JP4996435B2 - 防錆手段 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製流体管の金属素材が直接その流体中に露出する金属露出部を、筐体で囲繞するとともに、金属露出部に対して防錆処理する防錆手段に関する。
水道管の外周面を囲繞する筐体の上面部に設けられた開口部に管切断手段を接続し、水の流れを止めずに筐体内の水道管を切断するとともに、この開口部を通じて制水体を筐体内に設置し、制水体を径方向に移動させることにより切断された一方の水道管から他方の水道管への水の流れを遮断することにより、水の制水を行っているものが一般的である。
このような不断水工法においては、切断により露出した開口部の金属素地に塗装等の防錆処理を施すことは不可能であるため、開口部は切断したままの状態としておくのが通常であるが、上記のように水道管を切断した場合には水道管の開口部に金属素地が露出してしまうため、そのまま設置すると水道管を流れる水により水道管の開口部が腐食するという問題があった。
そこで、このような問題を解消するものとして、水道管を構成する金属よりもイオン化傾向が大きい金属塊に接続された導電線を、水道管の外部の塗膜が剥離された状態で当接し、筐体に取り付けられた固定ボルトの隠蔽用キャップに接続することにより、金属塊を陽極、水道管の開口部が陰極とした異種金属電池を形成し、金属塊を消耗させることにより、水道管の開口部の防錆を行っているものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−108287号公報(第2頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、金属塊が筐体の外部に導電線を介して配設されるため、筐体の外部に金属塊が設置できるスペースを確保しなければならなく、金属塊が場所をとるといった問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、筐体の外部で場所をとることがない防錆手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の防錆手段は、
金属製流体管の金属素材が直接その流体中に露出する金属露出部を、筐体で囲繞するとともに、前記金属露出部に対して防錆処理する防錆手段であって、
前記防錆手段は、前記金属製流体管を構成する金属よりもイオン化傾向が大きい金属から成る金属塊を備え、
前記金属塊は、前記金属製流体管と電気的に導通するように前記筐体内に前記金属製流体管の外周に沿って配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、金属製流体管よりもイオン化傾向が大きい金属塊が金属製流体管と電気的に導通するように筐体内において金属製流体管の外周に沿って配置されるため、金属塊が筐体の外部に露出することがないので金属塊が筐体の外部で場所をとることがなく、金属露出部に錆びが発生することを防止することができる。更に、金属塊が金属製流体管とを電気的に導通する特段の導通部品を設ける必要がないので、部品点数を減らすことができる。
本発明の請求項2に記載の防錆手段は、請求項1に記載の防錆手段であって、
前記筐体は、各々が固定手段により固定される複数の分割筐体から成り、
前記金属塊は、該分割筐体の内周面と前記金属製流体管の外周面との間に配置されるとともに、前記固定手段により前記金属製流体管の外周面との当接状態を維持していることを特徴としている。
この特徴によれば、固定手段により複数の分割筐体同士が固定されることを利用して、金属塊と金属製流体管との当接状態を維持することができ、金属塊と金属製流体管との導通状態を確保することができる。
本発明の請求項3に記載の防錆手段は、請求項2に記載の防錆手段であって、
前記金属製流体管は、金属素材の外周面に形成された防食用の塗膜層を有しており、
前記金属塊の内周面に、前記金属素材の外周面に向かって尖形形状を成す内周尖形部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、固定手段により複数の分割筐体同士を固定することを利用して、金属塊の内周尖形部が塗膜層を剥離しながら進入して金属素材の外周面に当接できるため、分割筐体同士の固定により、金属塊を容易に金属製流体管と導通することができる。
本発明の請求項4に記載の防錆手段は、請求項2に記載の防錆手段であって、
前記金属製流体管は、金属素材の外周面に形成された防食用の塗膜層を有しており、
該塗膜層の少なくとも一部が剥離されることで金属素材が露出する露出部が形成され、
前記金属塊は、該露出部に当接する当接部を有することを特徴としている。
この特徴によれば、固定手段により複数の分割筐体同士を固定することを利用して、塗膜層が剥離されることで形成された露出部に金属塊の当接部が当接し、金属塊と金属素材とが接触することになるため、分割筐体同士の固定により、金属塊を容易に金属製流体管と導通することができる。
本発明の請求項5に記載の防錆手段は、請求項2ないし4のいずれかに記載の防錆手段であって、
前記金属塊は、前記筐体よりもイオン化傾向が大きい金属から成り、
