JP2000125120A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000125120A
JP2000125120A JP10289546A JP28954698A JP2000125120A JP 2000125120 A JP2000125120 A JP 2000125120A JP 10289546 A JP10289546 A JP 10289546A JP 28954698 A JP28954698 A JP 28954698A JP 2000125120 A JP2000125120 A JP 2000125120A
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phase
analog
signal
image
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JP10289546A
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Inventor
Kazue Taguchi
和重 田口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ処理手段に対する駆動クロックのタ
イミングが変更になっても、その位相の遅れた状態或い
は位相の進んだ状態を、ハードウェアの変更やハードウ
ェア上での処理操作を伴わずに行えるようにする。 【解決手段】 タイミング信号発生手段99が、制御手
段92に基づき位相調整データが書き込まれる位相調整
レジスタと、この位相調整レジスタに書き込まれた位相
調整データに基づきアナログ処理回路101に対するタ
イミング信号(SHP,SHD)の位相を調整する位相
調整手段119とを備えることで、アナログ処理回路1
01に対する駆動クロックのタイミングの変更が必要な
場合、制御手段92を通じて位相調整レジスタに位相調
整データを書き込み、その位相調整データに応じて位相
調整手段119によりタイミング調整された駆動クロッ
クをアナログ処理回路101に対して出力させればよ
く、ハードウェア上の変更等を要しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、デジタル複写機のスキャナ部等のライン状のCCD
固体撮像素子等の光電変換手段を用いて原稿画像を読み
取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像読取装置で用いら
れるCCD固体撮像素子等の光電変換素子から良好なる
アナログ信号を取り出すためには、適切な駆動クロック
をタイミング信号として与える必要がある。このため、
従来では、駆動クロックを発生させるタイミング発生器
(所謂、CCD駆動用タイミング発生LSI)は、出力
される駆動クロックの出力タイミングの修正及び変更を
可能にするため、ROMを内蔵して構成されている。こ
のようなタイミング発生器によれば、ROMに格納され
ているデータを書換えるだけで簡単に駆動クロックの出
力タイミングを修正・変更でき、プロセス的には、RO
Mのデータが記されているマスク(マスクプログラム)
を修正・変更するという作業で済む。
【0003】ところが、タイミング発生器のタイミング
仕様は、LSIの開発期間が長いため、比較的開発の初
期の段階で決める必要があった。特に、LSIの製造過
程において、ROMデータが記されているマスクをプロ
セスの最初の方で使用してROMを作製するため、タイ
ミングの変更を行う場合には、予め未変更のプロセスを
流しておくことができず、殆ど全てのプロセスを通さな
ければならず、試作期間が非常に長くかかってしまう問
題がある。
【0004】この点、製品の開発の後半で、駆動クロッ
クのタイミングを微妙に遅らせたり、進めたりする必要
が生じた場合、ディレーラインを入れる等のハードウェ
アの変更で対処することは可能ではあるが、このような
ハードウェアの変更による対応は非常に煩わしい。
【0005】このような事情を考慮し、特開平5−91
423号公報によれば、CCD駆動用のタイミング発生
器における駆動パルスの位相調整をプロセスの最終段階
である配線形成工程で行う手法が開示されている。これ
によれば、駆動パルスの出力タイミングを変更してもマ
スク修正から行う必要がなく、注文から製品納入までの
期間を短縮し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CCD駆動
クロックを調整した場合、次段のアナログ処理での駆動
クロックに影響を与える。また、光電変換素子のアナロ
グ信号の出力遅延時間は駆動クロック周波数、出力電圧
レベル等によって左右されるので、適切な出力位置でサ
ンプルホールドをする場合は、実機評価を行なう必要が
ある。また、このように実機評価後のアナログ信号をデ
ジタル化するためにA/D変換手段を使用するが、この
サンプリングクロックをアナログ信号の適切な位置で発
生させる必要がある。
【0007】これらの駆動クロックなるタイミング信号
は、CCD駆動用タイミング発生LSIと同様に、タイ
ミングLSIから発生しているが、そのタイミングの仕
様は、LSIの開発期間が長いため、比較的開発の初期
の段階で決める必要があった。特に、LSIの製造過程
において、ROMデータが記されているマスクをプロセ
スの最初の方で使用してROMを作製するため、タイミ
ングの変更を行う場合には、予め未変更のプロセスを流
しておくことができず、殆ど全てのプロセスを通さなけ
ればならず、試作期間が非常に長くかかってしまう問題
がある。
【0008】このため、製品の開発の後半で、駆動クロ
ックのタイミングを微妙に遅らせたり、進めたりする必
要が生じた場合、ディレーラインを入れる等のハードウ
ェアの変更で対処することは可能ではあるが、このよう
なハードウェアの変更による対応は非常に煩わしい。
【0009】これは、仮に、特開平5−91423号公
報方式を利用したとしても、最終的には、所定の配線層
の交差部分を選択的に接続することで、駆動パルスのタ
イミングが特定されるもので、ハードウェア上の処理操
作を要し、非常に煩わしい。また、実使用上でのタイミ
ングの変更には対処できない。
【0010】そこで、本発明は、アナログ処理手段のア
ナログ処理に対する駆動クロックのタイミングが変更に
なっても、その位相の遅れた状態或いは位相の進んだ状
態を、ハードウェアの変更やハードウェア上での処理操
作を伴わずに行える画像読取装置を提供することを目的
とする。
【0011】また、本発明は、A/D変換手段の変換処
理に対する駆動クロックのタイミングが変更になって
も、その位相の遅れた状態或いは位相の進んだ状態を、
ハードウェアの変更やハードウェア上での処理操作を伴
わずに行える画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0012】本発明は、A/D変換手段での変換処理が
適切に行われているかの判断に基づきそのデジタルデー
タが良好となるようにアナログ処理やA/D変換処理に
対する駆動クロックを調整し得る画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】本発明は、アナログ処理として相関二重サ
ンプリング処理を良好に行なえ、S/Nの高い信号処理
が可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0014】本発明は、光電変換手段から偶数画素と奇
数画素との2系統に分けて出力させる場合の、偶数画素
と奇数画素との出力のばらつきを低減し得る画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0015】本発明は、A/D変換手段や後段のデジタ
ル信号処理系におけるデバイス変更によりA/D変換手
段のデジタルデータの出力タイミングとデジタル信号処
理系のセットリングタイムやホールドタイムとの関係が
変更されても対処可能な画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0016】本発明は、光電変換手段から偶数画素と奇
数画素との2系統に分けて出力されるアナログ信号に対
するDCレベル調整手段をアナログ処理手段が有する場
合の、位相調整を容易かつ適正に行なえる画像読取装置
を提供することを目的とする。
【0017】本発明は、光電変換手段から偶数画素と奇
数画素との2系統に分けて出力されるアナログ信号に対
するDCレベル調整手段をアナログ処理手段が有する場
合の、位相調整を高精度に行なえる画像読取装置を提供
することを目的とする。
【0018】本発明は、上記目的を安価に実現し得る画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0019】本発明は、遅延量が積算されることにより
正確な位相調整が行えなくなってしまう不都合を回避し
得る画像読取装置を提供することを目的とする。
【0020】本発明は、位相調整を位相の遅れ方向、進
み方向何れについても行い得る画像読取装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光像を受光して受光量に応じたアナログ信号を出力する
ライン状の光電変換手段と、原稿画像を露光してその原
稿画像に応じた光像を前記光電変換手段へ導く光学系
と、前記光電変換手段から出力されるアナログ信号をア
ナログ処理するアナログ処理手段と、このアナログ処理
手段によるアナログ処理のタイミング信号を発生させる
タイミング信号発生手段と、前記アナログ処理手段によ
り処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換手段と、前記タイミング信号発生手段にバス接
続された制御手段とを備えた画像読取装置において、前
記タイミング信号発生手段は、前記制御手段に基づき位
相調整データが書き込まれる位相調整レジスタと、この
位相調整レジスタに書き込まれた位相調整データに基づ
き前記アナログ処理手段のアナログ処理に対するタイミ
ング信号の位相を調整する位相調整手段とを備える。
【0022】従って、アナログ処理手段のアナログ処理
に対する駆動クロックのタイミングの変更が必要な場
合、制御手段を通じてタイミング信号発生手段中の位相
調整レジスタに位相調整データを書き込むだけで、ハー
ドウェア上の変更等を要せず、位相調整によりタイミン
グを変更し得る。
【0023】請求項2記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段によるアナログ
処理のタイミング信号を発生させるタイミング信号発生
手段と、前記アナログ処理手段により処理されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前
記タイミング信号発生手段にバス接続された制御手段と
を備えた画像読取装置において、前記制御手段にバス接
続されて前記A/D変換手段から出力されたデジタルデ
ータを検出して保存するデジタル検出手段を備え、前記
タイミング信号発生手段は、前記デジタル検出手段に保
存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御手段に
