JPH11327297A - 現像装置の衝撃緩和構造 - Google Patents

現像装置の衝撃緩和構造

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Publication number
JPH11327297A
JPH11327297A JP10130042A JP13004298A JPH11327297A JP H11327297 A JPH11327297 A JP H11327297A JP 10130042 A JP10130042 A JP 10130042A JP 13004298 A JP13004298 A JP 13004298A JP H11327297 A JPH11327297 A JP H11327297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing device
guide
photosensitive drum
toner
developing
Prior art date
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Pending
Application number
JP10130042A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroisa Omura
洋功 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Publication of JPH11327297A publication Critical patent/JPH11327297A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方に押し出された現像装置の停止時の衝撃
によるトナーの飛散を抑制する。 【解決手段】 画像形成装置1の枠体31に支持された
感光体ドラム2に対して偏心カム383の駆動回転で離
接可能に設けられ、かつ、感光体ドラム2の周面に接近
した状態で同周面に形成された静電潜像にトナーを供給
してトナー像にする現像装置の衝撃緩和構造であって、
枠体31には、現像器3を感光体ドラム2に対して離接
する方向に案内する幅方向一対のガイド部材36が設け
られている一方、現像器3には、ガイド部材36(第1
ガイド溝36a)に案内されて前後動するガイド輪30
4が設けられ、ガイド部材36の感光体ドラム2側の端
部には、ガイド輪304の衝突を緩和する緩衝材36c
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ドラムに接
近する方向に移動する現像装置がストッパに当って停止
したときの衝撃を緩和する現像装置の衝撃緩和構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被転写物を光で走査してその反射
光を回転している感光体ドラムの周面に照射することに
より周面に静電潜像を形成し、ついでこの静電潜像にト
ナーを供給することによってトナー像を形成し、このト
ナー像を転写紙に転写するように構成された画像形成装
置が知られている。かかる画像形成装置においては、内
部に装填されたトナーを感光体ドラムの周面に供給して
静電潜像に沿ったトナー像を形成させる現像装置が採用
されている。この現像装置は、画像形成装置がカラー画
像を転写するものである場合、3色成分(イエロー、シ
アン、マゼンタ)用の3台と、黒色用の1台との合計4
台が採用され、これら4台の現像装置が感光体ドラムの
周面に沿って並設されている。
【0003】これら4台の現像装置は、感光体ドラムの
1回転毎に1台ずつが所定のガイド部材に案内されつつ
感光体ドラムの周面に接近されてそのトナーが感光体ド
ラムに付与されるとともに、他の3台の現像装置は感光
体ドラムから離間されてそれらのトナーが感光体ドラム
に供給されないようになっている。このトナー像は、一
旦転写ベルトに転写された後、つぎの1回転でつぎの色
のトナーが感光体ドラムに供給されて転写ベルトに転写
されるようになっている。従って、感光体ドラムが4回
転することにより、4つの色のトナーが転写ベルトに重
ね塗りされたカラー像が形成された後で、このカラー像
が転写紙に転写されるようになっている。
【0004】そして、上記各現像装置は、いずれも付勢
手段の付勢力によって感光体ドラムの周面から所定距離
だけ離間され、トナー供給の対象になっているものだけ
が例えばカム機構により付勢手段の付勢力に抗して感光
体ドラムに向けて押し出されるようになっている。かか
る現像装置については、例えば、特開平1−31036
7号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光体ドラ
ムの方向に押し出された現像装置が過剰に感光体ドラム
に接近するのを防止するために、ガイド部材にはストッ
パが設けられ、前進した現像装置がこのストッパに当止
することにより感光体ドラムと現像装置との間に所定寸
法の間隙が確保されるようになっている。
【0006】しかしながら、このような従来の画像形成
装置においては、前進した現像装置がストッパに衝突す
ると、その衝撃で現像装置内に貯溜されているトナーが
現像装置の前面のトナー供給用開口から外部に放出され
て飛散し、これによって感光体ドラムの周面が線状に汚
染されることがあり、その結果、得られた転写物は横線
が入った、いわゆるミスコピーになるという問題点を有
していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、前方に押し出された現像装
置の停止時の衝撃によるトナーの飛散を抑制することが
可能な現像装置の衝撃緩和構造を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
現像装置の衝撃緩和構造は、画像形成装置の感光体ドラ
