JPH1132342A - 光制御装置 - Google Patents

光制御装置

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JPH1132342A
JPH1132342A JP9184214A JP18421497A JPH1132342A JP H1132342 A JPH1132342 A JP H1132342A JP 9184214 A JP9184214 A JP 9184214A JP 18421497 A JP18421497 A JP 18421497A JP H1132342 A JPH1132342 A JP H1132342A
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JP
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light
liquid crystal
optical
shutter
crystal shutter
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Application number
JP9184214A
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English (en)
Inventor
Kunika Hashimoto
久仁日 橋本
Hiroshi Kiriyama
宏志 桐山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の光源光を複数の光路に分光した後、分光
された各光路ごとの光をそれぞれ対応する光学シヤツタ
に入射し、光学シヤツタを開閉することにより各光路ご
との光を遮蔽、透過又は光量調節する光制御装置におい
て、光源光を一段と効率良く利用し得る光制御装置を提
案する。 【解決手段】所定の光源光LA21を複数の光路に分光
した後、分光された各光路ごとの光をそれぞれ対応する
光学シヤツタ77B、77G、77Rに入射し、光学シ
ヤツタ77B、77G、77Rを開閉することにより各
光路ごとの光を遮蔽、透過又は光量調節する光制御装置
24において、光源72及び各光学シヤツタ77B、7
7G、77R間の距離を等距離とすることにより、各光
学シヤツタ77B、77G、77Rに入射される各光の
照射面積をほぼ一致させることができ、これにより光源
光を一段と効率良く各光学シヤツタに入射させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図15) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)テレシネ装置の全体構成(図1及び図2) (2)ランプハウス部の構成(図3〜図5) (3)液晶シヤツタの回動調節(図6〜図13) (4)実施の形態の動作及び効果(図14) (5)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は光制御装置に関し、
例えばテレシネ装置の光源光の光量を各原色光ごとに調
節する光量調節装置に適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、映画フイルムをCCD(Charge Co
upled Device) カメラで撮像することにより、映画フイ
ルムの各コマに順次画像形成された映像をテレビジヨン
用の映像信号に変換するテレシネ装置がある。
【0005】このテレシネ装置においては、所定の光源
から照射された光源光を3つの原色光(赤色成分光、緑
色成分光及び青色成分光)に分離した後、それぞれを対
応する液晶シヤツタを介して個別に光量調節することに
より、3つの原色成分光のバランスを調節して1つのフ
イルム面に照射するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるテレ
シネ装置においては、光源光から得られる3つの原色光
をそれぞれ個別に設けられた液晶シヤツタに入射するよ
うになされている。この場合、各液晶シヤツタの配設位
置が光源から等距離にはなく、完全な平行光ではない光
源光(各原色成分光)は、各液晶シヤツタに対してその
距離の差に応じた異なる面積でそれぞれ入射されること
になる。
【0007】この結果、図15に示すように、例えば光
源に最も近い位置に配設された青色用の液晶シヤツタF
LC1(図15(A))には最も大きな照射面積で青色
原色成分光LA1が入射され、これに続く距離に配設さ
れた緑色用の液晶シヤツタFLC2(図15(B))に
はその液晶面とほぼ同じ照射面積で緑色原色成分光LA
2が入射され、光源から最も遠い位置に配設された赤色
用の液晶シヤツタFLC3(図15(C))にはその液
晶面のほぼ中心付近に当該液晶面の面積よりも小さな照
射面積で赤色原色成分光LA3が入射される。
【0008】このように、各液晶シヤツタFLC1、F
LC2及びFLC3にそれぞれ入射される光の面積が異
なると、例えば中距離にある第2の液晶シヤツタFLC
2に入射される光源光(原色成分光)の照射面積を、当
該液晶シヤツタFLC2の液晶面の面積と一致するよう
に光源位置及び又は光源レンズ系の位置を調節すると、
他の2つの液晶シヤツタFLC1及びFLC3に入射さ
れる光源光(各原色光)の照射面積はそれぞれの液晶面
の面積に対して異なるようになる(図15(A)及び
(C))。
【0009】この場合、第1の液晶シヤツタFLC1
(図15(A))においては、液晶面の面積よりも大き
な照射面積で光源光(原色成分光)が入射されることに
より、当該原色成分光の一部だけが液晶シヤツタFLC
1を介してフイルム面に出射されることになり、光源光
を有効に利用することが困難になる。
