JPH11317469A - 導電性要素配列シートおよび導電性要素配列シート製造装置 - Google Patents

導電性要素配列シートおよび導電性要素配列シート製造装置

Info

Publication number
JPH11317469A
JPH11317469A JP12326998A JP12326998A JPH11317469A JP H11317469 A JPH11317469 A JP H11317469A JP 12326998 A JP12326998 A JP 12326998A JP 12326998 A JP12326998 A JP 12326998A JP H11317469 A JPH11317469 A JP H11317469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive element
sheet
conductive
element array
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12326998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3434704B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Okugawa
良隆 奥川
Masaaki Kato
正明 加藤
Nobuaki Takahashi
信明 高橋
Naoharu Senba
直治 仙波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
NEC Corp
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp, Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical NEC Corp
Priority to JP12326998A priority Critical patent/JP3434704B2/ja
Publication of JPH11317469A publication Critical patent/JPH11317469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3434704B2 publication Critical patent/JP3434704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンプ形成のための導電性ボールを、高精度
かつ容易に半導体素子あるいは回路基板に位置決めす
る。 【解決手段】 導電性要素配列シート10は、熱可塑性
樹脂を主成分とする絶縁性シート12を有する。この絶
縁性シート12の一方の面に転写板に配列された導電性
要素14を転写し、導電性要素14の約半分を絶縁性シ
ート12に埋め込んで、密着固定する。導電性要素配列
シート10から半導体素子50の電極52へ導電性要素
14を融着させることにより転写する。導電性要素14
付きの半導体素子50を、回路基板に実装し、半導体素
子50の電極52と回路基板の電極とを導電性要素14
を介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体パッ
ケージにおいて半導体素子や回路基板の電極上にバンプ
を形成するための導電性要素配列シートおよびその製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体パッケージにおいて、例え
ば半導体素子は樹脂等により封止され、この封止樹脂の
側面から外側に向かって金属板状の外部端子であるリー
ドフレームが延び、各リードフレームは回路基板の対応
する電極に電気的に接続される。このようなリードフレ
ームを用いた半導体パッケージは、外部端子数の増加に
伴い大型化するため、小型化の要求に対応できない。そ
こで近年ではリードフレームの代わりに、外部端子とし
て封止樹脂の底面に半田による突起電極、即ちバンプを
形成するBGA(Ball Grid Array )方式が提案され、
外部端子数の増加と小型化との要求に対処している。ま
た、回路基板および半導体素子にそれぞれバンプを形成
し、バンプをそれぞれ対応づけて半田付けすることによ
り、半導体素子を直接回路基板に接着する、即ち実装す
るフリップチップ方式も提案されている。
【0003】このようなバンプは、例えば半田ボール等
の導電性要素を半導体素子表面に設けられた多数の電極
上にそれぞれ配列させ、これらの導電性要素を電極に加
熱融着させることにより得られる。導電性要素を電極上
に配列させるために、例えば予め別の基板上に配列させ
た導電性要素を、半導体素子の電極に転写する、あるい
は電極パターンに対応した穴を有するマスクを半導体素
子に被せて、その上から蒔かれた導電性要素を刷毛等に
