JPH11319435A - オイルストレーナ - Google Patents
オイルストレーナInfo
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- JPH11319435A JPH11319435A JP10130446A JP13044698A JPH11319435A JP H11319435 A JPH11319435 A JP H11319435A JP 10130446 A JP10130446 A JP 10130446A JP 13044698 A JP13044698 A JP 13044698A JP H11319435 A JPH11319435 A JP H11319435A
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- filter
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0402—Cleaning of lubricants, e.g. filters or magnets
- F16H57/0404—Lubricant filters
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】低温時に油粘度が増大したり、濾過部材の一部
に目詰まりが発生しても濾過性能を維持しつつ必要油量
を十分に確保するオイルストレーナを提供する。 【解決手段】ケース本体内の油流入口18及び油流出口
22の間に配設した濾過体16を、油流入口から前記油
流出口に向かう流線領域に面積を大きくして配設した目
の細かい第1濾過部材24と、流線領域の外側に面積を
小さくして配設した目の粗い第2濾過部材26とを備え
た構造とする。そして、流入側空間と流出側空間との間
に所定の圧力差が生じて濾過体が油流出口側に膨出変形
したときだけ、前記第2濾過部材内に油を通過させる流
路制御部材を設けた。この流路制御部材は、第1濾過部
材と濾過部材との境界位置に配設した弾性変形可能な支
持フレーム17b、17cと、流入側空間と流出側空間
との間に所定の圧力差が生じていないときに支持フレー
ムに当接して第2濾過部材内への油の通過を阻止する流
路閉塞部材20とで構成する。
に目詰まりが発生しても濾過性能を維持しつつ必要油量
を十分に確保するオイルストレーナを提供する。 【解決手段】ケース本体内の油流入口18及び油流出口
22の間に配設した濾過体16を、油流入口から前記油
流出口に向かう流線領域に面積を大きくして配設した目
の細かい第1濾過部材24と、流線領域の外側に面積を
小さくして配設した目の粗い第2濾過部材26とを備え
た構造とする。そして、流入側空間と流出側空間との間
に所定の圧力差が生じて濾過体が油流出口側に膨出変形
したときだけ、前記第2濾過部材内に油を通過させる流
路制御部材を設けた。この流路制御部材は、第1濾過部
材と濾過部材との境界位置に配設した弾性変形可能な支
持フレーム17b、17cと、流入側空間と流出側空間
との間に所定の圧力差が生じていないときに支持フレー
ムに当接して第2濾過部材内への油の通過を阻止する流
路閉塞部材20とで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の自
動変速機等に装着するオイルストレーナに関し、特に、
目の粗さが異なる2種類の濾過部材を備えたオイルスト
レーナに関する。
動変速機等に装着するオイルストレーナに関し、特に、
目の粗さが異なる2種類の濾過部材を備えたオイルスト
レーナに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機等に装着するオイル
ストレーナとして、例えば特開平9−327609号公
報に記載のものが知られている。
ストレーナとして、例えば特開平9−327609号公
報に記載のものが知られている。
【0003】この特開平9−327609号公報のオイ
ルストレーナを図4を参照して説明すると、このオイル
ストレーナ1は、流入口2を有する下ケース3の上部
に、シート状をなす目の粗い濾過部材4を2つ折りにし
て位置するとともに、この目の粗い濾過部材4の上部に
流出口5を有する上ケース6を位置し、上ケース6の周
縁部を下ケース3の周縁部に接合し、両ケース3、6の
周縁部間で目の粗い濾過部材4の周縁部を挟持固定して
いるオイルストレーナであり、目の粗い濾過部材4の内
面側であって上ケース6の流出口5に近い部分に、目の
細かい濾過部材7を密着した状態で設けている。さら
に、目の粗い濾過部材4を不織布で形成するとともに、
目の細かい濾過部材7を不織布又は濾紙で形成してい
