JPH11333293A - ハニカム構造体及びその製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体及びその製造方法

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JPH11333293A
JPH11333293A JP10328384A JP32838498A JPH11333293A JP H11333293 A JPH11333293 A JP H11333293A JP 10328384 A JP10328384 A JP 10328384A JP 32838498 A JP32838498 A JP 32838498A JP H11333293 A JPH11333293 A JP H11333293A
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honeycomb structure
porosity
catalyst
weight
cordierite
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Toshiharu Kondo
寿治 近藤
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Denso Corp
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
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    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/10Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
    • F01N3/24Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
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    • F01N3/2803Construction of catalytic reactors characterised by structure, by material or by manufacturing of catalyst support
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    • F01N3/2828Ceramic multi-channel monoliths, e.g. honeycombs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/92Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/14Silica and magnesia
    • B01J35/56

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水性に優れた隔壁を有し,かつ,担持させ
た触媒の早期活性化が可能なハニカム構造体及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 SiO:45〜55重量%,Al
:33〜42重量%,MgO:12〜18重量%の化
学組成よりなるコージェライトを主成分とする隔壁をハ
ニカム状に設けてなる。隔壁の厚みは250μm以下で
あり,かつ,隔壁の気孔率は45〜80%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,内燃機関の排ガス浄化装置の触
媒担体に用いられるコージェライト製のハニカム構造体
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,排ガス浄化装置の触媒担体とし
ては,図7,図8に示すごとく,コージェライト等より
なる隔壁90をハニカム状に配置して多数のセル99を
設けたハニカム構造体9が用いられている。そして,こ
のハニカム構造体9の隔壁90の表面に排ガス浄化用の
触媒8を担持させることにより,排ガス浄化機能が発揮
される。
【0003】
【解決しようとする課題】ところで,上記ハニカム構造
体においては,近年の自動車の排ガス規制の強化に伴
い,排ガス浄化装置の触媒をより早く活性化させること
が求められている。これに対する方策としては,ハニカ
ム構造体全体の熱容量を低下させて昇温時間を短縮する
方法がある。具体的には,ハニカム構造体における隔壁
を薄肉化して触媒担体の軽量化を図り,これにより熱容
量を低下させることが行われている。
【0004】しかしながら,上記隔壁の薄肉化による軽
量化には,その製造上の問題等によって限界がある。そ
