JP3948215B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やスキャナなどの画像読み取り装置に関し、特にモノクロ画像/カラー画像の双方の読み取りが可能な画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のオフィスでは、紙情報から電子情報への変換としてスキャナーを利用した画像ファイリングの需要が急速に高まってきている。また、カラー原稿ファイリングの需要も多いため、カラー画像読み取り装置(カラースキャナ)を使用して原稿画像の読み取りを行っているのが一般的である。
【0003】
従来のカラー画像読み取り装置では、光電変換素子が画素単位で一次元的に配列され、かつR(赤),G(緑),B(青)の色フィルタがそれぞれ設けられた3本のラインセンサを副走査方向に一定間隔にて配列したいわゆる3ラインカラーセンサを使用し、モノクロ画像読み取りモードが選択された場合は、3ラインカラーセンサの3出力から画像処理にてモノクロ画像を算出するか、またはGラインのラインセンサの出力をモノクロ出力として代用するかのいずれかにてモノクロ画像の読み取りが行われていた。
【0004】
ところで、モノクロ画像読み取りモードが選択されるケースでは画像ファイリングの用途が多いため、画質への要求よりも画像読み取りの高速化への要求の方が高い。すなわち、画質としては比較的低解像度でも良いが、大量原稿を短時間にて読み取れることが望まれる。この観点からすると、上述した3ラインカラーセンサは、光電変換素子上にR,G,Bの色フィルタを配したものであるため、分光透過率は当然色フィルタが無い場合(いわゆるモノクロセンサ)よりも低下する。その結果、感度が低下するため、モノクロセンサにて画像を読み取った場合よりも読み取り速度が低下することになる。
【0005】
かかる不具合を解消するために、図12に示すように、R,G,Bの3ラインセンサ101R,101G,101Bとは別にモノクロラインセンサ101Wを有する構成のカラー画像読み取り装置が提案されている(例えば、特開昭11−220569号公報参照)。このカラー画像読み取り装置では、カラー画像の読み取りに必要な最小限の光量にて、S/Nを劣化させずにモノクロ画像の読み取りを高速に行い、モノクロ/カラーの信号出力を読み取りモードに対応して選択的に導出するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例に係るカラー画像読み取り装置は、モノクロ画像の読み取りをある程度のレベルまで高速化できる、という点では有効な改良技術と言える。しかしながら、前述したように、複写作業や画像ファイリングでは処理対象としてモノクロ原稿が圧倒的に多く、またカラー画像の読み取りに比較してより高速な読み取り性能が要求されるのに対して、ただ単にモノクロラインセンサを併設した構成を採る従来技術では、モノクロ画像を読み取る際の読み取り速度の高速化に限界があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モノクロ画像の読み取り時における読み取り生産性の向上を可能としたモノクロ/カラー兼用の画像読み取り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像読み取り装置は、画素が一次元的に配列されかつ3色の色フィルタがそれぞれ設けられて互いに一定間隔をもって配置された3本の画素列を有する第1のラインセンサ部と、この第1のラインセンサ部から各色ごとに出力される信号を処理する第1の信号処理部と、画素が一次元に配列され、第1のラインセンサ部に対して所定の間隔を持って配置されるとともに、第1のラインセンサ部の各色ごとの信号出力数の整数倍の信号出力数を持つ第2のラインセンサ部と、この第2のラインセンサ部から出力される複数系統の信号を処理する第2の信号処理部と、カラー画像読み取りモードとモノクロ画像読み取りモードとを選択する選択手段と、前記選択手段によるカラー画像読み取りモードの選択時に、前記第1のラインセンサ部のデータレートに対応した画像蓄積時間で前記第1のラインセンサ部を駆動する第1の駆動手段と、前記第1の駆動手段と独立に動作し、前記選択手段によるモノクロ画像読み取りモードの選択時に、前記第2のラインセンサ部のデータレートに対応した画像蓄積時間で前記第2のラインセンサ部を駆動する第2の駆動手段とを備えている。
【0009】
上記構成の画像読み取り装置において、第1のラインセンサ部は各画素列ごと(各ラインごと)に各色の信号を出力するのに対して、第2のラインセンサ部は第1のラインセンサ部の各色ごとの信号出力数の整数倍の信号を出力する。したがって、第1,第2のラインセンサ部の水平方向転送クロックの周波数を同じとすると、第2のラインセンサ部のデータレートが第1のラインセンサ部のデータレートの整数倍となる。特に、第1,第2の駆動手段を独立に動作可能とし、第1 , 第2のラインセンサ部の各データレートに対応した画像蓄積時間で各ラインセンサ部を独立に駆動することで、カラー画像読み取り動作に比べて整数倍の速さでモノクロ画像の読み取り動作を行うことができる。これにより、第2のラインセンサ部による画像読み取り時、即ちモノクロ画像読み取り時の生産性を、第1のラインセンサ部による画像読み取り時、即ちカラー画像読み取り時に比較して飛躍的に向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るモノクロ/カラー兼用画像読み取り装置に用いられるリニアセンサの第1構成例を示す概略構成図である。本構成例に係るリニアセンサは、カラーラインセンサ部10およびモノクロラインセンサ部20から構成されている。カラーラインセンサ部10は、R,G,Bの3本の画素列11R,11G,11B、転送ゲート部12R,12G,12B、アナログシフトレジスタ(転送レジスタ)13R,13G,13Bおよび出力アンプ14R,14G,14Bを有する構成となっている。
【0012】
画素列11R,11G,11Bは、フォトダイオード等の光電変換素子が画素単位で一次元的に配列されてなり、各画素の受光面上にはR,G,Bの色フィルタ(図示せず)がそれぞれ設けられ、これら色フィルタを透過して入射した光を画素ごとに信号電荷に変換する。転送ゲート部12R,12G,12Bは、垂直方向転送クロックVCLK1が与えられることにより、R,G,Bの各画素列11R,11G,11Bの各画素ごとに光電変換されかつ蓄積された信号電荷をアナログシフトレジスタ13R,13G,13Bに一斉に転送する。
【0013】
アナログシフトレジスタ13R,13G,13Bは例えばCCD(Charge Coupled Device)によって構成され、水平方向転送クロックHCLK1によって転送駆動されることにより、転送ゲート部12R,12G,12Bによって垂直転送された信号電荷を順に水平転送する。出力アンプ14R,14G,14Bは、シフトレジスタ13R,13G,13Bによって水平転送されてきた信号電荷を電気信号に変換し、R,G,Bの各画像信号として出力する。
【0014】
モノクロラインセンサ部20は、単一の画素列21、転送ゲート部22o,22e、アナログシフトレジスタ23o,23eおよび出力アンプ24o,24eを有する構成となっている。画素列21は、フォトダイオード等の光電変換素子が画素単位で一次元的に配列されてなり、入射した光を画素ごとに信号電荷に変換する。
【0015】
転送ゲート部22oは、垂直方向転送クロックVCLK2が与えられることにより、画素列21の各画素ごとに光電変換された信号電荷のうち、奇数番目の画素(以下、単に奇数画素と記す)の信号電荷のみをアナログシフトレジスタ23oに転送する。転送ゲート部22eは、垂直方向転送クロックVCLK2が与えられることによって画素列21の各画素ごとに光電変換された信号電荷のうち、偶数番目の画素(以下、単に偶数画素と記す)の信号電荷のみをアナログシフトレジスタ23eに転送する。
【0016】
アナログシフトレジスタ23o,23eは例えばCCDによって構成され、水平方向転送クロックHCLK2によって転送駆動されることにより、転送ゲート部22o,22eによって1画素おきに垂直転送された信号電荷を別々に水平転送する。出力アンプ24oは、シフトレジスタ23oによって水平転送されてきた信号電荷を電気信号に変換し、奇数画素の画像信号として出力する。出力アンプ24eは、シフトレジスタ23eによって水平転送されてきた信号電荷を電気信号に変換し、偶数画素の画像信号として出力する。
【0017】
上述したカラーラインセンサ部10およびモノクロラインセンサ部20からなる4ライン構成のCCDリニアセンサ(CCDラインセンサ)の全体構造を図2に示す。同図から明らかなように、R,G,Bの各画素列11R,11G,11Bが互いに一定間隔d1をもって配置され、また画素列11Rに対してモノクロ画素列21が間隔d1よりも大なる間隔d2を持って配置されている。ただし、カラーラインセンサ部10において、3ライン分の画素列の配置順は、図2の配置順に限られるものではない。
【0018】
次に、第1構成例に係るCCDリニアセンサの動作について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3のタイミングチャートにおいて、(A)はカラーラインセンサ部10の場合を、(B)はモノクロラインセンサ部20の場合をそれぞれ示している。ただし、カラー側についてはRedを例にとって代表して示している。
【0019】
画素列11Rにおいて、入射した光画像は各画素ごとに画像蓄積時間に応じた電荷量に光電変換され、各画素ごとに蓄積される。ここで、画像蓄積時間は、転送ゲート部12Rにあるタイミングで垂直方向転送クロックVCLK1が与えられてから次の垂直方向転送クロックVCLK1が与えられるまでの時間、即ち垂直方向転送クロックVCLK1の周期となる。