る。
ルストレーナを図4を参照して説明すると、このオイル
ストレーナ1は、流入口2を有する下ケース3の上部
に、シート状をなす目の粗い濾過部材4を2つ折りにし
て位置するとともに、この目の粗い濾過部材4の上部に
流出口5を有する上ケース6を位置し、上ケース6の周
縁部を下ケース3の周縁部に接合し、両ケース3、6の
周縁部間で目の粗い濾過部材4の周縁部を挟持固定して
いるオイルストレーナであり、目の粗い濾過部材4の内
面側であって上ケース6の流出口5に近い部分に、目の
細かい濾過部材7を密着した状態で設けている。さら
に、目の粗い濾過部材4を不織布で形成するとともに、
目の細かい濾過部材7を不織布又は濾紙で形成してい
る。
【0004】このオイルストレーナ1によると、目の粗
い濾過部材4で濾過できないような小さな粒径の不純物
が油に含まれていても、目の細かい濾過部材7を油が通
過することにより濾過することができる。また、目の細
かい濾過部材7を目の粗い濾過部材4の内面側に設けた
ので、目の細かい濾過部材7と同様の機能を有する外付
けのフィルターを設ける必要がなくなり、構成部品の点
数の減少化が図られ、メンテナンスに要する手間を少な
くすることができる。
い濾過部材4で濾過できないような小さな粒径の不純物
が油に含まれていても、目の細かい濾過部材7を油が通
過することにより濾過することができる。また、目の細
かい濾過部材7を目の粗い濾過部材4の内面側に設けた
ので、目の細かい濾過部材7と同様の機能を有する外付
けのフィルターを設ける必要がなくなり、構成部品の点
数の減少化が図られ、メンテナンスに要する手間を少な
くすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
オイルストレーナ1によると、流入口2から流入した油
の大部分が、上ケース7の流出口5に近い位置に設けた
目の細かい濾過部材7を通過せず、目の粗い濾過部材4
を通過して流出口5に流れていきやすい。これは、目の
細かい濾過部材7を通過する油の流量抵抗が大きく、目
の粗い濾過部材4では油の流量抵抗が小さく、油は流量
抵抗が小さい濾過部材4内を流れやすいのであるが、こ
のように目の粗い濾過部材4を大部分の油が通過する
と、不純物の濾過が完全に行えない場合がある。
オイルストレーナ1によると、流入口2から流入した油
の大部分が、上ケース7の流出口5に近い位置に設けた
目の細かい濾過部材7を通過せず、目の粗い濾過部材4
を通過して流出口5に流れていきやすい。これは、目の
細かい濾過部材7を通過する油の流量抵抗が大きく、目
の粗い濾過部材4では油の流量抵抗が小さく、油は流量
抵抗が小さい濾過部材4内を流れやすいのであるが、こ
のように目の粗い濾過部材4を大部分の油が通過する
と、不純物の濾過が完全に行えない場合がある。
【0006】そこで、不純物の濾過を完全に行うため
に、目の細かい濾過部材7の面積を大きくして大部分の
油を目の細かい濾過部材7に通過させることが考えられ
るが、低温時に油の粘度が増大したり、目の細かい濾過
部材7に目詰まりが発生すると、目の細かい濾過部材7
を通過する油の流量抵抗が過剰に大きくなって流出口8
に流れる油量が急激に低下してしまい、必要とする油量
が十分に確保できないおそれがある。
に、目の細かい濾過部材7の面積を大きくして大部分の
油を目の細かい濾過部材7に通過させることが考えられ
るが、低温時に油の粘度が増大したり、目の細かい濾過
部材7に目詰まりが発生すると、目の細かい濾過部材7
を通過する油の流量抵抗が過剰に大きくなって流出口8
に流れる油量が急激に低下してしまい、必要とする油量
が十分に確保できないおそれがある。
【0007】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、低温時に油の粘度が増大したり、濾過部
材の一部に目詰まりが発生しても、濾過性能を維持しな
がら必要油量を十分に確保することができる安価でコン
パクトな構造のオイルストレーナを提供することを目的
とする。
たものであり、低温時に油の粘度が増大したり、濾過部
材の一部に目詰まりが発生しても、濾過性能を維持しな
がら必要油量を十分に確保することができる安価でコン
パクトな構造のオイルストレーナを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、内部空間を有するケース本
体に、前記内部空間と連通する油流入口及び油流出口を
設け、前記ケース本体内の前記油流入口及び前記油流出
口の間に、シート状の目の細かい第1濾過部材と目の粗
い第2濾過部材とからなる濾過体を配設し、当該濾過体
により、前記内部空間を前記油流入口に連通する流入側
