JPH0558072A - 直描型平版印刷版材料 - Google Patents
直描型平版印刷版材料Info
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- JPH0558072A JPH0558072A JP22605791A JP22605791A JPH0558072A JP H0558072 A JPH0558072 A JP H0558072A JP 22605791 A JP22605791 A JP 22605791A JP 22605791 A JP22605791 A JP 22605791A JP H0558072 A JPH0558072 A JP H0558072A
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- JP
- Japan
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- layer
- printing
- printing plate
- plate material
- binder resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、消去ペン耐性を改善した印刷層を
有する直描型平版印刷版材料を提供するものである。 【構成】 紙基材の表面に耐水性中間層および印刷層を
順次設け、中間層のバインダー樹脂中および印刷層のバ
インダー樹脂中の少なくとも一方中に、架橋されたカゼ
インを１０〜５０重量％含有させる。
有する直描型平版印刷版材料を提供するものである。 【構成】 紙基材の表面に耐水性中間層および印刷層を
順次設け、中間層のバインダー樹脂中および印刷層のバ
インダー樹脂中の少なくとも一方中に、架橋されたカゼ
インを１０〜５０重量％含有させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は直描型平版印刷版材料に
関し、更に詳しくは熱転写または静電転写方式により製
版可能で、印刷適性が良好であり、かつ修正ペンに対し
て耐性を有する直描型平版印刷材料に関するものであ
る。
関し、更に詳しくは熱転写または静電転写方式により製
版可能で、印刷適性が良好であり、かつ修正ペンに対し
て耐性を有する直描型平版印刷材料に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】最近の事務能率化の進展に伴い、軽印刷
分野においては、熱転写プリンタまたは静電転写のコピ
ー機等で簡単に製版できる直描型平版印刷版材料を利用
する印刷方式が急速に普及しつゝある。この直描型平版
印刷版材料は、一般に耐水性支持体上に、無機顔料、水
溶性バインダー、および耐水化剤等を含有する印刷層を
設けたもので、その一例は特開昭６３−１６６５９１に
公開されている。
分野においては、熱転写プリンタまたは静電転写のコピ
ー機等で簡単に製版できる直描型平版印刷版材料を利用
する印刷方式が急速に普及しつゝある。この直描型平版
印刷版材料は、一般に耐水性支持体上に、無機顔料、水
溶性バインダー、および耐水化剤等を含有する印刷層を
設けたもので、その一例は特開昭６３−１６６５９１に
公開されている。
【０００３】これに対して、印刷層用無機顔料として酸
化亜鉛を用い、印刷層のバインダー樹脂として水分散性
の樹脂を用いるものが提案されている。その例として特
願平３−１４３６９９を挙げることができる。このよう
な直描型平版印刷版材料は、地汚れが少なく、耐刷性に
優れているという利点を有しているが、その問題点は消
去ペンに対する耐性が弱いことである。
化亜鉛を用い、印刷層のバインダー樹脂として水分散性
の樹脂を用いるものが提案されている。その例として特
願平３−１４３６９９を挙げることができる。このよう
な直描型平版印刷版材料は、地汚れが少なく、耐刷性に
優れているという利点を有しているが、その問題点は消
去ペンに対する耐性が弱いことである。
【０００４】すなわち、平版印刷版材料は、製版後に、
消去ペンを用いて、不要な画像を除去する操作を受ける
ことが多い。消去ペンに充填されている消去液は、通
常、エッチングによって親水性となる成膜性の物質を、
セロソルブ系およびアルコール系の混合溶剤に溶解した
ものである。
