JP2003087503A - 固体撮像装置および画像読取装置 - Google Patents

固体撮像装置および画像読取装置

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JP2003087503A
JP2003087503A JP2001276156A JP2001276156A JP2003087503A JP 2003087503 A JP2003087503 A JP 2003087503A JP 2001276156 A JP2001276156 A JP 2001276156A JP 2001276156 A JP2001276156 A JP 2001276156A JP 2003087503 A JP2003087503 A JP 2003087503A
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JP2001276156A
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Susumu Kondo
晋 近藤
Mitsuo Shimizu
三男 志水
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像の高品位読み取りと白黒画像の高
速読み取りとを可能にしつつ、これらの双方について良
好な読み取りを実現できるようにする。 【解決手段】 カラー像を撮像するための複数の色成分
について光学像の読み取りを行う第一の読取手段11〜
13と、これとは別に当該第一の読取手段11〜13が
対応するうちのいずれか1つの色成分について光学像の
読み取りを行う第二の読取手段14とを備えるように、
固体撮像装置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
び画像読取装置に関し、特に読み取り対象となる原稿上
に描かれた画像を光学的に読み取るために用いられる固
体撮像装置および画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やスキャナ装置等に用いら
れる画像読取装置としては、カラー画像の読み取りを行
い得るものが普及しつつある。このような画像読取装置
では、通常、光の三原色であるR(レッド)、G(グリ
ーン)、B(ブルー)の各色成分に対応する3ライン構
成のCCD(Charge Coupled Device)センサを有した
固体撮像装置を用いて、画像読み取りを行うようになっ
ている。したがって、読み取り対象となる原稿上に白黒
画像が描かれている場合であっても、その画像読取装置
では、3ライン構成の固体撮像装置からの各色成分の出
力信号に基づいて、白黒画像データを生成することにな
る。
【0003】ところが、画像読取装置にて原稿上の画像
を読み取る場合、カラー画像については高品位の読み取
り画質が求められるのに対し、白黒画像については読み
取りの高速性が求められることが多い。このことから、
最近では、画像読取装置に用いられる固体撮像装置とし
て、RGBの各色成分に対応した3ライン分のCCDセ
ンサに加えて、白黒画像読み取り用の1ライン分のCC
Dセンサを有した、計4ライン構成のものが利用されつ
つある。
【0004】このような4ライン構成の固体撮像装置で
は、例えば白黒用の1ラインのみ転送レジスタの増設等
により多出力化することで、白黒画像の読み取り時の高
速化を実現し得るようになる。しかも、全てのラインに
ついて多出力化する必要はないので、固体撮像装置やそ
の後段の信号処理回路等の複雑化に伴う画像読取装置の
コストアップ等を極力抑制し得るようにもなる。これら
のことから、4ライン構成の固体撮像装置は、カラー画
像と白黒画像との双方の読み取りに対応する画像読取装
置に用いて非常に好適なものであると言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
4ライン構成の固体撮像装置では、白黒用の1ラインの
みが、他の3ラインと異なり、R、GまたはBといった
色成分のカラーフィルタを介さずに原稿からの光学像を
読み取るようになっている。そのため、従来の4ライン
構成の固体撮像装置およびこれを用いた画像読取装置で
は、以下に述べるような問題点が生じてしまうおそれが
ある。
【0006】例えば、従来の4ライン構成の固体撮像装
置では、白黒用の1ラインがカラーフィルタを設けない
構成であるため、その1ラインにおけるセンサ感度が他
の3ラインにおけるセンサ感度に比べて大きくなってし
まう。すなわち、同一の照明では、白黒用の1ラインの
み出力が飽和してしまう可能性がある。ところが、これ
を避けるために、照明の光量を下げてしまうと、他の3
ラインに対する光量が足りなくなってしまい、結果とし
