JP2006303729A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 複数ライン受光素子列を含む4ラインCCD(光電変換手段)311は、R,G,Bの3ラインCCD(複数ライン受光素子列)の他に、読取有効領域の全画素を光シールドした1ラインCCD(ライン受光素子列)を備えている。差動アンプ236〜238は、1ラインCCDに対応するアナログ処理回路243の出力に基づいて、3ラインCCD(複数ライン受光素子列)に対応するアナログ処理回路216〜218の出力を補正した後、A/Dコンバータ219〜221へ出力する。
【選択図】 図12
Description
例えば、光電変換手段(CCD)からのアナログ信号に対してアナログ処理手段においてアナログ信号のサンプルホールドを実行して、出力平坦部を広く取ることにより高速動作化を図った場合にそのまま適用すると、拡散クロックの変調によるノイズが混入してしまう。また、光電変換手段(CCD)やアナログ処理手段の駆動クロックにスペクトラム拡散クロックによる変調をかけるとサンプリングする信号の波形形状によっては周期的なノイズが発生してしまうことが考えられる。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数ライン受光素子列を含む光電変換手段を用いて原稿の画像を読み取る画像読取装置において、低コストでSSCG等の使用によるノイズを低減することを目的とする。
請求項2の発明による画像読取装置は、請求項1の画像読取装置において、上記補正手段を、上記他の複数ライン受光素子列に対応する上記アナログ処理手段の各出力から上記読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列に対応する上記アナログ処理手段の出力を上記A/D変換手段による変換前に減算する手段としたものである。
請求項4の発明による画像読取装置は、請求項2又は3の画像読取装置において、上記他の複数ライン受光素子列に対応する上記アナログ処理手段の各ゲイン設定と個別に減算する上記読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列に対応する上記アナログ処理手段の各ゲイン設定とを補正(減算)組み別に同じゲイン設定としたものである。
請求項6の発明による画像読取装置は、請求項1〜5のいずれかの画像読取装置において、上記タイミング信号発生手段と上記基準クロック発生手段との間にスペクトラム拡散クロック発生手段を介挿したものである。
請求項8の発明による画像読取装置は、請求項1〜7のいずれかの画像読取装置において、上記光電変換手段を、4ライン受光素子列を備え、そのうちの1ライン受光素子列の読取有効領域の全画素を光シールドしたものである。
請求項9の発明による画像読取装置は、請求項1〜8のいずれかの画像読取装置において、上記光電変換手段を4ラインCCDを含む複数ラインCCDとしたものである。
まず、この発明による画像形成装置の一実施例である画像読取装置(画像読取ユニット)を搭載したデジタル複写機の機構部について、図1,図2を参照して説明する。
図1は、そのデジタル複写機の制御系の構成例を示すブロック図である。
図2は、そのデジタル複写機の機構部の一例を示す全体構成図である。
画像処理ユニット3は、画像読取ユニット2から送られてくる画像データに対してスキャナγ補正,色変換,主走査変倍,画像分離,加工,エリア処理,諧調補正処理等の画像処理を施し、その各画像処理後の画像データを画像書込ユニット4へ送る。
現像部10は、ブラック(K),シアン(C),マゼンダ(M),イエロー(Y)の各色毎に個別の現像ユニットを備え、ドラムユニット8の感光体ドラムの表面に書き込まれる静電潜像を対応するトナーにより現像して顕像化させ、トナー画像を形成する。
まず、画像書込ユニット4がK画像データに応じてドラムユニット8の感光体ベルト上にK静電潜像の書き込みを行い、そのK静電潜像をその先端部が現像部10のK現像ユニットの現像位置に到達したときにKトナーで現像し始め、その後端部が現像位置を通過した時点で現像を終了し、これによってKトナー画像を感光体ベルト上に形成する。
4色重ねのカラー画像が転写された転写紙は、定着部12に送られ、定着ローラと加圧ローラとによってカラー画像が熱定着され、排紙される。
この画像表示ユニット7は、FIFO回路(ラインバッファ)21,DRAM(画像データメモリ)22,CPU(中央処理装置)23,VRAM(ビデオメモリ)24,LCDCコントローラ25,LCDパネル(液晶パネル)26,ROM(リード・オンリ・メモリ)27,SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)28,シリアル通信ドライバ29,画像データバッファ(ドライバ/レシーバ)30,およびキーボード31を備えている。
