JP4936793B2 - 洗浄装置および洗浄方法、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

洗浄装置および洗浄方法、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、洗浄用の薬液を貯留した薬液槽内で被処理体を薬液に浸漬してレジストやエッチングの際のデポ物の剥離等の洗浄処理を行う洗浄装置および洗浄方法、ならびにその方法を実行するためのコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
例えば、半導体デバイスの製造工程においては、種々の工程によりトランジスタ等の素子を形成するが、その際に表面に付着したパーティクル、有機汚染物、金属不純物等を除去する洗浄処理が不可欠である。このような洗浄処理としては、洗浄槽内に所定の洗浄液を貯留し、その中に半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)を浸漬させる浸漬型洗浄装置が多用されており、このような浸漬型洗浄装置においては、洗浄液はフィルタを介して循環使用される(例えば特許文献1)。
一方、レジスト剥離工程、特にBEOLのレジスト剥離工程においては、有機剥離液を用いた洗浄によりレジストやエッチング工程で発生するデポ物(以下、エッチングデポと記す)の剥離を上記浸漬型洗浄装置でも行っている。
このような剥離処理を浸漬型洗浄装置で行うと、ウエハから剥離されたレジスト等が洗浄槽内の有機剥離液中に存在するため、洗浄液である有機剥離液を循環させると循環経路に存在するフィルタは目詰まりしやすく寿命が短い。特に、アッシングを行わずにレジストを剥離するNon Ashing工程では顕著である。これは、ドライエッチング等の工程で硬くなったレジストやデポの残渣は溶けにくいため、フィルタに捕捉される量が多くなるためである。このように剥離物がフィルタに捕捉されるとフィルタの実効ろ過面積が低下し、流量が低下してしまうため、フィルタの実効ろ過面積がある値に達するとフィルタ寿命と判断してフィルタを交換する。
フィルタは高価であるため、極力フィルタ寿命を延ばすことが検討されており、例えば、特許文献2には、フィルタを逆洗浄することによりフィルタ寿命を延ばす技術が開示されている。また、フィルタのろ過面積を大きくしたり、フィルタを2段で直列に配置することも検討されている。
しかしながら、上記対策を施しても剥離されたレジスト膜やエッチングデポは必ず一度はフィルタにトラップされることとなるので、フィルタ寿命を十分に延ばすことはできず、根本的な解決策が求められている。
特開2001−7074号公報 国際公開第03/037477号パンフレット
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、十分なフィルタ寿命を得ることができる浸漬型の洗浄装置およびそれを用いた洗浄方法、ならびにそのような洗浄方法を実行するためのコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、被処理体に形成された物質を除去する洗浄装置であって、前記物質の剥離処理を行うための洗浄液を貯留し、その中に被処理体を浸漬させて、被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまで洗浄処理を行う洗浄槽と、フィルタが介在され前記洗浄槽内の洗浄液を循環させる循環ラインと、前記洗浄槽で洗浄処理を行った被処理体に残存している物質を除去液により除去する除去処理を行う除去処理槽と、前記除去処理槽に前記除去液を供給する除去液供給機構と、前記除去処理槽内の前記除去液を循環せずに排出する除去液排出配管と、前記洗浄槽と前記除去処理槽との間で被処理体を搬送する搬送装置と、前記洗浄槽での処理により前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となった際に、前記搬送装置に対し被処理体を前記洗浄槽から前記除去処理槽へ搬送する指令を発する制御部とを具備することを特徴とする洗浄装置を提供する。
上記第1の観点において、前記制御部は、予め把握した、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまでの時間を記憶しておき、その時間が経過した時点で前記搬送装置に対して前記指令を発するように構成することができる。また、前記洗浄液中のパーティクルを検出するパーティクルセンサをさらに有し、前記制御部は、前記パーティクルセンサの検出値が入力され、その検出値が前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態に対応する値となった時点で前記搬送装置に対して前記指令を発するように構成することができる。
また、上記第1の観点において、前記除去処理槽は、洗浄後のリンス処理を行う機能を有することができる。また、前記除去処理槽は、被処理体に形成された物質を物理的に除去する手段を有してもよく、そのような物理的に除去する手段としては、前記除去処理槽内の被処理体に対し除去液のシャワーを供給するシャワーヘッドを有するものであってもよいし、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で除去液に超音波を作用させる超音波振動子を有するものであってもよいし、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で前記除去液を攪拌する攪拌手段を有するものであってもよい。さらに、前記洗浄槽としては、洗浄液が貯留される内槽と、内槽からオーバーフローした洗浄液を受ける外槽とを有し、前記循環ラインは前記外槽から排出された洗浄液を前記内槽へ供給するものを用いることができる。さらにまた、前記除去液として純水を用いることができ、被処理体に形成されている物質としては、レジスト膜またはエッチング工程で発生するデポ物を典型例として挙げることができる。
