JP2001019556A - 窒化珪素質焼結体、その製造方法及びそれを用いた回路基板 - Google Patents

窒化珪素質焼結体、その製造方法及びそれを用いた回路基板

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JP2001019556A
JP2001019556A JP11194220A JP19422099A JP2001019556A JP 2001019556 A JP2001019556 A JP 2001019556A JP 11194220 A JP11194220 A JP 11194220A JP 19422099 A JP19422099 A JP 19422099A JP 2001019556 A JP2001019556 A JP 2001019556A
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Hideyuki Emoto
秀幸 江本
Hiroshi Yokota
博 横田
Masahiro Ibukiyama
正浩 伊吹山
Kazuyuki Tokura
和志 戸倉
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高熱伝導性で、しかも機械的特性に優れる窒化
珪素焼結体を提供する。 【解決手段】窒化珪素90〜99mol%、Y及びラン
タノイド族元素の1種以上を酸化物換算で1〜10mo
l%、更に、Hf、Ti、Zrから選ばれる1種以上を
酸化物換算で0〜4mol%含有し、更に、SiO2
(Re23+SiO2)のモル比と結晶相が特定割合を
有する、熱伝導率が90W/(m・K)以上の窒化珪素
焼結体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的特性に優
れ、しかも高い熱伝導率を有する窒化珪素質焼結体とそ
の製造方法に関する。また、本発明は、高い熱伝導率と
優れた機械的特性を有する前記窒化珪素質焼結体を用い
て得られる高信頼性の回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体搭載用の回路基板として、従来か
ら、アルミナ(Al23)セラミックスなどの様に、絶
縁性に優れたセラミックス基板の表面に、導電性を有す
る金属回路層をろう材で接合し、更に、金属回路層の所
定位置に半導体素子を搭載した回路基板が広く普及して
いる。前記回路基板が信頼性高く動作するためには、半
導体素子が発生する熱を放散し、半導体素子の温度が過
大とならない様にすることが肝要であり、前記回路基板
の基板材料には、電気絶縁性に加えて、優れた放熱特性
を得ることができるように、高い熱伝導率が要求されて
いる。
【0003】近年、回路基板の小型化、半導体素子の高
集積化等が進むに従い、これらの回路基板材料の放熱特
性の一層の向上が望まれている。そして、前記アルミナ
セラミックスでは熱放散性が不足することがあり、熱伝
導率が100W/(m・K)以上のベリリアを添加した
炭化珪素(SiC)や窒化アルミニウム(AlN)等が
開発されている。
【0004】しかし、SiCやAlNは熱伝導率は高
く、放熱特性に優れているものの、強度や破壊靭性とい
った機械的特性が不十分であり、回路基板等として用い
る際には、実装工程において破損したり、半導体素子の
作動に伴う繰り返し熱サイクルを受けて、金属回路層の
接合部付近の回路基板材料にクラックが発生しやすく、
耐熱サイクル特性及び信頼性が低いという問題があっ
た。
【0005】一方、窒化珪素質焼結体(窒化珪素セラミ
ックスともいう)は、常温及び高温で化学的に安定な材
料であり、優れた機械的特性を有することから、自動車
用エンジン部材、摺動部材等の構造材料として、また、
高い電気絶縁性を有することから、電気絶縁材料として
も使用されている材料であるが、従来の窒化珪素質焼結
体の熱伝導率がSiCやAlNに比べて低いため、高い
放熱特性が要求される前記回路基板等の電子材料用途に
は殆ど用いられない、或は用途範囲が非常に狭く限定さ
れている問題がある。
【0006】窒化珪素は共有結合性の強い物質であり、
