JP3957287B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換処理を行う際に、クロック信号を必要とする、スキャナ装置、デジタル複写機、デジタルカラー複写機、ファクシミリ装置、カラーファクシミリ装置などに搭載されている画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光電変換処理を実行して画像の読取を行う画像読取装置が搭載された、スキャナ装置、デジタル複写機、デジタルカラー複写機、ファクシミリ装置、カラーファクシミリ装置などが普及してきている。
それに伴い、光電変換処理回路内のクロック信号を駆動させる技術が発達してきている。
そして、特許文献1をはじめ、クロック信号を駆動させる技術について種々開示されている。
【特許文献1】
特開平11−177783号公報
上記の特許文献1には、光電変換素子の出力タイミングを決定するクロック信号およびサンプルホールド信号を、同一の素子から供給する技術について開示されている。
【0003】
ところで、光電変換処理回路内の基準信号となるクロック信号は、転送クロックPH1、PH2、PH2Bから構成されている。そして、転送クロックPH1とPH2とは、互いに逆位相となっており、これらのクロック信号にはクロスポイント(交点)が発生するようになっている。光電変換処理においては、このクロスポイントの電圧が重要な要素となっている。クロスポイントの電圧を所定の電圧レベル以上確保することによって、正常な転送効率、PRNU(電荷の先送り現象)を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クロスポイントの電圧を所定の電圧レベル以上確保することができない場合には、転送効率の低下、PRNUの悪化を引き起こすおそれがある。
そこで、本発明は、クロスポイントの電圧を所定の電圧レベル以上に確保することを容易に実現することができる画像読取装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、原稿に光を照射する光源と、前記光源によって照射された原稿の画像光をアナログ信号に変換する光電変換手段と、を備えた画像読取装置において、
前記光電変換手段を動作させるための基準信号であり、画像転送用の第1相転送クロック信号、第2相転送クロック信号、および、最終段転送クロック信号からなるクロック信号を発生させるクロック信号発生手段を備え、前記クロック信号発生手段は、前記第1相転送クロック信号、前記第2相転送クロック信号、および、前記最終段転送クロック信号毎に、パルスのデューティ比を所定の値だけずらして発生させ、且つ、前記クロック信号の立ち上がり時間、または、立ち下がり時間のいずれか短い方を最大時間として、t=前記最大時間/2の期間だけ前記クロック信号のハイレベル期間を延長し、さらに、前記tの期間前記クロックのローレベル期間を短縮することにより前記目的を達成する。
請求項記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記クロック信号発生手段は、リセットクロック信号を発生させ、前記クロック信号および前記リセットクロック信号を、同一のIC(半導体集積回路)パッケージ内に形成された回路を用いて発生させることにより前記目的を達成する。
請求項記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記クロック信号発生手段は、リセットクロック信号およびクランプクロック信号を発生させ、前記最終段転送クロック信号、前記リセットクロック信号、および、前記クランプクロック信号を、同一のIC(半導体集積回路)パッケージ内に形成された回路を用いて発生させることにより前記目的を達成する。
請求項記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、前記光電変換手段は、CCD(電荷結合素子)を備えていることにより前記目的を達成する。
請求項記載の発明では、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の発明において、前記CCDは、複数ラインCCDであることにより前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1ないし図19を参照して詳細に説明する。
図1は、画像読取部を備えた画像形成装置の概略を示した図である。図2は、画像読取部を備えた画像形成装置の構成を示したブロック図である。