ムに形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像に
する現像装置を、上記感光体ドラムに対して離接する方
向に案内し得るように構成された現像装置の衝突緩和構
造であって、上記現像装置を上記感光体ドラムに向けて
案内するガイド手段と、上記現像装置に設けられ、上記
ガイド手段に沿って摺動しつつ上記現像装置を案内する
被ガイド手段と、上記ガイド手段および上記被ガイド手
段の少なくとも一方に取り付けられて両者の衝突を緩和
する緩衝手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】この現像装置の衝撃緩和構造によれば、押
圧機構の駆動で現像装置を押圧することにより、現像装
置は、被ガイド手段がガイド手段に案内されつつ感光体
ドラムに向かって前進し、被ガイド手段がガイド手段に
設けられた緩衝材に当止することによって停止する。こ
のように、ガイド手段の前端部に緩衝材を設け、この緩
衝材にストッパとしての役割を担わせることにより、現
像装置がストッパに当止したときの衝突の衝撃が緩和さ
れるため、現像装置内のトナーの飛散が抑止される。従
って、上記トナーの飛散に起因した感光体ドラムの周面
の汚染が起こらず、感光体ドラムの汚染によるいわゆる
ミスコピーが防止される。
【0010】本発明の請求項2記載の現像装置の衝撃緩
和構造は、請求項1記載の現像装置の衝撃緩和構造にお
いて、上記緩衝手段は、フェルト材によって形成されて
いることを特徴とするものである。
【0011】この現像装置の衝撃緩和構造によれば、フ
ェルト材は、材料として強靱であるばかりか、圧縮強度
が圧縮量に応じて2次関数的に増大するため、ゴムのよ
うに圧縮強度が1次関数的に増大するものに比べてスト
ッパとして優れた特性を有しており、緩衝効果を満足し
た上で現像装置の感光体ドラムに対する過剰な接近が抑
止される。
【0012】本発明の請求項3記載の現像装置の衝撃緩
和構造は、請求項1または2記載の現像装置の衝撃緩和
構造において、上記ガイド手段は上記被ガイド手段が摺
接状態で嵌め込まれるガイド溝であることを特徴とする
ものである。
【0013】この現像装置の衝撃緩和構造によれば、ガ
イド手段を溝構造のガイド溝にすることにより、緩衝手
段は、それをガイド溝に嵌め込むだけでガイド手段に装
着された状態になり、緩衝手段のガイド手段への装着操
作が容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明が適用される画像形
成装置について図1を基に説明する。図1は、本発明の
現像装置の衝撃緩和構造が適用される画像形成装置の一
実施形態を示す側面断面視の説明図である。この図に示
すように、画像形成装置1は、箱型のケーシング11に
それぞれ内装された、所定枚数の用紙を保持して1枚ず
つ払い出す給紙部12と、回転している感光体ドラム2
の表面に一様に電荷を印加する主帯電部13と、被転写
物に光を投光してその反射光を電荷が印加された後の感
光体ドラム2の周面に投射する光学部14と、光の投射
によって感光体ドラム2の周面に静電潜像を現像する現
像部15と、感光体ドラム2の周面に形成された静電潜
像を転写ベルト4を介して用紙に転写するとともに、転
写後の転写ベルト4上の残留トナーを分離する転写・分
離部16と、感光体ドラム2の周面に残留しているトナ
ーを取り除いて清浄にするクリーニング部17と、感光
体ドラム2の周面の帯電状態を解除する除電部18と、
転写・分離部16で転写された用紙上の転写像を定着し
て排出する定着・排出部19とを備えた基本構成を有し
ている。
【0015】そして、画像転写用の用紙が給紙部12か
ら太線矢印で示す用紙搬送路1aに沿って転写・分離部
16に向けて搬送される一方、被転写物の表面で反射さ
れた光源からの光が光路1bに沿い、かつ、用紙の搬送
に同期して回転している感光体ドラム2の周面に投射さ
れ、この投射によって感光体ドラム2の表面に静電潜像
が形成されるとともに、現像部15でこの静電潜像が現
像されて転写・分離部16で周回している転写ベルト4
に上記現像による像が第1次転写されるようになってい
る。
【0016】上記転写・分離部16で感光体ドラム2の
像が転写された転写ベルト4は、給紙部12から供給さ
れる用紙に同期してさらに周回し、用紙搬送路1a上の
所定の位置を通過する用紙に転写ベルト4表面の転写像
が第2次転写され、これによって用紙の表面に画像が形
成されるようになっている。そして、画像の転写が完了
し用紙は、下流側の用紙搬送路1aを通って定着・排出
部19に供給され、ここで所定の定着処理が施された
後、ケーシング11に付設された排出トレー11aに向
けて排出されるようになっている。
【0017】上記給紙部12は、複数段の抽出式のカセ
ット12bがそれぞれ引き出し可能に積層状態で装着さ
れたカセット部12aと、排出トレー11aが設けられ
ているケーシング11の面の反対側の面に外方に向かっ
て突設された手差しトレー12cとからなっている。そ
して、転写操作に際しては、これら各カセット12bお
よび手差しトレー12cのいずれかが選択され、選択さ
れたカセット12bあるいは手差しトレー12cに装填
されている用紙が各所に設けられた搬送ローラ11cの
所定のもの駆動によって引き出され、用紙搬送路1aを
通って転写・分離部16に供給されるようになってい
る。
【0018】上記主帯電部13は、図1において中心軸
21回りに反時計方向に回転している感光体ドラム2の
外周面に、コロナ放電によって電荷を印加するものであ
り、感光体ドラム2の周面に頂部で対向するように設け
られた幅方向(図1の紙面の垂直方向)に延びる帯電器
22を備えて構成されている。上記帯電器22には、幅
方向に延びるように張設された帯電ワイヤ23が設けら
れ、この帯電ワイヤ23に印加された高電圧によるコロ
ナ放電によって感光体ドラム2の周面が均一に所定の電
圧で帯電された状態になる。
