JP2004117395A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】引き出しユニットの正規位置へのセットを自動で行う機構とすることにより、ユーザ操作によるばらつきの無いセット状態の確保と、操作性を実現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】装置の本体基枠70にスライドレール73、74を介して引き出しユニット71を設け、引き出しユニット71を引き出し可能とした画像形成装置1において、引き出しユニット71をスライドレール73、74に沿って挿入方向X1に摺動させて正規位置A1にセットする際、該正規位置A1の手前側近傍の引き込み位置A2に上記引き出しユニットが挿入された時に、同引き出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置A1に引き込み位置決めする引き込み駆動手段78を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】装置の本体基枠70にスライドレール73、74を介して引き出しユニット71を設け、引き出しユニット71を引き出し可能とした画像形成装置1において、引き出しユニット71をスライドレール73、74に沿って挿入方向X1に摺動させて正規位置A1にセットする際、該正規位置A1の手前側近傍の引き込み位置A2に上記引き出しユニットが挿入された時に、同引き出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置A1に引き込み位置決めする引き込み駆動手段78を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は装置本体内に画像形成用のユニットを配備した画像形成装置、特に、各ユニットが装置本体内より引き出し可能に形成された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
複写機、プリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置においては、装置本体内に画像形成のための装置を複数収容し、その内の一部はユニット化して収容される。
例えば、図8に示す複写機100では、定着搬送ユニット110及び用紙カセット120が装置本体に収容され、しかも、これらユニット110、120は各ユニットの機能に応じ、複写機本体前面よりユーザーにより引き出し可能に収容される。
【0003】
ここで、定着搬送ユニット110は、転写位置で搬送途中の紙に画像転写が成され、そのトナー像は定着位置で永久画像に定着され、排紙トレー側に送出されており、定着搬送ユニット110は位置精度良く、ずれなく正規の位置に保持される必要がある。一方、用紙カセット120は搬送路に指定形状の紙を送出するもので、搬送路に対してずれなく正規の位置に保持される必要がある。
【0004】
このように、引き出しユニットである定着搬送ユニット110や用紙カセット120はそれぞれが装置本体内に挿入されて画像形成工程で作動するにあたり、ずれなく正規の位置に保持され、適時に正規位置から複写機本体前面よりユーザーにより引き出しできるように形成される必要がある。
例えば、図8に示す複写機100の定着搬送ユニット110は、転写済みの紙が搬送途中で紙詰まりであるジャム状態に陥り停止すると、この紙を排除するにあたり複写機本体前面よりユーザーにより引き出され、ジャム紙の排除処理が成され、ジャム処理終了後装置本体内に挿入されて、正規位置に戻され、そこに配置される不図示の係止手段により正規位置よりずれなく保持されることとなる。
【0005】
なお、不図示の係止手段を係合状態と係合解除状態に切換えるハンドル130が定着搬送ユニット110の前面より突き出し配備され、このハンドル130は複写機前面の一部を成す前カバー140の開放時に切換え操作できるように構成される。
なお、定着搬送ユニットや用紙カセットを複写機本体前面より引き出し可能とした複写機の一例が特開平11−102151号公報(特許文献1)に開示される。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−102151号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置では、複写機等の紙詰まり処理やメンテ性向上のため、引き出しユニットをスライドレールを用いて装置本体内部に取り付け、水平方向に引き出す構成が多く用いられている。この引き出しユニットの引き出し、挿入操作は、従来ユーザが操作レバーを使って手動で行っており、特許文献1にも同様の構成が開示される。
しかし、その際、ユーザが正規位置まで引き出しユニットをセットしないまま機械を動作させようとするとトラブルの原因となるため、正しくセットされていない場合に前カバーを閉じないよつにするなど、誤セットを防止する手段を設け、メカ的なフールプルーフ機能を設けている。
【0008】
しかし、高画質化の要求に伴い、各機能を有した引き出しユニットの正規位置への位置決め精度に対する要求レベルが厳しくなるにつれ、ユーザ操作による正規位置に対するユニットセット位置の微妙なばらつきが画像品質に影響するようになり、正規位置に対するユニットセット位置のずれを確実に低減する要求が発生している。
また、引き出しユニットが大型化した場合、その重量のため、引き出しユニットを位置決めピンに嵌合させる際のカセット力が増大することとなり、ユーザー操作性を損なう不具合が発生する。
【0009】
このような問題、特に、操作レバーを操作することにより、ユニットロック機構を嵌合させていたのに対して、引き出しユニットの正規位置へのセットを自動的に行なう機構とすることによって、ユーザ操作による正規位置に対するユニットセット位置のずれのばらつきの無いユニットセット位置を正規位置とした正規のセット状態の確保と、操作性を実現することが要求されている。
この発明は以上のような課題に基づきなされたもので、引き出しユニットの正規位置へのセットを自動で行う機構とすることにより、ユーザ操作によるばらつきの無いセット状態の確保と、操作性を実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、装置本体にスライドレールを介して引き出しユニットを設け、同引き出しユニットを引き出し可能とした画像形成装置において、上記引き出しユニットをスライドレールに沿って挿入方向に摺動させて正規位置にセットする際、該正規位置の手前側近傍の引き込み位置に上記引き出しユニットが挿入された時に、同引き出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めする引き込み駆動手段を設けたことを特徴とする。
