JPH1133163A - 遊技機用表示装置 - Google Patents

遊技機用表示装置

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JPH1133163A
JPH1133163A JP9203884A JP20388497A JPH1133163A JP H1133163 A JPH1133163 A JP H1133163A JP 9203884 A JP9203884 A JP 9203884A JP 20388497 A JP20388497 A JP 20388497A JP H1133163 A JPH1133163 A JP H1133163A
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JP
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groove
winning line
light source
light
display device
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JP9203884A
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Inventor
Akira Ochiai
明 落合
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Pioneer Corp
Pioneer Precision Machinery Corp
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Pioneer Electronic Corp
Pioneer Precision Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に見易いウイニングラインを施した遊
技用表示装置を提供すること。 【解決手段】 ウイニングラインを点灯表示する遊技機
用表示装置であって、透明基板の一面に前記ウイニング
ラインに対応する溝が形成されるとともに、前記透明基
板の側面には光源が設置され、前記溝の表面は、光源か
らの距離に応じて異なる拡散作用を持つことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットマシン等
の遊技機及びそれに用いられる遊技機用表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スロットマシンは、図3(a)に示すよ
うに遊技面10の中央に、周面に複数の数字又は絵柄が
表示された3個のドラム11が配設され、各ドラム11
がそれぞれ3種類、計9種類の数字又は絵柄が停止して
いる。このドラム11の前面に透明なアクリル板等で形
成される表示板12が設けられている。遊技者がコイン
を投入口13に投入し、操作板14上に設けられたレバ
ー15を操作することにより、3個のドラム11が一斉
に回転を開始する。
【0003】その後、操作板14上の各ドラム11に対
応する位置に設けられた3つの停止ボタン16を順次押
下すると、押下された停止ボタン16に対応するドラム
11が順次停止する。3個のドラム11の3種類の数字
又は絵柄の内、同一の数字又は絵柄が横方向又は斜め方
向に揃うと大当たり状態(ウイニング状態)となる。す
ると、ドラム11の数字又は絵柄の揃った種類に応じて
複数のコインが図示せぬコイン受け皿に排出される。
【0004】スロットマシンの表示板12の背面には、
図3(b)に示すようにドラム11が停止した時に表示
される9種類の数字又は絵柄の内、中央の横一列が揃っ
た場合に有効とする中央ウイニングライン17a、上部
の横一列が揃った場合に有効とする上ウイニングライン
17b及び下部の横一列が揃った場合に有効とする下ウ
イニングライン17cで構成される横3本のウイニング
ライン17と、左上から右下に至る斜め一列が揃った場
合に有効とする斜下ウイニングライン17d及び左下か
ら右上に至る斜め一列が揃った場合に有効とする斜上ウ
イニングライン17eで構成される斜め2本のウイニン
グライン17が設けられている。
【0005】このウイニングライン17は、遊技者がど
の列の絵柄が揃うかを予測するために設けられたもので
あり、例えば遊技者が1枚のコインを投入口13に投入
し、レバー15を操作すると、中央ウイニングライン1
7aが光り有効となり、中央の横一列に同一の絵柄が揃
うと、その他の横方向及び斜方向で絵柄が揃った場合よ
りも倍率が高くなるようになっている。また、コインを
2枚投入した場合は、中央ウイニングライン17a及び
上ウイニングライン17bが有効となり、コインを3枚
