JPH1131676A - 洗浄システム - Google Patents

洗浄システム

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JPH1131676A
JPH1131676A JP14060798A JP14060798A JPH1131676A JP H1131676 A JPH1131676 A JP H1131676A JP 14060798 A JP14060798 A JP 14060798A JP 14060798 A JP14060798 A JP 14060798A JP H1131676 A JPH1131676 A JP H1131676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄槽内の洗浄液を短時間で確実に排出でき
る手段を提供する。 【解決手段】 洗浄液が充填される洗浄槽22内にウェ
ハWを挿入して洗浄する洗浄システム1において,洗浄
槽22の底面を一方が高く他方が低くなる傾斜面55に
形成し,この傾斜面55の最下部近傍に洗浄槽22内の
洗浄液を排液するための排液孔56を配置すると共に,
洗浄槽22内に充填された洗浄液を振動させるためのメ
ガソニック装置53が洗浄槽22の下方に装着されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,洗浄液が充填され
た洗浄槽内に被処理体を浸漬させて洗浄する,洗浄シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,半導体デバイスの製造工程にお
いては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という)表面
のパーティクル,有機汚染物,金属不純物等のコンタミ
ネーションを除去するために洗浄システムが使用されて
いる。その中でもウェハを洗浄槽内の洗浄液に浸漬させ
て洗浄を行う洗浄システムは,ウェハに付着したパーテ
ィクルを効果的に除去できる長所がある。
【0003】この洗浄システムは,連続バッチ処理を可
能とするため,例えば25枚のウェハをキャリアから取
り出すローダと,このローダによって取り出されたキャ
リア2個分の50枚のウェハを一括して搬送する搬送装
置と,この搬送装置によって搬送される50枚のウェハ
を,各種の薬液を用いてバッチ式に洗浄するための洗浄
槽と,洗浄処理の終了したウェハを再びキャリア内に収
納させるアンローダを備えている。洗浄槽においては,
アンモニア処理,フッ酸処理,硫酸処理,塩酸処理等の
各種の洗浄液や純水を用いた洗浄処理が行われる。
【0004】ここで,洗浄槽の構成には,1つの洗浄槽
で1つの薬液処理又は洗浄水によるリンス処理を行い,
各処理ごとに薬液槽とリンス槽が交互に配列された1槽
1薬液型の洗浄槽と,1種類または2種類以上の薬液と
洗浄水とを1つの洗浄槽内に交互に供給し排出する機能
をもった,いわゆる複数処理を単一の槽で行う1槽多薬
液型の洗浄槽などが知られている。
【0005】最近では,洗浄システムの設置スペースの
コンパクト化やトータルコストの低減といった複合的な
要望により,1槽多薬型の洗浄槽を利用した洗浄システ
ムが注目されている。この1槽多薬型の洗浄槽では複数
処理が行われるため,処理数に準じた洗浄液の交換がな
される必要がある。そこで,槽内の洗浄液を完全に排出
できるように,図19で示すように洗浄槽100の底面
が傾斜面101に形成されている。従って,洗浄槽10
0の底部に残存する洗浄液は傾斜面101に沿って矢印
102の方向に流れ,傾斜面101の最下部近傍に接続
された排出管路103を経て,排液孔104から排出さ
れ,フランジ105で結合された開閉弁106を経て排
液回路107へと流入していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記のよう
な洗浄槽100において洗浄液を排出する場合,排液孔
から流れ出る洗浄液の流速は,液面の高さと比例関係に
ある。例えば,排液開始直後のまだ液面が高い場合は流
速は早いが,排出が進んで徐々に液面が下がるにつれ
て,徐々に流速も遅くなる。
【0007】また,排液孔104から排出する洗浄液の
流量は,開口面積の広狭とも比例関係にある。例えば,
図20において洗浄液の排出を始めた直後は,液面はa
の位置にあり,この時は,排液孔104の開口面積全体
から排出されるので流量は多い。しかし,更に時間が経
過して洗浄液の液面がbの位置になると,開口面積が少
し欠けるので,その分,排出流量が少なくなる。更に,
液面がcの位置になると,開口面積が僅かしかなく排出
流量は極めて少なくなってしまう。
【0008】このように,排出の最終段階では排液速度
が著しく失速し,洗浄液全てを槽内から除去するのに長
時間がかかることになる。しかも,1槽多薬液型の洗浄
槽は洗浄液とリンス液を各処理毎に排出あるいは置換さ
せなければならないため,槽全体としてスループットが
極めて低いものとなる。
【0009】また,1槽多薬型の洗浄槽にあっては1つ
