JP2001045245A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001045245A
JP2001045245A JP11220650A JP22065099A JP2001045245A JP 2001045245 A JP2001045245 A JP 2001045245A JP 11220650 A JP11220650 A JP 11220650A JP 22065099 A JP22065099 A JP 22065099A JP 2001045245 A JP2001045245 A JP 2001045245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小システム構成として少なくとも光電変換
手段とA/D変換手段部分をスペクトラム拡散クロック
で駆動することで、世界各国のEMI規制をクリアし得
る程度にEMIを低減し得る画像読取装置を提供する。 【解決手段】 主走査ライン同期信号LSYNCの周期
をスペクトラム拡散クロック発生手段の変調周波数の整
数倍+半周期に設定することで、1主走査ライン毎のノ
イズのレベル自体には変化はないが、次の1主走査ライ
ンのノイズレベルが反転していることにより2主走査ラ
インの積分効果によって打ち消し合ってノイズを目立た
なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、デジタル複写機のスキャナ部等のライン状のCCD
固体撮像素子等の光電変換手段を用いて原稿画像を読み
取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像読取装置で用いら
れるCCD固体撮像素子等の光電変換素子を駆動するの
に転送クロック×2、リセットクロック、クランプクロ
ック、最終段クロック等の多数のクロックを使用してい
るので、この駆動クロックの基本周波数成分の高調波が
発生する。また、CCD固体撮像素子を搭載した基板
は、光学系の構成上、結像レンズ面に対して平行に取り
付けられるため、駆動クロック発生用のタイミング信号
発生回路とは別基板になっていることが多い。この場
合、ハーネス接続となり、この部分からの電磁波放射も
避けられない状態である。このような放射電磁波がある
と、近くにある他の機器が誤動作してしまう可能性もあ
るので、EMI(ELectromagnetic int
erference:電磁波干渉)対策が必要となる。
【0003】この点、例えば、特開平9−98152号
公報によれば、マイコンや同期クロックを使用するデジ
タル回路に対する一般的なEMI対策法として拡散スペ
クトラムクロック生成装置を基準クロック発生装置の後
段に設けることが提案されている。即ち、基準クロック
発生装置によるクロック信号を周波数変調するスペクト
ラム拡散技術を使用することで、高調波のピークの周波
数分布を広げてピークを下げることで、クロックによる
高調波成分を下げてEMI低減を図るようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平9−
98152号公報例による場合、一般的なEMI対策に
留まるものであり、画像読取装置固有のEMI対策は特
に考慮されておらず、世界各国のEMI規制をクリアし
得るものではない。
【0005】より具体的には、例えば、光電変換手段
(CCD)からのアナログ信号に対してアナログ処理手
段においてアナログ信号のサンプルホールドを実行し
て、出力平坦部を広く取ることにより高速動作化を図っ
た場合にそのまま適用すると、拡散クロックの変調によ
るノイズが混入してしまう。また、光電変換手段(CC
D)やアナログ処理手段の駆動クロックにスペクトラム
拡散クロックによる変調をかけるとサンプリングする信
号の波形形状によっては周期的なノイズが発生してしま
うことが考えられる。
【0006】このようなことから、現状では、EMIフ
ィルタを用いるとか6層基板等の多層基板を用いると
か、板金や板ばねのグランディングやシールド強化を図
るといったメカ的な対策が必要で、コストが嵩むものと
なっている。
【0007】そこで、本発明は、最小システム構成とし
て少なくとも光電変換手段とA/D変換手段部分をスペ
クトラム拡散クロックで駆動することで、世界各国のE
MI規制をクリアし得る程度にEMIを低減し得る画像
読取装置を提供することを目的とする。
【0008】併せて、本発明は、光電変換手段用の基板
に対する対策、板金や板ばねのグランディングやシール
ド強化を図るといったメカ的な対策を最低限で済ませる
ことができ、コスト低減を図れる画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、光電変換手段からのアナ
ログ信号に対してアナログ処理手段においてアナログ信
号のサンプルホールドを実行して、出力平坦部を広く取
ることにより高速動作化した場合の拡散クロックの変調
によるノイズの混入を低減できる画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】また、光電変換手段やアナログ処理手段の
駆動クロックにスペクトラム拡散クロックによる変調を
かけた場合にサンプリングする信号の波形形状により周
期的なノイズが発生し得るが、そのノイズを目立たなく
したり、取り除いたりすることができる画像読取装置を
提供することを目的とする。
【0011】さらには、変調によるノイズは黒部側に影
響度が大きいが、この変調による変動を確実に取ること
ができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0012】さらには、システム全体としてのEMI低
減を図れる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光像を受光して受光量に応じたアナログ信号を出力する
ライン状の光電変換手段と、原稿画像を露光してその原
稿画像に応じた光像を前記光電変換手段へ導く光学系
と、前記光電変換手段から出力されるアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換手段と、少なくとも前
