JPH11145105A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH11145105A
JPH11145105A JP32951497A JP32951497A JPH11145105A JP H11145105 A JPH11145105 A JP H11145105A JP 32951497 A JP32951497 A JP 32951497A JP 32951497 A JP32951497 A JP 32951497A JP H11145105 A JPH11145105 A JP H11145105A
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tank
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JP32951497A
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Shigenori Kitahara
重徳 北原
Yuji Tanaka
裕司 田中
Shinichiro Shimomura
伸一郎 下村
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持溝内に液流を作り,その結果,基板の表
面に筋状のパーティクル模様を残す心配のない洗浄装置
を提供する。 【解決手段】 ウェハWを洗浄液に浸漬して洗浄する洗
浄槽40と,洗浄槽40内でウェハWの左右の周縁部を
保持する保持棒42,43と,洗浄液を洗浄槽40内に
供給するノズル60とを備えた洗浄装置14において,
ノズル60の吐出口61を,保持棒42,43の保持溝
45に指向させ,さらにウェハWと保持棒42との接点
Aにおける接線lとウェハWの保持棒43との接点Bに
おける接線l’との両方の内側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体デバイスや
LCD基板等の基板を洗浄槽内に充填された洗浄液に浸
漬させて洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,半導体デバイスの製造工程にお
いては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)表
面のパーティクル,有機汚染物,金属不純物,自然酸化
膜等の不純物を除去するために洗浄システムが使用され
ている。その中でもウェハを洗浄槽内の洗浄液に浸漬し
て洗浄処理を行う洗浄装置を備えたウェット型の洗浄シ
ステムは,洗浄液の組成や組み合わせを変えることで,
複数の種類のコンタミネーションやウェハに付着したパ
ーティクルを効果的に除去できるため,幅広く使用され
ている。
【0003】このような洗浄システムにおける洗浄プロ
セスは,アンモニア処理,フッ酸処理,硫酸処理,塩酸
処理などの各種の薬液処理と,純水などによる水洗処理
が交互に行われるようになっており,効果的な洗浄処理
が行えるように清浄度の高い洗浄液の使用を心掛けてい
る。即ち,洗浄処理中は清浄化された洗浄液を洗浄槽内
に供給し続けると共に,洗浄処理に使用された洗浄液を
洗浄槽内から溢れ出させて排液し,洗浄槽内を常に清浄
化された洗浄液に置換している。また,一度洗浄に使用
した洗浄液を清浄化させ,再び洗浄槽内に供給すること
により,洗浄液の再利用を図っている。この洗浄槽内に
洗浄液を供給する方法としては,従来から整流板方式や
ノズル方式などが知られている。
【0004】ノズル方式は,特にノズルからウェハの表
面に直接洗浄液を吐出しウェハの表面を迅速に洗浄処理
することができる。例えば図8及び図9に示すような従
来の洗浄槽100で行われるノズル方式の洗浄処理につ
いて説明すると,先ず洗浄槽100は内槽101と外槽
102とから成り,内槽101内には底部の左右両端に
対をなして配置されたノズル103,103と,左右一
対の平行な保持棒104,105と,中央で保持棒10
4,105よりも低い位置に配置された支持ガイド棒1
06とが備えられている。保持棒104,105はいず
れも保持溝107にウェハWの周縁下部を107溝内に
入れた状態で保持し,支持ガイド棒106はウェハWの
周縁下部を図示しない溝の隙間に宙に浮いた状態で位置