の洗浄処理が終了するたびに洗浄液が完全に除去される
ことが好ましいが,図19に示した従来の1槽多薬型の
洗浄槽100は,槽下部に接続された排出管路103を
介して開閉弁106が配置されているので,排出管路1
03内に洗浄液が残りやすい。このため,例えば薬液を
用いて洗浄した後のリンス処理では,残留した洗浄液が
リンス液に混入してしまい,リンス性能の低下やリンス
時間の長期化といった問題を生じさせていた。
【0010】よって本発明の目的は,以上のような洗浄
システムおいて,洗浄槽内の洗浄液を短時間で確実に排
出できる手段を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1の発明は,洗浄液が充填される洗浄槽内に
被処理体を挿入して洗浄する洗浄システムにおいて,前
記洗浄槽の底面を一方が高く他方が低くなる傾斜面に形
成し,該傾斜面の最下部近傍に洗浄槽内の洗浄液を排出
するための排液孔を配置すると共に,洗浄槽内に充填さ
れた洗浄液を振動させるための振動発振装置を洗浄槽の
下方に装着していることを特徴とする。この請求項1の
洗浄システムによれば,洗浄槽内から洗浄液が排出され
る際に,洗浄液が傾斜面に沿って流れ排液孔を経て洗浄
槽内から排出されるので,効率的な洗浄液の排出が行わ
れる。また,振動発振装置によって洗浄槽内の洗浄液に
振動を加えることにより,被処理体の表面に付着してい
るパーティクルを振動力を利用して除去するようにする
ことが可能である。
【0012】この請求項1の洗浄システムおいて,請求
項2に記載したように,純水供給ノズルから傾斜面の最
上部近傍に純水を供給することにより,洗浄槽の底面付
近に残留する洗浄液を強制的に排液孔に向けて押し流す
ことができ,これにより,洗浄液の排出が短時間ででき
るようになる。
【0013】また,請求項3に記載したように,前記洗
浄槽内に挿入された被処理体の表面にリンス液を供給す
るリンス手段を更に設け,洗浄液の排出と同時にリンス
処理を行うことにより,洗浄時間の短縮化をはかるよう
に構成しても良い。
【0014】なお,この請求項1のように洗浄槽の下方
に振動発振装置を装着する場合は,設計上,洗浄槽の底
面に排液孔を設けることが困難となる。そこで,洗浄槽
の下方に振動発振装置を装着する場合は,請求項4に記
載したように,前記排液孔は洗浄槽の側面の最下部もし
くは底面の最下部に配置するのがよい。
【0015】更に,洗浄液が洗浄槽内に残留するのを防
ぐためには,請求項5に記載したように,前記排液孔に
弁を直接取り付け,該弁を介して排液回路を接続するの
がよい。
【0016】液面の低下により対応できるように,請求
項6に記載したように,前記排液孔の開口形状が,前記
洗浄槽の側面の最下部に配置された円の一部を前記洗浄
槽の底面によって水平に切り取った形状であることが好
ましい。このような構成においては,排液孔の下方周辺
が水平線として形成されるので,排液の最終段階におい
ても,排液孔における開口面積の有効性を十分に確保で
きる。この場合,円の一部を水平に切り取る位置が適切
になるように,請求項7に記載したように,前記洗浄槽
の側面の最下部に配置された円の中心点と前記洗浄槽の
底面との距離Xが,次式(1)で表す範囲内にあること
がなお好ましい。 R/5≦X≦9・R/10 ・・・(1) Rは,前記洗浄槽の側面の最下部に配置された円の半
径。こうして,開口面積の最適化が図られ,排液の初期
から最終段階まで通して,排液速度が劣ることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明すると,本実施の形態はキャリア単位でのウェハ
の搬入,洗浄,乾燥,キャリア単位での搬出までを一貫
して行うように構成された洗浄システムとして構成され
たものである。図1は,本発明の好ましい実施の形態を
説明するための洗浄システム1の斜視図である。
【0018】この洗浄システム1は,洗浄前のウェハW
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入・取出部2と,この搬入・取出部2から搬出さ
れたウェハWを洗浄,乾燥する洗浄乾燥処理部3と,こ
の洗浄乾燥処理部3で洗浄,乾燥されたウェハWをキャ
リアC単位で搬出する装填・搬出部4の三つの箇所に大
別することができる。
【0019】搬入・取出部2には,洗浄前のウェハWを
例えば25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる
搬入部5と,この搬入部5の所定位置に送られたキャリ
アCを,隣接するローダ6へ一度に適宜数(例えば2
個)ずつ移送するための移送装置7が設けられている。
【0020】洗浄処理部3には,その前面側(図1にお
ける手前側)に,2つの搬送装置11,12が配列され
ており,これら各搬送装置11,12は,それぞれ所定
の距離分,洗浄システム1の長手方向に沿ってスライド
自在である。各搬送装置11,12には,それぞれ対応
するウェハチャック13,14が装備されており,例え
ば搬送装置11についていうと,この搬送装置11のウ