画像表示ユニット7には、画像データと共に画像データ制御信号もシステム制御ユニット1から送られているので、この画像データ制御信号のコマンドラインCLによって有効画像領域だけを取り込むように制御することもできる。
VRAM24に転送された画像データは、LCDコントローラ25の制御によりLCDパネル26に表示される。
この画像表示ユニット7は、画像をLCDパネル26の画面に表示させ、その画面内で編集・加工のエリア指定/モード設定を行うためのディスプレイエディタを兼用しても良い。各設定キーは図3のキーボード31に相当し、この発明に係わる重要な部分として、後述する読み取りキーと明るさ調整つまみがある。
また、筐体正面のLCDパネル26の下方にはキーボード31が対応して配設されており、ここには、読取キー42,全体表示キー43,150%拡大キー44,200%拡大キー45,300%拡大キー46,画面移動キー47,カーソルキー48,点指定キー49,エリア指定キー50,クリアキー51,オールクリアキー52が設けられ、筐体正面近傍の下面には、明るさ調整つまみ53とコントラスト調整つまみ54が設けられている。
全体表示キー43は、画像データ全体を表示させるためのキーである。
150%拡大キー44は、画像データを約150%に拡大して表示させるためのキーである。
200%拡大キー45は、画像データを約200%に拡大して表示させるためのキーである。
300%拡大キー46は、画像データを約300%に拡大して表示させるためのキーである。
カーソルキー48は、カーソルを移動させるためのキーである。
点指定キー49は、カーソルが示している点を指定するためのキーである。
エリア指定キー50は、エリア(直角外角形,多角形)指定時に始点と終点を結ぶためのキーである。
クリアキー51は、最後に指定した点を取り消すためのキーである。
オールクリアキー52は、指定した全ての点を取り消すためのキーである。
明るさ調整つまみ53は、LCDパネル26の明るさを調整するためのキーである。
コントラスト調整つまみ54は、LCDパネル26のコントラストを調整するためのキーである。
この操作ユニット5は、テンキー61、モードクリア/予熱キー62、画質調整キー63,割り込みキー64,プログラムキー65,プリントスタートキー66,クリア/ストップキー67,エリア加工キー68、輝度調整つまみ69,LCDパネル70,および初期設定キー71を備えており、LCDパネル70にはタッチパネルが重ねて設けられている。
モードクリア/予熱キー62は、設定したモードを取り消して初期設定に戻す場合や、一定時間以上の連続押下で予熱状態とする設定を行う場合に使用する。
画質調整キー63は、画質の調整を行うときに使用する。
割り込みキー64は、コピー中に割り込み、別の原稿のコピーを行う場合に使用する。
プログラムキー65は、よく使用するモードの登録や呼出を行う場合に使用する。
プリントスタートキー66は、コピー開始を指示するためのキーである。
エリア加工キー68は、画像表示ユニット(ディスプレイエディタ)7上で、エリア加工・編集等のモードを使用する場合に使用する。
輝度調整つまみ69は、LCDパネル70の画面の明るさを調整する場合に使用する。
LCDパネル70のタッチパネルには、LCDパネル70上に表示された各種のキーの範囲と同じ範囲にキーエリアが設定されており、その範囲(キーエリア)内の押下(タッチ)を検出すると、その範囲のキーに対応する処理を行う。
初期設定キー71は、ユーザが各初期設定を選択できる時に押下する。
このLCDパネル70の表示画面(タッチパネル)上には、カラーモード,自動濃度,マニュアル濃度モード,画質モード,自動用紙選択モード,用紙トレイ選択モード,用紙自動変倍モード,等倍モード,ソートモード,スタックモード等の各モードを選択するためのキーが表示されており、更にクリエイトモード,カラー加工モード,移動/ブック加工モード,変倍モードに関するサブ画面を選択するためのキーも表示されている。これらの各キーは、タッチパネル上に設定されている。
図6の変倍キーが押下されると、表示画面の下方から変倍設定画面がスクロールアップされる。
この変倍設定画面には、定型変倍(予め変倍率が設定されている変倍モード)用のキーが設定されている。例えば、71%変倍キーを押下すると、変倍率71%が選択される。また、この変倍設定画面には、定型変倍以外の変倍モードを選択するためのズームキー,寸法変倍キー,独立変倍/拡大連写キーが画面左側に設定されている。
図8において、81はLCDパネル70に設けたタッチパネル(タッパネルキー)、82はそのタッチパネル81の押下位置を検出するタッチパネル検出回路全体を制御するコントローラ、83はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータである。