優れた高温特性を有する反面、難焼結性の物質である。
この為、従来の窒化珪素セラミックスは、窒化珪素粉末
に焼結性を高める目的でY23等の酸化物のような焼結
助剤を添加し、成形した後、1600〜2200℃の高
温で所定時間焼成することにより緻密化した焼結体を得
て、更に該焼結体を必要に応じて所望の形状に研削加工
して製造しているのが一般的である。従来の窒化珪素セ
ラミックスについてその熱伝導率は、例えば、一般的な
焼結助剤であるY23とAl23を添加した焼結体の場
合では、熱伝導率は20W/(m・K)程度であった。
【0007】窒化珪素セラミックスの熱伝導率が低い理
由は、窒化珪素を緻密化させる為に添加した焼結助剤成
分の一部が、窒化珪素粒内に固溶したり、粒界に偏在し
たりするため、フォノン(セラミックス中で熱を伝達す
る機構)が散乱されることが原因と考えられている。即
ち、窒化珪素にAl及び酸素が固溶するとサイアロンを
形成し、このサイアロンの熱伝導率が非常に低いため、
Al系の焼結助剤を用いた窒化珪素焼結体の熱伝導率は
低くなってしまう。この考えに基づき、窒化珪素セラミ
ックスの高熱伝導化がいろいろ検討されている。
【0008】例えば、「日本セラミックス協会学術論文
誌」1989年1月号第56〜62頁には、Alを含有
する焼結助剤を用いず、Y23のみを添加してHIP
(熱間等方圧)焼結することが開示されている。この方
法により、熱伝導率が70W/(m・K)の窒化珪素質
焼結体が得られている。
【0009】また、「日本セラミックス協会学術論文
誌」1996年1月号第49〜53頁には、焼結助剤と
して少量のY23及びNd23を添加し、2200℃と
非常に高温で4時間HIP焼結することにより、窒化珪
素粒子の成長を促進させて、熱伝導率が100W/(m
・K)以上の窒化珪素質焼結体が開示されている。
【0010】また、特開平11−100273号公報や
特開平11−100274号公報には、Al等の金属不
純物及び酸素含有量の少ない原料粉末を使用し、Y及び
ランタノイド族元素の酸化物、場合によってはHf、T
i、Zr等の酸化物を焼結助剤として添加し、熱伝導率
70W/(m・K)以上の焼結体を得る方法が開示され
ている。
【0011】しかし、前記のいずれの方法においても、
高熱伝導率を達成するために窒化珪素粒子の成長が不可
欠であるが、窒化珪素焼結体中で過度に成長した粒子は
破壊源の一因となり、それにより破壊強度が低いとかバ
ラツキが大きいなど機械的特性に問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、高強度、高靱性で、機械的
特性のバラツキが小さい(ワイブル係数が大きい)と共
に、高熱伝導特性を持つ窒化珪素質焼結体とそれを安価
に安定して得ることができる製造方法を提供することで
あり、更に、放熱特性に優れた高信頼性の前記窒化珪素
質焼結体を適用することで、半導体用回路基板、或いは
バルブ等の自動車部品の素材を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、原料窒化珪素粉末の粉体特性、焼結
助剤の組成、量、更に焼結条件等に関して鋭意検討した
結果、強度、破壊靭性等の機械的特性に優れ、しかもそ
のバラツキが小さく(ワイブル係数が大きく)、熱伝導
率を大幅に向上した窒化珪素質焼結体を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明は、窒化珪素(Si
34)90〜99mol%、イットリウム及びランタノ
イド族元素の1種以上を酸化物(Re23)換算で1〜
10mol%、更に、Hf、Ti、Zrから選ばれる1
種以上を酸化物(MO2)換算で0〜4mol%含有
し、焼結体中の全酸素量からRe23及びMO2に帰属
する酸素量を除いた残部をSiO2とするときにSiO2
/(Re23+SiO2)のモル比が0.5以下であ
り、アルミニウム含有量が1000ppm以下であり、
更にX線回折による粒界結晶相としてK相(ReSiO
2N)、J相(Re4Si 272)、Re2Si3
34、Re23、H相(Re10Si7234)、Re2
SiO5又はRe2Si27の少なくとも1種以上が認め
