JP2002088662A - 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法 - Google Patents

合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法

Info

Publication number
JP2002088662A
JP2002088662A JP2001192850A JP2001192850A JP2002088662A JP 2002088662 A JP2002088662 A JP 2002088662A JP 2001192850 A JP2001192850 A JP 2001192850A JP 2001192850 A JP2001192850 A JP 2001192850A JP 2002088662 A JP2002088662 A JP 2002088662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic leather
aqueous
polyurethane resin
water
adhesive composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001192850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002088662A5 (ja
JP4257564B2 (ja
Inventor
Eiji Satake
英司 佐竹
Shingo Takeda
伸吾 竹田
Kazuyoshi Tanaka
一義 田中
Yutaka Hashimoto
豊 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001192850A priority Critical patent/JP4257564B2/ja
Publication of JP2002088662A publication Critical patent/JP2002088662A/ja
Publication of JP2002088662A5 publication Critical patent/JP2002088662A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4257564B2 publication Critical patent/JP4257564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成
物と、それを使用してなる合成皮革の製造方法、及び該
製造方法により得られる合成皮革の提供。 【解決手段】 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤
組成物が、水性ポリウレタン樹脂(A)、架橋剤
(B)、及び増粘剤(C)を含んでなる接着剤組成物で
あって、水性ポリウレタン樹脂(A)の軟化温度が80
℃以下であり、該水性ポリウレタン樹脂(A)の80℃
における溶融粘度が10Pa・s以下であり、該水性
ポリウレタン樹脂(A)と架橋剤(B)とが反応して硬
化した後の樹脂硬化物の軟化温度が120℃以上である
ことを特徴とする。また、前記合成皮革用水性ドライラ
ミネート接着剤組成物を離型紙上に予め形成された表皮
層上に塗布して乾燥させて接着層を形成させた後、該接
着剤層と繊維基材とをドライラミネートして合成皮革を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成皮革の製造に
適した水性接着剤組成物、それを用いた合成皮革の製造
方法、及び該製造方法により得られる合成皮革に関す
る。尚、本発明でいうところの「合成皮革」とは織編
布、不織布等の繊維シート状物、さらにこれら繊維シー
ト状物に有機溶剤系あるいは水系の樹脂、好ましくはポ
リウレタン樹脂がコーティング加工(発泡コーティング
を含む)あるいは含浸加工されてポーラス層を形成した
もの、さらにスプリットレザー等の天然皮革素材を用い
て成るものをいう。
【0002】
【従来の技術】従来の合成皮革の製造方法は、ウレタン
樹脂の有機溶媒溶液を離型紙上に塗布して乾燥させて表
皮層を形成した後、その表皮層上にウレタン樹脂の有機
溶媒溶液に架橋剤を配合した接着剤を塗布して接着剤層
を形成させ、直ちに繊維基材と貼りあわせるウェットラ
ミネート法、或いは該接着剤層を一旦乾燥させた後に繊
維基材と貼りあわせるドライラミネート法のいずれかの
方法により製造される。
【0003】この製造方法で使用されるウレタン樹脂の
有機溶媒は通常数種類混合して用いられるため、乾燥工
程で揮散した有機溶媒の回収は極めて困難であり、ほと
んど大気中に放出されるか、あるいは焼却処理されてき
たのが現状である。また一部で沸点の高い有機溶媒、例
えばDMFが用いられる事もあるが、この場合は一部乾
燥後も合成皮革の中に残留し、その毒性が問題となって
いる。
【0004】これらの問題を解決すべく、使用するウレ
タン樹脂を有機溶媒溶液のタイプから水系タイプに移行
すべく種々の検討がなされているが、いまだ満足すべき
外観と物性を有した合成皮革は得られていない。この理
由として、通常行われている水性ウレタン樹脂に増粘剤
を配合して増粘させた後に塗布しラミネートさせるウェ
ットラミネート法では、溶剤系と比較して接着剤の粘
性がチクソ性のため、一定の圧力でラミネートした場
合、繊維基材に接着剤が浸透し易く、また基材の横には
み出し易い、乾燥性が遅く、また蒸発させた水蒸気が
表皮層と離型紙の間に移行し、一部表皮層の浮きが生じ
る等して、最終的に得られる合成皮革の表皮層の外観、
風合い、接着強度等の品質が不良になる問題があった。
【0005】また上記問題を回避するためにドライラミ
ネート法があるが、従来の水性ウレタン樹脂では乾燥後
に皮膜に粘着性がほとんどなく、高温高圧下でのラミネ
ートが必要となり、従って得られる合成皮革の表皮層の
外観が不良になったり、発泡層を有する場合は発泡層が
高温高圧により潰れる等して風合いが低下する等、性能
的に満足するものは得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、有機溶剤を全く含まない、或いはほとんど含まない
合成皮革の製造方法に関して、溶媒として水を使用
し、乾燥後に比較的低温の雰囲気下においても十分な
初期接着性を有し、ラミネート後に溶剤系接着剤と同
等の接着性能を有し、得られる合成皮革の表皮層の外
観及び風合いに優れる合成皮革用水性ドライラミネート
接着剤組成物を提供し、更に該水性ドライラミネート接
着剤組成物を使用してなる合成皮革の製造方法、及び該
製造方法により得られる合成皮革を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組
成物、それを用いる合成皮革の製造方法、及び該製造方
法により得られる合成皮革について鋭意研究の結果、本
発明を完成するに至ったものである。
【0008】即ち、本発明は、水性ポリウレタン樹脂
(A)、架橋剤(B)、及び増粘剤(C)を含んでなる接着
剤組成物であって、水性ポリウレタン樹脂(A)の軟化温
度が80℃以下で、該水性ポリウレタン樹脂(A)の8
0℃における溶融粘度が105Pa・s以下であって、
該水性ポリウレタン樹脂(A)と架橋剤(B)とが反応し
て硬化した後の樹脂硬化物の軟化温度が120℃以上で
あることを特徴とする合成皮革用水性ドライラミネート
接着剤組成物を提供するものであり、
【0009】また本発明は、こうして得られる合成皮革
用水性ドライラミネート接着剤組成物を、離型紙上に予
め形成された表皮層上に塗布して乾燥させ接着剤層を形
成させた後、該接着剤層と繊維基材とをドライラミネー
トすることを特徴とする合成皮革の製造方法、及びこの
製造方法により得られる合成皮革を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。
【0011】本発明の合成皮革用水性ドライラミネート
接着剤組成物は、本発明の目的である、乾燥後に比較的
低温の雰囲気下においても十分な初期接着性を有し、か
つラミネート後は溶剤系接着剤と同等の接着性能を発現
させるために、水性ポリウレタン樹脂(A)と架橋剤(B)
から構成されており、特に水性ポリウレタン樹脂(A)の
軟化温度が80℃以下で、かつ水性ポリウレタン樹脂
(A)の80℃における溶融粘度が105Pa・s以下
