JP3682157B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば薬液または処理液(例えば薬液および純水などを総称して処理液という)を貯留する処理槽に、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などの薄板状の被処理基板(以下単に基板という)を浸漬して基板に所定の処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などを用いた精密電子基板の製造プロセスにおいては、基板を処理液に浸漬して種々の表面処理を施している。このような表面処理においては、エッチング液(フッ酸溶液など)などの薬液を貯留した薬液槽とリンス液である純水を貯留した水洗槽とを有し、薬液槽さらに水洗槽に順次基板を浸漬して、薬液槽にて基板に薬液処理を施した後に、さらに、水洗槽にて基板に付着した薬液やパーティクルを洗い流すリンス処理を行っている。
【0003】
図4は従来の基板処理装置における概略要部構成を示す模式図である。
図4において、この基板処理装置51には、処理液52を貯留するための処理槽53が設けられており、貯留された、例えばフッ酸溶液などの処理液52に基板として複数のウエハ54が浸漬されてエッチングなどの各種処理が施されるようになっている。
【0004】
また、この基板処理装置51には複数のウエハ54を保持して処理槽53の内外に対して昇降することによって、複数のウエハ54を処理槽53内の処理液52中に浸漬させたり、処理液52の液面上に取り出したりするリフタ装置55が設けられている。このリフタ装置55は、背板56と、この背板56の下端部において水平方向に配された3本のアーム部材57とを有している。これら3本のアーム部材57の上面にはアーム部材57の長手方向に対して直角方向に複数の溝部が形成されており、これらの各溝部内にウエハ54の下部端縁部分が入り込んで嵌合することにより、複数のウエハ54はそれぞれ、その面が互いに平行になるように所定間隔毎にそれぞれ保持されるようになっている。
【0005】
さらに、このリフタ装置55は、処理槽53に対して上昇した状態で、図示しない搬送ロボットから複数のウエハ54を受け取り、処理時にはリフタ装置55は降下して複数のウエハ54を処理槽53内の処理液52中に浸漬させるようになっている。また、リフタ装置55は、この薬液処理が終了すると上昇して複数のウエハ54を処理液52の液面上に取り出した状態で、搬送ロボット(図示せず)に処理済みの複数のウエハ54を次工程に搬送させるべく受渡しするようになっている。
【0006】
さらに、この処理槽53の底部には、処理槽53内に処理液52を供給する左右一対の管状の処理液供給部58が備えられており、この管状の処理液供給部58には、処理液52内の中央部を向けて開口する複数のノズル口(図示せず)を有している。これらの管状の処理液供給部58は処理液循環システムに接続されており、例えばウエハ54の薬液処理時には、それらの複数のノズル口(図示せず)から処理槽53内に、オーバーフローしてさらにリフレッシュした処理液52が戻されるようになっている。このような処理液循環システムによって、処理液52が継続的に戻されることにより、処理槽53内では、処理液52は流れを形成しつつ、ウエハ54の表面から脱落したパーティクルなどの汚染物質と共に処理槽53の上部開口部53aからオーバーフローして排出させるようになっている。
【0007】
この処理槽53の上部外周部分には、オーバーフローした処理液を受けるオーバーフロー槽59が設けられており、このオーバーフロー槽59と一対の管状の処理液供給部58との間に、循環ポンプ60、ヒータ電子冷熱による温度調節器61さらにフィルタ62が配管で連結されて配設されている。このように、オーバーフローした処理液はフィルタ62を介して汚染物質が取り除かれてリフレッシュされた後に一対の管状の処理液供給部58からそれぞれ処理槽53内に戻されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構成では、処理槽53の上部開口部53aからオーバーフローして循環される処理液は、ウエハ54から取れたパーティクルなどの汚染物質がフィルタ62で取り除かれてリフレッシュされた後に処理槽53内に再び戻されることで綺麗な処理液に置換されるようになっているが、この処理槽53内の置換特性が処理槽53内およびウエハ54の清浄度維持に大きく影響している。
