JPH11326847A - 低比重コンタクトレンズ及びその製造方法 - Google Patents
低比重コンタクトレンズ及びその製造方法Info
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- JPH11326847A JPH11326847A JP13496698A JP13496698A JPH11326847A JP H11326847 A JPH11326847 A JP H11326847A JP 13496698 A JP13496698 A JP 13496698A JP 13496698 A JP13496698 A JP 13496698A JP H11326847 A JPH11326847 A JP H11326847A
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Abstract
軽量なコンタクトレンズ、また該コンタクトレンズの有
効な表面処理による製造方法を提供する。 【解決手段】 第一成分としてシリコン原子含有量が1
0〜50%でラジカル重合性の官能基を分子中に1個有
するシリコン系単量体を20〜70重量部、第二成分と
してラジカル重合性の官能基を分子中に2個以上有する
単量体を1〜5重量部、第三成分としてこれらと共重合
可能なアルキル(メタ)アクリレート、スチレンまたは
アルキルスチレンを30〜70重量部含む共重合体から
なり、36℃における比重が0.9〜1.05で酸素透
過係数が40以上のコンタクトレンズ及びその製造方
法。
Description
びその製造方法に関する。更に詳しく述べるなら、酸素
透過係数が高く、涙液交換に適する軽量で装用感が良好
なコンタクトレンズに関する。
その性状から軟質コンタクトレンズと硬質コンタクトレ
ンズの2種に大別される。
ルメタクリレートなどの硬質材料が使用されていた。
などを使用した硬質コンタクトレンズは軟質コンタクト
レンズに比べ装用感が劣り、酸素透過量が小さいため角
膜への負担も大きい。
する大気中からの酸素供給に障害を与えないようにする
ことは最も重要なことであり、近年、高酸素透過性コン
タクトレンズ素材の開発が盛んに行われている。
アクリレートや、特開昭60−142324号公報に提
案されているようなシロキサン結合を有するスチレンを
主成分とした酸素透過性硬質コンタクトレンズが数多く
開発されている。
は、アルキル(メタ)アクリレート単量体を主成分とす
る酸素透過性コンタクトレンズが提案されており、ある
程度の酸素透過性を有している。
ンズは素材の疎水性が強く、これを改善するために各種
表面処理が行われている。特開平4−163519号公
報ではプラズマ処理後に親水性単量体をグラフト重合す
る方法が、また特表平9−501705号公報では過酸
化水素及び有機化合物をプラズマ状態で含む作用ガスに
よる親水化処理が提案されている。
レンズは確かに酸素透過性を有し装用感は向上したが、
装用感を向上させるもう一つの大きな要因である涙液の
交換能力についての検討はほとんどなされていない。す
なわち、単に素材自体の酸素透過性を向上させただけで
は、充分な酸素を角膜に供給することは困難である。従
って、充分な酸素を角膜に供給するためには、新鮮な酸
素を含む涙液供給が容易に起こるコンタクトレンズ素材
が必要である。角膜上でのコンタクトレンズは、瞬目と
共に上眼瞼により引き上げられ、その際涙液がコンタク
トレンズ下に侵入し、開瞼と共にコンタクトレンズは下
方に下がりながら再び角膜に吸い付けられる。このとき
コンタクトレンズ下の余分な涙液が外へ排出される。瞬
目によってコンタクトレンズが涙液を出し入れするポン
プのような役割を果たし、新鮮な酸素を供給している。
涙液の交換によって角膜が常に新鮮な涙液に漬かり、大
気中の酸素の供給を受け易く、老廃物が流し去られ易い
コンタクトレンズが望ましい。
法では、処理直後の水濡れ性は良好であるが、長時間経
過したり、コンタクトレンズをこすり洗いするとその水
濡れ性が劣化してしまう。コンタクトレンズを装用する
とコンタクトレンズ表面には、涙液中の脂質やタンパク
質などの付着は避けられず、こすり洗いもしくは酵素や
過酸化水素などによる化学洗浄を行わなければならな
く、これらの装用サイクルに充分耐えられる親水処理法
の開発が望まれる。
重合を行いコンタクトレンズ表面の親水化処理法が提案
されているが、これはプラズマ処理後のコンタクトレン
ズを空気中にさらして発生した過酸化物を利用してグラ
フト重合するものであるため、コンタクトレンズ表面に
親水性モノマーが不均一にグラフトしたり、十分な量の
親水性モノマーがコンタクトレンズ表面にグラフトされ
ない場合があった。
し、涙液交換に適する軽量なコンタクトレンズを提供す
ることであり、また該コンタクトレンズの有効な表面処
理による製造方法を提供するものである。
てシリコン原子含有量が10〜50%でラジカル重合性
の官能基を分子中に1個有するシリコン系単量体を20
〜70重量部、第二成分としてラジカル重合性の官能基
を分子中に2個以上有する単量体を1〜5重量部、第三
成分としてこれらと共重合可能なアルキル(メタ)アク
リレート、スチレンまたはアルキルスチレンを30〜7
0重量部含む共重合体からなることを特徴とする36℃
における比重が0.9〜1.05で酸素透過係数が40
以上のコンタクトレンズである。
ンタクトレンズの製造方法において、該コンタクトレン
ズの表面をプラズマ処理した後、該表面にラジカル重合
性の官能基を有する親水性の単量体を、好ましくは過酸
化物あるいは過酸化物と該過酸化物の分解促進剤を組み
合わせて、グラフト重合することを特徴とする低比重コ
ンタクトレンズの製造方法である。
性モノマーをグラフト重合させることにより、装用サイ
クルに充分耐えられる親水処理による製造方法を提供
し、コンタクトレンズの装用感を向上させている。
コン原子含有量が10〜50%でラジカル重合性の官能
基を分子中に1個有するシリコン系単量体が使用され
る。
例として、ペンタメチルジシロキサニルメチル(メタ)
アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、イソブチルヘキサメチルトリシロキサニルメチル
(メタ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メ
タ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)
アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピルグリセロール(メタ)アクリレート、メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセロール
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルスチレン、2−メチル−4−トリス(トリメチル
シロキシ)シリルスチレン、トリメチルシリルスチレ
ン、2−メチル−4−トリメチルシリルスチレン、ペン
タメチルジシロキサニルスチレン、2−メチル−4−ペ
ンタメチルジシロキサニルスチレン、ヘプタメチルトリ
シロキサニルスチレン、2−メチル−4−ヘプタメチル
トリシロキサニルスチレン、ノナメチルテトラシロキサ
ニルスチレン、2−メチル−4−ノナメチルテトラシロ
キサニルスチレン、ペンタデカメチルヘプタシロキサニ
ルスチレン、2−メチル−4−ペンタデカメチルヘプタ
シロキサニルスチレン、ビス(トリメチルシロキシ)メ
チルシリルスチレン、2−メチル−4−ビス(トリメチ
ルシロキシ)メチルシリルスチレン、(トリメチルシロ
キシ)(ペンタメチルジシロキシ)メチルシリルスチレ
ン、2−メチル−4−(トリメチルシロキシ)(ペンタ
メチルジシロキシ)メチルシリルスチレン、トリス(ペ
ンタメチルジシロキシ)シリルスチレン、2−メチル−
4−トリス(ペンタメチルジシロキシ)シリルスチレ
ン、(トリス(トリメチルシロキシ)シロキサニル)
(ビス(トリメチルシロキシ))シリルスチレン、2−
メチル−4−(トリス(トリメチルシロキシ)シロキサ
ニル)(ビス(トリメチルシロキシ))シリルスチレ
ン、(ビス(ヘプタメチルトリシロキシ))メチルシリ
ルスチレン、2−メチル−4−(ビス(ヘプタメチルト
リシロキシ))メチルシリルスチレン、トリス(トリス
(トリメチルシロキシ)シロキシ)シリルスチレン、2
−メチル−4−トリス(トリス(トリメチルシロキシ)
シロキシ)シリルスチレンなどが挙げられ、20〜70
重量部で用いられる。
シリコン系単量体と共重合可能で、ラジカル重合性の官
能基を分子中に2個以上有する単量体を使用する。
を2個以上有する単量体の具体例として、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、エチルグリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ビニル(メ
タ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、N,
N−メチレンビス(メタ)アクリレート、ジビニルベン
ゼン、トリビニルベンゼンなどが挙げられ、1〜5重量
部で用いられる。
シリコン系単量体と共重合可能なアルキル(メタ)アク
リレート、スチレンまたはアルキルスチレンを30〜7
0重量部で使用する。
レート及びアルキルスチレンの具体例として、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ト
リメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチ
ル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト、テトラデシル(メタ)アクリレート、3−メチルト
リデシル(メタ)アクリレート、6−メチルトリデシル
(メタ)アクリレート、7−メチルトリデシル(メタ)
アクリレート、2,11−ジメチルドデシル(メタ)ア
クリレート、2,7−ジメチル−4,5−ジエチルオク
チル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アク
リレート、ステアリル(メタ)アクリレート、i−ステ
アリル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、
メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレ
ン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、t−ブチルス
チレンなどの直鎖状、分岐鎖状または環状のアルキル
(メタ)アクリレート及びアルキルスチレンが挙げられ
る。
される性質により、前記以外の共重合成分として各種単
量体を使用することができる。
性を付与させる場合には、(メタ)アクリル酸、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジ
メチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドンなどの親
水性単量体を使用し、更に得られるコンタクトレンズ材
料に耐汚染性を付与させるために、2,2,2−トリフ
ルオロエチル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレ
ート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフ
ルオロブチル(メタ)アクリレートなどのフルオロアル
キル(メタ)アクリレートを使用し、機械的強度を向上
させるために、ウレタン結合を有するラジカル重合性の
(メタ)アクリレートがも使用することもできる。
損なわないためにもこれら単量体は10重量部以下で使
用するのが好ましい。
重合により行うことができ、ラジカル重合開始剤として
例えば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,
1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2−アゾビス(4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソ酪
酸ジメチル、2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメ
チルペンタン)に代表されるアゾ化合物や、ベンゾイル
パーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロ
イルパーオキサイド、ビス(4−ターシャリーブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネート、α,α′−
ビス(ターシャリーブチルペルオキシ)ジイソプロピル
ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル
−2,5−ビス(ターシャリーブチルペルオキシ)ヘキ
サンに代表される過酸化物を使用することができる。
調節されている型中に重合開始剤を含む単量体を注入し
重合することも可能であるし、チューブ状の型中で重合
をした後に目的とするコンタクトレンズに切削、研磨を
施す方法も可能である。また、重合は一般に加熱重合が
用いられるが、紫外線や、γ線照射による重合法も本発
明の範囲内である。
ンズに、水濡れ性を付与するためのプラズマ表面処理は
次の方法により行う。
水素ガス、炭化水素ガス、有機化合物ガス、不活性ガス
または空気を単独またはこれらを混合ガスとして使用し
た雰囲気中にコンタクトレンズを配置し、コンタクトレ
ンズにプラズマを照射する。次に、第二工程として、ラ
ジカル重合性の官能基を有する親水性単量体の0.1〜
90重量%水溶液を調製し、これら親水性単量体水溶液
にコンタクトレンズを浸漬してグラフト重合を行う。こ
の時に重合開始剤として過酸化物を用いてグラフト重合
させる。本発明の親水化処理に使用するラジカル重合性
の官能基を有する親水性の単量体の具体例として、(メ
タ)アクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−メチルエチル(メタ)アクリルアミド、メ
チル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリル
アミド、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸ナ
トリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、ビニルベン
ジルトリメチルアンモニウムクロライドなどが挙げられ
る。
する重合開始剤の具体例として、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチ
ルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセトアセ
テートパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイ
ド、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘ
キシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シク
ロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブ
タン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチ
ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、P−メンタン
ハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイ
ドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイド、t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、α,α′−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジ
メチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、イソブチリルパーオキサイド、2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオ
キサイド、コハク酸パーオキサイド、m−トルオイルパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−n−プ
ロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチ
ルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2
−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−
エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2−メ
トキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチ
ル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、
α,α′−ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプ
ロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、
1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデ
カノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパ
ーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネ
オデカノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパ
ーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,5−
ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパー
オキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキ
シルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ヘキシルパーオキシイ
ソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパ
ーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−
ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−
ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシ−
