JPH11205668A - 画像変換装置及び画像変換方法 - Google Patents

画像変換装置及び画像変換方法

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JPH11205668A
JPH11205668A JP10006779A JP677998A JPH11205668A JP H11205668 A JPH11205668 A JP H11205668A JP 10006779 A JP10006779 A JP 10006779A JP 677998 A JP677998 A JP 677998A JP H11205668 A JPH11205668 A JP H11205668A
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JP
Japan
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image
light
film
frame
inverted
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JP10006779A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ozaki
義夫 尾崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フイルムのコマに形成されたコント
ラスト比の高い画像から高画質なビデオ画像信号を生成
するようにする。 【解決手段】本発明は、フイルムのコマに形成された画
像を画像信号に変換する画像変換装置において、フイル
ムのコマを透過した光源からの光源光を撮像することに
よりコマに形成された画像を撮像する撮像手段と、当該
撮像手段から出力される画像を表す画像信号の明部及び
暗部を反転することにより画像の反転画像を表す反転画
像信号を生成する画像反転手段と、光源及びフイルム間
に介挿され、反転画像信号に基づいて光源光を反転画像
の光量分布を有する反転光源光に変換する光制御手段と
を具え、反転光源光をフイルムに照射することにより、
フイルムのコマに形成された画像のコントラスト比より
も低いコントラスト比を有する画像を撮像手段によつて
撮像するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図4) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は画像変換装置及び画
像変換方法に関し、例えばテレシネ装置に適用して好適
なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、テレシネ装置は映画フイルムをC
CD(Charge Coupled Device) カメラによつて撮影する
ことにより、映画フイルムの各コマに順次形成された画
像をビデオ画像信号に変換(以下、これをテレシネと呼
ぶ)するようになされている。
【0005】実際上、このテレシネ装置においては、所
定の光源から照射された光源光を3つの原色成分光(赤
色成分光、緑色成分光、青色成分光)に分離した後、そ
れぞれに対応した液晶シヤツタを介して個別に光量調節
することにより、3つの原色成分光の光量バランスを調
節してフイルム面に照射するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上映用のポジ
フイルムにおいては各コマに形成された画像濃度のコン
トラスト比が1000:1程度であり、ビデオカメラにおいて
はリニアな制御範囲及び非リニアな制御範囲を含めても
良好に再現できる撮像濃度のコントラスト比は 256:1程
度である。
【0007】このため、上映用のポジフイルムによつて
映し出されるコマの画像において、背景が白く家の中に
存在する人物が窓から見えているような場合、このよう
なコマ画像をビデオカメラで撮像した結果得られるビデ
オ画像は、中間輝度の部分は忠実に再現されるものの、
輝度の高い背景は白く飽和してしまうと共に、輝度の低
い窓の中に見えていた人物は黒くなり過ぎてしまつて大
変見づらくなつてしまう。
【0008】従つてテレシネ装置では、上映用のポジフ
イルムのコントラスト比とビデオカメラによる撮像濃度
のコントラスト比との差が大き過ぎるので、上映用のポ
ジフイルムから高画質のビデオ画像信号を生成すること
は困難であつた。
【0009】そこで、テレシネ装置を用いて良好なテレ
シネを行うためには、画像の階調特性(γ= 0.6前後)
が上映用のポジフイルム(γ= 2.2程度)に比べて低
く、コントラスト比が現在使用されているCCDカメラ