で、更に該水性ポリウレタン樹脂(A)と架橋剤(B)と
が反応硬化した後の樹脂硬化物の軟化温度が120℃以
上である事が必要である。
【0012】水性ポリウレタン樹脂(A)の軟化温度が
80℃を越えた場合、あるいは80℃における溶融粘度
が105Pa・sを越えた場合は、表皮層と繊維基材を
ラミネートして合成皮革を製造する際に、接着剤層の粘
着性が不足し、被着体である表皮層あるいは繊維基材に
対する濡れ性が不足し、十分な初期接着性が得られな
い。好ましくは、水性ポリウレタン樹脂(A)の軟化温
度は50℃以下であり、かつ50℃での溶融粘度が10
5Pa・s以下である。
【0013】ここで言う軟化温度及び溶融粘度とは、株
式会社島津製作所製高化式フローテスターCFT−50
0D型を使用して、荷重30kgf、内径1mmかつ長
さ1mmのオリフィスを使用し、昇温速度3℃/分で測
定した時の流動開始温度を軟化温度と呼び、その際の溶
融粘度を指すものとする。
【0014】本発明で使用される水性ポリウレタン樹脂
(A)とは、活性水素原子含有化合物、親水性基含有化
合物、及びポリイソシアネートとを反応させて得られる
2個以上の活性水素原子含有基と親水性基とを有するポ
リウレタン樹脂である。本発明で使用する水性ポリウレ
タン樹脂(A)の軟化温度を80℃以下にし、かつ80℃
での溶融粘度を105Pa・s以下にするためには、該
水性ポリウレタン樹脂の分子量を小さくする方法が有効
であり、この場合その重量平均分子量は、好ましくは
2,000〜200,000、更に好ましくは3,00
0〜100,000である。
【0015】本発明で使用する水性ポリウレタン樹脂
(A)は、架橋剤(B)と反応して樹脂硬化物となった後の
軟化温度を120℃以上、好ましくは120〜250℃
にするために、該水性ポリウレタン樹脂の分子中、及び
/又は分子末端にイソシアネート基と反応し得る活性水
素原子含有基を少なくとも2個有する。かかる水性ポリ
ウレタン樹脂(A)の活性水素原子含有基1当量当たり
の単位重量平均分子量としては1,000〜15,00
0であることが好ましい。活性水素原子含有基1当量当
たりの単位平均分子量が1,000未満の場合は、表皮
層や繊維基材に対する濡れ性は良くなるものの、繊維基
材への浸透が起こり、また凝集力が低すぎて初期接着
力、接着耐久性ともに不十分であり、2,000〜1
0,000が特に好ましい。
【0016】かかる活性水素原子含有基としては、フェ
ノール性水酸基、カルボキシル基及びその塩、水酸基、
アミノ基、メルカプト基等が挙げられるが、カルボキシ
ル基、水酸基、アミノ基あるいはこれらの併用が好まし
く、特に水酸基が好ましい。
【0017】かかるカルボキシル基、水酸基、アミノ基
の導入方法としては、従来公知の方法であればいずれの
方法でも使用することができる。例えば過剰量のポリオ
ール及び/又はグリコールとポリイソシアネートとの反
応で得られる末端に水酸基を導入する方法、イソシアネ
ート基末端のウレタンプレポリマーを2−アミノエタノ
ール、2−アミノエチルエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン等のアミノアルコール類、アミノフェノール等
とを反応させて水酸基を導入する方法が挙げられる。
【0018】またカルボキシル基を導入する方法として
は、カルボキシル基含有化合物をウレタン化反応の際に
共重合させる方法が挙げられる。またアミノ基を導入す
る方法としては、例えば、イソシアネート末端のウレタ
ンプレポリマーをイソシアネート基に対して過剰量の前
記アミン化合物と反応させる方法が挙げられる。
【0019】本発明で使用する水性ポリウレタン樹脂
(A)に使用されるポリイソシアネートとしては、例えば
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、
p−フエニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェ
ニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ビフエニレンジイソシアネート、3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒド
ロナフタレンジイソシアネート、
【0020】テトラメチレンジイソシアネート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
【0021】4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられ、得られ
る水性ウレタン樹脂の原料コストを考慮すると2,4−
トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシ
アネートが好ましく、得られる水性ポリウレタン樹脂の
光劣化及び熱劣化を抑制するためには1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
トを使用することが好ましい。
【0022】本発明で使用される水性ポリウレタン樹脂
(A)を製造する際に用いられるイソシアネート基と反応
し得る活性水素原子含有化合物は、便宜上平均分子量3
00〜10,000、好ましくは500〜5,000の
高分子量化合物と、分子量300以下の低分子量化合物
に分けられ、好ましくはこれらを混合して使用される。
【0023】上記高分子量活性水素含有化合物として
は、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリカーボネートポリオール、ポリアセター
ルポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリエス
テルアミドポリオール、ポリチオエーテルポリオール、
ポリブタジエン系等のポリオレフィンポリオール等が挙
げられる。
【0024】ポリエステルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子
量300〜6,000)、ジプロピレングリコール、ト
リプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベン
ゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、
【0025】ビスフェノールA、水素添加ビスフェノー
ルA、ハイドロキノン及びそれらのアルキレンオキシド
付加体等のグリコール成分とコハク酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタンジカル
ボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレン
ジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニル
ジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−
p,p’−ジカルボン酸及びこれらジカルボン酸の無水
物あるいはエステル形成性誘導体;
【0026】p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸及びこれらヒドロキシカルボ
ン酸のエステル形成性誘導体等の酸成分とから脱水縮合
反応によって得られるポリエステルの他にε−カプロラ
クトン等の環状エステル化合物の開環重合反応によって
得られるポリエステル及びこれらの共重合ポリエステル
が挙げられる。
【0027】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ソルビトール、しょ糖、アコニ
ット糖、トリメリット酸、ヘミメリット酸、燐酸、
【0028】エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリイソプロパノールアミン、ピロガロール、ジヒ
ドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタール酸、1,2,3
−プロパントリチオール、等の活性水素原子を少なくと
も2個有する化合物の1種または2種以上を開始剤とし
てエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリ
ン、テトラヒドロフラン、シクロヘキシレン、等のモノ
マーの1種または2種以上を常法により付加重合したも
