JP2002214701A - 光照射装置、光変調装置の固定装置、およびプロジェクタ - Google Patents

光照射装置、光変調装置の固定装置、およびプロジェクタ

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JP2002214701A
JP2002214701A JP2001008707A JP2001008707A JP2002214701A JP 2002214701 A JP2002214701 A JP 2002214701A JP 2001008707 A JP2001008707 A JP 2001008707A JP 2001008707 A JP2001008707 A JP 2001008707A JP 2002214701 A JP2002214701 A JP 2002214701A
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Masashi Kitabayashi
雅志 北林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光変調装置のプリズムへの接着固定作業を容
易に行うことが可能な光照射装置を提供すること。 【解決手段】 光照射装置200は、紫外線ランプ21
2から射出された光を紫外線硬化型接着剤に照射する光
ファイバ372と、光ファイバ372から照射された光
の照射量を調節する絞り機構213と、照射される光の
照度を測定する照度計203と、この照度計203で測
定された光の照度と、予め設定された紫外線硬化型接着
剤の硬化用の基準照度とを比較判定する照度比較判定手
段81と、照度比較判定手段81の比較判定結果に基づ
いて、絞り機構213を駆動制御する絞り機構駆動制御
手段82とを備える。光ファイバ372から照射される
光の照度を自動的に調節でき、基準照度に相当する光を
確実に紫外線硬化型接着剤に照射でき、液晶パネルのク
ロスダイクロイックプリズムへの接着固定作業を容易に
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光変調装置を、プ
リズムの面に光硬化型接着剤を用いて接着固定する際
に、前記光硬化型接着剤に光源からの光を照射して硬化
させる光照射装置、複数の光変調装置と、各光変調装置
で変調された光を合成するプリズムと、このプリズムで
合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する投写
光学系とを備えた光学ユニットの組み立てに用いられ、
プリズムの光入射端面に光硬化型接着剤によって光変調
装置を固定する光変調装置の固定装置、およびこの光学
ユニットを有するプロジェクタに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、複数の色光を画像情報に応じて
各色光毎に変調する複数の光変調装置と、各光変調装置
で変調された色光を合成するプリズムと、このプリズム
で合成された光束を拡大投写して投写画像を形成する投
写光学系とを備えたプロジェクタが利用されている。こ
のようなプロジェクタとしては、例えば、光源から射出
された光束を、ダイクロイックミラーによって赤、緑、
青の三色の色光に分離し、3枚の液晶パネルにより各色
光毎に画像情報に応じて変調し、変調後の光束をクロス
ダイクロイックプリズムで合成し、投写レンズを介して
カラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式のプロジェ
クタが知られている。ここで、液晶パネルをプリズムに
固定する構造としては、液晶パネルの保持枠の孔に、先
端に光硬化型接着剤である紫外線硬化型接着剤を塗布し
たピンを挿入し、このピンの先端部分をプリズムの光入
射端面に当接させた状態でピンの基端部分から紫外線を
照射し、紫外線硬化型接着剤を硬化させて接着固定する
ものが知られている。
【0003】このようなプロジェクタにより、鮮明な投
写画像を得るためには、光変調装置の位置を固定する固
定装置を利用して、各液晶パネル間での画素ずれ、投写
レンズからの距離のずれの発生を防止するために、プロ
ジェクタの製造時に各液晶パネルを投写レンズのバック
フォーカスの位置に正確に配置するフォーカス調整、各
液晶パネルの画素を一致させるアライメント調整が行わ
れる。
【0004】液晶パネルのフォーカス、アライメント調
整は、一般的に3枚の液晶パネル、プリズム、および投
写レンズを含む光学ユニットを調整対象にして、(1) 各
液晶パネルの画像形成領域に光束を入射させ、(2) プリ
ズムおよび投写レンズを経た投写画像をスクリーン上に
表示し、(3) スクリーン上の投写画像の反射光をCCD
カメラ等の検出装置で撮像し、(4) CCDカメラで検出
される各液晶パネルの画素の輪郭の鮮明度や位置等を確
認しながら、各液晶パネルの相対位置を位置調整機構で
調整するという方法で行われる。液晶パネルのフォーカ
ス、アライメント調整が終了したら、当該液晶パネルを
プリズムに固定する。
【0005】この際、紫外線は、固定装置に組み込まれ
ている光照射装置を利用して照射している。具体的に
は、光照射装置は、紫外線ランプ等の光源と、この光源
から射出した紫外線が含まれる光を紫外線硬化型接着剤
に照射するための光ファイバとを備えて構成され、光フ
ァイバの先端部に形成されている光射出口を、前述の保
持枠の孔に挿入されたピンに向け、光射出口から光を照
射することで、紫外線を紫外線硬化型接着剤に照射して
いる。
【0006】ここで、紫外線ランプ等の光源は、経年変
化によって劣化してくると、射出する光量が少なくな
り、照度が落ちるので、毎朝等の光照射装置(固定装
置)を稼働する前に、作業者が光源から射出される光を
照度計で測定し、絞りを調節して紫外線硬化型接着剤を
硬化させるのに必要な基準照度に設定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が、毎朝、照度計で照度を測定し、基準照度に設定する
作業は、非常に手間がかかるので、液晶パネルのプリズ
ムへの接着固定作業が煩雑になるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、光変調装置のプリズムへ
の接着固定作業を容易に行うことが可能な光照射装置、
光変調装置の固定装置、およびプロジェクタを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、光変調装置
を、プリズムの面に光硬化型接着剤を用いて接着固定す
る際に、光硬化型接着剤に光源からの光を照射して硬化
させる光照射装置であって、光源から射出された光を光
硬化型接着剤に照射する照射手段と、この照射手段から
照射された光の照射量を調節する絞り機構と、照射され
る光の照度を測定する照度測定手段と、この照度測定手
段で測定された光の照度と、予め設定された光硬化型接
着剤の硬化用の基準照度とを比較判定する照度比較判定
手段と、照度比較判定手段の比較判定結果に基づいて、
絞り機構を駆動制御する絞り機構駆動制御手段とを備え
ていることを特徴とする。ここで、光硬化型接着剤とし
ては、紫外線を含んだ光で硬化する紫外線硬化型接着剤
等が採用できる。また、光源としては、紫外線ランプ等
が採用でき、この紫外線ランプから射出する光には、紫
外線が含まれている。このような本発明によれば、例え
ば、劣化によって光源の照度が落ちても、絞り機構駆動
制御手段によって絞り機構を自動的に制御することで、
照射手段から照射される光の照度を自動的に調節するこ
とが可能となるので、基準照度に相当する光を確実に光
硬化型接着剤に照射することが可能となる。これによ
り、光変調装置のプリズムへの接着固定作業を容易に行
うことが可能となる。
【0010】以上において、光照射装置は、絞り機構の
調整状態と、前記照度とを対応させた照度特性データを
記憶する照度特性記憶手段を備えていることが好まし