の撮像素子のコントラスト比にほぼ合致しているオレン
ジベースのフイルムからなるカラーネガあるいはデユー
プポジフイルムや、マスターとなるポジフイルムを使用
することにより、ビデオ画像信号を生成するようになさ
れている。
【0010】ところが、このようなオレンジベースのフ
イルム(オリジナルネガ又はデユープネガ)或いはマス
ターとなるポジフイルムは、劇場の上映用プリントフイ
ルムを作成するためのオリジナルフイルムであつて、大
変貴重なものであるためにこれらのオリジナルフイルム
をテレシネ用に使用することは困難であつた。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、フイルムのコマに形成されたコントラスト比の高い
画像から高画質なビデオ画像信号を生成し得る画像変換
装置及び画像変換方法を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、フイルムのコマに形成された画像
を画像信号に変換する場合、フイルムのコマを透過した
光源からの光源光を撮像することによりコマに形成され
た画像を撮像し、画像を表す画像信号の明部及び暗部を
反転することにより画像の反転画像を表す反転画像信号
を生成し、反転画像信号に基づいて光源光を反転画像の
光量分布を有する反転光源光に変換し、反転光源光をフ
イルムに照射することにより、フイルムのコマに形成さ
れた画像のコントラスト比よりも低いコントラスト比を
有する画像を撮像するようにする。
【0013】光源光を反転画像に応じた光量分布を有す
る反転光源光に変換してフイルムのコマに照射し、当該
コマを透過した光源光を撮像することにより、フイルム
のコマに形成された画像のコントラスト比よりも低いコ
ントラスト比を有する画像を生成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0015】図1において、10は全体として本発明を
適用したテレシネ装置を示し、クセノンランプでなる光
源11が光源光L10を出射し、シヤツタモータ12A
によつて回転駆動されるシヤツタ12を介して当該光源
光L10をライトコントローラ13に出射する。
【0016】ここでシヤツタ12は、図2に示すように
円形状でなり、所定角度θに亘つてて切り欠き部12B
が形成されている。このシヤツタ12が所定速度で回転
することにより、シヤツタ12が光源光L10の光路を
遮断する間において当該光源光L10はライトコントロ
ーラ13に入射される前に遮断され、これに対してシヤ
ツタ12の切り欠き部12Bが光源光L10の光路を横
切る間において当該光源光L10はライトコントローラ
13に入射される。
【0017】ライトコントローラ13は、第1の複眼式
コンデンサレンズ14によつて光源光L10を平行光に
変換し、当該第1の複眼式コンデンサレンズ14の背面
側に設けられた第1のダイクロイツクフイルタ15によ
つて光源光L10のうち赤外線及び紫外線を除去し、光
源光L11として第1の反射鏡16に照射する。
【0018】第1の反射鏡16は光源光L11を反射す
ることにより、これを第2の複眼式コンデンサレンズ1
7に入射する。第2の複眼式コンデンサレンズ17は、
光源光L11を再度平行光に変換して第2のダイクロイ
ツクフイルタ18に入射する。因みに、第1及び第2の
複眼式コンデンサレンズ14、17は、高温に耐えられ
るものであり、例えばアーク放電を点灯した直後の高温
状態で発生する熱歪による破損を回避し得るようになさ
れている。
【0019】第2のダイクロイツクフイルタ18は、青
色成分光を透過すると共に、緑色成分光と赤色成分光と
からなる黄色成分光を反射することにより、光源光L1
1を青色成分光L11Bと黄色成分光L11Yに分光す
る。この結果、青色成分光L11Bは第2の反射鏡19
に入射される。
【0020】第2の反射鏡19は、青色成分光L11B
を反射し、当該青色成分光L11Bを第1のレンズ20
Bを介して第1の偏光板21Bに入射する。第1の偏光
板21Bは、青色成分光L11Bのうち偏光面が所望の
方向の光のみを透過し、これを第1の液晶板22Bに入
射する。
【0021】第1の液晶板22Bは、液晶板駆動部57
から供給される光量調節信号S1に基づいて透過光量を
調節するようになされている。これにより第1の液晶板
22Bは、第1の偏光板21Bから入射した青色成分光
L11Bの光量を調節した後、第1のトリミングフイル
タ23Bを介して加色プリズム24に入射する。
【0022】加色プリズム24は、直角三角形プリズム
24A〜24Dを装着することにより形成され、直角三
角形プリズム24A及び24Dの装着面に第3のダイク
ロイツクフイルタ25Aを挿入し、直角三角形プリズム
24B及び24Cの装着面に第4のダイクロイツクフイ
