JPH11330802A - 移相器 - Google Patents

移相器

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JPH11330802A
JPH11330802A JP13074098A JP13074098A JPH11330802A JP H11330802 A JPH11330802 A JP H11330802A JP 13074098 A JP13074098 A JP 13074098A JP 13074098 A JP13074098 A JP 13074098A JP H11330802 A JPH11330802 A JP H11330802A
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JP
Japan
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input
phase
output terminal
phase shift
frequency signal
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Pending
Application number
JP13074098A
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English (en)
Inventor
Morishige Hieda
護重 檜枝
Eiji Taniguchi
英司 谷口
Yoshitada Iyama
義忠 伊山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形で移相量誤差が小さい移相器を得る。 【解決手段】 第1の入出力端子2aに入力された高周
波信号を第2の入出力端子2bに導く高周波信号通過経
路手段として、第1の入出力端子の導体部に接続された
FET4a、このFET4aに接続された第1の移相回
路5a、この第1の移相回路5aと第2の入出力端子2
bの導体部との間に設けられたFET4bを順次介して
第2の入出力端子の導体部に導く第1の高周波信号通過
経路手段と、第1の入出力端子の導体部に接続されたF
ET4c、このFET4cに接続された第2の移相回路
5b、この第2の移相回路5bと第2の入出力端子の導
体部との間に設けられたFET4dを順次介して第2の
入出力端子の導体部に導く第2の高周波信号通過経路手
段とを有すると共に、第1と第2の移相回路5a,5b
内に高周波信号の通過位相を変化させる移相器6a,6
bをそれぞれ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波帯、
ミリ波帯で動作する移相器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は電子情報通信学会1996年総合
大会講演論文集C−1、P.55に示されたものと同様
な従来の移相器を示す回路図であり、また、図5はその
構造図である。これらの図において、1は誘電体基板、
2a、2bは入出力端子、4a〜4hはFET、5a〜
5dは移相回路、6a、6bは移相器である。
【0003】次に、動作について説明する。入出力端子
2aに入力した高周波信号は、FET4a、4bに入力
される。FET4a、4cがON、FET4b、4dが
OFFの場合に、高周波信号は、FET4aを通過し、
移相回路5aに入力される。移相回路5aにて位相が変
化した高周波信号は、FET4cを通過し、FET4
e、4fに入力される。FET4e、4gがON、FE
T4f、4hがOFFの場合に、高周波信号は、FET
4eを通過し、移相回路5cに入力される。移相回路5
cにて位相が変化した高周波信号は、FET4gを通過
し、入出力端子2bから出力される。
【0004】他方、FET4a、4cがOFF、FET
4b、4dがON、FET4e、4gがON、FET4
f、4hがOFFの場合に、高周波信号は、移相回路5
aではなく、移相回路5bを通過する。ここで、移相回
路5aと移相回路5bの通過位相を異なる値にすること
により、入出力端子2aから入力し、入出力端子2bか
ら出力される高周波信号の通過位相を切り替えることが
できる。
【0005】FET4e、4gがOFF、FET4f、
4hがONの場合も同様に通過位相を変えることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の移相器は以上の
ように構成されており、FET4a、4b、4c、4d
の整合が十分に取れていない場合に、これら半導体素子
間で共振が起こり、帯域が狭くなるという問題があっ
た。
【0007】また、小形化の為に、移相回路5aと移相
回路5b、または移相回路5cと移相回路5dを近付け
ると、互いに結合し、移相量誤差が増加するという問題
があった。
【0008】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、半導体素子間の共振を
弱くすることができ、小さい移相量誤差で広帯域に動作
させることができる移相器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移相器
は、第1の入出力端子に入力された高周波信号を第2の
入出力端子に導く高周波信号通過経路手段として、上記
第1の入出力端子の導体部に接続された第1の半導体素
