JP2002029849A - 窒化ケイ素質焼結体とその製造方法及びそれを用いた回路基板 - Google Patents

窒化ケイ素質焼結体とその製造方法及びそれを用いた回路基板

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JP2002029849A
JP2002029849A JP2000213878A JP2000213878A JP2002029849A JP 2002029849 A JP2002029849 A JP 2002029849A JP 2000213878 A JP2000213878 A JP 2000213878A JP 2000213878 A JP2000213878 A JP 2000213878A JP 2002029849 A JP2002029849 A JP 2002029849A
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sintered body
mol
oxide
thermal conductivity
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Hideyuki Emoto
秀幸 江本
Hiroshi Yokota
博 横田
Masahiro Ibukiyama
正浩 伊吹山
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーモジュール用回路基板等に好適な、機械
的特性に優れると共に、高熱伝導特性と電気絶縁性に優
れる窒化ケイ素質焼結体を提供する 【解決手段】窒化ケイ素86〜99mol%、イットリ
ウム及びランタノイド属の希土類元素からなる群から選
ばれる1種以上を酸化物換算で1〜10mol%、更に
Li、Mg、Ca、Ti、Zr、Hfから選ばれる1種
以上を酸化物換算で0〜4mol%含有し、更にアルミ
ニウム含有量が1000ppm以下であり、しかも窒化
ケイ素のβ率が30%以上の窒化ケイ素組成物を、1M
Pa以下の窒素加圧雰囲気中1700〜2000℃で焼
成する窒化ケイ素質焼結体の製造方法であり、体積抵抗
率が1×1012Ωcm以上、好ましくは、熱伝導率が9
0W/(m・K)以上である窒化ケイ素焼結体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁性に優
れ、しかも高い熱伝導率で機械的特性の優れた窒化ケイ
素質焼結体とその製造方法に関する。また、本発明は、
高い電気絶縁性、高い熱伝導率と優れた機械的特性を有
する前記窒化ケイ素質焼結体を用いて得られる高信頼性
の回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体搭載用の回路基板として、従来か
らアルミナ(Al23)セラミックスなどの様に、絶縁
性に優れたセラミックス基板の表面に、導電性を有する
金属回路層を接合し、更に、金属回路層の所定位置に半
導体素子を搭載した回路基板が広く普及している。
【0003】前記回路基板が信頼性高く動作するために
は、半導体素子が発生する熱を放散し、半導体素子の温
度が過大とならない様にすることが肝要であり、前記回
路基板の基板材料には、電気絶縁性に加えて、優れた放
熱特性を得ることができるように、高い熱伝導性が要求
されている。
【0004】近年、半導体素子等の発熱電子部品を搭載
するパワーモジュール等の回路基板では、高耐電圧化、
大電流化、高速・高周波化が進み、これらの回路基板材
料の放熱特性及び電気絶縁性の一層の向上が望まれてい
る。そして、前記アルミナセラミックスでは放熱散性が
不足することがあり、熱伝導率が100W/(m・K)以
上のベリリアを添加した炭化ケイ素(SiC)や窒化ア
ルミニウム(AlN)等が開発されている。
【0005】しかし、SiCやAlNは熱伝導率が高く
放熱特性に優れているもの、強度や破壊靭性といった機
械的特性が不十分であり、回路基板として用いる際に
は、実装工程において破損したり、半導体素子の作動に