【0010】また、第3の液晶シヤツタFLC3(図1
5(C))においては、液晶面の面積よりも小さな照射
面積で光源光(原色成分光)が液晶面の一部に入射され
ることにより、当該液晶面の一部に光源光による熱が集
中して当該液晶面が破損することを避け得ない。
【0011】このように、従来のテレシネ装置において
は、各液晶シヤツタFLC1〜FLC3に入射される光
源光(各原色成分光)の照射面積が異なることにより、
光源光を有効に利用し得ないとともに、液晶シヤツタが
熱によつて破損する問題があつた。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、光源光を一段と効率良く利用し得る光制御装置を提
案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の光源光を複数の光路に分光
した後、分光された各光路ごとの光をそれぞれ対応する
光学シヤツタに入射し、光学シヤツタを開閉することに
より各光路ごとの光を遮蔽、透過又は光量調節する光制
御装置において、光源及び上記各光学シヤツタ間の距離
を等距離とすることにより、各光学シヤツタに入射され
る各光の照射面積をほぼ一致させることができ、これに
より光源光を一段と効率良く各光学シヤツタに入射させ
ることができる。
【0014】また、本発明においては、同一光路上に設
けられた複数の光学シヤツタのうち、第1の光学シヤツ
タに設けられた第1の偏光手段を透過した透過光に対し
て、当該透過光の偏光面の方向と同じ所定方向の偏光面
をもつ透過光のみを入射する第2の偏光手段を第2の光
学シヤツタに設け、第1の光学シヤツタの第1の偏光手
段及び第2の光学シヤツタの第2の偏光手段を透過光の
光軸回りに相対的に回動させることにより、第1の光学
シヤツタ及び第2の光学シヤツタ間において透過光を一
段と効率よく透過させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0016】(1)テレシネ装置の全体構成 図1においてテレシネ装置10は、供給リール11から
引き出された現像済の映画フイルム1を、デイジタル音
声再生部51、映像撮影部12及びアナログ音声再生部
13を介して巻取リール14によつて巻き取るようにな
されている。
【0017】映画フイルム1は図2に示すように、各パ
ーフオレーシヨン3A及び3Bの外側領域41A及び4
1Bにそれぞれデイジタルサウンドトラツク42A及び
42Bが形成されている。このデイジタルサウンドトラ
ツク42A及び42Bにはデイジタル音声情報及びトラ
ツキング情報が黒色(フイルムが露光された部分)及び
透明(フイルムが露光されていない部分)の2値のパタ
ーンでそれぞれ記録されている。
【0018】従つて、デイジタル音声再生部51(図
1)は、供給リール11からローラ15及び16を介し
て引き出された映画フイルム1のデイジタルサウンドト
ラツク42A及び42Bに対して、光源部52に設けら
れたハロゲンランプからデータ検出光を放射することに
より、各デイジタルサウンドトラツク42A及び42B
に記録された情報に応じたデイジタルパターンを有する
透過光を受光部53のラインスキヤニングCCD(図示
せず)において受光する。これによりラインスキヤニン
グCCDで受光されたデイジタルパターン像が検出さ
れ、デイジタルサウンドトラツク42A及び42Bに記
録されている情報が再生される。
【0019】デイジタル音声再生部51を通過した映画
フイルム1は、スプロケツト17及びスプロケツトシユ
ー18を介して映像撮影部12に供給される。映像撮影
部12は、映画フイルム1をゲート部19及び間欠送り
部20を介して巻取リール14側に順次駒送りの手法を
用いて送出するようになされている。
【0020】すなわちゲート部19はピクチヤゲート2
1及びプレツシヤプレート22間においてフイルム1を
挟む構成を有し、また、間欠送り部20は間欠送り用の
スプロケツト(以下、これを間欠送りスプロケツトと呼
ぶ)22及び間欠送り用のスプロケツトシユー(以下、
これを間欠送りシユーと呼ぶ)23間に映画フイルム1
を挟む構成を有する。
【0021】再生モード時において、間欠送り部20の
間欠送りスプロケツト22は所定角度ずつ順次回転し、
これにより映画フイルム1の各画像記録領域(以下、こ
れをコマと呼ぶ)がゲート部19に例えば24回/秒の割
合で瞬間的に順次停止するように当該映画フイルム1が
間欠送りされる。
【0022】このときゲート部19においては、当該ゲ
ート部19に挟まれた映画フイルム1が停止状態にある
期間においてのみ、ランプハウス部24から照射光LA
10が当該映画フイルム1に照射され、停止した映画フ
イルムのコマに記録された画像がCCD(Charge Couple
d Device) カメラ25によつて撮像される。
【0023】映像撮影部12において各コマごとの撮影
が終了した映画フイルム1は、スプロケツト26によつ
てアナログ音声再生部13に供給される。ここで図2に
示すように、映画フイルム1のアナログ音声記録トラツ
ク5には、アナログ音声情報がその振幅に応じた露光幅
で光記録されている。従つて、アナログ音声再生部13
(図1)は、映画フイルム1をドラム27に摺接させな
がら、当該映画フイルム1に形成されたアナログ音声記
録トラツク5(図2)に対して、光源28からの光ビー
ムを照射し、その透過光をアナログ音声センサ29内部
の光電変換素子(図示せず)において受光する。
【0024】このとき光電変換素子は受光した透過光の
光量に応じた信号レベルの受光信号を続く電気回路(図
示せず)に送出するとともに、当該電気回路は受光信号
の信号レベルに基づいてアナログ音声情報を再生する。
【0025】このようにしてアナログ音声再生部13に
おいてアナログ音声情報が再生された映画フイルム1
は、続くローラ30及び31を介して巻取リール14に