消去ペンを用いて、不要な画像を除去する操作を受ける
ことが多い。消去ペンに充填されている消去液は、通
常、エッチングによって親水性となる成膜性の物質を、
セロソルブ系およびアルコール系の混合溶剤に溶解した
ものである。
【０００５】水分散性のバインダー樹脂を用いる直描型
平版印刷版材料においては、水性塗工であるために印刷
層と、その下の中間層との接着が弱く、印刷層を透過し
た消去ペンの混合溶剤が、印刷層と中間層の界面に作用
して、その接着を破壊してしまうのである。これが従来
の直描型平版印刷版が消去ペン耐性において弱い理由で
ある。
平版印刷版材料においては、水性塗工であるために印刷
層と、その下の中間層との接着が弱く、印刷層を透過し
た消去ペンの混合溶剤が、印刷層と中間層の界面に作用
して、その接着を破壊してしまうのである。これが従来
の直描型平版印刷版が消去ペン耐性において弱い理由で
ある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、酸化亜鉛と水分散性のバインダー樹脂を用
いる印刷層を有する直描型平版印刷版材料において、地
汚れが少なく耐刷性に優れるという利点を失うことな
く、消去ペンの溶剤に対する耐性を向上させること、す
なわち消去ぺンの溶剤によって印刷層が剥離するという
問題点を解消することである。
する課題は、酸化亜鉛と水分散性のバインダー樹脂を用
いる印刷層を有する直描型平版印刷版材料において、地
汚れが少なく耐刷性に優れるという利点を失うことな
く、消去ペンの溶剤に対する耐性を向上させること、す
なわち消去ぺンの溶剤によって印刷層が剥離するという
問題点を解消することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙基体の表面
上に順次に積層されている耐水性中間層および印刷層の
少なくとも一方に含まれるバインダー樹脂の１０〜５０
重量％を架橋されたカゼインをもって構成することによ
って、上記課題の解決に成功したものである。
上に順次に積層されている耐水性中間層および印刷層の
少なくとも一方に含まれるバインダー樹脂の１０〜５０
重量％を架橋されたカゼインをもって構成することによ
って、上記課題の解決に成功したものである。
【０００８】すなわち、本発明の直描型平版印刷版材料
は、紙からなる基体と、この紙基体の表面上に形成さ
れ、かつ無機顔料とバインダー樹脂との混合物を主成分
として含む耐水性中間層と、この耐水性中間層上に形成
され、かつ酸化亜鉛とバインダー樹脂との混合物を主成
分として含む印刷層と、前記紙基体の裏面上に形成さ
れ、耐水性樹脂を主成分として含む裏面耐水層とを有
し、前記耐水性中間層、および印刷層の少なくとも一方
に含まれるバインダー樹脂が、その重量に対し１０〜５
０重量％の架橋されたカゼインを含有していることを特
徴とするものである。
は、紙からなる基体と、この紙基体の表面上に形成さ
れ、かつ無機顔料とバインダー樹脂との混合物を主成分
として含む耐水性中間層と、この耐水性中間層上に形成
され、かつ酸化亜鉛とバインダー樹脂との混合物を主成
分として含む印刷層と、前記紙基体の裏面上に形成さ
れ、耐水性樹脂を主成分として含む裏面耐水層とを有
し、前記耐水性中間層、および印刷層の少なくとも一方
に含まれるバインダー樹脂が、その重量に対し１０〜５
０重量％の架橋されたカゼインを含有していることを特
徴とするものである。
【０００９】
【作用】すなわち本発明の直描型平版印刷版材料は、中
間層のバインダー樹脂中および印刷層のバインダー樹脂
中の両方、またはいずれか一方に、１０〜５０重量％の
架橋されたカゼインを含有させことにより消去ペン耐性
を改善したものである。従来、バインダーとしてアクリ
ル樹脂、ＳＢＲ樹脂等を用いた場合には、市販のオフセ
ットマスター用の消去ペンで版面を２〜３回程度こする
と印刷層が剥離していたものが、本発明により上記のよ
うな架橋カゼイン含有バインダー樹脂を用いることによ
って、消去ペンで１０〜４０回こすって始めてはがれる
程度に改善することができる。
間層のバインダー樹脂中および印刷層のバインダー樹脂
中の両方、またはいずれか一方に、１０〜５０重量％の
架橋されたカゼインを含有させことにより消去ペン耐性
を改善したものである。従来、バインダーとしてアクリ
ル樹脂、ＳＢＲ樹脂等を用いた場合には、市販のオフセ