より決定された位相調整データに基づき前記アナログ処
理手段のアナログ処理に対するタイミング信号の位相を
調整する位相調整手段を備える。
【0024】従って、光電変換手段により実際に読み取
って得られた読取データをアナログ処理した後、A/D
変換手段でデジタル信号に変換し、このデジタル信号を
検出することでアナログ処理手段のアナログ処理が適切
に行なわれたかを判断し、デジタルデータが良好となる
ようにアナログ処理に対するタイミング信号の位相を調
整するので、適正な駆動クロックによるアナログ処理の
下に画像読取りを行える。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記アナログ処理手段によ
るアナログ処理が相関二重サンプリング処理である。
【0026】従って、光電変換手段出力のフィードスル
ー部にサンプルホールドパルスを位相調整して正確に入
れられるので、相関二重サンプリング処理(CDS=画
素クランプ)を良好に行なえ、S/Nの高い信号処理が
可能となる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記アナログ処理手段によ
るアナログ処理が前記光電変換手段から2系統に出力さ
れる偶数画素と奇数画素とのアナログ信号の合成処理で
ある。
【0028】従って、アナログ処理での偶数画素、奇数
画素のマルチプレクサの合成切換クロックを位相調整す
ることで正確な切換位置を実現でき、2系統に分けて出
力される偶数画素、奇数画素の出力のばらつきを低減で
きる。
【0029】請求項5記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段により処理され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、このA/D変換手段の変換処理のタイミング信号
を発生させるタイミング信号発生手段と、このタイミン
グ信号発生手段にバス接続された制御手段とを備えた画
像読取装置において、前記タイミング信号発生手段は、
前記制御手段に基づき位相調整データが書き込まれる位
相調整レジスタと、この位相調整レジスタに書き込まれ
た位相調整データに基づき前記A/D変換手段の変換処
理に対するタイミング信号の位相を調整する位相調整手
段とを備える。
【0030】従って、A/D変換手段の変換処理に対す
る駆動クロックのタイミングの変更が必要な場合、制御
手段を通じてタイミング信号発生手段中の位相調整レジ
スタに位相調整データを書き込むだけで、ハードウェア
上の変更等を要せず、位相調整によりタイミングを変更
し得る。EMI規制として、放射ノイズ低減のため光電
変換手段駆動クロックやアナログ処理用の駆動クロッ
ク、さらには、A/D変換処理用のクロックにフィルタ
やダンピング抵抗の挿入や定数変更により、クロック波
形をなまらせて対応することも可能であるが、この場合
には、クロックの立上がりや立下りにディレーが発生
し、信号出力に遅れが生じたりしてしまい、結果的に、
フィルタやダンピング抵抗の挿入や定数変更は画像デー
タに影響を与えないレベルで調整するしかないが、特に
本発明によれば、ディレーが生じてもA/D変換処理の
タイミングに関する位相調整手段があるので、良好なる
タイミングで信号出力をサンプリングすることができ、
EMI対策による悪影響をも防止できる。つまり、位相
調整手段により放射ノイズレベルを大きく低下させるこ
とができる。
【0031】請求項6記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から出力されるアナログ信号をアナログ処理するアナ
ログ処理手段と、このアナログ処理手段により処理され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、このA/D変換手段の変換処理のタイミング信号
を発生させるタイミング信号発生手段と、このタイミン
グ信号発生手段にバス接続された制御手段とを備えた画
像読取装置において、前記制御手段にバス接続されて前
記A/D変換手段から出力されたデジタルデータを検出
して保存するデジタル検出手段を備え、前記タイミング
信号発生手段は、前記デジタル検出手段に保存されたデ
ジタルデータの状態に応じて前記制御手段により決定さ
れた位相調整データに基づき前記A/D変換手段の変換
処理に対するタイミング信号の位相を調整する位相調整
手段を備える。
【0032】従って、光電変換手段により実際に読み取
って得られた読取データをアナログ処理した後、A/D
変換手段でデジタル信号に変換し、このデジタル信号を
検出することでA/D変換処理が適切に行なわれたかを
判断し、デジタルデータが良好となるようにA/D変換
処理に対するタイミング信号の位相を調整するので、適
正な駆動クロックによるA/D変換処理の下に画像読取
りを行える。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項4又は5記
載の画像読取装置において、前記A/D変換手段による
変換処理用のタイミング信号と前記A/D変換手段以降
のデジタル信号処理系へ入力される画像データのラッチ
クロックとを同位相で調整するモードと別々に調整する
モードとを選択する調整モード選択手段を有する。
【0034】従って、A/D変換手段や後段のデジタル
信号処理系におけるデバイス変更によりA/D変換手段
のデジタルデータの出力タイミングとデジタル信号処理
系のセットリングタイムやホールドタイムとの関係が変
更されても対処可能となる。この結果、デバイスの選択
肢が広がり、コストダウンを図れる。
【0035】請求項8記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から2系統に出力される偶数・奇数別のアナログ信号
の直流レベルを調整するDCレベル調整手段を有してア
ナログ処理するアナログ処理手段と、このアナログ処理
手段により処理されたアナログ信号をデジタル信号に変
換するA/D変換手段と、このA/D変換手段の変換処
理のタイミング信号を発生させるタイミング信号発生手
段と、前記タイミング信号発生手段にバス接続された制
御手段とを備えた画像読取装置において、前記タイミン
グ信号発生手段は、前記DCレベル調整手段による直流
レベルの調整後に前記制御手段に基づき位相調整データ
が書き込まれる位相調整レジスタと、この位相調整レジ
スタに書き込まれた位相調整データに基づき前記A/D
変換手段の変換処理に対するタイミング信号の位相を調
整する位相調整手段とを備える。
【0036】従って、請求項5記載の発明に加えて、ア
ナログ処理手段が有する光電変換手段の偶数画素と奇数
画素との直流レベルの調整機能により、位相調整する場
合に偶数画素と奇数画素とのレベルに差を付けること
で、画素位置とA/D変換のサンプリング位置とをオシ
ロスコープ等の目視による確認が容易となる。
【0037】請求項9記載の発明は、光像を受光して受
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換手段へ導く光学系と、前記光電変換手
段から2系統に出力される偶数・奇数別のアナログ信号
の直流レベルを調整するDCレベル調整手段を有してア
ナログ処理するアナログ処理手段と、このアナログ処理
手段により処理されたアナログ信号をデジタル信号に変
換するA/D変換手段と、このA/D変換手段の変換処
理のタイミング信号を発生させるタイミング信号発生手
段と、このタイミング信号発生手段にバス接続された制
御手段とを備えた画像読取装置において、前記制御手段
にバス接続されて前記A/D変換手段から出力されたデ
ジタルデータを検出して保存するデジタル検出手段を備
え、前記タイミング信号発生手段は、前記DCレベル調
整手段による直流レベルの調整後に前記デジタル検出手
段に保存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御
手段により決定された位相調整データに基づき前記A/
D変換手段の変換処理に対するタイミング信号の位相を
調整する位相調整手段を備える。
【0038】従って、請求項6記載の発明に加えて、ア
ナログ処理手段が有する光電変換手段の偶数画素と奇数
画素との直流レベルの調整機能により、位相調整する場
合に偶数画素と奇数画素とのレベルに差を付けることで
適正位置でサンプリングできれば、その差と同じデータ
値を取ることができるが、例えば、偶数画素と奇数画素
との変化点などでは直流レベル調整で与えた差ほどには
偶数画素と奇数画素との差がデータとして取ることがで
きず、適正な位置でサンプリングできないこともある
が、本発明においては、偶数画素と奇数画素との直流レ
ベルに差を付けることで位相精度を高くできる。
【0039】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか一に記載の画像読取装置において、前記位相
調整手段は、その位相調整のステップが画像クロック周
波数の1/整数なる周期を1クロック周期として設定さ
れている。
【0040】従って、遅延量が積算して正確な位相調整
ができなくなるような不都合が回避される。ここに、画
像クロック周波数の1/整数なる周期を1クロック周期
とするステップは、PLL回路の逓倍回路を用いること
により簡単に実現できる。
【0041】請求項11記載の発明は、請求項2,6又
は9記載の画像読取装置において、前記デジタル検出手
段は、シェーディング補正手段であり、そのシェーディ
ング補正用メモリをデジタルデータの保存に共用する。
【0042】従って、デジタル検出手段がシェーディン
グ補正手段を利用しており、シェーディング補正用メモ
リも活用しているので、位相調整のために専用の処理、
メモリを要せず、低コストにて実現できる。
【0043】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11の何れか一に記載の画像読取装置において、前記位
相調整手段は、その位相調整幅が位相調整されるタイミ
ング信号の1周期分に渡って設定されている。
【0044】従って、1周期分の位相調整が可能なた
め、遅れ方向の位相調整だけでなく進み方向の位相調整
も行える。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図14に基づいて説明する。まず、図1に基づい
て本実施の形態が適用されるデジタル複写機1の概略構
成について説明する。このデジタル複写機は、原稿から
画像を読み取る画像読取装置であるスキャナ部2と、印
刷用紙に画像を形成するプリンタ部3とを有する。
【0046】このプリンタ部3は、内部上方に配置され
たドラム状の感光体4の周囲に、トナークリーナ5、帯
電チャージャ6、レーザスキャナ7、4個の現像器8、
転写ベルト9等が配置されており、この転写ベルト9や
定着器10が用紙搬送路11に配置されることにより電
子写真機構12が形成されている。
【0047】また、この電子写真機構12に用紙搬送路
11で連通する位置には、サイズや方向が相違する印刷
用紙を供給する複数の給紙カセット13や手差トレイ1
4が設けられており、これらの手差トレイ14や給紙カ
セット13にセットされた印刷用紙を駆動制御機構(図
示せず)が電子写真機構12に供給する。なお、本実施
の形態のプリンタ部3は、電子写真機構12により印刷