本発明の第2の観点では、被処理体に形成された物質を除去する洗浄方法であって、前記物質の剥離処理を行うための洗浄液を洗浄槽に貯留し、フィルタが介在された循環ラインにより洗浄液を循環させながら前記洗浄槽の洗浄液中に被処理体を浸漬させて洗浄処理を行う工程と、前記洗浄槽での処理により被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程と、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことが把握された時点で、被処理体を除去処理槽に搬送する工程と、前記除去処理槽に、被処理体に残存している物質を除去する除去液を循環させることなく供給して前記除去液により被処理体に残存している物質を除去する工程とを有することを特徴とする洗浄方法を提供する。
上記第2の観点において、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程としては、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまでの時間を予め把握しておき、その時間が経過した時点で前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態になったとするものを挙げることができる。また、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程としては、前記洗浄液のパーティクルを検出し、その検出値が所定の値になった際に前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態になったとするものを挙げることができる。
上記第2の観点において、前記除去処理槽は被処理体に残存している物質を除去するとともに、リンス処理を行うものとすることができる。また、被処理体に残存している物質を除去液により除去する工程は、被処理体に形成された物質を物理的に除去する手段を用いて除去することができる。そのような物理的に除去する手段としては、前記除去処理槽内の被処理体に対し除去液のシャワーを供給するものであってもよいし、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で除去液に超音波を作用させるものであってもよいし、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で前記除去液を攪拌するものであってもよい。さらに、前記除去液として純水を用いることができ、被処理体に形成されている物質としては、レジスト膜またはエッチング工程で発生するデポ物を典型例として挙げることができる。
本発明の第の観点では、コンピュータ上で動作し、洗浄装置を制御するためのプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、上記第2の観点の洗浄方法が実施されるようにコンピュータに前記洗浄装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
本発明によれば、洗浄液にフィルタが介在された洗浄液の循環ラインを洗浄槽に装着し、この洗浄槽で被処理体に形成された物質の剥離処理を行うための洗浄処理を途中まで行って、物質が被処理体に残存している状態で被処理体を除去処理槽に搬送して除去液での除去処理を行うので、洗浄槽内の洗浄液に取り込まれる物質の量を低減することができ、循環ラインのフィルタの寿命を延長させることができる。この場合に、洗浄槽での処理により被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質が被処理体に残存している状態となったことを把握してから被処理体を除去処理槽に搬送するようにすれば、洗浄槽での物質の除去量をできるだけ少なくし、しかも除去処理槽において十分に物質を除去できるタイミングで被処理体を洗浄槽から除去処理槽へ搬送することができる。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
ここでは、基板としてのウエハにレジスト膜等を剥離する処理を施す洗浄装置を備えた洗浄システムについて説明する。図1は本実施形態に係る洗浄装置を備えた洗浄システムを示す斜視図であり、図2はその内部を示す平面図である。
洗浄システム10は、ウエハWが水平状態で収納されたキャリアCを搬入出し、また保管等する搬入出部31と、ウエハWに所定の薬液を用いた洗浄処理を行い、また乾燥処理等を行う処理部32と、搬入出部31と処理部32との間でウエハWを搬送するインターフェイス部33とで主に構成されている。
搬入出部31は、所定枚数、例えば25枚のウエハWを収容可能なキャリアCを載置するためのステージ41が形成されたキャリア搬入出部34と、複数のキャリアCが保管可能となっているキャリアストック部35とで構成されている。キャリアCは、ウエハWを略水平に所定間隔で収容し、その一側面がウエハWの搬入出口となっており、この搬入出口が蓋体により開閉可能となっている構造を有する。また、キャリアストック部35は、複数のキャリア保持部材43が設けられており、これらキャリア保持部材43によりキャリアCが保持されるようになっている。ステージ41に載置された処理前のウエハWが収納されたキャリアCは、キャリア搬送装置42によりキャリアストック部35へ搬入され、一方、処理後のウエハWが収納されたキャリアCは、キャリアストック部35からキャリア搬送装置42を用いて、ステージ41へと搬出される。
キャリア搬入出部34とキャリアストック部35との間にはシャッター44が設けられており、キャリア搬入出部34とキャリアストック部35との間でのキャリアC受け渡しの際にシャッター44が開かれ、それ以外のときにはシャッター44は閉じた状態とされ、キャリア搬入出部34とキャリアストック部35との間の雰囲気分離が行われる。