よって各穴に挿入する、即ちスクイーズすることが行わ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
導電性要素の配列には次のような問題点がある。前者の
ように転写により配列させる場合、転写時において導電
性要素の位置ずれまたは落下が生じる他、転写用の基板
が反りまたは変形を有していると転写が正確に行われな
いことがある。また、導電性要素は基板への加圧によっ
て押圧され、これにより基板から半導体素子へ転写され
るため、導電性要素の変形は避けられない。半導体素子
表面からの導電性要素の高さが不均一であると、回路基
板へ接着しない導電性要素が生じる恐れがある。このた
め半導体パッケージ製造後に、半導体素子の全電極が回
路基板の対応する電極に接続されたかどうかを検査する
工程と、接続不良の電極を修復する工程が必要となり、
生産効率が悪いことが問題である。
【0005】後者のように穴を有するマスクを用いて配
列させる場合、前者のように導電性要素の位置ずれ、落
下および変形は防止されるが、半導体素子をスクイーズ
する工程と、導電性要素が確実に全穴に入ったかどうか
を確認する工程とが必要であり、この場合も生産効率が
悪いことが問題となる。
【0006】本発明はこの様な点に鑑みてなされ、導電
性要素配列シートを用いることにより、導電性要素を半
導体素子や回路基板の電極へ容易かつ高精度に配列さ
せ、半導体パッケージの生産性を向上させることが目的
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による導電性要素
配列シートは、熱可塑性樹脂を主成分とする絶縁層を備
えたシートと、この絶縁層の一方の表面に一部が埋め込
まれていることにより、シートの所定位置に固定される
導電性要素とを備えることを特徴とする。
【0008】導電性要素配列シートにおいて、好ましく
は導電性要素がシートに対して剥離可能である。
【0009】導電性要素配列シートにおいて、シートの
絶縁層の導電性要素が設けられていない面に、金属箔が
密着していてもよい。
【0010】導電性要素配列シートにおいて、導電性要
素の形状が球であってもよいし、円柱であってもよい。
【0011】導電性要素配列シートにおいて、好ましく
は熱可塑性樹脂が軟化し始める温度より、導電性要素が
軟化し始める温度の方が高い。
【0012】導電性要素配列シートにおいて、熱可塑性
樹脂がシリコーンで変性されたポリイミドであってもよ
い。
【0013】導電性要素配列シートにおいて、絶縁層の
成分が熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを含んでもよい。
さらにこの熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂であってもよ
い。
【0014】半導体パッケージが、表面に電極を備えた
半導体素子と、半導体素子に対向し、半導体素子に対向
する面に、半導体素子の電極に対応した電極を備えた回
路基板と、半導体素子の電極と回路基板の電極とを接続
する導電性要素とを備える場合、好ましくはこの導電性
要素が導電性要素配列シートから半導体素子の電極に転
写されることにより得られる。
【0015】また本発明の導電性要素配列シート製造装
置は、所定のパターンに従って導電性要素を転写板の一
方の面に配列させる配列手段と、熱可塑性樹脂を主成分
とする絶縁層を備えたシートを製造するシート製造手段
と、絶縁層の一方の面を転写板の導電性要素が設けられ
た面に対向させ、絶縁層の転写板に対向する面あるいは
転写板に対向する面とは反対側の面の、少なくとも一方
の面側から加熱加圧することにより、導電性要素の一部
を絶縁層に密着固定させる加熱加圧手段とを備えること
を特徴とする。
【0016】導電性要素配列シート製造装置において、
シート製造手段が、シートの絶縁層の一方の面に金属箔
を密着させてもよく、この場合加熱加圧手段は、絶縁層
の金属箔の設けられていない面を導電性要素に対向さ
せ、金属箔の絶縁層に密着する面とは反対側の面あるい
は絶縁層の金属箔の設けられていない面の少なくとも一
方の面側から加熱加圧を行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による導電性要素配
列シートおよび導電性要素配列シート製造装置の実施形
態について添付図面を参照して説明する。
【0018】図1には、第1実施形態である導電性要素
配列シートの断面図が示される。導電性要素配列シート
10は、熱可塑性樹脂を主成分とする絶縁層からなるシ
ート12と、このシート12に密着固定された導電性要
素14とを備える。各導電性要素14はシート12の上
面12uに上方から押下され、約下半分がシート12の
変形と共に埋め込まれる。各導電性要素14の約上半分
はシート12の上面12uから突出する。
【0019】熱可塑性樹脂はシリコーン(オルガノポリ
シロキサン類の総称)で変性されたポリイミドであり、
このシリコーン変性ポリイミドに熱硬化性樹脂であるエ
ポキシ樹脂を混合することによりシート12が得られ
る。