用紙にフルカラーで画像を形成するので、4個の現像器
8の各々には、YMCBk(Yellow,Magenta,Cyanid
e,Black)のカラートナー(図示せず)が個々に収納さ
れている。
【0048】また、スキャナ部2は、本体ハウジング1
5の上面にコンタクトガラス16が設けられており、こ
のコンタクトガラス16の上面に読取原稿(図示せず)
が載置される。そして、このコンタクトガラス16に対
向する位置に第1の走査ユニット17が移動自在に支持
されており、この第1の走査ユニット17と対向する位
置に第2の走査ユニット18が移動自在に支持されてい
る。ここで、第1の走査ユニット17は、ハロゲンラン
プ19と反射面が45度に傾斜した反射ミラー20とで
形成されており、第2の走査ユニット18は、各々45
度に傾斜して内角90度で対向する一対の反射ミラー2
1,22で形成されている。
【0049】そして、この第2の走査ユニット18の反
射ミラー22と対向する位置には、結像光学系23を介
して3ラインCCD24が固定的に配置されており、こ
の3ラインCCD24には、CCDアレイからなりB光
とG光とR光とを各々読み取るBラインとGラインとR
ライン(何れも図示せず)とが、数ラインの間隔で連設
されている。
【0050】ここで、第1・第2の走査ユニット17,
18の走査速度は2:1に設定されているので、コンタ
クトガラス16から第1・第2の走査ユニット17,1
8を介して3ラインCCD24まで連通する結像光路の
光路長は、第1・第2の走査ユニット17,18が移動
しても一定である。そして、このような一定長の結像光
路により、コンタクトガラス16に載置されてハロゲン
ランプ19により照明された読取原稿の反射光を、3ラ
インCCD24が画像データに光電変換する。
【0051】また、本体ハウジング15の上面でコンタ
クトガラス16より手前には操作パネル25が設けられ
ている。この操作パネル25には、外観的には図2に示
すように、1個のタッチパネル26と各種キー27〜3
6とが設けられている。
【0052】より詳細には、この操作パネル25には、
複写動作に関連した基本的な各種キーとして、数値を入
力操作するテンキー27、モード初期化や予熱開始を入
力操作するクリア/予熱キー28、割込動作の開始を入
力操作する割込キー29、画質調整を入力操作する画質
調整キー30、モード登録やモード呼出の開始を入力操
作するプログラムキー31、複写開始を入力操作するス
タートキー32、データ初期化や動作中止を入力操作す
るクリア/ストップキー33、画像データのエリア加工
の開始を入力操作するエリア加工キー34、手差両面モ
ードのモード設定を入力操作する手差両面キー35、タ
ッチパネル26の輝度を調節する調光キー36等が設け
られている。
【0053】そして、上述のような各種キー27〜36
によりキーボード37が1個のユニットとして形成され
ており、このキーボード37にタッチパネル26を組み
込むことにより操作パネル25が形成されている。
【0054】さらに、タッチパネル26の周囲には、図
3に示すように、その画像表示に関連した各種キーとし
て、画像読取の開始を入力操作する読取キー38、画像
データの全体表示を入力操作する全体キー39、画像表
示の倍率が約150,200,300(%)として入力
操作される3個の拡大キー40、表示画面の移動を入力
操作する画面移動キー41、カーソルの移動を入力操作
するカーソルキー42、カーソルを指定点にプロットす
ることを入力操作する点指定キー43、指定点による加
工エリアの設定を入力操作する閉じるキー44、最後の
指定点の消去を入力操作するクリアキー45、全部の指
定点の消去を入力操作するオールクリアキー46等が設
けられている。
【0055】ここで、本実施の形態のデジタル複写機1
の電気的なブロック構造を図4に基づいて説明する。ス
キャナ部2とプリンタ部3との各々が、各種制御を実行
するシステム制御ユニット47と、画像データを加工処
理する画像処理ユニット48とに各々接続されている。
そして、システム制御ユニット47には、各種コマンド
を通信するシリアル通信ドライバ49を介してCPU5
0が接続されており、画像処理ユニット48には、画像
データを通信するデータバッファ51、画像データの転
送をスケジューリングするFIFO(First In First O
ut)のラインバッファ52、画像データを蓄積するDR
AM(Dynamic RAM)53が順次接続されている。
【0056】ここで、CPU50には、DMAC(Dire
ct Memory Access Controller)が内蔵されており、こ
のDMACがDRAM53に接続されている。さらに、
CPU50には、タッチパネル26の表示を制御するL
CDコントローラ54とキーボード37等とが接続され
ており、制御プログラムなどを記憶したROM55及び
SRAM(Static RAM)56も接続されている。そし
て、LCDコントローラ54には、画像データが展開さ
れるVRAM(Video RAM)57が接続されており、こ
のVRAM57にLCDコントローラ54を介してDR
AM53が接続されている。
【0057】なお、タッチパネル26は、EL(Electr
o Luminescence)等のバックライト(図示せず)とドッ
トマトリクスのLCDモジュール58とアナログのスイ
ッチプレート59とを順次積層した構造となっている。
LCDモジュール58により操作キーとして表示された
メニューをスイッチプレート59により入力操作でき、
ディスプレイエディタとしても機能する。
【0058】さらに、操作パネル25の電気的なブロッ
ク構造を図5に基づいて説明する。まず、ROM60a
とRAM61とが直結されたLCDコントローラ54
に、タッチパネル26のLCDモジュール58とスイッ
チプレート59とキーボード37とが接続されている。
なお、このキーボード37のキー27〜36の一部に
は、LEDが内蔵されているので、キーボード37には
LEDドライバ62が接続されている。
【0059】そして、LCDコントローラ54には、ア
ドレスラッチ63が接続されており、このアドレスラッ
チ63とLCDコントローラ54とは、CPU64に接
続されている。このCPU64には光トランシーバ65
が接続されており、この光トランシーバ65は、外部装
置(図示せず)と各種データを光線でシリアル通信す
る。さらに、アドレスラッチ63にはアドレスデコーダ
66が接続されており、このアドレスデコーダ66は、
LCDコントローラ54とLEDドライバ62とROM
60bに直結されると共に、CPU64にシステムリセ
ット67を介して接続されている。
【0060】さらに、タッチパネル26のスイッチプレ
ート59は、図6に示すように、X方向の両端部に透明
電極が形成された透明基板68と、Y方向の両端部に透
明電極が形成された透明基板69とを積層した構造とな
っている。そしてこのスイッチプレート59に接続され
た座標検出回路70は、アナログスイッチ71やプルア
ップ抵抗72や各種ゲート73〜80やA/D変換手段
81及びコントローラ82により形成されている。
【0061】なお、このような座標検出回路70による
タッチパネル26の操作位置の座標検出は、透明基板6
8,69の電位X1,Y1,X2,Y2とに従って下記
の表1のような条件の演算処理で実行される。
【0062】
【表1】
【0063】このような基本構成において、本実施の形
態のデジタル複写機1により読取原稿の画像を複写する
場合は、読取原稿がスキャナ部2により読取走査されて
RGBの画像データが出力され、このRGBの画像デー
タから生成されたYMCBkの画像データがプリンタ部
3により印刷用紙に印刷される。このような画像複写を
実行する場合は、タッチパネル26の手動操作によりス
キャナ部2やプリンタ部3等に各種情報が設定され、こ
の設定情報に対応してスキャナ部2やプリンタ部3が動
作する。
【0064】ここで、タッチパネル26の表示画面の具
体例を図7及び図8に示す。複写動作の基本画面には、
図7に示すように、カラーモード、自動濃度、マニュア
ル濃度、画質モード、自動用紙選択、用紙トレイ、用紙
自動変倍、等倍、ソート、スタック等のモード選択のメ
ニューが表示され、さらに、クリエイト、カラー加工、
移動/ブック加工、変倍等のサブ画面選択のメニューも
表示される。図8は、手差両面モードに設定された場合
の画面例を示す。
【0065】次に、3ラインCCD24により光電変換
されて得られる画像データを処理するスキャナIPU
(Image Processing Unit)91関連のハードウェア
構成をその作用とともに図9を参照して説明する。この
スキャナIPU91の制御部上の制御手段であるCPU
92は、ROM93に格納されたプログラムを実行し、
RAM94にデータ等を書き込むことで、スキャナIP
U91の全体を制御する。このCPU92はデジタル複
写機1の全体に対するシステム制御ユニット47側とシ
リアル通信により接続されており、コマンド及びデータ
の送受信により指令された動作を実行する。さらに、シ
ステム制御ユニット47は操作パネル25とシリアル通
信により接続されており、ユーザからのキー入力指示に
より動作モード等を設定する。
【0066】また、CPU92にはI/O(原稿検知セ
ンサ、ホームポジションセンサ、原稿圧板開閉センサ、
冷却ファン等)95が接続されており、I/O95の検
知及びオン/オフの制御がなされる。モータドライバ9
6は、CPU92からのPWM出力によりドライブされ
ることで励磁パルスシーケンスを発生し、第1,2の走
査ユニット17,18をスキャニング駆動させるパルス
モータ97を駆動する。ハロゲンランプ19を点灯させ
るランプレギュレータ98もCPU92に接続されてい
る。
【0067】また、スキャナIPU91上には3ライン
CCD24から出力される画像データを順次処理する各
種の処理回路等が設けられている。まず、3ラインCC
D24はスキャナIPU91の制御部上のタイミング回
路(タイミング信号発生手段)99によってタイミング
信号として各駆動クロックが与えられており、所定タイ
ミングで各RGBのodd (偶数画素)、even(奇数画
素)のアナログ信号をエミッタフォロワ回路100R
100G ,100B に出力する。これらのエミッタフォ
ロワ回路100R ,100G ,100B からアナログ処
理手段を構成するアナログ処理回路101R ,101
G ,101B へ入力されたアナログ信号は、アナログ処
理として減算法CDS(相関二重サンプリング)法によ
るサンプリング処理を受け、3ラインCCD24のオプ
ティカルブラック部でラインクランプを実施し、odd、e
ven 間の出力差を補正することで、各々の系統毎のアン
プゲインの調整を行う。ゲイン調整後は、odd、even の
2系統がマルチプレクサにより時系列的に合成されて1
系統のアナログ信号となり、最終的に、DCレベルのオ
フセット調整を受けた後、A/Dコンバータ(A/D変
換手段)102R ,102G ,102B に入力される。
【0068】A/Dコンバータ102R ,102G ,1
02B に入力されたアナログ信号は、デジタル信号に変
換された後、シェーディング補正回路(シェーディング
補正手段)103に入力されてシェーディング補正処理
を受ける。即ち、照明系の光量不均一や3ラインCCD
24の画素出力(感度)のばらつきがシェーディング補