伴う繰り返し熱サイクルを受けて、金属回路層の接合部
付近の回路基板材料にクラックが発生しやすく、耐熱サ
イクル特性及び信頼性が低いという問題があった。
【0006】一方、窒化ケイ素質焼結体(窒化ケイ素セ
ラミックスともいう)は、常温及び高温で化学的に安定
な材料であり、優れた機械的特性及び耐熱性を有するこ
とから、自動車用エンジン部材、摺動部材等の構造材料
への応用が試みられてきており、最近では、窒化ケイ素
セラミックスが本来備えている優れた機械的特性を利用
して回路基板への応用が検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
窒化ケイ素質焼結体は熱伝導率が低く、また電気絶縁性
が製造条件により、大きく変化するためにパワーモジュ
ールに使用するには問題がある。
【0008】窒化ケイ素セラミックスの熱伝導率が低い
理由は、窒化ケイ素を緻密化させるために添加した焼結
助剤成分の一部が、窒化ケイ素粒内に固溶したり、粒界
に偏在するため、フォノン(セラミックス中で熱を伝達
する機構)が散乱されることが原因と考えられている。
特に、Alと酸素は窒化ケイ素に固溶し、サイアロンを
形成するために著しく熱伝導率を低下さてしまう。
【0009】また、窒化ケイ素セラミックスは、窒化ケ
イ素粒子と粒界層より構成されている。窒化ケイ素結晶
粒子自体は高い電気絶縁性を有しているが、粒界層がネ
ットワークを形成しているために、セラミックスの電気
絶縁性は粒界層に依存する。従って、焼結助剤の種類や
焼成時の温度、雰囲気などの製造条件により電気絶縁性
が大きく変化するという問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、機械的特性に優れると共に、高熱伝導特性と高
電気絶縁性を持つ窒化ケイ素質焼結体とそれを安価に安
定して得ることのできる製造方法を提供することであ
り、更に、放熱特性及び電気絶縁性に優れた窒化ケイ素
質焼結体を適用することで、パワーモジュール用回路基
板の素材を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、原料窒化ケイ素粉末の粉体特性、焼
結助剤の組成、量、更に焼結条件等に関して鋭意検討し
た結果、電気絶縁性に優れ、しかも熱伝導率を大幅に向
上した窒化ケイ素質焼結体を得ることができることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は、窒化ケイ素86〜99m
ol%、イットリウム及びランタノイド属の希土類元素
からなる群から選ばれる1種以上を酸化物換算で1〜1
0mol%、更にLi、Mg、Ca、Ti、Zr、Hf
から選ばれる1種以上を酸化物換算で0〜4mol%含
有し、体積抵抗率が1×1012Ω・m以上であることを
特徴とする窒化ケイ素質焼結体であり、好ましくは、熱
伝導率が90W/(m・K)以上であることを特徴とする
前記の窒化ケイ素質焼結体である。
【0013】また、本発明は、窒化ケイ素86〜99m
ol%、イットリウム及びランタノイド属の希土類元素
からなる群から選ばれる1種以上を酸化物換算で1〜1
0mol%、更にLi、Mg、Ca、Ti、Zr、Hf
から選ばれる1種以上を酸化物換算で0〜4mol%含
有し、更にアルミニウム含有量が1000ppm以下で
あり、しかも窒化ケイ素のβ率が30%以上の窒化ケイ
素組成物を、1MPa以下の窒素加圧雰囲気中、温度1
700〜2000℃で焼成することを特徴とする窒化ケ
イ素質焼結体の製造方法であり、好ましくは、更に、焼
成後に、空気中で温度700〜1000℃で加熱処理を
行うことを特徴とする前記の窒化ケイ素質焼結体の製造
方法である。
【0014】更に、本発明は、前記の窒化ケイ素質焼結
体を用いてなることを特徴とする窒化ケイ素回路基板で
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】窒化ケイ素は共有結合性の強い物
質であり、単独で緻密化させるのは困難である。そこ
で、通常、窒化ケイ素は、高温で液相を形成する酸化物