い。このようにすれば、やみくもに絞り機構を動かし
て、照射手段から照射された光の照度の調整を行う場合
に比べて、照度特性データに基づいて絞り機構を動かせ
ばよいので、照度測定手段で測定された光の照度を、正
確に、かつ、迅速に基準照度となるように制御すること
が可能となり、これにより、光変調装置のプリズムへの
接着固定作業を効率よく行うことが可能となる。
【0011】また、光照射装置は、基準照度を記憶する
基準照度記憶手段を備え、この基準照度記憶手段には、
複数の基準照度が記憶されていることが望ましい。この
ようにすれば、例えば、光学ユニットの種類、光硬化型
接着剤の種類・特性や、光変調装置とプリズムとの接着
固定特性・形式等に応じて、光源から射出される光の量
を調節することが可能となるので、光変調装置のプリズ
ムへの接着固定を効率的に行うことが可能となる。
【0012】さらに、前述の複数の基準照度は、光硬化
型接着剤の硬化状態に応じたものであることが好まし
い。このようにすれば、例えば、光変調装置をプリズム
に対して位置調整が行える程度に光硬化型接着剤を硬化
させたり、位置調整後に光硬化型接着剤を完全に硬化さ
せたりすることが可能となるので、例えば、一度の照射
で光硬化型接着剤を完全に硬化させる場合に比べて、位
置の微調整等を行うことが可能となり、光変調装置のプ
リズムに対しての位置調整等を高精度に行うことが可能
となる。
【0013】本発明は、前述のような装置だけでなく、
複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された光を合
成するプリズムと、このプリズムで合成された光束を拡
大投写して投写画像を形成する投写光学系とを備えた光
学ユニットの組み立てに用いられ、プリズムの光入射端
面に光硬化型接着剤によって光変調装置を固定する光変
調装置の固定装置であって、光硬化型接着剤に光源から
の光を照射して、当該光硬化型接着剤を硬化させるため
の光照射装置を有し、この光照射装置は、光源から射出
された光を光硬化型接着剤に照射する照射手段と、この
照射手段から照射された光の照射量を調節する絞り機構
と、照射される光の照度を測定する照度測定手段と、こ
の照度測定手段で測定された光の照度と、予め設定され
た光硬化型接着剤の硬化用の基準照度とを比較判定する
照度比較判定手段と、照度比較判定手段の比較判定結果
に基づいて、絞り機構を駆動制御する絞り機構駆動制御
手段とを備えている光変調装置の固定装置や、この固定
装置を用いて製造された光学ユニットを搭載したプロジ
ェクタも同様の作用効果を得ることが可能となる。
【0014】その上、前述の固定装置は、光変調装置の
位置を調整する位置調整機構と、この位置調整機構を制
御する位置調整制御手段とを備え、前記光照射装置の絞
り機構駆動制御手段と前記位置調整制御手段とが、コン
ピュータ等の一つの演算処理装置に組み込まれていれ
ば、固定装置の小型化を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (1)レンズアレイが使用されるプロジェクタの構造 図1には、本発明の実施形態に係る光変調装置の固定装
置である位置調整装置の調整対象とされる、複数の光変
調装置、色合成光学系、および投写光学系を含む光学ユ
ニットが採用されたプロジェクタ100の構造が示され
ている。このプロジェクタ100は、インテグレータ照
明光学系110、色分離光学系120、リレー光学系1
30、電気光学装置140、色合成光学系となるクロス
ダイクロイックプリズム150、および投写光学系とな
る投写レンズ160を備えている。
【0016】前記インテグレータ照明光学系110は、
光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光
源装置111と、第1レンズアレイ113と、第2レン
ズアレイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ1
19とを備えている。光源ランプ111Aから射出され
た光束は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃え
られ、第1レンズアレイ113によって複数の部分光束
に分割され、反射ミラー117によって射出方向を90
°折り曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で
結像する。第2レンズアレイ115から射出された各部
分光束は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ1
19の入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レ
ンズ119から射出された複数の部分光束は、後述する
電気光学装置140を構成する3枚の液晶パネル141
R、141G、141B上で重畳する。
【0017】前記色分離光学系120は、2枚のダイク
ロイックミラー121、122と、反射ミラー123と
を備え、これらのミラー121、122、123により
インテグレータ照明光学系110から射出された複数の
部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有
している。前記リレー光学系130は、入射側レンズ1
31、リレーレンズ133、および反射ミラー135、
137を備え、この色分離光学系120で分離された色
光、例えば、青色光Bを液晶パネル141Bまで導く機
能を有している。前記電気光学装置140は、3枚の光
変調装置となる液晶パネル141R、141G、141
Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをス
イッチング素子として用いたものであり、色分離光学系
120で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル
141R、141G、141Bによって、画像情報に応
じて変調されて光学像を形成する。
【0018】前記色合成光学系となるクロスダイクロイ
ックプリズム150は、前記3枚の液晶パネル141
R、141G、141Bから射出された各色光ごとに変
調された画像を合成してカラー画像を形成するものであ
る。尚、クロスダイクロイックプリズム150には、赤
色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体
多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字
状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色
光が合成される。そして、クロスダイクロイックプリズ
ム150で合成されたカラー画像は、投写レンズ160
から射出され、スクリーン上に拡大投写される。
【0019】(2)調整対象となる光学ユニットの構造 このようなプロジェクタ100において、電気光学装置
140、クロスダイクロイックプリズム150、および
投写レンズ160は、光学ユニットとして一体化されて
いる。すなわち、図2に示すように、光学ユニット17
0は、マグネシウム合金製の側面L字状の構造体となる
ヘッド体171を備えている。投写レンズ160は、ヘ
ッド体171のL字の垂直面外側にねじにより固定され
る。クロスダイクロイックプリズム150は、ヘッド体
171のL字の水平面上側に同様にねじにより固定され
ている。
【0020】電気光学装置140を構成する3枚の液晶
パネル141R、141G、141Bは、クロスダイク
ロイックプリズム150の側面三方を囲むように配置さ
れる。具体的には、図3に示すように、各液晶パネル1
41R、141G、141Bは、保持枠143内に収納
され、この保持枠143の四隅部分に形成される孔14
3Aに透明樹脂製のピン145を光硬化型接着剤である
紫外線硬化型接着剤とともに挿入することにより、クロ
スダイクロイックプリズム150の光入射端面151に
