JPH11327415A - 電子写真記録方式用感光体ドラム - Google Patents

電子写真記録方式用感光体ドラム

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JPH11327415A
JPH11327415A JP10153707A JP15370798A JPH11327415A JP H11327415 A JPH11327415 A JP H11327415A JP 10153707 A JP10153707 A JP 10153707A JP 15370798 A JP15370798 A JP 15370798A JP H11327415 A JPH11327415 A JP H11327415A
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JP
Japan
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elastic body
shaft
film
hole
photosensitive drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP10153707A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogami
浩 大上
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/313,843 priority patent/US6131006A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/75Details relating to xerographic drum, band or plate, e.g. replacing, testing
    • G03G15/751Details relating to xerographic drum, band or plate, e.g. replacing, testing relating to drum

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、使いやすく、リサイクル交換も容易
な感光体ドラムを提供することを目的とする。 【解決手段】 環状フィルム感光体1の内側に弾性体2
を密着させてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
等に用いられている感光ドラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置において、感光
体は、図6に示す様にアルミニウム等の金属ドラム管5
1a上に感光層51b、51cをもうけたものが使用さ
れてきた。あるいは、図7に示す様な環状フィルム54
a上に感光層54b、54cをもうけた物を用いた場合
には、2本以上のローラ55によって支持したり、機構
ドラムを拡張させたり、ドラム上の溝でクリップしたり
して用いていた。
【0003】ドラム管状の感光体の場合には、感光層を
蒸着やスパッタリング、あるいはディッピングコート、
スプレーコート等といった方法により直接金属ドラム管
上に形成していた。したがって、感光層が使用により劣
化・磨耗した場合、入れ替えのためドラム管ごと交換を
行っていた。あるいは、形成した感光層を研磨によって
除去したり、溶剤によって除去したりしてドラム管を再
使用しようとしたりした。
【0004】また、環状フィルムの感光体の場合には、
環状フィルムを2本以上のローラによって保持するとと
もに適当な張力を与えて使用していた。
【0005】したがって、使用によって感光体が劣化・
磨耗した場合には、環状フィルムのみの交換が可能であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、2
本以上のローラにより保持した上に、適度な張力をかけ
るための機構が必要であったり、環状フィルムが回転す
る場合に、蛇行しない様にする機構、工夫等が必要であ
った。
【0007】さらに、交換のために複雑な機構を用意す
る必要もあった。
【0008】よって、第一の方法である、金属ドラム管
を用いた方法では、容易に分離廃棄やリサイクルが出来
ないといった問題があると同時に、金属ドラム管が高価
であるといった問題があった。
【0009】また第二の方法である環状フィルムを用い
た場合には、その保持や回転・駆動や交換に対して複雑
な機構を必要とするため余計にコストがかかるという問
題があった。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決しようとす
るもので、安価で、使いやすく、リサイクル交換も容易
な感光体ドラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電子写真記録方式用感光体ドラムは、環状フィルム感
光体の内側に弾性体を密着させてなることを特徴とす
る。
【0012】本発明の請求項2に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項1に記載の前記弾性体に、
ゴム、発砲ゴム、プラスチック、発砲プラスチックの何
れか一方を用いたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項1または請求項2に記載の
前記弾性体を拡径方向に弾性変形させることによって、
前記環状フィルム感光体の内側に密着させてなることを
特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項3に記載の前記弾性体を中