巻き取られる。
【0026】(2)ランプハウス部の構成 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3はテレシ
ネ装置10のランプハウス部24の側面を示し、ランプ
ハウス部24は光源部71に設けられた Xenonランプ7
2から照射される光源光LA20を照明レンズL11を
介してホツトミラーM11に入射する。
【0027】ホツトミラーM11は、ランプハウス部2
4の平面を示す図4において、その反射面が光源光LA
20の光軸に対して45度の角度をもつように配置されて
おり、光源光LA20のうち熱源となる赤外光LA20
Rは反射面においてほぼ90度の角度に反射されるととも
に、光源光LA20のうち映画フイルム1に対する照射
光LA10として必要な可視光LA21はホツトミラー
M11を透過して、続く光制御装置としてのライトコン
トローラ75に設けられたダイクロイツクミラーM12
(図1)に入射される。
【0028】ダイクロイツクミラーM12は、可視光L
A21の青色成分及びこれとは補色関係にある黄色成分
を分離し、青色成分光をトリミングフイルタF13に入
射する。トリミングフイルタF13は色ガラスに多層膜
をコーテイングしたものであり、ダイクロイツクミラー
M12において分離された青色成分光のうち、一段と青
色原色成分に近い色成分のみを透過させる。これにより
得られる青色原色成分光は、ダイクロイツクミラーM1
4を介して、光学シヤツタとして設けられている青色用
の液晶フイルタ77Bに入射される。
【0029】また、ダイクロイツクミラーM12におい
て分離された黄色成分光は、続くダイクロイツクミラー
M15に入射される。ダイクロイツクミラーM15は黄
色成分光を緑色成分及び赤色成分に分離し、緑色成分光
をトリミングフイルタF16に入射する。
【0030】トリミングフイルタF16は色ガラスに多
層膜をコーテイングしたものであり、ダイクロイツクミ
ラーM15において分離された緑色成分光のうち、一段
と緑色原色成分に近い色成分のみを透過させる。これに
より得られる緑色原色成分光は、光学シヤツタとして設
けられている緑色用の液晶フイルタ77Gに入射され
る。
【0031】また、トリミングフイルタF21は色ガラ
スに多層膜をコーテイングしたものであり、ダイクロイ
ツクミラーM15において分離された赤色成分光のう
ち、一段と赤色原色成分に近い色成分のみを透過させ
る。これにより得られる赤色原色成分光は、光学シヤツ
タとして設けられている赤色用の液晶フイルタ77Rに
入射される。
【0032】ここで、ダイクロイツクミラーM12にお
いて分離された青色成分光がダイクロイツクミラーM1
2から青色用の液晶フイルタ77Bに入射されるまでの
光路と、ダイクロイツクミラーM12において分離され
た黄色成分光のうち緑色成分光がダイクロイツクミラー
M12から緑色用の液晶フイルタ77Gに入射されるま
での光路と、ダイクロイツクミラーM12において分離
された黄色成分光のうち赤色成分光がダイクロイツクミ
ラーM12から赤色用の液晶フイルタ77Gに入射され
るまでの光路とは、それぞれ等距離となるように各液晶
フイルタ77B、77G及び77Rが配置されている。
【0033】従つて、光源部71の Xenonランプ72か
ら照明レンズL11を介して照射される光源光LA20
が平行光でなくとも、 Xenonランプ72からそれぞれ等
距離に配置されている液晶フイルタ77B、77G及び
77Rには、それぞれ同じ照射面積で光源光LA20に
基づく各原色成分光(青色原色成分光、緑色原色成分光
及び赤色原色成分光)が入射される。
【0034】ここで、第1の光学シヤツタとしての各液
晶シヤツタ77B、77G及び77Rに入射された各原
色成分光(青色原色成分光、緑色原色成分光及び赤色原
色成分光)は、それぞれ個別に光量調節される。すなわ
ち、オペレータが操作部79を操作することによつて青
色、緑色及び赤色の各光量を個別に設定すると、制御部
81は当該光量設定値を示す青色制御信号CONTB、
緑色制御信号CONTG及び赤色制御信号CONTRを
液晶シヤツタ駆動回路82に送出する。
【0035】液晶シヤツタ駆動回路82は、各制御信号
(CONTB、CONTG及びCONTR)に応じて周
期が変化する矩形状の駆動電圧信号SVB、SVG及び
SVRを生成し、これらを対応する液晶シヤツタ77
B、77G及び77Rに供給する。
【0036】液晶シヤツタ77B、77G及び77Rは
それぞれ同様の構成を有し、例えば青色用の液晶シヤツ
タ77Bは図5(A)及び(B)に示すように、液晶板
93とこれを挟む偏光手段として偏光板92及び検光板
94が設けられている。液晶板93は、例えば強誘電性
液晶(FLC:Ferroelectric Liquid Crystal)であり、
所定の液晶分子からなる液晶95と、この液晶95を挟
む透明電極96及び97によつて構成される。
【0037】この液晶板93は、印加される駆動電圧信
号SVB(図3)の電圧値に応じてその光学軸93Aの
向きを変えることにより、入射光の偏光面を回転させる
ことができる。例えば、電圧値V1及びV2を交互に示
す矩形状の駆動電圧信号SVBが透明電極96及び97
間に印加されている場合、当該駆動電圧信号SVBが電
圧値V1となると、図5(A)に示すように、液晶板9
3は光学軸93Aの向きをY方向に設定する。
【0038】この場合、偏光板92を介して入射される
入射光は、偏光板92においてY方向に設定された偏光
方向92Aに基づき、Y方向の偏光面を有する光LA2
1BYのみを液晶板93に透過させる。従つて、当該透
過光LA21BYは同様の方向(Y方向)に光学軸93
Aが設定された液晶板93を透過して検光板94(第1
の偏光手段)に入射される。ここで、検光板94は検光
方向94AをX軸方向に設定しており、X軸方向に偏光
