JPH11334503A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用乗員保護装置

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JPH11334503A
JPH11334503A JP14073398A JP14073398A JPH11334503A JP H11334503 A JPH11334503 A JP H11334503A JP 14073398 A JP14073398 A JP 14073398A JP 14073398 A JP14073398 A JP 14073398A JP H11334503 A JPH11334503 A JP H11334503A
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speed
vehicle
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Haruhisa Kore
治久 是
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Naoki Okano
直樹 岡野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】後突予測または検出時に制御手段でプリテンシ
ョナの作動速度が初期に遅く、その後速くなるように設
定して、該プリテンショナを作動させることで、プリテ
ンショナによりに頸椎への負担が増大することを防止
し、また後突時にあっては乗員の頭部をヘッドレストに
確実に近接させて、頸椎への負担を未然に防止すること
ができる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。 【解決手段】後突を予測または検出するセンサ19と、
上記センサ19の後突予測または検出時にシートベルト
のプリテンショナ9を作動させる制御手段20とを備え
た車両用乗員保護装置であって、上記制御手段20は上
記プリテンショナ9の作動速度が初期に遅く、その後速
くなるように設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突を予測(予
知)または検出するセンサと、このセンサの後突予測ま
たは検出時にシートベルトのプリテンショナを作動させ
るCPUやマイクロコンピュータユニットのような制御
手段とを備えて、乗員を保護する車両用乗員保護装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両用乗員保護装置とし
ては、例えば特開平9−175327号公報に記載の装
置がある。すなわち自車両と対象後続車両との相対距離
に基づいて後突を予測する予測センサ(相対距離セン
サ)と、このセンサによる後突予測時にマイクロコンピ
ュータユニット(いわゆるMCU)を介してシートベル
トのリトライタ(またはプリテンショナ)を作動させ
て、衝突不可避である場合、シートベルトの張力を増加
させて乗員をシートに固定することにより衝突時に乗員
を保護すべく構成した車両用乗員保護装置である。
【0003】この従来装置においてはリトラクタ(また
はプリテンショナ)によるシートベルトの巻込みスピー
ドが一律であるため、その作動速度を遅く設定すると、
乗員のシートバックに対する拘束が不充分となって、良
好な乗員保護効果が得られず、逆にその作動速度を早く
設定すると乗員に対して違和感を与えるだけでなく、シ
ートベルトにより乗員が後方へ急速に付勢され、頸椎へ
の負担が増長のされる問題点があった。
【0004】ここで、上述の頸椎への負担は次のような
メカニズムで発生するものと推考される。つまり、後突
時において乗員の頭部は慣性で止ろうとする一方、乗員
の胸椎はシートバック上部で押されて前進しながら直線
化し、また乗員の体幹はシートバックに沿ってずり上が
るので、乗員の頸椎に負担が発生するものと推考され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、後突予測または検出時に制御手段でプリテ
ンショナの作動速度が初期に遅く、その後速くなるよう
に設定して、該プリテンショナを作動させることで、プ
リテンショナによりに頸椎への負担が増大することを防
止し、また後突時にあっては乗員の頭部をヘッドレスト
に確実に近接させて、頸椎への負担を未然に防止するこ
とができる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述のプリテンショ
ナの作動速度を2段階(例えば低速と高速との2段階)
に制御することで、制御の簡素化を図ることができる車
両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の作動速度の変
化タイミングを、実際に後突が発生する以前に設定する
ことで、後突予測時点から実際の後突発生時点までの間
でプリテンショナの作動速度を可変して、頸椎への負担
をより一層良好に未然防止することができる車両用乗員
保護装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた感圧センサ等の乗員検知手段
