液
に、ノニオン性乳化剤を加え、更に必要に応じて中和剤
を加えた後、水と混合して水系分散体を得る方法。
有化合物と、ポリイソシアネートを反応させて得られた
カルボキシル基含有末端イソシアネート基含有ウレタン
プレポリマーを、ノニオン性乳化剤と更に必要に応じて
中和剤を含む水溶液と混合するか、または予めプレポリ
マー中に中和剤を加えた後ノニオン性乳化剤を含む水溶
液を混合して水に分散させた後、ポリアミンと反応させ
て水系分散体を得る方法。
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートを反応させて得られた親水基含有ウレタン樹脂
の有機溶剤溶液又は有機溶剤分散液に、必要に応じて中
和剤を加え、更に水を混合して水系分散体を得る方法。
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートを反応させて得られた親水基含有末端イソシア
ネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤を含む水
溶液と混合するか、または予めプレポリマー中に中和剤
を加えた後水を混合して水に分散させた後、ポリアミン
と反応させて水系分散体を得る方法。
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートを反応させて得られた親水基含有末端イソシア
ネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤及びポリ
アミンを含む水溶液と混合するか、または予めプレポリ
マー中に中和剤を加えた後ポリアミンを含む水溶液と混
合して水系分散体を得る方法。ただし、、につい
ては、更にノニオン性乳化剤を水の中、あるいはウレタ
ン樹脂の有機溶剤溶液又は分散液に添加しても構わな
い。
アネート基含有ウレタンプレポリマーは、従来公知の方
法で製造され、例えば、前記ポリイソシアネートと活性
水素含有化合物(親水系基含有化合物も含む)を、イソ
シアネート基と活性水素基の当量比をそれぞれウレタン
樹脂の場合は、好ましくは0.8:1〜1.2:1、よ
り好ましくは0.9:1〜1.1:1の比率で、また末
端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの場合
は、好ましくは1.1:1〜3:1、より好ましくは
1.2:1〜2:1の比率で、好ましくは20〜120
℃、より好ましくは30〜100℃にて反応する。
もできるが、反応系の反応制御あるいは粘度低下等の目
的で有機溶剤を使用することもできる。かかる有機溶剤
はとくに限定されないが、例えば、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸
エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類が挙げら
れる。かかる有機溶剤は、最終的に得られるウレタン樹
脂水系分散体から蒸留除去する場合は、蒸留除去が容易
な比較的沸点が低いものを用いることが好ましい。やむ
終えず沸点100℃以上の有機溶剤を使用しなければな
らない場合においてもその使用量は必要最小限に止める
ことが好ましい。
ことのできる中和剤としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の不揮発性塩基;トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、メ
チルジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の三
級アミン類、アンモニア等の揮発性塩基が挙げられ、中
和の時期としては、カルボキシル基含有化合物の重合
前、中、後あるいは、ウレタン化反応中、後のいずれで
も構わない。
溶剤を必要に応じて蒸留除去して用いられるが、そのま
ま用いてもよい。
の蒸留装置が使用できるが、蒸留効率や蒸留除去した有
機溶剤が大気中に放出されない蒸留装置が好ましく、中
でも薄膜蒸発装置が特に好ましい。
本発明の効果を損なわない範囲において、水に加えてそ
の他の水系分散体や水分散液、例えば酢ビ系、エチレン
酢ビ系、アクリル系、アクリルスチレン系等のエマルジ
ョン;スチレン・ブタジエン系、アクリロニトリル・ブ
タジエン系、アクリル・ブタジエン系等のラテックス;
ポリエチレン系、ポリオレフィン系等のアイオノマー;
ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ系
樹脂等の各種水系分散体、水分散液を併用してもよい。
ウレタン樹脂は、固形分が約10〜60重量%、好まし
くは15〜50重量%の実質的に無溶剤の水分散体であ
る。しかしながらやむ終えず沸点100℃以上の有機溶
剤を水系ウレタン樹脂の製造に使用しなければならない
場合でも、水系分散体の全重量当たり20重量%までに
そのような有機溶剤の使用量は止めるべきである。
オンがカリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、鉄、ニッケル、スズ、鉛、ア
ンモニアから成り、アニオンが塩化物、硫酸、硝酸、リ
ン酸からなる無機塩である。凝固性の効果から考慮する
とイオンの価数が大きい金属を用いる方が好ましく、特
に塩化アルミニウムが最も効果的であるが、経済性、加
工装置への影響を考慮すると塩化カルシウムが好まし
い。添加量は配合液中の濃度で0.01〜10重量%で
あり、好ましくは0.02〜3重量%である。配合量が
少ない場合はマイクロポーラス形成効果が得られなくな
り、多い場合は十分な物性を得られないばかりか、逆に
樹脂の劣化を促進しやすくなる。
曇点が30〜80℃のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリ
マー、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアシルエステル、ポリオキシエチレ
ンポリアリールエーテルなどが使用される。アルキルフ
ェノール−ホルマリン縮合物のアルキレンオキシド付加
物は、温度に対してシャープに反応するので特に好まし
い。該界面活性剤の使用量は配合液中の濃度で固形分で
0.05〜10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量
%である。この範囲より少ないとマイクロポーラス形成
効果が得られなくなり、多いと水系ウレタン樹脂から得
られる皮膜の耐水性などが低下する。
組成物は(A)(A-1)分子内にカルボキシル基とノニオ
ン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂、及び/又は(A
-2)分子内にカルボキシル基を含有するウレタン樹脂を
ノニオン性乳化剤で強制分散してなる水系ウレタン樹
脂、(B)無機塩、(C)曇点を持つノニオン性界面活
性剤を必須成分とし、そのまま単独であるいはマイクロ
ポーラス形成性を阻害しない範囲で他の水分散体、例え
ば酢ビ系、エチレン酢ビ系、アクリル系、アクリルスチ
レン系等のエマルジョン;スチレン・ブタジエン系、ア
クリロニトリル・ブタジエン系、アクリル・ブタジエン
系等のラテックス;ポリエチレン系、ポリオレフィン系
等のアイオノマー;ポリウレタン、ポリエステル、ポリ
アミド、エポキシ系の水分散体と任意の割合で配合して
使用することができる。
する目的でアルキレングリコール誘導体、あるいは脂肪
族ジカルボン酸のジアルキルエステル、N−メチルピロ
リドン等の造膜助剤を、また加工適性を改善する目的で
フッ素系のレベリング剤、ジアルキルスルホサクシネー
ト系等の乳化剤、アセチレングリコール誘導体等の各種
レベリング剤、浸透剤等を配合しても構わない。また配
合液の発泡を抑制する目的で、鉱物油系、アマイド系、
シリコーン系等の各種消泡剤あるいはエタノール、イソ
プロピルアルコール等の少量のアルコール類を配合する
ことも可能である。
散性の各種無機、有機顔料を配合することができる。ま
た上記水分散体の耐光性、耐熱性、耐水性、耐溶剤性等
の各種耐久性を改善する目的で酸化防止剤、紫外線吸収
剤、加水分解防止剤等の安定剤をウレタン樹脂水系分散
体の製造工程中か、その製造後に添加し、或いはまたエ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート化合物、ア
ジリジン化合物、ポリカルボジイミド化合物等の架橋剤
をそれに配合して使用することもできる。さらに感熱凝
固性促進剤としてセルロースメチルエーテル、ポリビニ
ルメチルエーテルなどのような冷水に可溶性で温水に不
溶性であるメチルエーテル基を有する高分子化合物、ポ
リエーテルチオエーテルグリコール類、ポリエーテル変
性ポリジメチルシロキサン系化合物、デンプン等を添加
しても良い。
は最終的に好ましくは樹脂固形分3〜50重量%、感熱
ゲル化温度30〜80℃に調整する必要がある。以上の
条件を満たさない場合、目的とする繊維シート状複合物
は得られない。
は、従来から繊維材料基体の製造に用いられている不織
布や編織布は全て特に制限無く用いられる。不織布には
補強用等の目的で編織布等が内部または表面に積層され
たものでも良い。構成繊維は、天然繊維、化学繊維のい
ずれでも良く、天然繊維としては綿、羊毛、絹、石綿
等、化学繊維としてはレーヨン、テンセルなどの再生繊
維、アセテート、トリアセテートなどの半合成繊維、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリルな
どの合成繊維が挙げられる。またこれらを混合使用した
繊維を適宜用いることも可能である。風合いの良好な繊
維シート状複合物を得るためには極細繊維を用いること
が望ましい。極細繊維としては海島型、分割または剥離
型、直紡型等いずれでも良く、海島繊維の極細化方法と
してはトルエン等の溶剤処理による溶解、アルカリ等に