の、または上記モノマーをカチオン触媒、プロトン酸、
ルイス酸等を触媒として開環重合したものが挙げられ
る。
【0029】ポリカーボネートポリオールとしては、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ジエチレングリコール等のグリコールとジフェニルカー
ボネート、ホスゲンとの反応によって得られる化合物が
挙げられる。
【0030】上記低分子量化合物としては、分子量30
0以下の分子内に少なくとも2個の活性水素原子を含有
する化合物であり、例えば、ポリエステルポリオールの
原料として用いたグリコール成分;グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキシ化合物;
エチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、
ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロン
ジアミン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミ
ン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシル
メタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、
1,2−プロパンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン等のアミン化合物、及びヒドラジ
ン、酸ヒドラジド等のヒドラジン類が挙げられる。
【0031】本発明で使用する水性ポリウレタン樹脂
(A)が含有する親水性基としては、例えば、カルボキシ
ル基、スルホン酸基及びその塩を有する化合物、あるい
は分子内に少なくとも1個の活性水素原子を有し、かつ
エチレンオキシドの繰り返し単位からなる基、エチレン
オキシドの繰り返し単位とその他のアルキレンオキシド
の繰り返し単位からなる基を含有するノニオン性の化合
物が挙げられる。
【0032】かかるカルボキシル基を含有する化合物と
しては、例えば、2,2−ジメチロールプロピオン酸、
2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草
酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキシ安息香酸、
3,4−ジアミノ安息香酸等のカルボン酸含有化合物及
びこれらの誘導体及びその塩、又はこれらを使用して得
られるポリエステルポリオールが挙げられ、更にアラニ
ン、アミノ酪酸、アミノカプロン酸、グリシン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、ヒスチジン等のアミノ酸類、
あるいはコハク酸、アジピン酸、無水マレイン酸、フタ
ル酸、無水トリメリット酸等のカルボン酸類も挙げられ
る。
【0033】またスルホン酸基含有化合物としては、例
えば、2−オキシエタンスルホン酸、フェノールスルホ
ン酸、スルホ安息香酸、スルホコハク酸、5−スルホイ
ソフタル酸、スルファニル酸、1,3−フェニレンジア
ミン−4,6−ジスルホン酸、2,4−ジアミノトルエ
ン−5−スルホン酸等のスルホン酸含有化合物及びこれ
らの誘導体、叉はこれらを共重合して得られるポリエス
テルポリオール、ポリアミドポリオール、ポリアミドポ
リエステルポリオールが挙げられる。
【0034】これらのカルボキシル基あるいはスルホン
酸基は、中和して塩にする事により、最終的に得られる
ポリウレタン樹脂を水分散性にする事ができる。かかる
中和剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等の不揮発性塩基;トリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等の三級アミン類、
アンモニア等の揮発性塩基が挙げられる。中和の操作
は、ウレタン化反応前、反応中、あるいは反応後のいず
れおいても中和する事ができる。
【0035】更にノニオン性基含有化合物としては、好
ましくはエチレンオキシドの繰り返し単位を少なくとも
30重量%以上含有し、分子中に少なくとも1個以上の
活性水素を含有する分子量300〜20,000の化合
物であり、例えば、ポリオキシエチレングリコール又は
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体グ
リコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシブチレン共
重合体グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシア
ルキレン共重合体グリコール又はそのモノアルキルエー
テル等のノニオン性基含有化合物又はこれらを共重合し
て得られるポリエステルポリエーテルポリオールが挙げ
られる。
【0036】水性ポリウレタン樹脂(A)に親水性基を
導入するには、上記化合物をそれぞれ単独で用いてもよ
く、あるいは組み合わせて使用することもできる。
【0037】本発明で用いられる水性ポリウレタン樹脂
(A)は、分子内に結合した親水性基の含有量が、親水性
基がカルボキシル基、スルホン酸基等のイオン性基の場
合は、最終的に得られるポリウレタン樹脂100重量部
当り少なくとも好ましくは0.005〜0.2当量、よ
り好ましくは0.01〜0.1当量必要である。
【0038】またノニオン性基含有化合物を使用する場
合は、最終的に得られるポリウレタン樹脂固形分100
重量部当り少なくとも該化合物を1〜30重量部、なか
でも5〜20重量部使用したものであることが好まし
い。
【0039】また本発明で使用する水性ポリウレタン樹
脂(A)は、その製造をする際に、前記親水性基含有化合
物を原料成分とする以外に外部乳化剤を併用しても構わ
ない。かかる外部乳化剤としては、例えばポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラオ
レエート等のノニオン系乳化剤;オレイン酸ナトリウム
等の脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベン
ゼンスルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフ
タレンスルフォン酸塩、アルカンスルフォネートナトリ
ウム塩、アルキルジフェニルエーテルスルフォン酸ナト
リウム塩等のアニオン系乳化剤;ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル硫
酸塩等のノニオンアニオン系乳化剤、アルキルトリメチ
ルアンモニウム塩等のカチオン系乳化剤、及びフッ素
系、シリコーン系の特殊乳化剤が挙げられる。
【0040】本発明で使用する水性ポリウレタン樹脂
(A)の製造方法としては、従来からよく知られている
いずれの方法でもよく、例えば、次のような製造方法が
挙げられる。
【0041】活性水素含有化合物、カルボキシル基含
有化合物と、ポリイソシアネートとを反応させて得られ
たカルボキシル基含有ポリウレタン樹脂の有機溶剤溶
液、又は有機溶剤分散液に、ノニオン性乳化剤を加え、
更に必要に応じて中和剤を加えた後、水と混合して水系
分散体を得る方法。
【0042】活性水素含有化合物、カルボキシル基含
有化合物と、ポリイソシアネートとを反応させて得られ
たカルボキシル基含有末端イソシアネート基含有ウレタ
ンプレポリマーを、ノニオン性乳化剤と更に必要に応じ
て中和剤を含む水溶液と混合するか、または予めウレタ
ンプレポリマー中に中和剤を加えた後、ノニオン性乳化
剤を含む水溶液を混合して水に分散させた後、ポリアミ
ンと反応させて水系分散体を得る方法。
【0043】活性水素含有化合物、カルボキシル基含
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートとを反応させて得られた親水基含有ポリウレタ
ン樹脂の有機溶剤溶液又は有機溶剤分散液に、必要に応
じて中和剤を加え、更に水を混合して水系分散体を得る
方法。
【0044】活性水素含有化合物、カルボキシル基含
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートとを反応させて得られた親水基含有末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤を含む