【0019】上記光学部14は、被転写物が被転写面側
を下方に向けて載置される透明板ガラス14aと、この
透明板ガラス14aの下部のケーシング11内に左右方
向に往復動可能に設けられ、かつ、投光方向が被転写物
に向けらた光源14bと、被転写物からの反射光を所定
枚数の反射鏡14dを介して受け入れる集光レンズ14
cと、この集光レンズ14cを通った光を受光してデジ
タル信号に返還するCCD(charge-coupled-device:
電荷結合素子)14eと、このCCD14eからのデジ
タル信号に応じたレーザー光線を反射鏡14fを介して
帯電器22の下流側の感光体ドラム2周面上に射光する
レーザー射光器14gとからなっている。
【0020】そして、光源14bから照射された光は、
透明板ガラス14a上の被転写物の被転写面に反射して
複数の反射鏡14dに反射されて集光レンズ14cを通
過する光路1bを通ってCCD14eに結像され、ここ
で一旦デジタル信号に変換される。このデジタル信号
は、図略の制御部で小丁の信号処理が施された後、各色
成分(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)毎に対
応する信号がレーザー射光器14gに与えられ、レーザ
ー光線に変換されて反射鏡14fを介して帯電器22の
下流側の均一に帯電された感光体ドラム2周面に印加さ
れる。これによって感光体ドラム2周面のレーザー光線
によって射光された部分の電位が低下し、この電位の低
下による画像である、いわゆる静電潜像が感光体ドラム
2の周面に各色成分毎に形成されるようになっている。
従って、光源14bの1回の往動に対してレーザー射光
器14gからは4回の感光体ドラム2に向けた射光が行
われ、各射光毎に感光体ドラム2は中心軸21回りに1
回転するため、感光体ドラム2は、光源14bの1回の
往動に対して4回転することになる。
【0021】上記現像部15は、静電潜像が形成される
位置の下流側であって、感光体ドラム2の周面に僅かな
離間状態で放射状に配設された4台の現像器(現像装
置)3によって形成されている。これら4台の現像器3
としては、感光体ドラム2周面の上流側から下流側に向
けて、イエロートナーの装填されたイエロー現像器3
a、シアントナーの装填されたシアン現像器3b、マゼ
ンタトナーの装填されたマゼンタ現像器3c、および黒
色のトナーであるブラックトナーの装填されたブラック
現像器3dとが適用されている。なお、これらの現像器
3は、感光体ドラム2、主帯電部13とともに一体的に
像形成ユニットとしてケーシング11に対して引き出し
可能になっている。その詳細については、図2〜図6を
基に後述する。
【0022】そして、光源14bの1回の往動による感
光体ドラム2の1回目の中心軸21回りの回転時に、周
面にイエロー現像器3aからイエロートナーが供給され
てイエローの像が形成され、このイエロー像が、まず、
転写・分離部16で転写ベルト4に転写される。ついで
2回目の感光体ドラム2の回転時にシアン現像器3bか
らのシアントナーが感光体ドラム2周面に供給されてシ
アン像が形成され、このシアン像が転写ベルト4のイエ
ロー像に重ねて転写される。さらに3回目の感光体ドラ
ム2の回転時にマゼンタ現像器3cからのマゼンタトナ
ーが感光体ドラム2周面に供給されてマゼンタ像が形成
され、このマゼンタ像が転写ベルト4のイエローおよび
シアンに重ねて転写される。そして最後の4回目の感光
体ドラム2の回転時にブラック現像器3dからのブラッ
クトナーが感光体ドラム2周面に供給されてブラック像
が形成され、このブラック像が転写ベルト4に転写され
る。これによって転写ベルト4の表面にはイエロー、シ
アン、マゼンタおよびブラックのトナーの重ね塗りされ
たカラー像が形成された状態になる。このカラー像が給
紙部12から送られてきた用紙に2次転写される。
【0023】上記転写・分離部16は、転写ベルト4が
掛け周される1個の駆動ローラ41aおよび複数個の従
動ローラ41bとからなるローラ群41と、上記転写ベ
ルト4に近接して設けられたベルトクリーナ42とから
なっている。上記駆動ローラ41aは、感光体ドラム2
の図1における右方に設けられている一方、上記従動ロ
ーラ41bは、4個が感光体ドラム2の斜め右下位置で
略上下方向に並ぶように並設されているとともに、1個
が駆動ローラ41aの若干下部位置に設けられている。
【0024】そして、従動ローラ41bの内、感光体ド
ラム2の周面に対向して設けられたもの(1次転写ロー
ラ41c)が転写ベルト4を感光体ドラム2の周面に向
けて押圧し、この1次転写ローラ41cが感光体ドラム
2に当接しながら転写ベルト4が時計方向に周回するこ
とによって感光体ドラム2周面のトナー像が転写ベルト
4に転写されるようになっている。また、従動ローラ4
1bの内の最下位置に設けられたもの(バックアップロ
ーラ41d)は、その下部に転写ベルト4を介して微小
間隔で対向した2次転写ローラ41eとで対向電極を形
成し、転写ベルト4を介してこれら対向電極間を用紙が
通過するときに、転写ベルト4の周面に形成されたカラ
ー像が用紙に転写されるようになっている。
【0025】また、従動ローラ41bの内、駆動ローラ
41aの直下に設けられたもの(テンションローラ41
f)は、図略の付勢手段の付勢力によって転写ベルト4
を外方に向かって緊張させるように構成され、このテン
ションローラ41fの作用によって転写ベルト4の弛み
が防止されるようになっている。
【0026】また、上記ベルトクリーナ42は、転写ベ
ルト4に形成されたカラーの転写像が用紙に転写された
後、転写ベルト4に残留しているトナーを取り除いて清
浄化するものであり、バックアップローラ41dの下流
側に設けられている。
【0027】上記クリーニング部17は、転写ベルト4
に転写後の感光体ドラム2周面に残留したトナーを取り
除いて清浄化するものである。このクリーニング部17
は、感光体ドラム2の周面外方であって、現像器3と転