前記金属塊の外周面に、前記分割筐体の内周面に向かって尖形形状を成す外周尖形部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、また、金属塊は分割筐体よりもイオン化傾向が大きいため、金属製流体管の金属露出部に加えて、筐体にも防錆効果を与えることができる。また、固定手段により複数の分割筐体同士を固定することを利用して、金属塊の外周尖形部が分割筐体の内周面に当接できるため、分割筐体同士の固定により、金属塊を容易に筐体と導通することができる。
本発明の請求項6に記載の防錆手段は、請求項1ないし5のいずれかに記載の防錆手段であって、
前記金属塊は、該金属塊の外周面から前記金属素材に至るまで挿入される挿入部を有する導通部材から成る固定具により、前記金属製流体管の外周面との当接状態を維持していることを特徴としている。
この特徴によれば、固定具により、金属塊と金属製流体管とが固定されることを利用して、金属製流体管の外周面に塗膜層が形成されている場合にも、挿入部が金属塊の外周面から金属素材に至るまで挿入されるため、金属塊と金属素材とが挿入部を介して電気的に導通することが可能になり、金属塊と金属製流体管との導通状態を確保することができる。
本発明の請求項7に記載の防錆手段は、請求項1ないし6のいずれかに記載の防錆手段であって、
前記金属製流体管の金属露出部は、筐体内において軸方向で分離した状態で一対配置され、
前記金属塊が、分離された各々の金属製流体管の外周に沿ってそれぞれ配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、分離された各々の金属製流体管同士が電気的に導通されない状態にあっても、金属塊が各々の金属製流体管にそれぞれ配置されているため、分離により各々の金属製流体管に形成された金属露出部をそれぞれ防錆できる。
本発明の請求項8に記載の防錆手段は、請求項1ないし7のいずれかに記載の防錆手段であって、
前記筐体内には、前記金属製流体管の少なくとも一部が切除されるとともに、流体を制水する制水体が設置されており、
該制水体に、第2の金属塊が前記金属製流体管と電気的に導通するように設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、金属製流体管の少なくとも一部が切除され、筐体内において金属塊が金属製流体管に配置できるスペースが小さくなっても、筐体内に配置された制水体を利用して、第2の金属塊が制水体に設けられているので、金属性流体管の外周面に配置された金属塊に加えて、第2の金属塊により、金属露出部の防錆効果を継続させることができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における防錆具が流体管に取り付けられた状態を示す上側面図であり、図2は、流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられる工程を示す端面図であり、図3は、流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられた状態を示す断面図であり、図4は、(a)は流体管を切断する穿孔装置を示した概略図であり、(b)は穿孔装置と流体管との連結状態を示す概略図であり、図5は、流体管に制水部が設けられた状態を示す断面図であり、図6は、図5のA−A断面図であり、図7は、図5のBを示す拡大断面図である。以下、図3の紙面左右側を流体管の左右側とし、図2の紙面上下側を流体管の上下側として説明する。
図1、7に示されるように、制水装置20(図5参照)は、主に、内部に流体が流れる金属製流体管1(以下単に流体管という)と、流体管1に配設され、流体の流れをコントロールする制水部22(図5参照)と、から成っている。流体管1は土壌に埋設され、鉄(Fe)及び炭素を含有したダクタイル鋳鉄から成る金属素材1aの内周面と外周面とに防食用の塗料等により塗膜された塗膜層1b、1cが夫々形成されている。尚、本実施例では、流体管1内に流体が流れるため高い防錆効果が望まれる金属素材1aの内周面側の塗膜層1bは、金属素材1aの外周面に塗布された塗膜層1cよりも肉厚に形成されている。
図1に示されるように、流体管1の外周には、流体管1の金属素材1aよりもイオン化傾向が大きい金属である金属塊としてのアルミニウムから成り、流体管1に錆が発生することを防止する防錆手段としての防錆具2,2が周方向に沿って、左右に2つ設けられている。より具体的には、防錆具2,2は、後述する流体管1の切断箇所Cを管軸方向に挟む2箇所において設けられている。また、図7に示されるように、防錆具2の内周面には、流体管1の管軸に向かって尖形する内周尖形部2aが1条形成されている。尚、内周尖形部2aは、1条に限らず、防錆具2の内周面に周方向に沿って複数条に形成されたものでもよく、防錆具2の内周面に点状に形成されたものでもよい。
具体的には、図2に示されるように、防錆具2は流体管1に対して上下2分割の半割状に形成されており、先ず上方の半割防錆具2を、流体管1の外周面上半部に周方向に沿って配置する。そして、鉄(Fe)を含む鋳物で形成された筐体を構成する分割筐体としての上筐体11、及び内周面に下方の半割防錆具2を配置した分割筐体としての下筐体12を、夫々流体管1の外周に被覆することで、上筐体11及び下筐体12の内周面と、流体管1の外周面との間に防錆具2,2が配置されることになる。