等の助剤を加えて、液相焼結を行うことにより緻密化さ
せる。焼結後、添加した焼結助剤は、一部が窒化ケイ素
粒内に固溶するが、大半は窒化ケイ素の二粒子からなる
界面や多粒子の交点に粒界相として残存する。従って、
窒化ケイ素質焼結体の微構造は、添加した焼結助剤を主
成分とする粒界相がマトリックスとなり、その中に窒化
ケイ素粒子が分散した複合組織を形成していると見なす
ことができる。そのために、焼結体の電気絶縁性は粒界
相の電気絶縁性に大きく左右される。
【0016】焼結助剤としては、希土類元素をはじめと
して、種々のイオン結合性酸化物が用いられるが、これ
らの中には還元又は酸化により陽イオンの価数が変化
し、化学量論組成からずれ、空孔や格子間原子などを生
じ、半導体となるものがある。従って、電気絶縁性の高
い粒界相を得るためには、焼結助剤の種類や焼成時の雰
囲気の制御が重要である。
【0017】一方、窒化ケイ素においてはフォノンによ
り熱が運ばれるが、その理論熱伝導率は、組成、結晶構
造等より200W/(m・K)以上であると推測されてい
る。しかし、実際の窒化ケイ素質焼結体の熱伝導率は粒
界相や窒化ケイ素粒内への不純物の固溶の影響が大き
く、理論熱伝導率の1〜2割程度しか得られていない。
【0018】本発明者らは、前記考えに基づき、窒化ケ
イ素セラミックス中の粒内欠陥を低減させながら粒界相
を制御することにより、電気絶縁性に優れ、しかも熱伝
導特性にも優れる窒化ケイ素セラミックスを得ることが
できるという考えに立ち、いろいろ実験的検討を行った
結果、特定の焼結助剤を用いる時に体積抵抗率に極めて
優れ、しかも熱伝導率にも優れる窒化ケイ素セラミック
スが得られることを見出し、本発明に至ったものであ
る。
【0019】本発明の窒化ケイ素質焼結体は、窒化ケイ
素86〜99mol%、イットリウム及びランタノイド
属の希土類元素からなる群より選ばれる1種以上を酸化
物換算で1〜10mol%、更にLi、Mg、Ca、T
i、Zr、Hfから選ばれる1種以上を酸化物換算で0
〜4mol%含有する。
【0020】窒化ケイ素の焼結助剤としては、各種酸化
物が知られているが、Al23の如く窒化ケイ素中に固
溶するものは、窒化ケイ素粒内に欠陥として存在し、フ
ォノンを散乱し、熱伝導率を低下させる。この為、本発
明の窒化ケイ素質焼結体では、窒化ケイ素に固溶しない
イットリウム及びランタノイド族元素の1種以上(以
下、希土類元素の焼結助剤とよぶ)を酸化物換算で1〜
10mol%含有するものであり、好ましくは2〜5m
ol%含有するものである。前記希土類元素の焼結助剤
は、更に必要に応じて添加されるLi、Mg、Ca、T
i、Zr、Hfから選ばれる1種以上の化合物と同じ
く、その形態は酸化物或いは焼結操作において酸化物を
形成するものであればどのようなものでも構わないが、
焼結操作を邪魔するガス発生が防止できることから、酸
化物が最も望ましい。
【0021】前記希土類元素の焼結助剤について、その
酸化物換算の含有量が1mol%未満では、焼成時に生
成する液相量が不足し、十分に緻密化した焼結体が得ら
れない。一方、10mol%を越えると、粒界相の量が
多くなりすぎて、粒界相でのフォノンの散乱による熱伝
導率の低下が起こってしまう。両者のバランスより2〜
5mol%が好ましい範囲として選択される。
【0022】前記希土類元素の焼結助剤について、特に
Y、Erの酸化物もしくはそれらと他の希土類元素の酸
化物を組み合わせて用いるのが望ましい。これらの元素
の陽イオンは価数変化が起こりにくく、また、窒化ケイ
素粒内への酸素固溶を抑制し、しかも粒界相を結晶化さ
せるため、高電気絶縁性と高熱伝導性の同時達成に有効
である。
【0023】本発明の窒化ケイ素焼結体においては、前
記の希土類元素の焼結助剤に加えて、次に示す焼結助剤
を含有する。即ち、Li、Mg、Ca、Ti、Zr、H
fは、前記希土類元素の焼結助剤と組み合わせて用いる
ときに、焼結性を助長するとともに、窒化ケイ素粒内に
固溶せず、粒界相の結晶化をも助長する効果がある。そ
の含有量については、0〜4mol%、好ましくは0.