が上述の作動速度の変化前において乗員を検出した時、
作動速度を早くすることを禁止することにより、乗員が
シートバックまたはヘッドレストに既に当接している情
況下にあっては無駄な制御を抑止することができる車両
用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた感圧センサ等の乗員検知手段
が、上述の作動速度の変化後シートバックまたはヘッド
レストに設けられた感圧センサ等の乗員検知手段が、上
述の作動速度の変化後において乗員を検出した時、プリ
テンショナの作動を禁止することにより、乗員がシート
バックまたはヘッドレストに既に当接している状況下に
あっては無駄なプリテンショナ作動を抑止することがで
きる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた乗員検知手段が乗員を検出し
た時、上述のプリテンショナの作動を禁止することで、
乗員がシートバックまたはヘッドレストに既に当接して
いる状況下にあっては不要なプリテンショナ作動を省略
することができる車両用乗員保護装置の提供を目的とす
る。
【0011】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、乗員がシートバック
に近接または当接したことを検出した後に、プリテンシ
ョナにてシートベルトを所定量巻込み作動させること
で、シートベルトの弛みを確実に除去して、乗員保護性
能をさらに向上させることができる車両用乗員保護装置
の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、後突タイミングの直
前までプリテンショナを低速作動させ、後突タイミング
時点ではプリテンショナを停止させることで、後突時に
シートベルトによる後方側への力を乗員に付勢しないよ
うに成して、乗員保護性能をより一層向上させることが
できる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、後突を予測または検出するセンサと、上記セ
ンサの後突予測または検出時にシートベルトのプリテン
ショナを作動させる制御手段とを備えた車両乗員保護装
置であって、上記制御手段は上記プリテンショナの作動
速度が初期に遅く、その後速くなるように設定する車両
用乗員保護装置であることを特徴とする。
【0014】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記プリテンショナ
の作動速度を2段階に制御する車両用乗員保護装置であ
ることを特徴とする。この発明の請求項3記載の発明
は、上記請求項1記載の発明の構成と併せて、上記作動
速度の変化タイミングを、実際に後突が発生する以前に
設定した車両用乗員保護装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた乗員検知手段が上記作動速度
の変化前において乗員を検出した時、上記作動速度を早
くすることを禁止する第1の禁止手段が設けられた車両
用乗員保護装置であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた乗員検知手段が上記作動速度
の変化後において乗員を検出した時、上記プリテンショ
ナの作動を禁止する第2の禁止手段が設けられた車両用
乗員保護装置であることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、シートバックまたは
ヘッドレストに設けられた乗員検知手段が乗員を検出し
た時、上記プリテンショナの作動を禁止する規制手段が
設けられた車両用乗員保護装置であることを特徴とす
る。
【0018】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、乗員がシートバック
に近接または当接したことを検出した後に、上記プリテ
ンショナにてシートベルトを所定量巻込み作動させる定
量作動手段が設けられた車両用乗員保護装置であること
を特徴とする。
【0019】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、後突タイミングの直
前まで上記プリテンショナを低速作動させ、後突タイミ
ング時点では上記プリテンショナを停止させる停止手段
が設けられた車両用乗員保護装置であることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述のセンサは後突を予測または検出し、上
述の制御手段はセンサの後突予測または検出時にシート
ベルトのプリテンショナを作動させて、シートベルトを
巻込むが、上述の制御手段はプリテンショナの作動速度
が初期に遅く、その後速くなるようにコントロールす
る。このため作動初期において低速で違和感がないよう
に乗員をシートバック側へ引き寄せ、乗員の頭部とヘッ
ドレストとの距離を短縮し、その後、速いスピードでシ
ートベルトを巻き込むので、プリテンショナにより頸椎
への負担が増大することを防止し、また後突時にあって
は乗員の頭部をヘッドレストに確実に近接させて、頸椎
