JPH11321571A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

Info

Publication number
JPH11321571A
JPH11321571A JP11055624A JP5562499A JPH11321571A JP H11321571 A JPH11321571 A JP H11321571A JP 11055624 A JP11055624 A JP 11055624A JP 5562499 A JP5562499 A JP 5562499A JP H11321571 A JPH11321571 A JP H11321571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crank
connecting rod
eccentric rotator
wiper
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11055624A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Sawara
英志 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP11055624A priority Critical patent/JPH11321571A/ja
Publication of JPH11321571A publication Critical patent/JPH11321571A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】より簡単な構成で動作の信頼性が高いライズア
ップ機構を備えたワイパー装置を低コストで提供する。 【解決手段】 モータ60の出力軸61に固定されたク
ランク12に切替機構70を介して連結ロッド32が連
結されており、切替機構70は、クランク12に固定さ
れた取付軸14周りに偏心回転可能に設けられた偏心回
転体20と、偏心回転体20とクランク12もしくは連
結ロッド32とを択一的に連結する連結部材26と、ク
ランク12の回転に連動して、連結部材26をクランク
12の第1の方向への回転によってクランク12もしく
は連結ロッド32の一方へ連結させ、クランク12の第
2の方向への回転によって連結部材26をクランク12
もしくは連結ロッド32の他方へ連結させる連結切替部
材16,18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の窓を
払拭するためのワイパー装置に関し、特に、装置の作動
時に払拭範囲外の格納位置から移動させて往復払拭動作
を行わしめるライズアップ機構を備えたワイパー装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられるワイパー装置として、
所謂、ライズアップ機構を備えたものがある。このよう
なライズアップ機構を備えたワイパー装置では、装置の
非作動時に、運転者の視界を良好にすべく、ワイパーブ
レードがその払拭範囲よりも下方に格納される。装置の
作動時には、ワイパーブレードが格納位置から払拭範囲
内に移動して、この払拭範囲内で揺動する。
【0003】このようなワイパー装置は、例えば、特開
平7−165021号公報に開示されている。このワイ
パー装置は、図13に示すように、モータ300によっ
て回転されるクランク301を有する。そのクランク3
01の先端には、切替機構302を介してコンロッド3
03の基端が連結される。コンロッド303の先端に
は、リンクレバー304を介してワイパーアーム305
が連結されている。このリンクレバー304及びワイパ
ーアーム305は、両者の連結点を中心に一体的に揺動
可能である。ワイパーアーム305にはワイパーブレー
ド306が支持される。
【0004】モータ300によってクランク301が回
転されると、そのクランク301の回転運動がコンロッ
ド303によってリンクレバー304の揺動運動に変換
される。このリンクレバー304の揺動に伴い、ワイパ
ーアーム305を介してワイパーブレード306が揺動
する。
【0005】クランク301の先端には、取付軸307
が立設されている。前記切替機構302は、その取付軸
307の周りで偏心回転可能な偏心回転体308を備え
る。
【0006】偏心回転体308の中心軸線Nは、取付軸
307に対して距離Hだけずれている。コンロッド30
3はこの偏心回転体308に対して相対回動可能に連結
される。
【0007】また、図示しないが切替機構302はさら
に、偏心回転体308をクランク301に対して固定す
る第1のキーと、偏心回転体308をコンロッド303
に対して固定する第2のキーとを備えている。
【0008】ワイパー装置の非動作時には、クランク3
01が図13にAで示す位置に配置される。また、第2
のキーによる偏心回転体308とコンロッド303との
固定は解除されており、しかも、第1のキーによって偏
心回転体308がクランク301に固定される。このと
き、偏心回転体308はクランク301に対してA1で
示す状態で固定される。そのため、偏心回転体308の
中心軸線Nが、取付軸307を挟んでクランク301の
回転軸線とは反対側に配置される。
【0009】このような状態では、コンロッド303と
リンクレバー304との連結点がA1'で示す位置に配
置される。そのため、ワイパーブレード306は、所定
の払拭範囲Rよりも下方の格納位置A1"に配置され
る。
【0010】ワイパー装置の作動が開始されると、モー
タ300によりクランク301がAで示す位置から図1
3の反時計回り方向に回転する。クランク301がAで
示す位置からBで示す位置を経てCで示す位置まで回転
する間、偏心回転体308は、第1のキーによってクラ
ンク301に対する位置を保持される。このときの偏心
回転体308の中心軸線Nの移動軌跡をL1で示す。
【0011】また、このときコンロッド303は、偏心
回転体308の中心軸線Nの周りでその偏心回転体30
8に対して相対的に回動する。偏心回転体308の中心
軸線Nが軌跡L1上を移動する間、コンロッド303と
リンクレバー304との連結点が、A1'で示す位置か
らC'で示す位置まで移動する。それに伴い、ワイパー
ブレード306が、格納位置A1"から払拭範囲Rの上
端位置C"まで移動する。
【0012】クランク301がCで示す位置を通過する
と、第1のキーによる偏心回転体308とクランク30
1との固定が解除されるとともに、第2のキーによって
偏心回転体308がコンロッド303に固定される。以
後は、クランク301が反時計回り方向に回転し続ける
限り、両キーの状態が維持される。
【0013】従って、クランク301が反時計回り方向
に回転するのに伴い、偏心回転体308はコンロッド3
03と一体となって、取付軸307の周りでクランク3
01に対して相対的に回転する。このときの偏心回転体
308の中心軸線Nの移動軌跡をL2で示す。
【0014】クランク301が1回転して再びAで示す
位置に配置されたとき、偏心回転体308はクランク3
01に対してA2で示す状態となる。この状態では、ワ
イパー装置の非動作時、つまり偏心回転体308がクラ
ンク301に対してA1で示す状態にあるときと比較し
て、偏心回転体308の中心軸線Nが、距離2Hだけク
ランク301の回転軸線に近づく方向にずれる。そのた
め、その距離2Hだけ、コンロッド303の基端がリン
クレバー304に向かって押し出される。その結果、コ
ンロッド303とリンクレバー304との連結点がA
2'で示す位置に配置される。そのため、ワイパーブレ
ード306は払拭範囲Rの下端位置A2"に配置され
る。
【0015】以上のように、ワイパー装置の始動に伴い
クランク301がAで示す位置からCで示す位置まで回
