JPS5932593Y2 - 屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造 - Google Patents

屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造

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JPS5932593Y2
JPS5932593Y2 JP1930580U JP1930580U JPS5932593Y2 JP S5932593 Y2 JPS5932593 Y2 JP S5932593Y2 JP 1930580 U JP1930580 U JP 1930580U JP 1930580 U JP1930580 U JP 1930580U JP S5932593 Y2 JPS5932593 Y2 JP S5932593Y2
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JP
Japan
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bottom plate
tank
cathodic protection
protection structure
outdoor storage
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JP1930580U
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JPS55108088U (ja
Inventor
国牟 片岡
Original Assignee
日本防蝕工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、屋外貯蔵タンク底板下面の流電陽極方式ま
たは外部電源方式による効率的電気防食構造に関するも
のである。
従来屋外貯蔵タンクの設置に際しては、元地盤上に真砂
土、山砂、川砂、および海砂などで構成された基礎砂を
盛土し、その上に設置する工法や、土中に埋設したコン
クリートスラブ内に前記基礎砂を充填し、その上に設置
する工法などが採用されており、しかもいずれの場合に
も設置せんとする屋外貯蔵タンクの底板下面の腐食を防
止するために、流電陽極方式または外部電源方式による
電気防食が適用されているが、その具体的実施構造が第
1図および第2図に概略断面図で示されている。
すなわち、第1図に示す従来例においては、貯蔵タンク
1は、リングコンクリート3と基礎砂5とから構成され
た基礎上に設置され、前記タンク1には絶縁材4を介し
て渡りブリッジ14、絶縁フランジ6を介して配管I、
および銅アース8が連結されていると共に、前記リング
コンクリート3の外周面にそって、これに近接して所定
間隔ごとに例えば外部電源用電極(以下電極といつ)9
が地中埋設され、これを前記タンク1と電気的に接続す
ることによって前記タンクの底板下面2の防食をはかつ
ている。
また第2図に示す従来例においては、貯蔵タンク1は、
その中に基礎砂5を充填したコンクリートスラブ10上
にアンカーボルト11によって載置固定され、前記タン
ク1には、第1図におけると同様に、渡りブリッジ14
、配管7、銅アース8、および電極9が配設され、絶縁
材4および絶縁フランジ6によって渡りブリッジ14お
よび配管7にそれぞれ防食電流が流れないように考慮さ
れている。
しかしながら、上記従来屋外貯蔵タンクの設置構造にお
いては、通常の土に比して電気抵抗が高い基礎砂、リン
グコンクリート、およびコンクリートスラブで基礎が構
成されているために、前記タンクの底板下面2と電極9
との間に電気防食に必要な満足する電池回路を構成する
ことができないばかりでなく、前記電極9とはかなりの
距離を離して設置された銅アース8に防食電流が流れる
のを防止することができないことなどから前記タンク底
板下面2を満足に防食することはほとんど不可能であっ
た。
また、同様に前記電極9と離れた位置に設置された配管
7にも防食電流が流れ、絶縁フランジ6があるにもかか
わらず、前記配管内を流れる流体を通して防食電流の一
部がタンク側に流れるため、防食対象外の絶縁フランジ
6のフランジ本体内面部分やその近傍内面に電食(干渉
)が起るのを避けることができなかった。
さらに第2図に示されるように、前記タンク固定用アン
カーボルト11がコンクリートスラブ10内の鉄筋12
と取付は強度を向上させる目的で溶接されているような
場合には、前記アンカーボルト11に絶縁手段を適用し
なげればならず、このような絶縁対策は、前記渡りブリ
ッジ14および配管Tの絶縁にも云えることであるが技
術的に困難であるばかりでなく、経費増の要因にもなっ
ている。
この考案は、上述のような観点から、屋外貯蔵タンクの
底板下面の防食を効率よく、技術的簡易にして経済的に
行なえる電気防食構造を提供するもので、屋外貯蔵タン
クの底板下面位置から所定間隔離れた位置の基礎砂中に
、前記タンク底板下面を取囲むように絶縁層を設け、か
つ前記タンク底板下面と前記絶縁層間の基礎砂中に流電
陽極または外部電源用電極を埋設した構造とすることに
よって防食電流の流れる範囲を前記タンク底板下面と前
記絶縁層によって囲まれた基礎砂内に限定し、もってき
わめて低い電流値で防食に必要な電位を確保して防食の
著しい効率化をはかった電気防食構造に特徴を有するも
のである。
この考案の電気防食構造において、絶縁層は、絶縁シー
トを布設したり、絶縁樹脂または絶縁塗料を層状に散布
したりすることによって形成される。
ついで、この考案を具体例により図面を参照しながら説
明する。
第3図には、この考案の電気防食構造を、基礎砂5とリ
ングコンクリート3とによって構成された基礎上に設置
された貯蔵タンクの底板下面2の防食に適用した場合が
示されている。
この場合の貯蔵タンク1の設置は、設置せんとする場所
の土を元地盤が露出するまで堀下げ、ついでリングコン
クリート3を埋設すると共に、設置せんとする前記タン
クの底板下面位置から所定間隔空間が形成される位置ま
で基礎砂5を装入し、前記タンク底板下面2を取囲むよ
うに、前記装入基礎砂上および前記リングコンクリート
3の内壁面にそって一面に絶縁層13を設け、前記絶縁
層13によって形成された空間内に電極9を埋設しなが
