JP3487072B2 - 像担持体ユニット及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

像担持体ユニット及びこれを用いた画像形成装置

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JP3487072B2 JP09197396A JP9197396A JP3487072B2 JP 3487072 B2 JP3487072 B2 JP 3487072B2 JP 09197396 A JP09197396 A JP 09197396A JP 9197396 A JP9197396 A JP 9197396A JP 3487072 B2 JP3487072 B2 JP 3487072B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成する際に用いられる像担持体ユニット、
およびこの像担持体ユニットを用いたプリンター、ファ
クシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
は、感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像に
現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)と
し、このトナー像を用紙等の記録媒体に転写して定着さ
せることにより行なわれる。
【0003】感光体としては、表面に感光層が形成され
た硬質の感光体ドラムと、表面に感光層が形成された可
撓性を有する感光体ベルトとが一般に知られている。
【0004】また、感光体表面の静電潜像にトナーを付
与する手段としては、現像ローラの表面にトナーを担持
させ、この現像ローラを、感光体表面に接触させる、あ
るいは、極微小間隔を隔てた状態で近接させる、という
手段が一般に知られている。また、現像ローラとして
は、硬質のものと弾性体からなるものとが知られてい
る。
【0005】感光体として硬質の感光体ドラムを用い、
また現像ローラとしても硬質のものを用いる場合には、
感光体ドラムおよび現像ローラを高精度に製造するには
自ずと限界があり、必ず誤差が生ずるから、両者を均一
に接触させるあるいは均一な微小間隔を隔てた状態で近
接させることは困難である。特に、硬いもの同士である
感光体ドラムと現像ローラとを均一に接触させることは
極めて困難であり、局部的に隙間が生じて現像むらが生
じたり、必要以上に強く圧接されて感光ドラムや現像ロ
ーラに傷がついたりするという問題が生ずる。
【0006】したがって、感光体と現像ローラとを両者
とも硬質のもので構成するということは通常行なわれて
おらず、感光体として硬質の感光体ドラムを用いる場合
には、現像ローラを弾性体で構成する、現像ローラとし
て硬質のものを用いる場合には、感光体として可撓性を
有する感光体ベルトを用いる、ということが行なわれて
いた。
【0007】しかしながら、現像ローラを弾性体で構成
した場合には、現像ローラの回転に伴ってトナーが飛散
するという問題があった。
【0008】また、感光体として感光体ベルトを用いた
場合には、これを支持するために少なくとも2本のロー
ラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく装置
が大型化してしまうという問題があった。
【0009】したがって、このような問題を同時に解決
することが望まれている。
【0010】このような要望に応えようとしたものとし
ては、従来、特公平4−69383号(特開昭59−1
92260号)公報記載の感光体ドラムと、特開平4−
188164号公報記載の感光体駆動装置とが知られて
いる。
【0011】特公平4−69383号公報記載の感光体
ドラムを、図9〜図11に示す。
【0012】この感光体ドラム1は、回転軸2と、この
回転軸2に支持され、かつフリー状態で円筒状をなす弾
性変形可能な弾性材料層3と、この弾性材料層3のまわ
りに装着された外側層4とを有している。外側層4は、
弾性変形可能な感光体支持層5と、この支持層5の表面
に支持された感光層6とを有している。弾性材料層3
は、回転軸2と外側層4との間に、実質的に隙間を形成
することなく充填されている。
【0013】このような感光ドラム1は、弾性変形可能
な外側層4と、弾性材料層3とを有しているため、その
表面に外力が加えられると、この表面は弾性変形するこ
とが可能である。
【0014】図9において、7は帯電チャージャ、10
は現像ローラ、13は転写チャージャである。
【0015】画像形成時には、感光体ドラム1が図9に
おける時計方向に回転駆動され、帯電チャージャ7によ
ってドラム1の感光層6が所定の極性に帯電される。こ
の帯電部分に光8が照射されることによりドラム1上に
静電潜像が形成される。この潜像は、図中矢印方向に回
転する現像ローラ10に担持されるトナーにより現像さ
れて可視像化され、転写チャージャ13によって転写紙
12に転写される。
【0016】なお、図9において、14は分離チャージ
ャ、15はクリーニングブレード、16は除電チャージ
ャである。
【0017】以上のような構成によれば、感光ドラム1
の表面が弾性変形可能であるため、現像ローラ10を感
光体ドラム1に押し付け、感光ドラム1の表面をその半
径方向に弾性変形させることができる。このため、感光
ドラム1および現像ローラ10の周面がその中心軸線に
対し多少偏心し、あるいはこれらの外径に多少製造上の
バラツキがあったり、また、現像ローラ10の少なくと
も表面が剛体からできていても、ドラム表面や現像ロー
ラに傷を付けるといった不都合を伴うことなく、現像ロ
ーラ10上のトナーを感光体ドラム1に従来よりも確実
かつ安定した状態で接触させることができ、現像ローラ
10上のトナーと、ドラム1の表面とに大きな間隙がで
きることによる可視像の画質低下を抑制することができ
る。また、現像ローラ10をドラム1の表面にトナーを
介して当接させるのではなく、これらを微小な間隔をあ
けて対置させるような構成とするときも、両者の間隔が
過大となることを防止することができる。感光ドラム1
と現像ローラ10とを互いに近接させて配置したとき、
たとえ両者の一部がトナーを介して互いに接触したとし
ても、感光ドラム1が弾性変形するだけであり、感光ド
ラム1ないし現像ローラ10に傷が付くおそれはないか
らである。
【0018】すなわち、この感光ドラム1によれば、硬
質の現像ローラを用いても、感光ドラムや現像ローラに
傷がつくということがなく、また、装置の大型化も防止
することができる。
【0019】図12は、上記特開平4−188164号
公報記載の感光体駆動装置を示す図で、(a)は側面
図、(b)は斜視図である。
【0020】この感光体駆動装置は、筒状の薄膜シート
として形成された感光体ベルト20と、この感光体ベル
ト20の内径周長よりも短い外径周長を有し、感光体ベ
ルト20の内側にあって回転駆動する駆動ローラ21
と、前記感光体ベルト20との摩擦係数が駆動ローラ2
1と感光体ベルト20の摩擦係数より小さく設定されて
おり、駆動ローラ21の円周方向の所定範囲内で駆動ロ
ーラ21に感光体ベルト20を密着させながら、感光体
ベルト20を摺動自在に押圧する押圧部材22とを備え
ている。なお、図12において、24は帯電器、25は
露光装置、26は現像ローラ、27は転写帯電器、28
はクリーニングローラである。
【0021】このような感光体駆動装置によれば、感光
体ベルト20は、押圧部材22により駆動ローラ21の
表面に部分的に密着された状態で駆動され、押圧部材2
2が無い部分では、駆動ローラ21との周長差によっ
て、たわみ23が形成される。
【0022】このため、感光体ベルト20は、押圧部材
22による密着部分においては、その硬度が駆動ローラ
21の硬度によって疑似されることから、硬質材として
使用することができ、押圧部材22が無い部分において
