JPH11320443A - 釘打ち機 - Google Patents

釘打ち機

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JPH11320443A
JPH11320443A JP10127778A JP12777898A JPH11320443A JP H11320443 A JPH11320443 A JP H11320443A JP 10127778 A JP10127778 A JP 10127778A JP 12777898 A JP12777898 A JP 12777898A JP H11320443 A JPH11320443 A JP H11320443A
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chamber
piston
nail
cylinder
nailing machine
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兼司 向山
Yukiyasu Okochi
幸康 大河内
Masanori Sakuragi
真紀 桜木
Junichi Iwagami
潤一 岩上
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Makita Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/04Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure
    • B25C1/044Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure with movable main cylinder

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数回打撃して1本の釘を打ち込む形式のば
ら釘打ち機において、従来のばら釘打ち機は、比較的機
体(ストローク)が短く狭い場所での使い勝手がよくな
いと言う問題があった。ここで、従来のばら釘打ち機の
ストロークを単に長くするのみでは安定した動作を得る
ことができない。そこで、本発明では機体が細長で動作
の安定した使い勝手のよいばら釘打ち機を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 スリーブ弁16の下限位置を規制して、
変圧室23の体積を常時一定以上に保持し、該変圧室2
3に供給される圧縮空気によりスリーブ弁16を上動さ
せる構成とする。これによれば、シリンダ13が上動し
てもスリーブ弁16が下限位置に保持されるので、ピス
トン上室22に十分な圧縮空気の供給を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、打ち込み用ドラ
イバーの先端にセットした釘を多段階で打ち込むタイプ
の釘打ち機(いわゆる「ばら釘打ち機」)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このタイプの釘打ち機としては、
例えば特公昭48−12913号公報に開示されたもの
があった。この従来のばら釘打ち機100を同公報の第
4図を援用して図19に示した。この図19は、当該ば
ら釘打ち機100の非作動状態を示している。この非作
動状態において、エアホース107を介してエア源(図
示省略)に接続した蓄圧室101には圧縮空気が蓄圧さ
れており、この蓄圧室101は、空気孔102を経て変
圧室103に連通されている。この変圧室103は、ス
リーブ弁104の下面と、シリンダ105のフランジ部
105aの上面との間に形成されている。非作動状態で
は、この変圧室103に連通する空気孔108が、ピス
トン110の両シールリング110a,110b間に位
置するので、変圧室103はピストン110の下面側の
ピストン下室111と遮断されている。
【0003】また、変圧室103に圧縮空気が蓄圧され
ていることにより、スリーブ弁104が上方へ押し上げ
られ、これによりその上端面がシール面112に押し付
けられてピストン110の上面側のピストン上室113
が蓄圧室101から遮断されている。ピストン上室11
3は、上記シリンダ105の上端部に固定したシリンダ
キャップ115の中央孔115aおよびハウジング15
0に形成した大気開放孔151を経て大気に連通されて
いる。一方、ピストン下室111は、釘打ち込み用のド
ライバー120に形成した平面部120aを経て大気に
連通されている。
【0004】以上のような非作動状態から、釘打ち込み
用のドライバ120の先端に1本の釘(図示省略)をセ
ットして、使用者が当該釘打ち機100を把持して下方
へ押し下げるとピストン110が相対的に上動し、一定
量上動した時点で下側のシールリング110bが空気孔
108よりも上側に変位する。すると、空気孔108を
経てピストン下室111と変圧室103が連通され、従
ってピストン下室111に圧縮空気が供給されるととも
に、ドライバー120の平面部120aがバンパー12
1に閉塞されてピストン下室111が大気から遮断され
る。
【0005】ピストン下室111に圧縮空気が供給され
ると、ピストン110ひいてはドライバー120が一気
に上昇する。ピストン110が上昇すると、その上面に
設けた突起110cが中央孔115aに嵌まり込んでピ
ストン上室113が大気から遮断され、この状態でピス
トン110がさらに上昇することによりピストン上室1
13が圧縮される。ピストン上室113を圧縮しつつピ
ストン110がさらに上昇するとシリンダキャップ11
5に当接し、この当接状態のままピストン110がさら
に上昇することによりシリンダキャップ115が上方へ
押し上げられ、従ってシリンダ105が上方へ変位す
る。シリンダキャップ115が上方へ変位すると、その
中央孔115a内に、ハウジング150の頂部内面に形
成した突起152が挿入され、これによりピストン上室
113が大気からほぼ遮断された状態となる。
【0006】一方、シリンダキャップ115と一体でシ
リンダ105が上方へ変位すると、ピストン下室111
が大気開放孔114を経て大気に開放される。この時点
でピストン下室111が大気開放されると、空気孔10
8を経て変圧室103が大気開放される。なお、空気孔
108は、シリンダ105の周方向に沿って複数個所に
形成されている一方、空気孔102は1個所にのみ形成
されているので、空気孔102の断面積に比して空気孔
108〜108の断面積は十分に大きく、従って変圧室
103の圧力は急速に低下する。
【0007】こうして変圧室103の圧力が低下する一
方、上記したようにピストン上室113の圧力が高ま
り、この圧力がスリーブ弁104の上端面に作用するこ
とにより、当該スリーブ弁104が下方へ押し下げられ
る。この時点で、スリーブ弁104は、その下端をシリ
ンダ105のフランジ部上面105aに当接させた状態
となる。スリーブ弁104が下動してその上端面がシー
ル面112から離間すると、ピストン上室113が蓄圧
室101に連通されてピストン上室113に圧縮空気が
供給され、これによりピストン110が大きなエア圧力
で下動する。ピストン上室113に圧縮空気が供給され
ている間、シリンダキャップ115およびシリンダ10
5がさらに上動する一方、ピストン110およびドライ
