ところが、上記従来のCCDリニアイメージセンサにおける各一次元画素列の間には構成上必ず転送ゲートとCCDシフトレジスタが必要となるため、例えば上記特許文献1における3列以上の一次元画素列から構成される固体撮像装置の場合には、結果として、一次元画素列の画素列ピッチが一次元画素列のスキャン方向における画素幅(画素列寸法)の約4倍もの大きさとなってしまい、精度的にも上記色ずれの抑制は難しいものとなる。
この問題に対して、例えば特許文献2や非特許文献1には、一次元画素列同士が接している、すなわち画素列ピッチが一次元画素列のスキャン方向の画素幅と一致している構成を備えた固体撮像装置が開示されている。しかしながら、特許文献2に開示される固体撮像装置では、3列以上の一次元画素列全てにおいて当該画素幅と一致する画素列ピッチを実現することは不可能である。また、非特許文献1に開示される固体撮像装置では、スキャン方向と垂直な方向の画素幅(画素寸法)を少なくとも1つの列で小さくする必要があるため、結果として、固体撮像装置の設計の困難さや原稿読み取りの感度低下を引き起こすことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、一次元画素列間の画素列ピッチを小さくし、且つ、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えた画像読み取りが可能な、シンプルな構成の固体撮像装置を提供することを目的とする。
また、本発明に係る固体撮像装置は、画素が、入射光に対する光電変換により光電流を発生させる光電変換部と該光電変換部の周辺回路とを含む画素であり、該画素が一次元に配列されてなる一次元画素列をn本備え、これら一次元画素列により原稿画像をスキャン方向に相対移動させて撮像する固体撮像装置であって、前記n本の一次元画素列から、前記原稿画像の撮像により得られた画像データを水平読み出しするための各一次元画素列に共通の画像読出し回路を備え、前記n本の一次元画素列における前記スキャン方向の各一次元画素列のピッチである画素列ピッチが、前記光電変換部の前記スキャン方向の幅である光電変換部幅の少なくとも(n+1)/n倍であり、前記画素は、MOS型の撮像素子であり、前記周辺回路は、前記スキャン方向における前記光電変換部の間に設けられていることを特徴とする。但し、記号「n」は2以上の自然数を、記号「/」は除算を示す。
上記構成によれば、画素が入射光に対する光電変換により光電流を発生させる光電変換部と該光電変換部の周辺回路とを含む画素とされ、固体撮像装置が、原稿画像をスキャン方向に相対移動させて撮像するn本の一次元画素列を備えるものとされるとともに、当該n本の一次元画素列に対する水平読み出し用の各一次元画素列に共通の画像読出し回路を備えるものとされ、これら一次元画素列の画素列ピッチが、画素における光電変換部の幅(光電変換部幅)の少なくとも(n+1)/n倍の大きさとされる。
また、上記構成において、前記画像読出し回路による画像読み出し動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、一の前記一次元画素列が前記原稿画像における前記スキャン方向の解像度ピッチに相当する距離を移動する時間の間に、前記n本の一次元画素列全ての画像読み出し動作が完了するよう前記画像読出し回路に画像読み出し動作を実行させるようにしてもよい。
これによれば、制御部の制御によって、n本の一次元画素列のうちの或る1つの一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチに相当する距離を移動する時間の間に、n本の一次元画素列全ての画素列の画像読み出し動作が完了するよう画像読出し回路により画像読み出し動作が実行される。
また、上記構成において、前記画素列ピッチは前記光電変換部幅の前記(n+1)/n倍以上で且つ4倍未満の大きさであるようにしてもよい。
これによれば、画素列ピッチが光電変換部幅の(n+1)/n倍以上で且つ4倍未満の大きさとされる。
また、上記構成において、前記画像読出し回路は、前記n本の一次元画素列に亘って前記スキャン方向に配線された前記画像読み出し用の垂直信号線に接続され、各一次元画素列における各画素の画素信号を時系列に読み出すための回路としてもよい。
これによれば、n本の一次元画素列に亘ってスキャン方向に配線された画像読み出し用の垂直信号線に接続された画像読出し回路によって、各一次元画素列における各画素の画素信号が時系列に読み出される。
また、上記構成において、前記一次元画素列を構成する画素は、前記光電変換部と、前記光電変換部からの電荷を蓄積して該電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンに対するリセットバイアスを印加するためのリセットトランジスタと、前記フローティングディフュージョンに対する前記光電流の転送、非転送の切り替えを行うための転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンからの信号を増幅させるための増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタにより増幅された信号の該画素からの読み出し、非読み出しの切り替えを行うための読出しトランジスタとを有する前記周辺回路とを備えるMOS型の撮像素子としてもよい。
