JPH11322437A - 窒化珪素質焼結体とその製造方法、それを用いた回路基板 - Google Patents
窒化珪素質焼結体とその製造方法、それを用いた回路基板Info
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- JPH11322437A JPH11322437A JP10133142A JP13314298A JPH11322437A JP H11322437 A JPH11322437 A JP H11322437A JP 10133142 A JP10133142 A JP 10133142A JP 13314298 A JP13314298 A JP 13314298A JP H11322437 A JPH11322437 A JP H11322437A
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Abstract
結体を安価に提供する。 【解決手段】窒化珪素90〜99mol%、イットリウ
ム(Y)及びランタノイド族元素の1種以上を酸化物換
算で1〜10mol%、更に、Hf、Ti、Zrから選
ばれる1種以上を酸化物換算で0〜4mol%含有し、
4μmの波長の光に対する吸収係数が100cm-1以下
の窒化珪素質焼結体とそれを用いた回路基板。及び、S
iO2/(Re2O3+SiO2)のモル比が0.05〜
0.5となるように組成を調整し、1MPa以下の窒素
雰囲気中1800〜2000℃で焼成する前記焼結体の
製造方法。
Description
れ、しかも光透過性(透光性)に優れ、高い熱伝導率を
有する窒化珪素質焼結体とその製造方法に関する。ま
た、本発明は、高い熱伝導率と優れた機械的特性を有す
る前記窒化珪素質焼結体を用いて得られる、耐熱衝撃性
に優れた、高信頼性の回路基板に関する。
ら、アルミナ(Al2O3)セラミックスなどのように絶
縁性に優れたセラミックス基板の表面に、導電性を有す
る金属回路層をろう材で接合し、更に金属回路層の所定
位置に半導体素子を搭載した回路基板が広く普及してい
る。しかし、前記回路基板が安定して、従って信頼性高
く動作するためには、半導体素子が発生する熱を放散
し、半導体素子の温度が過大とならないようにすること
が肝要であり、前記回路基板の基板材料には、電気絶縁
性に加えて、優れた放熱特性を得ることができるよう
に、高い熱伝導率が要求されている。
集積化等が進むに従い、これらの回路基板材料の放熱特
性の一層の向上が望まれている。そして、前記アルミナ
セラミックスでは熱放散性が不足することがあり、ベリ
リア(BeO)を添加した炭化珪素(SiC)や窒化ア
ルミニウム(AlN)等が開発され、熱伝導率が100
W/(m・K)以上のものが得られている。しかし、S
iCやAlNは熱伝導率は高く、放熱特性には優れてい
るものの、強度や破壊靭性といった機械的特性が不十分
であり、回路基板等として用いる際には、実装工程にお
いて破損を生じたり、半導体素子の作動に伴う繰り返し
熱サイクルを受けて、金属回路層の接合部付近の回路基
板材料にクラックが発生し易く、耐熱サイクル特性及び
信頼性が低いという問題があった。
ックスともいう)は、常温及び高温で化学的に安定な材
料であり、優れた機械的特性を有することから、自動車
用エンジン部材、摺動部材等の構造材料として、また、
高い電気絶縁性を有することから、電気絶縁材料として
も使用されている材料であるが、従来の窒化珪素質焼結
体の熱伝導率がSiCやAlNに比べて低いため、高い
放熱特性が要求される前記回路基板等の電子材料用途に
は殆ど用いられない、或いは用途範囲が非常に狭く限定
されている問題がある。
優れた高温特性を有する反面、難焼結性の物質である。
この為、従来の窒化珪素セラミックスは、窒化珪素粉末
に焼結性を高める目的でY2O3等の酸化物のような焼結
助剤を添加し、成形した後、1600℃〜2200℃の