動する間に、偏心回転体308の中心軸線Nは軌跡L1
上を移動する。これ以降は、クランク301が反時計回
り方向に回転し続ける限り、偏心回転体308の中心軸
線Nは軌跡L2上を移動する。そのため、ワイパー装置
の始動に伴いワイパーブレード306が格納位置A1"
から払拭範囲Rに一旦移動すると、その後はワイパー装
置が作動されている限り、ワイパーブレード306は払
拭範囲Rの下端位置A2"と上端位置C"との間で揺動す
る。
【0016】ワイパー装置が停止される際には、クラン
ク301が一旦Aで示す位置まで回動された後に、それ
までとは逆方向、つまり図13の時計回り方向に1回転
して、Aで示す位置に戻る。
【0017】クランク301が時計回り方向に1回転す
る間には、前記とは逆の動作が行われる。すなわち、ク
ランク301がCで示す位置を通過するときに、第2の
キーによる偏心回転体308とコンロッド303との固
定が解除されるとともに、第1のキーによって偏心回転
体308がクランク301に固定される。
【0018】従って、クランク301がCで示す位置か
らBで示す位置を経てAで示す位置まで回動する間、偏
心回転体308の中心軸線Nが軌跡L1上を移動する。
そのため、ワイパーブレード306が、払拭範囲Rの上
端位置C"から格納位置A1"まで移動する。
【0019】以上のように、上記のワイパー装置では、
クランク301と偏心回転体308、偏心回転体308
とコンロッド303のそれぞれに切り替える専用の2つ
のキーの作用によって、偏心回転体308の連動先がク
ランク301またはコンロッド303に切り替えられ
る。この切り替えによって、ワイパーブレード306を
払拭範囲R内の位置と、それよりも下方の格納位置A
1"との間で移動させることができる。
【0020】しかしながら、このワイパー装置では、切
り替えのための専用の2つのキーが用いられているた
め、部品点数が増加するとともに、それらのキーをそれ
ぞれ作動させるための構成が複雑になる。構成が複雑に
なれば、製造コストが上昇するとともに、動作の信頼性
が低くなる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決するためになされたものであり、その目的は、より簡
単な構成で動作の信頼性が高いワイパー装置を低コスト
で提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため以下の技術的手段を採用する。ただし、下記
各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具
体的手段との対応関係を示すものであり、これに限定さ
れるものではない。
【0023】請求項1に係わる発明のワイパ装置(1
0,11)は、モータ(60)の出力軸(61)に固定
されたクランク(12)に切替機構(70)を介して連
結ロッド(32)が連結され、前記連結ロッド(32)
の往復揺動によって先端にワイパブレード(44)が連
結されたワイパアーム(42)を往復回動させるワイパ
装置(10,11)において、前記ワイパ装置(10,
11)は、前記クランク(12)が第1の方向(10
0)へ回転するときとその第1の方向と反対の第2の方
向(200)に回転するときとで、前記クランク(1
2)と前記連結ロッド(32)との連結中心と前記クラ
ンクの回転中心との距離を変化させて、前記ワイパブレ
ード(44)を所定の払拭範囲内の位置と払拭範囲外の
位置に変位させ、前記切替機構(70)は、前記クラン
ク(12)に固定された取付軸(14)まわりに偏心回
転可能に設けられた偏心回転体(20)と、前記偏心回
転体(20)と前記クランク(12)もしくは前記連結
ロッド(32)とを択一的に連結する連結部材(26)
と、前記クランク(12)の回転に連動して、前記連結
部材(26)を前記クランク(12)の前記第1の方向
(100)への回転によって前記クランク(12)もし
くは前記連結ロッド(32)の一方へ連結させ、前記ク
ランク(12)の前記第2の方向(200)への回転に
よって前記連結部材(26)を前記クランク(12)も
しくは前記連結ロッド(32)の他方へ連結させる連結
切替部材(16,18)と、を備え、前記クランク(1
2)と前記連結ロッド(32)との連結軸心は、前記偏
心回転体(20)が前記クランク(12)に連結すると
き前記偏心回転体自体の中心(N)となり、前記偏心回
転体(20)が前記連結ロッド(32)に連結するとき
前記取付軸(14)の軸心(M)となることを特徴とす
るものである。
【0024】請求項1に記載のワイパ装置では、クラン
クと連結ロッドとを、クランクに取り付けられた切替機
構を介して連結し、クランクの回転中心からクランクと
連結ロッドとの連結中心までの距離をそのクランクの回
転方向を切り替えることによって変化させることによ
り、ワイパブレードの位置を所定の払拭範囲内と払拭範
囲外とに切り替えることができる。具体的には、クラン
クが第1の方向へ回転するとそれに連動して偏心回転体
が連結ロッドに連結される(クランクと連結ロッドとの
連結軸心は取付軸の軸心となる)。このとき、偏心回転
体自体の中心が取付軸とワイパアームとの間に位置する
ため、クランクの回転中心からクランクと連結ロッドと
の連結中心までの距離が偏心量分だけ短くなり、それに
よって連結ロッドがワイパアームの方向に押しやられる
結果、ワイパブレードが上方に押し上げられる。
【0025】一方、クランクが第2の方向へ回転すると
それに連動して偏心回転体がクランクと連結される(ク
ランクと連結ロッドとの連結軸心は偏心回転体自体の中
心となる)。このとき、偏心回転体自体の中心が取付軸
を挟んでワイパアームとは反対側に位置させて装置を停
止させると、クランクの回転中心からクランクと連結ロ
ッドとの連結中心までの距離は偏心量分だけ長くなり、
それによって連結ロッドがモータの方向に引き寄せら
れ、ワイパブレードが下方に引き下げられる。
【0026】ここで、上記の連結ロッドおよびクランク
と偏心回転体との連結を、クランクの第1の方向の回転
および第2の方向の回転によって連動する連結切替部材
によって1つの連結部材を操作し、偏心回転体を連結ロ
ッドまたはクランクに択一的に連結させている。そのた
め、従来のような偏心回転体を連結ロッドとクランクに
それぞれ連結させるための専用の部材を必要とせず、し
かもそれを作動させる構成をそれぞれに設ける必要もな
いので、部品点数および組付工数が低減でき、安価に製
造できる。さらに、簡単な構成で偏心回転体を連結ロッ
ドまたはクランクに択一的に連結するといったシンプル
な連結動作としているので動作の信頼性も向上させるこ
とができる。
【0027】請求項2に係わる発明のワイパ装置(1
0,11)は、前記クランク(12)は、前記第1の方
向(100)への連続回転によって前記ワイパアーム
(42)を往復回動させて前記所定の払拭範囲内をワイ
パブレード(44)にて連続往復払拭させ、前記第2の
方向(200)への所定角度回転によって前記クランク
(12)が基準回転位置(A)に停止し前記ワイパブレ
ード(44)を前記払拭範囲外の格納位置に停止させる
ことを特徴とする。
【0028】請求項2に記載のワイパ装置では、上述の
ようにクランクを第1の方向へ回転させることで偏心回
転体が連結ロッドに連結され、クランクの回転中心から
クランクと連結ロッドとの連結中心までの距離が偏心量
分だけ短くなる。この状態で第1の方向に連続回転させ
ることで所定の払拭範囲内をワイパブレードにて連続往
復払拭することができる。
【0029】また、装置を停止させるときには、クラン
クを基準回転位置まで第2の方向に所定角度回転させる
ことによって、上述のように偏心回転体がクランクと連
結され、クランクの回転中心からクランクと連結ロッド
との連結中心までの距離は偏心量分だけ長くなる。すな