【0009】
つまり、処理槽53内では、底部から中央部分に向けて供給された処理液が槽中央部分を上昇して上部外周部分の上部開口部53aからオーバーフローするように処理液に流れが生じているが、これに伴って、処理槽53内の中央部分を除く周囲部分では処理液の渦流Aが起っており、この渦流A内にウエハ54の表面から取れたパーティクルなどの汚染物質が入り込むと渦流Aと共に流れてその渦流Aから抜け出すことができず、図4の斜線部分に示すような汚染物質の滞留個所Eが存在し、この滞留個所Eに汚染物質が入り込めば処理槽53外にオーバーフローして効率良く排出されにくく、その滞留個所Eに汚染物質が蓄積して汚れるという問題を有していた。
【0010】
また、ウエハ54の表面から取れたパーティクルなどの汚染物質が、処理槽53内の渦流などによる滞留個所Eに入り込んで蓄積し、再びウエハ54の表面に付くというウエハ転写の問題も有していた。この汚染物質の滞留は、ウエハ54の表面を含むアーム部材57の複数の溝部周辺部分においては蓄積汚染となって特に顕著である。
【0011】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、処理槽内の汚染物質の滞留を解消して蓄積汚染およびそれによるウエハ転写を抑制することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板処理装置は、処理槽内に供給された処理液中に基板を浸漬させて処理を施す基板処理装置であって、前記処理槽からオーバーフローした処理液を前記処理槽内に戻して循環させる処理液循環手段と、前記処理槽内の処理液を急速排液する排液手段と、この排液手段で排液した全処理液を一旦受けて貯留可能な受液槽と、この受液槽内の処理液を前記処理液循環手段に戻す処理液回収経路と、前記排液手段によって排液した処理液が汚れているかどうかを検出するセンサ手段と、前記センサ手段によって前記排液された処理液が汚れていないと検出された場合に、前記処理液回収経路によって当該処理液を前記処理液循環手段に戻し、前記処理液循環手段から当該処理液を前記処理槽内に戻させる制御手段とを有すものである。
【0013】
また、好ましくは、前記受液槽に貯留されている処理液を排液する処理液排液経路を更に備え、前記制御手段は、前記センサ手段によって前記排液された処理液が汚れていると検出された場合には、前記処理液排液経路から当該処理液を外部に廃棄させるようになっている。
【0014】
これらの構成では、処理槽内の処理液を一旦急速排液した後、排液された処理液がセンサ手段によって汚れていないと検出された場合に、受液槽から処理液回収経路さらに処理液循環手段を介して処理槽内に戻すようにしている。これにより、処理槽内の渦流などによるパーティクルなどの汚染物質の滞留が拡散されて解消され、その処理槽内の滞留個所における蓄積汚染およびそれによるウエハ転写が抑制可能となる。
【0015】
また、好ましくは、本発明の基板処理装置における処理液循環手段は、基板への汚染物質を処理液から取り除くフィルタ手段を有し、排液手段は、処理槽内における少なくとも滞留個所の処理液を排液するようになっている。
【0016】
この構成により、処理液循環手段にフィルタ手段が配設されているので、処理槽からオーバーフローして再び処理槽内に回収される処理液は常にパーティクルなどの汚染物質がフィルタ手段で漉されてリフレッシュされており、処理槽内の処理液の清浄度がより維持され、ウエハ転写がより確実に防止可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0018】