ェハチャック13は,ローダ6に整列されたキャリアC
の2つ分のウェハW(例えば50枚)を一括して保持す
ることができ,その状態で搬送装置11を移動すること
で,洗浄処理部3に配列されている所定の洗浄槽まで搬
送することが可能である。
【0021】前記した装填・搬出部4には,ローダ6と
同一構成のアンローダ8と,搬入部5と同一構成の搬出
部9,及び移送装置7と同一構成の移送装置(図示せ
ず)が各々設けられている。
【0022】洗浄処理部3には,ローダ6側から順に,
搬送装置11のウェハチャック13を洗浄,乾燥するた
めのチャック洗浄・乾燥槽21,ウェハWに付着してい
る不純物質に対して薬液による除去,当該除去後のリン
ス洗浄を行う洗浄槽22,洗浄槽22で使用された洗浄
液とは異なった洗浄液によってウェハWに付着している
不純物を除去し,その後リンスする洗浄槽24,更に異
なった洗浄液で処理してリンスを行う洗浄槽26,そし
て前記各洗浄槽で不純物が除去されたウェハWを,例え
ばIPA(イソプロピルアルコール)蒸気を用いて乾燥
させるための乾燥槽28が各々配列されている。
【0023】なお以上の配列,各多薬型洗浄槽の組合わ
せは,ウェハWに対する処理,洗浄の種類によって任意
に組み合わせることができる。例えば,ある洗浄槽を減
じたり,逆にさらに他の洗浄槽を付加してもよい。例え
ば前記各洗浄槽22,24,26での処理が終わった後
に,水洗洗浄のみを行う適宜のリンス槽を,これら洗浄
槽の次に設置してもよい。
【0024】上記搬送装置11,12は何れも同様の構
成を備えているので,例えばチャック洗浄・乾燥槽2
1,洗浄槽22及び洗浄槽24の相互間でウェハWを搬
送させる搬送装置11を例にして説明すると,搬送装置
11のウェハチャック13は,図2に示すように,キャ
リアC二つ分の複数枚のウェハW,即ち,この実施の形
態においては50枚のウェハWを一括して把持する左右
一対の把持部30a,30bを備えている。
【0025】把持部30a,30bは左右対称形であ
り,左右対称に回動して開脚,閉脚するように構成され
ている。把持部30a,30bは搬送装置11の支持部
31に支持されており,支持部31内の駆動機構によ
り,回動方向(θ方向)に,また前後方向(Y方向)に
移動自在に構成されている。この支持部31は,駆動機
構32によって上下方向(Z方向)に移動し,また,駆
動機構32自体は,長手方向(X方向)に移動自在な搬
送ベース34の上部に取り付けられている。
【0026】把持部30a,30bには,ウェハWの周
縁部が所定の等間隔に挿入される把持溝が,例えば50
本ずつ形成されている把持棒33a,33b,34a,
34bが図2で示すように上下2段に平行に渡されてい
る。支持部31の回動により把持部30a,30bを閉
脚させ,把持棒33a,33b,34a,34bの間で
ウェハWの周辺部を一括把持する。そして,その状態で
複数枚のウェハWを所望の位置に搬送することができ
る。なお,搬送装置12のウェハチャック14も同一の
構成を有している。
【0027】一方,チャック洗浄・乾燥槽21を除く他
の各洗浄槽22,24,26の底部には,各槽内でウェ
ハWを同士を所定の等間隔に保ちつつ立てた状態で整列
させて保持するためのボート部40がそれぞれ設置され
ている。このボート40部は,三本の平行な保持棒4
1,42,43が図2で示すように備えられている。こ
れら保持棒の表面には,ウェハWの周縁部が挿入される
保持溝がそれぞれ50個ずつ形成されている。
【0028】そして,前述の把持部30a,30bによ
って一括して把持された50枚のウェハWは,ウェハチ
ャック13の下降に伴いボート40部の保持棒41,4
2,43の保持溝にそれぞれ嵌入される。そして,支持
部31の回動により把持部30a,30bを開脚し,ウ
ェハWの把持状態を開放し,洗浄槽22にウェハWを載
置する。その後,ウェハチャック13は上昇し洗浄槽2
2から上方に退避し,ボート部40上に受け渡されたウ
ェハWに対する所定の洗浄処理が行われる。
【0029】また,後述するように洗浄槽22における
所定の処理が終了すると,ウェハチャック13の下降に
伴って把持部30a,30bが洗浄槽22内に挿入され
る。そして,支持部31の回動により把持部30a,3
0bが閉脚する。次にボート部40の保持棒41,4
2,43上に保持された50枚のウェハWを一括して把
持する。その後,ウェハチャック13が上昇し上方に退
避する。それに伴い50枚のウェハWは一括して洗浄槽
22から取り出され,次の槽に搬入されていく。
【0030】次に図3〜図5を参照しながら,本発明の
実施の形態にかかる洗浄システム1の各洗浄槽22,2
4,26の構成について,例えばアンモニア過水などの
薬液を用いてウェハWを洗浄し,更に純水を用いてウェ
ハWをリンス洗浄する洗浄槽22を例として説明する。
【0031】図3に示すように,洗浄槽22はウェハW
を収納するのに充分な大きさを有する箱形の内槽50と
外槽51から構成されている。内槽50の上面は開口し
ており,この上面の開口部を介してウェハWが内槽50
の内部に挿入される。外槽51は,内槽50の上端から