子と、この第1の半導体素子に接続された第1の移相回
路と、この第1の移相回路と上記第2の入出力端子の導
体部との間に設けられた第2の半導体素子とを順次介し
て上記第2の入出力端子の導体部に導く第1の高周波信
号通過経路手段と、上記第1の入出力端子の導体部に接
続された第3の半導体素子と、この第3の半導体素子に
接続された第2の移相回路と、この第2の移相回路と上
記第2の入出力端子の導体部との間に設けられた第4の
半導体素子とを順次介して上記第2の入出力端子の導体
部に導く第2の高周波信号通過経路手段とを有すると共
に、上記第1と第2の移相回路内に高周波信号の通過位
相を変化させる移相手段をそれぞれ設けたことを特徴と
するものである。
【0010】また、第1の入出力端子に入力された高周
波信号を第2の入出力端子に導く高周波信号通過経路手
段として、上記第1の入出力端子の導体部に接続された
第1の半導体素子と、この第1の半導体素子に接続され
た第1の移相回路と、この第1の移相回路と上記第2の
入出力端子の導体部との間に設けられた第2の半導体素
子とを順次介して上記第2の入出力端子の導体部に導く
第1の高周波信号通過経路手段と、上記第1の入出力端
子の導体部に接続された第3の半導体素子と、この第3
の半導体素子に接続された第2の移相回路と、この第2
の移相回路と上記第2の入出力端子の導体部との間に設
けられた第4の半導体素子とを順次介して上記第2の入
出力端子の導体部に導く第2の高周波信号通過経路手段
とを有すると共に、上記第2の入出力端子の導体部に高
周波信号の通過位相を変化させる移相手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0011】また、第1の入出力端子に入力された高周
波信号を第2の入出力端子に導く高周波信号通過経路手
段として、上記第1の入出力端子の導体部に接続された
第1の半導体素子と、この第1の半導体素子に接続され
た第1の移相回路と、この第1の移相回路と上記第2の
入出力端子の導体部との間に設けられた第2の半導体素
子とを順次介して上記第2の入出力端子の導体部に導く
第1の高周波信号通過経路手段と、上記第1の入出力端
子の導体部に接続された第3の半導体素子と、この第3
の半導体素子に接続された第2の移相回路と、この第2
の移相回路と上記第2の入出力端子の導体部との間に設
けられた第4の半導体素子とを順次介して上記第2の入
出力端子の導体部に導く第2の高周波信号通過経路手段
とを有すると共に、上記第1と第2の移相回路内に高周
波信号の通過位相を変化させる移相手段をそれぞれ設
け、かつ上記第2の入出力端子の導体部に高周波信号の
通過位相を変化させる移相手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】また、上記第2の入出力端子の導体部に設
けられる移相手段は、上記第1と第2の高周波信号通過
経路手段に囲まれた領域に配置されることを特徴とする
ものである。
【0013】また、上記第1と第2の移相回路は、マイ
クロストリップ線路またはインダクタやキャパシタの回
路素子を用いて構成されることを特徴とするものであ
る。
【0014】また、上記第1と第2の移相回路内に設け
られる移相手段は、半導体素子とストリップ導体とを並
列接続して構成されることを特徴とするものである。
【0015】また、上記第1と第2の高周波信号通過経
路手段及び上記移相手段は、半導体基板上に構成された
モノシリック構造でなることを特徴とするものである。
【0016】さらに、上記第2の入出力端子の導体部に
設けられる移相手段は、ストリップ導体と、半導体素子
と、上記ストリップ導体を上記半導体素子を介して上記
半導体基板に接続するスルーホールとを有し、上記半導
体素子をON/OFFすることにより上記ストリップ導
体をショートスタブ/オープンスタブとすることを特徴
とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る移相器を示した構成図である。図に
おいて、1は誘電体基板、2a、2bは入出力端子、3
a、3bは整合スタブ、4a〜4fはストリップ導体が
並列接続された半導体素子としてのFET、5a1,5
a2を総称する5aは第1の移相回路で、この第1の移
相回路5a内、つまり移相回路5a1と5a2の間に高
周波信号の通過位相を変化させる移相器6aが設けられ
ている。同様に、5b1,5b2を総称する5bは第2
の移相回路で、この第2の移相回路5b内、つまり移相
回路5b1と5b2の間に高周波信号の通過位相を変化
させる移相器6bが設けられており、上記移相器6aは
ストリップ導体7aが並列接続されたFET4eでな
り、上記移相器6bはストリップ導体7bが並列接続さ
れたFET4fでなる。
【0018】次に動作を説明する。誘電体基板上1の入
出力端子2aに入力した高周波信号は、整合スタブ3a
によりインピーダンス変換され、FET4a、4cに入
力される。FET4a、4bがON、FET4c、4d
がOFFの場合に、高周波信号は、FET4aを通過
し、FET4cは通過しない。FET4aを通過した高
周波信号は、移相回路5a1に入力される。移相回路5
a1を通過して位相が変化した高周波信号は、移相器6
aに入力される。
【0019】移相器6aは、FET4eとストリップ導
体7aから構成されており、FET4eをON/OFF
することにより通過位相を変化するようにストリップ導
体7aを設定してあり、移相器として動作する。移相器