記光電変換手段及び前記A/D変換手段の各動作クロッ
クを発生させるタイミング信号発生手段と、このタイミ
ング信号発生手段に対する基準クロックを発生させる基
準クロック発生手段と、これらのタイミング信号発生手
段と基準クロック発生手段との間に介在されて前記基準
クロックを周波数変調するスペクトラム拡散クロック発
生手段とを備え、主走査ライン同期信号の周期が前記ス
ペクトラム拡散クロック発生手段の変調周波数の約整数
倍+半周期に設定されている。
【0014】従って、主走査ライン同期信号の周期をス
ペクトラム拡散クロック発生手段の変調周波数の約整数
倍+半周期に設定した上で、最小システム構成として少
なくとも光電変換手段とA/D変換手段部分をスペクト
ラム拡散クロックで駆動することで世界各国のEMI規
制をクリアできる程にEMIを低減させることができ、
結果として、放射電磁波のレベルを小さくでき、近くに
ある他の機器が誤動作してしまうことを防止でき、よっ
て、光電変換手段用の基板に対する対策、板金や板ばね
のグランディングやシールド強化を図るといったメカ的
な対策を最低限で済ませることができ、コスト低減を図
ることもできる。
【0015】請求項2記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号に対するサンプルホール
ド手段を含み前記アナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段により処理され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、少なくとも前記光電変換手段、前記アナログ処理
手段及び前記A/D変換手段の各動作クロックを発生さ
せるタイミング信号発生手段と、このタイミング信号発
生手段に対する基準クロックを発生させる基準クロック
発生手段と、これらのタイミング信号発生手段と基準ク
ロック発生手段との間に介在されて前記基準クロックを
周波数変調するスペクトラム拡散クロック発生手段とを
備え、主走査ライン同期信号の周期が前記スペクトラム
拡散クロック発生手段の変調周波数の約整数倍+半周期
に設定されている。
【0016】従って、基本的には請求項1記載の発明と
同様であるが、特に、光電変換手段からのアナログ信号
に対してアナログ処理手段においてアナログ信号のサン
プルホールドを実行して、出力平坦部を広く取ることに
より高速動作化した場合の拡散クロックの変調によるノ
イズの混入を低減させることができる。
【0017】請求項3記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号に対するサンプルホール
ド手段を含み前記アナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段により処理され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、このA/D変換手段により変換されたデジタル信
号をシェーディング処理するシェーディング処理手段
と、少なくとも前記光電変換手段、前記アナログ処理手
段、前記A/D変換手段及び前記シェーディング処理手
段の各動作クロックを発生させるタイミング信号発生手
段と、このタイミング信号発生手段に対する基準クロッ
クを発生させる基準クロック発生手段と、これらのタイ
ミング信号発生手段と基準クロック発生手段との間に介
在されて前記基準クロックを周波数変調するスペクトラ
ム拡散クロック発生手段とを備え、主走査ライン同期信
号の周期が前記スペクトラム拡散クロック発生手段の変
調周波数の約整数倍+半周期に設定されている。
【0018】従って、光電変換手段やアナログ処理手段
の駆動クロックにスペクトラム拡散クロックによる変調
をかけるとサンプリングする信号の波形形状により周期
的なノイズが発生することが考えられるが、主走査ライ
ン同期信号周期を変調周波数の整数倍+半周期に設定す
ることで、主走査ラインと次の主走査ラインで変調周波
数が半周期ずれることにより周期的なノイズも半周期ず
れることとなり、人間の目としては積分的に打ち消し合
ってノイズが目立たなくなり、また、光電変換手段の蓄
積時間も主走査ライン間でずれることになるものの、同
様の効果で2ラインで打ち消し合うので認識できないよ
うにすることができる。
【0019】請求項4記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号に対するサンプルホール
ド手段を含み前記アナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段により処理され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、このA/D変換手段により変換されたデジタル信
号をシェーディング処理するシェーディング処理手段
と、少なくとも前記光電変換手段、前記アナログ処理手
段、前記A/D変換手段及び前記シェーディング処理手
段の各動作クロックを発生させるタイミング信号発生手
段と、このタイミング信号発生手段に対する基準クロッ
クを発生させる基準クロック発生手段と、これらのタイ
ミング信号発生手段と基準クロック発生手段との間に介
在されて前記基準クロックを周波数変調するスペクトラ
ム拡散クロック発生手段とを備え、主走査ライン同期信
号の周期が前記スペクトラム拡散クロック発生手段の変
調周波数の約整数倍に設定されている。
【0020】従って、光電変換手段やアナログ処理手段
の駆動クロックにスペクトラム拡散クロックによる変調
をかけるとサンプリングする信号の波形形状により周期
的なノイズが発生することが考えられるが、主走査ライ
ン同期信号の周期を変調周波数の約整数倍に設定するこ
とで変調周波数の位相が一致するので主走査ラインの周
期的なノイズを次の主走査ライン以降に対しても等しく
することにより、後段のシェーディング補正手段で取り
除くことができ、また、主走査ライン同期信号の周期を
変調周波数の約整数倍にしているので、主走査ライン間