接着固定された、いわゆるPOP(Panel On Prism)構
造によりクロスダイクロイックプリズム150に固定さ
れている。ここで、保持枠143には、矩形状の開口部
143Bが形成され、各液晶パネル141R、141
G、141Bは、この開口部143Bで露出し、この部
分が画像形成領域となる。すなわち、各液晶パネル14
1R、141G、141Bのこの部分に各色光R、G、
Bが導入され、画像情報に応じて光学像が形成される。
【0021】このようなPOP構造が採用された光学ユ
ニット170では、液晶パネル141R、141G、1
41Bをクロスダイクロイックプリズム150に接着固
定する際に、各液晶パネル141R、141G、141
Bのフォーカス調整、アライメント調整、および固定を
同時期(約8分以内)に行わなければならないので、通
常以下の手順で組み立てが行われる。
【0022】1)ヘッド体171に投写レンズ160およ
びクロスダイクロイックプリズム150を取付固定す
る。 2)クロスダイクロイックプリズム150に第1の液晶パ
ネル、例えば、液晶パネル141Gを接着固定する。具
体的には、まず、液晶パネル141Gの保持枠143の
孔143Aに、先端に紫外線硬化型接着剤を塗布したピ
ン145を挿入する。 3)次に、該ピン145の先端部分をクロスダイクロイッ
クプリズム150の光入射端面151に当接させる。 4)この状態で液晶パネル141Gの画像形成領域に光束
を導入し、投写レンズ160を介して投写面上に表示さ
れた投写画像を確認しながら、光入射端面151に対す
る進退位置、平面位置、および回転位置を調整して、液
晶パネル141Gのフォーカス、アライメント調整を行
う。
【0023】5)適切なフォーカス、アライメントが得ら
れたら、ピン145の基端部分から紫外線を照射し、紫
外線硬化型接着剤を完全に硬化させる。 6)他の液晶パネル141R、141Bも前記と同様に接
着固定されるが、調整に際しては、既に固定された液晶
パネル141Gの画像形成領域の画素位置を考慮する。
すなわち、既に固定された液晶パネル141Gの画素位
置を基準として、光入射端面151に対する平面位置、
および光入射端面151に対する回転位置を調整する。 従って、このようなPOP構造を採用した光学ユニット
170を組み立てる際には、各液晶パネル141R、1
41G、141B相互のフォーカス、アライメントを調
整する位置調整装置が必要となる。
【0024】(3)光変調装置の位置調整装置の構造 図4および図5には、前記の光学ユニット170の各液
晶パネル141R、141G、141B相互のフォーカ
ス、アライメントを調整する位置調整装置2が示されて
いる。この位置調整装置2は、調整装置本体30と、ス
クリーンユニット50とを備え、暗室20内部に配置さ
れている。暗室20は、スクリーンユニット50を囲む
側板21および天板22と、調整装置本体30を囲むカ
ーテン23とを備え、光学ユニット170のフォーカ
ス、アライメント調整は、この暗室20で行われる。
【0025】(3-1)調整装置本体の構造 前記調整装置本体30は、位置調整機構となる3つの6
軸位置調整ユニット31、調整対象となる光学ユニット
170を支持固定するクランプ治具33、および3つの
6軸位置調整ユニット31およびクランプ治具33が載
置される載置台35を備えている。尚、図4では図示を
略したが、載置台35の下部には、調整装置本体30お
よびスクリーンユニット50を制御する演算処理装置で
あるコンピュータ70(後述)、調整対象である光学ユ
ニット170の調整作業を行うに際し、調整用光源を導
入する調整用光源装置、および紫外線硬化型接着剤を硬
化させて光学ユニット170の液晶パネル141R、1
41G、141Bをクロスダイクロイックプリズム15
0上に固定するための固定用紫外線光源装置が設置され
ている。
【0026】前記6軸位置調整ユニット31は、クロス
ダイクロイックプリズム150の光入射端面151に対
して、液晶パネル141R、141G、141Bの配置
位置を調整するものである。この6軸位置調整ユニット
31は、図6に示すように、載置台35のレール351
に沿って移動可能に設置される変調装置用位置調整装置
としての平面位置調整部311と、この平面位置調整部
311の先端部分に設けられる面内回転位置調整部31
3と、この面内回転位置調整部313の先端部分に設け
られる面外回転位置調整部315と、この面外回転位置
調整部315の先端部分に設けられる液晶パネル狭持部
317とを備えている。
【0027】平面位置調整部311は、クロスダイクロ
イックプリズム150の光入射端面151に対する進退
位置および平面位置を調整する部分であり、載置台35
上に摺動可能に設けられる基部311Aと、この基部3
11A上に立設される脚部311Bと、この脚部311
Bの上部先端部分に設けられ、面内回転位置調整部31
3が接続される接続部311Cを備えている。基部31
1Aは、図示しないモータなどの駆動機構により、載置
台35のZ軸方向(図6中左右方向)を移動する。脚部
311Bは、側部に設けられるモータなどの駆動機構
(図示略)によって基部311Aに対してX軸方向(図
6の紙面と直交する方向)に移動する。接続部311C
は、図示しないモータなどの駆動機構によって、脚部3
11Bに対してY軸方向(図6中上下方向)に移動す
る。
【0028】面内回転位置調整部313は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光入射端面151に対する
液晶パネル141R、141G、141Bの面内方向回
転位置の調整を行う部分であり、平面位置調整部311
の先端部分に固定される円柱状の基部313Aと、この
基部313Aの円周方向に回転自在に設けられる回転調
整部313Bを備えている。そして、この回転調整部3
13Bの回転位置を調整することにより、光入射端面1
51に対する液晶パネル141R、141G、141B
の面内方向回転位置を高精度に調整することができる。
【0029】面外回転位置調整部315は、クロスダイ
クロイックプリズム150の光入射端面151に対する
液晶パネル141R、141G、141Bの面外方向回
転位置の調整を行う部分である。この面外回転位置調整
部315は、前記面内回転位置調整部313の先端部分
に固定されるとともに、水平方向で円弧となる凹曲面が
先端部分に形成された基部315Aと、この基部315
Aの凹曲面上を円弧に沿って摺動可能に設けられ、垂直
方向で円弧となる凹曲面が先端部分に形成された第1調
整部315Bと、この第1調整部315Bの凹曲面上を
円弧に沿って摺動可能に設けられる第2調整部315C
とを備えている。そして、基部315Aの側部に設けら
れた図示しないモータを回転駆動すると、第1調整部3
15Bが摺動し、第1調整部315の上部に設けられた
図示しないモータを回転すると、第2調整部315Cが
摺動し、光入射端面151に対する液晶パネル141
R、141G、141Bの面外方向回転位置を高精度に
調整することができる。
【0030】液晶パネル狭持部317は、調整対象とな
る液晶パネル141R、141G、141Bを保持する
部分であり、前記第2調整部315Cの先端部分に固定
される固定狭持片317Aと、第2調整部315Cの先
端部分でスライド自在に設けられる可動狭持片317B
と、可動狭持片317Bを動作させるアクチュエータ3
17Cとを備えている。そして、アクチュエータ317
Cによって可動狭持片317Bを動作させることによ
り、液晶パネル141R、141G、141Bを狭持す
ることができる。さらに、可動狭持片317Bのスライ
ド初期位置を変更することにより、大きさの異なる液晶
パネル141R、141G、141Bを狭持することが
できる。このような液晶パネル狭持部317の固定狭持
片317Aおよび可動狭持片317Bの間には、光源ユ
ニット37が配置されている。
【0031】この光源ユニット37は、液晶パネル14
1R、141G、141Bに調整用光源光、固定用光源
光を供給するものであり、液晶パネル141R、141