は、たわみ23が形成されることから、弾性体として使
用することができる。
【0023】したがって、この装置によれば、感光体ベ
ルト20の押圧部分22との密着部分においては、弾性
体からなるクリーニングローラ28を接触させることが
でき、たわみ23部分においては、硬質材からなる現像
ローラ26を接触させることができる。
【0024】そして、この現像ローラ26の接触は、た
わみ23が弾性体として作用することから、現像ローラ
26が硬質材からなる場合でも、充分なニップ幅をもっ
て、かつ非常に低圧接力で安定的に行なわれる。
【0025】すなわち、この装置によれば、硬質の現像
ローラを用いても、感光体や現像ローラに傷がつくとい
うことがなく、また、装置の大型化も防止することがで
きる。
【0026】なお、この装置と同様の装置は、特開平6
−27859号公報、特開平6−258989号公報等
にも開示されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公平4−6
9383号公報記載の感光体ドラム1は、回転軸2と外
側層4との間に、弾性材料層3を、実質的に隙間を形成
することなく充填した構成であるため、次のような問題
を有している。
【0028】すなわち、このような感光体ドラム1を製
造する方法としては、 (1)先ず、感光層支持層5上に感光層6を形成した外
側層4を作製し、次いで、軸2と外側層4とを所定間隔
になるように配置し、軸2と外側層4との空間に、加熱
された弾性材料を流し込んで弾性材料層3を形成するこ
とにより製造する方法 (2)先ず、軸2と感光体支持層5とを所定間隔になる
ように配置して軸2と感光体支持層5との空間に、加熱
された弾性材料を流し込んで弾性材料層3を形成し、次
いで、感光層支持層5上に感光層6を形成することによ
り製造する方法 (3)外側層4の内径よりも多少大きな外径を有する筒
状弾性部材を作製し、この筒状弾性部材を、径方向に圧
縮した状態で外側層4内に挿入することによって弾性材
料層3を形成することにより製造する方法が考えられ
る。
【0029】しかし、上記(1)の方法では、外側層4
の表面に感光層6が形成された状態で、外側層4の内部
に、加熱した弾性材料を流し込むという作業が行なわれ
ることとなるから、熱等によって感光体特性が劣化する
という問題がある。また、感光層6の表面に傷が付いた
り、異物(弾性材料等の異物)が付着するおそれがあ
る。
【0030】上記(2)の方法では、弾性材料層3が形
成された後に感光層6が形成されることとなるから、感
光層塗工時の洗浄液や塗工液によって弾性材料層3の膨
潤、溶解、あるいは硬化が生じ、その結果、弾性材料層
としての機能が低下するおそれがある。
【0031】したがって、上記(1)(2)の方法では
所望の感光体ドラム1を得ることが極めて困難である。
【0032】また、上記(3)の方法では、筒状弾性部
材が圧縮状態から解放されて外側層4に向け膨張する過
程で、不均一に膨張するおそれがある。このため、軸2
と外側層4との同軸度が損なわれ、感光体ドラム1が回
転した際の振れが非常に大きくなるおそれがある。画像
形成装置においては、感光体の周囲に、感光体と当接す
るクリーナー、帯電器、現像器、転写器等の当接部材が
配置されるため、感光体の振れが大きくなると、感光体
と当接部材との接触状態が不安定になり、画像ムラが発
生するという問題が生じる。
【0033】一方、前述した特開平4−188164号
公報記載の感光体駆動装置では、感光体ベルト20の周
縁部に部分的に設けられた押圧部材22によって感光体
ベルト20が案内される構成となっていたため、感光体
ベルト20が押圧部材22に進入する際、その入り口部
分22aにおいて、感光体ベルト22の周縁部(端縁
部)に曲げ応力が生じやすく、これによって感光体ベル
ト20の端縁部に、折れや割れ、あるいは感光層の剥が
れが発生しやすいという問題がある。これにより、感光
体ベルト20が端縁部から破壊する、もしくは破壊まで
は至らないが重大な画像欠陥を引き起こすおそれがある
という問題がある。
【0034】また、感光体ベルト20は、図12に示し
たような状態で装置に組み込まれるまでは、それ単体で
取り扱われなければならない。しかしながら、感光体ベ
ルト20は、上述したように筒状の薄膜シートとして形
成されており、充分な剛性を有していないから、これを
取り扱うのが困難であるという問題がある。
【0035】さらに、上記装置では、感光体ベルト20
の両端部を押圧する押圧部材22が無い部分においてた
わみ23が形成される構成となっていたため、このたわ
み23が形成される部分においては、その両端部におい
て、感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に開口2
9,29が形成される。
【0036】このため、装置内で浮遊しているトナー、
トナーの外添剤、紙粉等の異物が上記開口29,29か
ら感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に入りやす
く、これら異物の侵入によって、感光体ベルト20と駆
動ローラ21との摩擦力が低下し、感光体ベルト20が
駆動されなくなるおそれがあるという問題がある。
【0037】また、現像ローラ26と感光体ベルト20
とが摺擦する際に発生する振動音や、押圧部材22と感
光体ベルト20との摺動により発生する振動音が上記開
口29,29を通じて響き易いという問題もある。
【0038】本発明は、以上のような種々の問題を解決
しようとするものであり、その第1の目的は、少なくと
も、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが
可能で、耐久性および取扱い性に優れた像担持体ユニッ
トを提供することにある。
【0039】第2の目的は、前述した種々の問題を同時
に解決し、確実な駆動状態および当接部材との安定した
接触状態を得ることが可能で、騒音も小さくて耐久性お
よび取扱い性に優れた像担持体ユニットを提供すること
にある。
【0040】第3の目的は、上記像担持体ユニットを用
い、少なくとも、当接部材との確実で安定した接触状態
を得ることが可能で、耐久性に優れ、しかも小型化可能
な画像形成装置を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の像担持体ユニットは、円筒状に
形成された可撓性を有する像担持体ベルトと、この像担
持体ベルトの内径よりも小さな外径を有し、像担持体ベ
ルトの内部に配置されたローラと、このローラの軸線方
向両側に配置され、かつローラの半径方向に移動可能な
一対のリング状可動部材と、このリング状可動部材と、
前記像担持体ベルトの両端部との間に設けられた弾性層
とを備え、この弾性層を介して前記像担持体ベルトの両
端部が前記リング状可動部材に支持されていることを特
徴とする。
【0042】上記第2の目的を達成するために請求項2
記載の像担持体ユニットは、請求項1記載の像担持体ユ
ニットにおいて、前記リング状可動部材は、前記ローラ
の軸線方向両側面においてローラの側面と密に接触する
リング状可動部材であり、前記弾性層は、リング状可動
部材と前記像担持体ベルトの内面両端部との間に隙間な
く設けられたリング状の弾性層であることを特徴とす
る。
【0043】請求項3記載の像担持体ユニットは、請求
項2記載の像担持体ユニットにおいて、前記リング状の
弾性層は、前記像担持体ベルトの内面両端部とリング状
可動部材との間にリング状弾性部材を圧入することによ
り形成される弾性層であり、圧入される前の状態のリン
グ状弾性部材は、その外径が像担持体ベルトの内径より
も大きく、その内径が前記リング状可動部材におけるリ
ング状弾性部材との当接部の外径よりも小さいことを特
徴とする。
【0044】請求項4記載の像担持体ユニットは、請求
項1,2,または3記載の像担持体ユニットにおいて、
前記リング状可動部材は、前記ローラと独立して回転可
能であることを特徴とする。