投入した場合は、中央ウイニングライン17a及び上ウ
イニングライン17bに下ウイニングライン17cを含
めた3本のウイニングライン17が光り有効となる。そ
して、コインを5枚投入すると縦横の5本のウイニング
ラインが光り有効となるが、例えばコインを1枚投入し
た場合よりも、コインを5枚投入した場合の方が、同一
の絵柄が揃った時の倍率が低くなるように設定されてい
るので、遊技者の予測力を刺激する遊技機として人気を
集めている。
【0006】また、コイン1枚を投入すると中央ウイニ
ングライン17aが有効となり、コインを2枚投入する
と中央、上下のウイニングライン17a、17b、17
cの3本が有効になり、コインを3枚投入すると中央、
上下、斜めのウイニングライン17a〜17eの5本が
有効となるようなスロットマシンもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットマ
シンの表示板の周辺には、ゲームの状態に応じてランプ
を点滅させたり、様々な発光装飾が成されているので、
これらの光の影響を受けてウイニングラインが見え難い
という問題があった。
【0008】また、図3(b)に示すように表示板12
に5本のウイニングライン17a〜17eを設けた場
合、コイン投入枚数に応じて、又は絵柄が揃ったとき等
にウイニングラインをそれぞれ独立して光らせなければ
ならず、ウイニングラインと光源をそれぞれ対応させる
必要がある。さらに、複数のウイニングラインを光らせ
る場合、すべてのウイニングラインを均一の明るさで光
らせる必要もある。
【0009】本発明は、上述した問題に着目して成され
たものであり、遊技者に見易いウイニングラインを施
し、すべてのウイニングラインを均一の明るさで光らせ
るようにした遊技機及び遊技機用表示装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ウイニングラインを点灯表示する遊技機用表示装置であ
って、透明基板の一面に前記ウイニングラインに対応す
る溝が形成されるとともに、前記透明基板の側面には光
源が設置され、前記溝の表面は、光源からの距離に応じ
て異なる光の拡散作用を持つことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
遊技機用表示装置において、前記溝の表面は、光源から
の距離が遠い場合に拡散作用が小さく、光源からの距離
が近い場合に拡散作用が大きくなるように形成されてい
ることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
遊技機用表示装置において、光源は基板の一辺に沿って
所定間隔をおいて複数個設置して構成する。
【0013】請求項4記載の発明は、ウイニングライン
を点灯表示する遊技機用表示装置であって、ウイニング
ラインの本数と同数で且つ各々略同形状の透明基板を備
えるとともに、基板の各々は、一面に一本の溝が切削さ
れることによりウイニングラインの一本が形成されると
ともに、その側面には前記一本の溝を照射するための光
源が設置され、溝は、他の基板に形成された溝と比較し
て、光源からの距離に応じてその表面形状を異ならせて
形成する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
遊技機用表示装置において、溝は、他の基板に形成され
た溝と比較して、光源との距離が近い場合はその表面形
状が粗く形成され、光源との距離が遠い場合はその表面
形状が細かく形成する。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
遊技機用表示装置において、透明基板の各々は、それぞ
れ矩形状であるとともに所定の一辺に光源が設置された
ものであることを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、周囲に複数の絵柄
が表された複数のドラムを有し、前面には各ドラムの絵
柄が透視可能であって少なくとも1本のウイニングライ
ンを表示する表示手段を備えたスロットマシンにおい
て、前記表示手段は、前記ウイニングラインに対応する
溝が形成された透明基板と前記透明基板の所定の側面に
光源を配置した表示ユニットから成り、前記光源から発
せられた光を前記溝の表面で反射することにより前記ウ
イニングラインを表示することを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7に記載の
スロットマシンにおいて、前記表示手段は、ウイニング
ラインの本数分の前記表示ユニットを備えたことを特徴
とする。
【0018】
【作用】コイン投入時や絵柄が揃ったときには、対象と
なるウイニングラインに対応した光源を発光させること
により、有効化されたウイニングラインや絵柄が揃った
