JPH11323581A - 犠牲陽極取付装置 - Google Patents

犠牲陽極取付装置

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JPH11323581A
JPH11323581A JP10130522A JP13052298A JPH11323581A JP H11323581 A JPH11323581 A JP H11323581A JP 10130522 A JP10130522 A JP 10130522A JP 13052298 A JP13052298 A JP 13052298A JP H11323581 A JPH11323581 A JP H11323581A
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JP
Japan
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sacrificial anode
mounting
anode body
peripheral wall
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP10130522A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Terada
昌弘 寺田
Yoshio Hashioka
由男 橋岡
Koichi Kawasaki
幸一 川▲崎▼
Shigeki Matsubayashi
茂樹 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitz Corp
Original Assignee
Kitz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 犠牲陽極体を取付けるときに片手で取付け操
作可能とし、取付け時の部品点数を減らして部品間に異
物等が侵入することなく一体化した状態で確実に取付け
ることができ、しかも耐久性を十分に確保する事ができ
る犠牲陽極取付装置を提供することにある。 【解決手段】 周壁8を有する蓋2を犠牲陽極体1に固
定し、この蓋2もしくは犠牲陽極体1の蓋側に雌ネジ部
9を設け、この雌ネジ部9と螺合するボルト17を立設
した固定金具3の周囲に前記周壁8が当接する複数の爪
13を設けると共に、分水栓等の被防食体18に設けた
ナット部等の取付部22を前記固定金具3の爪13で囲
み、前記ボルト17に雌ネジ部9を螺合しながら前記周
壁8で爪13を内側に押圧変位させて被防食体18に犠
牲陽極体1を固定した犠牲陽極取付装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流電陽極方式を利
用した犠牲陽極取付装置に関し、特に、サドル付分水栓
等の水道用、ガス用の埋設配管機器および配管等の電気
的腐食を防止するための犠牲陽極取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土壌中の異種金属間には電位差があるの
で、電位の低い方の金属である卑な金属は腐食を生ずる
ことになる。
【0003】地中に埋設されているステンレス等の配水
管の分岐部には、砲金製のサドル付分水栓が設けられて
いることが多い。この分水栓と配管との間の異種金属間
には、電池回路が形成され、電位の低い砲金製の分水栓
から金属イオンが溶出して腐食が起きることになる。
【0004】そこで、この対策として、分水栓よりも低
電位な金属を土壌中で分水栓に単に接続することにより
両者の電位差で防食電流を得る、いわゆる流電陽極方式
を用いる方法が知られている.具体的には、例えば、特
開平8−199381号公報および特開平8−3378
88号公報が提案されている。
【0005】これらは、めねじを持つ犠牲陽極部材とボ
ルト貫通孔を有する押さえ部材と中央部にボルトを立設
した掴み爪部材とからなり、サドル付分水栓のナット部
に犠牲陽極部材を取付ける場合は、このナット部に掴み
爪部材を囲むように取付け、次いで、ボルトを押さえ部
材の貫通孔に貫通させた状態で、押さえ部材を固定する
と同時に犠牲陽極部材のめねじをボルトに螺合して押さ
え部材で掴み爪部材を押圧して爪部材をナット部に係止
することによって電気的導通状態に取り付けて分水栓の
腐食を防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り実施されている犠牲陽極構造には、次のような問題点