わち、この状態のクランクは、上記クランクの第1の方
向への連続回転時に比べて偏心回転体の偏心量の2倍の
距離だけクランクの回転中心からクランクと連結ロッド
との連結中心までの距離が長くなる。しかも、偏心回転
体自体の中心が取付軸を挟んでワイパアームとは反対側
に位置するため、ワイパブレードはその距離が長くなっ
た分だけ連結ロッドがモータの方向に引き寄せられ、所
定の払拭範囲を越えて払拭範囲外の格納位置に移動して
停止する。
【0030】このように、クランクの第1の方向への連
続回転でワイパブレードを連続往復払拭させ、クランク
の第2の方向への所定角度回転によってクランクを基準
回転位置に停止させるようにしたので、所定の払拭範囲
内の連続払拭動作と払拭範囲外へのワイパブレードの格
納停止をクランクの回転方向を切り替えるだけで簡単に
行うことができる。
【0031】請求項3に係わる発明のワイパ装置(1
0,11)は、前記連結切替部材(16,18)は、前
記クランク(12)の回転に連動して前記連結部材(2
6)を操作し、前記第1の方向(100)へ回転する前
記クランク(12)が前記基準回転位置(A)から18
0度離れた位置を最初に通過するとき前記偏心回転体
(20)と前記連結ロッド(32)とを連結固定し、前
記第2の方向(200)へ回転する前記クランク(1
2)が前記基準回転位置(A)から180度離れた位置
を通過するとき前記クランク(12)と前記偏心回転体
(20)とを連結固定することを特徴とする。
【0032】請求項3に記載のワイパ装置では、クラン
クが基準回転位置から第1の方向へ回転し180度離れ
た位置を最初に通過するとき、そのクランクの回転に連
結切替部材が連動してその連結切替部材の動作によって
連結部材が操作されて偏心回転体と連結ロッドとが連結
固定される。
【0033】一方、クランクが基準回転位置から第2の
方向へ回転し180度離れた位置を通過するとき、その
クランクの回転に連結切替部材が上述の場合と反対方向
に連動してその連結切替部材の動作によって連結部材が
操作されて偏心回転体とクランクとが連結固定される。
【0034】このように、偏心回転体を連結ロッドまた
はクランクに連結する連結位置を、共に基準回転位置か
ら180度離れた位置を通過するときとし、その切り替
え対象をクランクの回転方向によって1つの連結部材で
切り替えるようにしている。そのため、切り替えのため
の構成を簡単にでき、シンプルな構成で実現できる。
【0035】また、クランクが基準回転位置から180
度離れた位置にあるときは、クランクの回転中心からク
ランクと連結ロッドとの連結中心までの距離が、クラン
クの第1の方向への回転時と第2の方向への回転時とで
同一である。しかもクランクが基準回転位置から180
度離れた位置、すなわち反転位置(ワイパブレードが瞬
間的に停止する位置)において上記切り替えを行うこと
で、切り替わり時の挙動がワイパブレードの払拭動作に
影響を与えない。
【0036】請求項4に係わる発明のワイパ装置(1
0,11)は、前記モータ(60)の出力軸(61)を
挟んで前記ワイパアーム(42)とは反対側に設けられ
た第2ワイパアーム(42')と、その先端に連結され
た第2ワイパブレード(44')と、前記第2ワイパア
ーム(42')に前記クランク(12)の前記切替機構
(70)を介して連結された第2連結ロッド(33)と
をさらに備え、前記偏心回転体(21)は、前記連結ロ
ッド(32)が連結される第1連結部(21a)と前記
第2連結ロッド(33)が連結される第2連結部(21
b)とを有し、前記第1連結部(21a)と前記第2連
結部(21b)とは一体的に形成され同一方向に偏心し
ていることを特徴とする。
【0037】請求項4に記載のワイパ装置は、それぞれ
にワイパブレードが連結された2つのワイパアームを同
期して往復揺動させる所謂2連式のワイパ装置であり、
両ワイパアームの中間位置に配置されたモータの出力軸
にクランクを固定し、そのクランクに連結ロッドと第2
連結ロッドを共に共通の切替機構の偏心回転体に連結さ
せている。
【0038】この偏心回転体は、第1連結部と第2連結
部とが一体的に同一方向に偏心して形成されており、こ
の第1連結部に連結ロッドが連結され第2連結部に第2
連結ロッドが連結されている。したがって、1つの切替
機構によって両ワイパアームに同一の動作を与えること
ができる。また、このワイパ装置に採用される連結ロッ
ド及び第2連結ロッドは、その長さを短いものとするこ
とができ、材料を節減すると共に小型で軽量なものとす
ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態にお
けるワイパー装置を図面に従って説明する。
【0040】図1及び図2に示すように、ワイパー装置
10は、正逆回転可能なモータ60と、そのモータ60
の回転軸61に固定される板状のクランク12とを備え
ている。このクランク12の基端部12aには、回転軸
61を嵌入するための孔12cが形成され、モータ60
の駆動に伴いクランク12は孔12cを中心に回転す
る。
【0041】クランク12の先端部12bには、切替機
構70を介してコンロッド32の基端部が連結されてい
る。
【0042】図10は、ワイパー装置10の全容を示
す。
【0043】ワイパー装置10の基本的な構成及び動作
は、図13に示す従来技術のワイパー装置とほぼ同じで
ある。すなわち、コンロッド32の先端部には、リンク
レバー40を介してワイパーアーム42が連結されてお
り、ワイパーアーム42にはワイパーブレード44が支
持されている。
【0044】ワイパー装置10の作動時には、モータ6
0によってクランク12が回転される。そのクランク1
2の回転運動がコンロッド32によってリンクレバー4
0の揺動運動に変換される。リンクレバー40の揺動に
伴い、ワイパーアーム42を介してワイパーブレード4
4が払拭範囲R内で往復揺動する。
【0045】ワイパー装置10の非動作時には、図10
に2点鎖線で示すように、後述する切替機構70の作用
により、ワイパーブレード44が払拭範囲Rよりも下方
の格納位置A1"に配置される。
【0046】前記切替機構70について詳述する。
【0047】図1及び図2に示すように、クランク12
の先端部12bに形成された固定孔12dには、取付軸
14の基端部14aが固定されている。基端部14aは
取付軸14の他の部分よりも小径であり、固定孔12d
に挿入されてからカシメられる。取付軸14はクランク
12の回転軸線と平行に延び、その先端部14bには周
方向に延びる溝14cが形成されている。
【0048】円盤状をなす連結板16は、連結切替部材
を構成し、取付軸14に嵌められた状態で前記クランク
12の先端部12b上に取り付けられる。連結板16
は、その中央に取付軸14が挿入される透孔16aを有
する。連結板16は、クランク12に向かって突出する
突起16bを有する。その突起16bは、クランク12
に形成された孔12eに係合する。従って、連結板16
は、取付軸14の周りで回転不能となるようにクランク
12に取り付けられる。
【0049】図2及び図3に示すように、連結板16上
には係合凹部17が形成されている。その係合凹部17
は、取付軸14を挟んでクランク12の回転軸線とは反
対側に位置するように設けられている。図3の矢印の向
きとは反対側に位置する係合凹部17の側壁17aは、
係合凹部17の開口縁から底部に向かって傾斜する傾斜
面となっている。なお、係合凹部17に代えて係合孔が
形成されてもよい。
【0050】連結板16は、透孔16aを挟んで係合凹
部17とは反対側の位置に、円弧状の案内溝16c及び
突出部16dを有している。案内溝16cは、透孔16
aを中心とした円弧として形成され、連結板16のほぼ
半周に亘って形成されている。突出部16dは案内溝1
6cよりも外周側に配置され、連結板16の周方向に関