られ、K相(ReSiO 2N)、J相(Re4Si27
2)、Re2Si334、並びにRe23のメインピー
ク強度の合計に対するH相(Re10Si7234)、R
2SiO5、並びにRe2Si27のメインピーク強度
の合計比が1.0以下であり、しかも熱伝導率が90W
/(m・K)以上であることを特徴とする窒化珪素質焼
結体である。
【0015】また、本発明の窒化珪素質焼結体は、焼結
体の切断面観察において、短軸径が2μm以上の窒化珪
素粒子の平均径が10μm以下であり、3点曲げ強度が
600MPa以上であることを特徴とする窒化珪素質焼
結体である。
【0016】そして、本発明は、窒化珪素90〜99m
ol%、イットリウム及びランタノイド族元素の1種以
上を酸化物(Re23)換算で1〜10mol%、更に
Hf、Ti、Zrから選ばれる1種以上を酸化物(MO
2)換算で0〜4mol%含有し、組成物中の全酸素量
からRe23及びMO2に帰属する酸素量を除いたもの
が0.3〜1.5重量%であり、組成物中のアルミニウ
ム含有量が1000ppm以下であり、しかも窒化珪素
のβ率が30%以上の窒化珪素組成物を1MPa未満の
窒素加圧雰囲気中、1800〜2000℃で焼結するこ
とを特徴とする窒化珪素質焼結体の製造方法であり、加
えて、本発明は、前記窒化珪素質焼結体を用いてなる回
路基板である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、窒化珪素焼結体中の粒
内欠陥を低減させ、且つ粒界相を制御し、更に粗大柱状
粒子のサイズを制御することにより、本発明が目的とす
る熱伝導特性及び機械的特性に優れた焼結体を得ること
ができるとの考えに立ち、鋭意検討を行った結果、本発
明に至ったものである。
【0018】上述したとおりに、窒化珪素は電気絶縁材
料であり、フォノンにより熱が運ばれるが、その理論熱
伝導率は、組成、結晶構造等より200W/(m・K)
以上であると推測されている。しかし、実際に窒化珪素
の単結晶を合成するのは難しく、一般には焼結体として
製造されているので、その熱伝導率は前記理論熱伝導率
に比べ、相当低いものしか得られていない。
【0019】窒化珪素の焼結は、窒化珪素粒子が焼結助
剤と窒化珪素原料粉末中に含まれるSiO2成分からな
る液相に溶解、析出しながら進むので、得られる窒化珪
素セラミックス中の個々の窒化珪素粒子は、単結晶に近
く、比較的高い熱伝導率が期待される。一方、フォノン
は格子の乱れ、粒界相や気孔により散乱されるので、窒
化珪素質焼結体の熱伝導率は、窒化珪素の結晶構造、焼
結助剤の種類、結晶粒内への固溶等の影響を受ける。実
際の窒化珪素セラミックスにおいては、前述した粒界相
や窒化珪素粒内への不純物の固溶の影響が大きく、理論
熱伝導率の1〜2割程度の熱伝導率しか得られていな
い。
【0020】窒化珪素セラミックス中の二粒子界面の厚
さは1nm程度であり、これはフォノンの平均自由行程
の1/10以下である。このことは、窒化珪素セラミッ
クスの熱伝導率に対しては、粒界相の影響よりも窒化珪
素粒内の欠陥によるフォノン散乱の影響が大きく、窒化
珪素セラミックスの熱伝導率を向上させるには、窒化珪
素粒子内の欠陥を制御することが必要であり、その手段
としては窒化珪素の粒成長、即ち、粒子の液相への溶解
−再析出を促進させることにより粒内純化を行なうこと
が有効であるとされている。
【0021】一方、窒化珪素セラミックスの機械的特性
についてみると、窒化珪素セラミックスは、柱状のβ型
窒化珪素粒子が複雑に絡み合った焼結体組織を呈してお
り、この組織が強度、破壊靭性等の機械的特性に大きく
寄与している。また、過度に成長した粗大粒子や焼結体
中の気孔は、欠陥として作用し強度特性に影響を及ぼ
す。窒化珪素セラミックスにおいては、これらの欠陥を
も含めた焼結体組織を適正化することが、強度、破壊靭
性等の機械的特性に優れた焼結体を得るために重要であ
る。
【0022】本発明者らは、窒化珪素セラミックス中の
粒内欠陥を低減させながら、しかも粒界相を制御するこ
とにより、本発明が目的とする熱伝導特性に優れ、しか
も粗大粒子サイズを制御することにより、機械的特性に
も優れる窒化珪素セラミックスを得ることができるとい