画像読取ユニット2は、光源によって照射された原稿を走査し、原稿からの反射光を3ラインCCD(光電変換素子)センサで画像データとして読み取る。画像読取ユニット2によって読み取られた画像データは、図2に示すように画像処理ユニット3に送出される。
【0009】
画像処理ユニット3では、送られてきた画像データにスキャナγ補正、色変換、主走査変倍、画像分離、加工、エリア処理、階調補正処理などの画像処理を行い、各画像処理後の画像データを画像書込ユニット4へ送出する。
画像書込ユニット4では、ドラムユニット8の感光体ドラムに対して潜像を書き込むLD(レーザーダイオード)の駆動を画像データに応じて変調する。
ドラムユニット8では、LDからのレーザービームによって一様に帯電された回転する感光体ドラムに潜像を書き込み、現像ユニット10がトナーを付着させて顕像化する。
【0010】
感光体ドラム上に作られた画像は、中間転写部9の中間転写ユニットの中間転写ベルト上に再転写される。中間転写ベルト上にはフルカラーコピーの場合、Bk、C、M、Y(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)の4色のトナーが順次重ねられる。
フルカラーコピーの場合にはBk、C、M、Yの4色の作像・転写工程が終了したとき、転写紙が中間転写ベルトのタイミングに合わせて給紙部11から給紙され、紙転写部で中間転写ベルトからトナーが給紙された転写紙に対して4色同時に転写される。
トナーが転写された転写紙は、搬送部を経て定着部12に送られ、定着ローラと加圧ローラによって画像が熱定着され排紙される。
【0011】
ユーザは、コピーモードなどを操作部ユニット5によって選択入力し、設定することができる。設定されたコピーモードなどの操作モードは、システム制御ユニット1に送られる。
システム制御ユニット1では、設定されたコピーモードを実行するための制御処理を行う。このときシステム制御ユニット1は、画像読取ユニット2、画像処理ユニット3、画像書込ユニット4、画像表示ユニット7、複写機機構部6などの各ユニットに対して制御指示を行う。
【0012】
図3は、画像表示ユニット7の構成を示したブロック図である。
画像表示ユニット7は、FIFO(ラインバッファ)21、DRAM(画像データ格納用)22、CPU(中央演算処理装置)23、VRAM(ビデオメモリ)24、LCDC(液晶表示画面コントローラ)25、LCDパネル26、ROM(リード・オンリ・メモリ)27、SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)28、通信ドライバであるシリアルレベル変換29、画像データ信号バッファ(ドライバ/レシーバ)である画像データレベル変換30よびキーボード31を備えている。
画像処理ユニット3から出力された画像データは、図3に示すような画像表示ユニット7の各機能ブロックのうち、FIFO21を介してCPU23内蔵のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)コントローラによって、画像データ格納用のDRAM22に格納される。
【0013】
画像表示ユニット7には、画像データと共に画像データ制御信号もシステム制御ユニット1から送られているので、この画像データ制御信号のコマンドラインによって有効画像領域だけを取り込むように制御することもできる。
DRAM22に格納された有効画像データは、CPU23によってVRAM24にDMA転送される。このときCPU23によってDRAM22内の画像データの任意の部分を転送したり、拡大・縮小・間引きなどの処理をしたりすることもできる。
VRAM24に転送された画像データは、LCDコントローラ25の制御によりLCDパネルに表示される。
図4は、画像表示ユニット7の一例を示した図である。
画像表示ユニット7は、画像をLCDに表示させ、その画面内で編集・加工のエリア指定/モード設定を行うためのディスプレイエディタを兼用するようにしてもよい。図4の各設定キーは、図3の機能ブロック図においてはキーボード31の部分に相当し、読取キーおよび明るさ調整キーを備えている。
【0014】
図5は、操作部ユニット5の一例を示した図である。操作部ユニット5は、テンキー41、モードクリア/予熱キー42、割り込みキー43、画質調整キー44、プログラムキー45、プリントスタートキー46、クリア/ストップキー47、エリア加工キー48、輝度調整つまみ49、LCDに配置されたタッチパネルキー50および初期設定キー51を備えている。
