JPH11323953A - 基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置 - Google Patents

基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置

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JPH11323953A
JPH11323953A JP12572498A JP12572498A JPH11323953A JP H11323953 A JPH11323953 A JP H11323953A JP 12572498 A JP12572498 A JP 12572498A JP 12572498 A JP12572498 A JP 12572498A JP H11323953 A JPH11323953 A JP H11323953A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎コンクリートの型枠内に据え付けられて
アンカーボルトを下方から支持するアンカーボルト支持
装置を、種々のアンカーボルトを確実に保持可能にする
と共に、柱部材の鉛直度調整作業が簡易化されるように
構成する。 【解決手段】 ベース部材から立ち上がった柱部材に着
脱可能に連結されてアンカーボルトを保持する保持部材
が、筒状をなす本体の周壁に、アンカーボルト並びに柱
部材がそれぞれ上下方向に挿通される保持孔が上下に一
対ずつ設けられ、この上下の保持孔に挿通されたアンカ
ーボルト並びに柱部材が、これらに対して進退可能に本
体の周壁に設けられたねじ部材にて拘持されるものとす
る。また、ベース部材と柱部材とが略水平方向のねじ部
材にて相互に締結され、さらにベース部材と柱部材とを
連結補強する連結補強部材が設けられ、該連結補強部材
もベース部材並びに柱部材に対してねじ部材にて締結さ
れるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎コンクリート
と鉄骨柱の脚部とを相互に緊結するべく基礎コンクリー
トに埋め込まれる複数のアンカーボルトを、コンクリー
ト打設時に所定位置から変位しないように支持するため
の基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の柱脚部の基礎コンクリートの施
工において、コンクリート打設時の衝撃等でアンカーボ
ルトが所定位置からずれるのを防止するため、型枠内に
据え付けられてアンカーボルトを下方から支持するよう
にしたアンカーボルト支持装置、いわゆるアンカーフレ
ームが知られている。
【0003】この種のアンカーフレームとしては、従
来、所定形状に加工された鋼材を溶接して一体化したも
のが一般的であるが、これではアンカーボルトの配置状
況に対応したものを個々に用意しなければならず、汎用
性が低いために使い勝手が悪いといった不都合があっ
た。しかも、アンカーフレームを据え付ける捨てコンク
リート面に不陸がある場合には、アンカーフレームと捨
てコンクリート面との間にパッキン等の調整部材を介装
してアンカーボルトの配置精度を確保するようにしてい
たが、アンカーフレームの据付面のわずかな傾きがアン
カーボルトの配置精度に大きく影響することから、調整
作業が極めて面倒で熟練を要するものであった。
【0004】そこで、本件出願人は、先に、施工が容易
で使い勝手の良いように構成されたアンカーボルト支持
装置に関する提案を特願平9−12662号にて行った
ところである。このアンカーボルト支持装置は、地盤に
対して固定されるベース部材と、該ベース部材から立ち
上がった柱部材と、該柱部材に着脱可能に連結されてア
ンカーボルトを保持する保持部材とからなるものであ
り、柱部材に対して保持部材が着脱可能であることか
ら、各部材に寸法の異なるものを適宜組み合わせて用い
ることでアンカーボルトの多様な配置に柔軟に対応可能
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明によるアンカー
ボルト支持装置は、前記提案と一連をなすものである
が、特に、保持し難い丸棒状のアンカーボルトや重量の
あるアンカーボルトでもより一層安定した支持が可能な
ようにすると共に、面倒な柱部材の鉛直度の調整作業を