6aで位相が変化された高周波信号は、位相回路5a2
に入力される。位相回路5a2を通過して位相が変化し
た高周波信号は、ON状態であるFET4bを通過する
が、OFF状態であるFET4dを通過しないために、
入出力端子2bから出力される。
【0020】一方、FET4a、4bがOFF、FET
4c、4dがONの場合に、誘電体基板上1の入出力端
子2aに入力した高周波信号は、整合スタブ3aにより
インピーダンス変換され、FET4a、4cに入力され
る。高周波信号は、FET4cを通過し、FET4aは
通過しない。FET4cを通過した高周波信号は、移相
回路5b1に入力される。移相回路5b1を通過して位
相が変化した高周波信号は、移相器6bに入力される。
【0021】移相器6bは、FET4fとストリップ導
体7bから構成されており、FET4fをON/OFF
することにより通過位相を変化するようにストリップ導
体7bを設定してあり、移相器として動作する。移相器
6bで位相を変化された高周波信号は、位相回路5b2
に入力される。位相回路5b2を通過して位相が変化し
た高周波信号は、ON状態であるFET4dを通過する
が、OFF状態であるFET4bを通過しないために、
入出力端子2bから出力される。
【0022】すなわち、図1に示す回路では、第1の入
出力端子2aに入力された高周波信号を第2の入出力端
子2bに導く高周波信号通過経路手段として、第1の入
出力端子2aの導体部に接続されたFET4aと、この
FET4aに接続された移相回路5aと、この移相回路
5aと第2の入出力端子2bの導体部との間に設けられ
たFET4bとを順次介して第2の入出力端子2bの導
体部に導く第1の高周波信号通過経路手段と、第1の入
出力端子2aの導体部に接続されたFET4cと、この
FET4cに接続された移相回路5bと、この移相回路
5bと第2の入出力端子2bの導体部との間に設けられ
たFET4dとを順次介して第2の入出力端子2bの導
体部に導く第2の高周波信号通過経路手段とを有すると
共に、移相回路5aと5b内に高周波信号の通過位相を
変化させる移相器6aと6bをそれぞれ設けている。
【0023】ここで、FET4aとFET4bのON/
OFFを同じ状態になるように連動させ、FET4cと
FET4dのON/OFFを同じ状態になるように連動
させ、FET4aとFET4cのON/OFFが反対に
なるように連動させ、移相回路5a1の移相量と移相回
路5b1の移相量の和と、移相回路5a2の移相量と移
相回路5b2の移相量の和を異なる値になるように設定
することにより、移相器として動作する。また、FET
4e及びFET4fのON/OFFにより通過位相の変
化させることができる移相器として動作する。そのため
に、この回路は2ビットの移相器として動作する。
【0024】したがって、上記実施の形態1によれば、
上述した第1の高周波信号通過経路手段と第2の高周波
信号通過経路手段を有する移相器の移相回路5a,5b
内に、それぞれ移相器6a,6bを配置するために、こ
れら移相器を合わせた全体の損失を増加させずに、移相
回路内の移相器による損失が増加するために、FET4
aまたは4b,4cまたは4dで反射が起こると、これ
ら半導体素子間の共振が弱くなり、広帯域に動作せるこ
とができる。
【0025】また、この回路において、FET4aと移
相回路5a1の間の整合及びFET4と移相回路5a2
の間の整合が悪く、反射が起る場合、移相器6aを通過
する際に信号が減衰するために、反射波の影響による移
相量誤差を、移相器6aが無い場合に比べて小さくする
ことができる。
【0026】同様に、FET4cと移相回路5b1の間
の整合及びFET4dと移相回路5b2の間の整合が悪
い場合も、反射波の影響による移相量誤差を、移相器6
bが無い場合に比べて小さくすることができる。
【0027】また、図1に示す構成では、移相器6a及
び6bをそれぞれ移相回路5a1と5a2の間及び移相
回路5b1と5b2の間に設けているが、これらを整合
スタブ3bと入出力端子2bの間に設けて3つの移相器
を直列接続した構成の場合に比べて、高周波信号が通過
する回路の種類、数は変化しないので、通過損失が増加
することが無い。
【0028】本実施の形態1では、移相回路5a,5b
として、ストリップ導体により構成されたマイクロスト
リップ線路を用いた例について記したが、これをインダ
クタやキャパシタの回路素子を用いて構成しても同等の
効果が得られる。
【0029】また、本実施の形態1では、移相器4e,
4fとして、FETとストリップ導体を並列に接続した
構成を用いた例について記したが、他の構成の移相器を
用いても同等の効果が得られる。
【0030】また、誘電体基板1として半導体基板を用
いて、上述した高周波信号通過経路手段を構成するFE
Tと移相回路及び移相回路中に設けた移相器を同一基板
上に構成したモノリシック構造にしても同等の効果が得
られ、図1に示す移相器を容易に形成することができ
る。
【0031】また、本実施の形態1では、移相器6a、
6bとして1ビット移相器を用いた場合について示した
が、移相器6a、6bを多ビット移相器としても同等の
効果が得られる。
【0032】実施の形態2.次に、図2は実施の形態2
に係る移相器を示した構成図である。図2において、図
1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してそ
の説明は省略する。新たな符号として、6cは第2の入