【0020】
転送ゲート部12Rに垂直方向転送クロックVCLK1が与えられることで、画素列11Rで各画素ごとに光電変換された信号電荷が一斉にアナログシフトレジスタ13Rに転送される。アナログシフトレジスタ13Rは水平方向転送クロックHCLK1によって転送駆動されることで、レジスタ内電荷を順次隣の転送段に転送し、最終的に出力アンプ14Rに供給する。そして、出力アンプ14Rにおいて、画素ごとに信号電荷がその電荷量に応じた電圧に変換される。
【0021】
カラーラインセンサ部10の他の画素列11G,11Bについても全く同様の動作が行われる。一方、モノクロラインセンサ部20においては、基本的な動作はカラーラインセンサ部10と同じであるが、画素列21の各画素の信号電荷が転送ゲート部22o,22eによって奇数画素および偶数画素の2系統に分けて2本のアナログシフトレジスタ23o,23eに転送され、これらシフトレジスタ23o,23eによって並行して水平転送される点で異なっている。
【0022】
このように、モノクロラインセンサ部20については、画素列21に対してその両側に1本ずつ、計2本のアナログシフトレジスタ23o,23eを設け、画素列21の各画素の信号電荷を奇数画素および偶数画素の2系統に分けて2本のアナログシフトレジスタ23o,23eに転送するとともに、これらアナログシフトレジスタ23o,23eによって並行して水平転送することにより、1つの画素列に対してアナログシフトレジスタを1本ずつ配した構成のカラーラインセンサ部10と比較すると、水平方向転送クロックHCLK1,HCLK2の周波数が同一の場合、カラー画像の読み取りの場合の1/2の時間で水平転送を終了することができるため、2倍のデータレートが得られる。
【0023】
ここで、本構成例に係るCCDリニアセンサでは、カラーラインセンサ部10とモノクロラインセンサ部20とに独立に垂直方向転送クロックVCLKおよび水平方向転送クロックVCLKを供給する構成を採っている。これにより、水平方向転送クロックHCLK1,HCLK2を同じ周波数とした場合でも、モノクロ画像の読み取りの場合にはカラー画像読み取りの場合の2倍のデータレートが得られるため、図3(B)に示すように、モノクロ側の垂直方向転送クロックVCLK2の周期(画像蓄積時間)をカラー側の垂直方向転送クロックVCLK1の1/2にでき、結果として、2倍の速さでモノクロ画像の読み取り動作を行うことが可能となる。
【0024】
また、転送クロックVCLK,HCLKの供給がカラー/モノクロで独立であるため、モノクロ画像読み取り側の転送クロックVCLK2,HCLK2の周波数を、カラー画像読み取り側の転送クロックVCLK1,HCLK1の周波数よりもさらに高く設定することにより、画像読み取りの速度差がさらに広がる。すなわち、モノクロ画像読み取り側のデータレートを、カラー画像の読み取り時のデータレートに比べてさらに高速化できる。しかも、選択された読み取りモードに必要なラインセンサ部だけを駆動することができるため、発熱や放射ノイズを最小限に抑えることができるとともに、消費電力の低減も図れる。
【0025】
なお、上記構成例では、モノクロラインセンサ部20の信号出力数を、カラーラインセンサ部10の各色ごとの信号出力数の2倍とした場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、3倍以上の整数倍、好ましくは4倍以上の偶数倍とすることも可能であり、これによれば、モノクロ画像の読み取り時のデータレートをさらに高速化できる。
【0026】
また、上記構成例では、モノクロラインセンサ部20のアナログシフトレジスタ数をカラーラインセンサ部10のアナログシフトレジスタ数の2倍にすることで、モノクロラインセンサ部20の信号出力数をカラーラインセンサ部10の各色ごとの信号出力数の2倍にするとしたが、信号出力数は必ずしもアナログシフトレジスタの本数で決まるものではない。
【0027】
例えば、図4に示すように、画素列21に対してアナログシフトレジスタ23を1本設けるとともに、このアナログシフトレジスタ23を中間部で半分に分割し、この2つのアナログシフトレジスタ23−1,23−2の転送方向をそれぞれ逆方向にするとともに、2個の出力アンプ24−1,24−2でそれぞれ電気信号に変換する構成のモノクロラインセンサ部20′を用いることによっても、モノクロラインセンサ部20′の信号出力数をカラーラインセンサ部10の各色ごとの信号出力数の2倍にすることができる。
【0028】
この構成を採った場合にも、水平方向転送クロックHCLK1,HCLK2を同じ周波数とすると、モノクロ画像の読み取りの場合にはカラー画像読み取りの場合の2倍のデータレートが得られるため、モノクロ側の垂直方向転送クロックVCLK2の周期(画像蓄積時間)をカラー側の垂直方向転送クロックVCLK1の周期の1/2にでき、結果として、2倍の速さでモノクロ画像の読み取り動作を行うことが可能となる。
