JPH11324172A - 建材ブロック - Google Patents
建材ブロックInfo
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- JPH11324172A JPH11324172A JP10130656A JP13065698A JPH11324172A JP H11324172 A JPH11324172 A JP H11324172A JP 10130656 A JP10130656 A JP 10130656A JP 13065698 A JP13065698 A JP 13065698A JP H11324172 A JPH11324172 A JP H11324172A
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- Japan
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- building material
- block
- main body
- streak
- block body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工の簡単化を図る。
【解決手段】 ブロック1のブロック本体2が筋部材3
を埋設して一体に有し、筋部材3の下端部3cがブロッ
ク本体2の下端面より下方に直線状に突設し、筋部材3
の上面には凹部4が下端部3cと対応する収容空間を大
きく形成している。ブロック1を上下に積み重ねる場
合、下段のブロック1の凹部4に接着剤を入れ、上段側
のブロック1より突出した筋部材3の下端部3cを嵌め
込むことにより、接着剤が筋部材3の下端部3cと凹部
4との隙間より溢れたまま硬化し、上段のブロック本体
2と下段のブロック本体2とが接着すると共に、上段の
筋部材3と下段の筋部材3とが接着する。よって、下端
部3cを凹部4に嵌め込む簡単な作業により、複数のブ
ロック1からなる壁のような構造物を簡単に施工でき
る。
を埋設して一体に有し、筋部材3の下端部3cがブロッ
ク本体2の下端面より下方に直線状に突設し、筋部材3
の上面には凹部4が下端部3cと対応する収容空間を大
きく形成している。ブロック1を上下に積み重ねる場
合、下段のブロック1の凹部4に接着剤を入れ、上段側
のブロック1より突出した筋部材3の下端部3cを嵌め
込むことにより、接着剤が筋部材3の下端部3cと凹部
4との隙間より溢れたまま硬化し、上段のブロック本体
2と下段のブロック本体2とが接着すると共に、上段の
筋部材3と下段の筋部材3とが接着する。よって、下端
部3cを凹部4に嵌め込む簡単な作業により、複数のブ
ロック1からなる壁のような構造物を簡単に施工でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートブロ
ックのような建材ブロックに関する。
ックのような建材ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】外壁のような構造物が建材ブロックによ
り構築されることは周知である。
り構築されることは周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の壁のような構造
物を建材ブロックより構築する場合、各建材ブロックの
内部に鉄筋を入れる一方、各建材ブロックの継目をモル
タルのような接着剤により接着しているために、多大な
労力と時間を要する問題があった。
物を建材ブロックより構築する場合、各建材ブロックの
内部に鉄筋を入れる一方、各建材ブロックの継目をモル
タルのような接着剤により接着しているために、多大な
労力と時間を要する問題があった。
【0004】そこで、本発明は施工の簡単化が図れる建
材ブロックを提供しようとするものである。
材ブロックを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、ブロック本体の相対峙する1組の端部に筋部材を埋
設し、それらの内の何れか一方の筋部材をブロック本体
より突出し、他方の筋部材のブロック本体の外側に露出
する面に上記ブロック本体より突出した筋部材と対応す
る収容空間を有する凹部が形成されたことを特徴として
いる。請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の筋
部材の凹部による収容空間をブロック本体より突出した
筋部材より大きい形態に形成したことを特徴としてい
る。請求項3の発明にあっては、請求項1に記載のブロ
ック本体の相対峙する1組に埋設される筋部材を一体に
形成したことを特徴としている。請求項4の発明にあっ
ては、請求項1に記載のブロック本体に対し筋部材を複
数本設ける場合に、隣接する一方の筋部材と他方の筋部
材とによる筋部材間隔がブロック本体の横幅を筋部材本
数で割った寸法に設定され、ブロック本体の左右端部と
筋部材とによる端間隔がブロック本体の横幅を2倍の筋
部材本数で割った寸法に設定されたことを特徴としてい
る。請求項5の発明にあっては、請求項1に記載のブロ
ック本体の横方向一端部に嵌め込み用の溝を形成し、ブ
ロック本体の他端部に嵌め込み用の凸部を突設したこと
を特徴としている。