ウイニングラインを、遊技者に見易く表示できる。ま
た、すべてのウイニングラインを均一の明るさで光らす
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図に基いて本発明の遊技機用表示
装置の構成を説明する。図1は本発明の一実施形態によ
る遊技機用表示装置の一部構造図である。図1に示され
るものは上ウイニングライン22を表示させるための表
示ユニット30である。この表示ユニット30を5枚張
り合わせることにより5本のウイニングラインを表示す
ることができる。図1(a)は表示ユニットを正面から
みたものであり、図1(b)、(c)はその左側面から
みたものであり、図1(d)、(e)は溝23付近を拡
大したものである。
【0020】図1(a)、(b)に示すように表示ユニ
ット30は、アクリル等の透明部材で形成された厚さ約
1mmの透明基板20と、透明基板20の上部側面に設
けられ光の利用効率をあげるためのシート状の反射板2
1と、ウイニングライン22を光らせるための光源であ
る複数のLED24(発光ダイオード)から構成されて
いる。透明基板20の背面には、ウイニングライン22
の表示位置に対応する位置に、例えばレーザ加工等によ
り断面が三角状に形成された溝23を有している。また
各LED24は、基板25を介して所定の間隔に整列
し、かつLED24の発光面が反射板21に対向するよ
うに透明基板20の下部側面に配置されている。
【0021】各LED24は基板25上に設けられた配
線を通じて、抵抗26を介して電源27に接続されてい
る。このLED24は正面形状が平坦に形成されたチッ
プサイドビュータイプであり、透明基板20の側面に対
する密着性が良く、発光効率の良いLED24を採用し
ている。さらに発光面が半円状のものであれば投射角を
大きくすることができる。
【0022】図1(c)に示すように、複数のLED2
4から発射した光は、透明基板20の下部側面から透明
基板20の内部に入射し、三角状の溝23により形成さ
れた反射面23bに到達し、反射される(図中実線で表
示)。反射面23bで反射する光は、内部壁面28に対
してほぼ直角に入射するように反射面23bの傾斜を設
定しているので、LED24から直接反射面23bに到
達する光は、ほぼ全反射されて透明基板20の外部に出
射される。
【0023】複数のLED24から発射した光のうち、
直接反射面23bに当たらない光は、透明基板20の内
部壁面28で複数回全反射(図中点線で表示)され上部
側面に到達する。上部側面に到達した光は反射板21で
全反射される。反射板21で反射した光は再び内部壁面
28で反射され、透明基板20の背面に設けられた三角
状の溝23の反射面23a又は23bに到達し反射され
る。反射板21を設けることにより光の利用効率を上げ
ることができる。
【0024】図1(c)に示すように、複数のLED2
4から発射した光は、透明基板20の下部側面から透明
基板20の内部に入射し、透明基板20の内部壁面28
で複数回全反射(図中点線で表示)され上部側面に到達
する。上部側面に到達した光は、透明基板20の上部側
面には反射板21が設けられているので、該反射板21
で全反射される。反射板21で反射した光は再び内部壁
面28で反射され、透明基板20の背面に設けられた三
角状の溝23の一方の反射面23aに到達し、反射され
る。
【0025】ここで、溝23の反射面23aで反射した
光は、再び内部壁面28に到達するが、内部壁面28に
到達した光のうち、内部壁面28の法線に対して大きい
角度で入射した光は、そのまま反射して内部壁面28に
対する反射を繰り返す。一方、内部壁面28に到達した
光のうち、内部壁面28の法線に対して小さい角度で入
射した光は、内部壁面28で反射することができずに透
明基板20の外部に出射される。
【0026】従って、透明基板20の前面方向からウイ
ニングライン22bを見ると、LED24から発射され
た光は、溝23の反射面23a、23bで反射されウイ
ニングライン22が帯状に発光して見えることになる。
【0027】図2は、ウイニングライン22を中央、上
下、斜めの5本に対応するため前述した表示ユニット3
0を5枚重ねた表示装置40を示したものであり、図2
(a)は表示装置40を左側面からみたものであり、図
2(b)は正面からみたものである。
【0028】表示装置40は、例えば、前面方向の最前
列に透明基板20の背面に上ウイニングライン22b用
の溝を設けた表示ユニット30bを配置し、次いで、下
ウイニングライン22c用の溝を設けた表示ユニット3
0c、斜下ウイニングライン22d用の溝を設けた表示
ユニット30d、中央ウイニングライン22a用の溝を
設けた表示ユニット30a、そして斜上ウイニングライ
ン22e用の溝を設けた表示ユニット30eという順序