こで,隔壁の薄肉化以外の方法でハニカム構造体全体の
熱容量を低下させる手段の開発が望まれていた。
【0005】また,ハニカム構造体の隔壁への触媒の担
持は,触媒を含有するスラリーを隔壁にコーティング
し,これを乾燥させることにより行われる。従来のハニ
カム構造体においては,上記隔壁の吸水性が低いため,
一度にコーティングできるスラリー量が少ない。そのた
め,上記コーティングと乾燥を複数回繰り返すか,ある
いは,触媒の濃度を高めたスラリーをコーティングする
必要がある。
【0006】上記複数回のコーティングは,製造効率を
大幅に低下させる。一方,スラリーの高濃度化は,図9
に示すごとく,セル99のコーナー部における担持厚み
がt が必要以上に厚くなって,一般部の担持厚みt
とのバランスが大きく崩れる。具体的には,図9の破線
部分71の位置に触媒層の表面が位置することが好まし
いが,実線部分72の位置にまで触媒層の厚みが増加す
る。
【0007】この場合には,セル内面の表面積が減少し
て触媒の反応促進効果が減少する。また,セル内を通過
するガスの通過抵抗を増大させる。つまり,触媒反応効
率の悪化につながる。そこで,従来よりも吸水性が高
く,適度な濃度のスラリーを従来よりも多量にコーティ
ングすることができる隔壁を有するハニカム構造体の開
発も望まれていた。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,吸水性に優れた隔壁を有し,かつ,担持
させた触媒の早期活性化が可能なハニカム構造体及びそ
の製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,SiO:45
〜55重量%,Al:33〜42重量%,Mg
O:12〜18重量%の化学組成よりなるコージェライ
トを主成分とする隔壁をハニカム状に設けてなるハニカ
ム構造体であって,上記隔壁の厚みは250μm以下で
あり,かつ,該隔壁の気孔率は45〜80%であること
を特徴とするハニカム構造体にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記隔壁の厚みは250μm以下であり,かつ,該隔壁の
気孔率は45〜80%であるということである。
【0011】上記隔壁の厚みが250μmを超える場合
には,ハニカム構造体の軽量化が困難であるという問題
がある。そのため,より好ましくは110μm以下がよ
い。一方,隔壁の厚みの下限値は,現在の製造技術の問
題から50μmであることが好ましい。また,上記隔壁
の気孔率が45%未満の場合には気孔率向上による軽量
化効果および吸水性向上効果が少ないという問題があ
り,一方,80%を超える場合には担体の構造改良をも
ってしても強度の確保が困難となるという問題がある。
【0012】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明のハニカム構造体は,厚みが250μm以下,気
孔率が45〜80%という特徴を有する隔壁により構成
してある。そのため,従来のハニカム構造体に比べて大
幅に軽量化を図ることができると共に吸水性向上を図る
ことができる。
【0013】即ち,従来のハニカム構造体は,一般的に
気孔率が35%程度であって,隔壁の薄肉化を図っても
軽量化には限界があった。これに対し,本発明において
は,従来と同様の厚みの隔壁を有する場合においても,
気孔率を上記特定の範囲まで向上させることにより,さ
らにハニカム構造体の軽量化を図ることができる。それ
故,本発明によれば,従来よりもハニカム構造体の熱容
量を低下させることができ,担持させた触媒の早期活性
化が可能となる。
【0014】また,隔壁の気孔率を45〜80%に高め
ることにより,従来よりも隔壁の吸水性が向上する。そ
のため,隔壁に触媒含有スラリーをコーティングする場
合には,そのコーティング量を従来よりも増大させるこ
とができる。このコーティング量の増大によって,従来
と同量の触媒を隔壁に担持させる場合に,スラリーのに
おける触媒濃度(スラリー濃度)を従来よりも低下させ
ることができる。
【0015】スラリー濃度を低下させることができれ
ば,スラリーの粘度を下げることができ,これにより,
コーティングしたスラリーがセルのコーナー部で過剰に
厚く保持されるという従来の不具合を解消することがで
きる。それ故,触媒担持効率(反応効率)を従来よりも
向上させることができる。
【0016】このように,本発明によれば,吸水性に優
れた隔壁を有し,かつ,担持させた触媒の早期活性化が
可能なハニカム構造体及びその製造方法を提供すること
ができる。
【0017】また,請求項2の発明のように,上記ハニ
カム構造体は,上記隔壁の表面に触媒を担持する触媒担
体とすることができる。この場合には,例えば,自動車
の排気ガスを浄化する触媒コンバーターにおける触媒担
体として,上記ハニカム構造体を適用することができ