図1は本発明の一実施形態における基板処理装置を組み込んでなるウエットステーションの概略構成を示す平面図であり、矢印Fで示される面が装置の正面である。
【0019】
図1において、ウエットステーション1は、複数のウエハ2を収容した搬送用のキャリア3から、後述する搬送用ロボット(図示せず)に複数のウエハ2を一括して移載する搬入側のウエハ移替部5と、これとは逆に、搬送用ロボットから搬送用のキャリア3に複数のウエハ2を一括して移載する搬出側のウエハ移替部6と、このウエハ移替部5に隣接し、薬液または純水である各種処理液をそれぞれ貯留した複数の処理槽にわたってウエハ2を順次浸漬させることによりウエハ2に薬液処理や水洗処理などの一連の各種処理が施される処理ユニット7と、この処理ユニット7と搬出側のウエハ移替部6との間に配設され、処理ユニット7で処理後のウエハ2をスピン乾燥させる乾燥部8とを有している。
【0020】
この処理ユニット7は、これらの各処理槽に複数のウエハ2を搬送するための搬送用ロボット(図示せず)のハンド部分を洗浄するハンド洗浄部9と、このハンド洗浄部9側に隣接し、本発明の基板処理装置の一実施形態であって、例えば窒化膜除去用の薬液として燐酸溶液などを貯留した薬液槽を有し、この薬液槽にウエハ2を浸漬することで薬液処理すると共に、詳細に後述するが、薬液槽内の滞留を解消するために槽内の全薬液を一旦急速排液して再び槽内に戻す機能を有した第1の燐酸処理部10および第2の燐酸処理部11と、この燐酸処理部11側に隣接し、ウエハ2に付いた燐酸を素早く水洗する機能水洗処理部12と、この機能水洗処理部12側に隣接し、ウエハ2を最終的に水洗する最終水洗処理部13とを処理工程順に有している。
【0021】
第1および第2の燐酸処理部10,11を設けたのは、これらの燐酸処理部10,11による薬液処理としての窒化膜除去処理が他の処理部による処理に比べて時間がかかるため、処理タクトを短縮するべく並行して窒化膜除去処理を行うためである。
【0022】
ここでは、第1の燐酸処理部10について本発明の基板処理装置の一実施形態を詳細に説明することにし、第2の燐酸処理部11についても第1の燐酸処理部10と同様の構成である。
【0023】
図2は図1の第1の燐酸処理部10の概略要部構成を示す模式図である。
図2において、この第1の燐酸処理部10は、内部に燐酸溶液などの処理液が貯留可能で、その燐酸溶液中に複数のウエハ2を浸漬自在なように上方が矩形状に開放された薬液処理槽21と、複数のウエハ2をアーム部材22aで保持した状態で薬液処理槽21の内外を上下移動自在なリフタ装置22と、この薬液処理槽21からオーバーフローした燐酸溶液を薬液処理槽21内に戻して循環させる処理液循環手段23と、薬液処理槽21の底部分に配設され薬液処理槽21内の全燐酸溶液を急速排液することで、薬液処理槽21内の渦流による滞留個所の燐酸溶液を含む燐酸溶液を排液する排液口24aおよびエアオペレートバルブ24bよりなる排液手段24と、この排液手段24の下方位置に配設されており、排液手段24で排液した全燐酸溶液を一旦受けて貯留可能な受液槽25と、この受液槽25内の燐酸溶液を処理液循環手段23に戻す処理液回収経路26とを有している。
【0024】
この薬液処理槽21内には、薬液である燐酸液と純水(DIW)が別々に供給され、所定濃度に混合された燐酸溶液が満たされている。この薬液処理槽21の上部外周部分には、オーバーフローした処理液を受けるオーバーフロー槽28が設けられている。また、この薬液処理槽21の底部には、内部に燐酸溶液である処理液を循環供給する処理液供給部としての一対の管状の処理液循環供給部29が備えられており、これらの一対の管状の処理液循環供給部29にはそれぞれ互いに、薬液処理槽21内の中央部を向けて開口した処理液吐出用の複数のノズル口(図示せず)を有している。
【0025】