水溶液と混合するか、または予めプレポリマー中に中和
剤を加えた後に水を混合して水に分散させる。その後、
ポリアミンを添加し反応させて水系分散体を得る方法。
【0045】活性水素含有化合物、カルボキシル基含
有化合物、ノニオン性親水基含有化合物と、ポリイソシ
アネートとを反応させて得られた親水基含有末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤及びポ
リアミンを含む水溶液と混合するか、または予めプレポ
リマー中に中和剤を加えた後ポリアミンを含む水溶液と
混合して水系分散体を得る方法。
【0046】ただし、、については、更にノニオ
ン性乳化剤を水の中、あるいはウレタン樹脂の有機溶剤
溶液又は分散液に添加しても構わない。
【0047】これらの反応は無溶剤下にて行なうことも
できるが、反応系の反応制御あるいは粘度低下等の目的
で有機溶剤を使用することもできる。かかる有機溶剤は
とくに限定されないが、例えば、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン等のアミド類が挙げられ
る。かかる有機溶剤は、最終的に得られるウレタン樹脂
水系分散体から蒸留除去する場合は、蒸留除去が容易な
比較的沸点が低いものを用いることが好ましい。やむを
得ず沸点100℃以上の有機溶剤を使用しなければなら
ない場合においてもその使用量は必要最小限に止めるこ
とが好ましい。
【0048】かくして得られた水性ポリウレタン樹脂は
有機溶剤を必要に応じて蒸留除去して用いられるが、そ
のまま用いてもよい。
【0049】有機溶剤の蒸留除去を行うに際しては各種
の蒸留装置が使用できるが、蒸留効率や蒸留除去した有
機溶剤が大気中に放出されない蒸留装置が好ましく、中
でも薄膜蒸発装置が特に好ましい。
【0050】本発明で使用する架橋剤(B)としては、
好ましくはポリイソシアネート系架橋剤であり、前記ポ
リイソシアネート単独、あるいはこれらのイソシアヌレ
ート型あるいはビューレット型の少なくとも3官能以上
のポリイソシアネート化合物、あるいは2官能以上のポ
リオール等の活性水素含有化合物との反応により得られ
る末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー等の
実質的に疎水性のポリイソシアネート類;これらポリイ
ソシアネート類に前記乳化剤を配合して水に分散できる
ようにしたもの;前記カルボキシル基含有化合物、スル
ホン酸基含有化合物、あるいはノニオン性基含有化合物
を前記ポリイソシアネート類に共重合して得られる自己
乳化性の親水性ポリイソシアネート類;並びにこれらの
混合物が挙げられる。
【0051】本発明で使用するポリイソシアネート系架
橋剤(B)は、表皮層、とりわけ有機溶剤系のポリウレ
タン樹脂で形成された表皮層及び繊維基材との初期接着
性並びに接着耐久性を付与するために、前記水性ポリウ
レタン樹脂(A)と組み合わせて使用される。
【0052】かかるポリイソシアネート系架橋剤は、最
終的に得られる合成皮革の耐湿熱性等の接着耐久性を発
現するために、前記水性ポリウレタン樹脂との反応硬化
により得られる樹脂硬化物の軟化温度が120℃以上と
なるように配合する事が必要であり、更に好ましい樹脂
硬化物の軟化温度は140℃〜250℃である。かかる
樹脂硬化物の軟化温度を得るには、前記水性ポリウレタ
ン樹脂(A)とポリイソシアネートを含む架橋剤(B)
との配合比を、好ましくは100/1〜100/30
(固形分重量比)、更に好ましくは100/2〜100
/20(固形分重量比)である。
【0053】本発明の合成皮革用水性ドライラミネート
接着組成物は、離型紙上に形成された表皮層に塗工する
際に各種塗工方法に応じた粘度調整が必要であり、その
調整方法として増粘剤(C)を使用する。水性ポリウレ
タン樹脂(A)に相溶する増粘剤(C)であれば公知慣
用の化合物を使用することができ、その例としては、H
EC(ヒドロキシエチルセルロース)、MC(メチルセ
ルロース)、CMC(カルボキシメチルセルロース)等
のセルロース誘導体、ポリアクリル酸塩、PVP(ポリ
ビニルピロリドン)、あるいはウレタン系、ポリエーテ
ル系等の会合型高分子界面活性剤系の増粘剤が挙げられ
る。
【0054】中でも、水性ポリウレタン樹脂(A)との
相溶性、高剪断から低剪断力下の広範囲で比較的一定の
粘度、即ちニュートン流動性の粘性特性を発現する会合
型高分子界面活性剤系の増粘剤を使用することが、チク
ソ性を有するセルロース誘導体等に比較して、樹脂組成
物を基材へ塗工する際のレベリング性、膜厚調整等のハ
ンドリング性の点で優れることより特に好ましい。これ
らの増粘剤(C)は単独であっても二種以上を併用する
構成であってもよい。
【0055】また、本発明の合成皮革用水性ドライラミ
ネート接着組成物は、最表面となる表皮層、及び含浸層
又は基材との接着を担うものである。こうして得られた
合成皮革は、用途、意匠性、デザイン等により表面層を
様々な色調に調整される。従って、本発明の接着剤組成
物は、合成皮革断面に接着剤層が外観として現れる部位
が表皮層、含浸層又は基材との色調と同一又は近似の色
調とされるのが通常である。
【0056】本発明の接着剤組成物を着色するための着
色剤としては、顔料表面を水分散性樹脂で表面処理した
水分散性顔料が好適である。そのような水分散性顔料と
しては、水性ポリウレタン樹脂で表面処理した水分散性
顔料が好ましい。特に好ましい水分散性顔料としては、
ダイマージオール又はダイマー酸系ポリエステルポリオ
ールを用いて得られる水性ポリウレタン樹脂で表面処理
した顔料が挙げられる。そのような水性ポリウレタン樹
脂は、(1)(a)重合脂肪酸を還元して得られるダイ
マージオール又は(b)ダイマージオールと多塩基酸と
の反応により得られるポリエステルポリオール、及び
(c)重合脂肪酸を水添化して得られる水添ダイマー酸
と多価アルコールとの反応により得られるダイマー酸系
ポリエステルポリオールから選ばれる1種又は2種以上
のポリオールと(2)前述のポリイソシアネート化合物
と、(3)1分子中に少なくとも1個の親水性基と少な
くとも2個の活性水素原子含有基を有する化合物との反
応により得られる。この反応では、必要に応じて、上記
ポリオール以外のポリオールを併用してもよく、また、
周知慣用の鎖伸長剤とウレタン化反応停止剤の一方又は
両方を併用することもできる。
【0057】本発明の合成皮革用水性ドライラミネート
接着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、水に加えてその他樹脂の水系分散体や水分散液、
例えば酢ビ系、エチレン酢ビ系、アクリル系、アクリル
スチレン系等のエマルジョン;スチレン・ブタジエン
系、アクリロニトリル・ブタジエン系、アクリル・ブタ
ジエン系等のラテックス;ポリエチレン系、ポリオレフ
ィン系等のアイオノマー;ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリアミド、エポキシ樹脂等の各種
水系分散体、水分散液等を併用してもよい。
【0058】また、ジブチル錫ラウレート等のウレタン
化触媒;ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン
系、天然系等の酸化防止剤、ヒンダードアミン系等の耐
光安定剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤等の各種安定
剤;フッ素系、アセチレングリコール系等の炭化水素
系、あるいはシリコーン系の各種レベリング剤;鉱物油
系、シリコーン系等の消泡剤、可塑剤、粘着付与性樹
脂、可使時間延長剤等を配合して使用することもでき
る。
【0059】かくして得られた本発明の水性ドライラミ
ネート接着剤組成物は、離型紙上に予め形成された表皮
層上に塗布して乾燥させて接着剤層を形成させ、ひきつ
づき繊維基材とドライラミネートされ合成皮革が製造さ
れる。
【0060】ここでいう表皮層とは、ウレタン樹脂の有
機溶媒溶液、あるいは水性ポリウレタン樹脂のいずれか
を主成分にして形成したものであり、ポリウレタン樹脂
の組成は特に限定されない。かかる表皮層の厚みは、一
般に乾燥後で5〜100μmである。
【0061】本発明に使用される離型紙は、はじき等の
問題がなく使用できるものであれば特に制限はなく、有
機溶剤系専用あるいは水系専用の市販の離型紙が使用で
きる。
【0062】本発明の水性ドライラミネート接着剤組成