よる分解などが挙げられるが、極細化方法について特に
限定されるものではない。
基体への含浸、塗布方法は、通常行われる方法であれば
いずれでも良く、例えばマングルによる含浸、ナイフコ
ーティング、ロールコーティング、エアーナイフコーテ
ィング、スプレーコーティング等が挙げられる。ウレタ
ン樹脂の付着量(固形分)は、含浸の場合、好ましくは
繊維材料基体100重量部に対し3〜100重量部であ
る。コーティングの場合、塗布厚で好ましくは0.1〜
10mmである。
樹脂組成物にステアリン酸アンモニウム、高級脂肪酸の
金属塩、ジアルキルスルホサクシネート系乳化剤等の発
泡剤を添加して機械発泡して加工する事もできる。特に
コーティング加工の場合には、クッション性に富んだ発
泡層の形成が可能になり、含浸加工の場合でも低付着量
で非常にソフトな風合いに仕上がるので好ましい。
ムの温度を樹脂組成物の感熱ゲル化温度以上とすれば、
加工可能であるが、より安定的に生産を行うためには配
合液感熱ゲル化温度の10℃以上とするのが好ましい。
また湿度は100%に近づく程表面からの乾燥が抑えら
れ好ましい。処理時間は、通常数秒〜数分間で充分であ
る。このスチーム凝固の条件として、好ましくは通常の
飽和蒸気(0〜0.6MPa)処理及び160〜190
℃の過熱蒸気処理を含むものである。また、スチーム凝
固と他の方法との併用も可能である。他の方法として
は、例えば赤外線、電磁波、高周波等の凝固方法が挙げ
られる。
工布は、通常加熱乾燥する。その方法としては、例えば
熱風加熱、赤外線加熱、電磁波加熱、高周波加熱、シリ
ンダー加熱等任意の乾燥方法が可能であるが、一般的に
は設備投資額、ランニングコストの安い熱風加熱が行わ
れる。乾燥温度は好ましくは80〜180℃で行う。こ
れ以上低ければ水分が蒸発しにくい、水系ウレタンの造
膜性が不良となる等の問題があり、高ければ樹脂の耐熱
性や繊維の劣化が起こる等の問題があり不適当である。
理として上記方法で得られた繊維シート状複合物を温水
あるいは熱水により洗浄抽出(ソーピング)することが
好ましい。このソーピング工程により、本発明の水系ウ
レタン樹脂に含まれるノニオン性乳化剤や、感熱ゲル化
剤として使用した無機塩(B)、ノニオン系界面活性剤
(C)、更には必要に応じて添加された水溶性の感熱凝
固促進剤などが抽出除去され、最終的に得られる繊維シ
ート状複合物のマイクロポーラス構造がより微細になる
だけでなく、繊維シート状複合物の耐光性、耐湿熱性な
どの各種耐久性が向上するため好ましい。また該ソーピ
ングは、繊維シート状複合物の染色工程や、極細繊維の
極細化の工程で兼ねることも可能である。特にマイクロ
ポーラス構造をより微細にする目的で、本発明の感熱凝
固性を阻害しない範囲でポバール、ゼラチンなどの水溶
性ポリマーを添加しても構わない。
発明は実施例のみに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部を示す。
基を含有する水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ジメチロール
プロピオン酸、ポリオキシエチレンモノメチルエーテル
と4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
から得られるイソシアネート末端プレポリマーにトリエ
チルアミンを添加して中和した後、ホモミキサーで撹拌
下、水を投入して分散させ、更にイソホロンジアミンを
添加して、酸価2.5、エチレンオキシト゛含有量5重量%の水
系ウレタン樹脂を得た。
有するウレタン樹脂をノニオン性乳化剤で乳化分散させ
た水系ウレタン樹脂の合成 ポリブチレンアジペート(分子量2,000)、1,4
−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、ジメチロ
ールプロピオン酸、と4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネートから得られるイソシアネート末端プ
レポリマーにトリエチルアミンを添加して中和した後、
ノニオン性乳化剤の水溶液と混合しホモミキサーで撹拌
して乳化分散液を得た後、更にイソホロンジアミンを添
加して、酸価2.5、エチレンオキシト゛含有量6重量%の水系
ウレタン樹脂を得た。
ニオン性親水基を含有するウレタン樹脂をノニオン性乳
化剤で乳化分散させた水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ジメチロール
プロピオン酸、ポリオキシエチレンモノメチルエーテル
と4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
から得られるイソシアネート末端プレポリマーにトリエ
チルアミンを添加して中和した後、ノニオン性乳化剤の
水溶液と混合しホモミキサーで撹拌して乳化分散液を得
た後、更にイソホロンジアミンを添加して、酸価2.