で周期は一定となり、主走査ライン信号に同期している
移送ゲート信号も一定となり光電変換手段の電荷蓄積時
間が変調周波数によってばらつくことを防止できる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の画像読取装置において、前記シェーディング処理手
段は、前記光電変換手段の全画素分の黒メモリを備え
る。
【0022】従って、変調によるノイズは黒部側に影響
度が大きいが、シェーディング処理手段に黒メモリを全
画素分持つことにより、変調による変動を確実に取るこ
とができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一に記載の画像読取装置において、前記タイミ
ング信号発生手段は、前記スペクトラム拡散クロック発
生手段による周波数変調に基づく拡散クロックを前記A
/D変換手段より後段の画像処理手段に対して供給す
る。
【0024】従って、後段の画像処理手段に対して拡散
クロックを供給することでシステム全体としてのEMI
低減効果が得られる。特に、後段にDRAM等のページ
メモリを搭載している場合にはDRAMから発生する高
調波を大きく低減させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。まず、図1に基づいて本実施の形態が
適用されるデジタル複写機1の概略構成について説明す
る。このデジタル複写機は、原稿から画像を読み取る画
像読取装置であるスキャナ部2と、印刷用紙に画像を形
成するプリンタ部3とを有する。
【0026】このプリンタ部3は、内部上方に配置され
たドラム状の感光体4の周囲に、トナークリーナ5、帯
電チャージャ6、レーザスキャナ7、4個の現像器8、
転写ベルト9等が配置されており、この転写ベルト9や
定着器10が用紙搬送路11に配置されることにより電
子写真機構12が形成されている。
【0027】また、この電子写真機構12に用紙搬送路
11で連通する位置には、サイズや方向が相違する印刷
用紙を供給する複数の給紙カセット13や手差トレイ1
4が設けられており、これらの手差トレイ14や給紙カ
セット13にセットされた印刷用紙を駆動制御機構(図
示せず)が電子写真機構12に供給する。なお、本実施
の形態のプリンタ部3は、電子写真機構12により印刷
用紙にフルカラーで画像を形成するので、4個の現像器
8の各々には、YMCBk(Yellow,Magenta,Cyan
ide,Black)のカラートナー(図示せず)が個々に収
納されている。
【0028】また、スキャナ部2は、本体ハウジング1
5の上面にコンタクトガラス16が設けられており、こ
のコンタクトガラス16の上面に読取原稿(図示せず)
が載置される。そして、このコンタクトガラス16に対
向する位置に第1の走査ユニット17が移動自在に支持
されており、この第1の走査ユニット17と対向する位
置に第2の走査ユニット18が移動自在に支持されてい
る。ここで、第1の走査ユニット17は、ハロゲンラン
プ19と反射面が45度に傾斜した反射ミラー20とで
形成されており、第2の走査ユニット18は、各々45
度に傾斜して内角90度で対向する一対の反射ミラー2
1,22で形成されている。
【0029】そして、この第2の走査ユニット18の反
射ミラー22と対向する位置には、結像光学系23を介
して光電変換手段としての3ラインCCD24が固定的
に配置されており、この3ラインCCD24には、CC
DアレイからなりB光とG光とR光とを各々読み取るB
ラインとGラインとRライン(何れも図示せず)とが、
数ラインの間隔で連設されている。
【0030】ここで、第1・第2の走査ユニット17,
18の走査速度は2:1に設定されているので、コンタ
クトガラス16から第1・第2の走査ユニット17,1
8を介して3ラインCCD24まで連通する結像光路の
光路長は、第1・第2の走査ユニット17,18が移動
しても一定である。そして、このような一定長の結像光
路により、コンタクトガラス16に載置されてハロゲン
ランプ19により照明された読取原稿の反射光を、3ラ
インCCD24が画像データに光電変換する。
【0031】また、本体ハウジング15の上面でコンタ
クトガラス16より手前には操作パネル25が設けられ
ている。この操作パネル25には、外観的には図2に示
すように、1個のタッチパネル26と各種キー27〜3
6とが設けられている。
【0032】より詳細には、この操作パネル25には、
複写動作に関連した基本的な各種キーとして、数値を入
力操作するテンキー27、モード初期化や予熱開始を入
力操作するクリア/予熱キー28、割込動作の開始を入
力操作する割込キー29、画質調整を入力操作する画質
調整キー30、モード登録やモード呼出の開始を入力操
作するプログラムキー31、複写開始を入力操作するス
タートキー32、データ初期化や動作中止を入力操作す
るクリア/ストップキー33、画像データのエリア加工
の開始を入力操作するエリア加工キー34、手差両面モ
ードのモード設定を入力操作する手差両面キー35、タ
ッチパネル26の輝度を調節する調光キー36等が設け
られている。
【0033】そして、上述のような各種キー27〜36
によりキーボード37が1個のユニットとして形成され
ており、このキーボード37にタッチパネル26を組み
込むことにより操作パネル25が形成されている。
【0034】さらに、タッチパネル26の周囲には、図
3に示すように、その画像表示に関連した各種キーとし
て、画像読取の開始を入力操作する読取キー38、画像
データの全体表示を入力操作する全体キー39、画像表
示の倍率が約150,200,300(%)として入力
操作される3個の拡大キー40、表示画面の移動を入力
操作する画面移動キー41、カーソルの移動を入力操作
するカーソルキー42、カーソルを指定点にプロットす
ることを入力操作する点指定キー43、指定点による加
工エリアの設定を入力操作する閉じるキー44、最後の
指定点の消去を入力操作するクリアキー45、全部の指
定点の消去を入力操作するオールクリアキー46等が設
けられている。
【0035】ここで、本実施の形態のデジタル複写機1
の電気的なブロック構造を図4に基づいて説明する。ス