は、ブロック本体の相対峙する1組の端部に筋部材を埋
設し、それらの内の何れか一方の筋部材をブロック本体
より突出し、他方の筋部材のブロック本体の外側に露出
する面に上記ブロック本体より突出した筋部材と対応す
る収容空間を有する凹部が形成されたことを特徴として
いる。請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の筋
部材の凹部による収容空間をブロック本体より突出した
筋部材より大きい形態に形成したことを特徴としてい
る。請求項3の発明にあっては、請求項1に記載のブロ
ック本体の相対峙する1組に埋設される筋部材を一体に
形成したことを特徴としている。請求項4の発明にあっ
ては、請求項1に記載のブロック本体に対し筋部材を複
数本設ける場合に、隣接する一方の筋部材と他方の筋部
材とによる筋部材間隔がブロック本体の横幅を筋部材本
数で割った寸法に設定され、ブロック本体の左右端部と
筋部材とによる端間隔がブロック本体の横幅を2倍の筋
部材本数で割った寸法に設定されたことを特徴としてい
る。請求項5の発明にあっては、請求項1に記載のブロ
ック本体の横方向一端部に嵌め込み用の溝を形成し、ブ
ロック本体の他端部に嵌め込み用の凸部を突設したこと
を特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の一実施形態
であって、図1は建材ブロックの単体の外観を示し、図
2は図1をA−A線に沿い切断した断面を示し、図3は
ブロック本体2に対する筋部材3の配置関係を示し、図
4は2つの建材ブロック1が積み重ねられる以前の断面
を示し、図5は2つの建材ブロック1が積み重ねられた
断面を示し、図6は2つの建材ブロック1が左右に連結
される以前の平面を示し、図7は2つの建材ブロック1
が左右に連結された平面を示し、図8は複数の建材ブロ
ック1が段違いに積み上げられた構造物の断面を示し、
図9は複数の建材ブロック1が整列に積み上げれた構造
物の断面を示を示す。
であって、図1は建材ブロックの単体の外観を示し、図
2は図1をA−A線に沿い切断した断面を示し、図3は
ブロック本体2に対する筋部材3の配置関係を示し、図
4は2つの建材ブロック1が積み重ねられる以前の断面
を示し、図5は2つの建材ブロック1が積み重ねられた
断面を示し、図6は2つの建材ブロック1が左右に連結
される以前の平面を示し、図7は2つの建材ブロック1
が左右に連結された平面を示し、図8は複数の建材ブロ
ック1が段違いに積み上げられた構造物の断面を示し、
図9は複数の建材ブロック1が整列に積み上げれた構造
物の断面を示を示す。
【0007】図1及び図2を参照し、建材ブロック1の
単体について説明する。建材ブロック1は横長な四角形
のブロック本体2に複数の筋部材3を左右に並列配置に
埋設している。筋部材3は、ブロック本体2の高さより
長い棒状を呈し、ブロック本体2が型枠により成形され
る際、型枠の内部に筋部材3を配置した後、型枠の内部
にブロック本体2の成形材料を流し込んで固めたことに
より、ブロック本体2と一体化している。
単体について説明する。建材ブロック1は横長な四角形
のブロック本体2に複数の筋部材3を左右に並列配置に
埋設している。筋部材3は、ブロック本体2の高さより
長い棒状を呈し、ブロック本体2が型枠により成形され
る際、型枠の内部に筋部材3を配置した後、型枠の内部
にブロック本体2の成形材料を流し込んで固めたことに
より、ブロック本体2と一体化している。
【0008】この実施形態の場合、ブロック本体2とし
ては、図外の型枠の内部に石粉や石粒の内の一方又は両
方とバインダーとをかき混ぜた材料を流し込んで上から
押し付け、同材料が完全に固まらないうちに、セメント
と砂のような骨材と水とをかき混ぜたモルタルを型枠の
内部に流し込み、型枠の内部に先に入れた材料中のバイ
ンダーと後に入れた材料中のセメントとが化学反応しつ
つ先に入れた材料より成る石肌層と後に入れた材料より
成るセメント層とが固着した形態で全体的に固化したら
型枠より離型され、表面側の石肌層による自然の石肌を
感じさせる意匠性と石肌層を裏から支えるセメント層に
よる高い剛性とを併有する。
ては、図外の型枠の内部に石粉や石粒の内の一方又は両
方とバインダーとをかき混ぜた材料を流し込んで上から
押し付け、同材料が完全に固まらないうちに、セメント
と砂のような骨材と水とをかき混ぜたモルタルを型枠の
内部に流し込み、型枠の内部に先に入れた材料中のバイ
ンダーと後に入れた材料中のセメントとが化学反応しつ
つ先に入れた材料より成る石肌層と後に入れた材料より
成るセメント層とが固着した形態で全体的に固化したら
型枠より離型され、表面側の石肌層による自然の石肌を
感じさせる意匠性と石肌層を裏から支えるセメント層に
よる高い剛性とを併有する。
【0009】そして、筋部材3はブロックの本体2のセ
メント層に埋設されている。筋部材3の一端部はブロッ
ク本体2の下端面2bより下方に突出し、筋部材3の他
端部はブロック本体2の上端面2aと略同一面を形成す
るか又は上端面2aより少し窪みを形成するように下位
に配置されている。このブロック本体2の上端部側に位
置する筋部材3の上面はブロック本体2の外側に露出し
ており、その上面には凹部4を同軸状に形成している。