【0045】請求項5記載の像担持体ユニットは、請求
項1,2,3,または4記載の像担持体ユニットにおい
て、前記像担持体ベルトの内面と前記ローラの表面との
少なくとも一方を、高摩擦係数の材質で形成したことを
特徴とする。
【0046】請求項6記載の像担持体ユニットは、請求
項1,2,3,4,または5記載の像担持体ユニットに
おいて、前記リング状可動部材には、前記像担持体ベル
トの縁と接触するフランジ部が形成されていることを特
徴とする。
【0047】上記第3の目的を達成するために、請求項
7記載の画像形成装置は、上記請求項1から6のうちの
いずれか1つに記載された像担持体ユニットと、そのロ
ーラを回転駆動する駆動手段と、そのリング状可動部材
を、前記像担持体ベルトとローラとが部分的に密着する
ようにローラの軸心側に向けて付勢する付勢手段とを備
えていることを特徴とする。
【0048】請求項8記載の画像形成装置は、請求項7
記載の画像形成装置において、前記像担持体ユニットは
上記請求項4記載の像担持体ユニットであり、前記付勢
手段は、像担持体ユニットのリング状可動部材を回転可
能に支持する支持部材と、この支持部材を介してリング
状可動部材をローラの軸心側に向けて付勢する付勢部材
とを備えていることを特徴とする。
【0049】請求項9記載の画像形成装置は、請求項8
記載の画像形成装置において、前記支持部材は、前記リ
ング状可動部材の周方向において複数個設けられてお
り、少なくともその1つの支持部材に対して前記付勢部
材が設けられていることを特徴とする。
【0050】請求項10記載の画像形成装置は、請求項
8または9記載の画像形成装置において、前記支持部材
は、前記リング状可動部材の周方向において複数個設け
られており、少なくともその1つの支持部材が前記ロー
ラの軸心側に向う方向において変位可能であることを特
徴とする。
【0051】請求項11記載の画像形成装置は、請求項
9または10記載の画像形成装置において、前記複数個
の支持部材は、前記ローラを中心として180度未満の
範囲内に配置されていることを特徴とする。
【0052】請求項12記載の画像形成装置は、請求項
8,9,10,または11記載の画像形成装置におい
て、前記付勢部材は、前記像担持体ユニットの弾性層自
体で構成されていることを特徴とする。
【0053】
【作用効果】請求項1記載の像担持体ユニットは、円筒
状に形成された可撓性を有する像担持体ベルトと、この
像担持体ベルトの内径よりも小さな外径を有し、像担持
体ベルトの内部に配置されたローラと、このローラの軸
線方向両側に配置され、かつローラの半径方向に移動可
能な一対のリング状可動部材と、このリング状可動部材
と、前記像担持体ベルトの両端部との間に設けられた弾
性層とを備え、この弾性層を介して前記像担持体ベルト
の両端部が前記リング状可動部材に支持されているの
で、一対のリング状可動部材をローラの軸心側に向けて
付勢すると、像担持体ベルトの内面とローラの外周面と
が部分的に密着するとともに、この密着部分と反対側に
おいては、像担持体ベルトとローラとの周長差によって
像担持体ベルトがローラから離間する。
【0054】したがって、この像担持体ユニットによれ
ば、上記密着部分をいわば疑似硬質材として、また上記
離間部分を疑似軟質材として利用することができるとと
もに、リング状可動部材をローラの軸心側に向けて付勢
しつつローラを駆動することにより密着部分におけるロ
ーラと像担持体ベルトとの摩擦力によって像担持体ベル
トを回転駆動することができ、上記密着部分および離間
部分に適宜必要な部材を配置することにより、この部材
が当接部材である場合でも確実で安定した接触状態を得
ることができ、ベルト上に像を形成し、あるいは像を担
持させることができる。
【0055】そして、像担持体ベルトは、その両端部が
弾性層を介して一対のリング状可動部材に支持されてい
るので、その周縁部(端縁部)に過大な曲げ応力が生じ
るということがなくなり、折れや割れの発生が防止され
る。また、像担持体ベルトは、その内部にローラが配置
されているとともに、その両端部が弾性層を介して一対
のリング状可動部材に支持されているので、保形性が得
られ、ベルト単体である場合に比べて容易に取り扱うこ
とができる。
【0056】すなわち、この請求項1記載の像担持体ユ
ニットによれば、当接部材との確実で安定した接触状態
を得ることが可能であり、耐久性および取扱い性に優れ
ているという効果が得られる。
【0057】請求項2記載の像担持体ユニットによれ
ば、請求項1記載の像担持体ユニットにおいて、前記リ
ング状可動部材は、前記ローラの軸線方向両側面におい
てローラの側面と密に接触するリング状可動部材であ
り、前記弾性層は、リング状可動部材と前記像担持体ベ
ルトの内面両端部との間に隙間なく設けられたリング状
の弾性層であるので、請求項1記載の像担持体ユニット
による作用効果に加え、さらに次のような作用効果が得
られる。
【0058】すなわち、この請求項2記載の像担持体ユ
ニットによれば、リング状可動部材がローラの軸線方向
両側面においてローラの側面と密に接触しており、弾性
層は、リング状可動部材と像担持体ベルトの内面両端部
との間に隙間なく設けられたリング状の弾性層で構成さ
れているので、像担持体ベルトとローラとの間の空間
は、像担持体ベルトと、ローラと、リング状可動部材
と、リング状の弾性層とで閉鎖された状態となる。
【0059】このため、像担持体ベルトとローラとの間
の空間内に、トナー等の異物が侵入するということがな
くなり、したがって、駆動時における像担持体ベルトと
ローラとの摩擦力が低下するということがなくなる。ま
た、弾性層自体が吸音作用を有することと相俟って像担
持体ベルトと当接部材との摺擦音等が響きにくくなる。
【0060】したがって、この請求項2記載の像担持体
ユニットによれば、上記請求項1記載の像担持体ユニッ
トによる作用効果に加え、確実な駆動状態が得られ、騒
音も小さくなるという作用効果が得られる。
【0061】請求項3記載の像担持体ユニットによれ
ば、請求項2記載の像担持体ユニットにおいて、前記リ
ング状の弾性層は、前記像担持体ベルトの内面両端部と
リング状可動部材との間にリング状弾性部材を圧入する
ことにより形成される弾性層であり、圧入される前の状
態のリング状弾性部材は、その外径が像担持体ベルトの
内径よりも大きく、その内径が前記リング状可動部材に
おけるリング状弾性部材との当接部の外径よりも小さい
構成となっているので、像担持体ベルトとリング状可動
部材と弾性層とを容易に結合することができるととも
に、像担持体ベルトとローラとの間の空間の良好な閉鎖
状態が得られる。
【0062】請求項4記載の像担持体ユニットによれ
ば、請求項1,2,または3記載の像担持体ユニットに
おいて、前記リング状可動部材は、前記ローラと独立し
て回転可能な構成となっているので、像担持体ベルトが
回転駆動される際、このリング状可動部材も回転するこ
ととなる。
【0063】したがって、回転駆動される像担持体ベル
トに対してリング状可動部材が大きな負荷とはならず、
これによって駆動トルクの低減が図られることとなる。
【0064】請求項5記載の像担持体ユニットによれ
ば、請求項1,2,3,または4記載の像担持体ユニッ
トにおいて、前記像担持体ベルトの内面と前記ローラの
表面との少なくとも一方が、高摩擦係数の材質で形成さ
れているので、上記密着部分における駆動力が確実に得
られ、これによって像担持体ベルトを一層確実に駆動す
ることが可能となる。
【0065】請求項6記載の像担持体ユニットによれ
ば、請求項1,2,3,4,または5記載の像担持体ユ
ニットにおいて、前記リング状可動部材には、前記像担
持体ベルトの縁と接触するフランジ部が形成されている
ので、このフランジ部によって像担持体ベルトの縁が保
護されるとともに、このフランジ部の周縁に対して、後
述する支持部材を当接させることが可能となる。
【0066】請求項7記載の画像形成装置によれば、上
記請求項1から6のうちのいずれか1つに記載された像