空状に形成し、その内部に空気あるいは水等の流体を加
圧状態で注入することによって、前記弾性体を拡径方向
に弾性変形させることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項3に記載の弾性体の中央部
分に穴を設け、この穴内に、その穴径よりも大きな外径
の軸を圧入することによって、弾性体を拡径方向に弾性
変形させることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項5に記載の前記軸が、丸断
面形状であることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項7に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項5に記載の前記軸が、多角
形断面形状であることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項8に記載の電子写真記録方
式用感光体ドラムは、請求項5に記載の前記軸が、スプ
ライン形状であることを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項9に記載の電子写真
記録方式用感光体ドラムは、請求項5に記載の前記軸
が、ねじ状形状であることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の請求項10に記載の電子
写真記録方式用感光体ドラムは、請求項5ないし請求項
9の何れかに記載の前記軸が、中空形状であることを特
徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。本実施形態においては、感光体ドラムを主
に3つの部材から構成しており、図1はその一例の組立
て過程を含めた模式図である。
【0022】環状感光体フィルム1は、ベースフィルム
1a上に感光層1bを塗布法やスプレー法、蒸着やスパ
ッタリング等により形成したものである。ベースフィル
ムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)や、ナイ
ロンといった樹脂製のものや、ステンレスシートやアル
ミニュウムシート等の金属シート等が用いられる。
【0023】これらの材質のベースフィルム上に必要な
場合には導電処理を施した後に、感光層1bが形成され
る。感光層1bは、通常の電子写真感光特性を有する層
であり、電荷発生剤と電荷輸送剤、結着樹脂等からなる
材料を塗布したり、蒸着、スパッタリングすることによ
り形成される。層の構成は、必要に応じ1層から多層に
よって形成される。
【0024】弾性体2は、環状感光体フィルム1の内径
以下の外径を持っており、さらに中心部分に適当な大き
さの穴2aをあけたものである。材質としては、ゴムや
発砲ゴム、プラスチックや発砲プラスチック等、弾性を
有するものを使用する。しかし、望むべくは、圧縮永久
歪みが小さい材質を選ぶことが好ましい。
【0025】軸3は、弾性体2の中心部分に空いている
穴以上の外径を有しており、弾性体2の弾性率以上の弾
性率を有する材料で構成される。
【0026】これらを一体にするときには、環状感光体
フィルム1の内径部分に弾性体2を挿入し、さらに、軸
3を弾性体の穴2a内に圧入する事によって達成され
る。このとき、軸3を圧入した事によって生じる弾性体
2の外径増加によって弾性体2の外周面が環状感光体フ
ィルム1の内周面に圧接するように各部材の内径外径を
選択する。
【0027】図2は、先の組立て方法を、模式的に表し
たもので、環状感光体フィルム1の内側に弾性体2を挿
入した後、軸3が徐々に圧入されていくにしたがい、弾
性体2の外周が拡張され、環状感光体フィルム1の内周
面に圧接されていき、最終的に一体の感光体ドラムにな
る様子を示している。
【0028】図4は、先の組立て方法の中での軸3の別
の例を示している。軸31は、表面がねじ状に加工され
ており、弾性体21の穴にねじ込みによって圧入する構
成にした物である。
【0029】弾性体21の穴は、軸31の雄ねじよりも
小さな内径の雌ねじ加工が施されており、軸31のねじ
込みによって、外径が拡張され、環状感光体フィルムの
内周面に圧接する。
【0030】また、軸3の他の実施例として断面が四角
形や正5角形のといった多角形の軸、あるいはスプライ
ン形状のもの等を用いることもできる。これらの軸の形
状に応じて、必要であれば弾性体の穴形状も変更する。
【0031】図5は、弾性体2の別の構成例を示してい
る。この例では、弾性体を2重中空チューブ22aに成
型し、その中空部分に弾性流体22bを注入後、注入口
22cを熱圧着等により封止したものである。弾性流体
には、空気や不活性ガス等の気体や水、油、ジェル状の
液体等が使用可能である。また発泡性の樹脂を入れる事
も可能である。
【0032】このように一体に組み立てられた感光体ド
ラムは、回転駆動する場合には軸3に歯車一体のフラン
ジ4および5を組み付けたり、軸3の端部を予め歯形に
加工して置くことも可能である。この軸を駆動する事に
より、弾性体2に駆動力が伝えられ、さらには環状感光
体フィルム1に伝えられ、一体で回転する。
【0033】図3(a)は本発明による感光体ドラムを
用いた電子写真方式記録装置のプロセス部分の概略断面
図である。図3(b)は、このプロセスの感光体周りの
拡大図である。
【0034】感光体ドラムの環状感光体フィルム1上に
接触する帯電ローラ11によって、表面が一様に負帯電
にされる。その後回転により、所定の位置で、レーザー
光線12により選択的に帯電が中和されて、潜像が形成
される。続いて現像ローラ13の接触する部分におい
て、その表面に搬送された負帯電トナーにより、先ほど