ットマスター用の消去ペンで版面を２〜３回程度こする
と印刷層が剥離していたものが、本発明により上記のよ
うな架橋カゼイン含有バインダー樹脂を用いることによ
って、消去ペンで１０〜４０回こすって始めてはがれる
程度に改善することができる。
【００１０】市販のオフセットマスター用の消去ペン
は、被覆型のものが大部分であり、画像を削り取る必要
はないので、２〜３回こすることによって適量の成膜性
消去剤を版面に塗布すれば充分であるが、使用者の誤り
によってそれ以上にこする場合を考慮して、消去ペン耐
性の向上が要求されるのである。
は、被覆型のものが大部分であり、画像を削り取る必要
はないので、２〜３回こすることによって適量の成膜性
消去剤を版面に塗布すれば充分であるが、使用者の誤り
によってそれ以上にこする場合を考慮して、消去ペン耐
性の向上が要求されるのである。
【００１１】架橋カゼインが消去ペン耐性向上に対して
効果のある理由は不明であるが、恐らく架橋されたカゼ
イン自体が耐溶剤性があることと、他の樹脂より濡れ性
が良いことにより、それが含まれている層と、この層に
接している層との間の接着性が向上するためと思われ
る。
効果のある理由は不明であるが、恐らく架橋されたカゼ
イン自体が耐溶剤性があることと、他の樹脂より濡れ性
が良いことにより、それが含まれている層と、この層に
接している層との間の接着性が向上するためと思われ
る。
【００１２】本発明において架橋カゼインは、印刷層の
バインダー樹脂と、その下の耐水性中間層のバインダー
樹脂のいずれか片方に含有させてもよいし、両方に含有
させてもよい。消去ペン耐性を向上させる効果は、上記
の両層に含有させた場合が最も大きく、次いで耐水性中
間層に含有させた場合であり、次に印刷層に含有させた
場合の順である。
バインダー樹脂と、その下の耐水性中間層のバインダー
樹脂のいずれか片方に含有させてもよいし、両方に含有
させてもよい。消去ペン耐性を向上させる効果は、上記
の両層に含有させた場合が最も大きく、次いで耐水性中
間層に含有させた場合であり、次に印刷層に含有させた
場合の順である。
【００１３】本発明において、耐水性中間層および印刷
層に用いられるカゼイン以外のバインダー樹脂は、水分
散性のアクリル樹脂、およびＳＢＲ樹脂等が用いられ
る。またこれらにでんぷん、変性でんぷん等の水溶性樹
脂を少量添加してもよい。バインダー樹脂中の架橋カゼ
インの含有量は、１０〜５０％の範囲である。それが１
０％未満では消去ペン耐性の向上効果が不十分になる。
また、それが５０％をこえて多量になると得られる印刷
版の水膨潤性が大きくなり、印刷に悪影響を及ぼす。
層に用いられるカゼイン以外のバインダー樹脂は、水分
散性のアクリル樹脂、およびＳＢＲ樹脂等が用いられ
る。またこれらにでんぷん、変性でんぷん等の水溶性樹
脂を少量添加してもよい。バインダー樹脂中の架橋カゼ
インの含有量は、１０〜５０％の範囲である。それが１
０％未満では消去ペン耐性の向上効果が不十分になる。
また、それが５０％をこえて多量になると得られる印刷
版の水膨潤性が大きくなり、印刷に悪影響を及ぼす。
【００１４】本発明において、架橋されたカゼインは、
カゼインを硬化剤（架橋剤）を用いて架橋して生成され
る。硬化剤としては、水溶性樹脂の硬化剤として一般に
用いられるものを用いることができる。しかし使用の簡
便さから、アジリジン系の化合物、およびエポキシ系の
化合物を用いることが好ましい。カゼインを硬化剤を用
いて架橋しないと、印刷層および／または中間層の耐水
性が保持されず、いずれの場合も印刷において耐刷性が
低下する。カゼインに対する架橋の程度は、上記消去ペ
ン溶剤に対し、十分な耐性向上効果を示す限り格別の制
限はないが、一般にカゼインの重量に対し、１〜２０％
の硬化剤（架橋剤）を用いることが好ましい。
カゼインを硬化剤（架橋剤）を用いて架橋して生成され
る。硬化剤としては、水溶性樹脂の硬化剤として一般に
用いられるものを用いることができる。しかし使用の簡
便さから、アジリジン系の化合物、およびエポキシ系の
化合物を用いることが好ましい。カゼインを硬化剤を用
いて架橋しないと、印刷層および／または中間層の耐水
性が保持されず、いずれの場合も印刷において耐刷性が
低下する。カゼインに対する架橋の程度は、上記消去ペ
ン溶剤に対し、十分な耐性向上効果を示す限り格別の制