キャリア搬送装置42は、キャリアCを把持してキャリアCの搬送を行うアーム42aを有しており、このアーム42aは、例えば、少なくともキャリアCをX方向に移動させることが可能なように駆動される。また、キャリア搬送装置42はY方向及びZ方向(高さ方向)への移動も可能となっており、これにより所定位置に配設されたキャリア保持部材43にキャリアCを載置することが可能となっている。
キャリア保持部材43は、キャリアストック部35を形成する壁面近傍に設けられており、各箇所において高さ方向に複数段に、例えば4段設けられている。キャリアストック部35は、処理前のウエハWが収納されたキャリアCを一時的に保管し、また,ウエハWが取り出された内部が空となったキャリアCを保管する役割を果たす。
キャリアストック部35とインターフェイス部33との境界には窓部46が形成されており、この窓部46のキャリアストック部35側には、キャリアCの蓋体が窓部46に対面するようにキャリアCを載置することができるように、キャリア保持部材43と同様の構造を有する検査/搬入出ステージ45が設けられている。窓部46のキャリアストック部35側には、検査/搬入出ステージ45に載置されたキャリアCの蓋体の開閉を行う蓋体開閉機構47が設けられており、窓部46およびキャリアCの蓋体を開けた状態とすることで、キャリアC内のウエハWをインターフェイス部33側へ搬出すること、およびインターフェイス部33側から空のキャリアC内へウエハWを搬入することが可能となる。
窓部46のインターフェイス部33側には、キャリアC内のウエハWの枚数を計測するためのウエハ検査装置48が設けられている。ウエハ検査装置48は、例えば、送信部と受信部を有する赤外線センサヘッドをZ方向にスキャンさせながらウエハWの枚数等を検査する。
インターフェイス部33には、ウエハ搬入出装置49と、ウエハ移し替え装置51と、ウエハ搬送装置52とが設けられている。ウエハ移し替え装置51は、ウエハ搬入出装置49との間でウエハWの受け渡しを行い、かつ、ウエハWの姿勢を変換する姿勢変換機構51aと、姿勢変換機構51aとウエハ搬送装置52との間でウエハWの受け渡しを行うウエハ垂直保持機構51bとから構成されている。
ウエハ搬入出装置49は、窓部46を通してキャリアC内のウエハWを搬出して姿勢変換機構51aへ受け渡し、また、液処理が終了したウエハWを姿勢変換機構51aから受け取ってキャリアCへ搬入する。このウエハ搬入出装置49は、未処理のウエハWの搬送を行うアーム49aと、処理済みのウエハWの搬送を行うアーム49bの2系統のアームを有している。アーム49aおよび49bは、キャリアC内に収納された複数のウエハWを一括して保持することができるようになっている。また、図2に示した状態において、アーム49aおよび49bは矢印A方向に移動可能でかつ昇降可能となっており、さらにθ方向に回転可能となっている。これにより、アーム49aおよび49bは、検査/搬入出ステージ45に載置されたキャリアCおよび姿勢変換機構51aのいずれにもアクセス可能である。
ウエハ搬入出装置49においては、例えば、アーム49aがウエハ移し替え装置51側にある状態において、アーム49aをウエハWの下側に挿入した後、上昇させてウエハWをアーム49aに保持させ、アーム49aを逆方向に移動させてキャリアC内のウエハWを搬出する。次いで、ウエハ搬入出装置49を90°回転させた後、アーム49aを移動させることにより、アーム49aに保持したウエハWを姿勢変換機構51aへ受け渡す。一方、アーム49bが処理部32側にある状態において、アーム49bを移動させて姿勢変換機構51aから液処理済みのウエハWを取り出した後、ウエハ搬入出装置49を90°回転させてアーム49bをウエハ移し替え装置51側にある状態とし、アーム49bを移動させることにより、アーム49bに保持されたウエハWを空のキャリアCへ搬入する。
ウエハ移し替え装置51の姿勢変換機構51aにおいては、ガイド部材によりウエハ搬入出装置49から水平方向の複数のウエハWを受け取り、その状態でガイド部材を回転させてウエハの姿勢を垂直状態へ変換する。
ウエハ垂直保持機構51bは、姿勢変換機構51aで垂直状態に姿勢変換されたキャリア2個分の50枚のウエハWをキャリアC内におけるウエハ配列ピッチの半分の配列ピッチで収納可能となっており、このキャリア2個分のウエハWをウエハ搬送装置52へ受け渡す。
ウエハ搬送装置52は、ウエハ垂直保持機構51bとの間で垂直状態のウエハWの受け渡しを行い、未処理のウエハWを処理部32へ搬入し、逆に、液処理等の終了したウエハWを処理部32から搬出して、ウエハ垂直保持機構51bに受け渡す。ウエハ搬送装置52においては、ウエハWは3本のチャック58a〜58cにより保持される。ウエハ搬送装置52がウエハ垂直保持機構51bとの間でウエハWの受け渡しを行い、また、処理部32へウエハWを搬送することができるように、ウエハ搬送装置52は、ガイドレール53に沿ってX方向に移動し、処理部32へ進入/退出することができるようになっている。
また、ウエハ垂直保持機構51bとウエハ搬送装置52との間でウエハWの受け渡しが行われる位置に、ウエハWの配列状態を検査するウエハ検出センサ57が設けられている。
インターフェイス部33には、ウエハ垂直保持機構51bとウエハ搬送装置52との間でウエハWの受け渡しが行われる位置の側方に、未処理のウエハWを待機させることが可能なパーキングエリア40aが設けられている。例えば、あるロットのウエハWについて液処理または乾燥処理が行われている際に、ウエハ搬送装置52を運転させることが必要でない時間を利用して、次に液処理を開始すべきウエハWをパーキングエリア40aに搬送しておく。これにより、例えば、キャリアストック部35からウエハWを搬送してくる場合と比較すると、ウエハWの処理部32への移動時間を短縮することが可能となり、スループットを向上させることができる。