バー120が下動して釘の頭部を打撃する。上記したよ
うにスリーブ弁104はその下端をシリンダ105のフ
ランジ部上面105aに当接させた状態になっているの
で、シリンダ105の上動に伴ってスリーブ弁104も
上動し、最終的にその上面をシール面112に当接させ
てピストン上室113を蓄圧室101から遮断する。
【0008】ピストン110が下降端に至ると下側のシ
ールリング110bが空気孔108よりも下側に戻さ
れ、これにより変圧室103が空気孔102を経て供給
される圧縮空気により再び高圧になる。一方、ピストン
110が下降端に至ってその突起110cがシリンダキ
ャップ115の中央孔115aから抜け出ると、ピスト
ン上室113が中央孔115aおよび大気開放孔151
を経て大気開放され、従ってピストン上室113の圧力
が低下する。なお、ハウジング150の突起152がシ
リンダキャップ115の中央孔115aに挿入されてい
るが、これによって中央孔115aが完全に閉塞されて
はおらず、従ってピストン上室113の圧縮空気がこの
中央孔115aおよび大気開放孔151を経て徐々に大
気に放出される。
【0009】こうして、ピストン上室113が大気開放
され、かつ上記したように変圧室103がピストン下室
111から遮断されて高圧になると、その圧力がフラン
ジ部上面105aに作用してシリンダ105が下方へ押
し戻され、以上で当該釘打ち機100の1サイクルが完
了する。当該釘打ち機100を引き続き押し操作するこ
とにより、以上の動作を繰り返して釘を多段階で打撃す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来のばら釘打ち機100にあって
は、ドライバー120のストロークに比して機体の横幅
が大きいために狭い場所での使い勝手よくないという問
題があった。ここで、ストロークを長く設定することに
より当該ばら釘打ち機を全体的に細長形状とすることが
できるが、単にストロークを長く設定するのみでは次の
ような問題が発生する。すなわち、上記従来のばら釘打
ち機100にあっては、変圧室103が大気開放され、
ピストン上室113が高圧化することによりスリーブ弁
104がその下端をシリンダ105のフランジ部上面1
05aに当接させる位置まで下動し、その結果ピストン
上室113に流入する圧縮空気によりシリンダ105が
その後さらに上動すると、スリーブ弁104も一体で上
動し、そのままその上端をシール面112に当接させて
ピストン上室113を蓄圧室101から遮断する構成と
なっていた。このような構成において、単にピストン1
10のストロークを長く設定すると、ピストン110の
下動途中でスリーブ弁104が上動してしまい、その結
果ピストン上室113への圧縮空気の供給が不十分とな
って、ドライバー120による打撃力が低下する等、動
作が不安定になる問題が発生する。そこで、本発明は、
動作の安定性を損なうことなく、ピストンストロークを
大きく設定して細長形状の機体を実現し、これにより従
来よりも使い勝手のよいばら釘打ち機を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の釘打ち機は、釘打ち込み用のドライバーを備えたピス
トンと、該ピストンを内装するシリンダと、該シリンダ
の外周に沿って軸方向移動可能に取り付けたスリーブ弁
を備え、前記シリンダのフランジ部と前記スリーブ弁の
フランジ部との間に蓄圧室に連通する変圧室を設け、該
変圧室と前記シリンダの内部を連通するエア通路を開い
てピストン下室を前記蓄圧室に連通し、該蓄圧室から流
入する圧縮空気により前記ピストンを上動させる一方、
ピストン上動によるピストン上室の高圧化により前記ス
リーブ弁を下動させて該ピストン上室を前記蓄圧室に連
通し、該蓄圧室から流入する圧縮空気により前記ピスト
ンを下動させて前記ドライバーにより釘の打ち込みを行
う釘打ち機であって、前記スリーブ弁の下限位置を規制
して、前記シリンダが上動したときに前記変圧室の体積
が一定以上に保持される構成とした。この釘打ち機によ
れば、変圧室が大気開放されて圧力が低下することによ
り、スリーブ弁が下動するのであるが、このスリーブ弁
の下限位置が規制されているため、変圧室は常時一定以
上の体積に保持される。すなわち、スリーブ弁は下動し
ても、そのフランジ部が従来のようにシリンダのフラン
ジ部上面に当接するのではなく一定の間隔をおいた位置
に保持されるので、変圧室の体積は従来のようにゼロに
なってしまうのではなく一定以上の体積に保持される。
この構成によれば、当該スリーブ弁が開いてピストン上
室に圧縮空気が供給される段階でシリンダが上動しても
変圧室が大気開放状態に維持される限りスリーブ弁は開
き位置に保持される。これによりピストン上室への圧縮
空気の供給が十分になされ、従ってストロークを長く設
定しても安定した動作を実現することができ、ひいては
機体を細長形状に形成して当該釘打ち機の使い勝手を従
来よりもよくすることができる。
【0012】請求項2記載の釘打ち機は、請求項1記載
の釘打ち機であって、ピストンの上面に、シールリング
を装着した突き出し部を設け、該突き出し部をシリンダ
キャップの排気孔に挿入してピストン上室を大気から遮
断する構成とした。この釘打ち機によれば、上記作用効
果に加えて、突き出し部の排気孔に対する密閉性が高ま
るのでピストン上室を大気から確実に遮断することがで
き、これによりピストン上室への圧縮空気の供給効率を
高めて効率のよい打ち込みを実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図18に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る
釘打ち機1の全体を示している。この釘打ち機1は大別
すると、本体部10と、本体部10の下端面から突き出
された打ち込み案内部50と、本体部10の側部から側
方へ突き出されたハンドル部80から構成されている。
先ず、本体部10の詳細が図2に示されている。この本
体部10は略円筒形状のハウジング11に内装されてい
る。ハウジング11の上部にはキャップ12が取り付け
られている。図中13は、ハウジング11のほぼ中心に
沿って一定の範囲で上下動可能に支持したシリンダであ
り、このシリンダ13の内部にはピストン14が上下動
可能に内装されている。ピストン14には釘打ち込み用
のドライバー15が取り付けられており、このドライバ
ー15は上記打ち込み案内部50に至っている。このド
ライバー15が下動することにより、当該打ち込み案内
部50にセットした1本の釘Nが釘打ち込み材Wに打ち
込まれる(図3〜図10参照)。また、このドライバー
15の上端部はピストン14の上面から突き出されてお
り、この上端突き出し部15bにはシールリング15a
が取り付けられている。ピストン14の周面には上下2
個のシールリング14a,14bが装着されて、ピスト
ン上室22とピストン下室24が気密に仕切られてい
る。シリンダ13の下端部には外周側に張り出すフラン
ジ部13aが形成されている。このフランジ部13aの
周面にはシールリング13bが装着されており、これに
より当該シリンダ13の下端部がハウジング11の内周
面に摺動可能に支持されている。また、このフランジ部
13aの下面とハウジング11の底面との間には圧縮ば
ね25が介装されており、これにより当該シリンダ13
が上動側に付勢されている。
【0014】一方、このシリンダ13の上端部は、ハウ
ジング11とキャップ12との間に介装した隔壁板18
の内周側にシールリング13cを介して摺動可能に支持
されている。また、シリンダ13の上端部は開口されて
おり、この開口部にはシリンダキャップ17が取り付け
られている。このシリンダキャップ17の中心には排気
孔17aが形成されている。ピストン14が上動してド
ライバー15の上端突き出し部15bがこの排気孔17
aに挿入されると、ピストン上室22と排気路81との
間が気密に遮断される。後述するようにシリンダ13が
上端位置まで上動すると上記シリンダキャップ17が、
キャップ12の内面に取り付けたシール板12aに当接
し、これによってもピストン上室22と排気路81との
間が気密に遮断される。シリンダ13が下動すると、シ
リンダキャップ17はシール板12aから離間し、従っ
てピストン上室22が排気路81に連通され、ひいては
大気開放される。排気路81は、ハウジング11および
キャップ12内において、隔壁18および仕切壁11b
により蓄圧室Aと区画されている。後述するようにこの
排気路81はハンドル部80の先端を経て大気に連通さ
れている。さらに、シリンダ13の上部には周方向に沿
って複数の空気孔13d〜13dが形成されている。
【0015】次に、シリンダ13の外周には同じく円筒
形状のスリーブ弁16が独立して上下動可能に取り付け
られている。このスリーブ弁16の上部とシリンダ13
との間はシールリング16aにより気密にシールされて
いる。また、スリーブ弁16の中央付近には、周方向に
沿って複数の空気孔16b〜16bが形成されている。
この空気孔16b〜16bを経て蓄圧室Aとスリーブ弁
16の内周側、すなわち当該スリーブ弁16とシリンダ
13との間の隙間が常時連通されている。この空気孔1
6b〜16bの下側にはストッパリング19が取り付け
られている。このストッパリング19に対応してハウジ
ング11の内周面には、円環形状のストッパブロック2
0が取り付けられている。このストッパブロック20の
上面内周側に形成した断付き面20aに上記ストッパリ
ング19が上側から干渉することにより、当該スリーブ
弁16のハウジング11に対する下限位置が規制される
ようになっている。ストッパリング19がストッパブロ
ック20の断付き面20aに当接する位置まで下動する
と、当該スリーブ弁16の上端面16eが上記隔壁板1
8の下面に取り付けたシール板21から離間し、これに
よりスリーブ弁16が開かれて、シリンダ13のピスト
ン上室22が上記空気孔13d〜13dを経て蓄圧室A
に連通される。一方、スリーブ弁16が上動すると、そ
の上端面16eがシール板21に当接し、これにより当
該スリーブ弁16が閉じられる。但し、スリーブ弁16
の上端面16eは、外周側の一部がシール板21に対し
て当接し、内周側の一部は当接しないように設定されて
いる。このため、当該上端面16eの内周側が常時ピス
トン上室22に露出されている。
【0016】次に、スリーブ弁16の下端部には、外周
側へ張り出すフランジ部16cが形成されており、この
フランジ部16cの周面にもシールリング16dが取り
付けられている。このフランジ部16cを介して当該ス
リーブ弁16の下端部がハウジング11の内周面に摺動
支持されている。上記スリーブ弁16のフランジ部16
cと、前記シリンダ13のフランジ部13aとの間が変
圧室23とされ、この変圧室23は、シリンダ13とス
リーブ弁16との間の隙間及び空気孔16b〜16bを
経て蓄圧室Aに常時連通されている。また、上記したよ
うにストッパリング19がストッパブロック20の断付
き面20aに当接してスリーブ弁16が下限位置に至っ
た状態においても、当該スリーブ弁16のフランジ部1
6cがシリンダ13のフランジ部13aに当接しないよ
う上記ストッパリング19およびストッパブロック20
の断付き面20aの位置が設定されており、これにより
上記変圧室23の体積が常時一定以上確保されるように
なっている。この変圧室23の側壁を構成するシリンダ
13にはその周方向に沿って複数の空気孔13e〜13
eが形成されている。ピストン14が一定距離上動し
て、下側のシールリング14aがこの空気孔13e〜1
3eよりも上側に変位すると、この空気孔13e〜13
eを経て変圧室23がピストン下室24に連通される。
ハウジング11の下部内面には、ピストン14の下端位
置の衝撃を緩和するためのダンパー30が取り付けられ
ている。上記シリンダ13が上動するとその下端とダン
パー30との間に隙間31(図7〜図9参照)が発生す
る。また、ハウジング11の下面には排気孔11a〜1
1aが設けられている。このため、シリンダ13が上動
すると、上記隙間31および排気孔11a〜11aを経
てピストン下室24が大気開放される。
【0017】次に、図1に示すようにハウジング11の
下面中心には、略円筒形状の保持スリーブ51が取り付
けられており、この保持スリーブ51の内周側には同じ
く略円筒形状をなす釘ガイド54とドライバガイド52
がそれぞれ一定の範囲で独立して上下動可能に支持され
ている。釘ガイド54と保持スリーブ51の下端面との
間には圧縮ばね55が介装されているため、当該釘ガイ
ド54は図示下向き(釘打ち込み方向、以下同じ)に付
勢されている。釘ガイド54の上端側部にはストッパブ
ロック54aが側方へ張り出し状に設けられている。こ
のストッパブロック54aは、保持スリーブ51に形成
した軸方向に長いガイド溝51aに挿入されている。こ
のため、釘ガイド54は、このストッパブロック54a
がガイド溝51aの下端に当接することにより下限位置
が規制されている。また、このストッパブロック54a
により当該釘ガイド54の上限位置が多段階に規制さ
れ、これにより釘の打ち込み深さを調整できるようにな
っている。これについては後述する。
【0018】釘ガイド54の先端面は釘打ち込み材Wに
押し当てる部分(材料押し当て面54b)であり、この
材料押し当て面54bは当該釘ガイド54の軸線に対し
て若干傾斜している。その傾斜方向は、ドライバー15
に対して当該釘打ち機1の重心Gが位置する側の方が長
手方向により長くなる方向となっている。本実施形態の
場合、当該釘打ち機1の重心Gは、図1においてドライ
バー15の右側に位置しており、従って材料押し当て面
54bは図1において左側(反重心G側)へ上る方向
(以下、前上がり方向という)に傾斜している。このよ
うに材料押し当て面54bをドライバー15に対して前
上がり方向に傾斜させることにより、釘打ち時の反動に
より釘から釘ガイド54が外れてしまうことを防止する
ことができる。その詳細が図14に示されている。
【0019】図14(A)(B)は、ドライバー15に
対して材料押し当て面54cが直角に形成されている場
合を示し、図14(C)(D)は上記したように前上が
り方向に傾斜させた場合を示している。前者の場合、図
14(A)に示すように釘ガイド54を釘打ち込み材W
に直角に押し当てて、材料押し当て面54cを釘打ち込
み材Wにほぼ全面当たりさせた状態で釘Nの打ち込みを
行うと、その時の衝撃により当該釘打ち機1はその重心
Gの位置関係より図中矢印で示す方向(当該釘打ち機1
を図示時計回り方向に回転させる方向)の反動を受け
る。一方、釘Nの打ち込みが進行するほど受ける反動は
大きくなり、当該釘打ち機1が傾きやすくなる(踊り現
象)。また、使用者がハンドル部80を把持して釘打ち
機1を釘打ち込み材Wに押し付ける際には、当該釘打ち