てRGB出力のSN(signal-to-noise)が劣化してし
まうことが考えられる。つまり、従来の4ライン構成の
固体撮像装置を用いて画像読取装置を構成しても、白黒
画像とカラー画像との双方についての良好な読み取りを
容易に実現し得るとは限らない。
【0007】また、一般に、白黒画像の読み取りのみに
対応した白黒専用の画像読取装置(カラー画像の読み取
りに対応していないもの)では、照明に白色ではなく緑
色光源を用いたものが多い。これは、白色光源を使用す
ると不可視領域(赤外光や紫外光等)をカットするため
のフィルターが必要となるが、これに対して緑色光源で
は不可視領域に感度を有していないためフィルターが不
要となり、その分のコストを削減することができるから
である。ところが、従来の4ライン構成の固体撮像装置
を用いた画像読取装置では、緑色光源を使用するとカラ
ー画像の読み取りが良好に行えないため、白色光源を使
用する必要がある。よって、白黒専用の画像読取装置と
比べると、特にカラー画像が描かれた原稿を白黒画像と
して読み取る場合等に、画像の読み取り特性に相違が生
じてしまうことが考えられる。したがって、従来の4ラ
イン構成の固体撮像装置を用いた画像読取装置では、白
黒画像の読み取りの高速化が可能であっても、必ずしも
良好な読み取り特性を実現し得るとは言えない。
【0008】そこで、本発明は、カラー画像の高品位読
み取りと白黒画像の高速読み取りとを可能にしつつ、こ
れらの双方について良好な読み取りを実現することので
きる固体撮像装置および画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された固体撮像装置で、カラー像を撮
像するための複数の色成分について光学像の読み取りを
行う第一の読取手段と、前記第一の読取手段とは別に当
該第一の読取手段が対応するうちのいずれか1つの色成
分について光学像の読み取りを行う第二の読取手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された画像読取装置で、カラー像を撮像するため
の複数の色成分について光学像の読み取りを行う第一の
読取手段と、前記第一の読取手段とは別に当該第一の読
取手段が対応するうちのいずれか1つの色成分について
光学像の読み取りを行う第二の読取手段とを備え、カラ
ー画像の読み取り時には前記第一の読取手段による読み
取り結果を用い、白黒画像の読み取り時には前記第二の
読取手段による読み取り結果を用いるように構成された
ことを特徴とするものである。
【0011】上記構成の固体撮像装置および上記構成の
画像読取装置によれば、第一の読取手段が例えばRGB
といった複数の色成分について光学像の読み取りを行う
のに対して、第二の読取手段はそのうちの1つの色成分
(例えばG成分)について光学像の読み取りを行うよう
になっているので、第二の読取手段における感度が第一
の読取手段における感度に比べて極端に大きくなってし
まうことがなくなる。また、第二の読取手段が例えばG
成分について光学像の読み取りを行えば、緑色光源を使
用した場合に比べて、画像の読み取り特性に相違が生じ
てしまうこともない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
固体撮像装置および画像読取装置について説明する。
【0013】先ず、はじめに、画像読取装置の概略構成
について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置
の概略構成の一例を示す側断面図である。
【0014】本実施形態で説明する画像読取装置1は、
複写機、スキャナ装置、ファクシミリ装置等に用いられ
るもので、読み取り対象となるシート状の原稿から、そ
の原稿上に描かれた画像を光学的に読み取るものであ
る。そのために、この画像読取装置1では、読み取り対
象となる原稿が載置されるプラテンガラス2を有してい
る。
【0015】プラテンガラス2の下方には、走査ユニッ
トとして機能する第一キャリッジ(以下、キャリッジを
「CRG」と称す)3および第二CRG4が配されてい
る。第一CRG3は、プラテンガラス2上に載置された
原稿を照射する照明ランプ3aと、その照射によって得
られる原稿からの反射光の光軸方向を変える第一ミラー
3bとを搭載している。なお、照明ランプ3aからは、
白色光が照射されるものとする。また、第二CRG4
は、第一ミラー3bからの反射光に対し、さらにその光
軸方向を変える第二ミラー4aおよび第三ミラー4bを
搭載している。
【0016】これら第一CRG3および第二CRG4
は、共にプラテンガラス2に沿って副走査方向(図中矢
印A方向)に移動し得るようになっている。ただし、こ
れらは、互いに連動して同方向に移動する。また、その
際に、第二CRG4は、プラテンガラス2上の原稿と後
述する固体撮像装置との間の距離を常に一定に保つべ