より一層簡易なものとして施工の効率化と精度の向上と
を図ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、種々
のアンカーボルトを確実に保持可能なようにするため
に、型枠内に据え付けられてアンカーボルトを下方から
支持する基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置の
構成を、地盤に対して固定されるベース部材から立ち上
がった柱部材に着脱可能に連結されてアンカーボルトを
保持する保持部材が、筒状をなす本体の周壁に、アンカ
ーボルト並びに柱部材がそれぞれ上下方向に挿通される
保持孔が上下に一対ずつ設けられたものであり、該上下
の保持孔に挿通されたアンカーボルト並びに柱部材の各
々が、これらに対して進退可能に本体の周壁に設けられ
たねじ部材にて拘持されるものとした。
【0007】これによると、アンカーボルト並びに柱部
材をねじ部材にて拘持するにあたり、剛性の高い筒状の
本体によって大きな反力を得ることができるため、アン
カーボルト並びに柱部材に対する拘持力が増大し、保持
部材に対するアンカーボルト並びに柱部材の相対変位を
確実に規制してアンカーボルトを安定に保持することが
できる。特に、保持部材におけるアンカーボルトの拘持
力の増大により、異形鉄筋状の凹凸を有するアンカーボ
ルトはもとより、丸棒状のアンカーボルトでも安定に保
持することが可能となる。また、重量のあるアンカーボ
ルトに対しては、本体の高い剛性とアンカーボルト並び
に柱部材に対する大きな拘持力とが相俟って確実な保持
が可能となる。
【0008】これに加えて、前記柱部材と該柱部材の保
持孔とが、所定の角度位置に選択的に嵌合可能な断面形
状に形成されていると好ましい。これによると、柱部材
を保持部材の保持孔に嵌合するだけで、保持部材の取付
角度が位置決めされるため、施工が効率化される。この
場合、柱部材が略正方形をなす断面形状に、柱部材の把
持孔が8つの直角隅部を有する星形の断面形状にそれぞ
れ形成されていると、45゜ずつ段階的に変位する角度
位置でもって保持部材を柱部材に対して取り付けること
ができ、アンカーボルトの多様な配置に対応可能とな
る。
【0009】また、柱部材の鉛直度調整作業を簡易化し
て施工の効率化を図るために、本発明においては、型枠
内に据え付けられてアンカーボルトを下方から支持する
基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置の構成を、
地盤に対して固定されるベース部材と、アンカーボルト
を所定高さに保持するべくベース部材から立ち上がった
柱部材とが、略水平方向のねじ部材にて相互に締結され
たものとした。
【0010】これによると、仮締め状態でベース部材と
柱部材とを締結する略水平方向のねじ部材を支点にして
柱部材の傾動が可能であるため、柱部材の鉛直度を調整
するにあたり、一方向の調整を手際良く行うことができ
る。この場合、ねじ部材を支点にした柱部材の傾動方向
と直交する方向、すなわちねじ部材の軸線に沿う方向の
柱部材の鉛直度の調整は、当該方向の荷重を柱部材に加
えて修正すれば良く、これには例えば調整すべき柱部材
の上部とベース部材とを筋交い状に連結して柱部材に加
える修正荷重の反力を得るように構成された調整具を利
用すると容易に行うことができる。
【0011】これに加えて、ベース部材と柱部材とを連
結補強する連結補強部材が設けられ、該連結補強部材も
ベース部材並びに柱部材に対してねじ部材にて締結され
ていると良く、これによると、ベース部材と柱部材との
結合強度を高めることができる。そして、連結補強部材
をベース部材並びに柱部材に対して締結するねじ部材が
仮締め状態で、そのねじ部材のねじ挿通孔に対する遊び
の範囲内で、前記のベース部材と柱部材とを締結するね
じ部材を支点にした柱部材の傾動が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に基づき構成された基礎コ
ンクリートのアンカーボルト支持装置を示している。こ
のアンカーボルト支持装置は、図2に示すように、4枚
の型枠パネル1によって水平断面が正方形をなすように
築造される基礎コンクリートの中心部に型枠パネル1か
ら所定寸法離間して配置される丸棒状の8本のアンカー
ボルト2を支持するものであり、地盤に対して固定され
てアンカーボルト2の下部を支持するアンカーフレーム