機1を前方へ押す方向の力が加わりやすく、その結果当
該釘打ち機1ひいては釘ガイド54が図14(B)
(D)に示すように反重心方向に傾きやすい。このよう
な理由から、材料押し当て面54cがドライバー15の
打撃方向に対してほぼ直角であると、図14(B)に示
すように釘ガイド54が反重心方向に傾いて材料押し当
て面54cの図示右端部側が釘打ち込み材Wから浮き上
がった状態になりやすく、この状態で図示矢印方向の反
動を受けると釘Nから釘ガイド54が外れてしまう。
【0020】これに対して、前上がり方向に傾斜する材
料押し当て面54bによれば、釘ガイド54が反重心方
向に傾いても、材料押し当て面54bが釘打ち込み材W
にほぼ全面当たりし若しくはそれに近い状態になってそ
の右端部が釘打ち込み材Wから浮き上がりにくいので、
この時点で釘打ち込みにより図示矢印方向の反動を受け
ても、釘ガイド54が釘Nから外れにくく、最後まで釘
の打ち込みができる。
【0021】また、釘ガイド54の先端側部には、セッ
トした釘Nの姿勢を保持しておくためのマグネット56
が取り付けられている。このマグネット56によりセッ
トした釘が吸着されて釘ガイド54の先端部に保持され
る。
【0022】次に、ドライバガイド52の下端部は上記
釘ガイド54の内周側に挿入されている。このドライバ
ガイド52の外周面にはフランジ部52eが形成されて
おり、このフランジ部52eと保持スリーブ51の底面
との間にも圧縮ばね53が介装されている。このため、
このドライバガイド52も下向きすなわち釘打ち込み方
向に付勢されている。保持スリーブ51の側部にはスト
ッパボルト51bがねじ込まれており、このストッパボ
ルト51bの先端は内周側に突き出され、上記フランジ
部52eの下側に至っている。このストッパボルト51
bによりドライバガイド52の下限が規制されている。
このように支持されたドライバガイド52の内周側に前
記ドライバ15が径方向にほぼがたつきなく上下動可能
に挿通されている。
【0023】ドライバガイド52の下端面には、打ち込
む釘の頭部の大きさに合わせて円弧形状の段付き部52
a〜52dが階段状に形成されている。この段付き部5
2a〜52dは、図12に示すように最も径の大きな円
弧を有する段付き部52aが最も高い位置に形成され、
最も小さい径の円弧を有する段付き部52dが最も低い
位置に形成されており、頭部の径が小さい釘ほど釘ガイ
ド54に取り付けたマグネット56に近い位置にセット
されるようになっているため、釘の頭部が小さく短い釘
でも釘の傾きが少なくなる。また、上記マグネット56
の上側であって、釘ガイド54の内壁面にはその軸方向
に長い逃がし凹部54dが形成されている。この逃がし
凹部54dは、セットした釘Nの頭部を逃がして該釘N
を極力真っ直ぐに正立させた状態でマグネット56に吸
着させる機能を有している。
【0024】次に、ドライバガイド52の上端部には、
コンタクトアーム57が一体に設けられており、このコ
ンタクトアーム57は図1,11に示すようにハンドル
部80の基部に設けたロック解除用のトリガ60の近傍
にまで延びている。トリガ60は、ハウジング11の側
面下部に支軸61を介して回動可能に設けられている。
また、このトリガ60は圧縮ばね62により図示時計回
り方向に付勢されている。上記トリガ60の支軸61の
下側にはコ字型の受けブラケット63が取り付けられて
おり、この受けブラケット63により上記コンタクトア
ーム57の先端部が受けられて、ドライバガイド52の
上下動に伴う当該コンタクトアーム57の上下方向の移
動が案内されている。
【0025】一方、トリガ60の下壁部60aは支軸6
1の下側にまで形成されている。図11(A)に示すよ
うにトリガ60を引き操作せず、圧縮ばね62の付勢力
によりオフ側に位置させた状態では、上記壁部60aの
上端部に設けたストッパ部60bがコンタクトアーム5
7の上方に張り出して、当該コンタクトアーム57の上
方への相対変位を阻止する状態となる。コンタクトアー
ム57ひいてはドライバガイド52が相対的に上方へ変
位不能な状態であると、ピストン14が上動不能である
ので当該釘打ち機1は作動不能な状態となる(打ち込み
ロック状態)。これに対して、図11(B)に示すよう
にトリガ60を引き操作すると、その下壁部60aのス
トッパ部60bがコンタクトアーム57の上動経路上か
ら退去するので、当該コンタクトアーム57ひいてはド
ライバガイド52が上動可能となり、従って当該釘打ち
機1を押し操作することにより釘の打ち込みが可能な状
態となる(ロック解除状態)。このようにトリガ60を
引き操作しなければ、当該釘打ち機1は作動しないよう
になっている。このことから、トリガ60は不用意な釘
の打ち込みを防止するための安全装置64として機能す
る。従来のバラ釘打ち機(例えば、特公昭48−129
13号公報参照)にあってはこのような安全装置を備え
ていなかった。
【0026】次に、図1に示すようにハンドル部80
は、前記ハウジング11の側部に一体形成した略円筒形
状のハンドルハウジング85と、このハンドルハウジン
グ85の先端に取り付けたハンドルキャップ86を有
し、ハンドルハウジング85の内部が主として前記蓄圧
室Aとされている。蓄圧室Aはハウジング11の内部で
あって前記スリーブ弁16の周囲に連通されている。ハ
ンドルキャップ86は、ボルト87〜87によりハンド
ルハウジング85の先端に固定されている。ハンドルキ
ャップ86には、カプラのオス側82が取り付けられて
おり、このカプラを介して接続したエアホース(図示省
略)により蓄圧室Aに圧縮エアが供給される。なお、図
中82aは円板形状のフィルタを示しており、蓄圧室A
への異物の混入が防止されている。ハンドルハウジング
85とハンドルキャップ86との間には円環形状の排気
リング83が回転可能に挟み込まれている。また、前記
したようにハウジング11内には排気路81が設けられ
ており、この排気路81は排気パイプ84を経てハンド
ルキャップ86に設けた排気室Bに連通されている。排
気室Bは蓄圧室Aとは気密に区画されている一方、上記
排気リング83に形成した排気孔83aを経て大気に連
通されている。このような構成によれば、排気パイプ8
4を経て排気室Bに排気された圧縮空気は排気リング8
3の排気孔83aを経て大気に排出される。排気方向は
排気リング83を回転させることにより任意の方向に変
更することができ、使い勝手がよい。なお、このように
排気方向の変更機能を優先するのであれば排気リング8
3に形成する排気孔83aは1カ所または2カ所程度が
望ましいが、排気効率を優先させるのであればさらに多
数箇所に形成してもよい。
【0027】以上のように構成した釘打ち機1によれ
ば、1本の釘Nが以下のようにして釘打ち込み材Wに打
ち込まれる。図3〜図10に当該釘打ち機1の動作状態
が示されている。なお、図3〜図10ではハンドル部8
0は省略されている。先ず、図3は蓄圧室に圧縮空気が
流入した非操作状態を示している(図1、図2も同
じ)。この非操作状態では、ピストン14はダンパー3
0に当接して下端に位置している。このため、下側のシ
ールリング14aは空気孔13eよりも下側に位置し、
従ってピストン下室24は変圧室23から遮断されてい
る。変圧室23は、スリーブ弁16の空気孔16b及び
スリーブ弁16とシリンダ13との間の隙間を経て蓄圧
室Aに連通されており、従って当該変圧室23には圧縮
エアが供給されている。このため、シリンダ13はその