更に、上筐体11及び下筐体12の対向するフランジ部41、42に同軸に形成されたボルト孔43,43、44,44に、ボルト47,47を挿通して、フランジ部41、42がボルト47,47及びナット48,48で締結し、これら固定手段により、上筐体11の内周面及び下筐体12の内周面により一対の防錆具2,2が流体管1の外周面に向かって押圧され、図7に示されるように、防錆具2の内周尖形部2aが塗膜層1cを剥離して金属素材1aに向かって進入し、金属素材1aに食い込むことで、防錆具2が金属素材1aと電気的に接触する。
これにより、図2、3に示されるように、流体管1の外周方向に沿って半割状態の一対の防錆具2,2が配置され、上筐体11及び下筐体12に被覆される。よって流体管1と防錆具2との当接状態が維持されるので、防錆具2と流体管1との導通状態を確保できる。また、内周尖形部2aは、管の中心軸方向に向かって左方に突出しているが(図7参照)、右方に向けて突出していてもよいし、管軸に対し直交方向に突出していてもよい。
尚、上筐体11のフランジ部41の前後両端部に左右に亘って形成されたパッキン溝にパッキン49が嵌合されており、対向するフランジ部41、42をボルト47,47及びナット48,48によって締め付けることにより、流体管1を流れる水が上筐体11及び下筐体12からなる分割筐体から漏水することを防止している。
また、図3に示されるように、上筐体11及び下筐体12が流体管1に取り付けられた後、上筐体11及び下筐体12の左右両端部の内周面に周方向に沿って形成されたシール溝45に周方向に沿って形成された環状のシール部材46が夫々嵌合し、上筐体11及び下筐体12の左右方向それぞれに周方向に沿って形成された環状の押輪50によりシール部材46が上筐体11及び下筐体12に向かって押圧されることにより、上筐体11及び下筐体12と流体管1との間を水密にシールする。
尚、本実施例では、押輪50には、径方向に膨出したフランジ部51が周方向に亘って形成されており、所定間隔おきに管軸方向に貫通したボルト孔52が形成されている。上筐体11には、径方向に膨出し、左右端部に周方向に沿って形成されたフランジ部53が形成されており、このフランジ部53には、取付孔54が形成されている。また、下筐体12にも同様に、径方向に膨出し、左右端部それぞれに周方向に沿って形成されたフランジ部55が形成されており、このフランジ部55には、取付孔が形成されている。そして、フランジ部51のボルト孔52を、上筐体11のフランジ部53の取付孔54及び下筐体12のフランジ部55の取付孔と同軸となるようにし、これら取付孔にT頭ボルト・ナット56を挿通して押輪50が上筐体11及び下筐体12に取り付けられることで、シール部材46が押圧され、上筐体11及び下筐体12と流体管1との間の密封が確保される。
更に尚、本実施例では、押輪50は、流体管1の外周面に周方向に所定間隔おきに複数形成されたボルト孔57と、流体管1の外方から管軸に対し直交する方向に向かってボルト孔57に螺挿された押込ボルト58と、押込ボルト58の先方であって、流体管1の外端近傍の内周面に周方向に所定間隔おきに複数形成された円弧溝59と、該円弧溝59内に配置され、先端に尖鋭刃を有している複数の固定爪60と、を有しており、押込ボルト58を円弧溝59の外側からねじ込み、固定爪60を流体管1の外周面に押し付け、固定爪60の尖鋭刃を管軸に向けて押圧して流体管1の外周面に食い込ませることにより、押輪50と流体管1との相対移動が規制されるようになっている。
次に、上筐体11及び下筐体12内における流体管1の切断箇所Cの切断について説明する。
上述したように、上筐体11及び下筐体12からなる分割筐体が流体管1及び防錆具2に取り付けられた後、図4(a)に示されるように、流体管1を穿孔する穿孔用カッタ32と、進退移動させるストローク33と、穿孔用カッタ32を内部に収容する胴体31と、を備えた穿孔装置34を、筐体11の上部開口部U(図3参照)側に取り付けた開閉弁30のハウジングに、図4(b)に示されるように固定連結する。このとき円筒状の穿孔用カッタ32の中心軸がほぼ鉛直方向を向き、流体管1の中心軸とほぼ直交方向に交差する位置に配設するようにして、開閉弁30の上方に水密的に連通接続する。
次に、開閉弁30を開状態とし、穿孔用カッタ32の、穿孔刃32aが、流体管1の全断面を通過するように回動させストローク33により下方に穿孔用カッタ32を下降動作させる。穿孔用カッタ32の回転動作及び下降動作により、流体管1は穿孔用カッタ32の下端周縁の直径寸法分離間した2箇所の切断面で、流体管1上面の外周面から下方に徐々に切断され、穿孔刃32aが流体管1の全断面を通過するように下降動作した地点で、2箇所の切断面で流体管1と流体管切断片1’とに分断される。また、図6に示されるように、穿孔用カッタ32での切断により、流体管1の切断面である管端面1dは平面視円弧形状に形成される。