正処理により補正される。シェーディング補正回路10
3によりシェーディング補正された画像データ(デジタ
ルデータ)のうち、G,R用の画像データはライン間補
正メモリ104G ,104R へ入力されて、3ラインC
CD24上におけるRGB用のライン間のライン数分だ
け遅延させることでライン上の位置合わせを行わせる処
理を行い、ドット補正回路105へ入力される。ドット
補正回路105では、ライン間補正メモリ104G ,1
04R から出力されたG,R用の画像データとシェーデ
ィング補正回路103から出力されたB用の画像データ
に関して、1ライン以内のドットずれの補正処理が行わ
れる。次いで、スキャナγ補正回路106では反射率リ
ニアデータをルックアップテーブル方式により補正す
る。スキャナγ補正回路106により補正されたデジタ
ルデータは、自動原稿色判定回路107と自動画像分離
回路108とディレーメモリ109とを介してRGBフ
ィルタ・色変換処理・変倍処理・クリエイト回路11
0、プリンタγ補正、書込処理回路111に入力され
る。
【0069】自動原稿色判定回路107では、ACS
(有彩/無彩判定)処理を行う。このACS処理では、
黒/灰色の判定が行われる。自動画像分離回路108で
は、像域分離処理として、エッジ判定(白画素と黒画素
の連続性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピー
ク画素の繰返しパターンにより判定)、写真判定(文字
・網点外で画像データのある場合)を行うことで、文字
及び印刷部(網点部)、写真部の領域を判定してCPU
92に伝え、後段のRGBフィルタ・色変換、プリンタ
γ補正、YMCBkフィルタ、階調処理でパラメータや
係数の切換えに使用される。
【0070】RGBフィルタでは、RGBのMTF補
正、平滑化、エッジ強調、スルー等のフィルタ係数を、
先の領域判定結果に応じて切換え設定する。色変換処理
では、RGBのデジタルデータから、YMCBk変換、
UCR、UCA処理を行う。変倍処理回路では、画像デ
ータの主走査方向に対して拡大/縮小処理を行う。RG
Bフィルタ・色変換処理・変倍処理・クリエイト回路1
10に対しては画像表示部112が接続されており、拡
大/縮小処理後のデジタルデータの表示が可能とされて
いる。クリエイト回路では、クリエイト編集、カラー加
工を行う。クリエイト編集では、斜体、ミラー、影付
け、中抜き処理等を行い、カラー加工ではカラー変換、
指定色消去、アンダーカラー処理等を行う。プリンタγ
補正、書込処理回路111では、先の領域判定結果に基
づいてプリンタγ変換とフィルタ係数の設定を行う。階
調処理では、ディザ処理を行い、ビデオコントロールで
は書込タイミング設定や画像領域、白抜き領域の設定や
グレースケールやカラーパッチ等のテストパターン発生
を行うことができ、最終画像データを書き込み処理でレ
ーザスキャナ7中のレーザダイオードへ出力できるよう
に処理する。
【0071】このような各機能処理は、CPU92に接
続されておりROM93に格納されたプログラムにより
各処理の設定と動作とをシステム制御ユニット47の指
示により実行される。
【0072】ここで、アナログ処理回路101R ,10
G ,101B の駆動に関して説明する。アナログ処理
回路101R ,101G ,101B に対してタイミング
回路99からは、図10に示すように、 SHP信号(P相サンプルホールドパルス) SHD信号(D相サンプルホールドパルス) SHDE2信号(D相サンプルホールドパルス2段目) MPX信号(MPXパルス) なる駆動クロック(タイミング信号)が出力されるよう
に設定されている。この他、タイミング回路99は3ラ
インCCD24、A/Dコンバータ102R ,102
G ,102B 、シェーディング補正回路103等に対し
ても、ADC、シェーディング補正用の各種の駆動クロ
ックも出力している。なお、3ラインCCD24は駆動
クロックに基づき、図11のタイムチャートに示すよう
なタイミング波形にてRGB各々につきodd ,even別の
アナログ信号を出力する。
【0073】このような基本構成の下、本実施の形態で
は、アナログ処理回路101R ,101G ,101B
アナログ処理(ここでは、CDS実行時)に対する位相
調整クロックを上記各信号中のSHP信号、SHD信号
とするものとする。本実施の形態のタイミング回路99
は図10に示すように構成されている。まず、CPU9
2等に対してアドレスバス/データバス等のバスライン
113を介して接続されたバスI/F(インタフェー
ス)114を有しており、CPU92にこのバスI/F
114を介して接続されたレジスタ・設定部・コントロ
ール回路115が設けられている。また、タイミング回
路99は発振器116から入力される発振出力を基本ク
ロックとし、その周波数をスキャナ画像CLK(画像ク
ロック)の周波数とするものであり、タイミング回路9
9からの発振出力が入力されるPLL回路117が設け
られている。このPLL回路117は4逓倍回路(図示
せず)を有しており、画像クロックを4逓倍したクロッ
クである4逓倍CLKを生成・出力する機能を有してい
る。また、レジスタ・設定部・コントロール回路115
からのコントロール信号に基づきアナログ処理回路10
R ,101G ,101B に対して位相調整回路(位相
調整手段)119を介して前述した各タイミング信号を
出力するアナログ処理クロック発生論理回路118が設
けられている。この位相調整回路61にはスキャナ画像
CLKと4逓倍CLKとがともに入力されている。
【0074】ここで、レジスタ・設定部・コントロール
回路115はCPU92によってSHP信号、SHD信
号に関する位相調整のための位相調整データが書き込ま
れる位相調整レジスタ120(図12参照)を備えてい
る。この位相調整レジスタ120はD7〜D0の8ビッ
ト構成のもので、下位側のD0〜D2の3ビット分にS
HP信号用の位相調整データSHP0,SHP1,SH
P2が割当てられ、上位側のD4〜D6の3ビット分に
SHD信号用の位相調整データSHD0,SHD1,S
HD2が割当てられている。特に、本実施の形態では、
4逓倍CLKを使用しているので、これらのタイミング
信号の位相調整は、スキャナ画像CLKの1クロック周
期内において8パターンの設定が可能とされている。逆
にいえば、PLL回路117の逓倍回路の逓倍数を変更
(例えば、8逓倍、16逓倍等)することにより、位相
調整の分解能ビット数も変更し得ることを意味する。
【0075】このような構成において、アナログ処理回
路101R ,101G ,101B に対する駆動クロック
の位相調整の指示はCPU92よりバスライン113を
介してタイミング回路99のバスI/F114を通して
位相調整レジスタ120に位相調整データを書き込むこ
とで行われる。レジスタ・設定部・コントロール回路1
15からはその位相調整レジスタ120中に書き込まれ
たSHP信号、SHD信号用の位相調整データに基づく
コントロール信号がアナログ処理クロック発生論理回路
118に出力され、位相調整回路119では位相調整デ
ータに基づくコントロール信号と4逓倍CLKとに応じ
て位相調整されたSHP信号、SHD信号がアナログ処
理回路101R ,101G ,101B に対して出力され
る。アナログ処理回路101R ,101G ,101B
は位相調整されたSHP信号、SHD信号に基づきCD
S実行時の動作タイミングが制御される。
【0076】ここに、SHP信号用の位相調整データ
は、シフト0なる初期値としてはx0hに設定され、以
下、位相調整データとしてシフト1(1パルスの遅れ)
に相当する設定値x1h、シフト2(2パルスの遅れ)
に相当する設定値x2h、〜、シフト7(7パルスの遅
れ=1パルスの進み)に相当する設定値x7hが用意さ
れており、位相調整データを変更した場合にSHP信号
のタイミングが変更される様子を図13のタイムチャー
トに示す。SHD信号用の位相調整データも同様に、シ
フト0なる初期値としてはx0hに設定され、以下、位
相調整データとしてシフト1(1パルスの遅れ)に相当
する設定値x1h、シフト2(2パルスの遅れ)に相当
する設定値x2h、〜、シフト7(7パルスの遅れ=1
パルスの進み)に相当する設定値x7hが用意されてお
り、位相調整データを変更した場合にSHD信号のタイ
ミングが変更される様子を図14のタイムチャートに示
す。
【0077】従って、本実施の形態によれば、アナログ
処理回路101R ,101G ,101B に対するSHP
信号、SHD信号のタイミングの変更が必要な場合、C
PU92を通じて位相調整レジスタ120に位相調整デ
ータを書き込み、その位相調整データに応じて位相調整
回路119によりタイミング調整されたSHP信号、S
HD信号をアナログ処理回路101R ,101G ,10
B に対して出力させればよく、ハードウェア上の変更
等を要せず、位相調整によりタイミングを変更すること
ができる。また、本実施の形態では、SHP信号、SH
D信号に関する位相調整のステップがスキャナ画像CL
Kの周波数の1/4なる周期を1クロック周期として設
定され、3ビット=8パターン分の位相調整データの設
定が可能とされているので、アナログ処理回路101
R ,101G ,101B における遅延量が積算して正確
な位相調整ができなくなるような不都合も回避すること
ができる。さらには、SHP信号、SHD信号に関する
位相調整の位相調整幅が位相調整されるタイミング信号
(スキャナ画像CLK)の1周期分に渡って設定されて
おり、1周期分の位相調整が可能なため、遅れ方向の位
相調整だけでなく進み方向の位相調整も行うことができ
る。
【0078】ところで、CPU92による制御の下に行
われる位相調整レジスタ120への位相調整データの設
定は、電源投入に伴うCPU92のソフトウェア実行の
初期設定時に行われる。この場合には、位相調整の変更
のためにソフトウェアの変更が必要となるが、ハードウ
ェアの変更は要しない。もっとも、ソフトウェアを変更
せずに位相調整を行わせることも可能であり、この場合
にはスキャナIPU91の制御部上のディップスイッチ
の切換えや操作パネル25上のSPモード(特殊モー
ド)から変更することができるように構成してもよい。
操作パネル25からの変更の場合には、操作パネル25
から入力された位相調整データはシステム制御ユニット
47を介してスキャナIPU91の制御部のCPU92
へシリアル通信データとして送信させることにより、位
相調整が行われる。
【0079】本発明の第二の実施の形態を図10、図1
5及び図16に基づいて説明する。本実施の形態では、
バスライン113を介してCPU92に接続されたシェ
ーディング補正回路103をSHP,SHD位相調整モ
ード時にはデジタル値検出回路(デジタル検出手段)と
して兼用させるように構成されている。SHP,SHD
位相調整モードは操作パネル25上のSPモードにおい
てSHP,SHD位相調整キー(図示せず)を押下する
ことにより設定される。ここに、シェーディング補正回
路103はシェーディング補正処理を行うためのシェー
ディング演算回路121、白メモリ122、黒メモリ1
23の他に、レジスタ・設定部・コントロール回路12
4が設けられ、バスI/F125、バスライン113を
介してCPU92に接続されている。そして、SHP,