う考えに立ち、鋭意検討を行った結果、本発明に至った
ものである。
【0023】本発明の窒化珪素質焼結体は、窒化珪素
(Si34)90〜99mol%、イットリウム及びラ
ンタノイド族元素の1種以上を酸化物(Re23)換算
で1〜10mol%、更にHf、Ti、Zrから選ばれ
る1種以上を酸化物(MO2)換算で0〜4mol%含
有する。
【0024】窒化珪素の焼結助剤としては、各種の酸化
物等が知られているが、Al23の如く窒化珪素中に固
溶するものは、窒化珪素粒子内に欠陥として存在し、フ
ォノンを散乱し熱伝導率を低下させる。この為、本発明
の窒化珪素質焼結体では、窒化珪素と固溶しないイット
リウム及びランタノイド族元素の1種以上を酸化物(R
23)換算で1〜10mol%含有するものであり、
好ましくは3〜6mol%含有するものである。前記イ
ットリウム及びランタノイド族元素の含有量が1mol
%未満では、焼結時に生成する液相量が不足し、十分に
緻密化した焼結体が得がたくなる。一方、イットリウム
及びランタノイド族元素の含有量が10mol%を超え
ると、粒界相の量が多くなり過ぎて、粒界相でのフォノ
ンの散乱による熱伝導率の低下が起こってしまう。ま
た、粒界相の量が多くなり過ぎると、機械的特性、特に
高温強度が低下する。
【0025】Hf、Ti、Zrは、前記イットリウムや
ランタノイド族元素の焼結助剤と組み合わせて用いて、
焼結性を助長するとともに、焼結体中の粒界相の結晶化
をも助長する効果がある。その含有量については、0〜
4mol%、好ましくは、0.5〜2mol%である。
しかし、Hf、Ti、Zrの含有量が4mol%を超え
るときには、粒界相が多くなり過ぎ、反って熱伝導率や
高温強度等の機械的特性が低下することがある。
【0026】また、本発明の窒化珪素質焼結体は、焼結
体中の全酸素量よりイットリウム及びランタノイド族元
素から選ばれる1種以上を酸化物換算したRe23及び
Hf、Ti、Zrから選ばれる1種以上を酸化物換算し
たMO2に帰属した酸素量を除いた残部をSiO2とした
ときに、SiO2/(Re23+SiO2)のモル比が
0.5以下であり、好ましくは、0.4以下である。窒
化珪素の焼結は、添加した焼結助剤と原料粉末中並びに
必要に応じて添加したSiO2からなる粒界相(液相)
に窒化珪素粒子が溶解−再析出しながら粒成長してい
く。この場合、液相中のSiO2の量が増加すると、そ
の一部が液相から析出する窒化珪素粒子中に固溶して、
窒化珪素粒子中の欠陥として存在し、その結果、フォノ
ンを散乱して熱伝導率を低下させてしまうためである。
【0027】更に、本発明の窒化珪素質焼結体は、焼結
体中のAl含有量が1000ppm以下であり、好まし
くは500ppm以下である。Alは焼結時に窒化珪素
粒子中に固溶し、その結果、窒化珪素粒子内に欠陥を形
成し、フォノンを散乱して、熱伝導率の低下をもたら
す。つまり、Al含有量が1000ppmを超えると、
Alの窒化珪素粒子への固溶量が多くなり過ぎ、その結
果、熱伝導率が低下してしまう。
【0028】また、本発明の窒化珪素質焼結体は、X線
回折による粒界結晶相としてK相(ReSiO2N)、
J相(Re4Si272)、Re2Si334、Re2
3、H相(Re10Si7234)、Re2SiO5又は
Re2Si27の少なくとも1種以上が認められ、K相
(ReSiO2N)、J相(Re4Si272)、Re2
Si334、並びにRe23のメインピーク強度の合
計に対するH相(Re10Si7234)、Re2Si
5、並びにRe2Si27のメインピーク強度の合計の
比が1.0以下であることが好ましい。
【0029】窒化珪素粒子が液相に溶解−再析出する際
に、酸素が固溶し難い液相(イットリウム及びランタノ
イド族元素の酸化物の比率が高い液相)を形成すること
により高熱伝導率が達成されるためである。H相(Re
10Si7234)、Re2SiO5、並びにRe2Si2
7のメインピーク強度の合計がの比がK相(ReSiO2
N)、J相(Re4Si272)、Re2Si334
並びにRe23のメインピーク強度の合計値の1.0以
上の場合、粒内に固溶する酸素量が多くなるために熱伝
導率が低下してしまうことがある。上記構成を持つ本発