上述の流体管1の切断動作において、流体管1は不断水状態であるため、流体管1内は水圧が加わった満水状態であり、穿孔用カッタ32による切断動作において、センタードリル32bが流体管1上面の外周面から流体管1の内部に達した時点で、流体管1の内部の流体が管外に漏出し、上筐体11及び下筐体12の内空間及び上方に連通接続した胴体31内部を満たすようになる。ただし、図3に示されるように、上筐体11及び下筐体12と流体管1とは、水密的に連通接続されているため、流体管1の内部から漏出した流体が、上筐体11及び下筐体12と流体管1との外部に漏出することはない。したがって、流体管1内の流体を不断水状態のまま、切断動作が可能となる。
そして、流体管1の切断動作後に、胴体31の内部に配設した穿孔用カッタ32と、センタードリル32bの掛止片32cに掛止した切断後の流体管切断片1’とを外部に搬出する。
この切断により、流体管1は上筐体11及び下筐体12内において軸方向に分離された各々の流体管1,1同士は、当然に電気的に導通されない状態になり、流体管1の各々の分断面に、金属素材1aが露出した金属露出部としての管端面1dが形成される。そして、流体管1の配管経路は上筐体11及び下筐体12とを介した配管経路となり、すなわち、管端面1dが、直接流体管1内の流体中に露出することになる。
そして、流体管1の切断作業を終了した後、穿孔装置34及び開閉弁30を退避させ、図5、6に示されるように、上方開口部Uに制水体としての制水部22を挿入して配置する。
制水部22は、鉄(Fe)を含む鋳物から成り、流体の管路となる管路部29aと、管路部29aに連設され、制水部22と上筐体11との水平方向の相対移動を規制する規制部29bと、規制部29bに連設され、制水部22の上部を形成する連設上部29cと、から構成される弁筐体29を有しており、弁筐体29の内部には回動ネジ24の回動により上下動される弁体26が設けられている。弁筐体29を上筐体11の上方開口部Uに挿入して配置する際、管路部29aの外周に形成された収容溝62に配置されたシール部材61により管路部29aの外周と下筐体12の内周面との水密性を維持するとともに、規制部29bの外周に亘って上下に2組配置されたシール部材63、64により、夫々規制部29bの外周面と上筐体11の内周面との水密性が確保されるようになっている。
また、規制部29bの上面における外周には、段差溝29dが形成されており、この段差溝29dと上筐体11の上部に形成されたフランジ部65の上面と、に当接するように支持板27が設けられ、フランジ部65に形成されたボルト孔66と同軸となるように支持板27に取付孔67が形成されて、ボルト・ナット68がボルト孔66及び取付孔67に対応して取り付けられることで、弁筐体29が上筐体11から抜け出しすることを防止できるようになっている。
連設上部29cの上方には弁蓋23及び抑え板21が形成され、連設上部29cの上面が弁蓋23の底面と当接され、ボルト・ナット等などで弁蓋23と締結され、回動ネジ24は、弁蓋23を回動自在且つ水密に貫通して、その上端部を弁蓋23の上方に突出している。
抑え板21は、弁蓋23の上端面にボルトで固定され、回動ネジ24の抜出しを阻止する。ネジ部24bは、回動ネジ24の上端部を除いて略全長に亘ってその周面が螺設されたネジ部であり、回動が阻止され、上下方向に移動可能であるネジこま25は、ネジ部24bに螺合されており、回動ネジ24の上端部に形成された回動操作部24aを回動させると、それに応じてネジ部24bが回動することにより、ネジこま25に一体的に取り付けられた弁体26が流体管1内において上下動可能となる。
上記構成により、弁体26が上下動することで制水部22が機能する。即ち、弁体26を上方に移動することで管路を開放し、また下方に移動させることで管路を遮断する。
図5に示されるように、本実施例では、制水部22が機能している状態において、分割筐体を構成する上筐体11及び下筐体12内では、分断された流体管1,1の管端面1dが流体中に露出している。管端面1dの材質は鉄(Fe)を含有した金属素材1aであり、防錆具2の材質は鉄(Fe)よりもイオン化傾向が大きいアルミニウム(Al)であって、管端面1dと防錆具2とが流体管1の外周面を介して電気的に導通した状態にあるため、流体が電解質溶液、防錆具2を陽極、管端面1dを陰極とした異種金属電池が形成される。
従って、防錆具2と管端面1dとの間に電位差が生じ、陽極側である防錆具2がアルミニウムイオンとなって溶出し、アルミニウムイオンとなって溶出すると同時に防錆具2で発生した電子が管端面1dに向かって流れる。その結果、防錆具2が犠牲陽極となって消耗し、管端面1dがイオン化されないため、切断により露出した管端面1dの金属表面が錆びたり腐食してしまうことが防止できる。
また、防錆具2は上筐体11及び下筐体12と当接しており、上筐体11及び下筐体12は防錆具2で鉄から成る鋳物で形成されているため、流体が電解質溶液、防錆具2を陽極、上筐体11及び下筐体12を陰極とした異種金属電池が形成され、防錆具2のみが犠牲陽極となって消耗し、上筐体11及び下筐体12の金属表面が錆びたり腐食したりすることが減少する。
これら防錆効果は、防錆具2が消耗し尽くすまで続行するので、防錆具2の大きさや形状等は、流体管1の耐用年数等に応じて適宜に設定すればよい。