処理部32は、洗浄処理ユニット38と、乾燥ユニット39と、パーキングエリア40bとから構成されており、インターフェイス部33側から、乾燥ユニット39、洗浄処理ユニット38、パーキングエリア40bの順で配置されている。前記ウエハ搬送装置52は、X方向に延在するガイドレール53に沿って処理部32内を移動することができるようになっている。
パーキングエリア40bは、パーキングエリア40aと同様に、未処理のウエハWを待機させる場所である。液処理または乾燥処理があるロットのウエハWについて行われており、ウエハ搬送装置52を運転させることが必要でない時間を利用して次に液処理を開始すべきウエハWがパーキングエリア40bへ搬送される。これにより、洗浄処理の際のウエハWの移動時間を短縮してスループットを向上させることができる。
洗浄処理ユニット38は、ウエハWのレジスト膜等の剥離処理を行う第1の洗浄部61、リンス処理を行うとともにレジスト膜等の除去槽として機能する第1のリンス部62、仕上げ洗浄を行う第2の洗浄部63と、仕上げ洗浄後のリンス処理を行う第2のリンス部64とを有し、これらはこの順でパーキングエリア40b側から乾燥ユニット39側に向かって配置されている。また、洗浄処理ユニット38は、第1の洗浄部61と第1のリンス部62との間でウエハWを搬送するための搬送装置67、第2の洗浄部63と第2のリンス部64との間でウエハWを搬送するための搬送装置68とを備えている。そして、第1の洗浄部61、第1のリンス部62、搬送装置67およびこれらの制御系により本実施形態の洗浄装置80が構成される。この洗浄装置80については後で詳細に説明する。
搬送装置67は、ウエハ搬送装置52から受け渡されたウエハWを下降させて第1の洗浄部61に貯留された洗浄液に浸して所定時間経過後に引き上げ、次いで、ウエハWをX方向に平行移動させてウエハWを第1のリンス部62の直上に位置させ、その後、ウエハを下降させて第1のリンス部62に貯留されたリンス液に浸して所定時間保持し、引き上げるように動作する。第1のリンス部62での処理を終えたウエハWは、一度、ウエハ搬送装置52のチャック58a〜58cに戻された後、ウエハ搬送装置52から搬送装置68へ搬送される。搬送装置68は、搬送装置67と同様の構成を有し、また、同様に動作する。
乾燥ユニット39は、水洗槽54とウエハ搬送装置52のチャック58a〜58cを洗浄するチャック洗浄機構56が配設されており、水洗槽54の上部には、例えばイソプロピルアルコール(IPA)の蒸気が供給されてウエハWを乾燥する乾燥室(図示せず)が設けられている。また、水洗槽54と乾燥室との間でウエハWを搬送する搬送装置55が設けられており、水洗槽54で水洗されたウエハWが搬送装置55で引き上げられ、乾燥室においてIPA乾燥されるようになっている。搬送装置55はX方向の移動ができない他は前述した搬送装置67等と同様に構成されており、ウエハ搬送装置52との間でウエハWの受け渡しが可能となっている。
図1に示すように、搬入出部31の側部にはこの洗浄システム10の各構成部を制御する集中制御部70が設けられている。この集中制御部70は、図3に示すように、洗浄システム10の各構成部を制御する、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ71と、工程管理者が洗浄システム10の各構成部を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、洗浄システム10の各構成部の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェイス72と、洗浄システム10で実行される各種処理をプロセスコントローラ71の制御にて実現するための制御プログラムや処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部73とを備えており、ユーザーインターフェイス72および記憶部73はプロセスコントローラ71に接続されている。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェイス72からの指示等を受けて、任意のレシピを記憶部73から呼び出してプロセスコントローラ71に実行させることで、プロセスコントローラ71の制御下で、洗浄システム10において各種処理が行われる。レシピは、例えば、CD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどの読み出し可能な記憶媒体に格納された状態のものであってもよく、さらに、適宜の装置から例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。なお、各構成部には下位のコントローラが設けられており、これらコントローラがプロセスコントローラ71の指令に基づいて各構成部の動作制御を行うようになっている。
次に、第1の洗浄部61、第1のリンス部62および搬送装置67を含む本実施形態の洗浄装置80について説明する。図4は、このような本実施形態の洗浄装置80を示す概略構成図である。
洗浄装置80は、上述の第1の洗浄部61、第1のリンス部62および搬送装置67の他、これらを制御するコントローラ100を有している。コントローラ100は、装置全体のプロセスを制御する前記プロセスコントローラ71との間で信号の授受を行い、プロセスコントローラ71の指令に基づいて洗浄装置80の各構成部を制御するようになっている。
第1の洗浄部61は、ウエハWを収納するのに充分な大きさを有する箱形の内槽101aと外槽101bとを有する洗浄槽101を備えている。内槽101aの上面は開口しており、この上面の開口部を介して内槽101aに対するウエハWの出し入れが行われる。また、内槽101aの下部には洗浄液を内槽101a内に供給するノズル103を有している。ノズル103から内槽101a内に供給された洗浄液は、内槽101aを満たしオーバーフローするようになっている。外槽101bは、内槽101aの上端からオーバーフローした洗浄液を受けとめるように、内槽101aの開口部を取り囲んで装着されている。