フランジ部13aの上面に作用する変圧室23の空気圧
により圧縮ばね25に抗して下端位置に位置している。
また、変圧室23の圧縮空気がスリーブ弁16のフラン
ジ部16cに作用することにより、当該スリーブ弁23
は上端位置に位置し、従ってその上端部はシール板21
に押し当てられて、ピストン上室22は蓄圧室Aから遮
断されている。さらに、シリンダ13が下端位置に位置
することにより、その上端に取り付けたシリンダキャッ
プ17はシール板12aから離間しており、このためピ
ストン上室22は17aを経て排気路81に連通され従
って大気開放されている。また、釘ガイド54及びドラ
イバガイド52はそれぞれ圧縮ばね55,53により下
端位置に戻されている。さらに、トリガ60は引き操作
されていない。
【0028】このような非作動状態において、1本の釘
をドライバガイド52の先端部にセットする。釘のセッ
トは、その頭部をドライバガイド52の先端に形成した
所定位置の段付き部52a(または52b〜52d)に
あてがい、かつ釘胴部を釘ガイド54のマグネット56
に吸着させて行う。このように釘ガイド54にセットし
た釘を釘打ち込み位置に位置させ、かつ釘ガイド54を
直立させた姿勢に当該釘打ち機1を保持し、この状態で
操作者がハンドル部80を把持しつつトリガ60を引き
操作すると、釘を打ち込み可能な状態となり、この状態
で当該釘打ち機1を釘打ち込み方向に押し付けると、釘
の打ち込みが開始される。当該釘打ち機1を釘打ち込み
方向に押し付けると、ドライバガイド52が圧縮ばね5
5,53に抗して相対的に上動し、またピストン14が
上動する。この状態が図4に示されている。なお、釘ガ
イド54は、釘の打ち込みがある程度進行した段階から
釘打ち込み材Wに当接し、その後釘打ち機1の押し付け
操作により圧縮ばね55に抗して上動する。この段階で
は、ピストン14の下側のシールリング14aが空気孔
13eに対して上側に変位するので、ピストン下室24
が空気孔13eを経て変圧室23に連通され、これによ
りピストン下室24に圧縮空気が供給され、これにより
ピストン14が一気に上動する。この際、ピストン上室
22は、シリンダ13が下端に位置しているので依然と
して大気開放されている。
【0029】図5に示すようにピストン14が上動して
その上端突き出し部15bがシリンダキャップ17の1
7aに挿入されるとピストン上室22は閉塞され、この
閉塞状態のままピストン14がさらに上動することによ
りピストン上室22が圧縮される。こうしてピストン上
室22が圧縮されると、その圧力がスリーブ弁16の上
端面16eに作用して、図6に示すようにスリーブ弁1
6が下動する。スリーブ弁16は、ストッパリング19
がストッパブロック20の段付き面20aに当接するま
で下動し、これによりピストン上室22が開かれて蓄圧
室Aから圧縮空気が流入する。ピストン上室22に圧縮
空気が供給されると、その圧力がシリンダキャップ17
の下面に作用することにより、図7に示すようにシリン
ダ13が上動する。
【0030】シリンダ13が上動すると、シリンダキャ
ップ17がシール板12aに押し付けられてピストン上
室22が排気路81ひいては大気から遮断されるととも
に、その下端部とダンパー30との間に隙間31が開か
れて、ピストン下室24が排気孔11a〜11aを経て
大気開放される。ピストン下室24が大気開放される
と、ピストン上室22に流入する圧縮空気によりピスト
ン14が一気に下動し、これにより釘の頭部がドライバ
ー15の先端で1回目の打撃がなされる。この様子が図
8に示されている。この段階で、スリーブ弁16の下端
位置は、ストッパリング19がストッパブロック20の
段付き面20aに当接することにより規制されているの
で、スリーブ弁16のフランジ部16cとシリンダ13
のフランジ部13aとの間の間隔は常時一定以上の間隔
に維持され、従って変圧室23は大気開放状態ではある
が一定の体積に維持されている。このため、シリンダ1
3が上動しても従来とは異なってスリーブ弁16はその
まま開き位置(下限位置)に保持され、従ってピストン
上室22への圧縮空気の供給が引き続きなされる。な
お、シリンダ13が上動してピストン下室23が大気開
放された段階で変圧室23も空気孔13eを経て大気開
放される一方、この段階においても変圧室23は、空気
孔16b及びシリンダ13とスリーブ弁16との間の隙
間を経て蓄圧室Aに連通されている。しかしながら、空
気孔16bの流路面積に比して空気孔13e〜13eの
流路面積が十分に大きいため、当該変圧室23は大気開
放状態に維持される。
【0031】図9に示すように1回の打撃が終了してピ
ストン14が下端位置に至ると、下側のシールリング1
4aが変圧室23の空気孔13eに対して下側に変位
し、これにより変圧室23とピストン下室24とが遮断
される。変圧室23が大気連通状態のピストン下室24
から遮断されるので、当該変圧室23は蓄圧室Aから供
給される圧縮空気により再び高圧化する。変圧室23が
高圧化すると、その圧力がフランジ部16cの下面に作
用することによりスリーブ弁16が上動してピストン上
室22が蓄圧室Aから遮断され、この段階でピストン上
室22への圧縮空気の供給が停止される。一方、変圧室
23の圧力がフランジ部13aの上面に作用することに
より、シリンダ13が圧縮ばね25に抗して下動し、こ
れによりシリンダキャップ17がシール板12aから離
間してピストン上室22が排気路81に連通され、ひい
ては大気開放され、以上で当該釘打ち機1の1サイクル
が終了する。この段階の様子が図10に示されている。
引き続き当該釘打ち機1を押し操作し続けることによ
り、上記動作が繰り返されて多段階で釘が打ち込まれて
いく。
【0032】次に、前記したようにシリンダ13は圧縮
ばね25により常時上動側に付勢されている。この構成
によれば、前記カプラのオス側82から一旦エアホース
を外した後に再度接続して蓄圧室Aに圧縮空気を再供給
した場合において当該釘打ち機1のエア漏れを防止して
ピストン14を確実に初期位置に戻すことができる。す
なわち、前記従来の釘打ち機100において、当該釘打
ち機100を使用しない場合にエアホース107を外し
て蓄圧室101の圧縮空気を抜いておくと、振動あるい
はその姿勢等の様々な要因によりピストン110がその
初期位置(下限位置)からずれて、下側のシールリング
110bが空気孔108に対して上側に変位してしまう
場合がある。このような状態では、変圧室103は空気
孔108を経て大気開放状態のピストン下室111に連
通され、またピストン上室113は蓄圧室101に連通
されるとともに大気開放された状態となる。このような
状態のまま、再度エアホースを接続して蓄圧室101に
圧縮エアを供給すると、変圧室103の圧力が十分に上
がらないのでスリーブ弁104が上端位置(閉じ位置)
からずれて、またシリンダ105が下端位置から外れて
いると、蓄圧室101からピストン上室113に圧縮空
気が流入し、さらにこの圧縮空気が開き状態の中央孔1
15a及び大気開放孔151を経て大気に漏れてしま
う。また、変圧室103から空気孔108、ピストン下
室111を経て大気開放孔114からも大気に漏れてし
まう。圧縮空気が漏れてしまう結果、ピストン上室11
3の圧力が十分に上がらないのでピストン110は初期
位置(下限位置)に戻されず、従って上記エア漏れ状態
が続いてしまう。
【0033】しかしながら、本実施形態の釘打ち機1に