して、前記係合凹部17の長さよりも大きい長さとなる
角度範囲にわたって形成されている。また、突出部16
dの周方向における両端部は、なだらかな斜面を形成す
る。
【0051】図1、図2及び図4に示すように、連結板
16と共に連結切替部材を構成するシャッタ板18は、
薄い円盤状をなし前記連結板16上に配置される。シャ
ッタ板18はその中央に、前記取付軸14が挿入される
透孔18aを有している。このシャッタ板18は、連結
板16の径よりも小さい径を有し、連結板16上の突出
部16dよりも内周側に位置している。但し、シャッタ
板18が連結板16上の係合凹部17の少なくとも一部
を覆うことが可能なように、シャッタ板18の径が決め
られている。また、シャッタ板18の厚さは、突出部1
6dの高さよりも僅かに大きくなっている。
【0052】シャッタ板18は、その外周部に上記係合
凹部17に対応する形状の切り欠き部18bを有する。
また、シャッタ板18は、連結板16に向かって突出す
る突起18cを有する。その突起18cは、連結板16
上の案内溝16c内に配置される。従って、シャッタ板
18は、案内溝16cの周方向長さの範囲内で取付軸1
4の周りを回転可能である。
【0053】本実施形態では、シャッタ板18は、連結
板16に対して180度の角度範囲で回転可能である。
このシャッタ板18の回転範囲は適宜に変更されてもよ
い。
【0054】図4(a)に示すように、突起18cが案
内溝16cの第1端161cに当接した状態では、切り
欠き部18bが係合凹部17と軸線方向に整合して、係
合凹部17が完全に露出される。この状態からシャッタ
板18が連結板16に対して図4(a)の時計回り方向
に180度回転すると、図4(b)に示すように、突起
18cが案内溝16cの第2端162cに当接する。こ
の状態では、係合凹部17の内周側半分がシャッタ板1
8によって覆われる。さらに、切り欠き部18bが突出
部16dと径方向に整合する。
【0055】図1及び図2に示すように、偏心回転体2
0は、クランク12をコンロッド32に連結するための
ものであり、球体の上下部分を切り取ったような形状を
なす。偏心回転体20は、その中心軸線Nからずれた位
置に前記取付軸14が挿入される透孔20aを有する。
偏心回転体20は、取付軸14の周りで偏心回転可能で
ある。偏心回転体20の中心軸線Nは、取付軸14の軸
線Mに対して距離Hだけずれる。
【0056】偏心回転体20が取付軸14に嵌められる
のに先だって、連結板16及びシャッタ板18を覆うよ
うにカバー50が装着されている。カバー50は、偏心
回転体20の下端部の挿入を許容する透孔50aを有
し、偏心回転体20と一体的に取付軸14の周りで回転
可能である。
【0057】なお、このカバー50は、偏心回転体20
に一体形成されてもよい。
【0058】透孔20aを通じて偏心回転体20の上面
から突出する取付軸14の先端部14bには、ワッシャ
22が嵌められている。さらに、先端部14bの溝14
cにはスナップリング24が嵌められている。これによ
って、連結板16、シャッタ板18、カバー50及び偏
心回転体20が、取付軸14上に抜けないように取り付
けられる。
【0059】偏心回転体20は、その中心軸線Nを挟ん
で透孔20aとは反対側の位置において、同透孔20a
と平行に延びるガイド孔20bを有する。ガイド孔20
bは、偏心回転体20の上面及び下面に開口する。偏心
回転体20の上面には、このガイド孔20bの上側開口
と隣接する位置において、係合突起20cが形成されて
いる。
【0060】図1及び図2に示すように、連結部材を構
成するキー26は、前記ガイド孔20b内に軸線方向移
動可能に収容されている。キー26の軸線方向長さは、
ガイド孔20bの軸線方向長さより大きい。また、キー
26は、比較的太い第1係合体26aと第1係合体26
aの上面から突出する細い第2係合体26bとを備えて
いる。
【0061】第1係合体26aの先端部は、次第に細く
なるようにその両側面が傾斜面26dとなっている。ま
た、第1係合体26aは、ガイド孔20bの下側開口か
ら下方へ突出可能である。
【0062】第2係合体26bは、ガイド孔20bの上
側開口から上方へ突出可能である。
【0063】第1係合体26aの上面には収容孔26c
が形成され、その収容孔26cには弾性部材28が収容
される。本実施形態では、弾性部材としてコイルバネが
使用されるが、コイルバネ以外の弾性部材、例えばゴム
が使用されてもよい。
【0064】キー26がガイド孔20b内に収容された
とき、コイルバネ28はガイド孔20bの内部上面に当
接して、キー26を下方、すなわち連結板16に向かっ
て常に付勢する。
【0065】連結板16の係合凹部17は、取付軸14
を中心とした第1係合体26aの回転軌跡上に存在す
る。従って、図1(a)及び図4(a)に示すように、
シャッタ板18の切り欠き部18bが係合凹部17と軸
線方向に整合した状態では、第1係合体26aが係合凹
部17に進入可能である。第1係合体26aが係合凹部
17に進入すると、偏心回転体20が連結板16に固定
されて、取付軸14の周りでの偏心回転体20の回転が
阻止され、クランク12と偏心回転体20とは一体的に
結合される。このとき、偏心回転体20の中心軸線Nが
クランクに対する連結ロッドの連結軸心となり、偏心回
転体20の中心軸線Nは取付軸14の軸線Mを挟んでク
ランク12の回転軸線とは反対側に配置される。また、
このとき、第2係合体26bはガイド孔20b内に没入
する。
【0066】図4(a)に示すように、シャッタ板18
の突起18cが連結板16の案内溝16cの第1端16
1cに当接した状態では、シャッタ板18は同図の反時
計周り方向への回転を阻止される。そのため、偏心回転
体20に反時計回り方向の力が作用しても、係合凹部1
7に進入した状態の第1係合体26aは、係合凹部17
の側壁及び切り欠き部18bの縁部に係合して、係合凹
部17から離脱することができない。つまり、第1係合
体26aが係合凹部17に進入した状態では、偏心回転
体20は連結板16に対して取付軸14周りを図4
(a)の反時計回り方向へ回転することを完全に阻止さ
れる。
【0067】一方、偏心回転体20に対して、時計回り
方向にある程度以上の力が作用した場合には、第1係合
体26aの傾斜面26dが係合凹部17の斜状の側壁1
7aを乗り越える。そのため、第1係合体26aがコイ
ルバネ28の付勢力に抗してガイド孔20bに没入し
て、係合凹部17から離脱する。従って、連結板16に
対する偏心回転体20の時計回り方向の回転が許容され
る。このとき、第2係合体26bは偏心回転体20の上
面から突出する。
【0068】なお、第1係合体26aが係合凹部17か
ら離脱するとき、第1係合体26aの先端は切り欠き部
18bの縁部に係合して、シャッタ板18を時計回り方
向に連れ周りさせる。シャッタ板18が偏心回転体20
とともに図4(a)の状態から180度回転すると、図
4(b)に示すように、突起18cが案内溝16cの第
2端162cに当接する。そのため、シャッタ板18の
回転が阻止されて、シャッタ板18は図4(b)に示す
状態に保持される。この状態では、係合凹部17の内周
側半分がシャッタ板18によって覆われるとともに、シ
ャッタ板18の切り欠き部18bが連結板16上の突出
部16dと径方向に整合する。
【0069】第1係合体26aは、図4(b)に示す位
置に達する直前において、シャッタ板18を連れ周りさ
せつつ、突出部16d上に乗り上げる。シャッタ板18
の厚さは突出部16dの高さよりも僅かに大きいだけで
ある。しかもシャッタ板18は、時計方向への回転が阻
止されているため、第1係合体26aは図4(b)に示
す状態からシャッタ板18を容易に乗り越えて時計回り
方向へ移動することができる。以後は、第1係合体26
aの先端がシャッタ板18上を摺動しつつ、偏心回転体