限はないが、一般にカゼインの重量に対し、１〜２０％
の硬化剤（架橋剤）を用いることが好ましい。
【００１５】印刷層の塗工量は５〜２５ｇ／ｍ2 の範囲
にあることが好ましい。５ｇ／ｍ2 未満では得られる印
刷層の親水性が不十分になることがあり、また、それが
２５ｇ／ｍ2 をこえると得られた印刷版が過度の反撥性
を示したり、或は印刷層に割れが生じやすくなるなどの
問題が生ずることがある。
にあることが好ましい。５ｇ／ｍ2 未満では得られる印
刷層の親水性が不十分になることがあり、また、それが
２５ｇ／ｍ2 をこえると得られた印刷版が過度の反撥性
を示したり、或は印刷層に割れが生じやすくなるなどの
問題が生ずることがある。
【００１６】印刷層の顔料としては酸化亜鉛が用いられ
る。印刷層の熱転写リボンへのなじみを調節するなどの
目的で、印刷層中にシリカ等の他の顔料を併用する場合
も、顔料中の酸化亜鉛の割合は８０％以上とすることが
望ましい。酸化亜鉛の割合が８０％未満であると、エッ
チング後の版の親水性が不足して、印刷汚れを起しやす
くなることがある。印刷層中に含まれる全無機顔料の含
有量は、その重量に対して７０〜９０％であることが好
ましい。
る。印刷層の熱転写リボンへのなじみを調節するなどの
目的で、印刷層中にシリカ等の他の顔料を併用する場合
も、顔料中の酸化亜鉛の割合は８０％以上とすることが
望ましい。酸化亜鉛の割合が８０％未満であると、エッ
チング後の版の親水性が不足して、印刷汚れを起しやす
くなることがある。印刷層中に含まれる全無機顔料の含
有量は、その重量に対して７０〜９０％であることが好
ましい。
【００１７】印刷層の下に配置される耐水性中間層の塗
工量は、５〜２０ｇ／ｍ2 の範囲であることが好まし
い。これが５ｇ／ｍ2 未満では耐水性中間層の耐水性が
不十分になることがあり、また、これが２０ｇ／ｍ2 よ
りも多量になると得られる印刷版の反撥性が過度に高く
なるなどの問題を生ずることがある。
工量は、５〜２０ｇ／ｍ2 の範囲であることが好まし
い。これが５ｇ／ｍ2 未満では耐水性中間層の耐水性が
不十分になることがあり、また、これが２０ｇ／ｍ2 よ
りも多量になると得られる印刷版の反撥性が過度に高く
なるなどの問題を生ずることがある。
【００１８】耐水性中間層には、適量の無機顔料が添加
される。この無機顔料としてはクレー、カオリン、炭酸
カルシウム等を用いることができる。耐水性中間層に含
まれる無機顔料の量は、中間層の重量に対して２０〜５
０％であることが好ましい。
される。この無機顔料としてはクレー、カオリン、炭酸
カルシウム等を用いることができる。耐水性中間層に含
まれる無機顔料の量は、中間層の重量に対して２０〜５
０％であることが好ましい。
【００１９】本発明に用いられる紙基体としては、メラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド
樹脂等で湿潤強化し、アルキルケテンダイマー等でサイ
ズ性を付与した紙を用いることが好ましい。
ミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド
樹脂等で湿潤強化し、アルキルケテンダイマー等でサイ
ズ性を付与した紙を用いることが好ましい。
【００２０】紙基材の裏面上に形成される裏面耐水層
は、アクリル樹脂、ＳＢＲ等のエマルジョン型樹脂、並
びにポリビニルアルコール、カゼイン等の水溶性樹脂を
硬化剤により架橋したものから選ばれた１種または２種
以上を主成分として含むものである。この裏面耐水層に
は適量の顔料が加えられてもよい。顔料の種類は上記耐
水性中間層と同様である。裏面耐水層の塗工量は、５〜
２５ｇ／ｍ2 であることが好ましい。これが５ｇ／ｍ2
より少ないと紙の被覆が充分でなく、耐水性が不十分に
なることがあり、またそれが２５ｇ／ｍ2 よりも多い
と、版の腰が強すぎるなどの問題が生ずることがある。
は、アクリル樹脂、ＳＢＲ等のエマルジョン型樹脂、並
びにポリビニルアルコール、カゼイン等の水溶性樹脂を
硬化剤により架橋したものから選ばれた１種または２種
以上を主成分として含むものである。この裏面耐水層に
は適量の顔料が加えられてもよい。顔料の種類は上記耐
水性中間層と同様である。裏面耐水層の塗工量は、５〜
２５ｇ／ｍ2 であることが好ましい。これが５ｇ／ｍ2