よって、このタッチパネル検出回路を用いることにより、タッチパネル81の押下位置を検出することができる。
この操作ユニット5全体の動作を制御するCPU100にはアドレスラッチ回路101が接続され、CPU100からのアドレス信号はアドレスラッチ回路101に取り込まれ、ここでCPU100からの信号により制御される。アドレスラッチ回路101からのアドレス信号は、その一部がアドレスデコーダ102でデコードされて各IC(集積回路)へのチップセレクト信号となり、メモリマップの作成に使用される。また、アドレスラッチ回路101からのアドレス信号は、ROM103に入力されると共に、LCDC(LCDコントローラ)106に入力されてROM104,RAM105等のメモリでのアドレス指定に使用される。
LCDC106には、CPU100からのアドレスバスおよびデーターバスの他に、LEDドライバ107,キーボード108,タッチパネル(アナログタッチパネル)81,LCDモジュール110(LCDパネル70を構成する)、更にデータ表示用のROM104およびRAM105等が接続されている。このLCDC106は、キーボード108からの信号やタッチパネル81からの信号によりROM104およびRAM105内のデータから表示データを作成してLCDパネル70上の表示を制御する。
図11は、画像読取ユニット2および画像処理ユニット3の制御系の第1構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、図11に示す各部(システム制御ユニット1,操作ユニット5,画像表示ユニット7を除く)のうち、例えば3ラインCCD211からシェーディング補正回路222までの各部が画像読取ユニット2を、ライン間補正メモリ223,224から第2の画像処理回路231までの各部が画像処理ユニット3をそれぞれ構成しているものとするが、これに限るものではない。
そのスキャナIPU制御部上のCPU(中央演算処理装置)201は、ROM202に格納されているプログラムを実行し、RAM203に対してデータ等を読み書きすることにより、スキャナIPU制御部全体の制御を行っている。
このCPU201はまた、システム制御ユニット1とシリアル通信で接続されており、コマンドおよびデータの送受信により指令された動作を行う。
CPU201は、I/O206である原稿検知センサ,HPセンサ,圧板開閉センサ,冷却ファン等に接続されており、検知およびON/OFFの制御も行う。
スキャナモータドライバ207は、タイミング回路212からのPWM(パルス幅変調)出力によりドライブされ、励磁パルスシーケンスを発生し、原稿走査駆動用のパルスモータ208を駆動する。
3ラインCCD211は、スキャナIPU制御上のタイミング回路(タイミング信号発生手段)212によって、各駆動クロックを与えられて各R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)のodd(奇数画素),even(偶数画素)のアナログの画像信号(アナログ信号)を対応するエミッタホロワ213〜215へ出力する。
その他アナログ処理回路216〜218の処理として、3ラインCCD211のオプティカルブラック部でラインクランプを実施し、oddとevenの出力差を補正し、それぞれのアンプゲイン調整を行う。そのアンプゲイン調整後は、マルチプレクサで合成して、最終的にDCレベルのオフセット調整後に、A/Dコンバータ(A/D変換手段)219〜221へ入力される。
シェーディング補正回路222は、A/Dコンバータ219〜221からのR,G,Bの画像データ(RGBデータ)に対して、シェーディング補正、つまり照明系の光量不均一や3ラインCCD211の画素出力のバラツキを補正する機能を持っている。
シェーディング補正回路222によってシェーディング補正されたR,G,Bの画像データのうち、R,Gの画像データがライン間補正メモリ223,224へ入力され、3ラインCCD211上におけるBとG,BとRのライン数の画像データが遅延されて、BGRの読取画像の1ライン以上の位置合わせが行われ、ドット補正回路225へ出力される。
この補正後の画像データは、自動原稿色判定回路228と自動画像分離回路229とディレーメモリ227を介して第1の画像処理回路230に入力される。
自動画像分離回路229は、自動画像(像域)分離処理を行う。この自動画像分離処理では、エッジ判定(白画素と黒画素の連続性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピーク画素の繰り返しパターンにより判定)、写真判定(文字・網点外で画像データがある場合)を行い、文字および印刷(網点)部、写真部の領域を判定してCPU201に伝え、後段のRGBフィルタ,色変換,プリンタγ補正,YMCKフィルタ,階調処理でパラメータや係数の切り換えに使用される。
