JPH11283947A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法

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JPH11283947A
JPH11283947A JP8169198A JP8169198A JPH11283947A JP H11283947 A JPH11283947 A JP H11283947A JP 8169198 A JP8169198 A JP 8169198A JP 8169198 A JP8169198 A JP 8169198A JP H11283947 A JPH11283947 A JP H11283947A
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JP
Japan
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processing
tank
liquid
chemical
chemical solution
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JP8169198A
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Inventor
Hiroyuki Araki
浩之 荒木
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属イオンの蓄積汚染による基板への再付着
を防止して、製品品質を向上させると共に、薬液および
純水の使用量を大幅に抑制する。 【解決手段】 所定回数の薬液処理が終わると、後段側
の最終薬液槽27内から前段側の初期薬液槽23内に処
理液を移すため、後段の最終薬液槽27に薬液の新液を
供給すれば、この最終薬液槽27では常に最終仕上げ用
のより清浄な薬液による薬液処理とすることができて金
属イオンなどの微粒子の蓄積汚染を抑制することがで
き、この蓄積汚染によるウエハ2への再付着を防止して
後工程への金属微粒子付着による悪影響を防止でき、製
品品質が向上すると共に、処理液循環手段25,29に
よる薬液のリサイクルによって薬液の使用量を削減で
き、また、初期薬液槽23での薬液は従来以上に使用可
能なことからも薬液の使用量を削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば薬液または
リンス液(薬液およびリンス液を総称して処理液とい
う)を貯留する処理槽に、半導体ウエハや液晶表示パネ
ル用ガラス基板などの薄板状の被処理基板(以下単に基
板という)を浸漬して基板に所定の処理を施す基板処理
装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウエハや液晶表示パネル用
ガラス基板などを用いた精密電子基板の製造プロセスに
おいては、基板を処理液に浸漬して種々の表面処理を施
す基板処理装置が用いられている。このような基板処理
装置には、多槽式の基板処理装置や単槽式の基板処理装
置がある。
【0003】この多槽式の基板処理装置では、図3に示
すように、エッチング液(燐酸溶液など)などの薬液を
貯留した薬液槽51、さらに、リンス液である純水を貯
留した水洗槽52に順次、複数の基板53を3つのアー
ム54aで保持可能なリフタ装置53に受け渡してリフ
タ装置53を下降させることで複数の基板53を浸漬さ
せて、これら複数の基板53に薬液処理を施した後に、
水洗槽52にて基板53の表面に付着した薬液やそれに
よって発生したパーティクルを洗い流すリンス処理を行
っている。さらに、乾燥処理槽55内のスピンドライな
どで処理済みの複数の基板53を乾燥させることにより
一連の各種処理が施されている。
【0004】これらの処理液は、薬液槽51および水洗
槽52において、槽底部から供給される手前で処理液供
給用の配管56さらにその各分岐管56a,56bを介
して、その槽底部で左右平行に配設された両処理液供給
部57a,57bからそれぞれ中央側に向けて出射され
るようになっている。これらの一対の処理液供給部57
a,57bには、処理液内に浸漬された複数の基板53
の左右下方側から基板53側の基板53間毎に処理液を
吐出する複数のノズル(図示せず)がそれぞれ配設され
ており、これらのノズルから基板53側の基板53間毎
にそれぞれ噴出された処理液は、左右両側から噴出した
処理液が槽中央部で上昇流を形成しつつ上昇し、槽上部
開口部からオーバーフローするようになっている。この
オーバーフローで薬液処理によって生じた汚染物質(パ
ーティクルなど)などを薬液や純水と共にオーバーフロ
ー槽58a,58bで受け、槽外に排出させるようにな
っている。
【0005】また、薬液槽51において、このオーバー
フロー槽58aと処理液供給用の配管56との間には、
薬液槽51からオーバーフローした処理液を循環させる
処理液循環手段59が設けられており、この処理液循環
手段59は、循環ポンプ60、温調ヒータ61さらにフ
ィルタ62がこの順で配管接続されて配設されている。
また、薬液槽51内で基板53の表面から脱落したパー
ティクルなどの汚染物質と共に薬液槽51からオーバー
フローした処理液は、循環ポンプ60によって循環させ
られて、温調ヒータ61で薬液が一定温度に保持され、
