JP4132174B2 - 埋設配管のマクロセル腐食防止方法 - Google Patents

埋設配管のマクロセル腐食防止方法 Download PDF

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下埋設配管がマンホール、共同溝あるいは橋梁等の鉄筋コンクリート構造物を貫通して設けられている該鋼管のマクロセル腐食を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、地下土中に設けられたマンホール、共同溝あるいは橋梁等の鉄筋コンクリート構造物を土中埋設配管が貫通するような場合、該貫通部で配管が構造物内の鉄筋と接触することによりC/S系マクロセル腐食を生じて腐食されることが知られている。これを防止するため、従来は前記構造物の外壁付近の土壌を地上から掘削し流電陽極あるいは不溶性陽極を埋設し電気防食法を施行する方法、あるいは特公平6−53940号公報もしくは特開平7−26389号公報に記載されているように、構造物の内部よりコンクリート壁を貫通掘削し電極を外壁の土壌に突出せしめることによって埋設配管に防食電流を直接流入させて防食していた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、前述した従来方法のうち前者の方法は、地上からの掘削を伴い地上の障害物や配管以外の地下埋設物の状況が不明である場合等多大の困難を来すものであった。また従来方法のうち後者の方法は、鉄筋コンクリート構造物の壁の掘削は地下水の流入する恐れがあり、壁が厚い場合には機械掘削に頼る必要が在る等の問題点を有するものであった。いずれの場合も土壌、コンクリートの掘削作業に伴う重機の搬入、掘削後の余剰土壌、コンクリート破砕屑等の廃棄物処理を考慮しなければならず、突発的な地下水の流入等の対処も考慮しなければならないものであった。
【0004】
本発明は上記した如き従来の問題点を有することなく、鉄筋コンクリート構造物を貫通する埋設配管のマクロセル腐食を有効に防止し得る方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一般に、コンクリート構造物と土壌間で起こる腐食を解消する電位、いわゆるC/Sマクロセル解消電位は−600mV以下(管対地電位測定:飽和硫酸銅照合電極)が望ましいといわれている。本発明者らは、土壌あるいはコンクリート壁の掘削作業を要することなく、鉄筋コンクリート構造物の鉄筋と配管が電気的に接触していることを前提として鉄筋を分極させ、配管との電位差を小さくし、管対地電位をマクロセル解消電位以下にする方法について種々検討の結果、本発明をなすに至ったものである。すなわち、本発明に係る方法は、鉄筋コンクリート構造物を貫通する埋設配管のマクロセル腐食防止方法であって、該鉄筋コンクリート構造物の内壁面は、埋設配管が貫通している貫通部の有る壁面と、該貫通部の無い壁面とからなり、該内壁面のうち少なくとも貫通部の有る壁面に対し、ほぼ全面にわたって陽極シート板を取付け、該陽極シート板と該鉄筋コンクリート構造物内側の配管とを結線することを特徴とする埋設配管のマクロセル腐食防止方法であり、これにより前記問題点を解決したものである。本発明において、前記陽極シート板としては亜鉛陽極シート板が好ましく、またこれら陽極シート板の鉄筋コンクリート壁面側には接地抵抗低減剤を塗布することがより好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、地下埋設配管が貫通する鉄筋コンクリート構造物の大気中に露出した該内壁、床、天井あるいはこれらすべてのコンクリート壁面に流電陽極もしくは外部電源不溶性陽極を取付け、該陽極と鉄筋コンクリート構造物内側に露出した配管とを結線することによって、防食電流が前記陽極から鉄筋、配管を経て陽極に帰還する陰極回路を形成し、これにより鉄筋コンクリート構造物の鉄筋を分極させ、該配管との電位差を小さくし、埋設配管のマクロセル腐食を防止するものである。
【0007】
【実施例】
本発明方法において鉄筋コンクリート構造物がマンホールである場合の実施例につき説明する。図1は実施例の概略側面図であり、図2はその断面図を示す。これら図において、鉄筋コンクリート構造物のマンホール1のコンクリート壁2に一定の間隔でアンカーボルト8を鉄筋と接触しないように電気ドリルで打ち込み、該壁に亜鉛陽極シート板3を取付ける。なお、この場合における陽極はいわゆる流電陽極による防食を応用するものであり、陽極材として亜鉛に限らず配管材よりも卑な電位を有するマグネシウム等も適用でき、その形状はブロック状等でも良いが壁の寸法に合わせたシート状とすることが好ましい。また陽極は外部電源装置を備えた不溶性陽極であってもよい。