JP3710625B2 - サドル付き分水栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道配管の本管から給水支管へ分岐配管を行なうためのサドル付き分水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、水道本管から給水支管を分岐させる場合、水道本管の分岐位置にサドルにより分水栓を取り付け、次いで、分水栓の取付口に固着した穿孔具で水道本管の分岐位置を穿孔し、この穿孔穴に防食スリーブを挿入した後に、取付口を被蓋すると共に、分水栓の止水機構を開放することにより分岐作業を完了する。
【0003】
この分水栓とサドルを結合する方式には、フランジ式とねじ式とがあり、前者のフランジ式の場合は、青銅製或いはステンレス製等の材料で形成した分水栓のフランジと鋳鉄製のサドルの支持部とを重ねて、このフランジ部分をボルトまたはナットで挟み込んだり、または、ねじ止めによって結合し、一方、サドルの外周面には、樹脂粉体の塗膜を施して分水栓とサドルとの接触面における電気的導通を防いで、この部分での異種金属における電気的腐食が起きないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、青銅製の分水栓と鋳鉄製のサドルをステンレス製のボルトで挟み込んだり、或いは鋳鉄製のサドルにステンレス製のボルトをねじ込んで分水栓のフランジとサドルとを固定しているので、ボルトで結合した部位の異種金属間が、電気的に導通して異種金属間の電位差により、電位の低い卑な金属が腐食するおそれがあり、そのため、フランジ結合によるボルトの部位での電気的導通をなくす技術の開発が強く望まれていた。
【0005】
本発明は上記の要望に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、サドル付き分水栓のフランジとサドルとを結合するボルト・ナットの結合部分を確実に絶縁することにより、異種金属間における電気的腐食を防止したサドル付き分水栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、絶縁塗膜を施したサドルに分水栓を固定したサドル付き分水栓であって、前記サドルの上面に形成したサドル支持部の内周側に座ぐり部を形成し、この座ぐり部が位置するサドル支持部に貫通孔をあけ、前記サドル支持部に分水栓のフランジを重ねてサドル支持部とフランジとを前記貫通孔を介して非接触状態で挿通したボルトにより固定すると共に、前記ボルト又はナットの外周と前記座ぐり部の内周面との間にスリーブ形状の絶縁体を介在させたサドル付き分水栓である。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記座ぐり部側より六角穴付きのボルトを前記貫通孔に非接触状態で挿通させ、前記ボルトのねじ部を前記フランジのめねじ部に螺合したサドル付き分水栓である。
また、請求項3に係る発明は、前記スリーブ形状の絶縁体に筒部を形成し、前記貫通孔の内周面とボルトの外周面との間に前記筒部を介在させたサドル付き分水栓である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明におけるサドル付き分水栓の一実施形態を図1〜図4に従って具体的に説明する。
図1、2において、水道用の鋳鉄本管(水道用本管)1の分岐位置にサドル2とバンド3をボルト・ナット4で固定する。
このサドル2とバンド3は、鋳鉄材料で形成した外周面に、樹脂粉体の絶縁塗膜5を施している。
【0009】
サドル2の上面に矩形状のサドル支持部6を設け、サドル支持部6の中央部に分水栓取付口7を形成している。
このサドル支持部6には、分水栓8を結合するためのボルト9のねじ部9aの外径より径の大きい貫通孔10を、本例において等間隔で4個形成している。
【0010】
また、図2において、分水栓8の下部に形成した矩形状のフランジ11をサドル支持部6の上面に重ねて取付け、貫通孔10を形成したサドル支持部6の内周側に形成した座ぐり部12側より六角穴付きのボルト9を貫通孔10に非接触状態で挿通させ、かつボルト9のねじ部9aをフランジ11のめねじ11aに螺合して固定する。
【0011】
この場合、ボルト9のねじ部9aの外周と貫通孔10の内周面とは、非接触状態であると共に、図4に示すように、座金13を有するボルト9とサドル支持部6の内周側とは、挿通穴14aを有する樹脂製のスリーブ形状の絶縁体14を介在させて、サドル2とボルト9とを、電気的に絶縁状態にしている。
【0012】
この絶縁体は、図4に示した絶縁体14の実施形態以外に、図5に示すような、筒部15aを有する樹脂製絶縁体15であっても良く、この場合は、貫通孔10の内周面とボルト9の外周面との間も同時に絶縁を行うことができる。また、その他、この絶縁体は、扁平リング形状の絶縁リング又は割りリング形状の絶縁リング等の絶縁体であっても良く、これらの絶縁体を適宜に選択して実施するものとする。
【0013】