これによれば、一次元画素列を構成する画素が、光電変換部と、フローティングディフュージョンとリセットトランジスタと転送トランジスタと増幅トランジスタと読出しトランジスタとを有する周辺回路と、を備えるMOS型の撮像素子とされる。
請求項1に係る固体撮像装置によれば、n本の一次元画素列から水平読み出しを行うための画像読出し回路が各一次元画素列に共通のものとして備えられる構成であるため、それぞれ一次元画素列毎に画像読出し回路(水平読出し回路)を備えずともよく、すなわちn本の一次元画素列のみ纏めて配列し、これに対して共通の例えば1つの画像読出し回路を設置する構成とすることが可能となるため、n本の一次元画素列の画素列間隔(画素列ピッチ)を小さくすることができ、また、装置をシンプルな構成とすることができる。また、この画素列ピッチが光電変換部幅の少なくとも(n+1)/n倍とされるので、当該画素列ピッチにおける光電変換部以外の部分(光電変換部幅の1/n倍(=(n+1)/n倍−n/n倍)の幅の部分;周辺回路部と画素間スペースとを合わせた幅の部分)が原稿画像の撮像ピッチ間を移動するタイミングを利用して画像読出し回路により各一次元画素列の画像読出しを行う構成、換言すれば、各一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチ(=光電変換部幅)に相当する距離を移動する時間の間に、画像読出し回路によりn本の一次元画素列全ての画像読み出し動作を完了させる構成を実現することができるため、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えた画像読み取りを実現することができる。
請求項2に係る固体撮像装置によれば、n本の一次元画素列のうちの或る1つの一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチ(=光電変換部幅)に相当する距離を移動する時間の間に、n本の一次元画素列全ての画素列の画像読み出し動作が完了するよう画像読み出し動作が行われる構成であるので、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えることができる。
請求項3に係る固体撮像装置によれば、画素列ピッチが光電変換部幅の(n+1)/n倍以上で且つ4倍未満の大きさとなる、すなわち画素列ピッチの上限値を光電変換部幅の4倍とすることで、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれが顕著になってしまうことを確実に防止することができる。
請求項4に係る固体撮像装置によれば、画像読出し回路により、各一次元画素列における各画素の画素信号が時系列に読み出される構成であるので、このような構成の画像読出し回路と、画素列ピッチが画素幅(光電変換部幅)の少なくとも(n+1)/n倍である構成とを用いて、各一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチに相当する距離を移動する時間の間に、n本の一次元画素列全ての画像読み出し動作を完了させる構成を容易に実現することができる。
請求項5に係る固体撮像装置によれば、一次元画素列の各画素が、光電変換部とフローティングディフュージョンとリセットトランジスタと転送トランジスタと増幅トランジスタと読出しトランジスタとを備える、或いは、光電変換部と、フローティングディフュージョンとリセットトランジスタと転送トランジスタと増幅トランジスタと読出しトランジスタとを有する周辺回路とを備えるMOS型の撮像素子とされるので、一次元画素列から水平読み出しを行うための、例えば画素がCCD撮像素子である場合の転送ゲートやCCDシフトレジスタが不要となり(X−Yアドレス方式による、一次元画素列に共通の画像読出し回路を用いた水平読み出しが可能となり)、一次元画素列の画素列間隔を小さくすることができ、また、装置をシンプルな構成とすることができる。
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の一例であるリニアセンサの概略構成図である。図1に示すようにリニアセンサ1は、センサ部2、垂直走査回路3、水平走査回路4及び読出し回路5を備えている。センサ部2は、複数の画素21(ピクセル)からなり、被写体光像の光量に応じて画像信号に光電変換して出力するものである。センサ部2は、複数の画素21が一列に直線状に配置されてなるR(Red)、G(Green)、B(Blue)色の複数本のセンサアレイ(画素列;一次元画素列)、すなわちRセンサアレイ22、Gセンサアレイ23及びBセンサアレイ24を備えている。R、G、Bセンサアレイには、それぞれ画素21の受光面上に各色の光を透過させるR、G、B色のカラーフィルタ(図示省略)が設けられている。