また、処理液循環手段23は、オーバーフロー槽28の底部と配管23aで接続された循環ポンプ30と、ヒータ電子冷熱による温度調節器31と、パーティクルなどの汚染物質を漉して取り除くフィルタ32と、上記一対の管状の処理液循環供給部29とを各配管23bで順次連結している。これによって、燐酸溶液は、薬液処理時に、一対の管状の処理液循環供給部29の複数のノズル口(図示せず)から薬液処理槽21内に供給され、槽内下部から上部さらに槽外周側に向かう液流れを形成しつつ、複数のウエハ2の表面から脱落したパーティクルなどの汚染物質と共に薬液処理槽21の上部開口部21aからオーバーフローさせ、これをオーバーフロー槽28で受けて循環ポンプ30さらに温度調節器31を介してフィルタ32で漉してリフレッシュさせた後に、一対の管状の処理液循環供給部29から再び薬液処理槽21内に戻されるようになっている。
【0026】
さらに、受液槽25は薬液処理槽21と同等の容積を有しており、排液手段24から急速排液された薬液処理槽21内の全燐酸溶液を貯留可能である。この受液槽25の底部と、処理液循環手段23の配管23aとの間には、配管26aおよびバルブ部材26bよりなる処理液回収経路26が配設され、また、受液槽25の底部には、配管33aおよびバルブ部材33bよりなる処理液排液経路33が配設されており、複数のウエハ2を一括して薬液処理する毎に、排液手段24から受液槽25に急速排液して薬液処理槽21に戻すようになっているが、これを燐酸溶液が汚れるまで複数回繰り返した後に、処理液排出経路33のバルブ部材33bを開口して捨てるようにしている。
【0027】
さらに、これらのリフタ装置22の上下駆動部、エアオペレートバルブ24b、バルブ部材26b,33bおよび循環ポンプ30の各制御端子がそれぞれ接続されている制御部34は、シーケンサやマイクロコンピュータなどで構成されており、シーケンサやマイクロコンピュータからの制御信号でリフタ装置22の上下駆動部、エアオペレートバルブ24b、バルブ部材26b,33bおよび循環ポンプ30をそれぞれオンオフ制御することで、薬液処理槽21内に供給された燐酸溶液中にリフタ装置22で複数のウエハ2を浸漬させ、薬液処理槽21内の全燐酸溶液をエアオペレートバルブ24bから受液槽25内に一旦急速排液して、受液槽25から処理液回収経路26さらに処理液循環手段23を介して一対の管状の処理液循環供給部29から薬液処理槽21内に再び戻すように制御するようになっており、これによって、薬液処理槽21内の滞留を解消するように構成されている。
【0028】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
まず、クリーンルーム内にウエットステーション1が設置されており、オペレータは、正面方向からこのウエハ搬入側のウエハ移載部5における第1のテーブル上に搬送用の各キャリア3をそれぞれ載置する。その後、オペレータによるスイッチ操作で駆動を開始して、複数のウエハ2を収容した搬送用のキャリア3から搬送用ロボットハンド(図示せず)に複数のウエハ2を一括して移載する。
【0029】
次に、搬送用ロボットハンドに一括して移載された複数のウエハ2は、搬送用のロボットハンドによってリフタ装置22に受け渡され、このリフタ装置22にて複数のウエハ2は一括して処理ユニット7の第1および第2の燐酸処理部10,11の各薬液処理槽21内の燐酸溶液中に浸漬されて薬液処理がそれぞれ施される。
【0030】
この処理ユニット7における第1および第2の燐酸処理部10,11の動作について以下に詳細に説明する。
【0031】
図3は、図2の第1の燐酸処理部10の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、ステップS1の薬液循環オーバーフロー工程で、制御部34は、バルブ部材26b,33bおよびエアオペレートバルブ24bを閉止制御すると共に、処理液循環手段23の循環ポンプ30を駆動制御して、燐酸溶液は一対の管状の処理液循環供給部29の複数のノズル口(図示せず)から薬液処理槽21内に燐酸溶液が供給され、燐酸溶液は槽内を上昇してさらにその外周側に放射状に流れつつ、薬液処理槽21の上方外周の上部開口部21aからオーバーフロー槽28内にオーバーフローし、オーバーフロー槽28から循環ポンプ30さらに温度調節器31を経てフィルタ32で漉された後に、一対の管状の処理液循環供給部29から再び薬液処理槽21内に循環される。
