JP2003015470A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003015470A
JP2003015470A JP2001237152A JP2001237152A JP2003015470A JP 2003015470 A JP2003015470 A JP 2003015470A JP 2001237152 A JP2001237152 A JP 2001237152A JP 2001237152 A JP2001237152 A JP 2001237152A JP 2003015470 A JP2003015470 A JP 2003015470A
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carrier
developer
forming apparatus
image carrier
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Application number
JP2001237152A
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English (en)
Inventor
Tomoya Kusayanagi
智哉 草柳
Takeaki Watanabe
剛彰 渡邉
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムと現像ローラとの間に働く圧接力
を均一にする。 【解決手段】 支持部材38のドラム支持孔部38aに
おいては、ドラム被動歯車41を並進運動させようとす
る力に対抗して抗力が生じて、ドラム被動歯車41及び
ドラム被動歯車42が固定された基体部21の変位や変
形が抑制される。支持部材38のロール支持孔部38b
においては、ロール被動歯車42を並進運動させようと
する力に対抗して抗力が生じて、ロール被動歯車42及
びロール被動歯車42が固定されたシャフト部35の変
位や変形が抑制される。これによって、感光ドラム11
と現像ローラ33とは、互いを均一に圧接しながら回転
運動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプリンタ
や複写機等の画像形成装置に係り、静電潜像が形成され
た感光ドラムに現像ローラがトナーを供給することによ
って現像が行われる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の画像形成装置では、紙搬送
路の途中の作像ユニットに感光ドラムを据え、この感光
ドラムの周りに帯電ローラ、露光装置、トナーホッパ、
現像ローラ、転写ローラ、及びクリーニング装置等が配
置されている。トナー像の形成は、帯電ローラと露光装
置とによる感光ドラム表面での静電潜像の形成と、トナ
ーホッパと現像ローラとによる現像により行われ、現像
で得られたトナー像は、転写ローラによって感光ドラム
から記録紙に転写される。
【0003】ここで、感光ドラム101と現像ローラ1
02とは、図10及び図11に示すように、それぞれの
両端部ですべり軸受としての一対の板状の支持部材10
3,104によって支持されている。各支持部材103
(104)は、同図に示すように、感光ドラム101の
シャフト部105が挿通されこのシャフト部105を回
転自在に支持するドラム支持孔部103a(104a)
と、現像ローラ102のシャフト部106が挿通されこ
のシャフト部106を回転自在に支持するローラ支持孔
部103b(104b)とを有している。
【0004】また、感光ドラム101のシャフト部10
5の一方の端部には、図10及び図12に示すように、
支持部材104の感光ドラム101中央部に対面する側
に、軸芯を共通にしてドラム被動歯車107が固定さ
れ、現像ローラ102のシャフト部106のドラム被動
歯車107が配置された側には、軸芯を共通にしてロー
ラ被動歯車108が固定されている。また、図12に示
すように、ドラム被動歯車107に対しては、駆動モー
タ(不図示)の回転とともに回転し、ドラム被動歯車1
07と噛合してドラム被動歯車107を回転させるドラ
ム駆動歯車109が配置され、ローラ被動歯車108に
対しては、上記駆動モータの回転とともに回転し、ロー
ラ被動歯車108と噛合してローラ被動歯車108を回
転させるローラ駆動歯車110が配置されている。
【0005】ドラム駆動歯車109は、図12に示すよ
うに、ドラム被動歯車107に対してドラム被動歯車1
07の軸芯の周りに回転させようとする力F101を与
える。この力F101は、ドラム被動歯車107を回転
させるのと同時に、ドラム被動歯車107を並進させよ
うとする力ともなり、ドラム被動歯車107の軸芯が完
全に固定されない非理想的な状態(例えばドラム被動歯
車107が取り付けられたシャフト部105が完全な剛
体ではないこと、及びシャフト部105がドラム支持孔
部104aの内壁面とシャフト部105との間に生じる
隙間分の極僅かな移動が許されること)では、この力F
101によって、シャフト部105は、ドラム被動歯車
107が取り付けられた側の端部で、変位したり又は湾
曲するように変形してしまう。但し、ドラム支持孔部1
04aとシャフト部105との間の隙間分の移動による
シャフト部105の変位は、湾曲による変形に比べ無視
し得る。この場合は、シャフト部105は、ドラム支持
孔部103a、104aの部位を支点として、ドラム被
動歯車107が取り付けられた部位に力F101が作用
することによって、現像ローラ102から離れる向きに
凸に湾曲する。これによって、図12に示すように、ド
ラム被動歯車107は、ローラ被動歯車108から離れ
る向きに(すなわち、現像ローラ102から離れる向き
に)変位しようとする。
【0006】図12に示すように、力F101は、共通
接線Q101に沿った方向から圧力角αだけドラム被動
歯車側107に向いた方向に作用するが、ドラム被動歯
車107の軸芯とローラ被動歯車108の軸芯とを結ぶ
方向の成分F101y(図13参照)によって、ドラム
被動歯車107は、ローラ被動歯車108から離れる向
きに変位しようとする。なお、歯車の歯形は、所定の半