垂直走査回路3は、センサ部2に対する垂直走査を行う所謂垂直シフトレジスタであり、R、G、Bセンサアレイ22〜24それぞれに対応する行選択信号線25を順次走査する。水平走査回路4は、センサ部2に対する水平走査を行う所謂水平シフトレジスタであり、R、G、Bセンサアレイ22〜24の各画素21に対応する垂直信号線26(列選択信号線;出力信号線)を順次走査する。
読出し回路5は、R、G、Bセンサアレイ22〜24の各画素21から上記出力信号線26に導出された画像信号(光電変換信号)を、上記水平走査回路4による水平走査に従って画素毎に順次読み出すための回路であって、所謂水平読み出しを行う水平読出し回路である。この読出し回路5は、センサ部2に対して例えば1つ設けられており、R、G、Bセンサアレイ22〜24(全画素列)に対して共通の読出し回路となっている。読出し回路5は、各垂直信号線26に対して配設された定電流負荷51、シグナルサンプルホールド回路52及びノイズサンプルホールド回路53と、アンプ54とを備えている。定電流負荷51は、ゲートに負荷電圧(信号VD)が印加されて所謂電子負荷として機能する負荷トランジスタQaからなるものである。なお、信号VDは、後述のソースフォロワアンプの動作範囲に合わせ込むべく電位操作を行うものでもある。また、信号VPSは、負荷トランジスタQaのソースに印加される電圧を示している。
シグナルサンプルホールド回路52は、入力されたアナログ信号としてのシグナル(画像信号)をサンプリング(標本化)し、この値を一時的に保持するものである。シグナルサンプルホールド回路52は、シグナルサンプルホールド用スイッチS1、シグナルサンプルホールド容量C1(キャパシタC1)等からなり、シグナルサンプルホールド用スイッチS1のオン、オフに応じて、シグナルサンプルホールド容量C1の充電、充電電位の保持、放電を行うことで当該シグナルサンプルホールド機能を実現する。ノイズサンプルホールド回路53は、入力されたノイズ(ノイズ信号)をサンプリングし、この値を一時的に保持するものである。ノイズサンプルホールド回路53は、ノイズサンプルホールド用スイッチS2、ノイズサンプルホールド容量C2(キャパシタC2)等からなり、ノイズサンプルホールド用スイッチS2のオン、オフに応じて、ノイズサンプルホールド容量C2の充電、充電電位の保持、放電を行うことで当該ノイズサンプルホールド機能を実現する。
アンプ54は、上記サンプルホールドにより得られた画像信号とノイズ信号との差分をとる(例えばシグナル信号からノイズ信号を減算する)ことで、センサ部2の各画素におけるリセットゲート(トランジスタT11)によりリセットされたFD電位のばらつきが除去された画像信号を得るものである。
図2は、センサ部2における各画素21の回路構成の一例を示すものである。画素21は、フォトダイオードPD1、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)としてのトランジスタT10〜T13、及びFD(Floating Diffusion)から構成されている。トランジスタT10〜T13は、ここではNチャンネルMOSFETが採用されている。VDD、φRSB、φRST、φTX及びφVは、各トランジスタに対する信号(電圧)を示し、GNDは接地を示している。
フォトダイオードPD1は、光電変換部(感光部)であり、被写体からの入射光量に応じた電気信号、すなわち光電流IPD1を発生させる。トランジスタT12は、上記定電流負荷51と対になってソースフォロワ増幅用のソースフォロワアンプ(増幅回路)を構成するものであり、後述する電圧V1OUTに対する増幅を行う。トランジスタT13は、ゲートに印加する電圧(信号φV)に応じてオン、オフされるスイッチとして動作する信号読み出し用のトランジスタである。トランジスタT13のソースは上記垂直信号線26に接続されており、トランジスタT13がオンされると、トランジスタT12で増幅された電流が出力電流としてこの垂直信号線26へ導出される。トランジスタT10は、同トランジスタのゲートに印加される電圧に応じてオン、オフされるスイッチとして動作するものであって、当該ゲート電位の高低によるオン、オフ切り替えに応じて、フォトダイオードPD1で発生した光電流IPD1(電荷)のFDに対する転送、非転送の切り替えを行う所謂転送ゲートとなるものである。