ブロック本体2は、裏面にリブ2cが筋部材3それぞれ
と対応する位置に縦長に突設し、左端部に嵌め込み用の
溝5を縦長に形成し、右端部に嵌め込み用の凸部6を縦
長に突設している。溝5は凸部6より僅かに大きな横断
面形状所を有する。つまり、2つの建材ブロック1を横
に並べた場合に、一方のブロック本体の凸部が他方のブ
ロック本体の溝に嵌め込まれるようになっている。
メント層に埋設されている。筋部材3の一端部はブロッ
ク本体2の下端面2bより下方に突出し、筋部材3の他
端部はブロック本体2の上端面2aと略同一面を形成す
るか又は上端面2aより少し窪みを形成するように下位
に配置されている。このブロック本体2の上端部側に位
置する筋部材3の上面はブロック本体2の外側に露出し
ており、その上面には凹部4を同軸状に形成している。
ブロック本体2は、裏面にリブ2cが筋部材3それぞれ
と対応する位置に縦長に突設し、左端部に嵌め込み用の
溝5を縦長に形成し、右端部に嵌め込み用の凸部6を縦
長に突設している。溝5は凸部6より僅かに大きな横断
面形状所を有する。つまり、2つの建材ブロック1を横
に並べた場合に、一方のブロック本体の凸部が他方のブ
ロック本体の溝に嵌め込まれるようになっている。
【0010】図2にも示すように、凹部4の内直径W1
はブロック本体2の下端面2bより突出した下端部側の
筋部材3の外直径W2より大きい寸法(W1>W2)に
設定され、凹部の深さH1は同筋部材3のブロック本体
2の下端面2bからの突出寸法H2より大きい寸法(H
1>H2)に設定されている。筋部材3は外形が細い中
間部3aと外形が大きな上端部3b及び外形が大きな下
端部3cとが連接された直線状を呈し、凹部4を画成す
る上端部3bの上端全外周縁より外側にフランジ3dを
有する。そして、筋部材3がブロック本体2に埋設され
た形態において、フランジ3dの上面がブロック本体2
の上端面2aと略同一面を形成するか又は上端面2aに
少し窪みを形成し、下端部3cの下半部がブロック本体
2より突出している。
はブロック本体2の下端面2bより突出した下端部側の
筋部材3の外直径W2より大きい寸法(W1>W2)に
設定され、凹部の深さH1は同筋部材3のブロック本体
2の下端面2bからの突出寸法H2より大きい寸法(H
1>H2)に設定されている。筋部材3は外形が細い中
間部3aと外形が大きな上端部3b及び外形が大きな下
端部3cとが連接された直線状を呈し、凹部4を画成す
る上端部3bの上端全外周縁より外側にフランジ3dを
有する。そして、筋部材3がブロック本体2に埋設され
た形態において、フランジ3dの上面がブロック本体2
の上端面2aと略同一面を形成するか又は上端面2aに
少し窪みを形成し、下端部3cの下半部がブロック本体
2より突出している。
【0011】図3を参照し、ブロック本体2に対する筋
部材3の配置関係について説明する。ブロック本体2の
横幅をL1とすると、互いに隣接する一方の筋部材3と
他方の筋部材3とよりなる筋部材間隔L2はL1を筋部
材本数で割った寸法(L2=L1/筋部材本数)に設定
され、ブロック本体2の左右端部と筋部材3とよりなる
端間隔L3はL1を2倍の筋部材本数で割った寸法(L
3=L1/(2×筋部材本数))に設定される。例え
ば、この実施形態のように筋部材3が2本存在する場合
は、L2=L1/2、L3=L1/4に設定される。
又、図示は省略するが、筋部材3が3本の場合は、L2
=L1/3、L3=L1/6に設定され、筋部材が4本
の場合は、L2=L1/4、L3=L1/8に設定され
る。図3において、ブロック本体2の横幅L1は凸部6
を含まない寸法として定めている。L4はブロック本体
2の横方向の中心線であって、中心線L4が筋部材間隔
L2を2等分している。
部材3の配置関係について説明する。ブロック本体2の
横幅をL1とすると、互いに隣接する一方の筋部材3と
他方の筋部材3とよりなる筋部材間隔L2はL1を筋部
材本数で割った寸法(L2=L1/筋部材本数)に設定
され、ブロック本体2の左右端部と筋部材3とよりなる
端間隔L3はL1を2倍の筋部材本数で割った寸法(L
3=L1/(2×筋部材本数))に設定される。例え
ば、この実施形態のように筋部材3が2本存在する場合
は、L2=L1/2、L3=L1/4に設定される。
又、図示は省略するが、筋部材3が3本の場合は、L2
=L1/3、L3=L1/6に設定され、筋部材が4本
の場合は、L2=L1/4、L3=L1/8に設定され
る。図3において、ブロック本体2の横幅L1は凸部6
を含まない寸法として定めている。L4はブロック本体
2の横方向の中心線であって、中心線L4が筋部材間隔
L2を2等分している。
【0012】図4及び図5を参照し、外壁のような構造
物を構築する際に、建材ブロック1を上下に積み重ねる
組付け方について説明する。先ず、図4に示すように、
下段に位置する建材ブロック1の凹部4には液状の接着
剤7を入れる。次に、上段となる建材ブロック1より突
出する筋部材3の下端部3cが下段側の凹部4に上方よ
り嵌め込まれる。すると、上段側の筋部材3が下段側の
凹部4に進入するのに伴い、接着剤7が筋部材3により
押されて凹部2と筋部材3との隙間を経て凹部2より下
段の建材ブロック1の上端面2aの側に溢れ出る。この
溢れ出た接着剤7は上段の建材ブロック1が下段の建材