空間と前記油流出口に連通する流出側空間とに仕切って
いるオイルストレーナにおいて、前記流入側空間と前記
流出側空間との間に、所定の圧力差が生じて前記濾過体
が前記油流出口側に膨出変形したときだけ、前記第2濾
過部材内に油を通過させる流路制御部材を設けた。
に、請求項1に係る発明は、内部空間を有するケース本
体に、前記内部空間と連通する油流入口及び油流出口を
設け、前記ケース本体内の前記油流入口及び前記油流出
口の間に、シート状の目の細かい第1濾過部材と目の粗
い第2濾過部材とからなる濾過体を配設し、当該濾過体
により、前記内部空間を前記油流入口に連通する流入側
空間と前記油流出口に連通する流出側空間とに仕切って
いるオイルストレーナにおいて、前記流入側空間と前記
流出側空間との間に、所定の圧力差が生じて前記濾過体
が前記油流出口側に膨出変形したときだけ、前記第2濾
過部材内に油を通過させる流路制御部材を設けた。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のオイルストレーナにおいて、前記流路制御部材を、
前記第1濾過部材と第2濾過部材との境界位置に配設し
た弾性変形可能な支持フレームと、前記流入側空間の内
壁に固定され、前記流入側空間と前記流出側空間との間
に所定の圧力差が生じていないときに前記支持フレーム
に当接して第2濾過部材内への油の通過を阻止する流路
閉塞部材とで構成した。
載のオイルストレーナにおいて、前記流路制御部材を、
前記第1濾過部材と第2濾過部材との境界位置に配設し
た弾性変形可能な支持フレームと、前記流入側空間の内
壁に固定され、前記流入側空間と前記流出側空間との間
に所定の圧力差が生じていないときに前記支持フレーム
に当接して第2濾過部材内への油の通過を阻止する流路
閉塞部材とで構成した。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載のオイルストレーナにおいて、前記流出側空
間の内壁に、前記濾過体が前記油流出口側に膨出変形し
たときに、前記支持フレームに当接して前記濾過体の過
度の膨出変形を防止するストッパ部材を設けた。
又は2記載のオイルストレーナにおいて、前記流出側空
間の内壁に、前記濾過体が前記油流出口側に膨出変形し
たときに、前記支持フレームに当接して前記濾過体の過
度の膨出変形を防止するストッパ部材を設けた。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載のオイルストレーナによる
と、油の温度が低温になったとき、或いは目の細かい第
1濾過部材に目詰まりが発生したときには、流入側空間
と流出側空間との間に所定の圧力差が生じて濾過体が油
流出口側に膨出変形するが、このとき、流路制御部材に
よって目の粗い第2濾過部材内に油を通過させるので、
濾過性能を維持することができると同時に、油流出口に
流れ出る必要油量を常に確保することができる。
と、油の温度が低温になったとき、或いは目の細かい第
1濾過部材に目詰まりが発生したときには、流入側空間
と流出側空間との間に所定の圧力差が生じて濾過体が油
流出口側に膨出変形するが、このとき、流路制御部材に
よって目の粗い第2濾過部材内に油を通過させるので、
濾過性能を維持することができると同時に、油流出口に
流れ出る必要油量を常に確保することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、第1濾過
部材と第2濾過部材との境界位置に配設した支持フレー
ムが流路閉塞部材に当接し、流入側空間と流出側空間と
の間に所定の圧力差が生じて濾過体が油流出口側に膨出
変形すると、支持フレームが撓みながら流路閉塞部材か
ら離れていって第2濾過部材内への油の通過を可能とす
る簡便な構造なので、非常に安価でコンパクトなオイル
ストレーナを提供することができる。
項1記載の効果を得ることができるとともに、第1濾過
部材と第2濾過部材との境界位置に配設した支持フレー
ムが流路閉塞部材に当接し、流入側空間と流出側空間と
の間に所定の圧力差が生じて濾過体が油流出口側に膨出
変形すると、支持フレームが撓みながら流路閉塞部材か
ら離れていって第2濾過部材内への油の通過を可能とす
る簡便な構造なので、非常に安価でコンパクトなオイル
ストレーナを提供することができる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明によると、請
求項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、
流入側空間と流出側空間との間に大きな圧力差が発生