フォトダイオードPD1で発生した光電流IPD1はフォトダイオードPD1の寄生容量に流れてその電荷が蓄積され、蓄積電荷量に応じた電圧が発生する。このときトランジスタT10がオン状態であれば、この寄生容量に蓄積された電荷(負電荷)がFDへ向けて移動する。FDは、この電荷を一旦保持しておく電荷保持部であり、この保持した電荷を電圧に変える所謂キャパシタの役割を担うものである。トランジスタT11(リセットゲートトランジスタ)は、同トランジスタのゲート電圧の高低によるオン、オフ切り替えに応じてFDに対するリセットバイアスの印加、非印加の切り替えを行うものである。
図3は、上記画素21の撮像動作に関するタイミングチャートの一例であり、特に、水平ブランク期間中(又は水平走査回路4による列選択期間内)における、電荷蓄積終了後の垂直走査によるR、G、Bセンサアレイ22〜24の各画素の信号読出し(電荷掃き出し)動作に関するタイミングチャートを示している。ここではNチャンネルMOSFETの極性上、Hi(ハイ)でオン、Lo(ロー)でオフとなる。同図に示すように、信号φRSTを符号201で示すタイミングでHiにした後、ノイズサンプルホールド用スイッチS2に対するサンプルホールド制御信号φS2を符号202で示すタイミングでHiにすることで、ノイズ信号を垂直信号線26に読み出し、ノイズサンプルホールド回路53によってこのノイズ信号(ノイズレベル)をサンプルホールドする。次に、信号φTXを符号203で示すタイミングでHiにした後、シグナルサンプルホールド用スイッチS1に対するサンプルホールド制御信号φS1を符号204で示すタイミングでHiにすることで、画像信号を垂直信号線26に読み出し、シグナルサンプルホールド回路52によってこの画像信号(信号レベル)をサンプルホールドする。
ところで、リニアセンサ1は、該リニアセンサ1全体の動作を司る主制御部を備えている。具体的には、主制御部は、各種制御プログラム等を記憶するROM、一時的に各種データを格納するRAM、及び制御プログラム等を上記ROMから読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)等からなり、リニアセンサ1における上記センサ部2や垂直、水平走査回路3、4或いは読出し回路5といった各機能部の動作を制御する。図4は、この主制御部(主制御部100とする)におけるスキャン動作に関するブロック構成図である。主制御部100は、センサ制御部101、スキャン駆動制御部102、垂直走査制御部103、水平走査制御部104及び読出し制御部105を備えている。
センサ制御部101は、センサ部2における各R、G、Bセンサアレイ22〜24の撮像動作を制御するものであり、各画素に対する上記VDD、φRSB、φRST、φTX及びφV等の各種信号を出力する。スキャン駆動制御部102は、センサ部2による原稿画像の読み取りを行うべく、原稿に対してリニアセンサ1或いは結像光学系をスキャン移動させる、或いはリニアセンサ1や結像光学系に対して原稿を移動させるための駆動(スキャン駆動)を行うものである。なお、結像光学系とは、原稿からの被写体光像を各R、G、Bセンサアレイ22〜24の受光面上に結像させるための光学系(レンズやミラー等)であり、リニアセンサ1はこの結像光学系を備えていてもよい。垂直走査制御部103は、垂直走査回路3によるR、G、Bセンサアレイ22〜24に対する垂直走査動作を制御するものである。水平走査制御部104は、水平走査回路4によるR、G、Bセンサアレイ22〜24に対する水平走査動作を制御するものである。読出し制御部105は、読出し回路5によるR、G、Bセンサアレイ22〜24からの画像読み出し動作を制御するものである。読出し制御部105によるこの画像読み出し動作の詳細については後述する。
以上の構成において、リニアセンサ1では、垂直走査回路3によりR、G、Bセンサアレイ22〜24が順次選択され、共通の読出し回路5と水平走査回路4とによって線順次で画像信号が取り出される。なお、リニアセンサ1は、所謂MOS型(例えばCMOS型)の固体撮像装置であり、垂直走査回路3及び水平走査回路4によって各画素をX−Yアドレス方式(X−Y走査方式)で選択し、各画素の画像信号を取り出すことができる。
ところで、本実施形態においては、センサ部2の構成及びこのセンサ部2によるスキャン動作について主な特徴点を有しているが、この特徴点について以下に説明する。図5は、センサ部2の一構成例を概念的に示す模式図である。同図に示すように、スキャン方向SD(センサアレイの画素並び方向(長手方向)と垂直な方向;垂直走査方向)における各R、G、Bセンサアレイ22〜24のピッチ(これを画素列ピッチPと表現する)が、各R、G、Bセンサアレイ22〜24における画素27のスキャン方向SDの幅(これを画素幅Wと表現する)の4/3倍の大きさとなっている。換言すれば、画素幅Wを3等分した長さ(画素幅Wを「1」としたときの「1/3」の長さ)の4倍の長さを画素列ピッチPとしている。これを一般的に表現すると、画素列ピッチPは、画素幅Wの(n+1)/n倍(n:2以上の自然数)の大きさとなっている。この「n」は、センサアレイの列数(ここでは列数が色の種類数(RGBの3種類)と同じになっている)対応している。ここではR、G、Bセンサアレイ22〜24の3列であるため、n=3となる。ただし、nを2以上とするのは、本実施形態によるスキャン動作方法が、センサアレイが複数列つまり2列以上である場合に適用されることによる。なお、画素27は上記画素21に相当し、R、G、Bセンサアレイ22〜24の画素27間には符号28で示す空間的な隙間(スペース28という)が存在している。このスペース28のスキャン方向SDの幅と画素幅Wとを合わせた長さが画素列ピッチPである。