出力端子2bの導体部に設けられて高周波信号の通過位
相を変化させる移相器であり、この移相器6cは、上述
した如くFET4a、移相回路5a及びFET4bでな
る第1の高周波信号通過経路手段と、FET4c、移相
回路5b及びFET4dでなる第2の高周波信号通過経
路手段とにより囲まれた領域に配置されており、ストリ
ップ導体7c,7d,FET4g及びストリップ導体7
dをFET4gを介して誘電体基板1に接続するスルー
ホール8を有し、FET4gをON/OFFすることに
よりストリップ導体7dをショートスタブ/オープンス
タブとして、ストリップ導体7cを通過する高周波信号
の通過位相を変化させるようになされている。
【0033】次に動作を説明する。誘電体基板上1の入
出力端子2aに入力した高周波信号は、整合スタブ3a
によりインピーダンス変換され、FET4a、4cに入
力される。FET4a、4bがON、FET4c、4d
がOFFの場合、高周波信号は、FET4aを通過し、
FET4cは通過しない。FET4aを通過した高周波
信号は、移相回路5aに入力される。移相回路5aを通
過して位相が変化した高周波信号は、ON状態であるF
ET4bを通過するが、OFF状態であるFET4dを
通過しないために、ストリップ導体7cに入力される。
【0034】ストリップ導体7cにはストリップ導体7
d、FET4g、スルーホール8から構成される移相器
6cが接続されており、FET4gをON/OFFする
ことによりストリップ導体7dがショートスタブ/オー
プンスタブとなり、ストリップ導体7cを通過する高周
波信号の通過位相を変化させる移相器として動作する。
ストリップ導体7cに入力された高周波信号は、移相器
6により通過位相を変化され、入出力端子2bから出力
される。
【0035】一方、FET4a、4bがOFF、FET
4c、4dがONの場合、誘電体基板上1の入出力端子
2aに入力した高周波信号は、整合スタブ3aによりイ
ンピーダンス変換され、FET4a、4cに入力され
る。高周波信号は、FET4cを通過し、FET4aは
通過しない。FET4cを通過した高周波信号は、移相
回路5bに入力される。移相回路5bを通過して位相が
変化した高周波信号は、ON状態であるFET4dを通
過するが、OFF状態であるFET4bを通過しないた
めに、ストリップ導体7cに入力される。
【0036】ストリップ導体7cには、ストリップ導体
7d、FET4g、スルーホール8から構成される移相
器6cが接続されており、FET4gをON/OFFす
ることによりストリップ導体7dがショートスタブ/オ
ープンスタブとなり、ストリップ導体7cを通過する高
周波信号の通過位相を変化させる移相器として動作す
る。ストリップ導体7cに入力された高周波信号は、移
相器6cにより通過位相を変化され、入出力端子2bか
ら出力される。
【0037】ここで、FET4aとFET4eのON/
OFFを同じ状態になるように連動させ、FET4bと
FET4fのON/OFFを同じ状態になるように連動
させ、FET4aとFET4bのON/OFFが反対に
なるように連動させ、移相回路5aの移相量と移相回路
5bの移相量を異なる値になるように設定することによ
り、移相器として動作する。また、FET4eをON/
OFFすることによりストリップ導体7bがショートス
タブ/オープンスタブとなり、ストリップ導体7aを通
過する高周波信号の通過位相を変化させる移相器として
動作する。そのために、この回路は2ビットの移相器と
して動作する。
【0038】この回路において、回路を小型化するため
に、移相回路5a及び移相回路5bを構成するストリッ
プ導体を折り曲げたりすると、移相回路5a及び移相回
路5bが近づき、結合が起るために移相量誤差が増大す
るが、本実施の形態2の場合は、移相回路5aと移相回
路5bの間に、移相器6c及びストリップ導体7cを配
置することにより、2つの移相器が占める面積をほとん
ど増加させることがなく、移相回路5a及び移相回路5
bの結合を弱くし、移相量誤差を小さくできる。
【0039】また、FET4a、4b、4c、4d、移
相回路5a、5bに囲まれた領域に移相器6を配置する
ことにより、小型化することができる。
【0040】本実施の形態2では、移相器6cとして1
ビット移相器を用いた場合について示したが、移相器6
cを多ビット移相器としても同等の効果が得られる。
【0041】実施の形態3.次に、図3は実施の形態3
に係る移相器を示した構成図である。図3に示す実施の
形態3に係る移相器は、図1及び図2に示す実施の形態
1及び2を合成して3ビット移相器として動作するよう
にしたもので、図1及び図2に示す実施の形態1及び2
と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。
【0042】この回路において、FET4aと移相回路
5a1の間の整合及びFET4bと移相回路5a2の間
の整合が悪く、反射が起る場合、移相器6aを通過する
際に信号が減衰するために、反射波の影響による移相量
誤差を、移相器6aが無い場合に比べて小さくすること
ができる。
【0043】同様に、FET4cと移相回路5b1の間
の整合及びFET4dと移相回路5b2の間の整合が悪
い場合も、反射波の影響による移相量誤差を、移相器6
bが無い場合に比べて小さくすることができる。
【0044】また、この回路において、回路を小型化す
るために、移相回路5a(5a1と5a2)及び移相回
路5b(5b1と5b2)を構成するストリップ導体を