く、第一CRG3の1/2の速度で移動する。なお、こ
のような第一CRG3および第二CRG4の移動は、図
示しないパルスモータ等の駆動源が動作することによっ
て行われる。
【0017】また、プラテンガラス2の下方には、第一
CRG3および第二CRG4を経た原稿からの反射光を
所定の焦点位置に集光するレンズ5と、その焦点位置に
て集光後の反射光を受光してこれを電気信号に変換する
固体撮像装置10と、その固体撮像装置10での光電変
換によって得られた出力信号に対して所定の信号処理を
行う画像処理基板20と、が配設されている。なお、固
体撮像装置10は、カラー画像と白黒画像との双方の読
み取りに対応すべく、詳細を後述するように、4ライン
分のCCDセンサを有したものとなっている。
【0018】一方、プラテンガラス2の上方には、その
プラテンガラス2を開閉自在に覆う自動原稿送り機構
(Automatic Document Feeder;以下「ADF」という)
6が配設されている。
【0019】ADF6は、読み取り対象となる原稿が積
載される原稿セット部7と、読み取り済みの原稿が排出
される原稿排出部8と、原稿セット部7にセットされた
原稿をその原稿セット部7からプラテンガラス2上を経
て原稿排出部8まで搬送する原稿搬送機構9と、を備え
たものである。なお、ADF6は、原稿の反転機能を有
した、いわゆるDADF(Duplex ADF)であっても
よい。
【0020】以上のような構成の画像読取装置1におい
ては、プラテンガラス2上に原稿が載置された場合であ
れば、第一CRG3および第二CRG4がプラテンガラ
ス2に沿って定速移動し、そのプラテンガラス2上の原
稿を走査する。この走査の結果、固体撮像装置10は、
プラテンガラス2、第一CRG3および第二CRG4に
搭載された各ミラー3a,4a,4b、並びにレンズ5
を介して、プラテンガラス2上の原稿から、いわゆるプ
ラテンスキャン方式に対応した画像読み取りを行うこと
になる。
【0021】また、ADF6の原稿セット部7に原稿が
セットされた場合であれば、原稿搬送機構9がその原稿
を1枚ずつ順次繰り出して、プラテンガラス2上に搬送
する。そして、搬送された原稿がプラテンガラス2上に
位置すると、上述した場合と同様にその原稿に対する走
査を行って画像を読み取り、その画像読み取り後の原稿
を原稿排出部8へ排出する。これを繰り返すことによっ
て、固体撮像装置10は、原稿セット部7にセットされ
た各原稿から、連続的に画像読み取りを行うことにな
る。ただし、原稿セット部7に原稿がセットされた場合
に、ADF6は、第一CRG3および第二CRG4が所
定ポジションに静止している状態で、読み取り対象とな
る原稿がその所定ポジション上を一定速度で通過するよ
うに、その原稿を搬送するものであってもよい。この搬
送によって、固体撮像装置10は、読み取り対象となる
原稿を移動させながら画像を読む、いわゆるCVT(Co
nstant Velocity Transfer)方式に対応した画像読み取
りを行うことになる。
【0022】次に、以上のような画像読み取りを行う固
体撮像装置10について詳しく説明する。図2は本発明
に係る固体撮像装置の一例の概要を示す構成図であり、
図3はその固体撮像装置の機能構成を示すブロック図で
ある。
【0023】図2に示すように、ここで説明する固体撮
像装置10は、例えば10μm×10μmの大きさのフ
ォトダイオード(画素)がn個直線状に配列されてなる
CCDラインセンサ11〜14を4ライン分備えた構成
となっている。すなわち、この固体撮像装置10は、4
ライン構成の画素列11〜14を備えている。なお、各
画素列11〜14の配置間隔は、後述する信号処理(ギ
ャップ補正等)の容易さから、例えばそれぞれ副走査方
向4ライン分とすることが考えられるが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、画像読取装置1の全体構成
を考慮して適宜決定しても構わない。
【0024】これら4ライン構成の画素列11〜14の
うち、3つの画素列11〜13上には、RGBの各色成
分に対応したカラーフィルタが、それぞれ別個に設けら
れている。すなわち、これらの画素列11〜13は、カ
ラー像を撮像するためのRGBの各色成分について光学
像の読み取りを行うもので、本発明における第一の読取
手段として機能するものである。また、他の1つの画素
列14上には、画素列12と同様に、G色成分に対応し
たカラーフィルタが設けられている。すなわち、この画
素列14は、上述した3つの画素列11〜13が対応す
るうちの1つの色成分について光学像の読み取りを行う
もので、本発明における第二の読取手段として機能する
ものである。
【0025】ところで、この固体撮像装置10では、図
3に示すように、RGBの各色成分に対応した3つの画