このような構成を備えたセンサ部2によって原稿画像がスキャンされる。このスキャン動作について、図6、7を用いて説明する。図6は、当該スキャン動作の1フレーム(1フレーム時間)における、各R、G、Bセンサアレイ22〜24(RGB各画素)での蓄積時間(露光時間)と読み出し時間との関係の一例を示すタイミングチャートである。図7は、R、G、Bセンサアレイ22〜24によるスキャン動作を概念的に説明する模式図である。図7は、具体的にはR、G、Bセンサアレイ22〜24のスキャン方向SDにおける或る1列分の画素、例えば図1又は図5中に示すセンサ部2の左端画素(R、G、Bの3つの画素27及びスペース28からなる画素列;これを画素列SEと表現する)が時間の経過に伴って例えば状態(1)から状態(4)までスキャン方向に移動する様子を示している。ここでは、画素列ピッチPが画素幅Wの4/3倍である場合について示している。
図6において、先ず時刻t1に、Rセンサアレイ22(ここではR画素列と表現する)における時刻t01から継続されていた蓄積(電荷蓄積)動作が終了し、該R画素列の蓄積情報(画像情報)の読み出しが開始される。この時刻t1における画素列SEの移動位置は図7の状態(1)に示される。ここで、センサ部2により原稿画像を読み取るピッチを読取りピッチPRとすると、状態(1)では、画素列SEの例えばR画素が、符号301で示すように、上記読取りピッチPRに示す幅の部分の原稿画像位置(これを撮像ピッチ位置と表現する)と同じ位置つまり重なる位置にきている。この時刻t1から開始されたR画素列における読み出し動作は時刻t2で終了する。時刻t1から時刻t2までの間は、上述したように読出し回路5は1つであることから他の画素列の信号を同時に読み出すことはできない。なお、上記R画素列の蓄積情報の読み出し動作は、必ずしも上記時刻t1〜t2の期間中、継続して行われなくともよく、要は当該期間内に読み出し動作が実行されればよい。
時刻t2になると、Gセンサアレイ23(G画素列と表現する)における時刻t02から継続されていた蓄積動作が終了し、該G画素列の蓄積情報の読み出し動作が開始される(このG画素列の読み出し動作は後述の時刻t3まで継続される)。この時刻t2における画素列SEの移動位置は状態(2)に示される。この状態(2)では、符号302で示すように、画素列SEにおけるG画素が、上記時刻t1における撮像ピッチ位置に対する相対的なR画素(R画素列)の位置と同じ位置となるまで、すなわち、状態(1)の位置から符号311で示す画素幅Wの1/3の距離(画素列ピッチPの1/4の距離)だけリニアセンサ1全体がスキャン移動している。
次に、時刻t3になると、Bセンサアレイ24(B画素列と表現する)における時刻t03から継続されていた蓄積動作が終了し、該B画素列の蓄積情報の読み出し動作が開始される(このB画素列の読み出し動作は後述の時刻t4まで継続される)。この時刻t3における画素列SEの移動位置は状態(3)に示される。この状態(3)では、符号303で示すように、画素列SEにおけるB画素が、上記時刻t1における撮像ピッチ位置に対する相対的なR画素(R画素列)の位置と同じ位置となるまで、すなわち、状態(2)の位置から符号312で示す画素幅Wの1/3の距離だけリニアセンサ1全体がスキャン移動している。
さらに時刻t4になると、再びR画素列における時刻t1から継続されていた蓄積動作が終了し、該R画素列の蓄積情報の読み出し動作が開始される。この時刻t3における画素列SEの移動位置は状態(4)に示される。この状態(4)では、符号304で示すように、R画素が、状態(3)の位置から符号313で示す画素幅Wの1/3の距離分だけ、すなわちR画素が上記状態(1)において撮像していた撮像ピッチ位置321の次の撮像ピッチ位置322までリニアセンサ1全体がスキャン移動している。以降同様に、リニアセンサ1全体が状態(5)、(6)、(7)・・・と画素幅Wの1/3の距離ずつスキャン移動していき、G→B→R→G→B・・・と順に各色の画素(色画素という)が撮像ピッチ位置と一致するタイミングで該色毎の読み出し動作が行われる。そしてさらにR画素が撮像ピッチ位置322から次の撮像ピッチ位置に進み、同様にR、G、Bの読み出し動作が順次行われる。このようにして当該一連のスキャン動作が原稿画像全体に亘って実行される。なお、時刻t01から時刻t1までの時間すなわち或る色画素の蓄積時間は、画素列SEの色画素例えばR画素が或る撮像ピッチ位置から次の撮像ピッチ位置まで移動する時間となる。従って、時刻t01、t02、t03及びt1の時間間隔は、時刻t1、t2、t3及びt4の時間間隔と同じとなる。
このように、R画素列が時刻t1において撮像していた撮像ピッチ位置から時刻t4において撮像する撮像ピッチ位置まで移動する時間(時刻t1から時刻t4までの時間)、すなわちスキャン方向の解像度ピッチ(分解能)に相当する距離を移動する時間の間に、R、G、B各色の画素列全ての読み出し動作が完了する構成となっている。換言すれば、1つの画素列の蓄積時間(t4−t1の時間に相当)の1/3に相当する時間を、R、G、B各画素列の読み出し時間に割り当てていることになる。これは上記センサ部2の構成で説明したように、センサ部2の撮像面上に各色の画素列が画素幅W(スキャン方向画素列寸法)の1/3だけ空間を空けて並べられている、すなわち画素列ピッチPが画素幅Wの4/3倍となるよう配列されていることにより、このスキャン動作が可能になることによる。なお、画素列ピッチPを画素幅Wの4/3倍の長さよりも短くするすると、すなわち画素列SEにおける画素27間のスペース28におけるスキャン方向の幅を画素幅Wの1/n倍の幅より狭くすると、各R、G、Bセンサアレイ22〜24(各画素列)が撮像する位置にズレを生じてしまい、すなわち上述のように各色画素が順に撮像ピッチ位置に合致しなくなり、色ずれが発生するなどして再生した画像データの品質が低下することになる。
ところで、上記実施形態では、図5に示すように画素列ピッチを“画素幅”の少なくとも(n+1)/n倍とする構成としているが、これに限らず、画素列ピッチを“光電変換部幅”の少なくとも(n+1)/n倍とする構成としてもよい。すなわち、図8において、上記上記画素27は実際には画素27’に示すように、光電変換部271と周辺回路272とを備えてなり、これら画素27’が一次元に配列されたものが上記一次元画素列(R、G及びBセンサアレイ22、23及び24;R、G及びB画素列)となっている。この光電変換部271は上記フォトダイオードPD1に相当し、また、周辺回路272は、光電変換部271の周辺に例えばL字状に配置された回路部であって、上記トランジスタT10〜T13及びFDを含む回路である。この構成において、画素列ピッチPが光電変換部271のスキャン方向SDにおける幅(光電変換部幅Tとする)の少なくとも(n+1)/n倍(ここでは4/3倍)であってもよい。ただし、この変形態様の場合も原稿画像のスキャン動作は上記実施形態の場合と同様であり、例えば図6、図7での説明において、「画素幅W」を「光電変換部幅T」と置き換えて考えればよい。
この場合、当該画素列ピッチPにおける光電変換部271以外の部分(光電変換部幅Tの1/n倍(=(n+1)/n倍−n/n倍)の幅の部分;スキャン方向SDにおける周辺回路272の幅と画素27’間のスペース28’の幅とを合わせてなる符号Yで示す幅の部分)が原稿画像の撮像ピッチ(読取りピッチ)間を移動するタイミングを利用して読出し回路5により各一次元画素列の画像読出しが行われる。
なお、画素27’の光電変換部271と周辺回路272との構成(形状)は上記に限定されず、例えば図9(a)に示すように、周辺回路272が図8に示す位置に対してスキャン方向SDにおける反対側に位置する構成(図9(a)に示す位置に対して矢印A方向における反対側に位置してもよい)、或いは、図9(b)に示すように周辺回路272が上記L字状ではなく一直線状をしており、これが光電変換部271のスキャン方向SDにおけるいずれか一端或いは両端に配置された構成でもよい。光電変換部271の全周を取り囲むような周辺回路272であってもよい。要は、周辺回路272がスキャン方向SDにおける幅を有したものであればよい。ただし、周辺回路272が光電変換部271のスキャン方向SDにおける両端或いは光電変換部271の全周を取り囲むように配置されている場合は、上記符号Yで示す幅(スキャン方向SDの光電変換部271間の幅)が、上記スペース28’の幅と、隣接する各色の画像27’における2つの周辺回路272の幅とを含むものとなる。
以上のように本実施形態に係るリニアセンサ1(固体撮像装置)によれば、リニアセンサ1が、スキャン方向に相対移動させて原稿画像を撮像するn本の一次元画素列(R、G、Bセンサアレイ22〜24)を備えるものとされるとともに、各一次元画素列に対する水平読み出し用の該一次元画素列に共通の読出し回路5を備えるものとされ、一次元画素列の画素列ピッチPが画素幅Wの少なくとも(n+1)/n倍の大きさとされる。