尚、図5に示されるように、防錆具2,2は、上筐体11及び下筐体12内において穿孔装置34により流体管1を切断することで形成される管端面1d,1dの近傍位置に配置することが好ましい。このようにすることで、防錆具2を陽極、管端面1dを陰極とした異種金属電池が形成された状態において電気抵抗が小さくなり、防錆具2,2より発生する電子が管端面1dに対し流れ易くなるため、管端面1dがイオン化され難くなり、管端面1dが錆びたり腐食したりすることを防止する効果が向上する。
以上に説明したように、本実施例の流体管1の防錆具2において、流体管1よりもイオン化傾向が大きい防錆具2が流体管1と電気的に導通するように上筐体11及び下筐体12内において流体管1の外周に沿って配置されるため、防錆具2が上筐体11及び下筐体12の外部に露出することがないので防錆具2が上筐体11及び下筐体12の外部で場所をとることがなく、管端面1dに錆びが発生することを防止することができる。更に、防錆具2が流体管1とを電気的に導通する特段の導通部品を設ける必要がないので、部品点数を減らすことができる。
また、フランジ部41、42、ボルト孔43、44、ボルト47及びナット48で構成される固定手段により上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士が固定されることを利用して、防錆具2と流体管1との当接状態を維持することができ、防錆具2と流体管1との導通状態を確保することができる。
また、ボルト47及びナット48等で構成される固定手段により上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士を固定することを利用して、防錆具2の内周尖形部2aが塗膜層1cを剥離しながら進入して金属素材1aの外周面に当接できるため、上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士の固定により、防錆具2を容易に流体管1と導通することができる。
更に、分離された各々の流体管1,1同士が電気的に導通されない状態にあっても、防錆具2が各々の流体管1,1にそれぞれ配置されているため、分離により各々の流体管1,1に形成された管端面1d,1dをそれぞれ防錆できる。
また、本実施例では、防錆具2は、流体管1の外周に沿って配置されていたが、防錆具2の形状や配置は任意に変形可能であり、以下に示す変形例1ないし4のように適宜設計変更してもよい。図8は、変形例1における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図であり、図9は、変形例2における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す正面図であり、図10は、流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられた状態を示す断面図であり、図11は、変形例3における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す正面図であり、図12は、変形例4における制水部に防錆具が設けられた状態を示す断面図である。図13は、変形例5における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図であり、図14は、変形例6における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図である。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図8に示されるように、変形例1において、流体管1の外周面と防錆具102の内周面との間にわたって、アルミニウム(Al)から成る防錆具102よりもイオン化傾向が小さい介在部材103が配置されており、この介在部材103と防錆具102とが電気的に導通している。
また、防錆具102の外周面には、上筐体11及び下筐体12の内周面に向かって尖形する外周尖形部102aが左右方向に複数条(本変形例では3条)周方向に沿って形成されており、介在部材103の内周面には、流体管1の外周面に向かって尖形する内周尖形部103aが周方向に沿って1条形成されている。尚、外周尖形部102aは、複数条に限らず、防錆具102の外周面に周方向に沿って1条に形成されたものでもよく、防錆具102の外周面に点状に形成されたものでもよい。また、内周尖形部103aは、1条に限らず、介在部材103の内周面に周方向に沿って複数条に形成されたものでもよく、介在部材103の内周面に点状に形成されたものでもよい。
このため、上筐体11及び下筐体12が流体管1に取り付けられることで、上筐体11及び下筐体12の内周面により介在部材103が押圧され、介在部材103の内周尖形部103aが塗膜層1cを剥離して金属素材1aに食い込むことで、金属素材1aが内周尖形部103aと接触し、すなわち防錆具102が介在部材103を介し流体管1と電気的に導通する。また、防錆具102の外周尖形部102aが上筐体11及び下筐体12に食い込むことで、防錆具102が上筐体11及び下筐体12と接触する。