明の窒化珪素質焼結体は、その熱伝導率が90W/(m
・K)以上である。
【0030】また、本発明の窒化珪素質焼結体の相対密
度は、95%以上であることが好ましく、更に好ましく
は97%以上である。焼結体密度が95%未満では、焼
結体中の気孔量が多くなり過ぎ、これらが欠陥となり、
平均強度の低下ばかりでなくワイブル係数も低下する
等、強度の低下をもたらし、十分な強度特性が得られな
くなる。加えて、焼結体中の気孔は、フォノンを散乱し
熱伝導率の低下をも引き起すからである。
【0031】また、本発明に係る窒化珪素質焼結体中の
粗大窒化珪素粒子(粒子径(短軸径)が2μm以上)の
平均径(累積面積50%径)は10μm以下である。こ
の様な窒化珪素質焼結体の三点曲げ強度は600MPa
以上であり、そのバラツキも小さく(ワイブル係数が7
以上)好ましいものである。粗大窒化珪素粒子の平均径
が10μmを超えると、熱伝導率は向上するものの、粗
大に成長した窒化珪素粒子が欠陥となって、強度等の機
械的特性が低下してしまう。
【0032】窒化珪素質焼結体の組織評価に関しては、
窒化珪素質焼結体を研削加工し、更にダイヤモンド砥粒
で鏡面研磨した後、酸素を8容積%含有するCF4ガス
中で高周波プラズマによるエッチングを行ない、得られ
た試料を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察す
る。次に、粗大窒化珪素粒子の平均径の評価について
は、得られたSEM写真を用いて画像解析装置により焼
結体組織中の粒子径(SEM写真上での粒子幅)が2μ
m以上の粗大粒子の定量評価を行う。粗大粒子の定量評
価には、350倍のSEM写真を5視野以上使用し、粒
子径が2μm以上の粒子を小さい順に積算していき、全
粗大粒子面積の50%となるところを粗大粒子平均径と
する。
【0033】次に、本発明の窒化珪素質焼結体を得る方
法について、以下説明する。まず、Al含有量が100
0ppm以下でβ率が30%以上の窒化珪素粉末に、イ
ットリウム及びランタノイド族元素の酸化物もしくは焼
結操作により酸化物なる物質の1種類以上と、必要に応
じてHf、Ti、Zrの1種以上、更に必要に応じてS
iO2を所定量添加して、ボールミル等で均一に混合し
て混合粉末を得る。
【0034】前記混合粉末を金型成形後、冷間静水圧成
形(CIP)して成形体とする。成形方法に関しては、
上記手法以外の泥しょう鋳込成形法、押し出し成形法等
でも問題なく、また、必要に応じて、分散剤、バインダ
ー等を添加しても良い。前記混合粉末又は成形体を脱脂
した組成物について、全酸素量からRe23及びMO 2
に帰属する酸素量を除いたものが0.3〜1.5重量%
であることが望ましい。0.3重量%よりも少ないと焼
結時に生成する液相量が不足し、十分に緻密化した焼結
体が得られなくなる。また、1.5重量%を超えると焼
結体のSiO2/(Re23+SiO2)のモル比を0.
5以下にすることが困難となり、その結果、得られる窒
化珪素焼結体の熱伝導率が低下してしまう。また、組成
物中の窒化珪素のβ率が30%よりも小さいと、本発明
の焼結助剤を用いる焼結方法では十分に緻密な焼結体が
得難い。
【0035】次に、脱脂後の前記成形体を窒化加圧雰囲
気中、1800〜2000℃で1〜20時間焼成して焼
結体を作製することができる。焼成温度に関しては、1
800℃よりも低いと緻密化不足が発生し、2000℃
を超えると粒成長が進みすぎ、機械的特性の低下の原因
となると共に、HIP等の特殊な焼結装置が必要となる
ため、好ましくない。焼成温度の好ましい範囲は、18
50〜1950℃である。
【0036】焼成時間に関しては、1時間未満では緻密
化不足が発生しやすく、また、粒成長があまり進行しな
いために高熱伝導率が得難い。20時間を超える長時間
の焼成は、過度な粒成長による機械的特性の低下とコス
ト面で問題がある。
【0037】また、焼成時の雰囲気に関しては、窒化珪
素の分解を抑えるため、窒素圧が高い方が好ましいが、
1MPaを超えるときには、焼結に用いる焼成炉に多大
な費用を必要とする。更に、焼成時に焼結助剤中のSi
2/(Re23+SiO2)のモル比を調整する目的で
所定温度まで減圧雰囲気下で焼成することもできる。