面を有する光のみを透過させる。従つて、Y軸方向に偏
光面を有する透過光LA21BYは検光板94を透過す
ることができず、当該検光板94によつて遮断される。
【0039】これに対して図5(B)に示すように、透
明電極96及び97に印加される駆動電圧信号SVBが
電圧値V2となると、液晶板93は光学軸93Aの向き
をγ方向に変える。従つて、偏光板92を透過した透過
光LA21BYは、液晶板93においてその偏光面を90
度回転することにより、X軸方向に偏光面を有する透過
光LA21BXとなつて検光板94に到達する。この結
果、当該透過光LA21BXは、X軸方向に検光方向9
4Aを有する検光板94を透過する。
【0040】このように液晶シヤツタ77Bは、液晶板
93に印加される駆動電圧信号SVBの電圧値V1又は
V2に応じて入射光LA21Bの遮断又は透過を制御す
ることができ、駆動電圧波形SVBの周期が変化するこ
とに応じて入射光LA21Bの遮断及び透過の周期が変
化する。この結果、駆動電圧波形SVBの周期によつて
所定期間における透過光の量が制御され、当該液晶シヤ
ツタ77Bを透過する光の光量が調節される。
【0041】各液晶シヤツタ77B、77G及び77R
(図3)を透過することによりそれぞれ個別に光量調節
された各原色成分光(青色原色成分光、緑色原色成分光
及び赤色原色成分光)のうち、青色原色成分光及び緑色
原色成分光は、ダイクロイツクミラーM17において同
一の光路に集められ、続くダイクロイツクミラーM19
に入射される。
【0042】また、赤色用の液晶シヤツタ77Rを透過
した赤色原色成分光は、ダイクロイツクミラーM18を
介して上述のダイクロイツクミラーM19に入射され、
ここで青色原色成分光及び緑色原色成分光と同一の光路
に集められて続く液晶シヤツタ77Sに入射される。
【0043】液晶シヤツタ77Sは、第1の光学シヤツ
タとして設けられている各液晶シヤツタ77B、77G
及び77Rに対して、同一光路上の第2の光学シヤツタ
であり、当該液晶シヤツタ77Sは図5(C)に示すよ
うに、図5(A)及び(B)について上述した液晶シヤ
ツタ77B(77G、77R)と同様にして、液晶板9
3を偏光板92(第2の偏光手段)及び検光板94によ
つて挟んだ構成を有する。この液晶シヤツタ77Sは他
の液晶シヤツタ77B、77G及び77Rと比べて、偏
光板92の偏光方向92A及び検光板94の検光方向9
4Aが異なつている。
【0044】すなわち液晶シヤツタ77Sの偏光板92
においては、その偏光方向92Aが、図5(A)及び
(B)において上述した他の液晶シヤツタ77B、77
G及び77Rの各検光板94の検光方向94Aと同様の
X軸方向であり、これに応じて検光板94の検光方向が
Y軸方向となつている。これにより、各液晶シヤツタ7
7B、77G及び77Rを透過したX軸方向に検光面を
有する透過光LA21BX、LA21GX、LA21R
X(図5(C))は、同一のX軸方向に偏光方向92A
を有する液晶シヤツタ77Sの偏光板92を透過するこ
とができる。
【0045】かかる構成の液晶シヤツタ77Sは、制御
部81からの制御信号CONTSに基づいて液晶シヤツ
タ駆動回路82から駆動電圧信号SVSが入力される
と、これに応じて動作する。この場合、当該液晶シヤツ
タ77Sは各原色成分光ごとに設けられた上述の液晶シ
ヤツタ77B、77G及び77Rとともに、映画フイル
ム1の各コマがゲート部19(図1)に停止する所定期
間だけ入射光を透過させ、映画フイルム1がゲート部1
9を移動している間においては、入射光を完全に遮断す
るように制御される。
【0046】このように、各原色成分光ごとに設けられ
た液晶シヤツタ77B、77G及び77Rだけでなく、
これらの後段において液晶シヤツタ77Sを設け、液晶
シヤツタ77B、77G及び77Rとともに映画フイル
ム1の動きに応じた入射光の遮断を行うことにより、1
つの液晶シヤツタ(77B、77G及び77R)におい
てその光の完全透過及び遮断の比を表すダイナミツクレ
ンジが1000対1であるとすると、後段に設けられた液晶
シヤツタ77Sによる遮断を加えて(1000 ×1000) 対1
のダイナミツクレンジを得ることができる。従つて、映
画フイルム1がゲート部19(図1)を移動している間
においては、光源( Xenonランプ72)からの光はほぼ
完全に遮断されることになる。
【0047】液晶シヤツタ77Sを透過した各原色成分
光は、光積分装置101に設けられた積分球102の内
部に入射される。積分球102の内面103は99%の反
射率で各原色成分光を拡散反射することにより、もとも
と光軸付近が最も明るい各原色成分光をそれぞれ均一な
明るさとして照射光LA10を得る。
【0048】かくして、光積分装置101において得ら
れた照射光LA10は開口部104を介して映画フイル
ム1に照射される。
【0049】(3)液晶シヤツタの回動調節 テレシネ装置10のランプハウス部24は、図3につい
て上述したように、各原色成分光(青色原色成分光、緑
色原色成分光及び赤色原色成分光)ごとに個別に設けら
れた第1の光学シヤツタ(液晶シヤツタ77B、77G
及び77R)の後段に第2の光学シヤツタ(液晶シヤツ
タ77S)を有する。
【0050】この場合、図5に示すように、各原色成分
光ごとに設けられた液晶シヤツタ77B、77G及び7
7Rの各検光板94(第1の偏光手段)の検光方向94
Aと、液晶シヤツタ77Sの偏光板92(第2の偏光手
段)の偏光方向92Aとが完全に一致していれば、各液
晶シヤツタ77B、77G及び77Rと後段の液晶シヤ
ツタ77Sとの間における光量の損失を防ぐことができ
る。
【0051】従つて、この実施の形態の場合、各液晶シ
ヤツタ77B、77G、77R及び77Sは、それぞれ
光軸を回動中心として回動制御し得るようになされてお
り、各液晶シヤツタ77B、77G、77R及び77S