素列11〜13については、それぞれ1つの転送レジス
タ11a〜13aが付設されているが、他の1つの画素
列14については、その両側に合わせて2つの転送レジ
スタ14a,14bが付設されており、これらによって
奇数(ODD)画素と偶数(EVEN)画素とをそれぞ
れ振り分けて並列に出力し得るようになっている。
【0026】なお、固体撮像装置10には、後述するよ
うに、外部より、SH信号、φ1,φ2のパルス信号、
LH信号、RS信号およびSW1信号が、それぞれ必要
に応じて入力される。また、画像読み取りの結果である
出力信号については、出力端子VO1,VO2,VO3
から外部へ出力するようになっている。
【0027】以上のような構成の固体撮像装置10で
は、原稿からの反射光が入光すると、各画素列11〜1
4におけるそれぞれの画素が、受光した光量に応じた電
荷を蓄積する。その後、各画素に蓄積された電荷は、所
定タイミングで外部から与えられるシフトパルスである
SH信号によって、それぞれ対応する転送レジスタ11
a〜14bに移動する。そして、移動した電荷は、外部
からのクロックパルスであるφ1,φ2のパルス信号に
より転送レジスタ11a〜14b内を順次転送され、最
終転送パルスであるLH信号により出力端子VO1,V
O2,VO3へ転送され、その出力端子VO1,VO
2,VO3から出力信号として外部へ出力されることに
なる。
【0028】このとき、画素列14については、他の3
つの画素列11〜13とは異なり、2つの転送レジスタ
14a,14bによりODDとEVENとを並列に出力
し得るようになっている。したがって、画素列14に蓄
積された電荷については、他の3ラインの2倍の速度で
読み出しを行うことが可能である。
【0029】また、出力信号を外部へ出力する際には、
転送レジスタ12a,13a,14a,14bと出力端
子VO1,VO2との間に、外部からのSW1信号に応
じて動作するスイッチ15が設けられているため、その
SW1信号によって出力端子VO1,VO2からの出力
を選択することができる。具体的には、画素列14に対
応した2つの転送レジスタ14a,14bで転送される
電荷と、画素列12,13に対応した各転送レジスタ1
2a,13aで転送される電荷とのいずれかを、選択的
に出力端子VO1,VO2から出力することが可能とな
る。
【0030】なお、各転送レジスタ11a〜14bから
の電荷を出力信号として出力端子VO1,VO2,VO
3から出力した後は、外部からのRS信号が、出力後の
電荷のリセットを行うようになっている。
【0031】次に、以上のような固体撮像装置10から
の出力信号に対して所定の信号処理を行う画像処理基板
20について詳しく説明する。図4は本発明に係る画像
読取装置が備える画像処理基板の一例の機能構成を示す
ブロック図である。
【0032】図例のように、ここで説明する画像処理基
板20上には、固体撮像装置10の各出力端子VO1,
VO2,VO3のそれぞれに対応して、サンプルホール
ド回路21、増幅回路22およびA/D変換回路23が
設けられている。これらは、いずれも、固体撮像装置1
0にて得られたアナログ出力信号に対して、サンプルホ
ールドやレベル増幅等といったアナログ信号処理を行っ
たり、A/D変換処理を行ってデジタル信号としたりす
るものである。
【0033】そして、A/D変換回路23の後段には、
出力端子VO1,VO2のみに対応するように、合成回
路24が設けられている。この合成回路24は、画素列
14に対応した2つの転送レジスタ14a,14bで転
送される電荷が出力信号として出力端子VO1,VO2
から出力された場合に、これらの出力信号を合成して、
ODDとEVENとが交互に並ぶようにするものであ
る。
【0034】また、A/D変換回路23の後段には、合
成回路24とは別に、出力端子VO1,VO2,VO3
のそれぞれに対応して、シェーディング補正処理を行う
ためのシェーディング補正回路25が設けられている。
さらに、これらのシェーディング補正回路25の後段に
は、出力端子VO1,VO2のみに対応して設けられた
遅延回路26を介して、ルックアップテーブル(以下
「LUT」という)27および色空間変換回路28が設
けられている。このうち、遅延回路26は画素列11〜
13の配置間隔のギャップを補正するためのものであ
り、LUT27および色空間変換回路28は固体撮像装
置10からの出力信号を明度信号と色度信号との組み合
わせに変換するためのものである。なお、シェーディン
グ補正回路25およびLUT27は、合成回路24の後
段にも設けられている。
【0035】次に、以上に説明した固体撮像装置10お
よび画像処理基板20を用いて画像読取装置1が画像読
み取りを行う場合の、その固体撮像装置10および画像
処理基板20における処理動作について説明する。ここ
では、原稿上の画像をカラー画像として読み取るカラー