G、141Bと当接するユニット本体371と、このユ
ニット本体371に各光源光を供給するための照射手段
である複数の光ファイバ372とを含んで構成される。
光ファイバ372の先端は、載置台35の下部に設置さ
れる調整用光源装置および固定用光源装置に接続されて
いる。ユニット本体371の液晶パネル141R、14
1G、141Bとの当接面には、図7(A)に示すよう
に、液晶パネル141R、141G、141Bの矩形状
の画像形成領域の角隅部分に応じて設定された調整用光
源部371Aと、該画像形成領域の外側に配置され、透
明樹脂製のピン145の基端部分と当接する固定用光源
部371Bとを備えている。尚、液晶パネル141R、
141G、141Bとの当接部分となるユニット本体3
71は、図7(A)に示されるものの他、図7(B)に
示されるように、調整用光源部371Aの外側側方に沿
って固定用光源部371Cが配置されるものや、図7
(C)に示されるように、固定用光源部371Bの配置
が異なるものがあり、液晶パネル141R、141G、
141Bの種類に応じて、これらのユニット本体371
を適宜使い分けることにより、固定構造の異なる液晶パ
ネルに対応できるようになっている。
【0032】ここで、液晶パネル141R、141G、
141Bを、クロスダイクロイックプリズム150の光
入射端面151に紫外線硬化型接着剤を用いて接着固定
する際には、図8に示されるように、前述の固定用光源
装置を有する光照射装置200が用いられ、この光照射
装置200は、前述のコンピュータ70と、液晶パネル
141Gを固定するための第1固定用光源装置201
と、液晶パネル141R、141Bを固定するための第
2固定用光源装置202と、前述の光ファイバ372
と、照度測定手段である照度計203とを備えて構成さ
れている。
【0033】第1固定用光源装置201は、図9(A)
にも示されるように、直方体状のケース211と、この
ケース211内に収納されている固定用光源である紫外
線ランプ212と、図示しない各種操作スイッチと、絞
り機構213とを備えて構成されている。このケース2
11の側面には、紫外線ランプ212から射出された紫
外線を含んだ光を射出するための光射出口214が形成
されており、この光射出口214に5本の光ファイバ3
72の一端が接続されている。
【0034】これら5本の光ファイバ372のうち、4
本の光ファイバ372Aは、その他端が前述の固定用光
源部371Bに接続され、これにより、紫外線ランプ2
12から射出された紫外線を含んだ光を紫外線硬化型接
着剤に照射するようになっている。一方、他の1本の光
ファイバ372Bは、その他端が照度計203に接続さ
れている。つまり、紫外線硬化型接着剤に照射するため
の光ファイバ372A以外にもう1本の光ファイバ37
2Bを設け、この光ファイバ372Bを照度計203に
接続することにより、当該照度計203によって、紫外
線硬化型接着剤に照射される光の照度を測定することが
できるようになっている。
【0035】絞り機構213は、モータ駆動によって、
光ファイバ372から照射された光の照射量を調節する
ものであり、通常、紫外線ランプ212の光射出方向に
おける当該紫外線ランプ212近傍に配置されている。
絞り機構213を開閉することにより、紫外線ランプ2
12から射出される光の射出量を変更することができ、
これにより、光ファイバ372から照射された光の照射
量が調節されるようになっている。この絞り機構213
は、後述する絞り機構駆動制御手段による、接点信号に
よる操作またはオープンコレクター信号による操作で自
動的に開閉制御されるようになっている。
【0036】第2固定用光源装置202は、図9(B)
にも示されるように、直方体状のケース211と、この
ケース211内に収納されている固定用光源である紫外
線ランプ212と、図示しない各種操作スイッチと、絞
り機構213とを備えて構成されている。このケース2
11の側面には、紫外線ランプ212から射出された紫
外線を含んだ光を射出するための光射出口214が形成
されており、この光射出口214に9本の光ファイバ3
72の一端が接続されている。
【0037】これら9本の光ファイバ372のうち、8
本の光ファイバ372Cは、その他端が、液晶パネル1
41R、141Bに対向する各固定用光源部371Bに
それぞれ4本ずつ接続され、これにより、紫外線ランプ
212から射出された紫外線を含んだ光を各紫外線硬化
型接着剤に照射するようになっている。従って、第2固
定用光源装置202によって、2つの液晶パネル141
R、141Bの接着固定を同時に行うことができるよう
になっている。一方、他の1本の光ファイバ372D
は、前記光ファイバ372Bと同様に、その他端が照度
計203に接続されている。絞り機構213は、第1固
定用光源装置201の絞り機構213と構成が同じであ
るので、ここでは、説明を省略する。なお、第1固定用
光源装置201および第2固定用光源装置202は、後
述する光源切替制御手段87によって、自動的に切り替
えられるようになっている。
【0038】コンピュータ70は、各種プログラムを実
行するCPU80と、データ等を記憶する記憶装置86
とを備え、図示しないキーボード等の入出力装置が接続
されている。CPU80上には、OS上に展開されるプ
ログラムとしての、照度比較判定手段81と、絞り機構
駆動制御手段82と、位置調整制御手段83と、光源切
替制御手段87とが備わっている。記憶装置86は、基
準照度記憶手段84と、照度特性記憶手段85とを備え
ている。
【0039】基準照度記憶手段84は、予め設定された
紫外線硬化型接着剤の硬化用の基準照度を記憶するもの
であり、本実施形態では、紫外線硬化型接着剤の硬化状
態に応じて、液晶パネル141R、141G、141B
の位置調整時に仮固定するための仮固定用基準照度と、
位置調整が完了した後、液晶パネル141R、141
G、141Bを完全に固定するための完全固定用基準照
度との2つの基準照度が設定(記憶)されている。ここ
で、仮固定用基準照度および完全固定用基準照度は、光
学ユニット170の種類、紫外線硬化型接着剤の特性
や、液晶パネル141R、141G、141Bとクロス
ダイクロイックプリズム150との接着固定特性・形式
等に応じて一組単位で設定されている。
【0040】照度特性記憶手段85は、前述の絞り機構
213の調整状態と、照度とを対応させた照度特性デー
タを記憶するものである。具体的には、実験結果より、
図10(A)に示されるような絞り−照度特性図が得ら
れるが、このままでは、照度特性記憶手段85に記憶す
ることができないので、同じ実験結果より、図10
(B)に示されるようなテーブルデータを作成し、この
データを照度特性データとして、照度特性記憶手段85
に記憶している。なお、図10(B)の表中の照度特性
データは、実際の数値とは関係なく、見本として提示し
たものであることは言うまでもない。この二つの記憶手
段84、85により、選択した基準照度に応じた絞りが
得られるようになっている。
【0041】照度比較判定手段81は、前述の照度計2
03で測定された光の照度と、前述の仮固定用基準照度
または完全固定用基準照度のいずれかとを比較判定する
ものである。例えば、仮固定用基準照度で液晶パネル1
41R、141G、141Bを仮固定する際、実際に照
射する光の照度が仮固定基準照度よりも小さかった場合
には、後述する絞り機構駆動制御手段82に、絞り機構
213を開く旨の信号を出力し、実際に照射する光の照
度が仮固定基準照度よりも大きかった場合には、後述す
る絞り機構駆動制御手段82に、絞り機構213を閉め
る旨の信号を出力するようになっている。
【0042】絞り機構駆動制御手段82は、前記照度比
較判定手段81の比較判定結果に基づいて、絞り機構2
13をモータ駆動制御するものである。具体的には、照
度比較判定手段81から絞り機構213を開く旨の信号
が入力されたら、絞り機構213をモータ駆動制御で開
き、絞り機構213を閉める旨の信号が入力されたら、
絞り機構213をモータ駆動制御で閉めるようになって
いる。
【0043】光源切替制御手段87は、第1固定用光源
装置201と第2固定用光源装置202とを自動的に切
り替え、図示しないシャッターを入り切りさせるもので
あり、これにより、液晶パネル141R、141G、1
41Bの固定作業の効率化を図ることが可能となってい
る。
【0044】位置調整制御手段83は、前述の6軸位置
調整ユニット31を制御するものである。つまり、絞り
機構駆動制御手段82と位置調整制御手段83とは、同
じコンピュータ70に組み込まれている。
【0045】前記クランプ治具33は、図11および図
12に示すように、載置台35上に設置される基板33
1と、この基板331上に立設される複数本の脚部33
3と、この脚部333の上部に設けられ、調整対象とな
る光学ユニット170が取り付けられるセット板335
とを備えている。
【0046】基板331には、該基板331の外側に突
出する相対位置調整部337が設けられている。相対位
置調整部337は、上述した6軸位置調整ユニット31
と、クランプ治具33上に固定された光学ユニット17
0との相対位置を調整するものである。この相対位置調
整部337は、基板331の外側に延設され、先端にね
じ孔が形成された延設部337Aと、延設部337Aの
ねじ孔と螺合する調整ねじ337Bとを備え、調整ねじ
337Bの先端部分が延設部337Aの外側に突出した
構造となっている。この調整ねじ337Bの先端は、ク
ランプ治具33の載置台35へのセット時、上述した6
軸位置調整ユニット31が移動するレール351の端面
に当接する。そして、調整ねじ337Bの螺合位置を変
更することにより、6軸位置調整ユニット31に対する
クランプ治具33の位置が変更され、クランプ治具33
上の光学ユニット170の種類に応じて6軸位置調整ユ
ニット31を適切な位置に配置できるようになってい
る。尚、本実施形態では、相対位置調整部337は、光
学ユニット170の光束射出方向、すなわちZ軸方向に
1カ所、このZ軸方向に直交する方向、すなわちX軸方
向に2カ所設けられている(合計3カ所)。
【0047】セット板335は、ヘッド体171を支持
する載置部339と、投写レンズ160を支持するレン
ズ支持部341と、投写レンズ160の射出光束の光量
を減らすNDフィルターを配置する為のNDホルダー3
43と、載置部339に設置された光学ユニット170
を狭持固定するためのクランプレバー345と、投写レ
ンズ160および開口窓343の間に配置されるフレア
カッタ347とを備えている。尚、フレアカッタ347
は、図11に示すように、セット板335の端部に立設
される立上部348に回動自在に設けられる棒状部34
9の先端側に設けられ、この棒状部349を回動させ、
フレアカッタ347を投写レンズ160の直前に配置す
る事で、投写レンズ160からの射出光束のフレア光を
規制し鮮明な画像をスクリーンユニット50に投写でき
るようになっている。NDホルダーは、製造機種により
射出光量が異なる為、光量調整用のNDフィルターを保
持し、光量を調整する様に設ける。調整対象となる光学
ユニット170を設置する場合、載置部339上に光学
ユニット170を設置するとともに、投写レンズ160
をレンズ支持部341に当接させた後、クランプレバー
345を回動して、光学ユニット170のヘッド体17
1を狭持固定する。
【0048】(3-2)スクリーンユニットの構造 前記スクリーンユニット50は、図4および図5に示す
ように、調整装置本体30と所定の距離を設けて配置さ
れる載置台51と、この載置台51の上面に配置され、
調整対象となる光学ユニット170の投写面としての透
過型スクリーン53と、この透過型スクリーン53の裏
面に設置される検出装置となるCCDカメラ55と、こ
のCCDカメラ55を透過型スクリーン53の面に沿っ
て移動させる移動機構57とを備えている。
【0049】載置台51の上面には、光学ユニット17
0の投写方向に沿って延びる3本のレール511が配置
され、透過型スクリーン53は、この3本のレール51
1上を移動可能となっていて、調整装置本体30と透過
型スクリーン53との相対距離を調整できるようになっ
ている。尚、透過型スクリーン53の移動は、載置台5
1の内部に設けられるサーボ制御機構または手動操作に
よって行われる(図示略)。
【0050】透過型スクリーン53は、図13に示され
るように、周囲に設けられる矩形状の枠体531、およ
びこの枠体531の内側に設けられるスクリーン本体5
33を備えている。スクリーン本体533は、例えば、
不透明樹脂層上に光学ビーズを均一に分散配置して構成
することができ、光学ビーズが配置された側から光束を
入射すると、光学ビーズがレンズとなって、該光束をス
クリーン本体533の裏面側に射出するようになってい
る。
【0051】検出装置としてのCCDカメラ55は、電
荷結合素子(C harge Coupled Device)を撮像素子とし
たエリアセンサであり、スクリーン本体533の背面側
で形成される投写画像を検出して、電気信号として出力
するものである。本実施形態では、CCDカメラ55
は、透過型スクリーン53上に表示される矩形状の投写
画像の四隅部分近傍に移動機構57を介して4つ配置さ
れている。尚、このCCDカメラ55は、投写画像を高
精度に検出するために、ズーム・フォーカス機構を備
え、遠隔制御により自由にズーム・フォーカスを調整で
きるようになっている。
【0052】移動機構57は、枠体531の四隅部分近
傍に設けられる基部571と、この基部571に対し
て、X軸方向(図10では左右方向)に摺動可能に設け
られる4本の軸部材573と、各々の軸部材573にY
軸方向(図13では上下方向)に摺動自在に取り付けら
れ、CCDカメラ55が取り付けられる4つのカメラ取
付部575とを備えている。そして、各カメラ取付部5
75は、載置台51内部のサーボ制御機構によってX軸
方向およびY軸方向に移動する。
【0053】(4)位置調整装置による調整操作 上述した調整装置本体30およびスクリーンユニット5
0は、図14のブロック図に示すように、コンピュータ
70と電気的に接続されている。このコンピュータ70
は、CPUおよび記憶装置を備え、調整装置本体30お
よびスクリーンユニット50のサーボ機構の動作制御を
行うとともに、CCDカメラ55で撮像された投写画像
の画像処理も行う。
【0054】コンピュータ70に呼び出されるプログラ
ムは、図15に示される表示画面71をディスプレイ上
に表示し、この表示画面71上に表示された種々の情報
に基づいて、フォーカス、アライメント調整が行われ
る。該表示画面71は、CCDカメラ55からの映像を
直接表示する画面表示ビュー72と、CCDカメラ55
からの映像信号の画像処理を行うための画像処理ビュー
73と、画像処理を行った結果、6軸位置調整ユニット
31の各軸調整量を表示する軸移動量表示ビュー74と
を備えている。
【0055】調整対象となる光学ユニット170のフォ
ーカス、アライメント調整は、光学ユニット170の機
種に応じた調整条件を設定する機種登録操作と、この機
種登録操作の後、登録された調整条件を呼び出して、実
際の調整操作を行う調整操作とから構成されている。以
下、機種登録操作および調整操作を詳述する。
【0056】(4-1)機種登録操作 機種登録操作は、フォーカス位置、アライメント位置が
予め調整された光学ユニット170のサンプルを用い、
図16のフローチャートに従って実行される。 1)まず、コンピュータ70上に展開されたプログラム内
に設定された機種データをクリアして(処理S11)、
新たな機種データが登録できるような状態にする。 2)次に、該プログラムによる画像処理の設定の入力を行
う(処理S12)。具体的には、各CCDカメラ55間
の距離の設定を入力する。尚、CCDカメラ55間の距
離は、液晶パネル141R、141G、141Bの画像
形成領域の四隅部分が透過型スクリーン53のどこに反
映されるかを考慮して計算により設定する。