20が連結板16に対して時計回り方向に回転すること
ができる。
【0070】第1係合体26aは、切り欠き部18bを
通過するときには突出部16d上を摺動する。突出部1
6dの高さとシャッタ板18の厚さとの差は僅かである
ので、第1係合体26aが切り欠き部18bを通過する
ときのショックはほとんどない。
【0071】シャッタ板18の厚さは、突出部16dの
高さよりも僅かに大きい。また、シャッタ板18は反時
計方向へは案内溝16Cの第1端161Cに当たるまで
は回転可能であり、図4(b)に示す状態から偏心回転
体20が反時計回り方向に回転すると、第1係合体26
aの先端が切り欠き部18bの縁部に係合して、シャッ
タ板18を連れ周りさせる。
【0072】シャッタ板18が図4(b)の状態から1
80度回転すると、図4(a)に示すように、切り欠き
部18bが係合凹部17と軸線方向に整合する。従っ
て、第1係合体26aがコイルバネ28の付勢力によっ
て係合凹部17に進入する。
【0073】図1及び図2に示すように、コンロッド3
2の基端部には連結部30が設けられる。この連結部3
0は、前記偏心回転体20の周面と対応する曲面状の内
壁を有する保持凹部301を備えている。偏心回転体2
0は、この保持凹部301に摺動可能にはめ込まれてい
る。従って、コンロッド32は、偏心回転体20に対し
てその中心軸線Nの周りで相対回動可能である。
【0074】図5に示すように、保持凹部301の内壁
には一対の凸部30a,30bが所定間隔をおいて形成
される。これらの凸部30a,30bの外側面は、偏心
回転体20上の係合突起20cと当接可能である。ま
た、両凸部30a,30b間の空間は、前記キー26の
第2係合体26bを保持するための保持部31として機
能する。
【0075】偏心回転体20が第1係合体26aの突出
によって連結板16に固定された状態では、第2係合体
26bが偏心回転体20内に没入する。この状態では、
コンロッド32は、偏心回転体20と摺動しつつ、偏心
回転体20の中心軸線Nの周りで回動可能となる。但
し、その回動範囲は、偏心回転体20上の係合突起20
cが一方の凸部30aに当接してから他方の凸部30b
に当接するまでの角度範囲に規制される。
【0076】図5に示すように、係合突起20cが凸部
30bに当接したとき、第2係合体26bが両凸部30
a,30b間の保持部31と軸線方向に整合する。従っ
て、この状態で偏心回転体20と連結板16との固定が
第1係合体26aの没入によって解除されれば、第2係
合体26bが偏心回転体20から突出して、保持部31
内に配置される。このような状態になれば、コンロッド
32は偏心回転体20と結合され、取付軸14の軸線M
の周りで回動可能になる。すなわち、クランクに対する
連結ロッドの連結軸心が、取付軸14の軸線Mとなる。
【0077】次に、上記のように構成されたワイパー装
置10の作用を説明する。
【0078】ワイパー装置10の非作動時には、クラン
ク12が図7にAで示す基準位置に配置される。このと
き、切替機構70は、図7及び図8にそれぞれA1で示
す状態となっている。なお、図7は、クランク12、偏
心回転体20及びコンロッド32の位置関係を主に示す
図である。図8は、連結板16、シャッタ板18及び偏
心回転体20の位置関係を図7に対応して示す図であ
る。これらの図には、クランク12が図7にA〜Dで示
す各回動位置に配置されたときの切替機構70の状態
が、それぞれA1〜D1,A2として示されている。
【0079】図7及び図8にA1で示す切替機構70の
状態は、図6(a)に示す状態に相当する。この状態で
は、偏心回転体20の中心軸線Nが取付軸14を挟んで
クランク12の回転軸線の反対側(クランク12の回転
中心に対して外側)に位置し、キー26の第1係合体2
6aが係合凹部17に係合する。そのため、偏心回転体
20がキー26及び連結板16を介してクランク12に
固定されるとともに、偏心回転体20に対するコンロッ
ド32の回動が許容される。図7にA1で示すように、
偏心回転体20上の係合突起20cは、コンロッド32
の凸部30aに当接している。
【0080】ワイパー装置10の作動が開始されると、
クランク12が図7にAで示す基準位置から、その回転
軸心である孔12cの周りで矢印100の方向(反時計
回り方向)へ正回転する。このとき、偏心回転体20は
クランク12に固定されているので、クランク12と一
体的に旋回する一方、コンロッド32に対しては反時計
回り方向に相対的に回転する。言い換えれば、コンロッ
ド32が偏心回転体20の中心軸線Nの周りで同回転体
20に対して時計回り方向に相対的に回動する。
【0081】そのため、図7に示すように、クランク1
2がAで示す基準位置からBで示す位置を経てCで示す
位置にまで回動するに従い、偏心回転体20上の係合突
起20cが、凸部30aから徐々に離れるとともに、凸
部30bに徐々に接近する。なお、このときの偏心回転
体20の中心軸線Nの移動軌跡をL1で示す。
【0082】クランク12がCで示す位置に配置される
と、係合突起20cが凸部30bに当接する。このと
き、偏心回転体20内に没入された状態の第2係合体2
6bが、両凸部30a,30b間の保持部31と軸線方
向に一致する。
【0083】図8にA1,B1,C1で示すように、ク
ランク12がAの基準位置からCの位置にまで180度
回動する間、連結板16、シャッタ板18及び偏心回転
体20は、互いの位置関係が全く変化しないまま、クラ
ンク12とともに旋回する。
【0084】図7及び図8にC1で示す切替機構70の
状態は、図1(a)に示す状態に相当する。この状態か
らクランク12が図7の矢印100の方向へさらに回動
しようとすると、係合突起20cと凸部30bとの当接
により、コンロッド32に対する偏心回転体20の反時
計回り方向への相対回転が阻止される。そして、偏心回
転体20及びコンロッド32を、取付軸14の周りでク
ランク12に対して時計回り方向へ相対回動させようと
する力が生じる。そのため、第1係合体26aが係合凹
部17から離脱して連結板16上に乗り上げる。従っ
て、連結板16及びクランク12に対する偏心回転体2
0の回転が許容される。さらに、第1係合体26aの係
合凹部17からの離脱と同時に第2係合体26bが偏心
回転体20から突出して、両凸部30a,30b間の保
持部31内に配置される。そのため、コンロッド32と
偏心回転体20とが一体的に連結され、偏心回転体20
は取付軸14の中心軸線M周りに回転可能となる。
【0085】クランク12が図7にCで示す位置からD
で示す位置を経て再びAで示す基準位置にまで回動され
る間、偏心回転体20及びコンロッド32は、取付軸1
4の軸線Mの周りでクランク12に対して時計回り方向
へ相対回動する。このときの偏心回転体20の中心軸線
Nの移動軌跡をL2で示す。
【0086】また、図7及び図8にD1で示す切替機構
70の状態は、図1(b)に示す状態に相当する。これ
らの図に示すように、第1係合体26aが係合凹部17
からの離脱時に切り欠き部18bの縁部と係合するの
で、シャッタ板18は偏心回転体20及びコンロッド3
2とともに連結板16に対して相対的に回動する。
【0087】クランク12が再び図7のAで示す基準位
置に配置されると、切替機構70は図7及び図8にそれ
ぞれA2で示す状態となる。このA2で示す状態は、図
6(b)に示す状態に相当する。この状態では、偏心回
転体20の中心軸線Nが、取付軸14の軸線Mよりも、
クランク12の回転軸線に近づく方向に距離Hだけずれ
た位置に配置される。従って、ワイパー装置10の非作
動時、つまり切替機構70がA1で示す状態であるとき
と比較すると、偏心回転体20の中心軸線Nがクランク
12の回転軸線に近づく方向に距離2Hだけずれる。そ
のため、ワイパー装置10の非作動時よりも、コンロッ
ド32の連結部30が距離2Hだけ、図10に示すリン
クレバー40に向かって押し出される。
【0088】図8に示すように、偏心回転体20は、C
1で示す状態からD1で示す状態を経てA2で示す状態
に変位するまでの間に、シャッタ板18とともに、連結
板16に対して相対的に180度回動する。図8にA2
で示す状態では、シャッタ板18の突起18cが案内溝
16cの第2端162cに当接する。そのため、これ以
降クランク12が図7の矢印100の方向に回転して
も、シャッタ板18と連結板16との位置関係は変化し
ない。つまり、係合凹部17の一部がシャッタ板18に
よって覆われた状態が維持され、係合凹部17に対する
第1係合体26aの進入が阻止される。
【0089】図9は、非作動時から1回転目を経過した
以降のクランク12が図7にA〜Dで示す各回動位置に
配置されたときの切替機構70の状態を、それぞれA2
〜D2として示したものである。
【0090】図9にA2で示す状態は、図8にA2で示
す状態と同じである。図9から判るように、1回転目を
経過したクランク12が図7の矢印100の方向への回
転を継続する限り、第1係合体26aの先端がシャッタ
板18上を摺動しつつ、偏心回転体20及びコンロッド
32が一体となって、取付軸14の周りでクランク12
に対して相対回動する。そして、偏心回転体20の中心
軸線Nが図7に示す軌跡L2上を移動する。
【0091】なお、図8及び図9にA2で示す状態並び
に図6(b)に示す状態では、シャッタ板18の切り欠
き部18bが連結板16上の突出部16dと径方向に整
合する。従って、第1係合体26aは切り欠き部18b
を通過するとき、突出部16d上を摺動する。突出部1
6dが仮に無ければ、第1係合体26aが切り欠き部1
8bを通過するときに、シャッタ板18の厚さ分だけ第
1係合体16bが軸線方向に動いて、異音や振動を発生
する。しかし、シャッタ板18の厚さよりも僅かに小さ
い高さを有する突出部16dを設けることによって、し
かもその突出部16dの周方向における両端部はなだら
かな斜面が形成されているので、そのような異音や振動
が防止され、偏心回転体20が連結板16及びシャッタ
板18に対して円滑に相対回転する。
【0092】ワイパー装置10が停止される際には、ク
ランク12が一旦図7にAで示す基準位置まで矢印10
0の方向に回動された後に、それまでとは逆方向、つま
り図7の矢印200の方向に1回転して、Aで示す基準
位置に戻る。クランク12が矢印200の方向に1回転
する間には、前記とは逆の動作が行われる。すなわち、
クランク12が図7にAで示す基準位置からDで示す位
置を経てCで示す位置にまで回転するとき、切替機構7
0は図7及び図8に示すように、A2の状態からD1の
状態を経てC1の状態になる。
【0093】図8に示すように、偏心回転体20は、A
2で示す状態からD1で示す状態を経てC1で示す状態
に変位するまでの間に、シャッタ板18とともに、連結
板16に対して相対的に180度回動する。図8にC1
で示す状態では、シャッタ板18の突起18cが案内溝
16cの第1端161cに当接して、切り欠き部18b
が係合凹部17と軸線方向に整合する。従って、第1係
合体26aが係合凹部17に進入するとともに、第2係
合体26bが保持部31から離脱する。つまり、偏心回
転体20がクランク12に固定されるとともに、コンロ
ッド32に対して相対回動可能となる。
【0094】そのため、クランク12が図7にCで示す
位置からBで示す位置を経てAで示す基準位置にまで回
転するとき、切替機構70は図7及び図8に示すよう
に、C1の状態からB1の状態を経てA1の状態にな
る。このとき、偏心回転体20はクランク12と一体的
に旋回する一方、コンロッド32に対しては反時計回り
方向に相対的に回転する。従って、偏心回転体20上の
係合突起20cが一方の凸部30bから徐々に離間す
る。また、偏心回転体20の中心軸線Nは、軌跡L1上
を移動する。
【0095】以上のような動作を、図10に従って、ワ
イパー装置10全体の動作として説明する。
【0096】ワイパー装置10の非作動時には、クラン
ク12がAで示す基準位置に配置され、偏心回転体20
はA1で示す状態にある。このとき、コンロッド32と
リンクレバー40との連結点はA1'で示す位置にあ
り、従ってワイパーブレード44は払拭範囲Rよりも下
方の格納位置A1"にある。
【0097】ワイパー装置10の作動が開始されると、
クランク12が反時計回り方向へ正回転する。クランク
12がAで示す基準位置からCで示す位置まで回転する
間、偏心回転体20はクランク12に固定された状態
で、その中心軸線Nが軌跡L1上を移動する。これに伴
い、コンロッド32とリンクレバー40との連結点は、
A1'で示す位置からC'で示す位置まで移動する。ワイ
パーブレード44は、格納位置A1"から払拭範囲Rの
上端位置C"まで移動する。
【0098】クランク12がCで示す位置を通過する
と、クランク12に対する偏心回転体20の固定が解除
されるとともに、コンロッド32が偏心回転体20に連
結されてクランク12の取付軸14に対し偏心回転体2
0は回転可能となる。以後は、クランク12が反時計回
り方向に正回転し続ける限りこの状態が維持される。従
って、クランク12の正回転(反時計方向回転)に伴
い、偏心回転体20及びコンロッド32が取付軸14の
周りでクランク12に対して相対回動し、偏心回転体2
0の中心軸線Nが軌跡L2上を移動する。つまり、クラ
ンク12が正回転することによって、クランク12に対
するコンロッド32の回動中心が、クランク12の回転
軸線に対して近くなるように切り替えられる。
【0099】クランク12が再びAで示す基準位置に配
置されるときには、偏心回転体20がA2で示す状態に
なる。この状態では、ワイパー装置10の非作動時、つ
まり偏心回転体20がA1で示す状態であるときより
も、コンロッド32が距離2Hだけリンクレバー40に
向かって押し出される。そのため、コンロッド32とリ
ンクレバー40との連結点がA2'で示す位置に配置さ
れ、ワイパーブレード44が払拭範囲Rの下端位置A
2"に配置される。
【0100】クランク12が反時計回り方向に回転し続
ける限り、偏心回転体20の中心軸線Nが軌跡L2上を
移動して、ワイパーブレード44が払拭範囲Rの下端位
置A2"と上端位置C"との間で揺動する。
【0101】ワイパー装置10が停止される際には、ク
ランク12がAで示す基準位置から今までとは逆方向の
時計回り方向に1回転して、Aで示す基準位置に戻る。
クランク12がCで示す位置からAで示す基準位置に戻
る間は、偏心回転体20の中心軸線Nが軌跡L1上を移
動する。つまり、クランク12が逆回転することによっ
て、クランク12に対するコンロッド32の回動中心
が、クランク12の回転軸線に対して遠くなるように切
り替えられる。そのため、ワイパーブレード44が、払
拭範囲Rの上端位置C"から格納位置A1"まで移動す
る。
【0102】以上のように、本実施形態のワイパー装置
10では、1つのキー26の作用によって、偏心回転体
20の連動先が、クランク12またはコンロッド32に
択一的に切り替えられる。その切り替えにより、ワイパ
ーブレード44を払拭範囲R内の位置と、それよりも下
方の格納位置A1"との間で移動させることができる。
【0103】そのため、図13に示す従来技術における
ワイパー装置と比較して、部品点数を少なくできるとと
もに、キー26を作動させるための構成が簡単になる。
構成が簡単であるので、製造コストを低減できるととも
に、ワイパー装置10の動作の信頼性が高くなる。
【0104】また、偏心回転体20上の係合突起20c
とコンロッド32の連結部30内に設けられた凸部30
bとの係合によって、キー26を係合凹部17から離脱
させるための力が生じる。しかも、係合突起20cと凸
部30bとが当接したときに、キー26がコンロッド3