テンキー41は、コピー枚数などの数値入力を行う場合に使用する。モードクリア/予熱キー42は、設定したモードを取り消して初期設定に戻す場合や、一定時間以上の連続押下で予熱状態とする設定を行う。割り込みキー43は、コピー中に割り込みして別の原稿のコピーを行う場合に使用する。
【0015】
画質調整キー44は、画質の調整を行うときに使用する。プログラムキー45は、使用する率が高いモードの登録や呼出を行う場合に使用する。プリントスタートキー46は、コピー開始のためのキーである。クリア/ストップキー47は、入力した数値をクリアする場合や、コピー途中でコピーを中断する場合に使用する。エリア加工キー48は、画像表示ユニット7上のエリア加工・編集などのモードを使用する場合に使用する。
輝度調整つまみ49は、LCDパネルの画面の明るさを調整する。
また、タッチパネルキー50は、LCDパネル上に表示された各種のキーの範囲と同じ範囲にキーエリアを設定して、タッチパネルが前記設定された範囲内の押下を検出すると、その設定されたキーの処理を行う。
初期設定キー51は、ユーザが各初期設定を選択できる時に押下する。
【0016】
図6は、LCD(液晶表示画面)の一例を示した図である。
図6に示されるように、LCD上でカラーモード、自動濃度、マニュアル濃度、画質モード、自動用紙選択、用紙トレイ、用紙自動変倍、等倍、ソート、スタックなどのモード選択表示があり、さらにクリエイトキー、カラー加工キー、両面キー、変倍キーなどのサブ画面選択表示もある。各表示の大きさと同様の大きさのキーがタッチパネル上に設定されている。
図7は、図6上の変倍キーが押下された場合の表示画面の一例を示した図である。
変倍キーが押下されると、画面下方から変倍設定画面がスクロールアップされる。変倍設定画面には、定型変倍(予め変倍率が設定されている変倍モード)用の定型変倍キーが設定されている。例えば、71%の部分のタッチパネルキーを押下すると、変倍率71%が選択される。また、この画面には定型変倍キー以外の変倍モードを選択するためのズームキー、寸法変倍キー、独立変倍/拡大連写キーが画面左側に設定されている。
【0017】
図8は、タッチパネル検出回路の一例を表したものであり、図9は、X1、X2、Y1、Y2の設定状態を表した図である。
コントローラは、検出端子をHigh(ハイ)状態にして、X1、X2、Y1、Y2を図9に示すように設定する。Y1、Y2の回路は、抵抗でプルアップされているのでタッチパネルがオフのときには、Y1が+5Vになり、オンの時は0Vになる。
従って、A/Dコンバータの出力からオン/オフの状態を確認する。コントローラは、タッチパネルがオンの状態を検知すると測定モードに切り換える。X方向の場合、X1は、+5V、X2は0Vになり、入力位置の電位がY1を通してA/Dコンバータに接続されて座標が算出される。Y方向の座標も回路を切り換えて同様に算出される。このような検出回路によって、タッチパネルの押下位置が検出される。
【0018】
図10は、操作部ユニットの構成を示したブロック図である。
CPU23からのアドレス信号は、アドレスラッチ56に取り込まれ、CPU23からの信号によりコントロールされる。アドレスラッチ56からのアドレス信号は、その一部がアドレスデコーダ57に入り、ここで各IC(集積回路)へのチップセレクト信号が作られ、メモリマップの作成に使用される。また、アドレスは、ROM58b、RAM59などのメモリやLCDコントローラ25に入りアドレス指定に使用される。
一方、CPU23からのデータバスは、LCDコントローラ25やLCDコントローラ25を介してROM58a、RAM59などのメモリに接続され、データの双方向通信が行われる。
【0019】
LCDコントローラ25には、CPU23からのアドレスバス、データバスの他に、LEDドライバ60、キーボード31、タッチパネル(アナログ)61、LCDモジュール62、そして表示データ用のROM58a、RAM59が接続されている。
LCDコントローラ25は、キーボード31からの信号やタッチパネル61からの信号によりROM58a、RAM59のデータから表示データを作成し、LCD上への表示をコントロールする。また、CPU23には、光ファイバ用コネクタである光トランシーバ63が接続されており、外部との通信を行っている。
【0020】
図11は、本実施の形態に係る画像読取装置のスキャナIPU(イメージ・プロセッシング・ユニット)制御部の構成を示したブロック図である。
スキャナIPU制御部上のCPU(中央演算処理装置)101は、ROM(リード・オンリ・メモリ)102に格納されたプログラムを実行して、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)103にデータなどを読み書きしてスキャナIPU部の全体の制御を行っている。