3と、アンカーボルト2の上端部を相互に連結する上部
連結具4と、アンカーボルト2の下端部を相互に連結す
る下部連結具5とからなっている。
【0014】アンカーフレーム3は、捨てコンクリート
上の型枠パネル1内に互いに対向して一対据え付けられ
ており、図1に示すように、捨てコンクリートに対して
固定されるベース部材6と、このベース部材6から立ち
上がった一対の柱部材7と、この一対の柱部材7の各々
に着脱可能に連結されてアンカーボルト2を保持する保
持部材8とからなっている。
【0015】ベース部材6は、所定寸法に切断された山
形鋼に所要の孔加工を施したものである。このベース部
材6の捨てコンクリート面に接する水平部6aには、捨
てコンクリートに埋め込まれた据付ボルト9が挿通する
孔が3つ開設されており、ベース部材6の上面側に抜き
出た据付ボルト9にナット10を螺合させることで、ベ
ース部材6が捨てコンクリートに対して固定されるよう
になっている。このベース部材6の垂直部6bの軸線方
向中心部には孔11が開設されている。
【0016】柱部材7は、断面が正方形状をなす角鋼管
を所定寸法に切断したものであり、ベース部材6に対し
てボルト12及びナット13で直接締結されると同時
に、これに沿って設けられた補強部材14を介してベー
ス部材6に連結されている。この補強部材14は、所定
寸法に切断された山形鋼からなるものであり、ボルト1
5及びナット16でベース部材6に対して締結されると
共に、ボルト17及びナット18で柱部材7に対して締
結されている。
【0017】ボルト12は、図3に詳しく示すように、
ベース部材6の垂直部に穿設された挿通孔19と、柱部
材7の下端部に穿設された一対の挿通孔20とに挿通さ
れ、ボルト15は、ベース部材6の垂直部に穿設された
挿通孔21と、補強部材14に穿設された挿通孔22と
に挿通され、ボルト17は、柱部材7に穿設された一対
の挿通孔23と、補強部材14に穿設された挿通孔24
とに挿通されるようになっており、これらのボルト挿通
孔19〜24は、それぞれ挿通されるボルト12・15
・17の外径に対して僅かに大径に形成されている。
【0018】保持部材8の本体は、図4に詳しく示すよ
うに、長方形状断面をなす角形鋼管を所定寸法に切断し
たものであり、アンカーボルト2並びに柱部材7がそれ
ぞれ上下方向に貫通するように、上下の横板部25・2
6に保持孔27・28が一対ずつ開設されている。一
方、両側の縦板部29・30には、各保持孔27・28
に挿通されたアンカーボルト2並びに柱部材7を拘持す
る固定ボルト31・32が、上下に一対ずつ螺着されて
いる。なお、横板部25・26並びに縦板部29・30
の両側縁には、剛性を高めるためのフランジ部を折り曲
げ形成するようにしても良い。
【0019】固定ボルト31・32を締め付けると、こ
の固定ボルト31・32の各先端と、上下の保持孔27
・28の内周面との合計4点で、アンカーボルト2並び
に柱部材7が係止され、保持部材8に対してアンカーボ
ルト2並びに柱部材7が高い強度で固定される。固定ボ
ルト31を緩めてアンカーボルト2を軸線方向に変位さ
せると、アンカーボルト2の取付高さを自由に調整する
ことができ、固定ボルト32を緩めて保持部材8を柱部
材7の軸線方向に変位させることで、保持部材8の取付
高さを自由に設定することができる。
【0020】柱部材7の把持孔28は、8つの直角隅部
を有する星形の断面形状に形成されており、略正方形の
断面形状を有する柱部材7に把持孔28を嵌合すること
により、保持部材8を柱部材7に対して45゜ずつ段階
的に変位する角度位置に位置決めされるようになってい
る。図1では、アンカーボルト2が柱部材7の稜角に対
向する角度位置にくるように保持部材8を取り付けてい
るが、この角度位置から45゜変位させて、図5に示す
ように、アンカーボルト2が柱部材7の側平面に対向す
るような角度位置に保持部材8を取り付けることもで
き、アンカーボルトの多様な配置に対応可能となってい
る。
【0021】図1に示した上部連結具4は、鋼板をプレ
ス加工する等して形成された同一の帯板状をなす4枚の
連結プレート41を互いに直交するように上下に重ね合
わせて全体として井桁状をなすように組み合わされてな
っている。
【0022】これらの連結プレート41には、図6に示
すように、同一直線上に列んだ3本のアンカーボルト2
を保持可能なように、アンカーボルト2の上端ねじ部が
