JP2000098313A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

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JP2000098313A
JP2000098313A JP10263616A JP26361698A JP2000098313A JP 2000098313 A JP2000098313 A JP 2000098313A JP 10263616 A JP10263616 A JP 10263616A JP 26361698 A JP26361698 A JP 26361698A JP 2000098313 A JP2000098313 A JP 2000098313A
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昌明 薮田
Hiroyuki Araki
浩之 荒木
Kenichiro Arai
健一郎 新居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板保持間隔が狭くなった場合にも、急速排
液時に基板同士のくっつきを防止して基板の損傷を防止
する。 【解決手段】 各基板である複数のウエハ2はそれぞれ
その下方からリフタ24のウエハガイド23の溝部分で
受けられて保持されているために、槽内全液の急速排液
時における急激な液面の低下に伴って各ウエハ2の上側
が互いに引き寄せられるように力が働き、各ウエハ2は
それぞれ上側ほど傾ける力の影響を受けやすくウエハ2
同士がくっつきやすいが、制御手段27はバルブ部材3
3aを開放制御して、排液口31aからの排液による液
面の低下によって水洗槽21内の純水面外に少なくとも
ウエハ2の上側の所定の一部を位置させた後に、バルブ
部材33bを開放制御して水洗槽21内の処置済み処理
液を排液口31bから急速排液する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば薬液または
リンス液(薬液およびリンス液を総称して処理液とい
う)を貯留する処理槽に、半導体ウエハや液晶表示パネ
ル用ガラス基板などの薄板状の被処理基板(以下単に基
板という)を浸漬して基板に所定の処理を施す基板処理
方法および基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウエハや液晶表示パネル用
ガラス基板などを用いた精密電子基板の製造プロセスに
おいては、基板を処理液に浸漬して種々の表面処理を施
している。このような表面処理においては、エッチング
液やフォトレジスト膜剥離液などの薬液を貯留した薬液
槽とリンス液である純水を貯留した水洗槽とを有し、薬
液槽さらに水洗槽に順次基板を浸漬して、薬液槽にて基
板に薬液処理を施した後に、さらに、水洗槽にて基板に
付着した薬液やパーティクルを洗い流すリンス処理をし
ている。
【0003】このリンス処理には、薬液槽で付着した薬
液を基板から素早く水洗する機能水洗処理があり、この
機能水洗処理について以下に説明する。
【0004】図8(a)〜図8(e)は、従来の機能水
洗処理における各工程を模式的に示す薬液処理部、機能
水洗処理部の縦断面図であり、(a)はウエハ上昇状
態、(b)はウエハ浸漬およびオーバーフロー状態、
(c)は急速排液およびシャワー出力状態、(d)はア
ップフローおよびシャワー出力状態、(e)はオーバー
フロー状態を示している。
【0005】図8(a)に示すように、薬液槽52の昇
降手段としてのリフタ(図示せず)から搬送用ロボット
(図示せず)に受け渡された複数の半導体ウエハ(以
下、単にウエハという)53は、搬送用ロボットによっ
て機能水洗槽51のリフタ55に受け渡される。リフタ
55は下降して、複数のウエハ53をそれぞれ下方から
3つのウエハガイド54の溝部分で所定間隔(例えばノ
ーマルピッチP=6.00mm、またはハーフピッチP
/2)毎に受けて保持した状態で、複数のウエハ53を
ウエハガイド54と共に機能水洗槽51内の純水中に浸
漬する。このように、ウエハ53を純水内に浸漬させた
状態で、図8(b)に示すように、機能水洗槽51内の
底部の両側に配設された純水供給部56から純水を供給
し続けて機能水洗槽51の上部開口端51aから純水を
オーバーフローさせて、薬液処理時にウエハ53に付着
した薬液、および薬液処理により発生した物質(パーテ
ィクル)を純水と共に槽外に流し出すようにしている。
【0006】さらに、所定時間、オーバーフローさせた
後に、図8(c)に示すように、一時的に、その純水供
給部56からの純水の供給を停止すると共に、機能水洗
槽51の側壁下部に配設されている排液口57を開口し
て、薬液やパーティクルが混じった槽内全液の急速排液
を行うようにしている。このとき、ウエハ53の表面が
親水性の場合には、これと同時または所定時間後(急速
排液でウエハ53が空気に晒され始めるまでの時間内)
に、機能水洗槽51の上部開口端51aの上方位置に互
いに対向して配設されたシャワーパイプ58の各ノズル
部(図示せず)から純水をウエハ53の表面上側部分に
向けてシャワーさせるようにしたことで、ウエハ53の
表面が部分的に空気中に晒されるのを防止して自然酸化
膜の成長を抑制するようになっている。
【0007】さらに、このシャワー出力状態で槽内全液
の急速排液完了後に、図8(d)に示すように、機能水
洗槽51内の底部の排液口57を閉鎖して、両側の各純
水供給部56から純水をそれぞれ供給して機能水洗槽5
1内に純水をアップフローさせつつ満たすことで、槽内
の純水への置換効率を高めるようにしている。
【0008】さらに、図8(e)に示すように、機能水
洗槽51内の底部の各純水供給部56から純水の供給を
さらに継続することで、機能水洗槽51の上部開口端5
1aから純水をオーバーフローさせてウエハ53の表面
に付着した薬液やパーティクルを純水と共に槽外に流し
出すようになっている。
【0009】その後、上記と同様に、図9(a)〜図9
(c)に示しように、時間T1で図8(c)の純水供給
停止、槽内全液の急速排液(排液口57オープン)およ
びシャワー出力、時間T2で図8(d)の純水供給によ
るアップフローおよびシャワー出力、排液停止(排液口
57クローズ)、さらに、時間T3で図8(e)の純水
供給によるオーバーフロー、シャワー停止および排液停
止(排液口57クローズ)の図8(c)〜図8(e)の
各ステップを所定回数だけ繰り返して、薬液やパーティ
クルをウエハ53の表面上から素早く取り除くことでウ
エハ53に対する薬液の影響を防止する機能水洗処理を
終了するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、図10(a)に示すように、槽内の複数のウ
エハ53は、それぞれその下側3個所をウエハガイド5
4の各保持用溝部54aに抜き差し自在な状態で差し込
むことにより、つまり、ウエハ53は、それぞれの下側
に対してのみ所定間隔を保持するように動きを規制する
ことによって、所定ピッチで順次並べられて隣接配置さ