させてウェハWの倒れを防止している。そして,これら
保持棒104,105に保持されたウェハWの表面に向
かってノズル103が上向きに洗浄液を吐出する。さら
に洗浄液は,ノズル103の勢いによりウェハWの表面
を流通し内槽101の上方まで上昇し,その後に内槽1
01の上方から外槽102に溢れ出でる。このようにウ
ェハWの表面全面に渡って清浄な洗浄液を供給し好適な
洗浄処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,従来の洗浄
槽では,自然酸化膜等を洗浄除去するためにフッ酸成分
を主体とした洗浄液(HF/H2Oの混合液,HF/N
4Fの混合液)が用いられ,また,窒化膜を洗浄除去
するために,燐酸成分を主体とした洗浄液(H3PO4
が用いられている。これらは何れも洗浄処理中に洗浄液
の薬液成分と自然酸化膜及び熱酸化膜等とが反応し,ウ
ェハWの表面をウェットエッチングする。また,比較的
高濃度のフッ酸成分を主体とした洗浄液(例えばHFが
1の割合に対し,H2Oを50以下の割合で混合したも
の)や燐酸成分を主体とした洗浄液中には,このウェッ
トエッチングの反応によりシリカ(SiO2)などの反
応性生成物が発生する。このような反応性生成物は,洗
浄槽の洗浄液中にそのまま残存しているわけではなく,
先に述べたような洗浄液の置換によって,洗浄槽から洗
浄液が排液されるのに伴い洗浄槽内から自然と排出され
ていく。
【0006】しかしながら,時として洗浄液の流れの如
何によっては,反応性生成物がウェハの表面に付着,残
存しパーティクルの原因になりその後の製造工程に影響
を与えてしまう場合がある。即ち,図8及び図9に示す
ように,まず内槽101内の底部の左右両端に配置され
たノズル103,103の吐出によりウェハWの外側か
らウェハWの表面側に向かって流れる液流108が形成
される。洗浄液中の反応性生成物は,この液流108に
よってウェハWの表面側へと流れその最中にウェハWの
表面に接触し付着し易い状態となる。さらに,ウェハW
の表面側に向かう液流108は,保持棒104,105
を迂回してしまうので,保持棒104,105の保持溝
107に保持されたウェハの周縁部近傍は,保持棒10
4,105自身の陰となり液流108が好適に流通しな
い。これにより,保持溝107に保持されたウェハの周
縁部近傍では反応性生成物が溜まり易い。従って,以上
のような要因により,保持棒104,105の保持溝1
07に保持されたウェハWの周縁部近傍に周縁から中心
に向かう方向に筋状のパーティクル模様109が形成さ
れてしまう場合がある。
【0007】本発明はそのような問題点に鑑みてなされ
たものであり,その目的は,保持手溝内に液流を作り,
その結果,基板の表面に筋状のパーティクル模様を残す
心配のない洗浄装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1の発明は,基板を洗浄液に浸漬して洗浄す
る洗浄槽と,洗浄槽内で基板の周縁部を保持溝によって
保持する保持手段と,洗浄液を洗浄槽内に供給する供給
手段とを備えた洗浄装置において,少なくとも保持溝に
向かって供給された洗浄液が保持溝を流れ出た後に基板
の外側に流れ出るように供給手段の吐出口を指向させた
ことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の洗浄装置によれば,基板
の表面側から基板の外側に向かって洗浄液が流れるた
め,洗浄液中の反応性生成物は,基板の外側へ押し流さ
れ基板の表面には付着し難くなる。しかも,このような
流れを形成することにより,保持溝及び保持溝に保持さ
れた基板の周縁部近傍に洗浄液を好適に流通させ,これ
らに残留している反応性生成物を綺麗に洗い流すことが
できる。従って,パーティクル除去の効率が改善され基
板の表面に筋状のパーティクル模様が残らず,基板の表
面全体に渡り良好な洗浄処理を行うことが可能となる。
【0010】請求項1に記載の洗浄装置において,請求
項2に記載したように,供給手段を,基板の底部から基
板に向かって洗浄液を供給できるように洗浄槽の底部に
配置するのがよい。かかる構成によれば,供給手段から
上向きに洗浄液を吐出し,基板の表面に対する液流を上
昇流として形成するので,基板を効率良く洗浄処理でき
る。
【0011】請求項3に記載したように,保持手段は基