担持体ユニットと、そのローラを回転駆動する駆動手段
と、そのリング状可動部材を、前記像担持体ベルトとロ
ーラとが部分的に密着するようにローラの軸心側に向け
て付勢する付勢手段とを備えているので、付勢手段によ
りリング状可動部材がローラの軸心側に向けて付勢され
ることによって、像担持体ベルトの内面とローラの外周
面とが部分的に密着するとともに、この密着部分と反対
側においては、像担持体ベルトとローラとの周長差によ
って像担持体ベルトがローラから離間する。したがっ
て、上記密着部分をいわば疑似硬質材として、また上記
離間部分を疑似軟質材として利用することができる。駆
動手段でローラを駆動することにより密着部分によって
像担持体ベルトを回転駆動することができ、上記密着部
分および離間部分に適宜必要な部材を配置することによ
り、この部材が当接部材である場合でも確実で安定した
接触状態を得ることができ、ベルト上に像を形成し、あ
るいは像を担持させることができる。
【0067】そして、像担持体ベルトは、その両端部が
弾性層を介して一対のリング状可動部材に支持されてい
るので、その周縁部(端縁部)に過大な曲げ応力が生じ
るということがなくなり、折れや割れの発生が防止され
る。
【0068】また、像担持体ベルトは円筒状であり、そ
の内部に配置されたローラで駆動される構成であるか
ら、従来のようにベルトを2本のローラで支持する構成
に比べて小型化が可能である。
【0069】すなわち、この請求項7記載の画像形成装
置によれば、当接部材との確実で安定した接触状態を得
ることが可能で、耐久性に優れ、しかも小型化も可能で
あるという効果が得られる。
【0070】請求項8記載の画像形成装置によれば、請
求項7記載の画像形成装置において、前記像担持体ユニ
ットは上記請求項4記載の像担持体ユニットであり、前
記付勢手段は、像担持体ユニットのリング状可動部材を
回転可能に支持する支持部材と、この支持部材を介して
リング状可動部材をローラの軸心側に向けて付勢する付
勢部材とを備えているので、像担持体ベルトが回転駆動
される際、このリング状可動部材も回転することとな
る。
【0071】したがって、回転駆動される像担持体ベル
トに対してリング状可動部材が大きな負荷とはならず、
これによって駆動トルクの低減が図られ、装置の一層の
小型軽量化が可能となる。
【0072】請求項9記載の画像形成装置によれば、請
求項8記載の画像形成装置において、前記支持部材は、
前記リング状可動部材の周方向において複数個設けられ
ており、少なくともその1つの支持部材に対して前記付
勢部材が設けられているので、より広い範囲において上
記密着部分を形成することが可能となり、像担持体ベル
トのより安定した駆動が可能となる。
【0073】請求項10記載の画像形成装置によれば、
請求項8または9記載の画像形成装置において、前記支
持部材は、前記リング状可動部材の周方向において複数
個設けられており、少なくともその1つの支持部材が前
記ローラの軸心側に向う方向において変位可能な構成と
なっているので、リング状可動部材の形状が多少不安定
なものであっても、これを安定した状態で支持すること
ができる。
【0074】請求項11記載の画像形成装置によれば、
請求項9または10記載の画像形成装置において、前記
複数個の支持部材は、前記ローラを中心として180度
未満の範囲内に配置されている構成となっているので、
比較的少ない個数の支持部材によって、効果的かつ安定
した状態でリング状可動部材を支持することができとと
もに、上記密着部分を効果的かつ安定した状態で形成す
ることができる。
【0075】請求項12記載の画像形成装置によれば、
請求項8,9,10,または11記載の画像形成装置に
おいて、前記付勢部材は、前記像担持体ユニットの弾性
層自体で構成されているので、構造の簡略化を図ること
ができ、装置を一層小型軽量化することができる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0077】<像担持体ユニットの第1の実施の形態>
図1は本発明に係る像担持体ユニットの第1の実施の形
態の右端部分を示す正断面図、図2は斜視図、図3は部
分省略分解斜視図である。
【0078】これらの図において、100は像担持体ユ
ニットであり、この実施の形態においては、電子写真方
式の画像形成装置に用いられる感光体ユニットとして構
成してある。
【0079】この感光体ユニット100は、像担持体ベ
ルトとしての感光体ベルト110と、この感光体ベルト
110の内部に配置されたローラ120と、このローラ
120の軸線方向両側に配置され一対のリング状可動部
材130と、このリング状可動部材130と感光体ベル
ト110の両端部111との間に設けられた弾性層14
0とを備えている。
【0080】感光体ベルト110は、円筒状に形成され
た可撓性を有するベルトであり、可撓性を有する基材上
に感光層を形成することにより構成されている。例え
ば、基材としては、電鋳法にて作製したニッケルシーム
レス管を用いることができる。感光層は、いわゆるOP
C(有機感光体)をディッピング法で形成することがで
きる。このような感光体ベルト110の可撓性すなわち
柔軟さは、基材の厚みと径とを調整することにより決定
することが可能であるから、使用される画像形成装置に
応じて適宜設定することが可能である。例えば、基材厚
み20〜200μm、基材直径10〜300mmの範囲
で適宜設定する。なお、OPCは主として樹脂からなる
ので、可撓性の面では優れるが、基材との密着性を確保
し、レーザー光の干渉対策を施すために、基材とOPC
との間に下引き層を形成することが望ましい。下引き層
としては、酸化亜鉛、酸化チタン等のレーザー光を吸収
可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に分散させた層が好
適である。
【0081】ローラ120は、感光体ベルト110の内
径D1よりも小さな外径D2を有しており、感光体ベル
ト110の内部に配置されている。このローラ120は
金属製であり、軸121と、円筒状スリーブ122と、
円板状の側板123とを有している。軸121と円筒状
スリーブ122とは、同軸状になるように側板123で
固着されている。したがって、これら軸121、円筒状
スリーブ122、円板状の側板123は、一体となって
回転する。
【0082】リング状可動部材130は、筒状部131
と、これに一体的に形成されたフランジ部132とを有
している。そして、フランジ部132の内側において筒
状部131と感光体ベルト110の両端部111内面と
の間に弾性層140が設けられている。
【0083】弾性層140は、リング状弾性部材141
(図3参照)を、感光体ベルト110の両端部111と
リング状可動部材130の筒状部131との間に圧入す
ることにより、感光体ベルト110の両端部111内面
とリング状可動部材130との間に隙間なく設けられて
いる。圧入される前の状態のリング状弾性部材141
は、その外径が感光体ベルト110の内径D1よりも大
きく、その内径がリング状可動部材130におけるリン
グ状弾性部材141との当接部すなわち筒状部131の
外周部131bの外径よりも小さく構成されている。ま
た、圧入しやすくするために、外周面には面取り142
(図1参照)を施してある。なお、この面取り142
は、図1に示すようにリング状弾性部材141が圧入さ
れた状態でも形成されるように面取りしてある。
【0084】この実施の形態では、先ず、図3に示すよ
うにリング状可動部材130の筒状部131にリング状
弾性部材141を嵌め込み、両者の接触部141a(図
1参照)において両者を接着剤にて接着する。次いで、
リング状可動部材130およびリング状弾性部材141
を感光体ベルト110の両端部111に圧入することに
より、図1に示すような弾性層140を形成すると同時
に、感光体ユニット100を組み立てている。
【0085】組み立てられた状態では、リング状可動部