写ベルト4との間に配設されている。
【0028】上記定着・排出部19は、用紙搬送路1a
を挟むように上下一対で配設された定着ローラ5を備え
て構成されている。上記定着ローラ5は、少なくとも一
方のものが内部に電熱ヒータ等の加熱手段を有してお
り、この加熱手段によって所定の温度(トナーが溶融す
る温度)に昇温されている。そして、定着ローラ5間を
カラー転写後の用紙が押圧されながら通過することによ
って、転写・分離部16で転写されたカラー像のトナー
が用紙に溶着して定着する。トナーが定着した後の用紙
は、排出トレー11aに向けて排出される。
【0029】図2および図3は、本発明に係る現像器が
装着される像形成ユニット30の一実施形態を示す斜視
図であり、図2は、像形成ユニット30がケーシング1
1内に装着された状態、図3は、像形成ユニット30が
ケーシング11から引き出された状態をそれぞれ示して
いる。なお、図2および図3において、X−X方向を幅
方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左
方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方
という。
【0030】図2および図3に示すように、像形成ユニ
ット30は、感光体ドラム2、主帯電部13、クリーニ
ング部17および現像器3が枠体31に支持されて形成
されている。枠体31は、側面視で先細りの五角形状を
呈した左側板32と、同右側板33と、これら両側板3
2,33の隅部間に架橋された複数本の連結杆34とか
らなっている。上記感光体ドラム2は、これら両側板3
2,33間の中央部に中心軸21回りに回転自在に軸支
され、左側板32の左方に設けられた図略の駆動モータ
の駆動によって反時計方向に回転するようになってい
る。また、上記主帯電部13は、両側板32,33間の
前方斜め上部に設けられているとともに、上記クリーニ
ング部17は、主帯電部13に隣接してその斜め前方位
置に設けられている。
【0031】そして、本発明に係る現像器3は、両側板
32,33の後方側に感光体ドラム2に沿うように4台
(イエロー現像器3a、シアン現像器3b、マゼンタ現
像器3cおよびブラック現像器3d)が配設されてい
る。4台の内の3台(イエロー現像器3a、シアン現像
器3bおよびマゼンタ現像器3c)は、感光体ドラム2
の後方面に沿うように上下方向に並設されているのに対
し、1台(ブラック現像器3d)のみは、感光体ドラム
2の直下に設けられており、従って図2および図3には
ブラック現像器3dの本体部分は陰に隠れて表れていな
い。
【0032】上記右側板33の後方部分には、感光体ド
ラム2の円形形状に沿うように並設された4つの装着窓
35が開口されている一方、左側板32および右側板3
3には、上記各装着窓35より若干上部位置において幅
方向で互いに対向した位置に一対のガイド部材36が設
けられ(図2および図3においては右方のガイド部材3
6は右側板33の陰になって図上に表れていない)、現
像器3は、その右端部を右側板33の内側から装着窓3
5に挿通した状態で幅方向の両側部をガイド部材36に
嵌め込むことによって枠体31に装着されるようににな
っている。各装着窓35には、右側板33から外方に突
出した受け皿35aが設けられ、装着窓35から外部に
突出した現像器3の右端部が受け皿35aによって前後
動可能に支持されるようになっている。
【0033】かかる像形成ユニット30は、前後方向一
対のレール部材37(図2および図3において前方のレ
ール部材37は像形成ユニット30の陰になって図上に
表れていない)によって幅方向に正逆移動可能に支持さ
れ、ケーシング11内に収納された収納姿勢(図2)
と、ケーシング11から引き出された引出し姿勢(図
3)との間で姿勢変更し得るようになっている。上記レ
ール部材37は、ケーシング11内の所定のフレームに
固定された幅方向に延びるフィックスレール37aと、
このフィックスレール37aに支持されて幅方向に出没
するアウターレール37bと、このアウターレール37
bに支持されて幅方向に出没するインナーレール37c
とから構成されている。
【0034】そして、上記インナーレール37cに両側
板32,33の下端隅部が固定され、これによって像形
成ユニット30がレール部材37に案内されつつ画像形
成装置1内に対して出没し得るようになっている。
【0035】図4および図5は、ガイド部材36の一実
施形態を示す斜視図であり、図4は、現像器3が外され
た状態、図5は、現像器3が装着された状態をそれぞれ
示している。図4および図5において、X−X方向を幅
方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左
方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方
という。なお、図示の都合上、図4においてはガイド部
材36と現像器3とが互いに平行に配された状態を描い
ているが、実際は両者が図4に示すようには相対的に位
置設定されることはない。
【0036】図4および図5に示すように、ガイド部材
36は、枠体31の側板32,33に当接固定される前
後方向に長尺の先細りの基板361と、この基板361
の下端縁部に前後方向に延びるように枠体31内に向け
て突設された底板362と、基板361の上縁部に底板
362と同一方向に突設された先下がりで前後方向に延
びる天板363と、この天板363前縁部と上記底板3
62の前縁部との間に架橋された前方板364と、上記
天板363の後端縁から後方に向けて延設された中間板
365と、この中間板365より上部の基板361上縁
部に前後方向に延びるように設けられた第2天板366
と、この第2天板366の前縁部と上記中間板365の
前縁部との間に架橋された第2前方板367とを備えた
基本構成を有している。因に図4および図5には、左側
板32に取り付けられたガイド部材36を示している。