【0020】熱可塑性樹脂はシリコーン変性ポリイミド
に限定されず、他にポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系
樹脂、アクリル系樹脂、合成ゴム系樹脂等、熱軟化性の
樹脂であればよい。また第1実施形態では、熱可塑性樹
脂に熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂を添加している
が、熱可塑性樹脂のみでシート12を形成してもよい。
あるいは熱硬化性樹脂の他、必要に応じてさらに着色
料、無機充填剤、各種カップリング剤を添加してもよ
い。
【0021】導電性要素14は、例えば錫40%、鉛6
0%からなる半田ボールである。導電性要素14の材料
として、その材料の融点(半田の場合は共晶点に相当す
る)がシート12中の熱可塑性樹脂のガラス転移温度よ
りも高いものが選択される。これにより、導電性要素1
4を変形させることなく熱可塑性樹脂を熱軟化させ、シ
ート12に埋込むことができる。
【0022】導電性要素14の形状はボール状、即ち真
球に限定されることはなく、円柱等の多面体でもよい。
また導電性要素14の材料は半田に限定されず、他に
金、銀、銅等の金属の単体、あるいはこれら金属の合金
でもよい。さらに、ポリマー粒子に金属メッキを施した
ものや、メタルコアメッキ、即ち金属粒子に別の金属メ
ッキを施したものでもよい。金属メッキに用いられる金
属は主に金であるが、他に銀、銅、半田、およびこれら
の合金を金属メッキに用いてもよい。
【0023】図2は、図1に示す導電性要素配列シート
を製造するための導電性要素配列シート製造装置の構成
を簡略化して示すブロック図である。図3〜図5は導電
性要素配列シート製造装置における製造工程を模式的に
示す断面図である。導電性要素配列シート製造装置は、
シート製造装置22、導電性要素配列装置24、加熱加
圧装置26、および搬送装置28とを備える。
【0024】シート製造装置22において、液状の熱可
塑性樹脂は必要に応じて他の成分が添加され、所定の厚
みThを有するシート状に成型され、さらに所定の大き
さに切断される。これによりシート12(図3)が得ら
れる。シート12はベルトコンベア等の搬送装置28に
よりシート製造装置22から加熱加圧装置26へ搬送さ
れる。
【0025】一方、導電性要素配列装置24において、
所定のパターンに従って凹部が形成された転写板242
(図4)上に導電性要素14が配列させられる。転写板
242は例えば金属板であり、この転写板242の一方
の表面、即ち上面242uにはレーザ等により半球形状
の凹部242aが形成される。転写板242は支持手段
244により水平に支持され、このとき凹部242aが
形成された上面242uが上方に向けられる。支持手段
244は転写板242を微少振動させることができる。
【0026】水平に保持された転写板242の上面24
2uには、少なくとも凹部の数より多い導電性要素14
が蒔かれ、その後転写板242は微少振動させられる。
これにより転写板242の上面242u上の導電性要素
14は、凹部242aに一部が収容されることにより位
置決めされるか、あるいは上面242uから転がり落ち
る。このようにして、凹部242aの位置に対応して導
電性要素14が配列される。導電性要素14が配列され
た転写板242は、シート12と同様、搬送装置28に
より加熱加圧装置26へ搬送される。
【0027】加熱加圧装置26は、例えば任意の温度に
設定可能な板状のヒートブロック262と、被加熱部材
を支持し、このヒートブロック262とにより被加熱部
材を挟む冷却台264とを備える。ヒートブロック26
2の表面は、テフロンコート等が施され、これにより加
熱加圧時に樹脂であるシート12がヒートブロック26
2の表面に密着することが防止される。なお、ヒートブ
ロック262と冷却台264との位置を互いに入れ替え
てもよい。
【0028】転写板242は冷却台264の所定位置に
水平に搭載される。シート12は、図3の状態から反転
させた状態、即ち上面12uが転写板242の上面24
2aに対向するように下方に向けられた状態で、転写板
242の上方に搬送される。シート12は、転写板24
2に対して位置決めされた後、転写板242上に重ねら
れる。
【0029】ヒートブロック262によって、シート1
2のさらに上方から、シート12を転写板242側(図
の白抜き矢印の方向)へ加圧すると共に、シート12を
加熱することによりシート12中の熱可塑性樹脂を熱軟
化させ、これにより導電性要素14がシート12中に埋
め込まれる。以上の工程により図1に示す導電性要素配
列シート10が得られる。
【0030】ヒートブロック262の加圧加熱により、
導電性要素14はシート12に強固に密着固定させられ
るので、転写板242上において遊嵌していた導電性要
素14の位置が安定し、導電性要素14の配列位置は高
精度に保たれる。また、ヒートブロック262の加熱温
度は、シート12中の熱可塑性樹脂のガラス転移温度よ
り高く、かつ導電性要素14の軟化・変形・変質を生じ
させない温度、例えば半田の融点である共晶点より低い
温度に設定される。従って、シート12が軟化して変形
するので導電性要素14は変形することがない。またシ
ート12の上面12uからの各導電性要素14の突出量
を略均一にできる。
【0031】図6および図7を参照して、図1に示す導
電性要素配列シート10を用いた半導体パッケージの製
造について説明する。図6は導電性要素配列シート10
の導電性要素14を半導体素子50に転写する工程を模
式的に示す図であり、図7はバンプである導電性要素1
4を介して半導体素子50と回路基板70とを接続した
半導体パッケージを示す図である。
【0032】まず、半導体素子50に導電性要素配列シ
ート10の導電性要素14が転写される。導電性要素配
列シート10は冷却台264の所定位置に載置され、そ
の上方には半導体素子50は図示しない支持手段により
所定の距離離れた位置に支持される。半導体素子50の
下面50bには所定のパターンに従った電極52が形成
される。導電性要素配列シート10は上述の処理により
形成されるが、このとき導電性要素14は電極52に対
応した位置に配列される。
【0033】即ち、図示しないカメラ等により半導体素
子50が導電性要素配列シート10に対して位置決めさ
れ、このとき各電極52はそれぞれ対応する導電性要素
14と対向する。半導体素子50は位置決めが行われた
後、導電性要素配列シート10上に重ねられる。
【0034】半導体素子50が導電性要素配列シート1
0に載置された後、半導体素子50がヒートブロック2
62により加熱加圧される。なお加熱は公知のIRリフ
ロー装置(構成の説明は省略する)によって行ってもよ
い。このとき、ヒートブロック262の加熱温度は導電
性要素14の融点より高く設定される。従って、加熱加
圧により導電性要素14は電極52に融着する。また、
ヒートブロック262の加熱温度は熱可塑性樹脂のガラ
ス転移温度より高いため、シート12は、常温で反って
いたり変形していても、加熱加圧時には軟化する。従っ
て、導電性要素14は転写時に略同一平面上にあり、転
写が常に正確に行われる。この加熱加圧処理の後、シー
ト12は半導体素子50から引剥がすことにより除去さ
れる。即ち、導電性要素14のみが半導体素子50に転
写される。
【0035】半導体素子50を導電性要素14を介して
回路基板70へ接続する装置として、公知のフリップチ
ップマウンタ(図示せず)が用いられる。フリップチッ
プマウンタにより、導電性要素14を備えた半導体素子
50が回路基板70へ位置決めされ、その後半導体素子
50の電極52と回路基板70の電極72とが導電性要
素14を介して接続される。
【0036】この導電性要素付き半導体素子50の下面
50bは、回路基板70の電極72が形成された面70
uに対向させられ、電極52と対応する電極72とが一
致するように、半導体素子50は回路基板70に対して
位置決めされた後、回路基板70に重ねられる。なお回
路基板70の電極72は、半導体素子50の電極パター
ンに対応して形成される。その後、図7に示すように、
半導体素子50は回路基板70に向かってヒートブロッ
ク262により加熱加圧され、あるいはIRリフロー装
置によって加熱され、これにより導電性要素14が電極
72へ融着する。なお、冷却台264の代わりにヒート
ブロックを設け、上方および下方の両側から加圧加熱を
行ってもよい。
【0037】以上の処理により図7に示す半導体パッケ
ージが得られる。半導体素子50の電極52と回路基板
70の電極72とは、導電性要素14により接続され
る、即ち半田付けされる。導電性要素14は半導体パッ
ケージにおける半導体素子50と回路基板70とのバン
プの役割を果たす。
【0038】以上のように、第1実施形態では、熱可塑
性樹脂を含むシート12に導電性要素14を所定のパタ
ーンに従って密着固定するため、半導体素子50への導
電性要素14の転写する際に導電性要素が位置ずれを起
こしたり、落下することがない。またシート12は、常
温で反っていたり変形していても、転写時には熱により
軟化するので、転写が常に正確に行われる。このように
第1実施形態によると、半導体パッケージのバンプ形成
を容易かつ高精度に行うことを可能にする導電性要素配
列シートが得られる。
【0039】図8および図9を参照して本発明の第2実
施形態について説明する。第2実施形態において、導電
性要素配列シート110は、シート112の下面112
bに金属箔116が設けられていること以外は、第1実
施形態と同様の構成および製造工程であり、同じ構成お
よび製造工程の説明は省略する。導電性要素配列シート
10と同様の構成は、符号に100が加算されて示され
る。
【0040】シート製造装置において、金属箔116の
一方の面には熱可塑性樹脂の溶液が塗布された後乾燥さ
せられ、これにより金属箔付きのシート112が得られ
る。熱可塑性樹脂の溶液を金属箔に塗布する装置とし
て、公知のバーコータ、ドクターブレード、スピンコー
ティング等が使用される。これらの装置については説明
を省略する。
【0041】金属箔116として、例えば銅箔、ニッケ
ル箔、ステンレス箔、チタン箔、アルミ箔が用いられ
る。シート112において、絶縁性樹脂層に金属箔11
6を密着させることにより、加熱冷却時に絶縁性樹脂が
膨張収縮することが軽減され、またシート112が補強
される。
【0042】図9に示すように、加熱加圧装置におい
て、金属箔116がヒートブロック262に対向するよ
うに、シート112は転写板242上に載置され、加熱
加圧される。この場合、金属箔116がヒートブロック
262に接するので、ヒートブロック262にテフロン
コート等の熱可塑性樹脂の接着を防止する構成を設けな
くてもよい。なお、ヒートブロック262を転写板24
2の下面側に設け、加圧加熱を下方、即ち転写板242
に対向する絶縁性樹脂層側から行ってもよい。
【0043】第2実施形態においても、シート112に
導電性要素114を密着固定するため、半導体素子への
導電性要素114の転写する際の導電性要素の位置ずれ
および落下が防止される。またシート112は、常温で
反っていたり変形していても、転写時には熱により軟化
するので、転写が常に正確に行われる。従って第1実施
形態と同様、第2実施形態の導電性要素配列シートによ
っても、半導体パッケージのバンプ形成を容易かつ高精
度に行うことができる。さらに、金属箔116を設ける
ことにより、シ−ト112の強度が向上し、膨張収縮に
よる変形が軽減される。
【0044】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。以
下に示す表1、表2、および表3は実施例1〜3におい
て用いられたシート、転写板、および導電性要素の構成
をそれぞれ示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】〔実施例1〕表1に示す実施例シート1が
シートとして、表2に示す転写板1が導電性要素とし
て、また表3に示す実施例要素1が導電性要素として用
いられ、導電性要素配列シートが製造された。実施例シ
ート1に用いられる樹脂Aは、ガラス転移温度が145
℃の熱可塑性シリコーン変性ポリイミド樹脂と、エポキ
シ樹脂との混合樹脂である。この樹脂Aの溶液から厚み
100μmの実施例シート1が得られた。エッチングに
より、金属板の一方の面に直径200μmの、深さ50
μmの凹部が、500μmの間隔で格子状に形成され、
これにより転写板1が得られた
【0049】実施例要素1として、共晶点183℃の半
田(錫40%、鉛60%)から形成された、直径150
μmの半田ボール(千住金属工業株式会社製)が用いら
れた。この実施例要素1が転写板1上に蒔かれ、振動に
より各々の凹部に実施例要素1が配列された。
【0050】実施例要素1が配列された転写板1は冷却
板に載置され、その上に実施例シート1が重ねられた。
ヒートブロックにより加熱加圧されることにより、実施
例要素1が実施例シート1に密着固定された。ヒートブ
ロックの加熱温度は160℃、加圧圧力は121半田ボ
ール当たり1〜5kgfであった。
【0051】顕微鏡による観察と、公知の非接触測定装
置により、実施例要素1が実施例シート1の厚み方向に
おいて直径の約6割が実施例シート1中に密着固定され
たことが確認された。
【0052】〔実施例2〕表1に示す実施例シート2、
表2に示す転写板2、および表3に示す実施例要素2が
用いられ、導電性要素配列シートが製造された。実施例
シート2に用いられる樹脂Bは、ガラス転移温度が12
0℃の熱可塑性シリコーン変性ポリイミド樹脂のみであ
り、金属箔Cは厚み50μmのステンレス箔である。こ
の金属箔Cに樹脂Bの溶液が塗布され、乾燥されること
により、熱可塑性樹脂層の厚みが75μmの実施例シー
ト2が得られた。転写板2および実施例要素2は、それ
ぞれ転写板1および実施例要素1と同一であり、ここで
は説明を省略する。
【0053】実施例要素2の実施例シート2上への転写
は、実施例1の場合と同様の手法で行われた。ただし、
転写板2の下方には冷却台の代わりにヒートブロックが
設けられ、実施例シート2および転写板2は2つのヒー
トブロックに挟まれて加熱加圧された。
【0054】実施例1と同様の測定により、実施例要素
2は実施例シート2中に密着固定され、かつ実施例シー
ト2の厚み方向において実施例要素2の直径の約4割が
実施例シート2へ埋め込まれていたことが確認された。
【0055】〔実施例3〕実施例シート3(表1)、転
写板3(表2)、および実施例要素3(表2)が用いら
れ、導電性要素配列シートが製造された。実施例シート
3は実施例シート2と同じ材質および厚みである。転写
板3は、金属板の一方の表面に直径180μm、深さ5
0μmの円柱状の凹部が形成されることにより得られ
る。実施例要素3は直径150μm、高さ100μmの
円筒形状を呈しており、実施例2と同様の手法で、転写
板3に配列され、さらに実施例シート3へ転写された。
【0056】実施例1、2と同様の測定により、実施例
要素3は実施例シート3中に密着固定され、かつ実施例
シート3の厚み方向において実施例要素3の高さの約4
〜5割が実施例シート3へ埋め込まれていたことが確認
された。
【0057】〔実施例4〕実施例1において得られた導
電性要素配列シート、半導体素子および回路基板を用い
て、半導体パッケージを製造した。ただし、転写板の凹
部は格子状ではなく、半導体素子の電極パターンに対応
して形成された。回路基板の電極も半導体素子の電極パ
ターンに対応して形成された。冷却板の上には導電性要
素配列シートが載置され、その上に半導体素子が重ねら
れて、加圧加熱された。このとき凹部上の導電性要素
は、対応する半導体素子の電極に対向していた。シート
は加熱加圧後除去された。全ての導電性要素が半導体素
子の電極に転写され、これにより半導体素子のバンプが
得られた。
【0058】上記のようにして得られた、導電性要素付
き半導体素子が、公知のフリップチップマウンタを用い
て、回路基板上に実装され、これにより半導体パッケー
ジが製造された。
【0059】この半導体パッケージにおいて、公知の検
査法により、半導体素子の電極全てが回路基板の対応す
る電極と、電気的に接続されていることが確認された。
【0060】以上のように、実施例1〜3のいずれにお
いても、導電性要素がシートに良好に接着することが確
認された。導電性要素の形状は真球でも円柱でもよい。
ただし、この場合転写板の凹部の形状が対応した形状、
即ち半球または円筒であることが好ましい。また実施例
4において、実施例1で得られた導電性要素配列シート
を用いると、半導体パッケージのバンプ形成が容易かつ
高精度に行うことができた。
【0061】
【発明の効果】本発明の導電性要素配列シートによれ
ば、半導体素子および回路基板のバンプ形成が容易かつ
高精度に行え、半導体パッケージの生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である導電性要素配列シ
ートを示す断面図である。
【図2】導電性要素配列シート製造装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】シートを示す断面図である。
【図4】導電性要素が配列された転写板を示す図であ
る。
【図5】導電性要素をシートに転写する工程を模式的に
示す図である。
【図6】導電性要素を半導体素子に転写する工程を模式
的に示す図である。
【図7】導電性要素付きの半導体素子を回路基板に転写
する工程を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態である導電性要素配列シ
ートを示す断面図である。
【図9】導電性要素をシートに転写する工程を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
10 導電性要素配列シート 12 シート 14 導電性要素 22 シート製造装置 24 導電性要素配列装置 26 加熱加圧装置 50 半導体素子 52、72 電極 70 回路基板 242 転写板 244 保持手段 262 ヒートブロック 264 冷却台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 信明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 仙波 直治 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を主成分とする絶縁層を備
    えたシートと、この絶縁層の一方の表面に一部が埋め込
    まれていることにより、前記シートの所定位置に固定さ
    れる導電性要素とを備えることを特徴とする導電性要素
    配列シート。
  2. 【請求項2】 前記導電性要素が前記シートに対して剥
    離可能であることを特徴とする請求項1に記載の導電性
    要素配列シート。
  3. 【請求項3】 前記シートにおいて、前記絶縁層の前記
    導電性要素が設けられていない面に、金属箔が密着して
    いることを特徴とする請求項1に記載の導電性要素配列
    シート。
  4. 【請求項4】 前記導電性要素の形状が球であることを
    特徴とする請求項1に記載の導電性要素配列シート。
  5. 【請求項5】 前記導電性要素の形状が円柱であること
    を特徴とする請求項1に記載の導電性要素配列シート。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂が軟化し始める温度よ
    り、前記導電性要素が軟化し始める温度の方が高いこと
    を特徴とする導電性要素配列シート。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂が、シリコーンで変性
    されたポリイミドであることを特徴とする請求項1に記
    載の導電性要素配列シート。
  8. 【請求項8】 前記絶縁層の成分が、前記熱可塑性樹脂
    と熱硬化性樹脂とを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の導電性要素配列シート。
  9. 【請求項9】 前記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である
    ことを特徴とする請求項8に記載の導電性要素配列シー
    ト。
  10. 【請求項10】 表面に電極を備えた半導体素子と、前
    記半導体素子に対向し、前記半導体素子に対向する面
    に、前記半導体素子の電極に対応した電極を備えた回路
    基板と、前記半導体素子の電極と前記回路基板の電極と
    を接続する導電性要素とを備え、 この導電性要素が請求項1に記載の導電性要素配列シー
    トから前記半導体素子の電極に転写されることにより得
    られることを特徴とする半導体パッケージ。
  11. 【請求項11】 所定のパターンに従って導電性要素を
    転写板の一方の面に配列させる配列手段と、 熱可塑性樹脂を主成分とする絶縁層を備えたシートを製
    造するシート製造手段と、 前記絶縁層の一方の面を前記転写板の導電性要素が設け
    られた面に対向させ、前記絶縁層の前記転写板に対向す
    る面、あるいは前記転写板に対向する面とは反対側の面
    の少なくともどちらか一方の面側から加熱加圧すること
    により、前記導電性要素の一部を前記絶縁層に密着固定
    させる加熱加圧手段とを備えることを特徴とする導電性
    要素配列シート製造装置。
  12. 【請求項12】 前記シート製造手段が、前記シートの
    前記絶縁層の一方の面に金属箔を密着させ、 前記加熱加圧手段が、前記絶縁層の金属箔の設けられて
    いない面を前記導電性要素に対向させ、前記金属箔の前
    記絶縁層に密着する面とは反対側の面あるいは前記絶縁
    層の金属箔の設けられていない面の少なくともどちらか
    一方の面側から、加熱加圧を行うことを特徴とする請求
    項11に記載の導電性要素配列シート製造装置。
JP12326998A 1998-05-06 1998-05-06 導電性要素配列シート製造装置 Expired - Fee Related JP3434704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12326998A JP3434704B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 導電性要素配列シート製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12326998A JP3434704B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 導電性要素配列シート製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11317469A true JPH11317469A (ja) 1999-11-16
JP3434704B2 JP3434704B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=14856391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12326998A Expired - Fee Related JP3434704B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 導電性要素配列シート製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3434704B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462558B1 (ko) * 2002-03-05 2004-12-17 황상연 인쇄회로기판 및 반도체 웨이퍼의 볼 그리드 어레이방법
JP2007087957A (ja) * 2006-09-25 2007-04-05 Fujitsu Ltd 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置
WO2008069018A1 (ja) * 2006-12-01 2008-06-12 Creative Technology Corporation 凹凸パターン形成方法
US8153941B2 (en) 2002-03-18 2012-04-10 Fujitsu Limited Method of heating superposed components and heating apparatus therefor
JP5428339B2 (ja) * 2007-10-26 2014-02-26 東レ株式会社 平面アンテナおよびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462558B1 (ko) * 2002-03-05 2004-12-17 황상연 인쇄회로기판 및 반도체 웨이퍼의 볼 그리드 어레이방법
US8153941B2 (en) 2002-03-18 2012-04-10 Fujitsu Limited Method of heating superposed components and heating apparatus therefor
JP2007087957A (ja) * 2006-09-25 2007-04-05 Fujitsu Ltd 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置
WO2008069018A1 (ja) * 2006-12-01 2008-06-12 Creative Technology Corporation 凹凸パターン形成方法
JPWO2008069018A1 (ja) * 2006-12-01 2010-03-18 株式会社クリエイティブ テクノロジー 凹凸パターン形成方法
JP4977715B2 (ja) * 2006-12-01 2012-07-18 株式会社クリエイティブ テクノロジー 凹凸パターン形成方法
JP5428339B2 (ja) * 2007-10-26 2014-02-26 東レ株式会社 平面アンテナおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3434704B2 (ja) 2003-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100257420B1 (ko) 결합 재료 범프에 의해 상호접속되는 시스템
US6906417B2 (en) Ball grid array utilizing solder balls having a core material covered by a metal layer
US6107122A (en) Direct die contact (DDC) semiconductor package
JP4729963B2 (ja) 電子部品接続用突起電極とそれを用いた電子部品実装体およびそれらの製造方法
JP5198265B2 (ja) 薄型可撓性基板の平坦な表面を形成する装置及び方法
US20080135283A1 (en) Protruding Electrode for Connecting Electronic Component, Electronic Component Mounted Body Using Such Electrode, and Methods for Manufacturing Such Electrode and Electronic Component Mounted Body
JPS6398186A (ja) はんだ端子形成方法
JPH0982718A (ja) 微細金属バンプの製造方法および製造装置
JP2004193334A (ja) バンプ形成用シートおよびその製造方法
JP3434704B2 (ja) 導電性要素配列シート製造装置
US20060027899A1 (en) Structure with spherical contact pins
TW506003B (en) Manufacturing method of a semiconductor device
JP3362370B2 (ja) 導電性ボール配列シートおよび導電性ボール配列シート製造装置
JPH0982719A (ja) 電極へのフラックス転写方法、バンプの製造方法およびこれらの製造装置
TWM244577U (en) Bump transfer fixture
JP2003218161A (ja) 半田バンプ平坦化用プレス治具およびこれを用いた配線基板の製造方法
Zhong Stud bump bond packaging with reduced process steps
JP2001230537A (ja) ハンダバンプの形成方法
TW201212136A (en) Manufacturing method of wiring substrate having solder bump, and mask for mounting solder ball
JP2002507845A (ja) 基板上にソルダ・ボールを形成する方法および装置
JP2004127612A (ja) 導電性微粒子、電極端子の相互接続方法及び導電接続構造体
JPH11204573A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2001044231A (ja) はんだバンプ形成方法、配線基板、半導体素子、半導体パッケージ、およびそれらの製造方法
KR100426391B1 (ko) 금속 범프의 제조 방법
JPH09102517A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080530

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees