JPH11322306A - 表面改質金属酸化物微粉末の製造方法及び電子写真用トナー組成物の製造方法 - Google Patents

表面改質金属酸化物微粉末の製造方法及び電子写真用トナー組成物の製造方法

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JPH11322306A
JPH11322306A JP12755998A JP12755998A JPH11322306A JP H11322306 A JPH11322306 A JP H11322306A JP 12755998 A JP12755998 A JP 12755998A JP 12755998 A JP12755998 A JP 12755998A JP H11322306 A JPH11322306 A JP H11322306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電量が十分コントロールされ、かつ、分散
性に優れた表面改質金属酸化物微粉末及びこの表面改質
金属酸化物微粉末を用いた電子写真用トナー組成物を提
供する。 【解決手段】 金属酸化物微粉末をエポキシ化合物で表
面処理するに当り、アンモニアを用いて表面のエポキシ
基をアンモニアで開環させてアミノ基を導入する表面改
質金属酸化物微粉末の製造方法。この表面改質金属酸化
物微粉末を用いて電子写真用トナー組成物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体塗料や電子写
真用トナー等においてそれらの粉体の流動性改善,固結
防止,帯電調整等の目的で添加される表面改質金属微粉
末の製造方法及びこの表面改質金属酸化物微粉末を用い
た電子写真用トナー組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微細なシリカ、チタニアやアルミナとい
った金属酸化物粉体の表面を有機物によって処理した、
いわゆる表面処理金属酸化物粉体は、複写機、レーザー
プリンタ、普通紙ファクシミリ等を含む電子写真におい
て、トナー流動性改善剤として広く用いられている。こ
のような用途においては、キヤリアである鉄又は酸化鉄
に対する摩擦帯電性が重要なファクターの一つとなって
いる。
【0003】金属酸化物粉末はこの摩擦帯電性が負帯電
性のものが一般的であるが、正帯電性にコントロールし
たものも知られている。帯電性をコントロールする方法
としては、例えば特開昭58−185405号公報に
は、アミノ基と疎水基を導入した正帯電性又はゼロ帯電
性の金属酸化物粉末が開示されている。また、特開昭6
2−52561号公報には、気相法シリカをエポキシ基
含有シラン、次いでアミン類で処理したものが開示され
ている。また、特開昭63−155155号公報には、
金属酸化物粉末をエポキシ含有変性シリコーンオイルで
加熱処理し、次いでアミノ基含有有機化合物で処理した
ものが開示されている。
【0004】ところで、電子写真用トナー組成物は一般
にその電子写真システムによって負帯電性、正帯電性と
に使い分けられ、通常は、負帯電性のトナーには負帯電
性の外添剤が、正帯電性のトナーには正帯電性の外添剤
が用いられている。ただし、帯電コントロールの目的
で、負帯電性のトナーに正帯電性の外添剤を添加した
り、そのシステムの関係上、トナーとは逆の帯電性の外
添剤を用いたり、正負両極性の外添剤を併用することも
行われる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、益々電子写真の
高画質化が要求されるようになり、トナー粒径が9μm
から6μmへとその小粒径化が進むにつれ、様々な問題
が生じてきた。
【0006】即ち、トナー粒径が小さくなることによ
り、トナーの流動性が悪くなり、その流動性を改善する
目的でトナー外添剤の添加量が従来より増えたことで、
トナー表面でのトナー外添剤の帯電性がトナーの帯電性
に大きく影響を及ぼすようになってきた。
【0007】このため、外添剤自身の帯電量を従来より
小さくする必要性が生じてきている。
【0008】また、高画質化が進むにつれ、転写性、ク
リーニング性がより一層厳密に求められるようになり、
外添剤自体、凝集物がなく、分散性に優れたものである
ことが要求されるようなってきている。
【0009】しかし、従来の金属酸化物微粉末をエポキ
シ基含有シランやアミノ基含有有機化合物で処理したも
のでは、分散性が不十分であり、トナーの流動性に十分
な改善効果が得られず、画質に障害を生じる。
【0010】また、金属酸化物微粉末をエポキシ基含有
変性シリコーンやアミノ基含有有機化合物で処理したも
のでも、分散性が不十分であり、トナーの流動性に十分
な改善効果が得られず、画質に障害を生じる。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決し、帯
電量が十分にコントロールされ、かつ、分散性に優れた
表面改質金属酸化物微粉末の製造方法及びこの表面改質
金属酸化物微粉末を用いた電子写真用トナー組成物の製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の表面改質金属酸
化物微粉末の製造方法は、金属酸化物微粉末をエポキシ
化合物で表面処理するに当り、アンモニアを用いて該金
属酸化物微粉末表面のエポキシ基にアミノ基を導入する
ことを特徴とする。
【0013】即ち、本発明者らは、金属酸化物微粉末表
面のエポキシ基を開環させ、そこにアミノ基を導入する
ことで、帯電コントロールされかつ分散性の良い表面改
質金属酸化物微粉末を製造することができることを見出
し、本発明を完成させた。