高温で所定時間焼成し、緻密化して焼結体を得て、更
に、該焼結体を必要に応じて所望の形状に研削加工して
製造しているのが一般的である。しかし、前記焼結助剤
並びに原料の窒化珪素粉末中に含まれるSiO2が窒化
珪素セラミックス中の粒界相を形成し、機械的特性や熱
的特性に大きく影響を及ぼしている。このため、従来の
窒化珪素セラミックスについてその熱伝導率は、例え
ば、一般的な焼結助剤であるY2O3とAl2O3を添加し
た焼結体の場合では、熱伝導率は20W/(m・K)程
度であった。
由は、窒化珪素を緻密化させる為に添加した焼結助剤成
分の一部が、窒化珪素粒内に固溶したり、粒界に偏在し
たりするため、フォノン(セラミックス中で熱を伝達す
る機構)が散乱されることが原因であると考えられてい
て、この考えに基づき、窒化珪素セラミックスの高熱伝
導率化が検討されている。
とサイアロンを形成し、このサイアロンの熱伝導率が非
常に低いため、Al系の焼結助剤を用いた窒化珪素焼結
体の熱伝導率は低くなってしまう。この問題解決とし
て、例えば、「日本セラミックス協会学術論文誌」19
89年1月号第56〜62頁には、Alを含有する焼結
助剤を用いず、Y2O3のみを添加してHIP(熱間等方
圧)焼結することが開示されている。この方法により、
熱伝導率が70W/(m・K)の窒化珪素質焼結体が得
られている。
開平4−219371号公報には、焼結体中のAl、酸
素含有量を低下させ、Ti、Zr、Hf等の金属を添加
し、場合によってはY2O3を焼結助剤として添加するこ
とにより、熱伝導率40W/(m・K)以上の焼結体を
得る方法が開示されている。
誌」1996年1月号第49〜53頁には、焼結助剤と
して少量のY2O3及びNd2O3を添加し、2200℃と
非常に高い温度で4h、HIP焼結することにより、熱
伝導率が100W/(m・K)以上の窒化珪素質焼結体
が開示されている。
l等の不純物が少ない高純度の原料粉末を用い、高温
で、HIP焼結等の特殊な焼結法を用いなければなら
ず、得られる焼結体が非常に高価になってしまい、コス
ト的に実用化できないという問題がある。
に鑑みてなされたものであり、優れた強度、破壊靭性を
持ち、機械的特性に優れているいると共に、高熱伝導特
性を持つ窒化珪素質焼結体とそれを安価に安定して得る
ことができる製造方法を提供することであり、更に、放
熱特性更に信頼性に優れた前記窒化珪素質焼結体を適用
することで、例えば、半導体用回路基板、或いはバルブ
等の自動車部品の素材を提供することを目的としてい
る。
を達成するために、原料窒化珪素粉末の粉体特性、焼結
助剤の組成、量、更には焼結条件等に関して鋭意検討し
た結果、強度、破壊靭性等の機械的特性に優れ、しかも
光透過性を有し、熱伝導率を大幅に向上した窒化珪素質
焼結体を得ることができることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
窒化珪素(Si3N4)90〜99mol%、イットリウ
ム(Y)及びランタノイド族元素の1種以上を酸化物
(Re 2O3)換算で1〜10mol%、更に、Hf、T
i、Zrから選ばれる1種以上を酸化物(MO2)換算
で0〜4mol%含有し、4μmの波長の光に対する吸
収係数が100cm-1以下であることを特徴とする窒化
珪素質焼結体である。
体中の酸素量よりRe2O3に帰属する酸素量を除いた残
部をSiO2とするとき、SiO2/(Re2O3+SiO
2)のモル比が0.05〜0.5の前記の窒化珪素質焼
結体であり、より好ましくは、焼結体中のAl、Be及
びLiの含有量の合計が3000ppm以下であり、熱
伝導率が70W/(m・K)以上であることを特徴とす
る前記の窒化珪素質焼結体である。
含有量の合計が3000ppm以下であり、α率が30
%以下の窒化珪素粉末90〜99mol%に、イットリ
ウム(Y)及びランタノイド族元素の1種類以上を酸化
物換算で1〜10mol%と、Hf、Ti、Zrからな