【0038】本発明の窒化珪素質焼結体は高強度、高靱
性で、機械的特性のバラツキが小さいと共に、窒化珪素
本来の高い電気絶縁性を有するので、厳しい使用条件で
用いられる回路基板、例えばパワーモジュール用の回路
基板に好適な材料である。
【0039】本発明の回路基板の製造方法としては、板
状の窒化珪素質焼結体又は研削加工等により板状に加工
した窒化珪素質焼結体を、金属板と接合した後、エッチ
ンク等の従来公知の手法を用いて回路を形成することで
製造することができる。或は、板状の窒化珪素質焼結体
上に予め回路形成した金属板を搭載して接合することに
よっても製造できる。
【0040】窒化珪素質焼結体と金属板の接合方法に関
しては、例えば、窒化珪素焼結体と金属板とを不活性ガ
ス或は真空雰囲気中で加熱し、焼結体と金属板を直接接
合する方法(直接接合法)、Ti、Zr等の活性金属と
低融点合金を作るAg、Cu等の金属を混合又は合金と
したろう材を窒化珪素質焼結体と金属板の間に介在させ
て不活性ガス又は真空雰囲気中で加熱圧着する方法(活
性金属法)等を利用して製造することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0042】[実施例1〜15、比較例1〜12]表1
に示す粉体特性の異なる窒化珪素粉末A〜Dに、表2に
示す組成の酸化物及び場合によってはSiO2を添加
し、メタノールを添加して2時間湿式ボールミル混合し
た。
【0043】次に、これらの混合粉末をろ過、乾燥後、
10MPaの成形圧で金型成形した後、200MPaの
成形圧でCIP成形して、5×30×50mmの成形体
を得た。得られた成形体は、窒化ホウ素(BN)製のる
つぼに充填し、カーボンヒーターの電気炉で表2に示す
窒素ガス圧力、焼成温度、焼成時間の条件で焼結し、焼
結体を作製した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】このようにして得られた各種焼結体の密度
は、アルキメデス法で測定し、その結果を表3に示す。
尚、比較例11については、焼成時の重量減少が50%
以上であり、その後の評価に供することのできる焼結体
が得られなかった。
【0047】次に、これらの焼結体を所定条件で研削加
工し、熱伝導率測定用の10mmφ×3mmの円板及び
JIS−1601に準じた強度試験体を作製し、熱伝導
率と室温の三点曲げ強度を評価した。三点曲げ強度につ
いては、一試料について25点以上の測定を行い、平均
値をもって三点曲げ強度とするとともに、ワイブル係数
についても算出した。尚、熱伝導率測定はレーザーフラ
ッシュ法により測定した。また、鏡面研磨した焼結体を
8%酸素を含有するCF4ガス雰囲気中で、高周波プラ
ズマによるエッチンクを行なった後、SEMにより焼結
体組織の観察(写真撮影)を行った。次いで、これらの
SEM写真を用いて画像解析装置により焼結体組織中の
粒子径(SEM写真上での粒子幅)が2μm以上の粗大
粒子の定量評価を行った。粗大粒子の定量評価には、3
50倍のSEM写真を5視野以上使用し、粒子径が2μ
m以上の粒子を小さい順に積算していき、全粗大粒子面
積の50%となるところを粗大粒子平均径とした。尚、
実施例14及び比較例2、8については、2μm以上の
粗大粒子が観察されなかった。これらの評価結果を表3
に示す。更に、焼結体の一部を窒化珪素製の乳鉢と乳棒
で粉砕し、LECO社O/N同時分析計(TC−43
6)による酸素量の評価及び原子吸光法によりAl元素
の含有量の定量評価を行った。得られた結果を表3に示
す。
【0048】
【表3】
【0049】実施例1、2、3、4、6、7、9及び比
較例1、2、3については、X線回折により結晶相の同
定を行った。X線回折の結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】[実施例16、17、比較例13]実施例
16では、窒化珪素粉末AとCの50:50(重量比)
の混合粉末:94mol%に、Y23:5mol%及び
ZrO2:1mol%を、実施例17では、窒化珪素粉
末AとCの35:65(重量比)の混合粉末:94mo
l%に、Y23:5mol%及びZrO2:1mol%