キャナ部2とプリンタ部3との各々が、各種制御を実行
するシステム制御ユニット47と、画像データを加工処
理する画像処理ユニット48とに各々接続されている。
そして、システム制御ユニット47には、各種コマンド
を通信するシリアル通信ドライバ49を介してCPU5
0が接続されており、画像処理ユニット48には、画像
データを通信するデータバッファ51、画像データの転
送をスケジューリングするFIFO(First In Firs
t Out)のラインバッファ52、画像データを蓄積する
DRAM(Dynamic RAM)53が順次接続されている。
【0036】ここで、CPU50には、DMAC(Dir
ect Memory Access Controller)が内蔵されてお
り、このDMACがDRAM53に接続されている。さ
らに、CPU50には、タッチパネル26の表示を制御
するLCDコントローラ54とキーボード37等とが接
続されており、制御プログラムなどを記憶したROM5
5及びSRAM(Static RAM)56も接続されてい
る。そして、LCDコントローラ54には、画像データ
が展開されるVRAM(Video RAM)57が接続さ
れており、このVRAM57にLCDコントローラ54
を介してDRAM53が接続されている。
【0037】なお、タッチパネル26は、EL(Elect
ro Luminescence)等のバックライト(図示せず)とド
ットマトリクスのLCDモジュール58とアナログのス
イッチプレート59とを順次積層した構造となってい
る。LCDモジュール58により操作キーとして表示さ
れたメニューをスイッチプレート59により入力操作で
き、ディスプレイエディタとしても機能する。
【0038】さらに、操作パネル25の電気的なブロッ
ク構造を図5に基づいて説明する。まず、ROM60a
とRAM61とが直結されたLCDコントローラ54
に、タッチパネル26のLCDモジュール58とスイッ
チプレート59とキーボード37とが接続されている。
なお、このキーボード37のキー27〜36の一部に
は、LEDが内蔵されているので、キーボード37には
LEDドライバ62が接続されている。
【0039】そして、LCDコントローラ54には、ア
ドレスラッチ63が接続されており、このアドレスラッ
チ63とLCDコントローラ54とは、CPU64に接
続されている。このCPU64には光トランシーバ65
が接続されており、この光トランシーバ65は、外部装
置(図示せず)と各種データを光線でシリアル通信す
る。さらに、アドレスラッチ63にはアドレスデコーダ
66が接続されており、このアドレスデコーダ66は、
LCDコントローラ54とLEDドライバ62とROM
60bに直結されると共に、CPU64にシステムリセ
ット67を介して接続されている。
【0040】さらに、タッチパネル26のスイッチプレ
ート59は、図6に示すように、X方向の両端部に透明
電極が形成された透明基板68と、Y方向の両端部に透
明電極が形成された透明基板69とを積層した構造とな
っている。そしてこのスイッチプレート59に接続され
た座標検出回路70は、アナログスイッチ71やプルア
ップ抵抗72や各種ゲート73〜80やA/D変換手段
81及びコントローラ82により形成されている。
【0041】なお、このような座標検出回路70による
タッチパネル26の操作位置の座標検出は、透明基板6
8,69の電位X1,Y1,X2,Y2とに従って下記
の表1のような条件の演算処理で実行される。
【0042】
【表1】
【0043】このような基本構成において、本実施の形
態のデジタル複写機1により読取原稿の画像を複写する
場合は、読取原稿がスキャナ部2により読取走査されて
RGBの画像データが出力され、このRGBの画像デー
タから生成されたYMCBkの画像データがプリンタ部
3により印刷用紙に印刷される。このような画像複写を
実行する場合は、タッチパネル26の手動操作によりス
キャナ部2やプリンタ部3等に各種情報が設定され、こ
の設定情報に対応してスキャナ部2やプリンタ部3が動
作する。
【0044】ここで、タッチパネル26の表示画面の具
体例を図7及び図8に示す。複写動作の基本画面には、
図7に示すように、カラーモード、自動濃度、マニュア
ル濃度、画質モード、自動用紙選択、用紙トレイ、用紙
自動変倍、等倍、ソート、スタック等のモード選択のメ
ニューが表示され、さらに、クリエイト、カラー加工、
移動/ブック加工、変倍等のサブ画面選択のメニューも
表示される。図8は、手差両面モードに設定された場合
の画面例を示す。
【0045】次に、3ラインCCD24により光電変換
されて得られる画像データを処理するスキャナIPU
(Image Processing Unit)91関連のハードウェア
構成をその作用とともに図9を参照して説明する。この
スキャナIPU91の制御部上の制御手段であるCPU
92は、ROM93に格納されたプログラムを実行し、
RAM94にデータ等を書き込むことで、スキャナIP
U91の全体を制御する。このCPU92はデジタル複
写機1の全体に対するシステム制御ユニット47側とシ
リアル通信により接続されており、コマンド及びデータ
の送受信により指令された動作を実行する。さらに、シ
ステム制御ユニット47は操作パネル25とシリアル通
信により接続されており、ユーザからのキー入力指示に
より動作モード等を設定する。
【0046】また、CPU92にはI/O(原稿検知セ
ンサ、ホームポジションセンサ、原稿圧板開閉センサ、
冷却ファン等)95が接続されており、I/O95の検
知及びオン/オフの制御がなされる。モータドライバ9
6は、CPU92からのPWM出力によりドライブされ
ることで励磁パルスシーケンスを発生し、第1,2の走
査ユニット17,18をスキャニング駆動させるパルス
モータ97を駆動する。ハロゲンランプ19を点灯させ
るランプレギュレータ98もCPU92に接続されてい
る。
【0047】また、スキャナIPU91上には3ライン
CCD24から出力される画像データを順次処理する各
種の処理回路等が設けられている。まず、3ラインCC
D24はスキャナIPU91の制御部上のタイミング回