材130のフランジ部132に感光体ベルト110の端
縁部111aが軽く接触するとともに、弾性層140に
よる圧接力によって弾性層140と感光体ベルト110
の両端部111とが密着した状態となり、この密着力に
よって感光体ベルト110とリング状可動部材130と
が連結された状態となる。別の見方をすれば、感光体ベ
ルト110の両端部111は、弾性層140を介してリ
ング状可動部材130に支持された状態となっている。
【0086】また、上記密着力および弾性層140自体
の弾性力により、リング状可動部材130は、その筒状
部131がローラ120の側板123の外側面123a
と密に接触した状態となる。そして、ローラ120の側
板123とリング状可動部材130とは接触しているだ
けであるから、リング状可動部材130および感光体ベ
ルト110は、ローラ120の半径方向に移動可能であ
るとともに、ローラ120とは独立して回転可能であ
る。なお、この実施の形態においては、リング状可動部
材130の上記移動および回転の円滑化を図るべく、ロ
ーラ120の側板123と弾性層140との間に間隔S
1が形成されるように、上記リング状弾性部材141の
厚さを設定してある。
【0087】以上のような感光体ユニット100によれ
ば次のような作用効果が得られる。
【0088】図4、図5は作用を説明するための模式的
な断面図であり、模式図であるから、図1に示したもの
とは寸法が多少異なっている。
【0089】(i)適宜の付勢手段により、図4に示す
ように、リング状可動部材130をローラの軸心121
c側に向けて付勢力Fで付勢すると、感光体ベルト11
0の内面112(図1参照)とローラ120の外周面1
24とが部分的に密着する(密着部分をAで示す)。一
方、この密着部分Aと反対側においては、感光体ベルト
110とローラ120との周長差によって感光体ベルト
110がローラ120から離間する(離間部分をBで示
す)。この際、弾性層140は、図5に示すように、密
着部分A側においては膨張した状態となり、離間部分B
側においては収縮した状態となる。なお、前述したリン
グ状弾性部材141の外径は、密着部分A側において膨
張した状態となっても、弾性層140と感光体ベルト1
10との密着状態が確保されるように設定されており、
上記付勢力Fも、弾性層140と感光体ベルト110と
の密着状態が確保されるように設定することが可能であ
る。
【0090】したがって、この感光体ユニット100に
よれば、上記密着部分Aをいわば疑似硬質材として、ま
た上記離間部分Bを疑似軟質材として利用することがで
きる。すなわち、密着部分Aにおいては感光体ベルト1
10が硬質(金属製)のローラ120に密着しているか
ら、硬質材と同様に利用することができ、離間部分Bに
おいては、感光体ベルト110がローラ120から離間
していて感光体ベルト110本来の可撓性が得られるか
ら、軟質材と同様に利用することができる。
【0091】また、リング状可動部材130を付勢する
と密着部分Aが形成されることから、リング状可動部材
130を付勢しつつローラ120を駆動することにより
密着部分Aにおけるローラ120と感光体ベルト110
との摩擦力によって感光体ベルト110を回転駆動する
ことができる。
【0092】したがって、上記密着部分Aおよび離間部
分Bに適宜必要な部材を配置することにより、この部材
が当接部材である場合でも確実で安定した接触状態を得
ることができ、感光体ベルト110上に像を形成し、担
持させることができる。
【0093】なお、感光体ベルト110はローラ120
との摩擦力によって駆動されるから、感光体ベルト11
0内面112とローラ120の外周面124との少なく
とも一方を、高摩擦係数の材質で形成することにより、
上記密着部分Aにおける駆動力を確実に得、これによっ
て感光体ベルト110を確実に駆動することが可能であ
る。前述したように、この実施の形態では、感光層を、
OPC(有機感光体)をディッピングすることにより形
成することができるから、その際、塗工液を基材内面に
回り込ませるようにしてディッピングすることにより、
感光層塗工と同時に感光体ベルト110の内面に高摩擦
係数の材質をコートすることができる。あるいはまた、
前述したように、基材としては電鋳法にて作製した、例
えばニッケルシームレス管を用いることができるから、
電鋳時の母型の表面に凹凸を形成しておくだけでその凹
凸を管内面に転写させることができ、内面に微細な凹凸
を容易に形成することができ、これによって摩擦力を向
上させることもできる。
【0094】(ii)感光体ベルト110は、その両端
部111が弾性層140を介して一対のリング状可動部
材130に支持されているので、この両端部111が弾
性層140で補強された状態となり、異常な変形を起こ
し難く、端部から破壊されることがない。また、その周
縁部(端縁部)111a(図1参照)に過大な曲げ応力
が生じるということがなく、折れや割れの発生が防止さ
れる。
【0095】(iii)感光体ベルト110は、その内
部にローラ120が配置されているとともに、その両端
部111が弾性層140を介して一対のリング状可動部
材130に支持されているので、保形性が得られ、感光
体ベルト110単体である場合に比べて容易に取り扱う
ことができる。
【0096】上記(i)〜(iii)から明らかなよう
に、この感光体ユニット100によれば、当接部材との
確実で安定した接触状態を得ることが可能であり、耐久
性および取扱い性に優れているという効果が得られる。
【0097】(iv)リング状可動部材130は、ロー
ラ120の軸線方向両側面においてローラの側面123
aと密に接触し、弾性層140は、リング状可動部材1
30と感光体ベルト110の両端部111内面との間に
隙間なくリング状に設けられているので、感光体ベルト
110とローラ120との間の空間S2(図1参照)
は、感光体ベルト110と、ローラローラ120と、リ
ング状可動部材130と、リング状の弾性層140とで
閉鎖された状態となる。
【0098】このため、上記空間S2内に、トナー等の
異物が侵入するということがなくなり、したがって、駆
動時における感光体ベルト110とローラ120との摩
擦力が低下するということがなくなる。また、弾性層1
40自体が吸音作用を有することと相俟って感光体ベル
ト110と当接部材との摺擦音等が響きにくくなる。
【0099】したがって、この感光体ユニット100に
よれば、確実な駆動状態が得られ、騒音も小さくなると
いう効果が得られる。
【0100】(v)リング状の弾性層140は、感光体
ベルト110の両端部111内面とリング状可動部材1
30との間にリング状弾性部材141を圧入することに
より形成され、圧入される前の状態のリング状弾性部材
141は、その外径が感光体ベルト110の内径よりも
大きく、その内径がリング状可動部材におけるリング状
弾性部材との当接部131bの外径よりも小さい構成と
なっているので、感光体ベルト110とリング状可動部
材130と弾性層140とを容易に結合することができ
るとともに、感光体ベルト110とローラ120との間
の空間S2の良好な閉鎖状態が得られる。
【0101】(vi)リング状可動部材130は、ロー
ラ120と独立して回転可能な構成となっているので、
感光体ベルト110が回転駆動される際、このリング状
可動部材130も回転することとなる。
【0102】したがって、回転駆動される感光体ベルト
110に対してリング状可動部材130が大きな負荷と
はならず、これによって駆動トルクの低減を図ることが
できる。
【0103】(vii)リング状可動部材130には、
感光体ベルト110の縁111aと接触するフランジ部
132が形成されているので、このフランジ部132に
よって感光体ベルト110の縁111aが保護されると
ともに、このフランジ部132の周縁132aに対し
て、後述する支持部材を当接させることが可能となる。
【0104】(viii)弾性層140は、その外周面
に面取り142が施されており、またローラ120の側