レーザー光線で中和した潜像部分が現像される。
【0035】感光フィルム上に現像されたトナー像は、
図示していない記録媒体(紙等)が用紙ガイド18に沿
って転写ローラ14と感光フィルム1の間に挿入さた
時、転写ローラに印可されている転写バイアス(図示せ
ず)によって、記録媒体上に転写される。この記録媒体
は進行していきヒータ内蔵のヒートローラ15とバック
アップローラ16の間に進入して熱により溶融し、記録
媒体上に定着させられる。
【0036】一方、感光フィルム上に残留した未転写ト
ナーは、感光体ドラムの回転に伴い、クリーニングブレ
ード17によって掻き落とされ、再び、感光体フィルム
は帯電プロセスへと戻る。
【0037】このとき、感光体ドラムは、図示していな
い駆動ユニットにより、中央の軸3が駆動される。この
駆動力は、弾性体2に伝達され、環状感光体フィルム1
が駆動される。このとき、軸3と弾性体2および、弾性
体2と環状感光体フィルム1は滑らずに一体で回転す
る。
【0038】図3(b)では、先のプロセスの部分拡大
図であるが、感光体ドラム周辺の各プロセスが接触して
いる様子を模式的に表している。感光体ドラムは内側に
弾性体2を包含しているため、各プロセスが押し当てら
れると、接触ニップを形成する。したがって、従来の硬
い金属製の感光体ドラムでは得られにくかった接触ニッ
プを低い押し付け力により形成できる。
【0039】なお、前述した実施形態において示した各
構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等
に基づき種々変更可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる電
子写真記録方式用感光体ドラムによれば、環状感光体フ
ィルム部分のみを簡単に交換できるため、ドラムの基体
部分を安価にしかも容易にリサイクルすることができ
る。
【0041】また、環状感光体フィルムを保持している
弾性体の弾性率を適当に選ぶことにより、接触している
各プロセス部材との接触面圧力を低く押さえられるた
め、感光体表面や各プロセス部材表面の磨耗を低減させ
る効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、組立て過程
を含めた模式図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、組立て方法
の概略図である。
【図3】(a)は、本実施形態による感光体ドラムを用
いた電子写真方式記録装置のプロセス部分の概略断面図
であり、(b)は、このプロセスの感光体周りの拡大図
である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すもので、組立て方
法の外観斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示す外観斜視図
である。
【図6】一従来例を示す外観斜視図である。
【図7】他の従来例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 光フィルム 1a ベースフィルム 1b 感光層 2 弾性体 2a 穴 3 軸 4・5 フランジ 11 帯電ローラ 12 レーザー光線 13 現像ローラ 14 転写ローラ 15 ヒートローラ 16 バックアップローラ 17 クリーニングブレード 18 用紙ガイド 21 弾性体 22a 重中空チューブ 22b 弾性流体 22c 注入口 31 軸 51b 感光層 51a 金属ドラム管 54b 感光層 54a 環状フィルム 55 ローラ
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子写真記録方式用感光体ドラム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
等に用いられている感光体ドラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置において、感光
体は、図5に示す様にアルミニウム等の金属ドラム管5
1a上に感光層51b、51cを設けたものが使用され
てきた。あるいは、図6に示す様な環状フィルム54a
上に感光層54b、54cを設けたものを用いた場合に
は、2本以上のローラ55によって支持したり、機構ド
ラムを拡張させたり、ドラム上の溝でクリップしたりし
て用いていた。
【0003】ドラム管状の感光体の場合には、感光層を
蒸着やスパッタリング、あるいはディッピングコート、
スプレーコート等といった方法により直接金属ドラム管
上に形成していた。したがって、感光層が使用により劣
化・磨耗した場合、入れ替えのためドラム管ごと交換を
行っていた。あるいは、形成した感光層を研磨によって
除去したり、溶剤によって除去したりしてドラム管を再
使用しようとしたりした。
【0004】また、環状フィルムの感光体の場合には、
環状フィルムを2本以上のローラによって保持するとと
もに適当な張力を与えて使用していた。
【0005】したがって、使用によって感光体が劣化・
磨耗した場合には、環状フィルムのみの交換が可能であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、2
本以上のローラにより保持した上に、適度な張力をかけ
るための機構が必要であったり、環状フィルムが回転す
る場合に、蛇行しない様にする機構、工夫等が必要であ
った。
【0007】さらに、交換のために複雑な機構を用意す
る必要もあった。
【0008】よって、第一の方法である、金属ドラム管
を用いた方法では、容易に分離廃棄やリサイクルが出来
ないといった問題があると同時に、金属ドラム管が高価
であるといった問題があった。