で密着配置されている。表示ユニット30a〜30eの
順序はこの例に限らず、適宜変更可能であることはいう
までもない。
【0029】ところで、上述したように透明基板20の
背面に設けた上ウイニングライン22b用の溝23の位
置と、下ウイニングライン22c用の溝23の位置とを
比較した時、下ウイニングライン22c用の溝23より
も上ウイニングライン22b用の溝23の方がLED2
4から遠く離れた場所にあるので、上ウイニングライン
22b用の溝23の方が光源から遠くなり暗くなる(光
源から発せられた光が反射面23a、23bに達する迄
の距離が大きくなり、光量が減衰してしまうため)。よ
って、下ウイニングライン22cと上ウイニングライン
22bを同時に発光させると2つのウイニングラインと
の間に輝度差が発生する。つまりLED24からの距離
が大きいウイニングラインでは輝度落ちが発生する。
【0030】また、光源であるLED24は表示ユニッ
ト30の下部側面に等間隔で並んでいるので、1つのウ
イニングラインであっても光源からの距離が近いところ
と遠いところが存在するため、ウイニングラインが図2
(c)に示すような発光形状となってしまう。つまり同
一のウイニングライン内で輝度ムラが生じてしまい、ウ
イニングラインがぼやけてしまうことになる。この現象
は特に光源から近いウイニングライン22cと、ウイニ
ングライン22d,22eの光源から近い部分で顕著に
あらわれる。
【0031】そこで、透明基板20の透明部材にアクリ
ル等によるキャスト材(型に透明部材の原料を流し込み
重合形成させるタイプ)を採用し、透明基板20上に溝
23を形成する際に、溝23の反射面23a、23bに
拡散作用をもたらすようにしている。そして、レーザ加
工の条件を調整することにより、光源であるLED24
に近いウイニングラインの溝23の反射面は光の拡散作
用を大きいものにすることにより輝度ムラを防止し、L
ED24から遠いウイニングラインの溝23の反射面は
光の拡散作用を小さくし反射率を上げることにより輝度
落ちを防止している。光源からの距離に関係なくどのウ
イニングラインも均一に発光させるようにした。
【0032】尚、透明部材のタイプは上述したキャスト
材の他に押し出し材(純粋なアクリル樹脂をローラ等で
圧延して形成するタイプ)があるが、この押し出し材で
は、上記のようなレーザ光による加工の場合、どのよう
な加工条件でも常に表面は拡散作用が生じない。
【0033】以下、キャスト材からなる透明部材に溝2
3を作成する際のレーザ加工の条件について説明する。
LEDから近い下ウイニングライン22cの場合、レー
ザ光の移動速度を速くする(5000mm/分)。この
加工の場合、キャスト材を重合形成する際に生じたキャ
スト材内部の混入物等により反射面23a、23bが白
く発泡状態になり光の拡散作用をもつことになる。ま
た、レーザ光の移動速度が速いと、図1(d)に示すよ
うに溝23の裾野部23cや先端部23dがシャープエ
ッジ状に形成されるとともに、反射面23a、23bが
拡散作用が大きい表面形状が粗く形成されていることに
なる。
【0034】よって、下ウイニングライン22cを構成
する溝23の反射面23a、23bは、光を拡散させる
効果が生じ、光源であるLED24の近くにあっても、
輝度の高い光として反射されない。そして、この拡散作
用により反射光が反射面23a、23bの全面に渡り拡
散するため、前述したウイニングライン内における輝度
ムラを解消することができる。また、溝23の裾野部2
3cや先端部23dがシャープエッジ状に形成されてい
るので、下ウイニングライン22c全体の輪郭が鮮明に
なる。
【0035】一方、LEDから遠い上ウイニングライン
22bの場合、レーザ光の移動速度を遅くする(300
0mm/分)。レーザ光の移動速度が遅い場合、レーザ
光による熱が蓄積されるため反射面23a、23bの表
面が溶けることにより、反射面23a、23bは拡散作
用がなく表面形状が細かいクリアな表面となる。
【0036】よって、上ウイニングライン22cを構成
する溝23の反射面23a、23bは、光を拡散させる
効果がなく、光源であるLED24から遠くであっても
輝度の高い光として反射される。そして、LEDから遠
いウイニングラインの場合は、各LED24から均等に
光が溝23に当たるため、前述した輝度ムラは発生しな
い。また、溝23の裾野部23cや先端部23dが丸み
を持つ状態に形成されているとともに反射面23a、2
3bの表面形状が細かく形成されているので、明るく発
光しても裾野部23cや先端部23dが強調されること
がない。
【0037】下ウイニングライン22c用、中央ウイニ
ングライン22a用及び上ウイニングライン22b用の
各透明基板20は、それぞれのウイニングライン22の
LED24からの距離に対応して、レーザ加工の際のレ