ら基礎砂5を盛土し、この上に貯蔵タンク1を設置する
ことによって行なわれる。
また第4図には、その中に基礎砂5を充填したコンクリ
ートスラブ10上に載置され、アンカーボルト11によ
って固定された貯蔵タンク1の底板下面2を防食するた
めにこの考案の電気防食構造を適用した態様が概略断面
図で示されている。
図示されるように、前記タンク1の基礎形成は、まず地
中に埋設した鉄筋12入りコンクリートスラブ10の内
面壁全体にわたって絶縁層13を密着形成し、ついで基
礎砂5を、設置せんとする前記タンク底板下面位置から
所定間隔離れた位置に電極9を存在させて充填すること
によって行なわれる。
また第3図および第4図に示すこの考案の電気防食構造
において、電極9および銅アース8は前記タンク1に電
気的に接続され、渡りブリッジ14および配管7も配設
されるが、前記電極9からの防食電流が、前記絶縁層1
3の介在によって銅アース8や配管7、さらには渡りブ
リッジ14に流れることはほとんどないので、これらの
配設やアンカーボルト11には特に絶縁対策を施す必要
はなく、前記防食電流は前記電極9と前記タンク底板下
面2との間で流れて、これを効率よく防食するのである
ついで、この考案の電気防食構造を実施例により第3図
に示す具体例に適用した場合について説明する。
すなわち、(1)屋外貯蔵タンク1の容量−−−−−°
−5000K 1(2)上記タンク1の外径 −・−
・・・・・−23m(3)リングコンクリート3の内壁
径・・・・・・23.4m、(4)!上記リングコンク
リート3の地面よりの高さ−0,35m (5)上記タンク底板下面2より水平配置電極9までの
距離・・・0.25仄、 (6)上記タンク底板下面直下の絶縁層(絶縁シート)
13までの距離・・・0.4rrL(7)絶縁層
・・・・・・厚さ1朋のビニールシート、(8)電極
・・・・・・寸法:径0.05 rng X長さ1rI
Lの高硅素鉄電極、8本、 以上(1)〜(8)の条件で外部電源方式によって上記
タンク1の底板下面2を電気防食した。
なお、比較の目的で、第1図に示す従来例にしたがって
、絶縁層を形成せず、上記電極本数を16本にし、しか
も前記電極の配設をリングコンクリート3の外壁面から
1rIL離れ、地上より2.5瓜の深さ位置に等間隔に
埋設した以外は上記実施例におけるのと同一条件にて同
様に上記タンク1の底板下面2を電気防食した。
そこで、上記本考案実施例および比較例において、上記
タンク1の底板下面直下の0.1rrL離れた位置の適
宜4ケ所を選び、電位測定用照合電極を前記位置に挿入
してその電位を測定すると共に、電極9とタンク底板下
面2に流れた電流を測定した。
この結果が第1表に示されている。なお基礎砂の抵抗は
7000Q−(7)、土壌の抵抗は5000ρ−ffi
であり、防食電位は飽和硫酸銅電極基準で850mv以
下であった。
第1表からも明らかなように、比較例においては、タン
ク底板下面近傍の電位並びに電極とタンク底板下面とに
流れる電流は、本考案実施例におけるよりも相対的に高
く、しかも防食電位(−850mv)以上の電位を示す
と共に、その電流値も約2倍になっている。
このことは本考案実施例においては比較例に比してタン
ク底板下面が効率よく防食されていることを示している
なお、上記実施例では、外部電源方式による防食態様に
ついて述べたが、流電陽極方式によって同様に実施でき
ることは勿論である。
上述のように、この考案の電気防食構造によれば、防食
電流がタンク底板下面以外の他の金属体や銅アースに流
れることがほとんどないので、防食に必要な電位がきわ
めて低い電流値で得られ、さらに配管に絶縁フランジを
設ける必要がないので最も重大視されている電食の発生
がないばかりでなく、渡りブリッジやタンク固定用アン
カーボルトなどを絶縁する必要もなく、特にこの結果渡
りブリッジには火花発生がなくなり、しかも技術的に簡
単に、経済的に実施できると共に、例えば塩素イオンな
どの腐食因子が元地盤からタンク底板外面近傍に入り込
むのを防止することができるので効率よく電気防食がで
きるなど工業上有用な効果がもたらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は屋外貯蔵タンク底板下面の従来電
気防食構造を示す概略断面図、第3図および第4図はこ
の考案の電気防食構造を示す概略断面図である。 図面において。1・・−屋外貯蔵タンク、2・・・タン
ク底板下面、3・・・リングコンクリート、4・・・絶
縁材、5・・・基礎砂、6・・・絶縁7ランジ、7・・
・配管、8・・・銅アース、9・・・電極、10・・・
コンクリートスラブ、11・・・アンカーボルト、12
・・・鉄筋、13・・・絶縁層、14・・・渡りブリッ
ジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 屋外貯蔵タンクの底板下面位置から所定間隔離れた位置
    の基礎砂中に、前記タンク底板下面を取囲むように絶縁
    層を設け、かつ前記タンク底板下面と前記絶縁層間の基
    礎砂中に流電陽極または外部電源用電極を埋設してなる
    屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造。
JP1930580U 1980-02-18 1980-02-18 屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造 Expired JPS5932593Y2 (ja)

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JP1930580U JPS5932593Y2 (ja) 1980-02-18 1980-02-18 屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造

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JPS55108088U JPS55108088U (ja) 1980-07-29
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JPS55108088U (ja) 1980-07-29

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