【0014】本発明の方法によれば、帯電量を自由にコ
ントロールすることができ、表面改質金属酸化物微粉末
の負帯電性、零帯電性、正帯電性を任意に選択でき、そ
の強度も自由に変えることができる。また、本発明の方
法によれば、金属酸化物微粉末自体の分散性を向上させ
ることができ、凝集やダマができにくい表面改質金属酸
化物微粉末が提供される。
【0015】本発明において、金属酸化物微粉末として
は、シリカ、チタニア又はアルミナが挙げられる。
【0016】また、エポキシ化合物としては、分子中に
1つ以上のエポキシ基を有するシランカップリング剤及
び/又はオルガノポリシロキサンが挙げられる。
【0017】このような本発明の方法で製造される表面
改質金属酸化物微粉末は、好ましくは、鉄粉に対する摩
擦帯電量が−400〜+400μC/gであり、安息角
は25〜45度である。
【0018】本発明の電子写真用トナー組成物の製造方
法は、このような本発明の方法により製造された表面改
質金属酸化物微粉末を用いて電子写真用トナー組成物を
製造するものである。
【0019】本発明で製造される表面改質金属酸化物微
粉末を用いた電子写真用トナー組成物であれば、凝集や
ダマができにくく、流動性も十分に改善されるため、か
ぶりやクリーニング不良或いは感光体へのトナー等の付
着が発生しにくく、画像欠陥を生じにくい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
【0021】本発明で原料となる金属酸化物微粉末には
特に制限はないが、好ましい金属酸化物微粉末としては
シリカ、チタニア又はアルミナが挙げられる。これらは
2種以上を併用しても構わない。また、これらの金属酸
化物微粉末は、予め、トリメチルクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、トリメチ
ルアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、メ
チルトリアルコキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、
各種シリコーンオイルや各種シランカップリング剤等で
疎水化処理が施されてあっても良い。
【0022】本発明における表面処理は従来公知の方法
で行うことができ、例えば、金属ハロゲン化合物の気相
高温加熱分解法等により生成された金属酸化物微粉末を
ミキサーに入れ、窒素雰囲気下、撹拌し、エポキシ化合
物とアンモニアを必要に応じて溶剤と共に滴下もしくは
噴霧して十分に分散させた後、105℃以上、好ましく
は150〜250℃で0.1〜5時間、好ましくは1〜
2時間撹拌加熱し、同時に溶剤、副生成物を蒸発除去し
た後、冷却することにより、均一な表面改質金属酸化物
微粉末を得ることができる。なお、この表面処理に当っ
ては、目的に応じて公知の疎水化剤を併用しても良い。
【0023】本発明において、表面処理剤としてのエポ
キシ化合物としては、エポキシ基を有するシランカップ
リング剤及び/又はオルガノポリシロキサンが好ましく
用いられる。
【0024】エポキシ基含有シランカップリング剤とし
てはグリシジル基、エポキシシクロヘキシル基等のエポ
キシ基を有するトリアルコキシシラン類やジアルコキシ
シラン類が使用され、具体的には、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等が挙げ
られる。
【0025】また、オルガノポリシロキサンとしては、
信越化学工業社製のKF−101、KF−102、KF
−103、KF−105、X−22−163A、X−2
2−163B、X−22−169AS、X−22−16
9B等;東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSF
8411、SF8413、SF8421等;東芝シリコ
ーン社製のTSF4730、TSF4731、TSL9
946、TSL9986、TSL9906等が挙げられ
る。
【0026】アンモニアとしては、ガス状又は液状のい
ずれかであっても良いが、より分散性を向上させるため
にはアンモニアガスが好ましい。
【0027】金属酸化物微粉末に対するエポキシ化合物
の添加量は、全量で0.1〜50重量%とするのが好ま
しい。アンモニアの添加量は特に限定されるものでない
がエポキシ化合物の添加量と等モル以上が好ましい。ア
ンモニアの添加量がこれよりも少ないと金属酸化物微粉
体の分散性改善効果が十分に得られない。また、エポキ
シ基と反応しないアンモニアが遊離した場合は、脱ガス
を行なえば良い。なお、アンモニアの添加時期は、エポ
キシ化合物の添加する前であっても添加後であっても同
時であっても良い。
【0028】このようにエポキシ化合物と共にアンモニ
アを用いて表面処理することにより、金属酸化物微粉末
の表面に付着したエポキシ化合物のエポキシ基をアンモ
ニアで開環してアミノ基を導入することができる。
【0029】このアミノ基の導入量は、得られた表面改
質金属酸化物微粉末のN量で30〜3000ppm程度
であることが好ましい。このN量が30ppm未満では
アミノ基を導入することによる本発明の改善効果が得ら
れない。また、N量が3000ppmを超えるような多
量のアミノ基を導入することは技術的に困難である。
【0030】このようにして製造される表面改質金属酸
化物微粉末の物性は、好ましくは鉄粉キャリアに対する
帯電量が−400〜+400μC/gを示し、パウダテ
スタ(ホソカワミクロン社製「PT−N型」)による安
息角が25〜45度である。
【0031】なお、この表面改質金属酸化物微粉末の帯
電量は、以下の方法によって測定される。