物を上記表皮層上に塗布する方法は、従来公知のいずれ
の方法でもよく、例えば、グラビアロール、リバースロ
ール、ロッド、ナイフオーバーロールなどによる塗工方
法が挙げられる。塗布厚は乾燥後で5〜100μmとな
ればよい。
【0063】本発明で水性ドライラミネート接着剤組成
物を乾燥する方法は、従来公知の乾燥方法であれば広く
使用することができる。例えば、熱風乾燥機、赤外線照
射式乾燥機、マイクロ波照射式乾燥機等、あるいは、こ
れらのうち少なくとも2種類以上を併用した乾燥装置等
を挙げることができる。乾燥条件は、該水性ドライラミ
ネート接着剤組成物中の水分が十分蒸発するのに必要な
条件であれば特に限定はなく、一般に40〜180℃で
乾燥される。ただし過乾燥は、表皮層、繊維基材、接着
剤層の熱劣化、変質を起こすだけでなく、水性ポリウレ
タン樹脂とポリイソシアネート化合物の硬化反応を促進
し接着不良を起こすため好ましくなく、特に60〜12
0℃の比較的低温、短時間での乾燥が好ましい。
【0064】かくして得られた接着剤層は十分な初期接
着性を有するため、引き続き繊維基材と重ね合わせ、圧
着ロールにより0.01〜3MPa、好ましくは0.0
5〜1MPaの圧力でドライラミネートすることによ
り、接着剤層の繊維基材への浸透やはみ出しがなく、か
つソフトな風合いを有する合成皮革が得られる。その後
引き続き、必要に応じて20〜60℃の雰囲気下でエー
ジングさせる事により、更に強固な接着性を有し、耐加
水分解性、耐湿熱性、耐寒性、耐熱性、耐水接着性、耐
洗濯性、耐ドライクリーニング性等の耐久性に優れた合
成皮革が得られる。
【0065】本発明で用いられる繊維基材とは、合成皮
革の製造に一般に用いられる繊維基材であれば広く使用
することができ、例えば、ポリアミド、ポリエステル、
ポリアクリルなどの合成繊維およびこれらの改良繊維;
羊毛、絹、木綿、麻などの天然繊維;アセテート、レー
ヨンなどの半合成繊維など、あるいはこれらの混用繊維
からなる織編布、不織布等の繊維シート状物が挙げられ
る。更に、これら繊維シート状物に有機溶剤系あるいは
水系の樹脂、好ましくはポリウレタン樹脂がコーティン
グ加工(発泡コーティングも含む)あるいは含浸加工さ
れてポーラス層を形成したものも挙げられ、本発明にお
いては特に好ましい。更にスプリットレザー等の天然皮
革素材を使用することもできる。
【0066】更に本発明の方法により得られた合成皮革
は、最終仕上げ工程で、トップコートあるいは揉み加工
などの表面処理加工を施して実用に供される。
【0067】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明は実施例のみに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部を示す。
【0068】(合成例1)水性ポリウレタン樹脂の調製 ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール/
アジピン酸からなる分子量2,000のポリエステルポ
リオール500部と、分子量2,000のポリプロピレ
ングリコール500部、1,6−ヘキサンジオール2
1.2部、ジメチロールプロピオン酸38.5部、分子
量2,000の片末端のポリエチレングリコール4.6
部とトリレンジイソシアネート227.5部をトルエン
646部中で反応させてイソシアネート末端のプレポリ
マーを合成した後、トリエチルアミン29部を加えて、
ホモミキサーで攪拌しながら水1263部を添加して乳
化し、更にピペラジン26部とジエタノールアミン1
1.2部を水149部に溶解させた水溶液を加えて鎖伸
長させ、最後に溶剤を減圧下留去して固形分45%の水
性ポリウレタン樹脂を得た。また、株式会社島津製作所
製高化式フローテスターCFT−500D型を使用し
て、荷重30kgf、内径1mmかつ長さ1mmのオリ
フィスを使用し、昇温速度3℃/分の条件で得られた樹
脂の流動開始温度及び溶融粘度を測定したところ、軟化
温度は40℃以下であり、80℃における溶融粘度は
1.1×103Pa・sであることを確認した。
【0069】(合成例2)水性ポリウレタン樹脂の調製 分子量2,000のポリテトラメチレングリコール10
00部と、ネオペンチルグリコール45.9部、ジメチ
ロールプロピオン酸45.1部、分子量2,000の片
末端のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリ
コール75.7部とイソホロンジイソシアネート34
5.8部をメチルエチルケトン648部中で反応させて
イソシアネート末端のプレポリマーを合成した後、トリ
エチルアミン34部を加えて、ホモミキサーで攪拌しな
がら水1587部を添加して乳化し、更にイソホロンジ
アミン22部とジエタノールアミン27.2部を水19
7部に溶解させた水溶液を加えて鎖伸長させ、最後に溶
剤を減圧下留去して固形分40%の水性ポリウレタン樹
脂を得た。また、株式会社島津製作所製高化式フローテ
スターCFT−500D型を使用して、荷重30kg
f、内径1mmかつ長さ1mmのオリフィスを使用し、
昇温速度3℃/分の条件で得られた樹脂の流動開始温度
及び溶融粘度を測定したところ、軟化温度は40℃以下
であり、80℃における溶融粘度は2.2×104Pa
・sであることを確認した。
【0070】(合成例3)水性ポリウレタン樹脂の調製 分子量2,000のポリテトラメチレングリコール10
00部と、ネオペンチルグリコール45.9部、ジメチ
ロールプロピオン酸45.1部、分子量2,000の片
末端のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリ
コール75.7部とイソホロンジイソシアネート34
5.8部をメチルエチルケトン648部中で反応させて
イソシアネート末端のプレポリマーを合成した後、トリ
エチルアミン34部を加えて、ホモミキサーで攪拌しな
がら水1587部を添加して乳化し、更にイソホロンジ
アミン44部を水197部に溶解させた水溶液を加えて
鎖伸長させ、最後に溶剤を減圧下留去して固形分40%
の水性ポリウレタン樹脂を得た。また、株式会社島津製
作所製高化式フローテスターCFT−500D型を使用
して、荷重30kgf、内径1mmかつ長さ1mmのオ
リフィスを使用し、昇温速度3℃/分の条件で得られた
樹脂の流動開始温度及び溶融粘度を測定したところ、軟
化温度は110℃であり、80℃においては溶融しなか
ったために溶融粘度は測定できないことを確認した。
【0071】(合成例4)会合型増粘剤aの合成例 分子量8,000のポリエチレングリコール600部、
ジスチレン化メチルフェノールのエチレンオキサイド1
2モル付加物133部を仕込み減圧下に105℃で脱水
した後、イソホロンジイソシアネート37部を加え80
〜90℃で4時間反応させたものを、水に溶解させて固
形分20%の会合型増粘剤aを得た。
【0072】(合成例5)会合型増粘剤bの合成例 分子量6,000のポリエチレングリコール500部、
ノニルフェノールのエチレンオキサイド17モル付加物
234部を仕込み減圧下に105℃で脱水した後、ヘキ
サメチレンジイソシアネート35部を加え80〜90℃
で4時間反応させたものを、水に溶解させて固形分20
%の会合型増粘剤bを得た。
【0073】(合成例6)着色剤用表面処理水分散樹脂
の調製 反応容器に、「ペスポールPP−200」[東亜合成
(株)製の、水添ダイマー酸/エチレングリコールのポ
リエステルポリオールの商品名;水酸基価=82mgK
OH/g]の136.8部およびイソホロンジイソシア
ネートの44.5部を仕込んだ。次いで、これを撹拌し
ながら、110℃に加熱した。1時間後に、80℃にま
で冷却して、ジメチロールプロピオン酸の13.4部、
オクチル酸錫の0.2部およびメチルエチルケトン(M
EK)の200部を加え、80℃で7.5時間反応させ
た。この時のNCO基の含有量は、固形分換算で以て、
0.07%であった。これを30℃以下にまで冷却し
て、此処へ、25%のアンモニア水の7.5部を加え、
次いで、イオン交換水600部を加えて、O/W型のエ
マルジョンを得た。しかるのち、減圧下において、蒸留
を行ない、溶剤と水の一部とを除去せしめてから、イオ
ン交換水を加えて濃度を調整せしめた処、透明な水性ポ
リウレタンが得られた。
【0074】(合成例7)着色剤用表面処理水分散樹脂
の調製 テレフタル酸の294部、イソフタル酸の294部、エ
チレングリコールの131部およびジエチレングリコー
ルの223部を混合して、180〜230℃で、8時間