れている。このため、図8(c)に示す槽内全液の急速
排液時に、一気に排液されることによる液面61の急激
な低下に伴って、また、排液口57へ向かって急に流れ
る液の勢いも複雑に作用して、図10(b)に示すよう
にウエハ53の動きを規制されていない上側が互いに引
き寄せられて、ウエハガイド54の保持用溝部54aに
当接するウエハ53の下端部53aを中心としてウエハ
53の表面が互いに傾いて接触してしまうという問題を
有していた。特に、ウエハ53の表面が親水性の場合に
は、ウエハ53の表面に水分を残した状態で互いに接触
してくっついてしまうので、くっついたウエハ53同士
を剥がそうとしても剥がれにくく、無理に剥がそうとす
るとウエハ53に傷をつけたり割れたりするという問題
を有していた。また、ウエハ53同士がくっつくことに
よりパーティクルを発生したり、一方のウエハ53に付
着しているパーティクルが他方のウエハ53に付着する
という問題を有していた。特に、複数のウエハ53の保
持間隔がハーフピッチP/2(搬送用キャリアにおいて
収容されている基板相互間のピッチをPとした際にその
半分のピッチ)の場合には、この問題は顕著に表れる。
【0011】以上のように、複数のウエハ53をそれぞ
れ下方から3つのウエハガイド54の保持用溝部54a
でそれぞれ保持しているが、上記のようなウエハ53同
士のくっつきを解決するために、その溝構造を鋭角状の
V溝としてウエハ53を強固に保持する構造にすると、
一気に排液されることによる液面61の急激な低下に伴
ってウエハ53の上側が互いに引き寄せられて傾くよう
に作用することで、ウエハ53にひびが入ったり割れた
りして破損してしまうという問題を有していた。
【0012】また、水洗槽51内に複数のウエハ53を
固定するための溝構造部を形成したガイドを設け、ウエ
ハ53同士のくっつきを防止することも考えられるが、
その溝付きのガイドという部材が別途必要であると共
に、そのガイドとウエハガイド54の保持用溝部54a
との位置調整も困難であり、しかも、そのガイドによっ
て水洗槽51内の液流れが阻害されて処理液置換特性も
悪化するという問題がある。
【0013】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、上記したような溝付きのガイドを別途必要せず、槽
内全液の急速排液時に基板同士のくっつきを防止して基
板の損傷を防止することができる基板処理方法および基
板処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の基板処理方法
は、処理装置内の処理液中に基板全体を浸漬する工程
と、処理槽から処理液を排液する工程からなる基板処理
方法において、処理槽から処理液を排液する工程にて、
処理槽内の処理液の液面が、基板上端より下で基板下端
より上の間に、処理液排液速度を、第1の液面排液速度
から、第1の排液速度より高速である第2の排液速度に
変更することを特徴とするものである(請求項1)。
【0015】この方法により、排液にともなって基板全
体を浸漬していた処理液の液面は、少なくとも基板の上
端まで下がってからは、基板の一部が液面より出るまで
の間、第1の排液速度で排液される。基板の一部が液面
から出てからは、第2の排液速度で排液される。前記第
1の排液速度での排液は、基板同士が接触してくっつく
ことのない排液である。前記第2の排液速度は、前記第
1の速度より高速であるが、基板の一部が処理液中から
出てからの排液であるから、液の流れによって基板の上
端同士が接触することは起こり難く、高速排液である
が、基板同士がくっつくことはない。このように排液速
度を変更する排液工程であるから、基板の表面同士の接
触によるくっつきがなくなって基板の損傷が防止され
る。
【0016】また、本発明の基板処理装置は、処理槽内
の処理液中に基板全体を浸漬させて処理を施す基板処理
装置において、処理液を処理槽から排液可能に構成され
ると共に、排液速度を変更可能な排液手段と、この排液
手段を制御して、処理液の液面が、基板上端より下で基
板下端より上位置にて、排液速度を、第1の排液速度か
ら、第1の排液速度より高速である第2の排液速度に変
更するよう制御する制御手段とを有することを特徴とす
るものである(請求項2)。
【0017】この構成により、基板全体を浸漬していた
処理液の液面が、基板の上端位置から、基板の一部が液
面より出る位置までの区間は、第1の排液速度で排液さ
れる。前記区間から下では、第2の排液速度で排液され
る。前記第1の排液速度での排液は、基板同士が接触し
てくっつくことのない排液である。前記第2の排液速度
は、前記第1の速度より高速であるが、基板の一部が処
理液中から出てからの排液であるから、液の流れによっ
て基板の上端同士が接触することは起り難く、高速排液
であるが、基板同士がくっつくことはない。このように
排液速度を変更するように排液手段を制御するから、基
板の表面同士の接触によるくっつきがなくなって基板の
損傷が防止される。基板の表面同士の接触によるくっつ
きがなくなって基板の損傷が防止される。
【0018】また、好ましくは、本発明の基板処理装置
における排液手段は、第1の排液速度で排液する第1排
液手段と、第1の排液速度より急速な第2の排液速度で
排液する第2排液手段とを有し、前記制御手段は、処理
液の液面が、基板上端より下で、基板下端より上位置に
て、第1排液手段による第1排液速度での排液から、第
2制御手段による第2排液速度での排液に切り換えるよ
うに第1排液手段と第2排液手段を制御する構成とした
ことを特徴とする(請求項3)。
【0019】この構成により、基板同士のくっつきを防
止するべく、第1排液手段と第2排液手段を切り換える
だけの簡単な構成およびその制御としている。
【0020】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置における排液手段は、複数段階に排液速度を変更可能
な可変排液手段で構成され、制御手段は、処理装置内の
処理液の液面が、基板上端より下で基板下端より上位置
にて、第1排液速度から排液速度を順次上げるように制
御して第2の排液速度で排液するように排液手段を制御
する構成としたことを特徴とするものである(請求項
4)。また、本発明の基板処理装置における排液手段
は、2段階に排液速度を変更可能な可変排液手段で構成
され、制御手段は、処理槽内の処理液の液面が、基板上
端より下で基板下端より上位置にて、排液速度を第1の
排液速度から第2の排液速度に切り替えるように排液手
段を制御する構成としたことを特徴とする(請求項
5)。
【0021】この構成により、第1排液手段と第2排液
手段を設けずに、複数段階の排液速度が可変可能な可変
排液手段だけを用いるので、部品点数が少なく、かつ、
基板同士が互いにくっつかない程度に、液面低下に伴っ
て排液速度を速くすることで、処理液面外に基板の所定
の一部を位置させて急速排液するまでの排液時間が効率
よく排液されて、排液処理にかかる時間が短縮化され得
る。
【0022】或いはまた、本発明の基板処理装置におけ
る排液手段は、複数個で構成され、前記制御手段は、処