を、比較例13では、窒化珪素粉末AとCの10:90
(重量比)の混合粉末:94mol%に、Y23:5m
ol%及びZrO2:1mol%を添加し、実施例1と
同じ方法で、焼結体を作製した。得られた焼結体密度
は、実施例16と17が99%で、比較例13が82%
であった。また、焼結体中のAl含有量は、実施例16
が70ppm、実施例17が60ppm、比較例13が
50ppmであった。更に、焼結体の酸素量からY23
とZrO2に関与する酸素量を引いた分をSiO2とした
場合のSiO2/(Y23+SiO2)のモル比は実施例
16が0.37、実施例17が0.39、比較例13が
0.42であった。
【0052】更に、得られた焼結体の熱伝導率は実施例
16が107W/(m・K)、実施例17が110W/
(m・K)、比較例13が57W/(m・K)であっ
た。また、三点曲げ強度は実施例16が655MPa、
実施例17が630MPa、比較例13が295MPa
であった。
【0053】[実施例18〜20]窒化珪素粉末A:9
4mol%に、実施例18ではY23:3mol%、Y
23:2mol%とZrO2:1mol%を、実施例
19ではY23:3mol%、Er23:2mol%と
ZrO2:1mol%、実施例20では、Y23:3m
ol%、YF3:2mol%とZrO2:1mol%を添
加し、実施例1と同じ方法で、焼結体を作製した。得ら
れた焼結体密度は、いずれも99%であった。また、焼
結体中のAl含有量はいずれも90ppmであった。更
に、焼結体の酸素量からY23とZrO2に関与する酸
素量を引いた分をSiO2とした場合のSiO2/(Y2
3+SiO2)のモル比は実施例18と19が0.29
で実施例20が0.30であった。
【0054】更に、得られた焼結体の熱伝導率は実施例
18が112W/(m・K)、実施例19が110W/
(m・K)、実施例20が100W/(m・K)であっ
た。また、平均粗大粒子径は、実施例18が5.3μ
m、実施例19が5.0μm、実施例20が3.9μm
であった。更に、三点曲げ強度は実施例18が650M
Pa、実施例19が690MPa、実施例20が730
MPaであった。
【0055】[実施例21、22]実施例21は実施例
3、実施例22は実施例4のそれぞれ助剤混合粉末を1
0MPaの圧力で金型成形した後、200MPaの圧力
でCIP成形して60mm×90mm×8mmの成形体
を得た。これらの成形体を、BN容器に充填し、カーボ
ンヒーターの電気炉で、0.9MPaの窒素加圧雰囲気
下、1900℃で8時間焼成して焼結体を作製した。得
られた焼結体は、研削加工により40mm×60mm×
0.6mmの形状の平板として。得られた焼結体の熱伝
導率は、実施例21が103W/(m・K)、実施例2
2が112W/(m・K)であった。
【0056】次に、前記窒化珪素平板の両面に活性金属
含有ろう材(Ag−Cu−Ti:80−15−5(重量
比))を30μmの厚さでスクリーン印刷し、回路側に
0.3mm厚の銅板及び裏面に0.15mm厚の銅板を
載置し、10-3Pa台の真空雰囲気下、850℃で30
分間加熱した。その後、冷却して複合体を得た。この複
合体について板厚0.3mmの銅板側を研磨し、パター
ニング用レジストを印刷し、熱硬化後、塩化第二鉄水溶
液を浸漬エッチングしてパターンを形成した。更に、回
路間に残存する複合材を取り除くため、銅板部を酸性弗
化アンモニウム水溶液に浸触させた後、水洗してパター
ンを形成した回路基板を作製した。
【0057】次に、前記回路基板を、下部スパン30m
mで三点曲げ強度を測定したところ、実施例21は72
5MPa、実施例22は680MPaであった。また、
−40℃から150℃の温度幅で3000回のヒートサ
イクル試験を行った。ヒートサイクル後の基板の三点曲
げ強度は、実施例21が700MPa、実施例22が6
40MPaであり、ヒートサイクル試験後も回路間の亀
裂や回路の剥離は認められなかった。
【0058】[実施例23]実施例3の焼結助剤を混合
した粉末に、成形用バインダーとしてセランダー(ユケ
ン工業社製)を20重量部、純水15重量部を添加混合
し、押し出し成形機でシート幅90mm、シート厚0.