さらにフィルタ62でその汚染物質が取り除かれてリフ
レッシュされた後に再び薬液槽51内に一対の処理液供
給部57a,57bを介して戻されてリサイクルされる
ようになっている。
【0006】このような多槽式の基板処理装置に対し
て、単槽式の基板処理装置としては、図4に示すよう
に、原液から調製した薬液や、リンス液(純水)などの
互いに異なる種類の処理液をそれぞれミキシング部72
を介して単一の処理槽71に順次供給しており、例え
ば、エッチング処理と水洗処理といった異なる処理を単
一の処理槽71を用いて順次行っている。さらに、単一
の処理槽71とは別の乾燥処理槽73内のスピンドライ
などで処理済みの複数の基板74を乾燥させることによ
り一連の各種処理が施されている。
【0007】このミキシング部72で混合されて調製さ
れた薬液は、処理槽71の底部から供給される手前で処
理液供給用の配管75さらにその各分岐管75a,75
bを介して、その槽底部で左右平行に配設された両処理
液供給部76a,76bからそれぞれ中央側に向けて出
射されるようになっている。これらの一対の処理液供給
部76a,76bには、薬液内に浸漬され、リフタ装置
77の3つのアーム77aで保持された複数の基板74
の左右下方側から基板74側の基板74間毎に薬液を吐
出する複数のノズル(図示せず)がそれぞれ配設されて
おり、これらのノズルから基板74側の基板74間毎に
それぞれ噴出された薬液は、左右両側から噴出した薬液
が槽中央部で上昇流を形成しつつ上昇し、処理槽71の
上部開口部からオーバーフローするようになっている。
このオーバーフローで薬液処理によって生じた汚染物質
(パーティクルなど)などを薬液と共にオーバーフロー
槽78で受け、このオーバーフロー槽78から、電磁バ
ルブ79を有した排液経路80を介して処理槽71外に
排出させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の多槽式の基
板処理装置では、図3に示すように、処理液循環手段5
9による循環フィルタレーション機能を持っており、薬
液槽51内の汚染物質であるパーティクルをフィルタ6
2で除去しつつ薬液をリフレッシュさせて基板53を清
浄な薬液で処理するようにしているが、金属汚染につい
ては、金属イオンなどは、循環フィルタレーション機能
のフィルタ62を通しても除去できず、薬液槽51内で
同じ薬液を使用すればするほど薬液槽51内の金属汚染
は蓄積されて進行し、最悪の場合には基板53を逆汚染
するという問題を有していた。
【0009】例えば薬液がエッチング液の場合に、基板
53の表面をエッチングすることで、基板53に付着し
ていた金属が取れて薬液中に溶け込んでしまう。このよ
うな金属イオンが薬液槽51内で蓄積されると、基板5
3の表面に再び付着して逆汚染してしまうが、例えば絶
縁膜である熱酸化膜などを成長させるような場合に、そ
の熱酸化膜に金属微粒子が付着していると、絶縁性が低
下して品質が低下し、半導体装置やICなどの製品歩留
まりの低下原因になる。
【0010】また、上記従来の単槽式の基板処理装置構
成では、図4に示すように、単一の処理槽71で薬液処
理と水洗処理とを行っているため、水洗処理時に薬液処
理時の槽内の薬液を置換することから、薬液処理におい
て繰り返して薬液を使用することがなく、上記従来の多
槽式の基板処理装置のような金属イオンによる蓄積汚染
は生じにくい。ところが、このように、薬液と純水とを
交互に処理槽71内に供給してオーバーフローさせ、そ
のオーバーフロー液を使い捨てる方式であるため、多槽
式の基板処理装置に比べて、薬液および純水などの処理
液の使用量が大幅に多くなるという問題を有していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、金属イオンの蓄積汚染による基板への再付着を防止
して、製品品質を向上させることができると共に、薬液
などの処理液の使用量を大幅に削減することができる基
板処理装置および基板処理方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の基板処理装置
は、処理液中に複数または一の基板を所定順序で浸漬さ
せて処理を施す基板処理装置において、処理液を貯留す
る第1処理槽および浸漬順序が第1処理槽より後段の第
2処理槽と、前記少なくとも2つの処理槽の処理液をそ
れぞれフィルタを通して同じ処理槽内にそれぞれ戻して
リサイクルする各処理液循環手段と、第1処理槽の処理
液循環手段と第2処理槽の処理液循環手段との間を連通
または不連通に切替え自在なバイパス経路と、処理液循
環手段およびバイパス経路を制御してバイパス経路を介
して第2処理槽内の処理液を第1処理槽内に移す制御手
段とを有したことを特徴とするものである。また、本発
明の基板処理方法は、少なくとも第1処理槽および、浸
漬順序において第1処理槽より後段の第2処理槽内の処
理液中にそれぞれ複数または一の基板をそれぞれ浸漬さ
せて処理を施す処理工程を所定回数繰り返す毎に、前記
第2処理槽内の処理液を第1処理槽内に移すと共に、前
記第2処理槽内に処理液の新液を供給することを特徴と
するものである。
【0013】この構成により、後段側の処理槽内から順
次前段側の処理槽内に処理液を移すようにしたので、後
段の処理槽に処理液の新液を供給すれば、後段の処理槽
では常に清浄な処理液による薬液処理となり、処理液循
環手段の例えばフィルタなどによるリサイクル機能では