内槽101aと外槽101bとは、ウエハWの洗浄処理中に洗浄液を循環流通させて供給する循環ライン104で接続されている。この循環ライン104の一方は外槽101bの底面に接続されており、他方はノズル103に接続されていて、外槽101bの底面から流出した洗浄液をノズル103を介して内槽101aに導入して循環するようになっており、この循環ライン104の途中には、上流側からパーティクルセンサ111、ヒータ112、ポンプ113、第1フィルタ114、第2フィルタ115、流量調節バルブ116が順に設けられている。第1フィルタ114は粗い目を有しており例えば10μm以上の物質をトラップし、第2フィルタ115は細かい目を有しており例えば0.1μm以上の物質をトラップする。したがって、内槽101aから外槽101bにオーバーフローした洗浄液が循環ライン104に流入し、ポンプ113の稼働によってヒータ112で加熱された洗浄液が第1および第2フィルタ114,115でろ過されて所定流量でノズル103から内槽101aに導入される。なお、このように、フィルタを2段に設けることによりフィルタ寿命を多少延長することが可能である。また、内槽101aの底部外側には超音波振動子117が設けられており、これにより、内槽101a内の洗浄液を超音波で振動させて洗浄力をより高めることが可能となっている。なお、内槽101aの底部には洗浄液排出配管118が接続されており、循環ライン104には洗浄液供給配管119が接続されていて、洗浄液の入れ替えや補給が行えるようになっている。
この洗浄槽101に導入される洗浄液は、ウエハWに形成されたレジスト膜やエッチング工程の際のデポ物等を剥離するためのものであり、有機系剥離液が例示される。このような有機系剥離液により、ウエハWからレジスト膜等が浮いた状態とされる。
第1のリンス部62は、上述したように、リンス処理を行うとともにレジスト膜等の除去処理槽として機能するものであり、具体的には、第1の洗浄部61で有機系剥離液によりレジスト等の剥離処理を行った後、レジスト膜等がウエハWに残存した状態のウエハWが装入され、レジスト膜等をウエハWからほぼ完全に剥離させ、ウエハWから除去するためのものである。
この第1のリンス部62は、ウエハWを収納するのに充分な大きさを有する箱形のリンス槽121を有している。リンス槽121の上面は開口しており、この上面の開口部を介してリンス槽121に対するウエハWの出し入れが行われる。リンス槽121の下部には除去液として機能するリンス液をリンス槽121内に供給するノズル123を有している。ノズル123には、リンス液供給配管124が接続されており、このリンス液供給配管124からノズル123を介してリンス液がリンス槽121内に供給され、リンス槽121内においてウエハWをリンス液に浸漬された状態とすることができる。リンス液供給配管124には、開閉バルブ125および流量調節バルブ126が介装されている。リンス槽121の底部にはリンス液排出配管127が接続されており、リンス槽121からリンス液を排出可能となっている。第1のリンス部62で用いるリンス液としては純水が好ましい。
リンス槽121の上方にはシャワーヘッド131が設けられている。このシャワーヘッド131にはリンス液供給配管132が接続されており、このリンス液供給配管132からシャワーヘッド131を介してリンス液がシャワー状にリンス槽121内のウエハWに供給可能となっている。リンス液供給配管132には開閉バルブ133および流量調節バルブ134が介装されている。また、リンス槽121の底部外側には超音波振動子135が設けられている。これらシャワーヘッド131および超音波振動子135は、物理的な除去手段として機能する。すなわち、剥がれかかったレジスト膜等が存在するウエハWにリンス液シャワーをかけることや、ウエハWを浸漬させるリンス液に超音波振動を作用させることにより、レジスト膜に物理力が作用して除去能力を高めることができる。シャワーヘッド131からウエハWにリンス液を供給する場合には、リンス槽121内でウエハWがリンス液から露出した状態で行うことにより大きな物理力を作用させることができる。このような物理的な剥離手段としては、リンス槽121内に貯留したリンス液を攪拌する手段を用いることもできる。例えば、ウエハWをリンス液に浸漬させた状態で、駆動機構142によりウエハWを保持する保持部材141を上下動させることにより攪拌することができる。
搬送装置67は複数、例えば50枚のウエハWを保持するウエハ保持部材141と、このウエハ保持部材141を上下方向(Z方向)および水平方向(X方向)に沿って駆動する駆動機構142とを有している。この搬送装置67により、ウエハ搬送装置52からウエハWを受け取ってウエハWを第1の洗浄部61へ搬送し、さらに第1の洗浄部61から第1のリンス部62へ搬送することができる。具体的には、ウエハ搬送装置52から受け渡されたウエハWを保持したウエハ保持部材141を第1の洗浄部61の上方に移動させ、そこで駆動機構142により保持部材141の昇降動作をさせることにより、第1の洗浄部61の内槽101aに対するウエハWの出し入れを行うことができ、さらに保持部材141を上昇させた状態でX方向に移動させて第1のリンス部62の上方に位置させ、そこで駆動機構142により保持部材141の昇降動作をさせることにより、第1のリンス部62のリンス槽121に対するウエハWの出し入れを行うことができる。
第1の洗浄部61から第1のリンス部62へウエハWを搬送するタイミングの制御は、例えば、ウエハWを第1の洗浄部61の内槽101a内の洗浄液、例えば有機剥離液に浸漬してからレジスト膜等の剥離状態が適度な状態になるまでの時間を予め把握して、その時間をコントローラ100の記憶部に記憶させておき、その時間が経過した時点でコントローラ100から駆動機構142に搬送指令を発してウエハWを搬送するようにすることを挙げることができる。この適度な状態としては、レジスト膜等が剥がれかけた状態ではあるが、まだ大部分がウエハWに残存している状態を挙げることができる。また、パーティクルセンサ111の検出値が所定値以上になった時点でコントローラ100が駆動機構142に搬送指令を発するようにすることもできる。レジスト膜等が剥がれかけの状態では、すでにレジスト膜等の細かいパーティクルはウエハから離脱していると考えられ、洗浄液中のパーティクルの量を把握することにより、レジスト膜等の剥がれかけの状態を把握することができる。
次に、上記のように構成される洗浄システム10による洗浄処理について説明する。
まず、未処理のウエハWを例えば25枚収納したキャリアCを搬入出部31のキャリア搬入出部34に載置する。この状態でシャッター44を開き、キャリア搬入出部34に載置されたキャリアCをキャリア搬送装置42によってキャリアストック部35へ搬入する。キャリアストック部35では、窓部46に対面するようにキャリアCを検査/搬入出ステージ45に載置する。そして、蓋体開閉機構47によって窓部46を開き、ウエハ検査装置48によってキャリアC内のウエハWの枚数を計測するとともに,所定のピッチで平行に1枚ずつ配置されているかを適宜検出する。その後、ウエハ搬入出装置49によって窓部46を通して1個のキャリアC内に収納された25枚のウエハWを搬出し、姿勢変換機構51aにおいて25枚のウエハWを水平状態から垂直状態へと姿勢変換する。そしてウエハ垂直保持機構51bへ受け渡す。続いて、2個目のキャリアCから25枚のウエハWをウエハ搬入出装置49により姿勢変換機構51aへ移し替え、ウエハ垂直保持機構51bへ受け渡す。そして、ウエハ垂直保持機構51bでウエハWの配列ピッチを半分にし、2個のキャリアC内に収納された合計50枚のウエハWが収納される。この状態でウエハ搬送装置52がウエハ垂直保持機構51bからウエハWを受け取り、適宜パーキングエリア40a,40bに待機させた後、処理部32内の洗浄装置80でウエハWのレジスト膜やエッチングデポ等の除去処理を行う。
この除去処理について、図5、6を参照して説明する。図5は除去処理のフローを示すフローチャートであり、図6は除去処理の各工程を示す概略図である。
まず、ウエハ搬送装置52から搬送装置67のウエハ保持部材141へ複数枚、例えば50枚のウエハWを受け渡す(ステップ1)。引き続き搬送装置67の保持部材141を第1の洗浄部61の直上に移動させ、さらに下降させることにより、ウエハWを第1の洗浄部61の内槽101a内に貯留されている洗浄液、例えば有機剥離液に浸漬させ、洗浄液を循環させつつウエハWに形成されたレジスト膜やエッチングデポの剥離処理を行う(ステップ2、図6(a))。
剥離処理が進行し、ウエハWのレジスト膜等が剥がれかかっているが未だ大部分が残存しているといった、第1のリンス部62でレジスト膜等が剥離しやすい適度な剥離状態となった時点で、搬送装置67によりウエハWを第1の洗浄部61の内槽101aからリンス処理を行うとともにレジスト膜等の除去槽として機能する第1のリンス部62のリンス槽121へ搬送する(ステップ3、図6(b))。この時の搬送タイミングは、レジスト膜等が適度な剥離状態、例えばレジスト膜等が剥がれかけた状態ではあるが、まだ大部分がウエハWに残存している状態であることが好ましく、このようなタイミングでウエハWを第1のリンス部62に搬送するためには、上述したように、予めこのような状態になる時間を把握しておきコントローラ100でその時間を管理するか、またはパーティクルセンサの検出値がそのような状態に対応する値となった時点で搬送するように制御することが好ましい。
第1のリンス部62のリンス槽においては、リンス液、例えば純水を用いてリンスを行うとともに、ウエハWから剥がれかけたレジスト膜等をリンス液により除去する(ステップ4、図6(c))。このとき、単にリンス液をリンス槽121からオーバーフローさせるだけでもレジスト膜等を除去することができるが、何らかの物理的手段を用いることにより除去力をより高めることができる。例えば、上述したように、シャワーヘッド131からリンス液をウエハWに供給するようにすることができるし(図6(c)参照)、超音波振動子135を用いるようにすることも、何らかの攪拌手段によりリンス液に攪拌力を与えるようにすることもできる。
このようにして、第1のリンス部62によりレジスト膜等を除去した後、ウエハWを再び第1の洗浄部61に戻して残渣除去を行う(ステップ5、図6(d))。これにより、ほぼ完全にレジスト膜やエッチングデポは除去される。
このようにして再度第1の洗浄部61で洗浄されたウエハWはウエハ搬送装置52を介して搬送装置67に受け渡され、搬送装置67により第2の洗浄部63に搬送され、仕上げの洗浄が行われる(ステップ6)。第2の洗浄部63は、第1の洗浄部61と同じ構造を有し、そこで薬液洗浄を行うことにより、ウエハWの表面に付着しているパーティクル等が除去される。この際の洗浄液としては、第1の洗浄部61で用いたのと同様、有機剥離液を用いることができる。その後、搬送装置68により、ウエハWを第2のリンス部64に搬送し、リンス処理を行う(ステップ7)。これによりレジストの剥離処理が終了する。
従来は、レジスト膜等の剥離処理に際しては、洗浄液を循環使用し循環回路内にフィルタを設けた洗浄部で、レジスト膜等の除去までも行っており、剥離された成分により早期にフィルタの目詰まりが生じる問題があったが、上述のように、フィルタを設けた第1の洗浄部61においては、レジスト膜等の剥離処理をレジスト膜等の剥離は進行しているがレジスト膜等が残存している状態で止め、レジスト膜等の除去を除去槽としての第1のリンス部62で行うので、第1の洗浄部61においては、フィルタにトラップされる成分を著しく減少させることができ、フィルタ寿命を大幅に延ばすことができる。