る。
【0018】次に,上記優れたハニカム構造体を製造す
る方法としては,次の発明がある。即ち,請求項3の発
明のように,コージェライト原材料にバインダ及び水を
加えて混練した後,押出成形,乾燥,焼成して,SiO
:45〜55重量%,Al:33〜42重量
%,MgO:12〜18重量%の化学組成よりなるコー
ジェライトを主成分とする隔壁をハニカム状に設けてな
るハニカム構造体を製造する方法において,上記コージ
ェライト原材料には,可燃粒子を5〜15重量部含有さ
せることを特徴とするハニカム構造体の製造方法があ
る。
【0019】本発明において最も注目すべきことは,上
記コージェライト原材料には,可燃粒子を5〜15重量
部含有させることである。上記可燃粒子のコージェライ
ト原材料への添加量が5重量部未満の場合には,隔壁内
に形成される細孔の占有率が少なくなって高気孔率が得
られないという問題がある。一方,15重量部を超える
場合には隔壁内の細孔の占有率が多くなりすぎて,隔壁
の強度が低下しすぎるという問題がある。
【0020】次に,本製造方法における作用効果につき
説明する。本製造方法においては,上記特定の粒径を有
する可燃粒子を上記特定量加えたコージェライト原材料
を用いる。そのため,混練,成形,乾燥後,焼成する際
に,可燃粒子が焼失することにより,隔壁内に細孔が形
成される。また,上記可燃粒子の含有量は上記特定の割
合に限定してある。そのため,隔壁内において形成され
る細孔が占める割合が制御され,45〜80%という気
孔率を容易に確保することができる。
【0021】したがって,本製造方法によれば,上記優
れたハニカム構造体を容易に得ることができる。
【0022】また,請求項4の発明のように,上記可燃
粒子はカーボン粒子であることが好ましい。これによ
り,上記特定粒径の可燃粒子を比較的容易に得ることが
でき,生産コストの低減を図ることができる。また,上
記可燃粒子としては,上記カーボン粒子に代えて,オガ
クズ,パン粉,発泡剤等の種々の可燃物質を用いること
ができる。
【0023】また,上記製造方法において,コージェラ
イト原材料として,シリカ,タルク,水酸化アルミニウ
ムを使用し,その含有量を調整することによっても上記
気孔率を調整することもできる。例えば,上記シリカ,
タルクは,焼成反応過程において成分移動による気孔の
形成を促進させることができる。また,上記水酸化アル
ミニウムは原料中の結晶水が蒸発することによって気孔
形成を促進することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるハニカム構造体及びその製
造方法につき,図1〜図3を用いて説明する。本例のハ
ニカム構造体は,前述した図7,図8に示すごとく,S
iO:45〜55重量%,Al:33〜42重
量%,MgO:12〜18重量%の化学組成よりなるコ
ージェライトを主成分とする隔壁90をハニカム状に設
けてなるハニカム構造体である。そして,隔壁90の厚
みは250μm以下であり,かつ,該隔壁90の気孔率
は45〜80%である。
【0025】本例においては,上記構成の本発明品とし
てのハニカム構造体(試料E1)と,比較のための従来
品としてのハニカム構造体(試料C1)を実際に作製
し,その軽量化効果及び触媒の早期活性化効果を評価し
た。いずれのハニカム構造体(E1,C1)も,外径φ
76mm,長さ85mm,400メッシュのハニカム構
造体であって,隔壁の厚みは110μmとした。
【0026】まず,本発明品としての試料E1の製造方
法につき説明する。試料E1を製造するに当たっては,
まず,表1,表2に示すごとく,各コージェライト原材
料を準備する。これらの表より知られるごとく,試料E
1のハニカム構造体は,カオリン,水酸化アルミニウ
ム,アルミナ,タルク,カーボン粒子よりなるコージェ
ライト原材料を表1に示す分量だけ混合するとともに,
さらに平均粒径1μmのカーボン粒子を可燃粒子として
15重量部含有させる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】そして,上記コージェライト原料に対して
さらにバインダとしてのメチルセルロース,潤滑剤とし
てのグリセリン,水を所定量(表1)混合し,混練した
後,これをハニカム成型用金型を用いてハニカム状に押
出成形する。次いで,押出成形されたハニカム状の中間
材を乾燥させた後,所定寸法に切断して焼成する。焼成
は,約1℃/分の昇温レートで1400℃まで昇温させ
た後,これを5時間保持し,次いで,室温まで徐冷する
という条件で行う。焼成の後,ハニカム構造体が完成す
る。これを試料E1とする。
【0030】次に,従来品としての試料C1を製造する
に当たっては,表1に示すごとく,カーボン粒子を加え
ないこと以外は本発明品E1と同様の成分組成のコージ
ェライト原材料を用いた。その他は本発明品E1の場合
と同様とした。
【0031】次に,得られたハニカム構造体(E1,C