また、CPU101は、システム制御部104とシリアル通信で接続されており、コマンドおよびデータの送受信により指令された動作を行う。システム制御部104は、操作表示部105とシリアル通信で接続されており、ユーザがキー入力指示により動作モードなどの指示を設定することができる。
CPU101は、I/O(インプット/アウトプット)106である原稿検知センサ、HPセンサ、圧板開閉センサ、冷却ファンなどに接続されており、検知およびオン/オフの制御も行う。モータドライバ107は、CPU101からのPWM(パルス幅変調)出力によりドライブされ、励磁パルスシーケンスを発生し、原稿走査駆動用のパルスモータ108を駆動する。
【0021】
原稿画像は、ランプレギュレータ109に駆動されたハロゲンランプ110の光量出力により照射され、反射した光信号が複数ミラーおよびレンズを通り、3ラインCCD111(電荷結合素子)に結像される。3ラインCCD111は、スキャナIPU制御部上のタイミング回路112によって、各駆動クロックを与えられて各RGB(レッド・グリーン・ブルー)のodd(奇数)、even(偶数)のアナログの画像信号をエミッタホロワ113〜115に出力する。
エミッタホロワ113〜115からアナログ処理回路116〜118へ入力された信号は、アナログ処理回路116〜118内で減算法を実行し、CCDのオプティカルブラック部でラインクランプを実施し、oddとevenの出力差を補正し、それぞれのアンプゲインの調整を行う。ゲイン調整後はマルチプレクサで合成して、最終的にDCレベルのオフセット調整後にA/D(アナログ/デジタル)コンバータ119〜121へ入力される。
【0022】
A/Dコンバータ119〜121へ入力されたアナログ信号は、デジタル化されてシェーディング補正122へ入力される。シェーディング回路122では、照明系の光量不均一やCCDの画素出力のバラツキを補正する。
シェーディング補正された画像データは、ライン間補正メモリ123、124へ入力されて、3ラインCCD111のBとG、BとRのライン数の画像データをメモリで遅延させて、BGRの読取画像の1ライン以上の位置合わせを行いドット補正125へ出力される。
ドット補正125では、ライン間補正メモリ123、124から出力された画像データをRGBデータの1ライン以内ドットのズレを補正する。
スキャナγ補正126では、反射率リニアデータをルックアップテーブル方式で補正を行う。この補正後の画像データは、自動原稿色判定回路128と自動画像分離回路129とディレーメモリ127を介して、RGBフィルタ130a、色変換130b、変倍処理130c、クリエイト130dを備えた画像処理部130に入力される。
【0023】
自動原稿色判定回路128では、ACS(有彩/無彩判定)処理を自動画像分離回路(文字/網点)129の処理に入力して行う。ACS処理では、黒および灰色の判定を行う。像域分離処理では、エッジ判定(白画素と黒画素の連続性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピーク画素の繰り返しパターンにより判定)、写真判定(文字・網点外で画像データがある場合)を行い、文字および印刷(網点)部、写真部の領域を判定してCPU101に伝え、RGBフィルタ130a、色変換プリンタγ補正、YMCKフィルタ、階調処理でパラメータや係数の切り換えに使用される。
画像データは、RGBフィルタ130aに入力される。RGBフィルタ130aでは、RGBのMTF補正、平滑化、エッジ強調、スルーなどのフィルタ係数が先の判定領域により切り換え設定される。色変換処理130bでは、RGBデータからYMCK変換、UCR、UCA処理を実行する。そして、変倍処理130cに入力され、主走査の画像データに対して拡大/縮小処理を実行する。画像表示部132の分岐は、この処理後に行われる。I/F(インタフェース)を介して画像表示部132に接続されている。
【0024】
クリエイト130dでは、クリエイト編集、カラー加工を行う。クリエイト編集では斜体、ミラー、影付け、中抜き処理などを実行する。カラー加工では、カラー変換、指定色消去、アンダーカラーなどを実行する。
プリンタγ処理131a、YMCKフィルタでは、先の判定領域に基づいてプリンタγ変換とフィルタ係数の設定する。書込処理131bでは、ディザ処理を実行し、ビデオコントロールでは書き込みタイミング設定や画像領域、白抜き領域の設定やグレースケールやカラーパッチなどのテストパターン発生を行うことができ、最終画像データを書き込み処理でLD(レーザーダイオード)へ出力できるように処理してLDへ出力する。