への負担を未然に防止することができる効果がある。
【0021】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のプリテ
ンショナの作動速度を2段階に制御するので、制御手段
によるプリテンショナ制御の簡素化を図ることができる
効果がある。
【0022】この発明請求項3記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のプリテン
ショナの作動速度の変化タイミング(遅いスピードから
早いスピードに切換わるタイミング)を、実際に後突が
発生する以前に設定したので、後突予測時点から実際の
後突発生時点までの間でプリテンショナの作動速度を可
変して、頸椎への負担をより一層良好に未然防止するこ
とができる効果がある。
【0023】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第1の
禁止手段は、シートバックまたはヘッドレストに設けら
れた乗員検知手段がプリテンショナの作動速度の変化前
において乗員を検出した時、作動速度を早くすることを
禁止する。この結果、乗員がシートバックまたはヘッド
レストに既に当接している状況下にあっては、プリテン
ショナの作動速度を早くするという無駄な制御を抑止す
ることができる効果がある。
【0024】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第2の
禁止手段は、シートバックまたはヘッドレストに設けら
れた乗員検知手段がプリテンショナの作動速度の変化後
において乗員を検出した時、該プリテンショナの作動を
禁止する。この結果、乗員がシートバックまたはヘッド
レストに既に当接している状況下にあっては無駄なプリ
テンショナ作動を抑止することができる効果がある。す
なわち、プリテンショナの作動速度の変化後に、それま
でのプリテンショナ作動により乗員の背部がシートバッ
クに当接、または頭部がヘッドレストに当接すると、そ
れ以上のプリテンショナ作動は無駄であるから、斯る不
要制御を防止することができる。またそれ以上のプリテ
ンショナ作動が仮りに実行されると乗員が過度に拘束さ
れるが、このような点も解消することができる効果があ
る。
【0025】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の規制手
段は、シートバックまたはヘッドレストに設けられた乗
員検知手段が乗員を検出した時、プリテンショナによる
シートベルト巻き込み作動を禁止する。このため、乗員
がシートバックまたはヘッドレストに既に当接している
状況下にあっては不要なプリテンショナ作動を省略する
ことができる効果がある。
【0026】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の定量作
動手段は、乗員がシートバックに近接または当接したこ
とを検出した後に、プリテンショナにてシートベルトを
所定量巻込み作動させる。この結果、シートベルトの弛
みを確実に除去して、乗員保護性能をさらに向上させる
ことができる効果がある。
【0027】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の停止手
段は、後突タイミングの直前までプリテンショナを低速
作動させ、後突タイミング時点ではプリテンショナを停
止させるので、後突時にシートベルトによる後方側への
力を乗員に付勢しないように成して、乗員保護性能をよ
り一層向上させることができる効果がある。
【0028】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両用乗員保護装置を示し、図1におい
てシートクッション1と、シートバック2と、ヘッドレ
スト3とを備えたシート4を設け、このシート4に着座
した乗員Aを、タング5をバックル6に係入させた時、
ショルダベルト7およびラップベルト8から成る3点式
シートベルト装置にて拘束すべく構成している。
【0029】上述のショルダベルト7は車体に内設され
たプリテンショナ9(図3参照)に連結され、必要時に
ショルダベルト7に張力を付与すべく構成している。な
お、上述のショルダベルト7とラップベルト8との双方
の端部に電動プリテンショナを設けて、これら両ベルト
7,8を同時に巻取るように構成してもよい。
【0030】また上述のシートバック2は図3に示すシ
ートバック角度駆動モータ10によりシートクッション
1に対して傾動可能に構成されており、リクライニング
支点11を中心として起伏する。
【0031】このシートバック2内には乗員がシートバ
ック2に近接または当接したことを検出する近接センサ
12を内蔵している。この近接センサ12は超音波セン
サで構成することができるが、乗員のシートバック2へ
の当接の有無を検出する場合には近接センサ12に代え
て、感圧センサ13(図3参照)を用いてもよい。
【0032】さらに上述のシートバック2内の上方前部
には図1、図2に示すように、中実構造のシートバック
フレーム14に支持されて成るエアバッグ装置15を内
臓し、インフレータ16の作動時にはシートバック2の
表皮縫目部を介してエアバッグ17を図1に仮想線で示