SHD位相調整モードに設定された場合、CPU92は
シェーディング補正回路103に対してバスI/F12
5を介してレジスタ・設定部・コントロール回路124
にSHP,SHD位相調整モードに移行したことを通知
する。これにより、通常のシェーディング補正用メモリ
として利用している白メモリ122が3ラインCCD2
4により読み取られてA/D変換されたデジタルデータ
の1ドット毎の平均値を保存するためのメモリとして使
用される。
【0080】このような構成において、まず、SHP,
SHD位相調整モードの処理制御の概要を図15に示す
フローチャートを参照して説明する。まず、操作パネル
25を通じてSHP,SHD位相調整モードに設定され
ると、デジタル値検出回路(シェーディング補正回路1
03)中のモードレジスタ(レジスタ・設定部・コント
ロール回路124)にSHP,SHD位相調整モードへ
移行したことが通知される。その後、白基準板の読取位
置にキャリッジ(第1,2の走査ユニット17,18)
を移動させて停止させるとともに、ハロゲンランプ19
を点灯させて、3ラインCCD24により白基準板の読
取りを行う。この白基準板の読取りにより3ラインCC
D24から得られA/D変換されたデジタルデータに基
づき、SHP信号の位相調整処理、SHD信号の位相調
整処理を順次行う。これらの位相調整処理が終了する
と、ハロゲンランプ19を消灯させるとともにキャリッ
ジをホームポジションへ移動させて待機させる。その
後、デジタル値検出回路(シェーディング補正回路10
3)中のモードレジスタに設定されたSHP,SHD位
相調整モードが解除され、SHP,SHD位相調整モー
ドの処理が全て終了し、通常のスキャナとしての待機状
態となる。
【0081】ここで、図15中に示すSHP信号の位相
調整処理を図16に示すサブルーチンを参照して説明す
る。まず、CPU92によりタイミング回路99中の位
相調整レジスタ120に設定値=x0h(初期値)を書
き込む。この状態で白基準板に関して10ライン分の画
像読取りを行い、その読取りデータをA/D変換した後
のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値を白メモ
リ122に格納する。10ライン分に相当する一定時間
が経過すると、CPU92は白メモリ122より平均値
化されたデジタルデータを読出す。そして、読出したデ
ジタルデータより標準偏差を計算するとともに、odd/e
ven 間の差を計算し、その計算結果をRAM94中に格
納する。このときの計算結果をとする。
【0082】次いで、CPU92によりタイミング回路
99中の位相調整レジスタ120に設定値=x1hを書
き込む。つまり、初期値に対してシフト1(1パルス遅
れ)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当する
一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122よ
り平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読
出したデジタルデータより標準偏差を計算するととも
に、odd/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM
94中に格納する。このときの計算結果をとする。
【0083】さらに、CPU92によりタイミング回路
99中の位相調整レジスタ120に設定値=x7hを書
き込む。つまり、初期値に対してシフト7(1パルス進
み)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当する
一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122よ
り平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読
出したデジタルデータより標準偏差を計算するととも
に、odd/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM
94中に格納する。このときの計算結果をとする。
【0084】これらの処理において、標準偏差、odd/e
ven 間の差を計算するのは、位相調整の指針としてS/
N比のデータ化と、odd/even の2系統間の出力のばら
つきを用いるためである。
【0085】このようにして計算されてRAM94中に
格納された計算結果に関して、相互比較を行い、
標準偏差値の最小値なる計算結果を選択し、その計算結
果を生じた設定値を決定し、最終的にその設定値を位相
調整データの確定値として位相調整レジスタ120中の
ビットD0〜D2に設定する。タイミング回路99にお
いては位相調整レジスタ120に確定値として設定され
た位相調整データを用いてアナログ処理回路101R
101G ,101B に対するSHP信号の位相調整がな
される。
【0086】特に図示しないが、SHD信号の位相調整
処理も、SHP信号の位相調整処理の場合と同様に行わ
れる。
【0087】従って、本実施の形態によれば、3ライン
CCD24からのアナログ信号をデジタルデータに変換
し、このデジタルデータをデジタル値検出回路(シェー
ディング補正回路103)において検出することで、ア
ナログ処理回路101R ,101G ,101B に対して
SHP信号、SHD信号が適切な駆動クロックとして入
力されているか否かを判断し、現実に得られるデジタル
データが良好となるようにこれらの駆動クロックの位相
を調整することができる。この結果、例えばスキャナの
読取線速(副走査密度)が読取モードによって変更され
るようなことがあっても、その状況に応じて適正な駆動
クロックを用いることができるように位相調整される。
特に、本実施の形態では、シェーディング補正回路10
3をデジタル値検出回路として用い、白メモリ122を
SHP,SHD位相調整モード時のデジタルデータ保存
用に用いているので、高価なメモリを位相調整のためだ
けに用いることがなく、既存かつ必須のシェーディング
補正回路103及びその白メモリ122を有効活用でき
る。
【0088】なお、本実施の形態では、位相調整データ
を確定するために、初期値=x0h,設定値x1h,x
7hの3パターンによる読取結果を用いるようにした
が、初期値に対する位相の遅れ、進みを2パルス、或い
は3パルス分とった設定値を用いて、それらの読取結果
も用いて、実際に使用する位相調整データを確定するよ
うにしてもよい。この場合の1パルスによる遅れ、進み
量を規定する逓倍回路の逓倍数も4逓倍に限らず、8逓
倍、16逓倍のようにさらに細分化して位相調整の分解
能を上げるようにしてもよい。また、良好なる位相調整
を行うための指針として、データ化されたS/N比を提
示する標準偏差や、2系統間の出力ばらつきを提示する
odd/even 間の差を用いるものに限らず、要は、位相調
整の適正化の判断要素となる事象であればよい。
【0089】本発明の第三の実施の形態を図17ないし
図20に基づいて説明する。前述した第一、第二の実施
の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示
し、説明も省略する。本実施の形態では、スキャナIP
U91において、タイミング回路99に代えて、特にA
/Dコンバータ102R ,102G ,102B 及び後段
の信号処理系用の位相調整機能を持たせたタイミング回
路131が設けられている。
【0090】ここで、A/Dコンバータ102R ,10
G ,102B の駆動に関して説明する。A/Dコンバ
ータ102R ,102G ,102B に対してタイミング
回路131からは、図17に示すように、 ADCLK信号(A/Dコンバータサンプリングクロッ
ク) なる駆動クロック(タイミング信号)が出力され、シェ
ーディング補正回路103以降のデジタル信号処理系に
対して ICLK信号(画像処理系信号クロック) なる駆動クロック(タイミング信号)が出力されるよう
に設定されている。この他、タイミング回路131は3
ラインCCD24、アナログ処理回路101R ,101
G ,101B に対しても、アナログ処理用の各種の駆動
クロックも出力している。なお、3ラインCCD24は
駆動クロックに基づき、図18のタイムチャートに示す
ようなタイミング波形にてRGB各々につきodd ,even
別のアナログ信号を出力する。
【0091】このような構成の下、本実施の形態では、
A/Dコンバータ102R ,102 G ,102B の変換
処理に対する位相調整クロックをADCLK信号とし、
シェーディング補正回路103以降のデジタル信号処理
系に対する位相調整クロックをICLK信号とするもの
とする。本実施の形態のタイミング回路131は図17
に示すように構成されている。まず、CPU92等に対
してアドレスバス/データバス等のバスライン113を
介して接続されたバスI/F132を有しており、CP
U92にこのバスI/F132を介して接続されたレジ
スタ・設定部・コントロール回路133が設けられてい
る。また、タイミング回路131は発振器134から入
力される発振出力を基本クロックとし、その周波数をス
キャナ画像CLK(画像クロック)の周波数とするもの
であり、タイミング回路131からの発振出力が入力さ
れるPLL回路135が設けられている。このPLL回
路135は4逓倍回路(図示せず)を有しており、画像
クロックを4逓倍したクロックである4逓倍CLKを生
成・出力する機能を有している。また、レジスタ・設定
部・コントロール回路133からのコントロール信号に
基づきA/Dコンバータ102R ,102G ,102B
に対して位相調整回路(位相調整手段)136を介して
前述した各タイミング信号を出力するADCクロック発
生論理回路137が設けられている。この位相調整回路
136にはスキャナ画像CLKと4逓倍CLKとがとも
に入力されている。
【0092】ここで、レジスタ・設定部・コントロール
回路133はCPU92によってADCLK信号、IC
LK信号に関する位相調整のための位相調整データが書
き込まれる位相調整レジスタ138(図19参照)を備
えている。この位相調整レジスタ138はD7〜D0の
8ビット構成のもので、下位側のD0〜D1の2ビット
分に位相調整データADC0,ADC1が割当てられ、
D2の1ビットにADCLK,ICLKの選択データS
ELが割当てられている。
【0093】この選択データSELは、データ“0”で
ADCLK信号とICLK信号とを同位相で調整するモ
ード、データ“1”でICLK信号を固定でADCLK
信号のみを位相調整するモードとなるように設定されて
いる。従って、この位相調整レジスタ138におけるD
2ビット部分が調整モード選択手段として機能する。本
実施の形態でこのような2つの調整モードは、シェーデ
ィング補正回路103以降のデジタル信号処理系の画像
データのラッチタイミングのクロックの位相により選択
される。つまり、使用するA/Dコンバータ102R
102G ,102B のデジタルデータ出力タイミングと
シェーディング補正回路103以降のデジタル信号処理
系のセットリングタイムとホールドタイムとが許容値範
囲内に入るモード側を選択すればよい。例えば、コスト
ダウン化を図るために使用するA/Dコンバータ102
R ,102G ,102B のデバイスを変更した場合にサ