1)の仕様及び特性について表3に示す。まず,気孔率
は,ポロシメータを用いた水銀圧入法により測定した。
測定結果を表3及び図1に示す。同図は,横軸にハニカ
ム構造体の種類を,縦軸に気孔率をとったものである。
表3及び図1より知られるごとく,本発明品の試料E1
は,気孔率35%であった従来品C1に比べて,大幅に
気孔率が増加しており50%に達していた。
【0032】次に,上記各ハニカム構造体(試料E1,
C1)における軽量化効果を表3及び図2に示す。同図
は,横軸にハニカム構造体の種類を,縦軸にハニカム構
造体の質量をとったものである。なお,同図には,参考
のために,従来の主流品である隔壁150μmのハニカ
ム構造体である従来品C2についても示してある。従来
品C2の製造方法としては,上記従来品C2の場合と同
様である。
【0033】表3及び図2より知られるごとく,従来品
C1は,隔壁を薄肉化したことにより従来品C2よりも
約25%軽量化している。これに対し,本発明品E1
は,従来品C1よりもさらに20%ほど軽量化が実現し
ている。
【0034】次に,表3には,各試料E1,C3におけ
る吸水率,アイソスタティック強度,熱膨張係数につい
ても示してある。ここで,試料E1の吸水率の向上は,
即ち気孔率の向上を意味しており,担体の軽量化という
効果をもたらす。
【0035】また,アイソスタティック強度は,ハニカ
ム構造体の両端面に20mmのアルミニウム板を当て,
全体をゴムチューブで密封した後,静水圧を加えて破壊
した時の圧力を測定したものであるが,試料E1が試料
C1よりも低下しているのは,気孔率の増加に伴うもの
であり,避けられないものである。しかしながら,この
程度のアイソスタティック強度の低下は,ハニカム構造
体の形状変更,あるいはハニカム構造体を支持するキャ
ニングの改良等によってカバーすることができる。
【0036】
【表3】
【0037】次に,本例においては,試料E1,C1に
触媒を担持させ,その触媒活性化特性を定量的に評価す
るための試験を行った。なお,触媒の担持は,試料E
1,C1ともに担持量が120g/リットルとなるよう
に行った。試験は,排気量4000ccV型8気筒のガ
ソリンエンジンの排気系に各試料を装着し,入ガス温度
が500℃となる定常運転で行った。
【0038】試験結果を図3に示す。同図は,横軸に試
料,縦軸にHC50%の浄化時間(sec)をとったも
のである。同図より知られるごとく,本発明品である試
料E1は,従来品である試料C1に比べて大幅に触媒活
性化時間が短縮されたことがわかる。
【0039】実施形態例2 本例においては,隔壁の気孔率の触媒活性化時間に対す
る影響をさらに調査した。具体的には,実施形態例1に
おける試料E1を基にして,その気孔率を25%〜85
%の範囲で変化させて,エンジン始動後HC浄化率が8
0%以上になるまでの時間を測定する試験を行った。そ
の他は実施形態例1と同様である。
【0040】試験結果を図4に示す。同図は,横軸に気
孔率(%)を,縦軸にHC浄化率が80%以上になる時
間T(sec)をとったものである。同図より知られる
ごとく,気孔率が高いほど活性化時間が短くなり,優れ
た浄化性能を発揮しうることが分かる。また,実用上で
は活性化時間が28sec以下が好ましく,その点から
気孔率は45%以上がよいことが分かる。また,80%
以上も浄化性能の向上は望めるが,ハニカム構造体の強
度の面から80%を超える気孔率の採用は現状では困難
である。したがって,気孔率は45〜80%が最も好ま
しいといえる。
【0041】実施形態例3 本例においては,ハニカム構造体の隔壁の吸水率向上に
よる効果を定量的に評価した。まず,第1には,実施形
態例1における試料E1を基に,その気孔率を30〜8
0%の範囲で変化させたハニカム構造体を準備した。そ
して,そのハニカム構造体の隔壁に対して,濃度が高い
スラリーAと,濃度が低いスラリーBとをコーティング
する2種類の試験を行った。
【0042】上記スラリーA,Bはいずれも,溶媒と,
触媒成分を含む固形分ととより構成した。そして,スラ
リーAは,全体を100重量%とした場合に固形分が4
6重量%,スラリーBは,全体を100重量%とした場
合に固形分が43重量%となるように調整したものであ
る。
【0043】第1の試験は,上記の気孔率が異なる各ハ
ニカム構造体に対してスラリーをコーティングし,乾燥
させ,図9における一般部の担持厚みtが約20μm
(全体担持量として120g/リットル)となるように
触媒を担持させた。また,1回のコーティングで目標の
触媒量が担持できなかった場合には,複数回コーティン
グを繰り返した。そして,tが約20μmとなって担
持が完了した後,一般部の担持厚みtとコーナー部の
担持厚みt(図9)との比(t/t)を求めた。
【0044】結果を図5に示す。同図は,横軸に気孔率
(%)を,縦軸に比(t/t)をとった。同図より
