JPH1133452A - グラビア塗工用スムージングロール及びグラビア塗工方法 - Google Patents

グラビア塗工用スムージングロール及びグラビア塗工方法

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JPH1133452A
JPH1133452A JP19239797A JP19239797A JPH1133452A JP H1133452 A JPH1133452 A JP H1133452A JP 19239797 A JP19239797 A JP 19239797A JP 19239797 A JP19239797 A JP 19239797A JP H1133452 A JPH1133452 A JP H1133452A
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JP
Japan
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coating
resin
gravure
smoothing
roller
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Pending
Application number
JP19239797A
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English (en)
Inventor
Yasuro Ikeda
康郎 池田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性型塗工液をグラビア塗装工する際にグラ
ビアロールのロール目の発生を抑え且つ優れた透明性、
平滑性を有する塗工面を得る。 【解決手段】 第一の構成は、グラビア塗工用のスムー
ジングロールであって、ロール表面の表面張力が400
μN/cm以上であることを特徴とする水性型グラビア
塗工用スムージングロール。第二の構成は、グラビアロ
ールで塗工液を塗工後、スムージングロールによって塗
工塗膜の平滑化が行われるグラビア塗工方法において、
スムージングロール表面の表面張力が400μN/cm
以上であることを特徴とする水性型塗工液のグラビア塗
工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスティックフ
ィルム、金属箔、金属蒸着フィルムおよび紙等の屈曲性
基材に対する水性型塗工液のグラビア塗工に用いられる
スムージングロール及び塗工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明はグラビア塗工に用いるスムージ
ングロール及びグラビア塗工方法に関する。グラビア塗
工とは、図1に示すようにグラビアロールによって塗工
液を転移塗工した塗工液塗膜をスムージングロールにて
平滑化を行って塗膜を生成する塗工方法である。従来、
スムージングロールは、表面がクロームメッキされた金
属ロールが使用されている。
【0003】グラビア塗工は有機溶剤型塗工液の塗工に
一般的に使用されている。近年、塗工液の水性化が進
み、市場普及率の高いグラビア塗工方法で水性塗工液を
塗工する必要性が高まってきた。しかし、このグラビア
塗工で水性型塗工液を塗工すると、表面がクロームメッ
キされた金属からなるスムージングロールで平滑化を図
ってもロール目が消えず外観不良となる問題点があり、
グラビア塗工で水性塗工液を塗工は難しかった。水性塗
工液に多量の濡れ材を添加して塗工液の表面張力を下げ
る工夫もなされているが十分でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、水性
型塗工液をグラビア塗工方法においてロール目が発生せ
ず外観良好に塗工するスムージングロール及びグラビア
塗工方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、グラビ
アロールで塗工液を塗工後スムージングロールによって
塗工塗膜の平滑化が行われるグラビア塗工方法におい
て、ロール表面の表面張力が400μN/cm以上であ
るスムージングロールを用いることで解決した。即ち、
本発明の第一の構成は、グラビア塗工用のスムージング
ロールであって、ロール表面の表面張力が400μN/
cm以上であることを特徴とする水性型グラビア塗工用
スムージングロールである。スムージングロールの表面
には樹脂又はセラミックが好ましく用いられる。
【0006】本発明の第二の構成は、グラビアロールで
塗工液を塗工後、スムージングロールによって塗工塗膜
の平滑化が行われるグラビア塗工方法において、スムー
ジングロール表面の表面張力が400μN/cm以上で
あることを特徴とする水性型塗工液のグラビア塗工方法
である。
【0007】
【発明の実施の形態】スムージングロールの表面は表面
張力が400μN/cm以上であることが要件である。
スムージングロールの表面の材質は表面張力が400μ
N/cm以上あれば何れの材質を使用しても差し支えな
いが、表面張力および耐摩擦性を考慮すると樹脂または
セラミックからなることが好ましい。スムージングロー
ルは多層から成り立っていても差し支えない。
【0008】樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリブテン、ポリイソブチレン等
の炭化水素系樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、ポリアクリルニトリル等のアクリル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアセタール等の
酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、フッ素樹脂等の含ハロゲン樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルピリジン、ポリビニルカルバゾール等
の含窒素環状物のビニル重合物、ブタジエン系ゴム、ク
ロロプレン系ゴム、ブチルゴム、天然ゴム等のジエン系
重合物、ポリオキシメチレン等のアルデヒド系重合物、
ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレンオキサイド、
ポリオキシプロピレンオキサイド、ペントン樹脂等のポ
リエーテル系樹脂、ポリエチレンイミン等のポリアルキ
レンイミン樹脂、ポリピロリドン、6−ナイロン等のラ
クタム重合物、シリコンゴム等のポリシロキサン、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アニリン樹脂、
アミノ樹脂、ケトン樹脂、飽和アルキッド樹脂、不飽和
アルキッド樹脂、アリル樹脂、ポリカーボネート等のポ
リエステル樹脂、ナイロン6,6等のポリアミド樹脂、
珪素樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げら
れる。
【0009】好ましくは、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル、ポリアクリルアミド等のアク
リル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の
含ハロゲン樹脂、6−ナイロン等のラクタム重合物、ア
ミノ樹脂、ケトン樹脂、飽和アルキッド樹脂、不飽和ア
ルキッド樹脂、ポリカーボネート等のポリエステル樹
脂、ナイロン6,6等のポリアミド樹脂、ポリウレタン
樹脂等である。
【0010】これらの複合樹脂、またはブレンド樹脂を
用いることができる。樹脂は、表面張力が400μN/
cm以上あり、かつ耐摩擦性に優れる必要があるため、
耐摩擦性が高い樹脂と表面張力が高い樹脂とをブレンド
して使用することができる。
【0011】さらに、前記の樹脂に、フィラーを添加し
て、濡れ性、耐摩擦性等の機能性を向上させることもで
きる。フィラーの組成としては、シリカ、珪藻土、アル
ミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マ
グネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン等の酸化
物、水酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アウ
ルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム等の水酸化物、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリ
ウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイト等の炭酸塩、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維等の硫酸塩、
珪酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリル
ナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、セリ
サイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン等
の珪酸塩等、窒化アルミ、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒
化物、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭
素バルン、等の炭素類、チタン酸カリウム、チタン酸ジ
ルコン酸鉛、アルミボレート、硫化モリブデン、炭化珪
素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、テフロン粉、アラミ
ド等が挙げられる。フィラーの形状としては、繊維状、
針状、板状、粒状等が挙げられる。
【0012】本発明でのセラミックとは大部分が無機の
非金属化合物から構成させる固体化合物である。セラミ
ックとしては、アルミナ、アルミネイト、酸化亜鉛、希
土類酸化物、クロム酸化物、コバルト酸化物、酸化珪
素、シリケイト、ジルコニア、ジルコン酸塩、すず酸化
物、タングステン酸化物、タンタル酸化物、チタニア、
チタン酸塩、酸化鉄、鉄化合物、酸化トルウム、ニッケ
ル酸化物、ハフニア、バナジウム酸化物、ビスマス酸化
物、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、モリブデン酸
化物、モリブデンブロンズ、リン酸塩、炭素、黒鉛、炭
化珪素、炭化タングステン、炭化チタン、炭化ホウ素、
サイアロン、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化チタ
ン、ホウ化物、リン化物、水素化物、カルコゲン化合
物、希土類硫化物等およびこれらの混合物が挙げられ
る。ここに挙げたものは一例にしか過ぎず、セラミック
として公知で有れば何れをも使用することができる。
【0013】スムージングロール外径は、3mm〜50
0mm、好ましくは、20mm〜100mmである。ス
ムージングロールの表面は平滑であることが好ましい
が、±20μm程度の凹凸は差し支えない。
【0014】スムージングロールによる塗膜の平滑化