ブロック1に近づく過程において上段の建材ブロック1
と下段の建材ブロック1との間に挟み込まれつつ押圧力
を受けて広がる。そして、図5に示すように、上段の建
材ブロック1が接着剤7を介して下段の建材ブロック1
に積み重ねられる。この状態において、接着剤7が硬化
することにより、下段の建材ブロック1のブロック本体
2と上段の建材ブロック1のブロック本体2とが接着剤
7を介して結合すると共に、下段の建材ブロック1の筋
部材2と下段の建材ブロック1の筋部材2とが突き合わ
せ状に接着剤7を介して結合する。
物を構築する際に、建材ブロック1を上下に積み重ねる
組付け方について説明する。先ず、図4に示すように、
下段に位置する建材ブロック1の凹部4には液状の接着
剤7を入れる。次に、上段となる建材ブロック1より突
出する筋部材3の下端部3cが下段側の凹部4に上方よ
り嵌め込まれる。すると、上段側の筋部材3が下段側の
凹部4に進入するのに伴い、接着剤7が筋部材3により
押されて凹部2と筋部材3との隙間を経て凹部2より下
段の建材ブロック1の上端面2aの側に溢れ出る。この
溢れ出た接着剤7は上段の建材ブロック1が下段の建材
ブロック1に近づく過程において上段の建材ブロック1
と下段の建材ブロック1との間に挟み込まれつつ押圧力
を受けて広がる。そして、図5に示すように、上段の建
材ブロック1が接着剤7を介して下段の建材ブロック1
に積み重ねられる。この状態において、接着剤7が硬化
することにより、下段の建材ブロック1のブロック本体
2と上段の建材ブロック1のブロック本体2とが接着剤
7を介して結合すると共に、下段の建材ブロック1の筋
部材2と下段の建材ブロック1の筋部材2とが突き合わ
せ状に接着剤7を介して結合する。
【0013】図6及び図7を参照し、外壁のような構造
物を構築する際に、建材ブロック1を左右に連結する組
付け方について説明する。先ず、図6に示すように、左
右の内の何れか一方に位置する建築用簿ブロック1の溝
5には液状の接着剤7を入れる。次に、左右の内の他方
となる建材ブロック1の凸部6が上記一方の建材ブロッ
ク1の溝5に嵌め込まれる。すると、凸部6が溝4に進
入するのに伴い、接着剤7が凸部6により押されて溝5
と凸部6との隙間を経て溝5より上記一方の建材ブロッ
ク1の端面に溢れ出る。この溢れ出た接着剤7は上記他
方の建材ブロック1が上記一方の建材ブロック1に近づ
く過程において左右の端面間に挟み込まれつつ押圧力を
受けて広がる。そして、図7に示すように、左右の建材
ブロック1が接着剤7を介して互いに連接した格好で左
右に突き合わされる。この状態において、接着剤7が硬
化することにより、左右の建材ブロック1が突き合わせ
状に接着剤7を介して結合する。
物を構築する際に、建材ブロック1を左右に連結する組
付け方について説明する。先ず、図6に示すように、左
右の内の何れか一方に位置する建築用簿ブロック1の溝
5には液状の接着剤7を入れる。次に、左右の内の他方
となる建材ブロック1の凸部6が上記一方の建材ブロッ
ク1の溝5に嵌め込まれる。すると、凸部6が溝4に進
入するのに伴い、接着剤7が凸部6により押されて溝5
と凸部6との隙間を経て溝5より上記一方の建材ブロッ
ク1の端面に溢れ出る。この溢れ出た接着剤7は上記他
方の建材ブロック1が上記一方の建材ブロック1に近づ
く過程において左右の端面間に挟み込まれつつ押圧力を
受けて広がる。そして、図7に示すように、左右の建材
ブロック1が接着剤7を介して互いに連接した格好で左
右に突き合わされる。この状態において、接着剤7が硬
化することにより、左右の建材ブロック1が突き合わせ
状に接着剤7を介して結合する。
【0014】図8を参照し、複数の建材ブロック1が互
い違いに積み重ねられた構造物を構築する場合について
説明する。先ず、上方に開口した中空状に形成された基
礎8の内部には、モルタル9を入れた後、複数の建材ブ
ロック1を横一列に並べて水平を取りつつ入れて一段目
を構築する。この場合、各建材ブロック1の下端部とそ
れより突出した筋部材3とがモルタル9の中に入れら
れ、各建材ブロック1の上端部が基礎8より上方に突出
している。そして、2段目、3段目、4段目と言うよう
に、建材ブロック1が複数段積み重ねられる場合、例え
ば、上段の1つの建材ブロック1の下端部より突出した
左側の筋部材3が下段の1つの建材ブロック1の右側の
筋部材3と上下に突き合わされ、上記上段の1つの建材
ブロック1の下端部より突出した右側の筋部材3が上記
下段の1つの建材ブロック1の右側に隣接した1つの建
材ブロック1の左側の筋部材3と上下に突き合わせられ
る。つまり、上段の1つの建材ブロック1の複数の筋部
材3の内の少なくとも1つが下段の1つの建材ブロック
1の筋部材3と上下に突き合わせられ、上記上段の1つ
の建材ブロック1の残りの筋部材3が上記下段の1つの
建材ブロック1に隣接した1つの建材ブロック1の筋部
材3と上下に突き合わせられる。これにより、上段の1
つの建材ブロック1が下段の互いに隣接する2つの建材
ブロック1に跨って配置され、上段・下段の全部の建材
ブロック1どうしにより形成された継目10がじぐざく
の格好となる。上段と下段とでは複数の建材ブロック1
どうしは図5に示した筋部材3が下端部3cと凹部4と
に接着剤7を介して嵌合結合した形態となっており、各