【0037】上記基板361の前方下端縁部には、下方
に向かって突設されたブラケット368が設けられてい
るとともに、第2天板366には、左方に向かって突設
された鈎突起369が設けられている。そして、この鈎
突起369を、左側板32に穿設された係止孔32aに
嵌め込んで係止した状態で、ブラケット368を左側板
32にねじ止めすることにより、ガイド部材36が左側
板32に固定されるようになっている。
【0038】かかるガイド部材36において、底板36
2と天板363および中間板365との間に前後方向に
延びる第1ガイド溝(ガイド手段)36aが形成されて
いるとともに、中間板365と第2天板366との間に
第2ガイド溝(ガイド手段)36bが形成されている。
そして、ガイド部材36間に装着された現像器3は、こ
れらガイド溝36a,36bに案内されて前後動するよ
うになっている。各ガイド溝36a,36bの後端部は
開放され、これによって現像器3の後述するガイド輪
(被ガイド手段)304およびガイドロッド(被ガイド
手段)305をそれぞれ第1ガイド溝36aおよび第2
ガイド溝36bに上記開放部分を通して着脱し得るよう
になっている。
【0039】上記第1ガイド溝36aの前端部には、前
方板364に貼着された状態で発泡性合成樹脂製の弾力
性を有する緩衝材(緩衝手段)36cが設けられている
とともに、第2ガイド溝36bには、圧縮コイルばね3
6dが内装されている。本実施形態においては、上記緩
衝材36cとして厚さ寸法が略2mmのフェルト材が適
用されている。フェルト材が用いられる理由は、フェル
ト材は、材料として強靱であるばかりか、圧縮強度が圧
縮量に応じて2次関数的に増大するため、ゴムのように
圧縮強度が1次関数的に増大するものに比べてストッパ
として優れた特性を有しており、緩衝効果を満足した上
で現像器3の感光体ドラム2に対する過剰な接近が有効
に抑止されるからである。
【0040】また、上記中間板365は、前方位置に設
けられた前方中間板365aと、この前方中間板365
aより後方位置に設けられた後方中間板365bとから
なっているとともに、上記第2天板366は、上記前方
中間板365aに対向した前方第2天板366aと、上
記後方中間板365bに対向した後方第2天板366b
とからなっている。そして、前方中間板365aと前方
第2天板366aとの間の溝幅寸法は圧縮コイルばね3
6dの外径寸法と略同一に寸法設定されている一方、後
方中間板365bと後方第2天板366bとの間の溝幅
寸法は、現像器3の後述するガイドロッドの外径寸法よ
りも僅かに大きく寸法設定されている。
【0041】また、上記後方中間板365bの後縁部に
は、上方に向けて突設された係止突片365cが設けら
れているとともに、後方第2天板366bの後部には、
後端部分が上方にめくれ上がった弾性変形部366cが
設けられ、この弾性変形部366cの弾性変形による第
2ガイド溝36bの溝幅寸法の拡張によって第2ガイド
溝36bに対してガイドロッドを容易に着脱することが
できるようになっている。
【0042】上記現像器3は、内部にトナーを貯溜する
貯溜空間および貯溜されたトナーを撹拌しながら前端側
に送りこむスクリューフィーダーを備えた現像器本体3
01と、この現像器本体301の前端側に第1水平軸3
02回りに回転自在に軸支された現像ローラ303と、
上記第1水平軸302回りに回転自在に軸支された幅方
向一対のガイド輪(第1被ガイド部材)304と、現像
器本体301の後方上部の側壁から幅方向に向けて突設
された幅方向一対のガイドロッド305とを備えた基本
構成を有している。
【0043】ガイド輪304は上記ガイド部材36の第
1ガイド溝36aに嵌め込まれるものであり、ガイドロ
ッド305は同第2ガイド溝36bに嵌め込まれるもの
である。そして、ガイド輪304およびガイドロッド3
05が第1ガイド溝36aおよび第2ガイド溝36bに
それぞれ嵌挿されることにより、現像器3がガイド部材
36に前後動可能に装着された状態になるようにしてい
る。ガイドロッド305は、本実施形態においては、側
面視で前方側が平らな半円状に形成され、平らな部分が
前方中間板365aおよび前方第2天板366aの後縁
部に当止することによってガイドロッド305の前方へ
の過剰な移動が阻止されるようになっている。
【0044】上記現像ローラ303は、現像器本体30
1の前端部の開口を塞ぐように配設されている。そし
て、現像ローラ303の外周面と現像器本体301の天
板の前端縁部との間に内部のトナーを排出する幅方向に
延びた長尺のトナー供給開口306が形成され、これに
よって現像ローラ303の第1水平軸302回りの図4
における反時計方向の回転によって現像器本体301内
のトナーが現像ローラ303の外周面に供給されるよう
になっている。現像器3がガイド部材36に装着された
状態で現像ローラ303の外周面に供給されたトナー
は、中心軸21回りに回転している感光体ドラム2の外
周面に供給され、同外周面にトナー像が形成されること
になる。
【0045】また、上記第1水平軸302には各ガイド
輪304の内側部分に幅方向一対の位置決めコロ307
が同心で軸心回りに回転自在に軸支されている。これら
の位置決めコロ307は、現像器3がガイド部材36に
装着されて感光体ドラム2に向かって押圧された状態で
感光体ドラム2の両側部の周面に当接し、これによって
現像ローラ303の外周面と感光体ドラム2の外周面と
の間に所定の隙間を形成させるスペーサーの役割を担う
ものである。
【0046】また、左方のガイド輪304と位置決めコ
ロ307との間には、第1水平軸302と同心で共回り
する第1歯車308が設けられているとともに、この第
1歯車308の後方には第2水平軸309回りに回転自
在に軸支され、かつ、第1歯車308に噛合する第2歯
車310が設けられているとともに、この第2歯車31
0のさらに後方には第2歯車310に噛合して第3水平
