JPH1132166A - イメージセンサと画像読み取り装置 - Google Patents

イメージセンサと画像読み取り装置

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JPH1132166A
JPH1132166A JP9183677A JP18367797A JPH1132166A JP H1132166 A JPH1132166 A JP H1132166A JP 9183677 A JP9183677 A JP 9183677A JP 18367797 A JP18367797 A JP 18367797A JP H1132166 A JPH1132166 A JP H1132166A
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JP9183677A
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Inventor
Kazuhito Ohashi
一仁 大橋
Tsutomu Takayama
勉 高山
Noriyoshi Osozawa
憲良 遅澤
Masabumi Kamei
正文 亀井
Takashi Sugiura
崇 杉浦
Tomoichirou Oota
智市郎 太田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RGBのイメージセンサによる混色を防止
し、各転送レジスタ等の消費電力を防止し、暗時ノイズ
を軽減することを課題とする。 【解決手段】 複数ラインの受光ラインを有する受光部
と、前記受光ラインと平行に且つ、受光部の両側にそれ
ぞれ複数のCCD読み出し転送部を有するライン・イメ
ージセンサ及び画像読み取り装置において、前記複数の
受光ラインの中の少なくとも1ラインの受光部で発生し
た信号電荷を、外部からの制御信号により前記受光部の
両側に配置されたCCD読み出し転送部のどちら側のC
CD読み出し転送部にも読み出し可能な構造を有するこ
とを特徴とする。また、前記受光部の両側に配置された
それぞれ複数のCCD読み出し転送部のうち、互いに異
なる側の2つのCCD読み出し転送部からの出力のいづ
れかを選択して出力するためのSW回路を少なくとも1
回路有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に関し、特に画素内転送読み出し動作(フレームトラン
スファ動作)を行うライン・イメージセンサ及び画像読
み取り装置に関するものである。また、原稿上の画像を
CCDなどのライン・イメージセンサを用いて読み取
り、AD変換してデジタル信号処理を行う画像読み取り
装置に関し、CCDの高速駆動化において有効な駆動方
法に関する。さらに、画像読み取り装置におけるイメー
ジセンサーに関するもので、特に熱による暗時ノイズの
不均一性の補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりリニアイメージセンサを用いた
カラー画像読み取り装置として図12に示す構成のもの
がある。
【0003】図12に示すカラー画像読み取り装置は、
原稿台ガラス211上の原稿212を照明光源210お
よび光源からの照明光を反射する反射傘209で照明
し、反射した原稿画像の光線をミラー1(208)、ミ
ラー2(205)、ミラー3(206)および集光レン
ズ202により、CCDリニアイメージセンサ201の
受光面上に結像させる構成となっている。また図12で
波線207に含まれる部分が、図中矢印A方向に速度V
で移動し、同時に波線203に含まれる部分を、図中矢
印B方向に速度V/2で移動させること(以下、副走査
スキャン動作、と呼ぶ)で、原稿212の全体の画像
を、CCDリニアイメージセンサ201で読み取ること
ができる。この副走査スキャン動作に対して、主走査ス
キャンは図上奥行き方向のスキャンをいい、CCDリニ
アイメージセンサ201で電気的に1ラインの読み取り
によって主走査スキャン読み取りを行う。
【0004】また上記副走査スキャン中は、CCDリニ
アイメージセンサ201の受光面上では、複数ラインの
場合、結像画像が図12の矢印Cの下向きに移動するこ
とになる。
【0005】図13には従来のカラー画像読み取り装置
に使用されていたCCDリニアイメージセンサ201の
構成例を示す。
【0006】図13において、301,302,303
はそれぞれRGB各色のカラーフィルタを有する受光部
である。この受光部301〜303には光を電荷に変換
するための複数の光電変換素子であるフォトダイオード
が配列され、受光画素列が構成されている。受光部30
1〜303では、所定時間、光を受光することでフォト
ダイオードには変換された電荷が蓄積される。その後各
フォトダイオード(各画素)の電荷は偶数、奇数画素毎
に別々のCCD転送部304〜309へ電荷転送(シフ
ト)される。図13上、受光部301〜303の上側か
ら奇数番目のフォトダイオードの電荷出力を、下側から
偶数番目のフォトダイオードの電荷出力を得ている。
【0007】CCD転送部304〜309へ転送された
受光蓄積電荷は、受光部301〜303が次のラインの
受光・蓄積を行っている間に各CCD転送部内で順次一
定方向に向かって転送され、310〜315の各出力ア
ンプにて順次電荷から電圧に変換されて奇数電荷電圧と
偶数電荷電圧が出力される。
【0008】しかしながら、図13に示した従来のCC
DカラーリニアイメージセンサはRGBの各受光部間に
電荷読み出し転送のためのCCD転送部を設ける必要が
あり、このため、図13に示すように各受光部のR−G
間隔およびG−B間隔が大きくなってしまっていた。
【0009】通常、CCDイメージセンサで読み取った
画像信号に所定の画像処理(例えばマスキング演算、フ
ィルタ処理…etc)を行ったり、プリンタに出力した
り、TVモニタに出力したりする場合には、RGBの各
画素の読み取り位置が一致している必要がある。図13
のCCDイメージセンサで読み取ったRGB信号の読み
取り位置を補正する場合、RGBの受光部301〜30
3の間隔に応じたメモリ(遅延手段)が必要になるが、
RGB間隔が大きいほど間隔に応じた複数のライン分を
メモリに格納する必要があるために、必要とされるメモ
リ(遅延手段)の量が増えてしまう問題がある。