上下段では隣接する複数の建材ブロック1どうしは図7
に示した溝5と凸部6とが接着剤7を介して嵌合結され
た形態になっており、溝5と凸部6とを結合した接着剤
7が隣接する複数の建材ブロック1どうしの間において
図8の継目10の目地を形成していることは勿論であ
る。
い違いに積み重ねられた構造物を構築する場合について
説明する。先ず、上方に開口した中空状に形成された基
礎8の内部には、モルタル9を入れた後、複数の建材ブ
ロック1を横一列に並べて水平を取りつつ入れて一段目
を構築する。この場合、各建材ブロック1の下端部とそ
れより突出した筋部材3とがモルタル9の中に入れら
れ、各建材ブロック1の上端部が基礎8より上方に突出
している。そして、2段目、3段目、4段目と言うよう
に、建材ブロック1が複数段積み重ねられる場合、例え
ば、上段の1つの建材ブロック1の下端部より突出した
左側の筋部材3が下段の1つの建材ブロック1の右側の
筋部材3と上下に突き合わされ、上記上段の1つの建材
ブロック1の下端部より突出した右側の筋部材3が上記
下段の1つの建材ブロック1の右側に隣接した1つの建
材ブロック1の左側の筋部材3と上下に突き合わせられ
る。つまり、上段の1つの建材ブロック1の複数の筋部
材3の内の少なくとも1つが下段の1つの建材ブロック
1の筋部材3と上下に突き合わせられ、上記上段の1つ
の建材ブロック1の残りの筋部材3が上記下段の1つの
建材ブロック1に隣接した1つの建材ブロック1の筋部
材3と上下に突き合わせられる。これにより、上段の1
つの建材ブロック1が下段の互いに隣接する2つの建材
ブロック1に跨って配置され、上段・下段の全部の建材
ブロック1どうしにより形成された継目10がじぐざく
の格好となる。上段と下段とでは複数の建材ブロック1
どうしは図5に示した筋部材3が下端部3cと凹部4と
に接着剤7を介して嵌合結合した形態となっており、各
上下段では隣接する複数の建材ブロック1どうしは図7
に示した溝5と凸部6とが接着剤7を介して嵌合結され
た形態になっており、溝5と凸部6とを結合した接着剤
7が隣接する複数の建材ブロック1どうしの間において
図8の継目10の目地を形成していることは勿論であ
る。
【0015】図9を参照し、複数の建材ブロック1が上
下左右に整列して積み重ねられた構造物を構築する場合
について説明する。先ず、上方に開口した中空状に形成
された基礎8の内部には、モルタル9を入れた後、複数
の建材ブロック1を横一列に並べて水平を取りつつ入れ
て一段目を図8と同様に構築する。そして、2段目、3
段目、4段目と言うように、建材ブロック1が複数段積
み重ねられる場合、例えば、上段の1つの建材ブロック
1の下端部より突出した筋部材3の全部が下段の1つの
建材ブロック1の筋部材3の全部と上下に突き合わされ
る。これにより、上段の1つの建材ブロック1が下段の
建材ブロック1と一対一に配置され、上段・下段の全部
の建材ブロック1どうしにより形成された継目11が格
子状の格好となる。上段と下段とでは複数の建材ブロッ
ク1どうしは図5に示した筋部材3が下端部3cと凹部
4とに接着剤7を介して嵌合結合した形態となってお
り、各上下段では隣接する複数の建材ブロック1どうし
は図7に示した溝5と凸部6とが接着剤7を介して嵌合
結された形態になっており、溝5と凸部6とを結合した
接着剤7が隣接する複数の建材ブロック1どうしの間に
おいて図9の継目11の目地を形成していることは勿論
である。
下左右に整列して積み重ねられた構造物を構築する場合
について説明する。先ず、上方に開口した中空状に形成
された基礎8の内部には、モルタル9を入れた後、複数
の建材ブロック1を横一列に並べて水平を取りつつ入れ
て一段目を図8と同様に構築する。そして、2段目、3
段目、4段目と言うように、建材ブロック1が複数段積
み重ねられる場合、例えば、上段の1つの建材ブロック
1の下端部より突出した筋部材3の全部が下段の1つの
建材ブロック1の筋部材3の全部と上下に突き合わされ
る。これにより、上段の1つの建材ブロック1が下段の
建材ブロック1と一対一に配置され、上段・下段の全部
の建材ブロック1どうしにより形成された継目11が格
子状の格好となる。上段と下段とでは複数の建材ブロッ
ク1どうしは図5に示した筋部材3が下端部3cと凹部
4とに接着剤7を介して嵌合結合した形態となってお
り、各上下段では隣接する複数の建材ブロック1どうし
は図7に示した溝5と凸部6とが接着剤7を介して嵌合
結された形態になっており、溝5と凸部6とを結合した
接着剤7が隣接する複数の建材ブロック1どうしの間に
おいて図9の継目11の目地を形成していることは勿論
である。
【0016】要するに、この実施形態によれば、図1〜
図3に示すように、単一の建材ブロック1において、ブ
ロック本体2が筋部材3を埋設して一体に有し、筋部材
3の下端部3cがブロック本体2の下端面より下方に直
線状に突設し、筋部材3の上面には凹部4が下端部3c
と対応する収容空間を大きく形成している。このため、
図4及び図5に示すように、複数の建材ブロック1を上
下に積み重ねる場合、下段に位置する建材ブロック1の
凹部4に接着剤7を入れ、上段に位置する建材ブロック
1より突出した筋部材3の下端部3cを嵌め込むことに
より、接着剤7が筋部材3の下端部3cと凹部4との隙