2の保持部31に対して正確に位置決めされる。そのた
め、キー26を所要のタイミングで係合凹部17から確
実に離脱させることができるとともに、キー26を所要
のタイミングで保持部31内に確実に配置することがで
きる。このように、係合突起20cと凸部30bとを設
けるだけの簡単な構成で、キー26を確実に動作させる
ことができる。
【0105】また、ワイパー装置10の作動時、つまり
クランク12の正回転時には、係合凹部17がシャッタ
板18によって塞がれた状態が確実に維持される。その
ため、クランク12の正回転中にキー26が係合凹部1
7に係合することを確実に阻止でき、ワイパー装置10
の正常な払拭動作が確保される。
【0106】連結板16上に突出部16dを設けること
によて、キー26がシャッタ板18の切り欠き部18b
をスムーズに通過することができ、異音や振動の発生が
防止される。通常、切替機構70における摺動部分には
グリース等の潤滑剤が与えられる。キー26が切り欠き
部18bを通過するときに大きく上下動すると、潤滑剤
が飛び散ってしまうが、本実施形態ではそのようなこと
も防止できる。
【0107】ワイパー装置10が停止される際には、連
結板16に対する偏心回転体20の回転によって、切り
欠き部18bが係合凹部17と軸線方向に整合する位置
までシャッタ板18が移動する。そのため、クランク1
2の逆回転によって、キー26を係合凹部17に確実に
係合させることができる。
【0108】連結板16及びシャッタ板18は、カバー
50によって覆われているので、連結板16及びシャッ
タ板18に塵埃が付着すること及び塗布されたグリース
が流出することが防止される。これは、切替機構70の
動作を確実で信頼性のあるものにする。
【0109】次に、本発明の第2実施形態を上記第1実
施形態との相違点を中心に説明する。
【0110】図11及び図12に示すように、本実施形
態は2連式のワイパー装置11を開示している。
【0111】図12に示すように、このワイパー装置1
1では、偏心回転体20に対して一対のコンロッド3
2、33が連結される。両コンロッド32、33は、偏
心回転体20から互いに反対方向へ延びる。各コンロッ
ド32、33の先端には、図10に示すワイパー装置1
0と同様、リンクレバー40,40'を介してワイパー
アーム42,42'が連結される。各ワイパーアーム4
2,42'にはワイパーブレード44,44'が支持され
る。
【0112】図11に示すように、本実施形態の偏心回
転体21は、図2に示す偏心回転体20の下面に更に別
の偏心回転体を連結したような形状をなしている。すな
わち、偏心回転体21は、図2の偏心回転体20に相当
する第1の部分21aと、その第1の部分21aの下面
に一体に連結されたほぼ球状の第2の部分21bとを備
える。また、この偏心回転体21は、図2に示す偏心回
転体20と同様、取付軸14が挿入される透孔20a、
キー26が挿入されるガイド孔20b、及び係合突起2
0cを有する。
【0113】偏心回転体21は、図2に示す偏心回転体
20よりも、第2の部分21bに相当する分だけその軸
線方向長さが大きい。それに応じて、キー26の第1係
合体26a及び取付軸14の軸線方向長さが、図2に示
すものよりも大きくなっている。
【0114】また、第1の部分21aと第2の部分21
bとは、取付軸14の軸線Mに対し同一方向に偏心して
いる。
【0115】一方のコンロッド32は図2に示すコンロ
ッド32と同じものであり、第1の部分21aに嵌めら
れる。他方のコンロッド33はその基端部に、第2の部
分21bに摺動可能に嵌められる連結部34を有する。
【0116】本実施形態のワイパー装置11も、図2に
示すワイパー装置10と同様な動作をする。すなわち、
ワイパー装置11の作動時には、モータ60によってク
ランク12が正回転される。そのクランク12の回転運
動が各コンロッド32、33によって対応するリンクレ
バー40の揺動運動に変換される。各リンクレバー40
の揺動に伴い、ワイパーアーム42を介して対応するワ
イパーブレード44が払拭範囲R内で揺動する。ワイパ
ー装置11の非動作時には、図12に2点鎖線で示すよ
うに、切替機構70の作用により、両ワイパーブレード
44が払拭範囲Rよりも下方の格納位置A1"に配置さ
れる。
【0117】本実施形態の2連式のワイパー装置11で
は、1つのクランク12を中心に一対のコンロッド3
2、33が互いに反対方向に延びるように設けられる。
言い換えれば、一対のワイパーブレード44を駆動する
ための機構が、1つのクランク12の両側に設けられ
る。これは、一対のワイパーブレードを駆動するための
機構をクランクの一側のみに設けて一方のリンクレバー
にコンロッドを連結しそのリンクレバーを他方のリンク
レバーにコンロッドで連結する構成と比較して、ワイパ
ー装置11を全体として小型化できる。さらに、一対の
ワイパブレードの両リンクレバー40、40の中間位置
に配置されたモータ60のクランク12から両リンクレ
バーに連結するので、コンロッド32、33を短くして
材料を節減することができる。
【0118】なお、本発明のワイパー装置は、自動車以
外にも、例えば船舶や航空機の窓を払拭するためのワイ
パー装置として適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の要部を示す要部断面図であり、(a)は偏心回転体が
クランクに固定された状態を示す要部断面図、(b)は
偏心回転体がコンロッドに固定された状態を示す要部断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の要部における分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の連結板の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の連結板及びシャッタ板を主に示す平面図である。
【図5】ワイパー装置のコンロッドの連結部を主に示す
平断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の要部を示す要部断面図であり、(a)は停止時におけ
る状態を示す要部断面図、(b)はクランクが(a)の
状態から1回転したときの状態を示す要部断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の動作を、クランク、偏心回転体及びコンロッドの位置
関係を主に示して説明するための説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
の動作を、連結板、シャッタ板及び偏心回転体の位置関
係を図7に対応させて説明する説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装置
を連続作動させたとき、連結板、シャッタ板及び偏心回
転体の位置関係を主に示して動作を説明する説明図であ
る。
【図10】本発明の第1の実施形態に係わるワイパー装
置の全容を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態におけるワイパー装置
の要部における分解斜視図である。
【図12】図11のワイパー装置の全容を模式的に示す
図である。
【図13】従来のワイパー装置の全容を模式的に示す図
である。
【符号の簡単な説明】
10,11…ワイパ装置、12…クランク、14…取付
軸、16…連結板(連結切替部材)、18…シャッタ板
(連結切替部材)、20,21…偏心回転体、21a…
第1の部分(第1連結部)、21b…第2の部分(第2
連結部)、26…キー(連結部材)、32…コンロッド
(連結ロッド)33…コンロッド(第2連結ロッド)、
42…ワイパアーム、42'…ワイパアーム(第2ワイ