は、それぞれ同様構成の回動手段を有する。
【0052】図6に示すように、例えば液晶シヤツタ7
7Bは、図5について上述した偏光板92、液晶板93
及び検光板94を保持する円環形状のハウジング115
の外周面115Aに、当該外周面115Aに沿つて環状
の歯車部材113が嵌合固定されている。この歯車部材
113の外周面には歯113Aが形成されており、ステ
ツピングモータ111Bの回転出力軸に設けられた歯車
112に歯合される。
【0053】また、図7に示すように、ハウジング11
5の外周面115Aの縁部は、ランプハウス部24(図
3)のシヤーシに固定されたガイド部材114A及び1
14Bによつて摺動自在に保持されている。従つて、ス
テツピングモータ111B(図6)を回転駆動させる
と、これに応じて液晶シヤツタ77Bを、入射光の光軸
回り(矢印bで示す方向又はこれとは逆方向)に回動さ
せることができる。
【0054】かかる回動手段をそれぞれ有する液晶シヤ
ツタ77B、77G、77R及び77Sは、制御部81
(図3)から送出される回転制御信号SB、SG、SR
及びSSによつてそれぞれ回動制御される。すなわち、
テレシネ装置10の使用開始前における各部設定時にお
いて、ユーザがテレシネ装置10の操作部79(図3)
を操作することにより、ライトコントローラ75の設定
モードを指定すると、制御部81(図3)は、RAM(R
andom Access Memory)に格納されているプログラムを読
み出し、図8に示すライトコントローラ設定処理手順を
開始する。
【0055】制御部81は、図8のステツプSP10に
おいてライトコントローラ設定処理手順に入ると、ステ
ツプSP20において青色用の液晶シヤツタ77Bの回
動調節処理を実行する。制御部81は、当該青色用液晶
シヤツタ77Bの回動調節処理SP20に入ると、図9
に示すステツプSP21に移り、青色用の液晶シヤツタ
77Bを所定方向(例えば図6の矢印b方向)に僅かに
回動させる。
【0056】ここで、図3に示す光積分装置101の出
射側に設けられた照度センサ105からは、照射光LA
10の照度に応じた信号レベルの検出信号SDETが常
に照度検出部117に送出されるようになされている。
照度検出部117は当該検出信号SDETに基づいて照
射光LA10の照度値を検出する。
【0057】従つて、制御部81はステツプSP21に
おいて、青色用の液晶シヤツタ77Bを回動させること
により生じる照度の変化を検出することにより、当該照
度値が増加する液晶シヤツタ77Bの回動方向を検出
し、当該回動方向をこのときの回動すべき方向として決
定する。
【0058】ステツプSP21において回動方向が決定
されると、制御部81は続くステツプSP22に移り、
当該回動方向(すなわち照度値が増加する方向)に青色
用の液晶シヤツタ77Bを所定角度だけ回動させた後、
ステツプSP23に移つて所定角度回動後の照射光LA
10の照度値が増加したか否かを判断する。ここで肯定
結果が得られると、このことは、回動された青色用の液
晶シヤツタ77Bの検光板94(図5(A)、(B))
の検光方向94Aが後段の液晶シヤツタ77Sの偏光板
92(図5(C))の偏光方向92Aに未だ一致してい
ないことを表しており、このとき制御部81は上述のス
テツプSP22に移つてさらに所定角度だけ青色用の液
晶シヤツタ77Bを回動させる。
【0059】これに対してステツプSP23において否
定結果が得られると、このことは、青色用の液晶シヤツ
タ77Bの回動位置として、照射光LA10の照度値が
最大となる位置を既に通過したことを表しており、この
とき制御部81はステツプSP24に移つて、照度値が
最大となつた回動位置まで青色用の液晶シヤツタ77B
を戻し、続くステツプSP25から図8のメインルーチ
ンに戻る。因みに、青色用の液晶シヤツタ77Bの各回
動位置における照射光LA10の照度値は、RAM11
8(図3)に格納され、必要に応じて参照される。
【0060】このようにして青色用の液晶シヤツタ77
Bの回動調節が第1の調節処理として実行されることに
より、他の原色成分(緑色及び赤色)に対応した他の液
晶シヤツタ77G及び77Rを回動調節した後に当該青
色用の液晶シヤツタ77Bを回動調整する場合に比べ
て、他の液晶シヤツタ77G、77R及び後段の液晶シ
ヤツタ77Sを透過する光量が少ない分、当該青色用の
液晶シヤツタ77Bの回動に伴う照射光LA10の照度
変化を正確に検出することができる。従つて、青色原色
成分光を透過し難い映画フイルム1を使用する場合にお
いては、特に青色原色成分光の透過率を厳密に高めるこ
とによつてCCDカメラ25によつて撮像する画像の色
を正確に再現することができる。
【0061】かくして青色用の液晶シヤツタ77Bの回
動調節が終了すると、制御部81は図8のメインルーチ
ンにおいてステツプSP30に移り、緑色用の液晶シヤ
ツタ77Gの回動調節処理を実行する。
【0062】制御部81は、当該緑色用液晶シヤツタ7
7Gの回動調節処理SP30に入ると、図10に示すス
テツプSP31に移り、緑色用の液晶シヤツタ77Gを
所定方向(例えば図6の矢印b方向)に僅かに回動させ
ることにより、当該液晶シヤツタ77Gの回動により生
じる照射光LA10の照度の変化を検出する。このとき
制御部81は、照度値が増加する液晶シヤツタ77Gの
回動方向を判別し、当該回動方向をこのときの回動すべ
き方向として決定する。
【0063】ステツプSP31において回動方向が決定
されると、制御部81は続くステツプSP32に移り、
当該回動方向(すなわち照度値が増加する方向)に緑色
用の液晶シヤツタ77Gを所定角度だけ回動させた後、
ステツプSP33に移つて所定角度回動後の照射光LA
10の照度値が増加したか否かを判断する。ここで肯定
結果が得られると、このことは、回動された緑色用の液
晶シヤツタ77Gの検光板94(図5(A)、(B))