間より溢れたまま硬化する。これにより、上段のブロッ
ク本体2と下段のブロック本体2とが接着剤7を介して
結合すると共に、上段の筋部材3と下段の筋部材3とが
接着剤7を介して結合する。つまり、下段の建材ブロッ
ク1の凹部4に接着剤7を入れた後、上段の建材ブロッ
ク1の筋部材3の下端部3cを凹部4に嵌め込む簡単な
作業により、上下段の建材ブロック1のブロック本体2
及び筋部材3それぞれが接着剤7により結合するので、
施工の簡単化を図ることができる。
図3に示すように、単一の建材ブロック1において、ブ
ロック本体2が筋部材3を埋設して一体に有し、筋部材
3の下端部3cがブロック本体2の下端面より下方に直
線状に突設し、筋部材3の上面には凹部4が下端部3c
と対応する収容空間を大きく形成している。このため、
図4及び図5に示すように、複数の建材ブロック1を上
下に積み重ねる場合、下段に位置する建材ブロック1の
凹部4に接着剤7を入れ、上段に位置する建材ブロック
1より突出した筋部材3の下端部3cを嵌め込むことに
より、接着剤7が筋部材3の下端部3cと凹部4との隙
間より溢れたまま硬化する。これにより、上段のブロッ
ク本体2と下段のブロック本体2とが接着剤7を介して
結合すると共に、上段の筋部材3と下段の筋部材3とが
接着剤7を介して結合する。つまり、下段の建材ブロッ
ク1の凹部4に接着剤7を入れた後、上段の建材ブロッ
ク1の筋部材3の下端部3cを凹部4に嵌め込む簡単な
作業により、上下段の建材ブロック1のブロック本体2
及び筋部材3それぞれが接着剤7により結合するので、
施工の簡単化を図ることができる。
【0017】又、この実施形態によれば、筋部材3にお
いて、図1〜図3に示すように凹部4を有する上端部3
aとブロック本体2より突出する下端部3cとが一体に
なっているので、図8及び図9に示すような構造物にあ
っては、複数の筋部材3が最下段と最上段との間におい
て直線的に連結した棒状となって配筋され、構造物の強
度が適切に確保できる。
いて、図1〜図3に示すように凹部4を有する上端部3
aとブロック本体2より突出する下端部3cとが一体に
なっているので、図8及び図9に示すような構造物にあ
っては、複数の筋部材3が最下段と最上段との間におい
て直線的に連結した棒状となって配筋され、構造物の強
度が適切に確保できる。
【0018】又、この実施形態によれば、図3に示すよ
うに、筋部材間隔L2がブロック本体2の横幅L1を筋
部材本数で割った寸法(L2=L1/筋部材本数)に設
定され、端間隔L3が横幅L1を2倍の筋部材本数で割
った寸法(L3=(L1/(2×筋部材本数))に設定
されているので、図8に示すような複数の建材ブロック
1を段違いに積み重ねた構造物、図9に示すような複数
の建材ブロック1を整列に積み重ねた構造物の何れをも
構築できる。
うに、筋部材間隔L2がブロック本体2の横幅L1を筋
部材本数で割った寸法(L2=L1/筋部材本数)に設
定され、端間隔L3が横幅L1を2倍の筋部材本数で割
った寸法(L3=(L1/(2×筋部材本数))に設定
されているので、図8に示すような複数の建材ブロック
1を段違いに積み重ねた構造物、図9に示すような複数
の建材ブロック1を整列に積み重ねた構造物の何れをも
構築できる。
【0019】又、この実施形態によれば、図1〜図3に
示すように、ブロック本体2の横方向の一端部に溝4を
備え、ブロック本体2の横方向の他端部に凸部6を備え
たので、複数の建材ブロック1を横方向に連結する場合
において、互いに隣接する複数の建材ブロック1の内の
一方の建材ブロック1の溝4と他方の建材ブロック1の
凸部6とが嵌まり合いつつ接着剤7を介して結合でき
る。よって、図8及び図9に示すような形態に構築され
た構造物が図面の紙面と直交する方向から外力を受けた
場合において、溝5と凸部6との嵌め合い構造が上記外
力を負担するので、構造物の強度を適切に確保できる。
示すように、ブロック本体2の横方向の一端部に溝4を
備え、ブロック本体2の横方向の他端部に凸部6を備え
たので、複数の建材ブロック1を横方向に連結する場合
において、互いに隣接する複数の建材ブロック1の内の
一方の建材ブロック1の溝4と他方の建材ブロック1の
凸部6とが嵌まり合いつつ接着剤7を介して結合でき
る。よって、図8及び図9に示すような形態に構築され
た構造物が図面の紙面と直交する方向から外力を受けた
場合において、溝5と凸部6との嵌め合い構造が上記外
力を負担するので、構造物の強度を適切に確保できる。
【0020】更に、この実施形態によれば、図1に示す
ように溝5と凸部6とが縦長に形成されているので、溝
や凸部がピンポイン的に形成された形態に比べて、建材
ブロック1を成形するための型枠の構造が簡素化でき、
成形品を型枠から抜くための型抜きが容易になる。
ように溝5と凸部6とが縦長に形成されているので、溝
や凸部がピンポイン的に形成された形態に比べて、建材
ブロック1を成形するための型枠の構造が簡素化でき、
成形品を型枠から抜くための型抜きが容易になる。
【0021】前記実施形態の筋部材3は合成樹脂又は金
属の何れかにより形成可能であるが、金属で形成すれ
ば、構造物の剛性が高くなる。
属の何れかにより形成可能であるが、金属で形成すれ
ば、構造物の剛性が高くなる。
【0022】前記実施形態の接着剤としてはエポキシ系