5、エチレンオキシト゛含有量6重量%の水系ウレタン樹脂を得
た。
含有する水系ウレタン樹脂の合成例 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ポリオキシエ
チレンモノメチルエーテルと4,4’−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートから得られるイソシアネート
末端プレポリマーを水と混合しホモミキサーで撹拌して
乳化分散液を得た後、更にイソホロンジアミンを添加し
て、エチレンオキシト゛含有量8重量%の水系ウレタン樹脂を得
た。
有する水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ジメチロール
プロピオン酸と4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネートから得られるイソシアネート末端プレポリ
マーにトリエチルアミンを添加して中和した後、水と混
合しホモミキサーで撹拌して乳化分散液を得た後、更に
イソホロンジアミンを添加して、酸価25の水系ウレタ
ン樹脂を得た。
分散された水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパンと4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートから得られるイ
ソシアネート末端プレポリマーをノニオン性乳化剤の水
溶液と混合しホモミキサーで撹拌して乳化分散液を得た
後、更にイソホロンジアミンを添加して、エチレンオキシト゛含
有量10重量%の水系ウレタン樹脂を得た。
有するウレタン樹脂をノニオン性乳化剤で乳化分散され
た水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ポリオキシエ
チレンモノメチルエーテルと4,4’−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートから得られるイソシアネート
末端プレポリマーをノニオン性乳化剤の水溶液と混合し
ホモミキサーで撹拌して乳化分散液を得た後、更にイソ
ホロンジアミンを添加して、エチレンオキシト゛含有量9重量%
の水系ウレタン樹脂を得た。
有するウレタン樹脂をアニオン性乳化剤で乳化分散させ
た水系ウレタン樹脂の合成 1.6−HGポリカーボネートジオール(分子量2,0
00)、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2,000)、トリメチロールプロパン、ジメチロール
プロピオン酸と4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネートから得られるイソシアネート末端プレポリ
マーにトリエチルアミンを添加して中和した後、アニオ
ン性乳化剤の水溶液と混合しホモミキサーで撹拌して乳
化分散液を得た後、更にイソホロンジアミンを添加し
て、酸価2.5、アニオン性乳化剤5重量%の水系ウレ
タン樹脂を得た。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有水系ウレタ
ン樹脂)を水で希釈して濃度5%、20%に調整した
後、該希釈液100部に対して、無機塩としてCaCl
2 0.3部と曇点を持つノニオン性界面活性剤として曇点
47℃のアルキルフェノール−ホルマリン縮合物のアル
キレンオキシド付加物2部添加し水系樹脂組成物を作成
した。この水系樹脂組成物をPET極細繊維からなる濃
度5%は目付50g/m2、濃度20%は目付200g/m2の
不織布に含浸し、マングルでピックアップ100%とな
るよう絞った。次いで100℃の飽和水蒸気中に2分静
置し、その後100℃の乾燥機で20分乾燥した。
(カルボキシル基含有ウレタン樹脂をノニオン性乳化剤
で強制乳化した水系ウレタン樹脂)を無機塩としてCa
Cl2 0.3部と曇点を持つノニオン性界面活性剤として
曇点47℃のアルキルフェノール−ホルマリン縮合物の
アルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組成物中に含
まれるよう予め添加した水で希釈し、ウレタン樹脂濃度
が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成物を作成
した。この水系樹脂組成物を実施例1と同様に加工し
た。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有ウレタン樹
脂をリニオン性乳化剤で強制乳化した水系ウレタン樹
脂)を、無機塩としてCaCl2 0.3部と曇点を持つノ
ニオン性界面活性剤として曇点47℃のアルキルフェノ
ール−ホルマリン縮合物のアルキレンオキシド付加物2
部が水系樹脂組成物中に含まれるよう予め添加した水で
希釈し、ウレタン樹脂濃度が5%、20%となるよう調整し
た水系樹脂組成物を作成した。この水系樹脂組成物を実
施例1と同様に加工した。