5〜3mol%である。しかし、これらの含有量が、4
mol%を越えるときには、かえって熱伝導率や高温強
度等の機械的特性が低下することがある。
【0024】本発明の窒化ケイ素質焼結体は、前記の焼
結助剤を組み合わせて用いているので、体積固有抵抗が
1×1012Ω・m以上であるという優れた電気絶縁性を
示す。従来のものでは、100A以上の大電流を流す場
合には大きなリーク電流が発生し、絶縁性に問題が生じ
たり、また、10kVを越える高電圧で絶縁破壊する恐
れがあり、パワーモジュール用回路基板としての用途が
限定されていたが、本発明の窒化ケイ素質焼結体は極め
て大きな体積抵抗率を有しており、パワーモジュール用
回路基板の用途を大幅に拡大できる特徴がある。
【0025】加えて、本発明の窒化ケイ素質焼結体は、
その熱伝導率が90W/(m・K)以上である。熱伝導率
が90W/(m・K)未満の場合、放熱基板として用いる
ときに十分な放熱性が得られず、その用途が限定される
ことがあるが、本発明の窒化ケイ素質焼結体は、前述の
通りに、熱伝導率が90W/(m・K)以上であり、用途
拡大に効果的である。
【0026】更に、本発明の窒化ケイ素質焼結体は、焼
結体の相対密度が95%以上であり、好ましくは97%
以上である。焼結体相対密度が95%未満では、焼結体
中の気孔量が多くなり過ぎ、これらが欠陥となり強度の
低下をもたらし、十分な強度特性が得られなくなる。ま
た、これらの焼結体中の気孔は、フォノンを散乱し熱伝
導率の低下をも引き起こす。
【0027】また、本発明の窒化ケイ素質焼結体を得る
方法は、Al含有量が1000ppm以下、且つβ率が
30%以上の窒化ケイ素粉末に、イットリウム及びラン
タノイド属元素からなる群より選ばれる1種以上を含む
物質(酸化物もしくは焼結操作により酸化物となる物質
が好ましい)を所定量と、Li、Mg、Ca、Ti、Z
r、Hfからなる群より選ばれる1種以上の物質(酸化
物もしくは焼結操作により酸化物となる物質が好まし
い)を所定量とを添加して、ボールミル混合等で均一に
混合し混合粉末とした後、従来公知の方法で成形した
後、1MPa以下の窒素加圧雰囲気中で、温度1700
〜2000℃で焼成することを特徴としている。
【0028】ここで、焼結助剤の配合に関して、前述の
通りに、得られる窒化ケイ素焼結体中での配合割合とな
るように定めれば良いが、焼結性を一層助長する目的で
SiO2を窒化ケイ素に由来する酸化物と合わせて希土
類酸化物助剤と等モルになるまで添加しても構わない。
また、成形方法に関しては、従来公知の方法の中で、金
型成形後、冷間静水圧成形(CIP)して成形体とする
方法が、比較的安価で量産に富むことから好ましい方法
である。更に、成形体中には、前記成形方法に応じて、
いろいろな物質が添加されることがあるので、焼成操作
に移るときに乾燥、脱脂等の操作を必要に応じて施す。
【0029】上述の通りに、本発明に用いる窒化ケイ素
粉末は、Al含有量が1000ppm以下で、しかもβ
率が30%以上である。Al含有量が1000ppmを
超えて含まれる場合には、得られる窒化ケイ素焼結体の
熱伝導率が十分でないことがあるし、β率が30%未満
のものは焼結操作において針状の窒化ケイ素粒子が成長
して得られる窒化ケイ素焼結体の機械的特性が劣化して