軸311回りに回転する第3歯車312が設けられてい
る。
【0047】第2および第3水平軸309,311は、
現像器本体301内の図略のスクリューフィーダと軸心
回りに共回りし、これによって現像器本体301内のト
ナーをトナー供給開口306に向けて送り出すようにな
っている。そして、第1歯車308は、現像器3がガイ
ド部材36に装着された状態でケーシング11(図1)
内の適所に配設された図略の駆動モータの駆動軸の駆動
歯車に噛合され、駆動モータの駆動回転が駆動歯車を介
して第1歯車308に伝達されることにより、第1歯車
308が回転するとともに、この回転によってそれぞれ
順次噛合している第2歯車310および第3歯車312
も同期回転するようになっている。
【0048】かかる現像器本体301の右側部には、底
板を共有して右方に向けて延設された内部が空洞の本体
延設部313が設けられている。この本体延設部313
の厚み寸法は、上記右側板33の装着窓35(図2およ
び図3)の上下寸法よりも若干薄めに寸法設定され、こ
の本体延設部313を内側から装着窓35に差し通すこ
とによって現像器3が像形成ユニット30の枠体31に
装着されるようになっている。
【0049】かかる本体延設部313の上面には、トナ
ーを現像器本体301内に供給するためのトナー供給孔
314が穿設されているとともに、このトナー供給孔3
14の周縁部には発泡性合成樹脂等の柔軟性材料からな
る環状のパッキン材315が貼設されている。このパッ
キン材315を介して図略のトナー供給管がトナー供給
孔314に接続され、これによって必要の都度トナー供
給管からのトナーが現像器本体301内に供給されるよ
うになっている。
【0050】上記ガイド輪304は、直径寸法が上記第
1ガイド溝36aの最奥部(前端部)の溝幅寸法より僅
かに小さく寸法設定されているとともに、上記ガイドロ
ッド305は、上下幅寸法が入口部分の第2ガイド溝3
6bの溝幅寸法と同一に寸法設定されている。また、ガ
イドロッド305の下部後方には上記係止突片365c
に対応した係止凹部305aが凹設され、ガイドロッド
305が第2ガイド溝36bに嵌挿された状態で上記係
止凹部305aが係止突片365cに外嵌することによ
ってガイドロッド305が圧縮コイルばね36dの付勢
力に抗して第2ガイド溝36bから脱落するのが防止さ
れるようになっている。
【0051】そして、ガイド輪304を第1ガイド溝3
6aに嵌挿するとともに、ガイドロッド305を第2ガ
イド溝36bに嵌め込むことによって、現像器3はガイ
ド部材36に案内されつつ所定範囲で前後動し得るよう
になる。
【0052】そして、圧縮コイルばね36dの付勢力に
抗して現像器3を前方に押圧することにより、ガイド輪
304が第1ガイド溝36aの最奥部に嵌まり込んで外
周面が緩衝材36cに当接する。これによって現像器3
の現像ローラ303の外周面が所定の隙間間隔で感光体
ドラム2の外周面に対向した位置決め状態になるように
している。また、ガイド輪304が緩衝材36cに当接
することによって衝突の衝撃が緩和され、これによって
トナー供給開口306からトナーが噴出して感光体ドラ
ム2の外周面が線状に汚染されるのが防止されるように
している。
【0053】また、上記現像器本体301は、後壁30
1aの下部が幅方向の略全長に亘って前方に向けて陥没
して形成された陥没部301bを有している。そして、
後壁301aには、下半分が陥没部301bにまで延設
された板ばね材製の幅方向一対の押圧板316がねじ止
めで固定されており、これら一対の押圧板316が、図
2に示す押圧カム機構38によって押圧されることによ
り、現像器3は圧縮コイルばね36dの付勢力に抗して
前方に移動し、感光体ドラム2に対して位置決め状態に
位置設定されるとともに、上記押圧が解除されることに
より圧縮コイルばね36dの付勢力によって後退して退
避位置に位置設定されるようになっている。
【0054】上記押圧カム機構38は、図2に示すよう
に、像形成ユニット30の左方後部に形成された駆動機
構381と、この駆動機構381から右方に向けて突設
された複数本のカム軸382と、これらカム軸382に
軸心回りに共回り可能に固定された、各カム軸382当
り一対の偏心カム383とを備えて構成されている。な
お、図2においては、図示の都合上ブラック現像器3d
を対象としたカム軸382および偏心カム383は枠体
31に隠れて図面上に表れていない。
【0055】上記駆動機構381は、図略の駆動モータ
の駆動によって互いに関連しながら回転する図略の各種
の歯車とが組み合わされて形成されている。そして、各
カム軸382は、駆動モータの駆動によって歯車機構を
介して相互に同期回転するようになっている。
【0056】かかる各カム軸382は、枠体31に装着
された現像器3の後方位置に現像器3に対して所定寸法
だけ離間して設けられ、各現像器本体301の一対の押
圧板316に対向した位置にそれぞれ偏心カム383が
固定されている。そして、偏心カム383は、駆動機構
381の駆動によるカム軸382の軸心回りの回転によ
って押圧板316に当接して押圧する当接姿勢と、押圧
板316から離間して上記押圧を解除する離間姿勢との
間で姿勢変更し得るように寸法設定および形状設定され
ている。
【0057】そして、本実施形態においては、感光体ド
ラム2の最初の1回転時にイエロー現像器3a用の偏心
カム383のみが当接姿勢に設定され、感光体ドラム2
の2回目の1回転時にシアン現像器3b用の偏心カム3
83のみが当接姿勢に設定され、感光体ドラム2の3回
目の1回転時にマゼンタ現像器3c用の偏心カム383
のみが当接姿勢に設定され、感光体ドラム2の4回目の
1回転時にブラック現像器3d用の偏心カム383のみ
が当接姿勢に設定されるように各カム軸382が同期回
転するようになっている。
【0058】かかる偏心カム383の姿勢変更によっ
て、圧縮コイルばね36dにより後方側に向かって付勢
されている各現像器3は、ガイド部材36にガイドされ