【0009】また第二の方法である環状フィルムを用い
た場合には、その保持や回転・駆動や交換に対して複雑
な機構を必要とするため余計にコストがかかるという問
題があった。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決しようとす
るもので、安価で、使いやすく、リサイクル交換も容易
な感光体ドラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電子写真記録方式用感光体ドラムは、環状フィルム感
光体の内側に弾性体を設け、この弾性体の中央部分に穴
を設け、この穴内に、その穴径よりも大きな外径の軸を
貫通させるように圧入することによって、この弾性体を
拡径方向に弾性変形させることにより、前記環状フィル
ム感光体の内側に密着させてなることを特徴とする電子
写真記録方式用感光体ドラム。本発明の請求項2に記載
の電子写真記録方式用感光体ドラムは、請求項1に記載
の前記弾性体に、ゴム、発砲ゴム、プラスチック、発砲
プラスチックの何れか一方を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の電子写真記録方式用感光体ド
ラムは、請求項1に記載の前記軸が、丸断面形状である
ことを特徴とする。本発明の請求項4に記載の電子写真
記録方式用感光体ドラムは、請求項1に記載の前記軸
が、多角形断面形状であることを特徴とする。本発明の
請求項5に記載の電子写真記録方式用感光体ドラムは、
請求項1に記載の前記軸が、スプライン形状であること
を特徴とする。本発明の請求項6に記載の電子写真記録
方式用感光体ドラムは、請求項1に記載の前記軸が、ね
じ状形状であることを特徴とする。本発明の請求項7に
記載の電子写真記録方式用感光体ドラムは、請求項1な
いし請求項6の何れかに記載の前記軸が、中空形状であ
ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。本実施形態においては、感光体ドラムを主
に3つの部材から構成しており、図1はその一例の組立
て過程を含めた模式図である。
【0013】環状感光体フィルム1は、ベースフィルム
1a上に感光層1bを塗布法やスプレー法、蒸着やスパ
ッタリング等により形成したものである。ベースフィル
ムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)や、ナイ
ロンといった樹脂製のものや、ステンレスシートやアル
ミニュウムシート等の金属シート等が用いられる。
【0014】これらの材質のベースフィルム上に必要な
場合には導電処理を施した後に、感光層1bが形成され
る。感光層1bは、通常の電子写真感光特性を有する層
であり、電荷発生剤と電荷輸送剤、結着樹脂等からなる
材料を塗布したり、蒸着、スパッタリングすることによ
り形成される。層の構成は、必要に応じ1層から多層に
よって形成される。
【0015】弾性体2は、環状感光体フィルム1の内径
以下の外径を持っており、さらに中心部分に適当な大き
さの穴2aをあけたものである。材質としては、ゴムや
発砲ゴム、プラスチックや発砲プラスチック等、弾性を
有するものを使用する。しかし、望むべくは、圧縮永久
歪みが小さい材質を選ぶことが好ましい。
【0016】軸3は、弾性体2の中心部分に空いている
穴以上の外径を有しており、弾性体2の弾性率以上の弾
性率を有する材料で構成される。
【0017】これらを一体にするときには、環状感光体
フィルム1の内径部分に弾性体2を挿入し、さらに、軸
3を弾性体の穴2a内に圧入する事によって達成され
る。このとき、軸3を圧入した事によって生じる弾性体
2の外径増加によって弾性体2の外周面が環状感光体フ
ィルム1の内周面に圧接するように各部材の内径外径を
選択する。
【0018】図2は、先の組立て方法を、模式的に表し
たもので、環状感光体フィルム1の内側に弾性体2を挿
入した後、軸3が徐々に圧入されていくにしたがい、弾
性体2の外周が拡張され、環状感光体フィルム1の内周
面に圧接されていき、最終的に一体の感光体ドラムにな
る様子を示している。
【0019】図4は、先の組立て方法の中での軸3の別
の例を示している。軸31は、表面がねじ状に加工され
ており、弾性体21の穴にねじ込みによって圧入する構
成にしたものである。
【0020】弾性体21の穴は、軸31の雄ねじよりも
小さな内径の雌ねじ加工が施されており、軸31のねじ
込みによって、外径が拡張され、環状感光体フィルムの
内周面に圧接する。
【0021】また、軸3の他の実施例として断面が四角
形や正5角形のといった多角形の軸、あるいはスプライ
ン形状のもの等を用いることもできる。これらの軸の形
状に応じて、必要であれば弾性体の穴形状も変更する。
【0022】このように一体に組み立てられた感光体ド
ラムは、回転駆動する場合には軸3に歯車一体のフラン
ジ4および5を組み付けたり、軸3の端部を予め歯形に
加工して置くことも可能である。この軸を駆動する事に
より、弾性体2に駆動力が伝えられ、さらには環状感光
体フィルム1に伝えられ、一体で回転する。
【0023】図3(a)は本発明による感光体ドラムを
用いた電子写真方式記録装置のプロセス部分の概略断面
図である。図3(b)は、このプロセスの感光体周りの
拡大図である。
【0024】感光体ドラムの環状感光体フィルム1上に
接触する帯電ローラ11によって、表面が一様に負帯電
にされる。その後回転により、所定の位置で、レーザー
光線12により選択的に帯電が中和されて、潜像が形成
される。続いて現像ローラ13の接触する部分におい
て、その表面に搬送された負帯電トナーにより、先ほど
レーザー光線で中和した潜像部分が現像される。
【0025】感光フィルム上に現像されたトナー像は、
図示していない記録媒体(紙等)が用紙ガイド18に沿