しまうことがある。
【0030】次に、本発明における焼成操作は、1MP
a以下の窒素加圧雰囲気中、温度1700〜2200℃
で1〜48時間焼成して焼結体を作製する。焼成温度に
関しては、1700℃以下では緻密化不足が発生し、2
200℃以上では、粒成長が進みすぎ機械的特性の低下
の原因となるとともにHIP等の特殊な焼結装置を必要
とするため好ましくない。焼結温度の好ましい範囲は1
750〜1950℃である。焼成時間に関しては、1時
間未満では緻密化不足が発生しやすく、48時間を超え
る長時間の焼成は、コスト的に問題がある。また焼成雰
囲気に関しては、窒化ケイ素の分解を抑えるため、窒素
圧が高い方が好ましいが、1MPaを越えるときには、
焼結に用いる焼結炉に多大な費用を必要とし、本発明の
目的を達成できなくなる。
【0031】また、上記焼結操作において、粒界相中の
希土類陽イオンの還元(価数減少)し、電気絶縁性の低
下した焼結体を、空気中、700〜1000℃で加熱処
理し、粒界相を選択的に酸化することにより、本発明の
窒化ケイ素質焼結体を安定して得ることができる。この
場合、700℃未満では、粒界相の酸化が不十分であ
り、1000℃を越えると窒化ケイ素粒子自体の酸化も
進行し、粒界相の選択的酸化が困難であることから、7
00〜1000℃が好ましい温度範囲である。
【0032】本発明の製造方法で得られる窒化ケイ素質
焼結体は、窒化ケイ素が本来兼ね備えている優れた機械
的特性と電気絶縁性並びに熱伝導性に優れているので、
厳しい使用条件で用いられる回路基板、例えばパワーモ
ジュール用の回路基板に好適な材料である。
【0033】本発明の窒化ケイ素質焼結体を用いた回路
基板は、板状の窒化ケイ素質焼結体又は研削加工等によ
り板状に加工した窒化ケイ素質焼結体を、金属板と接合
した後、エッチング等の従来公知の手法を用いて回路を
形成することで容易に製造できる。或いは、板状の窒化
ケイ素質焼結他に予め回路形成した金属板を搭載して接
合することによっても製造できる。
【0034】窒化ケイ素質焼結体と金属板の接合方法に
関しては、例えば、窒化ケイ素質焼結体と金属板とを不
活性ガス或いは窒素雰囲気中で加熱し、焼結体と金属板
を直接接合する方法(直接接合法)、Ti、Zr等の活
性金属と低融点合金を作るAg、Cu等の金属を混合又
は合金としたろう材を窒化ケイ素質焼結体と金属板との
間に介在させて不活性ガス又は真空雰囲気中で加熱圧着
する方法(活性金属法)等を利用して製造することがで
きる。
【0035】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげて更に本発明を
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0036】〔実施例1〜18、比較例1〜11〕 表
1に示す粉体特性の異なる窒化ケイ素粉末A〜Cに、表
2に示す組成の酸化物助剤を添加し、メタノールを溶媒
として2時間湿式ボールミル混合した。
【0037】次に、これらの粉末をろ過、乾燥後、10
MPaの成形圧で金型成形した後、200MPaの成形
圧でCIP成形して、5×30×50mmの成形体を得
た。得られた成形体は、窒化ホウ素(BN)製るつぼに
充填し、カーボンヒーターの電気炉で表2に示す焼成温