【0010】ところが近年、CCD転送部を各受光部に
近接配置するのではなく、異なる色の受光部をまたいで
配置する構成が提案されている。
【0011】図14(a)には、CCD転送部を異なる
色の受光部をまたいで配置するCCDリニアイメージセ
ンサの構成例を示す。図14(a)に示すCCDリニア
イメージセンサではRGB各受光部の間にCCD転送部
が存在していないため、図13に示したような従来のセ
ンサに比べ大幅にRGB各受光部間隔を狭くすることが
でき、その結果、副走査方向のRGB読み取り位置合わ
せに必要となるメモリ(遅延手段)の量を少なくするこ
とが可能となる。
【0012】一方、CCDイメージラインセンサの固体
撮像素子を用いてデジタル信号処理を行う撮像装置とし
てデジタル複写機、スキャナー、ビデオカメラ等が知ら
れている。
【0013】特にデジタル複写機においては高画質、高
機能であること、FAXプリンターとの複合が容易であ
るという点で期待が高まっており、将来的には高解像度
化によるさらなる高画質化、高速化が強く求められてい
る。この高解像度化、高速化におけるキーポイントの1
つとして画像を読み取るCCD等の固体撮像素子が挙げ
られる。
【0014】図17にCCDラインセンサーを撮像素子
として用いた回路の構成図を示し、以下に高解像度化、
高速化に伴う問題点を説明する。図17において、50
1はCCDラインセンサー、502は光電変換を行うフ
ォトダイオード(以下PDと記す)、503,504は
PD502で発生した電荷を転送するためのPD502
の奇数番目と偶数番目用の転送レジスタでφ1,φ2に
よる2相駆動によって電荷転送が行われる。505,5
06は出力バッファ、507,508は出力端子、50
9,510は転送レジスタ503,504を駆動するた
めのドライバー回路であり、図示していないがドライバ
ー509,510の出力φ1,φ2は転送レジスタ50
3,504に同時に供給されている。
【0015】PD502からの読み出しは偶数画素、奇
数画素毎に転送レジスタ503,504を用いて読み出
される。PD502の総画素数は解像度に比例する。
【0016】例えばA4サイズ原稿を長手方向で読み取
る場合、解像度400dpiで5000画素、600d
piで7500画素必要になることが一般に知られてい
る。
【0017】転送レジスタ503の転送段数もPD50
2の画素数に対応して増加する。駆動ドライバー50
9,510から見た転送レジスタ503,504は一般
に容量負荷としてとらえられ、転送レジスタ503,5
04の段数に比例してその容量値が変化すると考えられ
る。従って解像度の増加に伴い駆動ドライバー509,
510の負荷容量が増加するといえる。
【0018】一方駆動ドライバー509,510が転送
レジスタ503,504を駆動する際に消費する損失P
は、 P=CV2f C:負荷容量(転送レジスタ503,504の容量) V:駆動ドライバー509,510の出力電圧 f:駆動周波数 と表すことが出来る。
【0019】従って、高解像度化、高速化に伴い駆動ド
ライバー509,510に対する負荷は、付加容量Cと
周波数fとが大きくなり、消費電力は非常に大きいもの
になってくる。
【0020】更に、従来イメージセンサーを用いた画像
読み取り装置としてデジタル複写機やファクシミリ等が
知られている。図18はデジタル複写機のイメージセン
サー周辺の構成を示し、CCD1001から出力された
複写体像信号は、サンプルホールド回路1005でキャ
リアノイズを除去され、アンプ1006、クランプ回路
1007で所定レベルに変換された後、A/D変換器1
008でデジタルデータに変換される。その後、シェー
ディング補正回路1009はCCD1001の感度及び
暗時ノイズの不均一性の補正を行う。
【0021】デジタルデータはシェーディング補正後、
画像処理回路1010で各種処理が行われる。CCD1
001はフォトダイオード1002(以下、PD100
2と称す)、CCD転送レジスタ1003、出力アンプ
1004から成り、被写体像はPD1002で電荷変換
され、転送レジスタ1003を介して出力アンプ100
4より出力される。
【0022】一方デジタル複写機は高い画質、豊富な機
能を持ち、今後高解像度化、高速化による更なる画質の
向上、生産性の向上が進んでいくと考えられ、これに伴
う回路の大規模化、消費電力の増加による熱の問題が予
想されている。
【0023】一方、CCD1001で発生する暗電流ノ
イズレベルは温度が8℃上昇する度に2倍になる特性を
持つ。また、CCD1001内での電力消費は出力アン
プ1004が支配的であり、高速化に伴いCCD100
1内での温度分布の不均一性が予想される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14(a)
に示すCCDリニアイメージセンサでは、中央に位置す
るG受光部の電荷をCCD転送部へシフト(電荷転送)
するためにはどうしてもB受光部を経由する必要があ
る。そしてG受光部の電荷がB受光部内に存在する期間
(図14(b)のΔtの期間)、B受光部内で発生した
電荷はG信号電荷に混入してしまい、G読み出し信号に
はB信号からの混色の影響を受けることになる。
【0025】図15には等倍スキャン時の副走査方向セ
ンサ開口(1画素が光を受光する実効的な窓)と混色が
発生する位置(図15のA点[混色中心])の関係を図
示する。図15は、スキャン動作によって生ずる画像と
CCDセンサの副走査方向の相対移動関係については、
図示の矢印Bの向きの場合について示した。この場合、
RGB各Nライン目に相当する開口は図15のグレーで
示された領域(縦軸は重みづけを意味する)となる。
【0026】従って、G信号に相当する受光電荷をB信
号受光部を経由して読み出す際にA点にてG信号にB信
号がわずかに混入する。図15からわかるようにG信号
自身の画素中心と混入するB信号の中心は[D−0.5
×P]となる。ここで、DはRGB受光部間の間隔、P
は副走査方向の画素サイズである。
【0027】一方、近年において、デジタル複写機用の
画像読み取りの用途としては、非常に高速な画像読み取
り実現への要求が高まっており、画像読み取りスキャン
においても、通常方向のスキャンだけでなく逆向きのス
キャン(いわゆるバック・スキャン)での画像読み取り
が要求されている。すなわち、スキャン動作の往路・復