オーバーフローした洗浄液を受けとめるように,内槽5
0の開口部を取り囲んで装着されている。また,外槽5
1の下方には,外槽51内からの洗浄液を排出するため
のドレイン回路52が接続されている。
【0032】一方,洗浄槽22の下方には,超音波振動
子を内蔵しているメガソニック装置53が装着されてい
る。このメガソニック装置53から発振された超音波
は,洗浄槽22に充填された洗浄液を振動させ,ウェハ
Wの表面に付着したパーティクルを除去する作用があ
る。また,洗浄槽22とメガソニック装置53の間には
水槽54が設けられており,該水槽54内の水を介して
メガソニック装置53からの超音波が洗浄槽22内の洗
浄液に伝搬するように構成されている。
【0033】ここで,アンモニア過水等の洗浄液は,図
示しない供給手段により内槽50内に供給される。内槽
50内の底面は,洗浄処理終了後,充填された洗浄液が
完全に排出されるように一方が高く他方が低くなるよう
に(図3では左側が高く右側が低くなるように)傾斜面
55に形成されている。この傾斜面55の低い側(図3
では右側)に隣接する内槽50側面の最下部に,内槽5
0内の洗浄液を排出させるための排液孔56が配置され
ている。前述の超音波洗浄を行う際には,メガソニック
装置53からの超音波による振動が洗浄槽22全体にむ
ら無く伝搬することが大切であり,そのためには,図3
で示すように洗浄槽22の側面下部といったようなメガ
ソニック装置53の真上の位置を避けた場所に排液機構
を設置することが好ましい。このため,図示の例では,
排液孔56は内槽50の底面ではなく,側面に配置され
ている。そして,後述する洗浄液の排出時には,内槽5
0内に残留する洗浄液が傾斜面55の傾斜に沿って流れ
て,傾斜面55の最下部近傍に配置された排液孔56か
ら円滑に排出されるように構成されている。
【0034】前記排液孔56にはフランジ57を挟んで
開閉弁58が直接取り付けられている。該開閉弁58
は,水槽54内の洗浄水が外部に洩れることがないよう
にシール59で周囲を密閉されて取り付けられている。
そして,この開閉弁58を介して排液回路60が接続さ
れ,こうして,開閉弁58を開放すると,内槽50内の
洗浄液が排液孔56から排液回路60に排出され,重力
によって洗浄液が排液回路60中を下向きに流れる構成
になっている。
【0035】更に,洗浄液の排出後において内槽50内
のボート40上に保持されたウェハWの表面にリンス液
を供給するリンス手段としてのシャワーノズル63とジ
ェットノズル64が設けられている。シャワーノズル6
3は,洗浄槽22の上方に配置されており,その下面に
配置された複数のノズル65からボート40上のウェハ
Wに向けて下向きに純水を噴射できるように構成されて
いる。一方,ジェットノズル64は,図4に示すよう
に,洗浄槽22の下方に対をなして配置されている。図
5に示すように,ジェットノズル64は円筒形状を有し
ており,その周面に穿設された複数の吹き出し孔66か
ら,ボート40上に保持されたウェハWの表面に向かっ
て上向きに純水を噴射するように構成されている。
【0036】また,内槽50の底面付近に残留した洗浄
液を強制的に除去する手段として,傾斜面55の最上部
近傍に純水を供給する純水供給ノズル68が設けられて
いる。図示の例では,純水供給ノズル68は傾斜面55
最上部の上方に配置されており,この純水供給ノズル6
8から図3に示す矢印69に示されるように下向きに純
水を吐き出し,傾斜面55の最上部近傍に純水を落下さ
せる構成になっている。
【0037】なお,その他の洗浄槽24,26も洗浄槽
22と同様の構成を備えており,洗浄槽24,26内に
おいて種々の洗浄液によってウェハWを洗浄し,更に純
水によってリンス洗浄するように構成されている。
【0038】次に,このように構成された洗浄システム
1におけるウェハWの処理工程を説明する。
【0039】まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入・取出部2の搬入部5に載置する。そし
て,この搬入部5に載置されたキャリアCを移送装置7
によって隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,
例えばキャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリア
Cから取り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚
のウェハWを整列待機させる。
【0040】続いて,既にチャック洗浄・乾燥槽21に
おいて洗浄および乾燥処理された搬送装置11のウェハ
チャック13が,ローダ6に整列している待機状態のウ
ェハWの上方に移動し,その整列されたウェハWをウェ
ハチャック13により50枚単位で一括して把持する。
そして,それらウェハWを先ず洗浄槽22,24,26
に順次搬送する。こうして,ウェハWの表面に付着して
いる有機汚染物,パーティクル等の不純物質を除去する
ための洗浄を行う。
【0041】ここで,代表して洗浄槽22での洗浄処理