度、時間、窒素ガス圧力で焼結し、焼結体を作製した。
また、実施例17、18及び比較例4、5では、焼結体
を更に空気中で表2に示す条件で加熱処理を行った。
【0038】この様にして得られた各種焼結体の密度
は、アルキメデス法で測定し、その結果を表2に示す。
尚、比較例11については、焼成時の重量減少が50%
以上であり、その後の評価に供することのできる焼結体
が得られなかった。
【0039】次に、これらの焼結体を所望の形状に加工
した後、JISに準拠した方法により、熱伝導率、体積
抵抗率、室温の三点曲げ強度を評価した。更に、焼結体
の一部を窒化ケイ素製の乳鉢と乳棒で粉砕し、原子吸光
法によるAl元素の含有量の定量評価を行った。結果を
表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】〔実施例19、比較例12〕 実施例19
では、窒化ケイ素粉末AとBの50:50(質量比)の
混合粉末にY23:5mol%及びMgO:1mol%
を、比較例12では、窒化ケイ素粉末AとBの10:9
0(質量比)の混合粉末にY23:5mol%及びMg
O:1mol%を添加し、実施例1と同じ方法で、焼結
体を作製した。
【0043】得られた焼結体密度は実施例19が99%
で、比較例12が83%であった。また、焼結体中のA
l含有量は実施例19が90ppm、比較例12が60
ppmであった。また、熱伝導率は、実施例19が10
2W/(m・K)、比較例12が55W/(m・K)であっ
た。また、体積抵抗率はいずれも1013Ω・mであっ
た。
【0044】〔実施例20、21〕 窒化ケイ素粉末A
に実施例20では、Y23:4mol%、Yb23:2
mol%とMgO:1mol%、実施例21では、Er
23:5mol%、Eu23:1mol%とZrO2
1mol%を添加し、実施例1と同じ方法で焼結体を作
製した。
【0045】得られた焼結体密度、Al含有量はいずれ
もそれぞれ99%、120ppmであった。更に得られ
た焼結体の熱伝導率は実施例21が105W/(m・K)
で、実施例21が96W/(m・K)、体積抵抗率はいず
れも1012Ω・m以上で、強度はいずれも700MPa
以上であった。
【0046】〔実施例22、比較例13〕 実施例21
は実施例2、比較例13は比較例3のそれぞれ助剤混合
粉末を10MPaの圧力で金型成形した後、200MP
aの圧力でCIP成形して60mm×90mm×8mm
の成形体を得た。これらの成形体を、BN容器に充填
し、カーボンヒーターの電気炉で、0.8MPaの窒素
加圧雰囲気下、1850℃で8時間焼成して焼結体を作
製した。
【0047】得られた焼結体は、研削加工により40m
m×60mm×0.6mmの形状の平板とした。得られ
た焼結体の熱伝導率は実施例21が98W/(m・K)、
実施例22が105W/(m・K)であった。また、体積
抵抗率は実施例22が1013Ω・m、比較例13が107
Ω・mであった。
【0048】次に、前記窒化ケイ素平板の両面に活性金
属含有ろう材(Ag−Cu−Ti:80−15−5(質
量比))を30μmの厚さでスクリーン印刷し、回路側
に0.3mm厚の銅板及び0.15mm厚の銅板を載置
し、10-3Pa台の真空中、850℃で30分間加熱し
た。
【0049】その後、冷却して複合体について板厚0.