パアーム)、44…ワイパブレード、44'…ワイパブ
レード(第2ワイパブレード)、60…モータ、61…
回転軸(出力軸)、70…切替機構、A…基準回転位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの出力軸に固定されたクランクに切
    替機構を介して連結ロッドが連結され、前記連結ロッド
    の往復揺動によって先端にワイパブレードが連結された
    ワイパアームを往復回動させるワイパ装置において、 前記ワイパ装置は、前記クランクが第1の方向へ回転す
    るときとその第1の方向と反対の第2の方向に回転する
    ときとで、前記クランクと前記連結ロッドとの連結中心
    と前記クランクの回転中心との距離を変化させて、前記
    ワイパブレードを所定の払拭範囲内の位置と払拭範囲外
    の位置に変位させ、 前記切替機構は、前記クランクに固定された取付軸まわ
    りに偏心回転可能に設けられた偏心回転体と、 前記偏心回転体と前記クランクもしくは前記連結ロッド
    とを択一的に連結する連結部材と、 前記クランクの回転に連動して、前記連結部材を前記ク
    ランクの前記第1の方向への回転によって前記クランク
    もしくは前記連結ロッドの一方へ連結させ、前記クラン
    クの前記第2の方向への回転によって前記連結部材を前
    記クランクもしくは前記連結ロッドの他方へ連結させる
    連結切替部材と、を備え、 前記クランクに対する前記連結ロッドの連結軸心は、前
    記偏心回転体が前記クランクに連結するとき前記偏心回
    転体自体の中心となり、前記偏心回転体が前記連結ロッ
    ドに連結するとき前記取付軸の軸心となることを特徴と
    するワイパ装置。
  2. 【請求項2】前記クランクは、前記第1の方向への連続
    回転によって前記ワイパアームを往復回動させて前記所
    定の払拭範囲内をワイパブレードにて連続往復払拭さ
    せ、前記第2の方向への所定角度回転によって前記クラ
    ンクが基準回転位置に停止し前記ワイパブレードを前記
    払拭範囲外の格納位置に停止させることを特徴とする前
    記請求項1に記載のワイパ装置。
  3. 【請求項3】前記連結切替部材は、前記クランクの回転
    に連動して前記連結部材を操作し、前記第1の方向へ回
    転する前記クランクが前記基準回転位置から180度離
    れた位置を最初に通過するとき前記偏心回転体と前記連
    結ロッドとを連結固定し、前記第2の方向へ回転する前
    記クランクが前記基準回転位置から180度離れた位置
    を通過するとき前記クランクと前記偏心回転体とを連結
    固定することを特徴とする前記請求項2記載のワイパ装
    置。
  4. 【請求項4】前記ワイパ装置は、前記モータの出力軸を
    挟んで前記ワイパアームとは反対側に設けられた第2ワ
    イパアームと、その先端に連結された第2ワイパブレー
    ドと、前記第2ワイパアームに前記クランクの前記切替
    機構を介して連結された第2連結ロッドとをさらに備
    え、 前記偏心回転体は、前記連結ロッドが連結される第1連
    結部と前記第2連結ロッドが連結される第2連結部とを
    有し、前記第1連結部と前記第2連結部とは一体的に形
    成され同一方向に偏心していることを特徴とする前記請
    求項1乃至請求項3に記載のワイパ装置。
JP11055624A 1998-03-04 1999-03-03 ワイパ装置 Withdrawn JPH11321571A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11055624A JPH11321571A (ja) 1998-03-04 1999-03-03 ワイパ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6957298 1998-03-04
JP10-69572 1998-03-04
JP11055624A JPH11321571A (ja) 1998-03-04 1999-03-03 ワイパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11321571A true JPH11321571A (ja) 1999-11-24

Family

ID=26396515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11055624A Withdrawn JPH11321571A (ja) 1998-03-04 1999-03-03 ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11321571A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511292A (ja) * 1999-10-04 2003-03-25 ヴァレオ オート・エレクトリック ヴィシャー ウント モトレン ゲーエムベーハー ワイピング装置
JP2007237863A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Asmo Co Ltd ワイパモータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511292A (ja) * 1999-10-04 2003-03-25 ヴァレオ オート・エレクトリック ヴィシャー ウント モトレン ゲーエムベーハー ワイピング装置
JP2007237863A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Asmo Co Ltd ワイパモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855140A (en) Motor device
JP3180018B2 (ja) モータ装置
US5510583A (en) Assembly for sequential switching
JPH11321571A (ja) ワイパ装置
JPH02136357A (ja) ワイパ
US6930269B1 (en) Quiet, medium current rocker switch
JPH0610951B2 (ja) プログラムタイマの歩進駆動機構
KR100563805B1 (ko) 회전식 등 스위치
JPH04229518A (ja) 自動車の風防ワイパーおよびウオッシャーシステム用動作スイッチ
US6205613B1 (en) Wiper apparatus with rise-up mechanism
JPH07165021A (ja) ワイパー装置
JPH09173360A (ja) 電動歯ブラシ
JPH10201179A (ja) 回転検出機構を備えたモータ装置
JPH0336024Y2 (ja)
KR200159912Y1 (ko) 차량용 와이퍼장치
JP3938443B2 (ja) ダイヤル駆動伝達機構
JP2002081905A (ja) 回転位置検出装置及びワイパ装置
JP3056953B2 (ja) スイッチ
JP2000123623A (ja) 車両用前照灯
JPH09147687A (ja) レバーコンビネーションスイッチ
JPH10223098A (ja) 車両用レバースイッチ
JPH0221980B2 (ja)
KR200159913Y1 (ko) 차량용 와이퍼장치
JPH0355089A (ja) 往復式電気かみそり
JP2000233722A (ja) 車両用ワイパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509