(ノニオン性親水基含有水系ウレタン樹脂)を、無機塩
としてCaCl2 0.3部と曇点を持つノニオン性界面活
性剤として曇点47℃のアルキルフェノール−ホルマリ
ン縮合物のアルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組
成物中に含まれるよう予め添加した水で希釈し、ウレタ
ン樹脂濃度が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成
物を作成した。この水系樹脂組成物を実施例1と同様に
加工した。
(カルボキシル基含有水系ウレタン樹脂)を、無機塩と
してCaCl2 0.3部と曇点を持つノニオン性界面活性
剤として曇点47℃のアルキルフェノール−ホルマリン
縮合物のアルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組成
物中に含まれるよう予め添加した水で希釈し、ウレタン
樹脂濃度が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成物
を作成しようとしたが、ゲル化が起こり安定な水系樹脂
組成物ができず、加工ができなかった。
(ノニオン性乳化剤だけで乳化分散した水系ウレタン樹
脂)を、無機塩としてCaCl2 0.3部と曇点を持つノ
ニオン性界面活性剤として曇点47℃のアルキルフェノ
ール−ホルマリン縮合物のアルキレンオキシド付加物2
部が水系樹脂組成物中に含まれるよう予め添加した水で
希釈し、ウレタン樹脂濃度が5%、20%となるよう調整し
た水系樹脂組成物を作成した。この水系樹脂組成物を実
施例1と同様に加工した。
(ノニオン性親水基含有ウレタン樹脂をノニオン性乳化
剤で乳化分散させた水系ウレタン樹脂)を、無機塩とし
てCaCl20.3部と曇点を持つノニオン性界面活性剤
として曇点47℃のアルキルフェノール−ホルマリン縮
合物のアルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組成物
中に含まれるよう予め添加した水で希釈し、ウレタン樹
脂濃度が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成物を
作成した。この水系樹脂組成物を実施例1と同様に加工
した。
(カルボキシル基含有ウレタン樹脂をアニオン性乳化剤
で乳化分散させた水系ウレタン樹脂)を、無機塩として
CaCl2 0.3部と曇点を持つノニオン性界面活性剤と
して曇点47℃のアルキルフェノール−ホルマリン縮合
物のアルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組成物中
に含まれるよう予め添加した水で希釈し、ウレタン樹脂
濃度が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成物を作
成しようとしたが、ゲル化が起こり安定な水系樹脂組成
物ができず、加工できなかった。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有水系ウレタ
ン樹脂)に無機塩と曇点を持つノニオン性界面活性剤を
全く添加しないで実施例1と同様に水系樹脂組成物を作
成した。この水系樹脂組成物を実施例1と同様に加工し
た。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有水系ウレタ
ン樹脂)を、無機塩としてCaCl20.3部が水系樹脂
組成物中に含まれるよう予め添加した水で希釈し,ウレ
タン樹脂濃度が5%、20%となるよう調整した水系樹脂組
成物を作成した。この水系樹脂組成物を実施例1と同様
に加工した。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有水系ウレタ
ン樹脂)を、曇点を持つノニオン性界面活性剤として曇
点47℃のアルキルフェノール−ホルマリン縮合物のア
ルキレンオキシド付加物2部が水系樹脂組成物中に含ま
れるよう予め添加した水で希釈し、ウレタン樹脂濃度が
5%、20%となるよう調整した水系樹脂組成物を作成し
た。この水系樹脂組成物を実施例1と同様に加工した。
成物を作成し、この水系樹脂組成物をPET極細繊維か
らなる濃度5%は目付50g/m2、濃度20%は目付
200g/m2の不織布に含浸し、マングルでピックア
ップ100%となるように絞った。ついで150℃の無
風状態の乾燥機中で2分凝固させ、更に100℃の乾燥
機で20分乾燥した。
(カルボキシル基及びノニオン性親水基含有水系ウレタ
ン樹脂)を水で希釈し、濃度5%、20%に調整し水系樹脂
組成物を作成した。この水系樹脂組成物を比較例9と同
様の方法で加工した。
または固化に至るか否かを目視観察した。更に、配合液
を室温にて1時間静置し、状態変化を観察したが、配合
時に安定であったものは1時間後の状態変化は認められ
なかった為に、配合時の安定性のみ記載した。
固化
填されたウレタン樹脂がマイクロポーラス状であるか否