径rの基礎円に巻き付けた糸を張った状態で巻きほぐ
した場合に糸の一端が描く曲線(インボリュート曲線)
とされ、上記圧力角αは、上記ピッチ円の半径をrとし
て、(r=rcosα)によって求められる。
【0007】同様にして、ロール駆動歯車110は、図
12に示すように、ロール被動歯車108に対してロー
ル被動歯車108の軸芯の周りに回転させようとする力
102を与える。この力F102は、ロール被動歯車
108を回転させるのと同時に、ロール被動歯車108
を並進させようとする力ともなり、ロール被動歯車10
8の軸芯が完全に固定されない非理想的な状態(ドラム
被動歯車107の場合と同様に、例えばロール被動歯車
108が取り付けられたシャフト部106が完全な剛体
ではないこと等)では、ドラム被動歯車107の場合と
同様に、この力F102によって、シャフト部106
は、ロール被動歯車108が取り付けられた側の端部
で、変位したり又は湾曲するように変形してしまう。
【0008】この場合は、シャフト部106は、ローラ
支持孔部103b、104bの部位を支点として、ロー
ラ被動歯車108が取り付けられた部位に力F102
作用することによって、感光ドラム101から離れる向
きに凸に湾曲する。これによって、図12に示すよう
に、ロール被動歯車108は、ドラム被動歯車107か
ら離れる向きに(すなわち、感光ドラム101から離れ
る向きに)変位しようとする。なお、図12に示すよう
に、力F102は、共通接線Q102に沿った方向から
圧力角αだけロール被動歯車108側に向いた方向に作
用するが、ドラム被動歯車107の軸芯とローラ被動歯
車108の軸芯とを結ぶ方向の成分F102y(図13
参照)によって、ロール被動歯車108は、ドラム被動
歯車107から離れる向きに変位しようとする。こうし
て、図13に示すように、感光ドラム101と現像ロー
ラ102とは、ドラム被動歯車107とロール被動歯車
108とが取り付けられた側で、力F101,F102
によって、互いに離反しようとする。
【0009】このように、図12に示すような各歯車の
位置関係では、ドラム被動歯車107とロール被動歯車
108を設けた側で、圧接力が弱まるので、従来は、感
光ドラム101と現像ローラ102との軸間距離を、ド
ラム被動歯車107とロール被動歯車108を設けた側
で短くなるように設定することで、圧接力が均一になる
ように調整していた。このため、図14に示すように、
ドラム支持孔部103a(104a)とローラ支持孔部
103b(104b)との間隔を、支持部材103、1
04で変えていた。すなわち、ドラム被動歯車107と
ロール被動歯車108とが取り付けられた側の支持部材
104のドラム支持孔部104aとローラ支持孔部10
4bを、回転運動時に感光ドラム101と現像ローラ1
02との軸間距離が均一に近づくように、支持部材10
3のドラム支持孔部103aとローラ支持孔部103b
よりも短く設定していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、例えば感光ドラム101や現像ローラ10
2の摩擦等による駆動トルクの変化によって、上述した
ドラム被動歯車107やロール被動歯車108で発生す
る力も変化して両側のバランスが崩れ、圧接力を均一に
することができないという問題があった。このため、濃
度むらによる印刷品質の劣化や、片当たりによる感光ド
ラム101の寿命低下等を引き起こすという問題があっ
た。また、感光ドラム101や現像ローラ102の両側
で異なる支持部材103、104を使用する必要がある
ので、コストが嵩むという問題があった。
【0011】また、上記圧接力を均一にするために、ド
ラム被動歯車107やロール被動歯車108で発生する
力の影響を受けない位置にドラム駆動歯車109やロー
ラ駆動歯車110を配置しようとすると、設計上の自由
度が制約される上に小型化の妨げとなるという問題があ
った。例えば、図15に示すように、ドラム被動歯車1
07の軸芯とローラ被動歯車108の軸芯とを結ぶ方向
に対して、力F101及び力F102が直交する方向を
向くようにするために、ドラム駆動歯車109をドラム
被動歯車107の下方に、ローラ駆動歯車110をロー
ラ被動歯車108の上方に配置する方法も考えられる。
しかしながら、このような歯車の配置位置のために小型
化の妨げとなるという新たな問題が生じる。
【0012】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、感光ドラムと現像ローラとの間に働く圧接力を
均一にすることができるとともに、印刷品質を向上さ
せ、長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供す
ることを第1の目的としている。また、コストを低減す
ることができる画像形成装置を提供することを第2の目
的としている。また、設計上の自由度を高めると共に小
型化することができる画像形成装置を提供することを第
3の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、静電潜像を担持する円柱状
の潜像担持体と、現像剤を担持し静電潜像が形成された
上記潜像担持体の表面に接触して上記現像剤を供給し現
像を行う円柱状の現像剤担持体と、上記潜像担持体及び
上記現像剤担持体を回転駆動するための回転駆動機構
と、上記潜像担持体及び上記現像剤担持体が互いを軸方
向に沿って均一に圧接しながら共に回転するように上記
潜像担持体及び上記現像剤担持体を支持する一対の支持
手段とを備えた画像形成装置に係り、上記回転駆動機構
は、上記潜像担持体に軸芯を共通にして固定され電動機
の回転とともに回転し上記電動機の回転運動を上記潜像
担持体に伝達する第1の歯車と、上記現像剤担持体に軸
芯を共通にして固定され電動機の回転とともに回転し上
記電動機の回転運動を上記現像剤担持体に伝達する第2
の歯車とを有し、上記一対の支持手段は、上記潜像担持
体及び上記現像剤担持体を、上記潜像担持体及び上記現
像剤担持体の両側で支持して、上記潜像担持体と上記現
像剤担持体とが互いを軸方向に沿って均一に圧接する状
態で固定し、上記第1及び第2の歯車は、上記支持手段