の検光方向94Aが後段の液晶シヤツタ77Sの偏光板
92(図5(C))の偏光方向92Aに未だ一致してい
ないことを表しており、このとき制御部81は上述のス
テツプSP32に移つてさらに所定角度だけ緑色用の液
晶シヤツタ77Gを回動させる。
【0064】これに対してステツプSP33において否
定結果が得られると、このことは、緑色用の液晶シヤツ
タ77Gの回動位置として、照射光LA10の照度値が
最大となる位置を既に通過したことを表しており、この
とき制御部81はステツプSP34に移つて、照度値が
最大となつた回動位置まで緑色用の液晶シヤツタ77G
を戻し、続くステツプSP35から図8のメインルーチ
ンに戻る。因みに、緑色用の液晶シヤツタ77Gの各回
動位置における照射光LA10の照度値は、RAM11
8(図3)に格納され、必要に応じて参照される。
【0065】かくして緑色用の液晶シヤツタ77Gの回
動調節が終了すると、制御部81は図8のメインルーチ
ンにおいてステツプSP40に移り、赤色用の液晶シヤ
ツタ77Rの回動調節処理を実行する。
【0066】制御部81は、当該赤色用液晶シヤツタ7
7Rの回動調節処理SP40に入ると、図11に示すス
テツプSP41に移り、赤色用の液晶シヤツタ77Rを
所定方向(例えば図6の矢印b方向)に僅かに回動させ
ることにより、当該液晶シヤツタ77Rの回動により生
じる照射光LA10の照度の変化を検出する。このとき
制御部81は、照度値が増加する液晶シヤツタ77Rの
回動方向を判別し、当該回動方向をこのときの回動すべ
き方向として決定する。
【0067】ステツプSP41において回動方向が決定
されると、制御部81は続くステツプSP42に移り、
当該回動方向(すなわち照度値が増加する方向)に赤色
用の液晶シヤツタ77Rを所定角度だけ回動させた後、
ステツプSP43に移つて所定角度回動後の照射光LA
10の照度値が増加したか否かを判断する。ここで肯定
結果が得られると、このことは、回動された赤色用の液
晶シヤツタ77Rの検光板94(図5(A)、(B))
の検光方向94Aが後段の液晶シヤツタ77Sの偏光板
92(図5(C))の偏光方向92Aに未だ一致してい
ないことを表しており、このとき制御部81は上述のス
テツプSP42に移つてさらに所定角度だけ赤色用の液
晶シヤツタ77Rを回動させる。
【0068】これに対してステツプSP43において否
定結果が得られると、このことは、赤色用の液晶シヤツ
タ77Rの回動位置として、照射光LA10の照度値が
最大となる位置を既に通過したことを表しており、この
とき制御部81はステツプSP44に移つて、照度値が
最大となつた回動位置まで赤色用の液晶シヤツタ77R
を戻し、続くステツプSP45から図8のメインルーチ
ンに戻る。因みに、赤色用の液晶シヤツタ77Rの各回
動位置における照射光LA10の照度値は、RAM11
8(図3)に格納され、必要に応じて参照される。
【0069】かくして赤色用の液晶シヤツタ77Rの回
動調節が終了すると、制御部81は図8のメインルーチ
ンにおいてステツプSP50に移り、後段に設けられた
液晶シヤツタ77S(図3)の回動調節処理を実行す
る。
【0070】制御部81は、当該後段の液晶シヤツタ7
7Sの回動調節処理SP50に入ると、図12に示すス
テツプSP51に移り、後段の液晶シヤツタ77Sを所
定方向(例えば図6の矢印b方向)に僅かに回動させる
ことにより、当該液晶シヤツタ77Sの回動により生じ
る照射光LA10の照度の変化を検出する。このとき制
御部81は、照度値が増加する液晶シヤツタ77Sの回
動方向を判別し、当該回動方向をこのときの回動すべき
方向として決定する。
【0071】ステツプSP51において回動方向が決定
されると、制御部81は続くステツプSP52に移り、
当該回動方向(すなわち照度値が増加する方向)に後段
の液晶シヤツタ77Sを所定角度だけ回動させた後、ス
テツプSP53に移つて所定角度回動後の照射光LA1
0の照度値が増加したか否かを判断する。ここで肯定結
果が得られると、このことは、回動された後段の液晶シ
ヤツタ77Sの偏光板92(図5(C))の偏光方向9
2Aが前段に設けられた他の液晶シヤツタ77B、77
G及び77Rの検光板94(図5(A)、(B))の検
光方向94Aに未だ一致していないことを表しており、
このとき制御部81は上述のステツプSP52に移つて
さらに所定角度だけ後段の液晶シヤツタ77Sを回動さ
せる。
【0072】これに対してステツプSP53において否
定結果が得られると、このことは、後段の液晶シヤツタ
77Sの回動位置として、照射光LA10の照度値が最
大となる位置を既に通過したことを表しており、このと
き制御部81はステツプSP54に移つて、照度値が最
大となつた回動位置まで後段の液晶シヤツタ77Sを戻
し、続くステツプSP55から図8のメインルーチンに
戻る。因みに、後段の液晶シヤツタ77Sの各回動位置
における照射光LA10の照度値は、RAM118(図
3)に格納され、必要に応じて参照される。
【0073】このようにして各原色成分光に対応した液
晶シヤツタ77B、77G及び77Rの各回動調節が終
了した後に、後段に設けられた液晶シヤツタ77Sの回
動微調節を実行することにより、各原色成分光に対応し
た液晶シヤツタ77B、77G及び77Rの検光板94
の検光方向94Aと、後段の液晶シヤツタ77Sの偏光
板92の偏光方向92Aとを確実に一致させることがで
きる。
【0074】かくして後段の液晶シヤツタ77Sの回動
調節が終了すると、制御部81は図8のメインルーチン
においてステツプSP60に移り、当該ライトコントロ
ーラ設定処理手順を終了する。この処理手順が終了した
時点においては、図13に示すように、各原色成分光に
対応した液晶シヤツタ77B、77G及び77Rの検光
板94の検光方向94Aと、後段の液晶シヤツタ77S