よれば、シリンダ13が圧縮ばね25により上動側に付
勢されているので、蓄圧室Aひいては変圧室23への圧
縮空気の供給が停止されると、シリンダ13が圧縮ばね
25により確実に上端位置に保持され、これによりシリ
ンダキャップ17がシール板12aに押圧されてピスト
ン上室22が大気から遮断された状態に保持される。こ
のことから、エアホースを再度接続して圧縮空気の供給
を再開した場合に、ピストン15が下端位置からずれて
いてもピストン上室22に流入した圧縮空気がシリンダ
キャップ17の中央孔17aを経て大気に漏れることは
なく、従って当該ピストン上室22の圧力は十分に高め
られ、この圧力によりピストン13が確実に下限位置
(初期位置)に戻される。ピストン13が初期位置に戻
されることにより変圧室23はピストン下室24から遮
断されて圧力が高められ、その圧力によりスリーブ弁1
6は上端位置に戻され、またシリンダ13は圧縮ばね2
5に抗して下限位置に戻される。このように本実施形態
に係る釘打ち機1は、シリンダ13が圧縮ばね25によ
り上動側に付勢されているので、一旦圧縮空気の供給を
停止した後に再度供給を再開した場合に、当該釘打ち機
1のエア漏れを防止して各構成部材を確実に初期位置に
戻すことができる。
【0034】次に、前記した釘の打ち込み深さ調整機構
について説明する。この釘打ち込み深さ調整機構の詳細
が図12に示されている。前記したように釘ガイド54
の上端側部にはストッパブロック54aが形成されてい
る。このストッパブロック54aは保持スリーブ51の
ガイド溝51aから側方へ突き出されている。これに対
して保持スリーブ51の軸方向中程であって、ガイド溝
51aの上端部には支持板部70が側方へ張り出し状に
形成されており、この支持板部70の中央には円形の支
持孔70aが形成されている。この支持孔70aには略
円筒形状の切り換え部材71がその軸心周りに回転可能
に挿入されている。
【0035】この切り換え部材71の下面には軸方向に
高低差を有する5段の段付き面71a〜71eが形成さ
れている。段付き面71aが最も低く、段付き面71e
が最も高くなっている。当該切り換え部材71を回転さ
せることにより、任意の段付き面71a〜71eを上記
ストッパブロック54aの上方に位置させることができ
る。また、この切り換え部材71の上面にはフランジ部
71fが形成され、このフランジ部71fの上面中心に
は支持柱71gが形成されている。一方、当該釘打ち機
1のハウジング11の下面にはブロック体形状の台座部
72が下方へ突き出し状に形成されている。この台座部
72の下面中央には支持孔72aが形成されており、こ
の支持孔72aに上記切り換え部材71の支持柱71g
が回転可能に挿入されて、当該切り換え部材71が回転
可能に支持されている。また、切り換え部材71のフラ
ンジ部71fが、台座部72と上記保持スリーブの支持
板部70との間に挟まれており、これにより当該切り換
え部材71の軸方向の位置決めがなされている。さら
に、切り換え部材71のフランジ部71fの上面には、
半球形状の係合凹部71h〜71hが周方向5等分位置
に形成されており、その何れか一カ所の係合凹部71h
には、上記台座部72の下面に圧縮ばね73により弾性
付勢状態で取り付けた係合球74が押圧され、これによ
り切り換え部材71の回転位置が5段階で位置決めされ
るようになっている。
【0036】このように構成した釘打ち込み深さ調整機
構によれば、切り換え部材71を回転させて任意の高さ
の段付き面71a〜71eをストッパブロック54aの
上方に位置させておくことにより、釘ガイド54のスト
ロークを変更することができる。釘ガイド54のストロ
ークを変更することにより釘ガイドに対するドライバー
15の下限位置を変化させることができるので、釘の打
ち込み深さを変更することができる。即ち、最も低い段
付き面71aをストッパブロック54aの上方に位置さ
せると、釘ガイド54のストロークが最も長くなってド
ライバー15の下限を釘打ち込み材Wに対して最も近い
位置移動させることができ、これにより釘Nは最も深く
打ち込まれる。一方、最も高い段付き面71eをストッ
パブロック54aの上方に位置させると、釘ガイド54
のストロークが最も短くなるのでドライバー15の下限
位置は釘打ち込み材Wから最も離れた位置に移動し、従
って釘Nの打ち込み深さは最も浅くなる。なお、図1〜
図10においては上記釘打ち込み深さ調整機構は省略さ
れている。
【0037】次に、前記した安全装置64とは別形態の
安全装置90について説明する。この安全装置90の詳
細が図15及び図16に示されている。この安全装置9
0は、前記安全装置64と同様ハウジング11の下端部
に支軸92aを介して上下に回動可能に設けたトリガ9
2と、該トリガ92の後方(図示上方)であってハンド
ル部80の基端部に取り付けたトリガバルブ93を主体
として構成されている。この安全装置90の場合、前記
安全装置64におけるコンタクトアーム57は不要であ
り、従ってドライバガイド52に前記のようなコンタク
トアームは設けられていない。
【0038】トリガ92の背面側であって、トリガバル
ブ93の下方には壁部92dが設けられている。また、
図示は省略したがこのトリガ92は図示時計回り方向
(オフ側)にばね付勢されており、オフ側の回動端位置
はストッパにより一定位置に規制されている。
【0039】トリガバルブ93はハンドル部80の基端
部に開口形成した取り付け孔80aに収容されており、
該取り付け孔80aの開口部に固定した第1バルブ体9
4と、取り付け孔80aの奥側に固定した第2バルブ体
95と、該第2バルブ体95の内周側に軸方向移動可能
に収容した第3バルブ体96と、該第3バルブ体96及
び上記第1バルブ体94の両内周側に掛け渡し状に挿入
して軸方向移動可能に収容したバルブステム97を備え
ている。バルブステム97は、その上端面と第3バルブ
体96の底面との間に介装した圧縮ばね98により図示
下方すなわち第1バルブ体94から突き出す方向に付勢
されており、突き出したその頭部97cはトリガ92の
壁部92dの上方に位置している。このバルブステム9
7には2個のシールリング97a,97bが取り付けら
れている。
【0040】第3バルブ体96には、その外周面の軸方
向下部側、軸方向ほぼ中央、軸方向上部側の3カ所にシ
ールリング96a,96b,96cが取り付けられてい
る。また、この第3バルブ体96の後面には空気孔96
dが形成されており、この空気孔96dを介して蓄圧室
Aと当該第3バルブ体96の内周側(圧縮ばね98が収
容されているステム上室99a)が常時連通されてい
る。第2バルブ体95の側部には空気孔95a〜95a
が形成されており、この空気孔95a〜95aを経て第
2バルブ体95と第3バルブ体96との間の空気室99
bが前記取り付け孔80a内に常時連通されている。取
り付け孔80a内は、連通路80bを経て前記本体部1
0の排気路81に連通されている。
【0041】このように構成した安全装置90によれ
ば、当該釘打ち機1を作動させるためにはトリガ92を
引き操作してトリガバルブ93をオンさせる必要があ
る。図15及び図16はトリガ92を引き操作していな
い状態、従ってトリガバルブ93のオフ状態を示してい
る。トリガバルブ93のオフ状態では、バルブステム9
7が圧縮ばね98の付勢力により下端位置に位置し、こ
れにより上側のシールリング97bが第3バルブ体96
の内周側から外れている。シールリング97bが第3バ