このように、n本の一次元画素列から水平読み出しを行うための読出し回路5が各一次元画素列に共通のものとして備えられる構成であるため、それぞれ一次元画素列毎に読出し回路5(水平読出し回路)を備えずともよく、すなわち図1に示すようにn本の一次元画素列のみ纏めて配列し、これに対して共通の例えば1つの読出し回路5を設置する構成とすることが可能となるため、n本の一次元画素列の画素列ピッチPを小さくすることができ、また、装置をシンプルな構成とすることができる。また、この画素列ピッチPが画素幅Wの少なくとも(n+1)/n倍とされるので、当該画素列ピッチPにおける画素が存在しない非画素部分(画素幅の1/n倍(=(n+1)/n倍−n/n倍)の幅の非露光部分;画素27間のスペース28)が原稿画像の撮像ピッチ間を移動するタイミングを利用して、読出し回路5により各一次元画素列の画像読出しを行う構成、換言すれば、各一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向(撮像方向)の解像度ピッチに相当する距離を移動する時間の間に、読出し回路5によりn本の一次元画素列全ての画像読み出し動作を完了させる構成を実現することができるため、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えた画像読み取りを実現することができる。
また、他の実施形態に係るリニアセンサ1(固体撮像装置)(図8参照)によれば、画素27’が入射光に対する光電変換により光電流を発生させる光電変換部271と該光電変換部271の周辺部における周辺回路272とを含む画素27’とされ、リニアセンサ1が、原稿画像をスキャン方向に相対移動させて撮像するn本の一次元画素列を備えるものとされるとともに、当該n本の一次元画素列に対する水平読み出し用の各一次元画素列に共通の読出し回路5を備えるものとされ、これら一次元画素列の画素列ピッチが、画素27’における光電変換部271の幅(光電変換部T)の少なくとも(n+1)/n倍の大きさとされる。
このように、n本の一次元画素列から水平読み出しを行うための読出し回路5が各一次元画素列に共通のものとして備えられる構成であるため、それぞれ一次元画素列毎に読出し回路5(水平読出し回路)を備えずともよく、すなわちn本の一次元画素列のみ纏めて配列し、これに対して共通の例えば1つの読出し回路5を設置する構成とすることが可能となるため、n本の一次元画素列の画素列間隔(画素列ピッチ)を小さくすることができ、また、装置をシンプルな構成とすることができる。また、この画素列ピッチが光電変換部幅Tの少なくとも(n+1)/n倍とされるので、当該画素列ピッチにおける光電変換部271以外の部分(光電変換部幅Tの1/n倍(=(n+1)/n倍−n/n倍)の幅の部分;周辺回路272部と画素間スペース28’とを合わせた幅の部分)が原稿画像の撮像ピッチ間を移動するタイミングを利用して読出し回路5により各一次元画素列の画像読出しを行う構成、換言すれば、各一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチ(=光電変換部幅T)に相当する距離を移動する時間の間に、読出し回路5によりn本の一次元画素列全ての画像読み出し動作を完了させる構成を実現することができるため、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えた画像読み取りを実現することができる。
また、読出し制御部105(主制御部100)の制御によって、n本の一次元画素列のうちの或る1つの一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチ(=画素幅W、又は光電変換部幅T)に相当する距離を移動する時間の間に、n本の一次元画素列全ての画素列の画像読み出し動作が完了するよう読出し回路5により画像読み出し動作が実行される構成であるので、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれの発生を抑えることができる。
また、画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の(n+1)/n倍以上で且つ4倍未満の大きさとされるので、すなわち画素列ピッチPの上限値を画素幅W(光電変換部幅T)の4倍と設定することにより、画素列ピッチPがこの4倍以上となり、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像における色ずれが顕著になってしまうことを確実に防止することができる。
また、読出し回路5が、n本の一次元画素列に亘ってスキャン方向に配線された画像読み出し用の垂直信号線26に接続され、各一次元画素列における各画素21の画素信号(画像信号やノイズ信号)を時系列に読み出すための回路とされる、すなわち読出し回路5により、一次元画素列における各画素21の画素信号が時系列に読み出される構成であるので、このような構成の読出し回路5と、画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の少なくとも(n+1)/n倍である構成とを用いて、各一次元画素列が原稿画像におけるスキャン方向の解像度ピッチに相当する距離を移動する時間の間に、n本の一次元画素列全ての画像読み出し動作を完了させる構成を容易に実現することができる。