このように、引き出しユニットを正規位置に摺動させてセットする際、引き込み位置に引き出しユニットが挿入されると、引き込み駆動手段が引出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めするようにしたので、操作者が正規位置にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置に対する微妙なばらつきを防止することができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記引き込み駆動手段は上記引き出しユニットを正規位置にセットする収納状態では引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することを特徴とする。
このように、引き込み駆動手段は正規位置において引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することでロック機構として機能することができ、装置の動作時に常に引き出しユニットを正規位置に精度良く位置決めしてセットできる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、引き込み駆動手段による引き出しユニットセット時に、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段を設けたことを特徴とする。
このように、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを容易に検知でき、この検知信号を用い引き出しユニットの制御を的確に行なえる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段の信号により、上記引き込み駆動手段を駆動する制御を行なうことを特徴とする。
このように、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを検知できるので、引き込み駆動手段を適切なタイミングで始動開始できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態としての画像形成装置であるタンデム型間接転写方式のカラー電子写真装置1を示した。
まず、図1に基づいて、このカラー電子写真装置1の全体構成を概略的に説明する。
図中、符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0015】
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10を設ける。中間転写体10は、図1に示すとおり、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能に駆動できる。
この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。
【0016】
また、3つの中で第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。
そのタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。
【0017】
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成され、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像をシートに転写する。なお、ローラ23側には図示しない切換え手段が配備され、その駆動により適時に中間転写体10側にローラ23側の2次転写ベルト24を接離作動できる。
【0018】
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。ここで、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
【0019】
なお、図示例では、上述したタンデム画像形成装置20の下に平行に定着搬送ユニットである引き出しユニット71が配備される。この引き出しユニット71は2次転写装置22と、定着装置25と、これらの下に配備され、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28と、給紙路48とがユニット本体72に支持された構成を採る。
さて、いまこのカラー電子写真装置1を用いてコピーをとるとする。
【0020】
この場合、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0021】
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シァンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
【0022】
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ぺ一パーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0023】
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
【0024】
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
次に、2次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28及び給紙路48を共にユニット本体72に支持した定着搬送ユニットである引き出しユニット71の構成を図2乃至図7を用いて説明する。
【0025】
なお、引き出しユニット71の外側前部は前カバー95に覆われる。図2、4に示すように、前カバー95は矩形の長板状を成し、その手前側の一端部は図示しないヒンジ部により本体基枠70の前方端にヒンジ結合される。他端部には手掛け部96が形成され、同他方端裏側には不図示のマグネットプレートが取付けられ、このマグネットプレートを吸着する不図示のマグネットキャッチが本体基枠70の前方端に装着される。これにより、前カバー95を開放可能に閉鎖位置に磁力で保持可能に構成される。
【0026】
前カバー95の内側に位置する引き出しユニット71は、スライドレール右73、スライドレール左74により装置本体100の本体基枠70に対し摺動方向(引き出しユニットスライド方向)Xに引き出し自在に構成されており、ユニット本体72内に定着装置25、2次転写装置22、シート反転装置28、給紙路48を配備し、支持している。
ユニット本体72の前側板75には本体基枠70との間での位置決めようの位置決め穴(図示せず)が二箇所に設けてあり、図2に示すように、本体基枠70側の不図示のブラケットに支持された位置決めピン77a、77bと嵌合することにより位置決めされる。
【0027】
前側板75にはユニット本体72を引き出し方向X3(図4参照)に引き出し操作するための把持部751が形成される。
なお、ユニット本体72の前側板75からは、従来装置(図8参照)が有していたような操作レバーは基本的には排除されている。ここでは、特に、後述の引き込み駆動手段78の駆動によってユニット本体72を正規位置A1に位置決めした際に、これを解除する場合に使用可能な解除レバーrを2点鎖線で示した。
【0028】
次に、引き出しユニット71を装置本体100側の正規位置A1に引き込み位置決めする引き込み駆動手段78を説明する。
【0029】
図4に示すように、引き込み駆動手段78は引き出しユニット71をスライドレール右73、スライドレール左74に沿って挿入方向X1に摺動させて正規位置A1にセットする際、該正規位置A1の手前側近傍の引き込み位置A2に引き出しユニット71が挿入された時に、同引き出しユニット71を更に挿入方向X1に引込み摺動させ正規位置A1に位置決めするよう機能する。しかも引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を挿入方向X1と同方向である引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能する。
【0030】
引き込み駆動手段78で用いるスライドレール右73は図4、5、6に示すように、本体基枠70に長手方向の2箇所でブラケットbを介してビス止めされる固定レール79と、固定レール79の上方延出部に設けた複数のローラ81と、複数のローラに摺動可能に嵌合しユニット本体72に一体結合された摺動レール82とを備える。
ここで摺動レール82のローラ嵌合部821は、図6に示すように、固定レール79の基部791の上方に配置され、相対的に摺動方向X(紙面垂直方向)に移動できる。なお、ここでのスライドレール右73に対してスライドレール左7(図4参照)は左右対称に形成され、ここでは重複説明を略す。
【0031】
図4、6に示すように、スライドレール右73はその固定レール79の基部791の長手方向中間部と対向する本体基枠70側の部分に引き込み駆動手段78の要部を成す駆動ギヤ83と、同ギヤに上方側より噛み合う直状ギヤ84が形成されたロックブラケット85とを対向配備している。
駆動ギヤ83は不図示の減速機構及び駆動源を収容した引き込み駆動部91に駆動され、同引き込み駆動部91は複写制御手段92に駆動制御される。
【0032】
図5に示すようにロックブラケット85はその中間部に長手方向に沿った長溝852が形成され、一端には爪部853が形成される。ロックブラケット85の長溝852は本体基枠70側の部分より突出し、摺動方向Xに沿って所定間隔を保持した位置に突設された2本のガイドピン86に摺動可能に嵌挿される。これにより、ロックブラケット85はその直状ギヤ84に噛み合う駆動ギヤ83の回転時に摺動方向Xに移動可能に形成される。
【0033】
図4に示すように、摺動レール82の側壁にはその長手方向における中間部に嵌合突起87を本体基枠70側に向けて突設している。図4、7に示すように、この嵌合突起87は摺動レール82の側壁に突設されたブラケット98内の嵌合空間である嵌合穴93に嵌挿される。この嵌合穴93はブラケット98の凸壁981の穴と対向し、その穴に嵌合突起87の凸部が嵌合する。嵌合突起87の基端部871は嵌合穴93に収容された圧縮バネ88に突き出し付勢されて収容される。
【0034】
ここで嵌合突起87は摺動レール82の挿入方向X1への摺動時にロックブラケット85の爪部853と対向するように配設されている。この嵌合突起87は摺動レール82と共に挿入方向X1へ摺動作動時に、爪部853を乗り越えた際に爪部853により係止できる状態に達する。
【0035】
図7に示すように、本体基枠70側には摺動レール82との対向位置であって、摺動レール82側が後述する正規位置A1に配備される際の嵌合突起87と正対する位置に、解除手段88が配設されている。解除手段88はソレノイド881と、同ソレノイド881に駆動される押圧ピン882とで形成されている。ソレノイド881は複写制御手段92によってオンされた際に嵌合突起87を突き出し位置e1より退却位置e1に作動して爪部853との係合状態を解除できる。この係合解除状態でユニット本体72側の摺動レール82を引き出し方向X3に摺動可能にできる。
【0036】
更に、摺動レール82の側壁には嵌合突起87より挿入方向X1側に偏る位置に、同側壁より所定の突き出し量h1で検知板89を突設する。これと対向する固定レール79にはロックブラケット85と干渉しない位置で、検知板89と対向する部分に位置センサ94を装着する。この位置センサ94は反射型フォトセンサであり、検知板89と対向するとオンし、非対向時にオフし、この信号を複写制御手段92に出力する。ここで、位置センサ9が、摺動レール82側であるユニット本体72が正規位置A1の手前側の間隔L1の位置である引き込み位置A2(図4参照)に達した状態で検知板89と対向してオンし、間隔L1の摺動後に正規位置A1に達した位置でオフするように、検知板89はその挿入方向X1での位置、長さL1が設定される。
【0037】
なお、正規位置A1と引き込み位置A2の間隔L1はスライドレール右73の長さ、装置の形状等によって適宜設定されることとなる。
このような画像形成装置は図示しない操作部によりスタート指令を受け、これに応じて電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成し、その際に引き出しユニット71の内部に紙詰まりが生じ複写制御手段85が画像形成工程での作動を停止したとする。
この場合、前カバー95を開き、その内側の引き出しユニット71の前部を開放する。
【0038】
まず、前側板75の把持部751を操作者が把持すると、図示しない把持検知センサーが把持信号を複写制御手段92に出力する。これに応じて解除手段88はソレノイド881をオンする。するとソレノイド881の押圧ピン882が嵌合突起87を押圧し、嵌合突起87は突き出し位置e1より退却位置e1に作動して爪部853との係合状態を解除する。
この後、操作者は把持部751を引き操作し、引き出しユニット71を正規位置A1より機外に引き出す。その上で引き出しユニット71上の2次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28及び給紙路48の紙詰まりを処理し、再度、引き出しユニット71を機内に押し込む(図3(a)参照)。
【0039】
この場合、引き出しユニット71のユニット本体72の摺動レール82が固定レール79に対して挿入方向X1に摺動する。まず、摺動レール82の嵌合突起87がロックブラケット85の爪部853と当接し、爪部853の傾斜端縁をスライドして爪部853を乗り越えて爪部853の垂直縁側に当接する。この状態にまで操作者は押し込み操作を行ない、以後のユニット本体72の操作を止める。
この場合、嵌合突起87、摺動レール82及びユニット本体72が正規位置A1の手前側の引き込み位置A2に達することとなり、図3(b)に示すように、摺動レール82側の検知板89の端部が位置センサ94に対向する。
【0040】
この状態で位置センサ94はオンし、検知信号を複写制御手段92に出力する。複写制御手段92は同検知信号に応じて、ユニット本体72の周知のセット時制御に加え、特に、ここでは引込み制御に入る。
引込み制御では複写制御手段92は引き込み駆動部91を介して駆動ギヤ83を駆動させ、駆動ギヤ83がロックブラケット85とその爪部853が嵌合突起87を介し係止する摺動レール82及びユニット本体72を引き込み方向X2に引込み操作する。
【0041】
これにより、摺動レール82と共に検知板89は移動する。そして、ユニット本体72側が間隔L1の摺動後に正規位置A1に達すると、検知板89は位置センサ94との対向状態より離脱し、即ち、位置センサ94はオフし、同信号は複写制御手段92に出力される。複写制御手段92はこの時点で駆動手段78の駆動ギヤ83を停止させる。
この駆動ギヤ83の停止状態において、駆動手段78内の減速機構の回転抵抗や、駆動ギヤ83とロックブラケット85の直状ギヤ84の回転抵抗、等により逆転方向の回動を規制するロック機能Rが働くこととなる。
【0042】
このため、駆動手段78の停止により駆動ギヤ83と噛み合うロックブラケット85側の爪部853が嵌合突起87を介し摺動レール82及びユニット本体72を正規位置A1にずれなく保持できる。特に、この状態において、ユニット本体72の当接部iと本体基枠70側の当接部jとは所定量の圧接状態で保持される。この場合、両当接部i、jの素材の圧接による弾性変形をそのまま保持でき、即ち、所定の引き込み方向X2への引込み力を加えたままで保持でき、ユニット本体72を正規位置A1に位置精度良く、ずれなく保持できる。
【0043】
この後、操作者は前カバー95を閉じて、その内側の引き出しユニット71の前部を覆い、これを図示しない位置センサで検知した複写制御手段92は複写可能とする複写READY状態に切換えられ、不図示の操作板に表示されることとなる。
【0044】
このように、引き出しユニット71を引き込み位置A2に押圧操作するだけで引き込み駆動手段78が引き込み位置A2より正規位置A1に自動的に引き出しユニット71を収納、位置決めでき、操作性が向上する上に、特に、引き出しユニット71を正規位置A1に位置精度良く、ずれなく保持できる。しかも、引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能できる。
【0045】
更に、引き出しユニットを正規位置A1に摺動させてセットする際、引き込み駆動手段78が引出しユニット71を正規位置A1に引き込み、位置決めするようにしたので、操作者が正規位置A1にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置A1に対する微妙なばらつきを防止することができる。
引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能できることより、カラー電子写真装置1の動作時においても、常に引出しユニット71を正規位置A1に精度良く位置決めできる。
【0046】
更に、引き出しユニット71の正規位置A1へのセット時に、正規位置近傍の引き込み位置A2まで挿入されたことを検知する位置センサ94を設けたので、引き込み駆動手段78の引き込み駆動部91の駆動開始の適切なタイミングを検知することができる。
上述のところにおいて、摺動レール82の側壁に形成された嵌合穴93に嵌挿される嵌合突起87は、不図示の把持検出センサの出力に応じて解除手段88であるソレノイド881及びそれに駆動される押圧ピン882を駆動し、解除操作していたが、これに代えて、図2に2点鎖線で示したような解除レバーrを用い、その回動操作に応じてソレノイド881及びそれに駆動される押圧ピン882を駆動し、解除操作しても良く、この場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
【0047】
更に、解除手段88はソレノイド881を用いていたが、これに代えて、摺動レール82側の嵌合穴93に嵌合する嵌合突起87の基端側に不図示のリンク系を連結し、そのリンク系の他端側をユニット本体72の把持部751側の不図示の操作部材に連結し、把持部751側の不図示の操作部材を把持力で操作することで、嵌合穴93より嵌合突起87が出没作動するようにして、ロックブラケット85の爪部853との係合を適時に解除できるように構成しても良く、この場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
【0048】
上述のところにおいて、引き出しユニットとして定着装置等を収容する搬送ユニットを主に説明したが、これに代えて用紙カセット等に本発明を適用しても良く、その場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
以上のところにおいて、画像形成装置としてのカラー電子写真装置1を説明したが、これに代えてプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などにおける引き出しユニット71に本発明を適用しても良く、これらの場合も上述と同様の作用効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、引き出しユニットを正規位置に摺動させてセットする際、引き込み位置に引き出しユニットが挿入されると、引き込み駆動手段が引出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めするようにしたので、操作者が正規位置にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置に対する微妙なばらつきを防止することができる。
【0050】
請求項2の発明によれば、引き込み駆動手段は正規位置において引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することでロック機構として機能することができ、装置の動作時に常に引き出しユニットを正規位置に精度良く位置決めしてセットできる。
【0051】
請求項3の発明によれば、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを容易に検知でき、この検知信号を用い引き出しユニットの制御を的確に行なえる。
【0052】
請求項4の発明によれば、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを検知できるので、引き込み駆動手段を適切なタイミングで始動開始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された画像形成装置としてのカラー電子写真装置の概略構成図である。
【図2】図1のカラー電子写真装置の要部概略斜視図である。
【図3】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の切換え機能を説明する概略側面図であり、(a)は手動での押し込み操作状態を、(b)は引き込み位置での状態を、(c)は正規位置A1での状態を示す。
【図4】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠平断面図である。
【図5】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠側断面図である。
【図6】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠縦断面図である。
【図7】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段に設けられる嵌合突起部分の拡大切欠断面図である。
【図8】従来装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 カラー電子写真装置(画像形成装置)
70 本体基枠
71 引き出しユニット
73、74 スライドレール
78 引き込み駆動手段
X1 挿入方向
X2 引き込み方向
A1 正規位置
A2 引き込み位置
【発明の属する技術分野】
本発明は装置本体内に画像形成用のユニットを配備した画像形成装置、特に、各ユニットが装置本体内より引き出し可能に形成された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
複写機、プリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置においては、装置本体内に画像形成のための装置を複数収容し、その内の一部はユニット化して収容される。
例えば、図8に示す複写機100では、定着搬送ユニット110及び用紙カセット120が装置本体に収容され、しかも、これらユニット110、120は各ユニットの機能に応じ、複写機本体前面よりユーザーにより引き出し可能に収容される。
【0003】
ここで、定着搬送ユニット110は、転写位置で搬送途中の紙に画像転写が成され、そのトナー像は定着位置で永久画像に定着され、排紙トレー側に送出されており、定着搬送ユニット110は位置精度良く、ずれなく正規の位置に保持される必要がある。一方、用紙カセット120は搬送路に指定形状の紙を送出するもので、搬送路に対してずれなく正規の位置に保持される必要がある。
【0004】
このように、引き出しユニットである定着搬送ユニット110や用紙カセット120はそれぞれが装置本体内に挿入されて画像形成工程で作動するにあたり、ずれなく正規の位置に保持され、適時に正規位置から複写機本体前面よりユーザーにより引き出しできるように形成される必要がある。
例えば、図8に示す複写機100の定着搬送ユニット110は、転写済みの紙が搬送途中で紙詰まりであるジャム状態に陥り停止すると、この紙を排除するにあたり複写機本体前面よりユーザーにより引き出され、ジャム紙の排除処理が成され、ジャム処理終了後装置本体内に挿入されて、正規位置に戻され、そこに配置される不図示の係止手段により正規位置よりずれなく保持されることとなる。
【0005】
なお、不図示の係止手段を係合状態と係合解除状態に切換えるハンドル130が定着搬送ユニット110の前面より突き出し配備され、このハンドル130は複写機前面の一部を成す前カバー140の開放時に切換え操作できるように構成される。
なお、定着搬送ユニットや用紙カセットを複写機本体前面より引き出し可能とした複写機の一例が特開平11−102151号公報(特許文献1)に開示される。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−102151号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置では、複写機等の紙詰まり処理やメンテ性向上のため、引き出しユニットをスライドレールを用いて装置本体内部に取り付け、水平方向に引き出す構成が多く用いられている。この引き出しユニットの引き出し、挿入操作は、従来ユーザが操作レバーを使って手動で行っており、特許文献1にも同様の構成が開示される。
しかし、その際、ユーザが正規位置まで引き出しユニットをセットしないまま機械を動作させようとするとトラブルの原因となるため、正しくセットされていない場合に前カバーを閉じないよつにするなど、誤セットを防止する手段を設け、メカ的なフールプルーフ機能を設けている。
【0008】
しかし、高画質化の要求に伴い、各機能を有した引き出しユニットの正規位置への位置決め精度に対する要求レベルが厳しくなるにつれ、ユーザ操作による正規位置に対するユニットセット位置の微妙なばらつきが画像品質に影響するようになり、正規位置に対するユニットセット位置のずれを確実に低減する要求が発生している。
また、引き出しユニットが大型化した場合、その重量のため、引き出しユニットを位置決めピンに嵌合させる際のカセット力が増大することとなり、ユーザー操作性を損なう不具合が発生する。
【0009】
このような問題、特に、操作レバーを操作することにより、ユニットロック機構を嵌合させていたのに対して、引き出しユニットの正規位置へのセットを自動的に行なう機構とすることによって、ユーザ操作による正規位置に対するユニットセット位置のずれのばらつきの無いユニットセット位置を正規位置とした正規のセット状態の確保と、操作性を実現することが要求されている。
この発明は以上のような課題に基づきなされたもので、引き出しユニットの正規位置へのセットを自動で行う機構とすることにより、ユーザ操作によるばらつきの無いセット状態の確保と、操作性を実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、装置本体にスライドレールを介して引き出しユニットを設け、同引き出しユニットを引き出し可能とした画像形成装置において、上記引き出しユニットをスライドレールに沿って挿入方向に摺動させて正規位置にセットする際、該正規位置の手前側近傍の引き込み位置に上記引き出しユニットが挿入された時に、同引き出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めする引き込み駆動手段を設けたことを特徴とする。
このように、引き出しユニットを正規位置に摺動させてセットする際、引き込み位置に引き出しユニットが挿入されると、引き込み駆動手段が引出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めするようにしたので、操作者が正規位置にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置に対する微妙なばらつきを防止することができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記引き込み駆動手段は上記引き出しユニットを正規位置にセットする収納状態では引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することを特徴とする。
このように、引き込み駆動手段は正規位置において引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することでロック機構として機能することができ、装置の動作時に常に引き出しユニットを正規位置に精度良く位置決めしてセットできる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、引き込み駆動手段による引き出しユニットセット時に、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段を設けたことを特徴とする。
このように、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを容易に検知でき、この検知信号を用い引き出しユニットの制御を的確に行なえる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段の信号により、上記引き込み駆動手段を駆動する制御を行なうことを特徴とする。