を説明する。予め,洗浄槽22の内槽50内へ図示しな
い供給手段により洗浄液が供給され,洗浄液の充填が行
われる。次に,50枚のウェハWを保持した搬送装置1
1のウェハチャック13が洗浄槽22内に下降する。そ
して,このウェハWを洗浄槽22内のボート部40に受
け渡し,ウェハWは洗浄液に浸漬されて洗浄処理が行わ
れる。
【0042】この時,ウェハWに付着したパーティクル
の除去効果を高めるために,洗浄槽22の下方に装着さ
れたメガソニック装置53が作動する。具体的には浸漬
しているウェハWにメガソニック装置53からの超音波
による振動を伝達して,ウェハWの周りの水分子に振動
力を付与し,ウェハWの表面からパーティクルをゆり落
す。洗浄槽22に与えられる振動は800kHzから1
MHzの周波数帯域の超音波なので液中のキャビテーシ
ョンの発生がなく,ウェハWにダメージを与えずクォー
ターミクロンのパーティクルが除去できる。
【0043】一方,ウェハWの洗浄中においては,内槽
50の上方から溢れ出た洗浄液を外槽51に受けとめ
て,該洗浄液を浄化,温調する。そして,内槽50に配
置されているジェットノズル64から内槽50の下方に
て再び吐き出して洗浄液を循環する。このジェットノズ
ル64から,洗浄液を吐き出すことにより,内槽50内
に載置されたウェハWの表面に浄化した洗浄液を流通さ
せ,パーティクル除去の性能を向上させる。そして,こ
の循環によって内槽50の上方から溢れ出た洗浄液を外
槽51に受けとめて再び循環し洗浄処理が行われる。
【0044】こうして,所定の時間が経過し洗浄処理が
終了すると,洗浄槽22内の洗浄液が排出される。先
ず,開閉弁58が開き,内槽50内の洗浄液は排液孔5
6から一斉に流れ出す。洗浄液は排液孔56から開閉弁
58を通過し,排液回路60へと流入していく。そして
時間の経過に伴い液量が減少し,洗浄液の排出速度が失
速していく。最後に内槽50内の洗浄液が残り僅かとい
う状態になると,洗浄液は底面の傾斜面55に沿って流
れ始め,底面の傾斜面55の最下部から排液孔56を経
て排出される。
【0045】このように内槽50内の洗浄液が残り僅か
になった時期に,純水供給ノズル68から純水の吐き出
しが開始され,傾斜面55の最上面近傍に向けて純水が
落下される。この純水の勢いにより,内槽50内に残留
していた洗浄液は強制的に排液孔56に向けて押し流さ
れる。その結果,洗浄液が短時間で排出されるようにな
る。なお,外槽51内の洗浄液はドレイン回路52から
排出される。
【0046】また,この純水供給ノズル68からの純水
の供給と同時に,シャワーノズル63とジェットノズル
64からウェハWの表面に向かって純水を供給し,リン
ス処理と洗浄液の排出を同時進行させるのが良い。この
ように純水供給ノズル68からの純水の供給とシャワー
ノズル63及びジェットノズル64によるリンス処理を
同時に行うことにより,内槽50内の洗浄液を更に短時
間で確実に排出できるので,スループットを向上させる
ことが可能である。
【0047】ここで従来は,図19で説明したように洗
浄槽100の傾斜面101の最下部近傍に排液回路10
3を接続していたので,排液回路103中に洗浄液が液
溜まりができ,リンス効果の低下を招いていた。しか
し,図3に示したように排液孔56に開閉弁58を直接
取り付けた構成とすれば,洗浄槽内部には液溜まりがで
きないので,リンス処理には影響を及ぼさない。
【0048】そして,洗浄槽22での洗浄処理とリンス
処理が終了すると,搬送装置11のウェハチャック13
が洗浄槽22の内槽50内に下降し,ボート部40上に
保持された50枚のウェハWを一括して把持して上昇す
る。こうして50枚のウェハWを一括して洗浄槽22の
内槽50内から取り出し,次の洗浄槽24へ搬送する。
そして,以後各洗浄槽24,26においても同様の洗浄
処理が順次行われていく。そして,最後にウェハWは乾
燥槽28において乾燥され,装填・搬出部4を介してキ
ャリアC単位で装置外に搬出される。
【0049】かくして,本実施の形態の洗浄システム1
によれば,洗浄槽22の内槽50内における洗浄液の排
出を,短時間で効率よくできるようになる。その結果,
洗浄不良が減少し,洗浄時間も短縮でき,半導体デバイ
スの製造における歩留まりが向上する。なお,洗浄液と
してアンモニアなどの薬液を用いて洗浄を行う洗浄槽2
2について主たる説明を行ったが,本発明は,例えば他
の洗浄処理等を行う洗浄槽24,26にも同様に適用で
き,更に,その他の各種洗浄液を用いて処理を行う方法
や装置に適用することが可能である。また,排液孔56
を複数設置することも可能である。
【0050】ここで,排液孔56の正面に排液機構を取
り付けた場合の構成を説明したが,排液孔56に対して
下方にずらした形で排液機構を取り付けても良い。図6
に示すフランジ70,開閉弁71,シール72,排液回
路73はその例である。図7は,図6とは異なる方向か
ら見た洗浄槽22の断面図である。排液孔56に対して
下方にずらした形で,フランジ70を挟んで開閉弁71
が直接取り付けられている。開閉弁71は,水槽54内
の洗浄水が外部に洩れることがないようにシール72で