ルブ体96の内周側から外れた状態では、前記ステム上
室99aとステム下室99cが連通されるため、該ステ
ム下室99cに圧縮空気が導入される。ステム下室99
cに圧縮空気が導入されると、その空気圧により当該第
3バルブ体96が上動方向に付勢され、これによりシー
ルリング96bが第2バルブ体95の内周面に押圧され
て、前記空気室99bが大気開放路99dから遮断され
る。一方、第3バルブ体96は上動方向に付勢された状
態では、そのシールリング96cが第2バルブ体95の
内周面から外れるため空気室99bが蓄圧室Aに連通さ
れ、従ってこの空気室99bには圧縮空気が導入されて
いる。空気室99bは、前記したように空気孔95a〜
95aを経て取り付け孔80a内に常時連通され、取り
付け孔80a内は連通路80bを経て本体部10の排気
路81に連通されているため、排気路81には圧縮空気
が導入される。排気路81に導入された圧縮空気は、ピ
ストン上室22に流入してピストン14の上面に作用
し、この押圧力は強くて押し上げ不可であるためピスト
ン14の上動が阻止され、従って当該釘打ち機1のロッ
ク状態(釘打ち不能な状態)となる。
【0042】これに対して、図示は省略したがトリガ9
2をそのばね付勢に抗して図示反時計回り方向に引き操
作すると、壁部92dに頭部97cが押されることによ
りバルブステム97が圧縮ばね98に抗して上動する。
バルブステム97が圧縮ばね98に抗して上動すると、
上側のシールリング97bが第3バルブ体96の内周側
に入り込んでステム上室99aとステム下室99cが遮
断される一方、下側のシールリング97aが第1バルブ
体94の内周側から外れてステム下室99cが大気開放
される。こうして、ステム下室99cが蓄圧室Aから遮
断されて大気開放されると、第3バルブ体96がその後
面に作用する蓄圧室Aの空気圧により下動し、これによ
り上部側のシールリング96cが第2バルブ体95の内
周側に入り込んで空気室99bが蓄圧室Aから遮断され
るとともに、軸方向中程のシールリング96bが第2バ
ルブ体95の内周面から離間してこの空気室99bが大
気開放路99dを経て大気開放される。空気室99b
は、前記したように空気孔95a〜95a及び連通路8
0bを経て本体部10の排気路81に連通され、ひいて
はピストン上室22に連通されている。このように、ト
リガ92を引き操作するとトリガバルブ93がオンして
ピストン上室22が強制的に大気開放され、これにより
ピストン14が上動可能な状態となり、ひいては釘打ち
可能な状態(動作ロック解除状態)に切り換わる。トリ
ガ92を引き操作しない限り当該釘打ち機1は作動せ
ず、これによりその誤作動を防止することができる。
【0043】次に、前記したように釘ガイド54の先端
には、セットした釘Nの姿勢を保持するためのマグネッ
ト56が取り付けられている。このマグネット56は釘
ガイド54の先端側部に形成した円筒壁部56aの内側
に嵌め込み状に固定されている。この場合、釘Nは直接
マグネット56に接触するのではなく、通常炭素鋼鋼材
(磁性体)を素材として製作される釘ガイド54の一部
(円筒壁部56aの底部)を間に挟んで接触する構成と
なっているため、マグネット56の磁束が釘ガイド54
に逃げてしまい、結果的にマグネット56の吸着力が低
下する。一方、仮にマグネット56を釘ガイド54の内
部に露出させて釘Nを直接吸着する構成とすると、釘N
の頭部が干渉する等して打撃時の衝撃がマグネット56
に伝わり、その結果マグネット56が破損する等して、
その耐久性を著しく損なう欠点がある。この問題を解消
するための技術として、従来例えば実公平6−5093
号公報に開示されたものがあった。この従来技術によれ
ば、マグネットを埋め込むドライバガイドを非磁性鋼で
ある高マンガン鋼を素材として製作することにより、マ
グネットの磁束の逃げを低減し、これによりマグネット
の損傷を防止しつつ高い吸着力を確保する構成となって
いた。しかしながら、この場合にはドライバガイドを高
価な高マンガン鋼を素材とするためコスト高になる問題
があった。
【0044】以下説明する釘保持用マグネットの取り付
け構造によれば、コスト高を招くことなく、高い吸着力
を確保でき、且つマグネットの損傷を招くこともない。
本実施形態のマグネット取り付け構造の詳細が図17に
示されている。釘ガイド54の先端側部には、同様に円
筒形状の壁部41が一体に形成されている。釘ガイド5
4(円筒壁部41含む)は、通常の炭素鋼鋼材(磁性
鋼)を素材として製作されている。この円筒壁部41の
底部には貫通孔41aが形成されて、当該底部は一定幅
のフランジ形状に形成されている。この円筒壁部41の
内周側には合成樹脂製のキャップ42が嵌め込まれて当
該円筒壁部41の内周面に合成樹脂層が形成されてい
る。キャップ42の底部にも上記貫通孔41aに合わせ
て貫通孔42aが形成されている。
【0045】キャップ42の内周側には接触ブロック4
3とマグネット44(永久磁石)が収容されている。接
触ブロック43は磁性鋼であるクロムモリブデン鋼(S
CM435)を素材として形成されており、円板部43
aと突起部43bを有している。突起部43bは、図1
8に示すように打ち込む釘Nの太さよりも若干大きい幅
の板状をなし、円板部43aの直径方向に沿って形成さ
れている。この突起部43bの長手方向を上下に沿わせ
る向きで、当該接触ブロック43が樹脂キャップ42内
に接着されている。また、この突起部43bの先端面
は、図17に示すように下側ほど釘ガイド54の内周側
に突き出る方向に傾斜しており、当該突起部43bの下
側の一部(ほぼ下半分程度)が貫通孔42a,41aを
経て釘ガイド54の内周側に突き出されている。
【0046】マグネット44には従来と同様通常の永久
磁石が用いられており、同じく樹脂キャップ42内に接
着されている。このマグネット44は上記接触ブロック
43の円板部43aと同径の円柱体をなし、該円板部4
3aに隙間なく接触する状態に固定されている。以上の
ように樹脂キャップ42、接触ブロック43及びマグネ
ット44を収容した状態で円筒壁部41の開口部には蓋
45が嵌め込まれて、これら収容物がより強固に固定さ
れている。円筒壁部41と蓋45との間にピン46が打
ち込まれて、この蓋45が固定されている。
【0047】以上のような釘保持構造によれば、マグネ
ット44が直接接触しているため磁性体である接触ブロ
ック43は磁化し、この接触ブロック43が釘Nに直接
接触する構成であるので、マグネット44の磁力を釘吸
着力として有効に活用することができる。しかも、釘N
はマグネット44に直接接触しない構成であるので、マ
グネット44を損傷することがない。釘Nに直接接触す
る接触ブロック43は、クロムモリブデン鋼を素材とし
て製作されているので、これに適切な熱処理を施すこと
によりその硬度及び靭性を高めることができ、その結果
当該釘打ち機1の耐久性を高めることができる。また、
マグネット44の側部が樹脂キャップ42により覆われ
ているので、その磁力線を接触ブロック43に効率よく
作用させることができ、これにより大きな吸着力を発揮
させることができる。
【0048】さらに、釘ガイド54は通常の炭素鋼鋼材
を素材として製作すれば足り、従来のように高価な高マ
ンガン鋼を素材とする必要はないので、コストアップを
招くこともない。
【0049】以上のように構成した釘打ち機1によれ
ば、1回の釘打ち込み動作においてスリーブ弁16が下
限位置に至った状態(図6の状態)においても、当該ス