路いずれの場合にも画像を読み取る必要がある。
【0028】図16には図15とは副走査方向での逆向
きにスキャン(バック・スキャン)した場合の図を示
す。この場合、図16からわかるようにG信号自身の画
素中心と混入するB信号の中心は[D+0.5×P]と
なる。
【0029】前述の図15と比べると、通常のスキャン
読み取り動作時に比べて、バック・スキャン時では混色
距離(混色を受ける画素中心と混入する側の信号の中心
間の距離)は1画素増加してしまう。
【0030】混色の影響は副走査方向に信号の大きさが
変わる画像エッジ部で顕著に発生する事になるが、この
影響する幅がスキャン読み取り動作の往路・復路で変わ
る事となる。つまり、同一原稿を複数枚コピーする場
合、エッジ部で発生する混色の幅が出力画像の偶数/奇
数で異なり、バック・スキャン時には混色がより多く発
生することになってしまうという問題点があった。
【0031】また、図17に示したように、高解像度
化、高速化に伴い、懸念される大きな問題の一つは駆動
ドライバーの損失の増加である。CCDの高速駆動にお
けるドライバーの損失を抑え、安定した駆動動作を実現
することにある。
【0032】さらに、図18に示す従来構成において、
このような暗電流ノイズの不均一性に対する補正手段と
してはシェーディング補正回路1009があるが、例え
ばA/D変換回路1008のA/D変換レンジの半分の
レベルの暗電流ノイズがあった場合、信号成分の量子化
サイズが実質的に1ビット落ちるため、大きな画質劣化
を生じてしまう。また、CCD1001内での温度分布
によって不均一な画質を生み出してしまう恐れがあると
いう問題点があった。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記各問題点
に着目し、画素内転送方式のリニアイメージセンサを使
用して副走査スキャンの往路・復路のいずれの画像スキ
ャン読み取りの際でも、発生する混色距離を一定にする
事の可能なCCDセンサ及び画像読み取り装置を提供す
る。
【0034】このため、以下のイメージセンサ及び画像
読み取り装置を提供する。
【0035】[1]異なる分光特性を有する複数ライン
の受光部と、前記受光部と平行に且つ、受光部の両側に
それぞれ複数の読み出し転送部を有するイメージセンサ
において、前記複数の受光ラインの中の少なくとも1ラ
インの受光部で発生した信号電荷を、該受光部と分光特
性の異なるラインの受光部を介して外部からの制御信号
により前記複数ラインの受光部の両側に配置された読み
出し転送部のどちら側の読み出し転送部にも読み出し可
能な構造を有することを特徴とする。
【0036】[2]上記イメージセンサに加えて、前記
受光部の両側に配置されたそれぞれ複数の読み出し転送
部のうち、互いに異なる側の2つの読み出し転送部から
の出力のいづれかを選択して出力するためのスイッチ
(SW)回路を少なくとも1回路有することを特徴とす
る。
【0037】[3]異なる分光特性を有する複数ライン
の受光部と、前記受光部と平行に且つ、前記複数ライン
の受光部を隣接して配置すると共に、隣接して配置した
複数ラインの両側にそれぞれ複数の読み出し転送部を有
する画像読み取り装置において、前記受光ライン及び前
記読み出し転送部を駆動する複数の駆動手段と、前記駆
動手段の駆動順序を切り替るスイッチ手段を有し、少な
くとも1ラインの受光部で発生した信号電荷を該受光部
と分光特性の異なるラインの受光部を介して前記読み出
し転送部に転送することを特徴とする。
【0038】[4]上記画像読み取り装置であって、異
なる電荷転送方向を持つTDI(Time Delay Integrati
on)構造を有する前記受光部と、前記TDI構造の電荷
転送方向に応じて前記スイッチ手段を切り替ることを特
徴とする。
【0039】[5]更に上記画像読み取り装置であっ
て、ユーザが指定するジョブ(仕事)単位で前記スイッ
チ手段を切り替ることを特徴とする。
【0040】[6]複数ラインの受光ラインを有する受
光部と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両
側にそれぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像
読み取り装置において、前記受光部は被写体像を読みと
る第1のフォトダイオード列と、遮光された第2のフォ
トダイオード列と、前記第1のフォトダイオード列の電
荷を転送する読み出し転送部の出力から前記第2のフォ
トダイオード列の電荷を転送する読み出し転送部の出力
を減算する減算器とを備えたことを特徴とする。
[7]上記画像読み取り装置において、更に、前記減算
器出力をデジタルデータに変換するAD変換器を備えた
ことを特徴とする。
【0041】[8]複数ラインの受光ラインを有する受
光部と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両
側にそれぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像
読み取り装置において、前記受光部は、TDI(Time D
elay Integration)構造を有する複数のフォトダイオー
ド列より成る第1のフォトダイオード群と、遮光された
単独の第2のフォトダイオード列と、前記第2のフォト
ダイオード出力を前記第1のフォトダイオード群の列数
倍する増幅器と、前記第1のフォトダイオード群出力か
ら前記増幅器出力を減算する減算器と、前記減算器出力
をデジタルデータに変換するAD変換器とを備えたこと
を特徴とする。
【0042】[9]複数ラインの受光ラインを有する受
光部と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両
側にそれぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像
読み取り装置において、前記受光部は、少なくとも副走
査スキャンにおいて双方向読み出しを行うTDI構造を
持つフォトダイオード群からなり、前記読み出し転送部
は、前記フォトダイオード群の両側に配置される2つの
転送レジスタからなり、前記2つの転送レジスタ出力を
減算する減算器と、副走査スキャンの方向に応じて前記
減算器出力の極性を制御する極性反転器を有することを