RGBフィルタは、RGBデータ(R,G,Bの画像データ)に対するMTF補正,平滑化,エッジ強調,スルー等のフィルタ係数を先の領域判定結果に応じて切り換え設定する。
色変換処理回路は、RGBデータに対してYMCK変換,UCR(下部網点除去),UCA(下部網点付加)の各処理を実行する。
変倍処理回路は、画像データの主走査方向(ライン方向)に対して拡大/縮小処理を実行する。
クリエイト回路は、クリエイト編集およびカラー加工を行う。クリエイト編集では、斜体,ミラー,影付け,中抜き処理等を実行し、カラー加工では、カラー変換,指定色消去,アンダーカラー等を実行する。
第2の画像処理回路231は、プリンタγ補正回路,YMCKフィルタ,階調処理回路,ビデオ制御回路,および書込処理回路を備えている。
階調処理回路はディザ処理を実行し、ビデオ制御回路は書き込みタイミング設定や画像領域,白抜き領域の設定やグレースケールやカラーパッチ等のテストパターンの生成を行うことができ、最終画像データを書込処理回路が画像書込ユニット4内のLD(レーザダイオード)へ出力できるように処理してそのLDへ出力する。
上述した各回路は、CPU201に接続されており、ROM202に格納されているプログラムにより各処理の設定と動作をシステム制御ユニット1の指示により実行する。
この例では、3ラインCCD211に代えて、4ライン受光素子列を含む4ラインCCD311(光電変換手段)を実装した場合について説明する。
この4ラインCCD311は、この例では、通常カラーでのR,G,B光の3ラインCCD(3ライン受光素子列を含む)と全画素を光シールドした1ラインCCD(1ライン受光素子列を含む)を加えた4ライン構成となっている。内部構成としては、フォトダイオード(受光素子),シフトゲート,アナログシフトレジスタからなっている。高速化のため、odd,even別のシフトゲートとアナログシフトレジスタを各色2チャンネル構成としている。
電源供給の安定化が弱いシステムにおいて、電源系のスイッチングノイズがスパイクノイズとしてCCDおよびアナログ処理で画像信号に発生した場合に、図13の(1)〜(4)に示すように、各色のアナログ処理回路216〜218の各出力はゲインに応じたノイズがライン同期信号の1ライン上に発生する。
この出力に対して、CPU201からバスを介してアナログ処理回路243へ各色対応ゲイン設定がなされると、図13の(6)〜(8)に示すように、それぞれゲインに応じた黒レベル出力となる。
それによって、差動アンプ236〜238による減算後の出力は、図13の(9)〜(11)に示すように、スパイクノイズを含む同相ノイズが全て除去された良好な出力となる。
この例では、基準クロック発生器235とタイミング回路212の間に、スペクトラム拡散クロック発生器(スペクトラム拡散クロック発生手段)234を挿入している。
そこで、スペクトラム拡散クロック発生器234について、一例を上げて簡単に説明する。
その変調周波数fmは、以下の式で求められる。
fm=31×(基準クロック周波数/16)
Tm=1/fm
この変調周波数fmで拡散された前後のクロック出力の周波数帯域は、ピーク値が下がる。同調したクロック信号の帯域を拡散させることでピーク値を減衰させる。ピーク値の減衰率は、高調波の次数や変調の度合い依存して以下の式で求められる。
P=拡散の割合(%)、F=減衰測定時の周波数(MHz)
このように、拡散の割合が大きく周波数が高いほど減衰効果が大きくなる。
これにより、スペクトラム拡散クロック発生器234は、EMI(電磁波干渉)の低減効果を図るため、基準クロック発生器235とタイミング回路212の間に挿入している。但し、副作用として変調周波数に依存する画像ノイズが発生する場合がある。また、拡散の割合を上げるとEMI効果は高くなるが、画像ノイズも大きく目立つようになる。
SSCG234のクロックにより、タイミング回路212からCCD系各クロック,アナログ処理系各クロック,A/Dクロック,IPUクロック等がそれぞれ各ブロックへ供給される。基準クロックに対してSSCG234にて変調したクロックをタイミング回路212へ入力しているので、全ての同期が取れており、クロック信号に対するセットアップタイムとホールドタイムも損ねることなく、同期回路を伴ったデジタル回路では動作上問題はない。これに対して、CCDを含むアナログ回路では、拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズが発生する。
図15は、変調周波数によるノイズがライン毎に移動していく様子を示すタイミングチャートである。