周囲を密閉されて取り付けられている。そして,この開
閉弁71を介して排液回路73が接続されている。この
ように構成すれば,従来の図20で説明したような排液
孔104における開口面積の減少が起こらず,排液孔5
6は排液の最終段階においてもある一定の開口面積を確
保した状態となる。そして,開閉弁71を開放すると,
内槽50内の洗浄液が排液孔56から排液回路73に排
出され,重力によって洗浄液が排液回路73中を下向き
に流れて効率的な排液が行われる。また,排液孔56を
複数設置することも可能である。なお,図6,7で示す
洗浄槽22では,排液孔56に対して下方にずらした形
で排液孔56に伴う構成要素を取り付けた以外は,先に
図3で説明した洗浄槽22と同様の構成を有しているの
で,その他の構成要素については説明を省略する。
【0051】また,排液孔56と排液機構との間に矩形
のケーシング部を設け,このケーシング部を介して純水
供給回路を接続しても良い。図8に示すケーシング部7
4,開閉弁75を備えた純水供給回路76はその例であ
る。図9は,図8とは異なる方向から見た洗浄槽22の
断面図である。排液孔56には矩形のケーシング部74
が直接取り付けられており,このケーシング部74に純
水を供給するための開閉弁75を備えた純水供給回路7
6が接続されている。そして,ケーシング部74にはフ
ランジ77を介して排液回路78が取り付けられてい
る。排液回路78途中には,水槽54内の洗浄水が外部
に洩れることがないようにシール79で周囲を密閉され
ている開閉弁80が取り付けられている。このように構
成すれば,排液孔56における矩形の開口面積は,従来
の図20で説明したような排液孔104における開口面
積と比べ,排液の最終段階においてもある程度の開口面
積を確保した状態となる。そして,開閉弁80を開方す
ると,内槽50内の洗浄液が,排液孔56から排液回路
78に排出され,重力によって排液回路78中を下向き
に流れて効率的な排液が行われる。また,開閉弁75を
開き,純水供給回路76より純水を供給して,ケーシン
グ部74を洗浄して洗浄液を押し流すこともできる。ま
た,排液孔56を複数設置することも可能である。な
お,図8,9で示す洗浄槽22では,排液孔56とそれ
に伴う構成要素との間にケーシング部74及び純水供給
回路76を設けた以外は,先に図3で説明した洗浄槽2
2と同様の構成を有しているので,その他の構成要素に
ついては説明を省略する。
【0052】また,洗浄槽22の底面である傾斜面55
の側端部に排液孔56を設けても良い。図10に示す排
液孔85はその例である。図11は,図10とは異なる
方向から見た洗浄槽22の断面図である。この排液孔8
5にはフランジ86を介して排液回路87が直接取り付
けられており,この排液回路87の途中には,水槽54
内の洗浄水が外部に洩れることがないようにシール88
で周囲を密閉されている開閉弁89が設けられている。
このように構成すれば,従来の図20で説明したような
排液孔104における開口面積の減少が起こらず,洗浄
槽22の傾斜面55(底面)の側端部に取り付けられた
排液孔85は,排液の最終段階においても開口面積を確
保した状態となる。そして,開閉弁89を開放すると,
内槽50内の洗浄液が,排液孔85から排液回路87に
排出され,重力によって排液回路87中を下向きに流れ
て効率的な排液が行われる。また,排液孔85を複数設
置することも可能である。なお,図10,11で示す洗
浄槽22では,排液孔85とそれに伴う構成要素が底面
の側端部に位置した以外は,先に図3で説明した洗浄槽
22と同様の構成を有しているので,その他の構成要素
については説明を省略する。
【0053】また,図10,11ではウェハWの配列方
向と一致して洗浄槽22の底面が次第に低くなる形態に
ついて説明したが,ウェハWの配列方向とは直交する方
向に洗浄槽22の底面を傾斜させ,ウェハWの側端部の
底面に排液孔56を設置させても良い。図12に示す排
液孔90はその例である。図12は,図13とは異なる
方向から見た洗浄槽22の断面図である。この排液孔9
0にはフランジ91を介して排液回路92が直接取り付
けられており,この排液回路92の途中には,水槽54
内の洗浄水が外部に洩れることがないようにシール93
で周囲を密閉されている開閉弁94が設けられている。
このように構成すれば,従来の図20で説明したような
排液孔104における開口面積の減少が起こらず,ウェ
ハWの側端側の底面に取り付けられた排液孔90は,排
液の最終段階においても開口面積を確保した状態とな
る。そして,開閉弁94を開放すると,内槽50内の洗
浄液が,排液孔90から排液回路92に排出され,重力
によって排液回路92中を下向きに流れて効率的な排液
が行われる。また,排液孔90を複数設置することも可
能である。なお,図12,13で示す洗浄槽22では,
排液孔90とそれに伴う構成要素がウェハWの側端側の
底面に位置した以外は,先に図3で説明した洗浄槽22
と同様の構成を有しているので,その他の構成要素につ
いては説明を省略する。
【0054】なお,図14に示すように,内槽50の底
