JP2607478Y2 - 埋設配管の電気防食電極構造 - Google Patents

埋設配管の電気防食電極構造

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JP2607478Y2 JP1993049101U JP4910193U JP2607478Y2 JP 2607478 Y2 JP2607478 Y2 JP 2607478Y2 JP 1993049101 U JP1993049101 U JP 1993049101U JP 4910193 U JP4910193 U JP 4910193U JP 2607478 Y2 JP2607478 Y2 JP 2607478Y2
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三之 阿部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、火力,原子力発電プラ
ント等の埋設配管部に設けられる電気防食電極に係わ
り、特に大径で配管内での作業が可能な埋設配管の電気
防食電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器に冷却水として海水を供給する
発電プラントの循環水管(大径で配管内での作業が可
能)等では、配管材料の腐食が問題となる。これは、海
水等の電解質液の場合、低電位面(陽極)から高電位面
(陰極)に向かって電池作用による電流が流れ、低電位
面がイオン化して腐食されるためによる。そこで通常
は、配管内面には電気防食装置が設置される。
【0003】この電気防食装置の原理としては、防食電
流を外部の直流電源から供給する外部電源法と、陽極の
腐食電流によって供給する流電陽極法(犠牲陽極法)と
がある。
【0004】図3は流電陽極法の一例で、配管1の内面
には、取り付け金具2を介して犠牲陽極となる金属3が
取り付けられている。循環水管の場合、犠牲陽極として
は、アルミニウム合金や亜鉛合金がよく使用されてい
る。従来、大径埋設配管では、流電陽極方式に専ら頼っ
ていた。
【0005】一方、外部電源法では、配管の内部に絶縁
材を介して白金メッキしたチタンや鉛銀合金などの通電
用電極を取り付け、外部電源によってこの電極に防食電
流が供給されると共に、配管の内部に絶縁材を介して亜
鉛や銀,塩化銀などの照合電極を取り付け、この照合電
極によって検出される配管の電位で防食状態が把握又は
制御される。
【0006】図4は、地上管での通電用電極装置又は照
合電極装置を示す断面図である。配管1には防食ライニ
ング21が施されたフランジ4が溶接され、絶縁筒9で
絶縁された電極10がパッキン20を介して、テーパフ
ランジ22をボルト7で締め付けて取り付けられる。絶
縁筒9の上部には、座金,ナット23によって蓋24を
有する継手箱25が取り付けられ、電極10の端部のリ
ード線接続部8には、リード線13が接続される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】埋設配管における前述
した腐食防止技術においては、次のような問題点があっ
た。 (1) 外部電源方式では、長期間使用すると電極が損耗し
たり、電極のリード線取り付け部に絶縁不良が発生する
ことがある。このため、定期的に電極部の保守点検が行
われ、必要に応じて電極の取換え、補修が行われてい
る。非埋設配管ではこの補修は容易であるが、埋設配管
では従来の管外からの施工によると、電極設置部の土砂
を掘り起こさなければならない。地中深く埋設された配
管を掘り返して電極の補修を行うには、多大な工事費と
工期を必要とする。 (2) 流電陽極方式では、消耗品である犠牲陽極の頻繁な
取り換え作業が必要となる。この作業は配管内に作業員
が入って行われ、埋設,非埋設に関係なく行われる。し
かし、配管が長い場合、陽極の数が多大となり、極めて
長い工期と多くの工費を必要としていた。なお、これに
も拘らず、外部電源方式では実質的に埋設配管に適用す
ることが困難であるから、従来専らこの流電陽極方式が
採用されていた。
【0008】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、埋設配管に外部電源
方式の防食装置を使用することができ、長期使用時の電
極の保守,点検及び取り換え作業が容易となり、保守費
の減少,工期の短縮をはかり得る埋設配管の電気防食電
極構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために次のような構成を採用している。即ち本考
案は、埋設配管の壁部に開口部を設けこの開口部に取り
付けられた外フランジと、この外フランジの配管側に取
り付けられた内フランジと、この内フランジを貫通しか
つ該フランジと絶縁して設けられたリード線接続部と、
このリード線接続部の内フランジ側に取り付けられた電
極と、リード線接続部の外フランジ側に一端が接続され
た余長を持つリード線と、このリード線を収納するよう
外フランジに取り付けられ、かつリード線の他端に接続
されたコネクタが取り付けられたカバーと、コネクタと
地上の電源設備とを導通接続する埋設ケーブルとを具備
してなることを特徴とする。
【0010】また、本考案の望ましい実施態様としては
次のものが上げられる。 (1) 外フランジは埋設配管と一体に形成され、内フラン
ジは外フランジにボルトにより固定され、カバーはボル
トにより外フランジに固定されること。 (2) リード線接続部と内フランジを絶縁するために絶縁
筒を設けること。 (3) リード線接続部は、樹脂等のシール材により埋め込