板の左右の周縁部を保持溝によって保持する左右一対の
保持部材を備え,供給手段を左右一対の保持部材より内
側に配置するのがなお好ましい。かかる構成によれば,
保持溝及び保持溝に保持された基板の周縁部近傍におい
て,基板の表面側から基板の外側に向かう洗浄液の液流
を形成することができる。
【0012】さらに基板の形状が円盤形状であれば,請
求項4に記載したように,供給手段の吐出口を,基板と
一方の保持部材との接点における接線と基板と他方の保
持部材との接点における接線との両方の内側に配置する
のがよい。この場合,供給手段の吐出口と左右一対の保
持部材との間に,供給手段から吐出された洗浄液の液流
を迂回させるような障害物が存在しないため,保持溝及
び保持溝に保持された基板の周縁部近傍にこの液流を確
実に流通させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明すると,本実施の形態にかかる洗浄装置を備えた
洗浄システムは,キャリア単位での基板としてのウェハ
の搬入,ウェハの洗浄,ウェハの乾燥,キャリア単位で
のウェハの搬出までを一貫して行うように構成されてい
る。図1は,本発明の実施の形態にかかる洗浄装置12
〜19を説明するための洗浄システム1の斜視図であ
る。
【0014】この洗浄システム1は,洗浄前のウェハW
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入・取出部2と,この搬入・取出部2から搬出さ
れたウェハWを洗浄,乾燥する洗浄乾燥処理部3と,こ
の洗浄乾燥処理部3で洗浄,乾燥されたウェハWをキャ
リアC単位で搬出する装填・搬出部4の三つの箇所に大
別することができる。
【0015】搬入・取出部2には,洗浄前のウェハWを
例えば25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる
搬入部5と,この搬入部5と隣接するキャリアCからウ
ェハWを取り出すためのローダ6と,搬入部5の所定位
置に送られたキャリアCをローダ6へ一度に適宜数(例
えば2個)ずつ移送するための移送装置7が設けられて
いる。
【0016】洗浄乾燥処理部3には,搬入・取出部2側
から装填・搬出部4側の順に,後述する搬送装置30の
ウェハチャック36を洗浄および乾燥するためのウェハ
チャック洗浄・乾燥装置11,各種の薬液や純水等の処
理液を用いてウェハWを洗浄する洗浄装置12〜19,
搬送装置33のウェハチャック39を洗浄および乾燥す
るためのウェハチャック洗浄・乾燥装置20,および,
各洗浄装置12〜19で洗浄されたウェハWを,例えば
イソプロピルアルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥さ
せる乾燥装置21が配列されている。
【0017】そして,ウェハチャック洗浄・乾燥装置1
1,20では,例えば純水などを用いてウェハチャック
36とウェハチャック39の洗浄をそれぞれ行い,更
に,ウェハチャック36とウェハチャック39の乾燥も
行う。また,一般的な洗浄プロセスに従い,薬液洗浄と
リンス洗浄とが交互に行えるように洗浄システム1で
は,洗浄装置12,14,16,18は薬液洗浄を行う
洗浄装置として構成され,洗浄装置13,15,17,
19はリンス洗浄を行う洗浄装置として構成されてい
る。その一例として,洗浄装置12では,例えばアンモ
ニア成分を主体とした洗浄液(NH4OH/H22/H2
Oの混合液)を用いた洗浄処理を行って,ウェハWの表
面に付着している有機汚染物,パーティクル等の不純物
質を除去する。また,洗浄装置16では,例えば塩酸成
分を主体とした洗浄液(HCl+H22の混合液)を用
いた洗浄処理を行って,金属イオンを除去する。また,
洗浄装置14,18では,何れもフッ酸成分を主体とし
た洗浄液(HF/H2Oの混合液)を用いた洗浄処理を
行って,ウェハWの表面に形成された酸化膜等を除去す
る。また,洗浄装置13,15,17,19では,例え
ば純水の如き洗浄水を用いてウェハWのリンス洗浄を行
う。更に,乾燥装置20では,IPA蒸気を利用してウ
ェハWの表面を乾燥処理するように構成されている。な
お,本実施の形態において,洗浄装置14,18におい
て使用される洗浄液は,比較的高濃度の洗浄液(HFが
1の割合に対し,H2Oを50以下の割合で混合したも
の)が使用されている。