し、濾過体が油流出口に向けて過剰に膨出変形しようと
しても、流出側空間の内壁に設けたストッパ部材が支持
フレームの上面に当接して濾過体の過剰な膨出変形を防
止しているので、濾過体の一部がケー内壁に当接して油
の流路を閉塞するなどの不都合を防止することができ
る。
求項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、
流入側空間と流出側空間との間に大きな圧力差が発生
し、濾過体が油流出口に向けて過剰に膨出変形しようと
しても、流出側空間の内壁に設けたストッパ部材が支持
フレームの上面に当接して濾過体の過剰な膨出変形を防
止しているので、濾過体の一部がケー内壁に当接して油
の流路を閉塞するなどの不都合を防止することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオイルストレーナ
の1実施形態について図面を参照して説明する。
の1実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】本実施形態のオイルストレーナ10は、図
1に示すように、同一形状の矩形開口部を有するカップ
状の下ケース12及び上ケース14と、これら下ケース
12及び上ケース14を重ね合わせて画成したケース内
空間を上下空間に仕切っている濾過体16とで構成され
ている。
1に示すように、同一形状の矩形開口部を有するカップ
状の下ケース12及び上ケース14と、これら下ケース
12及び上ケース14を重ね合わせて画成したケース内
空間を上下空間に仕切っている濾過体16とで構成され
ている。
【0016】すなわち、下ケース12は、開口部の周縁
全域に鍔部12aが形成され、底部12bに油流入口1
8が形成されているとともに、油流入口18から離間し
た底部12bに、後述する流路閉塞部材20が固定され
ている。また、上ケース14は、開口部の周縁全域に鍔
部14aが形成され、上蓋部14bに油流出口22が形
成されているとともに、油流出口22から離間した上蓋
部14bに後述するストッパ部材28が固定されてい
る。
全域に鍔部12aが形成され、底部12bに油流入口1
8が形成されているとともに、油流入口18から離間し
た底部12bに、後述する流路閉塞部材20が固定され
ている。また、上ケース14は、開口部の周縁全域に鍔
部14aが形成され、上蓋部14bに油流出口22が形
成されているとともに、油流出口22から離間した上蓋
部14bに後述するストッパ部材28が固定されてい
る。
【0017】また、濾過体16は、面積を大きくした目
の細かい第1濾過部材24と、面積を小さくした目の粗
い第2濾過部材26とを構成部材としている。すなわ
ち、符号17aは、上下フレーム12、14の鍔部12
a、14aと同形状に形成した外郭フレームであり、こ
の外郭フレーム16aに、第1濾過部材24の外周が支
持されている。また、第1濾過部材24の一部は矩形状
の小さい面積で切り取られており、この切り取られた部
分に、矩形状の面積の小さな第2濾過部材26が配設さ
れている。ここで、第1濾過部材24の切り取られた部
分の縁部及び第2濾過部材26の外周は、外郭フレーム
17aに固着している2本のフレーム17b、17c
と、これら2本のフレーム17b、17c間に固着して
いる2本のフレーム17d、17eに接合して支持され
ている。また、符号17fは、第1濾過部材24に上面
側から当接している支持フレームである。なお、これら
フレーム17a〜17fは、合成樹脂等の弾性変形可能
な線状部材により形成されている。
の細かい第1濾過部材24と、面積を小さくした目の粗
い第2濾過部材26とを構成部材としている。すなわ
ち、符号17aは、上下フレーム12、14の鍔部12
a、14aと同形状に形成した外郭フレームであり、こ
の外郭フレーム16aに、第1濾過部材24の外周が支
持されている。また、第1濾過部材24の一部は矩形状
の小さい面積で切り取られており、この切り取られた部
分に、矩形状の面積の小さな第2濾過部材26が配設さ
れている。ここで、第1濾過部材24の切り取られた部
分の縁部及び第2濾過部材26の外周は、外郭フレーム
17aに固着している2本のフレーム17b、17c
と、これら2本のフレーム17b、17c間に固着して
いる2本のフレーム17d、17eに接合して支持され
ている。また、符号17fは、第1濾過部材24に上面
側から当接している支持フレームである。なお、これら
フレーム17a〜17fは、合成樹脂等の弾性変形可能
な線状部材により形成されている。
【0018】そして、この濾過体16は、外郭フレーム
17が上下ケース12、14の鍔部12a、14bに挟
持された状態で固定され、ケース内空間を、油流入口1