モードの場合と、原稿上の画像を白黒画像として読み取
る白黒モードの場合を、それぞれ例に挙げて説明する。
【0036】例えば、カラーモードの場合であれば、固
体撮像装置10に与えられるSW1信号によって、転送
レジスタ12a,13aからの電荷を出力端子VO1,
VO2で出力することが選択される。これにより、固体
撮像装置10の各出力端子VO1,VO2,VO3から
は、RGBの各色成分に対応した3つの画素列11〜1
3にて蓄積された電荷が、それぞれ出力信号として出力
されることになる。
【0037】そして、これらの出力信号は、画像処理基
板20上のサンプルホールド回路21および増幅回路2
2でのアナログ信号処理を経て、A/D変換回路23で
デジタル信号に変換された後に、シェーディング補正回
路25でシェーディング補正処理される。その後、出力
端子VO1,VO2からのデジタル信号、例えばR色お
よびG色といった走査方向の上流側に位置する画素列1
2,13からのデジタル信号については、その画素列1
2,13と画素列11との間隔分だけ遅延される。これ
により、RGBの各色成分についての読み取り位置が合
わせられる。
【0038】読み取り位置を合わせた後は、RGBの各
色成分に対応したデジタル信号に基づいて、LUT27
および色空間変換回路28が、カラー画像を表す明度信
号および色度信号を生成し、これらを画像処理基板20
の後段の処理回路(ただし不図示)または画像読取装置
1の外部へ出力する。このときに出力される明度信号お
よび色度信号としては、例えば、L***表色系によ
るものが考えられる。
【0039】一方、例えば、白黒モードの場合であれ
ば、固体撮像装置10に与えられるSW1信号によっ
て、転送レジスタ14a,14bからの電荷を出力端子
VO1,VO2で出力することが選択される。これによ
り、固体撮像装置10の各出力端子VO1,VO2,V
O3からは、R各色成分に対応した画素列11にて蓄積
された電荷と、画素列14にて蓄積されたODDおよび
EVENの電荷とが、それぞれ出力信号として出力され
ることになる。
【0040】ただし、白黒モードの場合には、その後の
処理動作において、画素列11にて蓄積された電荷を必
要としない。したがって、出力端子VO3からの出力信
号については、画像処理基板20が受け取った後、どの
ように取り扱っても構わない。
【0041】これに対して、出力端子VO1,VO2か
らの出力信号は、画像処理基板20上のサンプルホール
ド回路21および増幅回路22でのアナログ信号処理を
経て、A/D変換回路23でデジタル信号に変換された
後に、合成回路24にて合成される。これにより、出力
端子VO1,VO2からの出力信号、すなわち2つの転
送レジスタ14a,14bからの電荷は、ODDとEV
ENとが交互に並ぶように合成されることになる。
【0042】ODDとEVENの合成後は、その合成後
の出力信号が、シェーディング補正回路25でのシェー
ディング補正処理を経てLUT27へ送られ、そのLU
T27で白黒画像を表す明度信号に変換される。そし
て、その明度信号は、画像処理基板20の後段の処理回
路(ただし不図示)または画像読取装置1の外部へ出力
される。
【0043】以上に説明したように、本実施形態におけ
る固体撮像装置10および画像読取装置1では、カラー
モードの場合にはRGBの各色成分に対応し第一の読取
手段として機能する3つの画素列11〜13を用いてが
光学像の読み取りを行うのに対して、白黒モードの場合
には第二の読取手段として機能する他の1つの画素列1
4を用いてが光学像の読み取りを行うようになってい
る。そして、その1つの画素列14には、3つの画素列
11〜13が対応するうちの1つの色成分、具体的には
画素列12と同様のG色成分に対応したカラーフィルタ
が設けられている。
【0044】したがって、本実施形態の固体撮像装置1
0および画像読取装置1によれば、画素列14がG色成
分に対応したカラーフィルタを介して光学像の読み取り
を行うので、画素列14と画素列11〜13とのセンサ
感度が大きく相違してしまうことがなくなる。すなわ
ち、従来の4ライン構成の固体撮像装置を用いた場合と
は異なり、白黒用の画素列14の出力飽和を考慮せず
に、各画素列11〜14の露光周期や照明ランプ3aの
光量を設定できるため、カラー用の画素列11〜13に
よるRGB出力を大きく取れるようになり、結果として
そのRGB出力のSNが劣化してしまうことを避けられ
る。そのため、白黒画像とカラー画像との双方につい
て、良好な読み取りを実現し得ると言える。
【0045】さらに、本実施形態の固体撮像装置10お
よび画像読取装置1によれば、画素列14がG色成分に
対応したカラーフィルタを介して光学像の読み取りを行
うので、カラー画像の読み取りを良好に行うべく照明ラ
ンプ3aが白色光源であっても、緑色光源を用いた白黒