【0018】なお以上の配列や各洗浄装置12〜19の
組合わせは,ウェハWに対する処理,洗浄の種類によっ
て任意に組み合わせることができる。例えば,ある洗浄
装置を減じたり,逆にさらに他の種類の薬液を用いてウ
ェハWを洗浄処理する洗浄装置を付加してもよい。
【0019】装填・搬出部4には,先に説明した搬入・
取出部2のローダ6と同様の構成を有し洗浄後のウェハ
WをキャリアCに搬入するアンローダ22と,搬入部5
と同様の構成を有し洗浄後のウェハWをキャリアC単位
で搬出する搬出部23と,移送装置7と同様の構成を有
する移送装置(図示せず)とがそれぞれ設けられてい
る。
【0020】洗浄乾燥処理部3の前面側(図1における
手前側)には,搬入・取出部2側から装填・搬出部4側
の順に,四つの搬送装置30,31,32,33が配列
されており,各搬送装置30,31,32,33は,そ
れぞれ対応するウェハチャック36,37,38,39
を備えている。
【0021】搬送装置30,31,32,33は何れも
同様の構成を備えているので,例えばウェハチャック洗
浄・乾燥装置11,洗浄装置12及び洗浄装置13の相
互間でウェハWを搬送させる搬送装置30を例にして説
明すると,搬送装置30のウェハチャック36は,図2
に示すように,キャリアC二つ分の複数枚のウェハW,
即ち,この実施の形態においては50枚のウェハWを一
括して把持する左右一対の把持部36a,36bを備え
ている。この把持部36a,36bは,回動自在(θ方
向)に構成され,さらに前後方向(Y方向),上下方向
(Z方向)に移動自在に構成されている。また,搬送装
置30自身は,ガイド34に沿って洗浄システム1の長
手方向にスライド方向(X方向)に移動自在に構成され
ている。
【0022】一方,洗浄装置12に備えられた洗浄槽4
0の底部には,各槽内でウェハW同士を所定の等間隔に
保ちつつ立てた状態で整列させて保持する保持手段とし
てのボート部41がそれぞれ設置されている。このボー
ト部41には,ウェハWの周縁下部を支持する保持部材
としての左右一対の平行な保持棒42,43と,ウェハ
Wの倒れを防止するために保持棒42,43よりも低く
く中央に配置された支持ガイド棒44が図2で示すよう
に備えられている。これら保持棒42,43の表面には
保持溝45がそれぞれ50個ずつ形成され,支持ガイド
棒44の表面には溝46が50個形成されている。ウェ
ハWを保持する際には,保持溝45によってウェハWの
周縁下部を保持すると共に,ウェハWの倒れを防止でき
るようにウェハWの周縁下部を溝46の隙間に宙に浮い
た状態で位置させる。なお,その他の洗浄装置13〜1
9にも同一の構成を有した洗浄槽40が備わっており,
ここで説明した洗浄装置12の洗浄槽40を代表とし
て,他の洗浄装置13〜19の洗浄槽40についての説
明は省略する。
【0023】そして,例えば洗浄装置12,13におい
て洗浄処理する場合,搬送装置30は,各槽内のボート
部41上にウェハWを受け渡し自らは各槽の上方に退避
すると共に,洗浄処理後はウェハWを槽内から取り出し
次の槽に搬送していく。こうして搬送装置30は,搬入
・取出部2から50枚のウェハWを受け取り,洗浄装置
12,13にウェハWを順次搬送し,各装置内に50枚
のウェハWを一括して搬入出できるようになっている。
【0024】なお,搬送装置30について代表して説明
したが,その他の搬送装置31,32,33およびそれ
らのウェハチャック37,38,39も,搬送装置30
およびウェハチャック36と同一の構成を有しており,
同様に例えば50枚のウェハWを一括して把持し,搬送
するように構成されている。
【0025】次に,薬液成分を主体とした洗浄液を用い
てウェハWを洗浄処理する洗浄装置12〜19はいずれ
も同様の構成を有しており,フッ酸成分を主体とした洗
浄液を用いる洗浄装置14について図3〜図6を参照に
説明する。
【0026】図3は,洗浄槽40にかかる回路系統を示
す説明図であり,図4は,洗浄装置14内に備えられた
洗浄槽40の断面図である。まず,図3及び図4に示す
ように,洗浄装置12内に備えられた洗浄槽40はウェ
ハWを収納するのに充分な大きさを有する箱形の内槽5
0と外槽51から構成されている。内槽50の上面は開
口しており,この上面の開口部を介してウェハWが内槽
50の内部に挿入される。外槽51は,内槽50の上端