のあいだ加熱して、エステル化反応を行なったのち、酸
価が1よりも小さくなるまで、230℃で、6時間のあ
いだ縮合反応を行なった。次いで、減圧下において、1
20℃で、脱水処理を行なってから、90℃にまで冷却
したのち、メチルエチルケトンの263部を加えて、よ
く撹拌して、充分に溶解させた処、酸価が0.7で、か
つ、水酸基価が50なるポリエステルポリオールが得ら
れた。
【0075】しかるのち、このポリエステルポリオール
の226部と、イソホロンジイソシアネートの44部と
を、75℃において、充分に撹拌させたのち、鎖伸長剤
としての2,2−ジメチロールプロピオン酸の13部を
加え、70℃で、12時間のあいだ反応せしめた。反応
終了後は、40℃にまで冷却してから、5%アンモニア
水の35部を加えるということによって、水溶化せしめ
た。次いで、かくして得られた、透明なる反応生成物よ
り、減圧下において、60℃で、メチルエチルケトンを
除去せしめてから、イオン交換水を加えて、濃度を調整
せしめた処、透明なる水性ポリウレタンが得られた。
【0076】(合成例8)着色剤の調製 合成例6、及び合成例7で得られた着色剤用表面処理水
分散樹脂を第1表に示すような割合で以て配合し、ペイ
ントコンディショナーにより30分間練肉せしめること
により、それぞれの着色剤組成物を得た。
【0077】
【表1】
【0078】(実施例1)水系ポリウレタン樹脂 イン
プラニール DLV(バイエル社製)/水系ポリウレタ
ン樹脂 インプラニール DLF(バイエル社製)/顔料
/添加剤/増粘剤(ウレタン系)=70/30/15/
0.3/2で配合した表皮用配合液を離型紙(DN-TP
-APW DE-7 大日本印刷・味の素製)上に塗布厚8
0μm(wet)で塗布した。直ちにワーナーマチスで
70℃で1分予備乾燥し、その後120℃で2分乾燥を
行った。さらに合成例1/架橋剤(水分散性ポリイソシ
アネート固形分100重量%,NCO含量16〜18重
量%)/会合型増粘剤(合成例4)/着色剤1=100
/10/2/5(見かけ)で配合した接着用配合液を表
皮層上に塗布厚80μm(wet)で塗布した。塗布後
ワーナーマチスで70℃・1分乾燥を行い、乾燥直後に
基材の張り合わせ(ドライラミネート)を行った。その
後120℃で2分キュアリングを行い、さらに40℃で
2日間エージングを行い、加工布を離型紙から剥離し
た。
【0079】(実施例2)接着用配合液を合成例2/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(合
成例4)/着色剤1=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0080】(実施例3)溶剤系ポリウレタン樹脂 ク
リスボン 7367SL(大日本インキ化学工業株式会
社製)/顔料/MEK/DMF=100/15/30/
10で配合した表皮用配合液を離型紙(DN-TP-AP
T フラット 大日本印刷・味の素製)上に塗布厚80μ
m(wet)で塗布した。直ちにワーナーマチスで70
℃で1分予備乾燥し、その後120℃で2分乾燥を行っ
た。その後の接着層の配合、加工は実施例1と同様に行
った。
【0081】(実施例4)接着用配合液を合成例1/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(合
成例4)/着色剤2=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0082】(実施例5)接着用配合液を合成例2/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(合
成例5)/着色剤1=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0083】(実施例6)接着用配合液を合成例1/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(ウ
レタン系/着色剤2=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例3と同様に加工を行った。
【0084】(実施例7)接着用配合液を合成例1/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/カルボキシメチル
セルロース/着色剤1=100/10/2/5(見か
け)で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0085】(実施例8)接着用配合液を合成例1/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(合
成例5)/着色剤3=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0086】(実施例9)接着用配合液を合成例1/架
橋剤(水分散性ポリイソシアネート 固形分100重量
%,NCO含量16〜18重量%)/会合型増粘剤(合
成例5)/着色剤4=100/10/2/5(見かけ)
で配合した以外は実施例1と同様に加工を行った。
【0087】(比較例1)表皮層は実施例1と同様に加
工を行った。さらに合成例3/架橋剤(水分散性ポリイ
ソシアネート 固形分100重量%,NCO含量16〜
18重量%)/会合型増粘剤(合成例4)/着色剤1=
100/10/2/5(見かけ)で配合した接着用配合
液を表皮層上に塗布厚80μm(wet)で塗布した。
塗布後直ちに基材の張り合わせ(ウェットラミネート)
を行った。張り合わせ後、ワーナーマチスで120℃で
2分間乾燥を行い、さらに40℃で2日間エージングを
行い、加工布を離型紙から剥離した。
【0088】(比較例2)表皮層は実施例1と同様に加
工を行った。さらに合成例3/架橋剤(水分散性ポリイ
ソシアネート 固形分100重量%,NCO含量16〜
18重量%)/会合型増粘剤(合成例4)/着色剤1=
100/10/2/5(見かけ)で配合した接着用配合
液を表皮層上に塗布厚80μm(wet)で塗布した。
塗布後は実施例1と同様に加工を行った。
【0089】(比較例3)溶剤系ポリウレタン樹脂 ク
リスボン 7367SL(大日本インキ化学工業株式会
社製)/顔料/MEK/DMF=100/15/30/
10で配合した表皮用配合液を離型紙(DN-TP-AP
T フラット 大日本印刷・味の素製)上に塗布厚80μ
m(wet)で塗布した。直ちにワーナーマチスで70
℃で1分予備乾燥し、その後120℃で2分乾燥を行っ
た。その後、溶剤系ポリウレタン樹脂クリスボン 40
70(大日本インキ化学工業株式会社製)/架橋剤 ク
リスボン NX(大日本インキ化学工業株式会社製)/
触媒 クリスボンアクセル HM(大日本インキ化学工業
株式会社製)/Tol/DMF=100/12/3/2
0/10(見かけ)で配合した接着用配合液を表皮層上
に塗布厚80μm(wet)で塗布した。塗布後は実施
例1と同様に加工を行った。
【0090】(加工布の評価結果)上記各実施例、比較
例で得られた加工布の評価としては、表皮の状態、
剥離強度、加工布の風合、VOC対策の4項目につ
き評価を行った。実施例の加工布の評価結果を第2表
に、比較例の加工布の評価結果を第3表にそれぞれ示し
た。評価の具体的な評価を次に記載する。
【0091】表皮の状態 加工布の断面の電子顕微鏡写真により表皮の凹凸の状態
を目視にて観察した。 <判定基準> ○:凹凸なし ×:凹凸あり
【0092】剥離強度 島津オートグラフAGS−G型(株式会社島津製作所
製)を用いて、フルスケール5kg、ヘッドスピード2
0mm/分の条件にて剥離強度を測定した。
【0093】加工布の風合 加工布を触感により評価した。 <判定基準> ソフト○―――△―――×ハード
【0094】VOC対策 実施例、及び比較例全配合中の有機溶剤の含有量により
評価した。 <判定基準> ○:0〜10% △:10〜50%
×:50%
【0095】
【表2】
【0096】*1)D:ドライラミネート,W:ウェッ
トラミネート *2)kg/cm
【0097】
【表3】
【0098】*1)D:ドライラミネート,W:ウェッ
トラミネート *2)kg/cm *3)CMC:カルボキシメチルセルロース
【0099】
【表4】
【0100】*1)D:ドライラミネート,W:ウェッ
トラミネート *2)kg/cm
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、有機溶剤系接着剤と同