【0032】
次に、薬液処理槽21に対して上昇した状態で、図示しない搬送用ロボットから複数のウエハ2を受け取った後に、ステップS2のウエハ2の投入工程で、制御部34はリフタ装置22を制御して、リフタ装置22を所定の下位置まで下降させて複数のウエハ2を一括して薬液処理槽21内の燐酸溶液中に浸漬させる。このとき、薬液処理槽21内の底部の両側に配設された一対の管状の処理液循環供給部29から燐酸溶液を複数の各ウエハ2に向けて供給し続けて、薬液処理槽21の上部開口端21aから燐酸溶液をオーバーフローさせた状態を維持し、複数のウエハ2の表面に対して燐酸処理を行い、この燐酸処理で発生したパーティクルなどの汚染物質を槽外のオーバーフロー槽28内にオーバーフローさせて流し出す。さらに、オーバーフロー槽28からの燐酸溶液は、循環ポンプ30さらに温度調節器31を経てフィルタ32でパーティクルなどの汚染物質が漉されてリフレッシュされた後に、一対の管状の処理液循環供給部29から再び薬液処理槽21内に戻されている。
【0033】
さらに、ステップS3で、制御部34は各部を制御して所定の薬液処理時間だけこの状態を維持し所定濃度の燐酸溶液内に複数のウエハ2を一括して浸漬することで所定の薬液処理を行う。さらに、制御部34は薬液処理時間を計時手段(図示せず)で計時すると、次のステップS4のウエハ2の払出工程に移行する。
【0034】
このステップS4のウエハ2の払出工程では、制御部34はリフタ装置22を制御して、リフタ装置22と共に複数のウエハ2を燐酸溶液の液面上の所定の上位置まで上昇制御させる。複数のウエハ2を燐酸溶液上に位置させた状態で、図示しない搬送用ロボットに複数のウエハ2を引き渡して次工程に搬送させることになる。
【0035】
さらに、ステップS5の全液ドレイン工程では、制御部34は排液手段24のエアオペレートバルブ24bを開口制御して、薬液処理槽21の底部の排液口24aを介して受液槽25内に全燐酸溶液を急速排液して一旦貯留する。このとき、薬液処理槽21内の図4に示す滞留個所Eと同位置の燐酸溶液も受液槽25内に排液されるので、薬液処理槽21内の滞留個所で起っていた渦流内の蓄積汚染物質は全燐酸溶液内に略均等に拡散した状態で受液槽25内に貯留される。また、この排液手段24による排液タイミングは、リフタ装置22が複数のウエハ2を燐酸溶液の液面上に移動させたことを、図示しないセンサ手段(光センサやリミットスイッチなどで位置検出してもよいし、所定の動作時間で移動位置を検出するようにしてよい)で検知したタイミングで排液処理を行う。これによって、急速排液時の複数のウエハ2への物理的負荷(ショック)も緩和されることになる。
【0036】
さらに、制御部34は、受液槽25内に全燐酸溶液が排液されたことを、図示しないセンサ手段(光センサや重量センサなどで液量を検出してもよいし、所定の動作時間で排液量を検出するようにしてよい)で検知したタイミングで次のステップS6の液汚れの有無を検出する工程に移行する。
【0037】
このステップS6で、薬液処理で使用した燐酸溶液が汚れているかどうかを、制御部34が、図示しないセンサ手段(光センサによる色検出でもよいし、所定の処理回数をカウンタでカウントすることで検出するようにしてよい)で検知した内容に応じて判定する。このステップS6で薬液処理で使用した燐酸溶液が汚れていない場合には、次のステップS7の循環戻し工程に移行する。
【0038】
このステップS7の循環戻し工程では、制御部34はバルブ部材26bを開口制御すると共に、循環ポンプ30を駆動制御して、受液槽25内の全燐酸溶液が薬液処理槽21内に戻されてアップフローした後に、次のロットの複数のウエハ2を薬液処理するべくステップS1の循環オーバーフロー工程に移行する。この全燐酸溶液が戻されるときに、全燐酸溶液はフィルタ32を通過することで、薬液処理で生じたパーティクルなどの汚染物質が漉されて取り除かれてリフレッシュ状態となっている。また、このとき、制御部34はバルブ部材33bおよびエアオペレートバルブ24bを閉止制御している。
【0039】
また、ステップS6で薬液処理で使用した燐酸溶液が汚れている場合には、ステップS8で、制御部34はバルブ部材33bを開口制御して、汚れた燐酸溶液を外部に捨てるように制御することになる。
【0040】
このようにして、第1および第2の燐酸処理部10,11における薬液処理が終了し、さらに、機能水洗処理部12でウエハ2を機能水洗し、さらに最終水洗処理部13でウエハ2を最終的に水洗した後に、複数のウエハ2を乾燥部8でスピン乾燥する。以上のようにして、所定の表面処理が為されスピン乾燥された複数のウエハ2は搬出側のウエハ移替部6に搬送用ロボット(図示せず)で搬送されて回収され、搬出側のウエハ移替部6において、上記ウエハ移替部5の場合とは逆に、2個の搬送用のキャリア3に2つのウエハ群に分けられて前後のキャリア3内にそれぞれ移し替えられることになる。オペレータは、処理済みの複数のウエハ2が収容された2つのキャリア3を搬出すればよい。
【0041】
以上により、薬液処理槽21内の全燐酸溶液を一旦急速排出した後に、循環ポンプ30によって、その排出した全燐酸溶液は受液槽25から処理液回収経路26さらにフィルタ32を経て薬液処理槽21内に戻すようにしているため、薬液処理槽21内で起っている渦流などによるパーティクルなどの汚染物質の滞留を拡散させて解消すると共に、フィルタ32で漉してその燐酸溶液からパーティクルなどの汚染物質を取り去ってリフレッシュさせることができて、従来の滞留個所における蓄積汚染およびそれによるウエハ2への転写も防止することができる。つまり、ウエハ2の薬液処理後に全量排液するので、従来、オーバーフロー循環ではその滞留部のパーティクルなどの汚染物質を除去できなかったが、槽内の滞留部の蓄積汚染を確実に防止することができる。
【0042】
また、薬液処理槽21内の全燐酸溶液をエアオペレートバルブ24bによって瞬時に排液するため、液交換の時間が短縮できる。
【0043】
さらに、その薬液処理槽21の滞留個所における蓄積汚染によって処理液としての燐酸溶液が必要以上に汚れるため、従来は、燐酸溶液の使用回数が大幅に制限されることで燐酸溶液の寿命を必要以上に低下させているが、その滞留個所における蓄積汚染を解消する上記本発明の効果によって、燐酸溶液の使用回数を大幅に伸ばすことができて、省処理液化を図ることができる。
【0044】
なお、上記実施形態のウエットステーション1は、本発明に係る第1および第2の燐酸処理部10,11が適用される多槽式基板処理装置の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、多槽式基板処理装置だけではなく、単槽式基板処理装置に対しても、処理液の急速排液を行って滞留部分を解消しつつ処理液を戻す場合に適用可能なことはいうまでもないことである。また、例えば、上記実施形態では本発明を第1および第2の燐酸処理部10,11に適応したが、第1および第2の燐酸処理部10,11に限らず、最終水洗処理部13に本発明を適応して、処理液の滞留個所を解消するようにしてもよい。さらに、上記実施形態の処理ユニット7では、一連の各種薬液処理として、窒化膜除去処理の槽構成について説明してきたが、この窒化膜除去処理の他に、レジスト剥離処理、酸化膜エッチング処理、ライトエッチング処理および拡散前洗浄処理などの各種薬液処理などであってもよいことは言うまでもないことである。
【0045】
また、上記実施形態では、複数のウエハ2を一括して薬液処理した後に、排液手段24から受液槽25内に急速排液して再び薬液処理槽21内に戻すことで、薬液処理槽21内のパーティクルなどの汚染物質の滞留を解消して、蓄積汚染を防止するように構成したが、複数のウエハ2を一括して薬液処理する途中で、排液手段24から受液槽25内に急速排液して薬液処理槽21内に戻すことで、薬液処理槽21のパーティクルなどの汚染物質の滞留を解消するようにして、蓄積汚染を防止するように構成してもよい。
【0046】