このような効果を十分に発揮させ、かつ高い除去効果を得るためには、上述したように、第1の洗浄部61から第1のリンス部62への搬送タイミングが重要である。すなわち、第1の洗浄部61でのレジスト膜等の剥離処理が不十分である場合には、第1のリンス部62の除去処理によってレジスト膜等を十分に除去することができず、第1の洗浄部61でのレジスト膜等の剥離処理が進行しすぎるとフィルタ寿命を延長する効果が不十分となる。したがって、このような点を考慮してウエハWの搬送タイミングを決定する必要がある。
第1のリンス部62のリンス槽121に上述したようにシャワーヘッド131や超音波振動子135等の物理的な除去手段を設けており、これらによりレジスト膜の除去効果を高めることにより、第1の洗浄部61におけるレジスト膜等の剥離処理を軽減することができ、ウエハWを第1のリンス部62へ搬送する際のレジスト膜等の残存量をより多くすることができるので、フィルタ寿命を延ばす効果をより高くすることができる。
なお、第1のリンス部62での除去効果を重視する観点から、第1の洗浄部61での剥離処理を十分に行ってレジスト膜等の除去が進行したとしても、レジスト膜がある程度残存した状態でウエハWを第1のリンス部62へ搬送することができれば、フィルタ寿命を延長する効果は得られる。
このようにして洗浄処理ユニット38内での処理を終えたウエハWは、搬送装置38からウエハ搬送装置52を介して乾燥ユニット39の搬送装置55に受け渡され、水洗槽54で水洗された後、その上方の乾燥室においてIPA乾燥される。
乾燥処理後のウエハWはウエハ搬送装置52によってインターフェイス部33に戻され、適宜パーキングエリア40aに待機される。その後、ウエハWはインターフェイス部33において上記搬入の際の手順と逆の手順でピッチ変換、姿勢変換が行われ、搬入出部31においてキャリアC内に収納される。この処理後のウエハWを収納したキャリアCはキャリア搬入出部34に載置され、洗浄システム10外に搬出される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の思想の範囲内で種々変形可能である。例えば、上記実施形態ではバッチ式の浸漬型洗浄装置を例にとって示したが、浸漬型洗浄装置であれば枚葉式のものであっても構わない。また、上記実施形態では、レジスト膜等を除去する槽としてリンス槽を用いたが、これに限らず、除去専用槽を用いても構わない。また、このような除去槽に用いる除去液としては純水等のリンス液に限らず適宜の薬液を用いてもよい。さらに、上記実施形態ではレジスト膜やエッチングデポの剥離処理に本発明を適用した例について示したが、これに限らず、他の付着物等の剥離に対しても有効である。上記実施形態では被処理体として半導体ウエハを適用した場合について示したが、液晶表示装置(LCD)用ガラス基板に代表されるフラットパネル表示装置(FPD)用基板等、他の被処理体の洗浄処理にも適用することができる。
本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に形成された物質、特にレジスト膜やエッチングデポ等の有機物の除去に好適である。
本発明の一実施形態に係る洗浄装置を備えた洗浄システムを示す斜視図。 本発明の一本実施形態に係る洗浄装置を備えた洗浄システムの内部を示す平面図。 図1の洗浄システムの制御系を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る洗浄装置を示す概略構成図。 レジスト膜やエッチングデポ等の除去処理のフローを示すフローチャート。 図5のフローチャートに示す除去処理の各工程を示す概略図。
符号の説明
61;第1の洗浄部
62;第1のリンス部
67;搬送装置
70;集中制御部
71;プロセスコントローラ
72;ユーザーインターフェイス
73;記憶部
100;コントローラ
101;洗浄槽
101a;内槽
101b;外槽
103;ノズル
104;循環ライン
111;パーティクルセンサ
114,115;フィルタ
121;リンス槽(除去処理槽)
123;ノズル
124,132;リンス液供給配管
131;シャワーヘッド
135;超音波振動子
141;ウエハ保持部材
142;駆動機構
W;半導体ウエハ

Claims (22)

  1. 被処理体に形成された物質を除去する洗浄装置であって、
    前記物質の剥離処理を行うための洗浄液を貯留し、その中に被処理体を浸漬させて、被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまで洗浄処理を行う洗浄槽と、
    フィルタが介在され前記洗浄槽内の洗浄液を循環させる循環ラインと、
    前記洗浄槽で洗浄処理を行った被処理体に残存している物質を除去液により除去する除去処理を行う除去処理槽と、
    前記除去処理槽に前記除去液を供給する除去液供給機構と、
    前記除去処理槽内の前記除去液を循環せずに排出する除去液排出配管と、
    前記洗浄槽と前記除去処理槽との間で被処理体を搬送する搬送装置と、
    前記洗浄槽での処理により前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となった際に、前記搬送装置に対し被処理体を前記洗浄槽から前記除去処理槽へ搬送する指令を発する制御部と
    を具備することを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記制御部は、予め把握した、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまでの時間を記憶しておき、その時間が経過した時点で前記搬送装置に対して前記指令を発することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄液中のパーティクルを検出するパーティクルセンサをさらに有し、前記制御部は、前記パーティクルセンサの検出値が入力され、その検出値が前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態に対応する値となった時点で前記搬送装置に対して前記指令を発することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  4. 