m−トルオイルベンゾエート、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレ
ート、t−ブチルパーオキシアリルモノカーボネート、
t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイド、3,
3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、及び過酸化水素などが挙げら
れ、これら過酸化物は単独で使用しても良いし過酸化物
の分解促進剤と組み合わせても良い。過酸化物あるいは
過酸化物と分解促進剤を組み合わせたものを使用するこ
とにより、コンタクトレンズ表面に均一なグラフト重合
を可能にし、また短時間、低温で処理をすることも可能
なのでコンタクトレンズ表面に悪影響を与えることが無
い。分解促進剤の具体例としては、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸マンガン、五酸化バナジウム、ジメチル
アニリン、4級アンモニウム塩、2価鉄塩などが挙げら
れる。
ンズを後に染料により染色することや、プラズマ照射以
外にも紫外線照射、オゾン照射による表面処理も可能で
ある。
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
キシ)シリルスチレン(Si−St)、トリス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(SiM
A)、ジビニルベンゼン(DVB)、エチレングリコー
ルジメタクリレート(ED)、t−ブチルメタクリレー
ト(t−BuMA)、t−ブチルスチレン(t−BuS
t)を表1に示すように調製し、2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリルを0.2重量部添加した。
た後、内径15mm、深さ300mmのポリプロピレン
製の試験管に注入し、窒素置換した後35℃から50℃
を30分で昇温し、50℃を15時間保ちその後75℃
まで8時間かけて昇温して重合させた。重合終了後、乾
燥機内に移し90℃で一晩乾燥した後、ポリプロピレン
製の試験管から離型し、90℃のシリコンオイル中に3
時間浸漬した後、117℃の真空乾燥機で一晩乾燥し棒
状の重合体を得た。得られた重合体を所定の厚さに切削
し、更に研磨して物性評価サンプルを得た。
価した。その評価結果を表1に合わせて示す。また、評
価方法は以下のようである。
℃で測定した。
3 ・cm/sec・cm2 ・mmHg) MOCON社製OX−TRAN 100Aを用いて、研
磨されたサンプルを36℃で測定した。
涙液交換に適する低比重で酸素透過係数が高い優れたも
のであった。
キシ)シリルスチレン(Si−St)、トリス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(SiM
A)、ジビニルベンゼン(DVB)、エチレングリコー
ルジメタクリレート(ED)、t−ブチルメタクリレー
ト(t−BuMA)、t−ブチルスチレン(t−BuS
t)を表2に示すように調製し、実施例1〜7と同様に
して共重合体を得、所定の厚さに切削し、更に研磨して
物性評価サンプルを作製した。この物性評価サンプルを
実施例1〜7と同様にして評価した。その評価結果を表
2に合わせて示す。
が10〜50%でラジカル重合性の官能基を有するシリ
コン系単量体の含有量が、20重量部未満または70重
量部を越える場合、高酸素透過性かつ低比重な素材を得
ることはできない。軽量でない場合、涙液交換が充分で
角膜に負担のかからないコンタクトレンズは得られな
い。
2個以上有する単量体が1量部未満では、架橋効果は得
られない。
ロキシエチルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル
アミド各3%水溶液を調製し、それぞれA,B,C溶液
とした。実施例1で得られたコンタクトレンズに以下の
条件下で酸素雰囲気下でプラズマを照射した。
しt−ブチルパーオキシピバレートを0.01重量部添
加し、これに実施例1で得られたプラズマ照射後のコン
タクトレンズを50℃で30分間浸漬して、コンタクト
レンズ表面の親水化処理をした。親水化処理したコンタ
クトレンズの接触角を協和界面化学製CONTACT−
ANGLE METERを使用し液適法で測定した。更
に、親水化処理の耐磨耗性を評価するために、研磨処理
を施した。
Hz、5秒間とした。
回繰り返しても処理直後の接触角とほとんど変わらない
値を示し耐磨耗性に優れたものである。
に適する低比重な素材であり、かつ優れた酸素透過性を
有するので角膜への負担が少ない。また、表面親水化処
理による製造方法によれば、水濡れ性が長時間の使用で
も低下しない装用感の良好なコンタクトレンズが提供で
きる。
Claims (3)
- 【請求項1】 第一成分としてシリコン原子含有量が1
0〜50%でラジカル重合性の官能基を分子中に1個有
するシリコン系単量体を20〜70重量部、第二成分と
してラジカル重合性の官能基を分子中に2個以上有する
単量体を1〜5重量部、第三成分としてこれらと共重合
可能なアルキル(メタ)アクリレート、スチレンまたは
アルキルスチレンを30〜70重量部含む共重合体から
なることを特徴とする36℃における比重が0.9〜
1.05で酸素透過係数が40以上のコンタクトレン
ズ。 - 【請求項2】 請求項1記載の共重合体からなるコンタ
クトレンズの製造方法において、該コンタクトレンズの
表面をプラズマ処理した後、該表面にラジカル重合性の
官能基を有する親水性の単量体をグラフト重合すること
を特徴とする低比重コンタクトレンズの製造方法。 - 【請求項3】 前記グラフト重合において、過酸化物あ
るいは過酸化物と該過酸化物の分解促進剤を組み合わせ
て使用することを特徴とする請求項2記載の低比重コン
タクトレンズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13496698A JP4418539B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 低比重コンタクトレンズ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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