からオーバーフローした洗浄液を受けとめるように,内
槽50の開口部を取り囲んで装着されている。
【0027】図3に示すように内槽50と外槽51との
間には,ウェハWの洗浄処理中に洗浄液を循環流通させ
て供給する循環供給回路53が接続されている。この循
環供給回路53の入口は弁55を介して外槽51の底面
に接続されており,循環供給回路53の途中には,ポン
プ56,ダンパ57,ヒータ58,フィルタ59が順に
配列され,循環供給回路53の出口は供給手段としての
ノズル60に接続されている。そして,弁55を開くこ
とによって,内槽50から外槽51にオーバーフローし
た洗浄液を,循環供給回路53に流入させるようになっ
ている。循環供給回路53に流入した洗浄液は,ポンプ
56の稼働によって,ダンパ57,ヒータ58,フィル
タ59の順に流し温調及び清浄化させた後,ノズル60
を経て再び内槽50内に供給するようになっている。な
お,循環供給回路53には,最初に洗浄液を槽内に充填
したり足りなくなった洗浄液を適宜補充するために洗浄
液供給回路62が弁63を介して接続され,槽内から洗
浄液を排液するために内槽50の底面には弁64を介し
て排液回路65が接続され,同様に外槽51の底面には
弁66を介して排液回路67が接続されている。
【0028】ノズル60は,図4に示すように内槽50
の底部中央に単体で配置されており,さらに図5に示す
ようにノズル60は円筒形状を有している。そして,そ
の周面に穿設された複数の吐出口61から,ボート41
部の保持棒42,43に保持されたウェハWの表面に向
かって上向きに洗浄液を吐出するように構成されてい
る。
【0029】ここで,ノズル60の吐出口61について
詳しく説明すると,図6に示すように,保持溝45に向
かって供給された洗浄液は保持溝45を流れ出てウェハ
Wの外側に流れ出るように,ノズル60の吐出口61は
指向されている。しかも,保持棒42,43の保持溝4
5に指向されたノズル60の吐出口61から吐出された
洗浄液が保持棒42,43の外側を迂回して流れたり保
持棒42,43の周面に衝突したりして,本来の押し流
す効果を発揮できないといった事態を回避するために,
図4に示すように,ノズル60の吐出口61をウェハW
と保持棒42との接点Aにおける接線lとウェハWの保
持棒43との接点Bにおける接線l’との両方の内側に
配置している。このようなノズル60の吐出口61の指
向性と配置を設定することにより,保持棒42,43の
内側,即ち保持棒42,43の保持溝45及びこれに保
持されたウェハWの周縁部近傍において,ウェハWの表
面側からウェハWの外側へ確実に流れ出る洗浄液の液流
62を形成する構成になっている。
【0030】なお,洗浄装置12〜15及び16〜19
も洗浄装置14と同様の構成を備えており,詳細な説明
は省略する。
【0031】次に,以上のように構成された本実施の形
態にかかる洗浄装置12〜19を備えた洗浄システム1
におけるウェハWの処理工程を説明する。
【0032】まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入・取出部2の搬入部5に載置する。そし
て,この搬入部5に載置されたキャリアCを移送装置7
によって隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,
例えばキャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリア
Cから取り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚
のウェハWを整列待機させる。
【0033】続いて,既にウェハチャック洗浄・乾燥装
置11において洗浄および乾燥処理された搬送装置30
のウェハチャック36が,ローダ6に整列している待機
状態のウェハWの上方に移動し,その整列されたウェハ
Wをウェハチャック36により50枚単位で一括して把
持する。それらウェハWを搬送装置30,31,32,
33のウェハチャック36,37,38,39と引き続
いて各洗浄装置12〜19に順次搬送し,ウェハW表面
に付着している有機汚染物,パーティクル等の不純物質
を除去するための所定の洗浄処理が行われていく。
【0034】ここで,代表してフッ酸成分を主体とした
洗浄液を用いる洗浄装置14の洗浄処理の工程を図3〜
6を参照にして説明する。予め,洗浄槽40の内槽50
内へ洗浄液供給回路62から比較的高い濃度(HFが1
の割合に対し,H2Oを50以下の割合で混合したも
の)に調整された洗浄液が供給され,洗浄液の充填が行
われる。そして,内槽50,循環供給回路53,外槽5
1の順に流れる循環流を形成させる。この場合,図3に
示したように,内槽50の上方から溢れ出た洗浄液を外
槽51に受けとめて循環供給回路53に流し,ポンプ5
6の稼働によってダンパ57,ヒータ58,フィルタ6
0と流して温調及び清浄化した後,内槽50に配置され
ているノズル60によって内槽50の下方から再び供給
し洗浄液を循環させる。
【0035】次に,こうした洗浄槽40での洗浄液の循
環が開始した直後に,50枚のウェハWを保持した搬送
装置31のウェハチャック37が洗浄槽40内に下降す
る。そして,このウェハWを洗浄槽40内のボート部4
1に受け渡し,内槽50の底部に配置された単体のノズ
ル60から上向きに洗浄液を吐出し,図4に示したよう
に,ボート部41上に保持されたウェハWに対して均一
な洗浄を行う。また,単体のノズル60のみでも均一な
洗浄処理ができるので,内槽50内の構成が簡素化して
いる。
【0036】ところで,洗浄装置14で使用される洗浄
液は比較的高濃度のDHF洗浄液であるため,洗浄処理
中において洗浄液の薬液成分と自然酸化膜及び熱酸化膜
等とが反応しウェハWの表面をウェットエッチングす
る。そして,これに伴い液中やウェハWの表面に反応性
生成物が発生する。ここで,図4及び図6に示したよう
に,保持棒42,43の保持溝45に指向され,かつ,
接線lと接線l’との両方の内側に配置されたノズル6
0の吐出口61から吐出された洗浄液は,保持棒42,
43の保持溝45に向かって流れ,保持棒42,43の
保持溝45に保持されたウェハWの周縁部近傍において
表面側からウェハWの外側へ流れ出ていく。こうして洗
浄液の液流62は,保持棒42,43の保持溝45を流
れこれに保持されたウェハWの周縁部近傍を綺麗に洗い
流し,そのまま内槽50の上方に上昇していく。従っ
て,保持棒42,43の保持溝45やこれに保持された
ウェハWの周縁部近傍に残留している反応生成物を除去
し,ウェハWの表面に筋状のパーティクル模様が残るこ
とがない。以後,所定の時間が経過するまでウェハWの
表面全体に渡り良好な洗浄処理が行われることになる。
【0037】所定の洗浄処理が終了後,搬送装置31の
ウェハチャック37が洗浄槽40の内槽50内に下降
し,ボート部41上に保持された50枚のウェハWを一
括して把持して上昇する。こうして50枚のウェハWを
一括して洗浄槽40の内槽50内から取り出す。そし
て,各洗浄装置12〜19での所定の洗浄処理が終了す
ると,最後にウェハWは乾燥装置20において乾燥さ
れ,装填・搬出部4を介してキャリアC単位で装置外に
搬出される。
【0038】かくして,本実施の形態の洗浄装置14に
よれば,ノズル60の吐出口61を保持棒42,43の
保持溝45に指向させ,かつ,接線lと接線l’との両
方の内側に配置することにより,保持棒42,43の保
持溝45及びこれに保持されたウェハWの周縁部近傍
に,ウェハWの表面側からウェハWの外側に向かって流
れる液流62を形成させて残留している反応性生成物を
綺麗に洗い流すことができる。従って,パーティクル除
去の効率が改善されウェハWの表面に筋状のパーティク
ル模様を残すことがなくなり,ウェハWの表面全体に渡
り良好な洗浄処理を行うことが可能となる。
【0039】なお,本発明の実施の形態の一例について
説明したが,本発明はこの例に限定されるものでなく,
種々の様態を採りうるものである。例えば,図7に示す
ように,左右一対のノズル70が,同様に左右一対の保
持棒42,43よりも内側に配置されていてもよい。か
かる構成によれば,保持棒42,43の保持溝45及び
これに保持されたウェハWの周縁部近傍において,ウェ
ハWの表面側からウェハWの外側に向かう洗浄液の液流
71を確実に形成することができる。また,このような
複数のノズル70を設けて洗浄液の供給能力の増加を図
り,迅速でより効率の良い洗浄処理を実現するのもよ
い。
【0040】なお,一例としてウェハWを洗浄処理する
洗浄装置14について主たる説明を行ったが,本発明
は,LCD基板,CD基板,フォトマスク,プリント基
板,セラミック基板の如き他の基板を扱う洗浄装置など
に適応させることも可能である。さらに,他のフッ酸成
分を主体とした洗浄液(HF/NH4Fの混合液)や燐
酸成分を主体とした洗浄液(H3PO4)等の反応性生成
物を発生する他の洗浄液を用いる洗浄装置にも適応させ
ることも可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜4の洗浄装置によれば,基板
の表面側から基板の外側に向かって洗浄液が流れるた
め,洗浄液中の反応性生成物は,基板の外側へ押し流さ
れ基板の表面には付着し難くなる。しかも,このような
流れを形成する液流が,保持溝及び保持溝に保持された
基板の周縁部近傍に洗浄液が好適に流通するので,これ
らに残留している反応性生成物を綺麗に洗い流すことが
できる。従って,パーティクル除去の効率が改善され基
板の表面に筋状のパーティクル模様が残らず,基板の表
面全体に渡り良好な洗浄処理を行うことが可能となる。
【0042】特に請求項2の発明によれば,基板の表面
に対する液流を上昇流として形成するので,基板を効率
良く洗浄処理できる。さらに請求項3の発明では,基板
の表面側から基板の外側に向かう洗浄液の液流を形成
し,請求項4の発明では,供給手段から吐出された洗浄
液の液流を保持溝及び保持溝に保持された基板の周縁部
近傍に確実に流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄装置を備えた
洗浄システムの斜視図である。
【図2】搬送装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】洗浄槽にかかる洗浄液の循環供給の回路系統を
示す説明図である。
【図4】洗浄槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】ノズルの斜視図である。
【図6】保持棒によって保持されたウェハにノズルから
洗浄液を供給した状態を示す説明図である。
【図7】洗浄槽の構成の変形例を概略的に示す断面図で
ある。
【図8】従来の洗浄槽の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図9】従来の洗浄槽において保持棒によって保持され
たウェハにノズルから洗浄液を供給した状態を示した部
分の拡大説明図である。
【符号の説明】
1 洗浄システム 14 洗浄装置 40 洗浄槽 41 ボート部 42,43 保持棒 45 保持溝 50 内槽 51 外槽 60 ノズル 61 吐出口 W ウェハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を洗浄液に浸漬して洗浄する洗浄槽
    と,前記洗浄槽内で基板の周縁部を保持溝によって保持
    する保持手段と,洗浄液を前記洗浄槽内に供給する供給
    手段とを備えた洗浄装置において,少なくとも保持溝に
    向かって供給された洗浄液が保持溝を流れ出た後に基板
    の外側に流れ出るように供給手段の吐出口を指向させた
    ことを特徴とする,洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記供給手段を,前記基板の底部から基
    板に向かって洗浄液を供給できるように前記洗浄槽の底
    部に配置したことを特徴とする,請求項1に記載の洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は基板の左右の周縁部を保
    持溝によって保持する左右一対の保持部材を備え,前記
    供給手段を前記左右一対の保持部材より内側に配置した
    ことを特徴とする,請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記基板の形状が円盤形状であって,前
    記供給手段の吐出口を,前記基板と一方の前記保持部材
    との接点における接線と前記基板と他方の前記保持部材
    との接点における接線との両方の内側に配置したことを
    特徴とする,請求項3に記載の洗浄装置。
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Cited By (7)

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