各機能処理はCPU101に接続されており、ROM102に格納されているプログラムにより、各処理の設定と動作がシステム制御部104の指示で実行される。
【0025】
図12は、タイミング回路112と3ラインCCD111との間にCCD駆動ドライバ部133を設けた画像読取装置のスキャナIPU制御部の構成を示したブロック図である。
タイミング回路112は、発振器からのクロックをPLL(位相ロックループ)回路の入力としてCPUバスI/Fを介してレジスタの設定で分周器を設定して4逓倍クロックを発生する。このクロックを基に各種クロックが発生するようになっている。
タイミング回路112のCCDクロック発生回路から、CCDを駆動する第1相転送クロック、第2相転送クロック、最終段転送クロック、リセットクロック、クランプクロック、シフトゲートクロックを発生してCCD駆動ドライバ部133へ入力される。
【0026】
図13は、CCD駆動ドライバ部133および3ラインCCD111の詳細構成を示したブロック図である。
ここでは、3ラインCCD111の第1、2相転送クロックとして、入力容量がMAX(最大)150pF、TYP(定格)100pFの端子を各8端子設けた例を示す。また、駆動ドライバとしてはACT04(東芝製)を使用している。
第1、2相転送クロックの1端子に対してACT04を2個並列に接続して駆動する必要がある。ACT04の入力容量をMAX10pFとしてタイミング回路112の入力容量は1端子で駆動する場合、各端子は波形整形およびタイミング微調整用のコンデンサ47pFを含めてMAX10×16+47=207pFとなる。
【0027】
図14は、CCD駆動ドライバ部133にACT04のパッケージスキューがない場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
ドライバ入力(タイミング回路112出力)であるXPH1、XPH2、XPH2Bは、クロックDuty(デューティ)比50:50のT1:T1と等しくなっている。この信号がACT04の入力となり反転してドライバ出力としてCCDを駆動する。CCD入力転送クロックのPH1、PH2、PH2Bで同様にDuty比50:50のT1:T1と等しくなっている。
この時のPH1とPH2とのクロスポイントは、PH1の立ち下がり、立ち上がりのどちらも2V以上であり、クロスポイントの規格値を満足している。同様に、PH1とPH2Bとのクロスポイントも、PH1の立ち下がり、立ち上がりどちらも2V以上であり、クロスポイントの規格値を満足している。
【0028】
図15は、ACT04の伝搬遅延時間を示したグラフである。
このグラフに示すように、ACT04の伝搬遅延時間は、ロットA、B、Cにおいて温度により最大4ns程度のバラツキとなる。このロット間のバラツキは、ACT04のパッケージのバラツキとなる。
PH1(φ1A)、PH2(φ2A)、PH2B(φ2B)は、それぞれ異なるパッケージのACT04から駆動されているため、クロックスキューが発生する場合がある。
【0029】
図16は、CCD駆動ドライバ部133にACT04のパッケージスキューがある場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
ドライバ出力であるPH1とPH2とのスキューTs1、PH1とPH2BとのスキューTs2のスキューが発生した場合、このTs1、Ts2の値が大きい場合には、PH1とPH2、PH1とPH2BのどちらもPH1の立ち下がりでクロスポイントが2V以下となり規格を満足できない。そのため、転送効率の低下、PRNUの悪化をまねいてしまう。
次に、このような場合にも規格を満たすことができる方法について説明する。
ここでは、クロスポイントの確保を容易にすること、上記のドライバICのパッケージの伝搬遅延時間のバラツキ、その他タイミング回路112でのバラツキ等があってもタイミング回路112の転送クロックのDutyを僅かにずらすこと、により確実にクロスポイントを確保する方法について説明する。
【0030】
図17は、タイミング回路112の内部信号および外部信号のタイムチャートを示した図である。
転送クロックDuty変更方法について図17を参照しながら説明する。
1の信号(基準信号)は、Duty50:50のT1:T1の信号である。この1の信号からディレー時間Td1だけ遅らせた2の信号(基準信号+Td1)を作成し、1と2の信号より論理積を取ることで、XPH1を作成する。