この場合、介在部材103を介して防錆具102と管端面1dとは電気的に導通状態となり、制水部22が機能している状態では、防錆具102と管端面1dとの間に電位差が生じ、陽極側である防錆具102がアルミニウムイオンとなって溶出するが、介在部材103が防錆具102よりイオン化傾向が小さいため、介在部材103が溶出することはないので、介在部材103の内周尖形部103aが溶出して金属素材1aと離間してしまうことなく、防錆具102のすべてが溶出するまで防錆具102と管端面1dとが電気的に導通状態を維持し続けることができるので、異種金属電池が形成された状態を長期にわたって保持することができる。
また、制水部22が機能している状態において、防錆具102の外周尖形部102aが上筐体11及び下筐体12の内周面に食い込んでいる状態であるため、例えば不測の外力が生じても、防錆具102と上筐体11及び下筐体12との当接状態が維持されるため、常に防錆具102と上筐体11及び下筐体12との電気的導通状態を確保することができる。
このようにすることで、防錆具2は鋳鉄から成る上筐体11及び下筐体12の分割筐体よりもイオン化傾向が大きいため、流体管1の管端面1dに加えて、上筐体11及び下筐体12にも防錆効果を与えることができる。また、ボルト47、ナット48等から構成される固定手段により複数の上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士を固定することを利用して、防錆具2の外周尖形部102aが分割筐体の内周面に当接できるため、上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士の固定により、防錆具2を容易に上筐体11及び下筐体12と導通することができる。
尚、介在部材103と同様のイオン化傾向の材質からなる介在部材が、上筐体11及び下筐体12の内周面と防錆具102の外周面との間に介設されていてもよい。更に尚、上筐体11及び下筐体12の内周面と防錆具102の外周面との間に、不導体から成る介在部材が介設されていてもよい。このようにすることで、防錆具102による防錆効果を流体管1の管端面1dのみに対し及ぼすことができ、防錆具102の防錆効果の持続期間を延ばすことができる。
本実施例では、穿孔装置34により流体管1を軸方向に分断しているが、変形例2として、図9、10に示されるように、流体管201は、上筐体211及び下筐体212内において図示しない穿孔装置により流体管201の管壁が上部1箇所のみにおいて穿孔され、金属素材が露出した穿孔面201dを有する。これに対応して、防錆具202は、穿孔面201dよりも大口に開口した開口部202aが穿孔面201dの周囲近傍を囲う位置に配置されており、また上述した実施例と同様に、流体管201の上下に2分割されるとともに、流体管201の周方向に亘って形成されている。また、流体管201及び防錆具202を被覆する上筐体211及び下筐体212とからなる分割筐体に、図示しない制水部が適用されるようになっている。これにより流体に面した穿孔面201dが異種金属電池作用で防錆される。
更に、変形例3として、図11に示されるように、穿孔装置により流体管が上部1箇所のみにおいて穿孔されたものについて、穿孔により金属素材が露出する穿孔面301dが流体管の上部だけに形成されるため、防錆具302は、穿孔面301dよりも大口に開口した開口部302aが穿孔面301dの周囲近傍を囲う位置にのみ配置されるように、流体管301の外周の一部に沿って円弧状に形成されたものでもよい。
次に変形例4について説明する。
図12に示されるように、アルミニウムから成る防錆手段である第2の金属塊としての防錆片13,13が、管路部29aの両端部にネジ18により周方向に沿って固着されている。また、管路部29aの下端面の左右には、導通部材からなる下端金属片14,14が取り付けられており、防錆片13,13と下端金属片14,14とが導通するように、外周が被覆部材に被覆された金属線からなる導線部材15,15が管路部29aの下端外面に沿って配置されている。
更に、下筐体12の内底面における管路部29aが設置される箇所に、金属片から成る端子部17が設けられているとともに、この端子部17と流体管1の金属素材とが電気的に導通するように外周が被覆部材に被覆された金属線からなる導線部材16,16が介設されている。そして、管路部29aが構成された制水部22が上筐体11及び下筐体12内に設置された状態において、下端金属片14と端子部17とが電気的に接触することで、流体管1の金属素材と防錆片13とが、導線部材16、端子部17、下端金属片14、そして導線部材15を介して電気的に導通するように成っている。
すなわち、防錆具2を陽極、金属素材1aの管端面1dを陰極とした異種金属電池が形成されるだけでなく、制水部22が上筐体11及び下筐体12内に設置された状態において、導線部材15、16等を介して防錆片13を陽極、管端面1dを陰極とした異種金属電池が形成されるため、防錆具2及び防錆片13が犠牲陽極となって消耗し、管端面1dがイオン化されずに、切断により露出した管端面1dが防錆される。
このようにすることで、流体管1の一部が切除され、上筐体11及び下筐体12内において防錆具2が流体管1に配置できるスペースが小さくなっても、上筐体11及び下筐体12内に配置された制水部22を利用して、防錆片13が制水部22に設けられているので、金属性流体管1の外周面に配置された防錆具2に加えて、防錆片13により、管端面1dの防錆効果を継続させることができる。