特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明による第1の実施形態を、図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0044】図1において、101,102,103は
それぞれRGB各色のカラーフィルタを具備し光電変換
素子列を有する受光部である。この受光部101〜10
3には光を電荷に変換するためのフォトダイオードが配
列され、受光画素列が構成されている。所定時間、光を
受光することで前記フォトダイオードには変換された電
荷が蓄積される。その後、各フォトダイオード(各画
素)の電荷は偶数、奇数画素毎に別々のCCD転送部1
04〜111へ電荷転送(シフト)される。
【0045】この際、B−ODD(青の奇数)に相当す
る電荷は、CCD転送部110へ、B−EVEN(青の
偶数)に相当する電荷は、CCD転送部111へ、R−
ODD(赤の奇数)に相当する電荷は、CCD転送部1
05へ、R−EVEN(赤の偶数)に相当する電荷は、
CCD転送部104へ、それぞれ読み出される事になる
が、G−ODD(緑の奇数)、G−EVEN(緑の偶
数)はそれぞれCCD転送部108,109へ読み出す
動作と、CCD転送部107,106へ読み出す動作を
外部から切替ることができる構造となっている。
【0046】各CCD転送部104〜111では、読み
出された電荷を順次出力アンプ112〜119で、電荷
信号から電圧信号に変換して出力する。
【0047】図1の構造のCCDライン・センサを用い
ることで、前述のバック・スキャン時において、図2の
ように画像に対するCCDセンサの副走査方向の相対的
な移動の向き(矢印B)と、G信号の画素内転送による
読み出しの向き(矢印C)を逆にすることができる。こ
の場合、G信号電荷にR信号がわずかに混入することに
なるが、図2に示すようにG信号自身の画素中心と混入
するR信号の中心は[D−0.5×P]となる。つま
り、バック・スキャン時においても通常スキャン時と同
じ混色距離となる。R,Bについては、通常スキャンに
ついても、バックスキャンについても、それぞれ図1の
CCD転送部105,104及び110,111に転送
され、出力アンプ113,112及び118,119を
介して奇数番目及び偶数番目の画像信号として出力され
る。
【0048】なお、G信号の出力は通常スキャン時はG
−ODD、EVEN信号はそれぞれ出力アンプ116,
117から出力され、バック・スキャン時は出力アンプ
114,115から出力される。
【0049】[第2実施形態]図3には、本発明第2の
実施形態を示す。図3では図1に示した実施形態におい
て、通常スキャン時とバック・スキャン時で、G−OD
DおよびG−EVEN信号の出力端子が変わってしまう
といった点を改善したものである。
【0050】すなわち、図3ではスイッチ回路SW1お
よびSW2をつけ加え、G信号の画素内転送の向きに合
わせて、SW極性を切替え、つねに受光画素を転送して
いるCCD転送部からの出力信号を出力可能にしてい
る。
【0051】画像に対する効果は、図1と同等であり、
通常スキャン時とバック・スキャン時で混色距離を同一
にする事が可能である。
【0052】[第3実施形態]上記第1,第2の実施形
態の説明において、RGBのカラーフィルタおよび並び
順は当然別のものであっても構わない。この並びは、特
に各色のフィルター感度にもよるが、RBGという並び
の場合には、CCD転送部は受光部の両隣にそれぞれB
−ODD用が配置され、その外側にB−EVENが配置
され、その外側にそれぞれR,Gの転送部が配置され
る。そうして、Bの読み出しにR,Gの混色を削減でき
る。また、偶数画素/奇数画素の読み出し形態以外の、
例えば、奇数偶数と分けずに1列の転送部の場合であっ
ても、同様な構成は容易に考える事ができる。
【0053】[第4実施形態]図4はカラーCCDリニ
アセンサーを搭載したスキャナーの構成図である。
【0054】スキャナー1000はスキャナー本体10
00aとドキュメントフィーダー1000bから構成さ
れる。スキャナー本体1000aは次のように構成され
る。1010は原稿を搭載するプラテンガラス、101
2は第一ミラーユニットであり、原稿露光用のハロゲン
ランプ1005、第1の反射ミラー1002から構成さ
れる。1020は第2ミラーユニットであり、第二の反
射ミラー1003、第三の反射ミラー1004から構成
される。1001は原稿反射光をカラーCCDリニアイ
メージセンサ1100上へ縮小結像させるレンズユニッ
トである。1009はドキュメントフィーダー1000
bを用いて原稿の流し読みを行う場合の流し読み用プラ
テンガラスである。
【0055】上記構成において次の動作により原稿読み
取り走査を行う。プラテンガラス1010上に原稿を搭
載し、第1,第2ミラーユニット1012,1020を
ステッピングモータ1014により2:1の走査スピー
ドで、矢印Aの方向(副走査方向)に移動走査して原稿
を読み取る。この場合、第1,第2ミラーユニット10
12,1020は波点線の位置からスタートし、副走査
方向Aの方向にスキャンする。カラーCCDリニアイメ
ージセンサ1100は図上奥行きの方向に主走査方向に
1ラインずつ読み出して、副走査方向の動きに応じて原
稿の画像信号を出力する。
【0056】次に、原稿を移送するドキュメントフィー
ダー1000bは以下から構成される。1006は原稿
のインプットトレイ、1007は原稿のピックアップロ
ーラー、1008は原稿を給紙するフィードローラー、
1010は排紙ローラーである。インプットトレイ10
06上には原稿面を上向きにして原稿が搭載される。
【0057】片面読み取りの場合、原稿はピックアップ
ローラー1007でフィードローラー1008まで送ら
れ、原稿の読み取りタイミングに従って、フィードロー
ラー1008によって給紙され、波線矢印の方向に搬送
され、流し読みプラテンガラス1009上を通過する。
同時にミラーユニット1012,1020、レンズユニ
ット1001を通して反射光像がカラーCCDリニアセ
ンサ1100上へ縮小結像される。
【0058】両面原稿の読み取りの場合、フィードロー
ラー1007によって給紙された原稿は実線矢印の方向
へ搬送され、まず表面が流し読みプラテンガラス100
9の読み取り位置を通過し読み取られた後、搬送経路に