理槽内の処理液の液面が、基板上端より下で基板下端よ
り上位置にて、第1の個数の排液手段を制御することに
よる第1の排液速度での排液から、第1の個数よりも多
い数の第2の個数の排液手段を制御することによる第2
の排液速度で排液するように排液手段を制御する構成と
したことを特徴とするものである(請求項6)。
【0023】この構成により、第1の排液速度から第2
の排液速度への切り替えは、複数個の備える排液手段の
うち、排液状態にある排液手段の個数を増加することで
行い、増加させる個数を加減することで、増加する程度
を簡単に調節できる。
【0024】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置における制御手段は、処理槽内の処理液面が基板上端
に至るまでは第2の排液速度で処理槽内の処理済み液を
急速排液させるように制御する構成とする(請求項
7)。
【0025】この構成により、排液処理にかかる時間が
さらに短縮化され得る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明するが、本発明は以下に示す実施形
態に限定されるものではない。
【0027】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
における基板処理方法を実施するに好適な基板処理装置
を組み込んでなるウエットステーションの概略構成を示
す平面図であり、矢印Fで示される面が装置の正面であ
る。
【0028】図1において、ウエットステーション1
は、複数のウエハ2を収容したキャリア3から、各処理
槽へウエハ2を搬送するための搬送ロボット(図示せ
ず)に対して複数のウエハ2を一括して移載する搬入側
のウエハ移替部5と、これとは逆に、搬送ロボットから
キャリア3に複数のウエハ2を一括して移載する搬出側
のウエハ移替部6と、このウエハ移替部5に隣接し、薬
液または純水である各種処理液をそれぞれ貯留した複数
の処理槽にわたってウエハ2を順次浸漬させることによ
りウエハ2に薬液処理や水洗処理などの一連の各種処理
が施される処理ユニット7と、この処理ユニット7と搬
出側のウエハ移替部6との間に配設され、処理ユニット
7で処理後のウエハ2をスピン乾燥させる乾燥部8とを
有している。
【0029】この処理ユニット7は、これらの各処理槽
に複数のウエハ2を搬送するための搬送用ロボット(図
示せず)のハンド部分を洗浄するハンド洗浄部9と、こ
のハンド洗浄部9側に隣接し、例えば窒化膜除去用の薬
液として燐酸溶液などを貯留した薬液槽を有し、この薬
液槽にウエハ2を浸漬することで薬液処理する第1の燐
酸処理部10と、この燐酸処理部10側に隣接し、これ
と同様の窒化膜除去用の薬液として燐酸溶液を貯留した
薬液槽を有し、この薬液槽にウエハ2を浸漬することで
薬液処理する第2の燐酸処理部11と、本発明の基板処
理装置の一実施形態であって、この燐酸処理部11側に
隣接し、ウエハ2に付いた燐酸やパーティクルを素早く
水洗する機能水洗処理部12と、この機能水洗処理部1
2側に隣接し、ウエハ2を最終的に水洗する最終水洗処
理部13とを処理工程順に有している。
【0030】ここで、第1および第2の燐酸処理部1
0,11を設けたのは、これらの燐酸処理部10,11
による薬液処理としての窒化膜除去処理が他の処理部に
よる処理に比べて時間がかかるため、処理タクトを短縮
するべく並行して窒化膜除去処理を行うためである。ま
た、機能水洗処理部12を設けたのは、ウエハ2に付い
ていた燐酸が槽内に残っていると窒化膜除去機能が進行
するので、純水中に燐酸溶液の付いたウエハ2を浸漬さ
せた直後に一気に急速排液しつつ、新たなる純水と置換
することで、ウエハ2から離脱した燐酸溶液の純水に対
する濃度を素早くかつ急激に低下させて窒化膜除去機能
の進行を停止させるためである。
【0031】図2は図1の機能水洗処理部12の概略構
成を示す模式図である。図2において、この機能水洗処
理部12は、内部に満たされた純水中に複数のウエハ2
が浸漬自在なように上方を開放した処理槽としての水洗
槽21と、この水洗槽21の内部にオーバーフロー用の
純水を供給する純水供給手段22と、搬送ロボットから
受け渡される複数のウエハ2を保持した状態で水洗槽2
1内の純水内に搬送する昇降手段としてのリフタ24
と、水洗槽21内でウエハ2に水洗処理を施した後の処
理済み液(本実施形態では純水に燐酸が混じった溶液)
を水洗槽21から低速排液速度で低速排液させる第1排
液手段25aと、この第1排液手段25aによる排液速
度よりも高排液速度で排液させる第2排液手段25b
と、純水をウエハ2の表面上側部分に向けてシャワーす
るシャワー手段26と、この第1排液手段25aを制御
して水洗槽21内の処理済み液を排液させて水洗槽21
内の処理液面外に少なくともウエハ2の一部を露出させ
た後に、第2排液手段25bを制御して水洗槽21内の
処理済み液を急速排液させる制御手段27とを有してい
る。
【0032】この純水供給手段22は、水洗槽21内の
底部に対向して配設され、純水吐出用の複数のノズル口
(図示せず)が、浸漬されたウエハ2の方向に向けて配
設された一対の筒状部材28と、これら一対の筒状部材
28に連結され純水を通す配管部材29と、その配管部
材29の途中に配設された流量調節用のバルブ部材30
とを有し、バルブ部材30を開状態とすることで配管部
材29さらに一対の筒状部材28の複数のノズル口(図
示せず)を介して純水を供給し続けて水洗槽21の上部
開口端21aから純水をオーバーフローさせ、薬液処理
時にウエハ2の表面に付着した薬液やパーティクルを純
水と共に槽外に流し出すように構成している。
【0033】また、リフタ24は、複数のウエハ2をそ
れぞれ下方から3つのウエハガイド23の溝部分で所定
間隔(ハーフピッチP/2)毎に受けて保持した状態
で、水洗槽21内のリンス液である純水内に浸漬させて
水洗処理する位置Aと水洗槽21外の上方にウエハ2お
よびウエハガイド23を位置させるウエハ受渡し位置と
の間を上下に昇降するように構成している。
【0034】さらに、低速排液速度の第1排液手段25
aは、浸漬される複数のウエハ2の表面と対向した水洗
槽21の側壁の最下部分に配設された低速排液用に開口
面積の小さい排液口31aと、この排液口31aに連結
され処理済み液を排液するべく通す細い配管部材32a
と、この配管部材32aの途中に配設された流量調節用
のバルブ部材33aとを有しており、低速排液時にはバ
ルブ部材33aを開口することで水洗槽21内の処理済
み液を遅くではあるが、基板の上端同士が接近してくっ
つくことがない速さで排液可能であり、また、ウエハ2
の浸漬およびオーバーフロー時にはバルブ部材33aを
閉止することで水洗槽21内の処理済み液をオーバーフ
ローさせて槽外に流し出すようにしている。また、高速
排液速度の第2排液手段25bは、浸漬される複数のウ
エハ2の表面と対向した水洗槽21の側壁の最下部分
に、前記低速排液用の開口面積よりも大きい排液口31
bと、この排液口31bに連結され処理済み液を排液す
るべく通す太い配管部材32bと、この配管部材32b