このように、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを検知できるので、引き込み駆動手段を適切なタイミングで始動開始できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態としての画像形成装置であるタンデム型間接転写方式のカラー電子写真装置1を示した。
まず、図1に基づいて、このカラー電子写真装置1の全体構成を概略的に説明する。
図中、符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0015】
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10を設ける。中間転写体10は、図1に示すとおり、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能に駆動できる。
この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。
【0016】
また、3つの中で第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。
そのタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。
【0017】
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成され、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像をシートに転写する。なお、ローラ23側には図示しない切換え手段が配備され、その駆動により適時に中間転写体10側にローラ23側の2次転写ベルト24を接離作動できる。
【0018】
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。ここで、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
【0019】
なお、図示例では、上述したタンデム画像形成装置20の下に平行に定着搬送ユニットである引き出しユニット71が配備される。この引き出しユニット71は2次転写装置22と、定着装置25と、これらの下に配備され、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28と、給紙路48とがユニット本体72に支持された構成を採る。
さて、いまこのカラー電子写真装置1を用いてコピーをとるとする。
【0020】
この場合、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0021】
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シァンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
【0022】
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ぺ一パーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0023】
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
【0024】
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
次に、2次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28及び給紙路48を共にユニット本体72に支持した定着搬送ユニットである引き出しユニット71の構成を図2乃至図7を用いて説明する。
【0025】
なお、引き出しユニット71の外側前部は前カバー95に覆われる。図2、4に示すように、前カバー95は矩形の長板状を成し、その手前側の一端部は図示しないヒンジ部により本体基枠70の前方端にヒンジ結合される。他端部には手掛け部96が形成され、同他方端裏側には不図示のマグネットプレートが取付けられ、このマグネットプレートを吸着する不図示のマグネットキャッチが本体基枠70の前方端に装着される。これにより、前カバー95を開放可能に閉鎖位置に磁力で保持可能に構成される。
【0026】
前カバー95の内側に位置する引き出しユニット71は、スライドレール右73、スライドレール左74により装置本体100の本体基枠70に対し摺動方向(引き出しユニットスライド方向)Xに引き出し自在に構成されており、ユニット本体72内に定着装置25、2次転写装置22、シート反転装置28、給紙路48を配備し、支持している。
ユニット本体72の前側板75には本体基枠70との間での位置決めようの位置決め穴(図示せず)が二箇所に設けてあり、図2に示すように、本体基枠70側の不図示のブラケットに支持された位置決めピン77a、77bと嵌合することにより位置決めされる。
【0027】
前側板75にはユニット本体72を引き出し方向X3(図4参照)に引き出し操作するための把持部751が形成される。
なお、ユニット本体72の前側板75からは、従来装置(図8参照)が有していたような操作レバーは基本的には排除されている。ここでは、特に、後述の引き込み駆動手段78の駆動によってユニット本体72を正規位置A1に位置決めした際に、これを解除する場合に使用可能な解除レバーrを2点鎖線で示した。
【0028】
次に、引き出しユニット71を装置本体100側の正規位置A1に引き込み位置決めする引き込み駆動手段78を説明する。
【0029】
図4に示すように、引き込み駆動手段78は引き出しユニット71をスライドレール右73、スライドレール左74に沿って挿入方向X1に摺動させて正規位置A1にセットする際、該正規位置A1の手前側近傍の引き込み位置A2に引き出しユニット71が挿入された時に、同引き出しユニット71を更に挿入方向X1に引込み摺動させ正規位置A1に位置決めするよう機能する。しかも引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を挿入方向X1と同方向である引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能する。
【0030】
引き込み駆動手段78で用いるスライドレール右73は図4、5、6に示すように、本体基枠70に長手方向の2箇所でブラケットbを介してビス止めされる固定レール79と、固定レール79の上方延出部に設けた複数のローラ81と、複数のローラに摺動可能に嵌合しユニット本体72に一体結合された摺動レール82とを備える。
ここで摺動レール82のローラ嵌合部821は、図6に示すように、固定レール79の基部791の上方に配置され、相対的に摺動方向X(紙面垂直方向)に移動できる。なお、ここでのスライドレール右73に対してスライドレール左7(図4参照)は左右対称に形成され、ここでは重複説明を略す。
【0031】
図4、6に示すように、スライドレール右73はその固定レール79の基部791の長手方向中間部と対向する本体基枠70側の部分に引き込み駆動手段78の要部を成す駆動ギヤ83と、同ギヤに上方側より噛み合う直状ギヤ84が形成されたロックブラケット85とを対向配備している。