板123との間には間隔S1が形成されいるので、離間
部分B側においてさらに圧縮されて収縮した状態となっ
た場合でも、弾性層140が感光体ベルト110とロー
ラ120との間の空間S2に侵入してしまうということ
がない。また、弾性層140がローラ120の側板12
3と摺擦して削られ、その削れカスが上記空間S2侵入
して、感光体ベルト110とローラ120との間の摩擦
力を低減させあるいは変化させてしまうということがな
い。
【0105】<像担持体ユニットの第2の実施の形態お
よび画像形成装置の第1の実施の形態>図6は本発明に
係る像担持体ユニットの第2の実施の形態、およびこれ
を用いた画像形成装置の第1の実施の形態の要部を示す
断面図、図7は図6におけるVII−VII視図であ
る。
【0106】この実施の形態の像担持体ユニットは、上
述した第1の実施の形態の像担持体ユニットと多少異な
っているが、基本的な構成は同じであるので、対応する
部材には図1において用いた符号に「’」を付けて示し
てある。
【0107】この実施の形態の感光体ユニット100’
が、上述した第1の実施の形態と主に異なっている点
は、リング状可動部材130’の筒状部131’がロー
ラ120’の側板123’と密着していない点、弾性層
140’が比較的薄く形成されており、この弾性層14
0’がリング状可動部材130’の筒状部131’と感
光体ベルト110’の両端部111’とに接着されてい
る点、弾性層140’に面取りが施されていない点のみ
である。
【0108】したがって、この感光体ユニット100’
によっても、上述した(i)〜(iii),(vi),
および(vii)の作用効果が得られる。
【0109】図6において、210は第1の付勢手段、
220は第2の付勢手段である。
【0110】第1の付勢手段210は、感光体ユニット
100’の一対のリング状可動部材を130’を回転可
能に支持する支持部材としての支持ローラ211,21
1(図7参照)と、この支持ローラ211を介してリン
グ状可動部材130’をローラ120’の軸心121
c’側に向けて力F1で付勢する付勢部材(例えば圧縮
バネ)212,212とを備えている。支持ローラ21
1,211は軸213に回転可能に支持されており、こ
の軸213の両端に前記付勢部材212が連結されてい
る。軸213は図示しないフレームに回転可能で、かつ
ローラの軸心121c’側に向う方向(図6矢印Y1方
向)において変位可能に取り付けられている。
【0111】第2の付勢手段220も同様の構成であ
り、支持ローラ221,221(図6において一方のみ
図示)と、この支持ローラ221を介してリング状可動
部材130’をローラ120’の軸心121c’側に向
けて力F2で付勢する付勢部材222,222(図6に
おいて一方のみ図示)とを備えている。第1の付勢手段
と同様、支持ローラ221,221は軸(軸213と同
様の軸)に回転可能に支持されており、この軸の両端に
前記付勢部材222が連結されている。この軸も図示し
ないフレームに回転可能で、かつローラの軸心121
c’側に向う方向(図6矢印Y2方向)において変位可
能に取り付けられている。
【0112】支持ローラ211,221は、図6に示す
ように、ローラ120’を中心として180度未満の範
囲内に配置されている。
【0113】したがって、支持ローラ211による付勢
力F1と支持ローラ221による付勢力F2との合力F
によってリング状可動部材130’は図6において右方
に向けて付勢されることとなり、これによって図4に示
したと同様、密着部分Aと離間部分Bとが形成されるこ
ととなる。
【0114】図7において、150は駆動手段であり、
図示しない駆動モータを含む適宜の駆動機構で構成され
ている。この駆動手段150によって感光体ユニット1
00’のローラ120’が図6矢印方向(時計方向)に
回転駆動され、これによって感光体ベルト110’が同
方向に回転駆動されるようになっている。なお、軸12
1’は図示しないフレームに回転可能に支持されてい
る。
【0115】図6に示すように、密着部分Aにおいて
は、クリーニング手段310と、除電手段320と、帯
電手段330とが配置され、また、露光位置340が形
成されている。
【0116】クリーニング手段310は、感光体ベルト
110’の表面に当接して残留トナーを掻き落とすクリ
ーニングブレード311と、このブレード311によっ
て掻き落とされたトナーを回収するトナー回収室312
と、このトナー回収室に回収されたトナーを図示しない
排出部に搬送する搬送手段313とを有している。
【0117】除電手段320は除電ランプで構成されて
おり、感光体ベルト110’の表面に一様に光を照射す
ることにより、その表面の除電を行なうようになってい
る。
【0118】帯電手段330は、感光体ベルト110’
の表面に当接して回転する帯電ローラで構成されてお
り、感光体ベルト110’の表面を一様に帯電させるよ
うになっている。
【0119】341は露光手段であり、この露光手段3
41から発せられるレーザー光Lが露光位置340にお
いて感光体ベルト110’に照射されることにより感光
体ベルト110’上に静電潜像が形成されるようになっ
ている。
【0120】一方、離間部分Bにおいては、現像手段4
00が配置されている。この現像手段400は4つの現
像器を有しているが、図6においては、そのうちの2つ
の現像器410,420のみ示してある。4つの現像器
は基本的に同じ構成であるので、現像器410について
説明すると、現像器410は感光体ベルト110’の表
面に当接して回転し、感光体ベルト110’の表面にト
ナーを付着させてトナー像を形成する現像ローラ411
と、この現像ローラ411にトナーを一様に供給する供
給ローラ412と、この供給ローラ412に供給される
トナーが収容されたトナー貯留室413と、このトナー
貯留室413内において回転し、トナーを攪拌しつつ前
記供給ローラ412にトナーを供給する攪拌部材414
とを備えている。4つの現像器が異なっている点は、そ
のトナー貯留室に収容されているトナーが異なっている
点のみである。4つの現像器には、黒色用トナー、赤色
用トナー(マゼンタトナー)、青色用トナー(シアント
ナー)、黄色用トナーがそれぞれ収容されている。現像
手段400は、このように構成された4つの現像器を選
択的に感光体ベルト110’に当接させ、所望のカラー
画像を感光体ベルト110’上に形成することが可能で
ある。図6は、4つの現像器のうちの1つの現像器41
0が感光体ベルト110’に当接している状態を示して
いる。
【0121】図6において、500は転写手段であり、
転写ローラで構成されている。この転写ローラ500
は、密着部分Aと離間部分Bとの境界部分に配置されて
おり、感光体ベルト110’と当接して回転可能であ
る。
【0122】以上のような画像形成装置による画像形成
動作は次の通りである。
【0123】駆動手段150によってローラ120’が
回転駆動され、これによって感光体ベルト110’も回
転駆動される。
【0124】その過程において、感光体ベルト110’
は、先ず除電手段320によって除電された後、帯電手
段330によって一様に帯電させられる。
【0125】次いで、露光位置340においてレーザー
光Lが照射されることにより感光体ベルト110’上に
静電潜像が形成され、この静電潜像は現像手段400で
現像されてトナー像となる。
【0126】このトナー像は、転写ローラ500と感光
体ベルト110’との間に供給される転写媒体Tに転写
ローラ500によって転写される。
【0127】この際、完全に転写されることなく感光体
ベルト110’の表面に残留したトナーは、クリーニン
グ手段310のクリーニングブレード311によって掻
き落とされる。
【0128】その後、感光体ベルト110’は、再び除
電手段320によって除電され、次の画像形成がなされ
る。
【0129】ここで、この実施の形態においては、転写
媒体Tは、閉ループ状の転写ベルトで構成されており、
上記画像形成プロセスを4回繰り返し、感光体ベルト1