の途中に配設された流量調節用のバルブ部材33bとを
有しており、急速排液時にはバルブ部材33bを開口す
ることで水洗槽21内の処理済み液を短時間で急速排液
可能であり、また、ウエハ2の浸漬およびオーバーフロ
ー時にはバルブ部材33bを閉止することで水洗槽21
内の処理済み液をオーバーフローさせて槽外に流し出す
ようにしている。
【0035】さらに、シャワー手段26は、水洗槽21
の上部開口端21aの上方位置に互いに対向して配設さ
れ、純水吐出用の複数のノズル口(図示せず)が斜め下
方(ウエハ2の方向)に向けて配設された一対の筒状部
材34と、これら一対の筒状部材34に連結され純水を
通す配管部材35と、その配管部材35の途中に配設さ
れた流量調節用のバルブ部材36とを有し、対向した一
対の筒状部材34の各ノズル口(図示せず)から純水を
ウエハ2の表面上側部分に向けてシャワーすることで、
ウエハ2の表面が部分的に空気中に晒されるのを防止し
て自然酸化膜の成長を抑制するようになっている。
【0036】さらに、制御手段27はシーケンサやマイ
クロコンピュータなどで構成されており、シーケンサや
マイクロコンピュータからの制御信号でバルブ部材3
0,33a,33b,36をそれぞれ開閉制御すること
で、水洗槽21内の純水の液面より上方にウエハ2の上
側の一部が出る位置になるまでは、第1排液手段25a
による低速排液速度で排液させるように制御し、しかる
後に、水洗槽21内の処理済み液を第2排液手段25b
による急速排液速度で排液させるように液面低下速度を
制御する構成となっている。
【0037】つまり、制御手段27は両バルブ部材3
0,33a,33bの電磁バルブ制御端子にそれぞれ接
続されており、バルブ部材30を閉止状態に制御してオ
ーバーフロー用の純水供給を停止させてから、バルブ部
材33bを開放状態に制御して純水面外にウエハ2の上
側の一部が位置するように排液させて液面を低下させた
後に、バルブ部材33aを開放状態に制御して急速排液
するようになっている。また、制御手段27はバルブ部
材36の電磁バルブ制御端子にも接続されており、純水
の液面より上方にウエハ2の上端側が出ないうちに、バ
ルブ部材36を開放状態に制御してシャワー手段26に
よるシャワー処理を行うようになっている。
【0038】また、ウエハ2が最もくっつき易い上側を
どの程度純水面外に位置させるまで低排液速度で排液す
るかについては、ウエハ2の並び方向の基板配列ピッ
チ、その他種々の諸条件に左右され、例えば、基板配列
ピッチが狭いほど排液速度を遅くする必要がある。この
ときの低排液速度とは、ウエハ2の上端が純水の水面下
の位置から排液する場合に、ウエハ2の上端がくっつか
ないようにして最大限許容される排液速度であり、ま
た、上記急速排液速度とは、ウエハ2の上側が純水面外
に出た水面位置から排液する場合に、ウエハ2の最上端
がくっつかないようにして最大限許容される排液速度で
ある。
【0039】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、クリーンルーム内にウエットステーション1
が設置されており、オペレータは、正面方向からこのウ
エハ搬入側のウエハ移載部5における第1のテーブル上
に各キャリア3をそれぞれ載置する。その後、オペレー
タによるスイッチ操作で駆動を開始して、複数のウエハ
2を収容したキャリア3から搬送ロボット(図示せず)
に複数のウエハ2を一括して移載する。
【0040】次に、複数のウエハ2を、搬送用ロボット
のロボットハンドによって、複数のウエハ2は一括して
リフタ24に受渡されてリフタ24で処理ユニット7の
各処理槽内の処理液に浸漬されるように順次搬送されて
各種処理がそれぞれ施される。
【0041】この処理ユニット7におけるリンス処理に
は、薬液槽で付着した薬液をウエハ2から素早く水洗す
る機能水洗処理部12があり、この機能水洗処理部12
の動作について以下に詳細に説明する。
【0042】図3(a)〜図3(e)は、図1の機能水
洗処理部12における各工程を模式的に示す縦断面図で
あり、(a)はウエハ上昇状態、(b)はウエハ浸漬お
よびオーバーフロー状態から低速排液状態およびシャワ
ー出力状態になる状態、(c)は低速排液状態から急速
排液状態になる状態、(d)はアップフロー状態、
(e)はウエハ浸漬およびオーバーフロー状態を示して
いる。
【0043】図3(a)に示すように、燐酸処理部11
から搬送用ロボット(図示せず)で搬送してリフタ24
に受渡し、リフタ24は、複数のウエハ2をそれぞれ下
方から3つのウエハガイド23の溝部分で所定間隔毎に
受けて保持した状態で、複数のウエハ2をウエハガイド
23と共に水洗槽21内の純水中に浸漬する。このと
き、制御手段27はバルブ部材30を開放状態に制御す
ると共にバルブ部材33a,33bを閉止状態に制御し
て、水洗槽21内の底部の両側に配設された純水供給部
の一対の筒状部材28の各ノズル部(図示せず)から純
水を、浸漬させた各ウエハ2に向けて供給し続けて水洗
槽21の上部開口端21aから純水をオーバーフローさ
せ、薬液処理時にウエハ2の表面に付着した薬液、およ
び薬液処理で発生した物質(パーティクル)を純水で洗
って槽外に流し出す。
【0044】さらに、制御手段27は、所定時間だけオ
ーバーフローさせるように制御した後に、ウエハ2の表
面が親水性の場合において、図3(b)に示すように、
バルブ部材30を閉止状態に制御して一対の筒状部材2
8からの純水供給を停止すると共に、バルブ部材33a
を開放状態に制御して排液口31aから低排液速度で排
液させる。さらに、制御手段27は、ウエハ2の上端部
が水面から露出する前に、シャワー用のバルブ部材36
を開放状態に制御すればよいが、本実施形態1では、排
液口31aからの低速排液開始時に、シャワー手段26
の、対向した一対の筒状部材34の各ノズル口(図示せ
ず)から純水をウエハ2の表面上側部分に向けてシャワ
ーすることで、ウエハ2の表面が空気に晒されるのを防
止するようにしている。このとき、制御手段27は、図
4(a)〜図4(d)にその一例を示すように、時間T
1で、排液口31aから処理済み液の低速排液を行うバ
ルブ部材33aと、シャワー用のバルブ部材36とは開
放状態となり、かつ、バルブ部材30は閉止状態に制御
されて筒状部材28からのオーバーフロー用の純水の供
給が停止される。
【0045】さらに、水洗槽21内の純水の液面上方に
ウエハ2の上側の所定の一部を位置させるまで水面が低
下した後に、図3(c)に示すように、制御手段27
は、バルブ部材33aを閉止状態に制御して排液口31
aからの排液を停止すると共に、バルブ部材33bを開
放状態に制御して排液口31bから急速排液速度で排液
させる。このとき、制御手段27は、図4(a)〜図4
(d)にその一例を示すように、時間T2で、排液口3
1aから処理済み液の低速排液を行うバルブ部材33a
は閉止状態となり、その代り、排液口31bから処理済
み液の急速排液を行うバルブ部材33bは開放状態とな
る。また、バルブ部材30は閉止状態のままに制御され
て一対の筒状部材28からのオーバーフロー用の純水の
供給は停止したままである。