【0029】
図5は、リニアセンサの第2構成例を示す概略構成図である。本構成例に係るリニアセンサは、カラーラインセンサ部30およびモノクロラインセンサ部40から構成されている。カラーラインセンサ部30は、R,G,Bの3本の画素列31R,31G,31B、転送ゲート部32Ro,32Re,32Go,32Ge,32Bo,32Be、アナログシフトレジスタ33Ro,33Re,33Go,33Ge,33Bo,33Beおよび出力アンプ34Ro,34Re,34Go,34Ge,34Bo,34Beを有する構成となっている。
【0030】
すなわち、カラーラインセンサ部30は各色ごとに、第1構成例におけるモノクロセンサ部20と同様に、1本の画素列に対して2本のアナログシフトレジスタを有している。各部の構成についても、R,G,Bの画素列31R,31G,31Bがそれぞれ各画素の受光面上に色フィルタが配されている以外は、第1構成例におけるモノクロセンサ部20の各部の構成と基本的に同じである。
【0031】
一方、モノクロラインセンサ部40は、単一の画素列41、転送ゲート部42o−1,42o−2,42e−1,42e−2、アナログシフトレジスタ43o−1,43o−2,43e−1,43e−2および出力アンプ44o−1,44o−2,44e−1,44e−2を有する構成となっている。すなわち、モノクロラインセンサ部40は、1本の画素列に対して4本のアナログシフトレジスタを有している。
【0032】
このモノクロラインセンサ部40において、転送ゲート部42o−1は画素列41の各画素のうちの奇数画素の信号電荷をアナログシフトレジスタ43o−1に垂直転送し、転送ゲート部42e−1は偶数画素の信号電荷をアナログシフトレジスタ43e−1に垂直転送する。転送ゲート部42o−2はアナログシフトレジスタ43o−1に転送された奇数画素の信号電荷をさらに1画素おきにアナログシフトレジスタ43o−2に垂直転送する。転送ゲート部42e−2はアナログシフトレジスタ43e−1に転送された偶数画素の信号電荷をさらに1画素おきにアナログシフトレジスタ43e−2に垂直転送する。
【0033】
アナログシフトレジスタ43o−1,43o−2は例えばCCDからなり、転送ゲート42o−1,42o−2によって振り分けられた2系統の奇数画素の信号電荷を並行して水平転送する。アナログシフトレジスタ43e−1,43e−2は例えばCCDからなり、転送ゲート42e−1,42e−2によって振り分けられた2系統の偶数画素の信号電荷を並行して水平転送する。出力アンプ44o−1,44o−2,44e−1,44e−2は、アナログシフトレジスタ43o−1,43o−2,43e−1,43e−2によって水平転送されてきた信号電荷を電圧に変換して出力する。
【0034】
このように、カラーラインセンサ部30は各色ごとに、1本の画素列に対して2本のアナログシフトレジスタを有し、画素列の各画素の信号電荷を奇数画素および偶数画素の2系統に分けて2本のアナログシフトレジスタで並行して転送することにより、第1構成例に係るカラーラインセンサ部10と比較すると、水平方向転送クロックHCLK1の周波数が同一の場合、2倍のデータレートが得られる。
【0035】
また、モノクロラインセンサ部40についても、1本の画素列に対して4本のアナログシフトレジスタを有し、画素列の各画素の信号電荷を奇数画素および偶数画素の2系統に分け、さらにそれらを半分ずつ、計4系統に分けて4本のアナログシフトレジスタで並行して転送することにより、第1構成例に係るモノクロラインセンサ部20と比較すると、水平方向転送クロックHCLK2の周波数が同一の場合、2倍のデータレートが得られる。
【0036】
図6は、第2構成例に係るCCDリニアセンサの動作を説明するためのタイミングチャートである。図6のタイミングチャートにおいて、(A)はカラーラインセンサ部30の場合を、(B)はモノクロラインセンサ部40の場合をそれぞれ示している。ただし、カラー側についてはRedを例にとって代表して示している。
【0037】
なお、上記構成例では、モノクロラインセンサ部40の信号出力数を、カラーラインセンサ部30の各色ごとの信号出力数の2倍とした場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、3倍以上の整数倍、好ましくは4倍以上の偶数倍とすることも可能であり、これによれば、モノクロ画像の読み取り時のデータレートをさらに高速化できる。
【0038】
また、上記構成例では、モノクロラインセンサ部40のアナログシフトレジスタ数をカラーラインセンサ部30のアナログシフトレジスタ数の2倍にすることで、モノクロラインセンサ部40の信号出力数をカラーラインセンサ部30の各色ごとの信号出力数の2倍にするとしたが、画素列41に対して2本のアナログシフトレジスタを設けるとともに、図4の構成の場合と同じ考え方で、これら2本のアナログシフトレジスタをそれぞれ中間部で半分に分割し、それぞれの転送方向を反対方向に設定する構成を採ることによっても、モノクロラインセンサ部40の信号出力数をカラーラインセンサ部30の各色ごとの信号出力数の2倍にすることが可能である。