10’に当接させる現像器を、転写媒体Tが1回転する
毎に変えることによって転写媒体T上にフルカラー画像
が形成されるようになっている。なお、この転写媒体T
上に形成されたフルカラー画像は、図示しない第2の転
写手段により用紙等の記録媒体に転写される。
【0130】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0131】(a)付勢手段210,220は、リング
状可動部材130’を回転可能に支持する支持ローラ2
11,221と、この支持ローラ211,221を介し
てリング状可動部材130’をローラ120’の軸心側
に向けて付勢する付勢部材212,222とを備えてい
るので、感光体ベルト110’が回転駆動される際、こ
のリング状可動部材130’も回転することとなる。
【0132】したがって、回転駆動される感光体ベルト
110’に対してリング状可動部材130’が大きな負
荷とはならず、これによって駆動トルクの低減が図ら
れ、装置の小型軽量化が可能となる。
【0133】(b)支持ローラは、リング状可動部材1
30’の周方向において2つ(211,221)設けら
れているので、広い範囲において上記密着部分Aを形成
することが可能となり、感光体ベルト110’の安定し
た駆動が可能となる。
【0134】(c)支持ローラは、リング状可動部材1
30’の周方向において2つ(211,221)設けら
れてており、これら支持ローラ211,221がローラ
120’の軸心側に向う方向において変位可能な構成と
なっているので、リング状可動部材130’の形状が多
少不安定なものであっても、これを安定した状態で支持
することができる。
【0135】(d)支持ローラは、ローラ120’を中
心として180度未満の範囲内に配置されているので、
2つの支持ローラ211,221によって、効果的かつ
安定した状態でリング状可動部材を支持することができ
とともに、上記密着部分Aを効果的かつ安定した状態で
形成することができる。
【0136】(e)上記密着部分Aが効果的かつ安定し
た状態で形成されるから、複数個の現像器を選択的に感
光体ベルト110’に当接させる際に、感光体ベルト1
10’に生じる弾性変形あるいは振動が密着部分Aに影
響しにくい。したがって、露光位置340における感光
体ベルト110’への像の書き込みに乱れが生じにく
く、品質の高いカラー画像を得ることが可能である。
【0137】なお、現像ローラ(例えば411)は、感
光体ベルト110’の両端部111’を支持している弾
性層140’,140’に跨るだけの長さL2(図7参
照)を有していることが望ましい。現像ローラは離間部
分Bにおいて感光体ベルト110’に当接する部材であ
るから、その長さが弾性層140’,140’に跨るだ
けの長さL2に満たない場合には、感光体ベルト11
0’が弾性層140’,140’を支持部としてローラ
120’側に撓んでしまうおそれがあるからである。し
たがって、この実施の形態における、離間部分Bへの当
接部材である現像ローラは弾性層140’,140’に
跨るだけの長さを有している。
【0138】<画像形成装置の第2の実施の形態>図8
は、本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態の要
部を示す断面図である。
【0139】この実施の形態が上述した第1の実施の形
態の装置と異なる点は、リング状可動部材130’の付
勢手段230,240が、支持ローラ231,241
と、弾性層140’,140’とで構成されている点に
あり、その他の点に変わりはない。
【0140】すなわち、この実施の形態における支持ロ
ーラ231,241は、ローラ120’の軸心121
c’側に向う方向(図6矢印Y1方向,Y2方向)にお
いて変位可能とはなっておらず、図示しないフレームに
回転可能に支持されているだけである。
【0141】しかしながら、弾性層140’自体が弾性
力を有しており、この弾性力によって、リング状可動部
材130’を図8において右方に向けて付勢する付勢力
Fを得ることができる。
【0142】したがって、この実施の形態によっても、
図4に示したと同様、密着部分Aと離間部分Bとが形成
されることとなる。
【0143】このような実施の形態によれば、付勢部材
が、感光体ユニット100’の弾性層140’自体で構
成されているので、構造の簡略化を図ることができ、装
置を一層小型軽量化することができる。
【0144】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0145】像担持体ユニットに関しては、例えば、 (1)上記実施の形態では像担持体ユニットを感光体ユ
ニットとして説明したが、本発明の像担持体ユニット
は、これに限らず、中間転写媒体ユニットとしても構成
することができる。この場合、像担持体ベルトは中間転
写ベルトで構成される。
【0146】(2)弾性層は、リング状可動部材と像担
持体ベルトの両端部との間に設けられていて像担持体ベ
ルトの両端部をリング状可動部材に支持することができ
るものであれば良く、必ずしもリング状でなくても良
い。
【0147】(3)リング状可動部材は、ローラの半径
方向に移動可能であればよく、必ずしもローラと独立し
て回転可能である必要はない。この場合、像担持体ベル
トは、その両端部分が弾性層と摺接しつつ案内される。
【0148】(4)請求項5において、像担持体ベルト
の内面とローラの表面との少なくとも一方を高摩擦係数
の材質で形成するに際しては、必ずしも別の材料で形成
する必要はない。充分な摩擦力を得ることは、像担持体
ベルトの内面とローラの表面との少なくとも一方に微細
な凹凸を形成することによっても可能である。例えば、
エッチング処理、ブラスト処理によって形成し、あるい
は表面に砥粒を樹脂層で固定してもよい。また、表面を
溶射することによっても形成可能である。なお、凹凸の
形状は凸部先端を鋭利な形状とすることが好ましく、さ
らに鋸歯状形状とすることが好ましい。また、この場
合、像担持体ベルトの内面とローラの表面とに形成する
ことが望ましい。
【0149】(5)リング状可動部材には、フランジ部
が形成されていなくてもかまわない。この場合、例えば
リング状可動部材の内側に支持部材を配置することも可
能である。
【0150】また、画像形成装置に関しては、例えば、 (6)リング状支持部材を支持する支持部材は3個以上
であってもかまわない。
【0151】(7)図6に示したものにおいては、支持
部材211,221の両方に付勢部材212,222を
設けたが、付勢部材はいずれか一方にのみ設けても良
い。
【0152】(8)複数個の支持部材は、ローラを中心
として必ずしも180度未満の範囲内に配置されている
必要はない。支持部材による付勢力の合力が、像担持体
ベルトとローラとが部分的に密着するようにローラの軸
心側に向けて付勢すればたりる。
【0153】
【発明の効果】請求項1から6記載のいずれの像担持体
ユニットによっても、当接部材との確実で安定した接触
状態を得ることが可能であり、耐久性および取扱い性に
優れているという効果が得られる。
【0154】さらに、請求項2以降に記載の像担持体ユ
ニットによれば、それぞれ次のような効果が得られる。
【0155】請求項2記載の像担持体ユニットによれ
ば、確実な駆動状態が得られ、騒音も小さくなるという
効果が得られる。
【0156】請求項3記載の像担持体ユニットによれ
ば、像担持体ベルトとリング状可動部材と弾性層とを容
易に結合することができるとともに、像担持体ベルトと
ローラとの間の空間の良好な閉鎖状態が得られる。
【0157】請求項4記載の像担持体ユニットによれ
ば、回転駆動される像担持体ベルトに対してリング状可
動部材が大きな負荷とはならず、これによって駆動トル
クの低減が図られる。
【0158】請求項5記載の像担持体ユニットによれ
ば、密着部分における駆動力が確実に得られ、これによ
って像担持体ベルトを一層確実に駆動することが可能と
なる。
【0159】請求項6記載の像担持体ユニットによれ
ば、フランジ部によって像担持体ベルトの縁が保護され
るとともに、このフランジ部の周縁に対して、支持部材
を当接させることが可能となる。
【0160】請求項7から12記載のいずれの画像形成
装置によっても、像担持体ユニットと当接部材との確実
で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性に優
れ、しかも小型化も可能であるという効果が得られる。
【0161】さらに、請求項8以降に記載の画像形成装
置によれば、それぞれ次のような効果が得られる。
【0162】請求項8記載の画像形成装置によれば、回
転駆動される像担持体ベルトに対してリング状可動部材
が大きな負荷とはならず、これによって駆動トルクの低
減が図られ、装置の一層の小型軽量化が可能となる。
【0163】請求項9記載の画像形成装置によれば、よ
り広い範囲において上記密着部分を形成することが可能
となり、像担持体ベルトのより安定した駆動が可能とな
る。
【0164】請求項10記載の画像形成装置によれば、
リング状可動部材の形状が多少不安定なものであって
も、これを安定した状態で支持することができる。
【0165】請求項11記載の画像形成装置によれば、
比較的少ない個数の支持部材によって、効果的かつ安定
した状態でリング状可動部材を支持することができとと
もに、上記密着部分を効果的かつ安定した状態で形成す
ることができる。
【0166】請求項12記載の画像形成装置によれば、
構造の簡略化を図ることができ、装置を一層小型軽量化
することができる。
【0167】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体ユニットの第1の実施の
形態の右端部分を示す正断面図。
【図2】同じく斜視図。
【図3】同じく部分省略分解斜視図。
【図4】作用説明図。
【図5】作用説明図。
【図6】本発明に係る像担持体ユニットの第2の実施の
形態、およびこれを用いた画像形成装置の第1の実施の
形態の要部を示す断面図。
【図7】図6におけるVII−VII視図。
【図8】本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態
の要部を示す断面図。
【図9】従来技術の説明図。
【図10】従来技術の説明図。
【図11】従来技術の説明図。
【図12】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
A 密着部分 B 離間部分 100 感光体ユニット(像担持体ユニット) 110 感光体ベルト(像担持体ベルト) 120 ローラ 130 リング状可動部材 132 フランジ部 140 弾性層 150 駆動手段 210,220 付勢手段 211,221 支持ローラ(支持部材) 212,222 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−171476(JP,A) 特開 平4−188164(JP,A) 特開 平6−27859(JP,A) 特開 平6−258989(JP,A) 特開 平8−44198(JP,A) 特開 平9−160274(JP,A) 特公 平4−69383(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/00 550 G03G 15/045 G03G 21/00 345 - 352 G03G 21/06 - 21/08 G03G 21/16 - 21/18

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成された可撓性を有する像担
    持体ベルトと、 この像担持体ベルトの内径よりも小さな外径を有し、像
    担持体ベルトの内部に配置されたローラと、 このローラの軸線方向両側に配置され、かつローラの半
    径方向に移動可能な一対のリング状可動部材と、 このリング状可動部材と、前記像担持体ベルトの両端部
    との間に設けられた弾性層とを備え、 この弾性層を介して前記像担持体ベルトの両端部が前記
    リング状可動部材に支持されていることを特徴とする像
    担持体ユニット。
  2. 【請求項2】 前記リング状可動部材は、前記ローラの
    軸線方向両側面においてローラの側面と密に接触するリ
    ング状可動部材であり、前記弾性層は、リング状可動部
    材と前記像担持体ベルトの内面両端部との間に隙間なく
    設けられたリング状の弾性層であることを特徴とする請
    求項1記載の像担持体ユニット。
  3. 【請求項3】 前記リング状の弾性層は、前記像担持体
    ベルトの内面両端部とリング状可動部材との間にリング
    状弾性部材を圧入することにより形成される弾性層であ
    り、圧入される前の状態のリング状弾性部材は、その外
    径が像担持体ベルトの内径よりも大きく、その内径が前
    記リング状可動部材におけるリング状弾性部材との当接
    部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の
    像担持体ユニット。
  4. 【請求項4】 前記リング状可動部材は、前記ローラと
    独立して回転可能であることを特徴とする請求項1,
    2,または3記載の像担持体ユニット。
  5. 【請求項5】 前記像担持体ベルトの内面と前記ローラ
    の表面との少なくとも一方を、高摩擦係数の材質で形成
    したことを特徴とする請求項1,2,3,または4記載
    の像担持体ユニット。
  6. 【請求項6】 前記リング状可動部材には、前記像担持
    体ベルトの縁と接触するフランジ部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,または5記載の
    像担持体ユニット。
  7. 【請求項7】 上記請求項1から6のうちのいずれか1
    つに記載された像担持体ユニットと、そのローラを回転
    駆動する駆動手段と、そのリング状可動部材を、前記像
    担持体ベルトとローラとが部分的に密着するようにロー
    ラの軸心側に向けて付勢する付勢手段とを備えているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体ユニットは上記請求項4記
    載の像担持体ユニットであり、前記付勢手段は、像担持
    体ユニットのリング状可動部材を回転可能に支持する支
    持部材と、この支持部材を介してリング状可動部材をロ
    ーラの軸心側に向けて付勢する付勢部材とを備えている
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は、前記リング状可動部材
    の周方向において複数個設けられており、少なくともそ
    の1つの支持部材に対して前記付勢部材が設けられてい
    ることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記支持部材は、前記リング状可動部
    材の周方向において複数個設けられており、少なくとも
    その1つの支持部材が前記ローラの軸心側に向う方向に
    おいて変位可能であることを特徴とする請求項8または
    9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記複数個の支持部材は、前記ローラ
    を中心として180度未満の範囲内に配置されているこ
    とを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記付勢部材は、前記像担持体ユニッ
    トの弾性層自体で構成されていることを特徴とする請求
    項8,9,10,または11記載の画像形成装置。
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