【0032】[帯電量測定方法]75mLのガラス容器に
鉄粉キャリア50gと表面改質金属酸化物微粉末0.1
gを採り、蓋をし、ターブラミキサーで5分振盪した
後、該表面改質金属酸化物微粉末の混ざった鉄粉キャリ
アを0.1g採取し、ブローオフ帯電量測定装置(東芝
ケミカル社製「TB−200型」)で1分間窒素ブロー
した後の値を帯電量とする。
【0033】本発明の電子写真用トナー組成物の製造方
法は、このようにして製造される表面改質金属酸化物微
粉末を用いて電子写真用トナー組成物を製造するもので
あり、その製造方法には特に制限はなく、公知の方法に
従って製造することができる。
【0034】電子写真用トナー組成物の製造に当り、該
表面改質金属酸化物微粉末の添加量は、所望の特性向上
効果が得られるような添加量であれば良く、特に制限さ
れないが、電子写真用トナー組成物中に、該表面改質金
属酸化物微粉末が0.01〜5.0重量%含有されてい
ることが好ましい。電子写真用トナー組成物中の該表面
改質金属酸化物微粉末の含有量が0.01重量%未満で
は、該表面改質金属酸化物微粉末を添加したことによる
流動性の改善効果や帯電性の安定効果が十分に得られな
い。また、該表面改質金属酸化物微粉末の含有量が5.
0重量%を超えると表面改質金属酸化物微粉末単独で行
動するものが増え、画像やクリーニング性に問題が生じ
てくる。
【0035】トナーには一般に熱可塑性樹脂の他、少量
の顔料及び電荷制御剤、外添剤が含まれている。本発明
では、上記表面改質金属酸化物微粉末が配合されていれ
ば、他の成分は従来と同様で良く、磁性、非磁性の1成
分系トナー、2成分系トナーのいずれでも良い。また、
負帯電性トナー、正帯電性トナーのいずれでも良く、モ
ノクロ、カラーのどちらでも良い。
【0036】なお、本発明の電子写真用トナー組成物の
製造に当り、外添剤としての上記表面改質金属酸化物微
粉末は、単独で使用されるに限られず、目的に応じて、
他の金属酸化物微粉末と併用しても良い。例えば、上記
表面改質金属酸化物微粉末と、他の表面改質された乾式
シリカ微粉末や表面改質された乾式酸化チタン微粉末や
表面改質された湿式酸化チタン微粉末等を併用すること
ができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する [実施例1]フュームドシリカ(商品名「アエロジル2
00」比表面積200m2/g、日本アエロジル(株)
製)100重量部をミキサーに入れ、窒素雰囲気下、ア
ンモニアガスを13体積%導入し、撹拌しながらγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン(商品名「KB
M403」信越化学(株)製)10重量部をノルマルヘ
キサン10重量部で希釈したものを滴下し、150℃で
1時間加熱撹拌し、更に溶剤を除去し、その後冷却し
た。
【0038】得られた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦
帯電量は−250μC/g、パウダテスタ(ホソカワミ
クロン社製「PT−N型」)を用いた安息角は29度、
BET比表面積は150m2/g、N量は500ppm
を示した。
【0039】負帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は−25μC/g、安
息角は28度であった。このトナー組成物で、市販の複
写機を用いて50000枚以上印刷したが、かぶりや白
抜けといった現象もなく画像特性は良好であった。
【0040】これらの評価結果は下記比較例1に比して
いずれも大幅な改善を示した。
【0041】[比較例1]実施例1においてアンモニア
の代わりに1,3−プロパンジアミンを3重量部使用し
たこと以外は実施例1と同様な処理を行った結果、得ら
れた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦帯電量は−10μ
C/g、安息角48度、BET比表面積は140m2
g、N量は2010ppmを示した。
【0042】負帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は−5μC/g、安息
角は48度であった。このトナー組成物で、市販の複写
機を用いて印刷テストを行ったところ、10000枚印
刷した時に、画像欠陥、かぶりが生じた。
【0043】[実施例2]チタニア(商品名「P25」
比表面積50m2/g、日本アエロジル(株)製)10
0重量部をミキサーに入れ、窒素雰囲気下、アンモニア
ガスを3.5体積%導入し、撹拌しながらエポキシ変性
オルガノポリシロキサン(商品名「KF105」信越化
学(株)製)5重量部とノルマルヘキサン10重量部で
希釈したものを滴下し、150℃で1時間加熱撹拌し、
更に溶剤を除去し、その後冷却した。
【0044】得られた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦
帯電量は+130μC/g、安息角は40度、BET比
表面積は45m2/g、N量は2000ppmを示し
た。
【0045】正帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は+30μC/g、安
息角は40度であった。このトナー組成物で市販の複写
機を用いて50000枚以上印刷したが、かぶりや白抜
けといった現象もなく画像特性は良好であった。
【0046】これらの評価結果は下記比較例2に比して
いずれも大幅な改善を示した。
【0047】[比較例2]実施例2においてアンモニア
の代わりにジブチルアミノプロピルアミン1.9重量部
を使用したこと以外は実施例2と同様な処理を行った結