【0057】3)画像処理設定の入力が終了したら、機種
データとして使用するファイル名を設定し、設定した距
離を機種データとして、そのファイル名で記憶装置に保
存する(処理S13)。 4)機種データの保存が終了したら、CCDカメラ55の
位置を設定する(処理S14)。CCDカメラ55の位
置は、ティーチング操作により設定される。プログラム
の中からティーチング操作を選択すると、画面表示ビュ
ー72上にCCDカメラ55の位置の基準である十字線
が表示される。この十字線を見ながら移動機構57によ
りCCDカメラ55を移動させ、所望の位置にCCDカ
メラ55を配置する。
【0058】5)CCDカメラ55の位置設定が終了した
ら、光学ユニット170の機種番号およびこの機種番号
におけるCCDカメラ55の位置を機種データとして上
記のファイルに登録する(処理S15)。 6)液晶パネル141Gの位置調整を行うための6軸位置
調整ユニット31の、調整開始位置を上記のファイルに
登録する。この位置は、製品設計上の液晶パネル141
Gの画像形成領域の中心の位置とする(処理S16)。 7)CCDカメラ55の1画素のサイズの設定を行い(処
理S17)、上記のファイルに登録する(処理S1
8)。 8)最後に、アライメント用基準パターンの登録を行う
(処理S19)。具体的には、図17に示すように、画
素部分G1と画素以外の部分G2の辺の比率が略2:1
(面積比4:5)となる略正方形状の領域を基準パター
ンBPとし、該パターンBPの形状および投写画像領域
上での配置位置を登録する。尚、この基準パターンBP
は、各液晶パネル141R、141G、141Bの四隅
部分に対応して設定する必要があるので、12(4×
3)個の基準パターン、およびリトライパターン12
(4×3)個を登録しておく。 9)すべての基準パターンの登録が終了したら、これらの
データを機種データとして上記のファイルに正式に登録
する(処理S20)。
【0059】(4-2)調整操作 調整操作は、図18のフローチャートに従って実行され
る。 1)まず、調整対象となる光学ユニット170の機種に合
わせてクランプ治具33を選択した後、該クランプ治具
33に光学ユニット170を固定するとともに、クラン
プ治具33を載置台35上の所定位置にセットする(処
理S21)。 2)コンピュータ70に展開されたプログラム上で、先の
機種登録操作で登録された機種データの中から、調整対
象となる光学ユニット170に相当する機種データを呼
び出す(処理S22)。
【0060】3)プログラム上に機種データが呼び出され
ると、機種データに登録されたCCDカメラ55の配置
位置がコンピュータ70から出力され、載置台51内部
のサーボ機構により移動機構57が動作して、透過型ス
クリーン53の面に沿った所望の位置にCCDカメラ5
5を移動させる(処理S23)。 4)以上の準備が終了したら、6軸位置調整ユニット31
によるフォーカス、アライメント調整を開始する。本実
施形態では、まず、投写レンズ160とクロスダイクロ
イックプリズム150を介して反対側に配置される液晶
パネル141Gのフォーカス、アライメント調整を行
い、その後、液晶パネル141R、141Bのフォーカ
ス、アライメント調整を行う。
【0061】5)プログラムの表示画面71上でデータク
リア操作を行った後、液晶パネル141Gを挟持する6
軸位置調整ユニット31を表すSTAGE1を選択し(処理
S24)、液晶パネル141Gの調整作業ができるよう
にする。 6)上記6軸位置調整ユニット31に設けられる光源ユニ
ット37の調整用光源部371Aから光束を射出し(処
理S25)、透過型スクリーン53上に液晶パネル14
1Gの四隅部分の投写画像を形成する。
【0062】7)各CCDカメラ55は、この投写画像の
フォーカスを合わせて撮像し、画像信号としてコンピュ
ータ70に出力する(処理S26)。コンピュータ70
のディスプレイ上の表示画面71には、画面表示ビュー
72上に各CCDカメラ55により撮像された映像が表
示され、画像処理ビュー73上に画像処理を行った後の
該STAGE1の測定データが表示される(処理S27)。
【0063】8)この状態で画像処理ビュー73の「Meas
urement」ボタンを押すと、投影している液晶パネル1
41Gの四隅部分の位置を測定し、6軸位置調整ユニッ
ト31の各軸の移動量を軸移動量表示ビュー74に表示
する(処理S28)。具体的には、まず、画像処理ビュ
ー73上で基準パターンに相当する部分を検出し、検出
された基準パターンが画面上のどの位置にあるかを検出
し、検出結果が機種登録操作で登録された配置位置とど
れだけずれているかを計算して、この結果を軸移動量表
示ビュー74の各軸移動量として表示する。
【0064】9)軸移動量表示ビュー74の各軸移動量の
表示値に基づいて、6軸位置調整ユニット31の各軸調
整つまみを操作して、液晶パネル141Gの平面位置、
面内回転位置、および面外回転位置を調整する。各軸の
調整作業は、手動つまみをサーボモータ等に変更するこ
とによって、自動化しても良い(処理S29)。一旦調
整が終わったら、再び「Measurement」ボタンを押し
て、各軸の移動量を算出し(処理S30)、すべての軸
の移動量が略0になるまで調整操作を繰り返す(処理S
31)。
【0065】10)液晶パネル141Gのフォーカス・ア
ライメント調整が終了したら、この際の各データを記憶
装置に保存した後(処理S32)、光源ユニット37の
固定用光源部371Bから紫外線を射出し、液晶パネル
141Gの固定を行う(処理S33)。具体的には、フ
ォーカス・アライメント調整が終了した状態で、液晶パ
ネル141Gの位置を微調整しながら仮固定した後、完
全固定を行う。この仮固定、完全固定を行う際、光照射
装置200は、図19、20に示されるフローチャート
に従って動作する。 10-1) まず、CPU80は、前記呼び出された機種デー
タに応じて、仮固定用基準照度および完全固定用基準照
度を選択し(S51)、基準照度記憶手段84から、そ
の仮固定用基準照度および完全固定用基準照度を、コン
ピュータ70内の図示しないメモリ上に呼び出す(S5
2)。
【0066】10-2) 光源切替制御手段87は、使用する
固定用光源装置を第1固定用光源装置201に切り替
え、絞り機構駆動制御手段82は、呼び出された仮固定
用基準照度に応じた絞りを照度特性記憶手段85を参照
して設定し、当該絞りとなるように、第1固定用光源装
置201の絞り機構213をモータ駆動制御する(S5
3)。 10-3) この後、光源切替制御手段87は、第1固定用光
源装置201のシャッターを開き(S54)、設定され
た絞りで、第1固定用光源装置201から光を射出させ
る。 10-4) 照度計203は、光ファイバ372Bから照射中
の光の照度を測定し(S55)、照度比較判定手段81
は、この測定結果を仮固定用基準照度と比較する(S5
6)。
【0067】10-5) 照度比較判定手段81は、仮固定用
基準照度と照射中の照度とが合致していない場合、照度
特性記憶手段85を参照して、仮固定用基準照度となる
ようにモータの送り値を計算し(S57)、この計算値
を絞り機構駆動制御手段82に入力する。絞り機構駆動
制御手段82は、この計算値に応じて絞り機構213を
モータ駆動制御する(S58)。具体的には、仮固定用
基準照度より照射中の照度が小さかった場合、つまり、
紫外線ランプ212の劣化等によって、設定されている
仮固定用基準照度の絞りでは、所望の照度が得られない
場合、絞りを大きく開けて照射中の照度を上げる。逆
に、仮固定用基準照度より照射中の照度が大きかった場
合、絞りを小さくして照射中の照度を下げる。
【0068】10-6) 光源切替制御手段87は、仮固定用
基準照度と照射中の照度とが合致していれば、光ファイ
バ372Aから液晶パネル141Gに向かって仮固定用
紫外線照射を開始する(S59)。 10-7) 位置調整制御手段83は、仮固定後の液晶パネル
141の位置を測定し(S60)、当該液晶パネル14
1Gの微調整が完了していれば(S61)、微調整完了