路(タイミング信号発生手段)99によってタイミング
信号として各駆動クロックが与えられており、所定タイ
ミングで各RGBのodd (偶数画素)、even(奇数画
素)のアナログ信号をエミッタフォロワ回路100R
100G ,100B に出力する。これらのエミッタフォ
ロワ回路100R ,100G ,100B からアナログ処
理手段を構成するアナログ処理回路101R ,101
G ,101B へ入力されたアナログ信号は、アナログ処
理として減算法CDS(相関二重サンプリング)法によ
るサンプリング処理を受け、3ラインCCD24のオプ
ティカルブラック部でラインクランプを実施し、odd、e
ven 間の出力差を補正することで、各々の系統毎のアン
プゲインの調整を行う。ゲイン調整後は、odd、even の
2系統がマルチプレクサにより時系列的に合成されて1
系統のアナログ信号となり、最終的に、DCレベルのオ
フセット調整を受けた後、A/Dコンバータ(A/D変
換手段)102R ,102G ,102B に入力される。
【0048】A/Dコンバータ102R ,102G ,1
02B に入力されたアナログ信号は、デジタル信号に変
換された後、シェーディング補正回路(シェーディング
補正手段)103に入力されてシェーディング補正処理
を受ける。即ち、照明系の光量不均一や3ラインCCD
24の画素出力(感度)のばらつきがシェーディング補
正処理により補正される。シェーディング補正回路10
3によりシェーディング補正された画像データ(デジタ
ルデータ)のうち、G,R用の画像データはライン間補
正メモリ104G ,104R へ入力されて、3ラインC
CD24上におけるRGB用のライン間のライン数分だ
け遅延させることでライン上の位置合わせを行わせる処
理を行い、ドット補正回路105へ入力される。ドット
補正回路105では、ライン間補正メモリ104G ,1
04R から出力されたG,R用の画像データとシェーデ
ィング補正回路103から出力されたB用の画像データ
に関して、1ライン以内のドットずれの補正処理が行わ
れる。次いで、スキャナγ補正回路106では反射率リ
ニアデータをルックアップテーブル方式により補正す
る。
【0049】スキャナγ補正回路106により補正され
たデジタルデータは、第1のルートでは、自動原稿色判
定回路107と自動画像分離回路108とディレーメモ
リ109とを介してRGBフィルタ・色変換処理・変倍
処理・クリエイト回路110、プリンタγ補正、書込処
理回路111に入力される。スキャナγ補正回路106
により補正されたデジタルデータは、第2のルートで
は、画像データメモリ112R ,112G ,112B
入力される。画像データメモリ112R ,112 G ,1
12B はスキャナ最大読取領域の画像データをRGB別
に蓄積できるDRAMで構成されており、1スキャンで
RGBの画像データを取り込み、フルカラー重ね画像出
力時やリピート複写時にはこの画像データメモリ112
R ,112 G ,112B はからRGB画像データを出力
し第1ルートに戻ることで対応できるようになってい
る。
【0050】自動原稿色判定回路107では、ACS
(有彩/無彩判定)処理を行う。このACS処理では、
黒/灰色の判定が行われる。自動画像分離回路108で
は、像域分離処理として、エッジ判定(白画素と黒画素
の連続性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピー
ク画素の繰返しパターンにより判定)、写真判定(文字
・網点外で画像データのある場合)を行うことで、文字
及び印刷部(網点部)、写真部の領域を判定してCPU
92に伝え、後段のRGBフィルタ・色変換、プリンタ
γ補正、YMCBkフィルタ、階調処理でパラメータや
係数の切換えに使用される。
【0051】RGBフィルタでは、RGBのMTF補
正、平滑化、エッジ強調、スルー等のフィルタ係数を、
先の領域判定結果に応じて切換え設定する。色変換処理
では、RGBのデジタルデータから、YMCBk変換、
UCR、UCA処理を行う。変倍処理回路では、画像デ
ータの主走査方向に対して拡大/縮小処理を行う。RG
Bフィルタ・色変換処理・変倍処理・クリエイト回路1
10に対しては画像表示部112が接続されており、拡
大/縮小処理後のデジタルデータの表示が可能とされて
いる。クリエイト回路では、クリエイト編集、カラー加
工を行う。クリエイト編集では、斜体、ミラー、影付
け、中抜き処理等を行い、カラー加工ではカラー変換、
指定色消去、アンダーカラー処理等を行う。プリンタγ
補正、書込処理回路111では、先の領域判定結果に基
づいてプリンタγ変換とフィルタ係数の設定を行う。階
調処理では、ディザ処理を行い、ビデオコントロールで
は書込タイミング設定や画像領域、白抜き領域の設定や
グレースケールやカラーパッチ等のテストパターン発生
を行うことができ、最終画像データを書き込み処理でレ
ーザスキャナ7中のレーザダイオードへ出力できるよう
に処理する。
【0052】このような各機能処理は、CPU92に接
続されておりROM93に格納されたプログラムにより
各処理の設定と動作とをシステム制御ユニット47の指
示により実行される。
【0053】ここで、アナログ処理回路101R ,10
G ,101B の駆動等に関して図10を参照して説明
する。アナログ処理回路101R ,101G ,101B
に対してタイミング回路99からは、図10に示すよう
に、3ラインCCD24用のクロックとして、φ1,φ
2,φ1L,φCLB,φRB,φTG(CCD移送ゲ
ートクロック)、アナログ処理系クロックとして、SH
P(P相サンプルホールドパルス),SHD(D相サン
プルホールドパルス),SHDE2(D相サンプルホー
ルドパルス2段目),MPX(MPXパルス),CLP
(ラインクランプ)、A/Dコンバータ102に対して
ADCクロック、シェーディング補正回路103に対し
てICLK(IPUクロック)なる各種の駆動クロック
(タイミング信号)が出力されるように設定されてい
る。
【0054】このタイミング回路99は、CPU92等
に対してアドレスバス/データバス等のバスライン11
3を介して接続されたバスI/F(インタフェース)1