8側のケース下空間SL と油流出口22側のケース上空
間SU とに仕切っている。そして、この濾過体16の目
の細かい第1濾過部材24が、油流入口18及び油流出
口22の間の領域(以下、この領域を流線領域と称す
る。)側に配設され、目の粗い第2濾過部材26が流線
領域から離れた位置に配設されている。
17が上下ケース12、14の鍔部12a、14bに挟
持された状態で固定され、ケース内空間を、油流入口1
8側のケース下空間SL と油流出口22側のケース上空
間SU とに仕切っている。そして、この濾過体16の目
の細かい第1濾過部材24が、油流入口18及び油流出
口22の間の領域(以下、この領域を流線領域と称す
る。)側に配設され、目の粗い第2濾過部材26が流線
領域から離れた位置に配設されている。
【0019】一方、下ケース12に固定されている流路
閉塞部材20は、図1に示すように、底部12bから濾
過体16に向けて立ち上がるブロック体であり、その上
部に第2濾過部材26と同一面積形状の突起面20a
と、この突起面20aの周囲を囲む段差部20bとが形
成されている。そして、図2に示すように、濾過体16
が平坦状になっているときには、突起面20aが第2濾
過部材26に下側から当接し、段差部20bが第2濾過
部材26の周囲のフレーム17b〜17eに下側から当
接する。
閉塞部材20は、図1に示すように、底部12bから濾
過体16に向けて立ち上がるブロック体であり、その上
部に第2濾過部材26と同一面積形状の突起面20a
と、この突起面20aの周囲を囲む段差部20bとが形
成されている。そして、図2に示すように、濾過体16
が平坦状になっているときには、突起面20aが第2濾
過部材26に下側から当接し、段差部20bが第2濾過
部材26の周囲のフレーム17b〜17eに下側から当
接する。
【0020】さらに、上ケース14に固定されているス
トッパ部材28は、上蓋部14bから濾過体16に向け
て立ち下がるブロック体であり、図2に示すように、濾
過体16が平坦状になっているときには、フレーム17
cとの間に所定の隙間をあけて対向し、図3に示すよう
に、濾過体16が油流出口22に向けて膨出変形すると
きには、他のフレーム17f、17bが上ケース14の
内壁に当接する前に、このストッパ部材28とフレーム
17cの上面が当接するようになっている。
トッパ部材28は、上蓋部14bから濾過体16に向け
て立ち下がるブロック体であり、図2に示すように、濾
過体16が平坦状になっているときには、フレーム17
cとの間に所定の隙間をあけて対向し、図3に示すよう
に、濾過体16が油流出口22に向けて膨出変形すると
きには、他のフレーム17f、17bが上ケース14の
内壁に当接する前に、このストッパ部材28とフレーム
17cの上面が当接するようになっている。
【0021】上記構成のオイルストレーナ10を自動車
の自動変速機に装着すると、下ケース12の油流入口1
8からケース下空間SL に流入した油は、濾過部材16
内を通過して小さな粒子などの不純物が濾過されながら
ケース上空間SU に流れ込み、油流出口22から自動変
速機に向けて流出していく。
の自動変速機に装着すると、下ケース12の油流入口1
8からケース下空間SL に流入した油は、濾過部材16
内を通過して小さな粒子などの不純物が濾過されながら
ケース上空間SU に流れ込み、油流出口22から自動変
速機に向けて流出していく。
【0022】ここで、オイルストレーナ10内を流れる
油が常温以上であるときには、油の粘度が小さくなる。
このとき、ケース下空間SL に流入した油は、目の細か
い第1濾過部材24内を流量抵抗を小さくしてケース上
空間SU に流れていき、つまり、第1濾過部材24をス
ムーズに通過して流線領域内を流れていく。そして、油
が第1濾過部材24をスムーズに通過することによって
ケース下空間SL 及びケース上空間SU に大きな圧力差
が生じなく、図2に示すように、濾過体16は平坦状を
保持するので流路閉塞部材20の突起面20aが第2濾
過部材26に当接し、段差部20bが第2濾過部材26
の周囲のフレーム17b〜17eに当接している。この
とき、流路閉塞部材20により第2濾過部材26内の油
の通過が阻止されるので、油の大部分が目の細かい第1
濾過部材24を通過することになり、濾過性能が向上す
る。
油が常温以上であるときには、油の粘度が小さくなる。
このとき、ケース下空間SL に流入した油は、目の細か
い第1濾過部材24内を流量抵抗を小さくしてケース上
空間SU に流れていき、つまり、第1濾過部材24をス
ムーズに通過して流線領域内を流れていく。そして、油
が第1濾過部材24をスムーズに通過することによって