前記除去処理槽は、洗浄後のリンス処理を行う機能を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  5. 前記除去処理槽は、被処理体に形成された物質を物理的に除去する手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  6. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内の被処理体に対し除去液のシャワーを供給するシャワーヘッドを有することを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で除去液に超音波を作用させる超音波振動子を有することを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  8. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で前記除去液を攪拌する攪拌手段を有することを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  9. 前記洗浄槽は、洗浄液が貯留される内槽と、内槽からオーバーフローした洗浄液を受ける外槽とを有し、前記循環ラインは前記外槽から排出された洗浄液を前記内槽へ供給することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  10. 前記除去液が純水であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  11. 前記被処理体に形成されている前記物質がレジスト膜またはエッチング工程で発生するデポ物であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  12. 被処理体に形成された物質を除去する洗浄方法であって、
    前記物質の剥離処理を行うための洗浄液を洗浄槽に貯留し、フィルタが介在された循環ラインにより洗浄液を循環させながら前記洗浄槽の洗浄液中に被処理体を浸漬させて洗浄処理を行う工程と、
    前記洗浄槽での処理により被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程と、
    前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことが把握された時点で、被処理体を除去処理槽に搬送する工程と、
    前記除去処理槽に、被処理体に残存している物質を除去する除去液を循環させることなく供給して前記除去液により被処理体に残存している物質を除去する工程と
    を有することを特徴とする洗浄方法。
  13. 前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程は、前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となるまでの時間を予め把握しておき、その時間が経過した時点で前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態になったとすることを特徴とする請求項12に記載の洗浄方法。
  14. 前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態となったことを把握する工程は、前記洗浄液のパーティクルを検出し、その検出値が所定の値になった際に前記被処理体に形成された物質の剥離が進行しているがその物質の大部分が被処理体に残存している状態になったとすることを特徴とする請求項12に記載の洗浄方法。
  15. 前記除去処理槽は被処理体に残存している物質を除去するとともに、リンス処理を行うことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  16. 被処理体に残存している物質を除去液により除去する工程は、被処理体に形成された物質を物理的に除去する手段を用いて除去することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  17. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内の被処理体に対し除去液のシャワーを供給することを特徴とする請求項16に記載の洗浄方法。
  18. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で除去液に超音波を作用させることを特徴とする請求項16に記載の洗浄方法。
  19. 前記物理的に除去する手段は、前記除去処理槽内に除去液を貯留した状態で前記除去液を攪拌することを特徴とする請求項16に記載の洗浄方法。
  20. 前記除去液が純水であることを特徴とする請求項12から請求項19のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  21. 被処理体に形成されている物質がレジスト膜またはエッチング工程で発生するデポ物であることを特徴とする請求項12から請求項20のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  22. コンピュータ上で動作し、洗浄装置を制御するためのプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記プログラムは、実行時に、請求項12から請求項21のいずれかの洗浄方法が実施されるようにコンピュータに前記洗浄装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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