取り除きにくい金属イオンなどの蓄積汚染が抑制され、
この蓄積汚染による基板への再付着が防止されて、製品
品質が向上すると共に、処理液をリサイクルするので、
処理液の使用量を削減することが可能となる。また、後
段側の処理槽内から順次前段側の処理槽内に処理液を移
すようにしたので、例えば具体的に、従来は、処理液を
5回の処理に用いていたものが、最終処理槽で処理液を
4回の処理に使用し、その4回の処理に使用した処理液
を前段側の処理槽に移してさらに4回の処理に使用すれ
ば、処理液は合計8回の処理に使用されることになっ
て、その使用処理液量が大幅に削減可能となるばかり
か、後段側の処理槽では処理液を4回の処理(例えば従
来は5回の処理)にしか使用せず、より清浄な状態で最
終の仕上げ処理を行うことが可能となって、後段側の処
理槽における金属イオンの蓄積汚染が抑制され、この蓄
積汚染による基板への再付着が防止されて、製品品質が
向上する。
【0014】また、本発明の基板処理装置は、処理液中
に複数または一の基板を浸漬させて処理を施す基板処理
装置において、処理液を貯留する少なくとも2つの処理
槽と、少なくとも2つの処理槽の処理液をそれぞれフィ
ルタを通して同じ処理槽内にそれぞれ戻してリサイクル
する各処理液循環手段と、少なくとも2つの処理槽内に
順次処理液の新液を供給する場合、新液が供給すされた
1つの処理槽を後段処理用の第2処理槽とし、他の処理
槽のうち少なくとも1つの処理槽を前段処理用の第1処
理槽として、第1処理槽から処理を開始して、第2処理
槽で処理する搬送順序で基板を搬送する基板搬送手段と
を有したことを特徴とするものである。
【0015】この構成により、請求項1では、後段側の
処理槽内の処理液をバイパス経路を介して前段側の処理
槽内に移すことで、後段側の処理槽内の処理液をより清
浄な状態にするようにしたが、請求項2では、例えば2
つの処理用の処理槽を交互に排液して処理液の新液を供
給し、処理液の新液を供給した側の処理槽を第2処理槽
とし、前記2つの処理槽のうち他方の処理槽を第1処理
槽とし、基板搬送手段が、第1処理槽から処理を開始し
て、第2処理槽で処理を行うように基板を搬送すれば、
バイパス経路を介して後段から前段の処理槽内に処理液
を移すことなく、請求項1と同様の効果、つまり、後段
処理槽では常に清浄な処理液による処理となり、処理液
循環手段の例えばフィルタによるリサイクル機能では取
り除きにくい金属イオンの蓄積汚染が抑制され、この蓄
積汚染による基板への再付着が防止されて、製品品質が
向上することになる。ところが、この場合には、新液が
投入されて第2処理槽となった処理槽が第1処理槽にも
なることから、どちらの処理槽の側壁も同じ様に汚染さ
れており、上記請求項1の最終処理槽では常に最終処理
槽の側壁もより清浄な状態となっている。
【0016】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置における処理液循環手段は、循環ポンプ、温調手段、
流量調整手段およびフィルタを有し、制御手段は、後段
の処理槽から前段の処理槽に各処理液循環手段およびバ
イパス経路をそれぞれ介して処理液を移す際に、循環ポ
ンプとフィルタを経由するように配管接続が為されるこ
とを特徴とする。
【0017】この構成により、後段の処理槽で既に温調
処理が施された処理液を前段の処理槽内に移す際には、
温調手段を介することなく循環ポンプとフィルタを経由
するように配管接続が為されるので、前段の処理槽にお
ける処理液循環手段の温調手段は目標設定温度に対する
温度差の大きい新液などの処理液が供給されて来るよう
なことはなく、目標設定温度を維持する程度の出力の温
調手段で済み、温調手段が小型化可能で、省スペースと
省電力および省コストとなるばかりか、温調に要する時
間も節約され得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明するが、本発明は以下に示す実施形
態に限定されるものではない。
【0019】図1は本発明の一実施形態における基板処
理装置を組み込んでなるウエットステーションの概略構
成を示す平面図であり、矢印Fで示される面が装置の正
面である。
【0020】図1において、このウエットステーション
1は、複数の基板としての複数のウエハ2を収容したキ
ャリア3から、各処理槽へ複数のウエハ2を搬送するた
めの搬送用ロボット(図示せず)に対して複数のウエハ
2を一括して移載する搬入側のウエハ移替部5と、これ
とは逆に、搬送用ロボット(図示せず)からキャリア3
に複数のウエハ2を一括して移載する搬出側のウエハ移
替部6と、このウエハ移替部5に隣接し、薬液または純
水である各種処理液をそれぞれ貯留した複数の処理槽に
わたってウエハ2を順次浸漬させることによりウエハ2
に薬液処理や水洗処理などの一連の各種処理が施される
処理ユニット7と、この処理ユニット7と搬出側のウエ
ハ移替部6との間に配設され、処理ユニット7で処理後
のウエハ2をスピン乾燥させる乾燥部8とを有してい
る。
【0021】この処理ユニット7は、これらの各処理槽
に複数のウエハ2を搬送するための搬送用ロボット(図
示せず)のハンド部分を洗浄するハンド洗浄部9と、こ
のハンド洗浄部9側に隣接し、処理液としてのエッチン
グ液などのある程度使用された薬液が供給される後述す
る初期薬液槽を有し、この初期薬液槽にウエハ2を浸漬
することで初期薬液処理をする初期薬液処理部10と、