14を有しており、CPU92にこのバスI/F114
を介して接続されたレジスタ・設定部・コントロール回
路115が設けられている。また、タイミング回路99
は基準クロック発振器(基準クロック発生手段)116
から入力される基準クロックを基本とするものである
が、この基準クロック発振器116とタイミング回路9
9との間にはスペクトラム拡散クロック発生器(スペク
トラム拡散クロック発生手段)117が介在されてい
る。ここに、スペクトラム拡散クロック発生器117を
介在させることで、タイミング回路99から出力される
全てのクロックに対して同期を取って拡散クロックとし
て各回路へ入力される。
【0055】ここで、スペクトラム拡散クロック発生器
117について説明する。このスペクトラム拡散クロッ
ク発生器117は、例えば、IC−WORKS In
c.のSSFTG(W42C31−03)マニュアルを
参照すれば、図11に示すように、水晶発振子を用いた
基準クロック発振器116の出力を分周する分周比Nの
分周器151と、PLL回路152と、出力側分周器1
53とにより構成されている。PLL回路152は、位
相比較器154とチャージポンプ155と電圧制御発振
器(VCO)156と分周比Mのフィードバック分周器
157とチャージポンプ155・電圧制御発振器157
間に介在されて変調周波数との加算処理を行う加算器1
57とにより構成されている。
【0056】このようなスペクトラム拡散クロック発生
器117は、基準クロック発振器116から入力された
基準クロックを±1%の範囲で周波数変調する。即ち、
図12に示す周波数変調プロファイルのように周期変調
させる。
【0057】変調周波数fmは、基準クロック周波数1
7.5MHzとすると fm=31×(基準クロック周波数/16)=33.9
06kHz Tm=1/fm=29.493μS で求められる。
【0058】この変調周波数で拡散された前後のクロッ
ク出力の周波数帯域は、上述のマニュアル中で示されて
いるように、図13に示すようになる。スペクトラム拡
散クロック発生器117の内部のPLL回路152の出
力を変調して、同調したクロック信号の帯域を拡散させ
ることでピーク値を減衰させる。ピーク値の減衰率は高
調波の次数や変調の度合い依存し、 dB=6.5+9.1log10(P)+9.1log10
(F) P=拡散の割合(%)、F=減衰を測定した周波数(M
Hz)で求められる。このように拡散の割合が大きく周
波数が高いほど減衰効果が大きくなる。
【0059】このようなスペクトラム拡散クロック発生
器117を前述した読取系に適用した場合について説明
する。前述したように、タイミング回路99からCCD
系各クロック、アナログ処理系各クロック、ADCクロ
ック、IPUクロック等が各々各ブロック24,10
1,102,103等へ供給される。基準クロックに対
してスペクトラム拡散クロック発生器117にて変調し
たクロックをタイミング回路99へ入力しているので、
全ての同期が取れておりクロック信号に対するセットア
ップタイムとホールドタイムも損ねることなく同期回路
を伴ったデジタル回路では動作上問題はない。これに対
して、アナログ回路では、アナログ出力部においては信
号出力部分が十分な平坦性を保てれば問題ないが、保て
なくなってくると問題となる。これは、一般的に動作周
波数が高くなればなるほど困難となってくる。
【0060】アナログ信号とサンプリングクロックは同
期は取れているもののサンプリングポイントに傾斜があ
る場合にはサンプル値が微妙に変化する。特に、CCD
24出力やアナログ処理回路101の内部信号はクロッ
クノイズ等の影響もあり、拡散クロックの変調周波数に
依存する周期的なノイズが発生する。例えば、CCD2
4からアナログ信号がエミッタフォロワ100を介して
アナログ処理回路101に入力され、SHDクロック信
号によってサンプルした時の周期的なノイズがのった場
合について図14を参照して説明する。
【0061】図14は、CCD24の黒出力部のサンプ
リングポイント部を拡大して示したものである。ここで
は、説明を簡略化するためにこの部分が単調増加してい
る場合について説明する。基準周波数のサンプリングポ
イントに対して±1%の周波数変調により+1%変動し
た場合は画像データはMIN値を取り、−1%変動した
場合はMAX値を取る、このように画像データが周期的
な変動を持つこととなる。
【0062】図15により主走査ライン毎のノイズの発
生について説明する。図15は変調周波数によるノイズ
が主走査ライン毎に移動していく様子を示した図であ
る。山の部分は画像データが高い明るい部分、谷の部分
は画像データが低い暗い部分である。各主走査ライン上
の横破線はCLPクロック(ラインクランプ信号)によ
る主走査ライン毎のDCレベルを決めている信号であ
る。即ち、横破線との差で画像データレベルが決定す
る。図示例では、山の部分の矢印が長い物ほど画像デー
タが高くなり画像ノイズとなる。図15に示す例では、
CLP、LSYNC(主走査ライン同期信号)、図示し
ないTG(CCD移送ゲートクロック)ともに変調周波
数の位相と同期が取れていない場合である。位相が主走
査ライン毎にずれていくことにより周期的な画像ノイズ
となる。これは、スジ状の画像ノイズとして現れる場合
がある。
【0063】この点、本実施の形態では、LSYNC、
CLP周期を変調周波数の整数倍+半周期に設定されて
いる。このように、LSYNC、CLP周期が変調周波
数の整数倍+半周期に設定された場合の様子を図16に
示す。これによれば、1主走査ライン毎のノイズのレベ
ルには変化はないが、次の1主走査ラインのノイズレベ
ルが反転していることにより2主走査ラインの積分効果
によって打ち消し合ってノイズを目立たなくする効果が
得れる。LSYNCの周期はタイミング回路(タイミン
グASIC)99のLSYNC設定レジスタの設定値を
変更することで対応できる。或いは、基準クロック発振
器116の基準クロックの発振周波数を変更することに
より本条件を得ることも可能である。また、CCD24
の蓄積時間も主走査ライン間でずれることになるもの
の、同様の効果で2ラインで打ち消し合うので認識でき
ないようにすることができる。また、CCD24からの
アナログ信号に対してアナログ処理回路101において
アナログ信号のサンプルホールドを実行して、出力平坦
部を広く取ることにより高速動作化させた構成の場合の
拡散クロックの変調によるノイズの混入を低減させるこ
ともできる。
【0064】また、図17に示すように、LSYNC、
CLPの周期を変調周波数の整数倍に設定するようにし
てもよい。この場合は、ノイズレベルの位相が主走査ラ
イン毎に揃ってくるので、シェーディング補正回路10
3でこのノイズを補正することが可能となる。特に、シ
ェーディング補正回路103に全画素分の黒メモリ12
3を搭載していれば、補正効果も大きく黒側での変動を
補正することが可能となる。
【0065】シェーディング補正の計算式(10bit
時)を示すと、 (((1画素毎の読取データ)−(1画素毎の黒補正デ
ータ))/((1画素毎の白補正データ)−(1画素毎
の黒補正データ)))×1023 のようになる。
【0066】また、図17に示すように、LSYNC、
CLPの周期を変調周波数の整数倍にすることにより、
主走査ライン間で周期は一定となり、主走査ライン信号
に同期している移送ゲート信号も一定となり、CCD2
4の蓄積時間のバラツキも発生しなくなる効果もある。
LCYNC周期はタイミング回路(タイミングASI
C)99のLSYNC設定レジスタの設定値を変更する
ことで対応できる。また、基準クロック発振器116の
基準クロックの発振周波数を変更することにより本条件
を得ることも可能である。
【0067】さらに、図10に示すように、タイミング
回路99から拡散クロックとなったICLKが後段の画
像処理手段である次段のIPU回路ブロック、例えば、
DRAM構成の大規模な画像データメモリ112でも動
作クロックとして使用されるので、EMI低減効果の高
いものとなる。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、主走査ラ
イン同期信号の周期をスペクトラム拡散クロック発生手
段の変調周波数の約整数倍+半周期に設定した上で、最
小システム構成として少なくとも光電変換手段とA/D
変換手段部分をスペクトラム拡散クロックで駆動するよ
うにしたので、世界各国のEMI規制をクリアできる程
にEMIを低減させることができ、結果として、放射電
磁波のレベルを小さくでき、近くにある他の機器が誤動
作してしまうことを防止でき、よって、光電変換手段用
の基板に対する対策、板金や板ばねのグランディングや
シールド強化を図るといったメカ的な対策を最低限で済
ませることができ、コスト低減を図ることもできる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、基本的には
請求項1記載の発明と同様な効果が得られるが、特に、
光電変換手段からのアナログ信号に対してアナログ処理
手段においてアナログ信号のサンプルホールドを実行し
て、出力平坦部を広く取ることにより高速動作化させた
構成の場合の拡散クロックの変調によるノイズの混入を
低減させることができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、光電変換手
段やアナログ処理手段の駆動クロックにスペクトラム拡
散クロックによる変調をかけるとサンプリングする信号
の波形形状により周期的なノイズが発生することが考え
られるが、主走査ライン同期信号周期を変調周波数の整
数倍+半周期に設定することで、主走査ラインと次の主
走査ラインで変調周波数が半周期ずれることにより周期
的なノイズも半周期ずれることとなり、人間の目として
は積分的に打ち消し合ってノイズが目立たなくなり、ま
た、光電変換手段の蓄積時間も主走査ライン間でずれる
ことになるものの、同様の効果で2ラインで打ち消し合
うので認識できないようにすることができる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、光電変換手
段やアナログ処理手段の駆動クロックにスペクトラム拡
散クロックによる変調をかけるとサンプリングする信号
の波形形状により周期的なノイズが発生することが考え
られるが、主走査ライン同期信号の周期を変調周波数の
約整数倍に設定することで変調周波数の位相が一致する
ので主走査ラインの周期的なノイズを次の主走査ライン
以降に対しても等しくすることにより、後段のシェーデ
ィング補正手段で取り除くことができ、また、主走査ラ
イン同期信号の周期を変調周波数の約整数倍にしている
ので、主走査ライン間で周期は一定となり、主走査ライ
ン信号に同期している移送ゲート信号も一定となり光電
変換手段の電荷蓄積時間が変調周波数によってばらつく
ことを防止できる。
【0072】請求項5記載の発明によれば、変調による
ノイズは黒部側に影響度が大きいが、シェーディング処
理手段に黒メモリを全画素分持つことにより、変調によ
る変動を確実に取ることができる。
【0073】請求項6記載の発明によれば、後段の画像
処理手段に対して拡散クロックを供給することでシステ
ム全体としてのEMI低減効果が得られる。特に、後段
にDRAM等のページメモリを搭載している場合にはD
RAMから発生する高調波を大きく低減させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデジタル複写機の
内部構造を示す縦断側面図である。
【図2】タッチパネルを一部とする操作パネルの外観を
示す平面図である。
【図3】タッチパネルの外観を示す平面図である。
【図4】デジタル複写機の回路構造を示すブロック図で
ある。
【図5】操作パネルの回路構造を示すブロック図であ
る。
【図6】タッチパネルに接続された座標検出回路の回路
構造を示すブロック図である。
【図7】タッチパネルに基本動作の設定画面が表示出力
された状態を示す平面図である。
【図8】タッチパネルに手差両面モードの設定画面が表
示出力された状態を示す平面図である。
【図9】スキャナIPU関連のハードウェア構成を示す
ブロック図である。
【図10】タイミング回路等の詳細を含めて示すシェー
ディング補正回路までのハードウェア構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】スペクトラム拡散クロック発生器の構成例を
示すブロック図である。
【図12】周波数変調プロファイルを示す特性図であ
る。
【図13】変調周波数で拡散された前後のクロック出力
の周波数帯域を示す特性図である。
【図14】CCDの黒出力部のサンプリングポイント部
を拡大して示す説明図である。
【図15】主走査ライン毎のノイズの発生について説明
するタイムチャートである。
【図16】本実施の形態の特徴とする一例としてLSY
NC、CLP周期を変調周波数の整数倍+半周期に設定
した場合を説明するタイムチャートである。
【図17】本実施の形態の特徴とする他例としてLSY
NC、CLP周期を変調周波数の整数倍に設定した場合
を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
24 光電変換手段 99 タイミング信号発生手段 101 アナログ処理手段 102 A/D変換手段 103 シェーディング補正手段 116 基準クロック発生手段 117 スペクトラム拡散クロック発生手段 123 黒メモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    少なくとも前記光電変換手段及び前記A/D変換手段の
    各動作クロックを発生させるタイミング信号発生手段
    と、このタイミング信号発生手段に対する基準クロック
    を発生させる基準クロック発生手段と、これらのタイミ
    ング信号発生手段と基準クロック発生手段との間に介在
    されて前記基準クロックを周波数変調するスペクトラム
    拡散クロック発生手段とを備え、主走査ライン同期信号
    の周期が前記スペクトラム拡散クロック発生手段の変調
    周波数の約整数倍+半周期に設定されている画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号に対するサンプルホールド手段を含み前記アナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段により処理されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段と、少なくとも前記
    光電変換手段、前記アナログ処理手段及び前記A/D変
    換手段の各動作クロックを発生させるタイミング信号発
    生手段と、このタイミング信号発生手段に対する基準ク
    ロックを発生させる基準クロック発生手段と、これらの
    タイミング信号発生手段と基準クロック発生手段との間
    に介在されて前記基準クロックを周波数変調するスペク
    トラム拡散クロック発生手段とを備え、主走査ライン同
    期信号の周期が前記スペクトラム拡散クロック発生手段
    の変調周波数の約整数倍+半周期に設定されている画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号に対するサンプルホールド手段を含み前記アナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段により処理されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換
    手段により変換されたデジタル信号をシェーディング処
    理するシェーディング処理手段と、少なくとも前記光電
    変換手段、前記アナログ処理手段、前記A/D変換手段
    及び前記シェーディング処理手段の各動作クロックを発
    生させるタイミング信号発生手段と、このタイミング信
    号発生手段に対する基準クロックを発生させる基準クロ
    ック発生手段と、これらのタイミング信号発生手段と基
    準クロック発生手段との間に介在されて前記基準クロッ
    クを周波数変調するスペクトラム拡散クロック発生手段
    とを備え、主走査ライン同期信号の周期が前記スペクト
    ラム拡散クロック発生手段の変調周波数の約整数倍+半
    周期に設定されている画像読取装置。
  4. 【請求項4】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号に対するサンプルホールド手段を含み前記アナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段により処理されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換
    手段により変換されたデジタル信号をシェーディング処
    理するシェーディング処理手段と、少なくとも前記光電
    変換手段、前記アナログ処理手段、前記A/D変換手段
    及び前記シェーディング処理手段の各動作クロックを発
    生させるタイミング信号発生手段と、このタイミング信
    号発生手段に対する基準クロックを発生させる基準クロ
    ック発生手段と、これらのタイミング信号発生手段と基
    準クロック発生手段との間に介在されて前記基準クロッ
    クを周波数変調するスペクトラム拡散クロック発生手段
    とを備え、主走査ライン同期信号の周期が前記スペクト
    ラム拡散クロック発生手段の変調周波数の約整数倍に設
    定されている画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記シェーディング処理手段は、前記光
    電変換手段の全画素分の黒メモリを備える請求項3又は
    4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミング信号発生手段は、前記ス
    ペクトラム拡散クロック発生手段による周波数変調に基
    づく拡散クロックを前記A/D変換手段より後段の画像
    処理手段に対して供給する請求項1ないし5の何れか一
    に記載の画像読取装置。
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