やウレタン系等のような溶剤型接着剤又はモルタルの何
れでも同様に適用できる。
やウレタン系等のような溶剤型接着剤又はモルタルの何
れでも同様に適用できる。
【0023】前記実施形態では棒状の筋部材3がブロッ
ク本体2を上下に貫通しているが、筋部材3の中間部3
aを除去した形態つまり上端部3aと下端部3cとが別
々に形成された形態でも良い。
ク本体2を上下に貫通しているが、筋部材3の中間部3
aを除去した形態つまり上端部3aと下端部3cとが別
々に形成された形態でも良い。
【0024】前記実施形態では接着剤7を凹部4や溝5
だけに入れたが、接着剤7を凹部4とその周囲や溝5と
その周囲にも塗布したり、又、凸部6とその周囲にも塗
布しても良い。
だけに入れたが、接着剤7を凹部4とその周囲や溝5と
その周囲にも塗布したり、又、凸部6とその周囲にも塗
布しても良い。
【0024】前記実施形態では筋部材3の下端部3cを
ブロック本体2より突出したが、筋部材3の上端部3a
をブロック本体2より突出し、筋部材3の下端部3cを
ブロック本体2より未突出とし、その下端部3cのブロ
ック本体2の外側に露出する面(下端面)に凹部4を形
成しても同様に適用できる。つまり、これは図1に示す
建材ブロック1を上下逆に見ることにより、容易に理解
できるであろう。
ブロック本体2より突出したが、筋部材3の上端部3a
をブロック本体2より突出し、筋部材3の下端部3cを
ブロック本体2より未突出とし、その下端部3cのブロ
ック本体2の外側に露出する面(下端面)に凹部4を形
成しても同様に適用できる。つまり、これは図1に示す
建材ブロック1を上下逆に見ることにより、容易に理解
できるであろう。
【0025】前記実施形態では建材ブロック1により壁
を構築したが、建材ブロック1を敷石として連結して用
いることも可能である。
を構築したが、建材ブロック1を敷石として連結して用
いることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、建材ブロック単体においてブロック本体の少なくと
も上端部と下端部と筋部材を埋設し、下端部側の筋部材
をブロック本体の下端面より下方に突設し、上端部側の
筋部材のブロック本体の外側に露出する面に上記筋部材
の下端部と対応する収容空間を有する凹部が形成された
ことにより、複数の建材ブロックを積み重ねることによ
り構造物を構築する場合に、上段に位置する建材ブロッ
クの筋部材の下端部を下段に位置する建材ブロックの筋
部材の凹部に嵌め込むことにより構造物を施工できるの
で、施工の簡素化を図ることができる。又、上段と下段
とにおける筋部材を直線的に連結した棒状として配筋で
きるので、構造物の強度を適切に確保できる。請求項2
の発明によれば、筋部材の凹部による収容空間が筋部材
の下端部より大きい形態であるので、複数の建材ブロッ
クを積み重ねることにより構造物を構築する場合に、凹
部に接着剤を入れた後に筋部材の下端部を嵌め込むこと
により、接着剤が凹部と筋部材との隙間より溢れて上段
のブロック本体と下段のブロック本体とを接着すると共
に上段の筋部材と下段の筋部材とを接着することができ
る。請求項3の発明によれば、筋部材の上端部と下端部
とを一体に形成したので、複数の建材ブロックを積み重
ねて構築された構造物において、複数の筋部材が最下段
と最上段との間で直線的に連結した棒状に配筋され、構
造物の強度が適切に確保できる。請求項4の発明によれ
ば、筋部材間隔がブロック本体の横幅を筋部材本数で割
った寸法に設定され、端間隔がブロック本体の横幅を2
倍の筋部材本数で割った寸法に設定されたので、複数の
建材ブロック組み方により、継目がじくざくな構造物又
は継目が整列な構造物を容易に構築できる。請求項5の
発明によれば、ブロック本体の横方向の一端部に溝を形
成し、ブロック本体の他端部に凸部を突設したので、複
数の建材ブロックを横方向に連結した場合に、一方の建
材ブロックの溝と他方の建材ブロックの凸部との嵌め合
い構造が構造物の表裏方向に掛かる外力を負担し、構造
物の強度を適切に確保できる。
ば、建材ブロック単体においてブロック本体の少なくと
も上端部と下端部と筋部材を埋設し、下端部側の筋部材
をブロック本体の下端面より下方に突設し、上端部側の
筋部材のブロック本体の外側に露出する面に上記筋部材
の下端部と対応する収容空間を有する凹部が形成された
ことにより、複数の建材ブロックを積み重ねることによ
り構造物を構築する場合に、上段に位置する建材ブロッ
クの筋部材の下端部を下段に位置する建材ブロックの筋
部材の凹部に嵌め込むことにより構造物を施工できるの
で、施工の簡素化を図ることができる。又、上段と下段
とにおける筋部材を直線的に連結した棒状として配筋で
きるので、構造物の強度を適切に確保できる。請求項2
の発明によれば、筋部材の凹部による収容空間が筋部材
の下端部より大きい形態であるので、複数の建材ブロッ
クを積み重ねることにより構造物を構築する場合に、凹
部に接着剤を入れた後に筋部材の下端部を嵌め込むこと
により、接着剤が凹部と筋部材との隙間より溢れて上段
のブロック本体と下段のブロック本体とを接着すると共
に上段の筋部材と下段の筋部材とを接着することができ
る。請求項3の発明によれば、筋部材の上端部と下端部
とを一体に形成したので、複数の建材ブロックを積み重