ルタ25Bを挿入することにより青色反射面25を形成
すると共に、直角三角形プリズム24C及び24Dの装
着面に第5のダイクロイツクフイルタ26Aを挿入し、
直角三角形プリズム24A及び24Bの装着面に第6の
ダイクロイツクフイルタ26Bを挿入することにより赤
色反射面26を形成する。
【0023】これにより加色プリズム24は、青色成分
光L11Bを青色反射面25によつて反射し、偏光フイ
ルタ27に入射する。偏向フイルタ27は、青色成分光
L11Bの偏光面が所定方向にあつた場合にのみ青色成
分光L11Bを透過し、投写レンズ34に出射する。
【0024】ところで、第2のダイクロイツクフイルタ
18は反射した黄色成分光L11Yを第7のダイクロイ
ツクフイルタ28に入射する。第7のダイクロイツクフ
イルタ28は、緑色成分光L11Gを反射すると共に、
赤色成分光L11Rを透過する。これにより緑色成分光
L11Gは、第2のレンズ20Gを介して第2の偏光板
21Gに入射される。
【0025】第2の偏光板21Gは、第1の偏光板21
Rと同様に構成されており、緑色成分光L11Gのうち
偏光面が所定方向の光のみを透過し、これを第2の液晶
板22Gに入射する。第2の液晶板22Gにおいても第
1の液晶板22Bと同様に構成され、液晶板駆動部57
から供給される光量調節信号S2に基づいて透過光量を
調節するようになされている。これにより第2の液晶板
22Gは、第2の偏光板21Gから入射した緑色成分光
L11Gの光量を調節した後、第2のトリミングフイル
タ23Gを介して加色プリズム24に入射する。
【0026】加色プリズム24は、緑色成分光L11G
をそのまま透過して偏光板27に入射する。偏向板27
は緑色成分光L11Gの偏光面が所定方向にあつた場合
にのみ透過し、投写レンズ34に出射する。
【0027】また第7のダイクロイツクフイルタ28
は、赤色成分光L11Rを透過した後、当該赤色成分光
L11Rを第1のリレーレンズ29を介して第3の反射
鏡30に入射する。第3の反射鏡30は赤色成分光L1
1Rを反射し、当該赤色成分光L11Rを第2のリレー
レンズ31を介して第4の反射鏡32に入射する。この
第4の反射鏡32は赤色成分光L11Rを反射し、当該
赤色成分光L11Rを第3のリレーレンズ33を介して
第3の偏光板21Rに入射する。
【0028】第3の偏光板21Rは、第1の偏光板21
Bと同様に構成されており、赤色成分光L11Rのうち
偏光面が所定方向の光のみを透過し、これを第3の液晶
板22Rに入射する。この第3の液晶板22Rにおいて
も、第1の液晶板22Bと同様に構成されており、液晶
板駆動部57から供給される光量調節信号S3に基づい
て赤色成分光L11Rの透過光量を調節するようになさ
れている。これにより第3の液晶板22Rは、第2の偏
光板21Rから入射した赤色成分光L11Rの透過光量
を調節した後、第3のトリミングフイルタ23Rを介し
て加色プリズム24に入射する。
【0029】加色プリズム24は、赤色成分光L11R
をそのまま透過して偏光板27に入射する。偏向板27
は赤色成分光L11Rの偏光面が所定方向にあつた場合
にのみ透過し、投写レンズ34に出射する。
【0030】投写レンズ34は、それぞれ所望の光量に
調節された青色成分光L11B、緑色成分光L11G、
赤色成分光L11Rが加色プリズム24によつて合成さ
れてなる合成光L12をコンデンサレンズ35を介して
上映用のポジフイルムでなるフイルム36に照射する。
【0031】フイルム36の各コマ画像は、合成光L1
2によつて照射され、その結果得られる透過光L13が
投影レンズ37を介してCCDカメラ50に取り込まれ
る。CCDカメラ50は透過光L13に基づいて青色成
分光L11B、緑色成分光L11G、赤色成分光L11
Rごとの輝度データDB1、DG1、DR1でなる撮像
信号を出力するようになされている。
【0032】次に、本発明では、課題を解決するために
通常のテレシネ処理に加えて2回の予備的なテレシネ処
理を実行するようになされている。フイルム36を透過
した透過光L13によつて形成される画像のコントラス
ト比を落とすための第1回目の予備的なテレシネ処理に
ついて説明する。第1回目の予備的なテレシネ処理とし
て、まずテレシネ装置10はフイルム36の各コマを駆
動部65によつて間欠送りすることにより、当該フイル
ム36のコマをゲート部38の照射位置39上に順次位
置決めし、当該位置決めされたコマを透過した透過光L
13をCCDカメラ50の撮像素子に順次入射する。こ
こで、液晶板22B、22G及び22Rには未だ何ら画
像は表示されておらず、透過率50〔%〕の一様かつ一
定光量の各色成分光(青色成分光L11B、緑色成分光
L11G、赤色成分光L11R)がフイルム36に入射
されている。
【0033】ところで、実際上フイルム36を位置決め
しているゲート部38においては、フイルム36のベー
スと同じ屈折率を有する揮発性の溶液(例えばパークロ
ールエチレン)をフイルム36のベース面に塗布或いは
溶液に浸す(以下、これをウエツト処理と呼ぶ)ように
している。これによりテレシネ装置10においては、フ
イルム36を用いて照射したときに、透過光L13が明
暗のむら(いわゆるシエーデイング)のない良質な拡散
光になつてフイルム36のベース面に存在する細かなキ
ズ等を目立たなくすることができる。
【0034】通常ライトコントローラ13は、青色成分
光L11B、緑色成分光L11G、赤色成分光L11R
を合成して得られた合成光L12を球状又は楕円球状に
形成された積分球(図示せず)の内面で複数回、乱反射
させて合成した後に外部に出力するようになされている
が、この場合実際に出射される合成光は積分球に入射さ
れる光源光の5〜10〔%〕程度でしかない。ところが
本発明においては、このような積分球を用いることなく
ウエツト処理を施すようにしたことにより、合成光L1
2の出力ロスがその分なく、全体の消費電力を1/3程
度に低減することができる。
【0035】また第1回目の予備的なテレシネ処理にお
いて、CCDカメラ50は透過光L13に基づいて生成
した画像信号の各色成分光ごとの輝度データDR1、D
G1、DB1をスイツチ回路51に出力する。スイツチ
回路51は制御部(図示せず)の制御によりスイツチを
切り換えることにより、輝度データDR1、DG1、D
B1を第1のVTR(Video Tape Recorder) 52に出力
する。第1のVTR52は、フイルム36の各コマごと
の各色成分光における輝度データDR1、DG1、DB
1を順次テープに記録する。
【0036】このとき第1のVTR52は、駆動部65
によつて間欠送りされるフイルム36のコマ数情報S4
をタイムコードジエネレータ66をスルーさせて入力
し、当該コマ数情報S4に基づいて最初のコマから順番
にそれぞれ対応するタイムコード(例えば最初のコマは
00分00秒00フレーム等)を各フレームごとにテー
プに記録しておく。ここまでで、第1回目の予備的なテ
レシネ処理を終了する。
【0037】続いて第2回目の予備的なテレシネ処理と
して、テレシネ装置10は、第1回目の予備的なテレシ
ネ処理において用いたフイルム36を再度間欠送りする
ことにより各コマを照射位置39上に位置決めすると共
に、位置決めした各コマの画像と同じフレームを第1の
VTR52によつて再生する。
【0038】このようにテレシネ装置10は、フイルム
36の各コマの画像と第1のVTR52によつて再生し
たフレーム(スチール画)とを一致させた状態で、第1
のVTR52によつて記録した各コマ画像の各色成分光
の輝度データDR1、DG1、DB1をビデオ信号反転
部53に出力する。ビデオ信号反転部53は、各コマ画
像の明部及び暗部を輝度データDR1、DG1、DB1
に基づいて反転し、この結果得られる各色成分光の反転
輝度データDR1R 、DG1R 、DB1R を直接液晶板
駆動部57に出力する。
【0039】液晶板駆動部57は、反転輝度データDR
R 、DG1R 、DB1R に基づいて生成した液晶駆動
信号S1、S2及びS3をそれぞれの液晶板22B、2
2G及び22Rに出力する。これにより液晶板22B、
22G及び22Rには、フイルム36のコマ画像の反転
画像が映し出される。
【0040】この反転画像が映し出された液晶板22
B、22G及び22Rに、青色成分光L11B、緑色成
分光L11G、赤色成分光L11Rがそれぞれ入射され
ることにより、各色成分光は反転画像の明暗に応じて透
過する光量が変化することになる。このため、各色成分
光は反転した暗い像の部分によつて透過光量が減少する
と共に、反転した明るい像の部分によつて透過光量が増
加することになり、この結果光量分布が変化する。
【0041】このようにして、液晶板22B、22G及
び22Rを介して加色プリズム24に入射された各色成
分光は、当該加色プリズム24によつて集光されて合成
光L12としてフイルム36のコマに入射される。フイ
ルム36のコマを透過した透過光L13はCCDカメラ
50によつて撮像され、この結果、反転画像と各コマ画
像とが重ねられた状態の画像が第1のVTR52に接続
されたモニタ(図示せず)に映し出される。
【0042】ユーザ(例えば映画監督)は、反転画像と
各コマ画像とが重ねられた状態の画像をモニタを介して
見ながら、各カツトのコマ画像をユーザ所望の明るさや
色あいに設定するために各色成分光ごとのカツト補正デ
ータS5を操作部58を介して入力し、カツト補正デー
タメモリ部59に出力する。
【0043】カツト補正データメモリ部59は、駆動部