の偏光板92の偏光方向92Aとが確実に一致した状態
となる。
【0075】この結果、各液晶シヤツタ77B、77
G、77R及び後段の液晶シヤツタ77S間における透
過光の光量損失を防ぐことができ、光源光LA20(図
3)を一段と効率良く使用することができる。
【0076】(4)実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、テレシネ装置10の使用開始前に
ランプハウス部24をセツテイングする場合、ユーザは
図3及び図4に示す光源部71を矢印aで示す方向又は
これとは逆方向に移動させることにより、図14に示す
ように各液晶シヤツタ77B、77G及び77Rに入射
する各原色成分光(青色原色成分光LA21B、緑色原
色成分光LA21G及び赤色原色成分光LA21R)の
照射面積が、各液晶面とほぼ一致するように調節する。
【0077】このとき、各液晶シヤツタ77B、77G
及び77Rは光源( Xenonランプ72)からの距離がそ
れぞれ等距離に設定されていることにより、いずれか一
つの液晶シヤツタ77B、77G又は77Rにおける原
色成分光の照射面積を調整するだけで、他の液晶シヤツ
タにおける照射面積も同様に所望とする面積とすること
ができる。
【0078】従つて、すべての液晶シヤツタ77B、7
7G及び77Rにおいて最も効率良い照射面積で各原色
成分光が入射することになる。
【0079】また各液晶シヤツタ77B、77G、77
R及び77Sを図8について上述ように回動調節するこ
とにより、光源光LA20の光量が液晶シヤツタ77
B、77G及び77Rと液晶シヤツタ77Sとの間にお
いて損失することなく照明光LA10として映画フイル
ム1に照射される。従つて、光源光LA20は一段と効
率良く使用される。
【0080】かくして以上の構成によれば、すべての液
晶シヤツタ77B、77G及び77Rにおける光源光L
A20の照射面積を最も効率良く設定し得るとともに、
各原色成分光に対応する液晶シヤツタ77B、77G及
び77Rに対して同一光路上に設けられた後段の液晶シ
ヤツタ77Sの偏光面を、当該液晶シヤツタ77Sに入
射する光の偏光面と一致させることにより、液晶シヤツ
タ77B、77G及び77Rと後段の液晶シヤツタ77
Sとの間における光量の損失を防止することができる。
【0081】この結果、光源光LA20を一段と効率良
く映画フイルム1に対する照射光LA10として使用す
ることができる。
【0082】また、各液晶シヤツタ77B、77G及び
77Rに対する各原色成分光の照射面積を、液晶面の面
積とほぼ一致するように設定し得ることにより、液晶面
に対して入射光(原色成分光)の照射面積が小さくなる
ことによる液晶の熱破損を回避することができる。
【0083】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、各液晶シヤツタ77
B、77G及び77Rの配設位置を図3に示すように設
定することにより、光源( Xenonランプ72)と各液晶
シヤツタ77B、77G及び77Rとの距離を等距離と
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種
々の配置形態を用いることができる。
【0084】また上述の実施の形態においては、図8に
ついて上述したように、すべての液晶シヤツタ77B、
77G、77R及び77Sを回動調節する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、各原色成分光に対応
して設けられた液晶シヤツタ77B、77G及び77R
のみ、又は後段の液晶シヤツタ77Sのみを回動調節す
るようにしても良い。
【0085】また上述の実施の形態においては、各原色
成分光に対応して設けられた液晶シヤツタ77B、77
G及び77Rを回動調節する順番として、青色用の液晶
シヤツタ77B、緑色用の液晶シヤツタ77G及び赤色
用の液晶シヤツタ77Rの順に回動調節を行う場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、回動調節の順番
を種々の順番を適用し得る。
【0086】また上述の実施の形態においては、各液晶
シヤツタ77B、77G、77R及び77Sを回動する
回動手段として、ステツピングモータ111B、111
G、111R及び111Sを用いた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば液晶シヤツタのハウ
ジング115(図6)全体を超音波モータと一体化して
回動させるようにしても良い。
【0087】また上述の実施の形態においては、各液晶
シヤツタ77B、77G、77R及び77Sを制御部8
1の制御によつて回動調節する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、ユーザが照度センサ105から
得られる照度値を読み取つて手動で各液晶シヤツタ77
B、77G、77R及び77Sを回動調節するようにし
ても良い。
【0088】また上述の実施の形態においては、液晶板
93(図5)によつて入射光のすべてを透過又は遮蔽す
る液晶シヤツタ77B、77G、77R及び77Sを用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば液晶面を複数の液晶板に分割し、各分割された液晶
板ごとに入射光を透過又は遮蔽することにより入射光の
光量を調節して透過させる液晶シヤツタを用いるように
しても良い。
【0089】また上述の実施の形態においては、各原色
成分光の光量をFLC構成の液晶シヤツタ77B、77
G、77R及び77Sを用いて調節する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、FLC構成の液晶シヤ