ねて構築された構造物において、複数の筋部材が最下段
と最上段との間で直線的に連結した棒状に配筋され、構
造物の強度が適切に確保できる。請求項4の発明によれ
ば、筋部材間隔がブロック本体の横幅を筋部材本数で割
った寸法に設定され、端間隔がブロック本体の横幅を2
倍の筋部材本数で割った寸法に設定されたので、複数の
建材ブロック組み方により、継目がじくざくな構造物又
は継目が整列な構造物を容易に構築できる。請求項5の
発明によれば、ブロック本体の横方向の一端部に溝を形
成し、ブロック本体の他端部に凸部を突設したので、複
数の建材ブロックを横方向に連結した場合に、一方の建
材ブロックの溝と他方の建材ブロックの凸部との嵌め合
い構造が構造物の表裏方向に掛かる外力を負担し、構造
物の強度を適切に確保できる。
【図1】 本発明の実施形態の建材ブロック単体を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 同実施形態の筋部材の配置関係を示す摸式
図。
図。
【図4】 同実施形態の建材ブロックの積み重ね前を示
す断面図。
す断面図。
【図5】 同実施形態の建材ブロックの積み重ね後を示
す断面図。
す断面図。
【図6】 同実施形態の建材ブロックの左右連結前を示
す断面図。
す断面図。
【図7】 同実施形態の建材ブロックの左右連結後を示
す断面図。
す断面図。
【図8】 同実施形態の段違い積み上げの構造物を示す
断面図。
断面図。
【図9】 同実施形態の整列積み上げの構造物を示す断
面図。
面図。
1 建材ブロック 2 ブロック本体 3 筋部材 3b 上端部 3c 下端部 4 凹部 5 溝 6 凸部 7 接着剤
Claims (5)
- 【請求項1】 ブロック本体の相対峙する1組の端部に
筋部材を埋設し、それらの内の何れか一方の筋部材をブ
ロック本体より突出し、他方の筋部材のブロック本体の
外側に露出する面に上記ブロック本体より突出した筋部
材と対応する収容空間を有する凹部が形成されたことを
特徴とする建材ブロック。 - 【請求項2】 筋部材の凹部による収容空間をブロック
本体より突出した筋部材より大きい形態に形成したこと
を特徴とする請求項1記載の建材ブロック。 - 【請求項3】 ブロック本体の相対峙する1組に埋設さ
れる筋部材を一体に形成したことを特徴とする請求項1
記載の建材ブロック。 - 【請求項4】 ブロック本体に対し筋部材を複数本設け
る場合に、隣接する一方の筋部材と他方の筋部材とによ
る筋部材間隔がブロック本体の横幅を筋部材本数で割っ
た寸法に設定され、ブロック本体の左右端部と筋部材と
による端間隔がブロック本体の横幅を2倍の筋部材本数
で割った寸法に設定されたことを特徴とする請求項1記
載の建材ブロック。 - 【請求項5】 ブロック本体の横方向の一端部に嵌め込
み用の溝を形成し、ブロック本体の他端部に嵌め込み用
の凸部を突設したことを特徴とする請求項1記載の建材
ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130656A JPH11324172A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 建材ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130656A JPH11324172A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 建材ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324172A true JPH11324172A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15039478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10130656A Pending JPH11324172A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 建材ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11324172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002004460A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Shigeru Matsunaga | 構造型連結簡易ブロック |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP10130656A patent/JPH11324172A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002004460A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Shigeru Matsunaga | 構造型連結簡易ブロック |
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