まれていること。
【0011】
【作用】本考案の電気防食構造によると、埋設配管内に
作業員が入り、外フランジにボルト止め等により固定さ
れた内フランジを外すと、余長を持ったリード線に接続
された電極が配管内へ取り出される。そして、この状態
で電極の保守,点検及び取り換え作業を行うことができ
る。電極補修後はリード線をカバー内に収納した後、電
極が一体に形成された内フランジは埋設配管と一体に形
成された外フランジにボルト止めされる。従って、外部
電源法でありながら流電陽極法と同様に、配管内に作業
員が入って電極の補修(保守,点検及び取り換え作業)
を容易に行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本考案の一実施例に係わる電気防食装置の
要部構成を示す断面図、図2は全体構成を示す外形図で
ある。
【0013】図1において、埋設配管1の管壁には開口
部が設けられ、この開口部に外フランジ4が溶接されて
いる。そして、埋設配管1の外側に突出するように外フ
ランジ4は設けられている。外フランジ4の内側(配管
側)には、シール材5を介して内フランジ6がボルト7
で結合されている。内フランジ6の中心穴を貫通してリ
ード線接続部8が、絶縁筒9を介して取り付けられ、そ
の配管側の先端には電極10が一体に形成されている。
ボルト7はボルトカバー11で覆われ、またリード線接
続部8と電極10の内フランジ側は樹脂12で埋め込ま
れている。
【0014】リード線接続部8の外フランジ側には余長
を持ったリード線13が接続され、コネクタ14のプラ
グ15と共に、ボルト16で外フランジ4に結合された
カバー17内に収納されている。なお、図中の20はパ
ッキン、21は防食ライニングを示している。
【0015】図2において、コネクタ14に導通接続さ
れ、地中に埋設されたケーブル18は、地上の電源設備
19に接続されている。このような構成であれば、作業
員が埋設配管1の中に入り、ボルト7で止められた内フ
ランジ6を外フランジから外すことにより、余長を持っ
たリード線13に接続された電極10が配管内へ取り出
される。この状態で作業員は、電極10の保守,点検及
び取換え作業を行うことができる。これらの作業後は、
リード線13をカバー17内に収納した後、内フランジ
6を外フランジ4にボルト止めすることにより作業は完
了する。
【0016】従って本実施例によれば、埋設配管1に従
来使用できなかった外部電源方式の防食装置を使用する
ことができ、長期使用時の電極10の保守,点検及び取
換え作業が極めて容易となる。このため、保守費が減少
し、またその工期も短縮されることになり、その有用性
は絶大である。なお、本考案は上述した実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、埋
設配管に外部電源方式の防食装置を使用することがで
き、長期使用時の電極の保守,点検及び取り換え作業が
容易となり、保守費の減少,工期の短縮をはかり得る埋
設配管の電気防食電極構造を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる電気防食装置の要部構成
を示す断面図。
【図2】第1の実施例の全体構成を示す図。
【図3】流電陽極の外形を示す図。
【図4】地上管電極装置の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…埋設配管 2…防食ライニン
グ 4…外フランジ 5,12…シール
材 6…内フランジ 7,16…ボルト 8…リード線接続部 9…絶縁筒 10…電極 11…ボルトカバ
ー 12…樹脂 13…リード線 14…コネクタ 15…プラグ 17…カバー 18…埋設ケーブ
ル 19…外部電源設備
フロントページの続き (72)考案者 広原 喜久男 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)考案者 阿部 三之 東京都千代田区丸の内1丁目6番4号 日本防蝕工業株式会社内 (72)考案者 松村 紘一郎 東京都千代田区丸の内1丁目6番4号 日本防蝕工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−61369(JP,A) 実公 平4−17564(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/024

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋設配管の壁部に開口部を設けこの開口部
    に取り付けられた外フランジと、この外フランジの配管
    側に取り付けられた内フランジと、この内フランジを貫
    通しかつ該フランジと絶縁して設けられたリード線接続
    部と、このリード線接続部の内フランジ側に取り付けら
    れた電極と、前記リード線接続部の外フランジ側に一端
    が接続された余長を持つリード線と、このリード線を収
    納するよう前記外フランジに取り付けられ、かつ前記リ
    ード線の他端に接続されたコネクタが取り付けられたカ
    バーと、前記コネクタと地上の電源設備とを導通接続す
    る配設ケーブルとを具備してなることを特徴とする配設
    配管の電気防食電極構造。
  2. 【請求項2】前記リード線接続部の外フランジ側は、樹
    脂からなるシール材により埋め込まれていることを特徴
    とする請求項1記載の配設配管の電気防食電極構造。
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