同様に1と2の信号をインバートした信号の論理積を取ることで4の信号(XPH2、XPH2B)を作成する。
このようにして、Duty(T1−Td1):(T1+Td1)の転送クロックを作り出す。
【0031】
図18は、タイミング回路112のクロックDutyを変更時における、CCD駆動ドライバ部133にACT04のパッケージスキューがない場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
タイミング回路出力と同様に、CCD入力転送クロックのDutyは、(T1−Td1):(T1+Td1)となっている。
クロスポイントも通常時に比べてより高い電圧においてクロスポイントを迎えることができるため余裕度が拡がっている。
【0032】
図19は、タイミング回路112のクロックDutyを変更時における、CCD駆動ドライバ部133にACT04のパッケージスキューがある場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
ドライバ出力のPH1とPH2とのスキューTs1、PH1とPH2BとのスキューTs2のスキューが発生した場合、このTs1とTs2との値は、図16に示すスキュー量と同じである。
図19のクロスポイントの状況を見て分かるとおり、PH1とPH2、PH1とPH2BのどちらもPH1の立ち下がりでクロスポイントが2V以上となりCCDの規格を満足している。スキューが生じても転送効率の低下、PRNUの悪化をまねくことがない高信頼で高安定な読取を実現できる。
【0033】
また、ここで、クロスポイントは転送クロックの立ち上がり、立ち下がり時間を等しいと仮定すると、クロックDutyのずらし量は、Hレベル期間を立ち下がり、立ち上がり時間分だけ長くする時に、一方向の余裕度が最大となる。逆方向は余裕度無しになっているので、立ち下がり、立ち上がり時間の半分の時間だけ長くすることにより、遅れ進みのスキューに対しての余裕度が最大となる。
なお、クロックDutyのずらし量は、立ち下がり、立ち上がり時間の1/2のスキューまで許容できる。
【0034】
本実施の形態によれば、最終段転送クロック(PH2B)、リセットクロック(RS)、クランプクロック(CP)を同一パッケージ内にすることで最終段転送クロックにおけるスキューを最小限に止めることができる。
また、本実施の形態によれば、本発明は複数ラインCCDのCCD駆動容量を減少させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、高速読取においてCCDの出力期間が充分に確保できていない場合において、パッケージ間のバラツキの影響を小さくすることにより高信頼で安定した画像の読取処理を実現することができる。
【0035】
以上、本発明の画像読取装置における実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、6回路入りのACT04をCCD駆動ドライバとして示したが、8回路入りのACT04(例えばLV244等)を使用しても実現することが可能である。
【0036】
【発明の効果】
請求項記載の本発明によれば、クロック信号のハイレベルおよびローレベルの期間を調節することにより、各クロック信号間のクロスポイントのレベルを、より確実に適正値に確保することができる。
請求項記載の本発明によれば、同一のICパッケージ内に形成された回路を用いてクロック信号を発生させることより、個体間のリセット不良を低減することができる。
【0037】
請求項記載の本発明によれば、パッケージ間の遅延時間のバラツキを解消することにより、個体間のクランプ領域の増減を抑制することができる。
請求項記載の本発明によれば、CCDを採用することにより、縮小光学系が可能となり、焦点深度が得られるため、原稿浮きの発生した場合やある程度の立体物の読取を行う場合にも焦点ボケを起こすことなく読取処理を実行することができる。
請求項記載の本発明によれば、複数ラインCCDを採用することにより、読取処理の質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像読取部を備えた画像形成装置の概略を示した図である。
【図2】本実施の形態に係る画像読取部を備えた画像形成装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る画像表示ユニットの構成を示したブロック図である。
【図4】画像表示ユニットの一例を示した図である。
【図5】操作部ユニットの一例を示した図である。
【図6】LCD(液晶表示画面)の一例を示した図である。