従って反転し、表面読み取り時とは逆の方向から裏面が
読み取られ、片面読み取り時と同様に排紙トレー101
1へ排紙される。
【0059】この時、カラーCCDリニアセンサ110
0上における結像画像の走査方向は表面読み取り時は矢
印B、裏面読み取り時は矢印Cとなる。
【0060】図5はカラーCCDリニアセンサ1100
の構成図である。2000はカラーCCDリニアイメー
ジセンサであり、2001,2002,2003は各々
Red,Blue,GreenのCCDリニアセンサ部
である。2001a〜2001cは各々Redのオンチ
ップカラーフィルターを有するリニアフォトダイオード
アレイであり、2002a〜2002c、2003a〜
2003cは同様に各々Blue,Greenのオンチ
ップカラーフィルターを有するリニアフォトダイオード
アレイである。2004a〜2004d、2005a〜
2005dは2001a〜2001cのリニアフォトダ
イオードアレイで発生した電荷を各々の出力部2100
a〜2101d、2102a〜2102dへ水平転送す
るためのCCDシフトレジスタである。
【0061】ここで2005a〜2005dは正方向
(表面)読み取り用(図4の実線矢印方向)で、200
5a,2005bはリニアフォトダイオードアレイの左
半分の電荷を出力部2100a,2100b,2005
c,2005dはリニアフォトダイオードアレイの右半
分の電荷を出力部2100c,2100dに電荷を転送
する。2005a,bと2005c,dの電荷転送方向
はお互い逆向きである。2004a〜2004dは逆方
向(裏面)読み取り用(図4の点線矢印方向)であり、
同様にリニアフォトダイオードアレイを左右分割してそ
れぞれの出力部に電荷を転送する。
【0062】また、2005a〜2005dはリニアフ
ォトダイオードアレイ2002a〜2002cで発生し
た電荷を出力部2102a〜2102dへ水平転送する
(blueの逆方向読み取り用ともなる)CCDシフト
レジスタでもある。2006a〜2006dはblue
のリニアフォトダイオードアレイ2002a〜2002
cで発生した電荷を、出力部2103a〜2103dへ
転送するblueの正方向読み取り用のCCDシフトレ
ジスタである。また、同時にGreenにリニアフォト
ダイオードアレイ2004a〜2004cで発生した電
荷を出力するため(Greenの逆方向読み取り用とも
なる)のCCDシフトレジスタでもある。2007a〜
2007dはGreenのリニアフォトダイオードアレ
イ2003a〜2003cで発生する電荷を出力部21
04a〜2104dへ水平転送するためのCCDシフト
レジスタである。
【0063】さらに、2206,2207,2208は
リニアフォトダイオードアレイ2001aで発生した電
荷を次段のリニアフォトダイオードアレイ2001bへ
転送するシフトゲートSH1,SH2,SH3である。
このシフトゲートSH1,SH2,SH3は次のような
動作を行う。
【0064】正方向読み取り時には、シフトゲートSH
1(2206)→SH2(2207)→SH3(220
8)の順に動作させて、電荷をリニアフォトダイオード
アレイ2001aからリニアフォトダイオードアレイ2
001bへ(実線矢印方向)転送し、実質的に電荷の加
算がなされ、電荷の合成を行う。
【0065】逆方向読み取り次には、正方向読み取り時
とは逆に、シフトゲートSH3(2208)→SH2
(2207)→SH1(2206)の順に動作させるこ
とで逆方向への電荷転送、合成を行う。
【0066】同様に、2209〜2211は、同様にリ
ニアフォトダイオードアレイ2001bと2001c間
の電荷転送を制御するためのシフトゲートSH4〜SH
6であり、正方向読み取り時及び逆方向読み取り時の動
作順序は各々、SH4→SH5→SH6,SH6→SH
5→SH4である。
【0067】次に、2212はリニアフォトダイオード
アレイ2001cで発生しまた加算された電荷を、水平
CCDシフトレジスタ2005a,2005bへ、スキ
ャナーの読み取り速度に同期して転送するためのシフト
ゲートSH7である。この際、水平CCDシフトレジス
タ2005c,2005dへも読み取り速度に同期して
転送される。また、2213,2214はシフトゲート
SH7(2212)によって転送されたリニアフォトダ
イオードアレイ2001cの電荷を、水平CCDシフト
レジスタ205a〜2005dへ1画素ごとに順次転送
するためのスイッチゲートSG1,SG2である。
【0068】スイッチゲートSG1によって、奇数画素
の電荷が水平CCDシフトレジスタ2005a,cへ転
送され、スイッチゲートSG2によって、偶数画素の電
荷が水平CCDシフトレジスタ2005b,dへ転送さ
れる。
【0069】また、2215〜2217は水平CCDシ
フトレジスタ2005a,b間、2005c,d間で電
荷のレジスタ間転送を行うためのトランスファゲートT
G1〜TG3である。前述したリニアフォトダイオード
アレイ間の電荷の転送(シフトゲートによる)と同様
に、正方向読み取り時にはTG1→TG2→TG3、B
lueを読み取る逆方向読み取り時にはTG3→TG2
→TG1と動作順序を切り変えることにより、転送方向
の制御を行う(図5によれば、正方向:実線矢印、逆方
向:点線矢印)。
【0070】ここで水平CCDシフトレジスタ2005
a〜dは2相駆動である。通常知られているように、φ
1,φ2の2つのレジスタが交互に連なっており、この
2つのレジスタに交互にパルスを入力することによっ
て、CCDレジスタのポテンシャルを変化させ、出力部
方向へ電荷が順次転送される。
【0071】上述したトランスファゲートTG1〜TG
3のレジスタ間の転送は、2つのレジスタ(φ1,φ
2)の内φ1のレジスタを用いて行うものとする。
【0072】つぎに、2218,2219は電荷転送方
向に従って切り換えられて制御されるスイッチゲートで
ある。図示していないが、上述したシフトゲートSH1
〜SH8、トランスファゲートTG1〜TG3は、この
スイッチゲート2218,2219によって、電荷転送
方向の切り換えが行われる。また、スイッチゲートSW
1(2218)、SW2(2219)はアナログスイッ
チ2106a〜2106dを制御する。
【0073】アナログスイッチ2106a〜dは、正方
向読み取り時(実線矢印方向)には転送レジスタ200