面中央に排液孔110がある場合は,洗浄液を残留さぜ
ず,最後まで排液速度を失速させないで内槽50から洗
浄液を排出することができる。図14に示す洗浄槽22
は,排液孔110に接続されている排液回路111の途
中に開閉弁112が設けられている。そして,排液回路
111の途中には,排液回路113が接続されている開
閉弁114が取り付けられている。この開閉弁114に
は流量調整の機能を付加しても良い。また,内槽50の
底面付近に残留した洗浄液を強制的に除去できるように
純水を洗浄槽22内に供給する手段として,洗浄槽22
の底面に開閉弁115を備えた純水供給回路116が設
けられている。こうして,開閉弁112と開閉弁114
を開放すると,内槽50内の洗浄液が,排液孔110か
ら排液回路111及び排液回路113に排出される。そ
して,内槽50内の洗浄液が残り僅かになった時期に,
開閉弁115が開き,純水供給回路116から純水が供
給されると共に,開閉弁112を閉じる。内槽50内に
残留していた洗浄液が強制的に排液孔110から排液回
路113に押し流され,内槽50内は純水によって充填
される。また,外槽51においては,ドレイン回路52
から洗浄液が排液されて,外槽51内は洗浄液から純水
に置換される。このように,排液孔110と開閉弁11
2との間に挟まれた排液回路111には洗浄液が残留す
ることがなく,洗浄槽22内の純水の比抵抗が所定の値
に素早く到達することができ,ウェハWのリンス処理時
間が短縮できる。また,排液回路111に開閉弁114
の代わりに穴を設けて,そこから排液を行っても良い。
【0055】また,図15に示すように,開閉弁114
に排液回路113の代わりに純水供給回路117を接続
させても良い。この場合は,開閉弁112が開き,内槽
50内から洗浄液が排液される。排液後,開閉弁11
4,115が開き純水供給回路116,117から純水
が供給され,内槽50内に残留していた洗浄液が強制的
に排液孔110から排液回路111に押し流される。そ
の後,開閉弁112を閉じ,内槽50内は純水によって
充填される。また,外槽51においては,ドレイン回路
52から洗浄液が排液されて,外槽51内は洗浄液から
純水に置換される。このように,排液孔110と開閉弁
112との間に挟まれた排液回路111には洗浄液が残
留することがなく,洗浄槽22内の純水の比抵抗が所定
の値に素早く到達することができ,ウェハWのリンス処
理時間が短縮できる。
【0056】また,図16に示すように,排液孔110
を介して洗浄液の排液と純水の供給ができるように,図
14に示した開閉弁114を三方弁118に置換し,こ
の三方弁118に排液回路113と純水供給回路117
を接続しても良い。また,開閉弁112を内槽50の底
面に直接に取り付けて,開閉弁112を介して排液回路
111を接続しても良い。何れの場合にも,排液回路1
11には洗浄液が残留することがなく,洗浄槽22内の
純水の比抵抗が所定の値に素早く到達することができ,
ウェハWのリンス処理時間が短縮できる。
【0057】また,図17は,洗浄槽22の構成要素の
一部を概略的に示す断面図であり,図18は,図17中
のA−A線断面図であるが,図17及び18に示すよう
に,液面の低下により対応できるように,排液孔120
の開口形状が,洗浄槽22の側面の最下部に配置された
円121の一部を洗浄槽22の傾斜面55によって水平
に切り取った形状にすることが好ましい。この場合,円
121の一部を水平に切り取る位置が適切になるよう
に,洗浄槽22の側面の最下部に配置された円121の
中心点122と洗浄槽22の傾斜面55との距離Xが,
次式(1)で表す範囲内であることがなお好ましい。
【0058】R/5≦X≦9・R/10 ・・・(1) Rは,洗浄槽22の側面の最下部に配置された円121
の半径。
【0059】このように構成においては,排液孔120
の下方周辺が水平線に形成されるので,排液の最終段階
においても,排液孔120における開口面積の有効性を
十分に確保できる。こうして,開口面積の最適化が図ら
れ,排液の初期から最終段階まで通して,排液速度が劣
ることがない。従って,先に説明した本実施の形態と同
様に洗浄液の排出を,短時間で効率よくできるようにな
る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば,洗浄槽内の洗浄液を残
留させずに強制的に排出させることができ,処理時間を
短縮させることが可能となる。従って本発明によれば,
例えば半導体デバイスの製造における歩留まりを向上さ
せることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄システムの斜
視図である。
【図2】搬送装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】洗浄槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図4】図4とは異なる方向から見た洗浄槽の構成を概
略的に示す断面図である。
【図5】ジェットノズルの斜視図である。