専用の画像読取装置と略同様の白黒画像の読み取り特性
を実現することができる。つまり、白黒画像について
も、良好な読み取り特性を実現し得ると言える。
【0046】ところで、本実施形態の固体撮像装置10
および画像読取装置1では、カラー用の画素列11〜1
3が対応するうちの1つの色成分であるG色成分に対応
したカラーフィルタを介して画素列14が光学像の読み
取りを行うようになっている。このG色成分は、画素列
11〜13が対応するRGBの各色成分の中で、最も分
光特性の領域が広いものであることが知られている。し
たがって、白黒モード時には、その広い分光特性の領域
に対応しつつ光学像を読み取ることになるので、読み取
り特性の良好化を確実なものとすることができる。具体
的には、例えばカラー画像が描かれた原稿を白黒画像と
して読み取る場合であっても、G色成分の分光特性の領
域が最も広く、可視光領域の略全波長(400〜700
nm程度)にわたって感度を持っているので、その原稿
画像を白黒画像として良好に読み取ることが可能とな
る。
【0047】また、G色成分は、画素列11〜13が対
応するRGBの各色成分の中で、最も出力信号の大きな
色成分であることが知られている。したがって、白黒モ
ード時には、その広い出力信号の大きな色成分に対応し
つつ光学像を読み取ることになるので、良好なSN比を
実現することができ、これによっても読み取り特性の良
好化を確実なものとすることができる。
【0048】これらのことから、本実施形態の固体撮像
装置10および画像読取装置1では、白黒用の画素列1
4がG色成分に対応したカラーフィルタを介して光学像
の読み取りを行うことによって、カラー画像の高品位読
み取りと白黒画像の高速読み取りとを可能にしつつ、こ
れらの双方について良好な読み取りを実現することがで
きるようになる。
【0049】ただし、画素列14が対応する色成分は、
上述した理由からRGBの各色成分の中のG色成分であ
ることが最も望ましいが、本発明は必ずしもこれに限定
されるものではない。例えば、白黒用の画素列は、他の
色成分(R色成分またはB色成分)に対応したものであ
っても良く、その場合であってもカラー/白黒間のセン
サ感度の相違を改善してRGB出力のSN劣化を抑制す
ることが可能である。また、カラー用に設けられた複数
の画素列が、RGB+αの各色成分に対応している場合
や、あるいは全く他の色成分に対応している場合であっ
ても、上述した本実施形態の場合と全く同様に本発明を
適用すれば、カラー画像と白黒画像との双方について良
好な読み取りを実現できると考えられる。
【0050】なお、本実施形態では、本発明の実施の好
適な具体例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、種々変形することが可能であり、そ
の場合においても本実施形態と同様の効果を得ることが
できる。例えば、光学像を読み取るための固体撮像装置
は、本実施形態で説明した例とは異なり、以下に述べる
ように構成することも考えられる。図5および図6は、
本発明に係る固体撮像装置の他の例の機能構成を示すブ
ロック図である。
【0051】図5に示す固体撮像装置は、出力端子VO
1,VO2,VO3に加えて出力端子VO4,VO5を
設け、各画素列11〜14に付設された転送レジスタ1
1a〜14bからの電荷を、全てそのまま外部へ出力す
るように構成した例である。このように構成した場合で
あっても、カラー画像と白黒画像の双方について良好な
読み取りを実現することができる。また、この固体撮像
装置では、各出力端子VO1〜VO5のそれぞれに対応
して画像処理基板20上にサンプルホールド回路21、
増幅回路22およびA/D変換回路23を重複して設け
る必要があるが、電荷の選択的出力を行うためのスイッ
チ15および外部からのSW1信号が不要となり、4ラ
イン分の画素列11〜14からの出力信号を同時に画像
処理基板20へ出力することが可能になる。
【0052】また、図6に示す固体撮像装置は、カラー
用の3つの画素列11〜13についてはそれぞれ2つの
転送レジスタ11a,11b,12a,12b,13
a,13bを付設するとともに、白黒用の1つの画素列
14については4つの転送レジスタ14a〜14bを付
設した例である。このように構成した場合には、上述し
た実施形態の場合(図3参照)と比べると、各画素列1
1〜14に対する転送レジスタが倍増されているので、
カラーモードおよび白黒モードのいずれの場合について
も、良好な読み取りを実現できるのに加えて、その読み
取りの更なる高速化を図ることが可能となる。
【0053】このように、本発明は、カラー用と白黒用
の画素列を別個に備えていれば、様々な構成のものに適
用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る固
体撮像装置および画像読取装置によれば、第一の読取手