尚、図12に示されるように、管端面1d,1dと防錆片13,13と近接するようにすることが好ましい。このようにすることで、防錆片13を陽極、管端面1dを陰極とした異種金属電池が形成された状態において電気抵抗が小さくなり、防錆片13,13より発生する電子が管端面1dに流れやすくなるため、管端面1d,1dがイオン化されにくくなり、管端面1d,1dが錆びたり腐食したりすることが減少する効果を向上することができる。
次に変形例5について説明する。
実施例に示した防錆具2は、ボルト47及びナット48等で構成される固定手段により内周尖形部2aが塗膜層1cを剥離しながら進入して金属素材1aの外周面に当接しているが、図13に示されるように、変形例5の防錆具502は、塗膜層1cの一部を別段の剥離手段(図示略)により、剥離することで金属素材1aが露出する露出部1eが周方向に沿って形成されており、この露出部1eに当接可能になるように、防錆具502の内周面に周方向に沿って金属素材1aに向かう当接部としての内周凸部502aが形成されている。
このようにすることで、ボルト47及びナット48等で構成される固定手段により上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士を固定することを利用して、塗膜層1cが剥離されることで形成された露出部1eに内周凸部502aが当接し、内周凸部502aと金属素材1aとが接触することになるため、上筐体11及び下筐体12の分割筐体同士の固定により、防錆具502を容易に流体管1と導通することができる。
尚、変形例5の内周凸部502a及び露出部1eの形状や大きさは、各々が当接可能に一対に形成されていればよく、一例として防錆部502における流体管1の長手方向の幅略全域に亘って塗膜層が剥離されることで露出部が形成されたものでもよい。
また、例えば、内周凸部が防錆具502の内周面に周方向に沿って複数条に形成され、複数状の内周凸部に応じて露出部が複数条に形成されたものでもよいし、内周凸部が防錆具502の内周面に点状に形成され、その点状の個数に応じて露出部が形成されたものでもよい。
次に変形例6について説明する。
図14に示されるように、防錆具602と流体管1とには、固定具としてのネジ19が、防錆具602の外周面から、この防錆具602と塗膜層1cとを貫通し、更に金属素材1aに至るまで螺挿されることにより、挿入部としてのネジ19の首下部19aの先端部が金属素材1aに到達し、防錆具602と流体管1の外周面との当接状態が維持されている。また、ネジ19は、首下部19aも含め、電気的に導通する金属製の導通部材で形成されている。
このようにすることで、ネジ19により、防錆具602と流体管1とが固定されることを利用して、流体管1の外周面に塗膜層1cが形成されている場合にも、首下部19aが防錆具602の外周から金属素材1aに至るまで挿入されるため、防錆具602と金属素材1aとが首下部19aを介して電気的に導通することが可能になり、防錆具602と流体管1との導通状態を確保することができる。
尚、変形例5の首下部19aの長さは、首下部19aの先端部が防錆具602と塗膜層1cとを貫通し、かつ流体管1の金属素材1aを貫通しない長さであることが好ましい。このようにすることで、首下部19aの先端部により金属素材1aの内周面まで貫通されることがないので、流体管1内を流れる流体が外部に漏水する虞を防止することができる。
また、変形例6の固定具は、ネジ19に限らず、防錆具602と金属素材1aとが首下部を介して電気的に導通するのであれば、例えば、ボルトやリベット等でもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明が適用される流体管1、201、301は、上記土壌に埋設された水道本管の外、例えばコンクリート、海水、地下水等の電解質媒体に接触するように布設された流体管でもよい。
また、上述のような不断水工法において穿設されることにより露出する管端面1d、穿孔面201d、301dの防錆の外、穿孔後に防錆処理が不可能な他の既設流体管の開口部の防錆対策にも適用しうる。
防錆具2、102、202、302及び防錆片13の材質は、上記アルミニウムの外、イオン化傾向の比較的高いアルミニウムの合金、亜鉛またはその合金、マグネシウムまたはその合金、あるいは、それら3種を組み合わせた合金等を用いることもできるばかりか、イオン化傾向の条件に合致すればどのような金属を用いてもよい。
また、防錆具2、102、202のように一対で構成されたものに限らず、例えば、半割防錆具の一方だけを流体管の外周に沿って構成されたものや防錆具302のような流体管の外周の一部に沿って1箇所に形成されたものでもよい。また、3以上の分割構造で構成される防錆具であってもよい。
介在部材103は、防錆具2と金属素材1aと電気的に導通状態で取り付けられる付属部品であればよく、導線部材15,16の接続部品も、防錆片13と金属素材1aと電気的に導通状態で取り付けられる付属部品であればよい。