ケース下空間SL 及びケース上空間SU に大きな圧力差
が生じなく、図2に示すように、濾過体16は平坦状を
保持するので流路閉塞部材20の突起面20aが第2濾
過部材26に当接し、段差部20bが第2濾過部材26
の周囲のフレーム17b〜17eに当接している。この
とき、流路閉塞部材20により第2濾過部材26内の油
の通過が阻止されるので、油の大部分が目の細かい第1
濾過部材24を通過することになり、濾過性能が向上す
る。
【0023】また、オイルストレーナ10内を流れる油
が低温になると、油の粘度が増大する。このとき、ケー
ス下空間SL に流入した油は目の細かい第1濾過部材2
4内の流量抵抗が大きくなり、ケース上空間SU への流
入量が低下していくので、ケース下空間SL の圧力が高
くなり、ケース上空間SU の圧力が低くなって、ケース
下空間SL 及びケース上空間SU に所定の圧力差が発生
する。このとき、図3に示すように、濾過体16が油流
出口22に向けて膨出変形していき、それとともにフレ
ーム17b〜17eが上方に向けて撓んで流路閉塞部材
20の段差部20bから離れ、第2濾過部材26も突起
面20aから離れていくので、第2濾過部材26内への
油の通過が可能となる。これにより、ケース下空間SL
の油は、目の粗い第2濾過部材26を流量抵抗を小さく
してケース上空間SU に流れていき、大部分の油が第2
濾過部材26を通過して流線領域外を流れていく。
が低温になると、油の粘度が増大する。このとき、ケー
ス下空間SL に流入した油は目の細かい第1濾過部材2
4内の流量抵抗が大きくなり、ケース上空間SU への流
入量が低下していくので、ケース下空間SL の圧力が高
くなり、ケース上空間SU の圧力が低くなって、ケース
下空間SL 及びケース上空間SU に所定の圧力差が発生
する。このとき、図3に示すように、濾過体16が油流
出口22に向けて膨出変形していき、それとともにフレ
ーム17b〜17eが上方に向けて撓んで流路閉塞部材
20の段差部20bから離れ、第2濾過部材26も突起
面20aから離れていくので、第2濾過部材26内への
油の通過が可能となる。これにより、ケース下空間SL
の油は、目の粗い第2濾過部材26を流量抵抗を小さく
してケース上空間SU に流れていき、大部分の油が第2
濾過部材26を通過して流線領域外を流れていく。
【0024】また、第1濾過部材24に目詰まりが発生
しても、ケース下空間SL の圧力が高くなり、ケース上
空間SU の圧力が低くなって、ケース下空間SL 及びケ
ース上空間SU に所定の圧力差が発生する。このときに
も、図3に示すように、濾過体16が油流出口22に向
けて膨出変形し、フレーム17b〜17eが上方に向け
て撓んで流路閉塞部材20の段差部20bから離れ、第
2濾過部材26も突起面20aから離れていくので、第
2濾過部材26内の油の通過が可能となり、大部分の油
が第2濾過部材26を通過して流線領域外を流れてい
く。
しても、ケース下空間SL の圧力が高くなり、ケース上
空間SU の圧力が低くなって、ケース下空間SL 及びケ
ース上空間SU に所定の圧力差が発生する。このときに
も、図3に示すように、濾過体16が油流出口22に向
けて膨出変形し、フレーム17b〜17eが上方に向け
て撓んで流路閉塞部材20の段差部20bから離れ、第
2濾過部材26も突起面20aから離れていくので、第
2濾過部材26内の油の通過が可能となり、大部分の油
が第2濾過部材26を通過して流線領域外を流れてい
く。
【0025】したがって、本実施形態のオイルストレー
ナ10は、油が常温以上であるときには、大部分の油を
目の細かい第1濾過部材24に通過させて濾過性能を向
上させるとともに、低温時に油の粘度が増大したり、第
1濾過部材24に目詰まりが発生しても、濾過性能を維
持しながら必要油量を十分に確保することができる。
ナ10は、油が常温以上であるときには、大部分の油を
目の細かい第1濾過部材24に通過させて濾過性能を向
上させるとともに、低温時に油の粘度が増大したり、第
1濾過部材24に目詰まりが発生しても、濾過性能を維
持しながら必要油量を十分に確保することができる。
【0026】また、本実施形態では、流路閉塞部材20
の突起面20aを第2濾過部材26に当接し、段差部2
0bを第2濾過部材26の周囲のフレーム17b〜17
eに当接させておき、ケース下空間SL 及びケース上空
間SU に圧力差が発生して濾過体16が油流出口22に
向けて膨出変形したときに、第2濾過部材26が突起面
20aから離れ、フレーム17b〜17eが段差部20
bから離れて第2濾過部材26内の油の通過を可能とす
る簡便な構造なので、非常に安価でコンパクトなオイル