図において、亜鉛陽極シート板3のコンクリート壁面側と接する側の片面には、例えば特許第2711455号発明に開示された如き、塩化マグネシウムとベントナイトを混合したものに水を加えてパテ状にした接地抵抗低減剤4を塗布することが好ましい。次に接地抵抗低減剤4を塗布した亜鉛陽極シート板3を、接地抵抗低減剤4の塗布側面をコンクリート壁面側となるようにしてアンカーボルト8に取付けた後ナット9でコンクリート壁2に強固に締め付け張付ける。該アンカーボルト8には予め通電用リード線5を取付けておき該陽極シート板3に通電できるようにしてある。また、配管には通電用ターミナルリード線7を取付け、各々の通電用リード線5と通電用ターミナルリード線7は結束し、マンホール入口16付近まで立ち上げ、それら端部はビニールテープ15で保護しマンホール入口16付近の壁に固定した。通電用リード線5を取付けたボルト止め部10および亜鉛陽極シート板3のラップ部11はエポキシ樹脂12でコーティングした。また通電用ターミナルリード線7はテルミット溶接で配管に取付けた後、アスファルトピッチ14で溶接部を被覆補修した。なお、図示した実施例では通電用リード線5および通電用ターミナルリード線7をそれぞれ一個所設けたように示されているが、アンカーボルト8およびナット9の本数は亜鉛陽極シート板3がコンクリート壁面に確りと張付けるために複数個設置して良いことは当然であり、この場合は各通電用リード線5を結線しこれと通電用ターミナルリード線7とを結束するようにする。さらに、本発明において、陽極はコンクリート構造物の該内壁、床、天井あるいはこれらすべてのコンクリート壁面に取付けるようにする。
【0008】
上記のような実施例において、亜鉛陽極シート板3と配管6とをリード線で接続することにより、防食電流が陽極から鉄筋、配管を通って陽極に帰る陰極回路が形成されることになる。これによりコンクリート構造物の鉄筋を分極させて配管との電位差を小さくし、埋設配管のマクロセル腐食を防止することができる。
【0009】
陽極に接続された通電用リード線5および配管に接続された通電用ターミナルリード線7はそれぞれマンホール入口16付近のコンクリート壁に固定されているため、陽極による配管の電気防食が可能となるばかりではなく、管対地電位を随時計測することが容易であり、防食の保守管理が容易となる。管対地電位(飽和硫酸銅照合電極)は、施工前のマンホール壁外側の上流側(図1で示す位置)の0m地点で-420mV、1m地点で-560mVであり、施工前のマンホール壁外側の下流側(図1で示す位置)の0m地点で-530mV、1m地点で-630mVであった。しかるに、施工4ヶ月後、上流側0m地点で-560mV、1m地点で-650mVであり、下流側0m地点で-620mV、1m地点で-740mVであった。この結果、マクロセル腐食解消電位-600mVに対して上流側0m地点を除いて、いずれも電位が卑の方向に分極し、防食効果が現われていることが分かった。施工6ヶ月後の測定では、上流側0m地点も-605mVとなり他の地点もいずれも4ヶ月の測定値よりも卑となり、防食解消電位-600mVをクリヤーし該埋設配管のマクロセル腐食を防止するのに足る十分な防食電位を示した。
【0010】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、鉄筋コンクリート構造物の壁を掘削することなく、埋設配管のマクロセル腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法をマンホール部に施工した陽極取付け概略側面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明実施前後の管対地電位を示すものである。
【符号の説明】
1 マンホール
2 壁
3 亜鉛陽極シート板
4 接地抵抗低減剤
5 通電用リード線
6 配管
7 通電用ターミナルリード線
8 アンカーボルト
9 ナット
10 ボルト締め部
11 ラップ部
12 エポキシ樹脂
13 テルミット溶接
14 アスファルト
15 ビニールテープ
16 マンホール入口
17 鉄筋

Claims (3)

  1. 鉄筋コンクリート構造物を貫通する埋設配管のマクロセル腐食防止方法であって、該鉄筋コンクリート構造物の内壁面は、埋設配管が貫通している貫通部の有る壁面と、該貫通部の無い壁面とからなり、該内壁面のうち少なくとも貫通部の有る壁面に対し、ほぼ全面にわたって陽極シート板を取付け、該陽極シート板と該鉄筋コンクリート構造物内側の配管とを結線することを特徴とする埋設配管のマクロセル腐食防止方法。
  2. 前記陽極シート板が亜鉛陽極シート板である請求項1記載の埋設配管のマクロセル腐食防止方法。
  3. 前記亜鉛陽極シート板の鉄筋コンクリート構造物の内壁面のうち少なくとも貫通部の有る壁面側に接地抵抗低減剤を塗布した請求項2記載の埋設配管のマクロセル腐食防止方法。
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