信号を絞り機構駆動制御手段82に出力する(S6
3)。微調整が完了していなければ、位置調整を行い
(S62)、再度位置測定を行う。 10-8) 絞り機構駆動制御手段82は、微調整完了信号が
入力すると、基準照度を完全固定用基準照度に切り替
え、完全固定用基準照度に応じた絞りを照度特性記憶手
段85を参照して設定し、当該絞りとなるように、第1
固定用光源装置201の絞り機構213をモータ駆動制
御する(S64)。すると、設定された絞りで、第1固
定用光源装置201から光が射出する。 10-9) 照度計203は、光ファイバ372Bから照射中
の光の照度を測定し(S65)、照度比較判定手段81
は、この測定結果を完全固定用基準照度と比較する(S
66)。
【0069】10-10)照度比較判定手段81は、完全固定
用基準照度と照射中の照度とが合致していない場合、照
度特性記憶手段85を参照して、完全固定用基準照度と
なるようにモータの送り値を計算し(S67)、この計
算値を絞り機構駆動制御手段82に入力する。絞り機構
駆動制御手段82は、この計算値に応じて絞り機構21
3をモータ駆動制御する(S68)。具体的には、完全
固定用基準照度より照射中の照度が小さかった場合、つ
まり、紫外線ランプ212の劣化等によって、設定され
ている完全固定用基準照度の絞りでは、所望の照度が得
られない場合、絞りを大きく開けて照射中の照度を上げ
る。逆に、完全固定用基準照度より照射中の照度が大き
かった場合、絞りを小さくして照射中の照度を下げる。
【0070】10-11)光源切替制御手段87は、完全固定
用基準照度と照射中の照度とが合致していれば、光ファ
イバ372Aから液晶パネル141Gに向かって完全固
定用紫外線照射を開始する(S69)。 10-12)液晶パネル141Gの固定が完了したら(S7
0)、紫外線照射を停止する(S71)。一方、液晶パ
ネル141Gがまだ固定されていなければ(S70)、
紫外線照射を継続する(S72)。なお、仮固定から完
全固定への切り替えは、作業者が行ってもよい。
【0071】11)液晶パネル141Gの固定後、液晶パ
ネル狭持部317の狭持片317A、317Bを外し
て、液晶パネル141Gをフリーにした状態で、再び位
置測定を行う(処理S34)。この位置測定は、他の液
晶パネル141R、141Bの位置調整を行う際の基準
値となる。
【0072】12)液晶パネル141Gの固定が終了した
ら、液晶パネル141R、141Bのフォーカス・アラ
イメント調整を行う。このため、液晶パネル141Rを
狭持する6軸位置調整ユニット31を表すSTAGE2、3
の調整準備を行う(処理S35)。具体的には、処理S
33で得られたSTAGE1の基準値に基づいて、STAGE2、
3の基準位置データを設定する。
【0073】13)以後、液晶パネル141Gの場合と同
様の手順で液晶パネル141R、141Bのフォーカス
・アライメント調整を行い、調整が終了したら、図1
9、20に示されているフローチャートに沿って、液晶
パネル141R、141Bの位置を微調整しながら仮固
定した後、完全固定を同時に行う(処理S36)。この
際、光照射装置200の光源切替制御手段87は、呼び
出された機種データに応じて、固定用光源装置を第2固
定用光源装置202に切り替える。
【0074】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、光ファイバ372と、絞
り機構213と、照度計203と、照度比較判定手段8
1と、絞り機構駆動制御手段82とを備えた光照射装置
200を備えたので、例えば、劣化によって紫外線ラン
プ212の照度が落ちても、絞り機構駆動制御手段82
によって絞り機構213を自動的に制御することで、光
ファイバ372から照射される光の照度を自動的に調節
することができ、基準照度に相当する光を確実に紫外線
硬化型接着剤に照射することができる。これにより、液
晶パネル141R、141G、141Bのクロスダイク
ロイックプリズム150への接着固定作業を容易に、か
つ、高品質を維持して行うことができる。
【0075】また、光照射装置200は、照度特性記憶
手段85を備えているので、やみくもに絞り機構213
を動かして、光ファイバ372から照射された光の照度
の調整を行う場合に比べて、照度特性データに基づいて
絞り機構213を動かせばよく、照度計203で測定さ
れた光の照度を、正確に、かつ、迅速に基準照度となる
ように制御することができる。これにより、液晶パネル
141R、141G、141Bのクロスダイクロイック
プリズム150への接着固定作業を効率よく行うことが
できる。
【0076】さらに、光照射装置200は、基準照度記
憶手段84を備えているので、光学ユニット170の種
類、紫外線硬化型接着剤の種類・特性や、液晶パネル1
41R、141G、141Bとクロスダイクロイックプ
リズム150との接着固定特性・形式等に応じて、紫外
線ランプ212から射出される光の量を調節することが
でき、液晶パネル141R、141G、141Bのクロ
スダイクロイックプリズム150への接着固定を効率的
に行うことができる。
【0077】また、基準照度として、紫外線硬化型接着
剤の硬化状態に応じた仮固定用基準照度および完全固定
用基準照度を備えたので、液晶パネル141R、141
G、141Bをクロスダイクロイックプリズム150に
対して位置調整が行える程度に紫外線硬化型接着剤を硬
化させたり、位置調整後に紫外線硬化型接着剤を完全に
硬化させたりすることができる。これにより、液晶パネ
ル141R、141G、141Bのクロスダイクロイッ
クプリズム150に対しての位置調整等を高精度に行う
ことができる。
【0078】さらに、6軸位置調整ユニット31を制御
する位置調整制御手段83と、絞り機構駆動制御手段8
2とを1つのコンピュータ70に組み込んだので、位置
調整装置2の小型化を図ることができる。
【0079】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、位置調整制御手段と、絞り
機構駆動制御手段とを1つのコンピュータ70に組み込
んだが、これに限らず、例えば、別々のコンピュータに
組み込んでもよい。
【0080】また、前記実施形態では、基準照度とし
て、紫外線硬化型接着剤の硬化状態に応じた仮固定用基
準照度および完全固定用基準照度が設定されていたが、
これに限らず、例えば、仮固定せずに、位置調整した
後、完全に固定してしまうのであれば、完全固定用基準
照度のみ設定してもよい。
【0081】さらに、前記実施形態では、光照射装置
は、基準照度記憶手段を備えていたが、これに限らず、
例えば、接着固定作業毎に、作業者がコンピュータに基
準照度を入力すれば、なくてもよい。
【0082】また、前記実施形態では、光照射装置は、
照度特性記憶手段を備えていたが、これに限らず、例え
ば、接着固定作業毎に、作業者がコンピュータに基準照
度と絞り等を入力すれば、なくてもよい。さらに、本実
施形態は、総合的な装置としてのUV制御方法を述べた
が、この制御を単独なUV照射器内に組み込み活用する
こともできる。また、光源ランプの交換は、メーカ保証
期間で交換していたが、この方式を採用することによ
り、ランプ照度が上述の基準照度以下となるまで活用す
ることができ、消耗品(ランプ)のコスト削減にも貢献
できる。さらに、前記実施形態では、手動タイプのフォ
ーカス・アライメント方法を述べたが、これに限らず、
例えば、自動タイプのフォーカス・アライメント方法を
採用してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の光照射装
置、光変調装置の固定装置、およびプロジェクタによれ
ば、光変調装置のプリズムへの接着固定作業を容易に行
うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光変調装置の位置調整
方法の調整対象となる光学ユニットを含むプロジェクタ