る群から選ばれる1種以上を酸化物換算で0〜4mol
%と、更に必要に応じてSiO2とを、窒化珪素粉末中
の酸素量をSiO2換算したときのSiO2量と前記の添
加するSiO2量との合計量について、SiO2/(Re
2O3+SiO2)のモル比が0.05〜0.5となるよ
うに添加し、混合、成形した後に、1MPa以下の窒素
加圧雰囲気中、温度1800〜2000℃で焼成するこ
とを特徴とする前記窒化珪素質焼結体の製造方法であ
り、加えて、本発明は、前記窒化珪素質焼結体を用いて
なる回路基板である。
粒内欠陥を低減させ、且つ粒界相を制御することによ
り、本発明が目的とする熱伝導特性に優れた焼結体を得
ることができるとの考えに立ち、鋭意検討を行った結
果、本発明に至ったのものである。
料であり、フォノンにより熱が運ばれるが、その理論熱
伝導率は、組成、結晶構造等より200W/(m・K)
以上であると推測されている。しかし、実際に窒化珪素
の単結晶を合成するのは難しく、一般には焼結体として
製造されているので、その熱伝導率は前記理論熱伝導率
に比べ相当に低いものしか得られていない。
剤と窒化珪素原料粉末中に含まれるSiO2成分からな
る液相に溶解・析出しながら進むので、得られる窒化珪
素セラミックス中の個々の窒化珪素粒子は、単結晶に近
く、比較的高い熱伝導率が期待される。一方、フォノン
は格子の乱れ、粒界相や気孔により散乱されるので、窒
化珪素質焼結体の熱伝導率は、窒化珪素の結晶構造、焼
結助剤の種類、結晶粒内への固溶などの影響を受ける。
実際の窒化珪素セラミックスにおいては、前述した粒界
相や窒化珪素粒内への不純物の固溶の影響が大きく、理
論熱伝導率の1〜2割程度の熱伝導率しか得られていな
い。
さは1nm程度であり、これはフォノンの平均自由工程
の1/10以下である。このことは、窒化珪素セラミッ
クスの熱伝導率に対しては、粒界相の影響よりも窒化珪
素粒子内の欠陥によるフォノン散乱の影響が大きく、窒
化珪素セラミックスの熱伝導率を向上させるには、窒化
珪素粒子内の欠陥を制御することが重要であると推測さ
れる。
性についてみると、窒化珪素セラミックスは、柱状のβ
型窒化珪素粒子が複雑に絡み合った焼結体組織を呈して
おり、この組織が強度、破壊靭性等の機械的特性に大き
く寄与している。また、焼結体中の気孔は、欠陥として
作用し強度特性に影響を及ぼす。窒化珪素セラミックス
においては、これらの欠陥をも含めた焼結体組織を適正
化することが、強度、破壊靭性等の機械的特性に優れた
焼結体を得るために重要である。
粒内欠陥を低減させながら、しかも粒界相を制御するこ
とにより、本発明が目的とする熱伝導特性に優れ、しか
も機械的特性においても優れる窒化珪素セラミックスを
得ることができるという考えに立ち、鋭意検討を行った
結果、本発明に至ったものである。
(Si3N4)90〜99mol%、イットリウム及びラ
ンタノイド族元素の1種以上を酸化物(Re2O3)換算
で1〜10mol%、更に、Hf、Ti、Zrから選ば
れる1種以上を酸化物(MO2)換算で0〜4mol%
含有する。
物等が知られているが、Al2O3の如く窒化珪素中に固
溶するものは、窒化珪素粒子内に欠陥として存在し、フ
ォノンを散乱し熱伝導率を低下させる。この為、本発明
の窒化珪素質焼結体では、窒化珪素と固溶しないイット
リウム及びランタノイド族元素の1種以上を酸化物(R
e2O3)換算で1〜10mol%含有するものであり、
好ましくは2〜5mol%含有するものである。
の含有量が1mol%未満では、焼結時に生成する液相
量が不足し、十分に緻密化した焼結体が得られなくな
る。一方、イットリウム及びランタノイド族元素の含有
量が10mol%を越えると、粒界相の量が多くなり過
ぎて、粒界相でのフォノンの散乱による熱伝導率の低下
が起こってしまう。また、粒界相の量が多くなり過ぎる
と、強度、破壊靭性等の機械的特性、特に高温強度が低
下する。
ランタノイド族元素の焼結助剤と組み合わせて用いて、