折り曲げたりすると、移相回路5a及び移相回路5bが
近づき、結合が起るために移相量誤差が増大するが、本
実施の形態3の場合は、移相回路5aと移相回路5bの
間に移相器6c及びストリップ導体7dを配置すること
により、移相回路5a及び移相回路5bの結合を弱し、
移相量誤差を小さくできる。
【0045】また、FET4a、4b、4c、4d、移
相回路5a、5bに囲まれた領域に移相器6cを配置す
ることにより、小型化することができる。
【0046】以上のように、移相量誤差が小さく、小形
な3ビット以上の多ビット移相器を得ることができる。
【0047】本実施の形態3では、移相器6a、6b、
6cとして1ビット移相器を用いた場合について示した
が、移相器6a、6b、6cを多ビット移相器としても
同等の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の高周波信号通過経路手段と第2の高周波信号通過経路
手段を有する移相器の各移相回路内に、それぞれ移相器
を配置するために、これら3つの移相器を合わせた全体
の損失を増加させずに、各移相回路内の移相器による損
失が増加するために、半導体素子間の共振が弱くなり、
広帯域に動作せることができる。
【0049】また、2つの移相回路の間に移相器を配置
するために、2つの移相器が占める面積をほとんど増加
させることが無く、2つの移相回路の結合が弱くなり、
移相量誤差を小さくできる。
【0050】また、移相器の各移相回路内に、それぞれ
移相器を配置するために、3つの移相器を合わせた全体
の損失を増加させずに、各移相回路内の移相器による損
失が増加するために、半導体素子間の共振が弱くなり、
広帯域に動作せることができると共に、2つの移相回路
の間に移相器を配置するために、2つの移相器が占める
面積をほとんど増加させることが無く、2つの移相回路
の結合が弱くなり、移相量誤差を小さくでき、小形な多
ビット移相器を得ることができる。
【0051】また、第2の入出力端子の導体部に設けら
れる移相手段を、第1と第2の高周波信号通過経路手段
に囲まれた領域に配置することにより、移相器の小型化
を図ることができる。
【0052】また、第1と第2の移相回路を、マイクロ
ストリップ線路またはインダクタやキャパシタの回路素
子を用いて容易に構成することができる。
【0053】また、第1と第2の移相回路内に設けられ
る移相手段を、半導体素子とストリップ導体とを並列接
続して構成することにより容易に移相手段を構成でき
る。
【0054】また、上記第1と第2の高周波信号通過経
路手段及び上記移相手段を、半導体基板上に構成された
モノシリック構造とすることで、その製作を容易にす
る。
【0055】さらに、第2の入出力端子の導体部に設け
られる移相手段を、ストリップ導体と、半導体素子と、
上記ストリップ導体を上記半導体素子を介して上記半導
体基板に接続するスルーホールとを有し、上記半導体素
子をON/OFFすることにより上記ストリップ導体を
ショートスタブ/オープンスタブとすることにより、高
周波信号の通過位相を容易に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る移相器を示す
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る移相器を示す
構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る移相器を示す
構成図である。
【図4】 従来の移相器を示す回路図である。
【図5】 従来の移相器を示す構成図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板、2a、2b 入出力端子、3a、3b
整合スタブ、4a〜4f FET、5a,5a1,5
a2,5b,5b1,5b2 移相回路、6a,6b,
6c 移相器、7a〜7d ストリップ導体、8 スル
ーホール。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入出力端子に入力された高周波信
    号を第2の入出力端子に導く高周波信号通過経路手段と
    して、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第1の半導
    体素子と、この第1の半導体素子に接続された第1の移
    相回路と、この第1の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第2の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第1の高周
    波信号通過経路手段と、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第3の半導
    体素子と、この第3の半導体素子に接続された第2の移
    相回路と、この第2の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第4の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第2の高周
    波信号通過経路手段とを有すると共に、 上記第1と第2の移相回路内に高周波信号の通過位相を
    変化させる移相手段をそれぞれ設けたことを特徴とする
    移相器。
  2. 【請求項2】 第1の入出力端子に入力された高周波信