【0046】このとき、水面の低下によって水洗槽21
内の純水面外にウエハ2の上側の所定の一部が位置する
時点で排液速度を低速排液から急速排液に切り換える
が、本実施形態1では直径200mmのウエハ2の場合
にその上側の40mm部分(直径に対する露出比率20
パーセント)を純水面外に位置する時点で排液速度を切
り換える。この場合、槽内全液の低速排液時および急速
排液時の液面低下に伴うウエハ2同士のくっつきをなく
すことができてウエハ2の表面の損傷を防止することが
できた。急速排液時に、ウエハ2の液面から出る部分を
多くするほど、ウエハ2同士のくっつきによるウエハ2
の損傷をより確実に防止することができる。つまり、ウ
エハ2の高さ方向に対する排液時の液面高さ位置を低く
することでウエハ2同士のくっつきをより確実に軽減す
ることができる。したがって、純水面外にウエハ2の上
側を出す寸法(露出比率)は、ウエハ2間距離(基板配
列ピッチ)やその材質、厚ささらには保持状態にもよる
が、実験的に急速排液時に少なくともウエハ2同士が互
いに傾いてくっつかない程度の寸法(露出比率)であ
る。
【0047】さらに、制御手段27は、急速排液制御の
後に、シャワー出力制御を保持した状態で、図3(d)
に示すように、バルブ部材30を開口状態に制御してオ
ーバーフロー用の純水の供給してアップフローさせ、ウ
エハ2全体が純水内に浸漬されるまで、シャワー手段2
6によるシャワー状態を継続する。図4(a)〜図4
(c)にその一例を示すように、時間T3でバルブ部材
33bも閉止状態に制御して、水洗槽21の底部の側壁
部分に配設されている排液口31bから、処理済み液
(薬液が混じった槽内全液)の急速排液を停止すると共
に、バルブ部材30を開放状態に制御されて一対の筒状
部材28からオーバーフロー用の純水を供給はする。
【0048】このとき、制御が複雑化するが、排液時の
液面の下降に伴うウエハ2への物理的負荷をより緩和す
るべく、排液による液面低下に合わせるようにリフタ2
4を複数のウエハ2と共に下降させるように制御すれ
ば、排液速度をより高くして排液時間がより早くなり得
る。さらに、ウエハ2が純水内に浸漬されるのに十分な
時間T4まで、シャワー手段26によるシャワー状態を
継続する。つまり、このシャワーは、ウエハ2の上端が
水没するまでシャワー出力を継続するように制御すれば
よい。
【0049】その後、図3(e)に示すように、水洗槽
21内の一対の筒状部材28の各ノズル部から純水をそ
れぞれ供給し続けることで、水洗槽21の上部開口端2
1aから純水をオーバーフローさせてウエハ2の表面に
付着した薬液、および薬液処理で発生した物質(パーテ
ィクル)を純水と共に槽外に流し出す。
【0050】さらに、上記と同様にして、制御手段27
がバルブ部材30,33a,33b,36をそれぞれ制
御することで、ウエハ浸漬およびオーバーフローとその
停止、低速排液およびシャワー出力、急速排液、アップ
フローとその後のシャワー出力停止、さらにオーバーフ
ローの各ステップを所定回数だけ繰り返して、ウエハ2
の表面上から薬液およびパーティクルを素早く取り除く
ことで、ウエハ2に対する薬液の影響を防止する機能水
洗処理を終了する。
【0051】さらに、最終水洗処理部13でウエハ2を
最終的に水洗し、最終水洗処理部13で処理した複数の
ウエハ2を乾燥部8でスピン乾燥する。このようにし
て、所定の表面処理が為されスピン乾燥された複数のウ
エハ2は搬出側のウエハ移替部6に搬送用ロボット(図
示せず)で搬送されて回収され、搬出側のウエハ移替部
6において、上記ウエハ移替部5の場合とは逆に、2個
の搬送用のキャリア3に2つのウエハ群に分けられて前
後のキャリア3内にそれぞれ移し替えられることにな
る。オペレータは、処理済みの複数のウエハ2が収容さ
れた2つのキャリア3を搬出すればよい。
【0052】したがって、各基板である複数のウエハ2
はそれぞれその下方からリフタ24のウエハガイド23
の溝部分で受けられて保持されているために、槽内全液
の急速排液時における急激な液面の低下に伴って各ウエ
ハ2の上側が互いに引き寄せられるように力が働き、各
ウエハ2はそれぞれ上側ほど傾ける力の影響を受けやす
くウエハ2同士がくっつきやすいが、制御手段27はバ
ルブ部材33aを開放制御して、排液口31aからの排
液による液面の低下によって水洗槽21内の純水面外に
少なくともウエハ2の上側の所定の一部を位置させた後
に、バルブ部材33bを開放制御して水洗槽21内の処
置済み処理液を排液口31bから急速排液するため、そ
の急速排液による液面の低下に伴う各ウエハ2の上側を
引き寄せる力は、処理液の液面上方に出たウエハ2に対
する純水の液面のより低い位置から働くようになってよ
り軽減されて、ウエハ2の保持間隔がハーフピッチと狭
くなった場合にも、従来のように水洗槽21内にガイド
を取り付けるというような仕様変更をすることなく、ウ
エハ2の表面同士の接触によるくっつきがなくなってウ
エハ2の損傷を防止することができる。しかも、このよ
うなウエハ2同士のくっつきを防止するべく、第1排液
手段25aと第2排液手段25bを制御手段27で切り
換えるだけの簡単な構成およびその制御とすることがで
きる。
【0053】なお、上記実施形態1では、水洗槽21内
でウエハ2に水洗処理を施した処理済み液を水洗槽21
から急速排液速度で急速排液させる第1排液手段25a
と、この急速排液速度よりも低排液速度で排液させる第
2排液手段とを設け、ウエハ2同士がくっつかない程度
にウエハ2の上側が水面上に出た時点で第2排液手段か
ら第1排液手段25aに切り換えるように制御する構成
としたが、このように第1排液手段と第2排液手段を選
択的に駆動させるのではなく、第1排液手段だけで排液
する駆動と、第1排液手段と第2排液手段の双方で排液
するように駆動することを切り換えるように構成するこ
ともできる。この場合には、第1排液手段および第2排
液手段の排液能力(排液速度)は同等であってもよい。
また、排液能力(排液速度)を2段階だけではなく3段
階以上に構成することもできる。この場合には、排液能
力(排液速度)が3段階以上の複数段階になるように複
数の排液手段を選択的に駆動させるようにすればよい。
【0054】(実施形態2)上記実施形態1では、第1
排液手段と第2排液手段の排液能力(排液速度)を選択
的に駆動制御するように構成したが、本実施形態2で
は、排液手段の排液能力(排液速度)が多段階に駆動制
御可能な可変排液手段を用いた場合である。なお、実施
形態2では本発明の説明を簡略化するために2段階に排
液速度を駆動制御可能な可変排液手段を用いた場合につ
いて説明する。また、上記実施形態1と同様の作用効果
を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0055】図5は本発明の実施形態2における基板処
理装置の水洗槽41の縦断面図であり、本発明の可変排
液手段を説明するために大きく図示している。
【0056】図5において、水洗槽41の側壁底部には
ナット部材42付きの筒状部材43で構成される排液口
44が設けられており、この排液口44に可変排液手段
としての急速排液バルブ本体45が取り付けられてい
る。この急速排液バルブ本体45は、筒状部材43の端
部に嵌合させ、ナット部材42の内ねじを急速排液バル
ブ本体45先端の外ねじ部45aに螺合させることで取
り付けられている。
【0057】この筒状の急速排液バルブ本体45の一端
側の内部には、第1シリンダ46が固定部材47で固定
されており、この第1シリンダ46のロッドに直列に第
2シリンダ48が固定され、第2シリンダ48のロッド
先端にはバルブ部材49が設けられている。このバルブ
部材49による排液口44の閉止時には、液流れの乱れ
防止のために、槽内面が面一になるように構成されてい
る。また、これらの第1シリンダ46および第2シリン
ダ48の駆動源はエアー圧であっても油圧であってもよ
い。これらのエアー圧または油圧を制御してロッドの伸
縮を駆動制御する制御手段としてのシリンダ駆動制御部
50が設けられており、シリンダ駆動制御部50と第1
シリンダ46および第2シリンダ48とは配管接続され
ている。
【0058】これらの第1シリンダ46および第2シリ
ンダ48のロッドを伸縮制御することで、このバルブ部
材49で排液口44を開閉すると共に、バルブ部材49
と排液口44で排液量を制御することができるようにな
っている。つまり、第1シリンダ46および第2シリン
ダ48のロッドを伸長制御することで、急速排液速度を
得ることができ、また、第1シリンダ46および第2シ
リンダ48のロッドを短縮制御することで、排液口44
を閉止制御することができ、さらには、第1シリンダ4
6および第2シリンダ48の一方のロッドを短縮制御で
他方のロッドを伸長制御することで、急速排液速度より
も低い低排液速度を得ることができるようになってい
る。
【0059】このように、急速排液バルブ本体45は、
2段階に排液速度を可変可能な可変排液手段で構成され
ており、シリンダ駆動制御部50は、少なくとも水洗槽
41内の液面がウエハ2の上端から、急速排液バルブ本
体45の第1シリンダ46および第2シリンダ48の一
方のロッドを伸長制御することで、排液口44とバルブ
部材49との隙間を小さく設定して、急速排液速度より
も低い低排液速度で水洗槽41内の処理済み液を排液さ
せて水洗槽41内の液面外に少なくともウエハ2の所定
の一部を位置させた後に、急速排液バルブ本体45の第
1シリンダ46および第2シリンダ48の他方のロッド
も伸長制御することで、排液口44とバルブ部材49と
の隙間を大きく設定して、急速排液速度で水洗槽41内
の処理済み液を急速排液させるように制御する構成とし
ている。
【0060】上記構成により、上記実施形態1の第1排
液手段25aと第2排液手段25bを設けずに、複数段
階(本実施形態2では2段階)の排液速度が可変可能な
可変排液手段としての急速排液バルブ本体45を用いて
いるため、ウエハ2同士が互いにくっつかない上記実施
形態1の効果に加えて、そのための部品点数を少なくす
ることができる。また、本実施形態2では示していない
が、排液速度を複数段階に可変可能な可変排液手段とす
れば、ウエハ2同士が互いにくっつかない程度に、液面
低下に伴って排液速度を速くすることで、液面外にウエ
ハ2の所定の一部を位置させて急速排液するまでの排液
をより効率よく行うことができて、排液処理にかかる時
間を短縮化することができる。
【0061】なお、上記実施形態2では、排液口44お
よび急速排液バルブ本体45を水洗層41の側壁底部に
設けたが、その底面部分に設けることもできる。また、
上記実施形態2では、第1シリンダ46および第2シリ
ンダ48のロッドに直にバルブ部材49を固定したが、
可変排液手段を水洗層41の底面部分に設けた場合に、
第1シリンダのロッドを第1クランクアームを介してそ
の底面の大開閉用の第1バルブ部材に連結すると共に、
第2シリンダのロッドを第2クランクアームを介してそ
の小開閉用の第2バルブ部材に連結するように構成する
こともできる。
【0062】(実施形態3)上記実施形態2では、第1
シリンダ46および第2シリンダ48のロッドの伸縮制
御によって、ウエハ2の互いのくっつきをなくすべく、
排液口44とバルブ部材49との隙間を複数段階(ここ
では2段階)に制御するように構成したが、これらの第
1シリンダ46および第2シリンダ48とバルブ部材4
9の代りに、本実施形態3では、モータと回転バルブ部
材を用いるように構成した場合である。なお、実施形態
3では上記実施形態2と同様に発明の説明を簡略化する
ために2段階に排液速度を駆動制御可能な可変排液手段
を用いた場合について説明する。また、上記実施形態1
と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0063】図6は本発明の実施形態3における基板処
理装置の水洗槽51の縦断面図、図7は図6の回転バル
ブの平面図であり、本発明の可変排液手段を説明するた
めに大きく図示している。
【0064】図6において、水洗槽51の側壁底部には
ナット部材52付きの筒状部材53で構成される後述す
る大孔と小孔よりなる排液口54が設けられており、こ
の排液口54に可変排液手段としての急速排液バルブ本
体55が取り付けられている。この急速排液バルブ本体
55は、筒状部材53の端部に嵌合させ、ナット部材5
2の内ねじを急速排液バルブ本体55先端の外ねじ部5
5aに螺合させることで取り付けられている。
【0065】この筒状の急速排液バルブ本体55の一端
側の内部には、モータ56が防水カバー56aで覆われ
た状態で固定部材57を介して固定され、このモータ5
6の回転軸56b先端は回転バルブ部材58の中央に固
定されており、モータ56の回転軸56bを介してその
回動力を回転バルブ部材58に伝達させて回動させるよ
うにしている。
【0066】また、この排液口54としては、筒状部材
53の内径を縮小するように鍔状縁部材53aに、図7
の点線に示すように、大孔54aと小孔54bが対称位
置にそれぞれ4個づつ形成されている。この上に重なる
ように、大孔54aと同径の孔58aが対称位置にそれ
ぞれ4個づつ形成された回転バルブ部材58が回転自在
に設けられており、回転バルブ部材58が回転駆動でそ
の孔58aと大孔54aとが重なったときに急速排液速
度を得ることが可能となり、また、その孔58aと小孔
54bとが重なったときに急速排液速度よりも低い低排
液速度を得ることが可能となるようになっている。ま
た、回転バルブ部材58の孔58aが大孔54aと小孔
54b共に重ならないときには、排液口54に対する閉
止状態となる構成である。さらに、この回転バルブ部材
58は、水洗槽51内の純水の圧力によって鍔状縁部材
53aに押えつけられる構造となっており、水洗槽51
内外の密閉度が高い構造である。また、このモータ56
を回動制御する制御手段としてのモータ駆動制御部59
が設けられており、このモータ駆動制御部59とモータ
56とは信号線および電力線で接続されている。
【0067】このモータ駆動制御部59でモータ56を
介して回転バルブ部材58の回動角度およびその方向を
制御することで、この回転バルブ部材58の孔58aで
排液口54の孔58aまたは小孔54bとを選択的に開