焼結性を助長するとともに、焼結体中の粒界相の結晶化
をも助長する効果的がある。その含有量については、0
〜4mol%、好ましくは、0.5〜2mol%含有す
る。しかし、Hf、Ti、Zrの含有量が、4mol%
を超えるときには、かえって熱伝導率や高温強度等の機
械的特性が低下することがある。
の透光性を表わす下記Lambert−Beerの式
(式1)において、4μmの波長の光に対する吸収係数
(又は吸光係数)が100cm-1以下であるという優れ
た透光性を有する。即ち、 I=I0・exp(−μ・t)・・・・・・・(式1) ここで、I0 :入射光の強度 I :透過光の強度 t :材料の厚さ μ :吸収係数 である。
m)の透光性については、その透過率曲線を第1図に例
示する。第1図で、横軸は光の波長(μm)、縦軸は光
の直線透過率(%)を表している。本発明の窒化珪素質
焼結体は、可視光線〜赤外線領域に広い透光性を有して
いる。
格子振動による吸収がないため、理論上は透光性を示
す。しかし、従来の窒化珪素焼結体においては、粒内不
純物による光吸収や、気孔及び粒界相による光散乱によ
り、灰〜黒色の不透明なものであったが、本発明の窒化
珪素質焼結体は、可視光〜赤外領域に広い透光性を有し
ている。また、窒化珪素質焼結体の熱伝導率と透光性の
間には共通点が多く、即ち、熱伝導率を支配するフォノ
ンの散乱と透光性を支配する光の吸収・散乱は、いずれ
も窒化珪素粒内の欠陥や焼結体内の粒界相に支配されて
いて、熱伝導率と透光性の間に密接な関係があることを
示しており、本発明者らの検討によれば、窒化珪素質焼
結体の透光性を発現させることがその熱伝導率向上に有
効であることを見出したものである。
記したとおり、透光性があることが特徴であり、その透
光性の程度に関して、4μmの光の吸収係数が100c
m-1以下である。吸収係数が100cm-1を越えると熱
伝導率、機械的性質が低下してしまうことがある。
体中の酸素量より希土類成分を酸化物換算したRe2O3
に帰属する酸素量を除いた残部をSiO2とし、SiO2
/(Re2O3+SiO2)のモル比が0.05〜0.5
であり、好ましくは、0.1〜0.4である。窒化珪素
の焼結は、添加した焼結助剤と原料粉末中及び添加した
SiO2からなる粒界相(液相)に窒化珪素粒子が溶解
−析出しながら粒成長してゆく。この場合、液相中のS
iO2の量が増加すると、その一部が液相から析出する
窒化珪素粒子中に固溶して、その結果、窒化珪素粒子中
の欠陥として存在し、フォノンを散乱して熱伝導率を低
下させてしまう。このため、粒界相の組成として、焼結
体中の酸素量より希土類成分を酸化物換算したRe2O3
に帰属する酸素量を除いた残部をSiO2とし、SiO2
/(Re2O3+SiO2)のモル比を0.5以下にする
ことが熱伝導率向上に有効である。
不可避的に酸素が含まれており、焼結体中には、この酸
素に起因するSiO2成分が存在する。このため、Si
O2/(Re2O3+SiO2)のモル比を下げるために
は、酸素量の少ない原料粉末を用いるか、Re2O3量を
増加させる必要がある。しかし、原料粉末中の酸素量を
下げるのには限界があり、Re2O3量を増加させると粒
界相量が増えてしまい、機械的特性や熱伝導率等の低下
を引き起こす。このため、SiO2/(Re2O3+Si
O2)のモル比の下限値については、0.05である。
l、Be及びLiの含有量の合計が3000ppm以下
であり、好ましくは1000ppm以下である。Al、
Be及びLiは焼結時に窒化珪素粒子中に固溶し、その
結果、窒化珪素粒子内に欠陥を形成しフォノンを散乱し
て、熱伝導率の低下をもたらす。つまり、Al、Be及
びLiの含有量が3000ppmを越えると、これらの
元素の窒化珪素粒子への固溶量が多くなり過ぎ、その結
果、熱伝導率が低下してしまう。
結体密度が95%以上であり、好ましくは97%以上で
ある。焼結体密度が95%未満では、焼結体中の気孔量