ーザ光の移動速度を調整することにより、それぞれのウ
イニングライン22がLED24からの距離に応じた拡
散作用を持たせるように透明基板20に溝23を形成す
る。即ち、LED24から近いウイニングラインほどレ
ーザ光の移動速度を速く、LED24から遠いウイニン
グラインほどレーザ光の移動速度を遅くしている。
【0038】また、斜下ウイニングライン22dと斜上
ウイニングライン22eの場合は、斜めの溝23を形成
する際に、LED24からの距離に対応してレーザ光の
移動速度を連続的に変化させることにより、LED24
から遠い部分では拡散作用を持たせず、LED24から
近い部分では拡散作用を持たせるようにすることができ
る。斜めの溝23の全体にわたって反射面の表面形状及
び裾野部23cや先端部23dの形状を順次変化させる
ようにしている。
【0039】ここで、溝23の反射面23a、23bに
光の拡散作用を与える方法として、レーザ加工の際のレ
ーザ光の移動速度を変えることにより、LED24から
ウイニングラインまでの距離に応じて反射面23a、2
3bの光の拡散作用を調整する場合について説明した
が、この例に限らずレーザ光の焦点位置や、出力をLE
D24からウイニングライン24までの距離に応じて変
化させることにより、反射面23a、23bの拡散作用
を調整しても良い。また、レーザ光の移動速度、焦点位
置、及び出力を組み合わせて反射面23a、23bの拡
散作用を調整しても良いことはいうまでもない。
【0040】ここで用いられる各表示ユニット30は、
上述したように予め各ウイニングライン22のLED2
4からの距離に対応して個々に加工条件を異ならせて溝
が形成された透明基板20で構成されている。従って、
LED24と平行して設けられた下ウイニングライン2
2c、中央ウイニングライン22a及び上ウイニングラ
イン22bは、溝23の反射面を発泡状態からクリアな
状態に順次表面処理が変えられているので、輝度落ちや
輝度ムラが生じない。また、同様に斜下ウイニングライ
ン22d及び斜上ウイニングライン22eは、LED2
4に近い部分から遠い部分に至る溝23の反射面を発泡
状態からクリアな状態に順次表面処理の程度が変えられ
ているので、輝度ムラが生じない。
【0041】即ち、光源であるLED24から近い溝2
3の反射面は拡散作用が大きく反射率は下がり、LED
24から遠い溝23の反射面は拡散作用が小さく反射率
が高くなっている。溝23の反射面を光源からの距離に
かかわらず同じにしてしまうと、光源から近いウイニン
グライン22は明るいが輝度ムラが発生し、光源から遠
いウイニングラインは透明基板20による光の吸収があ
るため反射面迄光が達するまでに減衰してしまうので暗
くなる。しかしながら、このように溝を形成する際の加
工条件を調整することにより、どのウイニングラインも
ほぼ同一の輝度で均一に光らせることができる。
【0042】また、上述した表示ユニット30の透明基
板20は全てキャスト材を用い、レーザ加工の条件を変
えることにより光の拡散作用を調整する方法について説
明したが、拡散作用が無くてもよい光源から遠いウイニ
ングラインに対する表示ユニットの透明部材には押し出
し材を用いても良い。
【0043】以下、表示装置40をスロットマシンに適
用した場合の動作を説明する。各表示ユニット30は、
図示せぬCPUに制御される駆動回路からの制御信号に
より個別に駆動されている。例えば、遊技者がコインを
1枚投入口13に投入すると、表示装置40に設けられ
た5枚の表示ユニット30の内、中央ウイニングライン
22a用の溝を設けた表示ユニット30aのLED24
が駆動回路からの制御信号により点灯する。この時、点
灯する中央ウイニングライン22aが3つの絵柄を揃え
ようとするベットラインとなる。
【0044】次に、遊技者がレバー15を操作すると、
3つのドラム11が回転する。遊技者はドラム11の周
面に描かれた絵柄の動きを見ながら、停止させようとす
る絵柄の回転状況を判断し、そのドラム11に対応した
位置の停止ボタン16を押下する。すると、停止ボタン
16に対応するドラム11が停止し、表示板12の背面
に3種類の絵柄が表示される。3種類の絵柄の内、中央
ウイニングライン22a上に停止した絵柄が、次に狙う
べき絵柄に相当する。次いで、回転を続ける2つのドラ
ム11の内の一方に対応する停止ボタン16を押下する
と、上記同様にドラム11が停止し、3種類の絵柄を表
示する。この時、2つのドラム11の絵柄が同一で、且
つ中央ウイニングライン22a上に並んだ場合は、スロ
ットマシンのリーチアクション状態となり、CPUの制
御により表示ユニット30aのLED24を点灯から例
えば点滅に変えて表示させる。
【0045】次に、残りの停止ボタン16を押下するこ
とで、全てのドラム11が停止し、9種類の絵柄が表示