図15において、山の部分は画像データが高い明るい部分、谷の部分は画像データが低い暗い部分である。各ライン上の横破線はCLPクロック(ラインクランプ信号)によるライン毎のDCレベルを決めている信号である。つまり、横破線との差で画像データレベルが決定する。図15では、山の部分の矢印が長いものほど画像データが高くなり、画像ノイズとなる。位相がライン毎にズレていくことにより、周期的な画像ノイズとなる。これは、スジ状の画像ノイズとして現れる場合がある。
ここでは、電源系のスパイクノイズ補正の状態を示した図13の例と同様のアンプゲイン調整(AGC実行)、Rが3倍ゲイン,Gが1倍ゲイン,Bが2倍ゲインとなった場合について説明する。
図15で説明したように、SSCGノイズは変調周波数に依存する周期的な変動が発生し、図16の(1)〜(4)に示すように、各色のアナログ処理回路216〜218の出力は、ゲインに応じた周期的なノイズがライン同期信号でも分かるように1ライン上に発生する。
この出力に対して、CPU201からバスを介してアナログ処理回路243へ各色対応ゲイン設定がなされると、図16の(6)〜(8)に示すように、それぞれゲインに応じた黒レベル出力となる。
それによって、差動アンプ236〜238による減算後の出力は、図16の(9)〜(11)に示すように、SSCGノイズを含む同相ノイズは全て除去された良好な出力となる。
図16の例は、説明の都合上、SSCGノイズのみ表したが、電源系ノイズやランプインバータノイズ等のCCDを含めたアナログ処理上でのGND基準ノイズを含む場合に関しても補正できる。
図17は、画像読取ユニット2の制御系の第4構成例を示すブロック図であり、図12,図14と対応する部分には同一符号を付している。
図18の例は、選択手段を構成する前段のアナログスイッチ239A〜241Aと後段のアナログスイッチ239B〜241Bを差動アンプ236〜238の前後に設けることにより、差動アンプ236〜238による減算後又は減算前の出力(信号)をCPU201からポート制御のコントロールにより選択できる構成としたものである。
(1)複数ライン受光素子列を含む光電変換手段(CCD)を読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列を含む構成として、光を受ける他の複数ライン受光素子列を含む光電変換出力を読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列の光電変換出力で補正することにより、光電変換により発生する黒レベルを基準とするノイズを低減する効果があり、補正するために全画素を光シールドしたライン受光素子列の光電変換出力を行うため、リアルタイムで補正できる効果もある。
このことは、光電変換手段(CCD)、アナログ処理回路の供給電源を安定化する3端子レギュレータ等の部品を省くことができるので、コストダウン効果がある。
(4)AGC実行時のアナログ処理回路での自動ゲイン設定は、例えばカラーの場合を考えるとR,G,B用の各アナログ処理回路毎に異なるため、減算する側の全画素を光シールドしたライン受光素子列のアナログ処理回路を各減算(補正)組み毎に自動ゲイン設定と同じ設定として減算を行うようにすることにより、適正な補正を行えるという効果がある。また、光電変換手段内部において、光を受ける複数ライン毎に個別内部ゲインがかかっている場合は、アナログ処理回路のゲイン設定と加味した値として全画素を光シールドしたライン受光素子列(内部ゲイン1倍設定)の減算するアナログ処理手段は個別に設定する効果がある。
(6)タイミング回路と基準クロック発生器との間にスペクトラム拡散クロック発生器(SSCG)を挿入することにより、画像ノイズを補正(低減)することができる。また、最小システムとして少なくとも光電変換部分,アナログ処理回路,A/D変換部分をスペクトラム拡散クロックで駆動させることにより、EMIを低減することができる。更に、放射電磁波のレベルが小さくなるので、近くにある他の機器が誤動作してしまうことがない。更にまた、世界各国のEMI規制をクリアすることができる。また、スペクトラム拡散クロック発生器の画像ノイズを拡散の割合を上げても補正できるため、拡散の割合を上げることができる。このことより、板バネ,遮蔽板金,シールドケーブル,コア等のメカEMI対策部品や、基板内のフィルタ,ビーズ,抵抗,コンデンサ等のエレキEMI対策部品の削除によるコストダウン効果を得ることができる。
(8)4ラインCMOSセンサに対応する構成として、R,G,Bの各色3ラインと全画素を光シールドした1ラインを持つことにより、SSCGノイズを補正することもできる。その補正により、CCDに比べてS/Nが劣るCMOSセンサでも、画像ノイズが問題ないレベルとすることができる。