【図7】変倍キーが押下された場合の表示画面の一例を示した図である。
【図8】タッチパネル検出回路の一例を表した図である。
【図9】X1、X2、Y1、Y2の設定状態を表した図である。
【図10】本実施の形態に係る操作部ユニットの構成を示したブロック図である。
【図11】本実施の形態に係る画像読取装置のスキャナIPU制御部の構成を示したブロック図である。
【図12】タイミング回路と3ラインCCDとの間にCCD駆動ドライバ部を設けた画像読取装置のスキャナIPU制御部の構成を示したブロック図である。
【図13】CCD駆動ドライバ部および3ラインCCDの詳細構成を示したブロック図である。
【図14】CCD駆動ドライバ部にACT04のパッケージスキューがない場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
【図15】ACT04の伝搬遅延時間を示したグラフである。
【図16】CCD駆動ドライバ部にACT04のパッケージスキューがある場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
【図17】タイミング回路の内部信号および外部信号のタイムチャートを示した図である。
【図18】タイミング回路のクロックDutyを変更時におけるCCD駆動ドライバ部にACT04のパッケージスキューがない場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
【図19】タイミング回路のクロックDutyを変更時におけるCCD駆動ドライバ部にACT04のパッケージスキューがある場合の入出力のタイミングチャートを示した図である。
【符号の説明】
101 CPU(中央演算処理装置)
102 ROM(リード・オンリ・メモリ)
103 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
104 システム制御部
105 操作表示部
106 I/O(インプット/アウトプット)
107 モータドライバ
108 パルスモータ
109 ランプレギュレータ
110 ハロゲンランプ
111 3ラインCCD(光電変換素子)
112 タイミング回路
113〜115 エミッタホロワ(R、G、B用)
116〜118 アナログ処理回路(R、G、B用)
128 自動原稿色判定回路
129 自動画像分離回路

Claims (5)

  1. 原稿に光を照射する光源と、
    前記光源によって照射された原稿の画像光をアナログ信号に変換する光電変換手段と、を備えた画像読取装置において、
    前記光電変換手段を動作させるための基準信号であり、画像転送用の第1相転送クロック信号、第2相転送クロック信号、および、最終段転送クロック信号からなるクロック信号を発生させるクロック信号発生手段を備え、
    前記クロック信号発生手段は、前記第1相転送クロック信号、前記第2相転送クロック信号、および、前記最終段転送クロック信号毎に、パルスのデューティ比を所定の値だけずらして発生させ、且つ、前記クロック信号の立ち上がり時間、または、立ち下がり時間のいずれか短い方を最大時間として、t=前記最大時間/2の期間だけ前記クロック信号のハイレベル期間を延長し、さらに、前記tの期間前記クロックのローレベル期間を短縮することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記クロック信号発生手段は、リセットクロック信号を発生させ、前記クロック信号および前記リセットクロック信号を、同一のIC(半導体集積回路)パッケージ内に形成された回路を用いて発生させることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記クロック信号発生手段は、リセットクロック信号およびクランプクロック信号を発生させ、前記最終段転送クロック信号、前記リセットクロック信号、および、前記クランプクロック信号を、同一のIC(半導体集積回路)パッケージ内に形成された回路を用いて発生させることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記光電変換手段は、CCD(電荷結合素子)を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記CCDは、複数ラインCCDであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の画像読取装置。
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