さらに、一次元画素列の各画素21が、光電変換部(フォトダイオードPD1)とフローティングディフュージョン(FD)とリセットトランジスタ(トランジスタT11)と転送トランジスタ(トランジスタT10)と増幅トランジスタ(トランジスタT12)と読出しトランジスタ(トランジスタT13;行選択トランジスタ)とを備える、或いは、光電変換部271と、フローティングディフュージョンとリセットトランジスタと転送トランジスタと増幅トランジスタと読出しトランジスタとを有する周辺回路272とを備えるMOS型の撮像素子とされるので、一次元画素列から水平読み出しを行うための、例えば画素がCCD撮像素子である場合の転送ゲートやCCDシフトレジスタが不要となり(X−Yアドレス方式による、一次元画素列に共通の読出し回路5を用いた水平読み出しが可能となり)、一次元画素列の画素列ピッチPを小さくすることができ、また、装置をシンプルな構成とすることができる。
なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能であり、例えば以下の変形態様をとることができる。
(A)上記実施形態では、リニアセンサ1がR、G、B色の3本のセンサアレイを備える構成としているが、これに限らず、2本或いは4本以上(複数本であれば何本でもよい)のセンサアレイを備える構成としてもよい。
(B)上記実施形態では、画素列ピッチPが画素幅W(或いは光電変換部幅T)の(n+1)/n倍の大きさとなる構成としているが、(n+1)/n倍に限定せずともよく、(n+1)/n倍以上の大きさであってもよい。この場合、上限値として画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の例えば4倍未満となることが好ましい((n+1)/n≦画素列ピッチPの画素幅W(光電変換部幅T)に対する倍率<4)。具体的には、上記実施形態における画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の4/3倍である場合では、当該4/3倍以上の大きさの画素列ピッチPでR、G、Bセンサアレイ22〜24を配置したとしても、各色のセンサアレイが、上記図7において符号301、符号302、符号303と順に撮像ピッチ位置と一致させたのと同様に、順に各撮像ピッチ位置と一致させるスキャン動作を行うことは可能である。この場合、原稿画像における各読取りピッチPRは図7の場合と異なり画素幅W(光電変換部幅T)よりも大きなものとなり、この画素幅W(光電変換部幅T)よりも大きな読取りピッチを例えばRセンサアレイ22のR画素がスキャン移動する時間の間に、R、G、Bセンサアレイ22〜24全てに対する画像読み出し動作が完了する構成となる(ただし、読取りピッチが大きいということは、解像度ピッチが大きいことを示している)。
この場合、水平走査回路4及び読出し回路5のスイッチング周波数を上記画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の4/3倍の場合と同じ周波数に設定するのであれば、全体として高速なスキャン動作が実行されることになる。また、この場合、全体のスキャン動作時間が上記画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の4/3倍の場合と同じ時間(つまり上記高速スキャンに対する低速スキャン)となるよう設定するのであれば、水平走査回路4及び読出し回路5のスイッチング周波数を低くしてスキャン動作が実行されることになる。ただし、画素列ピッチPが画素幅W(光電変換部幅T)の4倍以上になると、スキャン動作の送りムラ等の影響による再生画像の色ずれが顕著になるため、画素列ピッチPは画素幅W(光電変換部幅T)の4倍未満の大きさとすることが望ましい。
(C)上記実施形態では、各R、G、Bセンサアレイ22〜24に共通の読出し回路として、図1に示すように1つの読出し回路5を備える構成としているが、これに限定されず、複数の読出し回路を備える構成としてもよい。例えば図10に示すように、R、G、Bセンサアレイ22’〜24’から垂直信号線26’を画素毎に交互にRセンサアレイ側とBセンサアレイ側とに分けて引き出し(Rセンサアレイ側或いはBセンサアレイ側の何れか一方側に引き出してもよい)、この引き出した垂直信号線26’に対応させて例えば2つの読出し回路401、402を備えるようにしてもよい。この場合も、2つの読出し回路401、402がそれぞれ各R、G、Bセンサアレイ22’〜24’に共通の読出し回路(水平読出し回路)となっている。
(D)上記実施形態では、R、G、Bセンサアレイの3つの画素列全てが同じ位置関係(互いに等間隔)で配置されているが、これら複数の画素列のうちの例えば1つの画素列が他の画素列と異なる位置に配置されているような場合でも本発明は適用可能である。
(E)上記実施形態では、センサ部2の各画素において、NチャンネルMOSFETを採用しているが、PチャンネルMOSFETを採用してもよい。