すように乗員Aの頸部から後頭部にかけて展開して、乗
員Aの頸部を保護すべく構成している。なお、図1にお
いて18はステアリングホイールである。
【0033】図3は車両用乗員保護装置の制御回路を示
し、CPU20は後突を予測する予測センサ19からの
信号と、ポテンショメータ等により構成されたシートバ
ック2の傾斜角度を検出するシートバック角度センサ2
1からの信号と、近接センサ12または感圧センサ13
からの信号とに基づいて、ROM22に格納されたプロ
グラムに従って、プリテンショナ9、シートバック角度
駆動モータ10、インフレータドライバ23を駆動制御
し、またRAM24はタイマの所定値データなどのデー
タやその他の必要なデータおよびマップ等を記憶する。
【0034】ここで、上述のCPU20は内蔵タイマ2
5を有し、後突の予測時点からタイマスタートして、計
時を行なう。なお後突の予測時点から衝突までの時間は
1秒前後である。また、上述の予測センサ19は超音波
を用いて自車と後突の可能性がある車両との間の相対距
離や相対速度を計測して、後突を予測(予知)する。な
お、この予測センサ19に代えて、後突を検出するGセ
ンサを用いてもよい。
【0035】さらに、上述のインフレータドライバ23
はインフレータ16を介してエアバック装置15のエア
バック17を展開制御する。さらには、上述のCPU2
0は予測センサ19の後突予測時にシートベルト(ショ
ルダベルト7参照)のプリテンショナ9を作動させる制
御手段であり、この制御手段(CPU20参照)はプリ
テンショナ9の作動速度が初期に遅く、その後、速くな
るように設定している。
【0036】この実施例では、プリテンショナ9をその
作動初期に低速で作動し、その後、高速で作動するよう
に高低の2段階に制御すべく構成すると共に、プリテン
ショナ9の作動速度の変化タイミング(図5に示すフロ
ーチャートの第5ステップQ5におけるYES判定参
照)を、実際に後突が発生する以前に設定している。
【0037】しかも、上述のCPU20は、乗員検知手
段としての近接センサ12または感圧センサ13がプリ
テンショナ9の作動速度の変化前において乗員Aを検出
した時、作動速度を早くすることを禁止する第1の禁止
手段(図5に示すフローチャートの第6ステップQ6参
照)と、乗員検知手段としての近接センサ12または感
圧センサ13がプリテンショナ9の作動速度の変化後に
おいて乗員Aを検出した時、プリテンショナ9の作動を
禁止する第2の禁止手段(図5に示すフローチャートの
第12ステップQ12参照)と、乗員検知手段としての
近接センサ12または感圧センサ13が乗員を検出した
時、プリテンショナ9の作動を禁止する規制手段(図5
に示すフローチャートの第12ステップQ12参照、こ
の実施例では該12ステップQ12が規制手段と上述の
第2の禁止手段とを兼ねる)と、乗員Aがシートバック
2に近接または当接したことを上記センサ12,13に
て検出した後に、上述のプリテンショナ9にてシートベ
ルト(ショルダベルト7参照)を所定量巻込み作動させ
る定量作動手段(図5に示すフローチャートの第7,第
11ステップQ7,Q11参照)と、を兼ねる。
【0038】このように構成した車両用乗員保護装置の
作用を、図4に示すフローチャート(メインルーチン)
と図5に示すフローチャート(サブルーチン)とを参照
して、以下に詳述する。まず、図4に示すフローチャー
トを参照して、後突の予測乃至エアバッグ展開処理につ
いて説明する。
【0039】第1ステップS1で、CPU20は予測セ
ンサ19による検出を実行し、次の第2ステップS2
で、CPU20は予測センサ19の出力に基づいて衝突
予測か否か、換言すれば後突の可能性があるか否かを判
定し、NO判定時には第3ステップS3に、YES判定
時には第4ステップS4にそれぞれ移行する。
【0040】上述の第3ステップS3で、CPU20は
各種機器(例えばシートバック2、シートベルト7,8
および再使用可能なエアバッグ等)が作動されていれ
ば、これらを違和感のないようにゆっくりと元に戻す。
【0041】一方、上述の第4ステップS4で、CPU
20はプリテンショナ9を作動させる。このプリテンシ
ョナ9の作動処理については図5に示すサブルーチンを
参照して、後述する。
【0042】次に第5ステップS5で、CPU20はイ
ンフレータドライバ23を介して、エアバッグ装置15
のインフレータ16を作動して、図1に仮想線で示すよ
うにエアバッグ17を展開し、乗員Aの頸部を保護す
る。なお、この第5ステップS5で、エアバッグ装置1
5を駆動する構成に代えて、ヘッドレスト3を前方へ移
動させ、乗員Aの頭部とヘッドレスト3との間の間隔を
縮小して、乗員の頭部、頸部を保護すべく構成してもよ
い。
【0043】次に図5に示すフローチャートを参照して
プリテンショナ9の作動処理について説明する。このサ
ブルーチンは図4で示したメインルーチンの第4ステッ
プS4に相当するものであり、プリテンショナ9の低
速、高速の切換えをタイマ25による時間に基づいて実
行するフローチャートである。
【0044】第1ステップQ1で、CPU20はその内
蔵タイマ25をスタートさせ、次の第2ステップQ2
で、CPU20はプリテンショナ9をその動作初期に対