が多くなり過ぎ、これらが欠陥となり強度の低下をもた
らし、十分な強度特性が得られなくなる。また、これら
の焼結体中の気孔は、フォノンを散乱し熱伝導率の低下
をも引き起こす。
率が70W/(m・K)以上である。熱伝導率が70W
/(m・K)未満では、放熱基板等として用いる場合、
十分な放熱特性が得られず、その用途が限定されるから
である。
i、Mg、Sr、Al、Be及びLiの含有量は、焼結
体を粉砕した後、原子吸光法で定量した。また焼結体の
酸素量については、同様に焼結体を粉砕し、LECO社
製のO/N同時分析計(TC−436)にて定量すれば
良い。
いては、Al、Be及びLiの合計含有量が3000p
pm以下の窒化珪素粉末に、Y及びランタノイド族元素
(Yb、Ho、Er、La、Sc、Pr、Ce、Nd、
Dy、Sm、Gd等)の酸化物もしくは焼結操作により
酸化物となる物質の1種類以上と、Hf,Ti,Zrの
1種以上と、更に、必要に応じて、SiO2とを所定量
添加して、ボールミル等で均一に混合し、混合粉末とす
る。前記混合粉末を、金型成形後、冷間静水圧成形(C
IP)して成形体とする。成形方法に関しては、上記手
法以外の泥しょう鋳込成形法、押出成形法等でも問題な
い。また、必要に応じて、分散剤、バインダー等を添加
してもよい。
気中、温度1800〜2200℃で1〜48時間焼成し
て焼結体を作製することができる。焼成温度に関して
は、1800℃以下では緻密化不足が発生し、2200
℃以上では、粒成長が進みすぎ機械的特性の低下の原因
となるともに、HIP等の特殊な焼結装置を必要とする
ため、好ましくない。焼結温度の好ましい範囲は、18
50〜1950℃である。焼成時間に関しては、1時間
未満では緻密化不足が発生しやすく、48時間を越える
長時間の焼成は、コスト的に問題がある。また焼成雰囲
気に関しては、窒化珪素の分解を抑える為、窒素圧が高
い方が好ましいが、1MPaを超えるときには、焼結に
用いる焼成炉に多大な費用を必要とし、本発明の目的を
達成できなくなる。更に、焼成時に焼結助剤中の、Si
O2/(Re2O3+SiO2)のモル比を調整する目的で
所定温度まで減圧雰囲気下で焼成することもできる。
Srの酸化物もしくは焼結操作により、酸化物となる物
質の1種類以上を所定量添加して同様の手法で助剤混
合、成形、焼成することもできる。
必要に応じて窒化珪素粉末を添加し、これにイットリウ
ム及びランタノイド族元素の1種以上と、Hf、Ti、
Zrの1種以上と、必要に応じて、Mg、Srの酸化物
や焼結操作により酸化物となる物質と、更にSiO2と
をそれぞれ所定量添加し、混合、成形した後、窒素含有
雰囲気中で1300〜1600℃の温度範囲で所定時間
保持してSiを窒化した後、1800〜2200℃の温
度で所定時間焼成することで、本発明の窒化珪素質焼結
体を得ることもできる。また、原料粉末として、アモル
ファスの窒化珪素粉末を用いることによっても同様に、
本発明の窒化珪素質焼結体を得ることができる。
靭性等の機械的特性に優れ、窒化珪素本来の高い電気絶
縁性を有するので、厳しい使用条件で用いられる回路基
板、例えばパワーモジュール用の回路基板に好適な材料
である。
状の窒化珪素質焼結体又は研削加工等により板状に加工
した窒化珪素質焼結体を、金属板と接合した後、エッチ
ング等の従来公知の手法を用いて回路を形成することで
製造することができる。或いは、板状の窒化珪素質焼結
体上に予め回路形成した金属板を搭載して接合すること
によっても製造できる。窒化珪素質焼結体と金属板との
接合方法に関しては、例えば、窒化珪素質焼結体と金属
板とを不活性ガス或いは真空雰囲気中で加熱し、焼結体
と金属板を直接接合する方法(直接接合法)、Ti、Z
r等の活性金属と低融点合金を作るAg、Cu等の金属
を混合又は合金としたろう材を窒化珪素質焼結体と金属
板との間に介在させて不活性ガス又は真空雰囲気中で加
熱圧着する方法(活性金属法)等を利用して製造するこ
とができる。