嵌合するU字形状に切り欠かれた凹部45が所定の等間
隔をおいて3つ設けられている。この凹部45の周辺に
は各々、釘等のピン部材が挿設されて互いに重なり合っ
た連結プレート41相互を直交状態に保持するための小
孔46が穿設されている。
【0023】連結プレート41の両端は、直角に折り曲
げらており、この折り曲げ部47には、型枠パネル1と
の間隔を調整するための蝶ボルト型の調整ボルト48が
螺合するねじ孔49が設けられており、この調整ボルト
48の先端部を型枠パネル1に係合させた上で調整ボル
ト48を回動させることで、折り曲げ部47と型枠パネ
ル1との間隔が増減され、型枠パネル1に対するアンカ
ーボルト2の相対位置を微調整し得るようになってい
る。折り曲げ部47には、補強用のリブ50が一対設け
られている。
【0024】この連結プレート41は、図1に示したよ
うに、アンカーボルト2の上端ねじ部に螺合された上下
一対のナット51・52間に狭持されてアンカーボルト
2に対して固定される。4隅のアンカーボルト2には、
互いに直交する連結プレート41が互いに重合した状態
で係合しており、これらの上下に重なり合った一対の連
結プレート41の小孔46を互いに整合させた状態で、
これらの小孔46に釘53を挿通することで、連結プレ
ート41が互いに直交した状態に保持される。
【0025】他方、アンカーボルト2の下端部を相互に
連結する下部連結具5は、平鋼に所定の孔加工を施して
形成された同一形状の4枚の連結バー54からなってい
る。この連結バー54には、アンカーボルト2の下端ね
じ部が挿通されるボルト挿通孔55が所定の等間隔をお
いて3つ開設されており、アンカーボルト2の下端ねじ
部に下方からナット56を螺合することにより、連結バ
ー54とアンカーボルト2とが互いに固定される。この
連結バー54によりそれぞれ同一直線上に列んだ3本の
アンカーボルト2が相互に連結されるが、4隅のアンカ
ーボルト2には、互いに直交する一対の連結バー54が
重合した状態で同時に連結されており、これにより4本
の連結バー54と8本のアンカーボルト2が互いに剛結
合される。
【0026】以上のようにして8本のアンカーボルト2
が所定位置に支持されるが、このうち、4隅のアンカー
ボルト2は、アンカーフレーム3に直接支持されてお
り、他方、正方形の辺上に位置するアンカーボルト2
は、アンカーフレーム3に直接支持された4隅のアンカ
ーボルト2と、これに連結された下部連結具5の連結バ
ー54とを介して支持されている。一方、これら全ての
アンカーボルト2の上端部は、上部連結具4の連結プレ
ート41によって相互に連結される一方で、連結プレー
ト41と調整ボルト48とを介して横方向の変位が型枠
パネル1に規制されてぐらつきが抑えられている。
【0027】以下に、本アンカーボルト支持装置を用い
てアンカーボルト2を支持する際の作業手順について、
詳しく説明する。
【0028】まず、所要の位置の捨てコンクリートにベ
ース部材6を固定するための据付ボルト9を埋め込ん
で、捨てコンクリートに対してアンカーフレーム3を固
定する。このとき、据付ボルト9の埋め込み位置に対応
した複数のガイド孔が予め開設されたガイド板を捨てコ
ンクリート面上に配置し、このガイド板のガイド孔に沿
って捨てコンクリート面に据付ボルト9の埋め込み孔を
穿設するようにすると良い。
【0029】ついで、アンカーフレーム3を構成するベ
ース部材6、柱部材7及び補強部材14を所定の形態に
組み付ける。そして、柱部材7が取り付いた一対のベー
ス部材6を、所要の位置の捨てコンクリート内に埋め込
まれた据付ボルト9に対して固定する。このとき、各部
材を締結するボルト12・15・17並びにナット13
・16・18は仮締めしておく。なお、この段階で保持
部材8を柱部材7に対して所定の角度並びに高さ位置に
仮止めしておいても良い。
【0030】このようにしてアンカーフレーム3が仮組
み状態で据え付けられると、次に柱部材7の鉛直度の調
整を行う。まず、図7中に矢印Aで示すベース部材6に
沿う向きの調整を行う。各ボルト12・15・17が仮
締め状態であると、補強部材14をベース部材6並びに
柱部材7に対して締結するボルト15・17のボルト挿
通孔21〜24に対する遊びの範囲内で、ベース部材6
と柱部材7とを締結する略水平方向のボルト12を支点
にして、柱部材7の傾動が可能であるため、矢印Aで示