果、得られた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦帯電量は
+50μC/g、安息角50度、BET比表面積は40
2/g、N量は1100ppmを示した。
【0048】正帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は+150μC/g、
安息角は52度であった。このトナー組成物で市販の複
写機を用いて印刷テストを行ったところ、10000枚
印刷した時に、画像欠陥、白抜けが生じた。
【0049】[実施例3]アルミナ(商品名「酸化アル
ミニウムC」比表面積100m2/g、デグサ社製)1
00重量部をミキサーに入れ、窒素雰囲気下、撹拌しな
がらβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リエトキシシラン(商品名「KBM303」信越化学
(株)製)10重量部をノルマルヘキサン10重量部で
希釈したものを滴下し、アンモニアガスを12体積%導
入し、150℃で1時間加熱撹拌し、更に溶剤を除去
し、その後冷却した。
【0050】得られた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦
帯電量は−10μC/g、パウダテスタ(ホソカワミク
ロン社製「PT−N型」)を用いた安息角は43度、B
ET比表面積は70m2/g、N量は750ppmを示
した。
【0051】負帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は−15μC/g、安
息角は38度であった。このトナー組成物で、市販の複
写機を用いて50000枚以上印刷したが、かぶりや白
抜けといった現象もなく画像特性は良好であった。
【0052】これらの評価結果は下記比較例3に比して
いずれも大幅な改善を示した。
【0053】[比較例3]実施例1においてアンモニア
を使用しなかったこと以外は実施例3と同様な処理を行
った結果、得られた微粉末は、鉄粉キャリアとの摩擦帯
電量は−60μC/g、安息角52度、BET比表面積
は78m2/g、N量は0ppmを示した。
【0054】負帯電性7μmトナーにこの微粉末0.5
重量%を添加したところ、帯電量は−27μC/g、安
息角は49度であった。このトナー組成物で、市販の複
写機を用いて印刷テストを行ったところ、5000枚印
刷した時に、画像欠陥、かぶりが生じた。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の表面改質金
属酸化物微粉末の製造方法によれば、帯電コントロール
されかつ分散性が著しく良好な表面改質金属酸化物微粉
末を製造することができる。
【0056】また、本発明の電子写真用トナー組成物の
製造方法によれば、このような表面改質金属酸化物微粉
末を用いて、流動性、帯電性に優れ、かぶりやクリーニ
ング不良や感光体へのトナー等の付着が発生しにくく、
画像欠陥を生じにくい高特性電子写真用トナー組成物を
製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 9/08 375 (72)発明者 城野 博州 三重県四日市市三田町3番地 日本アエロ ジル株式会社四日市工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物微粉末をエポキシ化合物で表
    面処理するに当り、アンモニアを用いて該金属酸化物微
    粉末表面のエポキシ基にアミノ基を導入することを特徴
    とする表面改質金属酸化物微粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属酸化物微粉末が、シリカ、チタニア
    又はアルミナであることを特徴とする請求項1に記載の
    表面改質金属酸化物微粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 エポキシ化合物が、分子中に1つ以上の
    エポキシ基を有するシランカップリング剤及び/又はオ
    ルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の表面改質金属酸化物微粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 該表面改質金属酸化物微粉末の鉄粉に対
    する摩擦帯電量が−400〜+400μC/gであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の表面改質金属酸化物微粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 該表面改質金属酸化物微粉末の安息角が
    25〜45度であることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の表面改質金属酸化物微粉末の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の方法に従って製造された表面改質金属酸化物微粉末用
    いて電子写真用トナー組成物を製造することを特徴とす
    る電子写真用トナー組成物の製造方法。
JP12755998A 1998-05-11 1998-05-11 表面改質金属酸化物微粉末の製造方法及び電子写真用トナー組成物の製造方法 Expired - Fee Related JP4186254B2 (ja)

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