より少ないと紙の被覆が充分でなく、耐水性が不十分に
なることがあり、またそれが２５ｇ／ｍ2 よりも多い
と、版の腰が強すぎるなどの問題が生ずることがある。
【００２１】
【実施例】下記実施例をもって本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の範囲はこれらの例によって限定される
ものではない。
するが、本発明の範囲はこれらの例によって限定される
ものではない。
【００２２】実施例１ 湿潤強化および内面サイズを施した紙を基体として用
い、その表面に、下記の配合の塗料を、乾燥重量が１０
ｇ／ｍ2 になるように塗工して、印刷層側の耐水性中間
層を形成した。数字は乾燥重量を部で表したものである
（以下同様）。顔料の分散剤、消泡剤等の微量成分の記
載は省略した。 クレー ３０部 アクリル樹脂（商標：アロンＡ−１０４、 ７０部 東亜合成化学製、固形分４０％）
い、その表面に、下記の配合の塗料を、乾燥重量が１０
ｇ／ｍ2 になるように塗工して、印刷層側の耐水性中間
層を形成した。数字は乾燥重量を部で表したものである
（以下同様）。顔料の分散剤、消泡剤等の微量成分の記
載は省略した。 クレー ３０部 アクリル樹脂（商標：アロンＡ−１０４、 ７０部 東亜合成化学製、固形分４０％）
【００２３】紙基体の裏面上に、下記の配合の塗料を、
乾燥重量が１５ｇ／ｍ2 になるように塗工した。 クレー ５０部 アクリル樹脂（商標：アロンＡ−１０４、 ５０部 東亜合成化学製、固形分４０％）
乾燥重量が１５ｇ／ｍ2 になるように塗工した。 クレー ５０部 アクリル樹脂（商標：アロンＡ−１０４、 ５０部 東亜合成化学製、固形分４０％）
【００２４】上記耐水性中間層の上に、下記の組成の塗
料を、乾燥重量が１２ｇ／ｍ2 になるように塗工した。 酸化亜鉛（白水化学製レギュラー） ８４部 アクリル樹脂（商標：ボンロンＳ−４８２、 １０部 三井東圧化学製、固形分４５％） カゼイン ５．５部 アジリジン系硬化剤（商標：ＴＡＺＭ、 ０．５部 相互薬工製、固形分１００％）
料を、乾燥重量が１２ｇ／ｍ2 になるように塗工した。 酸化亜鉛（白水化学製レギュラー） ８４部 アクリル樹脂（商標：ボンロンＳ−４８２、 １０部 三井東圧化学製、固形分４５％） カゼイン ５．５部 アジリジン系硬化剤（商標：ＴＡＺＭ、 ０．５部 相互薬工製、固形分１００％）
【００２５】このようにして作成した平版印刷版材料
に、キャノン社製熱転写プリンター、ＣＷ−４２５２を
用いて画像を作成し、アイテック社製エッチ液を用いて
エッチングを施した後、リョービ２７００印刷機を用い
て印刷した。得られた印刷物の地汚れ防止性の評価点数
は６点であり、印刷版の耐刷力は１８００枚であった。
耐刷力は、印刷物の網点部分に、微小な画像飛びが生ず
るまでの印刷枚数を、１００枚単位で示したものであ
る。地汚れ防止性は非画像部の汚れの状態を１点から８
点までの評価点数で示したもので、５点以上が実用範囲
である。
に、キャノン社製熱転写プリンター、ＣＷ−４２５２を
用いて画像を作成し、アイテック社製エッチ液を用いて
エッチングを施した後、リョービ２７００印刷機を用い
て印刷した。得られた印刷物の地汚れ防止性の評価点数
は６点であり、印刷版の耐刷力は１８００枚であった。
耐刷力は、印刷物の網点部分に、微小な画像飛びが生ず
るまでの印刷枚数を、１００枚単位で示したものであ
る。地汚れ防止性は非画像部の汚れの状態を１点から８
点までの評価点数で示したもので、５点以上が実用範囲
である。
【００２６】別に、消去ペン耐性テストを行った。製版
する前の上記平版印刷版材料を、日研化学研究所製のオ
フセットマスター用の消去ペンで力を入れずにこすり、
印刷層がはがれるまでの、こすりの回数を数えたとこ
ろ、１５回であった。
する前の上記平版印刷版材料を、日研化学研究所製のオ
フセットマスター用の消去ペンで力を入れずにこすり、
印刷層がはがれるまでの、こすりの回数を数えたとこ
ろ、１５回であった。
【００２７】比較例１ 実施例１の印刷層にカゼインを用いず、バインダー樹脂
はボンロンＳ−４８２単味とした他は、実施例１と同様
に操作して平版印刷版材料を作成した。各試験の評価は
下記の通りであった。 耐刷力 １８００枚 地汚れ防止性 ６点 消去ペン耐性 ２回（不合格）
はボンロンＳ−４８２単味とした他は、実施例１と同様