【0039】
図7は、第2構成例に係るCCDリニアセンサを読み取りセンサとして用いた画像読み取り装置の信号処理系の構成例を示すブロック図である。なお、本画像読み取り装置は、読み取り光学系を固定とし、原稿を移動させることによって画像を読み取る原稿移動読み取りモードと、原稿を固定とし、読み取り光学系を移動させることによって画像を読み取る原稿固定読み取りモードとを択一的にとり得る構成となっている。
【0040】
図7において、タイミングジェネレータ(TG)51は、カラーラインセンサ部を駆動するための垂直方向転送クロックVCLK1および水平方向転送クロックHCLK1、ならびにカラー画像処理のための各種のクロックSCLK1を生成する。タイミングジェネレータ52は、モノクロラインセンサ部を駆動するための垂直方向転送クロックVCLK2〜5および水平方向転送クロックHCLK2、ならびにモノクロ画像処理のための各種のクロックSCLK2を生成する。
【0041】
垂直方向転送クロックVCLK1および水平方向転送クロックHCLK1は直接CCDリニアセンサ53に供給されるとともに、垂直方向転送クロックVCLK2〜5および水平方向転送クロックHCLK2と共にセレクタ54に供給される。各種のクロックSCLK1およびSCLK2はセレクタ55,56にそれぞれ供給される。セレクタ54,55,56は、画像読み取り装置制御用CPU57からの指令により、カラーラインセンサ部を駆動する垂直/水平方向転送クロックVCLK1/HCLK1とモノクロラインセンサ部を駆動する垂直/水平方向転送クロックVCLK2〜5/HCLK2、画像処理用各種クロックSCLK1とSCLK2とを選択して出力する。
【0042】
4ライン構成のCCDリニアセンサ53は、セレクタ54からの垂直/水平方向転送クロックVCLK1/HCLK1または垂直/水平方向転送クロックVCLK2〜5/HCLK2に基づき、カラーラインセンサ部またはモノクロラインセンサ部にて原稿画像を読み取ってアナログ画像信号Rodd/Reven/Godd/Geven/Bodd/BevenまたはWodd1/Wodd2/Weven1/Weven2を出力する。
【0043】
これらアナログ画像信号は、サンプル/ホールド(S/H)回路部58にて各々サンプリングされた後、出力増幅回路部59にて各々のラインごとに適正なレベルに増幅され、さらにオフセット制御回路部60にて4ラインの画素列間の暗時出力差が補正された後、A/D変換回路部61にて各々アナログ画像信号からディジタル画像信号に変換される。この変換されたディジタル画像信号は、マルチプレックス(MPX)回路部62にてRGBW共に各画素列の画素配列の順に対応した1系統の画像信号に戻される。
【0044】
これらRGBW各1系統の画像信号は、シェーディング補正回路部63にて4ラインの画素列の感度バラツキや光学系の光量分布特性が各々補正され、さらに画像パス変更回路64を経た後、遅延回路部65にて先行読み取りラインからの各ライン間距離に応じて遅延されることにより、副走査方向の4ラインの画像データ間での同時化が図られる。先行読み取りラインは、原稿移動/原稿固定の各読み取りモードにより変化する。そして、カラー画像データR,G,Bはカラー画像処理回路66で所定の処理が行われて出力され、モノクロ画像データWはモノクロ画像処理回路67で所定の処理が行われて出力される。
【0045】
先述したCPU57は、本画像読み取り装置全体を制御するコントローラであり、コントロールパネル68で設定された読み取りモードに対応して画像処理の各ブロックの設定と、露光ランプ69/走査光学系を駆動するスキャンモータ70等の制御を行う。CPU57には、RAM71やFROM72が接続されている。コントロールパネル68は、画像読み取り装置の使用モード、カラー画像読み取りモード/モノクロ画像読み取りモードを設定入力するためのユーザインターフェースである。
【0046】
CPU57はコントロールパネル68から指定されたモードに対応して、前述したタイミングジェネレータ51または52の動作/非動作および各種クロックのタイミング設定と、セレクタ54〜56によりカラーラインセンサ部/モノクロラインセンサ部のどちらにクロックを供給するかを決定する。CPU57はさらに、自動原稿搬送装置(ADF)のコントローラ73と相互に通信を行っており、ADFを用いた画像読み取りモードが選択された場合、ADFコントローラ73に対して読み取りモードや原稿交換タイミングなどの情報を送る。すると、ADFコントローラ73はその指令に応答して原稿を原稿載置台に搬送する。
【0047】