処理液としてのエッチング液などの新薬液が供給される
後述する最終薬液槽を有し、この最終薬液槽にウエハ2
を浸漬することで最終仕上げ用の薬液処理をする最終薬
液処理部11と、この最終薬液処理部11側に隣接し、
ウエハ2に付いた燐酸を素早く水洗する機能水洗処理部
12と、この機能水洗処理部12側に隣接し、ウエハ2
を最終的に水洗する最終水洗処理部13とを処理工程順
に有している。
【0022】これらの初期薬液処理部10と最終薬液処
理部11で本発明の基板処理装置の一実施形態を構成し
ており、最終薬液処理部11では薬液の新液が用いら
れ、初期薬液処理部10では最終薬液処理部11で用い
た薬液が使用されるようになっている。このため、常に
最終薬液処理部11では最終仕上げ用の清浄で綺麗な薬
液で薬液処理が為されて金属汚染物質がウエハ2の表面
に再付着するようなことは大幅に抑制されるようになっ
ている。また、これらの初期薬液処理部10と最終薬液
処理部11のような第1および第2の薬液処理部は、こ
の薬液処理が他の水洗処理や乾燥処理などによる各処理
に比べて時間がかかるため、初期薬液処理と最終薬液処
理の2つに分けて処理タクトを短縮することでこの薬液
処理の他の水洗処理や乾燥処理などの処理タクトと時間
的に合わせるようにするのにも好都合である。
【0023】ここでは、初期薬液処理部10と最終薬液
処理部11について本発明の基板処理装置の一実施形態
を、例えば拡散前洗浄用の薬液として液温度摂氏80度
の塩酸/過酸化水素溶液(HCL:H22:DIW=
1:1:8)の場合について以下に詳細に説明する。D
IWは純水である。
【0024】図2は図1の初期薬液処理部10および最
終薬液処理部11の概略要部断面構成を示す模式図であ
る。
【0025】図2において、初期薬液処理部10は、塩
酸/過酸化水素溶液21を貯留可能で、その塩酸/過酸
化水素溶液21中に複数のウエハ2を浸漬自在なように
上方が矩形状に開放されていると共に、この開放部周囲
にオーバーフローした塩酸/過酸化水素溶液21を受け
るオーバーフロー槽22が配設された初期薬液槽23
と、複数のウエハ2を3つのアーム部材24aで保持し
た状態で初期薬液槽23の内外を上下移動自在なリフタ
装置24と、この初期薬液槽23からオーバーフローし
た塩酸/過酸化水素溶液21を清浄化して初期薬液槽2
3内に戻してリサイクルする薬液循環手段25とを有し
ている。
【0026】また、最終薬液処理部11は、塩酸/過酸
化水素溶液21を貯留可能で、その塩酸/過酸化水素溶
液21中に複数のウエハ2を浸漬自在なように上方が矩
形状に開放されていると共に、この開放部周囲にオーバ
ーフローした塩酸/過酸化水素溶液21を受けるオーバ
ーフロー槽26が配設された最終薬液槽27と、複数の
ウエハ2を3つのアーム部材28aで保持した状態で最
終薬液槽27の内外を上下移動自在なリフタ装置28
と、この最終薬液槽27からオーバーフローした塩酸/
過酸化水素溶液21を清浄化して最終薬液槽27内に戻
してリサイクルする薬液循環手段29とを有している。
【0027】また、初期薬液処理部10の薬液循環手段
25は、オーバーフロー槽22の底部と配管接続されて
いる循環ポンプ30と、この循環ポンプ30によって循
環している塩酸/過酸化水素溶液21の温度を一定温度
になるように制御して目標設定温度に調整する温調手段
としての温調ヒータ31と、流量調整用のエアオペレー
トバルブ32と、パーティクルなどの汚染物質を塩酸/
過酸化水素溶液21から漉して取り除くフィルタ33
と、初期薬液槽23内の中央部に向けて開口した処理液
吐出用の複数のノズル口(図示せず)を有しており、こ
れらの複数のノズル口から初期薬液槽23内にフィルタ
33でリフレッシュされた塩酸/過酸化水素溶液21を
吐出する一対の管状の薬液供給部34a,34bとが順
次配管接続されて配設されている。
【0028】これによって、この塩酸/過酸化水素溶液
21は、一対の管状の処理液供給部34a,34bの複
数のノズル口(図示せず)から初期薬液槽23内の中央
部に向けて吐出されて供給され、槽内下部から上部さら
に槽上部外周側に向かう液流れを形成しつつ、複数のウ
エハ2の表面から脱落したパーティクルなどの汚染物質
と共に初期薬液槽23の上部開口部23aからオーバー
フローさせ、これをオーバーフロー槽22で受けて循環
ポンプ30さらに温調ヒータ31を介してフィルタ33
で漉してリフレッシュさせた後に、一対の管状の処理液
供給部34a,34bから再び初期薬液槽23内に戻し
てリサイクルするようになっている。
【0029】また、最終薬液処理部11の薬液循環手段
29は、オーバーフロー槽26の底部と配管接続されて
いる循環ポンプ35と、流量調整用のエアオペレートバ
ルブ36と、循環ポンプ35によって循環している塩酸
/過酸化水素溶液21の温度を一定温度になるように制
御して目標設定温度に調整する温調手段としての温調ヒ
ータ37と、パーティクルなどの汚染物質を塩酸/過酸
化水素溶液21から漉して取り除くフィルタ38と、最
終薬液槽27内の中央部に向けて開口した処理液吐出用
の複数のノズル口(図示せず)を有しており、これらの
複数のノズル口から初期薬液槽27内にフィルタ38で
リフレッシュされた塩酸/過酸化水素溶液21を吐出す
る一対の管状の薬液供給部39a,39bとが順次配管
接続されて配設されている。
【0030】これによって、この塩酸/過酸化水素溶液
21は、一対の管状の処理液供給部39a,39bの複
数のノズル口(図示せず)から最終薬液槽27内の中央
部に向けて吐出されて供給され、槽内下部から上部さら
に槽上部外周側に向かう液流れを形成しつつ、複数のウ
エハ2の表面から脱落したパーティクルなどの汚染物質
と共に最終薬液槽27の上部開口部27aからオーバー
フローさせ、これをオーバーフロー槽26で受けて循環
ポンプ35さらに温調ヒータ37を介してフィルタ38
で漉してリフレッシュさせた後に、一対の管状の処理液
供給部39a,39bから再び最終薬液槽27内に戻し
てリサイクルするようになっている。
【0031】これらの各薬液循環手段25,29はそれ
ぞれ独立に存在しているが、各薬液循環手段25,29
の間には流量調整用のエアオペレートバルブ41が途中
に配設され、各薬液循環手段25,29の間を連通また
は不連通自在なバイパス経路42が設けられている。ま
た、フィルタ38の流出側の管路と循環ポンプ35の流
入側の管路との間には、流量調整用のエアオペレートバ
ルブ43が途中に配設されたバイパス経路44が設けら
れている。さらに、制御部45はシーケンサやマイクロ
コンピュータなどで構成されており、エアオペレートバ
ルブ32,36,41,43,46,47および循環ポ
ンプ30,35に接続されている。制御部45は、後段
の最終処理槽27内の塩酸/過酸化水素溶液21を前段
の初期処理槽23内に移す場合に、シーケンサやマイク
ロコンピュータなどからの制御信号で、エアオペレート
バルブ41,43を開状態とすると共にエアオペレート
バルブ32,36,46,47を閉状態とし、かつ循環
ポンプ35を駆動させるように制御することで、バイパ
ス経路44、循環ポンプ35、バイパス経路41さらに
フィルタ33による薬液経路を形成して最終処理槽27
内の塩酸/過酸化水素溶液21が初期処理槽23内に移
されるようになっている。なお、エアオペレートバルブ
46,47は薬液排液用のバルブである。
【0032】さらに、これらの初期薬液槽23および最
終薬液槽27の上方位置にはそれぞれ、塩酸/過酸化水
素溶液21の各新液供給口が位置しており、流量調整用
バルブ40a〜40cおよび流量調整用バルブ40d〜
40fを開状態にすることで初期薬液槽23および最終
薬液槽27内にその新液が供給されるようになってい
る。この新液の供給は、初回だけが初期薬液槽23およ
び最終薬液槽27に供給されるが、それ以降は、流量調
整用バルブ40a〜40cを介して最終薬液槽27内だ
けに供給されるようになっている。なお、新液供給に関
しては、供給前に所要量の液を容器に貯めておき、供給
時には、容器内の全量を供給するようにすれば、流量調
整用バルブ40a〜40fは、各々ON/OFFバルブ
に変えてもよい。
【0033】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、クリーンルーム内にウエットステーション1
が設置されており、オペレータは、正面方向からこのウ
エハ搬入側のウエハ移載部5における第1のテーブル上
に各キャリア3をそれぞれ載置する。その後、オペレー
タによるスイッチ操作で駆動を開始して、複数のウエハ
2を収容したキャリア3からウエハ移替部5を介して搬
送用ロボットに複数のウエハ2を一括して移載する。
【0034】次に、複数のウエハ2は、搬送用のロボッ
トハンド(図示せず)によってリフタ装置24に受け渡
され、このリフタ装置24にて複数のウエハ2は一括し
て処理ユニット7の初期薬液処理部10および最終薬液
処理部11の塩酸/過酸化水素溶液21中にそれぞれ浸
漬されてエッチング処理がそれぞれ施される。
【0035】この処理ユニット7における初期薬液処理
部10および最終薬液処理部11の薬液処理について以
下に詳細に説明する。
【0036】まず、流量調整用バルブ40a〜40cお
よび流量調整用バルブ40d〜40fを開状態にするこ
とで各新液供給口からそれぞれ初期薬液槽23および最
終薬液槽27内に塩酸/過酸化水素溶液21の新液が供
給される。
【0037】さらに、初期薬液処理部10の薬液循環オ
ーバーフロー工程では、制御手段45はエアオペレート
バルブ32を開状態とすると共にエアオペレートバルブ
41,46を閉状態とし、かつ、処理液循環手段25の
循環ポンプ30を駆動制御することで、初期薬液槽23
内の塩酸/過酸化水素溶液21は一対の管状の処理液供
給部34a,34bの複数のノズル口(図示せず)から
初期薬液槽23内に塩酸/過酸化水素溶液21が供給さ
れ、塩酸/過酸化水素溶液21は槽内を上昇してさらに
その外周側に放射状に流れつつ、初期薬液槽23の上方
外周の上部開口部23aからオーバーフロー槽22内に
オーバーフローし、オーバーフロー槽22から循環ポン
プ30さらに温調ヒータ31で目標設定温度に調整され
てフィルタ33で漉された後に、一対の管状の処理液供
給部34a,34bから再び初期薬液槽23内に循環さ
れる。
【0038】また同様に、最終薬液処理部11の薬液循
環オーバーフロー工程においては、制御手段45はエア
オペレートバルブ36を開状態とすると共にエアオペレ
ートバルブ43,47を閉状態とし、かつ、処理液循環
手段29の循環ポンプ35を駆動制御することで、最終
薬液槽27内の塩酸/過酸化水素溶液21は一対の管状
の処理液供給部39a,39bの複数のノズル口(図示
せず)から最終薬液槽27内に塩酸/過酸化水素溶液2
1が供給され、塩酸/過酸化水素溶液21は槽内を上昇
してさらにその外周側に放射状に流れつつ、最終薬液槽
27の上方外周の上部開口部27aからオーバーフロー
槽22内にオーバーフローし、オーバーフロー槽26か
ら循環ポンプ35さらに温調ヒータ37で目標設定温度
に調整されてフィルタ38で漉された後に、一対の管状
の処理液供給部39a,39bから再び最終薬液槽27
内に循環される。
【0039】次に、ウエハ投入工程で、リフタ装置24
は初期薬液槽23の上方に位置しており、搬送用ロボッ
ト(図示せず)は、初期薬液処理をするべく前工程から
リフタ装置24に対して複数のウエハ2を受け渡す。リ
フタ装置24は初期薬液槽23内の所定の下位置まで下
降して各複数のウエハ2を一括して初期薬液槽23内の
塩酸/過酸化水素溶液21中にそれぞれ浸漬させる。
【0040】このとき、初期薬液槽23内の底部の両側
に配設された一対の管状の処理液供給部34a,34b
から塩酸/過酸化水素溶液21を複数の各ウエハ2に向
けて供給し続けて、初期薬液槽23の上部開口端23a
から塩酸/過酸化水素溶液21をオーバーフローさせた
状態を維持し、複数のウエハ2の表面に対して塩酸/過
酸化水素溶液21によるエッチング処理を行い、この処
理で発生したパーティクルなどの汚染物質を槽外のオー
バーフロー槽22内にオーバーフローさせて流し出す。
さらに、オーバーフロー槽22からの塩酸/過酸化水素
溶液は、循環ポンプ30から温調ヒータ31で液温度を
一定温度に保持しつつ、さらにフィルタ33でパーティ
クルなどの汚染物質が漉されてリフレッシュされた後
に、一対の管状の処理液供給部34a,34bから再び
初期薬液槽23内に戻されてリサイクルされる。
【0041】さらに、所定時間経過後、初期薬液槽23
による初期薬液処理が終了し、次のウエハ払出および投
入工程で、リフタ装置24は、初期薬液処理が済んだ複
数のウエハ2を保持した状態で初期薬液槽23の上方に
位置すると共に、リフタ装置28も最終薬液槽27の上
方に位置している。搬送用ロボット(図示せず)は、初
期薬液処理をするべく前工程からリフタ装置24に対し
て別の複数のウエハ2を受け渡すと共に、最終薬液処理
をするべくリフタ装置24上の複数のウエハ2をリフタ
装置28に対して受け渡す。これらのリフタ装置24,
28はそれぞれ各槽内の所定の下位置までそれぞれ下降
して各複数のウエハ2をそれぞれ一括して各槽内の塩酸
/過酸化水素溶液21中にそれぞれ浸漬させる。
【0042】このとき、初期薬液槽23内の底部の両側
に配設された一対の管状の処理液供給部34a,34b
から塩酸/過酸化水素溶液21を複数の各ウエハ2に向
けて供給し続けて、初期薬液槽23の上部開口端23a
から塩酸/過酸化水素溶液21をオーバーフローさせた
状態を維持し、複数のウエハ2の表面に対して塩酸/過
酸化水素溶液21によるエッチング処理を行い、この処
理で発生したパーティクルなどの汚染物質を槽外のオー
バーフロー槽22内にオーバーフローさせて流し出す。
さらに、オーバーフロー槽22からの塩酸/過酸化水素
溶液は、循環ポンプ30から温調ヒータ31で液温度を
一定温度に保持しつつ、さらにフィルタ33でパーティ
クルなどの汚染物質が漉されてリフレッシュされた後
に、一対の管状の処理液供給部34a,34bから再び
初期薬液槽22内に戻されてリサイクルされる。
【0043】また同様に、最終薬液槽27内の底部の両
側に配設された一対の管状の処理液供給部39a,39
bから塩酸/過酸化水素溶液21を複数の各ウエハ2に
向けて供給し続けて、最終薬液槽27の上部開口端27
aから塩酸/過酸化水素溶液21をオーバーフローさせ
た状態を維持し、複数のウエハ2の表面に対して塩酸/
過酸化水素溶液21によるエッチング処理を行い、この
処理で発生したパーティクルなどの汚染物質を槽外のオ
ーバーフロー槽26内にオーバーフローさせて流し出
す。さらに、オーバーフロー槽26からの塩酸/過酸化
水素溶液は、循環ポンプ35から温調ヒータ37で液温
度を一定温度に保持しつつ、さらにフィルタ38でパー
ティクルなどの汚染物質が漉されてリフレッシュされた
後に、一対の管状の処理液供給部39a,39bから再
び初期薬液槽22内に戻されてリサイクルされる。
【0044】このようにして、所定の薬液処理時間だけ
この状態を維持し所定濃度の塩酸/過酸化水素溶液21
内に複数のウエハ2を一括して浸漬することで所定の薬
液処理を行う。
【0045】さらに、初期薬液処理部10さらに最終薬
液処理部11における薬液処理が終了し、さらに、機能
水洗処理部12でウエハ2を機能水洗し、さらに最終水
洗処理部13でウエハ2を最終的に水洗した後に、複数
のウエハ2を乾燥部8でスピン乾燥する。以上のように
して、所定の表面処理が為されスピン乾燥された複数の
ウエハ2は搬出側のウエハ移替部6のキャリア4内に搬
送用ロボット(図示せず)で搬送されて回収され、搬出
側のウエハ移替部6において、上記ウエハ移替部5の場
合とは逆に、2個の搬送用のキャリア3に2つのウエハ
群に分けられて前後のキャリア3内にそれぞれ移し替え
られることになる。オペレータは、処理済みの複数のウ
エハ2が収容された2つのキャリア3を搬出すればよい
ことになる。
【0046】以上のような所定の薬液処理を所定回数
(例えば3〜5回)繰り返す数バッチ処理の後に、初期
薬液処理部10の初期薬液槽23内の塩酸/過酸化水素
溶液21を排液する。さらに、制御部45はシーケンサ
やマイクロコンピュータなどからの制御信号で、エアオ
ペレートバルブ41,43を開状態とすると共にエアオ
ペレートバルブ32,36,46,47を閉状態とし、
かつ循環ポンプ35を駆動させるように制御すること
で、バイパス経路44、循環ポンプ35、バイパス経路
41さらにフィルタ33による薬液経路を形成して最終
処理槽27内の塩酸/過酸化水素溶液21を初期処理槽
23内に移す。さらに、、流量調整用バルブ40a〜4
0cを開状態にすることで新液供給口から最終薬液槽2
7内だけに塩酸/過酸化水素溶液21の新液が供給され
る。それ以降は、これらの液移送工程が数バッチ処理毎
に繰り返されることになる。
【0047】したがって、所定回数(例えば3〜5回)
の薬液処理が終わると、後段側の最終薬液槽27内から
前段側の初期薬液槽23内に処理液を移すため、後段の
最終薬液槽27に薬液の新液を供給すれば、この最終薬
液槽27では常に最終仕上げ用のより清浄な薬液による
薬液処理とすることができて金属イオンなどの微粒子の
蓄積汚染を抑制することができ、この蓄積汚染によるウ
エハ2への再付着を防止して後工程への金属微粒子付着
による悪影響を防止でき、製品品質が向上すると共に、
処理液循環手段25による薬液のリサイクルによって薬
液の使用量を削減でき、また、初期薬液槽23での薬液
は従来以上に使用可能なことからも薬液の使用量を削減
することができる。
【0048】また、最後薬液槽27の温調ヒータ37で
既に温調処理が施された薬液を初期薬液槽23内に移す
際には、温調ヒータ31や温調ヒータ37を介すことな
く循環ポンプ35とフィルタ33を経由するように配管
接続が為されるため、前段の初期薬液槽23における処
理液循環手段25の温調ヒータ31は目標設定液温度に
対する温度差の大きい新液などが供給されて来るような
ことはないことから、目標設定液温度を維持する程度の
出力があればよく、より小さい温調ヒータ31で済み、
省スペースと省電力および省コストとすることができる
と共に、温調に必要な時間も短縮化することができる。
【0049】なお、上記実施形態のウエットステーショ
ン1は、本発明に係る初期薬液処理部10さらに最終薬
液処理部11が適用される多槽式基板処理装置の一例で
あって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で適宜変更可能である。また、上記実施形態の処
理ユニット7では、一連の各種薬液処理として、塩酸/
過酸化水素溶液21による拡散前洗浄処理について説明
してきたが、この塩酸/過酸化水素溶液21による拡散
前洗浄処理の他に、レジスト膜剥離処理、酸化膜エッチ
ング処理、ライトエッチング処理および窒化膜除去処理
などの各種薬液処理であってもよいことは言うまでもな
いことである。
【0050】また、上記実施形態のウエットステーショ
ン1では、初期薬液処理部10および最終薬液処理部1
1の2つの薬液処理部を設けたが、初期薬液処理部10
と最終薬液処理部11の間に中間薬液処理部を設け、3
つの薬液処理部を設けてもよく、この場合、薬液の新液
は最終薬液処理部11に供給されて所定回数使用された
後に上記実施形態と同様の構成のバイパス経路44,4
2を介して中間薬液処理部に供給されて使用され、さら
に、中間薬液処理部で所定回数使用された後に上記実施
形態と同様の構成のバイパス経路44,42を介して初
期薬液処理部10に供給されて所定回数使用されるよう
にしてもよい。この場合には、初期薬液処理部10、中
間薬液処理部さらに最終薬液処理部11の後工程になる
ほど、金属汚染のより少ない清浄な薬液による薬液処理
となって基板への再付着も抑制されて後工程に対する信
頼性をより確保することが可能となる。さらに、3つ以
上の薬液処理部を設けてもよいし、また、上記中間薬液
処理部の代りに水洗槽を有する水洗処理部を設けてもよ
い。このように、初期薬液処理部10と最終薬液処理部
11の間に水洗処理部を設け、初期薬液処理部10によ
る薬液処理後に水洗処理を施し、その後、最終薬液処理
部11で、金属汚染のより少ない清浄な薬液による薬液
処理を行うようにすれば、薬液量が節約できると共に、
金属イオンなどの微粒子の基板への再付着もより抑制さ
れて後工程に対する信頼性をより確保することが可能と
なる。
【0051】さらに、上記実施形態のウエットステーシ
ョン1では、後段側の最終薬液槽27内に薬液の新液を
供給し、バイパス経路42を介して最終薬液槽27内の
薬液を前段側の初期薬液槽23内に移すように構成した
が、これに限らず、これらの初期薬液槽23と最終薬液
槽27を交互に排液して薬液の新液を供給し、薬液の新
液を供給した側の処理槽を最終仕上げ薬液処理用の処理
槽とし、基板搬送手段としての搬送ロボット(図示せ
ず)が、初期薬液処理用の処理槽から処理を開始して、
最終仕上げ薬液処理用の処理槽で処理を終了するように
基板を搬送する構成とすることもできる。この場合、上
記実施形態のように、後段から前段の処理槽内に薬液を
移すバイパス経路41を必要とせず、最終処理槽27で
は常に最終仕上げ用の清浄な処理液による薬液処理とす
ることができて金属微粒子の蓄積汚染を抑制でき、この
蓄積汚染による基板への再付着を防止することができて
製品品質が向上する。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1,4によ
れば、後段側の処理槽内から前段側の処理槽内に処理液
を移すため、後段の処理槽に処理液の新液を供給すれ
ば、後段の処理槽では清浄な処理液による処理とするこ
とができて金属微粒子の蓄積汚染を抑制することがで
き、この蓄積汚染による基板への再付着を防止して、製
品品質を向上させることができると共に、処理液のリサ
イクルによる処理液の使用量の削減や、前段処理槽での
処理液の使用は従来以上に使用できることから処理液の
使用量の削減を図ることができる。
【0053】また、本発明の請求項2によれば、2つの
処理槽を交互に排液して処理液の新液を供給し、処理液
の新液を供給した側の処理槽を第1処理槽とし、基板搬
送手段が、第1処理槽から処理を開始して、第2処理槽
で処理を行うように基板を搬送するようにしたため、請
求項1のように、バイパス経路を介して後段から前段の
処理槽内に処理液を移すようなことなく、第2処理槽で
は清浄な処理液による処理とすることができて金属微粒
子の蓄積汚染を抑制でき、この蓄積汚染による基板への
再付着を防止することができて製品品質を向上させるこ
とができる。
【0054】さらに、本発明の請求項3によれば、後段
の処理槽で既に温調処理が施された処理液を前段の処理
槽内に移す際には、温調手段を介することなく循環ポン
プとフィルタを経由するように配管接続が為されるた
め、前段の処理槽における処理液循環手段の温調手段は
目標設定温度に対する温度差の大きい新液などの処理液
が供給されて来るようなことはなく、目標設定温度を維
持する程度の出力のより小型の温調手段で済み、省スペ
ースと省電力および省コストとすることができると共
に、温調に要する時間も節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における基板処理装置を組
み込んでなるウエットステーションの概略構成を示す平
面図である。
【図2】図1の薬液処理部の要部断面構成を示す模式図
である。
【図3】従来の多槽式の基板処理装置の要部断面構成を
示す模式図である。
【図4】従来の単槽式の基板処理装置の要部断面構成を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 ウエットステーション 2 ウエハ 7 処理ユニット 10 初期薬液処理部 11 最終薬液処理部 21 塩酸/過酸化水素溶液 22,26 オーバーフロー槽 23 初期薬液槽 25,29 薬液循環手段 27 最終薬液槽 30,35 循環ポンプ 31,37 温調ヒータ 32,36,41,43 エアオペレートバルブ 33,38 フィルタ 34a,34b,39a,39b 薬液供給部 40a〜40c 流量調整用バルブ 42,44 バイパス経路 45 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液中に複数または一の基板を所定順
    序で浸漬させて処理を施す基板処理装置において、 前記処理液を貯留する第1処理槽および浸漬順序が第1
    処理槽より後段の第2処理槽と、 前記少なくとも2つの処理槽の処理液をそれぞれフィル
    タを通して同じ処理槽内にそれぞれ戻してリサイクルす
    る各処理液循環手段と、 第1処理槽の処理液循環手段と第2処理槽の処理液循環
    手段との間を連通または不連通に切替え自在なバイパス
    経路と、 前記処理液循環手段およびバイパス経路を制御して前記
    バイパス経路を介して第2処理槽内の処理液を第1処理
    槽内に移す制御手段とを有したことを特徴とする基板処
    理装置。
  2. 【請求項2】 処理液中に複数または一の基板を浸漬さ
    せて処理を施す基板処理装置において、 前記処理液を貯留する少なくとも2つの処理槽と、 前記少なくとも2つの処理槽の処理液をそれぞれフィル
    タを通して同じ処理槽内にそれぞれ戻してリサイクルす
    る各処理液循環手段と、 前記少なくとも2つの処理槽内に順次処理液の新液を供
    給する場合、新液が供給された1つの処理槽を後段処理
    用の第2処理槽とし、他の処理槽のうち少なくとも1つ
    の処理槽を前段処理用の第1処理槽として、第1処理槽
    から処理を開始して、第2処理槽で処理する搬送順序で
    前記基板を搬送する基板搬送手段とを有したことを特徴
    とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液循環手段は、循環ポンプ、温
    調手段、流量調整手段およびフィルタを有し、前記制御
    手段は、第2処理槽から第1処理槽に前記各処理液循環
    手段およびバイパス経路をそれぞれ介して処理液を移す
    際に、循環ポンプとフィルタを経由するように配管接続
    が為されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも第1処理槽および、浸漬順序
    において第1処理槽より後段の第2処理槽内の処理液中
    にそれぞれ複数または一の基板をそれぞれ浸漬させて処
    理を施す処理工程を所定回数繰り返す毎に、前記第2処
    理槽内の処理液を第1処理槽内に移すと共に、前記第2
    処理槽内に処理液の新液を供給することを特徴とする基
    板処理方法。
JP8169198A 1998-03-27 1998-03-27 基板処理装置および基板処理方法 Withdrawn JPH11283947A (ja)

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