ストレーナを提供することができる。
の突起面20aを第2濾過部材26に当接し、段差部2
0bを第2濾過部材26の周囲のフレーム17b〜17
eに当接させておき、ケース下空間SL 及びケース上空
間SU に圧力差が発生して濾過体16が油流出口22に
向けて膨出変形したときに、第2濾過部材26が突起面
20aから離れ、フレーム17b〜17eが段差部20
bから離れて第2濾過部材26内の油の通過を可能とす
る簡便な構造なので、非常に安価でコンパクトなオイル
ストレーナを提供することができる。
【0027】さらに、ケース下空間SL 及びケース上空
間SU に大きな圧力差が発生し、濾過体16が油流出口
22に向けて過剰に膨出変形しようとしても、上ケース
14に固定されているストッパ部材28がフレーム17
cの上面に当接して濾過体16の過剰な膨出変形を防止
しているので、例えばフレーム17f、17bが上ケー
ス14の内壁に当接して油の流路を閉塞するなどの不都
合を防止することができる。
間SU に大きな圧力差が発生し、濾過体16が油流出口
22に向けて過剰に膨出変形しようとしても、上ケース
14に固定されているストッパ部材28がフレーム17
cの上面に当接して濾過体16の過剰な膨出変形を防止
しているので、例えばフレーム17f、17bが上ケー
ス14の内壁に当接して油の流路を閉塞するなどの不都
合を防止することができる。
【0028】なお、本実施形態では、カップ状の下ケー
ス12及び上ケース14によりケース本体を構成した
が、本発明の要旨がこのケース形状に限定されるもので
はなく、左右のケースからなるケース本体など他の形状
であってもよい。
ス12及び上ケース14によりケース本体を構成した
が、本発明の要旨がこのケース形状に限定されるもので
はなく、左右のケースからなるケース本体など他の形状
であってもよい。
【図1】本発明のオイルストレーナの構成部材を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】油の温度が常温以上のとき、或いは目の細かい
第1濾過部材に目詰まりが発生していないときのオイル
ストレーナ内の油の流れを示す概略図である。
第1濾過部材に目詰まりが発生していないときのオイル
ストレーナ内の油の流れを示す概略図である。
【図3】油の温度が低温のとき、或いは第1濾過部材に
目詰まりが発生したときのオイルストレーナ内の油の流
れを示す概略図である。
目詰まりが発生したときのオイルストレーナ内の油の流
れを示す概略図である。
【図4】従来のオイルストレーナを示す図である。
10 オイルストレーナ 12 下ケース(ケース本体) 14 上ケース(ケース本体) 16 濾過体 17b、17c、17d、17e フレーム(支持フレ
ーム) 18 油流入口 20 流路閉塞部材 20a 突起面 20b 段差 22 油流出口 24 目の細かい第1濾過部材 26 目の粗い第2濾過部材 28 ストッパ部材 SL ケース下空間(流入側空間) SU ケース上空間(流出側空間)
ーム) 18 油流入口 20 流路閉塞部材 20a 突起面 20b 段差 22 油流出口 24 目の細かい第1濾過部材 26 目の粗い第2濾過部材 28 ストッパ部材 SL ケース下空間(流入側空間) SU ケース上空間(流出側空間)
Claims (3)
- 【請求項1】 内部空間を有するケース本体に、前記内
部空間と連通する油流入口及び油流出口を設け、前記ケ
ース本体内の前記油流入口及び前記油流出口の間に、シ
ート状の目の細かい第1濾過部材と目の粗い第2濾過部
材とからなる濾過体を配設し、当該濾過体により、前記
内部空間を前記油流入口に連通する流入側空間と前記油
流出口に連通する流出側空間とに仕切っているオイルス
トレーナにおいて、 前記流入側空間と前記流出側空間との間に、所定の圧力
差が生じて前記濾過体が前記油流出口側に膨出変形した
ときだけ、前記第2濾過部材内に油を通過させる流路制
御部材を設けたことを特徴とするオイルストレーナ。 - 【請求項2】 前記流路制御部材を、前記第1濾過部材
と第2濾過部材との境界位置に配設した弾性変形可能な
支持フレームと、前記流入側空間の内壁に固定され、前
記流入側空間と前記流出側空間との間に所定の圧力差が
生じていないときに前記支持フレームに当接して第2濾
過部材内への油の通過を阻止する流路閉塞部材とで構成
したことを特徴とする請求項1記載のオイルストレー
ナ。 - 【請求項3】 前記流出側空間の内壁に、前記濾過体が
前記油流出口側に膨出変形したときに、前記支持フレー
ムに当接して前記濾過体の過度の膨出変形を防止するス
トッパ部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記
載のオイルストレーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13044698A JP3358536B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | オイルストレーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13044698A JP3358536B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | オイルストレーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11319435A true JPH11319435A (ja) | 1999-11-24 |
JP3358536B2 JP3358536B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=15034442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13044698A Expired - Fee Related JP3358536B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | オイルストレーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3358536B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253896A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Roki Co Ltd | 流体フィルタ |
CN101829450A (zh) * | 2009-03-10 | 2010-09-15 | 加特可株式会社 | 过滤装置 |
FR2989444A3 (fr) * | 2012-04-11 | 2013-10-18 | Renault Sa | Ensemble d'alimentation d'au moins un organe hydraulique de vehicule automobile |
JP2013248599A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Fuji Heavy Ind Ltd | オイルストレーナ |
JP2016151272A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 富士重工業株式会社 | オイルストレーナ |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP13044698A patent/JP3358536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253896A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Roki Co Ltd | 流体フィルタ |
CN101829450A (zh) * | 2009-03-10 | 2010-09-15 | 加特可株式会社 | 过滤装置 |
JP2010207720A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Jatco Ltd | フィルタ装置 |
FR2989444A3 (fr) * | 2012-04-11 | 2013-10-18 | Renault Sa | Ensemble d'alimentation d'au moins un organe hydraulique de vehicule automobile |
JP2013248599A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Fuji Heavy Ind Ltd | オイルストレーナ |
JP2016151272A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 富士重工業株式会社 | オイルストレーナ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3358536B2 (ja) | 2002-12-24 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |