JP2009293646A - ボルト防食装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】螺合に供する雄ネジ部を傷つけることなく、ボルトと螺合部材との螺合状態を確保した上で、ボルトを防食することができるボルト防食装置を提供すること。
【解決手段】被取付部材1に取付ける金属製のボルト5の先端部に取付けられ、ボルト5を防食するボルト防食装置であって、少なくともボルト5よりもイオン化傾向の高い金属製の袋ナット10から成り、袋ナット10は、ボルト5に螺合する雌ネジ部11と、雌ネジ部11を除く所定箇所においてボルト5に電気的に導通する導通部12,13と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材に取付ける金属製のボルトの先端部に取付けられ、このボルトを防食するボルト防食装置に関する。
金属素材の腐食は、酸化還元反応により表面の金属が電子を失ってイオン化し金属面から脱落することで進行する。生じたイオンは酸化物、水酸化物等に成り表面に堆積することが多く、一般的に錆びと呼ばれる。
この金属素材の腐食を防止する方法として、いわゆる犠牲陽極方式が知られている。これは、防食の対象となるボルトの金属素材よりもイオン化傾向の大きい金属を犠牲陽極とし、前記金属素材と犠牲陽極とを電気的に導通状態とすることで、犠牲陽極からボルトに向かって防食電流が流れることになり、ボルトに生じる腐食電流が相殺されボルトを防食するものである。
この犠牲陽極を備えた従来のボルト防食装置は、ボルトの金属素材よりもイオン化傾向の大きい防食用金具と、硬質の材料製のワッシャとから主として成り、これらがボルトと螺合することで、ボルトと電気的に導通して防食している(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3009397号公報(第5頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、硬質の材料から成るワッシャを用いてボルトの雄ネジ部表面を切削除去し、露出したボルトの金属素材に電気的に導通して防食するものであるため、雄ネジ部表面を過度に損傷してしまいナット等と所定に螺合できない虞や、あるいは、雄ネジ部表面の切削除去が不足してしまい電気的に確実に導通できない虞が生じていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、螺合に供する雄ネジ部を傷つけることなく、ボルトと螺合部材との螺合状態を確保した上で、ボルトを防食することができるボルト防食装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のボルト防食装置は、
被取付部材に取付ける金属製のボルトの先端部に取付けられ、該ボルトを防食するボルト防食装置であって、
少なくとも前記ボルトよりもイオン化傾向の高い金属製の袋ナットから成り、該袋ナットは、前記ボルトに螺合する雌ネジ部と、該雌ネジ部を除く所定箇所において前記ボルトに電気的に導通する導通部と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、ボルトよりもイオン化傾向の高い金属製の袋ナットから成り、ボルトに螺合する雌ネジ部と、この雌ネジ部を除く所定箇所においてボルトに電気的に導通する導通部と、を備えたボルト防食装置をボルトに螺合するだけで、雌ネジ部との螺合に供する雄ネジ部を傷つけることなく、ボルトの螺合状態を確保した上で、ボルトを防食することができる。
本発明の請求項2に記載のボルト防食装置は、請求項1に記載のボルト防食装置であって、
前記導通部は、前記袋ナットにおける前記雌ネジ部を備えた凹部の内底面に少なくとも形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、導通部が、袋ナットにおける雌ネジ部を備えた凹部の内底面に形成されているため、ボルトの先端面と直接に接触して電気的に導通できるばかりか、ボルトとの導通箇所が凹部内で互いに螺合したネジ部により囲まれているので、導通箇所が周囲から保護された状況下で導通状態を維持できる。
本発明の請求項3に記載のボルト防食装置は、請求項1または2に記載のボルト防食装置であって、
前記導通部は、前記袋ナットにおける前記雌ネジ部を備えた凹部の開口周辺の端面に形成されており、前記ボルトに螺合するナット若しくは前記被取付部材を介して前記ボルトと電気的に導通するように成っていることを特徴としている。
この特徴によれば、袋ナットにおける凹部の開口周辺の端面に形成されている導通部が、ボルトと直接に接触することなく、ナット若しくは被取付部材を介してボルトに電気的に導通するため、導通部によりボルトを不必要に傷付ける虞を生じない。
本発明の請求項4に記載のボルト防食装置は、請求項3に記載のボルト防食装置であって、
前記袋ナットは、前記ナット若しくは前記被取付部材よりもイオン化傾向の高い金属製であることを特徴としている。
この特徴によれば、袋ナットが、ナット若しくは被取付部材よりもイオン化傾向の高い金属製であることで、ボルトに加えて、ナット若しくは被取付部材も防食することができる。
本発明の請求項5に記載のボルト防食装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のボルト防食装置であって、
前記導通部は、前記ボルトとの螺挿方向に向かう尖形形状を成していることを特徴としている。
この特徴によれば、袋ナットとボルトとの螺挿により螺挿方向に作用する力を利用して、この力を尖形形状の導通部に集中できるため、ボルトの金属表面に被膜材が塗布されている場合でも、この被膜材を剥がして、確実に袋ナットとボルトとを電気的に導通させることができる。
本発明の実施例1を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1におけるボルト防食装置を示す一部断面図である。図2は、実施例1におけるボルト防食装置の底面図である。
図1に示されるように、被取付部材1を構成するフランジ2,3に取付けられた1組のボルト5、ナット6は、何れも鉄(Fe)を主に含み炭素を含有したダクタイル鋳鉄から成る。ボルト5、ナット6の金属表面には、被膜材である防錆用の塗料が全面に亘って塗布されており、図示しない薄層の塗膜層が形成されている。
被取付部材1は、特に図示しないが、土壌中または気中に設置された部材であって、例えば流体管、筐体、若しくは管路中に接続されるバルブ等の接続部材などが挙げられるが、ボルト5、ナット6により取付けられる部材であればよい。また、本実施例の被取付部材1は、鉄(Fe)を主に含有した鋼材から成るものとする。
ボルト5は、フランジ2,3に略同軸に形成された挿通孔2a,3aを貫通し、外周面に形成された雄ネジ部5aがナット6の雌ネジ部と螺合している。また、ボルト5は、ナット6と図示上下方向に螺挿し貫通した先端側で、ボルト防食装置を構成する袋ナット10と螺合している。
袋ナット10は、ボルト5及びナット6の主成分である鉄(Fe)よりもイオン化傾向の高い亜鉛(Zn)を主に含有する亜鉛合金から成り、袋ナット10の凹部15の内側面に形成されたボルト5に螺合する雌ネジ部11と、この雌ネジ部11を除いた凹部15の内底面15a、及び凹部15の開口周辺の端面10aにそれぞれ設けられた導通部12,13と、から主として構成されている。
図1及び図2に示されるように、導通部12は、凹部15の内底面15aにおいて円環状に形成され、その断面形状が図1の点線拡大図に示されるように、螺挿方向すなわち図示下方に向けて先鋭の尖形形状を成している。
より具体的には、導通部12の断面形状は、ボルト5の先端面5bに対し略平行に対向する凹部15の内底面15aから、各々が鈍角に傾斜して連続する傾斜面12a,12bから成り、傾斜面12aと傾斜面12bとは、略直角に連続している。
また図1及び図2に示されるように、導通部13は、端面10aにおいて凹部15開口周辺を囲むように円環状に形成され、その断面形状は前記した導通部12と同様に、螺挿方向すなわち図1の下方に向けて先鋭の尖形形状を成している。
また、導通部13の断面形状も、上述した導通部12の断面形状と同様に、ナット6の端面6aに対し略平行に対向する凹部15の開口周辺の端面10aから、各々が鈍角に傾斜して連続する傾斜面から成る。
図1に示されるように、袋ナット10を、ナット6と締結したボルト5の先端部に取り付け、図示下方に螺挿することで、袋ナット10の雌ネジ部11がボルト5の雄ネジ部5aに順次螺合し、導通部12がボルト5の先端面5bに接触し電気的に導通する。より具体的には、袋ナット10をボルト5に螺挿するに伴い、ボルト5の先端面5bに向かって尖形形状を成す導通部12が、先端面5bにおける図示しない被膜材を剥がし、ボルト5の金属素材と直接に接触することで、袋ナット10がボルト5と電気的に導通する。
同様に、袋ナット10をボルト5に螺挿するに伴い、ナット6の端面6aに向かって尖形形状を成す導通部13が、端面6aにおける図示しない被膜材を剥がし、ナット6の金属素材と直接に接触することで、袋ナット10がナット6と電気的に導通する。更に、上述したように、ボルト5とナット6とが螺合しており、すなわち電気的に導通していることで、袋ナット10は、導通部13によりナット6を介してボルト5とも電気的に導通する。
尚、本実施例では、導通部12がボルト5の先端面5bに接触する袋ナット10の螺合位置と、導通部13がナット6の端面6aに接触する螺合位置とが、略同じ位置に成るように設計されているが、袋ナットの導通部とボルトとの電気的導通の態様については必ずしも本実施例に限られず、例えばボルトの先端部がナットの端面よりも比較的長く突出した場合において、袋ナット10の導通部12のみが当該ボルトの先端面に接触し導通してもよいし、またボルトの先端部がナットの端面よりも比較的短く突出した場合において、袋ナット10の導通部13のみが当該ボルトに螺合したナット若しくは被取付部材の端面に接触し導通してもよい。このようにすることで、2箇所に導通部12、導通部13を備えた袋ナット10を利用して、ボルトの先端部の突出長さが適宜異なる場合でも、ボルトと確実に導通して防食できる。
上記のように、鉄(Fe)を主成分としたボルト5と、鉄(Fe)よりもイオン化傾向の高い亜鉛(Zn)を主成分とした袋ナット10とが、電気的に導通した状態にあるため、袋ナット10を陽極、ボルト5を陰極とした異種金属電池が形成される。
従って、ボルト5と袋ナット10との間に電位差が生じ、陽極側である袋ナット10が亜鉛イオンとなって溶出し、同時に袋ナット10において発生した電子がボルト5に向かって流れる。その結果、袋ナット10が犠牲陽極となって消耗し、ボルト5のイオン化が防止されるため、ボルト5の金属表面が錆びたり腐食してしまうことが防止できる。
これら防錆効果は、袋ナット10が消耗し尽くすまで続行するので、袋ナット10の大きさや形状等は、ボルト5の耐用年数等に応じて適宜に設定すればよい。
上述したように、鉄(Fe)を主成分とした金属製のボルト5よりもイオン化傾向の高い亜鉛(Zn)を主成分とした金属製の袋ナット10から成り、ボルト5に螺合する雌ネジ部11と、この雌ネジ部11を除く所定箇所、すなわち凹部15の内底面15a及び端面10aの箇所において、ボルト5に電気的に導通する導通部12,13と、を備えたボルト防食装置をボルト5に螺合するだけで、ナット6の雌ネジ部との螺合に供する雄ネジ部5aを傷つけることなく、ボルト5の螺合状態を確保した上で、ボルト5を防食することができる。
また、導通部12が、袋ナット10における雌ネジ部11を備えた凹部15の内底面15aにおいて形成されているため、ボルト5の先端面5bと直接に接触して電気的に導通できるばかりか、ボルト5との導通箇所が凹部15内で互いに螺合した両ネジ部により密封的に囲まれているので、導通箇所が周囲から保護された状況下で導通状態を維持できる。
また、袋ナット10における凹部15の開口周辺の端面10aに形成されている導通部13が、ボルト5と直接に接触することなく、ナット6を介してボルト5に電気的に導通するため、導通部13によりボルト5を不必要に傷付ける虞を生じない。
更に、亜鉛(Zn)を主成分とした金属製の袋ナット10が、ボルト5と同様に鉄(Fe)を主成分とした金属製のナット6よりもイオン化傾向の高い金属製であることで、ボルト5に加えて、ナット6も防食することができる。
また、導通部12,13が、ボルト5との螺挿方向に向かう尖形形状を成していることで、袋ナット10とボルト5との螺挿により螺挿方向に作用する力を利用して、この力を尖形形状の導通部12,13に集中できるため、ボルト5の金属表面に塗布されている図示しない被膜材を剥がして、確実に袋ナット10とボルト5とを電気的に導通させることができる。
次に、本発明の実施例2を以下に説明する。上述した実施例と重複する構成については、説明を省略する。
本発明の実施例2を図面に基づいて説明すると、図3は、実施例2におけるボルト防食装置を示す一部断面図である。図4(a)は、実施例2におけるボルト防食装置の底面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。
図3及び図4(a)、(b)に示されるように、本実施例におけるボルト防食装置を構成する袋ナット20の導通部22について説明すると、雌ネジ部21を備えた凹部25の内底面25aにおいて、袋ナット20の仮想の螺挿軸から径方向に延びた各導通部22が、周方向に沿って所定間隔で複数個(本実施例では6個)設けられている。
また、袋ナット20における凹部25の開口周辺の端面は、外周面側の凸状面20aと、凸状面20aに対し略平行に凹形状を成す凹状面20bとが形成されている。この凹状面20bにおいて、前記螺挿軸から径方向に延びた各導通部23が、周方向に沿って所定間隔で複数個(本実施例では6個)設けられている。
導通部23の断面形状は、袋ナット20とボルト5との螺挿により対向するナット6の端面6aに向けて尖形形状を成しており、より具体的には、導通部23の断面形状は、ナット6の端面6aに略平行に対向する凹状面20bから、図4(b)に示されるように略直交に連続する直交面23aと、凹状面20bから鈍角に傾斜して連続する傾斜面23bとから成り、直交面23aと傾斜面23bとは、凸状面20aよりも外方に突出した先端部において、鋭角に連続している。
更に、導通部23の直交面23a側が、図4(a)に示されるように、袋ナット20をボルト5に螺挿する進行方向、すなわち図示反時計回り方向(白抜矢印参照)を向いており、このようにすることで、ボルト5に螺挿される袋ナット20の導通部23が、袋ナット5の螺挿方向、すなわち螺挿軸回りの回転方向と螺挿軸方向の進行方向とを併せた方向に進行し、導通部23における鋭角の先端部がナット6の端面6aに向かって接触することになるため、端面6aにおける図示しない被膜材を確実に剥がし、袋ナット20の螺挿を利用して、ナット6と電気的に安定して導通することができる。
また、導通部22の断面形状も、上述した導通部23の断面形状と同様に、凹部25の内底面25aから略直交に連続する直交面22aと、内底面25aから鈍角に傾斜して連続する傾斜面22bとから成り、直交面22aと傾斜面22bとは鋭角に連続している。更に、導通部22の直交面22a側が、図4(a)に示されるように、袋ナット20をボルト5に螺挿する進行方向、すなわち図示反時計回り方向(白抜矢印参照)を向いており、このようにすることで、ボルト5に螺挿される袋ナット20の導通部22が、袋ナット5の螺挿方向、すなわち螺挿軸回りの回転方向と螺挿軸方向の進行方向とを併せた方向に進行し、導通部22における鋭角の先端部がボルト5の先端面5bに向かって接触することになるため、先端面5bにおける図示しない被膜材を確実に剥がし、袋ナット20の螺挿を利用して、ボルト5と電気的に安定して導通することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、被取付部材1を構成するフランジ2,3の挿通孔2a,3aを貫通しナット6と螺合したボルト5が、ボルト防食装置を構成する袋ナット10に螺合しているが、例えば本発明の変形例として、図5に示されるように、鉄(Fe)を主成分とした金属製の被取付部材7を構成し、互いに電気的に導通しているフランジ8,9の内、フランジ8に雌ネジ部8aが形成されており、ボルト5がこの雌ネジ部8aに螺合して貫通し、前記したナットを介さずに、ボルト5が、ボルト防食装置を構成する袋ナット10に直接に螺合するようにしてもよい。
このようにすることで、袋ナット10における端面10aに形成されている導通部13が、ボルト5と直接に接触することなく、フランジ8の上面8bに接触し、被取付部材7を構成するフランジ8,9を介してボルト5に電気的に導通するため、導通部13によりボルト5を不必要に傷付ける虞を生じない。
更に、亜鉛(Zn)を主成分とした金属製の袋ナット10が、ボルト5と同様に鉄(Fe)を主成分とした金属製の被取付部材7よりもイオン化傾向の高い金属製であることで、ボルト5に加えて、被取付部材7も防食することができる。
また、上記実施例では、ボルト防食装置を構成する袋ナットが、ネジ部を備えた凹部の内底面と、凹部の開口周辺の端面との両面において、導通部をそれぞれ備えているが、例えば袋ナットは、凹部の内底面のみに導通部を備えていてもよいし、凹部の開口周辺の端面のみに導通部を備えていても構わない。
また、上記実施例では、ボルト5は鉄(Fe)を主成分とした金属製であり、袋ナットは亜鉛(Zn)を主成分とした金属製であるが、ボルト若しくは袋ナットの金属素材は、必ずしも上記実施例の素材に限られず、ボルト防食装置を構成する袋ナットは、ボルトよりもイオン化傾向が高い金属であればよく、例えば袋ナットは、アルミニウム(Al)を主成分とした金属製であって、鉄(Fe)を主成分とした金属製のボルトを防食してもよい。
本発明の実施例1におけるボルト防食装置を示す一部断面図である。 実施例1におけるボルト防食装置の底面図である。 実施例2におけるボルト防食装置を示す一部断面図である。 (a)は、実施例2におけるボルト防食装置の底面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 変形例におけるボルト防食装置を示す一部断面図である。
符号の説明
1 被取付部材
5 ボルト
5a 雄ネジ部
5b 先端面
6 ナット
6a 端面
7 被取付部材
10 袋ナット
10a 端面
11 雌ネジ部
12,13 導通部
15 凹部
15a 内底面
20 袋ナット
21 雌ネジ部
22,23 導通部
25 凹部

Claims (5)

  1. 被取付部材に取付ける金属製のボルトの先端部に取付けられ、該ボルトを防食するボルト防食装置であって、
    少なくとも前記ボルトよりもイオン化傾向の高い金属製の袋ナットから成り、該袋ナットは、前記ボルトに螺合する雌ネジ部と、該雌ネジ部を除く所定箇所において前記ボルトに電気的に導通する導通部と、を備えていることを特徴とするボルト防食装置。
  2. 前記導通部は、前記袋ナットにおける前記雌ネジ部を備えた凹部の内底面に少なくとも形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボルト防食装置。
  3. 前記導通部は、前記袋ナットにおける前記雌ネジ部を備えた凹部の開口周辺の端面に形成されており、前記ボルトに螺合するナット若しくは前記被取付部材を介して前記ボルトと電気的に導通するように成っていることを特徴とする請求項1または2に記載のボルト防食装置。
  4. 前記袋ナットは、前記ナット若しくは前記被取付部材よりもイオン化傾向の高い金属製であることを特徴とする請求項3に記載のボルト防食装置。
  5. 前記導通部は、前記ボルトとの螺挿方向に向かう尖形形状を成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のボルト防食装置。
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