駆動ギヤ83は不図示の減速機構及び駆動源を収容した引き込み駆動部91に駆動され、同引き込み駆動部91は複写制御手段92に駆動制御される。
【0032】
図5に示すようにロックブラケット85はその中間部に長手方向に沿った長溝852が形成され、一端には爪部853が形成される。ロックブラケット85の長溝852は本体基枠70側の部分より突出し、摺動方向Xに沿って所定間隔を保持した位置に突設された2本のガイドピン86に摺動可能に嵌挿される。これにより、ロックブラケット85はその直状ギヤ84に噛み合う駆動ギヤ83の回転時に摺動方向Xに移動可能に形成される。
【0033】
図4に示すように、摺動レール82の側壁にはその長手方向における中間部に嵌合突起87を本体基枠70側に向けて突設している。図4、7に示すように、この嵌合突起87は摺動レール82の側壁に突設されたブラケット98内の嵌合空間である嵌合穴93に嵌挿される。この嵌合穴93はブラケット98の凸壁981の穴と対向し、その穴に嵌合突起87の凸部が嵌合する。嵌合突起87の基端部871は嵌合穴93に収容された圧縮バネ88に突き出し付勢されて収容される。
【0034】
ここで嵌合突起87は摺動レール82の挿入方向X1への摺動時にロックブラケット85の爪部853と対向するように配設されている。この嵌合突起87は摺動レール82と共に挿入方向X1へ摺動作動時に、爪部853を乗り越えた際に爪部853により係止できる状態に達する。
【0035】
図7に示すように、本体基枠70側には摺動レール82との対向位置であって、摺動レール82側が後述する正規位置A1に配備される際の嵌合突起87と正対する位置に、解除手段88が配設されている。解除手段88はソレノイド881と、同ソレノイド881に駆動される押圧ピン882とで形成されている。ソレノイド881は複写制御手段92によってオンされた際に嵌合突起87を突き出し位置e1より退却位置e1に作動して爪部853との係合状態を解除できる。この係合解除状態でユニット本体72側の摺動レール82を引き出し方向X3に摺動可能にできる。
【0036】
更に、摺動レール82の側壁には嵌合突起87より挿入方向X1側に偏る位置に、同側壁より所定の突き出し量h1で検知板89を突設する。これと対向する固定レール79にはロックブラケット85と干渉しない位置で、検知板89と対向する部分に位置センサ94を装着する。この位置センサ94は反射型フォトセンサであり、検知板89と対向するとオンし、非対向時にオフし、この信号を複写制御手段92に出力する。ここで、位置センサ9が、摺動レール82側であるユニット本体72が正規位置A1の手前側の間隔L1の位置である引き込み位置A2(図4参照)に達した状態で検知板89と対向してオンし、間隔L1の摺動後に正規位置A1に達した位置でオフするように、検知板89はその挿入方向X1での位置、長さL1が設定される。
【0037】
なお、正規位置A1と引き込み位置A2の間隔L1はスライドレール右73の長さ、装置の形状等によって適宜設定されることとなる。
このような画像形成装置は図示しない操作部によりスタート指令を受け、これに応じて電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成し、その際に引き出しユニット71の内部に紙詰まりが生じ複写制御手段85が画像形成工程での作動を停止したとする。
この場合、前カバー95を開き、その内側の引き出しユニット71の前部を開放する。
【0038】
まず、前側板75の把持部751を操作者が把持すると、図示しない把持検知センサーが把持信号を複写制御手段92に出力する。これに応じて解除手段88はソレノイド881をオンする。するとソレノイド881の押圧ピン882が嵌合突起87を押圧し、嵌合突起87は突き出し位置e1より退却位置e1に作動して爪部853との係合状態を解除する。
この後、操作者は把持部751を引き操作し、引き出しユニット71を正規位置A1より機外に引き出す。その上で引き出しユニット71上の2次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28及び給紙路48の紙詰まりを処理し、再度、引き出しユニット71を機内に押し込む(図3(a)参照)。
【0039】
この場合、引き出しユニット71のユニット本体72の摺動レール82が固定レール79に対して挿入方向X1に摺動する。まず、摺動レール82の嵌合突起87がロックブラケット85の爪部853と当接し、爪部853の傾斜端縁をスライドして爪部853を乗り越えて爪部853の垂直縁側に当接する。この状態にまで操作者は押し込み操作を行ない、以後のユニット本体72の操作を止める。
この場合、嵌合突起87、摺動レール82及びユニット本体72が正規位置A1の手前側の引き込み位置A2に達することとなり、図3(b)に示すように、摺動レール82側の検知板89の端部が位置センサ94に対向する。
【0040】
この状態で位置センサ94はオンし、検知信号を複写制御手段92に出力する。複写制御手段92は同検知信号に応じて、ユニット本体72の周知のセット時制御に加え、特に、ここでは引込み制御に入る。
引込み制御では複写制御手段92は引き込み駆動部91を介して駆動ギヤ83を駆動させ、駆動ギヤ83がロックブラケット85とその爪部853が嵌合突起87を介し係止する摺動レール82及びユニット本体72を引き込み方向X2に引込み操作する。
【0041】
これにより、摺動レール82と共に検知板89は移動する。そして、ユニット本体72側が間隔L1の摺動後に正規位置A1に達すると、検知板89は位置センサ94との対向状態より離脱し、即ち、位置センサ94はオフし、同信号は複写制御手段92に出力される。複写制御手段92はこの時点で駆動手段78の駆動ギヤ83を停止させる。
この駆動ギヤ83の停止状態において、駆動手段78内の減速機構の回転抵抗や、駆動ギヤ83とロックブラケット85の直状ギヤ84の回転抵抗、等により逆転方向の回動を規制するロック機能Rが働くこととなる。
【0042】
このため、駆動手段78の停止により駆動ギヤ83と噛み合うロックブラケット85側の爪部853が嵌合突起87を介し摺動レール82及びユニット本体72を正規位置A1にずれなく保持できる。特に、この状態において、ユニット本体72の当接部iと本体基枠70側の当接部jとは所定量の圧接状態で保持される。この場合、両当接部i、jの素材の圧接による弾性変形をそのまま保持でき、即ち、所定の引き込み方向X2への引込み力を加えたままで保持でき、ユニット本体72を正規位置A1に位置精度良く、ずれなく保持できる。
【0043】
この後、操作者は前カバー95を閉じて、その内側の引き出しユニット71の前部を覆い、これを図示しない位置センサで検知した複写制御手段92は複写可能とする複写READY状態に切換えられ、不図示の操作板に表示されることとなる。
【0044】
このように、引き出しユニット71を引き込み位置A2に押圧操作するだけで引き込み駆動手段78が引き込み位置A2より正規位置A1に自動的に引き出しユニット71を収納、位置決めでき、操作性が向上する上に、特に、引き出しユニット71を正規位置A1に位置精度良く、ずれなく保持できる。しかも、引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能できる。