8mmのシートを作製した。得られたシートは50mm
×80mmのサイズに裁断し、表面にBN粉を塗布して
10枚積層し、大気中、温度500℃で2時間脱脂し
た。次に得られた脱脂体をBN容器に充填し、カーボン
ヒーターの電気炉で、0.9MPaの窒素加圧雰囲気
下、1900℃で8時間焼成して焼結体を作製した。得
られた焼結体は、#400のアルミナ砥粒を用いて乾式
ホーニングして表面のBN及び変質層等を除去した。得
られた焼結体の熱伝導率は、101W/(m・K)であ
った。
【0059】次に、前記窒化珪素平板を用いて、実施例
21と同じ手法で回路基板を作製した。得られた回路基
板の三点曲げ強度は720MPaであった。また、ヒー
トサイクル3000回後の三点曲げ強度は690MPa
であった。また、ヒートサイクル試験後も回路間の基板
の亀裂や回路の剥離は認められなかった。
【0060】
【発明の効果】本発明の窒化珪素焼結体は、高い熱伝導
率を有し、しかも機械的特性にもすぐれているので、半
導体搭載用回路基板等の電子材料用途の適用でき、産業
上極めて有用である。又、本発明の窒化珪素焼結体の製
造方法は、前記窒化珪素焼結体を安定して得ることがで
きる特徴がある。更に、本発明の回路基板は、前記窒化
珪素焼結体を用いているので、熱伝導性に優れるととも
に機械的性質にも優れているので、耐熱サイクルに優れ
る等信頼性が高い特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸倉 和志 東京都町田市旭町3丁目5番1号 電気化 学工業株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4G001 BA08 BA09 BA12 BA13 BA14 BA32 BA71 BA73 BA82 BB08 BB09 BB12 BB13 BB14 BB32 BB71 BB73 BC12 BC13 BC52 BC54 BD03 BD14 BE03 BE22 BE26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化珪素(Si34)90〜99mol
    %、イットリウム及びランタノイド族元素の1種以上を
    酸化物(Re23)換算で1〜10mol%、更に、H
    f、Ti、Zrから選ばれる1種以上を酸化物(M
    2)換算で0〜4mol%含有し、焼結体中の全酸素
    量からRe23及びMO2に帰属する酸素量を除いた残
    部をSiO2とするときにSiO2/(Re23+SiO
    2)のモル比が0.5以下であり、アルミニウム含有量
    が1000ppm以下であり、更にX線回折による粒界
    結晶相としてK相(ReSiO2N)、J相(Re4Si
    272)、Re2Si334、Re23、H相(Re
    10Si7234)、Re2SiO5又はRe2Si27
    少なくとも1種以上が認められ、K相(ReSiO
    2N)、J相(Re4Si272)、Re2Si3
    34、並びにRe23のメインピーク強度の合計に対す
    るH相(Re10Si7234)、Re2SiO5、並びに
    Re2Si27のメインピーク強度の合計の比が1.0
    以下であり、しかも熱伝導率が90W/(m・K)以上
    であることを特徴とする窒化珪素質焼結体。
  2. 【請求項2】焼結体の切断面観察において、短軸径が2
    μm以上の窒化珪素粒子の平均径が10μm以下であ
    り、3点曲げ強度が600MPa以上であることを特徴
    とする請求項1記載の窒化珪素質焼結体。
  3. 【請求項3】窒化珪素90〜99mol%、イットリウ
    ム及びランタノイド族元素の1種以上を酸化物(Re2
    3)換算で1〜10mol%、更にHf、Ti、Zr
    から選ばれる1種以上を酸化物(MO2)換算で0〜4
    mol%含有し、組成物中の全酸素量からRe23及び
    MO2に帰属する酸素量を除いたものが0.3〜1.5
    重量%であり、組成物中のアルミニウム含有量が100
    0ppm以下であり、しかも窒化珪素のβ率が30%以
    上の窒化珪素組成物を1MPa未満の窒素加圧雰囲気
    中、1800〜2000℃で焼結することを特徴とする
    窒化珪素質焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の窒化珪素質焼
    結体を用いてなることを特徴とする窒化珪素回路基板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6682820B1 (en) * 2002-10-31 2004-01-27 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Recession resistant coated ceramic part
US6861382B2 (en) 2001-11-16 2005-03-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Sintered silicon nitride and silicon nitride tool
EP2386532A3 (en) * 2010-05-14 2012-10-03 NGK Spark Plug Co., Ltd. Silicon nitride-melilite composite sintered body and substrate, member, device, and probe card utilizing the same

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