応して遅いスピードつまり低速にて作動し、ショルダベ
ルト7を低速で巻込む。次に第3ステップQ3で、CP
U20は近接センサ12または感圧センサ13の検出を
実行し、次の第4ステップQ4で、CPU20は乗員A
がシートバック2に当接または近接しているか否かを判
定する。つまりショルダベルト7の巻込みにより乗員A
が図1に実線で示す状態から同図に仮想線で示すように
シートバック2に当接または近接したかを判定する。
【0045】而して、第4ステップQ4でのNO判定時
には次の第5ステップQ5に移行する一方、YES判定
時には別の第6ステップQ6に移行する。この第6ステ
ップQ6で、CPU20はシートベルト7,8の弛みを
とる目的で、プリテンショナ9を低速作動させ、次の第
7ステップQ7で、CPU20は乗員Aがシートバック
2に当接または近接した後に、プリテンショナ9の所定
量の作動が完了したか否かを判定する。
【0046】そして、NO判定時には第6ステップQ6
にリターンする一方、弛みがないことに相当するYES
判定時には第12ステップQ12に移行して、プリテン
ショナ9を停止する。
【0047】一方、前述の第5ステップQ5で、CPU
20は内蔵タイマ25のタイマ値が所定値(後突予測と
実際の後突との中間に相当する値)に達したか否かを判
定し、NO判定時には第2ステップQ2にリターンする
一方、YES判定時には次の第8ステップQ8に移行す
る。この第8ステップQ8で、タイマ値が所定値に達し
たことに対応して、CPU20はプリテンショナ9を低
速作動から高速作動に切換えて、ショルダベルト7を高
速で巻込む。
【0048】次に第9ステップQ9で、CPU20は近
接センサ12または感圧センサ13の出力に基づいて乗
員Aがシートバック2に当接または近接したか否かを判
定し、NO判定時には第8ステップQ8にリターンする
一方、YES判定時には次の第10ステップQ10に移
行する。
【0049】この第10ステップQ10で、CPU20
はシートベルト7,8の弛みをとる目的で、プリテンシ
ョナ9を低速作動させ、次の第11ステップQ11で、
CPU20は乗員Aがシートバック2に当接または近接
した後に、プリテンショナ9の所定量の作動が完了した
か否かを判定する。
【0050】そして、第11ステップQ11でのNO判
定時には第10ステップQ10にリターンする一方、弛
みがないことに相当するYES判定時には次の第12ス
テップQ12に移行し、この第12ステップQ12で、
CPU20はプリテンショナ9を停止し、次の第13ス
テップQ13で、CPU20はタイマをリセットする。
【0051】このように図1〜図5で示した実施例によ
れば、上述の予測センサ19は後突を予測し、上述の制
御手段(CPU20参照)は予測センサ19の後突予測
時にショルダベルト7のプリテンショナ9を作動させ
て、ショルダベルト7を巻込むが、上述の制御手段(C
PU20参照)はプリテンショナ9の作動速度が初期に
遅く、その後速くなるようにコントロールする。このた
め作動初期において低速で違和感がないように乗員Aを
シートバック2側へ引き寄せ、乗員Aの頭部とヘッドレ
スト3との距離を短縮し、その後、速いスピードでショ
ルダベルト7を巻き込むので、プリテンショナ9により
頸椎への負担が増大することを防止し、また後突時にあ
っては乗員Aの頭部をヘッドレスト3に確実に近接させ
て、頸椎への負担を未然に防止することができる効果が
ある。
【0052】また、上述のプリテンショナ9の作動速度
を2段階(低速と高速との2段階)に制御するので、制
御手段(CPU20参照)によるプリテンショナ制御の
簡素化を図ることができる効果がある。
【0053】さらに、上述のプリテンショナ9の作動速
度の変化タイミング(遅いスピードから早いスピードに
切換わるタイミング)を、実際に後突が発生する以前に
設定したので、後突予測時点から実際の後突発生時点ま
での間でプリテンショナ9の作動速度を可変して、頸椎
への負担をより一層良好に未然防止することができる効
果がある。
【0054】加えて、上述の第1の禁止手段(第6ステ
ップQ6参照)は、シートバック2に設けられた乗員検
知手段(近接センサ12、感圧センサ13参照)がプリ
テンショナ9の作動速度の変化前において乗員Aを検出
した時、作動速度を早くすることを禁止する。
【0055】この結果、乗員Aがシートバック2に既に
当接している状況下にあっては、プリテンショナ9の作
動速度を早くするという無駄な制御を抑止することがで
きる効果がある。
【0056】また、上述の第2の禁止手段(第12ステ
ップQ12参照)は、シートバック2に設けられた乗員
検知手段(近接センサ12、感圧センサ13参照)がプ
リテンショナ9の作動速度の変化後において乗員Aを検
出した時、該プリテンショナ9の作動を禁止する。この
結果、乗員Aがシートバック2に既に当接している状況
下にあっては無駄なプリテンショナ作動を抑止すること
ができる効果がある。すなわち、プリテンショナ9の作
動速度の変化後に、それまでのプリテンショナ作動によ
り乗員Aの背部がシートバック2に当接すると、それ以
上のプリテンショナ作動は無駄であるから、斯る不要制
御を防止することができる。
【0057】さらに、上述の規制手段(第12ステップ