65から供給されるフイルム36のコマ数情報S4と、
操作部59から供給される各コマごとのカツト補正デー
タS5とを順次取り込み、各コマごとに入力された各色
成分光ごとのカツト補正データS5R、S5G、S5B
をコマ番号にそれぞれ対応付けて順次格納していく。こ
こまでで、第2回目の予備的なテレシネ処理を終了す
る。
【0044】次に実際のテレシネ処理として、テレシネ
装置10においては、まずフイルム36をゲート部38
の照射位置39上に再度位置決めすると共に、タイムコ
ードジエネレーダ66が駆動部65から供給されるコマ
数情報S4に基づいて最初のコマが位置決めされた時点
でタイムコードを(00分00秒00フレーム)にリセ
ツトすることにより、第1のVTR52のテープに記録
されたタイムコードと、規定速度で間欠送りされるフイ
ルムのコマごとにカウントされていくタイムコードとを
一致させ、この2つのタイムコードを常時同期させるよ
うに監視しながら第1のVTR52を調整運転する。
【0045】この場合テレシネ装置10は、上述の第1
回目の予備的なテレシネ処理において第1のVTR52
によつて録画された各コマの画像を再生し、当該再生し
た各コマの画像信号をビデオ信号反転部53によつて反
転することにより、被写体像の明暗を反転した各色成分
光ごとの反転輝度データDR1R 、DG1R 、DB1R
を生成し、これを加算回路54、55及び56にそれぞ
れ出力する。
【0046】加算回路54、55及び56は、カツト補
正データメモリ部59から供給される各コマごとのカツ
ト補正データS5B、S5G、S5Rと反転輝度データ
DB1R 、DG1R 、DR1R とをそれぞれ加算し、こ
の結果得られる調整データCB1、CG1、CR1を液
晶板駆動部57に出力する。液晶板駆動部57は各コマ
画像ごとの調整データCB1、CG1、CR1に基づい
て液晶板22B、22G及び22Rの透過光量を制御す
る光量調節信号S1、S2及びS3を生成して出力す
る。
【0047】これにより、液晶板22B、22G及び2
2Rを介して出射される青色成分光L11B、緑色成分
光L11G及び赤色成分光L11Rは、それぞれCCD
カメラ50において最適なコントラスト比が得られる光
量分布を有する光となつてフイルム36の各コマごとに
それぞれ照射され、CCDカメラ50にその透過光L1
3が取り込まれる。
【0048】そしてCCDカメラ50は、透過光L13
に基づいて生成した所望コントラスト比でなる輝度信号
DB2、DG2、DR2をスイツチ回路51に出力す
る。スイツチ回路51は、制御部(図示せず)の制御に
よつてスイツチを切り換えることによつて輝度信号DB
2、DG2、DR2を第2のVTR60に出力する。第
2のVTR60は、輝度信号DB2、DG2、DR2を
最適なコントラスト比のビデオ画像信号としてテープに
録画する。
【0049】以上の構成において、テレシネ装置10で
はまず第1回目の予備的なテレシネ処理として、合成光
L12をコマの画面全体に亘つて一様な光量分布のまま
フイルム11に照射し、その透過光L13をCCDカメ
ラ50によつて取り込み、そのビデオ画像信号を第1の
VTR52によつてテープに録画する。このとき第1の
VTR52は、CCDカメラ50によつて撮影したフレ
ームごとに順番にタイムコードを付加して、第1回目の
予備的なテレシネ処理を終了する。
【0050】続いて、テレシネ装置10は第2回目の予
備的なテレシネ処理として、フイルム36の各コマの画
像と、第1のVTR52により録画したテープを再生し
て得た静止画とを一致させた状態で、各コマ画像におけ
る各色成分光の輝度信号DR1、DG1、DB1をビデ
オ信号反転部53に出力する。このときビデオ信号反転
部53は、各色成分光の輝度信号DR1、DG1、DB
1を反転し、反転輝度データDB1R 、DG1R 、DR
R を生成し、これを液晶板駆動部57に出力する。
【0051】この場合例えば図3(A)に示すように、
1コマの画像100として暗い山101と明るい空10
2とが第1のVTR52から再生画像として出力されて
いる場合、これを反転すると図3(B)に示すように、
明るい山111と暗い空112とが映し出される反転画
像110となり、この反転画像110が液晶板22B、
22G、22Rに写し出されることになる。
【0052】従つて、図4に示すように反転画像110
の写し出された液晶板22B、22G、22Rを介して
入射される青色成分光L11B、緑色成分光L11G及
び赤色成分光L11Rは、当該反転画像110によつて
透過光量が制御され、その結果画面全体を透過する光量
分布が変化してコントラスト比が下がる。
【0053】コントラスト比の下がつた青色成分光L1
1B、緑色成分光L11G及び赤色成分光L11Rは、