本発明の実施例における防錆具が流体管に取り付けられた状態を示す上側面図である。 流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられる工程を示す端面図である。 流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられた状態を示す断面図である。 (a)は流体管を切断する穿孔装置を示した概略図であり、(b)は穿孔装置と流体管との連結状態を示す概略図である。 流体管に制水部が設けられた状態を示す断面図である。 図5のA−A断面図である。 図5のBを示す拡大断面図である。 変形例1における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図である。 変形例2における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す正面図である。 流体管に上筐体及び下筐体が取り付けられた状態を示す断面図である。 変形例3における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す正面図である。 変形例4における制水部に防錆具が設けられた状態を示す断面図である。 変形例5における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図である。 変形例6における流体管に防錆具が取り付けられた状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 流体管(金属製流体管)
1a 金属素材
1c 塗膜層
1d 管端面(金属露出部)
1e 露出部
1’ 流体管切断片
2 防錆具(防錆手段,金属塊)
2a 内周尖形部
11 上筐体(分割筐体)
12 下筐体(分割筐体)
13 防錆片(防錆手段,第2の金属塊)
19 ネジ(固定具)
19a 首下部(挿入部)
22 制水部(制水体)
41 フランジ部(固定手段)
42 フランジ部(固定手段)
43 ボルト孔(固定手段)
44 ボルト孔(固定手段)
47 ボルト(固定手段)
48 ナット(固定手段)
102 防錆具(金属塊)
102a 外周尖形部
103 介在部材(防錆手段)
103a 内周尖形部
201 金属製流体管
201d 管端面(金属露出部)
202 防錆具(防錆手段,金属塊)
211 上筐体(分割筐体)
212 下筐体(分割筐体)
301 金属製流体管
301d 管端面(金属露出部)
302 防錆具(防錆手段,金属塊)
502 防錆具(防錆手段,金属塊)
502a 内周凸部(当接部)
602 防錆具(防錆手段,金属塊)

Claims (8)

  1. 金属製流体管の金属素材が直接その流体中に露出する金属露出部を、筐体で囲繞するとともに、前記金属露出部に対して防錆処理する防錆手段であって、
    前記防錆手段は、前記金属製流体管を構成する金属よりもイオン化傾向が大きい金属から成る金属塊を備え、
    前記金属塊は、前記金属製流体管と電気的に導通するように前記筐体内に前記金属製流体管の外周に沿って配置されていることを特徴とする防錆手段。
  2. 前記筐体は、各々が固定手段により固定される複数の分割筐体から成り、
    前記金属塊は、該分割筐体の内周面と前記金属製流体管の外周面との間に配置されるとともに、前記固定手段により前記金属製流体管の外周面との当接状態を維持していることを特徴とする請求項1に記載の防錆手段。
  3. 前記金属製流体管は、金属素材の外周面に形成された防食用の塗膜層を有しており、
    前記金属塊の内周面に、前記金属素材の外周面に向かって尖形形状を成す内周尖形部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防錆手段。
  4. 前記金属製流体管は、金属素材の外周面に形成された防食用の塗膜層を有しており、
    該塗膜層の少なくとも一部が剥離されることで金属素材が露出する露出部が形成され、
    前記金属塊は、該露出部に当接する当接部を有することを特徴とする請求項2に記載の防錆手段。
  5. 前記金属塊は、前記筐体よりもイオン化傾向が大きい金属から成り、
    前記金属塊の外周面に、前記分割筐体の内周面に向かって尖形形状を成す外周尖形部が形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の防錆手段。
  6. 前記金属塊は、該金属塊の外周面から前記金属素材に至るまで挿入される挿入部を有する導通部材から成る固定具により、前記金属製流体管の外周面との当接状態を維持していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の防錆手段。
  7. 前記金属製流体管の金属露出部は、筐体内において軸方向で分離した状態で一対配置され、
    前記金属塊が、分離された各々の金属製流体管の外周に沿ってそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の防錆手段。
  8. 前記筐体内には、前記金属製流体管の少なくとも一部が切除されるとともに、流体を制水する制水体が設置されており、
    該制水体に、第2の金属塊が前記金属製流体管と電気的に導通するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の防錆手段。
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