ンプリングクロックとデジタルデータ出力タイミングが
変わっても、条件を満たすモード側を選択することで対
応が可能となる。
【0094】また、本実施の形態では、4逓倍CLKを
使用しているので、これらのタイミング信号の位相調整
は、スキャナ画像CLKの1クロック周期内において8
パターンの設定が可能とされている。逆にいえば、PL
L回路117の逓倍回路の逓倍数を変更(例えば、8逓
倍、16逓倍等)することにより、位相調整の分解能ビ
ット数も変更し得ることを意味する。
【0095】このような構成において、A/Dコンバー
タ102R ,102G ,102B 、シェーディング補正
回路103に対する駆動クロックの位相調整の指示はC
PU92よりバスライン113を介してタイミング回路
131のバスI/F132を通して位相調整レジスタ1
38に位相調整データを書き込むことで行われる。レジ
スタ・設定部・コントロール回路133からはその位相
調整レジスタ138中に書き込まれたADCLK信号、
ICLK信号用の位相調整データに基づくコントロール
信号がADCクロック発生論理回路137に出力され、
位相調整回路136では位相調整データに基づくコント
ロール信号と4逓倍CLKとに応じて位相調整されたA
DCLK信号、ICLK信号がA/Dコンバータ102
R ,102G ,102B 、シェーディング補正回路10
3に対して出力される。A/Dコンバータ102R ,1
02G ,102B 、シェーディング補正回路103は位
相調整されたADCLK信号、ICLK信号に基づきデ
ジタル変換処理等の動作タイミングが制御される。
【0096】ここに、ADCLK信号及びICLK信号
用の位相調整データは、シフト0なる初期値としてはx
0hに設定され、以下、位相調整データとしてシフト1
(1パルスの遅れ)に相当する設定値x1h、シフト2
(2パルスの遅れ)に相当する設定値x2h、シフト3
(3パルスの遅れ=1パルスの進み)に相当する設定値
x3hが用意されており、ADCLK信号及びICLK
信号を同位相で位相調整データを変更した場合にADC
LK信号及びICLK信号のタイミングが変更される様
子を図20のタイムチャートに示す。また、ICLK信
号の位相を固定のまま、ADCLK信号の位相調整デー
タを変更した場合にADCLK信号のタイミングが変更
される様子を図21のタイムチャートに示す。
【0097】従って、本実施の形態によれば、A/Dコ
ンバータ102R ,102G ,102B 、シェーディン
グ補正回路103に対するADCLK信号、ICLK信
号のタイミングの変更が必要な場合、CPU92を通じ
て位相調整レジスタ138に位相調整データを書き込
み、その位相調整データに応じて位相調整回路136に
よりタイミング調整されたADCLK信号、ICLK信
号をA/Dコンバータ102R ,102G ,102B
シェーディング補正回路103に対して出力させればよ
く、ハードウェア上の変更等を要せず、位相調整により
タイミングを変更することができる。また、本実施の形
態では、ADCLK信号、ICLK信号に関する位相調
整のステップがスキャナ画像CLKの周波数の1/4な
る周期を1クロック周期として設定され、3ビット=8
パターン分の位相調整データの設定が可能とされている
ので、A/Dコンバータ102R ,102G ,102
B 、シェーディング補正回路103おける遅延量が積算
して正確な位相調整ができなくなるような不都合も回避
することができる。さらには、ADCLK信号、ICL
K信号に関する位相調整の位相調整幅が位相調整される
タイミング信号(スキャナ画像CLK)の1周期分に渡
って設定されており、1周期分の位相調整が可能なた
め、遅れ方向の位相調整だけでなく進み方向の位相調整
も行うことができる。
【0098】ところで、CPU92による制御の下に行
われる位相調整レジスタ138への位相調整データの設
定は、電源投入に伴うCPU92のソフトウェア実行の
初期設定時に行われる。この場合には、位相調整の変更
のためにソフトウェアの変更が必要となるが、ハードウ
ェアの変更は要しない。もっとも、ソフトウェアを変更
せずに位相調整を行わせることも可能であり、この場合
にはスキャナIPU91の制御部上のディップスイッチ
の切換えや操作パネル25上のSPモード(特殊モー
ド)から変更することができるように構成してもよい。
操作パネル25からの変更の場合には、操作パネル25
から入力された位相調整データはシステム制御ユニット
47を介してスキャナIPU91の制御部のCPU92
へシリアル通信データとして送信させることにより、位
相調整が行われる。
【0099】本発明の第四の実施の形態を図17、図2
2及び図23に基づいて説明する。本実施の形態では、
バスライン113を介してCPU92に接続されたシェ
ーディング補正回路103をADCLK,ICLK位相
調整モード時にはデジタル値検出回路(デジタル検出手
段)として兼用させるように構成されている。ADCL
K,ICLK位相調整モードは操作パネル25上のSP
モードにおいてADCLK,ICLK位相調整キー(図
示せず)を押下することにより設定される。ここに、シ
ェーディング補正回路103はシェーディング補正処理
を行うためのシェーディング演算回路121、白メモリ
122、黒メモリ123の他に、レジスタ・設定部・コ
ントロール回路124が設けられ、バスI/F125、
バスライン113を介してCPU92に接続されてい
る。そして、ADCLK,ICLK位相調整モードに設
定された場合、CPU92はシェーディング補正回路1
03に対してバスI/F125を介してレジスタ・設定
部・コントロール回路124にADCLK,ICLK位
相調整モードに移行したことを通知する。これにより、
通常のシェーディング補正用メモリとして利用している
白メモリ122が3ラインCCD24により読み取られ
てA/D変換されたデジタルデータの1ドット毎の平均
値を保存するためのメモリとして使用される。
【0100】このような構成において、まず、ADCL
K,ICLK位相調整モードの処理制御の概要を図22
に示すフローチャートを参照して説明する。この例は、
ADCLK信号とICLK信号とを同位相(SEL=
“0”)で調整する場合の例である。まず、操作パネル
25を通じてADCLK,ICLK位相調整モードに設
定されると、デジタル値検出回路(シェーディング補正
回路103)中のモードレジスタ(レジスタ・設定部・
コントロール回路124)にADCLK,ICLK位相
調整モードへ移行したことが通知される。その後、白基
準板の読取位置にキャリッジ(第1,2の走査ユニット
17,18)を移動させて停止させるとともに、ハロゲ
ンランプ19を点灯させて、3ラインCCD24により
白基準板の読取りを行う。この白基準板の読取りにより
3ラインCCD24から得られA/D変換されたデジタ
ルデータに基づき、ADCLK信号の位相調整処理を行
う。この位相調整処理が終了すると、ハロゲンランプ1
9を消灯させるとともにキャリッジをホームポジション
へ移動させて待機させる。その後、デジタル値検出回路
(シェーディング補正回路103)中のモードレジスタ
に設定されたADCLK,ICLK位相調整モードが解
除され、ADCLK,ICLK位相調整モードの処理が
全て終了し、通常のスキャナとしての待機状態となる。
【0101】ここで、図22中に示すADCLK信号の
位相調整処理を図23に示すサブルーチンを参照して説
明する。まず、CPU92によりタイミング回路131
中の位相調整レジスタ138に設定値=x0h(初期
値)を書き込む。この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当する
一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122よ
り平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読
出したデジタルデータより標準偏差を計算するととも
に、odd/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM
94中に格納する。このときの計算結果をとする。
【0102】次いで、CPU92によりタイミング回路
99中の位相調整レジスタ138に設定値=x1hを書
き込む。つまり、初期値に対してシフト1(1パルス遅
れ)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当する
一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122よ
り平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読
出したデジタルデータより標準偏差を計算するととも
に、odd/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM
94中に格納する。このときの計算結果をとする。
【0103】さらに、CPU92によりタイミング回路
99中の位相調整レジスタ120に設定値=x3hを書
き込む。つまり、初期値に対してシフト3(1パルス進
み)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当する
一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122よ
り平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読
出したデジタルデータより標準偏差を計算するととも
に、odd/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM
94中に格納する。このときの計算結果をとする。
【0104】これらの処理において、標準偏差、odd/e
ven 間の差を計算するのは、位相調整の指針としてS/
N比のデータ化と、odd/even の2系統間の出力のばら
つきを用いるためである。
【0105】このようにして計算されてRAM94中に
格納された計算結果に関して、相互比較を行い、
標準偏差値の最小値なる計算結果を選択し、その計算結
果を生じた設定値を決定し、最終的にその設定値を位相
調整データの確定値として位相調整レジスタ138中の
ビットD0又はD1に設定する。タイミング回路131
においては位相調整レジスタ138に確定値として設定
された位相調整データを用いてA/Dコンバータ102
R ,102G ,102B に対するADCLK信号の位相
調整がなされる。
【0106】従って、本実施の形態によれば、3ライン
CCD24からのアナログ信号をデジタルデータに変換
し、このデジタルデータをデジタル値検出回路(シェー
ディング補正回路103)において検出することで、A
/Dコンバータ102R ,102G ,102B 、シェー
ディング補正回路103に対してADCLK信号、IC
LK信号が適切な駆動クロックとして入力されているか
否かを判断し、現実に得られるデジタルデータが良好と
なるようにこれらの駆動クロックの位相を調整すること
ができる。この結果、例えばスキャナの読取線速(副走
査密度)が読取モードによって変更されるようなことが
あっても、その状況に応じて適正な駆動クロックを用い
ることができるように位相調整される。特に、本実施の
形態では、シェーディング補正回路103をデジタル値
検出回路として用い、白メモリ122をADCLK,I
CLK位相調整モード時のデジタルデータ保存用に用い
ているので、高価なメモリを位相調整のためだけに用い
ることがなく、既存かつ必須のシェーディング補正回路
103及びその白メモリ122を有効活用できる。
【0107】なお、本実施の形態では、1パルスによる
遅れ、進み量を規定する逓倍回路の逓倍数を4逓倍とし
たが、8逓倍、16逓倍のようにさらに細分化して位相
調整の分解能を上げるようにしてもよい。この場合、位
相の遅れ及び進みパルスを基準位置から数パルス取って
先の計算のデータ比較を行なって位相を決めることで良
好なる結果が得られる。また、良好なる位相調整を行う
ための指針として、データ化されたS/N比を提示する
標準偏差や、2系統間の出力ばらつきを提示するodd/e
ven 間の差を用いるものに限らず、要は、位相調整の適
正化の判断要素となる事象であればよい。
【0108】本発明の第五の実施の形態を図17、図2
2及び図24に基づいて説明する。本実施の形態では、
ADCLK,ICLK位相調整に際して、アナログ処理
回路101R ,101G ,101B での直流レベル調整
が考慮されている。図22に示したADCLK位相調整
モード処理の概要はそのまま行なわれる。
【0109】ここで、図22中に示す本実施の形態のA
DCLK信号の位相調整処理を図24に示すサブルーチ
ンを参照して説明する。まず、アナログ処理回路101
R ,101G ,101B のodd/even 画素データをオフ
セットを補正している値から、或る一定量Aなるデータ
値だけずらして調整する。この後、CPU92によりタ
イミング回路131中の位相調整レジスタ138に設定
値=x0h(初期値)を書き込む。この状態で白基準板
に関して10ライン分の画像読取りを行い、この読取り
による一定時間経過後に、先のデジタル値検出回路の白
メモリ122より平均値化されたデータを読取る。読取
ったこの1ラインデータより、odd/even 画素データ別
に平均化してその差Bを計算し、A−Bの絶対値を結果
CとしてRAM94中に格納する。このときの計算結果
をとする。
【0110】次いで、CPU92によりタイミング回路
131中の位相調整レジスタ138に設定値=x1hを
書き込む。つまり、初期値に対してシフト1(1パルス
遅れ)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ラ
イン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D
変換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均
値を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当す
る一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122
より平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、
読取ったこのデータより、odd/even 画素データ別に平
均化してその差Bを計算し、A−Bの絶対値を結果Cと
してRAM94中に格納する。このときの計算結果を
とする。
【0111】さらに、CPU92によりタイミング回路
131中の位相調整レジスタ138に設定値=x3hを
書き込む。つまり、初期値に対してシフト3(1パルス
進み)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ラ
イン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D
変換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均
値を白メモリ122に格納する。10ライン分に相当す
る一定時間が経過すると、CPU92は白メモリ122
より平均値化されたデジタルデータを読出す。そして、
読取ったこのデータより、odd/even 画素データ別に平
均化してその差Bを計算し、A−Bの絶対値を結果Cと
してRAM94中に格納する。このときの計算結果を
とする。
【0112】このようにして計算されてRAM94中に
格納された計算結果に関して、相互比較を行い、
標準偏差値の最小値なる計算結果を選択し、その計算結
果を生じた設定値を決定し、最終的にその設定値を位相
調整データの確定値として位相調整レジスタ138中の
ビットD0〜D1に設定する。タイミング回路131に
おいては位相調整レジスタ138に確定値として設定さ
れた位相調整データを用いてA/Dコンバータ102
R ,102G ,102B に対するADCLK信号の位相
調整がなされる。
【0113】従って、本実施の形態によれば、3ライン
CCD24からのアナログ信号をデジタルデータに変換
し、このデジタルデータをデジタル値検出回路(シェー
ディング補正回路103)において検出することで、A
/Dコンバータ102R ,102G ,102B 、シェー
ディング補正回路103に対してADCLK信号、IC
LK信号が適切な駆動クロックとして入力されているか
否かを判断し、現実に得られるデジタルデータが良好と
なるようにこれらの駆動クロックの位相を調整すること
ができる。この結果、例えばスキャナの読取線速(副走
査密度)が読取モードによって変更されるようなことが
あっても、その状況に応じて適正な駆動クロックを用い
ることができるように位相調整される。特に、本実施の
形態では、odd/even 画素データに差を付けることによ
って、サンプリングが正しい位置で行われていない場合
は変化点でのデータを取り込むことになるため、odd/e
ven 画素データ間の差Bの値が小さくなり、結果とし
て、Cが大きな値となる。即ち、結果Cの値が小さくな
れば適正な位置でサンプリングが行われることなり、精
度が上がる。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アナログ
処理手段のアナログ処理に対する駆動クロックのタイミ
ングの変更が必要な場合、制御手段を通じてタイミング
信号発生手段中の位相調整レジスタに位相調整データを
書き込むだけで、ハードウェア上の変更等を要せず、位
相調整によりタイミングを変更することができる。
【0115】請求項2記載の発明によれば、光電変換手
段により実際に読み取って得られた読取データをアナロ
グ処理した後、A/D変換手段でデジタル信号に変換
し、このデジタル信号を検出することでアナログ処理手
段のアナログ処理が適切に行なわれたかを判断し、デジ
タルデータが良好となるようにアナログ処理に対するタ
イミング信号の位相を調整するので、適正な駆動クロッ
クによるアナログ処理の下に画像読取りを行うことがで
きる。
【0116】請求項3記載の発明によれば、光電変換手
段出力のフィードスルー部にサンプルホールドパルスを
位相調整して正確に入れられるので、相関二重サンプリ
ング処理を良好に行なうことができ、S/Nの高い信号
処理が可能となる。
【0117】請求項4記載の発明によれば、アナログ処
理での偶数画素、奇数画素のマルチプレクサの合成切換
クロックを位相調整することで正確な切換位置を実現で
き、2系統に分けて出力される偶数画素、奇数画素の出
力のばらつきを低減させることができる。
【0118】請求項5記載の発明によれば、A/D変換
手段の変換処理に対する駆動クロックのタイミングの変
更が必要な場合、制御手段を通じてタイミング信号発生
手段中の位相調整レジスタに位相調整データを書き込む
だけで、ハードウェア上の変更等を要せず、位相調整に
よりタイミングを変更することができる上に、位相調整
手段により放射ノイズレベルを大きく低下させることも
ができ、EMI対策による悪影響をも防止することがで
きる。
【0119】請求項6記載の発明によれば、光電変換手
段により実際に読み取って得られた読取データをアナロ
グ処理した後、A/D変換手段でデジタル信号に変換
し、このデジタル信号を検出することでA/D変換処理
が適切に行なわれたかを判断し、デジタルデータが良好
となるようにA/D変換処理に対するタイミング信号の
位相を調整するので、適正な駆動クロックによるA/D
変換処理の下に画像読取りを行わせることができる。
【0120】請求項7記載の発明によれば、A/D変換
手段や後段のデジタル信号処理系におけるデバイス変更
によりA/D変換手段のデジタルデータの出力タイミン
グとデジタル信号処理系のセットリングタイムやホール
ドタイムとの関係が変更されても対処可能となり、結果
として、デバイスの選択肢が広がり、コストダウンを図
ることもてきる。
【0121】請求項8記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の効果に加えて、アナログ処理手段が有する光
電変換手段の偶数画素と奇数画素との直流レベルの調整
機能により、位相調整する場合に偶数画素と奇数画素と
のレベルに差を付けることで、画素位置とA/D変換の
サンプリング位置とをオシロスコープ等の目視による確
認が容易となる。
【0122】請求項9記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加えて、例えば、偶数画素と奇数画素
との変化点などでは直流レベル調整で与えた差ほどには
偶数画素と奇数画素との差がデータとして取ることがで
きず、適正な位置でサンプリングできないような場合に
対しても、偶数画素と奇数画素との直流レベルに差を付
けることで位相精度を高くできる。
【0123】請求項10記載の発明によれば、位相調整
のステップが画像クロック周波数の1/整数なる周期を
1クロック周期として設定されているので、遅延量が積
算して正確な位相調整ができなくなるような不都合を回
避することができる。
【0124】請求項11記載の発明によれば、デジタル
検出手段がシェーディング補正手段を利用しており、シ
ェーディング補正用メモリも活用しているので、請求項
2記載の発明に関して、位相調整のために専用の処理、
メモリを要せず、低コストにて実現することができる。
【0125】請求項12記載の発明によれば、位相調整
幅が位相調整されるタイミング信号の1周期分に渡って
設定されており、1周期分の位相調整が可能なため、遅
れ方向の位相調整だけでなく進み方向の位相調整も行う
ことができ、調整の適正化を図りやすくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るデジタル複写
機の内部構造を示す縦断側面図である。
【図2】タッチパネルを一部とする操作パネルの外観を
示す平面図である。
【図3】タッチパネルの外観を示す平面図である。
【図4】デジタル複写機の回路構造を示すブロック図で
ある。
【図5】操作パネルの回路構造を示すブロック図であ
る。
【図6】タッチパネルに接続された座標検出回路の回路
構造を示すブロック図である。
【図7】タッチパネルに基本動作の設定画面が表示出力
された状態を示す平面図である。
【図8】タッチパネルに手差両面モードの設定画面が表
示出力された状態を示す平面図である。
【図9】スキャナIPU関連のハードウェア構成を示す
ブロック図である。
【図10】タイミング回路等の詳細を含めて示すシェー
ディング補正回路までのハードウェア構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】アナログ処理回路に関する駆動クロックの基
本的なタイミングを示すタイムチャートである。
【図12】位相調整レジスタ構成を示す説明図である。
【図13】位相調整データを変更した場合にSHP信号
のタイミングが変更される様子を示すタイムチャートで
ある。
【図14】位相調整データを変更した場合にSHD信号
のタイミングが変更される様子を示すタイムチャートで
ある。
【図15】本発明の第二の実施の形態を示すSHP,S
HD位相調整モードの概略フローチャートである。
【図16】SHP信号の位相調整処理なるサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第三の実施の形態のタイミング回路
等の詳細を含めて示すシェーディング補正回路までのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図18】A/Dコンバータ等に関する駆動クロックの
基本的なタイミングを示すタイムチャートである。
【図19】位相調整レジスタ構成を示す説明図である。
【図20】位相調整データを変更した場合にADCL
K,ICLK信号のタイミングが同位相で変更される様
子を示すタイムチャートである。
【図21】位相調整データを変更した場合にADCLK
のタイミングが変更される様子を示すタイムチャートで
ある。
【図22】本発明の第四の実施の形態を示すADCLK
位相調整モードの概略フローチャートである。
【図23】ADCLK信号の位相調整処理なるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図24】本発明の第五の実施の形態のADCLK信号
の位相調整処理なるサブルーチンを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
24 光電変換手段 92 制御手段 99,131 タイミング信号発生手段 101 アナログ処理手段 102 A/D変換手段 103 シェーディング補正手段、デジタ
ル検出手段 119,136 位相調整手段 120,138 位相調整レジスタ 122 シェーディング補正用メモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段によるアナログ処理のタイミング信号
    を発生させるタイミング信号発生手段と、前記アナログ
    処理手段により処理されたアナログ信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換手段と、前記タイミング信号発生
    手段にバス接続された制御手段とを備えた画像読取装置
    において、 前記タイミング信号発生手段は、前記制御手段に基づき
    位相調整データが書き込まれる位相調整レジスタと、こ
    の位相調整レジスタに書き込まれた位相調整データに基
    づき前記アナログ処理手段のアナログ処理に対するタイ
    ミング信号の位相を調整する位相調整手段とを備えるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段によるアナログ処理のタイミング信号
    を発生させるタイミング信号発生手段と、前記アナログ
    処理手段により処理されたアナログ信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換手段と、前記タイミング信号発生
    手段にバス接続された制御手段とを備えた画像読取装置
    において、 前記制御手段にバス接続されて前記A/D変換手段から
    出力されたデジタルデータを検出して保存するデジタル
    検出手段を備え、 前記タイミング信号発生手段は、前記デジタル検出手段
    に保存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御手
    段により決定された位相調整データに基づき前記アナロ
    グ処理手段のアナログ処理に対するタイミング信号の位
    相を調整する位相調整手段を備えることを特徴とする画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記アナログ処理手段によるアナログ処
    理が相関二重サンプリング処理であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記アナログ処理手段によるアナログ処
    理が前記光電変換手段から2系統に出力される偶数画素
    と奇数画素とのアナログ信号の合成処理であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段により処理されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換
    手段の変換処理のタイミング信号を発生させるタイミン
    グ信号発生手段と、このタイミング信号発生手段にバス
    接続された制御手段とを備えた画像読取装置において、 前記タイミング信号発生手段は、前記制御手段に基づき
    位相調整データが書き込まれる位相調整レジスタと、こ
    の位相調整レジスタに書き込まれた位相調整データに基
    づき前記A/D変換手段の変換処理に対するタイミング
    信号の位相を調整する位相調整手段とを備えることを特
    徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から出力されるアナ
    ログ信号をアナログ処理するアナログ処理手段と、この
    アナログ処理手段により処理されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換
    手段の変換処理のタイミング信号を発生させるタイミン
    グ信号発生手段と、このタイミング信号発生手段にバス
    接続された制御手段とを備えた画像読取装置において、 前記制御手段にバス接続されて前記A/D変換手段から
    出力されたデジタルデータを検出して保存するデジタル
    検出手段を備え、 前記タイミング信号発生手段は、前記デジタル検出手段
    に保存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御手
    段により決定された位相調整データに基づき前記A/D
    変換手段の変換処理に対するタイミング信号の位相を調
    整する位相調整手段を備えることを特徴とする画像読取
    装置。
  7. 【請求項7】 前記A/D変換手段による変換処理用の
    タイミング信号と前記A/D変換手段以降のデジタル信
    号処理系へ入力される画像データのラッチクロックとを
    同位相で調整するモードと別々に調整するモードとを選
    択する調整モード選択手段を有することを特徴とする請
    求項4又は5記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から2系統に出力さ
    れる偶数・奇数別のアナログ信号の直流レベルを調整す
    るDCレベル調整手段を有してアナログ処理するアナロ
    グ処理手段と、このアナログ処理手段により処理された
    アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段
    と、このA/D変換手段の変換処理のタイミング信号を
    発生させるタイミング信号発生手段と、前記タイミング
    信号発生手段にバス接続された制御手段とを備えた画像
    読取装置において、 前記タイミング信号発生手段は、前記DCレベル調整手
    段による直流レベルの調整後に前記制御手段に基づき位
    相調整データが書き込まれる位相調整レジスタと、この
    位相調整レジスタに書き込まれた位相調整データに基づ
    き前記A/D変換手段の変換処理に対するタイミング信
    号の位相を調整する位相調整手段とを備えることを特徴
    とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
    信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
    露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換手段
    へ導く光学系と、前記光電変換手段から2系統に出力さ
    れる偶数・奇数別のアナログ信号の直流レベルを調整す
    るDCレベル調整手段を有してアナログ処理するアナロ
    グ処理手段と、このアナログ処理手段により処理された
    アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段
    と、このA/D変換手段の変換処理のタイミング信号を
    発生させるタイミング信号発生手段と、このタイミング
    信号発生手段にバス接続された制御手段とを備えた画像
    読取装置において、 前記制御手段にバス接続されて前記A/D変換手段から
    出力されたデジタルデータを検出して保存するデジタル
    検出手段を備え、 前記タイミング信号発生手段は、前記DCレベル調整手
    段による直流レベルの調整後に前記デジタル検出手段に
    保存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御手段
    により決定された位相調整データに基づき前記A/D変
    換手段の変換処理に対するタイミング信号の位相を調整
    する位相調整手段を備えることを特徴とする画像読取装
    置。
  10. 【請求項10】 前記位相調整手段は、その位相調整の
    ステップが画像クロック周波数の1/整数なる周期を1
    クロック周期として設定されていることを特徴とする請
    求項1ないし9の何れか一に記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記デジタル検出手段は、シェーディ
    ング補正手段であり、そのシェーディング補正用メモリ
    をデジタルデータの保存に共用することを特徴とする請
    求項2,6又は9記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記位相調整手段は、その位相調整幅
    が位相調整されるタイミング信号の1周期分に渡って設
    定されていることを特徴とする請求項1ないし11の何
    れか一に記載の画像読取装置。
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US8212908B2 (en) 2008-02-27 2012-07-03 Ricoh Company, Limited Timing generator and image scanning apparatus

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