3mmの銅板側を研磨し、パターニング用レジスト印刷
し、熱硬化後、塩化第二鉄水溶液を浸漬エッチングして
パターンを形成した。更に回路間に残存する複合材を取
り除くため、銅板部を酸性フッ化アンモニウム水溶液に
浸蝕させた後、水洗してパターンを形成した回路基板を
作製した。
【0050】次に、前記回路基板を下部スパン30mm
で三点曲げ強度を測定したところ、実施例22は730
MPa、比較例13は700MPaであった。また、表
裏銅板間での絶縁耐圧を測定したところ、実施例22は
10kVまでで絶縁破壊は起こらなかったが、比較例1
3では、5kVで絶縁破壊した。
【0051】実施例22については、更に−40℃から
150℃温度幅で3000回のヒートサイクル試験を行
った。ヒートサイクル後の基板の三点曲げ強度は710
MPaであり、ヒートサイクル試験後も回路間の亀裂や
回路の剥離は認められなかった。
【0052】〔実施例23〕 実施例3の焼結助剤を混
合した粉末に、成形用バインダーとしてセランダー(ユ
ケン工業社製)を20質量部、純水15質量部を添加混
合し、押し出し成形機でシート幅90mm、シート厚
0.8mmのシートを作製した。得られたシートは50
mm×80mmのサイズに裁断し、表面にBN粉を塗布
して15枚積層し、大気中500℃で5時間脱脂した。
次に得られた脱脂体をBN容器に充填し、カーボンヒー
ターの電気炉で0.8MPaの窒素加圧雰囲気下、18
50℃で8時間焼成して焼結体を作製した。
【0053】得られた焼結体は、#400のアルミナ砥
粒を用いて乾式ホーニングして表面のBN及び変質層を
除去した。得られた焼結体の熱伝導率は99W/(m・
K)、体積抵抗率は1014Ω・mであった。
【0054】次に前記窒化ケイ素平板を用いて、実施例
22と同じ手法で回路基板を作製した。得られた回路基
板は10kVまででは絶縁破壊は起こらなかった。ま
た、三点曲げ強度は760MPaであり、ヒートサイク
ル3000回後の三点曲げ強度は730MPaであっ
た。更にヒートサイクル試験後も回路間の基板の亀裂や
回路の剥離は認められなかった。
【0055】
【発明の効果】本発明の窒化ケイ素質焼結体は、窒化ケ
イ素が本来兼ね備えている、優れた機械的特性ととも
に、高い熱伝導率と優れた電気絶縁性を有しているの
で、電子材料用途の半導体搭載用回路基板、特に大電流
を必要とするパワーモジュール用回路基板に適用でき、
産業上極めて有用である。
【0056】又、本発明の窒化ケイ素質焼結体の製造方
法は、前記窒化ケイ素質焼結体を安定して得ることがで
きる特徴がある。更に、本発明の回路基板は、前記窒化
ケイ素質焼結体を用いているので、機械的性質に優れる
とともに熱伝導性、絶縁抵抗にも優れているので、耐熱
サイクルや耐電圧等の信頼性が高い特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/14 C Fターム(参考) 4G001 BA01 BA06 BA07 BA08 BA09 BA10 BA12 BA13 BA14 BA32 BA71 BB01 BB06 BB07 BB08 BB09 BB10 BB12 BB13 BB14 BB32 BB71 BC13 BC23 BC52 BC54 BC71 BD03 BD14 BD23 BD38 BE03 BE33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化ケイ素86〜99mol%、イットリ
    ウム及びランタノイド属の希土類元素からなる群から選
    ばれる1種以上を酸化物換算で1〜10mol%、更に
    Li、Mg、Ca、Ti、Zr、Hfから選ばれる1種
    以上を酸化物換算で0〜4mol%含有し、体積抵抗率
    が1×1012Ω・m以上であることを特徴とする窒化ケ
    イ素質焼結体。
  2. 【請求項2】熱伝導率が90W/(m・K)以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の窒化ケイ素質焼結体。
  3. 【請求項3】窒化ケイ素86〜99mol%、イットリ
    ウム及びランタノイド属の希土類元素からなる群から選
    ばれる1種以上を酸化物換算で1〜10mol%、更に
    Li、Mg、Ca、Ti、Zr、Hfから選ばれる1種
    以上を酸化物換算で0〜4mol%含有し、更にアルミ
    ニウム含有量が1000ppm以下であり、しかも窒化
    ケイ素のβ率が30%以上の窒化ケイ素組成物を、1M
    Pa以下の窒素加圧雰囲気中、温度1700〜2000
    ℃で焼成することを特徴とする窒化ケイ素質焼結体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】更に、焼成後に、空気中で温度700〜1
    000℃で加熱処理を行うことを特徴とする請求項3記
    載の窒化ケイ素質焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2記載の窒化ケイ素質
    焼結体を用いてなることを特徴とする窒化ケイ素回路基
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