に操作して平版印刷版材料を作成した。各試験の評価は
下記の通りであった。 耐刷力 １８００枚 地汚れ防止性 ６点 消去ペン耐性 ２回（不合格）
【００２８】比較例２ 比較例１の耐水性中間層に、バインダー樹脂として用い
たアロンＡ−１０４（アクリル樹脂）を下記のものに変
えた他は比較例１と同様に操作して平版印刷版材料を作
成した。 ＳＢＲ樹脂（商標：ＯＸ−１０６０、 ７０部 日本ゼオン製、固形分５０％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ２２００枚 地汚れ ６点 消去ペン耐性 ３回（不合格）
たアロンＡ−１０４（アクリル樹脂）を下記のものに変
えた他は比較例１と同様に操作して平版印刷版材料を作
成した。 ＳＢＲ樹脂（商標：ＯＸ−１０６０、 ７０部 日本ゼオン製、固形分５０％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ２２００枚 地汚れ ６点 消去ペン耐性 ３回（不合格）
【００２９】実施例２ 比較例１の耐水性中間層用塗料を下記組成のものに変え
た他は比較例１と同様に操作して平版印刷版材料を作成
した。 クレー ３０部 アクリル樹脂（商標：Ａ−１０４、 ５０部 東亜合成化学製、固形分５０％） カゼイン（商標：ＵＥ−１２００、 １５部 東亜合成化学製、固形分４０％） エポキシ系硬化剤（商標：デナコールＥＸ６１４Ｂ、 ５部 ナガセ化成工業製、固形分１００％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ２３００枚 地汚れ ６点 消去ペン耐性 ２２回
た他は比較例１と同様に操作して平版印刷版材料を作成
した。 クレー ３０部 アクリル樹脂（商標：Ａ−１０４、 ５０部 東亜合成化学製、固形分５０％） カゼイン（商標：ＵＥ−１２００、 １５部 東亜合成化学製、固形分４０％） エポキシ系硬化剤（商標：デナコールＥＸ６１４Ｂ、 ５部 ナガセ化成工業製、固形分１００％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ２３００枚 地汚れ ６点 消去ペン耐性 ２２回
【００３０】実施例３ 実施例２の印刷層用塗料の組成を下記のものに変えた他
は実施例２と同様に操作して平版印刷版材料を作成し
た。 酸化亜鉛（白水化学製レギュラー） ８４部 アクリル樹脂（商標：ボンロンＡ−４８２、 １２部 三井東圧化学製、固形分４５％） カゼイン ３部 エポキシ系硬化剤（商標：デナコールＥＸ６１４Ｂ、 １部 ナガセ化成工業製、固形分１００％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ３２００枚 地汚れ ７点 消去ペン耐性 ３３回
は実施例２と同様に操作して平版印刷版材料を作成し
た。 酸化亜鉛（白水化学製レギュラー） ８４部 アクリル樹脂（商標：ボンロンＡ−４８２、 １２部 三井東圧化学製、固形分４５％） カゼイン ３部 エポキシ系硬化剤（商標：デナコールＥＸ６１４Ｂ、 １部 ナガセ化成工業製、固形分１００％） 各試験の評価は下記の通りであった。 耐刷力 ３２００枚 地汚れ ７点 消去ペン耐性 ３３回
【００３１】
【発明の効果】本発明により、酸化亜鉛と水分散性のバ
インダー樹脂を含む印刷層を有する直描型平版印刷版材
料の消去ペン耐性を高めることができ、それによってさ
らに実用性を高め、事務能率を向上するのにきわめて有
用なものである。
インダー樹脂を含む印刷層を有する直描型平版印刷版材
料の消去ペン耐性を高めることができ、それによってさ
らに実用性を高め、事務能率を向上するのにきわめて有
用なものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 紙からなる基体と、この紙基体の表面上
に形成され、かつ無機顔料と、バインダー樹脂との混合
物を主成分として含む耐水性中間層と、この耐水性中間
層上に形成され、かつ酸化亜鉛とバインダー樹脂との混
合物を主成分として含む印刷層と、前記紙基体の裏面上
に形成され、耐水性樹脂を主成分として含む裏面耐水層
とを有し、 前記耐水性中間層、および印刷層の少なくとも一方に含
まれるバインダー樹脂が、その重量に対し１０〜５０重
量％の架橋されたカゼインを含有していることを特徴と
する直描型平版印刷版材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22605791A JPH0558072A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 直描型平版印刷版材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22605791A JPH0558072A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 直描型平版印刷版材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0558072A true JPH0558072A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16839125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22605791A Pending JPH0558072A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 直描型平版印刷版材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0558072A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5855685A (en) * | 1995-10-09 | 1999-01-05 | Anelva Corporation | Plasma enhanced CVD apparatus, plasma enhanced processing apparatus and plasma enhanced CVD method |
| EP0903223A1 (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-24 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Lithographic printing method and printing plate precursor for lithographic printing |
| US5891349A (en) * | 1995-10-11 | 1999-04-06 | Anelva Corporation | Plasma enhanced CVD apparatus and process, and dry etching apparatus and process |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP22605791A patent/JPH0558072A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5855685A (en) * | 1995-10-09 | 1999-01-05 | Anelva Corporation | Plasma enhanced CVD apparatus, plasma enhanced processing apparatus and plasma enhanced CVD method |
| US5891349A (en) * | 1995-10-11 | 1999-04-06 | Anelva Corporation | Plasma enhanced CVD apparatus and process, and dry etching apparatus and process |
| EP0903223A1 (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-24 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Lithographic printing method and printing plate precursor for lithographic printing |
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