図8は、画像読み取り装置における読み取り光学系の一例を示す概略構成図である。先ず、原稿移動読み取りモード時には、自動原稿搬送装置上の原稿載置台(図示せず)に置かれた原稿81は、引き込みローラ82によって1枚ずつ搬送ローラ83まで運ばれる。搬送ローラ83は送り込まれた原稿81を、その搬送方向を変えてコンタクトガラス84に搬送する。ここで、原稿81はバックプラテン85によってコンタクトガラス84に押さえつけられながら搬送される。このとき、原稿81の画像がCCDリニアセンサ86によって読み取られる。そして、最後に排出ローラ87によって原稿搬送装置より排出される。
【0048】
コンタクトガラス84上の原稿画像を読み取った光は、第1ミラー88−1、第2ミラー88−2および第3ミラー88−3によって光路が変えられ、最終的に縮小レンズ89を通してCCDリニアセンサ86の受光面上に結像される。このCCDリニアセンサ86として、先述した4ライン構成のカラー/モノクロ兼用のCCDリニアセンサが用いられる。そして、このCCDリニアセンサ86によってカラー画像あるいはモノクロ画像が読み取られ、カラー画像データもしくはモノクロ画像データに変換されて出力される。
【0049】
ここで、CCDリニアセンサ86は4ライン分の画素列、即ち図1のR,G,Bの各画素列11R,11G,11Bおよびモノクロ画素列21を持つため、原稿上の離れた4ラインの画像を読み取ることになる。なお、図8においては、説明の簡略化のために、原稿上の離れた2ラインA,Bの画像を読み取る場合を例示している。
【0050】
一方、原稿固定読み取りモード時には、原稿載置台(図示せず)に置かれた原稿の画像を、第1ミラー88−1、第2ミラー88−2および第3ミラー88−3を含む走査光学系にて走査しながら読み取る。ここで、原稿移動読み取りモード時はAラインが先行読み取りラインとなり、原稿固定読み取りモード時はBラインが先行読み取りラインとなる。
【0051】
図9は、本画像読み取り装置における画像読み取り時の処理手順を示すフローチャートである。この画像読み取り時の処理は、CPU57(図7参照)の制御のもとに実行される。
【0052】
CPU57は電源が投入(ON)されると(ステップS11)、各画像処理ブロックに対して初期値の設定を行い(ステップS12)、走査光学系による走査によって図示しない濃度基準板を読み取るための指令をスキャンモータ70に対して発する(ステップS13)。そして、濃度基準板の読み取り結果に基づいて出力増幅回路59およびオフセット制御回路60に対して適正値をセットし(ステップS14)、しかる後画像読み取りスタンバイ状態に移行する(ステップS15)。
【0053】
画像読み取りスタンバイ状態において、CPU57は画像読み取りモードの選択を監視し(ステップS16)、モード選択があった場合は、その選択された読み取りモードが原稿固定読み取りモードであるか原稿移動読み取りモードであるかを判断する(ステップS17)。そして、原稿固定読み取りモードである場合は、原稿固定にて読み取り動作を行うための処理モードに移行してその処理を実行し(ステップS18)、原稿移動読み取りモードである場合は、原稿移動にて読み取り動作を行うための処理モードに移行してその処理を実行する(ステップS19)。
【0054】
続いて、各読み取りモードごとの処理手順について詳細に説明する。先ず、原稿固定読み取りモードの処理手順について図10のフローチャートを用いて説明する。
【0055】
CPU57は先ず、フルカラーモード/モノクロモードのいずれの選択であるか判断し(ステップS21)、次いでその選択されたモードに対応した原稿読み取り走査速度を選択する(ステップS22,S23)。ここでは、一例として、フルカラーモード時は195mm/sec、モノクロモード時は370mm/secを原稿読み取り走査速度として選択するものとする。
【0056】
CPU57は続いて、選択されたモードに対応するタイミングジェネレータ51/52を選択するとともに、その選択したタイミングタイミングジェネレータ51/52に対してフルカラー用駆動タイミングまたはモノクロ用駆動タイミングをセットし(ステップS24,S25)、次いでセレクタ54/55,56を対応するタイミングタイミングジェネレータ51/52側にセットし(ステップS26,S27)、次いでモードに対応しないタイミングタイミングジェネレータ51/52のクロック出力を禁止し(ステップS28,S29)、しかる後読み取り開始信号の入力待ち状態となる。
【0057】
CPU57は、読み取り開始信号が入力されると(ステップS30)、自動原稿搬送装置(ADF)を使用か否かを判断し(ステップS31)、ADF使用時にはADFコントローラ73に対して原稿積載台(原稿読み取り台)へ原稿を引き込むための指令を発する(ステップS32)。この指令により、自動原稿搬送装置は原稿を原稿積載台へ引き込み、その引き込み動作が終了したら、引き込み終了信号をCPU57に通知する。
【0058】