を有していた。即ち、犠牲陽極部材を取付ける施工時
に、押さえ部材の上方より別部品である犠牲陽極部材を
螺合する際に両者間に空間があるため、この空間部分に
砂や泥等の異物が侵入するおそれがある。このように異
物が侵入すると、両者の部材が密着する事がないため、
両部材の間からも腐食が進み、犠牲陽極部材は空間部分
からも腐食してくることになるため、犠牲陽極部材は、
その本来の寿命が確保することができず、長期間の使用
に耐えることができない。
【0007】また、一旦施工した後に、取り外して再度
施工する場合、押圧されている爪部材を元の位置に戻す
必要があるが、爪を元の位置に開くことは困難な事であ
り、そのため、これらの困難性の解決も望まれていた。
【0008】本発明は、従来の実情に鑑みて、その課題
点を解決するために鋭意研究の結果開発したものであ
り、その目的とするところは、犠牲陽極体を取付けると
きに片手で取付け操作可能とし、取付け時の部品点数を
減らして部品間に異物等が侵入することなく一体化した
状態で確実に取付けることができ、しかも耐久性を十分
に確保する事ができる犠牲陽極取付装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、周壁を有する蓋を犠牲陽極体に固定し、
この蓋もしくは犠牲陽極体の蓋側に雌ネジ部を設け、こ
の雌ネジ部と螺合するボルトを立設した固定金具の周囲
に前記周壁が当接する複数の爪を設けると共に、分水栓
等の被防食体に設けたナット部等の取付部を前記固定金
具の爪で囲み、前記ボルトに雌ネジ部を螺合しながら前
記周壁で爪を内側に押圧変位させて被防食体に犠牲陽極
体を固定するようにした。
【0010】この場合、上記の固定金具に設けた2つの
爪は、平行状態に対向させるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における犠牲陽極取付装置
の一実施の形態を図1乃至図8に従って説明する。図1
は犠牲陽極取付装置を分解して示した分解斜視図であ
り、図2は施工時の取付け前の状態を示す断面図、図3
は取付け状態を示す断面図である。
【0012】本発明における犠牲陽極取付装置は、犠牲
陽極体(アノード)1とこれと一体化した蓋2および別
部品からなる固定金具3より成る。この犠牲陽極体1
は、低電位で、イオン化傾向の高い卑金属が使用され、
本例では、図1および図6に示すように、亜鉛で作られ
た亜鉛陽極を円柱形状に成形しいている。この亜鉛陽極
は、把持し易いように多角形状等であってもよい。
【0013】この犠牲陽極体1の一端側、本例では下端
側に平坦部4を設け、この平坦部4の中央部には、開口
部5と同軸上にボルト挿入部6を形成し、更に、平坦部
4にめねじ部7、7を設けている。
【0014】また、蓋2は、鋼材等で深絞り加工されて
円筒形状の周壁8を設けている。蓋2の中央部には、雌
ネジ部9を突設形成し、この雌ネジ部9の両側の蓋2に
はねじ10,10を挿通させる挿通孔11,11を形成
する。この雌ネジ部9は、本例では、蓋2に設けている
が、これ以外に犠牲陽極体1の蓋側の開口部5に設ける
ようにしてもよい。
【0015】犠牲陽極体1には、予め平坦部4の開口部
5に蓋2の雌ネジ部9を嵌合させ、しかも、ねじ10を
蓋2の挿通孔11に通して平坦部4のめねじ部7に螺合
させて犠牲陽極体1と蓋2を一体化して固定させる。こ
の場合、両者の固定手段は、本例のような、ねじ結合以
外に接着、溶接等適宜の手段が用いられる。尚、上記例
でねじ10をタッピンねじにすれば、めねじ部7をねじ
加工の無い孔にできる。
【0016】また、固定金具3は、鋼材等で形成され、
円板状の固定板12とこの固定板12の両端部に2つの
爪14,14を平行に対向して設けている。この爪14
は、外方に広がったテーパ面13と下端部には係止部1
5を設け、この係止部15は内側に折曲形成されてい
る。爪14の基端部位には、切込み16、16を形成し
て爪14の弾性力を増加させるようにしている。
【0017】更に、固定金具3の固定板12の中央位置
には、ボルト17を溶接して立設しさせている。ボルト
17は溶接手段以外にカシメ、圧入などの手段を用いて
固着するようにしても良い。このボルト17は、蓋2の
雌ネジ部9に螺合し、かつ犠牲陽極体1のボルト挿入部
6に挿入できるように構成されている。
【0018】上記の犠牲陽極取付装置を固着する被防食
体であるサドル付分水栓(カソード)18は、図8に示
すように、水道用配水管の分岐部にサドル19をボルト
ナット20で挟持させ、サドル19に設けた分水栓18