す方向の調整を手際良く行うことができる。こうして矢
印Aで示す方向の鉛直度の調整がなされると、ボルト1
2・15・17並びにナット13・16・18を本締め
する。
【0031】一方、図7中に矢印Bで示すベース部材6
に直交する向き、すなわちベース部材6と柱部材7とを
締結するボルト12の軸線に沿う方向の鉛直度の調整
は、柱部材7の上部とベース部材6とを筋交い状に連結
する矯正ブレース61を用いて行われる。この矯正ブレ
ース61は、ターンバックル61aの両端にフック61
b・61cを設けたものであり、ターンバックル61a
の回転に応じて両フック61b・61c間が拡縮される
ようになっている。この矯正ブレース61の一方のフッ
ク61bは、一方のアンカーフレーム3の一対の柱部材
7間に架設された横材62の中心部に係止され、他方の
フック61cは、他方のアンカーフレーム3のベース部
材6の孔11に係止される。この状態で、ターンバック
ル61aを所要の方向に回転させると、柱部材7の鉛直
度を簡単に調整することができる。
【0032】このように、本アンカーフレーム3は、現
場で柱部材7の鉛直度を簡単に調整することができ、高
い製作精度を要求されないのは勿論、捨てコンクリート
面に不陸がある場合には、柱部材7の鉛直度を直接修正
するため、調整作業が簡単であり、かつ精度良く行うこ
とができる。
【0033】次に、各保持部材8にアンカーボルト2を
取り付けて固定ボルト31を仮締めした上で、図8に示
すように、4隅のアンカーボルト2の上端ねじ部に、下
側のナット52を螺合した上で4枚の連結プレート41
を順次取り付ける。そして、連結プレート41の小孔4
6に釘53を挿入して連結プレート41相互を直交状態
に保持しておく(図1参照)。
【0034】このとき、図9及び図10に示す治具63
を、合計4本の柱部材7の上端間に架け渡して柱部材7
の相対位置を規定しておく。この治具63は、角鋼管を
十字に結合して形成された本体64の四方の各端部に柱
部材7への取付部65を設けてなるものである。取付部
65は、一対の蝶ボルト67と、この一対の蝶ボルト6
7を互いに直交する向きに保持するブラケット66と、
柱部材7の上端開口に嵌挿される差込部材68とからな
っている。ブラケット66は、山形鋼を所定寸法に切断
したものであり、本体64にボルト止めされている。差
込部材68は、所定寸法の丸鋼の先端部を縮径加工して
得られたものであり、ブラケット66の内側に所定間隔
離間して本体64の下面側に突設されている。この差込
部材68を柱部材7の上端開口に嵌挿して、蝶ボルト6
7を締め付けることにより、蝶ボルト67の先端と差込
部材68との間に柱部材7の周壁が挟み込まれて、4本
の柱部材7と治具63とが互いに剛結される。また、本
体64の中心部の下面には下げ振りを吊持するフック6
9が設けられており、4本の柱部材7の中心が捨てコン
クリート上の中心墨に整合しているかの確認作業を容易
に行うことができる。
【0035】ついで、図8に示すように、4隅のアンカ
ーボルト2の下端ねじ部に下部連結具5をなす4本の連
結バー54を順次取り付ける。そして、中間位置のアン
カーボルト2を連結バー54並びに連結プレート41に
取り付ける。こうして全てのアンカーボルト2が所定位
置に仮支持されると、それらの位置を微調整しながら保
持部材8の固定ボルト31を本締めすると共に、アンカ
ーボルト2の上端ねじ部に螺合した上下のナット51・
52を締め付ける。
【0036】以上のようにして全てのアンカーボルト2
が所定位置に固定支持されると、治具63を取り外した
上で、周囲に型枠パネル1を建て込む。このとき、アン
カーボルト2が所定位置からずれていれば、上部連結具
4の連結プレート41に取り付けられた調整ボルト48
によって型枠パネル1と連結プレート41との間隔を加
減してアンカーボルト2の位置を微調整する。
【0037】他方、離型の際には、アンカーボルト2の
上端ねじ部に連結プレート41の上方から螺合されたナ
ット51を取り外した上で、折り曲げ部47を上方に引
き上げると、この連結プレート41の高さまで打設され
て硬化したコンクリートから連結プレート41が引き剥
がされ、連結プレート41を撤去することができる。
【0038】
【発明の効果】このように本発明によれば、アンカーボ
ルト並びに柱部材に対する大きな拘持力で保持部材に対
するアンカーボルト並びに柱部材の相対変位を確実に規