【図6】排液孔に対して下方にずれた形で排液機構を取
り付けた洗浄槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】排液孔に対して下方にずれた形で排液機構を取
り付けた,図6とは異なる方向から見た洗浄槽の構成を
概略的に示す断面図である。
【図8】排液孔と排液機構との間にケーシング部及び純
水供給回路を設けた洗浄槽の構成を概略的に示す断面図
である。
【図9】排液孔と排液機構との間にケーシング部及び純
水供給回路を設けた,図8とは異なる方向から見た洗浄
槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図10】排液孔を底面の側端部に取り付けた洗浄槽の
構成を概略的に示す断面図である。
【図11】排液孔を底面の側端部に取り付けた,図10
とは異なる方向から見た洗浄槽の構成を概略的に示す断
面図である。
【図12】排液孔をウェハの側端側の底面に取り付けた
洗浄槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図13】排液孔をウェハの側端側の底面に取り付け
た,図12とは異なる方向から見た洗浄槽の構成を概略
的に示す断面図である。
【図14】排液孔及び排液回路を底面中央に取り付け,
さらにこの排液回路に他の排液回路を接続した洗浄槽の
構成を概略的に示す断面図である。
【図15】排液孔及び排液回路を底面中央に取り付け,
さらにこの排液回路に純水供給回路を接続した洗浄槽の
構成を概略的に示す断面図である。
【図16】排液孔及び排液回路を底面中央に取り付け,
さらにこの排液回路に他の排液回路及び純水供給回路を
接続した洗浄槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図17】排液孔の開口形状が,洗浄槽の側面の最下部
に配置された円の一部を洗浄槽の傾斜面によって水平に
切り取った形状である場合において,洗浄槽の構成要素
の一部を概略的に示す断面図である。
【図18】図17中のA−A線断面図である。
【図19】従来の洗浄槽の断面図である。
【図20】従来の洗浄槽の正面図である。
【符号の説明】
W ウェハ 1 洗浄システム 22 洗浄槽 50 内槽 51 外槽 53 メガソニック装置 55 傾斜面 56 排液孔 63 シャワーノズル 64 ジェットノズル 68 純水供給ノズル
フロントページの続き (72)発明者 田口 啓治 佐賀県鳥栖市西新町1375番地41 東京エレ クトロン九州株式会社佐賀事業所内 (72)発明者 上川 裕二 佐賀県鳥栖市西新町1375番地41 東京エレ クトロン九州株式会社佐賀事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液が充填される洗浄槽内に被処理体
    を挿入して洗浄する洗浄システムにおいて,前記洗浄槽
    の底面を一方が高く他方が低くなる傾斜面に形成し,該
    傾斜面の最下部近傍に洗浄槽内の洗浄液を排液するため
    の排液孔を配置すると共に,洗浄槽内に充填された洗浄
    液を振動させるための振動発振装置が洗浄槽の下方に装
    着されていることを特徴とする洗浄システム。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面の最上部近傍に純水を供給す
    る純水供給ノズルを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の洗浄システム。
  3. 【請求項3】 前記洗浄槽内に挿入された被処理体の表
    面にリンス液を供給するリンス手段を更に設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の洗浄システム。
  4. 【請求項4】 前記排液孔が洗浄槽の側面の最下部もし
    くは底面の最下部に配置されていることを特徴とする請
    求項1,2又は3の何れかに記載の洗浄システム。
  5. 【請求項5】 前記排液孔に弁を直接取り付け,該弁を
    介して排液回路を接続したことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4の何れかに記載の洗浄システム。
  6. 【請求項6】 前記排液孔の開口形状が,前記洗浄槽の
    側面の最下部に配置された円の一部を前記洗浄槽の底面
    によって水平に切り取った形状であることを特徴とする
    請求項1,2,3,4又は5の何れかに記載の洗浄シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記洗浄槽の側面の最下部に配置された
    円の中心点と前記洗浄槽の底面との距離Xが,次式
    (1)で表す範囲内にあることを特徴とする請求項6に
    記載の洗浄システム。 R/5≦X≦9・R/10 ・・・(1) Rは,前記洗浄槽の側面の最下部に配置された円の半
    径。
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