【0045】
更に、引き出しユニットを正規位置A1に摺動させてセットする際、引き込み駆動手段78が引出しユニット71を正規位置A1に引き込み、位置決めするようにしたので、操作者が正規位置A1にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置A1に対する微妙なばらつきを防止することができる。
引き込み駆動手段78は正規位置A1において引き出しユニット71を引き込み方向X2に加圧保持するロック機構Rとして機能できることより、カラー電子写真装置1の動作時においても、常に引出しユニット71を正規位置A1に精度良く位置決めできる。
【0046】
更に、引き出しユニット71の正規位置A1へのセット時に、正規位置近傍の引き込み位置A2まで挿入されたことを検知する位置センサ94を設けたので、引き込み駆動手段78の引き込み駆動部91の駆動開始の適切なタイミングを検知することができる。
上述のところにおいて、摺動レール82の側壁に形成された嵌合穴93に嵌挿される嵌合突起87は、不図示の把持検出センサの出力に応じて解除手段88であるソレノイド881及びそれに駆動される押圧ピン882を駆動し、解除操作していたが、これに代えて、図2に2点鎖線で示したような解除レバーrを用い、その回動操作に応じてソレノイド881及びそれに駆動される押圧ピン882を駆動し、解除操作しても良く、この場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
【0047】
更に、解除手段88はソレノイド881を用いていたが、これに代えて、摺動レール82側の嵌合穴93に嵌合する嵌合突起87の基端側に不図示のリンク系を連結し、そのリンク系の他端側をユニット本体72の把持部751側の不図示の操作部材に連結し、把持部751側の不図示の操作部材を把持力で操作することで、嵌合穴93より嵌合突起87が出没作動するようにして、ロックブラケット85の爪部853との係合を適時に解除できるように構成しても良く、この場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
【0048】
上述のところにおいて、引き出しユニットとして定着装置等を収容する搬送ユニットを主に説明したが、これに代えて用紙カセット等に本発明を適用しても良く、その場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
以上のところにおいて、画像形成装置としてのカラー電子写真装置1を説明したが、これに代えてプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などにおける引き出しユニット71に本発明を適用しても良く、これらの場合も上述と同様の作用効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、引き出しユニットを正規位置に摺動させてセットする際、引き込み位置に引き出しユニットが挿入されると、引き込み駆動手段が引出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めするようにしたので、操作者が正規位置にまで摺動させる場合と比べて、操作者のばらつきによるユニット位置の正規位置に対する微妙なばらつきを防止することができる。
【0050】
請求項2の発明によれば、引き込み駆動手段は正規位置において引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することでロック機構として機能することができ、装置の動作時に常に引き出しユニットを正規位置に精度良く位置決めしてセットできる。
【0051】
請求項3の発明によれば、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを容易に検知でき、この検知信号を用い引き出しユニットの制御を的確に行なえる。
【0052】
請求項4の発明によれば、引き込み位置を検知する手段により、引き出しユニットが引き込み位置まで挿入されたことを検知できるので、引き込み駆動手段を適切なタイミングで始動開始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された画像形成装置としてのカラー電子写真装置の概略構成図である。
【図2】図1のカラー電子写真装置の要部概略斜視図である。
【図3】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の切換え機能を説明する概略側面図であり、(a)は手動での押し込み操作状態を、(b)は引き込み位置での状態を、(c)は正規位置A1での状態を示す。
【図4】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠平断面図である。
【図5】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠側断面図である。
【図6】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段の要部切欠縦断面図である。
【図7】図1のカラー電子写真装置の引き出しユニットに装着される引き込み駆動手段に設けられる嵌合突起部分の拡大切欠断面図である。
【図8】従来装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 カラー電子写真装置(画像形成装置)
70 本体基枠
71 引き出しユニット
73、74 スライドレール
78 引き込み駆動手段
X1 挿入方向
X2 引き込み方向
A1 正規位置
A2 引き込み位置
Claims (4)
- 装置本体にスライドレールを介して引き出しユニットを設け、同引き出しユニットを引き出し可能とした画像形成装置において、
上記引き出しユニットをスライドレールに沿って挿入方向に摺動させて正規位置にセットする際、該正規位置の手前側近傍の引き込み位置に上記引き出しユニットが挿入された時に、同引き出しユニットを更に挿入方向に摺動させ正規位置に引き込み位置決めする引き込み駆動手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、上記引き込み駆動手段は上記引き出しユニットを正規位置にセットする収納状態では引き出しユニットを引き込み方向に加圧保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、引き込み駆動手段による引き出しユニットセット時に、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 請求項3記載の画像形成装置において、上記引き出しユニットが上記引き込み位置まで挿入されたことを検知する手段の信号により、上記引き込み駆動手段を駆動する制御を行なうことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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