Q12参照、この実施例では該12ステップQ12が規
制手段と第2の禁止手段とを兼ねる)は、シートバック
2に設けられた乗員検知手段(近接センサ12、感圧セ
ンサ13参照)が乗員Aを検出した時、プリテンショナ
9によるショルダベルト7の巻き込み作動を禁止する。
【0058】このため、乗員Aがシートバック2に既に
当接している状況下にあっては不要なプリテンショナ作
動を省略することができる効果がある。
【0059】加えて、上述の定量作動手段(各ステップ
Q7,Q11参照)は、乗員Aがシートバック2に近接
または当接したことを検出した後に、プリテンショナ9
にてショルダベルト7を所定量巻込み作動させる。この
結果、ショルダベルト7,8の弛みを確実に除去して、
乗員保護性能をさらに向上させることができる効果があ
る。なお、予測センサを用いて後突を予測する構成に代
えて、Gセンサにより後突を検出すべく構成してもよい
ことは勿論である。
【0060】図6、図7は車両用乗員保護装置の他の実
施例を示すフローチャートおよびタイムチャートで、こ
の実施例においても図1〜図3で示した回路装置を用い
る。この場合、上述のCPU20は、乗員検知手段とし
ての近接センサ12または感圧センサ13がプリテンシ
ョナ9の作動速度の変化前において乗員Aを検出した
時、作動速度を早くすることを禁止する第1の禁止手段
(図6に示すフローチャートの第6ステップC6参照)
と、乗員検知手段としての近接センサ12または感圧セ
ンサ13がプリテンショナ9の作動速度の変化後におい
て乗員Aを検出した時、プリテンショナ9の作動を禁止
する第2の禁止手段(図6に示すフローチャートの第1
4ステップC14参照)と、乗員検知手段としての近接
センサ12または感圧センサ13が乗員Aを検出した
時、プリテンショナ9の作動を禁止する規制手段(図6
に示すフローチャートの第14ステップC14参照、こ
の実施例では該14ステップQ14が規制手段との上述
の第2の禁止手段とを兼ねる)と、乗員Aがシートバッ
ク2に近接または当接したことを上記センサ12,13
にて検出した後に、上述のプリテンショナ9にてシート
ベルト(ショルダベルト7参照)を所定量巻込み作動さ
せる定量作動手段(図6に示すフローチャートの第7,
第13ステップC7,C13参照)と、衝突の微弱時間
前t3から後突タイミングt4の直前まで上述のプリテ
ンショナ9を低速作動させ、かつ後突タイミングt4時
点では上述のプリテンショナ9を完全に停止させる停止
手段(図6に示すフローチャートの第12ステップC1
2参照)と、を兼ねる。
【0061】なお、図6に示すフローチャートは図4で
先に示したメインルーチンの第4ステップS4に相当す
るサブルーチンであって、この図6に示す実施例では衝
突タイミングt4を検出し、このタイミングt4に基づ
いてプリテンショナ9の作動速度を低速から高速に切換
えるようにしたものである。
【0062】このように構成した車両用乗員保護装置の
作用を、図6に示すフローチャート、図7に示すタイム
チャートを参照して、以下に詳述する。第1ステップC
1で、CPU20は衝突タイミングt4を検出(演算)
する。つまり予測センサ19による予測時点t1から、
相対距離と相対速度とにより衝突タイミングt4が求め
られる。
【0063】次に第2ステップC2で、CPU20はプ
リテンショナ9を低速で作動して、ショルダベルト7を
遅いスピードで巻き込む。次に第3ステップC3で、C
PU20は近接センサ12または感圧センサ13による
検出を実行する。
【0064】次に第4ステップC4で、CPU20は乗
員Aが図1に仮想線で示したようにシートバック2に当
接または近接したか否かを判定し、ショルダベルト7の
低速巻込みにより乗員Aがシートバック2に当接、近接
した際(YES判定時)には第6ステップC6に移行
し、乗員Aがシートバック2に当接または近接していな
い時(NO判定時)には次の第5ステップC5に移行す
る。
【0065】上述の第6ステップC6で、CPU20は
シートベルト7,8の弛みをとる目的で、プリテンショ
ナ9を低速作動させ、次の第7ステップC7で、CPU
20は乗員Aがシートバック2に当接または近接した後
に、プリテンショナ9が所定量の作動を完了したか否か
を判定し、NO判定時には第6ステップC6にリターン
する一方、YES判定時には第14ステップC14に移
行して、プリテンショナ9の作動を停止する。
【0066】一方、上述の第5ステップC5で、CPU
20は衝突タイミングt4の所定時間前t2か否かを判
定し、NO判定時には第2ステップC2にリターンする
一方、YES判定時には次の第8ステップC8に移行す
る。つまり時点t1〜時点t2までの間で、乗員Aがシ
ートバック2に当接、近接していないうちは、プリテン
ショナ9が低速作動される。
【0067】次に第8ステップC8で、CPU20はプ
リテンショナ9を低速動作から高速動作に切換えて、シ
ョルダベルト7を早いスピードで巻き込む。次に第9ス
テップC9で、CPU20は近接センサ12または感圧
センサ13からの出力に基づいて、乗員Aが図1に仮想
線で示したようにシートバック2に当接または近接した
か否かを判定し、NO判定時には第8ステップC8にリ
ターンする一方、YES判定時には次の第10ステップ
C10に移行する。
【0068】この第10ステップC10で、CPU20
は衝突タイミングt4の微弱時間前t3か否かを判定
し、NO判定時(未だt3に達していない時)には第1
1ステップC11に移行する一方、時点t3に達したら
YES判定時には別の第12ステップC12に移行す
る。
【0069】上述の第11ステップC11で、CPU2
0はシートベルト7,8の弛みをとる目的で、プリテン
ショナ9を低速作動させ、次の第13ステップC13
で、CPU20は乗員Aがシートバック2に当接または
近接した後に、プリテンショナ9が所定量の作動を完了
したか否かを判定し、NO判定時には第10ステップC
10にリターンする一方、YES判定時には第14ステ
ップC14に移行して、プリテンショナ9の作動を停止
する。
【0070】一方、上述の第12ステップC12で、C
PU20は衝突タイミングt4の微弱時間前t3に達し
たことに対応して、プリテンショナ9を完全に停止させ
るか或は衝突タイミングt4の直前までプリテンショナ
9を低速に切換えて作動し、ショルダベルト7を遅いス
ピードで巻き込み、次の第14ステップC14に移行
し、この第14ステップC14で、CPU20はプリテ
ンショナ9を完全に停止させる。
【0071】このように図6、図7で示した実施例によ
れば、上述の予測センサ19は後突を予測し、上述の制
御手段(CPU20参照)は予測センサ19の後突予測
時(時点t1参照)にショルダベルト7のプリテンショ
ナ9を作動させて、ショルダベルト7を巻込むが、上述
の制御手段(CPU20参照)はプリテンショナ9の作
動速度が初期に遅く、その後速くなるようにコントロー
ルする。
【0072】このため作動初期において低速で違和感が
ないように乗員Aをシートバック2側へ引き寄せ、乗員
Aの頭部とヘッドレスト3との距離を短縮し、その後
(時点t2以降参照)、速いスピードでショルダベルト
7を巻き込むので、プリテンショナ9により頸椎への負
担が増大することを防止し、また後突時にあっては乗員
Aの頭部をヘッドレスト3に確実に近接させて、頸椎へ
の負担を未然に防止することができる効果がある。
【0073】また、上述のプリテンショナ9の作動速度
を低速および高速の2段階に制御するので、制御手段
(CPU20参照)によるプリテンショナ制御の簡素化
を図ることができる効果がある。
【0074】さらに、上述のプリテンショナ9の作動速
度の変化タイミング(遅いスピードから早いスピードに
切換わるタイミングのことで、図7に示す時点t2参
照)を、実際に後突が発生する以前に設定したので、後
突予測時点t1から実際の後突発生時点t4までの間で
プリテンショナ9の作動速度を可変して、頸椎への負担
をより一層良好に未然防止することができる効果があ
る。
【0075】加えて、上述の第1の禁止手段(第6ステ
ップC6参照)は、シートバック2に設けられた乗員検
知手段(近接センサ12、感圧センサ13参照)がプリ
テンショナ9の作動速度の変化前において乗員Aを検出
した時、プリテンショナ9の作動速度を早くすることを
禁止する。この結果、乗員Aがシートバック2に既に当
接している状況下にあっては、プリテンショナ9の作動
速度を早くするという無駄な制御を抑止することができ
る効果がある。
【0076】また上述の第2の禁止手段(第14ステッ
プC14参照)は、シートバック2に設けられた乗員検
知手段(近接センサ12、感圧センサ13参照)がプリ
テンショナ9の作動速度の変化後において乗員Aを検出
した時、該プリテンショナ9の作動を禁止する。
【0077】この結果、乗員Aがシートバック2に既に
当接している状況下にあっては無駄なプリテンショナ作
動を抑止することができる効果がある。すなわち、プリ
テンショナ9の作動速度の変化後に、それまでのプリテ
ンショナ作動により乗員Aの背部が図1に仮想線で示す
如くシートバック2に当接すると、それ以上のプリテン
ショナ作動は無駄であるから、斯る不要制御を防止する
ことができる。
【0078】さらに、上述の規制手段(第14ステップ
C14参照、この実施例では該ステップC14が規制手
段と第2の禁止手段とを兼ねる)は、シートバック2に
設けられた乗員検知手段(近接センサ12、感圧センサ
13参照)が乗員Aを検出した時、プリテンショナ9に
よるショルダベルト7の巻き込み作動を禁止する。
【0079】このため、乗員Aがシートバック2に既に
当接している状況下にあっては不要なプリテンショナ作
動を省略することができる効果がある。一方、上述の定
量作動手段(各ステップC7,C13参照)は、乗員A
がシートバック2に近接または当接したことを検出した
後に、プリテンショナ9にてショルダベルト7を所定量
巻込み作動させる。この結果、シートベルト7,8の弛
みを確実に除去して、乗員保護性能をさらに向上させる
ことができる効果がある。
【0080】さらに、上述の停止手段(第12ステップ
C12参照)は、後突タイミングt4の直前までプリテ
ンショナ9を低速作動させ、後突タイミング時点t4で
はプリテンショナ9を停止させるので、後突時にショル
ダベルト7による後方側への力を乗員Aに付勢しないよ
うに成して、乗員保護性能をより一層向上させることが