加色プリズム24を介して合成光L12としてフイルム
36のコマ画像100に照射されることにより、コマ画
像100の明るい空102に照射される透過光量が減少
すると共に、暗い山101に照射される透過光量が増加
する。そのときの透過光L13が、CCDカメラ50に
取り込まれ、反転画像とフイルム36のコマ画像とが重
ねられた状態の画像が第1のVTR52に接続されたモ
ニタに写し出される。
【0054】ユーザはコマの画像と反転画像とが重なつ
て写し出された画像を見ながら、操作部58を操作して
反転画像による各色成分光の透過光量の割合を入力する
ことにより画面全体を透過する光の光量分布を決定し、
これをコマ番号に対応付けたカツト補正データS5とし
てカツト補正データメモリ部59に順次格納して、第2
回目の予備的なテレシネ処理を終了する。
【0055】最後にテレシネ装置10は、実際のテレシ
ネ処理としてフイルム36のコマを照射位置39上に位
置決めすると共に、タイムコードジエネレータ66によ
つて発生するタイムコードをリセツトして第1のVTR
52で再生するフレームのタイムコードと合わせた状態
で同期運転させる。これによりテレシネ装置10は、各
コマと第1のVTR52で再生するテープの各フレーム
との画像を完全に一致させた状態でテレシネ処理するこ
とができる。
【0056】そしてテレシネ装置10は、フレーム画像
を反転して得られた反転輝度データDB1R 、DG
R 、DR1R とカツト補正データS5B、S5G、S
5Rとを加算することにより得られた調整信号CB1、
CG1、CR1に基づいて光量調節信号S1、S2及び
S3を生成し、これらを液晶板22B、22G、22R
に供給する。液晶板22B、22G、22Rは、光量調
節信号S1、S2及びS3に基づいて反転画像の濃度を
調整して透過光量を制御することにより、反転画像と各
コマ画像とを透過する透過光L13が所望のコントラス
ト比に下げることができる。
【0057】従つて液晶板22B、22G、22R及び
フイルム36を透過した透過光L13は、コントラスト
比がCCDカメラ50の撮像濃度に応じたレベルに落と
された状態でCCDカメラ50に取り込まれる。かくし
てCCDカメラ50は、フイルムの各コマ画像の階調レ
ベルをビデオ画像信号の階調レベルに落とした状態の輝
度信号DB2、DG2、DR2を生成し、スイツチ回路
51に出力する。
【0058】スイツチ回路51はスイツチを切り換える
ことにより、輝度信号DB2、DG2、DR2を第2の
VTR60に出力する。第2のVTR60は、輝度信号
DB2、DG2、DR2でなる撮像信号を最終的なビデ
オ画像信号としてテープに録画する。
【0059】以上の構成によれば、テレシネ装置10は
フイルム36の各コマ画像の反転画像を液晶板22B、
22G、22Rに映し出し、反転画像とフイルム36の
各コマ画像とを重ね合わせた状態で各色成分光を照射す
るようにしたことにより、フイルム36の各コマ画像の
暗部には光量の多い明るい光を照射すると共に、明部に
は光量の少ない暗い光を照射して光量分布を調整するこ
とができる。
【0060】これによりテレシネ装置10は、上映用の
ポジフイルム36のコマ画像からビデオ画像信号に変換
する際のコントラスト比の違いを補正した透過光L13
をCCDカメラ50に出力し得、かくしてCCDカメラ
50の撮像濃度のコントラスト比に応じた撮像信号に基
づく高画質なビデオ画像信号を生成することができる。
【0061】またテレシネ装置10においては、操作部
58から入力されたカツト補正データS5R、S5G、
S5Bに基づいて液晶板22B、22G及び22Rに映
し出される反転画像によつて透過光量を調整してユーザ
所望の光量分布を得ることにより、カツトごとにコマ画
像の明るさや色あいを微調整することができ、かくして
より自然なビデオ画像信号を生成することができる。
【0062】なお上述の実施の形態においては、ビデオ
信号反転部53によつてカラーの反転輝度データDB1
R 、DG1R 、DR1R を生成するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、コマ画像の明暗
を反転画像として液晶板22B、22G、22Rに表示
できれば良いので白黒の反転輝度データを用いるように
しても良い。この場合にも、上述の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。
【0063】また上述の実施の形態においては、カツト
ごとにカツト補正データS5B、S5G、S5Rを決定
してカツト補正データメモリ部59に格納するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、カツ