は、グラビアロールによって塗工された後に行われるも
のであり、スムージングロールの位置は特に限定される
ものではないが、グラビアロールの出来るだけ近傍にあ
ることが好ましい。
【0015】スムージングロールはウエッブとスムージ
ングロールとの接点に於いてウェッブの流れに対してス
ムージングロールが正方向または逆方向に回転しても良
いが、好ましくは逆方向に回転するものである。
【0016】本発明の塗工方法で使用されるグラビアロ
ールは公知のもので有ればいずれをも使用することがで
きる。グラビアロールはウエッブとの接点に於いてウェ
ッブの流れに対してグラビアロールが正方向または逆方
向に回転しても良いが、好ましくは正方向に回転する方
式である。
【0017】本発明の塗工される水性型塗工液は、水性
型塗料、水性型コート剤、水性型接着剤に限らず、公知
であれば何れも使用することができる。
【0018】
【実施例】下記の表1に示すスムージングロールを製造
した。
【0019】
【表1】
【0020】表中のPETはポリエチレンテレフタレー
ト、セラミックは酸化珪素を示す。表面がPET、およ
びナイロン6,6からなるスムージングロールは、鉄芯
に対して樹脂を巻き付け、その表面を研磨する方法で製
造した。また、表面がセラミックからなるスムージング
ロールは、CDV法によって酸化珪素を積層させ、その
表面を研磨する方法で製造した。スムージングロール表
面の表面張力は、JIS規格のK6768の測定方法に
則って、和光純薬工業(株)製の濡れ指数標準液を用い
て測定した。
【0021】表1に示したスムージングロールを用い
て、塗工を行って塗工面の外観仕上がりを、目視で評価
した。この実施例および比較例を下記の表2及び表3に
示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】表2、3中の略号は以下を示す。 水性型塗工液 a:大日本インキ化学工業(株)製 ディックドライW
S-305A(水性型ポリウレタン) b:大日本インキ化学工業(株)製 ハイドランHW−
311(水性型ポリウレタン) c:大日本インキ化学工業(株)製 ハイドリューショ
ンL−5503A(水性型アクリル) 塗工基材(グラビアで塗工される基材) OPP:二村化学(株)製 太閤FOR 厚さ25μm PET:東洋紡(株)製 E−5100 厚さ16μm グラビアロール 150L:線数150線、版深50μmの彫刻製版格子
型グラビア 170L:線数170線、版深30μmの彫刻製版格子
型グラビア 回転方向(スムージングロールの回転方向) 逆転:スムージングロールとウエッブとの接点に於いて
ウェッブの流れに対してスムージングロールが逆方向に
回転しているもの。 回転速度 スムージングロールとウエッブとの接点に於いてウェッ
ブの速度に対するスムージングロールの速度の割合。
【0025】
【本発明の効果】本発明のスムージングロールはグラビ
ア塗工において水性型塗工液でありながら、ロール目が
発生せず有機溶剤型と同等の優れた透明性及び平滑性が
高い塗膜を得る事を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラビア塗工の概念図である。
【符号の説明】
1.スムージングロール 2.ウエッブ 3.グラビアロール 4.ドクター 5.塗工液 6.バックアップロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラビア塗工用のスムージングロールで
    あって、ロール表面の表面張力が400μN/cm以上
    であることを特徴とする水性型グラビア塗工用スムージ
    ングロール。
  2. 【請求項2】 スムージングロールの表面が樹脂からな
    る請求項1に記載のスムージングロール。
  3. 【請求項3】 スムージングロールの表面がセラミック
    からなる請求項1に記載のスムージングロール。
  4. 【請求項4】 グラビアロールで塗工液を塗工後、スム
    ージングロールによって塗工塗膜の平滑化が行われるグ
    ラビア塗工方法において、スムージングロール表面の表
    面張力が400μN/cm以上であることを特徴とする
    水性型塗工液のグラビア塗工方法。
JP19239797A 1997-07-17 1997-07-17 グラビア塗工用スムージングロール及びグラビア塗工方法 Pending JPH1133452A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620240B2 (en) 2000-02-24 2003-09-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Sheet coating apparatus
JP2006167696A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Sony Corp パターン形成方法、パターン形成装置および電子応用装置の製造方法
JP2015217599A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 共同印刷株式会社 化粧シート及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6620240B2 (en) 2000-02-24 2003-09-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Sheet coating apparatus
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