詳細に説明する。
示す粉体特性の異なる窒化珪素粉末A〜Dに、表2に示
す組成の酸化物を添加し、メタノールを添加した湿式ボ
ールミルで5時間湿式混合した後、濾過、乾燥して混合
粉末を得た。次に、前記混合粉末を20MPaの成形圧
で金型成形した後、200MPaの成形圧でCIP成形
して、5×30×50mmの成形体を得た。得られた成
形体は、窒化ホウ素(BN)製の坩堝に充填し、カーボ
ンヒーターの電気炉で表2に示す窒素ガス圧力、焼成温
度、焼成時間の条件で焼成し、焼結体を作製した。
は、アルキメデス法で測定し、その結果を表3に示す。
尚、比較例5については、焼成時の重量減少が50%以
上であり、その後の評価に供することのできる焼結体が
得られなかった。これらの焼結体の一部について、窒化
珪素製の乳鉢と乳棒で粉砕し、LECO社O/N同時分
析計(TC−436)による酸素量の評価及び原子吸光
法による金属元素の含有量の定量評価を行った。得られ
た結果を表3に示す。
工し、熱伝導率測定用の10mmφ×3mmの円盤及び
JIS−R1601に準じた強度試験体を作製し、熱伝
導率と室温の3点曲げ強さを評価した。尚、熱伝導率測
定はレーザフラッシュ法により、測定した。更に強度試
験体をダイヤモンド砥粒で鏡面研磨し、JIS−R16
07に準じてIF法による破壊靭性の評価を行った。こ
れらの評価結果を表4に示す。
び比較例2、3、7について、焼結体を厚さ0.6mm
に研削加工し、光の透過率曲線を測定した。4μmの光
に対する吸収係数の測定結果を表5に示す。尚、光の透
過曲線の測定に関して、紫外線〜可視光線の領域につい
ては島津製作所(株)製1600型分光光度計で、近赤
外線領域については日立製作所(株)製340型分光光
度計で、赤外線領域についてはBiorad(株)製F
T−60Aにて測定した。
実施例1と同じ方法により、混合、成形して、5mm×
30mm×50mmの成形体を得た。得られた成形体
は、窒化ホウ素(BN)製の坩堝に充填し、カーボンヒ
ーターの電気炉で、0.9MPaの窒素加圧雰囲気下、
温度1900℃で6時間焼成し、焼結体を作製した。得
られた焼結体は、実施例1と同じ方法により、焼結体中
の組成、不純物量、焼結体密度、3点曲げ強さ、破壊靭
性、平均粒子径、熱伝導率の評価を行った。選られた結
果を表7及び表8に示す。
を行った結果、4μmの光に対する吸収係数は、89.
8cm-1であった。
l%に、YF3:3mol%及びY2O3:1mol%を
添加し、実施例1と同じ方法で、焼結体を作製した。得
られた焼結体の密度は、98%であり、焼結体中の希土
類酸化物は、酸化物換算で2.6mol%であった。ま
た、焼結体の酸素量から前記の希土類元素量に関与する
酸素量を引いた分をSiO2とした場合のSiO2/(Y
2O3+SiO2)のモル比は0.22であった。
Pa、破壊靭性値は6.7MPa・m1/2、熱伝導率は
105W/(m・K)、平均粒径は0.9μmであっ
た。また、4μmの光に対する吸収係数は、84.5c
m-1であった。
素粉末A:96mol%に、Y2O3:3mol%及びH
fO2:1mol%を、実施例29は窒化珪素粉末A:
96mol%に、Y2O3:3mol%及びZrO2:1
mol%を添加し、実施例1と同じ方法で、焼結体を作
製した。得られた焼結体密度は、いずれも98%であっ
た。また、焼結体の酸素量からY2O3に関与する酸素量
を引いた分をSiO2とした場合のSiO2/(Y2O3+
SiO2)のモル比は、いずれも0.36であった。
109W/(m・K)、実施例29が115W/(m・
K)であった。また、4μmの光に対する吸収係数は、
実施例28が78.6cm-1、実施例29が69.8c
m-1であった。
素粉末A:82.7mol%に、Y2O3:2.7mol
%、ZrO2:0.9mol%に純度99%、比表面積
2m2/gの高純度Si粉末:13.6mol%を実施
例31は窒化珪素粉末A:26mol%にY2O3:1.