かを目視観察した。 〈判定〉○:マイクロホ゜ーラス有 ×:マイクロホ゜ーラス無
レタン樹脂の充填状態を目視観察した。 〈判定〉○:マイク゛レーション有 ×:マイク゛レーション無
×:ハート゛
1)分子内にカルボキシル基とノニオン性親水基を含有す
る水系ウレタン樹脂及び/又は(A-2)分子内にカルボキ
シル基を含有するウレタン樹脂をノニオン性乳化剤で強
制分散してなる水系ウレタン樹脂、無機塩(B)、曇点
を持つ界面活性剤(C)及びスチームで感熱凝固(ハ)
の組み合わせによって、低濃度(5%)に於いてもまた
高濃度(20%)に於いても、シャープな感熱ゲル化性
を有し、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均一
なマイクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟な繊
維シート複合物を得ることが出来た。
り、無機塩(B)、曇点を持つ界面活性剤(C)及びス
チームで感熱凝固(ハ)の組み合わせを行った場合で
も、水系ウレタン樹脂が(A)(A-1)分子内にカルボキ
シル基とノニオン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂
及び/又は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有するウ
レタン樹脂をノニオン性乳化剤で強制分散してなる水系
ウレタン樹脂を使用しない場合には、配合液(組成物)
の安定性が著しく悪く加工が不可能であったり、また、
低濃度(5%)に於いて、シャープな感熱ゲル化性を示
さず、水系ウレタン樹脂がマイグレーションを起こし、
更に、マイクロポーラスを形成することなく、極めて風
合いの硬い繊維シート複合物しか得ることが出来なかっ
た。
り、(A)(A-1)分子内にカルボキシル基とノニオン性
親水基を含有する水系ウレタン樹脂及び/又は(A-2)分
子内にカルボキシル基を含有するウレタン樹脂をノニオ
ン性乳化剤で強制分散してなる水系ウレタン樹脂を使用
した場合に於いても、無機塩(B)、曇点を持つ界面活
性剤(C)及びスチームで感熱凝固(ハ)の全ての条件
を満たさなければ、低濃度から高濃度のウレタン樹脂濃
度に亘ってシャープな感熱ゲル化性を有し、かつ繊維間
に充填した水系ウレタン樹脂が均一なマイクロポーラス
を形成し、しかも風合いが柔軟な繊維シート複合物は得
られなかった。
濃度のウレタン樹脂濃度に亘ってシャープな感熱ゲル化
性を有し、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均
一なマイクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟な
繊維シート複合物は、(A)(A-1)分子内にカルボキシ
ル基とノニオン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂及
び/又は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有するウレ
タン樹脂をノニオン性乳化剤で強制分散してなる水系ウ
レタン樹脂、無機塩(B)、曇点を持つ界面活性剤
(C)及びスチームで感熱凝固(ハ)の組み合わせによ
ってのみはじめて実現可能であり、これら構成因子のい
ずれか一つでも欠けると本発明の目的は達成されないこ
とが判明した。
ト状複合物は、低濃度から高濃度のウレタン樹脂濃度に
亘ってシャープなゲル化性を有するためマイグレーショ
ンが無く、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均
一なマイクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟で
あるという優れた特徴を有する。
液(水系樹脂組成物)が安定で、低濃度から高濃度まで
ウレタン樹脂濃度亘ってシャープな感熱ゲル化性を有
し、かつ繊維間に充填した水系ウレタン樹脂が均一なマ
イクロポーラスを形成し、しかも風合いが柔軟でマイグ
レーションのない繊維シート状複合物の製造方法及びそ
の人工皮革にある。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)(A-1)分子内にカルボキシル基と
ノニオン性親水基を含有する水系ウレタン樹脂、及び/
又は(A-2)分子内にカルボキシル基を含有するウレタン
樹脂をノニオン性乳化剤で強制分散してなる水系ウレタ
ン樹脂、 (B)無機塩、 (C)曇点を持つノニオン性界面活性剤 とから成る(イ)水系樹脂組成物を、(ロ)繊維材料基
体に含浸又は塗布し、(ハ)スチームで感熱凝固させる
ことを特徴とする繊維シート状複合物の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法で得られた人工
皮革。
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