CPU57は引き込み終了信号を受信すると(ステップS33)、露光ランプ69を点灯させるとともに、スキャンモータ70に対して走査光学系の走査開始を指令する(ステップS34)。これにより、カラーモードに対応した走査速度にて原稿積載台上に積載された原稿を走査光学系が走査し、原稿画像の読み取りが実行される(ステップS35)。ステップS31において、CPU57がADF未使用と判断した場合は直接ステップS34へ移行し、カラーモードに対応した走査速度にて原稿積載台上に積載された原稿の画像読み取りが実行される。
【0059】
このように、原稿固定読み取りモードでは、原稿読み取り走査速度をフルカラーモードの選択時よりもモノクロモードの選択時に高速に設定することにより、モノクロモード時にはフルカラーモード時よりも高速に原稿を走査しつつ画像を読み取ることができるため、モノクロモード時での画像読み取り生産性を向上できる。
【0060】
次に、原稿移動読み取りモードの処理手順について図11のフローチャートを用いて説明する。CPU57は先ず、フルカラーモード/モノクロモードのいずれの選択であるかを判断し(ステップS41)、ADFコントローラ73に対してその選択されたモードを通知する(ステップS42,S43)。
【0061】
CPU57は次いで、選択されたモードに対応するタイミングジェネレータ51/52を選択するとともに、その選択したタイミングタイミングジェネレータ51/52に対してフルカラー用駆動タイミングまたはモノクロ用駆動タイミングをセットし(ステップS44,S45)、次いでセレクタ54/55,56を対応するタイミングタイミングジェネレータ51/52側にセットし(ステップS46,S47)、次いでモードに対応しないタイミングタイミングジェネレータ51/52のクロック出力を禁止する(ステップS48,S49)。
【0062】
その後、CPU57は、スキャンモータ70に対して走査光学系を原稿読み取り位置(図8のコンタクトガラス34)に移動させるための指令を発し(ステップS50)、しかる後読み取り開始信号の入力待ち状態となる。この入力待ち状態において、読み取り開始信号が入力されると(ステップS51)、CPU57は露光ランプ69を点灯させるとともに、ADFコントローラ73に対して原稿搬送の指令を発する(ステップS52)。
【0063】
この指令を受けて、自動原稿搬送装置はモードに応じた搬送速度(本例では、カラーモード:195mm/sec、モノクロモード:370mm/sec)にて原稿読み取り位置(図8のコンタクトガラス34上)に原稿を1枚単位で自動的に搬送する。この原稿の自動搬送により、画像読み取り装置は走査光学系による走査を行うことなく、原稿画像の読み取りを実行する(ステップS53)。
【0064】
このように、原稿移動読み取りモードでは、自動原稿搬送装置の搬送速度をフルカラーモードの選択時よりもモノクロモードの選択時に高速に設定することにより、モノクロモード時にはフルカラーモード時よりも高速に原稿を搬送しつつ画像を読み取ることができるため、モノクロモード時での画像読み取り生産性を向上できる。
【0065】
なお、上記実施形態では、画像読み取り装置の読み取りセンサとして、画像情報を画素列の各画素から電荷のまま読み出し、かつこれをCCDアナログシフトレジスタによって転送した後、電気信号に変換して出力するCCD型のリニアセンサを用いた場合を例に採って説明したが、CCD型以外の電荷転送型リニアセンサにも同様に適用可能である。
【0066】
さらには、電荷転送型リニアセンサに限らず、画素ごとに信号電荷を電気信号に変換する機能を持ち、画素列を画素単位で順次走査することによって各画素から画像情報を電気信号として読み出す構成のMOS型のリニアセンサ、さらには画素ごとに増幅機能を有する増幅型のリニアセンサにも同様に適用可能である。この場合には、CCD型リニアセンサのように、CCDアナログシフトレジスタの本数や出力アンプの個数で信号出力数が決まるのではなく、各画素から読み出された信号を伝送する信号線の本数によって決まることになる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ラインごとに各色の信号が出力されるカラー側のラインセンサ部に対して、モノクロ側のラインセンサ部ではカラー側のラインセンサ部の各色ごとの信号出力数の整数倍の信号を出力するようにしたことにより、モノクロ側のデータレートがカラー側のデータレートの整数倍となり、特にカラー側、モノクロ側の各駆動手段を独立に動作可能とし、カラー側、モノクロ側のラインセンサ部の各データレートに対応した画像蓄積時間で各ラインセンサ部を独立に駆動することで、カラー画像読み取り動作に比べて整数倍の速さでモノクロ画像の読み取り動作を行うことができるため、モノクロ画像読み取り時の生産性をカラー画像読み取り時に比較して飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るモノクロ/カラー兼用画像読み取り装置に用いられるリニアセンサの第1構成例を示す概略構成図である。