って転写ローラ14と感光フィルム1の間に挿入さた
時、転写ローラに印可されている転写バイアス(図示せ
ず)によって、記録媒体上に転写される。この記録媒体
は進行していきヒータ内蔵のヒートローラ15とバック
アップローラ16の間に進入して熱により溶融し、記録
媒体上に定着させられる。
【0026】一方、感光フィルム上に残留した未転写ト
ナーは、感光体ドラムの回転に伴い、クリーニングブレ
ード17によって掻き落とされ、再び、感光体フィルム
は帯電プロセスへと戻る。
【0027】このとき、感光体ドラムは、図示していな
い駆動ユニットにより、中央の軸3が駆動される。この
駆動力は、弾性体2に伝達され、環状感光体フィルム1
が駆動される。このとき、軸3と弾性体2および、弾性
体2と環状感光体フィルム1は滑らずに一体で回転す
る。
【0028】図3(b)では、先のプロセスの部分拡大
図であるが、感光体ドラム周辺の各プロセスが接触して
いる様子を模式的に表している。感光体ドラムは内側に
弾性体2を包含しているため、各プロセスが押し当てら
れると、接触ニップを形成する。したがって、従来の硬
い金属製の感光体ドラムでは得られにくかった接触ニッ
プを低い押し付け力により形成できる。
【0029】なお、前述した実施形態において示した各
構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等
に基づき種々変更可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる電
子写真記録方式用感光体ドラムによれば、環状感光体フ
ィルム部分のみを簡単に交換できるため、ドラムの基体
部分を安価にしかも容易にリサイクルすることができ
る。
【0031】また、環状感光体フィルムを保持している
弾性体の弾性率を適当に選ぶことにより、接触している
各プロセス部材との接触面圧力を低く押さえられるた
め、感光体表面や各プロセス部材表面の磨耗を低減させ
る効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、組立て過程
を含めた模式図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、組立て方法
の概略図である。
【図3】(a)は、本実施形態による感光体ドラムを用
いた電子写真方式記録装置のプロセス部分の概略断面図
であり、(b)は、このプロセスの感光体周りの拡大図
である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すもので、組立て方
法の外観斜視図である。
【図5】一従来例を示す外観斜視図である。
【図6】他の従来例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】 1 光フィルム 1a ベースフィルム 1b 感光層 2 弾性体 2a 穴 3 軸 4・5 フランジ 11 帯電ローラ 12 レーザー光線 13 現像ローラ 14 転写ローラ 15 ヒートローラ 16 バックアップローラ 17 クリーニングブレード 18 用紙ガイド 21 弾性体 31 軸 51b 感光層 51a 金属ドラム管 54b 感光層 54a 環状フィルム 55 ローラ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状フィルム感光体の内側に弾性体を密
    着させてなることを特徴とする電子写真記録方式用感光
    体ドラム。
  2. 【請求項2】 前記弾性体に、ゴム、発砲ゴム、プラス
    チック、発砲プラスチックの何れか一方を用いたことを
    特徴とする請求項1に記載の電子写真記録方式用感光体
    ドラム。
  3. 【請求項3】 前記弾性体を拡径方向に弾性変形させる
    ことによって、前記環状フィルム感光体の内側に密着さ
    せてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の電子写真記録方式用感光体ドラム。
  4. 【請求項4】 前記弾性体を中空状に形成し、その内部
    に空気あるいは水等の流体を加圧状態で注入することに
    よって、前記弾性体を拡径方向に弾性変形させることを
    特徴とする請求項3に記載の電子写真記録方式用感光体
    ドラム。
  5. 【請求項5】 弾性体の中央部分に穴を設け、この穴内
    に、その穴径よりも大きな外径の軸を圧入することによ
    って、弾性体を拡径方向に弾性変形させることを特徴と
    する請求項3に記載の電子写真記録方式用感光体ドラ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記軸が、丸断面形状であることを特徴
    とする請求項5に記載の電子写真記録方式用感光体ドラ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記軸が、多角形断面形状であることを
    特徴とする請求項5に記載の電子写真記録方式用感光体
    ドラム。
  8. 【請求項8】 前記軸が、スプライン形状であることを
    特徴とする請求項5に記載の電子写真記録方式用感光体
    ドラム。
  9. 【請求項9】 前記軸が、ねじ状形状であることを特徴
    とする請求項5に記載の電子写真記録方式用感光体ドラ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記軸が、中空形状であることを特徴
    とする請求項5ないし請求項9の何れかに記載の電子写
    真記録方式用感光体ドラム。
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