トごとではなく映像フイルム1本分全体のコントラスト
比を所定レベルに落とすようにカツト補正データを決定
して予めカツト補正データメモリ部59に格納し、当該
カツト補正データに基づいてテレシネ処理を行うように
してもよい。この場合、第2回目の予備的なテレシネ処
理を行う必要がなくなるためテレシネ処理に係わる時間
を短縮することができる。
【0064】さらに上述の実施の形態においては、反転
画像を映し出す光制御手段として液晶板22B、22
G、22Rを用いようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、ブラウン管等の他の種々の光制御
手段を用いるようにしても良い。
【0065】さらに上述の実施の形態においては、映画
の上映用ポジフイルム36から高画質なビデオ画像信号
を生成するテレシネ装置に本発明の画像変換装置を適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ネガフイルム又はスライド等の静止画フイルム
から画像信号を生成する装置に対しても本発明を適用し
得る。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、光源光を
反転画像に応じた光量分布を有する反転光源光に変換し
てフイルムのコマに照射し、当該コマを透過した光源光
を撮像することにより、フイルムのコマに形成された画
像のコントラスト比よりも低いコントラスト比を有する
画像を生成し得る画像変換装置及び画像変換方法を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテレシネ装置の構
成を示すブロツク図である。
【図2】シヤツタの構成を示す略線図である。
【図3】ビデオ画像信号の反転画像を示す略線図であ
る。
【図4】反転画像をネガとして用いたテレシネ処理の説
明に供する略線図である。
【符号の説明】
10……テレシネ装置、11……光源、12……シヤツ
タ、13……ライトコントローラ、36……上映用ポジ
フイルム、50……CCDカメラ、52……第1のVT
R、53……ビデオ信号反転部、57……液晶板駆動
部、58……カツト補正データメモリ部、59……操作
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムのコマに形成された画像を画像信
    号に変換する画像変換装置において、 上記フイルムのコマを透過した光源からの光源光を撮像
    することにより上記コマに形成された画像を撮像する撮
    像手段と、 上記撮像手段から出力される上記画像を表す画像信号の
    明部及び暗部を反転することにより上記画像の反転画像
    を表す反転画像信号を生成する画像反転手段と、 上記光源及び上記フイルム間に介挿され、上記反転画像
    信号に基づいて上記光源光を上記反転画像の光量分布を
    有する反転光源光に変換する光制御手段とを具え、上記
    反転光源光を上記フイルムに照射することにより、上記
    フイルムのコマに形成された画像のコントラスト比より
    も低いコントラスト比を有する画像を上記撮像手段によ
    つて撮像することを特徴とする画像変換装置。
  2. 【請求項2】上記光制御手段は、上記反転画像を表示す
    る液晶板でなることを特徴とする請求項1に記載の映像
    変換装置。
  3. 【請求項3】フイルムのコマに形成された画像を画像信
    号に変換する画像変換方法において、 上記フイルムのコマを透過した光源からの光源光を撮像
    することにより上記コマに形成された画像を撮像し、 上記画像を表す画像信号の明部及び暗部を反転すること
    により上記画像の反転画像を表す反転画像信号を生成
    し、 上記反転画像信号に基づいて上記光源光を上記反転画像
    の光量分布を有する反転光源光に変換し、 上記反転光源光を上記フイルムに照射することにより、
    上記フイルムのコマに形成された画像のコントラスト比
    よりも低いコントラスト比を有する画像を撮像すること
    を特徴とする画像変換方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020023542A (ko) * 2000-09-22 2002-03-29 박규영 비디오 카메라의 역상 전환 회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020023542A (ko) * 2000-09-22 2002-03-29 박규영 비디오 카메라의 역상 전환 회로

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