(9)4ラインCCDに対応する構成として、R,G,Bの各色3ラインと全画素を光シールドした1ラインを持つことにより、SSCGノイズを補正する効果がある。その補正により、S/Nで有利なCCDで高画質読み取りを実現することができる。
4:画像書込ユニット 5:操作ユニット 6:複写機機構部
7:画像表示ユニット 201:CPU 202:ROM 203:RAM
212:タイミング回路 213〜215:エミッタホロワ
216〜218:アナログ処理回路 219〜221:A/Dコンバータ
222:シェーディング補正回路 223,224:ライン間補正メモリ
225:ドット補正回路 226:スキャナγ補正回路 227:ディレーメモリ
228:自動原稿色判定回路 229:自動画像分離回路
230:第1の画像処理回路 231:第2の画像処理回路
233:CCD駆動ドライバ部 234:スペクトラム拡散クロック発生器
235:基準クロック発生器 236〜238:差動アンプ
239A〜241A,239B〜241B:アナログスイッチ
242:クロック発生器 351:PLL回路 352:CCDクロック発生回路
Claims (9)
- 光像を受光して受光量に応じたアナログ信号を出力する複数ライン受光素子列を含む光電変換手段と、原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナログ信号をサンプルホールドするサンプルホールド手段を含むアナログ処理手段と、該アナログ処理手段によって処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、少なくとも前記光電変換手段,前記アナログ処理手段,および前記A/D変換手段をそれぞれ動作させるための各動作クロックを発生するタイミング信号発生手段と、該タイミング信号発生手段へ入力する基準クロックを発生させる基準クロック発生手段とを有する画像読取装置において、
前記光電変換手段は、読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列を含み、そのライン受光素子列の出力に基づいて他の複数ライン受光素子列の各出力を補正する補正手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1記載の画像読取装置において、
前記補正手段は、前記他の複数ライン受光素子列に対応する前記アナログ処理手段の各出力から前記読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列に対応する前記アナログ処理手段の出力を前記A/D変換手段による変換前に減算する手段であることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2記載の画像読取装置において、
前記補正手段は、差動アンプからなることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2又は3記載の画像読取装置において、
前記他の複数ライン受光素子列に対応する前記アナログ処理手段の各ゲイン設定と個別に減算する前記読取有効領域の全画素を光シールドしたライン受光素子列に対応する前記アナログ処理手段の各ゲイン設定とを補正組み別に同じゲイン設定とすることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記補正手段による補正前又は後の前記他の複数ライン受光素子列の各出力を選択する選択手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記タイミング信号発生手段と前記基準クロック発生手段との間にスペクトラム拡散クロック発生手段を介挿したことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記基準クロック発生手段からの基準クロックは、スペクトラム拡散クロックであることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記光電変換手段は、4ライン受光素子列を有し、そのうちの1ライン受光素子列の読取有効領域の全画素を光シールドしていることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記光電変換手段は、4ラインCCDを含む複数ラインCCDであることを特徴とする画像読取装置。
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2005
- 2005-04-18 JP JP2005120164A patent/JP2006303729A/ja active Pending
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