【図2】 4ライン構成のCCDリニアセンサの全体構造を示す概略平面図である。
【図3】 第1構成例に係るCCDリニアセンサの動作説明のためのタイミングチャートである。
【図4】 第1構成例に係るCCDリニアセンサの変形例を示す概略構成図である。
【図5】 本発明に係るCCDリニアセンサの第2構成例を示す概略構成図である。
【図6】 第2構成例に係るCCDリニアセンサの動作説明のためのタイミングチャートである。
【図7】 第2構成例に係るCCDリニアセンサを読み取りセンサとして用いた画像読み取り装置の信号処理系の構成例を示すブロック図である。
【図8】 画像読み取り装置における読み取り光学系の一例を示す概略構成図である。
【図9】 画像読み取り時の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 原稿固定読み取りモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 原稿移動読み取りモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】 4ライン構成のCCDリニアセンサの従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10,30…カラーラインセンサ部、20,20′,40…モノクロラインセンサ部、11R,11G,11B,21,31R,31G,31B,41…画素列、13R,13G,13B,23,23e,23o,33Re,33Ro,33Ge,33Go,33Be,33Bo,43e−1,43e−2,43o−1,43o−2…CCDアナログシフトレジスタ、51,52…タイミングジェネレータ(TG)、53,86…CCDリニアセンサ、57…CPU、58…サンプル/ホールド回路部、59…出力増幅回路部、60…オフセット制御回路部、61…A/D変換回路部、62…マルチプレックス(MPX)回路部、63…シェーディング補正回路部、64…画像パス変更回路、65…遅延回路部、66…カラー画像処理回路、67…モノクロ画像処理回路
Claims (3)
- 画素が一次元的に配列されかつ3色の色フィルタがそれぞれ設けられて互いに一定間隔をもって配置された3本の画素列を有する第1のラインセンサ部と、
前記第1のラインセンサ部から各色ごとに出力される信号を処理する第1の信号処理部と、
画素が一次元に配列され、前記第1のラインセンサ部に対して所定の間隔を持って配置されるとともに、前記第1のラインセンサ部の各色ごとの信号出力数の整数倍の信号出力数を持つ第2のラインセンサ部と、
前記第2のラインセンサ部から出力される複数系統の信号を処理する第2の信号処理部と、
カラー画像読み取りモードとモノクロ画像読み取りモードとを選択する選択手段と、
前記選択手段によるカラー画像読み取りモードの選択時に、前記第1のラインセンサ部のデータレートに対応した画像蓄積時間で前記第1のラインセンサ部を駆動する第1の駆動手段と、
前記第1の駆動手段と独立に動作し、前記選択手段によるモノクロ画像読み取りモードの選択時に、前記第2のラインセンサ部のデータレートに対応した画像蓄積時間で前記第2のラインセンサ部を駆動する第2の駆動手段と
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。 - 請求項1記載の画像読み取り装置においてさらに、
原稿を原稿読み取り位置に自動的に搬送する原稿自動搬送手段と、
前記原稿自動搬送手段による搬送中の原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、
カラー画像読み取りモードとモノクロ画像読み取りモードとを選択する選択手段と、
前記原稿自動搬送手段の搬送速度を前記選択手段によるカラー画像読み取りモードの選択時よりもモノクロ画像読み取りモードの選択時に高速に設定する設定手段と
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。 - 請求項1記載の画像読み取り装置においてさらに、
原稿を原稿読み取り台に自動的に搬送する原稿自動搬送手段と、
前記原稿自動搬送手段によって前記原稿読み取り台にセットされた原稿の画像を光学的に走査しつつ読み取る画像読み取り手段と、
カラー画像読み取りモードとモノクロ画像読み取りモードとを選択する選択手段と、
前記画像読み取り手段の走査速度を前記選択手段によるカラー画像読み取りモードの選択時よりもモノクロ画像読み取りモードの選択時に高速に設定する設定手段と
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
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