知られるごとく,高濃度のスラリーAを塗布した場合に
は,低濃度のスラリーBを塗布した場合に比べて上記比
が大きく,tが厚いことが分かる。また,スラリー
A,Bいずれにおいても,気孔率が高いほど上記比が小
さく,t がtに近づくことが分かる。そして,この
結果から,スラリー濃度が低く,気孔率が高いほど,理
想に近い触媒担持状態が得られることが分かる。
【0045】第2の試験は,上記の気孔率が異なる各ハ
ニカム構造体に対して1回のコーティングにより担持で
きる量を,上記スラリーA,Bそれぞれについて測定し
た。担持量は,上記一般部の担持厚みtにより評価し
た。測定結果を図6に示す。同図は,横軸に気孔率
(%)を,縦軸に担持厚みt(μm)をとった。な
お,担持厚みの目標は20μmであり,その±10μm
の範囲が製品化しうる範囲である。
【0046】同図より知られるごとく,濃度の低いスラ
リーBは,濃度の高いスラリーAよりも,1回のコーテ
ィングにより担持できる触媒量が少ない。そのため,従
来の気孔率35%程度のハニカム構造体においては,ス
ラリーAを使用するか,あるいはスラリーBを複数回コ
ーティングする必要があった。これに対して,気孔率が
45%以上のハニカム構造体においては,濃度が低いス
ラリーBを用いても1回のコーティングで十分な担持厚
みを得ることができることが分かる。
【0047】本例の以上の結果から,気孔率を45〜8
0%の範囲に制御することによって,触媒の良好な担持
状態を,1回のコーティングにより実現することがで
き,排ガス浄化装置の性能向上および低コスト化を同時
に実現することができることがわかる。
【0048】なお,上記実施形態例においては,セル形
状が四角形である四角セルを有するハニカム構造体を例
に挙げて説明したが,四角形のみではなく,六角形等の
他の形状のセル形状を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,ハニカム構造体の気孔
率の測定結果を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,ハニカム構造体の質量
の測定結果を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,ハニカム構造体に担持
させた触媒の活性化時間を示す説明図。
【図4】実施形態例2における,気孔率と触媒活性化時
間との関係を示す説明図。
【図5】実施形態例3における,セルコーナー部の触媒
担持厚みへのスラリー濃度の影響を示す説明図。
【図6】実施形態例3における,1回のコーティングで
の担持量へのスラリー濃度の影響を示す説明図。
【図7】従来例のハニカム構造体の外観を示す説明図。
【図8】図7における,M部の拡大説明図。
【図9】従来例における,触媒の担持状態を示す説明
図。
【符号の説明】
8...触媒層, 9...ハニカム構造体, 90...隔壁, 99...セル,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 38/06 B01D 53/36 ZABC // B32B 3/12 C04B 35/16 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO:45〜55重量%,Al
    :33〜42重量%,MgO:12〜18重量%の化
    学組成よりなるコージェライトを主成分とする隔壁をハ
    ニカム状に設けてなるハニカム構造体であって,上記隔
    壁の厚みは250μm以下であり,かつ,該隔壁の気孔
    率は45〜80%であることを特徴とするハニカム構造
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ハニカム構造体
    は,上記隔壁の表面に触媒を担持する触媒担体であるこ
    とを特徴とするハニカム構造体。
  3. 【請求項3】 コージェライト原材料にバインダ及び水
    を加えて混練した後,押出成形,乾燥,焼成して,Si
    :45〜55重量%,Al:33〜42重量
    %,MgO:12〜18重量%の化学組成よりなるコー
    ジェライトを主成分とする隔壁をハニカム状に設けてな
    るハニカム構造体を製造する方法において,上記コージ
    ェライト原材料には,可燃粒子を5〜15重量部含有さ
    せることを特徴とするハニカム構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記可燃粒子はカー
    ボン粒子であることを特徴とするハニカム構造体の製造
    方法。
JP10328384A 1998-03-27 1998-11-18 ハニカム構造体及びその製造方法 Pending JPH11333293A (ja)

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