板12上に表示され、例えば中央ウイニングライン22
a上に同一の絵柄が3枚揃って整列した時は、大当たり
状態となる。すると、遊技機用表示装置40の5枚の表
示ユニット30は全て駆動され、例えば5本のウイニン
グライン22の全てが点滅を開始し、所定時間が経過す
ると消灯するように駆動される。
【0046】尚、本発明の一実施形態による遊技機用表
示装置において、ウイニングラインを5本とした例で説
明したが、5本に限定されない。また、表示ユニットに
表示する内容は、ウイニングライン以外の表示を含めて
構成しても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、遊技者に見易いウイニ
ングラインを施し、すべてのウイニングラインをほぼ同
一の明るさで、しかも輝度ムラを生じることなく均一に
光らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による遊技機用表示装置に
用いられる表示ユニットの構成図。
【図2】本発明の一実施形態による遊技機用表示装置の
構成図。
【図3】従来例におけるスロットマシン及び表示板の外
観図。
【符号の説明】
20・・透明基板 21・・反射板 22a・・中央ウイニングライン 22b・・上ウイニングライン 22c・・下ウイニングライン 22d・・斜下ウイニングライン 22e・・斜上ウイニングライン 23・・溝 23a、23b・・反射面 24・・LED 25・・基板 26・・抵抗 27・・電源 28・・内部壁面 30・・表示ユニット 40・・表示装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウイニングラインを点灯表示する遊技機
    用表示装置であって、 透明基板の一面に前記ウイニングラインに対応する溝が
    形成されるとともに、前記透明基板の側面には光源が設
    置され、 前記溝の表面は、光源からの距離に応じて異なる光の拡
    散作用を持つことを特徴とする遊技機用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記溝の表面は、光源からの距離が遠い
    場合に拡散作用が小さく、光源からの距離が近い場合に
    拡散作用が大きくなるように形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光源は基板の一辺に沿って所定間隔
    をおいて複数個設置されていることを特徴とする請求項
    2に記載の遊技機用表示装置。
  4. 【請求項4】 ウイニングラインを点灯表示する遊技機
    用表示装置であって、 ウイニングラインの本数と同数で且つ各々略同形状の透
    明基板を備えるとともに、 前記基板の各々は、一面に一本の溝が切削されることに
    より前記ウイニングラインの一本が形成されるととも
    に、その側面には前記一本の溝を照射するための光源が
    設置され、 前記溝は、他の基板に形成された前記溝と比較して、前
    記光源からの距離に応じてその表面形状を異ならせて形
    成されていることを特徴とする遊技機用表示装置。
  5. 【請求項5】 前記溝は、他の基板に形成された前記溝
    と比較して、前記光源との距離が近い場合はその表面形
    状が粗く形成され、前記光源との距離が遠い場合はその
    表面形状が細かく形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載の遊技機用表示装置。
  6. 【請求項6】 前記透明基板の各々は、それぞれ矩形状
    であるとともに所定の一辺に光源が設置されたものであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の遊技機用表示装
    置。
  7. 【請求項7】 周囲に複数の絵柄が表された複数のドラ
    ムを有し、前面には各ドラムの絵柄が透視可能であって
    少なくとも1本のウイニングラインを表示する表示手段
    を備えたスロットマシンにおいて、 前記表示手段は、前記ウイニングラインに対応する溝が
    形成された透明基板と前記透明基板の所定の側面に光源
    を配置した表示ユニットから成り、前記光源から発せら
    れた光を前記溝の表面で反射することにより前記ウイニ
    ングラインを表示することを特徴とするスロットマシ
    ン。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、ウイニングラインの本
    数分の前記表示ユニットを備えたことを特徴とする請求
    項に7に記載のスロットマシン。
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