7a〜dの出力を、逆方向読み取り時(波線矢印方向)
には転送レジスタ2004a〜dの出力を選択する。
【0074】図6はリニアフォトダイオードアレイを駆
動するドライバーの構成図である。CCD3001は駆
動ドライバー3002,3003によって駆動される。
【0075】駆動パルスφ1,φ2及びSW1〜4はタ
イミング発生回路3004から供給され、タイミング発
生回路3004は装置全体の制御を司るシステムコント
ローラ3005によってコントロールされる。システム
コントローラ3005からはCCDの読みの方向、及び
job操作信号がタイミング発生回路3004に供給さ
れ、タイミング発生回路3004はその指示に従って、
タイミング信号を各部に出力する。
【0076】CCD3001に供給されるSW1,SW
2信号はCCDの読取方向を制御する。駆動ドライバー
3002,3003はそれぞれ複数のチップで構成され
てもよく、それぞれの出力イネーブル端子(OE)には
SW3,SW4信号が供給されている。
【0077】上記構成において次のような動作が行われ
る。
【0078】(1)原稿の読取が1枚毎に表裏を読み取
る場合、CCDの読取の正逆を指定するSW1,SW2
と同期してSW3,SW4も制御され、駆動ドライバー
3002,3003が切り替えられる。この場合、駆動
ドライバー3002,3003の消費電力は、常時通電
状態に比べタイミングにより切り替えられるので、約半
分になる。
【0079】(2)また、例えば100ページのjob
が100セット設定された場合、CCDの読取の正逆を
指定するSW1,SW2の制御とは関係なく、SW3,
SW4は、job単位で切り替えられる。
【0080】駆動ドライバーの消費電力は、(1)の1
枚毎のjobと同様に、常時通電状態に比べ約半分に抑
えることができる。
【0081】[第5実施形態]図7から図10は本発明
の第5の実施形態を表す。
【0082】図7は回路ブロック図であり、CCD35
1は次の構成要素から成る。被写体像の光電変換を行う
フォトダイオード352(以下、PD352と称す)
と、PD352の発生電荷を転送する転送レジスタ35
3と、出力アンプ354と、遮光部材356によって遮
光されたフォトダイオード355(以下、PD355と
称す)と、PD355で発生した暗時ノイズ電荷を転送
する転送レジスタ357と、出力アンプ358とで、C
CD351は構成される。
【0083】このCCD351は、PD352,355
でそれぞれ発生した被写体像電荷と暗時ノイズ電荷は出
力アンプ354,355で電荷信号を電圧信号に変換さ
れ、サンプルホールド回路359,360(以下SH3
59,SH360と称す)でキャリアノイズが除去され
た後、減算器361で被写体像信号より暗時ノイズ信号
成分が差し引かれる。
【0084】その後、AD変換器362でデジタル信号
に変換され、画像処理回路363にて各種処理が行われ
る。
【0085】図8はPD352,PD355の温度分布
と、暗時ノイズ分布の一例を表す。フォトダイオードP
D352,PD355の蓄積電荷はそれぞれ転送レジス
タ353,357に一斉に転送され、その蓄積電荷を不
図示の駆動パルスφ1,φ2のハイ・ローに従って、出
力アンプ354,358の方向に転送されるときに、出
力アンプ354,358側に進むほど転送レジスタの動
作が荷重されるので、転送レジスタ内で温度勾配が生
じ、結果的に図8に示すように、フォトダイオードPD
352,PD355内にも温度勾配が生じて、フォトダ
イオードPD352,PD355の暗時ノイズが一定と
ならない。一般に暗時ノイズ分布は温度に対し、8℃上
昇すると2倍になる性質を持ち、温度の不均一性による
暗時ノイズの不均一性は画質に大きな影響を及ぼす。
【0086】図9は図7に示すCCD351の出力と減
算器361の出力の被写体像との関係を表す。出力アン
プ354の出力はPD352に結像された被写体像信号
と図2で説明された暗時ノイズの加算されたものにな
る。
【0087】一方、出力アンプ358の出力からは遮光
されたPD355で発生した暗時ノイズ出力が得られ
る。両出力はSH回路359,360で転送スイッチン
グ瞬時のキャリアノイズを除去され、減算器361で暗
時ノイズ成分の除去が行われる。暗時ノイズ成分除去
後、AD変換器362によってデジタルデータに変換さ
れ、画像処理回路363によって各種処理が行われる。
【0088】減算器361で、暗時ノイズ成分の除去が
行われているので、PD352に照射された被写体像信
号そのものを有効にデジタルデータに変換することがで
きる。そのデジタルデータは、PD352の各画素間の
ばらつきを除去するシェーディング補正等の画像処理を
施され、被写体の画像信号として出力される。
【0089】[第6実施形態]図10は本発明の第6の
実施形態の構成ブロック図を表す。図10において、C
CD401はTDI(Time Delay Integration)構成の
CCDで、PD403,404,405から成る3ライ
ンTDIフォトダイオード402(以下、3TDI・P
D402と称す)と、PD409,410,411,4
12から成る4ラインTDIフォトダイオード408
(以下、4TDI・PD408と称す)と、それぞれの
蓄積電荷を転送する転送レジスタ406,413、出力
アンプ407,417と、加えて遮光部材414によっ
て遮光されたPD415とPD415の暗時ノイズ電荷
を転送する転送レジスタ416、出力アンプ418を持
つ。3TDI・PD402の出力は、PD403→PD
404→PD405の順に各画素電荷が加算されたもの
であり、転送レジスタ406に転送され、その後不図示
の駆動パルスφ1,φ2のハイ・ローに従って、出力ア
ンプ407に出力される。同様に、4TDI・PD40
8の出力は、PD409→PD410→PD411→P
D412の各画素電荷が加算されたものであり、転送レ
ジスタ413に転送され、その後不図示の駆動パルスφ
1,φ2のハイ・ローに従って、出力アンプ417に出
力される。従って、各出力アンプ407,417の出力
には、フォトダイオードの1ラインの並びに応じて温度
勾配が発生して、暗時ノイズにも勾配が生じ、それぞれ
が加算されているので、転送レジスタに転送されたとき
の暗時ノイズも加算されたものとなる。
【0090】こうして、CCD401の各出力はサンプ
ルホールド回路419,420,421でキャリアノイ