の外側に取り付けられていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、静電潜像を担持す
る円柱状の潜像担持体と、現像剤を担持し静電潜像が形
成された上記潜像担持体の表面に上記現像剤を供給して
現像を行う円柱状の現像剤担持体と、上記潜像担持体及
び上記現像剤担持体を回転駆動するための回転駆動機構
と、上記潜像担持体の軸と上記現像剤担持体の軸とが平
行な状態で、上記潜像担持体及び上記現像剤担持体が互
いに非接触状態を保って共に回転するように上記潜像担
持体及び上記現像剤担持体を支持する一対の支持手段と
を備えた画像形成装置に係り、上記回転駆動機構は、上
記潜像担持体に軸芯を共通にして固定され電動機の回転
とともに回転し上記電動機の回転運動を上記潜像担持体
に伝達する第1の歯車と、上記現像剤担持体に軸芯を共
通にして固定され電動機の回転とともに回転し上記電動
機の回転運動を上記現像剤担持体に伝達する第2の歯車
とを有し、上記一対の支持手段は、上記潜像担持体及び
上記現像剤担持体を、上記潜像担持体及び上記現像剤担
持体の両側で支持して、上記潜像担持体の軸と上記現像
剤担持体の軸とが平行な状態で固定し、上記第1及び第
2の歯車は、上記支持手段の外側に取り付けられている
ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置に係り、上記潜像担持体は、電子写真法によ
り形成された静電潜像を担持する感光体層を有し、上記
支持手段は、上記潜像担持体の軸と上記現像剤担持体の
軸とが平行な状態で、上記潜像担持体及び上記現像剤担
持体が互いを圧接しながら回転するように上記潜像担持
体及び上記現像剤担持体を支持することを特徴としてい
る。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の画像形成装置に係り、上記第1の歯車及び上記
第2の歯車が、上記潜像担持体及び上記現像剤担持体の
同一の側に設けられていることを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の画像形成装置に係り、上記第1の歯車及び上記
第2の歯車が、上記潜像担持体及び上記現像剤担持体の
互いに対向する側に設けられていることを特徴としてい
る。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の画像形成装置に係り、一対の上記第1の歯車及
び一対の上記第2の歯車が、それぞれ上記潜像担持体及
び上記現像剤担持体の両側に設けられていることを特徴
としている。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1に記載の画像形成装置に係り、上記潜像担持
体及び上記現像剤担持体は、それぞれ、上記一対の支持
部材によって支持される軸部を有し、上記各支持手段
は、上記潜像担持体の軸部を摺動可能に嵌挿するための
第1の孔部と、上記現像剤担持体の軸部を摺動可能に嵌
挿するための第2の孔部とを有していることを特徴とし
ている。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像形成装置に係り、一対の上記支持手段の上記第1の孔
部と上記第2の孔部との中心間距離は略同一とされ、上
記潜像担持体及び上記現像剤担持体は、上記潜像担持体
の軸と上記現像剤担持体の軸とが平行な状態で、共に回
転することを特徴としている。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の画像形成装置に係り、上記潜像担持体は中空又は中
実の円柱状の基体の外周面上に感光体層が形成されてな
り、上記潜像担持体の軸部の径は、上記基体の径に略等
しく設定されていることを特徴としている。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項7、8又
は9記載の画像形成装置に係り、上記潜像担持体の基体
は、上記軸部を兼ねることを特徴としている。
【0023】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0のいずれか1に記載の画像形成装置に係り、上記潜像
担持体の径は、上記現像剤担持体の径以上であることを
特徴としている。
【0024】請求項12記載の発明は、請求項7乃至1
1のいずれか1に記載の画像形成装置に係り、上記各支
持手段の少なくとも上記第1及び第2の孔部近傍の部位
は、上記潜像担持体の軸部及び上記現像剤担持体の軸部
を構成する材料に対して摩擦係数の比較的低い材料から
なっていることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるプリンタの概略構
成を示す断面図、図2は、同プリンタの感光ドラムの構
成を示す断面図、図3は、同プリンタの感光ドラム及び
現像ローラの構成を示す正面図である。また、図4は、
図3のA−A線に沿った断面図、図5は、図3のB−B
線に沿った断面図、図6は、図3のC−C線に沿った断
面図、図7及び図8は、同プリンタの動作を説明するた
めの説明図である。この例のプリンタ(画像形成装置)
1は、図1に示すように、4色の印刷を各色毎に紙搬送
経路上の別々の位置で順次行うタンデム方式のカラー印
刷用のプリンタであり、それぞれ、イエロー、マゼン
ダ、シアン、ブラックの印刷を行う作像ユニット2
,2,2と、記録紙を搬送する記録紙搬送ベル
ト3と、記録紙搬送ベルト3を張力を加えた状態で駆動
し、記録紙を搬送する際の上流側に配置された駆動テン
ションローラ4と、下流側に配置されたスタビライジン
グローラ5と、記録紙搬送ベルト3に付着したトナー等
除去するベルトクリーニングユニット6と、記録紙に転
写されたトナー像を熱圧定着させる定着器7とを備えて
いる。
【0026】作像ユニット2(2,2,2
は、図1に示すように、暗所で電気絶縁体、明所で電気
導体の特性を示す光導電層を表面に設けた感光ドラム
(潜像担持体)11と、感光ドラム11に暗所で一様な
電荷を付与する帯電ローラ12と、光源としてのLED
(発光ダイオード)アレイチップ及びロッドレンズアレ
イ等によって走査光学系をなし、画像情報に基づいて感
光ドラム11の表面を露光して静電潜像を形成する露光
装置13と、感光ドラム11の表面に形成された静電潜
像をトナー(現像剤)によって現像(可視化)するため
の現像装置14と、現像によって感光ドラム11上に形
成されたトナー像を搬送されてくる記録紙に転写するた
めの転写ローラ15と、転写されずに感光ドラム11表
面に残留するトナーを回収するためのドラムクリーニン
グユニット16とを備えている。なお、各作像ユニット
(2,2,2)は、プリンタ本体に対して着
脱自在とされている。
【0027】感光ドラム11は、図2に示すように、例
えばアルミニウム製の管状部材からなる導電性の基体部
(基体)21と、基体部21上に形成された感光層22
とからなっている。基体部21の外周面は、酸化処理さ
れてアルマイト層23とされている。また、感光層22
は、電荷発生層24と、電荷輸送層25と、表面保護層
26とからなっている。電荷発生層24は、例えばフタ
ロシアニン化合物等の電荷発生物質がバインダ樹脂中に
分散されてなっている。また、電荷輸送層25は、例え
ばヒドラゾン化合物やトリフェニルメタン化合物等の電
荷輸送材料がポリカーボネート樹脂等のバインダ樹脂中
に分散固定されてなっている。
【0028】帯電ローラ12は、金属製のシャフト部の
外周部に半導電性ブラシからなるローラ部が形成されて
なり、感光ドラム11の表面を所定の電位に均一に帯電
する。帯電ローラ12は、両端部を図示せぬ帯電ローラ
支持体によって回転自在に、かつ、ローラ部が感光ドラ
ム11表面に常時接触するように支持されている。帯電
ローラ12は、印字動作時は、シャフト部の端部から所
定の帯電電圧が印加され、感光ドラム11表面を帯電さ
せる。なお、帯電ローラ12の幅(軸方向に沿った長
さ)は、感光ドラム11の感光体層22よりも若干狭
く、かつ、後述する現像ローラ33の弾性体層36の幅
よりも若干広く設定されている。現像装置14は、トナ
ーTを貯蔵するトナーホッパ31と、サプライローラ3
2と、現像ローラ(現像剤担持体)33と、薄層形成部
材34を有している。サプライローラ32及び現像ロー
ラ33は、回転駆動機構によってそれぞれ回転駆動され
る。
【0029】トナーホッパ31は、非磁性一成分のトナ
ー(例えば、負帯電性のポリエステル系非磁性現像剤、
平均粒径7.5μm)を貯留する中空容器であり、前面
にはトナーTをサプライローラ32に供給するための現
像開口部が穿設されている。サプライローラ32は、金
属製のシャフト部の外周部に半導電性発泡ウレタン等か
らなるローラ部が形成されてなる。サプライローラ32
は、両端部を図示せぬサプライローラ支持体によって回
転自在に、かつ、ローラ部が現像ローラ33表面に常時
接触するように支持されている。なお、サプライローラ
32の幅(軸方向に沿った長さ)は、現像ローラ33の
弾性体層36の幅よりも若干狭く設定されている。サプ
ライローラ32は、印字動作時は、シャフト部の端部か
ら所定のサプライ電圧が印加され、トナーホッパ31か
ら供給されたトナーTを帯電させて、現像ローラ33に
供給する。トナーTは、現像開口部を経由して排出され
ると、サプライローラ32に担持されて現像ローラ33
に供給される。
【0030】薄層形成部材34は、板状の金属製部材の
先端をL字状に折曲してなる部材であり、L字状の先端
部は、現像ローラ33に常に接触し、サプライローラ3
2によって現像ローラ33表面に供給されたトナーTを
薄層化すると同時に、トナーTを帯電させる。薄層形成
部材34には、上記サプライ電圧が印加される。現像ロ
ーラ33に担持されたトナーTは、現像ローラ33と薄
層形成部材34との間を通過する際に、薄層化されると
共に、所定の極性(例えば、負極)に摩擦帯電して、こ
の後、感光ドラム2との対向部分にまで運ばれて、感光
ドラム11の表面に接触させられることとなる。現像ロ
ーラ33は、例えばステンレス、アルミニウム等の金属
製のシャフト部35の外周面に、半導電性のウレタンゴ
ムやシリコンゴム等からなる弾性体層36を形成してな
っている。なお、弾性体層36の幅(軸方向に沿った長
さ)は、図3に示すように、感光ドラム11の感光体層
22よりも若干狭く設定されている。
【0031】感光ドラム11と現像ローラ33とは、図
3及び図4に示すように、感光ドラム11と現像ローラ
33との軸が互いに平行となるように、かつ、感光ドラ
ム11の感光層22と現像ローラ33の弾性体層36と
が軸の沿った方向(主走査方向)で均一に圧接されるよ
うに、それぞれの両端部ですべり軸受としての一対の板
状の支持部材(支持手段)37,38によって支持され
ている。各支持部材37(38)は、図3及び図5に示
すように、感光ドラム11の基体部21が嵌挿されこの
基体部21を回転自在に支持するドラム支持孔部(第1
の孔部)37a(38a)と、現像ローラ33のシャフ
ト部35が嵌挿されこのシャフト部35を回転自在に支
持するローラ支持孔部(第2の孔部)37b(38b)
とを有している。
【0032】また、両支持部材37,38で、ドラム支
持孔部37a(38a)及びローラ支持孔部37b(3
8b)の大きさ、形状、及び位置は、同一である。ま
た、各支持部材37(38)は、基体部21やシャフト
部36の材料に対して摺動性の良い(摩擦係数の小さ
い)プラスチック製部材(例えば、ポリアセタール等)
からなっている。
【0033】また、感光ドラム11の基体部21の一方
の端部には、図3及び図6に示すように、支持部材38
によって隔てられて、軸芯を共通にしてドラム被動歯車
(回転駆動機構の一部、第1の歯車)41が固定され、
現像ローラ33のシャフト部35のドラム被動歯車41
が配置されている側の一方の端部には、支持部材38に
よって隔てられて、ローラ被動歯車(回転駆動機構の一
部、第2の歯車)42が固定されている。すなわち、ド
ラム被動歯車41及びローラ被動歯車42は、感光ドラ
ム11及び現像ローラ33との一方の側に設けられた支
持部材38の外側(感光ドラム11の感光層22及び現
像ローラ33の弾性体層36の端面に対面しない側)に
設けられている。
【0034】また、図6に示すように、ドラム被動歯車
41に対しては、駆動モータ(不図示)の回転とともに
回転し、ドラム被動歯車41と噛合してドラム被動歯車
41を回転させるドラム駆動歯車44が配置され、ロー
ラ被動歯車42に対しては、上記駆動モータの回転とと
もに回転し、ローラ被動歯車42と噛合してローラ被動
歯車42を回転させるローラ駆動歯車45が配置されて
いる。ここで、ドラム被動歯車41、ローラ被動歯車4
2、ドラム駆動歯車44及びローラ駆動歯車45は、軸
に平行な直線状の歯すじを有する平歯車からなってい
る。なお、図6におけるP41,P42、P44,P
45は、歯を設ける場合に基準となり、互いに噛合する
歯車が仮想的に互いにころがり接触する曲面であるピッ
チ面の断面(ピッチ円)の円周を、ドラム被動歯車4
1、ローラ被動歯車42、ドラム駆動歯車44、ローラ
駆動歯車45に対応させて示している。
【0035】ドラム駆動歯車44は、図7に示すよう
に、ドラム被動歯車41に対してドラム被動歯車41の
軸芯の周りに回転させようとする力Fを与える。ここ
で、力Fは、共通接線Qに沿った方向から圧力角α
だけドラム被動歯車側41に向いた方向に作用する。な
お、歯車の歯形は、所定の半径rの基礎円に巻き付け
た糸を張った状態で巻きほぐした場合に糸の一端が描く
曲線(インボリュート曲線)とされ、上記圧力角αは、
上記ピッチ円の半径をrとして、(r=rcosα)
によって求められる。同様にして、ロール駆動歯車42
は、図7に示すように、ロール被動歯車42に対してロ
ール被動歯車42の軸芯の周りに回転させようとする力
を与える。ここで、力Fは、共通接線Qに沿っ
た方向から圧力角αだけロール被動歯車42側に向いた
方向に作用する。
【0036】現像ローラ33には、図示せぬ現像用バイ
アス電源から所定の現像電圧が印加され、この結果、現
像ローラに担持されたトナーTと感光ドラム11との接
触では、静電潜像、現像バイアス電圧及びトナーの電荷
の間の静電作用により、感光ドラム11の未露光部分に
は負極に帯電したトナーは付着せず、露光部分にはトナ
ーが付着する。このようにして、感光ドラム11上に静
電潜像に対応するトナー像が形成される。転写ローラ1
5は、紙搬送路上に、かつ、感光ドラム11に圧接状態
に配置され、金属製のシャフト部の外周部に半導電性発
泡ウレタン等からなるローラ部が形成されてなってい
る。なお、転写ローラ15の幅(軸方向に沿った長さ)
は、現像ローラ33の弾性体層36の幅よりも若干狭く
設定されている。
【0037】転写ローラ15は、両端部を図示せぬ転写
ローラ支持体によって回転自在に、かつ、ローラ部が記
録紙搬送ベルト3表面に常時接触するように支持されて
いる。転写ローラ15は、印字動作時は、シャフト部の
端部から所定の転写電圧が印加される。転写ローラ15
は、図示せぬ圧縮スプリングによって記録紙搬送ベルト
3に押しつけられ、記録紙搬送ベルト3との間の摩擦力
によって従動回転し、搬送されてきた記録紙を転写ロー
ラ15感光ドラム11とでニップして、転写ローラ15
と感光ドラム11との間を通過させる。
【0038】通紙時、転写ローラ15には、感光ドラム
11上のトナー像と逆極性の転写電圧が印加されるよう
になっており、これにより、感光ドラム11上のトナー
像を記録紙に転写させる。ドラムクリーニングユニット
16は、感光ドラム11表面から残留トナーを掻き取る
ためのドラムクリーニングブレード51と掻き取られた
トナーを収容する廃タンク52とを有している。ドラム
クリーニングブレード51は、例えばウレタンゴム製の
板状部材であり、常に感光ドラム11に接触している。
なお、ドラムクリーニングブレード51の幅は、感光ド
ラム11の感光層22の幅と略等しく設定されている。
【0039】記録紙搬送ベルト3は、カーボン添加樹脂
製の無端状の半導電性ベルトからなり、また、内周面の
両端には、ビードが貼り付けてあり、回転時に外れない
ようにされている。なお、記録紙搬送ベルト3の幅は、
現像ローラ33の弾性体層36の幅よりも若干広く設定
されている。また、ベルトクリーニングユニット6は、
ベルトクリーニングブレード53と、除去されたトナー
を収容するベルトクリーナ容器54とからなっている。
ベルトクリーニングブレード53は、例えばウレタンゴ
ム製の板状部材であり、スタビライジングローラに5に
巻き付いている記録紙搬送ベルト3に常に接触してい
る。
【0040】次に、この例のプリンタの動作について説
明する。画像情報が入力されると、回転駆動機構によっ
て、感光ドラム11や帯電ローラ12、現像ローラ3
3、サプライローラ32、転写ローラ15等が、それぞ
れ、図1において矢印a、b、c、d、eによって示す
方向に回転を始め、記録紙搬送ベルト3も図1において
矢印fによって示す方向に運動を始める。また、帯電ロ
ーラ12、現像ローラ33、サプライローラ32、転写
ローラ15には、それぞれ、所定の帯電電圧、現像電
圧、サプライ電圧、転写電圧が印加される。この例で
は、帯電電圧は、Vdc=−900V、Vpp=950
V、周波数f=1kHz、現像電圧はVdc=−430
V、サプライ電圧は、Vdc=−560Vである。感光
ドラム11は、帯電ローラ12によって、表面を略−7
50Vに帯電され、入力された画像情報に基づいて、露
光装置13が感光ドラム11の表面を露光して静電潜像
を形成され、この後、現像工程でトナー像として可視化
される。
【0041】次に、現像工程について詳述する。駆動モ
ータ(不図示)の回転とともにドラム駆動歯車44及び
ローラ駆動歯車45が、それぞれ、図7において、矢印
g、hによって示す方向に回転し、ドラム駆動歯車44
によって、ドラム被動歯車41が図7において矢印iに
よって示す方向に回転し、ローラ駆動歯車45によっ
て、ローラ被動歯車42が図7において矢印jによって
示す方向に回転する。ここで、ドラム駆動歯車44は、
図7に示すように、ドラム被動歯車41に対してドラム
被動歯車41の軸芯の周りに回転させようとする力F
を与える。この力Fは、ドラム被動歯車41を回転さ
せるのと同時に、ドラム被動歯車41を並進させようと
する力ともなり、従来技術の項で述べたように、ドラム
被動歯車41の軸芯が完全に固定されない非理想的な状
態では、ドラム被動歯車41は、この力Fによって、
軸芯位置が変位したり、軸が変形してしまう。この場合
は、図7に示すように、ドラム被動歯車41は、ローラ
被動歯車42から離れる向きに(すなわち、現像ローラ
33から離れる向きに)変位しようとする。図7に示す
ように、力Fは、共通接線Qに沿った方向から圧力
角αだけドラム被動歯車側41に向いた方向に作用する
が、ドラム被動歯車41の軸芯とローラ被動歯車42の
軸芯とを結ぶ方向の成分F1y(図8参照)によって、
ドラム被動歯車41は、ローラ被動歯車42から離れる
向きに変位しようとする。
【0042】同様にして、ロール駆動歯車42は、図7
に示すように、ロール被動歯車42に対してロール被動
歯車42の軸芯の周りに回転させようとする力Fを与
える。この力Fは、ロール被動歯車42を回転させる
のと同時に、ロール被動歯車42を並進させようとする
力ともなり、ロール被動歯車42の軸芯が完全に固定さ
れない非理想的な状態では、ロール被動歯車42は、こ
の力Fによって、軸芯位置が変位してしまう。この場
合は、図7に示すように、ロール被動歯車42は、ドラ
ム被動歯車41から離れる向きに(すなわち、感光ドラ
ム11から離れる向きに)変位しようとする。なお、図
7に示すように、力Fは、共通接線Qに沿った方向
から圧力角αだけロール被動歯車42側に向いた方向に
作用するが、ドラム被動歯車41の軸芯とローラ被動歯
車42の軸芯とを結ぶ方向の成分F2y(図8参照)に
よって、ロール被動歯車42は、ドラム被動歯車41か
ら離れる向きに変位しようとする。
【0043】この例では、支持部材38のドラム支持孔
部38aにおいては、図8に示すように、ドラム被動歯
車41を並進運動させようとする力Fに対抗して、抗
力Rが生じ、ドラム被動歯車41、及びドラム被動歯
車42が固定された基体部21の変位や変形が抑制され
る。ここで、基体部21は、完全な剛体ではないために
支持部材38の外側の部位で力Fによって、現像ロー
ラ33側に凸となるように僅かに撓むように変形する
が、支持部材38のドラム支持孔部38aで抑えられ
て、支持部材38の内側の部位では殆ど変形しない。さ
らに、基体部21自体が比較的径の大きい軸部として機
能していることにより、従来技術におけるように、軸部
の径が比較的小さい場合よりも同じ力でも変形を受け難
い。
【0044】また、支持部材38のロール支持孔部38
bにおいては、ロール被動歯車42を並進運動させよう
とする力Fに対抗して、抗力Rが生じ、ロール被動
歯車42、及びロール被動歯車42が固定されたシャフ
ト部35の変位や変形が抑制される。ここで、シャフト
部35は、完全な剛体ではないために支持部材38の外
側の部位で力Fによって感光ドラム11側に凸となる
ように僅かに撓むように変形するが、支持部材38のロ
ール支持孔部38bで抑えられて、支持部材38の内側
の部位では殆ど変形しない。これによって、感光ドラム
11と現像ローラ33とは、力F,Fの並進運動を
させようとする作用に対抗し、感光ドラム11の軸と現
像ローラ33の軸とが互いに平行となるように、かつ、
感光ドラム11の感光層22と現像ローラ33の弾性体
層36とが軸に沿った方向で均一に圧接されるように保
たれた状態で、回転運動する。
【0045】感光ドラム11の感光層22は、露光され
ると、露光部位は、略−150Vの電位となる。感光層
22に静電潜像が形成されると、感光ドラム11と現像
ローラ33との接触部(現像ニップ)に搬送されてきた
マイナス極性に帯電したトナーTによって、感光ドラム
11と現像ローラ33との間の電界(感光ドラム11の
露光部位の電位−150Vと現像電位−430Vとの間
の電位差)によって、現像される。
【0046】次に、転写工程では、現像されて形成され
た感光ドラム11上のトナー像は、この後、感光ドラム
11と、搬送ベルト3との間に差し込まれた記録紙上
に、転写ローラ15にトナーTの帯電電圧とは逆極性の
転写電圧+3000Vを印加することによって、転写さ
れる。上記現像工程及び転写工程は、イエロー、マゼン
ダ、シアン、ブラックの印刷を行う作像ユニット2
,2,2によって順次行われる。こうして、4
色について作像されて色重ねされ、定着器7に通されフ
ルカラーの印刷画像を得る。印刷が終わると、感光ドラ
ム11や帯電ローラ12、現像ローラ33、サプライロ
ーラ32、転写ローラ15等がの回転は停止し、記録紙
搬送ベルト3の運動も停止する。また、印加されていた
帯電電圧、現像電圧、サプライ電圧、転写電圧もオフと
なり、プリンタ1は運転を停止する。
【0047】このように、この例の構成によれば、支持
部材38は、感光ドラム11と現像ローラ33とを両軸
が互いに平行となるように支持するとともに、支持部材
38のドラム支持孔部38aにおいては、ドラム被動歯
車41を並進運動させようとする力Fに対抗して抗力
が生じて、基体部21の変位や変形が抑制され、支
持部材38のロール支持孔部38bにおいては、ロール
被動歯車42を並進運動させようとする力Fに対抗し
て抗力Rが生じて、シャフト部35の変位や変形が抑
制されるので、感光ドラム11と現像ローラ33との間
に働く圧接力を均一にすることができ、濃度むらや片当
たりを防止して、印刷品質を向上させ、感光ドラム11
と現像ローラ33の磨耗を防止して長寿命化を図ること
ができる。
【0048】また、支持部材37のドラム支持孔部37
a及び支持部材38のドラム支持孔部38aに嵌挿され
るのは比較的径の大きい基体部21であるので、例え
ば、上記力Fによる変形等を受け難いために、一段と
安定した現像ニップを得ることができる。また、支持部
材37、38は同一の部材を用いることができるので、
材料コストを低減することができる。また、例えば、ド
ラム駆動歯車44をドラム被動歯車41の後方に、ロー
ラ駆動歯車45をローラ被動歯車42の後方にそれぞれ
配置しても、感光ドラム11と現像ローラ33との間に
働く圧接力を均一に保つことが可能となるので、同時に
当該プリンタの小型化を図ることができる。
【0049】◇第2実施例 図9は、この発明の第2実施例であるプリンタの要部の
構成を示す図であって、同図(a)は、同プリンタの感
光ドラム及び現像ローラの構成を示す正面図、同図
(b)は、同図(a)のD−D線に沿った断面図であ
る。この例が上述した第1実施例と大きく異なるところ
は、図9及び図10に示すように、支持部材61(6
2)において、摩擦係数の小さい材料をドラム支持孔部
61a(62a)及びローラ支持孔部61b(62b)
の近傍の部位にのみ使用した点である。これ以外の構成
は、上述した第1実施例の構成と略同一であるので、そ
の説明を簡略にする。
【0050】この例の構成によれば、上述した第1実施
例と略同様の効果を得ることができる。加えて、支持部
材の材料コストを低減することができる。
【0051】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例では、ドラム被動歯車41及びローラ被動歯車
42を感光ドラム11及び現像ローラ33の同一の側に
設けた場合について述べたが、ドラム被動歯車41及び
ローラ被動歯車42を感光ドラム11及び現像ローラ3
3の互いに対向する側に(左右両側に)設けるようにし
ても良い。この際、ドラム被動歯車41を右側に、ロー
ラ被動歯車42を左側に配置しても良いし、この逆でも
良い。このように、ドラム被動歯車41及びローラ被動
歯車42の配置位置に関して制約を受けないので、例え
ば回転駆動機構を設計する上での自由度を高めることが
できる。
【0052】また、上述の実施例では、ドラム駆動歯車
44をドラム被動歯車41の後方に、ローラ駆動歯車4
5をローラ被動歯車42の後方にそれぞれ配置する場合
について述べたが、ドラム駆動歯車44及びローラ駆動
歯車45のドラム被動歯車41及びローラ被動歯車42
に対する配置位置についても、特に制限されず、例えば
他の構成部品の配置位置との関係で、必要に応じてどの
位置に配置しても良い。このため、設計上の自由度が向
上し、デッドスペースをなくし、小型化が可能となる。
また、上述の実施例では、支持手段として、すべり軸受
けを用いる場合について述べたが、ころがり軸受けを用
いるようにしても良い。
【0053】また、上述の実施例では、トナーとして、
非磁性トナーを用いる場合について述べたが、磁性トナ
ーを用いる磁気プリンタにも適用することができる。ま
た、導電性を有する基体部の材料としては、アルミニウ
ムに限らず、ステンレスやニッケル等を用いても良い
し、ガラスやプラスチック等の絶縁性基体上にアルミニ
ウム等を蒸着したものを用いても良い。また、アルマイ
ト層に代えて、ナイロン樹脂等からなるアンダーコート
層としても良い。また、露光装置は、LEDアレイを用
いたものに限らず、半導体レーザ、ポリゴンミラー及び
fθレンズ等によって走査光学系をなし感光ドラムの表
面を露光する方式であっても良い。また、カラー印刷用
のプリンタに限らず、白黒印刷用のプリンタであっても
良い。また、この発明は、プリンタに限らず、複写機
や、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、潜像担持体と現像剤担持体との間に働く圧接力を均
一にすることができるので、印刷品質を向上させ、潜像
担持体及び現像剤担持体の偏磨耗を防止して長寿命化を
図ることができる。また、一対の支持手段を共通化する
ことができるので、コストを低減することができる。ま
た、設計する上での自由度を高めることができるので、
設計が容易となり、かつ、当該画像形成装置の小型化が
可能となる。また、潜像担持体の軸部の径を、基体の径
と略等しくすることによって、外力による変形等を抑制
し、安定した現像ニップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるプリンタの概略構
成を示す断面図である。
【図2】同プリンタの感光ドラムの構成を示す断面図で
ある。
【図3】同プリンタの感光ドラム及び現像ローラの構成
を示す正面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿った断面図である。
【図6】図3のC−C線に沿った断面図である。
【図7】同プリンタの動作を説明するための説明図であ
る。
【図8】同プリンタの動作を説明するための説明図であ
る。
【図9】この発明の第2実施例であるプリンタの要部の
構成を示す図であって、同図(a)は、同プリンタの感
光ドラム及び現像ローラの構成を示す正面図、同図
(b)は、同図(a)のD−D線に沿った断面図であ
る。
【図10】従来技術を説明するための説明図である。
【図11】従来技術を説明するための説明図であって、
図10のE−E線に沿った断面図である。
【図12】従来技術を説明するための説明図である。
【図13】従来技術を説明するための説明図である。
【図14】従来技術を説明するための説明図である。
【図15】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(画像形成装置) 11 感光ドラム(潜像担持体) 21 基体部(基体) 33 現像ローラ(現像剤担持体) 37、38 支持部材(支持手段) 37a、38a ドラム支持孔部(第1の孔部) 37b、37b ローラ支持孔部(第2の孔部) 41 ドラム被動歯車(回転駆動機構の一部、第1
の歯車) 42 ローラ被動歯車(回転駆動機構の一部、第2
の歯車) 44 ドラム駆動歯車 45 ローラ駆動歯車 T トナー(現像剤)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H035 CA07 CB03 CB04 CD07 CD11 CG03 2H071 BA43 CA02 CA05 DA08 DA15 EA04 EA06 2H077 AA11 AC04 AC13 AD02 AD06 AD13 AD23 AD35 AE03 BA03 BA07 EA15 EA16 FA22 FA25 GA03 3J103 AA02 AA21 AA75 BA31 BA43 CA02 CA62 DA01 FA13 FA18 GA57 GA58 HA06 HA44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する円柱状の潜像担持体
    と、現像剤を担持し静電潜像が形成された前記潜像担持
    体の表面に接触して前記現像剤を供給し現像を行う円柱
    状の現像剤担持体と、前記潜像担持体及び前記現像剤担
    持体を回転駆動するための回転駆動機構と、前記潜像担
    持体及び前記現像剤担持体が互いを軸方向に沿って均一
    に圧接しながら共に回転するように前記潜像担持体及び
    前記現像剤担持体を支持する一対の支持手段とを備えた
    画像形成装置であって、 前記回転駆動機構は、前記潜像担持体に軸芯を共通にし
    て固定され電動機の回転とともに回転し前記電動機の回
    転運動を前記潜像担持体に伝達する第1の歯車と、前記
    現像剤担持体に軸芯を共通にして固定され電動機の回転
    とともに回転し前記電動機の回転運動を前記現像剤担持
    体に伝達する第2の歯車とを有し、 前記一対の支持手段は、前記潜像担持体及び前記現像剤
    担持体を、前記潜像担持体及び前記現像剤担持体の両側
    で支持して、前記潜像担持体と前記現像剤担持体とが互
    いを軸方向に沿って均一に圧接する状態で固定し、 前記第1及び第2の歯車は、前記支持手段の外側に取り
    付けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持する円柱状の潜像担持体
    と、現像剤を担持し静電潜像が形成された前記潜像担持
    体の表面に前記現像剤を供給して現像を行う円柱状の現
    像剤担持体と、前記潜像担持体及び前記現像剤担持体を
    回転駆動するための回転駆動機構と、前記潜像担持体の
    軸と前記現像剤担持体の軸とが平行な状態で、前記潜像
    担持体及び前記現像剤担持体が互いに非接触状態を保っ
    て共に回転するように前記潜像担持体及び前記現像剤担
    持体を支持する一対の支持手段とを備えた画像形成装置
    であって、 前記回転駆動機構は、前記潜像担持体に軸芯を共通にし
    て固定され電動機の回転とともに回転し前記電動機の回
    転運動を前記潜像担持体に伝達する第1の歯車と、前記
    現像剤担持体に軸芯を共通にして固定され電動機の回転
    とともに回転し前記電動機の回転運動を前記現像剤担持
    体に伝達する第2の歯車とを有し、 前記一対の支持手段は、前記潜像担持体及び前記現像剤
    担持体を、前記潜像担持体及び前記現像剤担持体の両側
    で支持して、前記潜像担持体の軸と前記現像剤担持体の
    軸とが平行な状態で固定し、 前記第1及び第2の歯車は、前記支持手段の外側に取り
    付けられていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記潜像担持体は、電子写真法により形
    成された静電潜像を担持する感光体層を有し、 前記支持手段は、前記潜像担持体の軸と前記現像剤担持
    体の軸とが平行な状態で、前記潜像担持体及び前記現像
    剤担持体が互いを圧接しながら回転するように前記潜像
    担持体及び前記現像剤担持体を支持することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の歯車及び前記第2の歯車が、
    前記潜像担持体及び前記現像剤担持体の同一の側に設け
    られていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の歯車及び前記第2の歯車が、
    前記潜像担持体及び前記現像剤担持体の互いに対向する
    側に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 一対の前記第1の歯車及び一対の前記第
    2の歯車が、それぞれ前記潜像担持体及び前記現像剤担
    持体の両側に設けられていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記潜像担持体及び前記現像剤担持体
    は、それぞれ、前記一対の支持部材によって支持される
    軸部を有し、 前記各支持手段は、前記潜像担持体の軸部を摺動可能に
    嵌挿するための第1の孔部と、前記現像剤担持体の軸部
    を摺動可能に嵌挿するための第2の孔部とを有している
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 一対の前記支持手段の前記第1の孔部と
    前記第2の孔部との中心間距離は略同一とされ、前記潜
    像担持体及び前記現像剤担持体は、前記潜像担持体の軸
    と前記現像剤担持体の軸とが平行な状態で、共に回転す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記潜像担持体は中空又は中実の円柱状
    の基体の外周面上に感光体層が形成されてなり、 前記潜像担持体の軸部の径は、前記基体の径に略等しく
    設定されていることを特徴とする請求項7又は8記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記潜像担持体の基体は、前記軸部を
    兼ねることを特徴とする請求項7、8又は9記載の画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記潜像担持体の径は、前記現像剤担
    持体の径以上であることを特徴とする請求項1乃至10
    のいずれか1に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記各支持手段の少なくとも前記第1
    及び第2の孔部近傍の部位は、前記潜像担持体の軸部及
    び前記現像剤担持体の軸部を構成する材料に対して摩擦
    係数の比較的低い材料からなっていることを特徴とする
    請求項7乃至11のいずれか1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015087412A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 株式会社リコー 画像形成装置
US9268300B2 (en) 2012-02-22 2016-02-23 Ricoh Company, Ltd. Process unit including a rotatable shaft along a driving force vector and image forming apparatus including the same

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