リーブ弁16のフランジ部16cがシリンダ13のフラ
ンジ部13aに当接しないようストッパリング19およ
びストッパブロック20の断付き面20aの位置が設定
されており、これにより変圧室23の体積が常時一定以
上確保されるようになっている。このため、スリーブ弁
16の開放によりピストン上室22に圧縮空気が流入し
てシリンダ13が上動しても、スリーブ弁16は引き続
き下限位置に保持され、これによりピストン上室22へ
の圧縮空気の流入状態を維持することができ、ひいては
ピストン14を長いストロークで下動させることができ
る。このようにピストン14を長いストロークで上下動
させることができるので、釘打ち機1の特に本体部10
を細長形状に設定して狭い場所での使い勝手を向上させ
ることができる。本発明は、従来の釘打ち機1の機長を
長くするためにそのストロークを長く設定するのみに留
まるものではなく、係る場合に発生する動作不良の問題
を解消することに技術的意義を有するものであり、これ
によってより使い勝手のよい釘打ち機を提供することが
できる。
【0050】本発明は、例示した実施形態に限定される
ものではなく、適宜変更を加えて実施することができ
る。例えば、スリーブ弁16の周面にストッパリング1
9を取り付けることによりその下限位置を規制する構成
としたが、シールリング形状のストッパリング19に代
えてスリーブ弁16の周面に突条を一体に張り出し形成
し、これをストッパブロック20に当接させることによ
りスリーブ弁16の下限位置を規制する構成としてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、釘打ち機全
体の縦断面図である。
【図2】本体部の縦断面図である。
【図3】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、釘をセットした
非操作状態を示している。
【図4】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、当該釘打ち機を
押し付けることによりピストンが僅かに上動した段階を
示している。
【図5】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、ピストン下室に
圧縮空気が流入してピストンが一気に上動した段階を示
している。
【図6】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、ピストン上室の
圧縮空気によりスリーブ弁が下動して開いた段階を示し
ている。
【図7】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、ピストン上室に
流入した圧縮空気によりシリンダが上動し、これにより
ピストン下室が大気開放された段階を示している。
【図8】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、ピストン上室に
流入する圧縮空気によりピストンが一気に下動し、これ
により釘が打撃された段階を示している。
【図9】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部及
び釘案内部の縦断面図である。本図は、ピストンが下限
に至った段階を示している。この段階では、変圧室の圧
力が十分に高まっていないので、スリーブ弁は下端位置
に位置し、シリンダは上端位置に位置している。
【図10】釘打ち機の動作を示す図であり、その本体部
及び釘案内部の縦断面図である。本図は、一回の釘打ち
動作が完了した段階を示している。
【図11】安全装置の第1実施形態を示すトリガ周辺の
縦断面図であり、(A)はトリガを引き操作しない状態
を示し、(B)はトリガを引き操作してコンタクトアー
ムを上動させた状態を示す。
【図12】釘案内部及びその周辺の縦断面図であり、釘
打ち込み深さ調整機構を示す図である。
【図13】釘ガイドの先端面を示す図であって、図12
の(13)矢視図である。
【図14】釘ガイドの先端部を示す図であり、(A)は
傾斜していない先端面を有する釘ガイドを釘打ち込み材
に押し当てた状態を示し、(B)は傾斜していない先端
面を有する釘ガイドが釘打ち込みの反動により傾いた状
態を示し、(C)は傾斜する先端面を有する釘ガイドを
釘打ち込み材に真っ直ぐに押し当てた状態を示し、
(D)は傾斜する先端面を有する釘ガイドが釘打ち込み
の反動により傾いた状態を示す。
【図15】安全装置の第2実施形態を示す図であり、本
体部及び釘ガイド部の縦断面図である。
【図16】第2実施形態に係る安全装置の縦断面図であ
る。
【図17】釘ガイドの先端部の縦断面図であって、釘保
持用のマグネットの取り付け構造を示す図である。
【図18】接触ブロックの側面図であって、図17の(1
8)矢視図である。
【図19】従来の釘打ち機の縦断面図であって、特公昭
48−12913号公報の第4図を援用した図である。
【符号の説明】
N…釘 W…釘打ち込み材 A…蓄圧室 B…排気室 1…釘打ち機 10…釘打ち機本体部 11…ハウジング 13…シリンダ 14…ピストン 15…ドライバー 16…スリーブ弁 19…ストッパリング 20…ストッパブロック 22…ピストン上室 23…変圧室 24…ピストン下室 50…打ち込み案内部 52…ドライバガイド 54…釘ガイド 80…ハンドル部 100…従来の釘打ち機(特公昭48−12913号) 104…スリーブ弁 105…シリンダ 110…ピストン 111…ピストン下室 113…ピストン上室 120…ドライバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩上 潤一 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式 会社マキタ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釘打ち込み用のドライバーを備えたピス
    トンと、該ピストンを内装するシリンダと、該シリンダ
    の外周に沿って軸方向移動可能に取り付けたスリーブ弁
    を備え、前記シリンダのフランジ部と前記スリーブ弁の
    フランジ部との間に蓄圧室に連通する変圧室を設け、該
    変圧室と前記シリンダの内部を連通するエア通路を開い
    てピストン下室を前記蓄圧室に連通し、該蓄圧室から流
    入する圧縮空気により前記ピストンを上動させる一方、
    ピストン上動によるピストン上室の高圧化により前記ス
    リーブ弁を下動させて該ピストン上室を前記蓄圧室に連
    通し、該蓄圧室から流入する圧縮空気により前記ピスト
    ンを下動させて前記ドライバーにより釘の打ち込みを行
    う釘打ち機であって、 前記スリーブ弁の下限位置を規制して、前記シリンダが
    上動したときに前記変圧室の体積が一定以上に保持され
    る構成とした釘打ち機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の釘打ち機であって、ピス
    トンの上面に、シールリングを装着した突き出し部を設
    け、該突き出し部をシリンダキャップの排気孔に挿入し
    てピストン上室を大気から遮断する構成とした釘打ち
    機。
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