また、図1及び図2において、16は止水機構17の環状保持体(ボデー用キャップ)18の下面に装着した樹脂製の環状の絶縁カバーであり、この絶縁カバー16は、水道用本管1の穿孔穴19を穿孔具(図示しない)によって穿孔する際、この穿孔穴19より出る切削粉等が環状保持体18の下面スペースに装入した場合の電気的導通を防止して、この部位での電気的腐食が起きないようにしたものである。
【0014】
また、止水機構17は、三方口20aを有するボール20をステム21を介して分水栓8の内部に回転自在に設けられ、更に、分水栓8には、穿孔具を取付ける取付口22と継手部23を有する分岐口24を設けている。
なお、図中、25はボールシート、26は防食スリーブ、27はガスケット、28はキャップである。
【0015】
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
分水栓8のフランジ11をサドル支持部6に重ねてボルト9で結合した場合、サドル2の外周面は、樹脂粉体等の絶縁塗膜5を施しているので、フランジ11とサドル支持部6の外周面とは、電気的に導通することなく絶縁されており、また、ボルト9のねじ部9aは、サドル支持部6の貫通孔10に非接触状態で挿通され、しかも、ボルト9とサドル2の間を絶縁体14又は絶縁体15で絶縁状態に結合されている。従って、例えば、鋳鉄製のサドル2とステンレス製の分水栓8とステンレス製のボルト9との間で異種金属により電位差があっても、ボルト9とサドル2間、及びサドル2とフランジ11間とが確実に絶縁されて電気的腐食が起きるおそれはない。
【0016】
この場合、各部材の異種金属の材料は、上記の材料に限定されることなく、各種の異種金属の材料に応用することができる。
【0017】
また、図6及び図7は、サドル2の支持部6と分水栓8のフランジ11とを結合する他の実施形態を示した部分断面図である。
図6及び図7において、分水栓8のフランジ11側の孔も貫通孔29とし、この貫通孔29も貫通孔10と同様に、ボルト30のねじ部30aの外径より径を大きく形成してボルト30のねじ部30aと貫通孔29の内周面を非接触状態にしている。
【0018】
図6は、座ぐり部12側よりボルト30を挿通してナット31で固定した例であり、図7は、フランジ11側よりボルト30を挿通してナット31で固定した例であり、この場合も、絶縁体14又は絶縁体15を介在させて、電気的に導通しないようにして電気的腐食を防止している。
図6及び図7に示した例は、例えば、青銅製又はステンレス製の分水栓8と鋳鉄製のサドル2との異種金属間の結合をステンレス製のボルト30とナット31で固定する場合に適している。
【0019】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、本発明によると、分水栓のフランジとサドルとを結合するボルト・ナットの結合部分を確実に絶縁することができるため、分水栓とサドルとの異種金属間における電気的腐食を確実に防止することができる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるサドル付き分水栓の一実施形態を示した縦断面図である。
【図2】図1のボルト結合部分を示した一部切り欠き部分断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本発明における絶縁体の一例を示した断面図である。
【図5】本発明における絶縁体の他例を示した断面図である。
【図6】本発明における分水栓のフランジとサドルの結合状態の他例を示す部分断面図である。
【図7】本発明における分水栓のフランジとサドルの結合状態の他例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2 サドル
5 絶縁塗膜
6 サドル支持部
8 分水栓
9 ボルト
9a ねじ部
10 貫通孔
11 フランジ
14、15 絶縁体
29 貫通孔
30 ボルト
30a ねじ部
31 ナット
Claims (3)
- 絶縁塗膜を施したサドルに分水栓を固定したサドル付き分水栓であって、前記サドルの上面に形成したサドル支持部の内周側に座ぐり部を形成し、この座ぐり部が位置するサドル支持部に貫通孔をあけ、前記サドル支持部に分水栓のフランジを重ねてサドル支持部とフランジとを前記貫通孔を介して非接触状態で挿通したボルトにより固定すると共に、前記ボルト又はナットの外周と前記座ぐり部の内周面との間にスリーブ形状の絶縁体を介在させたことを特徴とするサドル付き分水栓。
- 前記座ぐり部側より六角穴付きのボルトを前記貫通孔に非接触状態で挿通させ、前記ボルトのねじ部を前記フランジのめねじ部に螺合した請求項1に記載のサドル付き分水栓。
- 前記スリーブ形状の絶縁体に筒部を形成し、前記貫通孔の内周面とボルトの外周面との間に前記筒部を介在させた請求項1又は2に記載のサドル付き分水栓。
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Family Applications (1)
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