つつ感光体ドラム2に対して進退し、前進したときに現
像器本体301内のトナーが現像ローラ303の回転に
よって感光体ドラム2に供給されるとともに、後退した
ときの現像ローラ303の停止によって感光体ドラム2
へのトナー供給が停止されるようになっている。
【0059】また、押圧カム機構38が停止された状態
では、全ての偏心カム383は離間姿勢に姿勢設定さ
れ、これによって圧縮コイルばね36dの付勢力により
後端位置まで後退した現像器3の押圧板316と偏心カ
ム383との間に所定間隔の隙間が形成され、両者の干
渉が解除されることによって像形成ユニット30はケー
シング11から引き出され得るようになっている。
【0060】そして、現像器本体301の後壁301a
の陥没部301bには、各押圧板316を左右から挟持
するように各一対の保護突起317が突設されている。
この保護突起317は、後端部が円弧状に形成されてい
る。これによって像形成ユニット30をケーシング11
に対して出し入れするときに偏心カム383がこの円弧
形状の保護突起317に干渉して円弧状の縁部に誘導さ
れた状態で現像器3を緩やかに前方に向けて押圧するよ
うになっている。従って、像形成ユニット30をケーシ
ング11に対して出し入れするときに、押圧板316が
偏心カム383と直接的に衝突するのが防止され、衝突
の衝撃で現像器本体301内のトナーがトナー供給開口
306から外部に噴出して感光体ドラム2の表面を汚染
するという不都合が生じないようになされている。
【0061】図6は、本発明の作用を説明するための説
明図であり、(イ)は現像器3が偏心カム383によっ
て前方に押圧される直前の状態、(ロ)は現像器3が偏
心カム383によって接近位置まで押圧された状態をそ
れぞれ示している。
【0062】まず、図6の(イ)に示す状態で偏心カム
383がカム軸382の時計方向への回動によって回動
することにより、偏心カム383が押圧板316に当接
してそれを押圧するため、ガイドロッド305は圧縮コ
イルばね36dの付勢力に抗して前進し、これによって
現像器3は感光体ドラム2の方向に移動する。
【0063】そして、偏心カム383が略90度回転す
ると、図6の(ロ)に示すように、第1ガイド溝36a
に案内されたガイド輪304が第1ガイド溝36aの先
端側に嵌装された緩衝材36cに衝突するが、この衝突
による衝撃は緩衝材36cによってを緩和され、従っ
て、現像器3内のトナーがトナー供給開口306(図
4)から漏洩して飛散し、感光体ドラム2の周面を汚染
するという不都合が確実に防止される。
【0064】以上詳述したように、本発明の現像器の衝
撃緩和構造は、枠体31に、現像器3を感光体ドラム2
に対して離接する方向に案内する幅方向一対のガイド部
材36を設ける一方、現像器3にガイド部材36(第1
ガイド溝36a)に案内されて前後動するガイド輪30
4を取付け、ガイド部材36の感光体ドラム2側の端部
にガイド輪304の衝突を緩和する緩衝材36cを設け
たため、偏心カム383の駆動回転で現像器3を押圧す
ることにより、現像器3は、ガイド輪304がガイド部
材36に案内されつつ感光体ドラム2に向かって前進
し、ガイド輪304がガイド部材36に設けられた緩衝
材36cに当止することによって現像器3を停止させる
ことができる。このように、ガイド部材36の前端部に
緩衝材36cを設け、この緩衝材36cにストッパとし
ての役割を担わせることにより、現像器3がストッパに
当止したときの衝突の衝撃が緩和されるため、現像器3
内のトナーの飛散を抑止することができる。従って、ト
ナーの飛散に起因した感光体ドラム2の周面の汚染が起
こらず、感光体ドラム2の汚染によるいわゆるミスコピ
ーを確実に防止することができる。
【0065】また、緩衝材36cとしてフェルト材を採
用すれば、フェルト材は、材料として強靱であるばかり
か、圧縮強度が圧縮量に応じて2次関数的に増大する特
性を有しており、従って、ゴムのように圧縮強度が1次
関数的に増大するものに比べてストッパとして優れ、緩
衝効果を満足した上で現像器3の感光体ドラム2に対す
る過剰な接近を有効に抑止することができる。
【0066】さらにガイド部材36としてガイド輪30
4が摺接状態で嵌め込まれる第1ガイド溝36aの設け
られたものを採用したため、緩衝材36cを第1ガイド
溝36aに嵌め込むだけでガイド部材36に装着された
状態にすることができ、緩衝材36cのガイド部材36
への装着操作を容易にする上で有効である。
【0067】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0068】(1)上記の実施形態においては、画像形
成装置1としてカラー複写機が適用されているが、本発
明は、画像形成装置1がカラー複写機であることに限定
されるものではなく、プリンタ装置やファクシミリ装置
等であってもよく、また、カラー用であることに限ら
ず、モノクロ用であってもよい。
【0069】(2)上記の実施形態においては、緩衝材
36cとして厚み寸法が略2mmのフェルト材が適用さ
れているが、本発明は、緩衝材36cがフェルト材であ
ることに限定されるものではなく、軟質の合成樹脂やゴ
ム材、さらには発泡性合成樹脂等を用いてもよい。
【0070】(3)上記の実施形態においては、緩衝材
36cを第1ガイド溝36aに設けたが、本発明は、緩
衝材36cを第1ガイド溝36aに設けることに限定さ
れるものではなく、第2ガイド溝36bに設けてもよ
い。
【0071】(4)上記の実施形態においては、枠体3
1側にガイド手段であるガイド溝36a,36bを設け
る一方、現像器3側に被ガイド手段であるガイド輪30
4およびガイドロッド305を設けているが、これを逆
にして枠体31側にガイド輪304やガイドロッド30
5のようなガイド突起を設ける一方、現像器3側に被ガ
イド手段としてガイド溝を設けるようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の現像装置の衝撃