の構造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における調整対象となる光学ユニ
ットの構造を表す外観斜視図である。
【図3】前記実施形態における調整対象となる光学ユニ
ットの構造を表す分解斜視図である。
【図4】前記実施形態における光変調装置の位置調整装
置の構造を表す側面図である。
【図5】前記実施形態における光変調装置の位置調整装
置の構造を表す平面図である。
【図6】前記実施形態における調整装置本体を構成する
位置調整機構の構造を表す側面図である。
【図7】前記実施形態における光源ユニットの光源配置
を表す正面図である。
【図8】前記実施形態における光照射装置を示すブロッ
ク図である。
【図9】前記実施形態における固定用光源装置を示す概
略斜視図である。
【図10】前記実施形態における照度特性データを示す
概略図である。
【図11】前記実施形態における調整装置本体を構成す
るクランプ治具の構造を表す外観斜視図である。
【図12】前記実施形態におけるクランプ治具の構造を
表す垂直断面図である。
【図13】前記実施形態における透過型スクリーンの構
造を表す背面図である。
【図14】前記実施形態における光変調装置の位置調整
装置の制御、画像処理の構造を説明するためのブロック
図である。
【図15】前記実施形態における光変調装置の位置調整
装置を制御処理するプログラムを実行した際の画面表示
である。
【図16】前記実施形態におけるフォーカスアライメン
ト調整を行う手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図17】前記実施形態における基準パターン設定の方
法を説明するための模式図である。
【図18】前記実施形態におけるプロジェクタのフォー
カスアライメント調整を行う手順を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図19】前記実施形態における光照射装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図20】前記実施形態における光照射装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 固定装置である位置調整装置 31 位置調整機構である6軸位置調整ユニット 81 照度比較判定手段 82 絞り機構駆動制御手段 83 位置調整制御手段 84 基準照度記憶手段 85 照度特性記憶手段 100 プロジェクタ 141R、141G、141B 液晶パネル 150 クロスダイクロイックプリズム 160 投写レンズ 170 光学ユニット 200 光照射装置 203 照度測定手段である照度計 213 絞り機構 372 照射手段である光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光変調装置を、プリズムの面に光硬化型接
    着剤を用いて接着固定する際に、前記光硬化型接着剤に
    光源からの光を照射して硬化させる光照射装置であっ
    て、 前記光源から射出された光を前記光硬化型接着剤に照射
    する照射手段と、 この照射手段から照射された光の照射量を調節する絞り
    機構と、 照射される光の照度を測定する照度測定手段と、 この照度測定手段で測定された光の照度と、予め設定さ
    れた光硬化型接着剤の硬化用の基準照度とを比較判定す
    る照度比較判定手段と、 照度比較判定手段の比較判定結果に基づいて、前記絞り
    機構を駆動制御する絞り機構駆動制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする光照射装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光照射装置において、 前記絞り機構の調整状態と、前記照度とを対応させた照
    度特性データを記憶する照度特性記憶手段を備えている
    ことを特徴とする光照射装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の光照射装
    置において、 前記基準照度を記憶する基準照度記憶手段を備え、 この基準照度記憶手段には、複数の基準照度が記憶され
    ていることを特徴とする光照射装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の光照射装置において、 前記複数の基準照度は、前記光硬化型接着剤の硬化状態
    に応じたものであることを特徴とする光照射装置。
  5. 【請求項5】複数の光変調装置と、各光変調装置で変調
    された光を合成するプリズムと、このプリズムで合成さ
    れた光束を拡大投写して投写画像を形成する投写光学系
    とを備えた光学ユニットの組み立てに用いられ、前記プ
    リズムの光入射端面に光硬化型接着剤によって前記光変
    調装置を固定する光変調装置の固定装置であって、 前記光硬化型接着剤に光源からの光を照射して、当該光
    硬化型接着剤を硬化させるための光照射装置を有し、 この光照射装置は、前記光源から射出された光を前記光
    硬化型接着剤に照射する照射手段と、 この照射手段から照射された光の照射量を調節する絞り
    機構と、 照射される光の照度を測定する照度測定手段と、 この照度測定手段で測定された光の照度と、予め設定さ
    れた光硬化型接着剤の硬化用の基準照度とを比較判定す
    る照度比較判定手段と、 照度比較判定手段の比較判定結果に基づいて、前記絞り
    機構を駆動制御する絞り機構駆動制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする光変調装置の固定装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の光変調装置の固定装置に
    おいて、 前記光照射装置は、絞り機構の調整状態と、前記照度と
    を対応させた照度特性データを記憶する照度特性記憶手
    段を備えていることを特徴とする光変調装置の固定装
    置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の光変調装
    置の固定装置において、 前記光照射装置は、前記基準照度を記憶する基準照度記
    憶手段を備え、 この基準照度記憶手段には、複数の基準照度が記憶され
    ていることを特徴とする光変調装置の固定装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光変調装置の固定装置に
    おいて、 前記複数の基準照度は、前記光硬化型接着剤の硬化状態
    に応じたものであることを特徴とする光変調装置の固定
    装置。
  9. 【請求項9】請求項5〜請求項8のいずれかに記載の光
    変調装置の固定装置において、 前記光変調装置の位置を調整する位置調整機構と、 この位置調整機構を制御する位置調整制御手段とを備
    え、 前記光照射装置の絞り機構駆動制御手段と前記位置調整
    制御手段とは、演算処理装置に組み込まれていることを
    特徴とする光変調装置の固定装置。
  10. 【請求項10】複数の色光を画像情報に応じて各色光毎
    に変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調さ
    れた色光を合成するプリズムと、このプリズムで合成さ
    れた光束を拡大投写して投写画像を形成する投写光学系
    とを備えた光学ユニットを有するプロジェクタであっ
    て、 前記光学ユニットは、請求項5〜請求項9のいずれかに
    記載の光変調装置の固定装置を用いて製造されているこ
    とを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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