制することができ、種々のアンカーボルトを安定に保持
する上で大きな効果が得られる。また、ベース部材と柱
部材とを略水平方向のねじ部材で相互に締結すること
で、このねじ部材を支点にした柱部材の一方向の角度調
整を手際良く行うことができ、柱部材の鉛直度の調整作
業を簡易化して施工の効率化と精度の向上とを図る上で
大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基礎コンクリートのアンカーボル
ト支持装置を示す斜視図。
【図2】図1に示したアンカーボルト支持装置の施工最
終状況を示す斜視図。
【図3】図1に示したアンカーフレームのベース部材と
柱部材との結合状況を示す分解斜視図。
【図4】図1に示したアンカーフレームの保持部材を拡
大して示す斜視図。
【図5】アンカーボルトの他の配置状況を示す上面図。
【図6】図1に示した上部連結具の連結プレートを拡大
して示す斜視図。
【図7】図1に示したアンカーボルト支持装置の施工途
中における柱部材の鉛直度の調整作業状況を示す斜視
図。
【図8】図1に示したアンカーボルト支持装置の施工途
中状況を示す斜視図。
【図9】柱部材の相対位置を規定するための治具を示す
上面図。
【図10】図8に示した治具の側面図。
【符号の説明】
1 型枠パネル 2 アンカーボルト 3 アンカーフレーム 4 上部連結具 5 下部連結具 6 ベース部材、6a 水平部、6b 垂直部 7 柱部材 8 保持部材 9 据付ボルト 10 ナット 11 孔 12・15・17 ボルト 13・16・18 ナット 14 補強部材 19〜24 ボルト挿通孔 25・26 横板部 27 アンカーボルトの保持孔 28 柱部材の保持孔 29・30 縦板部 31・32 固定ボルト 41 連結プレート 45 凹部 46 小孔 47 折り曲げ部 48 調整ボルト 49 ねじ孔 50 リブ 51・52 ナット 53 釘 54 連結バー 55 ボルト挿通孔 56 ナット 61 矯正ブレース、61a ターンバックル、61b
・61c フック 62 横材 63 治具 64 本体 65 取付部 66 ブラケット 67 蝶ボルト 68 差込部材 69 フック 71 連結プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内に据え付けられてアンカーボル
    トを下方から支持する基礎コンクリートのアンカーボル
    ト支持装置であって、 地盤に対して固定されるベース部材と、該ベース部材か
    ら立ち上がった柱部材と、該柱部材に着脱可能に連結さ
    れてアンカーボルトを保持する保持部材とを有し、該保
    持部材は、筒状をなす本体の周壁に、前記アンカーボル
    ト並びに柱部材がそれぞれ上下方向に挿通される保持孔
    が上下に一対ずつ設けられたものであり、該上下の保持
    孔に挿通されたアンカーボルト並びに柱部材の各々が、
    これらに対して進退可能に前記本体の周壁に設けられた
    ねじ部材にて拘持されるようにしたことを特徴とする基
    礎コンクリートのアンカーボルト支持装置。
  2. 【請求項2】 前記柱部材並びに該柱部材の保持孔
    が、所定の角度位置に選択的に嵌合可能な断面形状に形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の基礎コンク
    リートのアンカーボルト支持装置。
  3. 【請求項3】 型枠内に据え付けられてアンカーボル
    トを下方から支持する基礎コンクリートのアンカーボル
    ト支持装置であって、 地盤に対して固定されるベース部材と、アンカーボルト
    を所定高さに保持するべく前記ベース部材から立ち上げ
    られた柱部材とを有し、該柱部材と前記ベース部材とが
    略水平方向のねじ部材にて相互に締結されたことを特徴
    とする基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置。
  4. 【請求項4】 前記ベース部材と柱部材とを連結補強
    する連結補強部材を有し、該連結補強部材が前記ベース
    部材並びに柱部材に対してねじ部材にて締結されたこと
    を特徴とする請求項3に記載の基礎コンクリートのアン
    カーボルト支持装置。
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