ズ除去が行われる。
【0091】遮光されたPD415から得られる暗時ノ
イズ信号はアンプ422,423で3TDI・PD40
2、4TDI・PD408のTDIライン数に応じた係
数倍され、減算器424,425の負極入力端に供給さ
れる。
【0092】3TDI・PD402、及び4TDI・P
D408から得られる被写体像信号はそれぞれ減算器4
24,425の正極入力端に供給され、減算器424,
425では、被写体像信号と各TDIのライン数倍され
た暗時ノイズ信号との減算が行われる。
【0093】減算器424,425での暗時ノイズ補正
後、各出力はAD変換器426,427でデジタルデー
タに変換され、図示していない画像処理回路にて各種処
理が行われる。
【0094】[第7実施形態]図11は本発明の第7の
実施形態の構成ブロック図を表す。図11において、C
CD601はTDI(Time Delay Integration)構成の
CCDで、PD602,603,604,605から成
る4ラインTDIフォトダイオード606(以下4TD
I・PD606と称す)と、4TDI・PD606の両
側に配置され蓄積電荷を転送する転送レジスタ607,
608、出力アンプ609,610とを持つ。
【0095】実線で指示される正方向の転送の時には、
フォトダイオードPD602→PD603→PD604
→PD605の順に対応する各画素の電荷が加算され、
4TDI・PD606の信号電荷は転送レジスタ608
によって出力される。一方、転送レジスタ607出力
は、4TDI・PD606での信号電荷が転送された後
に、上記と逆の転送順で加算されて転送されたもので、
4TDI・PD606で発生した暗電流ノイズ信号が出
力される。
【0096】逆に波線で指示される逆方向の転送の時に
は4TDI・PD606の信号電荷は転送レジスタ60
7によって出力され、転送レジスタ608出力は4TD
I・PD606で発生した暗電流ノイズ信号が出力され
る。
【0097】転送レジスタ607,608の出力はサン
プルホールド回路611,612でキャリアノイズの除
去が行われ、反転出力付きの減算器613に入力され
る。反転出力付きの減算器613の正負両出力はスイッ
チ614に供給される。
【0098】スイッチ614は副走査スキャンの正方向
と逆方向によって切り替えられ、AD変換器615に入
力される信号は常に同じ極性で、被写体像信号出力から
暗電流ノイズ信号が減算された信号となる。この後、シ
ェーディング補正やγ補正を施す画像処理回路に入力さ
れて、被写体の画像信号を出力する。
【0099】本実施形態では、4列のフォトダイオード
列で構成され、同一被写体の電荷を加算するので、受光
感度が4倍となり、且つ暗時ノイズを除去できるので、
その暗時ノイズの検出時間を要するとはいえ、簡単な構
成で高感度の画像読み取り装置を得ることができる。
【0100】上記各実施形態で、それぞれRGBのイメ
ージセンサによる混色を防止し、各転送レジスタ等の消
費電力を防止し、暗時ノイズを軽減することを説明した
が、それぞれの実施形態に相互に適用することで、合成
した荷重的な効果を得ることができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素内転送方式のリニアイメージセンサを使用して副走
査スキャンの往路・復路のいずれの画像スキャン読み取
りの際でも、発生する混色距離を一定にすることの可能
なCCDセンサ及びこれを利用した画像読み取り装置を
提供することができる。
【0102】また、双方向読み出しを行うCCDを用い
た画像読み取り装置において、複数の駆動手段(ドライ
バー)と、駆動手段を切り換えるスイッチ手段とを設
け、読み取りの方向あるいは、ユーザーが指定するジョ
ブ(仕事)単位で駆動手段を切り換えることによって、
ドライバーの負担を軽減し、CCDの安定した駆動を実
現することができる。
【0103】さらに、イメージセンサーの絶対温度の上
昇、温度分布の不均一性によって生じる暗電流ノイズに
よる画質への悪影響を遮光されたフォトダイオードある
いは使用されない転送レジスタの出力を用いて減算処理
を行うことによって、デジタル変換を行う際の被写体像
信号のダイナミックレンジを確保し、画質の低下を防ぐ
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画素内転送方式リニ
アイメージセンサの構成例図である。
【図2】本発明実施形態におけるバック・スキャン時の
混色距離を示す概念図である。
【図3】本発明の実施形態における画素内転送方式リニ
アイメージセンサの構成例図である。
【図4】本発明に関与するスキャナーの概略構成図であ
る。
【図5】本発明に関与するラインセンサー構造ブロック
図である。
【図6】本発明によるドライバーの構成ブロック図であ
る。
【図7】本発明の実施形態における回路ブロック図であ
る。
【図8】本発明のCCDの温度分布、暗時ノイズ分布イ
メージを表す図である。
【図9】本発明のCCDの出力信号を表す図である。
【図10】本発明の実施形態の回路ブロック図である。
【図11】本発明の実施形態の回路ブロック図である。
【図12】従来例の画像読み取り装置の概略構成図であ
る。
【図13】従来例のリニアイメージセンサの概略構成図
である。
【図14】従来例の画素内転送方式リニアイメージセン
サの概略構成図である。
【図15】従来例のイメージセンサによる混色発生の原
理を示す説明図である。
【図16】従来例のイメージセンサによる混色発生の原
理を示す説明図である。
【図17】従来例によるドライバーの構成ブロック図で
ある。
【図18】従来例の画像読み取り装置の概略ブロック図
である。
【符号の説明】
101,102,103 受光部 104〜111 CCD転送部 112〜119 出力アンプ 201 CCDリニアイメージセンサ 202 集光レンズ 203 第2反射ミラー 205,206 ミラー 210 照明光源 211 原稿台ガラス 212 原稿 351,401,601 イメージセンサ 352,355,402,408,606 ラインフォ
トダイオード 353,357,406,413,607,608 転
送レジスタ 354,358,407,417,418,609,6
10 出力アンプ 359,360,419,420,421 サンプルホ