さらに、上記実施形態では、処理液循環手段23にフィルタ32を設けて、薬液処理槽21からオーバーフローして再び薬液処理槽21内に回収される燐酸溶液からパーティクルなどの汚染物質をフィルタ32で漉すことでリフレッシュするように構成したが、ここでは、必ずしもフィルタ32は必須用件ではなく、フィルタ32が配設されない場合においても、薬液処理槽21内の渦流などによるパーティクルなどの汚染物質の滞留部分を、全燐酸溶液を急速排液することで拡散させて解消することができ、従来の滞留個所における蓄積汚染およびそれによるウエハ2への転写も抑制することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1及び請求項2によれば、排液された処理液がセンサ手段によって汚れていないと検出された場合に、処理槽内の処理液を急速排液した後に受液槽から処理液回収経路さらに処理液循環手段を介して処理槽内の処理液を戻すようにしているため、処理槽内の渦流などによるパーティクルなどの汚染物質の滞留を拡散して解消することができて、従来の滞留個所における蓄積汚染およびそれによる基板への転写も抑制することができる。
【0048】
また、本発明の請求項3によれば、処理液循環手段にフィルタ手段を有しているため、処理槽からオーバーフローして再び処理槽内に回収される処理液は常にパーティクルなどの汚染物質をフィルタ手段で漉してリフレッシュさせることで、処理槽内の処理液の清浄度をより向上させることができて、ウエハ転写をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における基板処理装置を組み込んでなるウエットステーションの概略構成を示す平面図である。
【図2】 図1の第1の燐酸処理部の概略要部構成を示す模式図である。
【図3】 図2の第1の燐酸処理部の動作を示すフローチャートである。
【図4】 従来の基板処理装置における概略要部構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ウエットステーション
2 半導体ウエハ
7 処理ユニット
10 第1の燐酸処理部
11 第2の燐酸処理部
13 最終水洗処理部
21 薬液処理槽
22 リフタ装置
22a アーム部材
23 処理液循環手段
24 排液手段
24a 排液口
24b エアオペレートバルブ
25 受液槽
26 処理液回収経路
26b,33b バルブ部材
28 オーバーフロー槽
29 処理液循環供給部
30 循環ポンプ
32 フィルタ
34 制御部

Claims (3)

  1. 処理槽内に供給された処理液中に基板を浸漬させて処理を施す基板処理装置であって
    前記処理槽からオーバーフローした処理液を前記処理槽内に戻して循環させる処理液循環手段と、
    前記処理槽内の処理液を急速排液する排液手段と、
    この排液手段で排液した全処理液を一旦受けて貯留可能な受液槽と、
    この受液槽内の処理液を前記処理液循環手段に戻す処理液回収経路と
    前記排液手段によって排液した処理液が汚れているかどうかを検出するセンサ手段と、
    前記センサ手段によって前記排液された処理液が汚れていないと検出された場合に、前記処理液回収経路によって当該処理液を前記処理液循環手段に戻し、前記処理液循環手段から当該処理液を前記処理槽内に戻させる制御手段と
    を有する基板処理装置。
  2. 前記受液槽に貯留されている処理液を排液する処理液排液経路を更に備え、
    前記制御手段は、前記センサ手段によって前記排液された処理液が汚れていると検出された場合には、前記処理液排液経路から当該処理液を外部に廃棄させる請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理液循環手段は基板への汚染物質を処理液から取り除くフィルタ手段を有し、
    前記排液手段は、前記処理槽内における少なくとも滞留個所の処理液を排液するようになっている請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
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