等レベルの優れた接着特性を有し、かつ得られる合成皮
革の外観(表皮の状態)、剥離強度、VOC対策及び加
工布風合いに優れた合成皮革用水性ドライラミネート用
接着剤組成物及び合成皮革の製造方法を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA03 BA12 EA04 EA05 EA06 EA22 EA24 FA15 FA37 GA32 4J040 BA082 DF012 EE002 EF002 EF051 EF061 EF081 EF111 EF121 EF131 EF161 EF181 EF201 EF282 EF291 EF301 GA05 GA07 GA13 GA25 JB11 KA16 KA25 KA35 KA38 LA01 LA08 MA13 NA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性ポリウレタン樹脂(A)、架橋剤
    (B)、及び増粘剤(C)を含んでなる接着剤組成物であ
    って、水性ポリウレタン樹脂(A)の軟化温度が80℃以
    下であり、該水性ポリウレタン樹脂(A)の80℃にお
    ける溶融粘度が105Pa・s以下であり、該水性ポリ
    ウレタン樹脂(A)と架橋剤(B)とが反応して硬化した後
    の樹脂硬化物の軟化温度が120℃以上であることを特
    徴とする合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 水性ポリウレタン樹脂(A)が、2,00
    0〜200,000の重量平均分子量を有し、イソシア
    ネート基と反応可能な活性水素原子含有基を少なくとも
    2個含有する水性ポリウレタン樹脂である請求項1記載
    の合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 架橋剤(B)がポリイソシアネート系架橋
    剤である請求項1記載の合成皮革用水性ドライラミネー
    ト接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 増粘剤(C)が会合型の高分子型界面活
    性剤である請求項1に記載の合成皮革用水性ドライラミ
    ネート接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、顔料表面を水分散性樹脂で表面
    処理した水分散性顔料を着色剤として含有する請求項1
    に記載の合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の合
    成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物を、離型紙
    上に予め形成された表皮層上に塗布して乾燥させ接着剤
    層を形成させた後、該接着剤層と繊維基材とをドライラ
    ミネートすることを特徴とする合成皮革の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の製造方法により得られる
    合成皮革。
JP2001192850A 2000-07-05 2001-06-26 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法 Expired - Lifetime JP4257564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192850A JP4257564B2 (ja) 2000-07-05 2001-06-26 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000203609 2000-07-05
JP2000-203609 2000-07-05
JP2001192850A JP4257564B2 (ja) 2000-07-05 2001-06-26 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002088662A true JP2002088662A (ja) 2002-03-27
JP2002088662A5 JP2002088662A5 (ja) 2008-07-24
JP4257564B2 JP4257564B2 (ja) 2009-04-22

Family

ID=26595419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001192850A Expired - Lifetime JP4257564B2 (ja) 2000-07-05 2001-06-26 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4257564B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001713A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層用塗料および合成擬革の製造方法
JP2009275173A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層形成用塗料および合成擬革の製造方法
JP2010229267A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 合成皮革用二液硬化型水系接着剤
WO2013027489A1 (ja) * 2011-08-22 2013-02-28 Dic株式会社 皮革様シート及びその製造方法
JP2013155473A (ja) * 2013-02-13 2013-08-15 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層形成用塗料および合成擬革の製造方法
US8545941B2 (en) 2011-11-01 2013-10-01 Nakamoto Packs Co., Ltd. Method of drying coating liquid agent and apparatus therefor
JP2015003974A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 Dic株式会社 接着材及び接着性不織布
WO2019058692A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 Dic株式会社 合成皮革
JP2019525977A (ja) * 2016-06-30 2019-09-12 コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag 特殊なポリウレタン尿素を主体とした粘着剤ならびに粘着剤の製造および使用
JPWO2018211838A1 (ja) * 2017-05-18 2020-03-19 東レ株式会社 複合シート状物
CN112673129A (zh) * 2018-06-07 2021-04-16 Dic株式会社 合成皮革
WO2023206758A1 (zh) * 2022-04-24 2023-11-02 苏州市陆氏新材料有限公司 加热交联型聚氨酯胶粘剂、聚氨酯粘合膜及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6264880A (ja) * 1985-09-17 1987-03-23 Kuraray Co Ltd 接着剤
JPH01104634A (ja) * 1987-10-16 1989-04-21 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ポリウレタン発泡体の製造方法
JPH1160667A (ja) * 1997-08-11 1999-03-02 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd ポリカルボジイミド化合物、その製造方法、樹脂組成物及び物品の処理方法
JP2000108289A (ja) * 1998-10-09 2000-04-18 Dainippon Ink & Chem Inc 繊維積層体の製造方法及びそれにより得られる合成皮革