ツタに代えて、他の液晶シヤツタ又は機械式のシヤツタ
等、他の種々の光学シヤツタを用いることができる。
【0090】また上述の実施の形態においては、光源と
して Xenonランプ72を用いた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えばタングステンランプ等、
他の種々の光源を用いることができる。
【0091】また上述の実施の形態においては、本発明
をテレシネ装置10のランプハウス部24に適用した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は光源
光を分光して、各分光光路ごとに光量を調節する光学装
置や、同一光路上に複数の偏光板を有する光学装置に広
く適用することができる。
【0092】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定の光
源光を複数の光路に分光した後、分光された各光路ごと
の光をそれぞれ対応する光学シヤツタに入射し、光学シ
ヤツタを開閉することにより各光路ごとの光を遮蔽、透
過又は光量調節する光制御装置において、光源及び各光
学シヤツタ間の距離を等距離とすることにより、各光学
シヤツタに入射される各光の照射面積をほぼ一致させる
ことができ、これにより光源光を一段と効率良く各光学
シヤツタに入射させることができる。
【0093】また、同一光路上に設けられた複数の光学
シヤツタのうち、第1の光学シヤツタに設けられた第1
の偏光手段を透過した透過光に対して、当該透過光の偏
光面の方向と同じ所定方向の偏光面をもつ透過光のみを
入射する第2の偏光手段を第2の光学シヤツタに設け、
第1の光学シヤツタの第1の偏光手段及び第2の光学シ
ヤツタの第2の偏光手段を透過光の光軸回りに相対的に
回動させることにより、第1の光学シヤツタ及び第2の
光学シヤツタ間において透過光を一段と効率よく透過さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光制御装置を用いたテレシネ装置
の全体構成を示す略線的側面図である。
【図2】映画フイルムの構成を示す平面図である。
【図3】本発明による光制御装置を用いたランプハウス
部の構成を示すブロツク図である。
【図4】ランプハウス部の構成を示す平面図である。
【図5】液晶シヤツタの構成及び動作の説明に供する斜
視図である。
【図6】液晶シヤツタの回転部を示す斜視図である。
【図7】液晶シヤツタの回転部を示す側面図である。
【図8】ランプハウス部のライトコントローラ設定処理
手順を示すフローチヤートである。
【図9】青色用液晶シヤツタの回動処理手順を示すフロ
ーチヤートである。
【図10】緑色用液晶シヤツタの回動処理手順を示すフ
ローチヤートである。
【図11】赤色用液晶シヤツタの回動処理手順を示すフ
ローチヤートである。
【図12】後段液晶シヤツタの回動処理手順を示すフロ
ーチヤートである。
【図13】回動調節による偏光面の一致状態を示す略線
的斜視図である。
【図14】各液晶シヤツタに対する光源光の照射面積の
一致状態を示す略線図である。
【図15】従来例による各液晶シヤツタに対する光源光
の照射面積の不一致状態を示す略線図である。
【符号の説明】
1……映画フイルム、10……テレシネ装置、11……
供給リール、12……映像撮影部、14……巻取リー
ル、24……ランプハウス部、25……CCDカメラ、
71……光源部、72…… Xenonランプ、75……ライ
トコントローラ(光制御装置)、77B、77G、77
R、77S……液晶シヤツタ(光学シヤツタ)、81…
…制御部、82……液晶シヤツタ駆動回路、92……偏
光板、93……液晶板、94……検光板、101……光
積分装置、105……照度センサ、111B、111
G、111R、111S……ステツピングモータ、11
3……歯車部材、114A、114B……ガイド部材、
115……ハウジング、117……照度検出部、M1
2、M14、M15、M17、M18、M19……ダイ
クロイツクミラー、F13、F16、F21……トリミ
ングフイルタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の光源光を複数の光路に分光した後、
    上記分光された各光路ごとの光をそれぞれ対応する光学
    シヤツタに入射し、上記光学シヤツタを開閉することに
    より上記各光路ごとの光を遮蔽、透過又は光量調節する
    光制御装置において、 上記光源及び上記各光学シヤツタ間の距離を等距離とす
    ることを特徴とする光制御装置。
  2. 【請求項2】上記光制御装置は、 上記各光学シヤツタを透過した光を映画フイルムに照射
    し、当該映画フイルムを透過した透過光を撮像カメラで
    撮像するテレシネ装置の光源装置であることを特徴とす
    る請求項1に記載の光制御装置。
  3. 【請求項3】所定方向に偏光面をもつ光を透過させる第
    1の偏光手段を有する第1の光学シヤツタと、 上記第1の光学シヤツタを透過した透過光に対して、上
    記所定方向の偏光面をもつ上記透過光のみを入射する第
    2の偏光手段を有する第2の光学シヤツタと、 上記第1の光学シヤツタの上記第1の偏光手段及び上記
    第2の光学シヤツタの上記第2の偏光手段を上記透過光
    の光軸回りに相対的に回動させる回動手段とを具えるこ
    とを特徴とする光制御装置。
  4. 【請求項4】上記光制御装置は、 上記第2の光学シヤツタを透過した透過光を映画フイル
    ムに照射し、当該映画フイルムを透過した透過光を撮像
    カメラで撮像するテレシネ装置の光源装置であることを
    特徴とする請求項3に記載の光制御装置。
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