できる効果がある。なお、この実施例においても予測セ
ンサで後突を予測する構成に代えて、Gセンサで後突を
検出すべく構成してもよい。
【0081】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の制御手段は、実施例のCPU20
に対応し、以下同様に、シートベルトは、ショルダベル
ト7、ラップベルト8に対応し、乗員検知手段は、近接
センサ12、感圧センサ13に対応し、第1の禁止手段
は、各ステップQ6,C6に対応し、第2の禁止手段
は、各ステップQ12,C14に対応し、規制手段は、
各ステップQ12,C14に対応し、定量作動手段は、
各ステップQ7,Q11,C7,C13に対応し、停止
手段は、第12ステップC12(図6参照)に対応する
も、この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
【0082】例えば、上記各実施例においては近接セン
サ12または感圧センサ13をシートバック2に設けて
乗員検知を実行すべく構成したが、これら近接センサ1
2または感圧センサ13をヘッドレスト3に設けて乗員
の頭部の近接または当接を検出すべく構成してもよいこ
とは勿論である。
【0083】またプリテンショナ9を後突予測による作
動初期に低速で、その後高速で作動させる構成に代え
て、作動初期に低荷重で、その後高荷重で作動させるよ
うに構成してもよい。さらに、図示実施例においては車
両用乗員保護装置を運転席側に適用した場合について例
示したが、これは運転席、助手席、リヤ席の何れに適用
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用乗員保護装置を示す側面図。
【図2】シートの正面図。
【図3】制御回路のブロック図。
【図4】後突予測乃至エアバッグ展開処理を示すフロー
チャート。
【図5】プリテンショナ作動処理を示すフローチャー
ト。
【図6】プリテンショナ作動処理の他の実施例を示すフ
ローチャート。
【図7】プリテンショナ作動処理を示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
2…シートバック 3…ヘッドレスト 7…ショルダベルト 8…ラップベルト 9…プリテンショナ 12…近接センサ(乗員検知手段) 13…感圧センサ(乗員検知手段) 19…予測センサ(センサ) 20…CPU(制御手段) Q6,C6…第1の禁止手段 Q7,Q11,C7,C13…定量作動手段 C12…停止手段 Q12,C14…第2の禁止手段(規制手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後突を予測または検出するセンサと、上記
    センサの後突予測または検出時にシートベルトのプリテ
    ンショナを作動させる制御手段とを備えた車両乗員保護
    装置であって、上記制御手段は上記プリテンショナの作
    動速度が初期に遅く、その後速くなるように設定する車
    両用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】上記プリテンショナの作動速度を2段階に
    制御する請求項1記載の車両用乗員保護装置。
  3. 【請求項3】上記作動速度の変化タイミングを、実際に
    後突が発生する以前に設定した請求項1記載の車両用乗
    員保護装置。
  4. 【請求項4】シートバックまたはヘッドレストに設けら
    れた乗員検知手段が上記作動速度の変化前において乗員
    を検出した時、上記作動速度を早くすることを禁止する
    第1の禁止手段が設けられた請求項1記載の車両用乗員
    保護装置。
  5. 【請求項5】シートバックまたはヘッドレストに設けら
    れた乗員検知手段が上記作動速度の変化後において乗員
    を検出した時、上記プリテンショナの作動を禁止する第
    2の禁止手段が設けられた請求項1記載の車両用乗員保
    護装置。
  6. 【請求項6】シートバックまたはヘッドレストに設けら
    れた乗員検知手段が乗員を検出した時、上記プリテンシ
    ョナの作動を禁止する規制手段が設けられた請求項1記
    載の車両用乗員保護装置。
  7. 【請求項7】乗員がシートバックに近接または当接した
    ことを検出した後に、上記プリテンショナにてシートベ
    ルトを所定量巻込み作動させる定量作動手段が設けられ
    た請求項1記載の車両用乗員保護装置。
  8. 【請求項8】後突タイミングの直前まで上記プリテンシ
    ョナを低速作動させ、後突タイミング時点では上記プリ
    テンショナを停止させる停止手段が設けられた請求項1
    記載の車両用乗員保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6666292B2 (en) 2000-05-15 2003-12-23 Nissan Motor Co., Ltd. Seat occupant restraint system for vehicle
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