段が例えばRGBといった複数の色成分について光学像
の読み取りを行うのに対して、第二の読取手段はそのう
ちの1つの色成分(例えばG成分)について光学像の読
み取りを行うので、カラー画像については第一の読取手
段を用い、白黒画像については第二の読取手段を用いる
ようにすれば、カラー画像の高品位読み取りと白黒画像
の高速読み取りとを可能にしつつ、これらの双方につい
て良好な読み取りを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の概略構成の一例
を示す側断面図である。
【図2】 本発明に係る固体撮像装置の一例の概要を示
す構成図である。
【図3】 本発明に係る固体撮像装置の一例の機能構成
を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る画像読取装置が備える画像処理
基板の一例の機能構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る固体撮像装置の他の例の機能構
成を示すブロック図(その1)である。
【図6】 本発明に係る固体撮像装置の他の例の機能構
成を示すブロック図(その2)である。
【符号の説明】
1…画像読取装置、3a…照明ランプ、10…固体撮像
装置、11,12,13,14…画素列、11a,11
b,12a,12b,13a,13b,14a,14
b,14c,14d…転送レジスタ、20…画像処理基
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA02 AA10 AB01 BA11 CA02 DB06 FA08 GA03 GC08 GD03 5B047 AB04 BB03 BC01 5C051 AA01 DA03 DA06 DB01 DB12 DB15 DB18 DB23 DC02 DC07 EA01 FA01 5C072 AA01 BA03 CA02 DA09 EA05 FA07 QA10 UA02 UA11 XA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー像を撮像するための複数の色成分
    について光学像の読み取りを行う第一の読取手段と、 前記第一の読取手段とは別に当該第一の読取手段が対応
    するうちのいずれか1つの色成分について光学像の読み
    取りを行う第二の読取手段とを備えることを特徴とする
    固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段が対応する中で最も分光特性の領域が広い色成分に
    対応したものであることを特徴とする請求項1記載の固
    体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段が対応する中で最も出力信号の大きな色成分に対応
    したものであることを特徴とする請求項1記載の固体撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段がレッド、グリーンおよびブルーの各色成分に対応
    している場合に、そのうちのグリーン成分に対応したも
    のであることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 カラー像を撮像するための複数の色成分
    について光学像の読み取りを行う第一の読取手段と、 前記第一の読取手段とは別に当該第一の読取手段が対応
    するうちのいずれか1つの色成分について光学像の読み
    取りを行う第二の読取手段とを備え、 カラー画像の読み取り時には前記第一の読取手段による
    読み取り結果を用い、白黒画像の読み取り時には前記第
    二の読取手段による読み取り結果を用いるように構成さ
    れたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段が対応する中で最も分光特性の領域が広い色成分に
    対応したものであることを特徴とする請求項5記載の画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段が対応する中で最も出力信号の大きな色成分に対応
    したものであることを特徴とする請求項5記載の画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】 前記第二の読取手段は、前記第一の読取
    手段がレッド、グリーンおよびブルーの各色成分に対応
    している場合に、そのうちのグリーン成分に対応したも
    のであることを特徴とする請求項5記載の画像読取装
    置。
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