閉して排液量および排液停止を制御することができるよ
うになっている。
【0068】このように、急速排液バルブ本体55は、
2段階に排液速度を可変可能な可変排液手段で構成され
ており、モータ駆動制御部59は、少なくとも水洗槽5
1内の液面がウエハ2の上端から、急速排液バルブ本体
55内のモータ56を所定角度制御することで、回転バ
ルブ部材58の孔58aを排液口54の小孔54bと重
ねて開口面積を小さく設定して、急速排液速度よりも低
い低排液速度で水洗槽51内の処理済み液を排液させて
水洗槽51内の液面外に少なくともウエハ2の所定の一
部を位置させた後に、急速排液バルブ本体55内のモー
タ56を所定角度回動制御することで、回転バルブ部材
58の孔58aを排液口54の大孔54aと重ねて開口
面積を大きく設定して、急速排液速度で水洗槽51内の
処理済み液を急速排液させるように制御する構成として
いる。
【0069】上記構成により、上記実施形態1の第1排
液手段25aと第2排液手段25bを設けずに、複数段
階(本実施形態3では2段階)の排液速度が可変可能な
可変排液手段としての急速排液バルブ本体55を用いて
いるため、ウエハ2同士が互いにくっつかない上記実施
形態1の効果に加えて、そのための部品点数を少なくす
ることができる。また、本実施形態3では示していない
が、排液速度を複数段階に可変可能な可変排液手段とす
れば、ウエハ2同士が互いにくっつかない程度に、液面
低下に伴って排液速度を速くすることで、液面外にウエ
ハ2の所定の一部を位置させて急速排液するまでの排液
をより効率よく行うことができて、排液処理にかかる時
間を短縮化することができる。
【0070】なお、上記実施形態3でも、排液口54お
よび急速排液バルブ本体55を水洗層51の側壁底部に
設けたが、その底面部分に設けることもできる。
【0071】なお、上記実施形態1〜3では、処理槽内
の処理液面が基板上端に至るまでの間も低速排液処理と
したが、処理槽内の処理液面が基板上端に至るまでは急
速排液速度で処理槽内の処理済み液を急速排液させるよ
うにすれば、排液処理にかかる時間をさらに短縮化する
ことができる。
【0072】なお、上記実施形態1〜3のウエットステ
ーション1は、本発明に係る機能水洗処理部12が適用
される多槽式基板処理装置の一例であって、その具体的
な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。例えば、多槽式基板処理装置だけではなく、
単槽式基板処理装置に対しても、処理液の急速排液を行
って処理液を置換する場合に適用可能なことはいうまで
もないことである。また、例えば、上記実施形態1,2
では本発明を機能水洗処理部12に適応したが、機能水
洗処理部12に限らず処理液の置換時に適応され、例え
ば燐酸処理部10,11に本発明を適応してもよい。さ
らに、上記実施形態1,2の処理ユニット7では、一連
の各種薬液処理として、窒化膜除去処理の槽構成につい
て説明してきたが、この窒化膜除去処理の他に、レジス
ト剥離処理、酸化膜エッチング処理、ライトエッチング
処理および拡散前洗浄処理などの各種薬液処理であって
もよいことは言うまでもないことである。
【0073】このように、本発明は、例えば同一槽で機
能水洗処理以外に薬液処理も行う所謂ワンバス式の基板
処理装置にも適応可能である。本発明にかかる基板処理
装置の適応範囲は、本実施形態1〜3による機能水洗処
理部12に限定されず、基板を浸漬させて処理する基板
処理装置全般に適応可能である。
【0074】また、上記実施形態1〜3では、水洗槽2
1内の処置済み処理液を急速排液する前に、水洗槽21
内の処理液面外にウエハ2の上側を位置させ、このと
き、ウエハ2の表面が空気に晒されるのを防止するため
に、シャワー手段26によってウエハ2の表面にシャワ
ーを行ったが、これに限らず、シャワー手段26の代り
に窒素パージするようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の方法によれば、処理槽から処理液を排液する工程に
て、処理槽内の処理液の液面が、基板上端より下で基板
下端より上の間に、処理液排液速度を、第1の液面排液
速度から、第1の排液速度より高速である第2の排液速
度に変更するので、処理液の液面は次のように下がる。
すなわち、基板全体を浸漬していた処理液の液面が、少
なくとも基板の上端まで下がってからは、基板の一部が
処理液の液面から出るまでの間、基板同士が接触してく
っつくことが起こり難い第1排液速度で排液され、基板
の一部が液面から出てからは、第1の排液速度より高速
の第2の排液速度で排液される。かかる第2の排液速度
での排液は、基板の一部が処理液中から出ているので、
液の流れによって基板の上端同士が接触することは起こ
り難く、高速排液であるが、基板同士がくっつくことは
なく、基板の表面同士の接触によるくっつきによる基板
の損傷が防止される。
【0076】また、本発明の請求項2に記載の装置によ
れば、排液速度を変更可能な排液手段を有し、処理液の
液面が、基板上端より下で基板下端より上の位置にて、
排液速度を、第1の排液速度から、第1の排液速度より
高速である第2の排液速度に変更するよう制御する制御
手段を有するので、処理液の液面は次のように下がる。
すなわち、基板全体を浸漬していた処理液の液面が、基
板の上端位置から、基板の一部が液面より出る位置まで
の区間は、基板同士が接触してくっつくことが起こり難
い第1排液速度で排液され、この区間から下では、第1
の排液速度より高速の第2の排液速度で排液される。か
かる第2の排液速度での排液は、基板の一部が処理液中
から出ているので、液の流れによって基板の上端同士が
接触することは起こり難く、高速の排液であるが、基板
同士がくっつくことはなく、基板の表面同士の接触によ
るくっつきによる基板の損傷が防止される。
【0077】また、本発明の請求項3によれば、基板同
士のくっつきを防止するべく、第1排液手段と第2排液
手段を切り換えるだけの簡単な構成およびその制御とす
ることができる。
【0078】さらに、本発明の請求項4,5によれば、
請求項3のように第1排液手段と第2排液手段を設けず
に、複数段階の排液速度が可変可能な可変排液手段だけ
を用いるため、基板同士が互いにくっつかない請求項1
の効果に加えて、そのための部品点数を少なくすること
ができる。また、排液速度を複数段階に可変可能な可変
排液手段とすれば、基板同士が互いにくっつかない程度
に、液面低下に伴って排液速度を順次速くするようにす
れば、処理液面外に基板の所定の一部を位置させて急速
排液するまでの排液時間をより効率よく排液することが
できて、排液処理にかかる時間を短縮化することができ
る。
【0079】また、本発明の請求項6によれば、排液手
段を複数個で構成し、制御手段は、第1の個数の排液手
段を制御することによる第1の排液速度での排液から、
第1の個数よりも多い数の第2の個数の排液手段を制御
することによる第2の排液速度で排液するように排液手
段を制御するようにしたので、第1の排液速度から第2
の排液速度への切り替えは、複数個の備える排液手段の