ールド回路 611,612 サンプルホールド回路 311,424,425,613 差動増幅器 312,426,427,615 A/D変換器 501〜503 CCDラインイメージセンサ 1000 複写機 1100 CCDラインイメージセンサ 2001〜2003 CCDラインイメージセンサ 2004〜2007 転送レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 正文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉浦 崇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 太田 智市郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる分光特性を有する複数ラインの受
    光部と、前記受光部と平行に且つ、受光部の両側にそれ
    ぞれ複数の読み出し転送部を有するイメージセンサにお
    いて、 前記複数の受光ラインの中の少なくとも1ラインの受光
    部で発生した信号電荷を、該受光部と分光特性の異なる
    ラインの受光部を介して外部からの制御信号により前記
    複数ラインの受光部の両側に配置された読み出し転送部
    のどちら側の読み出し転送部にも読み出し可能な構造を
    有することを特徴とするイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載のイメージセンサに加え
    て、前記受光部の両側に配置されたそれぞれ複数の読み
    出し転送部のうち、互いに異なる側の2つの読み出し転
    送部からの出力のいづれかを選択して出力するためのス
    イッチ(SW)回路を少なくとも1回路有することを特
    徴とするイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 異なる分光特性を有する複数ラインの受
    光部と、前記受光部と平行に且つ、前記複数ラインの受
    光部を隣接して配置すると共に、隣接して配置した複数
    ラインの両側にそれぞれ複数の読み出し転送部を有する
    画像読み取り装置において、 前記受光ライン及び前記読み出し転送部を駆動する複数
    の駆動手段と、前記駆動手段の駆動順序を切り替るスイ
    ッチ手段を有し、少なくとも1ラインの受光部で発生し
    た信号電荷を該受光部と分光特性の異なるラインの受光
    部を介して前記読み出し転送部に転送することを特徴と
    する画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像読み取り装置であ
    って、異なる電荷転送方向を持つTDI(Time Delay I
    ntegration)構造を有する前記受光部と、前記TDI構
    造の電荷転送方向に応じて前記スイッチ手段を切り替る
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像読み取り装置であっ
    て、ユーザが指定するジョブ(仕事)単位で前記スイッ
    チ手段を切り替ることを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 複数ラインの受光ラインを有する受光部
    と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両側に
    それぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像読み
    取り装置において、 前記受光部は被写体像を読みとる第1のフォトダイオー
    ド列と、遮光された第2のフォトダイオード列と、前記
    第1のフォトダイオード列の電荷を転送する読み出し転
    送部の出力から前記第2のフォトダイオード列の電荷を
    転送する読み出し転送部の出力を減算する減算器とを備
    えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像読み取り装置にお
    いて、更に、前記減算器出力をデジタルデータに変換す
    るAD変換器を備えたことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  8. 【請求項8】 複数ラインの受光ラインを有する受光部
    と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両側に
    それぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像読み
    取り装置において、 前記受光部は、TDI(Time Delay Integration)構造
    を有する複数のフォトダイオード列より成る第1のフォ
    トダイオード群と、遮光された単独の第2のフォトダイ
    オード列と、前記第2のフォトダイオード出力を前記第
    1のフォトダイオード群の列数倍する増幅器と、前記第
    1のフォトダイオード群出力から前記増幅器出力を減算
    する減算器と、前記減算器出力をデジタルデータに変換
    するAD変換器とを備えたことを特徴とする画像読み取
    り装置。
  9. 【請求項9】 複数ラインの受光ラインを有する受光部
    と、前記受光ラインと平行に且つ、前記受光部の両側に
    それぞれ複数のCCD読み出し転送部を有する画像読み
    取り装置において、 前記受光部は、少なくとも副走査スキャンにおいて双方
    向読み出しを行うTDI構造を持つフォトダイオード群
    からなり、前記読み出し転送部は、前記フォトダイオー
    ド群の両側に配置される2つの転送レジスタからなり、
    前記2つの転送レジスタ出力を減算する減算器と、副走
    査スキャンの方向に応じて前記減算器出力の極性を制御
    する極性反転器を有することを特徴とする画像読み取り
    装置。
JP9183677A 1997-07-09 1997-07-09 イメージセンサと画像読み取り装置 Pending JPH1132166A (ja)

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