は、BC−6等の砲金で製作されており、このカソード
である分水栓18に比較してアノードである犠牲陽極体
1はより低い電位を持つように設けられている。
【0019】更に、この分水栓18には、開閉弁24と
分水口21と穿孔機を挿入する貫通孔25の上端を閉塞
するナット部(取付部)22が設けられており、このナ
ット部22の下端部に係合部23が設けられている。
【0020】次に、この実施形態の作用について説明す
る。先ず、砲金製のサドル付分水栓18のナット部22
を固定金具3の爪14で囲む。この時、ナット部22が
六角または八角ナットであっても2つの爪14で確実に
ナット部22を囲んで確実に係合できる。
【0021】次いで、蓋2と一体化した犠牲陽極体1を
固定金具3に取り付ける場合、固定金具3に設けたボル
ト17を蓋2の雌ネジ部9に螺合しながら、図2に示す
状態に位置させると共に、犠牲陽極体1を片手で把持し
ながら回転させると、蓋2は下降して蓋2の周壁8が固
定金具3の爪14の外周に当接しながら爪14を内方へ
押圧変位させて図3に示す状態にする。
【0022】この状態において、爪14の係止部15が
ナット部22の下端の係合部23に係止されるので、犠
牲陽極体1はナット部22に確実に電気的導通状態で固
定される。
【0023】このように、犠牲陽極体1をサドル付分水
栓18のナット部22に取り付けると、犠牲陽極体1と
分水栓18との間が固定金具3等の導電材料を介して導
通されるので、砲金よりイオン化傾向の強い犠牲陽極体
1がアノードになり、一方、分水栓18がカソードにな
るため、被防食体である分水栓18の腐食は確実に防止
される。尚、爪の数は2つに限るものでなく、固定板1
2の周囲に適宜数設けてよい。又、固定板12の形状も
円板状に限らない。
【0024】
【発明の効果】以上のことから明らかなように次のよう
な効果を有する。即ち、犠牲陽極体は、外部と放電する
部分より腐蝕が起きて行くので、犠牲陽極体の外周のみ
が腐蝕し、所定の寿命が確保されて耐久性に優れてい
る。また、部品が実質上2部品となるため、犠牲陽極体
を取付けるときに片手で取付け操作可能であるから、操
作性が良好である。
【0025】更には、爪を固定金具に2箇所設けて平行
に対向させているので、ナット部である取付部が六角や
八角ナットの何れにも使用可能であり、また爪の弾性力
も有しているので、装着や再使用にも確実に使用できる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における犠牲陽極取付装置の一例を示す
分解斜視図である。
【図2】図1の装置における施工前の状態を示す断面図
である。
【図3】図2の取付状態を示す断面図である。
【図4】図2における固定金具の平面図である。
【図5】図3における固定金具の平面図である。
【図6】犠牲陽極体を示した一部切り欠き正面図であ
る。
【図7】固定金具を示した一部切り欠き正面図である。
【図8】本発明における装置をサドル付分水栓に取付け
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 犠牲陽極体 2 蓋 3 固定金具 6 ボルト挿入部 8 周壁 9 雌ネジ部 14 爪 17 ボルト 18 サドル付分水栓(被防食体) 22 ナット部(取付部)
フロントページの続き (72)発明者 松林 茂樹 山梨県北巨摩郡長坂町長坂上条2040番地 株式会社キッツ長坂工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁を有する蓋を犠牲陽極体に固定し、こ
    の蓋もしくは犠牲陽極体の蓋側に雌ネジ部を設け、この
    雌ネジ部と螺合するボルトを立設した固定金具の周囲に
    前記周壁が当接する複数の爪を設けると共に、分水栓等
    の被防食体に設けたナット部等の取付部を前記固定金具
    の爪で囲み、前記ボルトに雌ネジ部を螺合しながら前記
    周壁で爪を内側に押圧変位させて被防食体に犠牲陽極体
    を固定したことを特徴とする犠牲陽極取付装置。
  2. 【請求項2】 上記の固定金具に設けた2つの爪を平行
    に対向させた請求項1に記載の犠牲陽極取付装置。
JP10130522A 1998-05-13 1998-05-13 犠牲陽極取付装置 Pending JPH11323581A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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