うち、排液状態にある排液手段の個数を増加することで
行い、増加させる個数を加減することで、増加する程度
を簡単に調節できる。
【0080】さらに、本発明の請求項7によれば、処理
槽内の処理液面が基板上端に至るまでは急速排液速度で
処理槽内の処理済み液を急速排液させるため、排液処理
にかかる時間をさらに短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における基板処理装置を組
み込んでなるウエットステーションの概略構成を示す平
面図である。
【図2】図1の機能水洗処理部の構成を示す模式図であ
る。
【図3】図1の機能水洗処理部における各工程を模式的
に示す縦断面図であり、(a)はウエハ上昇状態、
(b)はウエハ浸漬およびオーバーフロー状態から低速
排液状態およびシャワー出力状態になる状態、(c)は
低速排液状態から急速排液状態になる状態、(d)はア
ップフロー状態、(e)はウエハ浸漬およびオーバーフ
ロー状態を示す図である。
【図4】(a)はオーバーフロー用の純水供給、(b)
はシャワー出力、(c)は急速排液、(d)はウエハ昇
降の制御を示す動作タイミング図である。
【図5】本発明の実施形態2における基板処理装置の水
洗槽の縦断面図である。
【図6】本発明の実施形態3における基板処理装置の水
洗槽の縦断面図である。
【図7】図6の回転バルブの平面図である。
【図8】従来の機能水洗処理における各工程を模式的に
示す薬液処理部、機能水洗処理部の縦断面図であり、
(a)はウエハ上昇状態、(b)はウエハ浸漬およびオ
ーバーフロー状態、(c)は急速排液およびシャワー出
力状態、(d)はアップフローおよびシャワー出力状
態、(e)はオーバーフロー状態を示す図である。
【図9】(a)はオーバーフロー用の純水供給、(b)
はシャワー出力、(c)は急速排液の制御を示す動作タ
イミング図である。
【図10】(a)は図8(a)の複数のウエハおよびウ
エハガイドの保持用溝部の一部縦断面図、(b)は液面
の急激な低下によるウエハ同士のくっつき状態を示すウ
エハおよびウエハガイドの保持用溝部の一部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ウエットステーション 2 半導体ウエハ 7 処理ユニット 12 機能水洗処理部 21,41,51 水洗槽 21a 上部開口端 22 純水供給手段 23 ウエハガイド 25a,25b 排液手段 26 シャワー手段 27 制御手段 28,34 筒状部材 30,33a,33b,36 バルブ部材 31a,31b,44,54 排液口 42,52 ナット部材 43,53 筒状部材 45,55 急速排液バルブ本体 45a,55a 外ねじ部 46 第1シリンダ 47,57 固定部材 48 第2シリンダ 49 バルブ部材 50 シリンダ駆動制御部 56 モータ 58 回転バルブ部材 59 モータ駆動制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G02F 1/13 101 H01L 21/306 J (72)発明者 荒木 浩之 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内 (72)発明者 新居 健一郎 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置内の処理液中に基板全体を浸漬
    する工程と、 処理槽から処理液を排液する工程からなる基板処理方法
    において、 処理槽から処理液を排液する工程にて、処理槽内の処理
    液の液面が、基板上端より下で基板下端より上の間に、
    処理液排液速度を、第1の液面排液速度から、第1の排
    液速度より高速である第2の排液速度に変更することを
    特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 処理槽内の処理液中に基板全体を浸漬さ
    せて処理を施す基板処理装置において、 処理液を前記処理槽から排液可能に構成されると共に、
    排液速度を変更可能な排液手段と、 この排液手段を制御して、処理液の液面が、基板上端よ
    り下で基板下端より上位置にて、排液速度を、第1の排
    液速度から、第1の排液速度より高速である第2の排液
    速度に変更するよう制御する制御手段とを有することを
    特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排液手段は、第1の排液速度で排液
    する第1排液手段と、第1の排液速度より急速な第2の
    排液速度で排液する第2排液手段とを有し、 前記制御手段は、処理液の液面が、基板上端より下で、
    基板下端より上位置にて、第1排液手段による第1排液
    速度での排液から、第2制御手段による第2排液速度で
    の排液に切り換えるように第1排液手段と第2排液手段
    を制御する構成としたことを特徴とする請求項2に記載
    の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記排液手段は、複数段階に排液速度を
    変更可能な可変排液手段で構成され、 前記制御手段は、処理装置内の処理液の液面が、基板上
    端より下で基板下端より上位置にて、第1排液速度から
    排液速度を順次上げるように制御して第2の排液速度で
    排液するように排液手段を制御する構成としたことを特
    徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記排液手段は、2段階に排液速度を変
    更可能な可変排液手段で構成され、 前記制御手段は、処理槽内の処理液の液面が、基板上端
    より下で基板下端より上位置にて、排液速度を第1の排
    液速度から第2の排液速度に切り替えるように排液手段
    を制御する構成としたことを特徴とする請求項2に記載
    の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記排液手段は、複数個で構成され、 前記制御手段は、処理槽内の処理液の液面が、基板上端
    より下で基板下端より上位置にて、第1の個数の排液手
    段を制御することによる第1の排液速度での排液から、
    第1の個数よりも多い数の第2の個数の排液手段を制御
    することによる第2の排液速度で排液するように排液手
    段を制御する構成としたことを特徴とする請求項2に記
    載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記処理槽内の処理液
    面が基板上端に至るまでは前記第2の排液速度で前記処
    理槽内の処理済み液を急速排液させるように制御する構
    成としたことを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載
    の基板処理装置。
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