    号を第2の入出力端子に導く高周波信号通過経路手段と
    して、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第1の半導
    体素子と、この第1の半導体素子に接続された第1の移
    相回路と、この第1の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第2の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第1の高周
    波信号通過経路手段と、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第3の半導
    体素子と、この第3の半導体素子に接続された第2の移
    相回路と、この第2の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第4の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第2の高周
    波信号通過経路手段とを有すると共に、 上記第2の入出力端子の導体部に高周波信号の通過位相
    を変化させる移相手段を設けたことを特徴とする移相
    器。
  3. 【請求項3】 第1の入出力端子に入力された高周波信
    号を第2の入出力端子に導く高周波信号通過経路手段と
    して、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第1の半導
    体素子と、この第1の半導体素子に接続された第1の移
    相回路と、この第1の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第2の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第1の高周
    波信号通過経路手段と、 上記第1の入出力端子の導体部に接続された第3の半導
    体素子と、この第3の半導体素子に接続された第2の移
    相回路と、この第2の移相回路と上記第2の入出力端子
    の導体部との間に設けられた第4の半導体素子とを順次
    介して上記第2の入出力端子の導体部に導く第2の高周
    波信号通過経路手段とを有すると共に、 上記第1と第2の移相回路内に高周波信号の通過位相を
    変化させる移相手段をそれぞれ設け、かつ上記第2の入
    出力端子の導体部に高周波信号の通過位相を変化させる
    移相手段を設けたことを特徴とする移相器。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の移相器におい
    て、上記第2の入出力端子の導体部に設けられる移相手
    段は、上記第1と第2の高周波信号通過経路手段に囲ま
    れた領域に配置されることを特徴とする移相器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の移
    相器において、上記第1と第2の移相回路は、マイクロ
    ストリップ線路またはインダクタやキャパシタの回路素
    子を用いて構成されることを特徴とする移相器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の移
    相器において、上記第1と第2の移相回路内に設けられ
    る移相手段は、半導体素子とストリップ導体とを並列接
    続して構成されることを特徴とする移相器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の移
    相器において、上記第1と第2の高周波信号通過経路手
    段及び上記移相手段は、半導体基板上に構成されたモノ
    シリック構造でなることを特徴とする移相器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の移相器において、上記第
    2の入出力端子の導体部に設けられる移相手段は、スト
    リップ導体と、半導体素子と、上記ストリップ導体を上
    記半導体素子を介して上記半導体基板に接続するスルー
    ホールとを有し、上記半導体素子をON/OFFするこ
    とにより上記ストリップ導体をショートスタブ/オープ
    ンスタブとすることを特徴とする移相器。
JP13074098A 1998-05-13 1998-05-13 移相器 Pending JPH11330802A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239218B2 (en) 2004-06-30 2007-07-03 Nec Electronics Corporation Phase shifter having switchable high pass filter and low pass filter paths and impedance adjustment circuits
JP2011044774A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Japan Aerospace Exploration Agency アナログ・デジタル積層型可変移相器

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