6mol%、ZrO2:0.5mol%及び高純度Si
粉末71.9mol%を添加し、実施例1と同じ方法で
成形体を得た。得られた成形体は、窒化ホウ素製の坩堝
に充填し、カーボンヒーターの電気炉で第2図に示す条
件で焼結し、焼結体を作製した。得られた焼結体密度
は、実施例30が98%、実施例31が99%であっ
た。また、焼結体の酸素量からY2O3に関与する酸素量
を引いた分をSiO2とした場合のSiO2/(Y2O3+
SiO2)のモル比は、実施例30が0.33、実施例
31が0.18であった。
119W/(m・K)、実施例31が126W/(m・
K)であった。また、4μmの光に対する吸収係数は、
実施例30が63.5cm-1、実施例32が58.5c
m-1であった。
1、実施例33は実施例2のそれぞれの助剤混合粉末を
10MPaの圧力で金型成形した後、200MPaの圧
力でCIP成形して50mm×100mm×8mmの成
形体を得た。これらの成形体は、BN製の容器に充填
し、カーボンヒーターの電気炉で、0.9MPaの窒素
加圧雰囲気下、温度1900℃で6時間焼成して焼結体
を作製した。得られた焼結体は、研削加工により40m
m×80mm×0.6mmの形状の平板とした。得られ
た焼結体の熱伝導率は、実施例32が104W/(m・
K)、実施例33が115W/(m・K)であった。
含有ろう材(Ag−Cu−Ti:80−15−5)を3
0μmの厚さでスクリーン印刷し、回路側に0.3mm
厚の銅板及び裏面に0.15mm厚の銅板を載置し、1
0-3Pa台の真空雰囲気下、温度850℃で30分間加
熱した。その後、冷却して複合体を得た。この複合体に
ついて、板厚0.3mm銅板側を研磨し、パターンニン
グ用レジストを印刷し、熱硬化後、塩化第二鉄水溶液に
浸漬エッチングしてパターンを形成した。更に、回路間
に残存する接合材を除くため、銅板部を酸性弗化アンモ
ニウム水溶液に浸触させた後、水洗してパターン形成し
た回路基板を作製した。
3点曲げ強さを測定したところ、実施例32は740M
Pa、実施例33は720MPaであった。また、−4
0℃から150℃の温度幅で3000回のヒートサイク
ル試験を行った。ヒートサイクル後の基板の3点曲げ強
さは、実施例32が710MPa、実施例33が680
MPaであり、ヒートサイクル試験後も回路間の亀裂や
回路の剥離は認められなかった。
の両面に、実施例32で用いた板厚の異なる2種類の銅
板を載置し、窒素ガス雰囲気、温度1050℃で5分間
加熱処理し、その後、冷却して複合体を作製した。得ら
れた複合体は、実施例28と同様の手法で回路基板を作
製した。得られた回路基板の3点曲げ強さは720MP
aであり、ヒートサイクル3000回後の3点曲げ強さ
は670MPaであった。また、ヒートサイクル試験後
も回路間の亀裂や回路の剥離は認められなかった。
した粉末に、成形用バインダーとしてセランダー(ユケ
ン工業社製)を20重量部、純水20重量部を添加混合
し、押し出し成形機でシート幅100mm、シート厚
0.8mmのシートを作製した。選られたシートは45
mm×90mmのサイズに裁断し、表面にBN粉を塗布
して10枚積層し、大気中、温度550℃で2時間脱脂
した。次に、得られた脱脂体をBN容器に充填し、カー
ボンヒーターの電気炉で、0.9MPaの窒素加圧雰囲
気下、温度1900℃で6時間焼成して焼結体を作製し
た。得られた焼結体は、#400のアルミナ砥粒を用い
て乾式ホーニングして表面のBN及び変質層等を除去し
た。得られた焼結体の熱伝導率は、103W/(m・
K)であった。
32と同じ手法で回路基板を作製した。得られた回路基
板の3点曲げ強さは740MPaであった。また、ヒー
トサイクル3000回後の3点曲げ強さは700MPa
であった。また、ヒートサイクル試験後も回路間の基板
の亀裂や回路との基板の剥離は認められなかった。
粒子内部の不純物の固溶量を低減し、しかも粒界相の組
成、量を制御しているので、強度、破壊靭性の機械的特
性に優れると共に、透光性を有し、70W/(m・K)
以上の高い熱伝導率を有するという特徴があるので、自
動車、機械装置等の幅広い分野で各種部品の素材とし
て、特に半導体搭載用回路基板材料として利用すること
ができる。
れば、HIP等の特殊な焼結方法を用いることなく、前
記の高熱伝導率と機械的特性に優れた窒化珪素質焼結体
を安価に製造することができる。
導率が高く、機械的特性に優れているので、信頼性が要
求される輸送機器等の用途やパワーモジュール用途に好
適な回路基板である。
例示する図
ケジュールを示す図
Claims (5)
- 【請求項1】窒化珪素(Si3N4)90〜99mol
%、イットリウム(Y)及びランタノイド族元素の1種
以上を酸化物(Re2O3)換算で1〜10mol%、更
に、Hf、Ti、Zrから選ばれる1種以上を酸化物
(MO2)換算で0〜4mol%含有し、4μmの波長
の光に対する吸収係数が100cm-1以下であることを
特徴とする窒化珪素質焼結体。 - 【請求項2】焼結体中の酸素量よりRe2O3に帰属する
酸素量を除いた残部をSiO2とするとき、SiO2/
(Re2O3+SiO2)のモル比が0.05〜0.5で
あることを特徴とする請求項1記載の窒化珪素質焼結
体。 - 【請求項3】焼結体中のAl、Be及びLiの含有量の
合計が3000ppm以下であり、熱伝導率が70W/
(m・K)以上であることを特徴とする請求項2記載の
窒化珪素質焼結体。 - 【請求項4】Al、Be及びLiの含有量の合計が30
00ppm以下であり、α率が30%以下の窒化珪素粉
末90〜99mol%に、イットリウム(Y)及びラン
タノイド族元素の1種類以上を酸化物換算で1〜10m
ol%と、Hf、Ti、Zrからなる群から選ばれる1
種以上を酸化物換算で0〜4mol%と、更に必要に応
じてSiO2とを、窒化珪素粉末中の酸素量をSiO2換
算したときのSiO2量と前記の添加するSiO2量との
合計量について、SiO2/(Re2O3+SiO2)のモ
ル比が0.05〜0.5となるように添加し、混合、成
形した後に、1MPa以下の窒素加圧雰囲気中、温度1
800〜2000℃で焼成することを特徴とする請求項
1、請求項2又は請求項3記載の窒化珪素質焼結体の製
造方法。 - 【請求項5】請求項1、請求項2又は請求項3記載の窒
化珪素質焼結体を用いてなることを特徴とする窒化珪素
回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10133142A JPH11322437A (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 窒化珪素質焼結体とその製造方法、それを用いた回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10133142A JPH11322437A (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 窒化珪素質焼結体とその製造方法、それを用いた回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322437A true JPH11322437A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15097733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10133142A Pending JPH11322437A (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 窒化珪素質焼結体とその製造方法、それを用いた回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11322437A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002029849A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 窒化ケイ素質焼結体とその製造方法及びそれを用いた回路基板 |
JP2009029665A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Kyocera Corp | 回路基板およびその製法 |
JP2012180234A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Kubota Corp | 窒化ケイ素系セラミックスの製造方法 |
WO2016021346A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | 信越化学工業株式会社 | 透明セラミックスの製造方法 |
-
1998
- 1998-05-15 JP JP10133142A patent/JPH11322437A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2016021346A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2017-07-20 | 信越化学工業株式会社 | 透明セラミックスの製造方法 |
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