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6264880A (ja) * 1985-09-17 1987-03-23 Kuraray Co Ltd 接着剤
JPH01104634A (ja) * 1987-10-16 1989-04-21 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ポリウレタン発泡体の製造方法
JPH1160667A (ja) * 1997-08-11 1999-03-02 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd ポリカルボジイミド化合物、その製造方法、樹脂組成物及び物品の処理方法
JP2000108289A (ja) * 1998-10-09 2000-04-18 Dainippon Ink & Chem Inc 繊維積層体の製造方法及びそれにより得られる合成皮革

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001713A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層用塗料および合成擬革の製造方法
JP2009275173A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層形成用塗料および合成擬革の製造方法
JP2010229267A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc 合成皮革用二液硬化型水系接着剤
WO2013027489A1 (ja) * 2011-08-22 2013-02-28 Dic株式会社 皮革様シート及びその製造方法
CN103764899A (zh) * 2011-08-22 2014-04-30 Dic株式会社 皮革样片材及其制造方法
US8545941B2 (en) 2011-11-01 2013-10-01 Nakamoto Packs Co., Ltd. Method of drying coating liquid agent and apparatus therefor
JP2013155473A (ja) * 2013-02-13 2013-08-15 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 合成擬革の表皮層形成用塗料および合成擬革の製造方法
JP2015003974A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 Dic株式会社 接着材及び接着性不織布
JP2019525977A (ja) * 2016-06-30 2019-09-12 コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag 特殊なポリウレタン尿素を主体とした粘着剤ならびに粘着剤の製造および使用
JPWO2018211838A1 (ja) * 2017-05-18 2020-03-19 東レ株式会社 複合シート状物
WO2019058692A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 Dic株式会社 合成皮革
JPWO2019058692A1 (ja) * 2017-09-19 2019-11-14 Dic株式会社 合成皮革
KR20200036902A (ko) * 2017-09-19 2020-04-07 디아이씨 가부시끼가이샤 합성 피혁
CN111201347A (zh) * 2017-09-19 2020-05-26 Dic株式会社 合成皮革
KR102430050B1 (ko) * 2017-09-19 2022-08-05 디아이씨 가부시끼가이샤 합성 피혁
US11505896B2 (en) 2017-09-19 2022-11-22 Dic Corporation Synthetic leather
CN111201347B (zh) * 2017-09-19 2023-03-10 Dic株式会社 合成皮革
CN112673129A (zh) * 2018-06-07 2021-04-16 Dic株式会社 合成皮革
WO2023206758A1 (zh) * 2022-04-24 2023-11-02 苏州市陆氏新材料有限公司 加热交联型聚氨酯胶粘剂、聚氨酯粘合膜及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4257564B2 (ja) 2009-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100389934B1 (ko) 합성피혁용 수성 건식 적층 접착제 조성물 및 그것을사용하여 되는 합성피혁의 제조 방법
JP4302989B2 (ja) コーティング組成物としてのポリウレタン−ポリ尿素分散体
US5716676A (en) Aqueous coating compositions and their use for the preparation of coatings that are permeable to water vapor
JP5388843B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂組成物、それを用いた一液型接着剤及び積層体、並びに水性ポリウレタン樹脂組成物の製造方法
JP2004051778A (ja) ポリウレタン樹脂水性分散体及び水性接着剤
CA2648464A1 (en) Microporous coating based on polyurethane polyurea
WO2000046301A1 (fr) Composition de resine urethane aqueuse permettant de fabriquer une matiere microporeuse, procede de fabrication d'un composite en feuilles fibreuses et d'un cuir synthetique
JP4257564B2 (ja) 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法
JP4283577B2 (ja) 無孔質膜型透湿性防水布帛、該無孔質膜型透湿性防水布帛用の水性ポリウレタン樹脂組成物並びに該組成物を含有するコーティング剤
JP2008081877A (ja) 通気性コーティング布帛
JP4403684B2 (ja) 合成皮革用水性ドライラミネート接着剤組成物及びそれを使用してなる合成皮革の製造方法
TW201843224A (zh) 多孔體之製造方法
JP4927621B2 (ja) 表皮層形成用水性ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いた皮革状積層体
JP4679311B2 (ja) 無孔質膜型透湿防水加工用接着剤組成物及び透湿防水加工布帛の製造方法
JPH023466A (ja) 被覆方法
JP2005206970A (ja) 繊維積層体の製造方法、繊維積層体及び合成皮革
JP3259780B2 (ja) オリゴウレタン樹脂水性分散体、その製造方法及び接着剤
TW202243869A (zh) 多孔層結構體及多孔層結構體之製造方法
JP6904486B2 (ja) ウレタン樹脂組成物、及び、積層体
EP3819341B1 (en) Urethane resin composition and layered product
TWI801668B (zh) 多孔層結構體及其製造方法
CN114409864B (zh) 聚氨酯或聚氨酯-脲的水分散体及其制备方法和用途
WO2021187504A1 (ja) 透湿性防水布帛用樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080609

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080609

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080609

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4257564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term