緩和構造によれば、現像装置を上記感光体ドラムに向け
て案内するガイド手段と、現像装置に設けられ、ガイド
手段に沿って摺動しつつ現像装置を案内する被ガイド手
段と、ガイド手段および被ガイド手段の少なくとも一方
に取り付けられて両者の衝突を緩和する緩衝手段とを備
えたため、押圧機構の駆動で現像装置を押圧することに
より、現像装置は、被ガイド手段がガイド手段に案内さ
れつつ感光体ドラムに向かって前進し、被ガイド手段が
ガイド手段に設けられた緩衝手段に当止することによっ
て現像装置を停止させることができる。このように、ガ
イド手段の前端部に緩衝手段を設け、この緩衝手段にス
トッパとしての役割を担わせることにより、現像装置が
ストッパに当止したときの衝突の衝撃が緩和されるた
め、現像装置内のトナーの飛散を抑止することができ
る。従って、トナーの飛散に起因した感光体ドラムの周
面の汚染が起こらず、感光体ドラムの汚染によるいわゆ
るミスコピーを確実に防止することができる。
【0073】本発明の請求項2記載の現像装置の衝撃緩
和構造によれば、緩衝手段としてフェルト材を採用した
ため、フェルト材は、材料として強靱であるばかりか、
圧縮強度が圧縮量に応じて2次関数的に増大し、従っ
て、ゴムのように圧縮強度が1次関数的に増大するもの
に比べてストッパとして優れた特性を有しており、緩衝
効果を満足した上で現像装置の感光体ドラムに対する過
剰な接近を抑止することができる。
【0074】本発明の請求項3記載の現像装置の衝撃緩
和構造によれば、ガイド手段として被ガイド手段が摺接
状態で嵌め込まれるガイド溝を採用したため、緩衝手段
をガイド溝に嵌め込むだけでガイド手段に装着された状
態にすることができ、緩衝手段のガイド手段への装着操
作を容易にする上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の付勢構造が適用される画像
形成装置の一実施形態を示す側面断面視の説明図であ
る。
【図2】本発明に係る現像器が装着される像形成ユニッ
トの一実施形態を示す斜視図であり、像形成ユニットが
ケーシング内に装着された状態を示している。
【図3】本発明に係る現像器が装着される像形成ユニッ
トの一実施形態を示す斜視図であり、像形成ユニットが
ケーシングから引き出された状態を示している。
【図4】ガイド部材の一実施形態を示す斜視図であり、
現像器が外された状態を示している。
【図5】ガイド部材の一実施形態を示す斜視図であり、
現像器が装着された状態を示している。
【図6】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)は現像器3が偏心カム383によって前方に押圧
される直前の状態、(ロ)は現像器3が偏心カム383
によって接近位置まで押圧された状態をそれぞれ示して
いる。
【符号の説明】
1 画像形成装置 11 ケーシング 11a 排出トレー 11c 搬送ローラ 12 給紙部 12a カセット部 12b カセット 12c 手差しトレー 13 主帯電部 14 光学部 14a 透明板ガラス 14b 光源 14c 集光レンズ 14d 反射鏡 14e CCD 14f 反射鏡 14g レーザー射光器 15 現像部 16 転写・分離部 17 クリーニング部 18 除電部 19 定着・排出部 2 感光体ドラム 21 中心軸 3 現像器 30 像形成ユニット 3a イエロー現像器 3b シアン現像器 3c マゼンタ現像器 3d ブラック現像器 301 現像器本体 301a 後壁 301b 陥没部 302 第1水平軸 303 現像ローラ 304 ガイド輪 305 ガイドロッド 305a 係止凹部 306 トナー供給開口 307 位置決めコロ 308 第1歯車 309 第2水平軸 310 第2歯車 311 第3水平軸 312 第3歯車 313 本体延設部 314 トナー供給孔 315 パッキン材 316 押圧板 317 保護突起 31 枠体 32 左側板 32a 係止孔 33 右側板 34 連結杆 35 装着窓 35a 受け皿 36 ガイド部材 36a 第1ガイド溝 36b 第2ガイド溝 361 基板 362 底板 363 天板 364 前方板 365 中間板 365a 前方中間板 365b 後方中間板 366 第2天板 366a 前方第2天板 366b 後方第2天板 367 第2前方板 368 ブラケット 4 転写ベルト 41 ローラ群 41a 駆動ローラ 41b 従動ローラ 41c 1次転写ローラ 41d バックアップローラ 41f テンションローラ 42 ベルトクリーナ 5 定着ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の感光体ドラムに形成され
    た静電潜像にトナーを供給してトナー像にする現像装置
    を、上記感光体ドラムに対して離接する方向に案内し得
    るように構成された現像装置の衝突緩和構造であって、 上記現像装置を上記感光体ドラムに向けて案内するガイ
    ド手段と、 上記現像装置に設けられ、上記ガイド手段に沿って摺動
    しつつ上記現像装置を案内する被ガイド手段と、 上記ガイド手段および上記被ガイド手段の少なくとも一
    方に取り付けられて両者の衝突を緩和する緩衝手段と、
    を備えたことを特徴とする現像装置の衝撃緩和構造。
  2. 【請求項2】 上記緩衝手段は、フェルト材によって形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の現像装置
    の衝撃緩和構造。
  3. 【請求項3】 上記ガイド手段は、上記被ガイド手段が
    摺接状態で嵌め込まれるガイド溝であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の現像装置の衝撃緩和構造。
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